JP4357350B2 - 手押し車の制動機構 - Google Patents

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この発明は、例えば身障者や老人の歩行訓練、機能回復、買い物、散歩等に用いられるシルバーカーや老人車、或いは、ベビーカーやショッピングカー、荷物運搬用台車、車椅子等に用いられる手押し車の制動機構に関する。
従来、上述の手押し車としては、例えば手元のブレーキ操作棒を引上げ、牽引部材を介して動作杆を後部車輪に圧接して制動する。且つ、手元の操作ハンドルを押下げ、押圧バネの弾発力で動作杆のロック棒を車輪に設けたロック部材に係合させてロックする特許文献1のベビーカー、老人用ショッピングカー等の手押し車と、ブレーキ操作棒を引上げ、牽引ワイヤ及び連杆を介してブレーキ杆の制動部を後輪に接触させて制動する。且つ、ブレーキ操作棒を押上げ、ブレーキ杆の固定部を後輪ホイルの係止リブに係合して後部車輪をロックする特許文献2のベビーカーにおけるブレーキ杆の操作装置とがある。
しかし、上述の特許文献1,2の制動機構は、操作ハンドル及びブレーキ操作棒を押下げて、動作杆のロック棒を車輪のロック部材に係合させるか、ブレーキ杆の固定部を後輪ホイルの係止リブに係合する等して、車輪を回転不可にロック固定するが、操作ハンドル及びブレーキ操作棒と、ブレーキ操作棒の回動操作方向とが異なるため、操作ハンドル及びブレーキ操作棒を、ブレーキ操作棒と同一の制動方向に回動操作すると、車輪のロック固定が解除される。つまり、手押し車を傾斜した場所に駐車する場合、操作ハンドル及びブレーキ操作棒を、車輪のロック固定が解除される方向に誤操作しやすく、後部車輪をロックするのを忘れることがあるという問題点を有している。
特公平7−80461号公報。 実用新案登録第2566534号公報。
この発明は上記問題に鑑み、車輪を制動するブレーキレバー及び該車輪を回転固定するロックレバーを同一方向に回動操作可能に設けることにより、車輪のロック固定が解除される方向に誤操作することがなく、車輪を回転不可にロック固定するブレーキ操作が簡単且つ容易に行える手押し車の制動機構の提供を目的とする。
この発明は、ハンドル部近傍に取付けたブレーキレバーを制動方向に回動操作し、該ブレーキレバーに連結された線条体を介して枠体下端に軸支した車輪の制動側周面に制動部材を圧接して制動する手押し車の制動機構であって、上記枠体下端に取付けた制動部材を、上記車輪の制動側周面及び該周面と相対する固定側周面と対向する方向に移動可能に設け、上記車輪が回転固定される状態に係合する凹部と凸部とを、該車輪及び制動部材の固定側対向面に設け、上記線条体が牽引可能に挿入された筒体上端を、上記ブレーキレバー近傍に設けたロックレバーに連結し、該筒体下端を上記制動部材上部の枠体に取付けた規制部材に連結し、上記筒体全体を、上記ブレーキレバーの制動方向と同一のロック方向に回動操作される上記ロックレバーで略直線状態に緊張可能に設けると共に、上記筒体の緊張に対応する長さだけ上記線条体を弛ませ又は突出して、上記凹部及び凸部の相互が係合される方向に上記制動部材を移動する手押し車の制動機構であることを特徴とする。
上述の線条体は、例えばワイヤや針金、糸、紐等で構成することができる。また、凹部は、例えばリブの間や溝部等で構成することができる。また、筒体は、例えばチューブや可撓管、スパイラルカバー等の筒状を有するもので構成することができる。また、凸部は、例えば突起や爪部等で構成することができる。つまり、ブレーキレバーを制動方向に回動操作し、線条体を介して、車輪及び制動部材の制動側対向面を互いに圧接して制動する。ブレーキレバーを制動解除方向に回動操作し、車輪及び制動部材の制動側対向面を離間させて制動解除する。且つ、ロックレバーを、ブレーキレバーの制動方向と同一のロック方向に回動操作し、線条体が挿入された筒体全体を牽引して略直線状態に緊張し、その緊張に対応する長さだけ線条体を弛ませるか突出する等して、制動部材を、車輪及び制動部材の固定側対向面に形成した凹部と凸部とが互いに係合される方向に移動させ、凹部と凸部とを互いに係合して、車輪を回転不可にロック固定する。ロックレバーを、ロック解除方向に回動操作し、線条体全長を筒体内部に沿う状態に収容して、上記凹部と凸部とを離間させ、車輪のロック固定を解除する。
実施の形態として、上記凹部及び凸部の相互が係合される方向に付勢する付勢手段を備えることができる。つまり、例えばバネや合成ゴム等の弾性体の復元力を利用する弾性付勢手段で付勢するか、或いは、制動部材自体や重り等の自重を利用する自重付勢手段で付勢することができ、手押し車の走行時に付与される振動及びロックレバーの回動操作以外の方法で車輪の凹部と制動部材の凸部との係合が解除されることがなく、相互の係合状態が維持される。
また、上記車輪のロック固定が維持される角度に上記ロックレバーを回動規制する回動規制手段を備えることができる。つまり、例えばロックレバー下端に連結した誘導部材の軸部を、ケース内壁面の溝部に係合して、車輪が回転不可にロック固定される角度に回動規制するか、或いは、カムやオルタネイト、マグネット等の回動規制手段で回動規制することができる。
また、上記車輪及び制動部材の制動側対向面に、該車輪を制動するのに必要な接触抵抗を付与する抵抗付与部を設けることができる。つまり、例えば合成ゴム製や合成皮革製、布製のブレーキパッドを装着するか、接触抵抗が付与される凹凸面を形成する等して制動することができる。
この発明によれば、ロックレバーを、ブレーキレバーの制動方向と同一のロック方向に回動操作して車輪を回転不可にロック固定するので、車輪のロック固定が解除される方向に誤操作することがなく、手押し車の停止状態を維持することができる。且つ、ハンドル部を把持する手でブレーキレバー及びロックレバーを同一方向に回動操作することができるので、車輪を制動及び回転固定するブレーキ操作が簡単且つ容易に行える。且つ、車輪及び制動部材の固定側対向面に形成した凹部と凸部とが係合される方向に向けて付勢手段で常時付勢しているので、走行時や荷物の積載時に付与される振動で凹部及び凸部の係合が解除されることがなく、車輪のロック固定状態を維持することができる。
この発明は、車輪のロック固定が解除される方向に誤操作することがなく、該車輪を制動及び回転固定するブレーキ操作が簡単且つ容易に行えるという目的を、車輪を制動するブレーキレバー及び該車輪を回転固定するロックレバーを同一方向に回動操作可能に設けることで達成することができる。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、老人が歩行するときに用いられる手押し車の制動機構を示し、図1、図2、図3に於いて、この手押し車1は、車本体2を構成する左右の前部枠体3,3と、後部枠体4,4と、背部枠体5,5とを連結して、車本体2全体を走行形態と折畳み形態とに変形可能に設けている。且つ、左右一対の前部車輪6,6(キャスター)を、後述する首振り機構25を介して前部枠体3,3の下端に軸支し、左右一対の後部車輪7,7を、後述する制動機構33を介して後部枠体4,4の下端に軸支している。
上述の後部枠体4,4上端に固定した支持部材8,8上端を、前部枠体3,3の中間部よりも上位に枢着し、支持部材8,8下端に枢着した連結杆9,9の端部を、前部枠体3,3の中間部よりも下端側外面に上下動可能に取付けた可動部材10,10に連結し、その支持部材8,8間及び可動部材10,10間を連結杆11でそれぞれ連結している。
且つ、側面視略く字状に形成した背部枠体5,5の下端を可動部材10,10に枢着し、側面視略L字状に形成した可動部材12,12の前端を前部枠体3,3の上端に枢着し、可動部材12,12の後端を背部枠体5,5の中間部に枢着して、前部枠体3,3が背部枠体5,5に沿う状態に引き寄せられる上昇位置と、前側斜め下方に引き下げられる降下位置とに上下移動可能に設けている。
且つ、袋状のバッグA(又はカバン、ケース等)が着脱可能に取付けられるホルダー13a,13aを引上げレバー13の両端中間部に取付け、引上げレバー13の両端中間部を前部枠体3,3の内側に固定し、その両端中間部間を連結杆13bで連結している。
且つ、可動部材12と引上げレバー13との対向端部間に枢着したロック板14は、図4にも示すように、引上げレバー13の内側に取付けた解除レバー15の引上げ操作により、背部枠体5,5の内側に突出する軸部16,16に係止される係止角度と、その係止が解除される解除角度とに上下回動され、引上げレバー13の両端部と解除レバー15の両端部との間に張架したコイルバネ17は、ロック板14の凹部14aを軸部16に対して係止される方向に回動付勢している。つまり、コイルバネ17の付勢力でロック板14の凹部14aを、背部枠体5,5の内側に突出する軸部16,16に係止して、手押し車1全体を走行形態に固定する。一方、解除レバー15の引上げ操作でロック板14の凹部14aを背部枠体5の軸部16から離脱させると、ロック固定が解除され、手押し車1全体を折畳み形態に変形することができる。
且つ、人の着座が可能な大きさ及び形状に形成した座枠18の両端を、前部枠体3,3の内側中間部に上下回動可能に枢着し、手で把持可能な形状を有するホルダー19,19を座枠18の前側両端に取付け、座枠18の起倒動作をガイドするアーム20,20の基端を、座枠18の外側中間部に枢着し、アーム20,20の他端に形成した長孔20a,20aに、座枠18両端よりも上位の前部枠体3,3の内側中間部に突設した軸部21,21を係止して、座枠18を、前部枠体3,3に沿う状態に折畳み可能な上向き角度と、人の着座が可能な前向き角度とに回動自在に設けている。
且つ、座枠18を前向き角度したとき、アーム20,20の長孔20a,20a基端に形成した凹部20b,20bに、前部枠体3,3の内側に突出した軸部21,21が係止され、座枠18を前向き角度に回動規制する。その座枠18両端とアーム20,20基端との間に張架したコイルバネ22,22は、アーム20,20の凹部20b,20bを前部枠体3,3の軸部21,21に係止される方向及び上向き角度に復帰する方向に回動付勢している。且つ、アーム20,20基端に固定したレバー23,23は、アーム20,20の凹部20b,20bを前部枠体3,3の軸部21,21に係止するとき、アーム20,20の凹部20b,20bを前部枠体3,3の軸部21,21から離脱させるとき、コイルバネ22,22の付勢力に抗して回動操作され、アーム20,20の基端側近傍間は連結杆24で連結している。なお、座枠18下面には、袋状のバッグB(又はカバン、ケース等)が着脱可能に取付けられる。
前述の前部枠体3,3下端部に設けた首振り機構25は、左右対称に設けられているので一方の機構を図に基づいて詳述する。図5にも示すように、車輪6が枢着された下側支持部材26を、前部枠体3,3下端部に固定した上側支持部材27に対して水平回転可能に取付けている。また、左右車輪6,6の下側支持部材26,26を、図5中仮想線で示す連結杆28で一体的に首振り可能に連結してもよい。且つ、車輪6が首振り不可にロック固定されるロック部材29を、上側支持部材27の前側外面に対して上下回動可能に取付け、下側支持部材26の上端側前面に形成した突起26aと、上側支持部材27の下端側前面に形成した突起27aとが上下に略一致させたまま係止される孔部29aを、ロック部材29の下端側前面に形成している。
つまり、ロック部材29の上端側を引上げ操作して、下側支持部材26の突起26c及び上側支持部材27の突起27cを孔部29aに係止すると、左右車輪6,6が略正面向けた状態にロック固定され、首振り不可となる。一方、ロック部材29の上端側を押下げ操作して、下側支持部材26の突起26c及び上側支持部材27の突起27cをロック部材29の孔部29aから抜き取ると、前側車輪6,6のロック固定が解除され、所望する方向に首振り可能となる。
且つ、上側支持部材27及びロック部材29の内側対向面に形成した互いに係止される凹部30aと凸部30bとは、ロック部材29を、前側車輪6,6がロック固定される引上げ角度と、ロック固定が解除される押下げ角度とに回動停止する。
前述の後部枠体4,4下端部に設けた制動機構33は、左右対称に設けているので一方の機構を図に基づいて詳述する。図6、図7に示すように、車輪7の制動側内周面に対して圧接される制動部材34を後部枠体4下端部に対して上下移動可能に取付け、車輪7に対して制動力を付与する接触抵抗の大きい合成ゴム製のブレーキパッド34aを制動部材34の外端側上部に取付けている。且つ、後述するブレーキ操作機構41に連結した線条体35を、後部枠体4内部又は外部に沿って配線したチューブ36に挿入し、そのチューブ36下端を、制動部材34上部の後部枠体4下端部に固定した規制部材37に連結し、チューブ36下端から導出した線条体35下端を制動部材34の内端側上部に連結している。また、接触抵抗の大きい合成ゴム製のパッドを車輪7の制動側内周面に装着してもよい。
且つ、制動部材34と規制部材37との間に装填又はその間の線条体35に巻回したコイルバネ38は、車輪7の制動側内周面から制動部材34のブレーキパッド34aが離脱され、車輪7の固定側外周面に形成したリブ部7a…間に制動部材34の突起34bが係止される方向に付勢している。また、規制部材37の取付け位置を後部枠体4に沿った所望する位置に変更すると、線条体35の導出長さ及びコイルバネ38に蓄積される復元力を可変調節することができる。また、左右の規制部材37,37間を連結杆37aで連結しているが、手押し車1を手押し操作する利用者の足の前後動が妨げられるような場合、連結杆37aを足の前後動を妨げられない高さに架設するか、取り除く等してもよい。
且つ、制動部材34の外端側下部に形成した突起34bは、車輪7の固定側外周面(又は軸部外周面)に形成したリブ部7a…間に係止され、そのリブ部7a…は、車輪7の内側中心部を中心として円周方向に対して所定間隔に隔てて略放射状に形成している。また、前側車輪6を上述の制動機構33で制動することもできる。
前述の背部枠体5,5上端部に取付けたハンドル部39は、利用者の身体前面(胸や腹、腰等)に沿う形状で、正面から見て略アーチ形状又は略門形状となる曲面形状に形成すると共に、利用者が把持する部分を、接触抵抗の大きいゴム製の滑り止め部材で被覆するか、滑り止め抵抗が付与される凹凸面等に形成している。且つ、背部枠体5,5の上端部を、ハンドル部39の中空形状に形成した両端部に上下動可能に挿入し、ハンドル部39の両端部に取付けた調節ネジ40で締付け固定して、ハンドル部39を、利用者が把持するに適した高さに上下調節(伸縮調節)する。また、例えばラチットやピン等で高さ調節してもよい。
且つ、ハンドル部39両端部に設けたブレーキ操作機構41は、左右対称に設けているので一方の機構を図に基づいて詳述する。図8、図9にも示すように、上述のチューブ36上端を、ハンドル部39両端部に固定したケース42内部に挿入して、ケース42内部に上下移動可能に保持された牽引部材43に連結し、そのチューブ36上端から導出した線条体35上端を、ケース42内部に前後回転可能に軸支された牽引部材44に連結し、牽引部材43上端を、ケース42内部に斜め移動可能に保持された誘導部材45下端に連結している。
且つ、誘導部材45の上端両側部に突出した軸部45a,45aと、下端両側部に突出した軸部45b,45bとを、ケース42の両側内壁面に形成した溝部42a,42aに上下移動可能に係合し、ハンドル部39前面に取付けられるロックレバー46の両端部を、左右ケース42,42の誘導部材45,45上端に連結し、ロックレバー46の手前側に取付けられるブレーキレバー47の両端部を、左右ケース42,42の牽引部材44,44上端に連結している。なお、ブレーキレバー47は、例えばバネやゴム等の弾性体で制動解除方向に回動付勢している。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、手押し車1のブレーキ操作を説明する。
先ず、図1に示す走行形態に組み立てられた手押し車1を所望する場所に止める場合、ブレーキ操作機構41のブレーキレバー47を、図8仮想線に示す制動方向に回動操作して、線条体35を介して制動機構33の制動部材34を上方に引上げ、図7仮想線に示す制動部材34のブレーキパッド34aを、コイルバネ38の付勢力に抗して車輪7の制動側内周面に圧接し、その圧接部分に生じる接触抵抗で制動(回転停止)する。一方、ブレーキレバー47を、図8実線に示す制動解除方向に回動操作すると、制動部材34は、コイルバネ38の付勢力で下方に押下げられ、図6実線に示す車輪7の制動側内周面から制動部材34のブレーキパッド34aが離間して制動解除されるので、車輪7が回転可能となる。
次に、手押し車1を傾斜する場所に止める場合、ブレーキ操作機構41のロックレバー46を、図9実線に示すロック方向に回動操作して、牽引部材43及び誘導部材45を介して、線条体35が挿入されたチューブ36全体を上方に引上げ牽引して略湾曲状態から略直線状態に緊張させ、その緊張に対応する長さだけ線条体35を弛ませるか、線条体35を突出すると、制動機構33の制動部材34は、部材自体の自重又はコイルバネ38の付勢力で下方に押下げられ、図7実線に示す制動部材34の突起34bが車輪7の固定側外周面に形成したリブ部7a…間に係止され、車輪7が回転不可にロック固定されるので、手押し車1の停止状態が維持される。
且つ、牽引部材43に連結した誘導部材45が傾き状態に回動しながら上方に移動し、ケース42の溝部42a上端に誘導部材45の軸部45aが係合し、ケース42の溝部42a中間に誘導部材45の軸部45bが係合して、ロックレバー46をロック固定状態に回動規制すると共に、牽引部材44の下端側係止部に誘導部材45上端が係止して、ブレーキレバー47を回動固定するので、牽引部材43が降下せず、チューブ36全体が上方に引上げた状態に維持され、車輪7のロック状態を維持する。
一方、ロックレバー46を、図8実線に示すロック解除方向に回動操作すると、牽引部材44の下端側係止部から誘導部材45上端が離脱し、ブレーキレバー47の回動固定が解除される。且つ、牽引部材43に連結した誘導部材45が起立状態に回動復帰しながら下方に移動し、ケース42の溝部42a中間に誘導部材45の軸部45aが係合し、ケース42の溝部42a下端に誘導部材45の軸部45bが係合して、ロックレバー46をロック解除状態に回動規制するので、牽引部材43の降下によりチューブ36全体が湾曲状態に復元し、線条体35がチューブ36内部に沿う状態に再び収容され、車輪7のリブ部7a…間から制動部材34の突起34bが抜き取られ、車輪7のロック固定が解除されるので、手押し車1の走行移動が可能となる。
以上のように、ロックレバー46を、ブレーキレバー47の制動方向と同一のロック方向に回動操作して車輪7を回転不可にロック固定するので、車輪7のロック固定が解除される方向に誤操作することがなく、手押し車1の停止状態を維持することができる。且つ、ハンドル部39を把持する手でブレーキレバー47及びロックレバー46を同一方向に回動操作することができるので、車輪7を制動及び回転固定するブレーキ操作が簡単且つ容易に行える。且つ、車輪7のリブ部7a…間に対して制動部材34の突起34bが係合される方向に向けてコイルバネ38で常時付勢しているので、走行時や荷物の積載時に付与される振動でリブ部7a及び突起34bの係合が解除されることがなく、車輪7のロック固定状態を維持することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の筒体は、実施例のチューブ36に対応し、
以下同様に、
凹部は、車輪7のリブ7a…間に対応し、
凸部は、制動部材34の突起34bに対応し、
付勢手段は、コイルバネ38に対応し、
回動規制手段は、誘導部材45及び軸部45a,45bと、ケース42の溝部42aに対応し、
抵抗付与部は、ブレーキパッド34aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば制動部材34のブレーキパッド34aを、車輪7の固定側外周面に圧接して制動し、突起34bを、車輪7の制動側内周面に形成したリブ7a…間に係合してロック固定することもできる。
この発明の手押し車の制動機構は、例えばベビーカーやショッピングカー、荷物運搬用台車、車椅子等にも利用することができる。
走行形態の手押し車を示す側面図。 折畳み形態の手押し車を示す側面図。 バックが取り外された手押し車を示す正面図。 折畳み機構を示す側面図。 前部車輪の首振り機構を示す側面図。 制動機構による後部車輪の制動解除状態を示す正面図。 制動機構による後部車輪のロック状態を示す正面図。 ブレーキ操作機構による制動解除状態を示す側面図。 ブレーキ操作機構によるロック状態を示す側面図。
符号の説明
1…手押し車
2…車本体
3…前部枠体
4…後部枠体
5…背部枠体
6,7…車輪
7a…リブ
33…制動機構
34…制動部材
34a…ブレーキパッド
34b…突起
35…線条体
36…チューブ
37…規制部材
38…コイルバネ
39…ハンドル部
41…ブレーキ操作機構
42…ケース
43,44…牽引部材
45…誘導部材
46…ロックレバー
47…ブレーキレバー

Claims (4)

  1. ハンドル部近傍に取付けたブレーキレバーを制動方向に回動操作し、該ブレーキレバーに連結された線条体を介して枠体下端に軸支した車輪の制動側周面に制動部材を圧接して制動する手押し車の制動機構であって、
    上記枠体下端に取付けた制動部材を、上記車輪の制動側周面及び該周面と相対する固定側周面と対向する方向に移動可能に設け、
    上記車輪が回転固定される状態に係合する凹部と凸部とを、該車輪及び制動部材の固定側対向面に設け、
    上記線条体が牽引可能に挿入された筒体上端を、上記ブレーキレバー近傍に設けたロックレバーに連結し、該筒体下端を上記制動部材上部の枠体に取付けた規制部材に連結し、
    上記筒体全体を、上記ブレーキレバーの制動方向と同一のロック方向に回動操作される上記ロックレバーで略直線状態に緊張可能に設けると共に、
    上記筒体の緊張に対応する長さだけ上記線条体を弛ませ又は突出して、上記凹部及び凸部の相互が係合される方向に上記制動部材を移動する
    手押し車の制動機構。
  2. 上記凹部及び凸部の相互が係合される方向に上記制動部材を付勢する付勢手段を備えた
    請求項1記載の手押し車の制動機構。
  3. 上記車輪のロック固定が維持される角度に上記ロックレバーを回動規制する回動規制手段を備えた
    請求項1記載の手押し車の制動機構。
  4. 上記車輪及び制動部材の制動側対向面に、該車輪を制動するのに必要な接触抵抗を付与する抵抗付与部を設けた
    請求項1記載の手押し車の制動機構。
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