JP4360120B2 - 充填シール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、カップ状の容器内に液体等の内容物を充填した後、この容器の口部をフィルムシートによってシールして、その蓋となる部分をカットする充填シール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の充填シール装置は、カップ供給手段によって供給されたカップ等の容器を、搬送コンベヤによって間欠的に搬送し、この搬送コンベヤの上方に上流側から順に配置された充填手段、シール手段およびカッティング手段によって順次、容器内への液体等の内容物の充填、容器口部へのシート状のフィルムの接着およびフィルムシートの容器の蓋部分の切断等の工程を行うようになっている。
【0003】
前記従来の充填シール装置において容器の口部に接着される蓋用のフィルムシートは、通常、上方から充填手段とシール手段の間に供給された後、搬送コンベヤによる容器の搬送方向に向けて方向を変えられて、容器の口部と対向する位置に送り込まれるようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。また、90度方向を変換するローラを用いて、容器搬送経路の側部から供給するものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
前記特許文献1に記載されたフィルム供給装置では、蓋用のフィルムシートをロール状に巻いたフィルムロールが、シール手段やカット手段の上方に配置されている。また、特許文献2に記載されたフィルム供給装置は、フィルムロールが容器を搬送する搬送コンベヤ上の、充填手段とシール手段との間に配置されている。さらに、特許文献3に記載されたフィルム供給装置では、フィルムロールが容器搬送経路の側方に配置されており、ターンローラ(方向転換ローラ)を介してフィルムシートの方向を変換し、容器の開口部上に供給するようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平3−289408号公報(第2−3頁、図2)
【特許文献2】
特開平11−11402号公報(第4−5頁、図1)
【特許文献3】
特公昭49−22186号公報(第2−3頁、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載された構成では、フィルムロールが高い位置に設置されているため、交換作業がし難く、しかもメンテナンス性が悪いという問題があった。特にフィルムロールを自動交換する構成にする場合には、高い位置に配置したことが障害となる。また、フィルムロールと、このフィルムロールから引き出されたフィルムシートにテンションを与えるダンサローラを高い位置に配置しているので、装置全体の高さが高くなってしまうという問題がある。
【0007】
また、特許文献2に記載された構成では、フィルムロールおよびダンサローラが、充填手段によって充填された後シールされる前の容器の上方に設置されているので、フィルムロールから発生した粉塵等の異物が容器内に落下するおそれがある。この構成では、フィルムロールの位置は、前記特許文献1の構成に比較して低い位置に配置されているが、容器搬送コンベヤの上方に配置されているため、自動交換を行う際の妨げとなる。しかも、装置の全長が長くなるという問題もある。
【0008】
さらに、特許文献3の構成では、ターンローラが充填手段とシール手段の間に配置されているので、容器を複数列で搬送する構成では、ターンローラの長さが長くなり、充填手段とシール手段との間を長く取らなければならず、装置の全長が長くなるという問題がある。しかも、ターンローラが、充填手段によって充填された後シールされる前の容器の上方に設置されているので、フィルムロールから発生した粉塵等の異物が容器内に落下するおそれがある。
【0009】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、シートロールの交換が容易で、メンテナンス性が優れ、全長および高さともにコンパクトであり、しかも、粉塵等の異物が充填後の容器内に入るおそれのない充填シール装置を提供することを目的とするものである。また、他の発明は、供給されるフィルムシートの蛇行を、高精度に補正することができる充填シール装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した発明に係る充填シール装置は、容器を複数列の整列状態で搬送する搬送手段と、容器の搬送経路中に配置された充填手段と、搬送経路の前記充填手段よりも下流側に配置され、フィルムシートによって容器の開口をシールするシール手段と、搬送される容器とこのシール手段との間に前記フィルムシートを供給するフィルム供給手段と、前記シール手段の下流側に配置され、前記容器にシールされたフィルムシートの蓋の部分をカットするカット手段とを備えており、特に、前記フィルム供給手段が、前記搬送手段の側方に配置されたフィルムロールの支持手段と、このフィルムロールから引き出されたフィルムシートにテンションを与えるダンサローラと、容器搬送経路の上方で、前記シール手段の位置もしくはそれよりも下流側に配置され、前記ダンサローラを介して容器搬送方向と交差する方向に送り出されたフィルムシートを、搬送方向上流側に折り返す方向変換ローラと、前記充填手段とシール手段との間に配置され、折り返されたフィルムシートを下方へ向ける上部ローラと、下方に向けられているフィルムシートを容器の搬送方向下流側に向けて容器の開口に対向させる下部ローラとを備えるとともに、前記方向変換ローラの角度を変更する角度変更手段と、前記上部ローラと下部ローラの間にフィルムシートの端部位置を検出する端部センサを備え、前記端部センサの検出したフィルムシートの端部位置に応じて、前記方向変換ローラの角度を変更することを特徴とするものである。
【0011】
この発明に係る充填シール装置では、搬送手段の側方に配置されたフィルムロールから引き出されたフィルムシートが、ダンサローラを介して搬送手段の上方に送り出され、シール手段の位置よりも下流側に配置された方向変換ローラで、搬送方向の上流側に方向を変えた後、充填手段とシール手段との間の上下ローラを介して下方へ送ってシール手段に供給するようにしたので、フィルムロールの設置位置が制約されず、フィルムロールの交換が容易になり、しかも、メンテナンス性も優れている。さらに、フィルムロールからフィルムシートを引き出す際に発生する粉塵等の異物がシール前の容器内に落ちることがない。また、この発明に係る充填シール装置では、方向変換ローラの角度を変更することによりフィルムシートの蛇行を補正することができる。さらに、検出手段によってフィルムシートの端部を検出して蛇行量を検出し、この蛇行量に応じて方向変換ローラの角度を変更するので、高精度にフィルムシートの蛇行を補正することができる。
【0012】
また、請求項2に記載した発明に係る充填シール装置は、前記上部ローラと下部ローラの間に、フィルムシートを下方に送る駆動ローラを設け、かつ、上部ローラと駆動ローラの間に、前記端部センサを配置したことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る充填シール装置の全体の構成を示す正面図、図2は図1の左側面図である。この充填シール装置では、カップ状の容器2を搬送する容器搬送コンベヤ4に、容器供給機構6から複数列の容器2を所定間隔で供給して、これら容器2を間欠的に搬送する。この容器搬送コンベヤ4による容器搬送経路の、所定の容器停止部に設けた充填機構8、シール機構10およびカット機構12等によりそれぞれの処理を行った後、次の工程に送るようになっている。
【0017】
前記容器搬送コンベヤ4は、上流部と下流部の左右両側にそれぞれ配置され、回転軸14を介して機枠13に回転自在に支持されたスプロケット16に、一対のチェーン18が掛け回され、これら両側チェーン18間に等間隔で多数のプレート20が取り付けられている。各プレート20には、等間隔で複数個(この実施の形態では6個)の容器支持孔が開けられており、各支持孔にそれぞれカップ状の容器2が収容されて搬送される。この容器搬送コンベヤ4は、間欠的に走行するようになっており、例えば、1秒間停止し、0.8秒間移動するというサイクルでカップ2を搬送する。
【0018】
容器搬送コンベヤ4の上流端(図1の右端)の上方に、カップ供給機構6が設けられており、カップ状の容器2を、前記容器搬送コンベヤ4の各プレート20に設けられている容器支持孔内に挿入する。なお、このカップ供給機構6により供給されるカップ2は、上端の開口部にフランジが設けられており、このフランジが前記プレート20の孔の周縁に係合して保持される。
【0019】
前記カップ供給機構6の下流側に、前記カップ2内に液体等の内容物を充填する充填機構8が設けられている。この充填機構8の設けられている位置の下方には、前記容器搬送コンベヤ4によって間欠的に搬送されるカップ2が一時停止して充填が行われる。
【0020】
前記充填機構8の下流側に所定の間隔を開けて、シール機構10およびカット機構12が順に設けられている。充填機構8とシール機構10の間に、後に説明するフィルム供給機構(全体として符号22で示す)によって上方からフィルムシート24が供給されるようになっており、このフィルムシート24が、搬送コンベヤ4上でその下流側(図1の左方)に向けて方向を変えられ、上方のシール機構10およびカット機構12と、下方の搬送コンベヤ4によって搬送されるカップ2の上面との間を送られる。フィルムシート24は、カップ2の停止位置でシール機構10によってカップ2の開口部に熱圧着された後、カット機構12でカップ2の蓋となる部分の周囲が打ち抜かれる。
【0021】
次に、前記図1、図2およびフィルム供給機構22の要部を示す図3ないし図5によりフィルム供給機構22の構成について説明する。前記充填シール装置の本体部が設けられている機枠13の側部に隣接して、フィルム供給機構22の供給スタンド(フィルムロール支持手段)26が設置されている(図2参照)。この供給スタンド26には、前記フィルムシート24がロール状に巻かれたフィルムロール24Aが支持されている。このフィルムロール24Aから引き出されたフィルムシート24は、供給スタンド26に支持された複数のローラ28を介して送られる。なお、カップ2の蓋として使用されるフィルムシート24は、アルミや樹脂製のフィルムあるいはこれらをコーティングしたもの等が一般に用いられる。
【0022】
前記フィルム供給スタンド26には、送り出されるフィルムシート24のテンションを調節するダンサローラ30が設けられており、フィルムシート24は、このダンサローラ30を介して上方に送られ、前記機枠13内に設置された充填シール装置の本体部に供給される。
【0023】
機枠13の側部フレーム13aの上方の、前記シール機構10およびカット機構12が設けられている位置付近に、搬送コンベヤ4による容器搬送方向(図1および図3の矢印A参照)と平行に設置された導入ローラ32(図2および図3参照)が取り付けられており、前記ダンサローラ30を介して送られたフィルムシート24は、この容器搬送方向Aと平行に設置された導入ローラ32によって、容器搬送方向Aと直交する方向に向けて充填シール装置の本体部内に供給される。
【0024】
容器搬送コンベヤ4の容器搬送経路の両側に平行して配置されている機枠13の両側フレーム13a、13b間に、方向変換ローラ34がほぼ45度の角度に取り付けられている。この方向変換ローラ34は、その下流側に位置する端部34aが、前記導入ローラ32が取り付けられているフレーム13a側の支点ピン36に回動可能に連結されている。方向変換ローラ34の揺動端34bは、搬送コンベヤ4の上流側を向けて配置され、角度変更機構としてのサーボシリンダ38のロッドに連結されており、このサーボシリンダ38の作動により揺動端34bを移動させることによって、方向変換ローラ34の角度を変更できるようになっている。
【0025】
サーボシリンダ38は、ねじ軸(ロッド)とこのねじ軸に螺合するナットとを備えており、ナットをサーボモータで回転させてねじ軸を進退動させるようになっている。このねじ軸の先端38aが方向変換ローラ34の揺動端34bに連結されている。方向変換ローラ34の揺動端34bには、長孔34cが形成され、前記シリンダロッド先端38aのピン40がこの長孔34c内に嵌合して相対的に移動できるようになっている。
【0026】
カップ2の搬送方向Aと平行に設置された導入ローラ32を介して充填シール装置内に送り込まれたフィルムシート24は、前記方向変換ローラ34によってほぼ90度方向を変換され、搬送コンベヤ4の上流側に向けられる。前記方向変換ローラ34の上流側には、搬送コンベヤ4の搬送方向Aと直交して上部ローラ42が設置されている。前記方向変換ローラ34によって送り方向を90度変更されたフィルムシート24は、この上部ローラ42によってほぼ垂直方向下方に向けて方向を変えられる。さらに、この上部ローラ42の下方の、前記搬送コンベヤ4の搬送面のやや上方に下部ローラ44が配置され、上方から下方へ向けて送られてきたフィルムシート24は、この下部ローラ44によって搬送コンベヤ4の搬送方向下流側に向けてほぼ水平に方向を変えられる。なお、図5では、下部ローラ44が二本のローラから成っている。
【0027】
搬送コンベヤ4の下流側に向けられ、ほぼ水平状態で供給されるフィルムシート24は、シール機構10によって、容器搬送コンベヤ4上を搬送されてこの位置に一時停止したカップ2の開口部に設けられているフランジに熱圧着される。続いて、次のカット機構12において、フィルムシート24のカップ2の口部に貼り付けられて蓋となる部分の周囲がカットされる。蓋の部分が切り抜かれたフィルムシート24の残りの部分24a(図1参照)は、ローラ46を介して巻き取りロール48に巻き取られる。
【0028】
前記上部ローラ42と下部ローラ44との間に駆動ローラ50が設けられている。前記フィルムシート24は、シール機構10において容器4の口部のフランジに接着された後、走行する搬送コンベヤ4によって搬送されるカップ2とともに前進するが、カップ2の移動に引っ張られることがないように、この駆動ローラ50の回転によってカップ2の移動に追従するように同期して送れらるようになっている。
【0029】
駆動ローラ50の上下にフリーローラ52、54が配置され、前記上部ローラ42から下方へ向けて送られたフィルムシート24は、先ず、下のフリーローラ54に掛け回されてから駆動ローラ50に掛け回すことにより、駆動ローラ52との接触面積を大きくしている。そして、この駆動ローラ50の上方から上のフリーローラ52によって押さえつけるようにしている。駆動ローラ50は、サーボモータ56(図4および図5参照)によって、前記容器搬送コンベヤ4の移動に同期して回転駆動される。
【0030】
前記駆動ローラ50の表面に向けて、フィルムシート24に所定のピッチで印刷されているマークを検出するマークセンサ58が設けられている(図5参照)。前述のように駆動ローラ50はサーボモータ56によって搬送コンベヤ4の移動に同期して作動されるようになっているが、フィルムシート24の送り量は、マークセンサ58によるマーク位置の検出結果に応じて増減される。
【0031】
また、ダンサローラ30の手前にも、モータ60によって駆動される送りローラ62が設けられており、前記フィルムロール24Aからフィルムシート24を引き出してダンサローラ30へ送るようになっている。この送りローラ62は、ダンサローラ30が下降端まで下降すると停止され、下降端から上昇して所定時間(例えば3秒)経過すると前記駆動ローラ50よりも速い速度で駆動される。これによりダンサローラ30は上下動を繰り返している。このようにダンサローラ30を設けることにより、送りローラ62と前記駆動ローラ50の同期を取らずに、フィルムシート24に一定のテンションを付与することができる。このダンサローラ30が上昇端まで上昇したときには本装置は停止する。ダンサローラ30の下降端および上昇端は、それぞれ下限センサ64および上限センサ66によって検出する。なお、送りローラ62に上方には、フィルムシート24を送りローラ62に押さえつける押さえローラ68が設けられている。
【0032】
さらに、前記上部ローラ42と駆動ローラ50との間にフィルムシート24の両端部の位置を検出する一対の端部センサ70が設けられている。これら端部センサ70によってフィルムシート24の蛇行量を検出し、その蛇行量に応じて方向変換ローラ34の角度を調節する。ここで、方向変換ローラ34の角度を調整することによりフィルムシート24の位置が変更される状態について、方向変換ローラ34およびフィルムシート24を上方から見た図3により説明する。サーボシリンダ38のロッドが伸張して揺動端34bが搬送方向Aの上流側に移動すると、フィルムシート24は図3の上方に位置をずらされ、逆に、サーボシリンダ38のロッドが収縮して揺動端が搬送方向Aの下流側に移動すると、フィルムシート24は図3の下方に位置をずらされる。なお、端部センサ70は必ずしもフィルムシート24の両端部に対応して設ける必要はなく、一方だけであっても良い。このように端部センサ70を一方だけ設ける場合には、方向変換ローラ34の角度の変化に対する応答が速いことから、方向変換ローラ34に近い側(図3の下側)に設けることが好ましい。
【0033】
以上の構成に係る充填シール装置の作動について説明する。容器搬送コンベヤ4の上流端の上方にカップ供給機構6が設けられており、このカップ供給機構6から、搬送コンベヤ4の両側チェーン18間に取り付けられているプレート20の各容器支持孔内にカップ2が供給される。カップ2は、上端開口部にフランジが形成されており、このフランジが前記プレート20の孔の周囲に係合し、吊り下げられた状態で搬送される。
【0034】
搬送コンベヤ4は、走行および停止を繰り返して前記カップ2を間欠的に搬送しており、搬送されるカップ2は、容器搬送経路上の、カップ供給機構6の下流側に順に設けられている充填機構8、シール機構10およびカット機構12の位置に停止する。カップ2は先ず充填機構8の下方に停止して、液体等の内容物を充填される。内容物が充填されたカップ2は、搬送コンベヤ4によって次のシール機構10の下方へ搬送される。
【0035】
一方、前記カップ2の蓋となるフィルムシート24は、フィルム供給スタンド26の下部に支持されているフィルムロール24Aから引き出されて、複数のローラ28を介して送りローラ62に巻き付けられ、この送りローラ62によって送り出されてダンサローラ30に送られる。ダンサローラ30は上下動を繰り返してフィルムシート24のテンションを調節しており、このダンサローラ30が最も低位置まで下降すると、下限センサ64がこれを検出して送りローラ62の駆動を停止させる。また、下降端から上昇して一定時間(例えば3秒)経過後、下流側の駆動ローラ50よりも速い送り速度で駆動される。なお、この実施の形態では、フィルム供給スタンド26の前記フィルムロール24Aの上方に別の予備ロール24Bが支持されており、前記フィルムロール24Aがなくなると、この予備ロール24Bに交換してフィルムシート24の供給を継続する。予備ロール24Bは、使用中のフィルムロール24Aが終端に近づくと、この予備ロール24Bの始端を前記フィルムロール24Aに接続して交換を行うようになっている。このフィルムロール24A、24Bの接続、交換作業は人手で行っても良く、また、従来公知の技術により自動化することもできる。特に、この実施の形態では、フィルムロール24Aが搬送コンベヤ4の側方に配置されているので、交換作業が極めて容易である。
【0036】
ダンサローラ30を経て上方へ送られたフィルムシート24は、導入ローラ32を介して機枠13内に送られ、方向変換ローラ34に巻き付けられて90度方向を変換され、水平な状態で、搬送コンベヤ4の上流側へ向けられる。フィルムシート24は、さらに、上部ローラ42によって水平状態から垂直方向に向きを変えられて下方の搬送コンベヤ4の方向へ送られる。
【0037】
上部ローラ42の下方には、一対の端部センサ70が設けられており、水平方向から垂直方向に向きを変えられたフィルムシート24の両端部の位置を検出している。これら端部センサ70の検出したフィルムシート24の両端部の位置に応じて、サーボシリンダ38を作動させて、前記方向変換ローラ34の角度を変更することによりフィルムシート24の蛇行を補正する。フィルムシート24は、コーティングのむら等により若干厚みのばらつきがあり、常に蛇行して送られているが、この端部センサ70によって端部位置を常時検出して方向変換ローラ34の角度を調整することにより、高精度に蛇行の補正を行うことができる。なお、端部センサ70を他の位置に設けることも可能であるが、例えば、方向変換ローラ34と上部ローラ42の間に設けた場合には、方向変換ローラ34の角度の変更によりフィルムシート24が撓むことがあるため正確に検出することが困難であり、また、駆動ローラ50に設けた場合には、フィルムシート24が挟み込まれて送られるため検出結果が反映されないおそれがあるので、この実施の形態のように、上部ローラ42と駆動ローラ50との間の位置に設けることが好ましい。
【0038】
下方に向けて送られるフィルムシート24は、駆動ローラ50の下のフリーローラ54に掛け回された後駆動ローラ50に巻き付けられ、この駆動ローラ50の駆動によって下方の搬送コンベヤ4に向けて供給される。このとき、フィルムシート24は上のフリーローラ52によって駆動ローラ50に押し付けられている。
【0039】
前記駆動ローラ50の下方には下部ローラ44が設けられており、上部ローラ42および駆動ローラ50から垂直方向下方に向けて送られてきたフィルムシート24は、この下部ローラ44によって、水平な状態に方向を変えられて搬送コンベヤ4の下流側に向かって送られる。この下部ローラ44の下流には、シール機構10が設けられており、カップ2の開口部のフランジにこのフィルムシート24が熱圧着される。
【0040】
搬送コンベヤ4のプレート20内に収容されているカップ2の開口に接着されたフィルムシート24は、搬送コンベヤ4によって搬送されるカップ2と一体的に前進するが、カップ2に引っ張られることがないように、前記駆動ローラ50によって、カップ2の移動に追従するように同期して送られる。次のカット機構12では、カップ2の上面に貼り付けられているフィルムシート24の、カップ2の蓋となる部分の周囲をカットされる。切り取られたフィルムから成る蓋によってシールされたカップ2は、そのまま搬送コンベヤ4によって搬送され、下流側で取り出されて次の工程に送られる。一方、フィルムシート24の蓋の部分が切り抜かれた残りの部分24aは、ローラ46を介して巻き取りロール48に巻き取られる。
【0041】
この実施の形態では、フィルムロール24A、24Bが、充填シール装置の外部に設置されており、内容物が充填された後シールされる前のカップ2の上方には設置されていないので、フィルムロール24A、24Bからシートを引き出す際に発生する粉塵等の異物が、充填後のカップ2内に入るおそれがない。特に、方向変換ロール34がシール機構10の上方位置もしくはそれよりも下流側に配置されており、この位置は搬送されるカップ2の開口がすでにフィルムシート24で覆われているので、方向変換ローラ34にフィルムシート24が擦れて粉塵が発生してもカップ2内に落下するおそれがない。また、フィルムロール24A、24Bが低い位置に設置されているので、フィルムロール24A、24Bの交換が容易であり、しかもメンテナンス性が向上する。さらに、フィルムロール24A、24Bやダンサローラ30が低い位置に設置されているので、装置全体の高さが高くなることがなく、また、フィルムシート24を、充填シール装置の横方向から供給しているので、装置の全長が長くなることもない。
【0042】
なお、前記実施の形態では、紙や樹脂製の独立した一つのカップ2(例えば、ヨーグルト、プリン、ゼリー等の容器として用いられるカップ)を、前記カップ供給機構6から搬送コンベヤ4に複数個ずつ供給するようにしているが、このように独立したカップ2に限るものではなく、樹脂フィルムを窪ませて成型した複数の連続した容器(例えば、ヨーグルト等の容器でミシン目に沿って分割できる容器)に適用することもできる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した発明によれば、フィルムロールの交換が容易であり、しかも、メンテナンス性が優れているという効果が得られる。また、充填後シール前の容器内にフィルムロールからの粉塵等の異物が落下するおそれがない、さらに、フィルムシートの供給中の蛇行を補正することができ、また、検出手段によってフィルムシートの端部位置を検出するので、フィルムシートの蛇行を高精度に補正することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る充填シール装置の全体の構成を示す正面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】フィルム供給装置の方向変換部の平面図である。
【図4】フィルム供給装置の、フィルムシートを垂直方向に送る部分の正面図である。
【図5】前記フィルムシートを垂直方向に送る部分の側面図である。
【符号の説明】
2 容器(カップ)
4 搬送手段(容器搬送コンベヤ)
8 充填手段(充填機構)
10 シール手段(シール機構)
12 カット手段(カット機構)
22 フィルム供給手段
24 フィルムシート
24A フィルムロール
30 ダンサローラ
34 方向変換ローラ
38 角度変更手段(サーボシリンダ)
42 上部ローラ
44 下部ローラ
50 駆動ローラ
70 検出手段(端部センサ)

Claims (2)

  1. 容器を複数列の整列状態で搬送する搬送手段と、容器の搬送経路中に配置された充填手段と、搬送経路の前記充填手段よりも下流側に配置され、フィルムシートによって容器の開口をシールするシール手段と、搬送される容器とこのシール手段との間に前記フィルムシートを供給するフィルム供給手段と、前記シール手段の下流側に配置され、前記容器にシールされたフィルムシートの蓋の部分をカットするカット手段とを備えた充填シール装置において、
    前記フィルム供給手段が、前記搬送手段の側方に配置されたフィルムロールの支持手段と、このフィルムロールから引き出されたフィルムシートにテンションを与えるダンサローラと、容器搬送経路の上方で、前記シール手段の位置もしくはそれよりも下流側に配置され、前記ダンサローラを介して容器搬送方向と交差する方向に送り出されたフィルムシートを、搬送方向上流側に折り返す方向変換ローラと、前記充填手段とシール手段との間に配置され、折り返されたフィルムシートを下方へ向ける上部ローラと、下方に向けられているフィルムシートを容器の搬送方向下流側に向けて容器の開口に対向させる下部ローラとを備えるとともに、
    前記方向変換ローラの角度を変更する角度変更手段と、前記上部ローラと下部ローラの間にフィルムシートの端部位置を検出する端部センサを備え、前記端部センサの検出したフィルムシートの端部位置に応じて、前記方向変換ローラの角度を変更することを特徴とする充填シール装置。
  2. 前記上部ローラと下部ローラの間に、フィルムシートを下方に送る駆動ローラを設け、かつ、上部ローラと駆動ローラの間に、前記端部センサを配置したことを特徴とする請求項1に記載の充填シール装置。
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