以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図面における同一または相当部分を示すものとする。
図1は、本発明の実施の形態に従うメモリデバイス1の全体構成図である。
図1を参照して、メモリデバイス1は、行列状に集積配置された複数のメモリセルを有するメモリアレイ2と、メモリアレイのメモリセル行にそれぞれ対応して設けられた複数のワード線WLを駆動する行系ドライバ回路3と、メモリアレイのメモリセル列を選択するゲート制御部5と、ゲート制御部5においてメモリセル列を選択するコラムデコーダ帯39と、ゲート制御部5により選択されたメモリセルのデータを増幅するセンスアンプ帯6と、センスアンプ帯6により増幅された読出データをラッチするSAラッチ回路7とを備える。
また、メモリデバイス1は、さらにSAラッチ回路7でラッチされたデータ信号ODE<127:0>をさらに所定のタイミングでラッチするラッチ回路8と、ラッチ回路8でラッチしたデータ信号を内部アドレスAY<2:0>の入力に伴い1/8セレクトするセレクタ9と、冗長データ信号と通常のデータ信号とのスワッピング動作を実行するデータスワップ回路10と、データスワップ回路10から出力されたデータ信号をラッチするラッチ回路12と、ラッチ回路12からラッチされたデータ信号をデータ出力端子15に出力するための出力バッファ13,14とを含む。また、メモリデバイス1は、冗長用に用いられるスペアラッチ回路8#を含み、SAラッチ回路7でラッチされたデータ信号ODEspを所定のタイミングでラッチし、データスワップ回路10でのスワッピング動作を実行するために冗長データ信号RDESPを出力する。
また、メモリデバイス1は、アドレス端子44を含み、アドレスADD<22:0>のアドレス端子44への入力に伴い、行および列の選択動作が実行されて所定の読出データがデータ出力端子15から出力される。また、メモリデバイス1はイネーブル端子43を含み、イネーブル端子43から入力される制御信号CEの入力に伴いCEバッファ32で制御信号CE#(「0」)が生成され、各回路に伝達される。
アドレス端子44に入力されたアドレスADD<22:0>は、アドレスバッファ31でバッファ処理されて、非同期時に内部アドレスIA<22:0>としてアドレスラッチ回路30に出力される。
また、アドレス端子44から入力されたアドレスADD<22:0>は、同期時においてはアドレスバッファ31からバースト制御回路23に出力され、バースト制御回路23でバースト動作モード時におけるバーストカウンタにより一部のアドレスがインクリメントされてアドレスラッチ回路30に出力される。
バースト制御回路23は、アドレスバッファ31からの内部アドレスIA<22:0>の入力に伴い、クロックCLKに同期して内部アドレスIA<22:2>を内部アドレスIAE<22:2>としてアドレスラッチ回路30に出力する。
アドレスラッチ回路30は、アドレスバッファ31もしくはバースト制御回路23から出力される内部アドレスをラッチして内部アドレスAE<22:2>として各回路に出力する。なお、バースト制御回路23と、アドレスラッチ回30とがアドレス選択を実行する信号を生成するバーストアドレス発生回路を構成する。
制御信号生成回路29は、アドレスラッチ回路30から伝達される内部アドレスAE<22:2>の入力に応答して、センスアンプ帯6におけるデータ読出動作前のプリチャージ動作を指示する制御信号PEおよびいわゆるAPSモードを規定するために用いられる制御信号APSおよびSAラッチ回路7においてラッチ動作を指示するための制御信号LAEを生成する。APS(Automatic Power Savings)モードとは、ワード線が選択されてから所定期間経過後に強制的に選択されたワード線を非活性にする。これにより、消費電力を低減する方式が採用されている。
バンク選択回路28は、アドレスラッチ回路30からの内部アドレスAEの入力に基づき2つのバンクに分割されたメモリアレイの一方を選択する。具体的にはアドレスAE<22>のバンク選択回路28への入力に伴いバンク選択信号BP<1:0>が出力される。
ブロックデコーダ33は、アドレスラッチ回路30から出力される内部アドレスAE<21:13>の入力に伴い、プリデコードして制御信号BAU<511:0>を行系ドライバ回路3に出力する。このブロックデコーダ33のプリデコード信号に基づいて1つの選択されたブロックが指定される。具体的には、ブロックデコーダ33の制御信号BAU<511:0>により、512個の分割されたメモリアレイ2の一領域ブロックを指定する。本例においては、このブロックデコーダ33により選択されたブロックBUに着目して説明する。尚、このブロックデコーダ33により選択されるブロックBUは、消去単位のブロックとする。
ロウデコーダ36は、内部アドレスAE<12:5>の入力に基づいてプリデコードした制御信号RAU<255:0>を行系ドライバ回路3に出力する。制御信号RAUは、上記のブロックデコーダ33によって選択されたブロックにおいて、配置されたワード線WLを1/255セレクトする。
すなわち、このブロックデコーダ33によって選択された1つのブロックにおいて、内部アドレスAE<12:5>に基づいてワード線WLの1本が選択されて行系の選択動作が実行される。
コラムデコーダ帯39は、列系ドライバ回路4を含み、内部アドレスAE<4:2>およびバンク選択信号BP<1:0>の入力に基づいて列系ドライバ回路4を制御し、ゲート制御部5を駆動する制御信号CALA,CALB,CAUEおよびCALspと、制御信号BRSTA,BRSTBをそれぞれ出力する。これに基づいてゲート制御部5における列選択動作が実行され、行および列の選択動作に基づいたデータ読出が実行される。
クロック端子47は、外部クロック/CLKの入力を受けて、クロックバッファ20に伝達し、クロックバッファ20は、上述した制御信号CE#の入力に基づいて内部クロックCLKをアドレスラッチ制御回路22、バースト制御回路23、CLKQドライバ19にそれぞれ出力する。CLKQドライバは、内部クロックCLKを受けてクロックCLKQを出力する。バッファ18は、クロックCLKQの入力を受けてラッチ回路12にクロックCLKQ#として出力する。
制御端子46は、制御信号ADVの入力を受けて、ADVバッファ21に出力しADVバッファ21は、制御信号CE#の入力に基づいて制御信号IADVをアドレスラッチ制御回路22に出力する。アドレスラッチ制御回路22は、同期動作を規定する制御信号MSYNCおよびIADVの入力に基づき、クロックバッファ20から出力される内部クロックCLKに同期してアドレスラッチ回路30で外部アドレスを取込むタイミングを制御する制御信号ADL#を出力する。なお、制御信号MSYNCは同期/非同期を規定する信号であり、「1」である場合には、クロックに同期した同期動作を実行する。一方、「0」である場合には、非同期動作を実行する。
制御端子48は、制御信号OEの入力を受けて、OEバッファ16に出力する。OEバッファ16は、制御信号CE#に基づいて活性化され、制御信号IOEを出力する。OEA生成回路17は、制御信号IOEの入力に応答して出力バッファ13を活性化するための制御信号OEAを出力する。
バースト制御回路23は、制御端子49から入力される制御信号BST16,BST32の入力に基づき、アドレスバッファ31から伝達される内部アドレスIA<22:0>のうちの所定の一部ビットを内部クロックCLKに同期して所定のバースト動作に従ってインクリメントするとともに種々の制御信号を出力する。
また、本構成においては冗長系の動作を実行するための種々の回路が搭載されている。
具体的には、アドレスラッチ回路30からの内部アドレスAE<22:2>を受けて、冗長判定のためのアドレスAJA<4:3>,AJB<4:3>を出力する冗長アドレスバッファ27と、アドレスAJA<4:3>,AJB<4:3>の入力を受けてヒューズプログラム部50にプログラムされている冗長アドレスとの比較判定動作を実行するヒューズ判定部26と、ヒューズ判定部26の判定動作に伴い、制御信号SPSEを出力する信号生成部25と、制御信号IPORの入力を受けて、予めプログラムされている冗長アドレスFUAD<4:2>および冗長ビットデータFUD<3:0>および活性化信号SPTを出力するヒューズプログラム部50と、これらの信号に基づいてスワッピング動作を制御する制御信号SWAPDQ<15:0>を生成する冗長制御部50#とを含む。冗長系の動作については後に詳述する。なお、制御信号IPORは、図示しないいわゆるパワーオンリセット回路から生成される。
図2は、本発明の実施の形態に従うメモリアレイ2のアレイ構成、ゲート制御部およびセンスアンプ帯等を詳細に説明する回路構成図である。
図2を参照して、本例においてはメモリアレイを2つに分割するバンクBA0,BA1が示されており、それぞれのバンクBA0,BA1においてブロックデコーダ33で選択された1つのブロックBUがそれぞれ1つずつ示されている。バンクBA0およびBA1はともに同じ構成であるためここでは、代表的にバンクBA0の構成に着目して説明する。ここでバンクBA0のブロックBUは、2つの分割されたメモリマットMATA,MATBとを有する。
メモリマットMATAは、メモリセル列にそれぞれ対応して設けられた複数のビット線MBL0〜MBL255を有する。メモリマットMATBは、メモリセル列にそれぞれ対応して設けられた複数のビット線MBL256〜MBL511を有する。
また、センスアンプ帯6にはメモリマットMATAに対応して設けられるセンスアンプ群SAGAとメモリマットMATBに対応して設けられるセンスアンプ群SAGBとが設けられ、それぞれのセンスアンプ群にはセンスアンプSAが64個ずつ配置されている。
なお、センスアンプ帯6は、バンクBA0およびバンクBA1で共通に用いて、一方についてバースト動作を実行する構成である。本構成においては、バンクBA0側のバースト動作について代表的に説明する。この構成によりセンスアンプ帯6をバンクBA0およびBA1で共通に用いることにより装置の面積を縮小することができる。
本構成は、このセンスアンプ群SAGAおよびSAGBを並列に動作させて、128ビットすなわち16ワードの並列読出を実行する構成である。
