JP4345004B2 - 光学的黒レベル調整回路 - Google Patents

光学的黒レベル調整回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4345004B2
JP4345004B2 JP2004129071A JP2004129071A JP4345004B2 JP 4345004 B2 JP4345004 B2 JP 4345004B2 JP 2004129071 A JP2004129071 A JP 2004129071A JP 2004129071 A JP2004129071 A JP 2004129071A JP 4345004 B2 JP4345004 B2 JP 4345004B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black level
circuit
error
optical black
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004129071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005311919A (ja
Inventor
昌利 佐瀬
幸一 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2004129071A priority Critical patent/JP4345004B2/ja
Priority to EP05252418A priority patent/EP1589747B1/en
Priority to DE602005004196T priority patent/DE602005004196T2/de
Priority to US11/111,014 priority patent/US7714913B2/en
Priority to KR1020050033439A priority patent/KR101194915B1/ko
Priority to CNB2005100674787A priority patent/CN100377569C/zh
Publication of JP2005311919A publication Critical patent/JP2005311919A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4345004B2 publication Critical patent/JP4345004B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/616Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise involving a correlated sampling function, e.g. correlated double sampling [CDS] or triple sampling
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41CCORSETS; BRASSIERES
    • A41C1/00Corsets or girdles
    • A41C1/02Elastic corsets
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41BSHIRTS; UNDERWEAR; BABY LINEN; HANDKERCHIEFS
    • A41B17/00Selection of special materials for underwear
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41CCORSETS; BRASSIERES
    • A41C1/00Corsets or girdles
    • A41C1/003Panty-girdles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41CCORSETS; BRASSIERES
    • A41C1/00Corsets or girdles
    • A41C1/12Component parts
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/63Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to dark current
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/71Charge-coupled device [CCD] sensors; Charge-transfer registers specially adapted for CCD sensors
    • H04N25/73Charge-coupled device [CCD] sensors; Charge-transfer registers specially adapted for CCD sensors using interline transfer [IT]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)

Description

本発明は、固体撮像素子の光学的黒レベルの調整回路およびその装置に関するものである。
CCDやCMOSセンサ等のイメージセンサの光学的黒レベル補正回路(OB補正回路:Optical Black補正回路)の例を図5に示す。OB補正回路は、イメージセンサの黒レベル信号出力領域の黒レベル信号をOB Codeと一致するように補正する回路である。図5の光学的黒レベル補正回路には、イメージセンサ等から信号が出力された後の信号処理回路の一部を示してあり、サンプル・ホールド回路(S/H)81、アナログ・ディジタル変換回路(ADC)82、減算器83、デコーダ84、I−DAC(電流出力型ディジタル・アナログ変換器)85、外付コンデンサ(キャパシタ)87,88と増幅器86で構成されるローパス・フィルタLP2で構成されている。
イメージセンサ(図示せず)からの出力が入力端子T1からS/H回路81に入力され、S/H回路81の出力は次段のADC82に接続されている。
ADC82の出力はOB補正回路の出力端子T2と減算器83の一方の入力端子に接続されている。この減算器83の他方の入力端子はOB Code(Optical Black Code:光学的黒レベルコード)回路の出力に接続されて、デジタル化された光学的黒レベル補正信号が供給される。またこの減算器82の出力はデコーダ84の入力に接続され、デコーダ84の出力はI−DAC85の入力に接続される。I−DAC85は、入力されるディジタル信号をアナログ信号に変換し、その出力がローパスフィルタ(LPF2)を構成する増幅器86の入力と外付コンデンサ88に接続される。この増幅器86の出力は外付コンデンサ87とS/H81の他の入力に接続されている。
ここで、このローパスフィルタ(LPF2)を構成するコンデンサは光学的黒レベルを補正するためには容量値を大きく設定する必要があり、容量値が0.1uF程度と大きいためにIC化が困難であり、外付コンデンサ87,88としてIC外部に取り付けられている。
イメージセンサなどから出力されたアナログビデオ信号はS/H回路81に入力され、ここで所定の周期でサンプリングされ、ホールドされた信号が次段のADC82に供給される。供給されたアナログビデオ信号はADC82でディジタル信号に変換され、例えば12〜16ビットのディジタル信号になり、出力端子から後段のディジタル信号処理回路へ供給される。また、このディジタル信号は減算器83に供給され、ここで入力端子T3から供給されたディジタルOB Code(光学的黒レベル補正コード)で減算処理され、その結果得られた差(ディジタル信号)信号がデコーダ84に出力される。
デコーダ(DEC)84に供給されたデータに基づいてビット数を選択するためのコードが発生され、この発生したコードでI−DAC85を制御し、その結果I−DAC85から上述のディジタル化された差信号が、アナログ電流(信号)として出力される。次に、このアナログ化された電流(信号)をLPF2に供給して電圧に変換する。この時、I−DAC85の定電流回路の電流供給能力によってコンデンサの充放電時間が決まる。コンデンサに現われる電圧信号を上述したS/H回路81の他の入力に供給し、S/H回路81で入力信号と実質的に加算または減算処理し、S/H回路81の出力信号を補正する。しかし、コンデンサの充放電時間が長い場合、コンデンサの電圧がサンプリングクロック期間に目標値に到達せず、誤差電圧が生じることになる。このことから、I−DAC85の電流供給能力とコンデンサの容量値の設定は、上記誤差電圧が生じないようにする必要がある。入力アナログビデオ信号は、黒レベルの補正値であるOBコードにより補正される。
ところで、上述の黒レベル補正回路は、ローパスフィルタ(LPF2)を外付コンデンサ87、88で構成しているため、湿度変化に起因する静電容量値の変動、湿度によるリークや、経年変化による特性の劣化によるリークにより黒レベルの補正値がずれてしまう問題があった。
本発明の目的は、粗調整回路と精密調整回路の2つの調整回路を用いて光学的黒レベル調整の精度を向上させることである。また、光学的黒レベル調整(補正)の誤差信号をディジタル処理することにより、コンデンサを用いずに、任意の調整時間を設定できるようにすることである。さらに、イメージセンサなどに入力される受信状態に対して、時定数を切り替え、入力ビデオ信号の状況が変動する種々のモードに対応できるようにすることである。
上記目的を達成するため、本発明の光学的黒レベル調整回路は、光学的黒レベルと基準光学的黒レベル信号との出力誤差が所定範囲内の時、与えられた時定数を用いて誤差が所定値以内になるようにディジタル演算により黒レベル補正信号を生成するディジタル黒レベル調整回路と、前記誤差が所定範囲を超えた時、上記誤差をアナログ的に相殺させるアナログ黒レベル調整回路とを有し、前記ディジタル黒レベル調整回路が、誤差処理用の演算回路と、該演算回路の補正演算するための補正係数を設定する時定数回路とを備える。
また、本発明光学的黒レベル調整回路は、光学的黒レベルと基準光学的黒レベル信号との出力誤差が所定範囲内の時、与えられた時定数を用いて誤差が所定値以内になるようにディジタル演算により黒レベル補正信号を生成するディジタル黒レベル調整回路と、前記誤差が所定範囲を超えた時、上記誤差をアナログ的に相殺させるアナログ黒レベル調整回路と、を有し、前記ディジタル黒レベル調整回路が、前記光学的黒レベル信号を水平ライン数に応じて演算条件を設定し演算処理する演算器を備える。
また、本発明光学的黒レベル調整回路は、光学的黒レベルと基準光学的黒レベル信号との出力誤差が所定範囲内の時、与えられた時定数を用いて誤差が所定値以内になるようにディジタル演算により黒レベル補正信号を生成するディジタル黒レベル調整回路と、前記誤差が所定範囲を超えた時、上記誤差をアナログ的に相殺させるアナログ黒レベル調整回路と、を有し、前記ディジタル黒レベル調整回路は、水平ラインを計数するカウンタと、光学的黒レベルの補正値を演算する演算器と、前記カウンタ値に応じて前記演算器の出力データをラッチする記憶回路と、前記カウンタの計数値に応じて、前記記憶回路から前記記憶回路のデータを導出する制御回路とを備える。
また、本発明の光学的黒レベル調整回路は、光学的黒レベルと基準光学的黒レベル信号との出力誤差が所定範囲内の時、与えられた時定数を用いて誤差が所定値以内になるようにディジタル演算により黒レベル補正信号を生成するディジタル黒レベル調整回路と、前記誤差が所定範囲を超えた時、上記誤差をアナログ的に相殺させるアナログ黒レベル調整回路と、を有し、前記ディジタル黒レベル調整回路は、水平ラインを計数するカウンタと、光学的黒レベルの調整値を求める演算器と、該演算器の演算調整係数を設定する係数設定回路と、前記カウンタの計数値が所定以下のとき、システム動作に対応した黒レベル調整回路を切り替えるモード発生器とを備える。
以上説明したように、本発明によれば、ライン数に対応して、時定数を切り替えることにより、アナログ方式では不可能であった、数ラインで黒レベル補正動作の収束が可能になった。また、モニターを見ながらの撮影などにおいて、明るさの変化に応じてゲインを切り替えた場合でも、高速で動作が収束するので、フレームに不自然な色つきが発生することを防止できる。
また、アナログ方式の場合、湿度が高い環境下では、LPFなどに用いる容量のリーク電流により、黒レベルの補正レベルが変わることから、画面の上部と下部で黒レベルが変化するなどの弊害が起きたが、本発明の構成においては、このような弊害は発生しない。またこの外、本発明では、エラーリミット機能により、画素欠陥による黒レベルの変動を防止でき、さらにエラーラッチ機能を備えることにより、フレーム内で黒レベルを一定にできるので、ラインノイズの発生を防止することもできる。この外、ゲインを可変する場合などのように、条件を変更する場合、高速収束モードに一時移行することにより、数ラインでの収束が可能になり、フレームの最初から正常な画像を出力することができる。
図1は本発明に係る光学的黒レベル調整回路のCCDシステム10の構成図である。
図示のように、本実施形態の光学的黒レベル調整回路のCCDシステム10は、CCD(またはCMOS)センサなどからなるイメージセンサ1、画素がマトリックス状に配列されたイメージセンサ1を水平方向に駆動する水平方向ドライバ2、イメージセンサ1を垂直方向にドライブする垂直方向ドライバ3、タイミングクロックを発生するタイミングジェネレータ4、さらに、ラインカウンタ6、光学的黒レベル調整回路5などを含みアナログ入力信号をディジタル信号に変換しかつレベル補正するアナログ・フロント・エンド(AFE)7などによって構成されている。
なお、本実施形態の光学的黒レベル調整回路によって、黒レベルが変動する画像処理装置、例えば、イメージセンサを用いた画像受像装置を構成できる。具体的には、CCD(またはCMOS)カメラ、カメラ付き携帯電話、8mmビデオ、記憶再生装置などの一部を構成できる。
イメージセンサ1は、たとえばCCDの場合、複数のCCD素子がマトリックス状にm(行)×n(列)と配列される。列方向すなわち水平方向にn個のCCDが配置され、かつアクティブ領域と非動作領域に分けられていて、アクティブ領域では外部からの光を受けて、光電流の信号電荷を発生する。この光電流(電荷量)は受光量と時間により決まる。一方、非動作領域は、CCDをたとえばアルミニウム層で避光して外部から光が入らないようにしている。したがって、この非動作領域においてCCDから信号レベルに相当する光電流は発生せず、暗電流のみを発生する。この暗電流は常に出力信号電流に重畳されているので、電流としては不要であり、信号電流から取り除く必要がある。
CCD1は列方向(X方向)にn個、行方向(Y方向)にm個配置されていて、トータルでm×n個の素子で構成されている。また列方向にはCCDに隣接して垂直レジスタが配置されていて、CCDから発生した信号電荷を取り入れて垂直方向に転送する機能を果たしている。さらに、各垂直レジスタの出力から信号電荷を取り出して水平方向に転送するための水平レジスタも備えている。
これらの垂直レジスタと水平レジスタは、水平方向ドライバ2と垂直方向ドライバ3により駆動され、タイミングジェネレータ(TG)4から供給されるタイミング信号に同期して動作し、それぞれ信号電荷を転送する。
タイミングジェネレータTG(4)は水平方向ドライバ2と垂直方向ドライバ3に供給するためのタイミング信号をつくり、位相をずらした複数のクロックを発生する。
そして、CCDから取り出した信号を処理するアナログ・フロント・エンド(AFE)7は、CCDから出力されたアナログ信号をサンプリングし、かつホールドするS/H回路、さらにこのサンプル・ホールドされた信号をADCを用いてディジタル信号に変換するADC、ADCからのディジタル信号から光学的黒レベルの調整(補正)信号を減算する減算回路、この減算回路を含む演算処理部の演算結果を用いてDACを制御するデコーダ(DEC)、さらにDECからの制御信号によりディジタル信号をアナログ信号に変換しこのアナログ信号を補正信号としてS/H回路に供給するDAC、TGから供給されたタイミング信号に同期してCCDの水平方向のラインを計数するラインカウンタ等を有する光学的黒レベル調整回路を含む。この光学的黒レベル調整回路(OB補正回路)5の詳細な構成とその動作については後で詳細に説明する。
図2にOB補正回路5の動作形態図を示す。
OB補正回路5は、入力端子T1から入力されるCCD1において光学的に遮蔽された部分の信号である黒レベル信号SINを、基準の黒レベル信号すなわち、光学的黒レベルペデスタル値OB−PDに補正するための回路である。精密ディジタル光学的黒レベル調整回路30は、入力黒レベル信号SINと光学的黒レベルペデスタル値OB―PDとの誤差が所定範囲以内にある間、ディジタル的に補正を行ない、出力端子T2から補正黒レベル信号Soutを出力する。その補正用誤差値は第1レジスタ34に保持される。
粗アナログ光学的黒レベル調整部20内のデコーダ14は、第1レジスタ34に保持されている補正用誤差値が、閾値を超える時に動作して、V−DAC15の出力の補正を行い、V−DAC15からCDS11に出力される基準信号の値を大きく変化させる。このとき、デコーダ14は、第1レジスタ34に保持されている値をV−DAC15の変化と等しい値だけ変化させる。
このように、精密光学的レベル調整部30は、誤差が閾値内にある期間に動作し、粗アナログ光学的黒レベル調整部20は、誤差が閾値を超えた時にCDS11に入力される基準信号を大きく変化させる動作を行う。
粗アナログ光学的黒レベル調整部20は、相関2重サンプリング回路と呼ばれるCDS(Correlated Double Sampler)11、ADC12、第1減算器13、デコーダ14、V−DAC15で構成されている。精密ディジタル光学的黒レベル調整部30は、第2減算器31、丸め回路32、加算器33、演算器35、レジスタ34、時定数K2とOB-ぺデスタルコード42を保持するレジスタ40とで構成されている。
以下、上述した各構成部分について説明する。
粗アナログ光学的黒レベル調整部20について説明する。CDS11は相関二重サンプリング回路とよばれ、高速のクランプ回路とサンプル回路で構成され、ここでは、クランプに相当する黒レベルの補正電圧(基準信号)を後述のV−DAC15から供給してCDS11に入力し、入力端子T1から入力される黒レベルを示すアナログ信号と上記基準信号の差分を示す信号(アナログ信号)を取り出している。ADC12はアナログ信号をディジタル信号に変換する回路であり、ここでは、上記CDS11から出力されたホールド信号が入力に供給され、TG4から供給されたタイミング信号(CLK)に同期してディジタル信号に変換する。出力されるディジタル信号の精度は12ビット以上が好ましく、12〜16ビットである。第1減算器13はADC12でデジィタル化されたデータからCCDが光学的に遮蔽された状態における光学的黒レベルペデスタルコード(値)(OB Pedestal code )を減算処理するディジタル演算回路である。ペデスタル値はディジタル化されている。
デコーダ14は第1レジスタ34から入力される補正用誤差信号を入力し、所定の演算を行なってV−DAC15の出力アナログ信号を制御する。例えば、補正用誤差信号のビット数を14ビット、V−DAC15の入力信号のビット数を6ビットとし、補正用誤差信号が±256の範囲外にあるとき、補正用誤差信号を128で割り算し、その商を四捨五入した値を求め、その値の分だけV−DAC15の入力値を変化させる。即ち、補正用誤差信号が所定の範囲内にないとき、V−DAC15から出力される基準信号を大きく変化させる。このとき、デコーダ14は、V−DAC15の変化量、即ち、上記値に128を乗じた分だけレジスタ34の値を変化させる。この例では補正用誤差信号とV−DAC15の入力信号の解像度を異なるものとしているが、両者を同じ解像度とする場合には、128による演算は不要となる。V−DAC15は電圧出力の高速DACであり、電圧出力するために、従来の電流出力型のDACを用いる必要はない。
次に精密ディジタル光学的黒レベル調整部30の構成について説明する。第2減算器31の動作は基本的に、上述した前段に設けられた第1減算器13と同じである。この第2減算器31には、前段の第1減算器13から出力されたディジタル補正データDと第1レジスタ34からのデータ(補正用誤差信号)Aが供給され、演算処理してその差D1を出力する。丸め回路32は減算器31から供給されたデータD1の丸め込みを行ない、たとえば28ビットバイナリデータをたとえば15ビットバイナリデータに処理する。これは、後段でデータ処理に実質的に必要なビット数にするため、入力されたデータのMSBから必要なビットを残し、それ下位の不要なビットを切り捨てて、ビット数を減らすものである。
演算器35は、時定数回路41から設定される時定数K2と減算器31から出力される今回の誤差D1と第1レジスタ34に保持されている前回の補正用誤差信号Aとを用いて、下記のフィルタリング演算を行う。

A+D1×K2

時定数K2は、CCD1のライン毎に異ならせることができる。したがって、本実施形態においては、時定数回路41はCCD1のライン数に応じた時定数K2を保持可能になっており、ラインカウンタ44から出力されるライン数に応じて、時定数K2が演算器35に出力されて誤差演算が行われる。なお、時定数K2をライン毎異ならせるのは、ライン毎に誤差収束時間を異ならせることができるようにするためである。その具体例は後述する。
第1レジスタ34には演算器35から供給された過去のデータ(補正用誤差信号)Aが記憶されていて、演算器35からの出力データに応じて逐次更新され、一時的に記憶される。この第1レジスタ34からの出力データは演算器35にフィードバックされるだけでなく、第2減算回路31とさらに粗光学的アナログ黒レベル調整部20のデコーダ14にも供給される。時定数回路(K2)41は、上述したように、演算器35で光学的黒レベル補正を行う演算処理において、第2減算器31からの出力データD1に任意の値を乗算するため、乗算係数(ディジタルデータ)を発生する。この乗算係数すなわち時定数は、水平ライン数に対して可変に設定できるように成されていて、ラインカウンタ(LC)44から供給される制御信号に応じて設定される。ラインカウンタ44はフレーム信号をスタート基準にしてCCDにおけるラインを検知するための回路であり、フレーム信号と水平同期信号等の計数結果に基づいて制御信号が発生される。
OBペデスタルコードは光学的黒の状態のぺデスタル値をディジタル的に示す信号であり、外部または内部のシステム(図示せず)からシリアルデータとしてシリアルインターフェース回路(S/I)50に入力され、このS/I回路50から転送される。この転送されたデータすなわち、光学的に黒の状態の受信時のペデスタルに対応するデータが上述の加算器33へ供給される。
S/I回路50は、上述した時定数回路41とOB-ペデスタルコードレジスタ42へそれぞれ光学的黒レベルを補正するための係数値(時定数K2)と黒レベル補正されたデジタルビデオ信号(輝度)信号を形成するためのペデスタル値(OB−PD)をそれぞれ供給する。
次にAFE50の動作について説明する。
CCDから取り出された信号に対し、粗アナログ光学的黒レベル調整部20で光学的黒レベルの粗い調整が行われる。アナログ信号電圧がCDS11の一方の入力端子に入力され、V−DAC15からの光学的黒レベル調整電圧がCDS11の他方の入力端子に印加されて相関2重サンプリングの動作が行われる。一方、後段の精密ディジタル光学的黒レベル調整部30の第1レジスタ34に記憶されている光学的黒レベル調整信号(補正用誤差信号)がデコーダ(DEC)14に入力され、ここで電圧出力型のV−DAC15へ供給される制御信号が生成される。つぎに、CDS11で光学的黒レベル調整されたアナログ信号は次段のADC12へ供給されここでアナログ信号から12〜16ビット精度のディジタル信号へ変換される。ADC12でディジタル変換された信号は次段の第1減算器13の一方の入力端子に供給され、減算器13の他方の入力端子に精密ディジタル黒レベル調整部30からOBペデスタルコード(光学的黒受信状態のペデスタル信号:ディジタル信号でたとえば10ビット精度)が供給されて、差信号Dが導出される。
次に、この第1減算器13から取り出された信号Dは第2減算器31の一方の入力端子に供給され、第1レジスタ34に記憶されていた光学的黒レベル調整のデータAが減算器31の他方の入力端子に供給され、減算処理がなされて差信号D1が導出される。この結果、この第2減算器31からは光学的黒レベルの調整(補正)された信号が得られる。
たとえば、ADC12の出力レベルを520、黒レベルの目標値(OBペデスタルコード)を512とする。今仮に第1レジスタ34に記憶された値を0とすると、第2減算器31の出力信号D1(=D−A)は520−512−0=8となり、この値が次段の演算器35へ供給される。この演算器35には第1レジスタ34に記憶されている(この例ではA=0である)データの0と時定数回路41からの係数K2も供給され、これらのデータを用いて演算処理がされる。具体的には前述したように、A+D1×K2の加算、乗算の演算処理で、0+8×K2である。ここで、K2=1/Kであり、Kの値は2のnべき乗であって、n=1すなわちK=2とすると、K2=1/2となるから、演算処理結果は4となる。ここでD1×K2の演算処理をフィルタリングとよぶことにする。したがって、演算器35でフィルタリングされた結果の値4と第1レジスタ34の値0とが加算された値の4が第1レジスタ34に記憶される。
次に、同様に2回目の光学的黒レベル補正の処理を行う。ADC12の出力値が前と同じ520とすると、減算器13の出力データDは8であり、レジスタ34に記憶されている値Aが4であるから減算器31の出力データD1は4となる。いま、Kの値を固定した場合について考慮すると、K=2であるからK2=1/2であり、演算器35でのフィルタリングさた結果は4/2=2となる。この結果と第1レジスタ34に記憶されている値4とが加算されて6となる。したがって、演算器35から得られた演算処理結果の値6が第1レジスタ34に記憶される。
以後同様に処理を行う。3回目の処理でフィルタリングされた結果は1,演算器35の出力結果である第1レジスタ34に記憶される値は7となり、第4回目の処理は、それぞれの値が0.5と7.5になる。
この結果、フィルタリングされる値は4,2,1,0.5,・・・と2のべき乗にしたがって減少する。また第1レジスタ34に記憶される値は、0,4,6,7,7.5,・・・と増加していく。
これらの処理結果を以下の表1に示す。
ここで、目標値は512、ADC出力は520とした。
Figure 0004345004
デコーダ14は、上限と加減のリミット値を制御信号により設定し、このリミットすなわち上限と下限の範囲以内に入力信号があるとデコーダ14からV−DAC15に出力されるデータは更新されない。一方、第1レジスタ34からデコーダ14に供給される値Aが増加して、その値Aがデコーダ14の上限または下限値を超えると、V−DAC15に供給されるデータが更新され、その更新されたディジタルデータがアナログ電圧に変換され、このアナログ電圧が光学的黒レベル調整値としてCDS11に供給される。このCDS11で入力アナログ信号の光学的黒レベル調整が行われる。後者の場合さらに、デコーダ14は、レジスタ34に記憶されている値AをV−DAC15の更新データと同じだけ更新する。
以上の動作から、デコーダ14に供給される値Aがデコーダ14で設定された上限または下限の範囲内にあるときは、精密ディジタル光学的黒レベル調整部30で上述した動作が繰り返されて光学的黒レベルの細かな調整が行われ、また上記値Aが設定された上限、下限の範囲外のときは粗アナログ光学的黒レベル調整部20において粗い光学的黒レベルの調整が行われる。
これらの一連の動作を図3に示す。OBペデスタルを中心、レジスタ34の出力である補正用誤差信号Aがデコーダ14のリミット(基準値)範囲内にあると、精密デジタル光学的黒レベル補正部30で補正がなされ、補正用誤差信号Aが上記リミットをこえると、デコーダ14から補正されたデータがV−DAC15に転送される。
V−DAC15の出力電圧をCDS11に供給し、補正処理が繰り返される。補正用誤差信号Aを14ビット、V−DAC15の入力信号を6ビットとした場合、上記リミットの一例として、±256を用いることができる。例えば、補正用誤差信号Aが300の場合、上記リミットの範囲外であるから、当該300をV−DAC15の更新単位となる128で割り、その商を四捨五入すると2が得られる。デコーダ14は、V−DAC15の現在の入力信号32から2を減じた値30を新たな入力信号としてV−DAC15に供給する。そして、2×128の256を300から減じた44をレジスタ34の新たな補正用誤差信号として設定する。このように、V−DAC15の入力信号の解像度をレジスタ34に記憶される補正用誤差信号よりも粗くすることにより、V−DAC15として精度のよいものを使用する必要がなくなり、ICチップのコストを削減できる。勿論、補正用誤差信号とV−DAC15のビット数を同じし、両者の解像度を同じとしてもよい。デコーダ14に保持されるV−DAC15の入力信号の値は、S/I回路50を介して供給され得る。
次に、第2の実施形態について図2を用いて説明する。
まずライン数による時定数切り替えモードについて説明する。
図2の第1の実施形態の説明においては、時定数K2に関して一定とした条件で説明した。さらに、水平ライン数に応じて時定数を切り替え(変更)することもできる。水平ライン数をラインカウンタ44で計数し、その計数値に対応して、KすなわちK2=1/Kをいろいろな値に設定する。具体的には、Kの値は内部又は外部のシステム(ここでは図示せず)を用いてS/I回路50を介して時定数回路41の時定数データを変更する。
フレーム信号を用いてラインカウンタ44をリセットし、1〜A1ラインまでの間に時定数をK2=1/2に設定し、次にA1+1〜A2ラインまでの間に異なる時定数K2=1/4とし、A2以降に、たとえばK2=1/128と設定できる。この場合、1ライン〜A1ラインまでの場合の動作は第1実施の形態で説明した動作説明と同じである。
A1+1〜A2ラインまでは、K2=1/4であるから、仮にADC12の出力値が前と同じ520とすると、第1レジスタ34の最初の値が0の場合、第2減算器31の出力データは8であり、このデータが演算器35に供給されるとともに、第1レジスタ34に記憶されていた値0も供給される。Kの値はK=4のままであるから、K2=1/4であり、この演算器35でのフィルタリング結果は8/4=2で、この結果と第1レジスタ34に記憶されている値0とが加算されて2となる。演算器35における演算処理結果の値2が第1レジスタ34に記憶される。
以後同様に処理を行う。2回目の処理でフィルタリングされた結果はD−A=8−2=6、でフィルタリング結果は6/4となる。このフィルタリング結果の6/4と2が加算され6/4+2の値が演算器35の出力結果であり、その値が第1レジスタ34に記憶される。
3回目の処理は、それぞれの値がD−A=8−(6/4+2)=4+1/2、フィルタリング値は9/8、この値が第1レジスタ34に記憶されている値の6/4+2と加算され、4+5/8が出力されて第1レジスタ34に記憶される。さらにラインが増えるにつれて、同様な処理が繰り返される。この結果フィルタリング計数値はK2=1/2の場合と比較して急速に減少することになり、黒レベル補正は早くなるが、ノイズにたいして影響され易くなる。一般に、時定数K2を大きくすると、すなわちKの値を小さくするとフィルタリングの結果は急激に減少し、黒レベル補正速度が速くなるが、逆にノイズに影響されやすくなる問題が発生するなど相反する結果となる。
逆にKの値を大きくすると(時定数K2を小さくする)、以前説明したK2=1/2の場合に比べて、フィルタリングの値の減少速度が緩やかになり、黒レベル補正の速度は遅くなる。すなわち、フィルタリングの速度が遅くなり黒レベル補正が遅くなるが、ノイズに対して影響されにくくなるメリットがある。
したがって、本発明の構成にし、かつライン数に応じて時定数を可変して、光学的黒レベル調整の速度とノイズの影響を考慮して動作させると、従来綺麗な画面を形成するのに数フレームかかったが、今回の構成による機能を用いると、従来より、少ないフレーム数で実現できるようになる。
次に、本発明の第3の実施形態である、ライン数による欠陥画素の検出モードについて図4を用いて説明する。
図4に示した光学的黒レベル調整部5Aは図2の構成にさらにラインカウンタ機能と誤差指定機能を追加したものであり、基本動作は前述の第1と第2実施形態と同じである。図2と同じ機能部は同じ番号を用いることにする。
図4は、図2の第2の実施形態と同様に、粗アナログ光学的黒レベル調整部20と精密ディジタル光学的黒レベル調整部60から構成されていて、前者の粗アナログ光学的黒レベル調整部20 は、図2と同じである。(ここでは繰り返し説明することを省略する。)後者の精密ディジタル光学的黒レベル調整部60は、色々なモードに対応できるように、ライン数による時定数切替、ライン数による欠陥画素の検出モード切替、さらにライン数による誤差ラッチモード切替機能が設けられている。
精密ディジタル光学的黒レベル調整部60は、図2の構成の他に、第1減算器13の出力に並列に接続された2つの第3,4減算器65,67、第3レジスタ61、第1比較器62、Line-カウンタ63、第2比較器64、SW66、LC(ラインカウンタ)68を有する。ライン数による時定数切り替えを可能とするためにラインカウンタ68が設けられ、これを用いて誤差ラッチモード切替を行うために第4減算器67、第3レジスタ61、第1比較器62、が設けられ、さらにライン数による欠陥画素の検出モード切替を行うために第3減算器65、第2レジスタ36、演算器35、第2比較器64、SW(スイッチ)66がそれぞれ設けられている。
次にライン数による欠陥画素の検出モードの動作について説明する。
図4において、フレーム信号(図示せず)によりLC68をリセットし、ライン数の計数を開始する。ラインが指定ラインに達するまでは、第3減算器65からの出力データが指定誤差以上になってもその誤差(出力データ)を用いて補正を行なう。次に、ライン数が所定レベルに達すると、第2比較器64による第3減算器65の出力データと指定誤差との比較が有効化される。第3減算器65からの出力データが指定誤差以下のときには、第2比較器64ら出力される制御信号に制御されてSW66が第3減算器65の出力データを演算器35に供給する。第3減算器65からの出力データが指定誤差以上になると、第2比較器64から出力される制御信号に制御されてSW66が0レベル信号を演算器35に供給する。この結果、所定レベル以上の画素データが入力された場合、その画素を無視する動作を行うことができる。
本発明の第4の実施形態である、ライン数による誤差ラッチモード切替について図4を用いて説明する。
まず第図4において、Line-カウンタ63のカウンタ値が大きくなり、指定ラインに達したときについて説明する。このとき第3レジスタ61にラッチ制御信号が供給される。すなわち、第1比較器62から第3レジスタ61に制御信号(ラッチ信号)を供給する。この制御信号により、演算器35からの誤差データすなわち、黒レベル補正値(A+D1×K2)が第3レジスタ61に供給されラッチされる。その結果、第4減算器67において、第1減算器13の出力データとこのラッチされたデータとが減算処理されて、丸め回路32へ出力され、加算器33でOB-ペデスタル値と加算されて出力される。
次に、上記誤差ラッチモードでフレーム開始からラインカウンタ値が設定値に達すまでの期間の動作について説明をする。この期間の動作は3つのモードに区別され、通常モード、高速収束モード、パワーオンモードがある。以後、各モードについて説明する。
まず、通常モードについて図4を用いて説明する。この通常モードのとき、フレームの最初の補正用誤差値Aが、上限基準値より大きいかまたは小さいかを判定し、この判定結果に応じて演算器35のフィルタリング処理を実行する。それ以外は、以上に説明したことと同じであるので、ここでは省略することとする。動作を理解し易くするため時定数をK1>K2>K3(たとえば、K1=1,K2=1/4、K3=1/210)として考察する。
フレームが供給されたとき、最初の誤差値Aが上述の上限基準値を超えている場合、デコーダ14がV−DAC15の値を更新する。そして、同時に、第4レジスタ69の誤差値AからV−DAC15の更新分だけ引いてその値を更新する。ライン0〜A1までの間、時定数をK1(=1/K、K=1)として動作させる。この場合、高速に動作するがノイズは影響しない。次に、A1+1ライン〜A2ラインまでの間、時定数をK2に設定して動作させる。ここでK2(=1/K、K=4)として、ノイズを減らすことができる。さらに、A2ライン以降は、時定数K3(=1/K;K=210)としてノイズを完全に落とすことができる。
次にフレームが供給されたときの誤差値Aが上記基準値以内のとき、V−DAC15および誤差値を保持する第4レジスタ69の値をそのまま維持する。ライン1〜A2ラインまでの間、時定数をたとえばK2として演算処理する。ラインA2以降は、時定数は上述のK3として動作させる(ここではK1は使用しない)。
次に、高速収束モードのときについて説明する。
このモードのとき、フレーム信号の最初に、現在のV−DAC15の値に所定の値を加算し、第4レジスタ69の保持されている誤差値Aから該所定値の値に相当する値を差し引いてその値を更新する。このとき、ライン1〜A1までは時定数K1で動作させ、ラインA1+1〜A2までは時定数K2で動作させ、さらに、ラインA2以降は時定数K3で動作させる。
具体的には1ラインをK1、2ラインをK2として動作すると満足できる結果が得られ、換言すると2ラインで正常動作に引き込むことができ、いわゆる高速動作が可能である。
ラインに応じてこのように時定数を設定して高速に動作できるようにすると、カメラなどで急に明るい場所から暗い場所を撮影する場合などにおいて、ゲインが変わることによる色ずれを防止できる。
さらに、パワーオンモードについて説明する。電源をONにした過渡状態においてシステム全体の動作がまだ不安定な期間における動作である。このモードのとき、フレームの信号の最初に、現在のV−DAC15の値を所定の値(例えば、6ビットデータで32に31を加算した63)にセットし、誤差値Aに所定の値(例えば、14ビットデータとして、128×31)を加算し、第4レジスタ69に保持されている誤差値を該所定の値に相当する値(128×31)が加算された値にセットする。ライン1〜A1の間、時定数をK1として動作させ、ラインA1+1〜A2までの間時定数K2で動作させる。そして、ラインA2以降は時定数K3で動作させる。このように、電源投入時、時定数を変えて黒レベル補正のフィルタリングを切り替えることにより、電源投入時でも高速に光学的黒レベルの調整ができる。
以上説明したように、本発明によれば、ライン数に対応して、時定数を切り替えることにより、アナログ方式では不可能であった、数ラインで黒レベル補正動作の収束が可能になった。また、モニターを見ながらの撮影などにおいて、明るさの変化に応じてゲインを切り替えた場合でも、高速で動作が収束するので、フレームに不自然な色つきが発生することを防止できる。
また、アナログ方式の場合、湿度が高い環境下では、LPFなどに用いる容量のリーク電流により、黒レベルの補正レベルが変わることから、画面の上部と下部で黒レベルが変化するなどの弊害が起きたが、本発明の構成においては、このような弊害は発生しない。またこの外、本発明では、エラーリミット機能により、画素欠陥による黒レベルの変動を防止でき、さらにエラーラッチ機能を備えることにより、フレーム内で黒レベルを一定にできるので、ラインノイズの発生を防止することもできる。この外、ゲインを可変する場合などのように、条件を変更する場合、高速収束モードに一時移行することにより、数ラインでの収束が可能になり、フレームの最初から正常な画像を出力することができる。
本発明に係る光学的黒レベル調整回路を含むCCDシステム構成図である。 本発明の光学的黒レベル調整回路の構成を示す回路図である。 本発明の光学的黒レベル調製回路の動作状態を示した図である。 本発明の光学的黒レベル調整回路の他の構成を示す回路図である。 従来の光学的黒レベル補正回路の構成図である。
符号の説明
1,71…CCD(受光素子)、2…Hdriv(水平方向ドライバ)、3…Vdriv(垂直方向ドライバ)、4…TG(タイミングジェネレータ)、5…AFE(アナログ・フロント・エンド)、6,68…LC(ラインカウンタ)、10…CCDシステム図、20…粗アナログ光学的黒レベル調整部、11…CDS(Correlated Double Sampler:相関2重サンプル回路)、12,82…ADC(Analog-Digital Converter:アナログ・ディジタル変換器:AD変換器)、13…第1減算器、14…デコーダ(DEC)、15…V-DAC(Voltage type Digital-Analog Converter:電圧出力型ディジタル・アナログ変換器)、30…精密ディジタル光学的黒レベル調整部、31…第2減算器、32…丸め回路、33…加算器 、34…第1レジスタ、35…演算器、36…第2レジスタ、41…時定数回路、42…OB-ペデスタルコード(光学的ペデスタルコード発生回路)、50…S/I(シリアル入力回路)、61…第3レジスタ、62…第1比較器、63…Line-カウンタ(ラインカウンタ)、64…第2比較器、65…第3減算器、66…SW(スイッチ)67…第4減算器、69…第4のレジスタ、83…減算器、81…S/H(サンプル・ホールド)回路、84…デコーダ、85…I−DAC(電流出力型ディジタル・アナログ変換器)、86…増幅器、87,88…外付コンデンサ(キャパシタ)

Claims (11)

  1. 光学的黒レベルと基準光学的黒レベル信号との出力誤差が所定範囲内の時、与えられた時定数を用いて誤差が所定値以内になるようにディジタル演算により黒レベル補正信号を生成するディジタル黒レベル調整回路と、
    前記誤差が所定範囲を超えた時、上記誤差をアナログ的に相殺させるアナログ黒レベル調整回路と、
    を有し、
    前記ディジタル黒レベル調整回路が、誤差処理用の演算回路と、該演算回路の補正演算するための補正係数を設定する時定数回路とを備える、
    光学的黒レベル調整回路。
  2. 光学的黒レベルと基準光学的黒レベル信号との出力誤差が所定範囲内の時、与えられた時定数を用いて誤差が所定値以内になるようにディジタル演算により黒レベル補正信号を生成するディジタル黒レベル調整回路と、
    前記誤差が所定範囲を超えた時、上記誤差をアナログ的に相殺させるアナログ黒レベル調整回路と、
    を有し、
    前記ディジタル黒レベル調整回路、前記光学的黒レベル信号を水平ライン数に応じて演算条件を設定し演算処理する演算器を備える、
    光学的黒レベル調整回路。
  3. 上記アナログ黒レベル調整回路が、電圧出力型ディジタル・アナログ変換器を備え
    請求項記載の光学的黒レベル調整正回路。
  4. 前記ディジタル黒レベル調整回路が、誤差処理用の演算回路と、該演算回路の補正用データの補正係数を設定する時定数回路とを更に備える、
    請求項記載の光学的黒レベル調整回路。
  5. 光学的黒レベルと基準光学的黒レベル信号との出力誤差が所定範囲内の時、与えられた時定数を用いて誤差が所定値以内になるようにディジタル演算により黒レベル補正信号を生成するディジタル黒レベル調整回路と、
    前記誤差が所定範囲を超えた時、上記誤差をアナログ的に相殺させるアナログ黒レベル調整回路と、
    を有し、
    前記ディジタル黒レベル調整回路は、水平ラインを計数するカウンタと、光学的黒レベルの補正値を演算する演算器と、前記カウンタ値に応じて前記演算器の出力データをラッチする記憶回路と、前記カウンタの計数値に応じて、前記記憶回路から前記記憶回路のデータを導出する制御回路とを備える、
    光学的黒レベル調整回路。
  6. 前記カウンタの計数値が所定以上のとき前記記憶回路のデータを出力する制御信号を発生する制御信号発生回路を更に備える、
    請求項記載の光学的黒レベル調整回路。
  7. 前記制御回路でカウンタの値と比較する基準値を可変する設定回路を更に備える、
    請求項記載の光学的黒レベル調整回路。
  8. 光学的黒レベルと基準光学的黒レベル信号との出力誤差が所定範囲内の時、与えられた時定数を用いて誤差が所定値以内になるようにディジタル演算により黒レベル補正信号を生成するディジタル黒レベル調整回路と、
    前記誤差が所定範囲を超えた時、上記誤差をアナログ的に相殺させるアナログ黒レベル調整回路と、
    を有し、
    前記ディジタル黒レベル調整回路は、水平ラインを計数するカウンタと、光学的黒レベルの調整値を求める演算器と、該演算器の演算調整係数を設定する係数設定回路と、前記カウンタの計数値が所定以下のとき、システム動作に対応した黒レベル調整回路を切り替えるモード発生器とを備える、
    光学的黒レベル調整回路。
  9. 前記モード発生器はフレーム信号開始の光学的黒レベル誤差値の大小を判断する判断手段を備る、
    請求項記載の光学的黒レベル調整回路。
  10. 前記モード発生器のモードを通常動作モード、高速収束モード、電源オンモードとした
    請求項記載の光学的黒レベル調整回路。
  11. 前記各モードに対して、水平ライン数に応じて前記係数設定回路から係数を任意に設定するようにした
    請求項10記載の光学的黒レベル調整回路。
JP2004129071A 2004-04-23 2004-04-23 光学的黒レベル調整回路 Expired - Fee Related JP4345004B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004129071A JP4345004B2 (ja) 2004-04-23 2004-04-23 光学的黒レベル調整回路
EP05252418A EP1589747B1 (en) 2004-04-23 2005-04-19 Optical black level control circuits and methods
DE602005004196T DE602005004196T2 (de) 2004-04-23 2005-04-19 Schaltung und Verfahren zur Kontrolle des optischen Schwarzwertes
US11/111,014 US7714913B2 (en) 2004-04-23 2005-04-21 Optical black level control circuit
KR1020050033439A KR101194915B1 (ko) 2004-04-23 2005-04-22 광학적 흑 레벨 조정 회로 및 그 방법과, 화상 처리 장치
CNB2005100674787A CN100377569C (zh) 2004-04-23 2005-04-25 光学黑色电平控制电路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004129071A JP4345004B2 (ja) 2004-04-23 2004-04-23 光学的黒レベル調整回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005311919A JP2005311919A (ja) 2005-11-04
JP4345004B2 true JP4345004B2 (ja) 2009-10-14

Family

ID=34940896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004129071A Expired - Fee Related JP4345004B2 (ja) 2004-04-23 2004-04-23 光学的黒レベル調整回路

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7714913B2 (ja)
EP (1) EP1589747B1 (ja)
JP (1) JP4345004B2 (ja)
KR (1) KR101194915B1 (ja)
CN (1) CN100377569C (ja)
DE (1) DE602005004196T2 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7084911B1 (en) * 2002-11-08 2006-08-01 Eastman Kodak Company Black level calibration method for imager with hysteresis comparison and adaptive step size
JP4791122B2 (ja) * 2004-11-12 2011-10-12 オリンパス株式会社 クランプ回路、及びこのクランプ回路を有するデジタルカメラシステム
US7427735B2 (en) * 2005-12-14 2008-09-23 Micron Technology, Inc. Method and apparatus for setting black level in an imager using both optically black and tied pixels
JP2007194899A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像信号クランプ回路
JP4931546B2 (ja) * 2006-10-24 2012-05-16 ソニー株式会社 固体撮像装置及び撮像装置
GB2446844B (en) * 2006-12-05 2011-05-25 Wolfson Microelectronics Plc Callibration circuit and asociated method
US20080203953A1 (en) * 2007-02-28 2008-08-28 Hong Zhang Control bandwidth for cost effective ac motor drives in aerospace applications using two dsp devices with dissimilar redundant inter-processor communication link
JP5104036B2 (ja) 2007-05-24 2012-12-19 ソニー株式会社 固体撮像素子とその製造方法及び撮像装置
JP5106017B2 (ja) * 2007-09-20 2012-12-26 三洋電機株式会社 カメラ
JP4656115B2 (ja) * 2007-09-27 2011-03-23 ソニー株式会社 撮像装置、画像信号処理回路、および画像信号処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP5487667B2 (ja) * 2009-03-23 2014-05-07 株式会社リコー 画像読取装置および画像形成装置
JP5251777B2 (ja) * 2009-07-30 2013-07-31 ソニー株式会社 固体撮像素子およびカメラシステム
US8179455B2 (en) * 2010-03-11 2012-05-15 Hong Kong Applied Science And Technology Research Institute Co., Ltd. Optical black-level cancellation for optical sensors using open-loop sample calibration amplifier
CN102256046B (zh) * 2010-05-21 2013-04-17 北京创毅视讯科技有限公司 一种快速跳变移动模拟电视视频信号的整形方法和装置
JP2012065115A (ja) 2010-09-15 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 画像処理装置及び方法
CN103067675B (zh) * 2012-12-14 2018-02-27 上海集成电路研发中心有限公司 Cmos像素阵列校正系统
US9224782B2 (en) 2013-04-19 2015-12-29 Semiconductor Components Industries, Llc Imaging systems with reference pixels for image flare mitigation
JP6090696B2 (ja) * 2013-05-30 2017-03-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 クランプ処理方法
JP2015050671A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 株式会社東芝 固体撮像装置
JP6604907B2 (ja) * 2016-06-09 2019-11-13 キヤノン株式会社 画像読取装置、画像読取方法、及びプログラム
CN108322679B (zh) * 2017-12-29 2020-06-30 成都微光集电科技有限公司 一种消除暗电流的电路及系统
CN110365922B (zh) * 2019-07-03 2021-09-14 成都微光集电科技有限公司 一种图像传感器的黑电平校正方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3263789B2 (ja) * 1992-04-08 2002-03-11 ソニー株式会社 撮像装置
US5410365A (en) * 1992-04-02 1995-04-25 Sony Corporation Video camera with coarse analog and fine digital black level adjustment
US5659355A (en) * 1994-10-31 1997-08-19 Eastman Kodak Company CCD dark mean level correction circuit employing digital processing and analog subtraction requiring no advance knowledge of dark mean level
US6750910B1 (en) * 1998-07-15 2004-06-15 Texas Instruments Incorporated Optical black and offset correction in CCD signal processing
JP4454750B2 (ja) * 1999-12-28 2010-04-21 日本バーブラウン株式会社 イメージセンサ用のフロントエンド信号処理の方法および装置
US6806901B1 (en) * 2000-10-31 2004-10-19 Texas Instruments Incorporated Controlling the range and resolution of offset correction applied to the output of a charge coupled device
JP4655383B2 (ja) * 2001-02-23 2011-03-23 ソニー株式会社 イメージセンサの画像信号処理装置
US7259787B2 (en) * 2003-03-27 2007-08-21 Eastman Kodak Company Digital black clamp circuit in electronic imaging systems
US20050007461A1 (en) * 2003-07-11 2005-01-13 Novatek Microelectronic Co. Correction system and method of analog front end

Also Published As

Publication number Publication date
CN1691747A (zh) 2005-11-02
EP1589747A1 (en) 2005-10-26
CN100377569C (zh) 2008-03-26
US20050237402A1 (en) 2005-10-27
DE602005004196D1 (de) 2008-02-21
KR20060047392A (ko) 2006-05-18
EP1589747B1 (en) 2008-01-09
DE602005004196T2 (de) 2008-12-24
KR101194915B1 (ko) 2012-10-25
JP2005311919A (ja) 2005-11-04
US7714913B2 (en) 2010-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4345004B2 (ja) 光学的黒レベル調整回路
US9800809B2 (en) Imaging apparatus, imaging system, and method for reducing a difference in resolutions
JP4952758B2 (ja) 固体撮像装置、撮像装置
US8743254B2 (en) Solid-state imaging device, imaging device, electronic equipment, A/D converter and A/D conversion method
JP5375277B2 (ja) 固体撮像装置、撮像装置、電子機器、ad変換装置、ad変換方法
US8264580B2 (en) Solid state imaging device, signal processing method of solid-state imaging device and imaging apparatus capable of removing vertical smears
KR101524737B1 (ko) 데이터 처리기, 고체 촬상 소자, 촬상 장치, 및 전자 기기
KR101450718B1 (ko) 데이터 처리 방법, 데이터 처리 장치, 고체 촬상 장치,촬상 장치, 전자기기
US20030202111A1 (en) Apparatus and methods for dark level compensation in image sensors using dark pixel sensor metrics
JP4952498B2 (ja) データ処理装置、固体撮像装置、撮像装置、電子機器
JP2008136043A (ja) 固体撮像装置、撮像装置
JPH11317666A (ja) デジタル自動利得制御回路
CN107154803B (zh) 信号处理设备、信号处理方法和摄像设备
JP2013098598A (ja) 撮像装置
JP2013175936A (ja) 半導体装置、及び、撮像装置
JP2013051575A (ja) 固体撮像装置、撮像装置および撮像方法
JP4791122B2 (ja) クランプ回路、及びこのクランプ回路を有するデジタルカメラシステム
JP4403873B2 (ja) クランプレベル調整装置および電子カメラ
US6806901B1 (en) Controlling the range and resolution of offset correction applied to the output of a charge coupled device
JPH0865580A (ja) 撮像装置
JP4340803B2 (ja) 欠陥感光画素からの誤った画像信号を補正するためのシステム及び方法
JP2002152600A (ja) 電子カメラ装置及びマルチチャンネルクランプ回路
JP6370510B2 (ja) 撮像装置、撮像システム及びad変換回路の駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050816

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees