JP4354043B2 - 内視鏡保持具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡下手術で内視鏡を保持するために使用される内視鏡保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡観察下における手術においては、体腔内に内視鏡を挿入するとともに、内視鏡に取り付けられた撮像手段であるTVカメラによって撮像された観察像をモニタにて観察しながら処置を行なう。この場合、術者は、一般に、手術器具を手に保持しているため、内視鏡を術部で確実に保持するために内視鏡保持具を使用する。この内視鏡保持具は、内視鏡を術者の所望する位置および方向から術部へ導くことができるように、3次元的な自由度を有している。
【0003】
術者は、前記内視鏡保持具により内視鏡を任意の位置および方向に移動させたり、内視鏡自体をその挿入方向の中心軸回り(内視鏡の長手方向の中心軸回り)に回転させたりすることによって、内視鏡の観察対象を変更する。特に、内視鏡自体を挿入方向の中心軸回りに回転させる操作においては、TVカメラと内視鏡とを一体的に回転させる場合と、TVカメラを固定した状態で内視鏡のみを回転させる場合とがある。以下、この2通りの内視鏡の回転操作方法について図9〜図12を参照しながら説明する。
【0004】
図9は内視鏡を体腔内の術部へ挿入した状態を示している。図中、200は側方の観察が可能な側視型の内視鏡である。この内視鏡200には図示しないTVカメラが回動自在に取り付けられている。また、204は略円筒形状をなす体腔壁である。矢印Aは図示の状態で体腔内に挿入された内視鏡200の観察方向を示している。この観察方向Aには体腔壁204上に第1の観察対象Pが位置している。矢印Bは、観察方向Aに向けられた内視鏡200をその長手中心軸O回りでC方向に90°回転させた時の内視鏡200の観察方向を示している。この観察方向Bには体腔壁204上に第2の観察対象P’が位置している。
【0005】
図9に示される状態で、観察方向Aに位置する第1の観察対象Pを内視鏡200によって観察すると、第1の観察対象Pは、内視鏡200に取り付けられたTVカメラを介してモニタ上に図10に示されるように表示される。次に、この状態から観察方向Bに位置する第2の観察対象P’を観察するために、TVカメラと内視鏡200とを一体で長手中心軸O回りでC方向に90°回転させると、第2の観察対象P’は図11の(a)に示されるようにモニタ上に映し出される。この場合のモニタによる観察状態は、図11の(b)に示されるように、あたかも術者が体腔内に入り込んで体腔壁204を観察している状態と同じである。すなわち、撮像手段であるTVカメラと内視鏡200との相対位置が変化しないため、モニタ上の観察像の上下関係が常に内視鏡の挿入方向(第2の観察対象P’の上下関係)と一致している。したがって、術者は体腔内の内部構造を容易に把握することができ、手術中に最も操作が重要とされる内視鏡の術部からの挿脱を安全に行なうことができる。
【0006】
一方、内視鏡200によって第1の観察対象Pを観察している状態から、観察方向Bに位置する第2の観察対象P’を観察するために、TVカメラを固定したまま内視鏡200のみを長手中心軸O回りでC方向に90°回転させると、TVカメラと内視鏡200との相対位置が変化し、第2の観察対象P’は図12の(a)に示されるようにモニタ上に映し出される。この場合のモニタによる観察状態は、図12の(b)に示されるように、体腔壁204をあたかも展開したかのごとき状態と同じである。すなわち、術者が展開された体腔壁204を外部から直接に覗き込んだ状態と同じ向きの観察像がモニタ上に表示される。このようにTVカメラを固定したまま内視鏡200のみを長手中心軸O回りに回転させた場合には、術者に対するTVカメラの向きが常に一定に保たれるため、術者が内視鏡の観察像をモニタで観察しながら観察対象P,P’の処置操作を行なう際、術者が実際に手術具を移動させる方向とモニタ上における手術具の移動方向とが常に一定に保たれる。
【0007】
このような2通りの内視鏡の回転操作は、手術部位や手術状態に応じて使い分けられ、これによって、内視鏡手術が術者によって進められていく。
【0008】
ところで、特開平8−211305号公報には、TVカメラおよび内視鏡を一体的に取り付けることができる6軸の自由度を有する内視鏡保持具が開示されている。このような内視鏡保持具においても、前述のような2通りの内視鏡回転操作によって内視鏡の観察方向を変更することができる。すなわち、内視鏡保持具に取り付けられたTVカメラを手で保持し、内視鏡保持具に対してTVカメラを内視鏡と一体で回転させると、内視鏡の観察方向が変更され、図11の(a)に示されるような観察像を得ることができる。一方、TVカメラを一方の手で保特・固定するとともに内視鏡を他方の手で保持した状態でTVカメラに対して内視鏡を回転させると、図12の(a)に示されるような観察像を得ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平8−211305号公報に開示された内視鏡保持具において、TVカメラに対して内視鏡を回転させる操作は、TVカメラと内視鏡とを一体で回転させる操作と大きく異なっている。すなわち、TVカメラと内視鏡とを一体で回転させる場合には、TVカメラを保持してこれを内視鏡保持具に対して回転させれば良いが、内視鏡のみを回転させる場合には、TVカメラと内視鏡とをそれぞれ別々の手で把持して操作しなければならない。そのため、術中に前記2通りの回転操作が繰り返し行なわれる場合には、術者の操作負担が大きくなり、手術を効率良く進めることができなくなる虞がある。また、内視鏡のみを回転させる場合には、内視鏡の回転操作に両手が奪われるため、内視鏡の観察像を観察しながら行なう処置作業を中断しなければならない。これは手術効率の低下を招くのみならず、患者の負担を増大させる。
【0010】
本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、内視鏡と撮像手段との相対位置を変化させることなく内視鏡をその長手中心軸回りに回転させて観察方向を変更する回転操作と、内視鏡のみをその長手中心軸回りに回転させて内視鏡と撮像手段との相対位置を変化させつつ観察方向を変更する回転操作とを簡単且つ確実に使い分けて行なうことができる内視鏡保持具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の内視鏡保持具は、内視鏡を所望の位置に保持するための動作可能な保持アームと、保持アームに対して内視鏡の長手中心軸まわりに回転可能に設けられ、内視鏡が接続固定される操作体と、保持アームに対して内視鏡の長手中心軸まわりに回転可能に設けられるとともに、操作体に接続固定される内視鏡と光学的に接続され、内視鏡からの観察光を受ける受光面を有する光学要素または内視鏡による観察像を撮像する撮像手段が固定された回転体と、操作体に設けられ、操作体の回転動作に伴って回転体が追従回転する第1の状態と、操作体の回転に回転体が追従回転しない第2の状態とを切り替える切替手段と、を備えていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0013】
図1および図2は本発明の第1の実施形態を示している。図1には、内視鏡1とこの内視鏡1を保持する内視鏡保持具4とが示されている。図示のように、内視鏡1は体内に挿入される挿入部2を備えている。挿入部2の基端には、内視鏡保持具4に接続される接続部3が形成されている。また、内視鏡保持具4は、内視鏡1の接続部3が着脱可能に接続され且つ内視鏡1によって得られた観察像を撮像する撮像ユニット5と、内視鏡1を撮像ユニット5を介して保持する保持アーム6と、図示しない手術ベッドのサイドレールに着脱自在に取り付けられる取付部7とによって構成されている。
【0014】
内視鏡保持具4の取付部7は、取付部本体8aと、取付部本体8aから延びる基台8bとからなる。取付部本体8aには、手術ベッドのサイドレール(以下、ベッドサイドレールという。)に引掛けて取り付けられるフック状の係合部9が設けられている。また、取付部本体8aには、取付部本体8aをベッドサイドレールに固定するための固定ノブ10が、係合部9に対向して設けられている。この固定ノブ10は、取付部本体8aに捩じ込んで取り付けられており、係合部9に向けて延びるネジ部を有している。また、固定ノブ10の前記ネジ部の端部には、ベッドサイドレールの取付面に圧接される押圧部材が設けられている。
【0015】
したがって、係合部9をベッドサイドレールに引掛けた状態で、固定ノブ10を締め付けて、ベッドサイドレールの取り付け面に固定ノブ10の前記押圧部材を圧接させれば、取付部本体8aをベッドサイドレールに固定することができる。
【0016】
取付部7の基台8bには、保持アーム6を構成する垂直アーム11が回転可能に取り付けられている。この垂直アーム11は、基台8bから垂直上方に延び、その長手方向軸と一致する垂直な第1の軸O1を中心に回転することができる。また、基台8bには、第1の軸O1を中心とする垂直アーム11の回転の力量を調節するための調整ノブ12が捩じ込んで取り付けられている。調節ノブ12は、第1の軸O1に対して直交し且つ垂直アーム11へと延びるネジ部を有しており、このネジ部の端部には、垂直アーム11の外周面に圧接される押圧部材が設けられている。したがって、垂直アーム11の回転力量は、基台8bに対する調整ノブ12の締め付け量すなわち垂直アーム11に対する前記押圧部材の圧接度合いによって決定される。
【0017】
垂直アーム11の上端には、関節部14を介して、保持アーム6を構成する第1のリンクアーム13の一端部が回動可能に取り付けられている。この場合、第1のリンクアーム13は、第1の軸O1と直交する第2の軸O2を中心に回動することができる。また、第1のリンクアーム13の他端部には、関節部16を介して、保持アーム6を構成する第2のリンクアーム15の一端部が回動可能に取り付けられている。この場合、第2のリンクアーム15は、第2の軸O2と平行な第3の軸O3を中心に回動することができるとともに、第3の軸O3と直交する第4の軸O4(第2のリンクアーム15の長手方向軸)を中心に回動することができる。また、第2のリンクアーム15の他端部には、関節部17を介して、撮像ユニット5が回動可能に取り付けられている。この場合、撮像ユニット5は、第4の軸O4と直交する第5の軸O5を中心に回動することができる。
【0018】
なお、内視鏡1とこれを保持する保持アーム6の自重によって各リンクアーム13,15が各軸O2〜O5を中心に自然に回動してしまうことを防止するために、各関節部14,16,17の内部には図示しない回転力量調整機構が設けられている。
【0019】
図2は内視鏡1および撮像ユニット5の内部構成を示している。図示のように、撮像ユニット5はハウジング30を備えている。ハウジング30には操作体としての操作リング29が回動自在に取り付けられている。また、操作リング29には、取付ネジ28を介して内視鏡1の接続部3が着脱自在に接続されるようになっている。なお、操作リング29は、これに接続される内視鏡1の挿入部2の長手中心軸L2を中心に回動することができるように、ハウジング30に取り付けられている。
【0020】
操作リング29の内側には回転体としての内蔵リング31が配設されている。この内蔵リング31は、操作リング29に接続される内視鏡1の挿入部2の長手中心軸L2を中心に回動することができるように、ハウジング30に対して回動可能に取り付けられている。内蔵リング31には、撮像手段としての撮像素子25と、内視鏡1と光学的に接続されて内視鏡1に照明光を供給するライトガイド21の先端部とが固定された状態で内蔵されている。撮像素子25にはTVケーブル18の一端が接続されている。TVケーブル18は、図1に示されるように、各アーム11,13,15の内部を通って基台8bから突出して延びており、その他端がカメラコントロールユニット19に接続されている。なお、カメラコントロールユニット19は、モニタ20に接続されており、TVケーブル18を通じて送信される電気信号を映像信号に変換してモニタ20に出力する。また、ライトガイド21は、内視鏡1と対向するその先端部が円筒状を成している。ライトガイド21の基端側は、各アーム11,13,15の内部を通って基台8bから突出して延び、光源装置22に接続されている(図1参照)。
【0021】
一方、内視鏡1は、その挿入部2の先端に対物レンズ23を有している。この対物レンズ23は、その中心を通る観察光軸L1が挿入部2の長手中心軸L2に対して一定の角度αをなすように、挿入部2の先端に取り付けられている。また、内視鏡1の挿入部2内にはリレーレンズ24が配設され、内視鏡1の基端部内には結像レンズ38が配設されている。結像レンズ38は、内視鏡1が操作リング29に接続された状態で撮像ユニット5側の撮像素子25と対向され、対物レンズ23を通過してリレーレンズ24により導光された観察光を受けて撮像素子25上に結像させる。また、挿入部2内には、その略全長にわたって、撮像ユニット5側に配設されたライトガイド21からの照明光を受けるライトガイド27が配設されている。この場合、ライトガイド27は、ライトガイド21の先端部の配置形状に対応して、結像レンズ38およびリレーレンズ24を外側から取り囲むように挿入部2内に円筒状に配置されており、内視鏡1が操作リング29に接続された状態でライトガイド21と対向し得るようになっている。また、挿入部2の先端には、ライトガイド27によって導光された照明光を観察光軸L1と略平行な方向に照射する照明レンズ26が設けられている。
【0022】
また、撮像ユニット5の操作リング29の側壁には、押しピン33が貫通して取り付けられている。この押しピン33は、内蔵リング31の外周面に向けて延びる軸部と、この軸部の端部に設けられ且つ内蔵リング31の外周面に圧接されるゴム等の弾性部材34とを備えており、図中矢印36で示される方向に移動できる。また、操作リング29と押しピン33との間には付勢バネ35が設けられている。この付勢バネ35は、弾性部材34が内蔵リング31の外周面から離間される方向に押しピン33を常時付勢している。
【0023】
この構成では、付勢バネ35の付勢力に抗して押しピン33を操作リング29に対して矢印39方向に押し込んで、弾性部材34を内蔵リング31の外周面に圧接させると、操作リング29が内蔵リング31に接続される。したがって、この状態で操作リング29を回転させると、操作リング29と一体で内蔵リング31も回転する。また、押しピン33に作用する押し込み力を解除すると、バネ35の付勢力によって弾性部材34が内蔵リング31の外周面から離間され、押しピン33が操作リング29の径方向外側に退避される。すなわち、操作リング29と内蔵リング31との接続状態が解除される。したがって、この状態で操作リング29を回転させても、内蔵リング31は回転しない。
【0024】
すなわち、本実施形態において、押しピン33および弾性部材34は、操作リング29と内蔵リング31との接続状態を制御して、操作リング29(操作リング29に内視鏡1が接続されている場合には、操作リング29および内視鏡1)の回転動作に伴って内蔵リング31(撮像素子25)が回転される第1の状態と、操作リング29の回転に伴って内蔵リング31が回転されない第2の状態とを切り替える切替手段を構成している。
【0025】
次に、前記構成の内視鏡保持具4の使用方法について説明する。
【0026】
内視鏡保持具4をベッドサイドレールに固定して使用する場合には、まず、内視鏡保持具4の取付部7の係合部9をベッドサイドレールに引掛け、その状態で、固定ノブ10を取付部本体8aに対して締め付けて、ベッドサイドレールの取り付け面に固定ノブ10の押圧部材を圧接させる。これにより、取付部本体8aがベッドサイドレールに固定される。
【0027】
次に、内視鏡保持具4の撮像ユニット5に設けられた操作リング29に取付ネジ28を介して内視鏡1を接続する。これによって、内視鏡1が操作リング29に対して固定され、操作リング29とともに内視鏡1を回転させることが可能となる。
【0028】
このようにして内視鏡1を内視鏡保持具4にセットしたら、手術ベッドに横たわる患者に対して手術を開始する。手術においては、操作リング29を手で把持し、内視鏡保持具4を構成する各アーム11,13,15および撮像ユニット5を各回転軸O1〜O5回りに回転させることによって、対物レンズ23の観察光軸L1が所望の観察対象に方向付けられるように内視鏡1を3次元的に移動させる。
【0029】
内視鏡1における観察では、光源装置22から供給される照明光がライトガイド21,27および照明レンズ26を介して観察対象へと導かれる。観察対象からの反射光は、対物レンズ23およびリレーレンズ24を経由して結像レンズ38により撮像素子25上に結像され、撮像素子25で電気信号に変換される。この電気信号は、TVケーブル18を介してカメラコントロールユニット19に伝達されて映像信号に変換された後、モニター20上に内視鏡1による観察像として映し出され、術者により観察される。
【0030】
術中、内視鏡1によって図9に示される第1の観察対象Pを観察している状態から、第2の観察対象P’を観察するために、押しピン33を押し込みながら操作リング29を内視鏡1とともにC方向に90度回転させると、第2の観察対象P’が図11の(a)に示されるようにモニタ20上に映し出される。すなわち、対物レンズ23の観察光軸L1が観察方向Aに方向付けられた状態で、押しピン33を操作リング29に対して矢印39方向に押し込んで弾性部材34を内蔵リング31の外周面に圧接させると、操作リング29が内蔵リング31に接続されるため、その状態のまま操作リング29を回転させると、操作リング29と一体で内蔵リング31(撮像素子25)が回転し、内視鏡1と撮像素子25との相対位置が変化することなく観察方向が変更される。したがって、内視鏡1の観察像の上下関係が常に内視鏡1の挿入方向と一致する図11の(a)に示されるような観察像がモニタ20上で観察できる。
【0031】
一方、第1の観察対象Pを観察している状態から、押しピン33を操作することなく操作リング29を内視鏡1とともにC方向に90度回転させると、第2の観察対象P’が図12の(a)に示されるようにモニタ20上に映し出される。すなわち、押しピン33を押し込み操作していない状態では、バネ35の付勢力によって弾性部材34が内蔵リング31の外周面から離間され、操作リング29と内蔵リング31との接続状態が解除されているため、この状態で操作リング29を回転させても、内蔵リング31(撮像素子25)は回転しない。そのため、内視鏡1と撮像素子25との相対位置が変化した状態で観察方向が変更され、図12の(a)に示されるような90度回転された観察像がモニタ20上に表示される。
【0032】
以上説明したように、本実施形態の内視鏡保持具4は、内視鏡1とともに常時一体で回転する操作リング29と撮像素子25を有する内蔵リング31との接続状態を制御する押しピン33および弾性部材34を操作リング29に備え、押しピン33の操作によって、操作リング29の回転動作に伴って内蔵リング31が回転される第1の状態と、操作リング29の回転に内蔵リング31が追従しない(内蔵リング31が回転しない)第2の状態とが切り替えられるようになっている。
【0033】
したがって、操作リング29を片手で把持し、その把持した手の指で押しピン33の操作を行なうだけで、内視鏡1と撮像素子25とを内視鏡1の長手中心軸L2回りに一体で回転させる操作と内視鏡1のみをその長手中心軸L2回りに回転させる操作とを簡単且つ確実に使い分けて行なうことができる。すなわち、内視鏡1のみを回転させる場合には、操作リング29を片手で把持して押しピン33を操作することなく操作リング29を撮像ユニット5のハウジング30に対して回転させれば良く、また、撮像素子25と内視鏡1とを一体で回転させる場合には、操作リング29を把持している手の指で押しピン33を押し込み操作して操作リング29を回転させれば良い。したがって、術中に前記2通りの回転操作が繰り返し行なわれる場合でも、術者は操作に負担を感じることなく手術を効率良く進めることができる。
【0034】
また、本実施形態においては、撮像素子25が内蔵リング31とともに回転するため、撮像素子25と内視鏡1との間に光学要素を設けてその光学要素を回転させる場合に比べて構成が簡単となり、製造コストの低減を図ることができる。
【0035】
図3および図4は本発明の第2の実施形態を示している。なお、本実施形態において第1の実施形態と共通する構成要素については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0036】
図示のように、第2のリンクアーム15の他端部には、関節部17を介して、内視鏡接続部43が回動可能に取り付けられている。この場合、内視鏡接続部43は、第4の軸O4と直交する第5の軸O5を中心に回動することができる。また、内視鏡接続部43には内視鏡40が回転可能に接続されるようになっている。具体的には、内視鏡40の基端部に操作体としての操作リング42が一体的に固定されており、操作リング42は、内視鏡40の挿入部41の長手中心軸O6(第5の軸O5と直交する)を中心に回動することができるように、内視鏡接続部43に取り付けられる。
【0037】
図4に詳しく示されるように、内視鏡40は、その挿入部41の先端に対物レンズ44を有している。この対物レンズ44は、その中心を通る観察光軸L3が挿入部41の長手中心軸O6と直交するように、挿入部41の先端に取り付けられている。また、内視鏡40の挿入部41内には、その略全長にわたって、第1のイメージガイド45が配設されている。この場合、第1のイメージガイド45の先端は対物レンズ44の結像位置に位置されている。
【0038】
内視鏡接続部43内には、その略全長にわたって、第2のイメージガイド48が配設されている。この場合、第2のイメージガイド48の基端側部分は、その中心軸が第5の軸O5と一致するように内視鏡接続部43内で固定されている。また、内視鏡接続部43内には、第2のイメージガイド48の基端面と対向するように結像レンズ53が固定されている。この結像レンズ53は、第2のイメージガイド48を通じて送られる内視鏡40からの観察像を、中空状の関節部17内に設けられたTVカメラ55内部の撮像素子56上に結像する。なお、TVカメラ55は取り付けネジ54を介して内視鏡接続部43に取り付けられている。
【0039】
内視鏡接続部43の内側には回転体としての内蔵リング46が配設されている。この内蔵リング46は、内視鏡接続部43に接続される内視鏡40の挿入部41の長手中心軸O6を中心に回動することができるように、内視鏡接続部43に対して回動可能に保持されている。また、内蔵リング46には、第2のイメージガイド48の先端部と、第1のイメージガイド45を通じて送られる観察像を第2のイメージガイド48の先端面に結像させる結像レンズ47とが固定された状態で内蔵されている。この場合、結像レンズ47および第2のイメージガイド48の先端側部分は、その中心軸が内視鏡接続部43に接続される内視鏡40の挿入部41の長手中心軸O6と一致するように配置されている。なお、内視鏡接続部43には、第2のイメージガイド48のねじれ動作を許容する空洞部57が、内蔵リング46に隣接して形成されている。
【0040】
操作リング42の側壁には操作レバー49が移動可能に設けられている。この操作レバー49は、図中に矢印50,51で示されるように、操作リング42の中心軸と略平行に移動できる。また、内蔵リング46の外周面には、操作レバー49と係合可能な複数の係合溝52が形成されている。このような構成では、操作レバー49を矢印50で示される方向に移動させて係合溝52に係合させると、操作リング42が内蔵リング46に接続される。したがって、この状態で操作リング42を回転させると、操作リング42と一体で内蔵リング46も回転する。また、操作レバー49を矢印51で示される方向に移動させて係合溝52と操作レバー49との係合状態を解除すると、操作リング42と内蔵リング46との接続状態が解除される。したがって、この状態で操作リング42を回転させても、内蔵リング46は回転しない。
【0041】
すなわち、本実施形態において、操作レバー49および係合溝52は、操作リング42と内蔵リング46との接続状態を制御して、操作リング42(内視鏡40)の回転動作に伴って内蔵リング46(結像レンズ47および第2のイメージガイド48)が回転される第1の状態と、操作リング42の回転に伴って内蔵リング46が回転されない第2の状態とを切り替える切替手段を構成している。
【0042】
次に、前記構成の内視鏡保持具の使用方法について説明する。
【0043】
手術においては、操作リング42を手で把持し、内視鏡保持具を構成する各アーム11,13,15および内視鏡接続部43を各回転軸O1〜O5回りに回転させることによって、対物レンズ44の観察光軸L3が所望の観察対象に方向付けられるように内視鏡40を3次元的に移動させる。
【0044】
内視鏡40における観察では、光源装置から供給される照明光が図示しないライトガイドおよび照明レンズを介して観察対象へと導かれる。観察対象からの反射光は、対物レンズ44、第1のイメージガイド45、結像レンズ47、第2のイメージガイド48をそれぞれ経由して、結像レンズ53により撮像素子56上に結像され、撮像素子56で電気信号に変換される。この電気信号は、TVケーブル18を介してカメラコントロールユニット19に伝達されて映像信号に変換された後、モニター20上に内視鏡40による観察像として映し出され、術者により観察される。
【0045】
術中、内視鏡40によって図9に示される第1の観察対象Pを観察している状態から、第2の観察対象P’を観察するために、操作レバー49を矢印50で示される方向に移動させて係合溝52に係合させた状態で、操作リング42を内視鏡40とともにC方向に90度回転させると、第2の観察対象P’が図11の(a)に示されるようにモニタ20上に映し出される。すなわち、対物レンズ44の観察光軸L3が観察方向Aに方向付けられた状態で、操作レバー49を矢印50で示される方向に移動させて係合溝52に係合させると、操作リング42が内蔵リング46に接続されるため、その状態のまま操作リング42を回転させると、操作リング42と一体で内蔵リング46(結像レンズ47および第2のイメージガイド48)が回転する。この場合、第2のイメージガイド48は、その先端部が内蔵リング48に固定されるとともに、基端部が内視鏡接続部43に固定されているため、内蔵リング46の回転によって空洞部57内でねじれた状態で観察像を結像レンズ53から撮像素子56へと伝達する。したがって、内視鏡40と撮像素子56との相対位置が変化することなく観察方向が変更され、内視鏡40の観察像の上下関係が常に内視鏡40の挿入方向と一致する図11の(a)に示されるような観察像がモニタ20上で観察できる。
【0046】
一方、第1の観察対象Pを観察している状態から、第2の観察対象P’を観察するために、操作レバー49を矢印51で示される方向に移動させて係合溝52と操作レバー49との係合状態を解除した状態で、操作リング42を内視鏡40とともにC方向に90度回転させると、第2の観察対象P’が図12の(a)に示されるようにモニタ20上に映し出される。すなわち、係合溝52と操作レバー49との係合状態が解除されている状態では、操作リング42と内蔵リング46との接続状態が解除されているため、この状態で操作リング42を回転させても、内蔵リング46は回転しない。そのため、内視鏡40と撮像素子56との相対位置が変化した状態で観察方向が変更され、図12の(a)に示されるような90度回転された観察像がモニタ20上に表示される。
【0047】
以上説明したように、本実施形態の内視鏡保持具では、内視鏡40からの観察光を受ける受光面を有する第2のイメージガイド48が内蔵リング46に固定され、内視鏡40とともに常時一体で回転する操作リング42と内蔵リング46との接続状態を制御する操作レバー49が操作リング42に設けられている。そして、操作レバー49の操作によって、操作リング42の回転動作に伴って内蔵リング46が回転される第1の状態と、操作リング42の回転に内蔵リング46が追従しない(内蔵リング46が回転しない)第2の状態とが切り替えられるようになっている。
【0048】
したがって、操作リング42を片手で把持し、その把持した手の指で操作レバー49の操作を行なうだけで、内視鏡40と撮像素子56との相対位置を変化させることなく内視鏡40をその長手中心軸O6回りに回転させて観察方向を変更する回転操作と、内視鏡40のみをその長手中心軸O6回りに回転させて内視鏡40と撮像素子56との相対位置を変化させつつ観察方向を変更する回転操作とを簡単且つ確実に使い分けて行なうことができる。特に、本実施形態では、操作レバー46と係合溝52との係脱によって設定された切り替え状態が保持されるため、内視鏡40を移動・操作する度に切替手段を操作する必要がなく、切替作業が煩わしくない。
【0049】
また、本実施形態においては、操作リング42と内蔵リング46とが接続された状態で内視鏡40と撮像素子56との相対位置が変化しないように、内蔵リング46の回転に伴って第2のイメージガイド48がねじられるようになっているため、内視鏡接続部43の小型化が可能となる。
【0050】
図5および図6は、本発明の第3の実施形態を示している。なお、本実施形態において第1の実施形態と共通する構成要素については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0051】
図示のように、第2のリンクアーム15の他端部には、関節部17を介して、内視鏡接続部64が回動可能に取り付けられている。この場合、内視鏡接続部64は、第4の軸O4と直交する第5の軸O5を中心に回動することができる。また、内視鏡接続部64には内視鏡60が回転可能に接続されるようになっている。
【0052】
図6に詳しく示されるように、内視鏡60は、挿入部61と、内視鏡接続部64に着脱自在に接続される操作部63とを有している。挿入部61の先端には対物レンズ85が設けられている。この対物レンズ85は、その中心を通る観察光軸L4が挿入部61の長手中心軸O7に対して所定の角度をなすように、挿入部41の先端に取り付けられている。また、操作部63にはレンズ86が設けられており、このレンズ86は、対物レンズ85から挿入部61内のリレー光学系(図示せず)を介して導かれた観察光を受けて平行光束を射出する。
【0053】
操作部63は、取付ネジ69を介して内視鏡接続部64に着脱自在に接続される本体部67と、挿入部61に一体形成され且つ本体部67に保持された操作体としての操作リング65とを備えている。この場合、操作リング65は、内視鏡60の挿入部61の長手中心軸O7(第5の軸O5と直交する)を中心に回動することができ且つ図中に矢印87で示される上下方向に移動することができるように、本体部67に取り付けられている。
【0054】
本体部67には、回転体としての内蔵リング70およびイメージリング71が回転可能に取り付けられている。この場合、内蔵リング70およびイメージリング71は、内視鏡60の挿入部61の長手中心軸O7を中心に回動することができる。また、回転体の一部をなすイメージリング71の内部には、内視鏡60からの観察光を受ける受光面を有し且つ内視鏡60が射出する平行光束の回転を補正するローテータープリズム72が設けられている。なお、ローテータープリズム72によって射出される光束は、内視鏡接続部64に設けられた結像レンズ73を介して、内視鏡接続部64に取り付けられた撮像手段としてのTVカメラ74内の撮像素子(図示せず)上に結像されるようになっている。
【0055】
また、本体部67内には減速部材78が配設されている。この減速部材78は、本体部67から延びる軸79を介して本体部67に回動自在に保持されており、内視鏡60の挿入部61の長手中心軸O7と平行な回転軸O8を中心に回動することができる。減速部材78の外周面には、内蔵リング70と対向する部位に第1の環状溝80が形成されるとともに、イメージリング71と対向する部位に第2の環状溝81が形成されている。この場合、第2の環状溝81の径は第1の環状溝80の径の1/2に設定されている。
【0056】
内蔵リング70およびイメージリング71の外周面にはそれぞれ同一径の環状溝77,83が形成されている。内蔵リング70は、2つの溝77,80にわたって掛合されたベルト82を介して、減速部材78と連結されている。また、イメージリング71は、2つの溝81,83にわたって掛合されたベルト84を介して、減速部材78と連結されている。
【0057】
内蔵リング70は、操作リング65側に突出するその端部に、凹凸部75を有している。また、操作リング65は、内蔵リング70の端部と対向する部位に、内蔵リング70の凹凸部75と係合可能な凹凸部76を有している。本構成では、操作リング65を本体部67に対して図中矢印87で示される方向に移動させることにより、凹凸部75,76同士を係合させることができ或いはその係合状態を解除することができる。また、本体部67と操作リング65との間には付勢バネ68が配設されている。この付勢バネ68は、凹凸部75,76同士が離間する(凹凸部75,76同士の係合が解除される)方向に操作リング65を常時付勢している。
【0058】
この構成では、付勢バネ68の付勢力に抗して操作リング65を本体部67に対して押し付ける(図中矢印87で示される方向に移動させる)と、凹凸部75,76同士が係合し、操作リング65が内蔵リング70に接続される。したがって、この状態で操作リング65を回転させると、操作リング65と一体で内蔵リング70が回転し、内蔵リング70にベルト82を介して連結された減速部材78も回転する。そして、減速部材78の回転はベルト84を介してイメージリング71に伝達され、これにより、イメージリング71は、内蔵リング70の回転量の1/2の回転量で(第2の環状溝81の径が第1の環状溝80の径の1/2に設定されているため)、内視鏡60の挿入部61の長手中心軸O7を中心に回転する。また、本体部67に対する操作リング65の押し付け力を解除すると、付勢バネ68の付勢力によって凹凸部75,76同士の係合状態が解除され、操作リング65と内蔵リング70との接続状態が解除される。したがって、この状態で操作リング65を回転させても、内蔵リング70は回転せず、したがって、減速部材78およびイメージリング71も回転しない。
【0059】
次に、前記構成の内視鏡保持具の使用方法について説明する。
【0060】
手術においては、操作リング65を手で把持し、内視鏡保持具を構成する各アーム11,13,15および内視鏡接続部64を各回転軸O1〜O5回りに回転させることによって、対物レンズ85の観察光軸L4が所望の観察対象に方向付けられるように内視鏡60を3次元的に移動させる。
【0061】
内視鏡60における観察では、光源装置から供給される照明光が図示しないライトガイドおよび照明レンズを介して観察対象へと導かれる。観察対象からの反射光は、対物レンズ85、図示しないリレー光学系、レンズ86、ローテータプリズム72をそれぞれ経由して、結像レンズ73によりTVカメラ74内の撮像素子上に結像され、前記撮像素子で電気信号に変換される。この電気信号は、TVケーブル18を介してカメラコントロールユニット19に伝達されて映像信号に変換された後、モニター20上に内視鏡60による観察像として映し出され、術者により観察される。
【0062】
術中、内視鏡60によって図9に示される第1の観察対象Pを観察している状態から、第2の観察対象P’を観察するために、付勢バネ68の付勢力に抗して操作リング65を本体部67に対して押し付けた(図中矢印87で示される方向に移動させた)状態で、操作リング65を内視鏡60とともにC方向に90度回転させると、第2の観察対象P’が図11の(a)に示されるようにモニタ20上に映し出される。すなわち、対物レンズ85の観察光軸L4が観察方向Aに方向付けられた状態で、操作リング65を本体部67に対して押し付けて凹凸部75,76同士を係合させると、操作リング65が内蔵リング70に接続されるため、その状態のまま操作リング65を回転させると、操作リング65と一体で内蔵リング70が回転し、内蔵リング70にベルト82を介して連結された減速部材78も回転する。そして、減速部材78の回転はベルト84を介してイメージリング71に伝達され、これにより、イメージリング71は、内蔵リング70の回転量の1/2の回転量で、内視鏡60の挿入部61の長手中心軸O7を中心に回転する。このイメージリング71の回転により、内視鏡60から射出される平行光束は、ローテータープリズム72の作用によって内視鏡60の長手中心軸O7回りの回転に対して回転することなく補正され、TVカメラ74内の撮像素子上に結像レンズ73を介して結像される。したがって、内視鏡60と撮像素子との相対位置が変化することなく観察方向が変更され、内視鏡60の観察像の上下関係が常に内視鏡60の挿入方向と一致する図11の(a)に示されるような観察像がモニタ20上で観察できる。
【0063】
一方、第1の観察対象Pを観察している状態から、第2の観察対象P’を観察するために、本体部67に対する操作リング65の押し付け力を解除して凹凸部75,76同士の係合状態を解除した状態で、操作リング65を内視鏡60とともにC方向に90度回転させると、第2の観察対象P’が図12の(a)に示されるようにモニタ20上に映し出される。すなわち、凹凸部75,76同士の係合状態を解除した状態では、操作リング65と内蔵リング70との接続状態が解除されるため、この状態で操作リング65を回転させても、内蔵リング70は回転せず、したがって、減速部材78およびイメージリング71も回転しない。そのため、内視鏡60と撮像素子との相対位置が変化した状態で観察方向が変更され、図12の(a)に示されるような90度回転された観察像がモニタ20上に表示される。
【0064】
以上説明したように、本実施形態の内視鏡保持具によれば、操作リング65の操作によって、操作リング65の回転動作に伴って内蔵リング70およびイメージリング71が回転される第1の状態と、操作リング65の回転に内蔵リング70およびイメージリング71が追従しない(内蔵リング70およびイメージリング71が回転しない)第2の状態とが切り替えられるようになっている。したがって、操作リング65を片手で把持し、その把持した手で操作レバー65の操作を行なうだけで、内視鏡60と撮像素子との相対位置を変化させることなく内視鏡60をその長手中心軸O7回りに回転させて観察方向を変更する回転操作と、内視鏡60のみをその長手中心軸O7回りに回転させて内視鏡60と撮像素との相対位置を変化させつつ観察方向を変更する回転操作とを簡単且つ確実に使い分けて行なうことができる。
【0065】
特に、本実施形態では、内視鏡60を操作する操作リング65が前記第1の状態と第2の状態とを切り替える切替手段を構成しているため、術者は切替手段を探す必要がなく素早く確実に切替操作を行なうことができる。また、本実施形態では、ローテータープリズム72を使用しているため、内視鏡60の観察像を劣化させることなく、回転補正することができる。また、本実施形態では、内視鏡60および切替手段を含む操作部63を内視鏡保持具と着脱自在な構成としたため、操作部63を例えば第1および第2の実施形態で示した構成に置き換えて取り付けることも可能であり、切替手段を術者の好みに容易に変更することができる。
【0066】
図7および図8は本発明の本発明の第4の実施形態を示している。なお、本実施形態において第1の実施形態と共通する構成要素については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0067】
図示のように、第2のリンクアーム15の他端部には、関節部17を介して、内視鏡接続部90が回動可能に取り付けられている。この場合、内視鏡接続部90は、第4の軸O4と直交する第5の軸O5を中心に回動することができる。また、内視鏡接続部90には内視鏡150が光学的に回転可能に接続されるようになっている。内視鏡150は、挿入部151と取付部152とによって構成されており、取付部152に設けられた取付ネジ153を介して内視鏡接続部90に着脱自在に接続されている。図中、91は撮像手段としてのTVカメラである。このTVカメラ91は、内視鏡接続部90に対して光学的に着脱自在に取付けられている。また、92はTVカメラ91から導出されカメラコントロールユニット19に接続されるTVケーブルである。
【0068】
図8に詳しく示されるように、内視鏡150の挿入部151の先端には対物レンズ155が設けられている。この対物レンズ155は、その中心を通る観察光軸L5が挿入部151の長手中心軸O8に対して所定の角度をなすように、挿入部151の先端に取り付けられている。また、内視鏡150の取付部152にはレンズ154が設けられており、このレンズ154は、対物レンズ155から挿入部151内のリレー光学系(図示せず)を介して導かれた観察光を受けて平行光束を射出する。
【0069】
内視鏡接続部90は、本体部95と、本体部95に保持された操作体としての操作リング94とを備えている。この場合、操作リング94は、内視鏡150の挿入部151の長手中心軸O8(第5の軸O5と直交する)を中心に回動することができるように、本体部95に取り付けられている。
【0070】
操作リング94には、内視鏡150が取付ネジ153を介して一体的に取り付けられるようになっている。本体部95には取付ネジ部96を介してTVカメラ91が着脱自在に取り付けられている。本体部95には、回転体としての内蔵リング97およびイメージリング98が回転可能に取り付けられている。この場合、内蔵リング97およびイメージリング98は、内視鏡150の挿入部151の長手中心軸O8を中心に回動することができる。また、回転体の一部をなすイメージリング98の内部には、内視鏡150からの観察光を受ける受光面を有し且つ内視鏡150が射出する平行光束の回転を補正するローテータープリズム99が設けられている。なお、ローテータープリズム99によって射出される光束は、本体部95に設けられた結像レンズ100を介して、本体部95に取り付けられたTVカメラ91内の撮像素子(図示せず)上に結像されるようになっている。
【0071】
操作リング94には、本体部95と対向する位置に、第1の電磁コイル101が固定されている。この電磁コイル101は、励磁式の電磁コイルであり、操作リング94に設けられた異なる形状を有する2つのスイッチ102,103のいずれかがON(通電)された状態で磁力が消失する。また、操作リング94には、内蔵リング97と対向する位置に、第2の電磁コイル105が固定されている。この電磁コイル105は、無励磁式の電磁コイルであり、スイッチ102がON(通電)された状態で磁力が発生する。
【0072】
本体部95には、第1の電磁コイル101と対向する位置に、磁性体に吸着される材質からなる吸着部104が固定されている。また、内蔵リング97には、第2の電磁コイル105と対向する位置に、磁性体に吸着される材質からなる吸着部106が固定されている。
【0073】
また、本体部95内には減速部材108が配設されている。この減速部材108は、本体部95から延びる軸109を介して本体部95に回動自在に保持されており、内視鏡150の挿入部151の長手中心軸O8と平行な回転軸O9を中心に回動することができる。減速部材108の外周面には、内蔵リング97と対向する部位に第1の環状溝110が形成されるとともに、イメージリング98と対向する部位に第2の環状溝111が形成されている。この場合、第2の環状溝111の径は第1の環状溝110の径の1/2に設定されている。
【0074】
内蔵リング97およびイメージリング98の外周面にはそれぞれ同一径の環状溝107,113が形成されている。内蔵リング97は、2つの溝107,110にわたって掛合されたベルト112を介して、減速部材108と連結されている。また、イメージリング98は、2つの溝111,113にわたって掛合されたベルト114を介して、減速部材108と連結されている。
【0075】
この構成では、操作リング94に設けられたスイッチ102をONすると、操作リング94に設けられた第2の電磁コイル105に電流が通電されて磁力が発生し、内蔵リング97に設けられた吸着部106が第2の電磁コイル105に吸着されて操作リング94と内蔵リング97とが接続されるとともに、第1の電磁コイル101がその磁力の消失によって吸着部104から離脱され、本体部95に対する操作リング94の回転が可能となる。したがって、この状態で操作リング94を回転させると、操作リング94と一体で内蔵リング97が回転し、内蔵リング97にベルト112を介して連結された減速部材108も回転する。そして、減速部材108の回転はベルト114を介してイメージリング98に伝達され、これにより、イメージリング98は、内蔵リング97の回転量の1/2の回転量で(第2の環状溝111の径が第1の環状溝110の径の1/2に設定されているため)、内視鏡150の挿入部151の長手中心軸O8を中心に回転する。
【0076】
一方、操作リング94に設けられたスイッチ103をONすると、操作リング94に設けられた第1の電磁コイル101に電流が通電され、電磁コイル101が有していた磁力が消失する。したがって、本体部95に設けられた吸着部104と第1の電磁コイル101との吸着状態が解除される。そのため、操作リング94は、電磁ブレーキによる固定力がなくなり、本体部95に対して回転自在となる。また、この時、操作リング94に設けられた第2の電磁コイル105にも電流が通電されないため、内蔵リング97に設けられた吸着部106と第2の電磁コイル105との吸着状態も解除される。すなわち、操作リング94と内蔵リング97との接続状態が解除される。したがって、この状態で操作リング94を回転させても、内蔵リング97は回転せず、したがって、減速部材108およびイメージリング98も回転しない。
【0077】
すなわち、本実施形態において、第2の電磁コイル105および吸着部106(電磁クラッチ)は、操作リング94と内蔵リング97との接続状態を制御して、操作リング94(内視鏡150)の回転動作に伴って内蔵リング97およびイメージリング98(ローテータープリズム99)が回転される第1の状態と、操作リング94の回転に伴って内蔵リング97およびイメージリング98が回転されない第2の状態とを切り替える切替手段を構成している。
【0078】
次に、前記構成の内視鏡保持具の使用方法について説明する。
【0079】
手術においては、操作リング94を手で把持し、内視鏡保持具を構成する各アーム11,13,15および内視鏡接続部90を各回転軸O1〜O5回りに回転させることによって、対物レンズ155の観察光軸L5が所望の観察対象に方向付けられるように内視鏡150を3次元的に移動させる。
【0080】
内視鏡150における観察では、光源装置から供給される照明光が図示しないライトガイドおよび照明レンズを介して観察対象へと導かれる。観察対象からの反射光は、対物レンズ155、図示しないリレー光学系、レンズ154、ローテータプリズム99をそれぞれ経由して、結像レンズ100によりTVカメラ91内の撮像素子上に結像され、前記撮像素子で電気信号に変換される。この電気信号は、TVケーブル18を介してカメラコントロールユニット19に伝達されて映像信号に変換された後、モニター20上に内視鏡150による観察像として映し出され、術者により観察される。
【0081】
術中、内視鏡150によって図9に示される第1の観察対象Pを観察している状態から、第2の観察対象P’を観察するために、操作リング94に設けられたスイッチ102をONした状態で、操作リング94を内視鏡150とともにC方向に90度回転させると、第2の観察対象P’が図11の(a)に示されるようにモニタ20上に映し出される。すなわち、スイッチ102をONすると、操作リング94に設けられた第2の電磁コイル105に電流が通電されて磁力が発生し、内蔵リング97に設けられた吸着部106が第2の電磁コイル105に吸着されて操作リング94と内蔵リング97とが接続されるとともに、第1の電磁コイル101がその磁力の消失によって吸着部104から離脱され、本体部95に対する操作リング94の回転が可能となる。したがって、この状態で操作リング94を回転させると、操作リング94と一体で内蔵リング97が回転し、内蔵リング97にベルト112を介して連結された減速部材108も回転する。そして、減速部材108の回転はベルト114を介してイメージリング98に伝達され、これにより、イメージリング98は、内蔵リング97の回転量の1/2の回転量で、内視鏡150の挿入部151の長手中心軸O8を中心に回転する。このイメージリング98の回転により、内視鏡150から射出される平行光束は、ローテータープリズム99の作用によって内視鏡150の長手中心軸O8回りの回転に対して回転することなく補正され、TVカメラ91内の撮像素子上に結像レンズ100を介して結像される。したがって、内視鏡150と撮像素子との相対位置が変化することなく観察方向が変更され、内視鏡150の観察像の上下関係が常に内視鏡60の挿入方向と一致する図11の(a)に示されるような観察像がモニタ20上で観察できる。
【0082】
一方、第1の観察対象Pを観察している状態から、第2の観察対象P’を観察するために、操作リング94に設けられたスイッチ103をONした状態で、操作リング94を内視鏡150とともにC方向に90度回転させると、第2の観察対象P’が図12の(a)に示されるようにモニタ20上に映し出される。すなわち、スイッチ103をONすると、操作リング94に設けられた第1の電磁コイル101に電流が通電され、電磁コイル101が有していた磁力が消失する。したがって、本体部95に設けられた吸着部104と第1の電磁コイル101との吸着状態が解除される。そのため、操作リング94は、電磁ブレーキによる固定力がなくなり、本体部95に対して回転自在となる。また、この時、操作リング94に設けられた第2の電磁コイル105にも電流が通電されないため、内蔵リング97に設けられた吸着部106と第2の電磁コイル105との吸着状態も解除される。すなわち、操作リング94と内蔵リング97との接続状態が解除される。したがって、この状態で操作リング94を回転させても、内蔵リング97は回転せず、したがって、減速部材108およびイメージリング98も回転しない。そのため、内視鏡150と撮像素子との相対位置が変化した状態で観察方向が変更され、図12の(a)に示されるような90度回転された観察像がモニタ20上に表示される。
【0083】
以上説明したように、本実施形態の内視鏡保持具によれば、スイッチ102,103の操作によって、操作リング94の回転動作に伴って内蔵リング97およびイメージリング98が回転される第1の状態と、操作リング94の回転に内蔵リング97およびイメージリング98が追従しない第2の状態とが切り替えられるようになっている。したがって、操作リング94を片手で把持し、その把持した手の指でスイッチ102,103の操作を行なうだけで、内視鏡150と撮像素子との相対位置を変化させることなく内視鏡150をその長手中心軸O8回りに回転させて観察方向を変更する回転操作と、内視鏡150のみをその長手中心軸O8回りに回転させて内視鏡150と撮像素との相対位置を変化させつつ観察方向を変更する回転操作とを簡単且つ確実に使い分けて行なうことができる。
【0084】
また、本実施形態では、操作リング94の本体部95に対する回転が、形状の異なるスイッチ102,103の操作に伴う電磁ブレーキの作用により固定・解除可能となっているため、非操作時には確実に本体部95に内視鏡150を含む操作リング94が固定され、また、操作時には軽く操作リング94を回転操作することが可能であり、より操作性が向上されるばかりでなく、不意に内視鏡150が回転してしまう虞がない。
【0085】
また、スイッチ102,103を異なる形状としたため、術者は術部から目を離してスイッチ102,103の位置を確認することなく、指先で形状を判別し、切替手段を選択操作することが可能である。そのため、術者は手術を中断させず操作することができる。また、目視でスイッチ102,103を確認する場合でも、形状の違いにより、容易にスイッチを区別することが可能であり、誤操作を防止できる。
【0086】
なお、本実施形態では、スイッチ102,103を、そのスイッチ表面の凹凸形状が異なる形態としたが、術者が両スイッチを容易に区別する方法としては、配色を異ならせたり、スイッチ外形を例えば○形状と□形状のように異ならせるようにすることも考えられる。
【0087】
以上説明してきた技術内容によれば、以下に示されるような各種の構成が得られる。
【0088】
1.内視鏡と、前記内視鏡の観察像を撮像する撮像手段と、前記内視鏡と撮像手段の間に配置された像回転手段と、前記内視鏡の挿入方向の中心軸まわりの回転に伴う前記像回転手段の動作を切替える切替手段と、内視鏡を保持する内視鏡保持具を有する事を特徴とする内視鏡保持システム。
【0089】
2.前記内視鏡に前記像回転手段が設けられている事を特徴とする第1項に記載の内視鏡保持システム。
【0090】
3.前記内視鏡保持具に前記像回転手段が設けられている事を特徴とする第1項に記載の内視鏡保持システム。
【0091】
4.前記内視鏡保持具に一体的に前記撮像手段が設けられている事を特徴とする第1項に記載の内視鏡保持システム。
【0092】
5.内視鏡と、前記内視鏡の観察像を撮像する撮像手段と、前記内視鏡と撮像手段の間に配置された像回転手段と、前記内視鏡の挿入方向の中心軸まわりの回転に伴い前記像回転手段の動作を切替える切替手段を有する事を特徴とする内視鏡保持具。
【0093】
6.前記内視鏡保持具に一体的に撮像手段が設けられている事を特徴とする第5項に記載の内視鏡保持具。
【0094】
7.前記撮像手段がTVカメラである事を特徴とする第1項に記載の内視鏡保持システムおよび第5項に記載の内視鏡保持具。
【0095】
8.前記撮像手段が撮像素子からなる事を特徴とする第1項に記載の内視鏡保持システムおよび第5項に記載の内視鏡保持具。
【0096】
9.前記像回転手段がイメージガイドからなる事を特徴とする第1項に記載の内視鏡保持システムおよび第5項に記載の内視鏡保持具。
【0097】
10.前記像回転手段がローテータープリズムからなる事を特徴とする第1項に記載の内視鏡保持システムおよび第5項に記載の内視鏡保持具。
【0098】
11.前記像回転手段が撮像素子からなる事を特徴とする第1項に記載の内視鏡保持システムおよび第5項に記載の内視鏡保持具。
【0099】
12.前記切替手段が操作部先端に設けられた弾性部材からなる事を特徴とする第1項に記載の内視鏡保持システムおよび第5項に記載の内視鏡保持具。
【0100】
13.前記切替手段が操作部及び該操作部に係合する溝からなる事を特徴とする第1項に記載の内視鏡保持システムおよび第5項に記載の内視鏡保持具。
【0101】
14.前記切替手段が1組の凹凸部からなる事を特徴とする第1項に記載の内視鏡保持システムおよび第5項に記載の内視鏡保持具。
【0102】
15.前記切替手段が操作リングからなる事を特徴とする第1項に記載の内視鏡保持システムおよび第5項に記載の内視鏡保持具。
【0103】
16.前記切替手段が電磁クラッチからなる事を特徴とする第1項に記載の内視鏡保持システムおよび第5項に記載の内視鏡保持具。
【0104】
【発明の効果】
本発明の内視鏡保持具によれば、内視鏡と撮像手段との相対位置を変化させることなく内視鏡をその長手中心軸回りに回転させて観察方向を変更する回転操作と、内視鏡のみをその長手中心軸回りに回転させて内視鏡と撮像手段との相対位置を変化させつつ観察方向を変更する回転操作とを簡単且つ確実に使い分けて行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡保持具の斜視図である。
【図2】図1の内視鏡保持具の要部断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る内視鏡保持具の斜視図である。
【図4】図3の内視鏡保持具の要部断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る内視鏡保持具の斜視図である。
【図6】図5の内視鏡保持具の要部断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る内視鏡保持具の斜視図である。
【図8】図7の内視鏡保持具の要部断面図である。
【図9】内視鏡を体腔内の術部へ挿入した状態を示した模式図である。
【図10】観察方向Aに位置する第1の観察対象を内視鏡によって観察した際のモニタ上の表示画面を示す図である。
【図11】(a)は内視鏡とともにTVカメラを回転させた際の第2の観察対象のモニタ表示画面、(b)は観察状態の模式図である。
【図12】(a)は内視鏡をTVカメラに対して回転させた際の第2の観察対象のモニタ表示画面、(b)は観察状態の模式図である。
【符号の説明】
1…内視鏡
6…保持アーム
25…撮像素子(撮像手段)
29,42,65,94…操作リング(操作体)
31,46,70,97…内蔵リング(回転体)
33…押しピン(切替手段)
48…イメージガイド(光学要素)
48…操作レバー(切替手段)
71,98…イメージリング(回転体)
72,99…ローテータープリズム(光学要素)
Claims (1)
- 内視鏡を所望の位置に保持するための動作可能な保持アームと、
保持アームに対して内視鏡の長手中心軸まわりに回転可能に設けられ、内視鏡が接続固定される操作体と、
保持アームに対して内視鏡の長手中心軸まわりに回転可能に設けられるとともに、操作体に接続固定される内視鏡と光学的に接続され、内視鏡からの観察光を受ける受光面を有する光学要素または内視鏡による観察像を撮像する撮像手段が固定された回転体と、
操作体に設けられ、操作体の回転動作に伴って回転体が追従回転する第1の状態と、操作体の回転に回転体が追従回転しない第2の状態とを切り替える切替手段と、
を備えていることを特徴とする内視鏡保持具。
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