JP4359167B2 - 車両のインストルメントパネル、車両のインストルメントパネル成形方法及び成形装置 - Google Patents

車両のインストルメントパネル、車両のインストルメントパネル成形方法及び成形装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数の樹脂層が積層された積層体からなる車両のインストルメントパネル、及びその成形方法及び成形装置に関し、樹脂成形の技術分野に属する。
自動車のインストルメントパネルなどの樹脂成形品は、剛性、耐久性、触感、意匠性等の様々な条件を満足させるために、基材層、表皮層、これらを接着する接着剤層等の複数種の樹脂の層からなる積層体で構成される場合がある。
このインストルメントパネルには、乗員保護用のエアバッグを車室内に放出させるためのリッド(蓋)が設けられることがあり、通常、このリッドはエアバッグ展開時の圧力により開放されるように構成される。従来、インストルメントパネル本体とは別部材とされていたが、別部材とすると、インストルメントパネル本体とリッドとの間に色調や質感の差が生じ易く、インストルメントパネル全体の意匠が損なわれることがある。
そこで、近年は、リッドをインストルメントパネルと一体で成形することがある。その場合、エアバッグ展開時にリッド部がインストルメントパネル本体から切り離されて開くように、該パネルの裏面側の基材層や接着剤層等にリッド部外縁に沿って複数の溝によって構成されるティアラインが設けられることがある。
例えば、特許文献1には、表皮層と基材層との間に発泡体層を有する3層構造のインストルメントパネルの基材側から、レーザで表皮層の裏面側、基材層、及び発泡体層を加熱溶融することにより、表皮層の表面側を残して複数の溝を形成する方法が開示されている。
また、特許文献2には、表皮層のみを受け冶具にセットした状態で、表皮層の裏面側に加工刃を押圧することにより、該層の裏面側にのみ複数の溝を形成する方法が開示されている。
特開2000−071923号公報 特開平11−077713号公報
ところで、特許文献1に記載の成形方法を、例えば、前述した基材層、表皮層、及び接着剤層からなるインストルメントパネルに適用した場合、レーザで溝を形成しても、溶融した接着剤によって形成した溝の一部がふさがれてしまうことがあり、その場合、エアバッグの展開時にリッド部外縁のティアラインの破断箇所、破断タイミング等にばらつきが生じ、エアバッグの展開に支障を生じる虞がある。
また、特許文献2に記載の成形方法の場合、樹脂の粘弾性により加工刃が通り難く、加工が比較的難しいという問題がある。
そこで、本発明は、リッド部の外縁に沿って複数の溝で構成されるティアラインを有し、エアバッグ展開性が良好なインストルメントパネル、及び、該パネルを容易にかつ安価に成形することができる成形方法及び成形装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明(以下、第1発明という)は、第1の型にセットされた表皮材と第2の型にセットされた基材との間の空間に接着剤を注入することにより複数層に成形されると共に、エアバッグ放出用リッド部が設けられ、かつ、注入された接着剤の層及び基材層に、上記リッド部の外縁に沿って複数の溝で構成されるティアラインが設けられた車両のインストルメントパネルの成形方法であって、第2の型側に上記複数の溝の形成予定位置に対応して立設された複数の仕切り板を、予め基材に形成されたスリットを貫通させて表皮材裏面に当接させた状態で、基材における上記リッド部以外の部分に予め形成された開口部から基材と表皮材との間の空間に接着剤を注入し、仕切り板同士の間隙からリッド部における基材と表皮材との間の空間に接着剤を流入させることを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の発明(以下、第2発明という)は、第1発明において、第2の型側に立設された複数の仕切り板を、基材が第2の型にセットされる前は、第1の型と第2の型との間の空間に突出しないように退避させ、基材が第2の型にセットされた後に、基材のスリットを貫通させて上記空間側に突出させることを特徴とする。