センスアンプ帯6から増幅されたデータ信号がSAラッチ回路7に出力され、制御信号LAEに応答してラッチして読出データODE<127:0>として出力される。図2においては、センスアンプ群SAGAからの増幅されたデータ信号が制御信号LAEに応答してラッチされて出力される読出データODE<63:0>が示されている。また、センスアンプ群SAGBからの増幅されたデータ信号が制御信号LAEに応答してラッチされて出力される読出データODE<127:64>が示されている。また、冗長用のスペアセンスアンプSAGCからの増幅されたデータ信号が制御信号LAEに応答してラッチされて出力される読出データODEspが示されている。
ゲート制御部5は、バンクBA0側に対応して設けられるサブゲート制御部5Aと、バンクBA1側に対応して設けられるサブゲート制御部5Bとを有する。サブゲート制御部5Aは、メモリマットMATAに対応して設けられるゲート制御ユニット5A0とメモリマットMATBに対応して設けられるゲート制御ユニット5A1とを有する。
また、同様にしてサブゲート制御部5Bは、バンクBA1側においてメモリマットMATA,MATBに対応してそれぞれ設けられるゲート制御ユニット5B0,5B1とを有する。バンクBA0およびバンクBA1はともに同様の構成であるため本例においてはバンクBA0側の構成について詳細に説明する。
コラムデコーダ帯39は、メモリマットMATAの列選択動作を実行するためのコラムデコーダCDCA0と、メモリマットMATB側の列選択動作を実行するコラムデコーダCDCA1とを有する。コラムデコーダCDCA0は、入力される内部アドレスAE<4:2>およびバンク選択信号BP<1:0>の入力に基づいて制御信号CALA<3:0>および制御信号BRSTA<3:0>を出力する。さらに、制御信号CAUE0を出力する。尚、本例においては、コラムデコーダCDCA0(第1の選択回路)およびコラムデコーダCDCA1(第2の選択回路)の選択動作は、並列に動作する場合について説明するが、並列に動作しない場合であっても、先に行なわれるべき選択動作が終了するよりも前に後の選択動作を実行することも可能である。
ゲート制御ユニット5A0は、16本ずつのビット線MBLを1組として各組に対応してそれぞれ設けられたゲート回路IO0〜IO15とを含み、各ゲート回路IOは、4本ずつのビット線組に分割されて、各ビット線組に対応して設けられるサブゲート回路SIOを有する。たとえば図2においてはメモリマットMATAのビット線MBL0〜MBL3に対応して設けられたサブゲート回路SIOが示される。
サブゲート回路SIOは、ビット線MBLを接地電圧GNDと電気的に結合してリセットするためのリセットゲートBRSTGと、コラム選択ゲートCASGとを含む。リセットゲートBRSTGは、各ビット線MBLに対応して設けられた接地電圧GNDと電気的に結合されるトランジスタを有し、それぞれ制御信号BRSTA<0>〜BRSTA<3>の入力に伴い各トランジスタがオンして、ビット線MBL0〜MBL3がリセットされる。
コラム選択ゲートCASGは、各ビット線MBLに対応して設けられたトランジスタを有し、制御信号CALA<3:0>の入力に伴い選択的に対応するビット線が選択され、制御信号CAUE0の入力に伴いデータ線BDE0と4本のビット線のうちの選択されたビット線MBLとが電気的に結合される。すなわち、本メモリマットMATAの構成においてはゲート回路IOから4ビットずつの信号が出力され、合計で64ビットのデータ信号がデータ線BDE0〜BDE63にそれぞれ伝達される。このデータ線に伝達された信号に基づいてセンスアンプ群SAGAは、増幅してSAラッチ回路7へ出力する。同様にしてメモリマットMATBにおいても、同様の構成であり、センスアンプ群SAGBは、データ線に伝達された信号を増幅してSAラッチ回路7へ出力する。
また、本構成においては冗長構成において、各バンクBA0,BA1にそれぞれ対応して設けられる冗長メモリマットSMAT0と、SMAT1および冗長ゲート制御ユニット5A2および5B2と、冗長制御ユニット5A2,5B2をそれぞれ駆動するスペアコラムデコーダCDCA2,CDCB2と、スペアセンスアンプSAGCとをさらに含む。
本例においては、冗長メモリマットSMAT0が有する1本の冗長用のビット線SMBL0と、冗長メモリマットSMAT1が有する冗長用のビット線SMBL1とが示される。スペアコラムデコーダCDCA2は、制御信号SPSE0およびバンク選択信号BP0に基づいて制御信号CALspおよびBRSTspを出力する。冗長ゲート制御ユニット5A2は、制御信号CALspおよび制御信号CAUE0に応答してビット線SMBL0と冗長データ線BDEspとを電気的に結合する。スペアセンスアンプは、読出されたデータを増幅してSAラッチ回路7へ出力する。バンクBA1側の冗長構成についても同様である。具体的には、スペアコラムデコーダCDCBにバンク選択信号BPおよび制御信号SPSE1に基づいて冗長制御ユニット5B2を駆動する。
図3は、本発明の実施の形態に従うバースト制御回路23の概略ブロック構成図である。
図3を参照して、本発明の実施の形態に従うバースト制御回路23は、バースト長制御回路23A、バーストカウンタ23Bと、パイプライン制御回路23Cと、レーテンシ設定回路23Dと、セレクタ制御用下位アドレスカウンタ23Eと、センスアドレスカウンタ23Fとを含む。
バースト長制御回路23Aは、バースト制御回路23に入力される制御信号BST16,BST32の入力に伴い連続して出力するデータ数を規定するバースト長を制御する制御信号をバーストカウンタ23Bに出力する。バーストカウンタ23Bは、レーテンシ設定回路23Dに制御されるタイミングで、バースト動作開始時を示す制御信号BSTSTを発生し、これを基準にしてバースト時の終了を規定する制御信号BSTENDを出力する。ここで、外部アドレスをラッチする時に出力される制御信号ADL#と、内部クロックCLKとの入力に基づきバースト動作が開始される。バースト動作が開始されると、セレクタ制御用下位アドレスカウンタ23Eから、バースト動作時に入力される内部アドレスIA<2:0>を起点にして、1クロック周期毎にカウントアップしたアドレスAY<2:0>が生成される。一方、メモリアレイを選択するセンスアドレスカウンタ23Fは、パイプライン制御回路23Cにより制御される。センスアドレスカウンタ23Fは、バースト動作時に入力される内部アドレスIA<22:2>を起点にして制御信号ZODEが立ち下がると同時に、カウントアップして内部アドレスIAE<22:2>を出力する。ここで、セレクタ制御用下位アドレスカウンタ23Eにより生成されるAY<2:0>と内部アドレスIA<22:2>とは独立の内部アドレスである。
レーテンシ設定回路23Dは、メモリデバイス1における各回路間の動作処理のデータ出力期間を規定する制御信号をバーストカウンタ23Bおよびパイプライン制御回路23Cに出力する。パイプライン制御回路23Cは、バースト動作時にレーテンシ設定回路23Dから入力される制御信号に基づいて、ラッチ回路に取込むタイミング制御信号ZODEを出力する。
図4は、制御信号生成回路29内に含まれる制御信号LGATDを出力する信号生成回路29aの回路構成図である。
図4を参照して、信号生成回路29aは、内部アドレスAEの入力(変化)に応答して制御信号LGATD(「0」)を生成する。信号生成回路29aは、入力される各内部アドレスのビットに対応して設けられる複数の信号生成ユニットTUと、各信号生成ユニットTUからの出力信号を受けてAND論理演算結果を制御信号LGATDとして出力するAND回路113とを含む。
各信号生成ユニットTUは、同一の構成であるためここでは、入力される内部アドレスAE<2>に対応して設けられる信号生成ユニットTUについて代表的に説明する。
信号生成ユニットTUは、インバータ100〜107と、NAND回路110,111と、AND回路112とを含む。NAND回路110は、インバータ100を介して入力される内部アドレスAE<2>の入力およびインバータ100〜103の遅延段108を介する内部アドレスAE<2>の入力に基づいてNAND論理演算結果をAND回路112に出力する。また、NAND回路111は、インバータ100,104を介する内部アドレスAE<2>の入力およびインバータ100,104および105〜107の遅延段109を介する信号AEの入力に基づいてNAND論理演算結果をAND回路112に出力する。AND回路112は、NAND回路110および111の出力信号を受けてそのAND論理演算結果を制御信号ILGATDとして出力する。他の内部アドレスAE<3>〜AE<21>についても同様の構成が設けられる。
図5のタイミングチャート図を用いて制御信号LGATDの生成について説明する。
なお、初期状態において、各信号生成ユニットTUのNAND回路110,111の出力信号は「1」である。したがって、各信号生成ユニットTUの出力信号であるAND回路112の出力信号は「1」に設定されており、AND回路113の出力信号すなわち制御信号LGATDは「1」に設定されている。
図5を参照して、時刻taに内部アドレスAE<2>が「0」から「1」に変化した場合、信号生成ユニットTUにおいて、NAND回路111の出力信号であるノードNN1が「0」に遷移する。遅延段109の遅延時間後の時刻tcに「0」から「1」に再び遷移する。このノードNN1に伝達された信号が「0」に設定されることに伴い、AND回路112の出力信号ILGATDは「0」に設定される。この出力信号ILGATDが「0」に設定される期間、AND回路113の出力信号である制御信号LGATDは「0」に設定される。ゆえに、内部アドレスAE<2>の変化に伴い、制御信号LGATDは「0」に設定される。
一方、時刻tbに内部アドレスAE<2>が「1」から「0」に変化した場合、信号生成ユニットTUにおいて、NAND回路110の出力信号であるノードNN2が「0」に遷移する。遅延段108の遅延時間後の時刻tdに「0」から「1」に再び遷移する。このノードNN2に伝達された信号が「0」に設定されることに伴い、AND回路112の出力信号ILGATDは「0」に設定される。この出力信号ILGATDが「0」に設定される期間、AND回路113の出力信号である制御信号LGATDは「0」に設定される。ゆえに、内部アドレスAE<2>の変化に伴い、制御信号LGATDは「0」に設定される。このように内部アドレスAEの変化に応答して制御信号LGATDが生成される。
図6は、制御信号生成回路29内に含まれるAPS信号生成回路29bおよび制御信号PEおよびLAEを生成する信号生成部29cの概略構成図である。APS信号生成回路29bは、入力される制御信号LGATDの入力に応答して所定期間、制御信号APSを活性化し、その後非活性化する。
図6を参照して、APS信号生成回路29bは、NAND回路113〜115と、インバータ116〜120と、遅延ユニット125〜127とを含む。なお、遅延ユニット125〜127は遅延群128を形成する。本例においては、一例として3個の遅延ユニットが遅延群128として示されているが、さらに複数の遅延ユニットを設けることも可能である。
NAND回路113は、制御信号LGATDとNAND回路114の出力信号の入力を受けて、そのNAND論理演算結果をノードNaに伝達する。このノードNaから制御信号APSが出力される。ノードNaに伝達された信号は遅延ユニット125〜127を介してインバータ119,120に出力される。NAND回路115は、直列に接続されたインバータ119,120の出力信号と直列に接続されたインバータ116〜118の出力信号とを受けて、そのNAND論理演算結果をNAND回路114に出力する。
信号生成部29cは、制御信号APSと、遅延ユニット125〜127を介する遅延した制御信号APSとの入力を受けてセンスアンプ帯6におけるプリチャージ動作を指示する制御信号PEおよびSAラッチ回路7におけるラッチ動作を指示する制御信号LAEを出力する。なお、本例においては、信号生成部29cは、遅延群128の最終段の遅延ユニット127の出力信号を用いて制御信号PEおよび制御信号LAEを生成する方式について説明するが、これに限られず仕様に応じて遅延ユニット125もしくは遅延ユニット126の出力信号を用いることも可能である。
図7は、遅延ユニット125〜127の回路構成図である。
図7を参照して、遅延ユニット125〜127の各々は、トランジスタ130,132と抵抗131とキャパシタ133とインバータ134とを含む。トランジスタ130は、電源電圧VCCとノードNbとの間に配置され、そのゲートは入力ノードINと電気的に結合される。抵抗131およびトランジスタ132は、ノードNbと接地電圧GNDとの間に配置され、そのゲートは入力ノードINと電気的に結合される。キャパシタ133は、ノードNbと接地電圧GNDとの間に配置される。インバータ134は、ノードNbに伝達された信号を反転して出力ノードOUTに出力する。ここでキャパシタ133は安定化容量として用いられている。
この遅延ユニットはたとえば入力ノードINに「1」が入力されるとトランジスタ132がオンし、ノードNbは接地電圧GND(「0」)に設定され出力ノードOUTにその反転信号である「1」が所定期間遅延して伝達される。
図8のタイミングチャート図を用いて本実施の形態に従う制御信号APSおよび制御信号PEおよびLAEの生成について説明する。
図8を参照して、時刻teに制御信号LGATDが「1」から「0」に遷移するに伴い、ノードNaから制御信号APSが「1」として出力される。また、信号生成部29cにおいて、制御信号APSが「1」に設定されるに伴い、制御信号PEが「1」から「0」に設定され、所定期間経過後時刻tfに再び「0」から「1」に設定される。この制御信号PEが再び「0」から「1」に設定されるに伴い、制御信号LAEが「0」から「1」に設定される。APS信号生成回路29bにおいて、ノードNaに伝達された信号「1」は、遅延ユニット125〜127を介して遅延してNAND回路に伝達され、時刻tgにおいて、NAND回路115の出力ノードNa1は「1」から「0」に遷移する。このNAND回路115の出力ノードの遷移に伴い、制御信号APSが「1」から「0」に遷移する。また、制御信号LAEについても遅延ユニット125〜127を介するノードNaの遅延信号に応答して「1」から「0」に設定される。
図9は、本発明の実施の形態に従うセンスアンプおよびSAラッチユニットの概略ブロック図である。なお、SAラッチ回路7は、センスアンプに対応して設けられるSAラッチユニットを含む。本例においては、1ビットのデータ信号を増幅するセンスアンプと、増幅されたデータ信号をラッチして読出データODEとして出力するSAラッチユニットの構成が示される。
図9(a)を参照して、ここではセンスアンプ群SAGAおよびSAGB内のセンスアンプSAと、SAラッチ回路7に含まれるSAラッチユニットSALUとが示される。センスアンプSAは、制御信号PE(「0」)の入力に伴い、データ線BDEのプリチャージ動作を実行する。また、センスアンプSAは、制御信号APS(「1」)の入力に伴い活性化されて、データ線BDEのデータ信号を増幅する。SAラッチユニットSALUは、制御信号LAEに応答してセンスアンプSAからのデータ信号をラッチして読出データODEとして出力する。
図9(b)を参照して、ここではスペアセンスアンプ群SAGC内のスペアセンスアンプSAspと、SAラッチ回路内に含まれる冗長用のSAラッチユニットSALUspとが示される。スペアセンスアンプSAspにおいては、制御信号PEの入力に伴い、上述したのと同様にプリチャージ回路によりデータ線BDEspのプリチャージ動作を実行する。また、OR回路215は、制御信号SPSE0およびSPSE1の入力に応答してOR論理演算結果をAND回路214に出力する。また、制御信号APSとOR回路215の出力信号の入力を受けるAND回路214のAND論理演算結果を受けて、活性化されデータ線BDEspのデータ信号を増幅する。読出データODEspとして出力する。具体的には、スペアセンスアンプSAspは、制御信号APSおよび制御信号SPSE0(SPSE1)がともに「1」であるときに増幅する。SAラッチユニットSALUspは、制御信号LAEに応答してセンスアンプSAspからのデータ信号をラッチして読出データODEspとして出力する。
図10は、センスアンプおよびSAラッチユニットの回路構成図である。
図10(a)を参照して、ここでは、センスアンプSAおよびSAラッチユニットSALUの回路構成図が示される。センスアンプSAは、トランジスタ200,201,211と、NOR回路202,203と、インバータ210と、定電流源203とを含む。トランジスタ201,211はNチャネルMOSトランジスタとする。トランジスタ200はPチャネルMOSトランジスタとする。
トランジスタ200は、電源電圧VDDとノードNdaとの間に配置され、そのゲートは制御信号PEの入力を受ける。トランジスタ201は、ノードNdaとデータ線BDEとの間に配置され、そのゲートはNOR回路202の出力信号の入力を受ける。NOR回路202は、データ線BDEに伝達された信号およびインバータ210を介する制御信号APSの入力を受けてそのNOR論理演算結果を出力する。トランジスタ211は、データ線BDEと接地電圧GNDとの間に配置され、そのゲートはインバータ210を介する制御信号APSの入力を受ける。定電流源209は、電源電圧VDDと電気的に結合されて定電流をノードNdaに供給する。NOR回路203は、ノードNdaに伝達される信号およびインバータ210を介する制御信号APSの反転信号を受けてそのNOR論理演算結果をSAラッチユニットSALUに増幅した信号として出力する。
SAラッチユニットSALUは、トランスファーゲート204と、インバータ205〜208とを含む。トランスファーゲート204は、制御信号LAEの入力およびインバータ205を介する制御信号LAEの反転信号の入力に応答して、センスアンプSAからの信号を通過させる。トランスファーゲートを通過した信号は、インバータ206および207で形成されるラッチ回路でラッチされ、インバータ208を介して読出データODEとして出力される。
図10(b)を参照して、ここでは、冗長用のセンスアンプSAspおよびSAラッチユニットSALUspの回路構成図が示される。センスアンプSAspは、トランジスタ200,201,211と、NOR回路202,203と、インバータ210と、定電流源203と、NAND回路213と、OR回路212,215と、AND回路214とを含む。センスアンプSAspと、センスアンプSAとはほぼ同様の構成であるが、トランジスタ200は、NAND回路213の出力信号の入力を受ける。NAND回路213は、OR回路212の出力信号と、制御信号PEの反転信号の入力を受けてそのNAND論理演算結果をトランジスタ200に出力する。OR回路212は、制御信号SPSE0およびSPSE1の入力に応答してそのOR論理演算結果をNAND回路212に出力する。具体的には、スペアセンスアンプSAspは、制御信号SPSE0もしくはSPSE1が「1」に設定され、制御信号PEが「1」であるときに、データ線BDEspに対してプリチャージ動作を実行する。OR回路215およびAND回路214の接続関係については、図9で説明したのと同様である。AND回路214の出力信号がインバータ210に出力される。トランジスタ201,211はNチャネルMOSトランジスタとする。トランジスタ200はPチャネルMOSトランジスタとする。
図11は、本実施の形態に従うデータ読出を模式的に説明する概念図である。
図11を参照して、ここでは、メモリアレイ2の1つのメモリセルMCについてのデータ読出について簡略的に説明する。ここで、1つのセンスアンプSAおよびSAラッチユニットSALUが示される。また、センスアンプSAとゲート制御部5を介してビット線MBLと電気的に結合されるデータ線BDEが示される。また、メモリセルMCとビット線MBLとが電気的に結合され、メモリセルMCのゲートのワード線WL0が電気的に結合されている。
図12のタイミングチャート図を用いて、本実施の形態に従うデータ読出について説明する。
図12を参照して、図示しない内部アドレスAEの入力に応答して上述したように制御信号生成回路29内において、制御信号LGATDが生成され、時刻tjに制御信号APSが「0」から「1」に遷移する。また、ほぼ同様のタイミングでワード線WL0が選択されメモリセルMCとビット線MBLとが電気的に結合される。ここでは、ブースト電圧5.5Vが与えられている。なお、後述するが、データ読出時にワード線WL0の行選択動作とともにゲート制御部5において列選択動作も実行されてデータ線BDEとビット線MBLとが電気的に結合される。
時刻tkにおいて、上述したように信号生成部29cにおいて制御信号PEが「0」に設定されてデータ線BDEのプリチャージ動作が実行される。具体的には、トランジスタ200がオンし、電源電圧VDDとノードNdaとが電気的に結合されて、トランジスタ201を介してデータ線BDEの電圧レベルが0Vから上昇する。データ線BDEの電圧レベルが上昇するとNOR回路202は、トランジスタ201のゲートノードNdgの電圧レベルを下げてトランジスタ201をオフする。これにより、データ線BDEは所定電圧にプリチャージされる。
制御信号PEが再び「0」から「1」に遷移する時刻tqにプリチャージ動作が終了する。これにより、トランジスタ200はオフする。これにより、定電流源209のみがノードNdaと電気的に結合されることになる。定電流源209から流れる定電流Irefは、消去状態すなわち非プログラム状態のメモリセルを通過するセル電流Icell(≧Iref)よりも小さい値に設定されている。例えば、本例において、ワード線WL0により選択されたメモリセルMCが非プログラム状態である場合、データ線BDEと選択されたメモリセルMCとが電気的に結合されてセル電流Icellを流そうとする。このためデータ線BDEにプリチャージした所定電圧はしだいに減少するとともに、トランジスタ201を介して定電流源209から電流が供給されてノードNdaの電位が下がる。これに応答してNOR回路203の出力ノードNdbの電位レベルは0Vから次第に上昇する。電位レベルが安定する時刻tmにおいて制御信号LAEが「1」に設定され、SAラッチユニットSALUにデータが取りこまれる。ここでは、データ「1」がSAラッチユニットSALUに取りこまれて時刻tnにおいて読出データODE(「1」)として出力される。
次に、時刻tpにおいて、制御信号APSが「1」から「0」に遷移するに伴い制御信号LAEが「0」に設定され各ノードの電位レベルが初期状態に設定されデータ読出動作が完了する。
図13は、本発明の実施の形態に従うバーストモード時における並列に読出されるワードブロックとそのときの内部アドレスAEとの関係を説明する図である。
図13を参照して、本構成においては、内部アドレスAE<4:0>に対応して、それぞれ32ワードのワードW0〜W31が示され、4ワードずつの4ワードブロック毎に分割された構成となっている。具体的にはワードW0〜W3がブロックBLK#0に対応し、ワードW4〜W7が4ワードブロックBLK#1に対応する。また、ワードW8〜W11が4ワードブロックBLK#2に対応し、ワードW12〜W15が4ワードブロックBLK#3に対応する。また、ワードW16〜W19が4ワードブロックBLK#4に対応し、ワードW20〜W23が4ワードブロックBLK#5に対応する。また、ワードW24〜W27が4ワードブロックBLK#6に対応し、ワードW28〜W31が4ワードブロックBLK#7にそれぞれ対応している。
本実施の形態に従うデータ読出は、上述したように8ワードWの並列(同時)読出を実行する。
例えば、非同期ページでの同時読出としては、たとえばスタートアドレスの内部アドレスAE<4:3>が上位ビット側から「00」の場合、4ワードブロックBLK#0,BLK#1が同時に読出される。また、スタートアドレスの内部アドレスAE<4:3>が上位ビット側から「01」の場合には4ワードブロックBLK#2,BLK#3が同時に読出される。スタートアドレスの内部アドレスAE<4:3>が上位ビット側から「10」の場合には、4ワードブロックBLK#4,BLK#5が同時に読出される。スタートアドレスの内部アドレスAE<4:3>が上位ビット側から「11」の場合には4ワードブロックBLK#6,BLK#7が同時に読出される。
一方、本発明の方式に従う同期バースト長=16のデータ読出について説明する。
スタートアドレスの内部アドレスAE<4:2>が上位ビット側から「000」の場合、4ワードブロックBLK#0,BLK#1が同時に読出される。一方、スタートアドレスの内部アドレスAE<4:2>が上位ビット側から「001」の場合、4ワードブロックBLK#1,BLK#2が同時に読出される。スタートアドレスの内部アドレスAE<4:2>が上位ビット側から「010」の場合、4ワードブロックBLK#2,BLK#3が同時に読出される。スタートアドレスの内部アドレスAE<4:2>が上位ビット側から「011」の場合には4ワードブロックBLK#3,BLK#0が同時に読出される。なお、同期バースト長が16の場合には、4ワードブロックBLK#0〜#3もしくは4ワードブロックBLK#4〜#7の少なくとも一方がバースト読出を実行するバースト領域に相当する。ここで、同期バースト長が16の場合には、インクリメントする最上位のビットは内部アドレスAE<3>である。すなわち、内部アドレスAE<4>は固定され、内部アドレスAE<3>のみがインクリメントされてバースト読出が実行される。
また、本発明の方式に従う同期バースト長=32のデータ読出について説明する。
スタートアドレスの内部アドレスAE<4:2>が上位ビット側から「000」の場合、4ワードブロックBLK#0,BLK#1が同時に読出される。スタートアドレスの内部アドレスAE<4:2>が上位ビット側から「001」の場合には、4ワードブロックBLK#1,BLK#2が読出される。スタートアドレスの内部アドレスAE<4:2>が上位ビット側から「010」の場合には、4ワードブロックBLK#2,BLK#3が読出される。スタートアドレスの内部アドレスAE<4:2>が上位ビット側から「011」の場合には、4ワードブロックBLK#3,BLK#4が同時に読出される。スタートアドレスの内部アドレスAE<4:2>が上位ビット側から「100」の場合には、4ワードブロックBLK#4,BLK#5が同時に読出される。スタートアドレスの内部アドレスAE<4:2>が上位ビット側から「101」の場合には、4ワードブロックBLK#5,BLK#6が同時に読出される。スタートアドレスの内部アドレスAE<4:2>が上位ビット側から「110」の場合には、4ワードブロックBLK#6,BLK#7が同時に読出される。スタートアドレスの内部アドレスAE<4:2>が「111」の場合には、4ワードブロックBLK#7,BLK#0が同時に読出される。
すなわち、本発明の実施の形態に従う読出方式は、スタートアドレスに含まれる内部アドレスAE<4:2>がある所定の4ワードブロックBLK#を指定する場合、バースト動作により次に選択される4ワードブロックBLK#も同時に読出す。本方式により、一回のアドレス入力により、次に選択される4ワードブロックBLK#が同時に読出されるため、この次に選択される4ワードブロックBLK#の各ワードWを読出しに必要な期間が最低限確保される。したがって、この期間中に次のアドレス入力に伴うアドレス処理および選択動作等のアクセス動作を実行することができる。スタートアドレスが1つのページ読出を実行する際に生じる可能性があるアクセス時間の余裕がないという問題を解決することができる。これにより、チップ面積を大きくすることなくかつ消費電力を増加させずに連続的なデータの出力を確実に実行することができる。すなわち、バーストモードにおけるアクセスタイムを向上させることができる。
以下においては、この方式を実現するための回路構成について説明する。
本構成においては、メモリマットMATA,MATBに内部アドレスAE2が対応付けられて、並列なバースト読出動作を実行している。この内部アドレスAE2は、バーストカウンタ23Bによりインクリメントされる内部アドレスAE<2:0>の最上位ビットである。本例においては、内部アドレスAE2が「0」,「1」に対応してメモリマットMATA,MATBがそれぞれ対応付けられているものとする。
図14は、上記で説明した図13のバースト方式を実行するためのアドレス変換処理等を施すコラムデコーダCDCA0,CDCA1およびスペアコラムデコーダCDCA2の回路構成図である。
図14(a)を参照して、まずコラムデコーダCDCA0について説明する。
アドレス変換処理について説明すると、図13に示されるようにスタートアドレスが指定するワードWが4ワードブロックBLK#0,BLK#2,・・・等偶数番号に対応する4ワードブロックに含まれる場合、すなわち内部アドレスAE2が「0」の場合には、非同期ページでの同時読出範囲と同様の2つの4ワードブロックBLK#が読出される。
一方、スタートアドレスが指定するワードWが4ワードブロックBLK#1,BLK#3,・・・等奇数番号に対応する4ワードブロックBLK#に含まれる場合、すなわち内部アドレスAE2が「1」の場合には、次の4ワードブロックBLK#を読出すために内部アドレスAE<4:3>を変換する必要がある。同期バースト長が16の場合には、内部アドレスAE3をインクリメントして次の4ワードブロックBLK#を指定するアドレスに変換する必要がある。同期バースト長が32の場合についても、内部アドレスAE<4:3>をインクリメントして次の4ワードブロックBLK#を指定するアドレスに変換する必要がある。すなわち、スタートアドレスが指定するワードWが内部アドレスAE2が「1」に対応するメモリマットMATBに記憶されている場合に内部アドレスAE<4:3>がインクリメントされることとなる。
コラムデコーダCDCA0は、かかる変換処理を実行するためのアドレス変換回路を含んでおり、AND回路AD0,AD1、排他的論理OR回路ER0,ER1がアドレス変換回路を構成する。
具体的には、AND回路AD0は、同期バースト長が32である場合を規定する制御信号BST32と内部アドレスAE<2>,AE<3>の入力に基づいてそのAND論理演算結果を排他的論理OR回路ER0に出力する。排他的論理OR回路ER0は、内部アドレスAE<4>およびAND回路AD0の出力信号とに基づいて排他的論理OR演算を実行して内部アドレスAEA<4>として出力する。また、インバータIaは、内部アドレスAEA<4>を受けて内部アドレス/AEA<4>を出力する。
AND回路AD1は、同期バースト長が16および32である場合を規定する制御信号BST16と内部アドレスAE<2>の入力に基づいてそのAND論理演算結果を排他的論理OR回路ER1に出力する。排他的論理OR回路ER1は、内部アドレスAE<3>およびAND回路AD1の入力とに基づいてその排他的論理OR演算を実行して内部アドレスAEA<3>として出力する。また、インバータIbは、内部アドレスAEA<3>を受けて内部アドレス/AEA<3>を出力する。なお、この内部アドレスAEA<4:3>が内部アドレスAE<4:3>をインクリメントするアドレス変換信号に相当する。
たとえば、同期バースト長が16の場合であり、すなわち制御信号BST16が「1」に設定されている場合、スタートアドレスの内部アドレスAE<3:2>が「01」の時このアドレス変換回路により内部アドレスAEA<3>が「1」として出力される。
また、同期バースト長が32の場合、すなわち制御信号BST16,BST32が「1」に設定されている場合、スタートアドレスの内部アドレスAE<4:2>が「011」の時このアドレス変換回路により内部アドレスAEA<4:3>が上位ビット側から「10」として出力される。
一方、内部アドレスAE2が「0」でない場合には、変換されずそのままの内部アドレスAE<4:3>が内部アドレスAEA<4:3>として出力される。また、同期バースト長が16および32のいずれでもない場合例えば同期バースト長が8の場合には制御信号BST16およびBST32は「0」に設定されるため、変換されずそのままの内部アドレスAE<4:3>が内部アドレスAEA<4:3>として出力される。なお、本例においては、同期バースト長の方が、並列な読出が実行されるワードWの個数(8個)よりも多い場合について主に説明する。
この変換された内部アドレスAEA<3>およびAEA<4>はAND回路AD2〜AD5を介してプリデコードされ、制御信号ICALA<3:0>として出力される。この生成された制御信号ICALA<3:0>は、列系ドライバ回路4を構成するドライバ回路DV2〜DV5を介して制御信号CALA<0>〜CALA<3>として出力される。
この制御信号CALA<3:0>に基づいて各サブゲート制御ユニットSIOのコラム選択ゲートCASGにおいて4本のビット線MBLのうちのいずれか1つが選択される。
制御信号CAUEは、バンク選択信号BPiに対応して生成され、たとえばバンク選択信号BP0が入力された場合にはバンク選択信号BP0に応答して列系ドライバ回路4を構成するドライバDV0およびDV1を介して制御信号CAUE0が生成される。
この制御信号CAUE0に基づいて各サブゲート制御ユニットSIOのコラム選択ゲートCASGにおいて、選択された4本のビット線MBLのうちの1本と対応するデータ線BDEとが電気的に結合される。
NAND回路ND0は、制御信号CALA<3:0>と制御信号/RSTallを受けて、NAND論理演算結果として制御信号BRSTA<3:0>を生成する。具体的には、通常時において制御信号/RSTallは、「1」に設定されており、入力される制御信号CALA<3:0>の反転信号として制御信号BRSTA<3:0>が生成される。たとえば制御信号CALA<3:0>が「1000」である場合には制御信号BRSTA<3:0>は「0111」に設定される。各サブゲート制御ユニットSIOのコラム選択ゲートCASGにおいて、選択された4本のビット線MBL以外のビット線MBLについてはすべてトランジスタのオンにより接地電圧GNDと電気的に結合される。
本構成により各サブゲート制御ユニットSIOのコラム選択ゲートCASGにおいて、選択されたビット線MBL以外の他のビット線MBLについては接地電圧GNDと電気的に結合されるため、シールド線として働き、他のビット線MBLからのカップリングノイズを受けることがなく、安定した読出動作を実行することができる。また、制御信号RSTallが「0」に設定されればBRSTA<3:0>は、すべて「1111」に設定されるため全てのビット線MBLがリセットされて接地電圧GNDと電気的に結合される。
図14(b)は、コラムデコーダCDCA1の回路構成図である。
コラムデコーダCDCA1は、上記のアドレス変換回路を有さず、入力される内部アドレスAE<4:3>の入力に基づいて制御信号CALB<3:0>と、制御信号CAUEおよび制御信号BRSTB<3:0>が生成される。具体的には、上述したのと同様に、入力される内部アドレスAE<4:3>がAND回路AD6〜AD9を介してプリデコードされ、制御信号ICALB<3:0>として出力される。この生成された制御信号ICALB<3:0>は、列系ドライバ回路4を構成するドライバ回路DV10〜DV13を介して制御信号CALB<0>〜CALB<3>として出力される。
制御信号BRSTB<3:0>に関しては、NAND回路ND2に上述したのと同様に制御信号CALB<3:0>および制御信号/RSTallが入力され、制御信号CALB<3:0>の反転信号として制御信号BRSTB<3:0>が生成される。なお、通常においては制御信号/RSTallは「1」に設定されているが、「0」に設定されることにより、上述したのと同様の動作によりすべてのビット線MBLがリセットされる。
図14(c)は、スペアコラムデコーダCDCA2の回路構成図である。
スペアコラムデコーダCDCA2は、ドライバDV6,DV7を介して入力される冗長選択信号SPSE0に基づいて制御信号CALspを生成する。また、NAND回路ND2は、制御信号CALspおよび制御信号/RSTallの入力に基づいて制御信号BRSTspを生成する。
図15は、本バーストモードの方式に従うデータ読出動作を実行する場合のタイミングチャート図である。なお、本例においては有効アドレスとして外部から入力されたアドレスADD<22:0>のうちADD<4:0>が上位ビット側から「00110」である場合のデータ読出動作について説明する。
時刻T0aにおいて、制御信号ADV(「0」)が入力される。アドレスラッチ回路30は、この制御信号ADVの「1」の立上がりもしくは内部クロックCLKの「0」から「1」の立上がりのいずれか一方のタイミングでアドレスラッチ制御回路22からの指示に応答してアドレスバッファ31を介して入力されるアドレスADDを取込む。本例においては内部クロックCLKの「1」の立上がり時の時刻t0bにおいてアドレスADDを取込む図が示されている。また、バースト制御回路23にもアドレスバッファ31からの内部アドレスIA<22:0>が与えられ、以降バースト制御回路23からアドレスラッチ回路30に内部アドレスがインクリメントされて出力される。時刻T0においてアドレスラッチ回路30から内部アドレスAEが伝達される。
これに伴い、上述したように内部アドレスAE<21:13>に基づいてブロックBUが選択され、内部アドレスAE<12:5>に基づいてブロックBUの行選択動作が実行されワード線WLが選択される。
また、この内部アドレスの入力に伴い上述したように制御信号生成回路29は制御信号PEを「0」に設定する。これに伴い、この制御信号PE(「0」)の入力に伴いセンスアンプ帯6において上述したようにプリチャージ動作が実行され、データ読出動作の準備を行なう。時刻T1において制御信号PEが「1」に設定されプリチャージ動作が終了してデータ読出動作が開始される。
ここで内部アドレスAE<4:2>は「001」であり、これに基づいて列系の選択動作が実行される。具体的には内部アドレスAE<4:2>が「001」であるため、コラムデコーダCDCB0でアドレス変換処理され、内部アドレスAEAは<3>は「1」に変換される。これに伴い、内部アドレスAE2が「0」に対応するメモリマットMATAにおいて、制御信号CALA<3:0>が「0010」に設定されて内部アドレスAE<4:3>が「01」に対応するワードが読出される。すなわち、4ワードブロックBLK#2が読出される。具体的には、ワードW8〜W11が読出される。また、内部アドレスAE2が「1」に対応するメモリマットMATBにおいて、制御信号CALB<3:0>が「0001」に設定されて内部アドレスAE<4:3>が「00」に対応するワードが読み出される。すなわち、4ワードブロックBLK#1が読出される。具体的にはワードW4〜W7が読出される。
したがって、上述したようにスタートアドレスの内部アドレスAE2が「1」の場合に次の4ワードブロックBLK#2を並列に読み出すことができる。
次の時刻T2において、制御信号生成回路29は上述したように制御信号PEの「1」への遷移に伴い制御信号LAEを「1」に設定する。これに伴い、センスアンプ帯6で増幅したデータをSAラッチ回路7でラッチする。次の時刻T3において、制御信号ZODEが「1」に設定されて、ラッチ回路8においてSAラッチ回路7でラッチされた読出データODEが取りこまれる。制御信号ZODEが「0」に設定されるに伴いラッチされてセレクタ9に出力される。セレクタ9は、同様のタイミングで入力される内部アドレスAY<2:0>の入力に基づいて読出データODE<127:0>を1/8選択して1つずつワードWを出力する。本例においては、最初のスタートアドレスである内部アドレスAY<2:0>が「110」であるため読出されたワードW4〜W11の中からワードW6がセレクタ9において最初に選択され、読出データRDE<15:0>として出力される。
以降、クロックCLKの立上がりに同期して、バーストカウンタ23Bにより内部アドレスAY<2:0>がインクリメントされ、順々にワードWが連続的に出力される。すなわちW7,W8・・・W11の順番に昇順的にワードWが連続的に出力される。ここで、各ワードW4〜W11は、セレクタ9によりクロックCLKの1クロックサイクル毎にインクリメントされる内部アドレスAYに基づいて選択されるため、ワードW4〜W11はクロックサイクル毎に分割されて読出される。
なお、ワードW4〜W5はワードW6よりも前のワードであるため出力されない。時刻T5においてデータスワップ回路10、ラッチ回路12および出力バッファ群13,14を介してデータ端子15に出力データDQ<15:0>が出力される。すなわち、セレクタ9、データスワップ回路、ラッチ回路12および出力バッファ13,14はクロックCLKに同期して動作するデータ出力回路を構成し、16ビットずつの読出データをパイプライン処理によりデータ端子15に順番に伝達する。
この、4ワードブロックBLK#2のワードW11が読出された後には、その後のワードW12以降についても連続したバースト読出が実行される。
本構成においては、スタートアドレスである内部アドレスAY<2:0>=「110」であるため、ワードW6〜W11の読出動作期間がある。したがって、最初のスタートアドレスが与えられた後のワードW6〜W11が出力されている6クロック期間に次の内部アドレスIAEに従う所定のアドレス処理等のデータ読出動作が実行される。具体的には、バースト制御回路23は、バーストカウンタ23Bは、内部アドレスIAE<4:2>を「011」としてアドレスラッチ回路30に出力する。これに基づいて、上述したのと同様の列選択動作および行選択動作が実行される。すなわち、内部アドレスAE<4:3>に基づいて制御信号CALA,CALBがそれぞれ選択される。
この場合においては、内部アドレスAE<4:2>が「011」であるため4ワードブロックBLK#3,BLK#0が選択されて同時に読出される。そして、制御信号ZODEは、最初に立ちあがった時刻T4の6クロック後の時刻T8に次の2つの4ワードブロックBLK#3およびBLK#1のワードWをラッチするために立ちあがり、昇順的にワードW12〜W15およびワードW0〜W3が出力される。このとき、バーストカウンタ23Bにより内部アドレスAY<2:0>は、ワードW11が選択された後はワードW12を選択するために「100」となっており、4ワードブロックBLK#3のワードW12から連続してバースト動作が実行される。
そして上述したのと同様に、ブロックBLK#0のW3が選択されるまでの期間に内部アドレスAE<4:2>が「001」に設定され、対応する4ワードブロックBLK#1とBLK#2とが同時に読出され、制御信号ZODEは、時刻T8の8クロック後に次の2つの4ワードブロックをラッチするために立ちあがる。これにより、同期バースト長16のデータ読出動作を実行することができる。
なお、同期バースト長が32の場合についても同期バースト長が16の場合と同様の方式に従って、データ読出を実行することができる。なお、同期バースト長が32の場合には、制御信号BST16およびBST12はともに「1」に設定される。
すなわち本方式においては、上述したようにスタートアドレスが設定されたときにその次のワードブロックBLK#に対応するワードが同時に読出されるため、その後の内部アドレスをデコードする際の時間として4ワードブロックBLK#を出力する期間すなわち4クロック期間を確実に確保することができ十分にアドレス処理等の時間を確保することができる。すなわち、バーストモードにおけるアクセスタイムを向上させることができる。また、本構成では、センスアンプ128個の8ワード並列読出であり、チップ面積を大きくすることなくかつ消費電力を増加させずにバーストモードを実行している。
なお、上記の実施の形態においては、同期モードについて説明したが非同期モードでも動作させることができる。具体的には、ラッチ回路において、ラッチ動作を制御する信号を「1」に固定することにより非同期モードでの読出を実行することができる。具体的には、制御信号LAE,ZODEおよびクロックCLKQ#も「1」に設定することにより、ラッチ回路でパイプライン処理によりラッチされることなく読出データを外部端子15に出力することができる。なお、非同期モードは、他のいわゆる通常の動作モードの1つとして代表的に示したものである。
なお、本構成においては、列(コラム)系の選択動作に用いられる内部アドレスのアドレス変換回路について説明したが、これに限られず行(ロウ)系の選択動作に対しても上記アドレス変換回路を適用することも可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態2においては、上記の実施の形態1において説明したメモリアレイにおける冗長構成について説明する。
図16は、冗長アドレスバッファ27の回路構成図である。
本冗長アドレスバッファ27においても、コラムデコーダCDCA0でアドレス変換したのと同様のアドレス変換を実行する必要がある。
図16を参照して、入力される内部アドレスAE<4:2>の入力に基づいて冗長判定用のアドレス変換が実行される。具体的には、AND回路AD10および排他的論理OR回路ER2およびER3がアドレス変換回路を構成する。動作については、コラムデコーダCDCA0で説明したのと同様であり、内部アドレスAE2が「1」の場合にアドレス変換されて内部アドレスAJA<4:3>が生成される。また、内部アドレスAE2が「0」の場合にAJB<4:3>が生成される。すなわち、内部アドレスAE2が「0」のメモリマットMATA側と、内部アドレスAE2が「1」のメモリマットMATB側の判定用の内部アドレスAJAおよびAJBが生成される。
図17は、ヒューズ判定部26および信号生成部25の回路構成図である。
図17を参照して、ヒューズ判定部26は、入力される内部アドレスAJA<4:3>とプログラムされているヒューズアドレスFUAD<4:3>とがそれぞれ比較される。また、内部アドレスAJB<4:3>とプログラムされているヒューズアドレスFUAD<4:3>とが比較される。この判定は、上位2ビットを用いて内部アドレス<4:0>により読出される4ワードブロックBLK#のアドレスと、予めプログラムした冗長用の冗長データ信号を用いて入れかえるワードが含まれる4ワードブロックBLK#のアドレスとが一致するかどうかが判別される。
具体的には、ヒューズ判定部26は、排他的NOR演算を実行する論理回路ER4〜ER7と、AND回路AD12〜AD15と、OR回路OR0〜OR1とを含む。
論理回路ER4およびER5は、それぞれヒューズアドレスAD<4>と内部アドレスAJA<4>および内部アドレスAJB<4>と比較し、その判定信号である出力信号をAND回路AD12,AD13に出力する。また、論理回路ER6,ER7は、ヒューズアドレスFUAD<3>と内部アドレスAJA<3>およびAJB<3>とを比較し、その判定信号である出力信号をAND回路AD14,AD15に出力する。
AND回路AD12は、論理回路ER4からの出力信号とヒューズアドレスFUAD<2>の反転信号/FUAD<2>との入力を受けて、そのAND論理演算結果をOR回路OR0に出力する。AND回路AD13は、論理回路ER5からの出力信号とヒューズアドレスFUAD<2>とを受けて、そのAND論理演算結果をOR回路OR0に出力する。このAND回路AD12およびAD13は、内部アドレスAJAおよびAJBいずれの冗長判定動作を実行するかが決定される。たとえば、予め記憶されているヒューズアドレスFUAD<2>が「0」の場合には、ヒューズアドレス/FUAD<2>が「1」であるメモリマットMATA側に対応する内部アドレスAJAの冗長判定動作が実行される。一方、予め記憶されているヒューズアドレスFUAD<2>が「1」の場合には、メモリマットMATB側の内部アドレスAJBの冗長判定動作が実行される。
同様にして、AND回路AD14は、論理回路ER6の出力信号とヒューズアドレスFUAD<2>の反転信号/FUAD<2>の入力を受けて、そのAND論理演算結果をOR回路OR1に出力する。AND回路AD15は、論理回路ER7の出力信号とヒューズアドレスFUAD<2>の出力信号の入力を受けて、そのAND論理演算結果をOR回路OR1に出力する。
OR回路OR0は、AND回路AD12,AD13の出力信号の入力を受けて、その論理演算結果をAND回路AD16に出力する。OR回路1は、AND回路AD14,15の出力信号の入力を受けて、そのAND論理演算結果をAND回路AD16に出力する。
信号生成部25は、たとえば内部アドレスAJA<4:3>がヒューズアドレスFUAD<4:3>と一致している場合には、OR回路OR0,OR1のそれぞれから「1」の信号が入力され、制御信号SPT(「1」)の入力に伴いAND回路AD16は「1」をAND回路AD17に出力する。
AND回路AD17は、バンク選択信号BP0,BP1のいずれか一方の入力を受けてAND回路AD16の出力信号とのAND論理演算結果を制御信号SPSE0(SPSE1)として出力する。すなわち信号生成部25は、ヒューズ判定部からの判定信号の入力を受けて入力される制御信号SPTおよびバンク選択信号BP<1:0>の入力に基づいて制御信号SPSE<1:0>を出力する。制御信号SPSE0が「1」の場合には、バンクBA0側の冗長選択動作が実行される。一方、制御信号SPSE1が「1」である場合には、バンクBA1側のメモリマットMATA,MATBのいずれか一方側の冗長選択動作が実行される。
したがって、ヒューズ判定部26は、論理回路ER4,ER6を用いて内部アドレスAJA<4:3>がヒューズアドレスFUAD<4:3>と一致しているかどうかを判別し、論理回路ER5,ER7を用いて内部アドレスAJB<4:3>がヒューズアドレスFUAD<4:3>と一致しているかどうかを判別する。すなわち、冗長データ情報と置換する必要のあるワードWが内部アドレスAE<4:3>に基づき読出される4ワードブロックBLK#内に入っているかどうかが判定される。読出される場合には、制御信号SPSE0が「1」に設定され、スペアコラムデコーダCDCA2において、制御信号CALspが「1」に設定される。これに伴い、列選択動作が実行されて冗長メモリマットSMAT0からデータ線BDEspに冗長データが伝達され、スペアセンスアンプSAGCでセンスされ、増幅されて制御信号LAEに応答してSAラッチ回路7に伝達されてラッチされるとともに、制御信号ZODEに応答してスペアラッチ回路8#でラッチされる。
図18は、図1に示されるヒューズプログラム部50の概略構成図である。
図18を参照して、ヒューズプログラム部50は、制御信号IPORの入力に伴い制御信号SPTを出力するSPTプログラム部50aと、ヒューズアドレスFUAD0<4:0>を出力するヒューズアドレスユニット50bと、置換するビットを選択するヒューズビットデータFUD0<3:0>を出力するヒューズビットユニット50cとを含む。本例においては、バンクBA0側について説明しているが括弧書きに示される様にバンクBA1側にも対応してヒューズアドレスFUAD1<4:0>およびヒューズビットデータFUD1<3:0>を記憶するアドレスユニットおよびヒューズビットユニットも設けられている。
図19は、SPT信号生成ユニット50a、ヒューズアドレスユニット50bと、ヒューズビットユニット50cの回路構成図である。
図19(a)を参照して、本例においては、制御信号SPTを生成する回路が示されている。
図19(a)を参照して、本例においてはトランジスタ55,56と、インバータ57,58と、ヒューズ素子59と、トランジスタ60とを含む。
トランジスタ55は、電源電圧VCCとノードN0との間に配置され、そのゲートは制御信号IPORの入力を受ける。トランジスタ56は電源電圧VCCとノードN0との間にトランジスタ55と並列に設けられ、そのゲートはノードN1と電気的に結合される。インバータ57は、ノードN0のデータに伝達される信号を反転してノードN1に出力する。インバータ58は、ノード1に伝達された信号を反転して制御信号SPTとして出力する。ヒューズ素子59は、ノードN0と接地電圧GNDとの間に配置され、トランジスタ60のゲートは制御信号IPORの入力を受ける。
図20は、制御信号IPORの生成について説明する波形図である。
図20を参照して、制御信号IPORは、上述したように図示しないいわゆるパワーオンリセット回路からの制御信号である。制御信号IPORは、電源電圧VDD投入直後の所定の期間中においては0Vに設定されている。電源電圧VDDが所定の閾値電圧Vthを超えるとパワーオンリセット回路から制御信号IPOR(「1」)が電源電圧VDDと同じレベルで出力される。なお、パワーオンリセット期間tporは、制御信号IPORが0Vの場合に相当する。
制御信号SPTの生成について次に説明する。初期状態において制御信号IPORは「0」である。したがって、トランジスタ55がオンしノードN0は「1」に設定されノードN1は「0」に設定される。したがって、トランジスタ56がオンして、このインバータ57とトランジスタ56で、ノードN1に伝達される信号を「0」にラッチしている。したがって、制御信号SPTは「1」にラッチされる。ここで制御信号IPOR(「1」)が入力された場合、トランジスタ60がオンしてノードN0は「0」に設定される。したがって、これに伴い制御信号SPTを「0」に設定することができる。ここでヒューズ素子59を電気ブローもしくはレーザブロー等により切断した場合には、制御信号IPOR(「1」)の入力は全く影響されないため制御信号SPTを「1」に固定することができる。したがって、冗長選択動作が必要な場合には、ヒューズ素子59を切断することにより、常に冗長判定動作が実行されるように設定することができる。
図19(b)は、ヒューズアドレスFUAD1<4:0>を生成するヒューズアドレスユニットの回路構成図である。ここでは、1ビットのヒューズアドレスFUAD1を設定する回路について示されている。
本例においては、トランジスタ61,62とインバータ63,64とヒューズ素子65とトランジスタ66とを含む。接続関係について図19(a)で説明したのと同様であるので、その説明は繰返さない。すなわちヒューズ素子65を電気的に切断/非切断することにより制御信号IPOR(「1」時)のヒューズアドレスFUADを固定することができる。すなわちヒューズ素子65を電気的に切離した場合には、ヒューズアドレスFUADが「1」である。一方ヒューズ素子65を電気的に切離しない場合においては、制御信号IPOR(「1」)の入力に伴いヒューズアドレスFUADは「0」に設定される。すなわち、固定するデータレベルに応じて切断/非切断することによりヒューズアドレスFUAD1<4:0>を設定することができる。
図19(c)は、ヒューズビットデータFUD<3:0>を生成するヒューズビットユニットの回路構成図である。ここでは、1ビットのヒューズビットデータFUD1を設定する回路について示されている。
本例においては、トランジスタ67,68,72とインバータ69,70とヒューズ素子71とを含む。接続関係については、図19(a)で説明したのと同様であるのでその説明は繰返さない。動作については、上述したように制御信号IPORの入力に伴いヒューズビットデータFUDが設定されヒューズ素子71が切断されている場合にはヒューズビットデータFUDは「1」に設定され、切断されていない場合にはヒューズデータビットFUDは「0」に設定される。すなわち、固定するデータレベルに応じて切断/非切断することによりヒューズビットデータFUD1<3:0>を設定することができる。
図21は、データの出力動作を規定する回路群の概念図である。
図21を参照して、本例においては、読出データODE<127:0>を受けてラッチするラッチ回路8と、1/8セレクトするセレクタ9と、スワッピング動作を実行するデータスワップ回路10と、ラッチ回路12と、出力バッファ群13,14とが示される。なお、ラッチ回路8およびセレクタ9は、データ選択回路を構成する。
ラッチ回路8は、上述したように入力される制御信号ZODEに基づいて読出データODE<127:0>をラッチする。セレクタ9は、内部アドレスAY<2:0>に基づいて8ワードの読出データODE<127:0>を1/8セレクトし、16ビットの1ワードの読出データRDT<15:0>を出力する。
データスワップ回路10は、この読出してきた読出データRDE<15:0>と冗長判定の判定動作に基づき読出された冗長データ信号RDESPとの入換え動作を実行する。
この入換え動作後においてラッチ回路12において、クロックCLKQ#に基づいて読出データIOD<15:0>がラッチされる。出力バッファ群13,14は、制御信号OEAを受けて、ラッチ回路12から伝達される信号を出力データDQ<15:0>として外部端子15に出力する。
図22は、ラッチ回路8の回路構成図である。
本例においては、一ビットのラッチ回路について示している。
図22を参照して、ラッチ回路8は、トランスファーゲートTG0とインバータIV0〜IV3とを含む。ここではインバータIV1とIV2とによりラッチが形成される。ラッチ回路8は、制御信号ZODEおよびインバータIV0を介するその反転信号の入力に基づきトランスファーゲートTG0がオンし、読出データODEが伝達されてラッチされ、インバータIV3から同じ論理レベルの信号が出力される。
図23は、ラッチ回路12の回路構成図である。
図23を参照して、ラッチ回路12は、トランスファーゲートTG1,TG2と、インバータIV4〜IV11とを含む。
トランスファーゲートTG1は、クロックCLKQ#の反転信号/CLKQ#およびインバータIV11を介するCLKQ#の入力を受けて、読出データIODをインバータIV4,IV5でラッチする。インバータIV6は、インバータIV5から出力された信号を反転して、トランスファーゲートTG2に出力する。
トランスファーゲートTG2は、クロックCLKQ#およびインバータIV7を介する反転信号/CLKQの入力を受けて、インバータIV8,IV9でラッチする。インバータIV10は、インバータIV9から出力された信号を反転して、出力バッファ群13,14に出力する。
図24は、データスワップ回路10に出力される制御信号SWAPDQ<15:0>を生成する冗長制御部50#の概略構成図である。
図24を参照して、冗長制御部50#は、制御信号SPSE0とヒューズビットデータFUD0<3:0>のAND論理演算結果を出力するAND回路AD18と、制御信号SPSE1とヒューズビットデータFUD1<3:0>のAND論理演算結果を出力するAND回路AD19と、AND回路AD18,AD19の出力信号の入力を受けてOR論理演算結果をラッチ回路L0に出力するOR回路OR2と、OR回路OR2の出力信号に伴い制御信号ZODEの入力に応答して制御信号SWAPD<3:0>を出力するラッチ回路L0とを含む。
また、冗長制御部50#は、制御信号SPSE0とヒューズアドレスFUAD0<2:0>のAND論理演算結果をOR回路OR3に出力するAND回路AD20と、制御信号SPSE1およびヒューズアドレスFUAD1<2:0>のAND論理演算結果をOR回路OR3に出力するAND回路AD21と、AND回路AD20,AD21から出力された信号のOR論理演算結果をラッチ回路L1に出力するOR回路OR3と、制御信号ZODEの入力に応答してOR回路OR3から出力された信号を制御信号SWAPA<2:0>として出力するラッチ回路L1とを含む。
この図24に示される回路は、ヒューズアドレスFUADおよびヒューズビットデータFUDを制御信号SPSE0(SPSE1)に同期し、制御信号ZODEの入力に応答してラッチ回路L0,L1にそれぞれラッチする回路であり、ヒューズビットデータFUDおよびヒューズアドレスFUADをスワップデータSWAPD<3:0>およびスワップアドレス<2:0>として出力する。
ここで、ラッチ回路L0およびL1でラッチしてスワップデータSWAPD<3:0>およびスワップアドレス<2:0>を生成するのは、メモリアレイ2の冗長選択動作すなわち読出動作を実行するために用いられる内部アドレスIAEと、セレクタ9で1/8選択するデータ出力動作で用いられる内部アドレスAYとが異なるからである。たとえば、データスワップ回路10において、スワッピング動作を実行する場合、既に、メモリアレイ2においては、別の内部アドレスに従って読出動作が実行されている。したがって、1つ前の内部アドレスに基づいてスワッピング動作を実行するためにラッチ回路L0およびL1を用いて新たにヒューズビットデータFUDおよびヒューズアドレスFUADをスワップデータSWAPD<3:0>およびスワップアドレス<2:0>としてラッチしている。
図25は、スワップデータSWAPD<3:0>およびスワップアドレスSWAPA<2:0>に基づいてスワッピング制御信号SWAPDQ0〜SWAPDQ15を生成する信号生成回路の回路構成図である。ここでは、スワップアドレスSWAPA<2:0>と、バーストカウンタい23Bにより順次インクリメントされる内部アドレスAY<2:0>との判定によりアドレスが一致したワードWを読出す場合に制御信号HITを出力する。
図25を参照して、スワップアドレスSWAPA<2:0>と内部アドレスIAE<2:0>とが比較されて、それに基づく判定信号が出力される。具体的には、論理回路ER8〜ER10を介して各ビットのスワップアドレスSWAPAと内部アドレスAYとが比較される。AND回路AD22は、論理回路ER8〜ER10の出力信号を受けてその判定信号をAND回路AD23出力する。
OR回路OR4は、制御信号SPSE0およびSPSE1の入力を受けて、そのOR論理演算結果をAND回路AD23に出力し、AND回路AD23は、AD22からの出力信号とOR回路OR4からの出力信号との入力を受けて制御信号HITを出力する。
スワップビットデータSWAPD<3:0>はプリデコーダ75においてプリデコードされ、このAND回路AD23から出力される制御信号HITに同期して、制御信号SWAPDQ0〜SWAPDQ15がそれぞれ生成される。
この生成された制御信号SWAPDQ0〜SWAPDQ15の信号に基づいて入力される読出データRDE<15:0>と冗長読出データRDESPとが対応するビットにおいて置換されて読出データIOD<15:0>としてデータスワップ回路10から出力される。
本構成により冗長判定を実行して対応するビットと冗長データ信号とを入れ換えて所望のデータ信号を出力することができる。
(実施の形態3)
APS(Automatic Power Savings)モードでのワード線の選択動作は、一旦ワード線WLを活性化した場合、所定期間経過後、センスアンプのデータが確定した後にワード線WLを非活性化にしてしまう。そうするとバーストモード時に再び同一ワード線WLを選択した場合に再度活性化状態にしなければならず、充放電の電流が大きく消費される結果にもなる。したがって、本実施の形態3においては、消費電力を低減するためにバースト期間中においては上記のAPS状態を解除する動作を実行することによりワード線WLが選択された状態を維持し続ける方式について説明する。
図26は、本実施の形態3に従うメモリデバイス1#の全体構成図である。
図26を参照して、メモリデバイス1#は、メモリデバイス1と比較して、APSBST信号生成部11を設けた点が異なる。その他の点については、メモリデバイス1で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
APSBST信号生成部11は、制御信号APSの入力に基づいてロウデコーダ36に制御信号APSBSTを出力する。
図27は、本実施の形態3に従うワード線WLを選択する場合の制御信号およびアドレスの流れを説明する概念図である。
図27を参照して、アドレスバッファ31にアドレスADDが入力され内部アドレスIAが生成される。アドレスラッチ回路30で内部アドレスIAがラッチされて、アドレスラッチ回路30から内部アドレスAEとして制御信号生成回路29およびロウデコーダ群35,36に出力される。このロウデコーダ群35,36に出力された内部アドレスAEに基づいてワード線の選択/非選択動作が実行される。制御信号生成回路29は、内部アドレスAEの入力に応答して上述したようにLGATD信号生成回路29aにおいて制御信号LGATDを生成し、APS信号生成回路29bにおいて制御信号APSを出力する。
本実施の形態3の構成においては、この制御信号APSがAPSBST信号生成回路11に入力され、出力される制御信号APSBST信号に基づいてAPS状態もしくはその解除を制御する方式について説明する。具体的には、制御信号APSの論理レベルの伝達をAPSBST信号生成回路11が遮断する方式について説明する。
APSBST信号生成回路11は、制御信号APSおよび制御信号BSTENDおよびBSTSTおよび制御信号WRITEおよび制御信MSYNCおよび制御信号CE#の入力に基づいて、制御信号APSBSTをロウデコーダ群35,36に出力する。
ここで、制御信号BSTSTは、バーストモードの開始を規定する信号であり、制御信号BSTENDは、バーストモードの終了を規定する信号である。制御信号WRITEは、データ書込時に入力される信号である。
図28は、本実施の形態3に従うAPSBST信号生成回路11の回路構成図である。
図28を参照して、本実施の形態3に従うAPSBST信号生成回路11は、NAND回路140,141,145と、NOR回路142,144と、インバータ143とを含む。NAND回路140は、制御信号BSTSTおよび制御信号MSYNCの入力に基づいてそのNAND論理演算結果をNAND回路141に出力する。NAND回路141は、NAND回路140およびNAND回路145の出力信号の入力を受けてそのNAND論理演算結果をNOR回路142に出力する。NOR回路144は、制御信号BSTENDおよび制御信号WRITEおよび制御信号CE#の入力を受けてそのNOR論理演算結果をNAND回路145に出力する。NAND回路145は、NOR回路144および制御信号MSYNCおよびNAND回路141の出力信号の入力を受けて、そのNAND論理演算結果をNAND回路141に出力する。NOR回路142は、制御信号APSおよびNAND回路141の出力信号を受けてNOR論理演算結果を出力し、インバータ143を介して制御信号APSBSTとして出力する。
バースト動作が開始されたときにNAND回路140は、制御信号BSTSTおよび制御信号MSYNCがともに「1」であるためNAND回路141に「0」の信号を出力する。NOR回路144は、制御信号BSTENDおよび制御信号WRITEおよび制御信号CE#が「0」に設定される場合に、出力信号を「1」に設定する。また、制御信号MSYNCは上述したように「1」であるため、NAND回路145の出力信号は「0」に設定され、NAND回路141の出力信号は「1」に固定される。この状態において制御信号APS(「1」)が設定されるとNOR回路142の出力信号は「0」に設定され、インバータ143を介してその反転信号として制御信号APSBSTは「1」に固定される。一方、制御信号APSは所定期間経過後に「0」に設定されるが、NOR回路142の他方の入力ノードは「1」が固定的に設定されているため制御信号APSBSTは「1」に固定されたままである。すなわち、制御信号APSの伝達を遮断している。
したがって、APSモードが動作中にあってもワード線WLを非活性化させる制御信号APSBSTは「1」であるためワード線は維持され続ける。一方バースト動作が終了したときには制御信号BSTENDが「1」に設定される。これに伴い、NOR回路144の出力信号は「0」に設定される。したがって、その信号を受けるNAND回路145の出力信号は「1」に設定されNAND回路140の出力信号が「1」に設定されるためNAND回路141の出力信号は「0」になる。これにより、制御信号APSおよびNAND回路141の出力信号はともに「0」に設定されるため、NOR回路142の出力信号は「1」に設定される。したがって、インバータ143を介して制御信号APSBSTは「0」に設定される。これに伴い、選択されているワード線の選択動作が終了する。すなわち、制御信号APSの伝達の遮断を解除し、制御信号APSに基づいてワード線の選択動作が終了する。
また本構成においては、制御信号BSTENDについて説明したが制御信号WRITEが「1」になった場合や制御信号CE#が「1」になった場合においても、上述したのと同様に選択されているワード線WLの選択動作が終了する。
図29は、本実施の形態3に従うワード線WLを選択する場合の信号AEと制御信号APSBSTとの関係を説明する概念図である。
図29に示されるように、デコーダ36,37でワード線WLの選択動作が実行されるが、この制御信号APSBSTが「1」に固定されているために選択されているワード線は活性化状態を維持し続ける。一方、上述したように制御信号APSBSTが「0」に設定されると、選択されたワード線WLは非選択状態となる。
図30は、本発明の実施の形態3に従うAPSモード時における制御信号APSBSTの活性化期間を説明するタイミングチャート図である。
時刻T10において制御信号ADVの「0」もしくは内部クロックCLKの立上がりのいずれか一方に同期してアドレスADDが取込まれる。これと同じタイミングにおいて制御信号BSTSTが生成され、そしてこの制御信号BSTSTの立上がりおよび制御信号APS(「1」)の立上がりに同期して制御信号APSBSTが「1」に設定される。また時刻T11に次のアドレスADD1が取込まれ、この期間においても制御信号APSBSTは「1」に設定される。これに伴い、選択ワード線WLは選択状態を維持する。
この時刻T11から所定期間経過後の時刻T11#において、上述したAPS信号生成回路41において制御信号APSが「0」に立下がる。この所定期間は、上述したように図6で説明した遅延ユニット125〜127の遅延時間に基づいて設定される期間である。
しかしながら、上述したようにこの場合においては、制御信号BSTENDもしくは制御信号WRITEもしくは制御信号CEは「1」に設定されていないため、制御信号APSBSTは「1」を維持し続ける。
次に時刻T12において、再びアドレスADD2が入力されこの入力タイミングから所定期間経過後の5クロック遅延した時刻T12#において制御信号APSが再び「0」に立下がる。次に時刻T13においてバーストモードが終了したとき制御信号BSTENDもしくは制御信号CE#もしくは制御信号WRITEが「1」に立上がり、上述したように制御信号APSBSTが「1」から「0」に立下がる。これに伴い選択されたワード線は選択状態から非選択状態に設定される。
本実施の形態3の構成のようにバーストモード時において制御信号APSPSTをバースト期間中、活性化させ続けることによってワード線WLを選択状態に維持し続けて無駄な充放電すなわち選択、非選択の動作に伴う消費電力を抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1# メモリデバイス、2 メモリアレイ、5 ゲート制御部、6 センスアンプ帯、7 SAラッチ回路、8,12 ラッチ回路、8# スペアラッチ回路、9 セレクタ、10 データスワップ回路、13,14 出力バッファ、16 OEバッファ、17 OEA生成回路、11 APSRST信号生成回路、18 バッファ、19 CLKQドライバ、20 クロックバッファ、21 ADVバッファ、22 アドレスラッチ制御回路、23 バースト制御回路、25 信号生成部、26 ヒューズ判定部、27 冗長アドレスバッファ、28 バンク選択回路、29 制御信号生成回路、30 アドレスラッチ回路、31 アドレスバッファ、33 ブロックデコーダ、36 ロウデコーダ、41 APS信号生成回路、50 ヒューズプログラム部、50# 冗長制御部。