以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1および図2を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置100の概略構成について説明する。図1および図2は、それぞれ画像形成装置100のハードウェア構成を表わすブロック図である。画像形成装置100は、たとえば、コピー機、プリンタ、ファクシミリ送受信機、MFP等として実現される。以下では、画像形成装置100がコピー機として実現される場合について説明する。
図1を参照して、画像形成装置100は、自動原稿送り装置101と、プリント部102とを備える。プリント部102は、大型表示装置103と、定着装置104と、Y/M/C/K各色感光体105と、中間転写体106と、2次転写ローラ107と、用紙排出トレイ108と、1段目用紙カセット109と、2段目用紙カセット110と、3段目用紙カセット111とを含む。
自動原稿送り装置101は、原稿が載置されているトレイ上の原稿を、複写の指示に応答して、自動的に画像読取部に搬送する。大型表示装置103は、予め準備された画像データに基づいてパネル画面を表示する。大型表示装置103は、たとえばタッチパネルLCD(Liquid Crystal Display)により実現される。タッチパネルは、パネル画面上においてキー入力された位置を検知し、当該位置に対応する制御信号を出力する。画像形成装置100は、当該制御信号に応じた固有の動作を実行する。
タッチパネルLCDには、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイその他の表示装置の下に配置されて、圧力の変化を検出するタイプと、専用の透明なスクリーンで画面を覆うタイプとが含まれる。画面への接触の感知の態様には、感圧式によるものと静電式によるものとがある。前者は圧力の変化を感知し、後者は静電気による電気信号を感知する。なお、タッチパネルLCDのハードウェア構成の詳細は公知であり、当業者はその動作を容易に理解できる。したがって、ここでは動作についての詳細の説明は繰り返さない。
定着装置104は、用紙上に転写されたトナー画像を固着させる。Y/M/C/K各色感光体105は、カラー画像の形成に必要なY画像/M画像/C画像/K画像をそれぞれ形成する。それぞれの感光体には、1つの色の画像が再現されるように構成されている。
各感光体上に形成された4つの画像(Y画像/M画像/C画像/K画像)は、中間転写体106上において同期をとりながら1次転写されて、1つの画像として形成される。中間転写体106により形成された画像は、2次転写ローラ107により搬送されてきた用紙上に2次転写される。その用紙に転写されたカラー画像は、定着装置104を通過する間に当該用紙に固着される。その後、用紙は、用紙排出トレイ108に排出される。各用紙カセット109,110,111は、それぞれ画像形成用の用紙を格納する。各カセットは、予め定められた範囲内で所望のサイズの用紙を格納する。
図2を参照して、画像形成装置100は、タッチパネルLCD202と、LCDコントローラ204と、ビデオRAM(Random Access Memory)206と、コントロールRAM208と、パネルCPU(Central Processing Unit)210と、不揮発RAM212と、バックアップ電源214と、フラッシュROM(Read Only Memory)216と、通信部218とを備える。これらの構成要素は、データバスによって相互に接続されている。
パネルCPU210は、外部から入力されるデータとコントロールRAM208その他のメモリに格納されているデータとに基づいて、画像形成装置100を実現するための動作を行なう。当該動作の詳細は、後述する。
タッチパネルLCD202は、画像形成装置100の使用者によるキーの押下を検出し、当該押下の検出を表わす信号を生成し、その信号をLCDコントローラ204に対して送出する。LCDコントローラ204は、ビデオRAM206に書き込まれる画面データをタッチパネルLCD202に表示させる。一方、LCDコントローラ204は、タッチパネルLCD202からの入力信号をパネルCPU210に対して送出する。
ビデオRAM206は、タッチパネルLCD202において画面を表示する場合に使用される。画面の表示のためのデータは、パネルCPU210により書き込まれ、LCDコントローラ204によって読み出される。コントロールRAM208は、パネルCPU210による演算のために用いられるデータを一時的に格納する。コントロールRAM208は、パネルCPU210によって生成されたデータを一時的に保持する。不揮発RAM212は、バックアップ電源214からの電力の供給を受けて、画像形成装置100の電源がオフになった後も記憶すべきデータを保持する。フラッシュROM216は、画像形成装置100を実現するために予め準備されたデータを格納している。このデータには、タッチパネルLCD202に表示される画面のデータ、画像形成装置100における動作を規定するためのデータなどが含まれる。
通信部218は、予め定められた通信プロトコルに従って、後述するプリンタCPU220との通信を行なう。
図2を再び参照して、画像形成装置100は、プリンタCPU220と、入出力部222と、コントロールRAM224と、画像RAM226と、フラッシュROM228と、外部I/F(Interface)コントローラ230とを備える。各構成要素は、データバスによって相互に接続されている。
プリンタCPU220は、通信部218を介してパネルCPU210との間で画像形成装置100における画像形成処理を実現するための通信を行なう。プリンタCPU220は、タッチパネルLCD202により入力された動作モードにて画像形成装置100の動作を実行する。たとえば、プリンタCPU220は、自動原稿送り装置101に対して、原稿から画像を読み取る指令を送出する。プリンタCPU220は、各用紙カセット109から111のいずれかに対して、用紙を供給するように指令する。プリンタCPU220は、Y/M/C/K各色感光体105に対して、画像を形成する指令を送出する。プリンタCPU220は、中間転写体106および2次転写ローラ107に対して、画像を用紙に転写するように指令する。プリンタCPU220は、定着装置104に対して用紙に転写された画像を定着するように指令する。
入出力部222は、プリンタCPU220との間で、画像形成装置100の具体的な動作を実行させるためのデータの入出力を行なう。入出力部222は、各種モータ(図示しない)に対して、オン/オフの信号を出力する。入出力部222は、定着ヒータ(図示しない)に対してオン/オフの信号を出力する。入出力部222は、感光体を帯電させるための信号のオンとオフとを切り換える指令を出力する。入出力部222は、画像の転写の有無を切り換えるための信号を出力する。
入出力部222は、また画像形成装置100の内部の各用紙の状態を表わす信号の入力を受け、当該用紙の状態を検出する。入出力部222は、定着ヒータの温度を表わす信号の入力を受ける。入出力部222は、画像形成装置100に設けられる扉の開閉を検出する。入出力部222は、用紙に画像を形成するためのトナーの濃度を表わす信号の入力を受ける。入出力部222は、データを一時的に保存するための領域を含み、入力される信号の各々を予め定められた領域に格納する。
プリンタCPU220は、入出力部222が有するアドレスにデータを書き込むことにより、出力のオン/オフの切り換えを行なう。また、プリンタCPU220は、入出力部222において予め定められているアドレスからデータを読み出すことにより、画像形成装置100の各センサの値を取得する。これにより、画像形成装置100の状態が検出される。
コントロールRAM224は、プリンタCPU220によって生成されたデータを一時的に保持する。画像RAM226は、複写指令に基づいて読み取られた原稿の画像を格納する。画像RAM226は、外部I/Fコントローラ230を介して入力された印刷画像を蓄積する。プリンタCPU220は、画像RAM226に格納されているデータに基づいて、画像を形成する指令を用紙に対して送出する。
フラッシュROM228は、プリンタCPU220が実行するプログラム(たとえばファームウェア)を予め格納している。なお、フラッシュROM228に格納されているプログラムは、たとえば外部I/Fコントローラ230を介して入力される他のプログラムに更新可能であってもよい。このようにすると、プログラムの更新により画像形成装置100の機能を追加することができる。
外部I/Fコントローラ230は、画像形成装置100と外部機器(たとえばネットワークあるいはネットワークに接続されている情報処理装置)との間の通信を行なう。たとえば、外部I/Fコントローラ230は、ネットワークに接続されているPC(Personal Computer)からの印刷指令に基づくプリントあるいは上記のファームウェアのダウンロードを行なう。外部I/Fコントローラ230は、たとえばシリアル通信、パラレル通信、イーサネット(登録商標)規格に対応する通信をサポートしている。
図3を参照して、画像形成装置100を実現するパネルCPU210について説明する。図3は、パネルCPU210により実現される機能の構成を表わすブロック図である。
パネルCPU210は、入力部300と、押下キー検出部310と、動作モード変更検出部320と、表示画面検出部330と、受信データ検出部340と、データ書込処理部350と、表示切換指令部360と、コマンド変換部370と、演算処理部380と、データを出力する出力部390とを含む。
入力部300は、信号の入力を受け付ける。押下キー検出部310は、入力部300を介して入力された信号に基づいて、タッチパネルLCD202におけるキーの押下を検出する。動作モード変更検出部は、入力部300を介して入力された信号に基づいて画像形成装置100の動作モードの変更を検出する。表示画面検出部330は、入力部300を介して入力された信号に基づいて、タッチパネルLCD202に表示されている画面を検出する。また、表示画面検出部330は、既に画面が選択されている場合には、画面の選択指示の検出に応答して、当該選択されている画面を表示する指令も出力する。
受信データ検出部340は、外部I/Fコントローラ230を介して受信された信号から処理に使用されるデータ項目を検出する。データ書込処理部350は、入力部300を介して入力された信号あるいは内部で生成したデータの書き込みを指令する。
表示切換指令部360は、タッチパネルLCD202における画面の表示を切り換えるための指令を出力する。コマンド変換部370は、プリンタCPU220との間で通信されるコマンドを変換する。演算処理部380は、タッチパネルLCD202における画面の表示のために予め定められたプログラムを実行する。出力部390は、データバスを介して接続されているプリンタCPU220、ビデオRAM206その他のメモリにデータを出力する。
図4を参照して、画像形成装置100のデータ構造について説明する。図4は、フラッシュROM216におけるデータの格納の一態様を表わす図である。フラッシュROM216は、データを格納するための領域400〜432を含む。
タッチパネルLCD202におけるパネルの表示を制御するために予め準備されたプログラム(たとえばファームウェア)は、領域400に格納されている。パネルCPU210が実行するメインプログラムは、領域402に格納されている。また後述するパネル部の表示の制御を実現するためのパネル部制御プログラムは、領域404に格納されている。
なお、プログラムの構成あるいは格納の態様は、図4に示されるものに限られない。たとえば、ファームウェアとメインプログラムとが一つのプログラムとして構成されていてもよい。
パネルの表示を実現するために予め作成されたデータは、領域410〜424にそれぞれ格納されている。画面の表示用データは、パネル型式ごとにそれぞれ格納されている。後述するように、各データが参照されると、タッチパネルLCD202は、そのデータに対応する画面を表示する。各画面に含まれる画像、たとえばLED表示、○型のキー等は、予め準備されたテンプレートに基づくデータを用いて表示される。領域410〜424には、当該テンプレートを用いて画面を表示可能な形式に構成されたデータが格納されている。
このとき表示される画面は、一つの画像形成装置が実現する各機能に対応する画面に限られない。すなわち、別個の画像形成装置を実現するための画面も表示され得る。これにより、複数の画面表示は、一つのタッチパネルLCD202によって実現される。
画像形成装置100におけるパネルの表示のために選択された型式は、領域430に格納されている。この型式は、上述の領域414〜424に格納されているパネル型式のいずれかに対応する。パネルCPU210は、この領域に格納されているデータを参照し、そのデータに基づいてタッチパネルLCD202におけるパネルの画面の表示を実行する。画像形成装置100の動作を規定するために予め設定されたシステム設定データは、領域432に格納されている。なお、領域430および432に格納されるデータは、交信可能であってもよい。
図5を参照して、画像形成装置100のデータ構造についてさらに説明する。図5は、コントロールRAM208におけるデータの格納の一態様を表わす図である。コントロールラム208は、データを格納する領域510〜530を含む。
コントロールRAM208は、パネルCPU210による処理に応じて、データを格納するために必要な領域を一時的に確保する。画像形成装置100の作動中に使用されるデータは、各領域に格納される。
たとえば、原稿を読み取ることにより生成された画像データは、読取日時とともに領域510に格納される。また、他の局面において、外部I/Fコントローラ230を介して受信されたデータは、受信日時とともに領域520に格納される。さらにパネルCPU210による演算処理により一時的に生成されたデータは、テンポラリーファイルとして領域530に格納される。
図6を参照して、画像形成装置100を実現するプリンタCPU220について説明する。図6は、プリンタCPU220の機能的構成を表わすブロック図である。プリンタCPU220は、入力部610と、読取指令部620と、給紙指令部630と、画像形成指令部640と、画像転写指令部650、画像定着指令部660と、演算処理部670と、出力部680とを含む。
入出力部610は、通信部218を介してパネルCPU210から送出された信号の入力を受け付ける。また、入力部610は、入出力部222、コントロールRAM224、画像RAM226、フラッシュROM228、外部I/Fコントローラ230を介してデータの入力を受ける。
読取指令部620は、パネルCPU210により送出されるキー入力を表わす信号に基づいて、トレイに載置されている原稿の読み取りを指令する。読取指令部620は、その指令を表わす信号を入出力部222に対して送出する。
給紙指令部630は、上記キー入力に合わせて、各用紙カセット109〜111のいずれかに対して、上記指令に応じた用紙を供給するように指令する。給紙指令部630は、入出力部222において予め定められたアドレスに、用紙の供給を指示するためのデータを書き込む。このデータが書き込まれると、一枚の用紙がいずれかの用紙カセットから取り出され、2次転写ローラ107に送り出される。
画像形成指令部640は、読取指令部620による指令の後に、Y/M/C/K各色感光体105に対して、読み取られた原稿に対する画像を形成するように指令する。各々の感光体105は、その指令に基づいて、カラー画像を形成するために必要なY画像/M画像/C画像/K画像をそれぞれ形成する。
画像転写指令部650は、各色感光体105による画像形成の完了を検知し、形成された画像を中間転写体106に対して転写するように指令する。この指令に応答して、一次転写が実行される。画像転写指令部650は、1次転写の完了を検知し、2次転写ローラ107により搬送されてきた用紙に画像を転写するように指令する。この指令に応答して、二次転写が実行される。画像定着指令部660は、画像が転写された用紙を圧着することによりトナー画像を固着する指令を出力する。
演算処理部670は、上記の処理以外にプリンタCPU220が実行するためのデータ処理を行なう。出力部680は、各指令あるいは生成されたデータを予め定められたアドレスに格納する。あるいは、出力部680は、通信部218を介してパネルCPU210に対してデータを送出する。さらに、出力部680は、外部I/Fコントローラ230を介して、ネットワークに接続された情報処理装置に対してデータを送信する。
図7を参照して、画像形成装置100のデータ構造についてさらに説明する。図7は、フラッシュROM228におけるデータの格納の一態様を表わす図である。フラッシュROM228は、予め生成されたプログラムを格納するための領域710〜760と、画像形成装置100の作動中に生成された、あるいは選択されたデータを格納するための領域770〜790とを含む。
プリンタとして機能するために予め準備されたファームウェアは、領域710に格納されている。外部I/Fコントローラ230を介して通信するための通信制御プログラムは、領域720に格納されている。自動原稿送り装置101の動作を制御するためのADF(Auto Document Feed)制御プログラムは、領域730に格納されている。各色感光体105、中間転写体106、2次転写ローラ107その他の動作を制御するためのプリンタ制御プログラムは、領域740に格納されている。プリンタ部の全体の動作を制御するための全体制御プログラムは、領域750に格納されている。フラッシュROM228におけるデータの更新を制御する書換制御プログラムは、領域760に格納されている。
選択されたプリンタ型式を表わすデータは、領域770に格納されている。このデータは、通信部218を介してパネルCPU210から送出される。プリンタの動作モードとして予め設定された初期値は、領域780に格納されている。自動原稿送り装置101による初期の動作を規定する初期値は、領域790に格納されている。
図8および図9を参照して、画像形成装置100の制御構造について説明する。図8および図9は、それぞれ、パネルCPU210とプリンタCPU220とによって実行される処理の手順を表わすフローチャートである。
ステップS810にて、パネルCPU210は、画像形成装置100の電源のオンの指令を検知する。ステップS900にて、パネルCPU210とプリンタCPU220とは、後述する通信処理を互いに実行する。この処理が実行されると、フラッシュROM216に格納されている機能情報とコントロールRAM208に格納されている機能情報との差異が検出される。
ステップS820にて、パネルCPU210は、不揮発RAM212からデータを読み出し、そのデータに基づいて画像形成装置100を初期状態に設定する。ステップS1200にて、プリンタCPU220は、後述するプリンタ制御基本処理を実行する。この処理が実行されると、データの通信、用紙の送り、印刷の制御、画像形成装置100の全体の動作、フラッシュROM228におけるデータの更新などが実現される。
ステップS1300にて、パネルCPU210は、後述するパネル制御基本処理を実行する。この処理が実行されると、パネル型式が選択され、画面の表示が実現され、表示された画面に対するキー入力が検出される。
ステップS830にて、パネルCPU210は、電源オフの指令が入力されたか否かを判断する。電源オフの指令が入力されている場合には(ステップS830にてYES)、処理はステップS840に移される。そうでない場合には(ステップS830にてNO)、処理はステップS1200に戻される。ステップS840にて、パネルCPU210は、画像形成装置100の電源をオフする場合に予め定められた処理を実行する。
図9を参照して、ステップS910にて、パネルCPU210は、プリンタCPU220に対して、機能情報の送信の依頼を送信する。ステップS920にて、プリンタCPU220は、その依頼に基づいてパネルCPU210に対して機能情報を送信する。この情報は、たとえばフラッシュROM228において予め定められた領域に格納されている。
ステップS930にて、パネルCPU210は、プリンタCPU220から送信された機能情報を、コントロールRAM208において一時的に確保された領域に格納する。ステップS940にて、パネルCPU210は、コントロールRAM208に格納された機能情報とフラッシュROM216に格納されている情報とに基づいて、機能情報の差異を検出する。これにより、差異が存在する機能が特定される。ステップS950にて、パネルCPU210は、差異が検出された機能を表わすデータを、コントロールRAM208に格納する。
ここで図10および図11を参照して、画像形成装置100におけるパネルの表示態様について説明する。図10および図11は、それぞれタッチパネルLCD202における画面の表示を表わす図である。
図10を参照して、タッチパネルLCD202は、文字を表示するための領域1000と、画像形成装置100を操作するために入力される指示を受けるための画像(たとえば領域1010〜1070)を表示する。タッチパネルLCD202は、また数字の入力を受けるための数字ボタンや、画像形成装置100による動作の開始と終了とを規定するボタンその他画像形成装置を一般に実現するために必要なボタンを表示する。
たとえば領域1010,領域1020は、それぞれLED(Light−Emitting Diode)を表わしている。各々の表示において予め定められた点灯条件が成立すると、いずれかのLEDは点灯する。
また、領域1030は、複数の原紙を集約して複写する場合の集約の程度を規定する画面を表わす。たとえば、「2in1」とは、2枚の原紙の画像を1枚の用紙に複写することを表わす。なお、図10に示される表示に対応する各機能は、画像形成装置の一態様であるコピー機の分野においては周知であり、当業者が容易に理解できるものである。したがって、ここではそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
図11を参照して、他の局面における画像形成装置100によれば、タッチパネルLCD202は、画像形成装置100の動作を規定するための入力を受け付ける領域1100を表示する。この領域1100は、画像形成装置100において一般的に定められた倍率の選択、カセットの設定その他画像形成装置100の動作を規定するデータを含む。図11および図10にそれぞれ示される画面は、異なる画像形成装置の画面を表わす。しかしながら、タッチパネルLCD202は、フラッシュROM216に格納されているデータに基づいていずれの表示も実現することができる。
図12〜図14を参照して、画像形成装置100の制御構造についてさらに説明する。図12は、プリンタCPU220が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
ステップS1210にて、プリンタCPU220は、通信部218を介したパネルCPU210との通信、外部I/Fコントローラ230を介した外部通信のいずれも制御する。ステップS1220にて、プリンタCPU220は、自動原稿送り装置101に載置されている原稿の検出、搬送および異常検出を行なう。ステップS1230にて、プリンタCPU220は、用紙の供給、画像の形成、転写、定着、排出、および異常の検出を行なう。ステップS1240にて、プリンタCPU220は、画像形成装置100の全体の動作を制御する。この制御は、パネルCPU210から送信された入力情報に基づいて行なわれる。ステップS1250にて、プリンタCPU220は、書き換え制御を実行する。すなわち、プリンタCPU220は、フラッシュROM228に対するデータの書き換えと、通信部218を介したパネルCPU210に対するデータの転送とを行なう。
図13は、パネルCPU210が実行するパネル制御基本処理(S1300)の手順を表わすフローチャートである。ステップS1310にて、パネルCPU210は、プリンタCPU220との通信を制御する。この通信が制御されると、画像形成装置100を特定の装置として機能させるためのデータの通信が行なわれる。ステップS1400にて、パネルCPU210は、後述するパネル型式選択制御を実行する。この処理が実行されると、いずれかのパネル型式が設定される。
ステップS2000にて、パネルCPU210は、タッチパネルLCD202における画面の表示を実行する。この処理が実行されると、いずれかのパネル型式に相当する画面がタッチパネルLCD202に表示される。
ステップS4100にて、パネルCPU210は、後述するキー入力検出制御を実行する。この処理が実行されると、パネル型式に応じて操作されたキーを検出する。
ステップS4300にて、パネルCPU210は、後述するI/F制御を実行する。この処理が実行されると、パネルCPU210により扱われる情報(各種コマンド)の形式が、プリンタCPU220に対応する形式に変換され、パネルCPU210とプリンタCPU220との間のデータ通信が可能になる。
ステップS5400にて、パネルCPU210は、後述する全体制御を実行する。この処理が実行されると、タッチパネルLCD202に表示された操作パネルの全体の動作が管理される。ステップS1370にて、パネルCPU210は、フラッシュROM216に対するデータの書き換えを実行する。
図14を参照して、パネル型式選択制御の構造について説明する。図14は、パネル型式を選択するためにパネルCPU210が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
ステップS1402にて、パネルCPU210は、画像形成装置100の状態が電源のオンの直後であるか否かを判断する。画像形成装置100が電源オンの直後である場合には(ステップS1402にてYES)、処理はステップS1404に移される。そうでない場合には(ステップS1402にてNO)、処理はステップS1406に移される。
ステップS1404にて、パネルCPU210は、フラッシュROM216から、選択型式を表わすデータをコントロールRAM208に読み出す。ここで、選択型式とは、既に画像形成装置100において選択されている型式をいう。
ステップS1406にて、パネルCPU210は、タッチパネルLCD202に表示されている画面のモードがユーティリティモードであるか否かを判断する。その画面のモードがユーティリティモードである場合には(ステップS1406にてYES)、処理はステップS1408に移される。そうでいな場合には(ステップS1406にてNO)、処理は終了し、メイン処理に移される。
ステップS1408にて、パネルCPU210は、タッチパネルLCD202における画面のモードがパネル型式選択モードであるか否かを判断する。その画面のモードがパネル型式選択モードである場合には(ステップS1408にてYES)、処理はステップS1412に移される。そうでない場合には(ステップS1408にてNO)、処理はステップS1410に移される。
ステップS1412にて、パネルCPU210は、対応するパネル型式を読み出す。ステップS1414にて、パネルCPU210は、すべてのパネル型式の表示を行なうように要求する。ステップS1416にて、パネルCPU210は、パネル型式が決定されたか否かを判断する。パネル型式が決定されている場合には(ステップS1416にてYES)、処理は、パネル型式に応じてステップS1420〜1450のいずれかに移される。そうでない場合には(ステップS1416にてNO)、処理はステップS1412に戻される。
ステップS1420にて、パネルCPU210は、フラッシュROM216に格納されているデータに基づいてパネル型式Aを設定する。この処理が実行されると、外部から入力される指示(たとえばタッチパネルに対する押下)に応じて作動するように、タッチパネルLCD202の制御構造が実現される。
ステップS1430にて、パネルCPU210は、フラッシュROM216に格納されているデータに基づいてパネル型式Bを設定する。この処理が実行されると、パネル型式Aの場合と同様に、タッチパネルLCD202の制御構造が実現される。具体的には、タッチパネルLCD202の特定の領域の押下の検知、当該押下に応じた信号の出力、当該信号に応じた具体的動作を実現するプログラム等が、実行可能な形で設定される。
ステップS1440にて、パネルCPU210は、パネル型式Cを設定する。この処理が実行されると、パネル型式Aの場合と同様に、パネル型式Cのタッチパネルとして機能するように、タッチパネルLCD202の制御構造が実現される。
ステップS1450にて、パネルCPU210は、パネル型式Nを設定する。パネル型式Nのタッチパネルとして機能するように、タッチパネルLCD202の制御構造が実現される。
ステップS1460にて、パネルCPU210は、パネル型式選択モードを解除する。
図15〜図19を参照して、画像形成装置100におけるパネルの設定の態様について説明する。図15は、それぞれパネルの設定画面の推移を表わす図である。
画面Aに示されるように、タッチパネルLCD202は、倍率が表示される領域1000を示している。画像形成装置100のユーザがユーティリティボタン1050(図10)を押下すると、領域1000の表示内容は、画面Bに示されるように、ユーティリティモードに切り換わる。
ここで、ユーザが表示のアップおよびダウンを切り換えるためのボタン1060を押下すると、画面Cに示されるように、ユーティリティモード内において予め含まれるサブメニューの表示が切り換わる(「1.カスタム選択」→「3.パネル型式」)。ユーザが選択を確定するために、スタートボタンに対応する領域1070を押下すると、画面Dに示されるように、領域1000の表示内容は、「3.パネル型式」の詳細メニューに切り換わる。詳細メニューは、前回選択されたメニュー(たとえば「14.パネル型式“N”」)である。
このような状態において、ユーザが領域1060を押下して、画面の表示を上下方向に切り換えるための指示を入力すると、その指示に応じてサブメニューが変更され、パネル型式が順次切り換わる。たとえば、画面Eに示されるように、「1.パネル型式A」のサブメニューが表示される。このような表示の変更は、押下に応じて出力される信号に応じて、メモリにおいて予め用意されたサブメニューの表示を表わすデータが読み出され、そのデータに基づく表示処理が実行されることにより実現される。他の画面の表示の切り換えも同様にして実現される。
この状態で、ユーザが領域1070を押下すると、その押下に応答して選択が確定される。当該選択に対応するデータがメモリから読み出され、表示処理が実行される。その結果、画面Fに示されるように、領域1000は、ユーティリティモードにおけるメニューを表示する画面を表示する。
図16は、図11に示されるタッチパネルLCDの領域1100に表示される画面の変更の態様を表わす図である。
コピーの指示の入力を受け付けるための初期画面として画面Aが領域1100に表示されている場合、ユーザがユーティリティボタン1110を押下すると、領域1100における表示は、画面Aから画面Bに切り換わる。
画面Bに示されるように、領域1100は、「ユーティリティモード」を規定する画面を表示する。具体的には、カスタム選択、パネル型式等のサブメニューが領域1100に表示される。
ユーザが「パネル型式」と表示されている領域1620を押下すると、領域1100の表示は、画面Cに切り換わる。この画面では、予め準備された複数のパネル型式の選択を受け付けるための小さな領域がそれぞれ表示される。ユーザが、表示を切り換えるために、「次」と表示される領域1630を押下すると、領域1100の表示は、画面Dに切り換わる。
画面Dにおいて、ユーザがタッチパネルの型式として型式Nと示される領域1640を押下すると、その押下に応答してパネル型式の選択が確定され、領域1100は画面Eを表示する。ユーザが「戻る」と表示された領域1650を押下すると、領域1100は、ユーティリティモードの初期画面を表示する(画面F)。
図17は、他の局面におけるパネル型式の選択の一態様を表わす図である。すなわち、予め準備されたタッチパネルのサムネイル画像をタッチパネルLCD202に表示させることにより、ユーザは、希望するタッチパネルの外観を認識することができる。このサムネイル画像は、画像形成装置100が実現可能なパネルを表示するために予め準備されたものである。これらのデータは、たとえばフラッシュROM216に格納されている。
図17を参照して、タッチパネルLCD202は、1画面に4つのサムネイル画像1710〜1740を表示する。ユーザがいずれかのサムネイル画像を押下すると、そのサムネイル画像が選択され、フラッシュROM216に格納されている当該サムネイル画像に対応するパネルを実現するデータが読み出される。これらのデータがタッチパネルLCD202における表示を実現するために実行可能な形式として取り込まれると、その後、タッチパネルLCD202の表示はその選択されたサムネイル画像と同一の表示に切り換えられる。また、その画像に含まれる各領域に対応する機能を実現するように、各領域から出力される信号と、当該機能を実現するプログラムとが、実行可能な形式で関連付けられる。これにより、サムネイル画像の選択に基づいてパネル型式を設定することができる。
このようにすると、ユーザはパネルの設定を直感的に行なうことができるため、たとえば詳細な機能の設定ミスを防ぐことができる。
図18は、他の局面におけるパネルの表示態様を表わす図である。図18を参照して、タッチパネルLCD202は、画像形成装置100におけるパネルの実物大の表示を実現する。この表示により、ユーザは、選択しようとするパネルの実体を容易に把握することができる。この場合、画像形成装置100として機能させるために選択するためのボタンは、たとえば、ストップボタン1810、リセットボタン1820、スタートボタン1830等どのようなパネルにも存在し得るキーを選択操作のために割り当てておけばよい。
図19は、さらに他の局面におけるタッチパネルLCD202の画面の表示態様を表わす図である。当該局面に係る画像形成装置は、前述のように各機能を表わす表示(アイコン)に代えて、領域1910に、実際に実現される機能の特徴を説明文として表示してもよい。このようにすると、ユーザは、その説明文に基づいて機能を選択することができる。その結果、画像形成装置100によって実現される機能の認識が各ユーザに正確に認識されるため、誤った設定が防止され得る。
図20を参照して、画像形成装置100の制御構造についてさらに説明する。図20は、画面を表示するためにパネルCPU210が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
ステップS2010にて、パネルCPU210は、LCDコントローラ204を介して入力されるデータに基づいてタッチパネルLCD202に表示されるパネル型式を判断する。判断されたパネル型式に応じて、処理が切り換えられる。具体的には、型式Aのパネルが表示される場合には、処理はステップS2100に移される。型式Bのパネルが表示される場合には、処理はステップS2020に移される。型式Cのパネルが表示される場合には処理はステップS2030に移される。また型式Nのパネルが表示される場合には処理はステップS3800に移される。
ステップS2100にて、パネルCPU210は、後述するパネル型式A表示処理を実行する。この処理が実行されると型式Aのパネルが表示される。ステップS2020にて、パネルCPU210は、パネル型式B表示処理を実行する。この処理が実行されると、型式Bのパネルが表示される。ステップS2030にて、パネルCPU210は、パネル型式C表示処理を実行する。この処理が実行されると、型式Cのパネルが表示される。なお、以下の説明では型式Aのパネルを表示する場合について代表的に説明する。他の型式のパネルの表示も、同様にして実現される。
ステップS3800にて、パネルCPU210は、後述するパネル型式N表示処理を実行する。この処理が実行されると、型式Nのパネルが表示される。
図21を参照して、画像形成装置100の制御構造についてさらに説明する。図21は、型式Aのパネルを表示するためにパネルCPU210が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
ステップS2110にて、パネルCPU210は、フラッシュROM216に格納されているデータに基づいて○型キー表示処理を実行する。この処理が実行されると、タッチパネルLCD202において○型のキーが表示される。ステップS2120にて、パネルCPU210は、フラッシュROM216に格納されているデータに基づいて□型キー表示処理を実行する。この処理が実行されると、タッチパネルLCD202において□型のキーの表示が実現される。
ステップS2130にて、パネルCPU210は、0LED型キー表示処理を実行する。この処理が実行されると、LED表示に相当する表示が含まれないキーの表示が実現される。ステップS2140にて、パネルCPU210は、1LED型キー表示処理を実行する。この処理が実行されると、1つのLED表示に相当する表示を実現するキーが表示される。ステップS2150にて、パネルCPU210は、2LED型キーの表示処理を実行する。この処理が実行されると、2つのLED表示に相当する表示を実現するキーが表示される。
ステップS2160にて、パネルCPU210は、左右選択型キー表示処理を実行する。この処理が実行されると、表示を左右方向に連続的に切り換えてサブメニューの選択を可能にするためのキーの表示が実現される。ステップS2170にて、パネルCPU210は、上下選択型キー表示処理を実行する。この処理が実行されると、上下方向に表示を切り換えることによりサブメニューの選択を可能にするためのキーの表示が実現される。
ステップS2180にて、パネルCPU210は、文字LCD表示処理を実行する。この処理が実行されると、各々の文字が表示のために確保された領域に表示される。また、ユーザによる文字の入力が可能になる。
ここで、図22を参照して、タッチパネルLCD202における表示パーツ(キー/LED/LCDディスプレイ/各文字列)の表示の方法について説明する。図22は、タッチパネルLCD202に表示される画像の位置を特定するために予め定められた座標軸を表示した図である。
タッチパネルLCD202の領域は、点Aと点Bとによって特定される。具体的には、点Aは、タッチパネルLCD202の原点に相当する。点Aの座標(α,β)は、たとえば(0,0)として設定されている。また、点Bの座標は、たとえば(300,1000)として設定されている。タッチパネルLCD202における座標は上記のように特定されているため、各々の表示パーツについても当該座標に基づいて位置を設定することができいる。これにより、領域等の表示が実現される。
図23を参照して、画像形成装置100のデータ構造について説明する。図23は、フラッシュROM216におけるデータの格納を表わす図である。フラッシュROM216は、タッチパネルLCD202に表示されるパーツの座標を格納するための領域2310〜2330と、各々の表示パーツを表現するデータを格納するための領域2340〜2350とを含む。
図23に示される例では、画像形成装置100は、パーツを配置するための座標情報として、100件のデータレコードを有している。また、各座標は、その位置に表示されるパーツの情報が格納される領域に対応付けられている。したがって、座標データに基づいて各パーツの位置が特定され、パーツデータに基づいて実際に表示されるパーツの内容が特定される。
図24および図25を参照して、○型キーの表示について説明する。図24は、フラッシュROM216におけるデータの格納の一態様を表わす図である。図25は、タッチパネルLCD202における○型キーの表示態様を表わす図である。
図24に示されるように、フラッシュROM216は、○型キーデータテンプレートを格納するための領域2400を含む。テンプレート2400は、データを格納する領域2410〜2430を含む。○型キーの表示位置の座標(X,Y)は、領域2410に格納されている。○型キーの半径を表わすデータは、領域2420に格納されている。当該キーの内部に表示される文字列は、領域2430に格納されている。
図25に示されるように、○型キー2510は、テンプレート2400(図24)に基づいてタッチパネルLCD202に表示される。すなわち、当該キーの中心の座標は(X,Y)であり、この位置は、領域2410に格納されているデータに基づく。そのキーの半径(r)は、領域2420に格納されるデータに基づく。文字列2520は、領域2430に格納されているデータに基づいて表示される。
図26および図27を参照して、□型キーの表示について説明する。図26は、フラッシュROM216におけるテンプレート2600の格納の一態様を表わす図である。図27は、□型キーのタッチパネルLCD202における表示態様を表わす図である。
図26に示されるように、フラッシュROM216は、□型キーを表示するためのデータテンプレート2600を含む。データテンプレート2600は、データを格納する領域2610〜2640を含む。□型キーの表示位置の座標(X,Y)は、領域2610に格納されている。この座標は、たとえばキーの重心の座標である。あるいは、座標(X,Y)は、4つの端点のうち予め定められたいずれかの一点の座標でもよい。そのキーの横方向の長さ(KX)は、領域2620に格納されている。またそのキーの縦方向の長さ(KY)は、領域2630に格納されている。そのキーの内部に表示される文字列は、領域2640に格納されている。
図27に示されるように、□型キー2710は、データテンプレート2600に基づいてタッチパネルLCD202に表示される。ここで、タッチパネルLCD202における原点座標(0,0)は、図25に示される座標と共通である。また、タッチパネルLCD202における表示と座標との関係も、図25に示されるものと同じである。
図28および図29を参照して、0LED型キーの表示について説明する。図28は、0LED型キーを表示するためのデータテンプレート2800の格納の一態様を表わす図である。図29は、0LED型キーの表示態様を表わす図である。
図28に示されるように、データテンプレート2800は、データを格納するための領域2810〜2860を含む。0LED型キーの表示位置の座標(X,Y)は、領域2810に格納されている。そのキーの横方向の長さ(KX)は、領域2820に格納されている。当該キーの縦方向の長さ(KY)は、領域2830に格納されている。そのキーの内部に表示される文字列は、領域2840に格納されている。また、そのキーを囲む枠の横方向の長さ(WX)は、領域2850に格納されている。またその枠の縦方向の長さ(WY)は、領域2860に格納されている。
図29を参照して、0LED型キー2900は、データテンプレート2800に基づいてタッチパネルLCD202に表示される。0LED型キー2910は、前記の□型キーの表示と同様の方法でタッチパネルLCD202に表示される。
図30および図31を参照して、1LED型キーの表示について説明する。図30は、1LED型キーを表示するためのデータテンプレート3000のフラッシュROM216における格納の一態様を表わす図である。図31は、1LED型キーのタッチパネルLCD202における表示態様を表わす図である。
図30に示されるように、データテンプレート3000は、データを格納するための領域3010〜3060を含む。1LED型キーが表示される位置座標は、領域3010に格納されている。そのキーの横方向の長さ(KX)は、領域3020に格納されている。そのキーの縦方向の長さ(KY)は、領域3030に格納されている。LEDの近傍に表示される文字は、領域3040に格納されている。LEDと当該キーとを囲む枠の横方向の長さ(WX)は、領域3050に格納されている。またその枠の縦方向の長さ(WY)は、領域3060に格納されている。
図31に示されるように、1LED型キーを囲む枠3100は、データテンプレート3000に基づいて表示される。枠3100は、LED3110と□型キー3120とを含む。これらの表示もデータテンプレート3000に格納されているデータに基づいて行なわれる。
図32および図33を参照して、2LED型キーの表示について説明する。図32は、2LED型キーを表示するためのデータテンプレート3200のフラッシュROM216における格納の一態様を表わす図である。図33は、当該キーのタッチパネルLCD202における表示態様を表わす図である。
図32に示されるように、データテンプレート3200は、データを格納するための領域3210〜3270を含む。2LED型キーの表示位置の座標(X,Y)は、領域3210に格納されている。そのキーの横方向の長さ(KX)は、領域3220に格納されている。そのキーの縦方向の長さ(KY)は、領域3230に格納されている。第1のLEDとして表示される画像の近傍に表示される文字列は領域3240に格納されている。第2のLEDとして表示される画像の近傍に表示される文字列は、領域3250に格納されている。これらのLEDとしての表示と□型キーとを囲む枠の横方向の長さ(WX)は、領域3260に格納されている。またその枠の縦方向の長さ(WY)は、領域3270に格納されている。
図33に示されるように、枠3300は、データテンプレート3200に格納されているデータに基づいてタッチパネルLCD202に表示される。枠3300は、第1のLED3310と、第2のLED3320と、□型キー3330とを含む。第1のLED3310の近傍には、予め準備された文字列が表示される。同様に第2のLED3320の近傍にも、予め準備された文字列が表示される。
図34および図35を参照して、左右選択型キーの表示について説明する。ここで、左右選択型キーとは、左右方向の選択指示の入力に基づいて選択対象となる項目の表示の切り換えを実現するためのキーをいう。図34は、フラッシュROM216におけるデータテンプレート3400の格納の一態様を表わす図である。データテンプレート3400は、左右選択型キーを表示するために使用される。図35は、それらのキーのタッチパネルLCD202における表示態様を表わす図である。
図34に示されるように、データテンプレート3400は、データを格納するための領域3410〜3480を含む。□型キーを表示するための座標(X,Y)は、領域3410に格納されている。中央部に表示される□型キーの横方向の長さ(KX1)は、領域3420に格納されている。□型キーの縦方向の長さ(KY)は、領域3430に格納されている。キーの左右に表示される別の□型キーの横方向の長さ(KX2)は、領域3440に格納されている。□型キーの近傍に表示される文字列は、領域3450に格納されている。これらのキーを囲むための枠の横方向の長さ(WX)は、領域3460に格納されている。またその枠の縦方向の長さ(WY)は、領域3470に格納されている。
表示されるキーの種類(すなわち左右選択型であるか、あるいは上下選択型であるか)を表わすデータは、領域3480に格納されている。このデータの設定内容に応じて、表示されるキーの方向が左右方向であるかあるいは上下方向であるか切り換えられる。このようにすると、共通のデータを使用することにより選択の態様を左右および上下のいずれかに設定することができる。
図35に示されるように、枠3500は、タッチパネルLCD202に表示される。枠3500は、左方向の選択の指示の入力を受けるキー3510と、右方向の選択の指示の入力を受けるキー3520と、□型キー3530〜3550とを含む。□型キー3540は、領域3420および3430に格納されているデータに基づいて表示される。また他の□型キー3530,3550は、領域3430および3440に格納されているデータに基づいて表示される。
なお、領域3470に格納されているデータが上下方向のキーを選択するための設定である場合、キー3510,3520は、左右方向の画像に変えて、たとえば上下方向を向く画像(たとえば三角形、矢印等)が表示されることになる。
図36および図37を参照して、文字の表示について説明する。図36は、文字を表示するためのデータテンプレート3600のフラッシュROM216における格納の一態様を表わす図である。図37は、タッチパネルLCD202における文字の表示態様を表わす図である。
図36に示されるように、データテンプレート3600は、文字の表示を実現するためのデータを格納するための領域3610〜3650を含む。先頭文字の表示のために予め定められた位置の座標(X,Y)は、領域3610に格納されている。ここで当該位置は、たとえば左上に位置する領域に表示される文字である。1文字の横方向の長さ(CX)は、領域3620に格納されている。その文字の縦方向の長さ(CY)は、領域3630に格納されている。表示される文字列の数(L)は、領域3640に格納されている。また文字の行数(M)は、領域3650に格納されている。
図37に示されるように、文字列を表示するための領域3700は、データテンプレート3600に格納されているデータに基づいてタッチパネルLCD202に表示される。領域3700は、たとえば8列×2行の文字を表示可能な各々の領域を含む。領域3710は、領域3610に格納されているデータに基づいて規定される。図37に示される例では、領域3710,3712には、文字が表示されていない。この場合、領域3710,3712に対応するメモリ領域(たとえばビデオRAM206にて確保される領域)には、文字データが入力されていないことになる。領域3714〜3732には、当該メモリ領域に書き込まれたデータに基づいて、文字がそれぞれ表示される。
ここで、図38および図39を参照して、パネルが決定された画像形成装置100のデータ構造について説明する。図38および図39は、それぞれコントロールRAM208におけるデータの格納の一態様を表わす図である。
図38に示されるように、コントロールRAM208は、データを格納する領域3801〜3808を含む。図35に示される各キーの位置関係を表わすデータが各領域に格納されている。
左側の□型キー3530の中心座標を規定するデータは、領域3801に格納されている。右側の□キー3550の中心座標を規定するデータは、領域3802に格納されている。左方向の△キー3510の中心座標を規定するデータは、領域3803に格納されている。△キー3510の大きさを規定するデータは、領域3804に格納されている。右方向の△キー3520の中心座標を規定するデータは、領域3805に格納されている。△キー3520の大きさを規定するデータは、領域3806に格納されている。各キーの表示色を規定するデータは、各キーごとに関連付けられているデータとして、領域3807に格納されている。枠3500の表示色、すなわち各キーの背景色を規定するデータは、領域3808に格納されている。その他のキー、文字等が表示される基準となる位置を規定するデータも、同様にコントロールRAM208に格納されている。
前述の各テンプレートと、上記の各データとに基づいて、タッチパネルLCD202におけるキーあるいは文字を表示するためのデータが実行可能な形式として、コントロールRAM208に格納されている。なお、データの格納の態様は、図38に示されるものに限られない。
図39に示されるように、コントロールRAM208は、さらに、データを格納する領域3901〜3903を含む。各領域は、それぞれ関連付けられている。特定のパネルの型式が決定され、各画面に表示されるキーと当該キーに関連付けられる機能とが決定されると、図39に示されるようなデータが生成される。これらのデータは、タッチパネルLCD202における各画面の表示を実現する際にパネルCPU210に参照される。図39に示されるデータ構造は、型式Aのパネルが選択された場合におけるデータを表わす。
すなわち、型式Aのパネルにおける各画面を識別するためのIDは、領域3901に格納されている。当該画面に含まれるキーを特定するためのデータは、領域3902に格納されている。当該キーに関連付けられている画像形成装置の機能を規定するデータは、領域3903に格納されている。
たとえば、第1の画面に表示されるキー番号「104」の□型キーは、「倍率設定」の機能に関連付けられている。このキーは、また、第2の画面においても使用され、「片面コピー」の機能に関連付けられている。このように、同一のキーを規定するデータが異なる画面の表示においてそれぞれ独立して各機能に関連付けられているため、各画面ごとに別個のキーを規定する場合に比べて、キーを規定するためのデータ量の増加を抑制することができる。
なお、図39に示される格納の態様に代えて、各画面ごとにキーを規定するデータがそれぞれ各機能に関連付けられていてもよい。このようにすると、同一のキーを規定するデータに対する各画面からの参照が行なわれなくなるため、画面の表示制御における不具合の発生を防止することができる。
図40を参照して、画像形成装置100の制御構造についてさらに説明する。図40は、パネル型式Nの表示を行なうためにパネルCPU210が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
ステップS2110にて、パネルCPU210は、○型キー表示を実行する。ステップS2120にて、パネルCPU210は、□型キー表示を実行する。ステップS2130にて、パネルCPU210は、0LED型キー表示を実行する。ステップS3840にて、パネルCPU210は、LCD表示を実行する。
なお、ステップS2110〜S2130に示される処理は、図21に示される処理と同じであるため、ここではそれらの詳細な説明は繰り返さない。
また、ステップS3840の処理のために、タッチパネルLCD202においてどれだけの領域を確保するかが予め定義される必要がある。この定義は、たとえばその領域を確保するためのデータテンプレートに基づいて実現される。
そこで、図41および図42を参照して、タッチパネルLCD202における大型のLCDの表示について説明する。図41は、LCDを表示するためのデータテンプレート3900のフラッシュROM216における格納の一態様を表わす図である。図42は、タッチパネルLCD202における大型のLCD4000の表示態様を表わす図である。
図41に示されるように、データテンプレート3900は、大型のLCDを表示する位置座標(X,Y)を格納する領域3910と、そのLCDの横方向の長さ(L)を格納する領域3920と、縦方向の長さ(M)を格納する領域3930とを含む。
図42に示されるように、大型のLCD4000は、データテンプレート3900に格納されているデータに基づいてタッチパネルLCD202に表示される。図42における位置と図30に示されるデータとの関係は、前述の各キーにおける表示と同じであるため、ここではその説明は繰り返さない。
図43〜図45を参照して、画像形成装置100の制御構造についてさらに説明する。図43は、パネル制御基本処理(S1300)においてキー入力を検出するためにパネルCPU210が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。図44は、パネル型式Aの検出処理を実行するためにパネルCPU210が行なう処理の手順を表わすフローチャートである。図45は、パネル制御基本処理においてI/F制御のためにパネルCPU210が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
図43に示されるように、パネルCPU210は、不揮発RAM212に格納されているデータに基づいて、現在設定されているパネルの型式を判断する。この判断の結果に応じて、処理はステップS4200、S4120、S4130、S4140などに移される。
ステップS4200にて、パネルCPU210は、パネル型式Aの検出処理を実行する。ステップS4120にて、パネルCPU210は、パネル型式Bの検出処理を実行する。ステップS4130にて、パネルCPU210は、パネル型式Cの検出処理を実行する。ステップS4140にて、パネルCPU210は、パネル型式Nを検出する処理を実行する。
図44に示されるように、ステップS4210にて、パネルCPU210は、○型キー検出処理を実行する。ステップS4220にて、パネルCPU210は、□型キー検出処理を実行する。ステップS4230にて、パネルCPU210は、0LED型キー検出処理を実行する。ステップS4240にて、パネルCPU210は、1LED型キー検出処理を実行する。ステップS4250にて、パネルCPU210は、2LED型キー検出処理を実行する。ステップS4260にて、パネルCPU210は、左右選択型キー検出処理を実行する。ステップS4270にて、パネルCPU210は、上下選択型キー検出処理を実行する。
図45に示されるように、ステップS4302にて、パネルCPU210は、画像形成装置100が電源オンの直後であるか否かを判断する。その状態が電源オンの直後である場合には(ステップS4302にてYES)、処理はステップS4304に移される。そうでない場合には(ステップS4302にてNO)、処理はステップS4306に移される。
ステップS4304にて、パネルCPU210は、不揮発RAM212に格納されているデータから、プリンタ型式を読み出す。ステップS4306にて、パネルCPU210は、画像形成装置100の状態がユーティリティモードであるか否かを判断する。その状態がユーティリティモードである場合には(ステップS4306にてYES)、処理はステップS4308に移される。そうでない場合には(ステップS4306にてNO)、処理は終了し、メイン処理に戻される。
ステップS4308にて、パネルCPU210は、画像形成装置100の状態がプリンタ型式選択モードであるか否かを判断する。その状態がプリンタ型式選択モードである場合には(ステップS4308にてYES)、処理はステップS4314に移される。そうでない場合には(ステップS4308にてNO)、処理はステップS4310に移される。
ステップS4310にて、パネルCPU210は、予め定められた他のモードの処理を実行する。ステップS4314にて、パネルCPU210は、フラッシュROM216から対応するプリンタ型式のデータを読み出す。ステップS4316にて、パネルCPU210は、すべてのプリンタ型式の表示要求の入力を受け付ける。パネルCPU210がLCDコントローラ204に対してすべての型式を表示するためのデータを出力する。タッチパネルLCD202は、その出力に基づいて各型式を表示する。
ステップS4318にて、パネルCPU210は、タッチパネルLCD202とLCDコントローラ204とを介した入力に基づいて、ユーザにより選択されたプリンタ型式を決定する。処理は、決定されたプリンタ型式に応じて、ステップS4320〜S4350のいずれかに移される。
ステップS4320にて、パネルCPU210は、フラッシュROM216に格納されているデータに基づいてプリンタ型式“1”の設定を行なう。ステップS4330にて、パネルCPU210は、フラッシュROM216に格納されているデータに基づいてプリンタの型式“2”の設定を行なう。ステップS4340にて、パネルCPU210は、フラッシュROM216に格納されているデータに基づいてプリンタ型式“3”の設定を行なう。同様に、ステップS4350にて、パネルCPU210は、フラッシュROM216に格納されているデータに基づいてプリンタ型式“20”の設定を行なう。
ステップS4360にて、パネルCPU210は、プリンタ型式選択モードを解除する。その後、処理はメイン処理に戻される。
図46を参照して、タッチパネルLCD202における表示態様について説明する。図46は、領域1000における画面の推移を表わす図である。領域1000は、ユーティリティボタン1050(図10)の押下に基づいてその表示を切り換える。
画面(A)を参照して、タッチパネルLCD202は、領域1000において、初期画面として複写モード(「テキスト」)、倍率(「1.00」)、動作モード(「自動」)、用紙サイズ(「A4」)をそれぞれ表示している。画面(B)を参照して、タッチパネルLCD202は、領域1000において、ユーティリティモードの初期画面を表示する。この表示は、ユーティリティボタン1050の押下に基づいて行なわれる。ユーザが上下選択ボタン4410,4420を押下して、ユーティリティモードにおけるサブメニューを変更すると、タッチパネルLCD202は、たとえばサブメニューとして「4.プリンタ型式」を表示する(画面(C))。
この状態でユーザがスタートボタン1070(図10)を押下すると、表示されているサブメニューの選択が確定され、そのサブメニューの詳細メニューが表示される(画面(D))。この状態で、ユーザが上下選択ボタン1060を押下して詳細メニューの表示を切り換えると、画面(E)に示されるように、詳細メニューとして「1.プリンタ型式1」が表示される。その後ユーザがスタートボタン1070を押下することにより選択を確定すると、プリンタ型式1のデータは、不揮発RAM216において予め確保された領域に格納され、領域1000の表示はサブメニューの初期画面に戻る(画面(F))。
図47および図48を参照して、他の局面に従うプリンタ型式の選択の他の態様について説明する。図47は、フラッシュROM216におけるデータの格納の一態様を表わす図である。当該データは、プリンタ型式と、その型式に対応する機種名称とを含む。図48は、タッチパネルLCD202に表示される画面の推移を表わす図である。
図47に示されるように、フラッシュROM216は、データを格納する領域4510と領域4520とを含む。プリンタ型式を特定するためのデータは、領域4510に格納されている。各プリンタに対応する機種名称は、領域4520に格納されている。プリンタ型式の選択の処理が実行されるとき、領域4510に格納されているデータが使用される。また後述するように、ユーザによるプリンタの認識を容易にするためのデータは、領域4520に格納されているデータである。このデータに基づいて機種名称がタッチパネルLCD202に表示されるため、プリンタの機種が容易に認識される。
図48に示されるように、タッチパネルLCD202は、領域4610に、初期画面として画面(A)を表示する。領域4610は、ユーティリティボタン4620を含む。ユーティリティボタン4620が押下されると、以下のように、タッチパネルLCD202は、ユーティリティモードの画面を表示し、プリンタ型式を設定するための指示の入力を受け付け可能になる。この指示の入力は、タッチパネルLCD202の検出機能により認識される。
具体的には、ユーザがユーティリティボタン4620を押下すると、領域4610における画面は、画面(B)に切り換わる。この画面は、ユーティリティモードの初期画面に相当する。ユーティリティモードは、そのサブメニューとして、たとえば「カスタム選択」、「パネル型式」、「カウンタ確認」、さらに「プリンタ型式」などを含む。
ユーザがプリンタ型式を設定するために「プリンタ型式」と表示されている領域4630を押下すると、領域4610の表示は、画面(C)に切り換わる。すなわち、プリンタ型式を設定するために予め準備されているプリンタ型式と機種名称とがそれぞれ表示される。ここで画面(C)に示される例では、1画面に9(=3×3)のプリンタ型式が表示されているが、さらに多くの型式も表示可能である。すなわち「次」と表示されている領域4640を押下することにより次の画面に切り換わり、1画面に表示しきれないプリンタ型式がさらに表示される。たとえばユーザが領域4640を押下して画面を切り換えると、領域4610の表示は、画面(D)に切り換わる。このような表示の切り換えにより、一画面で表示可能なプリンタ型式の数以上のプリンタ型式が表示される。
ユーザが画面の表示を戻すための領域4650を押下すると、領域4610の表示は画面(E)に切り換わる。ここで、ユーザがプリンタ型式として「型式1」を選択するために領域4660を押下すると、領域4610の表示は、プリンタ型式1が選択されていることを表わす画面(F)に切り換わる。その後、ユーザが、「OK」と表示されている領域4670を押下すると、プリンタ型式1の選択は、確定される。
次に、図49〜図55を参照して、パネル制御とプリンタ制御との間におけるインターフェイスの変換について説明する。図49は、プリンタごとに予め準備されたコマンドデータのフラッシュROM216における格納の一態様を表わす図である。フラッシュROM216は、コマンドデータを格納するための領域4710〜4740を含む。フラッシュROM216は、さらにプリンタ別のデータ長に関するデータを格納するための領域4750〜4780を含む。
コマンドデータとは、画像形成装置100を実現するために使用される内部信号をいう。この信号がやり取りされることにより、特定の動作の指示、特定の情報の通知その他の通信が行なわれる。
具体的には、プリンタを識別するためのデータは、領域4710に格納されている。当該プリンタにおけるプリントコマンドを表わすデータは、領域4720に格納されている。当該プリンタにおけるソートコマンドを表わすデータは、領域4730に格納されている。各プリンタにおける他のコマンドを表わすデータは、領域4740に格納される。コマンドデータの構成は、図49に示されるものに限られない。他のコマンドが使用されてもよい。
さらに、プリンタを識別するデータは領域4750に格納されている。当該プリンタによる通信に用いられるヘッダは、領域4760に格納されている。その通信に用いられるアドレスのサイズは、領域4770に格納されている。パラメータのサイズは、領域4780に格納されている。フラッシュROM216は、各プリンタごとに上記のデータを予め有しているため、途中で使用されるプリンタの型式が変更されても、上記の構造に基づいてコマンドを変更することにより、型式が変更された後のプリンタとも通信することができる。
図50は、プリントコマンドの構成を概略的に表わす図である。コマンド4800は、ヘッダ4810とアドレス4820とパラメータ4830とを含む。ヘッダ4810は、たとえばその値が「81」である。アドレス4820は、たとえばその値が「44」である。同様にパラメータ4830の値は「01」である。
コマンド4850は、第10のプリンタに対応する。コマンド4850は、ヘッダ4860とアドレス4870とパラメータ4880とを含む。ヘッダ4860の値は「90」である。アドレス4870の値は「57」である。パラメータ4880の値は「10」である。
このように、コマンド4800とコマンド4850とは、その内容が異なる。これは各プリンタに応じて予め設定されたプリントコマンドが異なるためである。しかしながら、フラッシュROM216は、図49に示されるデータを予め有しているため、接続されるプリンタの型式に応じたプリントコマンドを送信することができる。その他のコマンドについても同様に各プリンタに応じた送信が可能になる。これにより、画像形成装置100のプリント部102における画像形成処理、あるいはプリント部102の状態の通知は、確実に実行される。
図51を参照して、コマンドの相違についてさらに説明する。図51は、相互に異なるデータ長を有するコマンドを表わす図である。
コマンド4900は、ヘッダ4910とアドレス4920とパラメータ4930とを含む。コマンド4950は、ヘッダ4960とアドレス4970とパラメータ4980とを含む。この場合、各コマンドにおいて、各々のヘッダの長さは異なる。また各アドレスの長さも異なる。パラメータの長さも異なる。このようにプリンタに応じて異なるデータ長を有するコマンドが使用される場合もあるため、フラッシュROM216は、図49に示されるように、各プリンタについて予め定められたデータ長を有している。
パネルCPU210とプリンタCPU220とは、そのデータを用いて通信部218を介してコマンドの通信を行なうことができる。この場合、いずれのCPUも、使用されるコマンドのデータサイズ、あるいはデータ型を予め知っているため、そのデータ長に応じたデータの変換および処理を行なうことができ、コマンドの不一致に起因するような誤動作が防止される。
次に、図52を参照して、画像形成装置100の状態を通知するためのマップデータについて説明する。図52は、パケット5000,5050は、マップデータの構成の概略をそれぞれ表わす図である。パケット5000は、前述のコマンドと同様に、ヘッダ5010とアドレス5020とパラメータ5030とを含む。パケット5050は、ヘッダ5060とアドレス5070とパラメータ5080とを含む。
ヘッダ5010は、パケット5000の開始を表わすデータと、当該データの送信元を表わすデータとを含む。アドレス5020は、画像形成装置100の何の状態であるかを表わす。パラメータ5030は、アドレス5020により特定される状態の詳細を表わす。
同様に、ヘッダ5060はヘッダ5010によって示される情報を表わす。アドレス5070は、アドレス5020によって表わされる情報を示す。パラメータ5080は、パラメータ5030によって表わされる情報と同じ情報を表わす。
パケット5000,5050のデータ長は、同じである。しかしながら、本実施の形態に係る画像形成装置100においては、異なるデータ長を有するパケットがマップデータとして送信されてもよい。
そこで、図53を参照して、データ長が異なるマップデータについて説明する。図53は、データ長が異なるマップデータとしてのパケット5100,5150を表わす図である。
パケット5100は、ヘッダ5110とアドレス5120とパラメータ5130とを含む。パケット5150は、ヘッダ5160とアドレス5170とパラメータ5180とを含む。
ヘッダ5110とヘッダ5160との長さは異なる。またアドレス5120とアドレス5170とのデータ長はそれぞれ異なる。しかしながら、パネルCPU210とプリンタCPU220とは、それぞれ各プリンタごとに使用されるマップデータのデータ長を予め有している。そのため、データ長が異なるマップデータを用いた通信が行なわれても、通信相手に応じたデータ長に変換することができる。したがって、画像形成装置100の状態も正確に通知され得る。
上記の説明では、マップデータに含まれるデータ量がたとえばコマンドあるいはレポートに含まれるデータ量と同程度である場合を想定して説明されている。しかしながら、画像形成装置100の状態を表わすデータは、状態を表わす項目あるいはデータ量そのものが多量になる場合もある。そのため、マップデータは多くのパラメータを有する場合もある。
そこで、図54および図55を参照して、他の局面におけるマップデータの構成について説明する。図54は、複数のパラメータを有するマップデータの構成の概略を表わす図である。図55は、複数のパラメータを通知するために各パラメータごとにマップデータが送信されることを表わす図である。
図54を参照して、マップデータ5200は、ヘッダ5210とアドレス5220と第1のパラメータ5230と、第2のパラメータ5240と、第Nのパラメータ5250とを含む。この場合マップデータ5200がいくつのパラメータを有しているかは、アドレス5220によって特定されるプリンタごとに異なる。マップデータ5200の受信側は、アドレス5220に含まれているそのプリンタ情報に基づいてアドレス5220に続くデータがそれぞれパラメータであることを認識し、それぞれの状態を表わす情報を取得する。
図55を参照して、画像形成装置100の状態を通知するためにそれぞれのパラメータを有するマップデータが順次送信されてもよい。この場合、パラメータの数だけマップデータが送信されることになる。すなわち、図54に示されるマップデータ5200に変えて、マップデータ5310,5320,5330,5340がそれぞれ送信される。
このようにしても、画像形成装置100の状態は通知される。また、一度にすべてのパラメータを通信する場合に比べて、データ通信は、通信部218の状態に影響を受けにくくなり、ノイズが含まれない情報が確実に通信される。その結果、画像形成装置100の状態が正確に通知される。
図56〜図58を参照して、画像形成装置100の制御構造についてさらに説明する。図56〜図58は、それぞれパネルCPU210が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
図56を参照して、ステップS5410にて、パネルCPU210は、遷移画面決定処理を実行する。具体的には、たとえばパネルがタッチパネルLCDを含む場合、次に遷移する画面が決定される。パネルが文字型LCDを含む場合、同様に次に遷移する画面が決定される。またパネルがLED表示部を含む場合、当該LEDのオン/オフを決定する。
ステップS5420にて、パネルCPU210は、禁止/警告設定処理を実行する。ここで禁止とは、キーの操作によって処理の組み合せを禁止する設定がなされた場合、その入力を禁止する処理をいう。たとえば、割り込みコピーができない状況で、割込キーが押下された場合における処理に相当する。この場合、割り込みができない旨とできない理由とを一定時間表示する処理が実現される。
また警告とは、キーの操作によって特定のモードが組合された場合に出力されるものをいう。たとえば、キーの操作によって「1倍」と、「2in1」とが選択された場合、用紙の大きさとの兼ね合いから、倍率は1倍ではなく他の倍率が適当である場合がある。この場合、他の倍率が適切な倍率であることを一定時間表示するための処理が実現される。
ステップS5500にて、パネルCPU210は、後述する追加/削除機能設定処理を実行する。この処理は、選択された型式のパネルが表示できる機能とプリンタが搭載している機能との間に差異が存在する場合に行なわれる。すなわち、本発明の目的の1つが、新しい画像形成装置を設置した場合に古い画像形成装置と同じパネル操作が可能な装置を提供することである。新しい画像形成装置に搭載される機能の中には、古い画像形成装置に搭載されていないものもある。このような場合、古い画像形成装置におけるパネルは、実際に存在しない機能までも表示することになる。そこで、このような不具合を防ぐために、上記の処理が行なわれる。
図57を参照して、ステップS5510にて、パネルCPU210は、Nin1機能比較処理を実行する。ステップS5520にて、パネルCPU210は、ステープル機能比較処理を実行する。ステップS5530にて、パネルCPU210は、イレース機能比較処理を実行する。ステップS5540にて、パネルCPU210は、露光機能比較処理を実行する。ステップS5550にて、パネルCPU210は、ズーム機能比較処理を実行する。ステップS5560にて、パネルCPU210は、自動選択機能比較処理を実行する。ステップS5570にて、パネルCPU210は、コピー機能比較処理を実行する。なお、各処理が実行される順序は、図57に示される順序に限られない。
図58は、機能の比較処理の詳細の処理の手順を表わすフローチャートである。当該手順は、図57に示される各処理の各々について実行される。
図58を参照して、ステップS5610にて、パネルCPU210は、キー型式の変更が必要であるか否かを判断する。キー型式の変更が必要である場合には(ステップS5610にてYES)、処理はステップS5620に移される。そうでない場合には(ステップS5610にてNO)、処理はステップS5630に移される。ステップS5620にて、パネルCPU210は、パーツ情報を変更する。ステップS5630にて、パネルCPU210は、別画面の追加が必要であるか否かを判断する。その追加が必要である場合には(ステップS5630にてYES)、処理はステップS5640に移される。そうでない場合には(ステップS5630にてNO)、処理はステップS5650に移される。ステップS5640にて、パネルCPU210は、パーツ情報に追加画面の番号を加えて、コントロールRAM208において確保された領域に書き込む。
ステップS5650にて、パネルCPU210は、キーの追加が必要であるか否かを判断する。その追加が必要である場合には(ステップS5650にてYES)、処理はステップS5660に移される。そうでない場合には(ステップS5650にてNO)、処理は終了し、メイン処理に戻される。
ステップS5660にて、パネルCPU210は、パーツが配置される座標を追加する。ステップS5670にて、パネルCPU210は、パネル情報の変更を行なう。
図59を参照して、画像形成装置100のデータ構造についてさらに説明する。図59は、フラッシュROM216における追加用機能を実現するためのデータの格納の一態様を表わす図である。フラッシュROM216は、データを格納する領域5710〜5730を含む。各領域に格納されるデータは、それぞれ関連付けられている。
追加用機能を識別するためのデータは、領域5710に格納されている。当該機能を実現するために設定されるデータは、領域5720に格納されている。また表示画面用のデータは、領域5730に格納されている。これらのデータは、機能の差異が検出された場合に、抽出されフラッシュROM216において確保された領域にそれぞれ格納される。
図60〜図63を参照して、追加/削除機能設定処理(S5500)の詳細について説明する。図60は、フラッシュROM216におけるプリンタごとの機能情報の格納の一態様を表わす図である。
フラッシュROM216は、プリンタごとの機能を予め格納したテーブル5800,5810,5820を含む。各テーブルのデータ項目は同じである。したがって、以下ではテーブル5800の構成について説明する。
テーブル5800は、プリンタの動作モードあるいは実現される機能を特定するためのデータを格納する領域5801〜5808を含む。「Nin1モード」の最大値を規定するデータは、領域5801に格納されている。ここでNin1モードとは、1枚の用紙複数の画像を合わせて形成するためのモードをいう。このモードは、たとえば、図10の領域1030の押下に基づいて実行される。
仕上げモードを特定するためのデータは、領域5802に格納されている。仕上げモードは、たとえばソートの有無、グループ排出の有無などを含む。ステープルモードを規定するためのデータは、領域5803に格納されている。ステープルモードは、排出される用紙の奥あるいは手前のいずれにおいてステープル処理が実行されるか否かを表わすデータを含む。ここで、「奥」あるいは「手前」とは、たとえば画像形成装置100の正面を基準にした奥あるいは手前に対応する。
イレースモードを規定するためのデータは、領域5804に格納されている。このデータは、最大イレース量(XX)、用紙の右側におけるイレースの有無あるいはその位置を規定するデータ、用紙の左側におけるイレースの有無およびその位置を規定するデータ、用紙の中央部におけるイレースの有無およびその位置を規定するデータ、あるいはイレース枠の有無を規定するデータなどを含む。
露光モードを規定するデータは、領域5805に格納されている。露光モードは、文字モードの有無、写真モードの有無、文字/写真モードの有無、自動モードの有無などを含む。ズーム倍率を規定するためのデータは、領域5806に格納されている。当該データは、最大値「Max:(XX)」と最小値「Min(XX)」とを含む。
自動選択を規定するためのデータは、領域5807に格納されている。自動選択は、たとえば用紙選択の有無、倍率の選択の有無などを含む。コピーモードを規定するためのデータは、領域5808に格納されている。コピーモードは、たとえば両面プリントの有無、片面プリントの有無などを含む。
図61は、コントロールRAM208におけるプリンタの機能情報の格納の一態様を表わす図である。これらのデータは、パネルCPU210が通信部218を介してプリンタCPU220と通信することにより取得され、コントロールRAM208において予め確保された領域に格納される。すなわち、プリンタの機能を比較するための処理が開始されると、当該プリンタの機能情報は、テーブル5900としてコントロールRAM208に生成される。
テーブル5900は、領域5901〜5908を含む。各領域には、プリンタの動作モードあるいは機能を指定するためのデータが格納される。ここで、各領域は、図60に示されるテーブル5800における領域にそれぞれ対応する。各領域に含まれるデータは、そのプリンタによって異なる場合がある。したがって、テーブル5800とテーブル5900との各領域のデータを比較することにより、プリンタが有する機能の差異が検出される。
図62は、コントロールRAM208における設定されているパネルに対する機能情報を格納するテーブル6000の一態様を表わす図である。テーブル6000は、画像形成装置100において現在設定されているパネルに対応する機能情報を含む。具体的には、テーブル6000は、領域6001〜6008を含む。各領域に、機能情報として画像形成装置100の動作モードあるいは機能を規定するためのデータが格納されている。
これらの領域も、図60あるいは図61に示される領域とそれぞれ対応する。領域6001,6002,6003,6008は、他の領域6004から6007と区別可能な状態で示されている。領域6001〜6003および6008は、テーブル5900の領域5901〜5903および5908に対して、そのデータ項目において異なる。すなわちこれらの領域に規定されるモードあるいは機能が、設定されたパネルと選択されたプリンタ機能との間で検出された差異に相当する。そこで、差異を解消するために必要な表示がタッチパネルLCD202において実現される。
図63〜図65を参照して、検出された機能の差異の解消について説明する。図63〜図65は、それぞれタッチパネルLCD202における画面の表示態様を表わす図である。
図63を参照して、タッチパネルLCD202は、キーの型式を変更することにより、検出された機能の差異を解消する。たとえば領域6110として表示されるソートキーは、当初の2LED型キーが1LED型キーに変更されることにより表示される。領域6120は、表示されるキーの型式を変更し、さらに詳細の画面を別の画面において設定させるようにしたものである。すなわち、アイコン6120が押下されると、タッチパネルLCD202は、その表示が切り換えられる(図64)。
図64を参照して、タッチパネルLCD202は、「Nin1モード」の設定のための画面を表示する。その画面は、当該モードの具体的な設定のための指示の入力を受け付ける領域6210〜6240を含む。各画像が押下されると、当該動作モードに応じて画像を形成する処理をプリント部102に実行させるための信号が、パネルCPU210から出力される。
図63を再び参照して、機能の差異を解消するために、追加すべきキーが表示される別画面への窓口キーが表示されてもよい。たとえば領域6130は、追加機能を設定する画面に移行するための指示の入力を受け付ける。領域6130が押下されると、タッチパネルLCD202の表示は、たとえば図65に示され画面に切り換わる。
図65を参照して、タッチパネルLCD202は、追加機能として両面コピーおよびステープルモードの設定を受け付ける。領域6310が押下されると、両面コピーの動作が可能になる。また領域6320が押下されると、排出される用紙において予め定められた位置に対するステープル処理が実行される。
以上のようにして、本発明の実施の形態に係る画像形成装置100は、予め準備されたパネル用のデータに基づいて複数の画像形成装置の各操作パネルの表示を実現する。各操作パネルは、予め準備されたプリンタ型式データに関連付けられる。このようにすると、操作パネルに表示される領域に対する操作が、当該パネルに対応付けられるプリント部に対する指示として信号が生成され、プリント部に送出される。
このようにすると、画像形成装置の機種が変更されても、変更前の画像形成装置に操作パネルが表示され、当該操作パネルに応じた操作も可能になる。したがって、変更前の画像形成装置の操作になれたユーザも、変更後の画像形成装置を容易に使用することができる。
なお、係る機能をユーザごとに設定可能にしてもよい。たとえば、特定のパネル型式とプリンタ型式とをユーザ名に関連付けて画像形成装置のメモリに保持しておくことにより、当該ユーザの使用が認識された場合に、そのユーザが設定したプリント部として画像形成装置は機能する。このようにすると、1台の画像形成装置がユーザごとにカスタマイズされるため、各ユーザの各々は、最も使い易い装置として当該画像形成装置を設定することができる。その結果、画像形成装置の利便性を向上させることができる。
また、特定の操作部分以外をこのようにLCD表示することにより、操作パネルの汎用性を向上することができる。また、操作パネルを共通化することもできるため、部品の共通化に寄与し得る。したがって、複数の種類の画像形成装置を製造するためのコストの上昇を抑制することができる。
なお、以上詳述した本発明に係る画像形成装置を実現するためのプログラムは、プログラム製品として提供することも可能である。この場合、たとえば、当該プログラムは、外部I/Fコントローラ230を介して、画像形成装置100に取り込まれる。この場合、当該プログラムは、通信回線(図示しない)を介して画像形成装置100に接続されたコンピュータシステムから提供される。あるいは、画像形成装置が着脱可能な記録媒体を駆動する駆動装置を有する場合には、当該プログラムが格納された記録媒体を装着することにより、画像形成装置は、そのプログラムを読み出してメモリに格納する。
そこで、図66を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置を実現するプログラムの提供方法の一態様について説明する。図66は、プログラムを提供するために使用されるコンピュータシステム6600のハードウェア構成を表わすブロック図である。
コンピュータシステム6600は、ハードウェアとして、CPU6610と、コンピュータシステム6600の使用者による指示の入力を受けるマウス6620およびキーボード6630と、CPU6610によるプログラムの実行により生成されたデータ、又はマウス6620若しくはキーボード6630を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM6640と、データを不揮発的に格納するハードディスク6650と、FD(Flexible Disc)駆動装置6660と、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)駆動装置6670と、モニタ6680と、通信IF6690とを含む。各ハードウェアは、相互にデータバスによって接続されている。FD駆動装置6660には、FD6662が装着される。CD−ROM駆動装置6670には、CD−ROM6672が装着される。
画像形成装置100を実現するプログラムは、たとえばプログラム製品としてCD−ROM6662に格納されている。このようなCD−ROM6662をコンピュータシステム6660に装着して、プログラムを読み出し、画像形成装置に伝送することにより、本発明に係る画像形成装置100が実現される。
なお、図66に示されるコンピュータシステム6600を構成する各ハードウェアは、一般的なものであり、各ハードウェアの動作は周知である。したがって、ここでは、詳細な説明は繰り返さない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 画像形成装置、101 自動原稿送り装置、102 プリント部、103 大型表示装置、104 定着装置、105 Y/M/C/K各色感光体、106 中間転写体、109 一段目用紙カセット、110 二段目用紙カセット、111 三段目用紙カセット、202 タッチパネルLCD、204 LCDコントローラ、206 ビデオRAM、208 コントロールRAM、210 パネルCPU、212 不揮発RAM、214 バックアップ電源、216 フラッシュROM、218 通信部、220 プリンタCPU、222 入出力部、224 コントロールRAM、226 画像RAM、228 フラッシュROM、230 外部I/Fコントローラ、300,610 入力部、310 押下キー検出部、320 動作モード変更検出部、330 表示画面検出部、340 受信データ検出部、350 データ書込処理部、360 表示切換指令部、370 コマンド変更部、380,670 演算処理部、390,680 出力部、620 読取指令部、630 給紙指令部、640 画像形成指令部、650 画像転写指令部、660 画像定着指令部、6600 コンピュータシステム、6662 FD、6672 CD−ROM。