また、本願の請求項3に記載の発明(以下、第3発明という)は、第1発明または第2発明において、リッド部外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝を形成する仕切り板同士の間隙を、それ以外の辺のティアラインを構成する溝を形成する仕切り板同士の間隙よりも大きく設定した状態で、上記リッド部外縁における車両前方側となる辺よりもさらに車両前方側となる位置に設けられた開口部から接着材を注入することを特徴とする。
また、本願の請求項4に記載の発明(以下、第4発明という)は、表皮材がセットされる第1の型と、基材がセットされる第2の型と、型締めされた状態で基材と表皮材との間の空間に接着剤を注入する接着剤注入手段とを有し、かつ、注入された接着剤の層及び基材層に、エアバッグ放出用リッド部の外縁に沿って複数の溝で構成されるティアラインを形成するインストルメントパネルの成形装置であって、第2の型側に上記複数の溝の形成予定位置に対応して立設されると共に、型締めした状態で、予め基材に形成されたスリットを貫通して表皮材裏面に当接するようにセットされる複数の仕切り板を有することを特徴とする。
また、本願の請求項5に記載の発明(以下、第5発明という)は、第4発明において、第2の型側に立設された複数の仕切り板を、基材が第2の型にセットされる前は、第1の型と第2の型との間の空間に突出しないように退避させ、基材が第2の型にセットされた後に、基材のスリットを貫通させて上記空間側に突出させる仕切り板移動手段が備えられていることを特徴とする。
また、本願の請求項6に記載の発明(以下、第6発明という)は、第4発明まは第5発明において、リッド部外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝を形成する仕切り板同士の間隙は、それ以外の辺のティアラインを構成する溝を形成する仕切り板同士の間隙よりも大きく設定されていると共に、接着材を注入するための基材の開口部に連通する第2の型の型開口部は、上記リッド部外縁における車両前方側となる辺よりもさらに車両前方側となる位置に設けられていることを特徴とする。
また、本願の請求項7に記載の発明(以下、第7発明という)は、表皮材と基材との間に接着剤層が介設されることにより複数層に成形されると共に、エアバッグ放出用リッド部が設けられ、かつ、上記接着剤層及び基材に、上記リッド部の外縁に沿って複数の溝で構成されるティアラインが設けられた車両のインストルメントパネルであって、上記接着剤層は、複数の仕切り板を、基材に形成されたスリットを貫通させて表皮材裏面に当接させた状態で、基材における上記リッド部以外の部分に形成された開口部から基材と表皮材との間の空間に注入される接着剤、及び上記仕切り板同士の間隙からリッド部における基材と表皮材との間の空間に流入する接着剤により成形されていることを特徴とする。
また、本願の請求項8に記載の発明(以下、第8発明という)は、第7発明において、リッド部外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝同士の間隙は、それ以外の辺のティアラインを構成する溝同士の間隙よりも大きくされていることを特徴とする。
また、本願の請求項9に記載の発明(以下、第9発明という)は、第7発明または第8発明において、表皮材には、その裏面にリッド部外縁に沿う切り込みが設けられていることを特徴とする。
また、本願の請求項10に記載の発明(以下、第10発明という)は、第9発明において、表皮材はスキン層と発泡層とからなり、切り込みは発泡層を貫通してスキン層の裏面にまで設けられていることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、第1発明によれば、第2の型側に上記複数の溝の形成予定位置に対応して立設された複数の仕切り板を、予め基材に形成されたスリットを貫通させて表皮材裏面に当接させた状態で、基材における上記リッド部以外の部分に予め形成された開口部から基材と表皮材との間の空間に接着剤を注入し、仕切り板同士の間隙からリッド部における基材と表皮材との間の空間に接着剤を流入させるという簡単な方法で、後加工等加えることなく、容易に、複数の溝で構成されるティアラインを基材層及び接着剤層に有するインストルメントパネルを成形することができる。
