JP4349544B2 - 田畑の擁壁構造体 - Google Patents

田畑の擁壁構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP4349544B2
JP4349544B2 JP2000370141A JP2000370141A JP4349544B2 JP 4349544 B2 JP4349544 B2 JP 4349544B2 JP 2000370141 A JP2000370141 A JP 2000370141A JP 2000370141 A JP2000370141 A JP 2000370141A JP 4349544 B2 JP4349544 B2 JP 4349544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retaining wall
wall structure
field
block body
end portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000370141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002167780A (ja
Inventor
清巳 黒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SATSUMAYA SYOUTEN Co Ltd
Original Assignee
SATSUMAYA SYOUTEN Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SATSUMAYA SYOUTEN Co Ltd filed Critical SATSUMAYA SYOUTEN Co Ltd
Priority to JP2000370141A priority Critical patent/JP4349544B2/ja
Publication of JP2002167780A publication Critical patent/JP2002167780A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4349544B2 publication Critical patent/JP4349544B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Retaining Walls (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水田や畑の擁壁を形成する擁壁構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水田Aや畑の周囲には、水田Aや畑と農道もしくは隣接する山林等を仕切る土手(擁壁)Bが形成されており、特に山間部に形成されているあぜ道や区画路は、水田や畑の表面との高低差が非常に大きい土手(擁壁)Bが形成されている。又、平野部においても大型機械を水田Aや畑に搬入するために、その重量に耐え得るために比較的大きな農道も敷設されており、この農道の側壁も大きな土手(擁壁)Bが形成されている。
【0003】
上述の土手(擁壁)Bは、水田や畑の肥沃な土によって形成されているものや、水田Aや畑に蒔かれた肥料の恩恵を十分に受けた土によって形成されているため、雑草Cの成育にも絶好の環境である。
【0004】
しかし、水田周りの土手(擁壁)や農道の土手(擁壁)の雑草Cを放置すると、雑草Cは群生し、水田Aの風通しと陽当たりとが悪くなるとともに、害虫発生の原因にもなりかねなく、さらには、水田A内の除草や水の管理等の農作業にも障害になるために、土手(擁壁)Bの雑草の除草は、農業従事者によって、草刈り鎌や自動草刈り鎌を用いて、適宜行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高年齢層の多い農業従事者にとって、真夏の炎天下に行うこれら除草作業は、大変な重労働になっており、本発明は、この水田Aや畑の土手(擁壁)Bの雑草Cの除草作業を、前記農業従事者から開放することに着目してなされたものであり、自然環境の違い(例えば、地形、気候)や農業環境の違い(例えば、大規模農業、小規模農業)にも対応し、且つ、雑草の生えない土手(擁壁)を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の擁壁構造体は、水田や畑の擁壁を形成する田畑の擁壁構造体であって、プラスチックのブロック体を上下縦横方向に複数連結することによって、草などの生えない田畑の擁壁を構成する田畑の擁壁構造体において、
前記ブロック体は、後方が開口された箱体と、前記開口部を遮蔽し、前記開口箱体に対向する面に補強リブを有する板材と、から成り、このブロック体内に発泡スチロールが充填されていることを特徴とする。
この特徴によれば、土手(擁壁)に、プラスチックの箱体を並べて土手(擁壁)を構成するため構造体を用いると、土手(擁壁)に雑草が生えることがなく、しかも、土圧に対する板材の強度が増大するばかりでなく、開口箱体内を支持するように板材の補強リブが当接するため、水圧等の外圧による前記ブロック体の凹みを防止できるとともに、前記ブロック体を水田や畑などの軟弱な地盤の上に載置しても、水の浮力によって、発泡スチロールを押し上げ、前記ブロック体の土中への埋没を防止できる。
【0008】
本発明の擁壁構造体は、前記ブロック体の上端部近傍と下端部近傍に複数箇所挿通孔が設けられ、この挿通孔を利用して崩落防止杭が土中に貫通されていることが好ましい。
このようにすれば、前記挿通孔を利用して、崩落防止杭が前記ブロック体の内部を貫通し水田や畑などの土手(擁壁)の地盤に埋設できるため、前記ブロック体の崩落を効果的に防止できる。
【0009】
本発明の擁壁構造体は、前記ブロック体の上下端部の少なくとも一方にL字状、もしくは逆L字状の連結面が形成されており、該連結面は複数箇所挿通孔を有し、この連結面の前記挿通孔を利用して、上下の擁壁構造体が連接されていることが好ましい。
このようにすれば、上下に連結される前記ブロック体を確実に嵌合でき、さらに、前記挿通孔を利用して、崩落防止杭を水田や畑などの土手(擁壁)の地盤に貫通できるため、前記ブロック体同士の段差のずれを強固に防止できる。
【0010】
本発明の擁壁構造体は、左右に隣接する前記ブロック体は、上端部から下端部にいくに従い短尺に形成されており、かつ、このブロック体の側端には噛合用の櫛歯が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、隣接する前記ブロック体同士をV字状に嵌合できるため、水田や畑の土手(擁壁)のコーナーに、容易に敷設できる。
【0011】
本発明の擁壁構造体は、離間して隣接する前記ブロック体の右端部と左端部との離間部に、発泡スチロールを嵌入して、この前方よりコ字状に成形され、所定位置に複数箇所挿通孔を有するプラスチック部材を被覆することが好ましい。
このようにすれば、隣接する擁壁構造体同士の離間部が遮蔽され、土手(擁壁)からの土砂の崩落が防止できるとともに、前記挿通孔を利用して、崩落防止杭を水田や畑などの土手(擁壁)の地盤に貫通できるため、プラスチック部材の崩落を防止でき、所望の長さの擁壁構造体を欠落することなく敷設できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、図1には、本発明の擁壁構造体内の破断図が示されており、図2には、本発明の擁壁構造体の組立工程の斜視図が示されており、図3には、本発明の離間する擁壁構造体同士を連結するプラスチック部材としてのジョイントカバーの被覆工程の斜視図が示されており、図4には、本発明の擁壁構造体の敷設状態とジョイントカバーの被覆工程との斜視図が示されており、図5には、本発明のコーナー用擁壁構造体の組立工程の斜視図が示されており、図6には、本発明のコーナー用擁壁構造体を擁壁のコーナーに敷設した斜視図が示されており、図7には、従来擁壁の斜視図が示されている。
【0013】
まず、図1は、擁壁構造体1内の構造が示されており、プラスチック等の廃材を利用して断面コ字に成形された前板2は、該前板2に対峙する面に縦補強リブ4と横補強リブ5とを複数有する後板3を被覆し、さらに、前板2の端縁部101と後板3の端縁部111との接合縁部に段部を表出しないように前板2と後板3とが嵌合されている。
【0014】
また、縦補強リブ4と横補強リブ5との複数の交差部7は円筒状に形成されており、この交差部7の先端は前板裏面9に当接し、さらに、縦補強リブ4と横補強リブ5とから構成される凹部には、発泡スチロールが充填されている。
【0015】
上述のように、前板2と後板3とから構成された擁壁構造体1の上端部近傍と下端部近傍とには、崩落防止杭15(図3、図4参照)を該擁壁構造体1に貫通させ、地盤に埋設できるように挿通孔8が複数箇所設けられている。
【0016】
図中下方に示されている逆L字状切欠部10は、擁壁構造体1の下方端縁部に帯状に形成されている。なお、この図1に示されている擁壁構造体1は、図2に示されている上段用擁壁構造体11の内部構造であるが、図2の中段用擁壁構造体12、及び下段用擁壁構造体13の内部構造も同様に構成されている。
【0017】
図2には、上述した擁壁構造体1を田畑の擁壁に載置する時の組立工程が示されており、擁壁の下段に載置される下段用擁壁構造体13は、上方端縁部に垂直面16と水平面17とから構成された帯状のL字状切欠部14が形成されており、この垂直面16の下方端部近傍には前述した挿通孔8が複数箇所設けられている。
【0018】
擁壁の中段に載置される中段用擁壁構造体12は、上方端縁部と下方端縁部とに垂直面16と水平面17とから構成された帯状のL字状切欠部14と逆L字状切欠部10が形成されており、これらL字状切欠部14と逆L字状切欠部10との垂直面16には前述した挿通孔8が複数箇所設けられている。
【0019】
擁壁の上段に載置される上段用擁壁構造体11は、前述したように下方端縁部に垂直面16と水平面17とから構成された帯状の逆L字状切欠部10が形成されており、このL字状切欠部14の垂直面16と上方端部近傍には前述した挿通孔8が複数箇所設けられている。
【0020】
なお、上述の各擁壁構造体に設けられている挿通孔8は、各擁壁構造体のL字状切欠部同士が後述するように嵌合されるとき、崩落防止杭15が横方向一直線上に挿通できるように設けられている。
【0021】
上述した上段用擁壁構造体11、中段用擁壁構造体12、下段用擁壁構造体13を図4の図中左側に示されているように田畑の擁壁に載置するには、まず、下段用擁壁構造体13を擁壁と田畑の底部との交差部に載置するとともに、この下段用擁壁構造体13の下端部近傍に設けられている複数の挿通孔8を利用して、崩壊防止杭15を擁壁の地盤に埋設し、下段用擁壁構造体13を擁壁に固着する。
【0022】
つぎに、固着した下段用擁壁構造体13の上方端縁部に帯状に形成されているL字状切欠部14に中段用擁壁構造体12の下方端縁部に帯状に形成されている逆L字状切欠部10を上方より嵌合し、この中段用擁壁構造体12の下端部近傍に設けられている複数の挿通孔8と、この挿通孔8と横方向一直線上に設けられている下段用擁壁構造体13の挿通孔8とを利用して、崩壊防止杭15を擁壁の地盤に埋設し、中段用擁壁構造体12を擁壁に固着する。
【0023】
続いて、固着した中段用擁壁構造体12の上方端縁部に帯状に形成されているL字状切欠部14に上段用擁壁構造体11の下方端縁部に帯状に形成されている逆L字状切欠部10を上方より嵌合し、この上段用擁壁構造体11の下端部近傍に設けられている複数の挿通孔8と、この挿通孔8と横方向一直線上に設けられている中段用擁壁構造体12の挿通孔8とを利用して、崩壊防止杭15を擁壁の地盤に埋設し、中段用擁壁構造体12を擁壁に固着する。
【0024】
最後に、固着した上段用擁壁構造体11の上端部近傍に設けられている複数の挿通孔8を利用して、崩壊防止杭15を擁壁の地盤に埋設し、上段用擁壁構造体11を擁壁に固着する。
【0025】
上述のように、土の擁壁に被覆されたそれぞれの擁壁構造体1は、擁壁の土圧による擁壁構造体1の変形に対応するため、図1に示されている後板3に縦補強リブ4と横補強リブ5とが形成されており、これら補強リブによって、後板3の強度が増大し、擁壁構造体1の変形を防止することができる。
【0026】
さらに、擁壁構造体1は、前板2の端縁部101と後板3の端縁部111との接合縁部に段部が表出しないように前板2と後板3とが嵌合されているとともに、縦補強リブ4と横補強リブ5とが交わる円筒状の交差部7の先端が前板裏面9に当接しているため水田内の水圧等や外圧による擁壁構造体1の凹みを防止できる。
【0027】
また、縦補強リブ4と横補強リブ5とから構成される後板3の凹部には、発泡スチロールが充填されているため、擁壁構造体1を水田や畑などの軟弱な地盤の上に載置しても、水の浮力によって、発泡スチロールを押し上げ、擁壁構造体1の土中への埋没を防止できる。
【0028】
上述したように、図2に示されている垂直面16と水平面17とから構成され、かつ、帯状に形成されている逆L字状切欠部10と帯状に形成されているL字状切欠部14とを矢印のように上下擁壁構造体の垂直面16同士を介して当接し、嵌合することによって、上下に連結される各擁壁構造体の連結嵌合を確実に行える。
【0029】
また、図3、図4に示されている崩落防止杭15は、各点擁壁構造体の上端部近傍もしくは、下端部近傍に横方向一直線上に設けられているそれぞれの挿通孔8を利用して各点擁壁構造体の連結嵌合を強固にするばかりでなく、各擁壁構造体同士の段差のずれを強固に防止できる。さらに、崩落防止杭15の先端が擁壁の土中に貫通されているため、各点擁壁構造体の崩落を効果的に防止できる。
【0030】
図3は、離間する擁壁構造体同士を連結するプラスチック部材としてのジョイントカバーの被覆工程の斜視図が示されており、まず、図中上方の上段用ジョイントカバー21は、上端部近傍と下端部近傍とに複数箇所挿通孔8を有する断面コ字状に成形されており、下部端縁部の下端縁折曲片26は離間部を構成する上段用擁壁構造体11の下端縁幅よりも短尺に成形されている。
【0031】
図中中央の中段用ジョイントカバー22は、上端部近傍と下端部近傍とに複数箇所挿通孔8を有する断面略コ字状に成形されており、上部端縁部にはL字状の折曲片27と、下部端縁部には下端縁折曲片28とが形成されている。これら上下の折曲片27、28は、離間部を構成する中段用擁壁構造体の水平面17及び下端縁幅よりも短尺に成形されている。
【0032】
図中下方の下段用ジョイントカバー23は、上端部近傍と下端部近傍とに複数箇所挿通孔8を有する断面略コ字状に成形されており、上部端縁部にはL字状の折曲片29と、下部端縁部には下端縁折曲片32とが形成されており、上部端縁部に形成されているL字状の折曲片29の水平面は、離間部を構成する下段用擁壁構造体の水平面17よりも短尺に成形されている。
【0033】
上述した上段用ジョイントカバー21、中段用ジョイントカバー22、下段用ジョイントカバー23は崩落防止杭15を介して擁壁構造体1aと擁壁構造体1bとの離間部33(図4参照)に載置されており、これらジョイントカバーの組立方法は、図3、図4に示されているように、まず、下段用ジョイントカバー23のL字状の折曲片29上に中段用ジョイントカバー22の下端縁折曲片28を載置し、さらに、中段用ジョイントカバー22のL字状の折曲片27上に上段用ジョイントカバー21の下端縁折曲片26を載置する。
【0034】
また、各ジョイントカバーと擁壁との間には図4に示されているように、発泡スチロール30が離間部33に嵌入されており、この発泡スチロール30の形状は、嵌入される離間部とほぼ同形に成形されていることが好ましい。
【0035】
続いて、図3に示されている各崩落防止杭15を、各ジョイントカバーの左端部と右端部の挿通孔8を介して波状線の方向に貫通させる。この時、各崩落防止杭15は、擁壁構造体1aと擁壁構造体1bとに形成されている挿通孔8を介して両擁壁構造体1a、1bを貫通し、さらに、崩落防止杭15の先端が擁壁の土中に貫通されることで、各ジョイントカバーの離間部33への装着は完了する。
【0036】
上記のように、ジョイントカバー21、22、23を複雑な地形での擁壁構造体設置工事で生ずる擁壁構造体1a、1b同士の離間部33に敷設することで、離間部33の欠落は容易に補完できる。
【0037】
つまり、隣接する擁壁構造体1a、1b同士の離間部33が遮蔽され、緩衝材としての発泡スチロール30が影響し土圧による擁壁からの土砂の崩落が防止できるとともに、挿通孔8を利用して、崩落防止杭15を水田や畑などの土手(擁壁)の地盤に貫通できるため、各ジョイントカバーの崩落を防止でき、所望の長さの擁壁構造体1を欠落することなく敷設できる。
【0038】
また、上段用ジョイントカバー21に形成されている下端縁折曲片26は、離間部33を構成する上段用擁壁構造体11の下端縁幅よりも短尺に成形され、中段用ジョイントカバー22に形成されている上下の折曲片27、28は、離間部33を構成する中段用擁壁構造体12の水平面17及び下端縁幅よりも短尺に成形され、下段用ジョイントカバー23に形成されている上部端縁部に形成されているL字状の折曲片29の水平面は、離間部33を構成する下段用擁壁構造体13の水平面17よりも短尺に成形されているため、離間部33を構成する各擁壁構造体に影響を及ぼすことなく各ジョイントカバーの敷設を可能にできる。
【0039】
図5には、本発明の擁壁構造体の組立工程の斜視図が示されており、図6には、本発明の擁壁構造体をコーナーの擁壁に敷設した斜視図が示されており、図5に示されている各擁壁構造体の構成は、図1に示されている擁壁構造体1と同様に構成されているため、ここでは省略する。
【0040】
また、図2に示されている上段用擁壁構造体11、中段用擁壁構造体12、下段用擁壁構造体13と、図5に示されている上段用コーナー擁壁構造体35、38、中段用コーナー擁壁構造体36、39、下段用コーナー擁壁構造体37、40との違いは、図中に示されているように、隣接する擁壁構造体同士の嵌合部であり、上下の擁壁構造体同士の嵌合部や擁壁敷設作業については、図2の嵌合部の説明と図4の擁壁構造体敷設作業の説明と同様なため、ここでは省略する。
【0041】
従って、隣接する擁壁構造体同士の各嵌合部を説明する。図5の上方から下方にかけて示されている、上段用、中段用、下段用コーナー擁壁構造体35、36、37の嵌合部及び隣接する上段用、中段用、下段用コーナー擁壁構造体38、39、40の嵌合部は、上方の嵌合部41、43と下方の嵌合部42、44と複数の櫛歯61とから成り、噛合用の櫛歯状に形成されている。
【0042】
さらに、それぞれの嵌合部41、42、43、44、櫛歯61が形成されている擁壁構造体の端縁部は上端部から下端部にいくに従い短尺に形成されているため、嵌合する前の対峙する側端嵌合部41、42、43、44、櫛歯61は外観上、図5に示されているように八文字をなすように形成されている。
【0043】
つまり、上段用コーナー擁壁構造体35と上段用コーナー擁壁構造体38とが、中段用コーナー擁壁構造体36と中段用コーナー擁壁構造体39とが、下段用コーナー擁壁構造体37と下段用コーナー擁壁構造体40とがそれぞれに嵌合され、水田や畑の擁壁に載置されたとき、図6に示されているように擁壁構造体はV字状をなすように嵌合できる。
【0044】
従って、上述の噛合用の櫛歯が形成されたコーナー擁壁構造体を、水田や畑の擁壁のコーナーに用いると、傾斜のある擁壁のコーナーにも、容易に擁壁構造体を敷設できる。
【0045】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0046】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0047】
(a)請求項1項の発明によれば、土手(擁壁)に、プラスチックの箱体を並べて土手(擁壁)を構成するため構造体を用いると、土手(擁壁)に雑草が生えることがなく、しかも、土圧に対する板材の強度が増大するばかりでなく、開口箱体内を支持するように板材の補強リブが当接するため、水圧等の外圧による前記ブロック体の凹みを防止できるとともに、前記ブロック体を水田や畑などの軟弱な地盤の上に載置しても、水の浮力によって、発泡スチロールを押し上げ、前記ブロック体の土中への埋没を防止できる。
【0049】
)請求項項の発明によれば、前記挿通孔を利用して、崩落防止杭が前記ブロック体の内部を貫通し水田や畑などの土手(擁壁)の地盤に埋設できるため、前記ブロック体の崩落を効果的に防止できる。
【0050】
)請求項項の発明によれば、上下に連結される前記ブロック体を確実に嵌合でき、さらに、前記挿通孔を利用して、崩落防止杭を水田や畑などの土手(擁壁)の地盤に貫通できるため、前記ブロック体同士の段差のずれを強固に防止できる。
【0051】
)請求項項の発明によれば、隣接する前記ブロック体同士をV字状に嵌合できるため、水田や畑の土手(擁壁)のコーナーに、容易に敷設できる。
【0052】
)請求項項の発明によれば、隣接する擁壁構造体同士の離間部が遮蔽され、土手(擁壁)からの土砂の崩落が防止できるとともに、前記挿通孔を利用して、崩落防止杭を水田や畑などの土手(擁壁)の地盤に貫通できるため、プラスチック部材の崩落を防止でき、所望の長さの擁壁構造体を欠落することなく敷設できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の擁壁構造体適用された擁壁構造体内の破断図である。
【図2】本発明の擁壁構造体の組立工程の斜視図である。
【図3】本発明の離間する擁壁構造体同士を連結するプラスチック部材としてのジョイントカバーの被覆工程の斜視図である。
【図4】本発明の擁壁構造体の敷設状態とジョイントカバーの被覆工程との斜視図である。
【図5】本発明のコーナー用擁壁構造体の組立工程の斜視図である。
【図6】本発明のコーナー用擁壁構造体を擁壁のコーナーに敷設した斜視図である。
【図7】従来擁壁の斜視図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 擁壁構造体
2 前板
3 後板
4 縦補強リブ
5 横補強リブ
6 発泡スチロール
7 交差部
8 挿通孔
9 前板裏面
10 逆L字状切欠部
11 上段用擁壁構造体
12 中段用擁壁構造体
13 下段用擁壁構造体
14 L字状切欠部
15 崩落防止杭
16 垂直面
17 水平面
21 上段用ジョイントカバー
22 中段用ジョイントカバー
23 下段用ジョイントカバー
25 上段用ジョイントカバー
26、28、32 下端縁折曲片
27、29 折曲片
30 発泡スチロール
33 離間部
35、38 上段用コーナー擁壁構造体
36、39 中段用コーナー擁壁構造体
37、40 下段用コーナー擁壁構造体
41、42、43、44 嵌合部
61 櫛歯
101、111 端縁部
A 水田
B 土手(擁壁)
C 雑草

Claims (5)

  1. 水田や畑の擁壁を形成する田畑の擁壁構造体であって、プラスチックのブロック体を上下縦横方向に複数連結することによって、草などの生えない田畑の擁壁を構成する田畑の擁壁構造体において、
    前記ブロック体は、後方が開口された箱体と、前記開口部を遮蔽し、前記開口箱体に対向する面に補強リブを有する板材と、から成り、このブロック体内に発泡スチロールが充填されていることを特徴とする田畑の擁壁構造体。
  2. 前記ブロック体の上端部近傍と下端部近傍に複数箇所挿通孔が設けられ、この挿通孔を利用して崩落防止杭が土中に貫通されている請求項に記載の田畑の擁壁構造体。
  3. 前記ブロック体の上下端部の少なくとも一方にL字状、もしくは逆L字状の連結面が形成されており、該連結面は複数箇所挿通孔を有し、この連結面の前記挿通孔を利用して、上下の擁壁構造体が連接されている請求項1または請求項2に記載の田畑の擁壁構造体。
  4. 左右に隣接する前記ブロック体は、上端部から下端部にいくに従い短尺に形成されており、かつ、このブロック体の側端には噛合用の櫛歯が形成されている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の田畑の擁壁構造体。
  5. 離間して隣接する前記ブロック体の右端部と左端部との離間部に、発泡スチロールを嵌入して、この前方よりコ字状に成形され、所定位置に複数箇所挿通孔を有するプラスチック部材を被覆するようにした請求項1に記載の田畑の擁壁構造体。
JP2000370141A 2000-12-05 2000-12-05 田畑の擁壁構造体 Expired - Fee Related JP4349544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000370141A JP4349544B2 (ja) 2000-12-05 2000-12-05 田畑の擁壁構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000370141A JP4349544B2 (ja) 2000-12-05 2000-12-05 田畑の擁壁構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002167780A JP2002167780A (ja) 2002-06-11
JP4349544B2 true JP4349544B2 (ja) 2009-10-21

Family

ID=18840073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000370141A Expired - Fee Related JP4349544B2 (ja) 2000-12-05 2000-12-05 田畑の擁壁構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4349544B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106069437A (zh) * 2016-06-14 2016-11-09 广德华阳水稻种植家庭农场 一种水面上的水稻种植方法
CN110012785A (zh) * 2017-07-04 2019-07-16 雷学军 动碳与静碳相互转化的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002167780A (ja) 2002-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5117583A (en) Landscape terracing material
JP4349544B2 (ja) 田畑の擁壁構造体
JP2584684B2 (ja) 人工芝生を用いた地被植物もしくは低潅木などの植栽方法
JPS61137922A (ja) 法面土留工法
KR200329669Y1 (ko) 지반 강화용 구조물
JP2002138452A (ja) あぜ道構造体
KR101818562B1 (ko) 식생이 용이한 보강토 옹벽구조물 및 그 시공방법
JP4295405B2 (ja) 環境共生型緑化用擁壁ブロック及びそのブロックに使用されるブロック本体
JP3266876B2 (ja) 客土・覆土ブロック、および、その施工方法
KR101079074B1 (ko) 식생용 옹벽블록
KR102537825B1 (ko) 흙과 재이용 플라스틱을 이용한 식생 및 인조잔디 개비온 옹벽구조물 및 이를 위한 드레인보드패널
JP2600781Y2 (ja) 組み合わせ柵
JPS6151099B2 (ja)
KR20230102535A (ko) 비탈면 토사유실방지구조물
JP2000038733A (ja) 植生用コンクリ―トブロック
KR101041683B1 (ko) 옹벽용 식생 축조블록
JPS624584Y2 (ja)
JPH0351371Y2 (ja)
JP3676512B2 (ja) 埋設材
JPH0352824Y2 (ja)
JPH08326060A (ja) 法面保護構造
JPH0211480Y2 (ja)
JP3851411B2 (ja) 植栽容器およびこの植栽容器を用いた法面緑化工法
KR200163427Y1 (ko) 천연잔디산마루측구용블럭
JPH0330429Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090714

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090716

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090716

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4349544

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees