しかしながら、印刷データを編集する際に、オブジェクト毎に修飾設定が行われる場合には、いろいろな修飾設定を試みて所望する修飾の組み合わせを得たい際に、オブジェクト毎に修飾設定を行い、修飾結果を確認して、別の修飾設定を行い、さらに修飾結果を確認するという作業を繰り替えすことになり、大変手間がかかる。また、それをオブジェクト毎に行ったり、複数のオブジェクトを選択したりすることにも手間がかかる。また、修飾設定を繰り返すのでは、修飾結果を並べて比較することはできないので、比較をしながら最良の修飾の組み合わせを選択するためには、その都度印刷を行い印刷結果を得る必要があり、被印刷媒体や印刷媒体を消費したり、時間がかかったりするという問題点がある。
また、特許文献1のような印字装置では、文書全体に対する書式設定がおこなわれるが、オブジェクトとして文字(テキスト)を扱っているのみである。しかしながら、昨今はオブジェクトとして文字のみならずイメージデータも頻繁に扱われている。また、複数のオブジェクトをグループ化させることや、文書全体に対する修飾も行われている。また、テキストに対する修飾も複雑に多様になっている。そこで、予め登録する書式設定もさらに詳細に且つ多様にしたいという問題点がある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、オブジェクトの修飾操作を容易にする印刷データ編集装置及び印刷データ編集プログラムを提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の印刷データ編集装置では、印刷装置で印刷を行うための印刷データを編集する印刷データ編集装置であって、前記印刷装置で印刷される印刷対象である1以上のオブジェクトに対して行われる複数の修飾項目に対する修飾内容である修飾情報について、少なくとも1つ以上の前記修飾情報から成り、かつ、相対的なレベルを割り当てられた集合修飾情報として記憶する集合修飾情報記憶手段と、前記集合修飾情報記憶手段に記憶されている前記修飾情報の前記集合修飾情報における前記レベルを指定するレベル指定手段と、当該レベル指定手段により指定された前記レベルの前記修飾情報の各修飾項目の修飾内容に基づいて、前記修飾項目の修飾を行う修飾設定手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項2に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記集合修飾情報記憶手段には複数の前記集合修飾情報が記憶されており、前記集合修飾情報を指定する集合修飾情報指定手段を備え、前記レベル指定手段は、前記集合修飾情報指定手段により指定された前記集合修飾情報に含まれている前記修飾情報の前記レベルを指定することを特徴とする構成となっている。
また、請求項3に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1又は請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記集合修飾情報には当該集合修飾情報を識別するための名称が付与されて前記集合修飾情報記憶手段に記憶されていることを特徴とする構成となっている。
また、請求項4に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項3に記載の発明の構成に加えて、前記集合修飾情報を識別するための名称を付与する名称付与手段を備えていることを特徴とする構成となっている。
また、請求項5に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項3に記載の発明の構成に加えて、前記集合修飾情報指定手段は、前記名称により前記集合修飾情報を指定することを特徴とする構成となっている。
また、請求項6に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記レベル指定手段は、前記レベルを示す値又は文字を入力すること、前記レベルを示す値又は文字を選択すること、若しくは、スライダーにより前記レベルを選択することにより前記レベルを指定することを特徴とする構成となっている。
また、請求項7に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記修飾情報の各修飾項目の修飾内容に従って修飾された前記オブジェクトの印刷イメージを表示する印刷イメージ表示手段と、前記集合修飾情報指定手段により指定された前記集合修飾情報に含まれている前記修飾情報の中から、前記修飾設定手段で修飾する前記修飾情報の前記レベルを前記レベル指定手段で指定する際に、指定された前記集合修飾情報に含まれている前記修飾情報の全てのレベル又は少なくとも1つのレベルの前記修飾情報の修飾内容に従って修飾された前記オブジェクトの印刷イメージを前記印刷イメージ表示手段に表示させる印刷イメージ表示制御手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項8に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項7に記載の発明の構成に加えて、前記印刷イメージ表示制御手段は、複数の印刷イメージを前記レベルの順序に従って前記印刷イメージ表示手段に表示させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項9に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項7又は請求項8に記載の発明の構成に加えて、前記印刷イメージ表示制御手段は、前記印刷イメージ表示手段において一行に表示可能な前記印刷イメージの数より多くの前記印刷イメージを表示する場合には、前記印刷イメージを折り返して複数行に表示し、折り返しを行った際に一画面に表示可能な行数より多くの前記印刷イメージを表示する場合には、スクロール表示を行うことを特徴とする構成となっている。
また、請求項10に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記印刷イメージ表示手段に表示させる前記印刷イメージの数を設定する表示数設定手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項11に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記集合修飾情報記憶手段に前記集合修飾情報を追加する集合修飾情報追加手段と、前記集合修飾情報記憶手段に記憶されている前記集合修飾情報を削除する集合修飾情報削除手段と、前記集合修飾情報記憶手段に記憶されている前記集合修飾情報の内容を編集する集合修飾情報編集手段とを備え、前記集合修飾情報編集手段は、前記集合修飾情報における前記レベルを指定して、前記修飾情報を追加する修飾情報追加手段と、前記集合修飾情報に含まれる前記修飾情報の各修飾項目の修飾内容を指定する修飾内容指定手段と、前記集合修飾情報に含まれる前記修飾情報の前記レベルを変更するレベル変更手段と、前記集合修飾情報に含まれる前記修飾情報を削除する修飾情報削除手段とを備えていることを特徴とする構成となっている。
また、請求項12に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項11に記載の発明の構成に加えて、前記修飾内容指定手段において指定された修飾内容に従って修飾された前記オブジェクトの印刷イメージを表示するサンプル印刷イメージ表示手段を備えていることを特徴とする構成となっている。
また、請求項13に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記集合修飾情報記憶手段に記憶されている前記集合修飾情報を、当該修飾情報記憶手段以外の当該印刷データ編集装置の記憶手段、又は、当該印刷データ編集装置の外部の記憶手段に記憶させる集合修飾情報出力手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項14に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の発明の構成に加えて、当該印刷データ編集装置の前記修飾情報記憶手段以外の記憶手段、又は、当該印刷データ編集装置の外部の記憶手段に記憶されている前記集合修飾情報を、前記集合修飾情報記憶手段に記憶させる集合修飾情報取込手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項15に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、印刷装置で印刷を行うための印刷データを編集するコンピュータを、前記印刷装置で印刷される印刷対象である1以上のオブジェクトに対して行われる複数の修飾項目に対する修飾内容である修飾情報について、少なくとも1つ以上の前記修飾情報から成り、かつ、相対的なレベルを割り当てて集合修飾情報として記憶する集合修飾情報記憶手段と、前記集合修飾情報記憶手段に記憶されている前記修飾情報の前記集合修飾情報における前記レベルを指定するレベル指定手段と、当該レベル指定手段により指定された前記レベルの前記修飾情報の各修飾項目の修飾内容に基づいて、前記修飾項目の修飾を行う修飾設定手段ととして機能させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項16に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項15に記載の発明の構成に加えて、前記コンピュータを、前記集合修飾情報記憶手段には複数の前記集合修飾情報が記憶されており、前記集合修飾情報を指定する集合修飾情報指定手段として機能させ、前記集合修飾情報指定手段により指定された前記集合修飾情報に含まれている前記修飾情報の前記レベルを指定する前記レベル指定手段として機能させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項17に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項15又は請求項16に記載の発明の構成に加えて、前記コンピュータを、前記集合修飾情報には当該集合修飾情報を識別するための名称が付与されて記憶される前記集合修飾情報記憶手段として機能させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項18に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項17に記載の発明の構成に加えて、前記集合修飾情報を識別するための名称を付与する名称付与手段として機能させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項19に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項17に記載の発明の構成に加えて、前記コンピュータを、前記名称により前記集合修飾情報を指定する前記集合修飾情報指定手段として機能させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項20に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項15乃至請求項19のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記コンピュータを、前記レベルを示す値又は文字を入力すること、前記レベルを示す値又は文字を選択すること、若しくは、スライダーにより前記レベルを選択することにより前記レベルを指定する前記レベル指定手段として機能させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項21に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項15乃至請求項20のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記コンピュータを、前記修飾情報の各修飾項目の修飾内容に従って修飾された前記オブジェクトの印刷イメージを表示する印刷イメージ表示手段と、前記集合修飾情報指定手段により指定された前記集合修飾情報に含まれている前記修飾情報の中から、前記修飾設定手段で修飾する前記修飾情報の前記レベルを前記レベル指定手段で指定する際に、指定された前記集合修飾情報に含まれている前記修飾情報の全てのレベル又は少なくとも1つのレベルの前記修飾情報の修飾内容に従って修飾された前記オブジェクトの印刷イメージを前記印刷イメージ表示手段に表示させる印刷イメージ表示制御手段ととして機能させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項22に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項21に記載の発明の構成に加えて、前記コンピュータを、複数の印刷イメージを前記レベルの順序に従って前記印刷イメージ表示手段に表示させる前記印刷イメージ表示制御手段として機能させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項23に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項21又は請求項22に記載の発明の構成に加えて、前記コンピュータを、前記印刷イメージ表示手段において一行に表示可能な前記印刷イメージの数より多くの前記印刷イメージを表示する場合には、前記印刷イメージを折り返して複数行に表示し、折り返しを行った際に一画面に表示可能な行数より多くの前記印刷イメージを表示する場合には、スクロール表示を行う前記印刷イメージ表示制御手段として機能させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項24に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項21乃至請求項23のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記コンピュータを、前記印刷イメージ表示手段に表示させる前記印刷イメージの数を設定する表示数設定手段として機能させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項25に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項15乃至請求項24のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記コンピュータを、前記集合修飾情報記憶手段に前記集合修飾情報を追加する集合修飾情報追加手段と、前記集合修飾情報記憶手段に記憶されている前記集合修飾情報を削除する集合修飾情報削除手段と、前記集合修飾情報記憶手段に記憶されている前記集合修飾情報の内容を編集する集合修飾情報編集手段ととして機能させ、前記集合修飾情報における前記レベルを指定して、前記修飾情報を追加する修飾情報追加手段と、前記集合修飾情報に含まれる前記修飾情報の各修飾項目の修飾内容を指定する修飾内容指定手段と、前記集合修飾情報に含まれる前記修飾情報の前記レベルを変更するレベル変更手段と、前記集合修飾情報に含まれる前記修飾情報を削除する修飾情報削除手段ととして機能する前記集合修飾情報編集手段として機能させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項26に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項25に記載の発明の構成に加えて、前記コンピュータを、当該修飾内容指定手段において指定された修飾内容に従って修飾された前記オブジェクトの印刷イメージを表示するサンプル印刷イメージ表示手段として機能させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項27に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項15乃至請求項26のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記コンピュータを、前記集合修飾情報記憶手段に記憶されている前記集合修飾情報を、当該修飾情報記憶手段以外の当該コンピュータの記憶手段、又は、当該コンピュータの外部の記憶手段に記憶させる集合修飾情報出力手段として機能させることを特徴とする構成となっている。
また、請求項28に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項15乃至請求項27のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記コンピュータを、当該コンピュータの前記修飾情報記憶手段以外の記憶手段、又は、当該コンピュータの外部の記憶手段に記憶されている前記集合修飾情報を、前記集合修飾情報記憶手段に記憶させる集合修飾情報取込手段として機能させることを特徴とする構成となっている。
請求項1に係る発明の印刷データ編集装置では、集合修飾情報記憶手段は、印刷装置で印刷される印刷対象である1以上のオブジェクトに対して行われる複数の修飾項目に対する修飾内容である修飾情報について、少なくとも1つ以上の修飾情報から成り、かつ、相対的なレベルを割り当てられた集合修飾情報として記憶し、レベル指定手段は、集合修飾情報記憶手段に記憶されている修飾情報の集合修飾情報におけるレベルを指定し、修飾設定手段は、レベル指定手段により指定されたレベルの修飾情報の各修飾項目の修飾内容に基づいて、修飾項目の修飾を行うことができる。したがって、1つ以上のオブジェクトに対して、一度に複数の修飾項目に対する修飾を行うことができ、レベルを選択することによりその修飾内容を指定することができる。よって、レベルが上がるに従ってオブジェクトが強調されるようなレベル設定などを行うことができる。
また、請求項2に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、集合修飾情報指定手段は、集合修飾情報記憶手段には複数の集合修飾情報が記憶されており、集合修飾情報を指定することができる。また、レベル指定手段は、集合修飾情報指定手段により指定された集合修飾情報に含まれている修飾情報のレベルを指定することができる。したがって、相対的なレベルを割り当てられた集合修飾情報を複数有することができるので、オブジェクトに対する修飾の分類を複数持ち、その各々の中で修飾内容に相対的なレベルを持たせることができる。
また、請求項3に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、集合修飾情報記憶手段は、集合修飾情報に集合修飾情報を識別するための名称を付与して記憶することができる。したがって、集合修飾情報を名称で管理することができる。また、その集合修飾情報の分類をイメージさせる名称(例えば、「派手に」、「淡いに」、「シャープに」等)を付与して、利用者にわかりやすい名称で表示することができる。
また、請求項4に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項3に記載の発明の効果に加えて、名称付与手段は集合修飾情報を識別するための名称を付与することができる。したがって、集合修飾情報から得られる修飾に相応しい名称を付けることや、既存の名称を当該修飾に相応しい名称に変更することができる。
また、請求項5に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項3に記載の発明の効果に加えて、集合修飾情報指定手段は、名称により集合修飾情報を指定することができる。したがって、名称にその集合修飾情報の分類をイメージさせる名称が付与されていれば、修飾情報を選択する際の指針となり、例えば番号や記号で管理されているよりも利用者が集合修飾情報を指定しやすくなる。
また、請求項6に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、レベル指定手段は、レベルを示す値又は文字を入力すること、レベルを示す値又は文字を選択すること、若しくは、スライダーによりレベルを選択することによりレベルを指定することができる。したがって、簡単にレベル指定ができる。
また、請求項7に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、印刷イメージ表示手段は、修飾情報の各修飾項目の修飾内容に従って修飾されたオブジェクトの印刷イメージを表示し、印刷イメージ表示制御手段は、集合修飾情報指定手段により指定された集合修飾情報に含まれている修飾情報の中から、修飾設定手段で修飾する修飾情報のレベルをレベル指定手段で指定する際に、指定された集合修飾情報に含まれている修飾情報の全てのレベル又は少なくとも1つのレベルの修飾情報の修飾内容に従って修飾されたオブジェクトの印刷イメージを印刷イメージ表示手段に表示させることができる。したがって、利用者は修飾後のオブジェクトのイメージを見ながらレベルを指定できる。
また、請求項8に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項7に記載の発明の効果に加えて、印刷イメージ表示制御手段は、複数の印刷イメージをレベルの順序に従って印刷イメージ表示手段に表示させることができる。したがって、利用者は印刷イメージを見ながらレベルを指定することができるので、レベル選択をし易い。
また、請求項9に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項7又は請求項8に記載の発明の効果に加えて、印刷イメージ表示制御手段は、印刷イメージ表示手段において一行に表示可能な印刷イメージの数より多くの印刷イメージを表示する場合には、印刷イメージを折り返して複数行に表示し、折り返しを行った際に一画面に表示可能な行数より多くの印刷イメージを表示する場合には、スクロール表示を行うことができる。したがって、画面のサイズに係わらず、複数の印刷イメージを表示することができる。
また、請求項10に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の発明の効果に加えて、表示数設定手段は、印刷イメージ表示手段に表示させる印刷イメージの数を設定することができる。したがって、比較しながらレベル指定したい場合には、表示数を多くして多数の印刷イメージを表示したり、表示数を少なくして1つの印刷イメージを大きく表示したり、利用者の所望する表示数で印刷イメージを表示することができる。
また、請求項11に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の発明の効果に加えて、集合修飾情報追加手段は、集合修飾情報記憶手段に集合修飾情報を追加し、集合修飾情報削除手段は、集合修飾情報記憶手段に記憶されている集合修飾情報を削除し、集合修飾情報編集手段は、集合修飾情報記憶手段に記憶されている集合修飾情報の内容を編集することができる。また、集合修飾情報編集手段の修飾情報追加手段は、集合修飾情報におけるレベルを指定して修飾情報を追加し、修飾内容指定手段は、集合修飾情報に含まれる修飾情報の各修飾項目の修飾内容を指定し、レベル変更手段は、集合修飾情報に含まれる修飾情報のレベルを変更し、修飾情報削除手段は、集合修飾情報に含まれる修飾情報を削除することができる。したがって、修飾情報の修飾内容やレベルを変更したり、集合修飾情報に新しいレベルを追加変更したり、新しい集合修飾情報を追加したり、集合修飾情報を削除したりして、集合修飾情報を編集することができる。
また、請求項12に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項11に記載の発明の効果に加えて、サンプル印刷イメージ表示手段は、修飾内容指定手段において指定された修飾内容に従って修飾されたオブジェクトの印刷イメージを表示することができる。したがって、利用者は、作成中の原稿の各オブジェクトが、指定された修飾情報で修飾された結果を印刷イメージとして見ることができる。
請求項13に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の発明の効果に加えて、集合修飾情報出力手段は、集合修飾情報記憶手段に記憶されている集合修飾情報を、修飾情報記憶手段以外の印刷データ編集装置の記憶手段、又は、印刷データ編集装置の外部の記憶手段に記憶させることができる。したがって、集合修飾情報を作成中の原稿から独立させて記憶させることができるので、他の原稿や他の印刷データ編集装置に集合修飾情報に引き渡すこと(所謂、エクスポート)が可能となる。
また、請求項14に係る発明の印刷データ編集装置では、請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の発明の効果に加えて、集合修飾情報取込手段は、印刷データ編集装置の修飾情報記憶手段以外の記憶手段、又は、印刷データ編集装置の外部の記憶手段に記憶されている集合修飾情報を、集合修飾情報記憶手段に記憶させることができる。したがって、他の原稿で作成された集合修飾情報を取り込むこと(所謂、インポート)ができる。
また、請求項15に係る発明の印刷データ編集プログラムは、印刷装置で印刷を行うための印刷データを編集するコンピュータを、印刷装置で印刷される印刷対象である1以上のオブジェクトに対して行われる複数の修飾項目に対する修飾内容である修飾情報について、少なくとも1つ以上の修飾情報から成り、かつ、相対的なレベルを割り当てて集合修飾情報として記憶する集合修飾情報記憶手段と、集合修飾情報記憶手段に記憶されている修飾情報の集合修飾情報におけるレベルを指定するレベル指定手段と、レベル指定手段により指定されたレベルの修飾情報の各修飾項目の修飾内容に基づいて、修飾項目の修飾を行う修飾設定手段ととして機能させることができる。
また、請求項16に係る発明の印刷データ編集プログラムは、請求項15に記載の発明の効果に加えて、コンピュータを、集合修飾情報記憶手段には複数の集合修飾情報が記憶されており、集合修飾情報を指定する集合修飾情報指定手段として機能させ、集合修飾情報指定手段により指定された集合修飾情報に含まれている修飾情報のレベルを指定するレベル指定手段として機能させることができる。
また、請求項17に係る発明の印刷データ編集プログラムは、請求項15又は請求項16に記載の発明の効果に加えて、コンピュータを、集合修飾情報には集合修飾情報を識別するための名称が付与されて記憶される集合修飾情報記憶手段として機能させることができる。
また、請求項18に係る発明の印刷データ編集プログラムでは、請求項17に記載の発明の効果に加えて、コンピュータを前記集合修飾情報を識別するための名称を付与する名称付与手段として機能させることができる。
また、請求項19に係る発明の印刷データ編集プログラムは、請求項17に記載の発明の効果に加えて、コンピュータを、名称により集合修飾情報を指定する集合修飾情報指定手段として機能させることができる。
また、請求項20に係る発明の印刷データ編集プログラムは、請求項15乃至請求項19のいずれかに記載の発明の効果に加えて、コンピュータを、レベルを示す値又は文字を入力すること、レベルを示す値又は文字を選択すること、若しくは、スライダーによりレベルを選択することによりレベルを指定するレベル指定手段として機能させることができる。
また、請求項21に係る発明の印刷データ編集プログラムは、請求項15乃至請求項20のいずれかに記載の発明の効果に加えて、コンピュータを、修飾情報の各修飾項目の修飾内容に従って修飾されたオブジェクトの印刷イメージを表示する印刷イメージ表示手段と、集合修飾情報指定手段により指定された集合修飾情報に含まれている修飾情報の中から、修飾設定手段で修飾する修飾情報のレベルをレベル指定手段で指定する際に、指定された集合修飾情報に含まれている修飾情報の全てのレベル又は少なくとも1つのレベルの修飾情報の修飾内容に従って修飾されたオブジェクトの印刷イメージを印刷イメージ表示手段に表示させる印刷イメージ表示制御手段ととして機能させることができる。
また、請求項22に係る発明の印刷データ編集プログラムは、請求項21に記載の発明の効果に加えて、コンピュータを、複数の印刷イメージをレベルの順序に従って印刷イメージ表示手段に表示させる印刷イメージ表示制御手段として機能させることができる。
また、請求項23に係る発明の印刷データ編集プログラムは、請求項21又は請求項22に記載の発明の効果に加えて、コンピュータを、印刷イメージ表示手段において一行に表示可能な印刷イメージの数より多くの印刷イメージを表示する場合には、印刷イメージを折り返して複数行に表示し、折り返しを行った際に一画面に表示可能な行数より多くの印刷イメージを表示する場合には、スクロール表示を行う印刷イメージ表示制御手段として機能させることができる。
また、請求項24に係る発明の印刷データ編集プログラムは、請求項21乃至請求項23のいずれかに記載の発明の効果に加えて、コンピュータを、印刷イメージ表示手段に表示させる印刷イメージの数を設定する表示数設定手段として機能させることができる。
また、請求項25に係る発明の印刷データ編集プログラムは、請求項15乃至請求項24のいずれかに記載の発明の効果に加えて、コンピュータを、集合修飾情報記憶手段に集合修飾情報を追加する集合修飾情報追加手段と、集合修飾情報記憶手段に記憶されている集合修飾情報を削除する集合修飾情報削除手段と、集合修飾情報記憶手段に記憶されている集合修飾情報の内容を編集する集合修飾情報編集手段ととして機能させ、集合修飾情報におけるレベルを指定して、修飾情報を追加する修飾情報追加手段と、集合修飾情報に含まれる修飾情報の各修飾項目の修飾内容を指定する修飾内容指定手段と、集合修飾情報に含まれる修飾情報のレベルを変更するレベル変更手段と、集合修飾情報に含まれる修飾情報を削除する修飾情報削除手段ととして機能する集合修飾情報編集手段として機能させることができる。
また、請求項26に係る発明の印刷データ編集プログラムは、請求項25に記載の発明の効果に加えて、コンピュータを、修飾内容指定手段において指定された修飾内容に従って修飾されたオブジェクトの印刷イメージを表示するサンプル印刷イメージ表示手段として機能させることができる。
また、請求項27に係る発明の印刷データ編集プログラムは、請求項15乃至請求項26のいずれかに記載の発明の効果に加えて、当該コンピュータを、集合修飾情報記憶手段に記憶されている集合修飾情報を、修飾情報記憶手段以外のコンピュータの記憶手段、又は、コンピュータの外部の記憶手段に記憶させる集合修飾情報出力手段として機能させることができる。
また、請求項28に係る発明の印刷データ編集プログラムは、請求項15乃至請求項27のいずれかに記載の発明の効果に加えて、コンピュータを、当該コンピュータの修飾情報記憶手段以外の記憶手段、又は、コンピュータの外部の記憶手段に記憶されている集合修飾情報を、集合修飾情報記憶手段に記憶させる集合修飾情報取込手段として機能させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本発明に係る「印刷データ編集装置」として、印刷装置1に接続したパーソナルコンピュータ500を例に挙げて説明する。このパーソナルコンピュータ500には本発明に係る「印刷データ編集プログラム」が搭載されている。まず、印刷装置1及びパーソナルコンピュータ500について図1及び図2を参照して説明する。図1は、印刷装置1及びパーソナルコンピュータ500の概略を示す外観斜視図であり、図2は、パーソナルコンピュータ500の電気的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、パーソナルコンピュータ500と印刷装置1とは、例えばUSB等の規格に基づくUSBケーブル10により接続されており、USBケーブル10を介してデータの授受を行っている。パーソナルコンピュータ500は、周知のパーソナルコンピュータであり、図1に示すように、CPU510等(図2参照)を備えた本体501と、モニタ571と、キーボード581、マウス582とを備えており、モニタ571、キーボード581、マウス582はそれぞれ本体501に接続ケーブルによって接続されている。そして、パーソナルコンピュータ500は、本発明に係る印刷データ編集プログラムが組み込まれたソフトウェアで作成された画像データに基づいて印刷データを作成し、作成された印刷データを印刷装置1へ送信する。
また、図1に示すように、印刷装置1は略直方体形状の筐体2でケーシングされており、その前面(図1における右手前方向の面)にはテープ600を排出するための排出口3が設けられている。また、筐体2の左側面の内部にはテープカセット収納部4が設けられており、筐体2の左側面に設けられたカバー5を開放してテープカセットを着脱可能に装着することができる。このテープカセット収納部4には、複数の発熱素子を有するサーマルヘッドとそのサーマルヘッドに当接されるプラテンローラとの間にテープ600を走行させてそのテープ600に印字する印刷機構が設けられており、装着されたテープカセットのテープ600は、印刷機構で印刷され、印刷機構のテープカッタにより切断されて、排出口3から排出される。
次に、図2を参照して、パーソナルコンピュータ500の電気的構成について説明する。図2に示すように、パーソナルコンピュータ500には、パーソナルコンピュータ500の制御を司るCPU510が設けられている。このCPU510には、バス590を介し、CPU510が実行するBIOS等のプログラムを記憶したROM520と、データを一時的に記憶するRAM530と、データの記憶媒体であるCD−ROM541を挿入し、データの読み込みを行うCD−ROMドライブ540と、データの記憶装置であるHDD550とが接続されている。HDD550には、印刷データ編集プログラムを始めとするパーソナルコンピュータ500で実行される各種のプログラムを記憶するプログラム記憶エリア、プログラムの実行に必要な設定や初期値、データ等の情報を記憶したプログラム関係情報記憶エリア、印刷装置1で使用されるテープに関する情報が記憶されているテープ情報記憶エリア等が設けられている。
さらに、CPU510には、バス590を介して、印刷装置1を含めた外部機器との通信を行うためのUSBインタフェース560と、利用者に操作画面を表示するためのモニタ571の画面表示処理を行う表示制御部570と、利用者が操作の入力を行うキーボード581やマウス582が接続され、それらの入力の検知を行う入力検知部580とが、接続されている。なお、パーソナルコンピュータ500には、図示外のフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、音声等の入出力部、各種インタフェースなどが設けられていてもよい。
なお、CD−ROM541には、印刷データ編集プログラムが組み込まれたソフトウェアや、このプログラムの実行時に使用される設定やデータ等が記憶されており、導入時には、CD−ROM541からHDD550に設けられたプログラム記憶エリアやプログラム関係情報記憶エリア552に記憶されるようになっている。尚、パーソナルコンピュータ500の印刷データ編集プログラム及びその使用データ等の取得方法はCD−ROM541によるものに限らず、フロッピー(登録商標)ディスクやMOといった他の記録媒体であっても限らず、また、パーソナルコンピュータ500をネットワークに接続させ、ネットワーク上の他の端末から取得してもよい。
ここで、図3を参照して、パーソナルコンピュータ500のRAM530の記憶エリアについて説明する。図3は、パーソナルコンピュータ500のRAM530の記憶エリアを示す模式図である。RAM530には、オブジェクトをまとめて修飾するための修飾リストが記憶される修飾リスト情報記憶エリア231(図4乃至図6参照)、修飾リストを用いてオブジェクトに修飾する際に使用される修飾処理情報記憶エリア232(図16参照)、修飾リストを編集する際に使用される修飾リスト編集情報記憶エリア233(図17参照)、エディタ100の作業領域に表示されているオブジェクトの情報が記憶されるオブジェクト情報記憶エリア234(図8、図9参照)、印刷データを記憶するための印刷データ記憶エリア235等が設けられている。さらに、RAM530には図示外の各種記憶エリアが設けられている。
次に、図4を参照して、パーソナルコンピュータ500で起動するエディタ100について説明する。図4は、印刷装置1に印刷する文字等を入力するためのエディタ100のイメージ図であり、パーソナルコンピュータ500のモニタ571に表示され、キーボード581やマウス582の操作によりデータ入力や指示が行われる。
図4に示すように、エディタ100の上部には、操作指示を行うためのメニューバー110及びツールバー120が設けられており、エディタ100の下半分には、印刷装置1で印刷する文字等を編集するための作業領域150が設けられており、印刷イメージ140が表示されている。また、作業領域150内の矢印は、マウスカーソル155である。そして、作業領域150の左には、作業領域150で入力するツールの種類(文字、線、四角、曲線等)を指定するためのツールボックス132が設けられている。そして、作業領域150の上部には、作業領域150への文字入力の詳細設定を行うテキストプロパティ用ツールボックス131、ラベルテープやシールテープの選択や設定を行うページプロパティ用ツールボックス133、各種ツールボックスの表示/非表示を指示するボタン群134が設けられている。このようなエディタ100をキーボード581やマウス582で操作することにより、印刷装置1で印刷する情報を編集することができる。
本発明の印刷データ編集プログラムでは、エディタ100で入力される文字や図形に対してまとめて修飾を行うことができる。この修飾に関する情報は、修飾リストとしてRAM530の修飾リスト情報記憶エリア231に記憶されており、エディタ100において、「修飾」の指示が行われると修飾画面200(図10参照)がモニタ571に表示され、修飾リストと修飾レベルを選択することにより、作業領域150に表示されている各オブジェクトを修飾することができる。
ここで、図5乃至図7を参照して、修飾リスト情報記憶エリア231について説明する。図5は、修飾リスト情報記憶エリア231の概略構成を示す模式図であり、図6は、修飾リスト情報記憶エリア231の修飾内容2311の詳細な構成を示す模式図であり、図7は、修飾リスト情報記憶エリア231の修飾内容2312の詳細な構成を示す模式図である。
図5に示すように、修飾リスト情報記憶エリア231には修飾リスト名称欄に対応して修飾内容欄が設けられている。修飾リストには名称が与えられており、図5に示す例では、「派手に」、「きれいに」、「シャープに」、「淡く」等のイメージを表す名称が付けられている。そして、各修飾リストの名称に対応して修飾内容が定義されている。図6及び図7に示すように、修飾内容は「テキスト」、「イメージ」、「全体」等のオブジェクトの種類毎に、各オブジェクトに対して可能な修飾項目欄が設けられている。「テキスト」では「ボールド」,「イタリック」,「下線」,「影付け1」,「影付け2」,「縞乗せ」,「縁取り」が例示されており、「イメージ」では「モノクロ化」,「反転」,「セピア」,「囲み線」が例示されており,「全体」では「囲み線」が例示されている。尚、「全体」は全てのオブジェクトを含む領域を示している。また、修飾リストにはレベル設定が可能であり、修飾リスト名称「派手に」という修飾リストにおいて、相対的に複数の修飾情報を有することができる。尚、本実施の形態ではレベルを示す数値が大きいものを高レベル、小さいものを低レベルとする。
図6に示す「派手に」の修飾内容2311の例では、「1」〜「9」までの9つのレベルが設定されており、修飾レベルの数値が上がるにつれて「派手さ」が増すように各修飾項目の設定がなされている。修飾レベル「1」では、「テキスト」の「ボールド」がONとなっており、修飾レベル「2」では、「テキスト」の「ボールド」と「イタリック」がONとなっており、修飾レベル「3」では、「テキスト」の「ボールド」と「イタリック」、「全体」の「囲み線」がONとなっており、修飾レベル「4」では、「テキスト」の「ボールド」と「下線」がONとなっており、修飾レベル「5」では、「テキスト」の「ボールド」,「イタリック」,「下線」がONとなっており、修飾レベル「6」では、「テキスト」の「ボールド」,「イタリック」,「下線」、「全体」の「囲み線」がONとなっており、修飾レベル「7」では、「テキスト」の「ボールド」と「縁取り」がONとなっており、修飾レベル「8」では、「テキスト」の「ボールド」,「イタリック」,「縁取り」がONとなっており、修飾レベル「9」では、「テキスト」の「ボールド」,「イタリック」,「縁取り」、「全体」の「囲み線」がONとなっている。
また、図7に示す、「きれい」の修飾内容2312の例では、「1」〜「9」までの9つのレベルが設定されており、修飾レベルの数値が上がるにつれて「きれいさ」が増すように各修飾項目の設定がなされている。修飾レベル「1」では、「テキスト」の「イタリック」がONとなっており、修飾レベル「2」では、「テキスト」の「ボールド」,「イタリック」がONとなっており、修飾レベル「3」では、「テキスト」の「ボールド」,「イタリック」、「全体」の「囲み線」がONとなっており、修飾レベル「4」では、「テキスト」の「イタリック」,「下線」がONとなっており、修飾レベル「5」では、「テキスト」の「ボールド」,「イタリック」,「下線」がONとなっており、修飾レベル「6」では、「テキスト」の「ボールド」,「イタリック」,「下線」、「全体」の「囲み線」がONとなっており、修飾レベル「7」では、「テキスト」の「イタリック」,「影付け1」がONとなっており、修飾レベル「8」では、「テキスト」の「ボールド」,「イタリック」,「影付け1」がONとなっており、修飾レベル「9」では、「テキスト」の「ボールド」,「イタリック」,「影付け1」、「全体」の「囲み線」がONとなっている。
次に、図8及び図9を参照して、オブジェクト情報記憶エリア234について説明する。エディタ100の作業領域150に作成されたオブジェクトは、このオブジェクト情報記憶エリア234にその情報が記憶される。図8は、図4に示した印刷イメージ140の各オブジェクトの情報を示したオブジェクト情報記憶エリア234の構成を示す模式図であり、図9は、修飾後のオブジェクト情報記憶エリア234の構成を示す模式図である。
図8及び図9に示すように、オブジェクト情報記憶エリア234には、作業領域150に表示されている各オブジェクト及び全てのオブジェクトを含む領域(全体)についての情報が記憶されている。全体に関する情報を示す全体情報欄には、サイズ欄、位置欄、修飾情報欄が設けられている。そして、サイズ欄には全体のサイズがセットされ、位置欄には印刷可能領域の左上からの距離がセットされ、修飾情報欄には全体に対して設定されている修飾内容がセットされる。また、オブジェクトに関する情報は、オブジェクト情報1欄、オブジェクト情報2欄、オブジェクト情報3欄に記憶され、データ欄、サイズ欄、位置欄、修飾情報欄が設けられている。このオブジェクト情報欄は作業領域150に作られているオブジェクトの数だけ存在する。データ欄には、そのオブジェクトがテキストオブジェクトである場合には、テキストデータの内容がセットされ、イメージオブジェクトである場合には、イメージオブジェクトの画像情報がセットされる。また、サイズ欄にはオブジェクトのサイズがセットされ、位置欄には印刷可能領域の左上からの距離がセットされ、修飾情報欄にはオブジェクトに対して設定されている修飾内容がセットされる。
図8に示す例では、全体のサイズは縦38、横70であり、位置は縦方向に2、横方向に3であり、修飾情報は設定されていない。オブジェクト情報1のデータは画像データなのでここでは省略されているが、サイズは縦15、横16であり、位置は縦方向に13、横方向に4であり、修飾情報は設定されていない。オブジェクト情報2のデータは「ABCD」であり、サイズは縦12、横48であり、位置は縦方向に6、横方向に24であり、修飾情報は設定されていない。オブジェクト情報3のデータは「1234」であり、サイズは縦8、横29であり、位置は縦方向に30、横方向に23であり、修飾情報は設定されていない。
また、図9に示す例では、各オブジェクト情報のデータ欄、全体情報及び各オブジェクト情報のサイズ欄及び位置欄は、図8に示す例と同じであるが、全体情報の修飾情報欄には「囲み線」が設定されており、テキストオブジェクトであるオブジェクト情報2及びオブジェクト情報3の修飾情報欄には、「ボールド」,「イタリック」,「下線」が設定されている。尚、イメージオブジェクトであるオブジェクト情報1の修飾情報欄には何も設定されていないままである。
次に、修飾リストを用いて修飾を行う際に表示される修飾画面200について、図10乃至図13を参照して説明する。この修飾画面200は、エディタ100において「修飾」の指示が行われると表示される。「修飾」の指示は、例えば、ツールバー110で「書式」を選択することにより表示されるメニューリストから「修飾」を選択することにより行われる。図10は、修飾リストが選択されていない状態の修飾画面200のイメージ図であり、図11は、修飾リスト「派手に」、修飾レベル「6」が選択された修飾画面200のイメージ図であり、図12は、全リストが表示されている修飾画面200のイメージ図であり、図13は、全リストがスクロールバー208と共に表示されている修飾画面200のイメージ図である。
図10乃至図13に示すように、修飾画面200の左2/3にはプレビュー欄201が設けられており、その右上部には修飾リスト欄202が設けられ、その下には修飾リスト編集ボタン203が設けられ、その下には修飾レベルスライダ204が設けられ、その下には全レベル表示チェックボックス205が設けられ、その下には縦リストボックス206及び横リストボックス207が設けられ、その下にはOKボタン及びキャンセルボタンが設けられている。修飾リスト欄202では修飾リストを選択することができ、修飾レベルスライダ204では修飾レベルを選択することができる。また、全レベル表示チェックボックス205では、プレビュー欄201に全レベルの修飾情報により修飾された印刷イメージを表示するか否かを選択できる。図10及び図11に示すように、全レベル表示チェックボックス205がチェックされていなければ、プレビュー欄201には、修飾リスト欄202及び修飾レベルスライダ204において選択された修飾情報により修飾された修飾イメージ210,211が表示される(選択修飾レベル表示)。図11に示す例では、修飾リスト「派手に」の修飾レベル「6」が選択されている。尚、図10に示すように、修飾リスト「(なし)」が選択されている場合には、何も修飾されていないオブジェクトが表示される。
また、全レベル表示チェックボックス205がチェックされていれば、図12及び図13に示すように、全てのレベルの修飾イメージがレベル順に、プレビュー欄201の横方向に横リストボックス207で選択された数を並べ、縦リストボックス206で選択された数の行数表示される(全レベル表示)。尚、この縦リストボックス206及び横リストボックス207は全レベル表示チェックボックス205がチェックされている場合にのみ操作可能となるように制御されている。図12に示す例では、縦方向に3つ、横方向に3つと指定されているので、全部で9つの修飾イメージ221〜229が表示されている。尚、縦リストボックス206及び横リストボックス207で指定された数が全レベル数よりも少ない場合には、図13に示すように、プレビュー欄201の右側にスクロールバー208が表示されて、スクロールにより全レベルの修飾イメージが表示される。図13に示す例では、修飾イメージ221〜224が表示されている。そして、プレビュー欄201の印刷イメージを選択することにより、修飾レベルを選択することができる。尚、図12、図13では、共に修飾イメージ221が選択されている。
そして、OKボタンが選択されると、オブジェクト情報記憶エリア234に修飾情報が反映される。例えば、図11に示すように修飾リスト「派手に」の修飾レベル「6」が選択されている場合には、図8に示したオブジェクト情報記憶エリア234は図9に示したオブジェクト情報記憶エリア234のように反映される。
また、修飾リストは編集することができる。ここで、修飾リストの編集について図14及び図15を参照して説明する。図14は、修飾リストの詳細設定画面300のイメージ図であり、図15は、修飾リストの追加と削除画面400のイメージ図である。
修飾リストの詳細設定画面300は、修飾画面200の修飾リスト編集ボタン203が選択されると表示される。また、エディタ100において「修飾リスト編集」指示が行われた場合にも表示される。図14に示すように、修飾リストの詳細設定画面300には、編集修飾リストリストボックス301、修飾リスト追加削除ボタン302、修飾リストの詳細欄303、閉じるボタンが設けられており、修飾リストの詳細欄303には、設定オブジェクトリストボックス304、編集修飾レベル欄305、レベルの追加ボタン306、レベルの削除ボタン307、修飾内容欄308、編集プレビュー欄309が設けられている。
編集修飾リストリストボックス301では、編集する修飾リストを修飾リスト情報記憶エリア231に記憶されている修飾リストの中から選択することができ、修飾リスト追加削除ボタン302では修飾リストを追加したり削除したりすることができる。また、設定オブジェクトリストボックス304では詳細な修飾の設定を行うオブジェクトの種類を選択することができ、編集修飾レベル欄305では詳細な修飾の設定を行う修飾レベルを選択することができる。また、レベルの追加ボタン306では編集修飾レベル欄305で選択されているレベルの上に新しいレベルを追加することができ、レベルの削除ボタン307では選択されているレベルを削除することができる。尚、編集修飾レベル欄305では、表示されているレベルの1つ下の空欄も選択することができ、そこを選択してレベル追加ボタン306を選択すると、最高位のレベルに新しいレベルが追加される。また、修飾内容欄308では設定オブジェクトリストボックス304で選択されているオブジェクトに対して行うことのできる修飾項目が列記され、それぞれにチェックボックスが表示されている。図14に示す例では、「テキストオブジェクト」が選択されており、「Bold」,「Italic」,「下線」,「影付け1」,「影付け2」,「縞のせ」等が修飾項目として列記されている。尚、修飾項目の内容によっては、選択肢から選択させるリストボックスや数値等を入力するテキストボックスなどが設けられている。そして、編集プレビュー欄309には、修飾内容欄308で指定された修飾項目の修飾がなされたサンプルデータの修飾イメージが表示される。
図14に示す例では、編集修飾リストとして「派手に」が選択され、設定オブジェクトとして「テキストオブジェクト」が選択され、編集修飾レベルは「Level3」が選択され、修飾内容は「Bold」と「Italic」にチェックされている。そして、編集プレビュー欄309には、サンプルデータ「AaBbCcDd」が太字にされて、イタリック体にされて表示されている。
また、修飾リスト追加削除ボタン302が選択されると図15に示すような修飾リストの追加と削除画面400が表示される。この修飾リストの追加と削除画面400には、修飾リスト一覧欄401、新規作成ボタン402、名称の変更ボタン403、削除ボタン404、インポートボタン405、エクスポートボタン406が設けられている。修飾リスト一覧欄401には、修飾リスト情報記憶エリア231に記憶されているすべての修飾リストが表示され、名称の変更、削除、インポートする修飾リストを選択することができる。新規作成ボタン402を選択すると、新しい修飾リストを作成することができ、名称の変更ボタン403を選択すると、修飾リスト一覧欄401で選択されている修飾リストの名称を変更することができ、削除ボタン404を選択すると、修飾リスト一覧欄401で選択されている修飾リストを削除することができる。また、インポートボタン405を選択すると、外部から修飾リストを取り込むことができ、エクスポートボタン406を選択すると、修飾リストを外部で取込可能な形で出力することができる。
ここで、修飾処理及び修飾リストの編集において使用される情報について、図16及び図17を参照して説明する。図16は、RAM23に設けられている修飾処理情報記憶エリア232の構成を示す模式図であり、図17は、RAM23に設けられている修飾リスト編集情報記憶エリア233の構成を示す模式図である。
図16に示すように、修飾処理情報記憶エリア232には、選択修飾リスト、リスト数、全レベル表示フラグ、選択レベル、表示数情報(縦)、表示数情報(横)、プレビュー配置位置情報、修飾プレビュー用データ等が記憶される。選択修飾リストには、修飾画面200の修飾リスト欄202で選択されている修飾リストの名称が記憶され、リスト数には選択修飾リストの全リスト数が記憶される。全レベル表示フラグは、全レベル表示チェックフラグの状態が記憶され、チェックされている場合(ON)には「1」、されていない場合(OFF)には「0」が記憶される。また、選択レベルには修飾レベルスライダ204で選択されている修飾レベルを示す値が記憶され、表示数情報(縦)及び表示数情報(横)には、縦リストボックス206及び横リストボックス207で選択された表示数がそれぞれ記憶される。また、修飾プレビュー配置位置情報には、全レベルを表示する場合の各修飾イメージの配置位置(行数と左からの個数)が修飾イメージ毎に記憶され、修飾プレビュー用データには、各修飾イメージのイメージデータが修飾イメージ毎に記憶される。
図16に示す例は、図12に示す修飾画面200の状態での修飾処理情報記憶エリア232の値であり、選択修飾リストは「派手に」、リスト数は「9」、全レベル表示フラグはONを示す「1」、選択レベルは「1」、表示数情報(縦)は「3」、表示数情報(横)は「3」、修飾プレビュー配置位置情報はここでは省略されているが、9つの修飾イメージに対応して座標値が記憶されており、修飾プレビュー用データはここでは省略されているが、9つの修飾イメージに対応してイメージデータが記憶されている。
また、図17に示すように、修飾リスト編集情報記憶エリア233には、編集選択修飾リスト、編集選択レベル、設定オブジェクト種類、編集プレビュー用データ、追加削除修飾リスト等が記憶される。編集選択修飾リストには、修飾リストの詳細設定画面300の編集修飾リストリストボックス301で選択されている修飾リストの名称が記憶され、編集選択レベルには、編集修飾レベル欄305で選択されている修飾レベルが記憶され、設定オブジェクト種類には、設定オブジェクトリストボックス304で選択されているオブジェクトの種類が記憶され、編集プレビュー用データには、編集プレビュー欄309に表示されるサンプルデータの修飾イメージのイメージデータが記憶され、追加削除修飾リストには、修飾リストの追加と削除画面400の修飾リスト一覧欄401で選択された修飾リストの名称が記憶される。
次に、図18乃至図26のフローチャートを参照して、修飾リストを用いて修飾を行う修飾処理及び修飾リストの編集処理について説明する。図18は、修飾処理のフローチャートであり、図19は、修飾処理の中で実施される表示更新処理のフローチャートであり、図20は、修飾処理の中で実施される表示数変更処理のフローチャートであり、図21は、修飾処理の中で実施される修飾リスト編集処理のフローチャートであり、図22は、修飾リスト編集処理の中で実施されるプレビュー更新処理のフローチャートであり、図23は、修飾リスト編集処理の中で実施されるレベル追加処理のフローチャートであり、図24は、修飾リスト編集処理の中で実施される修飾リスト追加削除処理のフローチャートであり、図25は、修飾リスト追加削除処理の中で実施される新規リスト作成処理のフローチャートであり、図26は、修飾リスト追加削除処理の中で実施される名称変更処理のフローチャートであり、図27は、修飾リスト追加削除処理の中で実施されるインポート処理のフローチャートであり、図28は、修飾リスト追加削除処理の中で実施されエクスポート処理のフローチャートである。
エディタ100において「修飾」の指示が行われると図18に示す修飾処理が開始される。まず、修飾画面200が表示される(S1)。そして、修飾リスト欄202が操作されて修飾リストが変更されたら(S2:YES)、修飾処理情報記憶エリア232の選択修飾リストの値が変更され(S3)、リスト数に修飾リスト情報記憶エリア231に記憶されている修飾レベルの数がセットされて、選択レベルが「1」とされ(S4)、修飾画面200の修飾レベルスライダ204の目盛りがリスト数に合わせて変更され、レベル1が選択される(S5)。そして、表示更新処理が行われてプレビュー欄201の修飾イメージが、選択された修飾リストのレベル1の修飾イメージに更新される(S6、図19参照)。そして、S2へ戻る。尚、表示更新処理については、図19を参照して後に詳述する。
また、修飾レベルスライダ204が操作されて、修飾レベルが変更されたら(S7:YES)、全レベル表示チェックボックス205がONであるか否かの判断が行われ(S8)、全レベル表示フラグが「ON」であれば(S8:YES)、全レベル表示フラグを「OFF」として全レベル表示から選択修飾レベル表示へ切り替えられる(S9)。全レベル表示フラグが「ON」でなければ(S8:NO)、既に選択修飾レベル表示となっているのでフラグの操作は行われない。そして、修飾レベルスライダ204で指定されているレベルが修飾処理情報記憶エリア232の選択レベルにセットされる(S10)。そして、表示更新処理が行われてプレビュー欄201の修飾イメージが、選択された修飾レベルの修飾イメージに更新される(S11、図19参照)。そして、S2へ戻る。
また、全レベル表示チェックボックス205が操作されて、全レベル表示と選択修飾レベル表示の切り替えが行われたら(S12:YES)、全レベル表示フラグの切り替えが行われる(S13)。具体的には、全レベル表示フラグが「ON」であれば「OFF」とされ(S13)、全レベル表示フラグが「OFF」であれば、「ON」とされる(S13)。そして、表示更新処理が行われてプレビュー欄201の修飾イメージが更新される(S14、図19参照)。そして、S2へ戻る。
また、縦リストボックス206又は横リストボックス207が操作されて、表示数が変更された場合には(S15:YES)、図20に示す表示数変更処理が行われる(S16)。図20に示すように、まず、修飾処理情報記憶エリア232の表示数情報(縦)及び表示数情報(横)に縦リストボックス206又は横リストボックス207で指定されている値がセットされる(S61)。次いで、レベル数が表示数情報(横)よりも大きいか否かの判断が行われる(S62)。レベル数が表示数情報(横)よりも大きくなければ(S62:NO)、修飾イメージはプレビュー欄201に横一列に並べて配置できるので、レベルの低い順に1行目の左から順に配置されるように、修飾プレビュー配置位置情報にセットされる(S63)。そして、表示更新処理が行われてプレビュー欄201の修飾イメージが更新され(S67、図19参照)、表示数変更処理が終了して、修飾処理のS2へ戻る。
また、レベル数が表示数情報(横)よりも大きければ(S62:YES)、修飾イメージを折り返して表示する必要があるので、折り返した配置位置が算出されて、修飾プレビュー配置位置情報にセットされる(S64)。具体的には、行数はレベル数を表示数情報(横)で割った商に「1」を足した値、左からの個数はその余り(ただし、余りが「0」の場合には表示数情報(横)の値)とされる。例えば、表示数情報(横)が「3」であり、レベルが「5」であれば、「5÷3=1…2」なので、2列目の左から2番目に配置される。
次いで、レベル数が1画面表示数よりも大きいければ(S65:YES)、プレビュー欄201にスクロールバー208を表示する指定が行われ(S66)、表示更新処理が行われてプレビュー欄201の修飾イメージが更新され(S67、図19参照)、表示数変更処理を終了して、修飾処理のS2へ戻る。尚、1画面表示数は表示数情報(縦)の値と表示数情報(横)の値との積で求められる。尚、レベル数が1画面表示数よりも大きくなければ(S65:NO)、スクロールバー208の表示指示は行われずに、表示更新処理が行われて、プレビュー欄201の修飾イメージが更新され(S67、図19参照)、表示数変更処理を終了して、修飾処理のS2へ戻る。
また、図18の修飾処理において、修飾リスト編集ボタン203が選択されて修飾リストの編集の指示が行われた場合には(S17:YES)、図21に示す修飾リスト編集処理が行われ(S18)、修飾処理のS2へ戻る。尚、修飾リスト編集処理については、図21乃至図28を参照して後に詳述する。
そして、何れの指示も行われない場合には(S2:NO、S7:NO、S12:NO、S15:NO、S17:NO、S19:NO、S20:NO)、S2へ戻り、キャンセルボタン又はOKボタンが選択されるまで(S19:YES又はS20:YES)、S2〜S20の処理が繰り返される。尚、キャンセルボタンが選択されれば(S19:YES)、修飾処理が終了し、修飾画面200が閉じられる。また、OKボタンが選択されれば(S20:YES)、修飾処理情報記憶エリア232にセットされている選択修飾リスト、選択レベルの修飾情報が修飾リスト情報記憶エリア231から読み出され、オブジェクト情報記憶エリア234の各オブジェクト及び全体の修飾情報欄が更新される(S21)。そして、オブジェクト情報記憶エリア234の更新に伴い、作業領域150の印刷イメージが更新される(S22)と共に、修飾処理が終了して、修飾画面200が閉じられる。
次に、図19のフローチャートを参照して、S6,S11,S14,S67,後述のS89の表示更新処理について説明する。まず、全レベル表示フラグが「ON」あるいは「OFF」かに基づき、全レベル表示となっているか否かの判断が行われる(S51)。全レベル表示フラグが「ON」であり、全レベル表示であれば(S51:YES)、修飾処理情報記憶エリア232の選択修飾リストの全てのレベルについて、プレビュー欄201に表示される修飾イメージ用のイメージデータが作成され(S54)、修飾プレビュー配置位置情報に記憶されている配置位置情報に基づいて、作成されたイメージデータの修飾イメージがプレビュー欄201への表示される(S55)。そして、修飾処理のS2へ戻る。
また、全レベル表示フラグが「OFF」であり、全レベル表示でなければ(S51:NO)、選択修飾レベル表示であるので、修飾処理情報記憶エリア232の選択修飾リストの選択レベルの修飾情報に従って各オブジェクトや全体が修飾されたイメージデータが作成され(S52)、プレビュー欄201の中央へ作成されたイメージデータの修飾イメージが表示される(S53)。そして、修飾処理のS2へ戻る。
次に、図21のフローチャートを参照して、修飾リスト編集処理について説明する。まず、修飾リストの詳細設定画面300が表示される(S71)。そして、編集修飾リストリストボックス301が操作されて編集修飾リストの変更が行われたら(S72:YES)、指定された修飾リストに修飾リスト編集情報記憶エリア233の編集選択修飾リストが変更され(S73)、編集プレビュー欄309の表示を更新するプレビュー更新処理が行われ(S87、図22参照)、S72へ戻る。尚、このプレビュー更新処理については、図22を参照して後に詳述する。
また、設定オブジェクトリストボックス304が操作されて設定オブジェクト種類が変更されたら(S74:YES)、指定されたオブジェクト種類に修飾リスト編集情報記憶エリア233の設定オブジェクト種類が変更され(S75)、編集プレビュー欄309の表示を更新するプレビュー更新処理が行われ(S87、図22参照)、S72へ戻る。
また、編集修飾レベル欄305が操作されて編集修飾レベルの変更が行われたら(S76:YES)、指定された修飾レベルに修飾リスト編集情報記憶エリア233の編集修飾レベルが変更され(S77)、編集プレビュー欄309の表示を更新するプレビュー更新処理が行われ(S87、図22参照)、S72へ戻る。
また、レベルの追加ボタン306が選択されてレベルの追加が指示されたら(S78:YES)、図23に示すレベル追加処理が行われる(S79)。図23に示すように、まず、編集修飾レベル欄305において最高位の下の空欄が選択されているか否かの判断が行われる(S111)。空欄が選択されていれば(S111:YES)、さらに上位にレベルが追加されるので、修飾リスト情報記憶エリア231の編集選択修飾リストの修飾リストの最上位に新しいレベルのエリアが追加される(S115)。尚、この時、編集選択レベルは追加された最上位のレベルとなる。そして、そのレベルの修飾内容はすべて「OFF」とされる(S116)。そして、図21の修飾リスト編集処理へ戻り、編集プレビュー欄309の表示を更新するプレビュー更新処理が行われ(S87、図22参照)、S72へ戻る。
また、空欄が選択されていない場合には(S111:NO)、選択中のレベルよりも上位のレベルが「1」繰上げられる(S112)。つまり、最高位のレベルはさらに上位のレベルが1つ追加されてそのレベルとなり、他のレベルは1ずつ高レベルへシフトされる。そして、編集選択レベルが新しく追加されたレベルとなるので、全ての修飾内容が「OFF」とされる(S113)。そして、修飾リスト編集処理へ戻り、編集プレビュー欄309の表示を更新するプレビュー更新処理が行われ(S87、図22参照)、S72へ戻る。
また、図21の修飾リスト編集処理では、レベルの削除ボタン307が選択されてレベルの削除が指示されたら(S80:YES)、編集選択レベルより上位のレベルが「1」繰り下げられる(S81)。具体的には、修飾リスト情報記憶エリア231の編集選択レベルの修飾リストの値がクリアされ、編集選択レベルより上位のレベルが1ずつ低レベルへシフトされ、最高位のレベルが削除される。そして、編集プレビュー欄309の表示を更新するプレビュー更新処理が行われ(S87、図22参照)、S72へ戻る。
また、修飾内容欄308が操作されて修飾内容が変更されたら(S83:YES)、修飾リスト情報記憶エリア231の編集選択修飾リストの編集選択レベルのその修飾項目の内容が、指定された内容に変更され(S84)、編集プレビュー欄309の表示を更新するプレビュー更新処理が行われ(S87、図22参照)、S72へ戻る。
また、修飾リスト追加削除ボタン302が選択されて修飾リストの追加削除が指示されたら(S85:YES)、図24に示す修飾リスト追加削除処理が行われ(S86)、編集プレビュー欄309の表示を更新するプレビュー更新処理が行われ(S87、図22参照)、S72へ戻る。尚、修飾リスト追加削除処理については、図24乃至図28を参照して、後述する。
尚、いずれの指示も行われない場合には(S72:NO、S74:NO、S76:NO、S78:NO、S80:NO、S83:NO、S85:NO、S88:NO)、S72へ戻り、閉じるボタンが選択されるまで(S88:YES)、繰り返しS72〜S88の処理が行われる。そして、閉じるボタンが選択されたら(S88:YES)、修飾リストの詳細設定画面300が閉じられて、表示更新処理が行われて(S89、図19参照)、修飾処理のS2へ戻る。
ここで、図22のフローチャートを参照して、S87のプレビュー更新処理について説明する。編集選択修飾リストの編集選択レベルの修飾情報取得が修飾リスト情報記憶エリア231から取得され(S101)、設定オブジェクト種類のサンプルデータがHDD250のプログラム関係情報記憶エリアから取得され(S102)、そのサンプルデータをS101で取得された修飾情報に基づいて修飾したイメージデータが作成される(S103)。そして、そのイメージデータが編集プレビュー欄309に表示される(S104)。そして、プレビュー更新処理を終了して、修飾リスト編集処理のS72へ戻る。
次いで、図24乃至図28のフローチャートを参照して、S86の修飾リスト追加削除処理について説明する。まず、修飾リストの追加と削除画面400が表示される(S121)。修飾リスト一覧欄401が操作されて追加削除修飾リストが変更されたら(S122:YES)、指定された修飾リストに修飾リスト編集情報記憶エリア233の追加削除修飾リストが変更され(S123)、S122へ戻る。
また、新規作成ボタン402が選択されて修飾リストの新規作成が指示されたら(S124:YES)、図25に示す新規修飾リスト作成処理が行われる(S125)。図25に示すように、まず名称入力画面(図示外)が表示される(S141)。この名称入力画面には、名称を入力するテキストボックス、キャンセルボタン、OKボタンが設けられている。そして、キャンセルボタンが選択されれば(S142:YES)、何もせずに名称入力画面が閉じられ、新規修飾リスト作成処理が終了し、修飾リスト追加削除処理のS122へ戻る。また、OKボタンが選択されれば(S143:YES)、修飾リスト情報記憶エリア231に新しい修飾リストのエリアが所定のレベル数分(例えば、3)確保され(S144)、テキストボックスに入力された名称が修飾リスト名称にセットされ(S145)、全てのレベルに「OFF」がセットされる(S146)。そして、名称入力画面が閉じられ、新規修飾リスト作成処理が終了し、修飾リスト追加削除処理のS122へ戻る。尚、キャンセルボタンもOKボタンも選択されなければ(S142:NO、S143:NO)、S142へ戻る。
また、図24の修飾リスト追加削除処理では、削除ボタン404が選択されて修飾リストの削除が指示されたら(S126:YES)、追加削除修飾リストの修飾リストが修飾リスト情報記憶エリア231から削除され(S127)、S122へ戻る。
また、名称の変更ボタン403が選択されて修飾リストの名称変更が指示されたら(S128:YES)、図26に示す名称変更処理が行われる(S129)。図26に示すように、まず名称入力画面(図示外)が表示される(S151)。この名称入力画面には、名称を入力するテキストボックス、キャンセルボタン、OKボタンが設けられている。そして、キャンセルボタンが選択されれば(S152:YES)、何もせずに名称入力画面が閉じられ、名称変更処理が終了し、修飾リスト追加削除処理のS122へ戻る。また、OKボタンが選択されれば(S153:YES)、修飾リスト情報記憶エリア231の追加削除修飾リストの修飾リストの修飾リスト名称がテキストボックスに入力された名称に変更される(S154)。そして、名称入力画面が閉じられ、名称変更処理が終了し、修飾リスト追加削除処理のS122へ戻る。尚、キャンセルボタンもOKボタンも選択されなければ(S152:NO、S153:NO)、S152へ戻る。
また、図24の修飾リスト追加削除処理では、インポートボタン405が選択されて修飾リストのインポートが指示されたら(S130:YES)、図27に示すインポート処理が行われる(S131)。図27に示すように、まずインポートファイル選択画面(図示外)が表示される(S161)。このインポートファイル選択画面には、ファイル選択欄、キャンセルボタン、OKボタンが設けられており、パーソナルコンピュータ500のHDDの各フォルダや、パーソナルコンピュータ500が接続しているネットワークに開放されている他のコンピュータのフォルダ等から、インポートファイルを選択することができる。そして、キャンセルボタンが選択されれば(S162:YES)、何もせずにインポートファイル選択画面が閉じられ、インポート処理が終了し、修飾リスト追加削除処理のS122へ戻る。
また、OKボタンが選択されれば(S163:YES)、修飾リスト情報記憶エリア231において、選択されたインポートファイルの修飾リスト名称と同一の修飾リスト名称を持つ修飾リストが存在するか否かの判断が行われ(S164)、もしあれば(S164:YES)、インポートされるファイルの修飾リスト名称が変更される(S165)。本実施の形態では、例えば、末尾に「2」が付与される。尚、さらに同一名称のファイルがインポートされる場合には「3」,「4」・・・と「1」ずつ増やして、連番を付与してゆけばよい。また、操作者に異なる名称を入力させるようにしてもよい。また、同一名称がなければ(S164:NO)、そのままの修飾リスト名称で問題はないので、なにもしない。次いで、修飾リスト情報記憶エリア231に新しい修飾リストのエリアが確保され(S166)、そのエリアにインポートファイルの内容が反映される(S167)。そして、修インポートファイル選択画面が閉じられ、インポート処理が終了し、修飾リスト追加削除処理のS122へ戻る。尚、キャンセルボタンもOKボタンも選択されなければ(S162:NO、S163:NO)、S162へ戻る。
また、図24の修飾リスト追加削除処理では、エクスポートボタン406が選択されて修飾リストのエクスポートが指示されたら(S132:YES)、図28に示すエクスポート処理が行われる(S133)。図28に示すように、まずエクスポート指定画面(図示外)が表示される(S171)。このエクスポート指定画面には、修飾リスト情報記憶エリア231に記憶されている修飾リストの修飾リスト名称が表示され選択可能な修飾リスト選択欄、エクスポートファイルのファイル名を入力するテキストボックス、キャンセルボタン、OKボタンが設けられており、パーソナルコンピュータ500のHDDの各フォルダや、パーソナルコンピュータ500が接続しているネットワークに開放されている他のコンピュータのフォルダ等へ出力し、エクスポートファイルとして保存する修飾リストを選択することができる。そして、キャンセルボタンが選択されれば(S172:YES)、何もせずにエクスポート指定画面が閉じられて、エクスポート処理が終了し、修飾リスト追加削除処理のS122へ戻る。また、OKボタンが選択されれば(S173:YES)、修飾リスト情報記憶エリア231において、選択された修飾リストの修飾情報がエクスポートファイルの形式に変換される(S174)。次いで、エクスポート指定画面で指定されたフォルダに、テキストボックスに入力された名称のエクスポートファイルが保存される(S175)。そして、エクスポート指定画面が閉じられて、エクスポート処理が終了し、修飾リスト追加削除処理のS122へ戻る。尚、キャンセルボタンもOKボタンも選択されなければ(S172:NO、S173:NO)、S172へ戻る。
尚、図24の修飾リスト追加削除処理にて、いずれの指示も行われない場合には(S122:NO、S124:NO、S126:NO、S128:NO、S130:NO、S132:NO、S134:NO)、S122へ戻り、閉じるボタンが選択されるまで(S134:YES)、繰り返しS122〜S139の処理が行われる。そして、閉じるボタンが選択されたら(S134:YES)、修飾リストの追加と削除画面が閉じられ、修飾リスト追加削除処理が終了し、図21の修飾リスト編集処理へ戻り、編集プレビュー欄309の表示を更新するプレビュー更新処理が行われ(S87、図22参照)、S72へ戻る。
以上のようにして、修飾リストに従って作業領域150に表示されているオブジェクトに対する修飾が行われる。また、修飾リストの変更や削除、追加が行われる。尚、上記実施の形態の修飾リストが「集合修飾情報」に該当し、修飾リスト情報記憶エリア231が「集合修飾情報記憶手段」に該当する。また、図10乃至図12に示す修飾画面200のプレビュー欄201が「印刷イメージ表示手段」に該当し、修飾リスト欄202が「集合修飾情報指定手段」に該当し、修飾レベルスライダ204が「レベル指定手段」に該当し、縦リストボックス206及び横リストボックス207が「表示数設定手段」に該当する。また、図14に示す修飾リストの詳細設定画面300の編集プレビュー欄309が「サンプル印刷イメージ表示手段」に該当し、修飾内容欄308が「修飾内容指定手段」に該当する。また、図26に示す名称変更処理で表示される名称入力画面(図示外)が「名称付与手段」に相当する。
また、図18に示す修飾処理のS21,S22の処理を行うCPU510が「修飾設定手段」に相当し、図19に示す表示更新処理を行うCPU510がが「印刷イメージ表示制御手段」に相当する。また、図21に示す修飾リスト編集処理のS77の処理を行うCPU510が「レベル変更手段」に相当し、S81の処理を行うCPU510が「修飾情報削除手段」に相当し、S84の処理を行うCPU510が「集合修飾情報編集手段」に相当する。また、図23に示すレベル追加処理を行うCPU510が「修飾情報追加手段」に相当し、図24に示す修飾リスト追加削除処理のS125の処理を行うCPU510が「集合修飾情報削除手段」に相当し、図25に示す新規修飾リスト作成処理を行うCPU510が「集合修飾情報追加手段」に相当する。また、図27に示すインポート処理を行うCPU510が「集合修飾情報出力手段」に相当し、図28に示すエクスポート処理を行うCPU510が「集合修飾情報取込手段」に相当する。
尚、本発明の印刷データ編集装置及び印刷データ編集プログラムは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。上記実施の形態のように、修飾リストで扱われるオブジェクト種類は、「テキスト」,「イメージ」,「全体」に限らないことは言うまでもない。例えば、複数のオブジェクトが1つ塊としてまとめられた「グループ」や、オブジェクトの配置のひな型として使用される「テンプレート」等が考えられる。また、修飾項目も図6及び図7に例示したものに限定されず、例えば、テキストでは網掛けや背景による修飾、サイズ、文字色、フォント、グラフィカル文字の指定等種々の修飾項目の設定を行ってもよい。また、イメージにおいても、輪郭線のぼかし、色調変更、サイズ等種々の修飾項目の設定を行ってもよい。また、「全体」においても、背景や地模様等種々の修飾項目の設定を行ってもよい。
また、修飾リスト名称も上記実施の形態のような、修飾後のイメージを表す名称でなくともよい。例えば、ある事業所で所属部署、役職、氏名を記載した名札を作成するような場合を考える。名札に記載するの修飾を役職毎に異なるものにしたい場合には、役職分の修飾レベルを設け、役職無しならばレベル1、係長ならばレベル2、課長ならばレベル3というようにし、修飾リスト名称を「名札」というように使用目的を明確にするものとしてもよい。
また、上記実施の形態では、修飾レベルスライダ204により修飾レベルの選択が行われたが、修飾レベルの選択方法はスライダによるものに限らず、数値をテキストボックスに入力したり、リストボックスから選択したりしてもよい。