JPH086112Y2 - 植生ブロックおよび擁壁構造 - Google Patents

植生ブロックおよび擁壁構造

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JPH086112Y2
JPH086112Y2 JP1993033532U JP3353293U JPH086112Y2 JP H086112 Y2 JPH086112 Y2 JP H086112Y2 JP 1993033532 U JP1993033532 U JP 1993033532U JP 3353293 U JP3353293 U JP 3353293U JP H086112 Y2 JPH086112 Y2 JP H086112Y2
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JP
Japan
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vegetation block
vegetation
planting
retaining wall
backfill material
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JP1993033532U
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JPH074543U (ja
Inventor
公 松橋
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株式会社▲高▼見澤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、植物の育成に適した植
生ブロックおよび擁壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、いわゆる植生ブロックという
ものが知られている。例えば、図4および図5に従来の
植生ブロックを示す。植生ブロック10を構成する底板
12の前方に前上がりの傾斜板14が設けられている。
底板12上には平行に起立壁16、16が設けられ、背
面側を背面壁18が覆っている。また、起立壁16、1
6の上面には凹部6a、6aが形成され、この凹部6
a、6aに対応位置して底板12の下面には凸部6b、
6bが形成されている。一方、起立壁16、16および
背面壁18には、それぞれ貫通孔17、17、19が穿
設されている。また、底板14にも貫通孔15が穿設さ
れている。
【0003】上述するように構成された多数の植生ブロ
ック10は傾斜地に沿って積み上げられるとともに、植
生ブロック10内に植栽土を投入し、植栽土に植物を植
えて擁壁が構築される。なお、各植生ブロック10の裏
側には裏込め材として、砕石等が入れられている。植え
られた植物は育成するに従って、起立壁16、16およ
び背面壁18の貫通孔17、17、19から延びて根が
張られ、強固な擁壁となる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記植生ブロック10
の背面壁18からも植物の根が延びて、裏込め材を通過
して法面まで到達することを期待しているが、背面壁1
8の貫通孔19が小さいため十分に根を張ることができ
ない。一方、貫通孔19を大きくすると、施工時に裏込
め材が植生ブロック10内に入り込んでしまう。また、
植生ブロック10内の植栽土が裏込め材方向に流れ出て
しまうこともある。例えば、図6に示すように、背面を
開放するとともに、植栽土の流れ止め20を有する植生
ブロックも存在するが、施工時に、裏込め材が植生ブロ
ック内に入り込んでしまい施工し難い。
【0005】すなわち、この種の植生ブロックは、植物
の根を法面まで成長するように大きく背面を大きく開放
したいという要請があるが、施工時に裏込め材が植生ブ
ロック内に入り込んでしまい、このような要請に応える
ものは存在していない。そこで、本考案は、施工時に、
植生ブロック内に裏込め材が入り込むのを防止すること
ができるとともに、植物の根を法面まで成長させること
ができる植生ブロックおよび擁壁構造を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案は次の構成を備える。植生ブロックとして
は、前面側が開放するとともに、内部に植栽土を収納す
る収納空間を有し、開口した前面側の植栽土に植物を植
えるようにした植生ブロックにおいて、背面のほぼ全幅
を開放し、この開放面を砕石等の裏込め材が通過不能
で、かつ植物の根が裏込め材方向に伸長する際に変形可
能な網材で覆ったことを特徴とする。擁壁構造として
は、前方に前上がりの傾斜板を有する底板に、積み上げ
た際の上下の間隔を保持するための起立壁を設けるとと
もに、背面のほぼ全幅を開放した植生ブロックを積み上
げ、各植生ブロックの背面を砕石等の裏込め材が通過不
能で、かつ植物の根が裏込め材方向に伸長する際に変形
可能な網材で覆うとともに、各植生ブロックの背面に砕
石等の裏込め材を配置する一方、積み上げた植生ブロッ
クの内部に植栽土を入れ植物を植えたことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】次に、作用について説明する。法面に沿って植
生ブロックを積み上げ、各植生ブロックの背面の全幅の
開口を網材で覆った状態とするとともに、各植生ブロッ
クの背面に砕石等の裏込め材を配置し、植生ブロックの
内部に植栽土を入れ植物を植える。このようにすると、
施工時に裏込め材が植生ブロック内に入り込むことがな
く、また、植えた植物の根が網体の網目を広げるように
して根を張ることができ、擁壁と背面側の法面との一体
化も図られる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の好適な実施例について添付図
面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例では、上
記従来例で用いた同一の部材については、同一の符号を
用い説明を省略する。図1は本考案に係る植生ブロック
の平面図である。図2は断面図である。本考案に係る植
生ブロック30は、底板12と、底板12の前方に前上
がりに延出する傾斜板14と、底板12上の両端に設け
られた起立壁16、16と、起立壁16、16の中間に
位置する仕切り壁13とから成形されている。仕切り壁
13と起立壁16、16の上面には凸部13a、16
a、16aが形成され、この凸部13a、16a、16
aに対応位置して底板12下面の長手方向には凹条12
bが形成されている。
【0009】前記植生ブロック30の底面12には、矩
形の開口12a、12aが大きく穿設されている。ま
た、仕切り壁13、起立壁16、16に、貫通孔17、
17、17が穿設されている。さらに、植生ブロック3
0の背面は開放されて、この開放面を覆って網材32が
固定されている。この網体32は、鉄製、合成樹脂製等
のものが考えられる。また、網体32は、砕石等の裏込
め材42が植生ブロック30内に入り込まないとともに
植物の根の成育に悪影響を及ぼさない目の大きさが好適
である。
【0010】ここで、前記植生ブロック30・・・を用
いて擁壁を構築する方法について、図3を参照しつつ説
明する。法面Aに対して、基礎40を構築し、この基礎
40に第1段目の植生ブロック30・・・を並べる。な
お、植生ブロック30は、底板12が傾斜した状態で配
置する。植生ブロック30・・・の裏側に砕石等の裏込
め材42を入れる。このとき、植生ブロック30の背面
を網材32が覆っているため、植生ブロック30内に裏
込め材42が入り込むことがなく、施工が容易である。
そして、第1段目の植生ブロック30・・・内に植栽土
を入れ仮転圧する。
【0011】続いて、第2段目を構築する。前記第1段
目の植生ブロック30・・・の仕切り壁13上に、第2
段目の植生ブロック30の継ぎ目が位置するようにす
る。一方、各起立壁16、16の凸部16a、16a上
には、底板12の中間の凹部12bを嵌合するように積
み重ねる。同様に、裏込め材42を入れる。
【0012】ここで、第2段目の植生ブロック30・・
・内に植栽土を入れて仮転圧する。このとき、第1段目
の植生ブロック30・・・内の植栽土も同時に転圧され
る。これは、第2段目の植生ブロック30・・・底板1
2の開口12aが大きいため、第2段目の植生ブロック
30・・・内の植栽土を仮転圧する力が第1段目の植生
ブロック30・・・内の植栽土にも伝達されるためであ
る。
【0013】以下同様にして、第3段、第4段・・・・
と植生ブロック30・・・を積み上げて、植栽土を入れ
て擁壁が構築される。構築された擁壁は、構築後に暫く
放置すると、各植生ブロック30・・・内の植栽土が押
し固まり、各底面12の開口12aを介して下方に下が
ることとなる。このため、最上部の植生ブロック30に
植栽土を供給すれば良い。これは、各底面12の開口1
2aが大きく開口しているためである。また、各底面1
2の開口12aが大きいため、各植生ブロック30・・
・内の上下方向の植栽土の一体化が図られる。
【0014】そして、各植生ブロック30・・・内の植
栽土が落ちついた後、各植生ブロック30・・・内に植
物を植える。一方、各植生ブロック30・・・の背面は
網体32・・・により覆われているため、植栽土の裏込
め材42内への流出が防止されている。
【0015】上述するように、植生ブロック30・・・
を用いて構築した擁壁にあっては、背面側を網体32・
・・が覆っており、植物の根が網体の網目を押し広げる
ようにして根を張り背面側に容易に延ばすことができ
る。このため、擁壁と背面側の法面との一体化を図るこ
とができる。
【0016】なお、上記実施例において、植生ブロック
30の背面に網体32を固定したものを用いて擁壁を構
築した例について説明したが、網体32を取り付けない
植生ブロックを積み上げるとともに施工時に裏込め材4
2との境界に網体32を配置するようにしても良い。以
上本考案の好適な実施例を挙げて種々説明したが、本考
案は上記実施例に限定されるものでなく、考案の精神を
逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得ることはもちろ
んである。
【0017】
【考案の効果】本考案に係る植生ブロックは、背面を開
放するとともに網体を設けるよにしたので、施工時に裏
込め材が植生ブロック内に入り込むことがない。
【0018】各植生ブロックの背面が大きく開口してい
るので、植物は法面を有する地山から流入する養分や水
分を充分に得ることができるとともに、植生ブロックに
植えた植物の根を網体の網目を押し広げて拡張しつつ充
分張らせることができ、法面と擁壁との一体化を図るこ
とができる。すなわち、植栽土と地山との一体化を図る
ことにより、強固な擁壁の構築ができるとともに植物の
成を十分に図ることができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る植生ブロックの平面図である。
【図2】本考案に係る植生ブロックの断面側面図であ
る。
【図3】本考案に係る植生ブロックを積み上げて構築し
た擁壁の断面説明図である。
【図4】従来の植生ブロックの斜視図である。
【図5】従来の植生ブロックの断面図である。
【図6】従来の植生ブロックの断面図である。
【符号の説明】
10 植生ブロック 12 底板 12a 開口 14 傾斜板 16 起立壁 17 貫通孔 30 植生ブロック 32 網体 40 基礎 42 裏込め材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面側が開放するとともに、内部に植栽
    土を収納する収納空間を有し、開口した前面側の植栽土
    に植物を植えるようにした植生ブロックにおいて、 背面のほぼ全幅を開放し、この開放面を砕石等の裏込め
    材が通過不能で、かつ植物の根が裏込め材方向に伸長す
    る際に変形可能な網材で覆ったことを特徴とする植生ブ
    ロック。
  2. 【請求項2】 前方に前上がりの傾斜板を有する底板
    に、積み上げた際の上下の間隔を保持するための起立壁
    を設けるとともに、背面のほぼ全幅を開放した植生ブロ
    ックを積み上げ、 各植生ブロックの背面を砕石等の裏込め材が通過不能
    で、かつ植物の根が裏込め材方向に伸長する際に変形可
    能な網材で覆うとともに、各植生ブロックの背面に砕石
    等の裏込め材を配置する一方、 積み上げた植生ブロックの内部に植栽土を入れ植物を植
    えたことを特徴とする擁壁構造。
JP1993033532U 1993-06-22 1993-06-22 植生ブロックおよび擁壁構造 Expired - Lifetime JPH086112Y2 (ja)

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JP1993033532U JPH086112Y2 (ja) 1993-06-22 1993-06-22 植生ブロックおよび擁壁構造

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Publication Number Publication Date
JPH074543U JPH074543U (ja) 1995-01-24
JPH086112Y2 true JPH086112Y2 (ja) 1996-02-21

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5422305U (ja) * 1977-07-18 1979-02-14
JPH0521547Y2 (ja) * 1988-06-30 1993-06-02

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JPH074543U (ja) 1995-01-24

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