ここで、例えば、リッド部内に接着剤注入用の開口部を設けると、リッド部の強度が局所的に低下し、エアバッグの展開時に、リッド部の外縁でなく上記接着剤注入用の開口部付近から破断し、展開に支障が出る虞があるが、本発明によれば、基材における接着剤注入用の開口部は、リッド部以外の部位に形成されているから、リッド部の強度が局所的に低下することがなく均一なものとなる。そして、この結果、エアバッグの展開時には、まずリッド部外縁のティアラインから破断して、リッド部が良好に開放することとなる。
ところで、インストルメントパネルは一般に曲面で構成されていることから、これに伴って型の内面も曲面で構成されるが、このような型に複数の仕切り板を、例えば型面に対してほぼ直交する方向に固定的に立設すると、各仕切り板の方向が一致しないので、基材のスリット内に仕切り板を貫通させられなくなる。
しかしながら、第2発明によれば、第2の型側に立設された複数の仕切り板を、基材が第1の型にセットされる前は、第1の型と第2の型との間の空間に突出しないように退避させ、基材が第2の型にセットされた後に、基材のスリットを貫通させて上記空間側に突出させるから、仕切り板が基材のスリットに確実かつ良好に貫通されることとなる。
また、第3発明によれば、リッド部外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝を形成する仕切り板同士の間隙を、それ以外の辺のティアラインを構成する溝を形成する仕切り板同士の間隙よりも大きく設定した状態で、上記リッド部外縁における車両前方側となる辺よりもさらに車両前方側となる位置に設けられた開口部から接着材を注入するから、接着剤注入用の開口部から、複数の仕切り板で囲まれたリッド部内への接着剤の流入性が良好なものとなる。
次に第4発明によれば、第1発明の成形方法に対応する成形装置に関するもので、第1発明で説明した作用効果を簡単な構成の成形装置で達成することができる。
また、第5,6発明によれば、同様に、第2,3発明で説明した作用効果を簡単な構成の成形装置で達成することができる。
そして、第7発明によれば、第1発明の成形方法,第4発明の成形装置により成形されるインストルメントパネルに関するものであり、簡単な構成の装置で、安価にかつ容易に成形することができる。
また、第8発明によれば、リッド部外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝同士の間隙は、それ以外の辺のティアラインを構成する溝同士の間隙よりも大きくされていることにより、エアバッグの展開時には、上記それ以外の辺のティアラインを構成する溝同士の間が初めに破断し、リッド部外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝同士の間が後から破断するようにでき、また上記リッド部外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝同士の間隙を更に大きくすることで、上記それ以外の辺のティアラインを構成する溝同士の間のみが破断し、リッド部外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝同士の間は破断しないようにもできる。つまり、リッド部外縁の前後で、ティアラインを構成する溝同士の間の破断タイミングをずらしてエアバッグの展開方向を乗員側に良好に指向させることができるだけでなく、別途ヒンジ材等を設けなくても、反乗員側に位置する辺側をリッド部のヒンジとすることもできる。
そして、第9発明によれば、表皮材の裏面にはリッド部外縁に沿って切り込みが設けられているから、ティアラインの破断性が向上し、エアバッグの展開性が一層良好なものとなる。
さらに、第10発明によれば、表皮材はスキン層と発泡層とからなり、切り込みはスキン層表面にまで達していないから、インストルメントパネルの触感が良好なものとなるだけでなく、第9発明同様、エアバッグの展開性が一層良好なものとなる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明に係るインストルメントパネル1について説明する。図1は、このインストルメントパネル1の平面図(表面側)であり、図2は、図1のA−A断面、図3は、図2のB部分の拡大図である。このインストルメントパネル1は、左ハンドル仕様車における助手席側座席の前部のものであり、車体に取り付けられた状態においては、該パネル1の裏面側の空間には図示しないエアバッグが収容されている。
図1に示すように、該パネル1の右端側には、乗員側への送風用開口1aが設けられていると共に、その前方側にはフロントウインドウ側への送風用開口1bが設けられている。該パネル1の幅方向略中央部には、エアバッグ放出用リッド部1cが該パネル1と一体で成形されている。
図3に示すように、このインストルメントパネル1は、該パネル1の表面側(車室に面する側)を構成する表皮材2の層と、裏面側を構成する基材3の層と、これらの層を接着する接着剤4の層とからなる積層体で構成されている。表皮材2の層は、表面を構成するスキン層5とクッション性を有する発泡材からなる発泡層6とからなる。なお、表皮材2としては、公知のパウダースラッシュ成形により、基材3としては、公知の射出成形により、それぞれ予めインストルメントパネル形状に成形されたものが用いられる。接着剤4の層は、溶融樹脂としての溶融したホットメルト接着剤を冷却硬化して形成されている。また、各層2,3,4はリサイクルを容易にするためポリプロピレン系の材料で統一されている。
インストルメントパネル1の裏面側(基材3の層側)には、上記リッド部1cの外縁に添って複数の溝S1〜S9で構成されるティアライン(断裂線)が設けられている。これらの溝S1〜S9は、基材3の層、接着剤4の層、表皮材2の発泡層6を貫通し、発泡層6側の面にまで達し、発泡層6及びスキン層5では楔状とされている。
図1に示すように、ティアラインを構成するこれらの溝S1〜S9のうち、溝S1と溝S2との間の間隔、溝S2と溝S3との間の間隙、溝S3と溝S4との間の間隙は、それぞれd1とされ、溝S4と溝S5との間の間隔、溝S5と溝S6との間の間隙、溝S6と溝S7との間の間隙、溝S7と溝S8との間の間隙、溝S8と溝S9との間の間隙、溝S9とS1との間の間隔は、それぞれd2とされている。間隔d1は、間隔d2よりも大きくされている。これは、エアバッグの展開時に、パネル1における溝S4と溝S5との間の部位、溝S5と溝S6との間の部位、溝S6と溝S7との間の部位、溝S7と溝S8との間の部位、溝S8と溝S9との間の部位、及び、溝S9と溝S1との間の部位のみが切断され、溝S1と溝S2との間の部位、溝S2と溝S3との間の部位、及び溝S3と溝S4との間の部位は切断されないようにすることを目的としている。つまり、リッド部1cの外縁における車両前方側の辺をヒンジとすることを目的としているのである。これによれば、エアバッグの展開時には、エアバッグが乗員に向けて良好に展開することとなる。なお、従来は、ヒンジ作用を付与するために、別途、ヒンジ支持しようとする部位にヒンジ部材等を設ける必要があったが、本インストルメントパネル1によれば、このヒンジ部材を設ける必要もなくなる。
図1、図2に示すように、材料としての基材3には、基材3と表皮材2との間の空間に接着剤4を注入するときにノズル21(後述する)が挿通される挿通孔3aが設けられており、この挿通孔3aは、接着剤4の注入後はこの図2に示すように埋められる。また、この挿通孔3aは、リッド部1cの外縁における車両前方側となる辺のさらに車両前方側となる位置に設けられている。これは、挿通孔をリッド部1cの内部に設けることによるリッド部1cの強度の局所的な低下を防止することを目的としている。これによれば、リッド部1cの展開性に悪影響を及ぼすことがない。
次に、このインストルメントパネル1の成形装置10及び成形方法について説明する。なお、インストルメントパネル1の構成材である基材3としては、予め、上記溝S1〜S9の形成予定位置にスリット3b…3bが形成されたものが用いられ、表皮材2としては、同様に溝S1〜S9の形成予定位置に断面V字状のV字溝2a…2aが予め形成されたものが用いられる。これらのV字溝2a…2aは、発泡層6を貫通してスキン層5に達しているが、該スキン層5を貫通してはいない。
図4に示すように、この成形装置10は、図示しない駆動手段により図4上で上下方向に移動可能に支持された可動金型11と、図示しない支持部材に固定された固定金型12との、一対の金型を有する。
金型11の外面には、上記表皮材2と基材3との間の空間Xに接着剤4を注入する接着剤注入装置20がブラケット13を介して取り付けられていると共に、上記接着剤4の層に溝S1…S9を形成するための、溝S1…S9と同数の溝形成装置30が取り付けられている。
接着剤注入装置20は、可動金型11に設けられた型開口部としてのノズル挿通孔11aに摺動可能に挿通されて先端面に図示しない接着剤吐出口を有するノズル21と、ノズル21への接着剤4の供給を制御するアプリケータ22と、ノズル21及びアプリケータ22を昇降させるノズル昇降機構23と、接着剤タンク24とを有する。アプリケータ22は、接着剤タンク24内の接着剤4をノズル21側に移送するポンプ22aと、ノズル21側への接着剤4の供給を制御する電磁弁22bとで構成され、ノズル昇降機構23はエアシリンダ等で構成されている。なお、該昇降機構23は油圧シリンダや電動モータ等を用いて構成してもよい。
溝形成装置30…30は、それぞれ、可動金型11に上記インストルメントパネル1の溝S1〜S9に対応して設けられたスリット11b…11bに摺動可能に挿通された仕切り板31…31と、該仕切り板31…31を昇降させる仕切り板昇降機構32…32とを有する。なお、仕切り板昇降機構32は、エアシリンダ、油圧シリンダ、電動モータ等を用いて構成すればよい。図5は、図4のC部分を拡大したものである。この図5に示すように、仕切り板31の先端部31aは楔状とされている。
図6に示すように、成形装置10はコントローラ100を有し、該コントローラ100は、接着剤注入装置20のアプリケータ22を制御してノズル21への接着剤4の供給を制御すると共に、ノズル昇降機構23を制御してノズル21及びアプリケータ22を昇降させる。また、溝形成装置30の仕切り板昇降機構32…32を制御して仕切り板31…31を昇降させる。コントローラ100には、上記金型11,12を閉じた後、接着剤注入装置20及び溝形成装置30…30の作動を開始させるためのスタートスイッチが接続されている。
次に、成形装置10の作用及び成形方法等について説明する。なお、前述したように、インストルメントパネル1の構成材である基材3としては、上記溝S1〜S9に対応するスリット3b…3bが予め形成されたものが用いられ、表皮材2としては、同様に溝S1〜S9に対応する断面V字状のV字溝2a…2aが予め形成されたものが用いられる。
まず、図4、図5に示すように、金型11,12を開き、金型11の内面における所定位置に基材3をセットすると共に、金型12の内面における所定位置に表皮材2をセットする。なお、このセット時には、作業者によりスタートスイッチがOFFとされており、コントローラ100は、仕切り板昇降機構32…32を制御して、仕切り板31…31を金型11のスリット11b内に退避させるとと共に、ノズル昇降機構23を制御してノズル21を金型11のノズル挿通孔11a内に退避させている。
次いで、図7、図8に示すように、作業者が金型11,12の型締を行った後、スタートスイッチをONにすると、コントローラ100は、接着剤注入装置20のノズル昇降機構23を制御してノズル21を基材3側に進出(下降)させると共に、溝形成装置30の仕切り板昇降機構32…32を制御して仕切り板31…31を基材3側に進出(下降)させる。なお、ノズル21の下降量は、その先端部の注入口が接着剤注入空間Xに所定量臨む量に設定され、仕切り板31…31の下降量は、その先端部31aが表皮材2のV字溝2a(切り込み)に当接する量に設定されている。
次いで、コントローラ100は、接着剤注入装置20のアプリケータ22を制御して、ノズル21の先端部の注入孔から上記空間X内に接着剤4を所定時間注入する。このとき、注入された接着剤4は、周囲に拡散することとなるが、図9に矢印で示すように、リッド部1cにおける表皮材2と基材3との間の空間には、仕切り板31…31同士の間隙から流入することとなる。その場合に、リッド部1c外縁における車両前方側の辺の溝S1〜S4を形成する仕切り板31…31同士の間隙d1は、それ以外の辺の溝S5〜S9を形成する仕切り板31…31同士の間隙d2よりも大きく設定されているから、上記リッド部1cにおける表皮材2と基材3との間の空間X内に、接着剤4が良好に流入することとなる。ここで、上記所定時間は、上記空間Xが接着剤4でほぼ満たされるまでの時間に設定されている。
次いで、上記空間Xに接着剤4を所定時間注入後、第2所定時間経過したときに、接着剤注入装置20のノズル昇降機構23を制御して、ノズル21を上昇させて金型11のノズル挿通孔11a内に退避させると共に、溝形成装置30…30の仕切り板昇降機構32を制御して、仕切り板31…31を上昇させて金型11のスリット11b…11b内に退避させる。ここで、上記第2所定時間は、注入された接着剤4が十分に固化するまでの時間に設定されている。これによれば、基材3と表皮材2との間の空間Xにおける仕切り板31…31が位置していた箇所には接着剤4が注入されない状態で接着剤4が固化することとなる。つまり、接着剤4の層にも基材3の層のスリット3bと同位置にスリット4aが形成され、基材3の層のスリット3bと、接着剤4の層のスリット4aと、表皮材2の層のV字溝2aとからなる溝S1〜S9を有するインストルメントパネル1が形成されることとなる。
そして、作業者が金型11,12の型開きを行い、成形されたインストルメントパネル1を取り外す。
以上のように、本実施の形態に係る成形装置及び成形方法によれば、可動金型11(第2の型)に複数の溝S1〜S9の形成予定位置に対応して立設された複数の仕切り板31…31を、予め基材3に形成されたスリット3b…3bを貫通して表皮材2の裏面に当接させた状態で、基材3におけるリッド部1c以外の部位に予め形成された開口部3aから基材3と表皮材2との間の空間Xに接着剤4を注入し、仕切り板31…31同士の間隙からリッド部1cにおける基材3と表皮材3との間の空間Xに接着剤4を流入させるという簡単な方法で、後加工等加えることなく、容易に、複数の溝S1…S9で構成されるティアラインを有するインストルメントパネル1を成形することができる。
ここで、例えば、リッド部1c内に接着剤注入用の開口部を設けると、リッド部1cの強度が局所的に低下し、エアバッグの展開時に、リッド部1cの外縁でなく、接着剤注入用の開口部付近から破断し、展開に支障が出る虞があるが、本実施の形態に係るインストルメントパネル1においては、基材3における接着剤注入用の開口部は、リッド部1c以外の部位に形成されているから、リッド部1cの強度が局所的に低下することがなく均一なものとなる。そして、この結果、エアバッグの展開時には、まずリッド部1cの外縁から破断して、リッド部1cが良好に開放することとなる。
ところで、インストルメントパネル1は曲面で構成されていることから、これに伴って可動金型11の内面も曲面で構成されるが、このような型に例えば複数の仕切り板を該型面に対してほぼ直交する方向に固定的に立設すると、各仕切り板の方向が一致しないので、基材3のスリット3b…3b内に仕切り板を貫通させられなくなる。
しかしながら、本実施の形態によれば、仕切り板31…31は、基材3が可動金型11にセットされる前は可動金型11内に退避し、基材3が可動金型11にセットされた後に基材3側に進出してスリット3b…3bを貫通するように構成されているから、仕切り板31…31が基材3のスリット3b…3bに確実かつ良好に貫通されることとなる。
また、リッド部1c外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝S1,S2,S3,S4を形成する仕切り板31…31同士の間隙d1は、それ以外の辺の溝S4〜S9を形成する仕切り板31…31同士の間隙d2よりも大きく設定されていると共に、接着材を注入するための基材3の開口部(ノズル挿通孔)3aは、上記リッド部1c外縁における車両前方側となる辺よりもさらに車両前方側となる位置に設けられているから、接着剤注入用の開口部3aから複数の仕切り板31…31で囲まれたリッド部1cエリア内への接着剤4の流入性が良好なものとなる。
また、前述したような作用効果を、簡単な構成の成形装置10で達成することができる。
また、この結果、インストルメントパネル1を、安価にかつ容易に成形することができる。
また、前述のように、リッド部1c外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝S1〜S4同士の間隙d1は、それ以外の辺のティアラインを構成する溝S5〜S9同士の間隙d2よりも大きく設定されていることにより、エアバッグの展開時には、上記それ以外の辺のティアラインを構成する溝S5〜S9同士の間が初めに破断し、リッド部1c外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝S1〜S4同士の間が後から破断するようにでき、また上記リッド部1c外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝S1〜S4同士の間隙を更に大きくすることで、上記それ以外の辺の溝S5〜S9同士の間のみが破断し、車両前方側となる辺の溝S1〜S4同士の間は破断しないようにもできる。つまり、リッド部1c外縁の前後で、ティアラインを構成する溝S1〜S9同士の間の破断タイミングをずらしてエアバッグの展開方向を乗員側に良好に指向させることができるだけでなく、別途ヒンジ材等を設けなくても、反乗員側に位置する辺側をリッド部1cのヒンジとすることもできる。
また、表皮材2の裏面にはリッド部外縁1cに沿ってV字溝(切り込み)2aが設けられているから、ティアラインの破断性が向上し、エアバッグの展開性が一層良好なものとなる。
さらに、表皮材2はスキン層5と発泡層6とからなり、V字溝(切り込み)2aはスキン層5の表面にまで達していないから、インストルメントパネル1の触感が良好なものとなるだけでなく、エアバッグの展開性が一層良好なものとなる。
ここで、図11は、仕切り板の先端部の形状の変更例を示す。すなわち、可動金型11′を貫通する仕切り板31′…31′の先端部31b′は平坦とされると共に、表皮材2′における上記先端部31b′に対応する部位には、切り込み2a′が設けられている。この切り込み2a′は、表皮材2′を固定金型12′にセットする前に予め形成されたもので、表皮材2′の発泡層6′を貫通してスキン層5′にまで達しているが貫通はしていない。そして、空間X′に接着剤4′が注入されることにより、図12に示すように、基材3′の層及び接着剤4′の層に、リッド部の外縁に沿うミシン目状の溝S′を有するインストルメントパネル1′が形成される。
本発明は、車両のインストルメントパネル及びその成形に広く適用することができる。
本発明の実施の形態に係るインストルメントパネルの平面図(表面側)である。 図1のA−A線による断面図である。 図2のB部分の拡大図である。 本発明の実施の形態に係る成形装置の要部断面図である(型を開いた状態)。 図4のC部分の拡大図である。 本成形装置の制御構成図である。 本成形装置の要部断面図である(型を閉じた状態)。 図7のD部分の拡大図である。 図7のE−E線による断面図である。 接着剤注入空間に接着剤注入後の図8相当の図である。 他の成形装置の図8相当の要部断面図である。 他の成形装置により成形されたインストルメントパネルの図3相当の断面図である。
符号の説明
1,1′ インストルメントパネル
2,2′ 表皮材
2a,2a′ V字溝,切り込み
3,3′ 基材
3b,3b′ スリット
4,4′ 接着剤
5,5′ スキン層
6,6′ 発泡層
10 成形装置
11,11′ 可動金型(第2の型)
12,12′ 固定金型(第1の型)
31…31,31′…31′ 仕切り板
32…32 仕切り板移動機構(仕切り板移動手段)
S1〜S9,S′ 溝
X,X′ 接着剤注入空間

Claims (10)

  1. 第1の型にセットされた表皮材と第2の型にセットされた基材との間の空間に接着剤を注入することにより複数層に成形されると共に、エアバッグ放出用リッド部が設けられ、かつ、注入された接着剤の層及び基材層に、上記リッド部の外縁に沿って複数の溝で構成されるティアラインが設けられた車両のインストルメントパネルの成形方法であって、第2の型側に上記複数の溝の形成予定位置に対応して立設された複数の仕切り板を、予め基材に形成されたスリットを貫通させて表皮材裏面に当接させた状態で、基材における上記リッド部以外の部分に予め形成された開口部から基材と表皮材との間の空間に接着剤を注入し、仕切り板同士の間隙からリッド部における基材と表皮材との間の空間に接着剤を流入させることを特徴とする車両のインストルメントパネル成形方法。
  2. 第2の型側に立設された複数の仕切り板を、基材が第2の型にセットされる前は、第1の型と第2の型との間の空間に突出しないように退避させ、基材が第2の型にセットされた後に、基材のスリットを貫通させて上記空間側に突出させることを特徴とする請求項1に記載の車両のインストルメントパネル成形方法。
  3. リッド部外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝を形成する仕切り板同士の間隙を、それ以外の辺のティアラインを構成する溝を形成する仕切り板同士の間隙よりも大きく設定した状態で、上記リッド部外縁における車両前方側となる辺よりもさらに車両前方側となる位置に設けられた開口部から接着材を注入することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両のインストルメントパネル成形方法。
  4. 表皮材がセットされる第1の型と、基材がセットされる第2の型と、型締めされた状態で基材と表皮材との間の空間に接着剤を注入する接着剤注入手段とを有し、かつ、注入された接着剤の層及び基材層に、エアバッグ放出用リッド部の外縁に沿って複数の溝で構成されるティアラインを形成するインストルメントパネルの成形装置であって、第2の型側に上記複数の溝の形成予定位置に対応して立設されると共に、型締めした状態で、予め基材に形成されたスリットを貫通して表皮材裏面に当接するようにセットされる複数の仕切り板を有することを特徴とする車両のインストルメントパネル成形装置。
  5. 第2の型側に立設された複数の仕切り板を、基材が第2の型にセットされる前は、第1の型と第2の型との間の空間に突出しないように退避させ、基材が第2の型にセットされた後に、基材のスリットを貫通させて上記空間側に突出させる仕切り板移動手段が備えられていることを特徴とする請求項4に記載の車両のインストルメントパネル成形装置。
  6. リッド部外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝を形成する仕切り板同士の間隙は、それ以外の辺のティアラインを構成する溝を形成する仕切り板同士の間隙よりも大きく設定されていると共に、接着材を注入するための基材の開口部に連通する第2の型の型開口部は、上記リッド部外縁における車両前方側となる辺よりもさらに車両前方側となる位置に設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の車両のインストルメントパネル成形装置。
  7. 表皮材と基材との間に接着剤層が介設されることにより複数層に成形されると共に、エアバッグ放出用リッド部が設けられ、かつ、上記接着剤層及び基材に、上記リッド部の外縁に沿って複数の溝で構成されるティアラインが設けられた車両のインストルメントパネルであって、上記接着剤層は、複数の仕切り板を、基材に形成されたスリットを貫通させて表皮材裏面に当接させた状態で、基材における上記リッド部以外の部分に形成された開口部から基材と表皮材との間の空間に注入される接着剤、及び上記仕切り板同士の間隙からリッド部における基材と表皮材との間の空間に流入する接着剤により成形されていることを特徴とする車両のインストルメントパネル。
  8. リッド部外縁における車両前方側となる辺のティアラインを構成する溝同士の間隙は、それ以外の辺のティアラインを構成する溝同士の間隙よりも大きくされていることを特徴とする請求項7に記載の車両のインストルメントパネル。
  9. 表皮材には、その裏面にリッド部外縁に沿う切り込みが設けられていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の車両のインストルメントパネル。
  10. 表皮材はスキン層と発泡層とからなり、切り込みは発泡層を貫通してスキン層の裏面にまで設けられていることを特徴とする請求項9に記載の車両のインストルメントパネル。

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