JP6090696B2 - クランプ処理方法 - Google Patents

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Description

本開示は、撮像素子及びその撮像素子を用いた撮像装置における画像信号のクランプ処理方法に関するものである。
特許文献1は、暗電流が非常に大きくても画像の垂直方向のシェーディングを抑えることができるクランプ処理方法を開示する。
特開2010−147638号公報
本開示は、ランダムノイズの影響を低減することができ、また撮像素子の蓄積時間が変化する場合にも画像信号の黒信号レベルの変動を抑制することができるクランプ処理方法を提供する。
本開示に係る第1のクランプ処理方法は、被写体を撮像して得られる有効画素信号を出力する有効画素領域と、有効画素信号が出力されるのに先立って出力される遮光画素信号を出力する第1の遮光画素領域とを有する、光電変換素子を2次元的に配置した撮像素子を用いて連続したフレームの画像信号を出力する場合のクランプ処理方法である。しかも、現在のフレームであるフレーム(n)の第1の遮光画素領域の遮光画素を含む第1の基準値算出領域の第1の基準値算出画素信号を加算平均して算出する第1の加算平均値A(n)に第1の安定化処理を施して得られる第1の基準値RA(n)を、現在のフレームであるフレーム(n)の有効画素信号から減算して所定の目標値を加算することにより有効画素信号の光学的黒信号レベルを決定する第1のクランプ処理を行う。
本開示に係る第2のクランプ処理方法は、上記第1のクランプ処理方法において、有効画素信号が出力された後に出力される遮光画素信号を出力する第2の遮光画素領域を撮像素子が更に有する場合のクランプ処理方法である。しかも、現在のフレームであるフレーム(n)の画像信号の光学的黒信号レベルに変化がない定常状態である場合には、少なくとも第2の遮光画素領域の遮光画素を含む第2の基準値算出領域の第2の基準値算出画素信号を加算平均して算出する第2の加算平均値B(n)に第2の安定化処理を施して得られる第2の基準値RB(n)を、1フレーム後のフレーム(n+1)の有効画素信号から減算して所定の目標値を加算することにより有効画素信号の光学的黒信号レベルを決定する第2のクランプ処理を行う。現在のフレームであるフレーム(n)の画像信号の光学的黒信号レベルが変化する遷移状態である場合には、前述の第1のクランプ処理を行う。
本開示に係る第3のクランプ処理方法は、被写体を撮像して得られる有効画素信号を出力する有効画素領域と、有効画素信号が出力された後に出力される遮光画素信号を出力する第2の遮光画素領域とを有する、又は、有効画素信号が出力されるのに先立って出力される遮光画素信号を出力する第1の遮光画素領域を更に有する、光電変換素子を2次元的に配置した撮像素子を用いて連続したフレームの画像信号を出力する場合のクランプ処理方法である。しかも、1フレーム前のフレーム(n−1)で算出した、少なくとも第2の遮光画素領域の遮光画素を含む第2の基準値算出領域の第2の基準値算出画素信号を加算平均して算出する第2の加算平均値B(n−1)に第2の安定化処理を施して得られる第2の基準値RB(n−1)を、現在のフレームであるフレーム(n)の画像信号全体から減算して所定の目標値を加算することにより画像信号の光学的黒信号レベルを決定する第3のクランプ処理を行い、現在のフレームであるフレーム(n)の第3のクランプ処理後の第1の遮光画素領域又は第2の遮光画素領域の少なくとも一方の遮光画素を含む第3の基準値算出領域の第3の基準値算出画素信号を加算平均して算出する第4の加算平均値に所定の補正加算平均値RBCを加算した値から所定の目標値を減算した値をクランプ補正値として、第3のクランプ処理後の有効画素信号から減算することにより有効画素信号の光学的黒信号レベルを補正するクランプ補正処理を行う。
以上のように、本開示によれば、撮像素子の蓄積時間が変化する場合にも有効画素領域のクランプ処理後の黒信号レベルが変動することなく、安定した画像信号を出力することが可能なクランプ処理方法を提供することができる。したがって、本開示はフレームレートを変えながらの撮像に多大の効果を発揮する。
実施の形態で使用する撮像素子の画素構成を示す図である。 実施の形態1における各基準値の算出に使用する遮光画素領域を示す図である。 実施の形態1におけるクランプ処理方法を実現するためのクランプ処理回路の構成例を示すブロック図である。 基準値算出部の構成例を示すブロック図である。 安定化処理部の構成例を示すブロック図である。 安定化処理部の他の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1における画像信号の各フレームでの信号レベルの変化及びクランプ処理動作を説明する図である。 実施の形態1におけるクランプ処理方法を実現するためのクランプ処理回路の他の構成例を示すブロック図である。 補正基準値加算部の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1におけるクランプ処理の切り替え動作を説明する図である。 実施の形態1の変形例における各基準値の算出に使用する遮光画素領域を示す図である。 実施の形態1の他の変形例における各基準値の算出に使用する遮光画素領域を示す図である。 基準値算出部の他の構成例を示すブロック図である。 実施の形態2におけるクランプ処理方法を実現するためのクランプ処理回路の構成例を示すブロック図である。 実施の形態3における各基準値の算出に使用する遮光画素領域を示す図である。 実施の形態3の変形例における各基準値の算出に使用する遮光画素領域を示す図である。 実施の形態3の他の変形例における各基準値の算出に使用する遮光画素領域を示す図である。 実施の形態3におけるクランプ処理方法を実現するためのクランプ処理回路の構成例を示すブロック図である。 実施の形態3における画像信号の各フレームでの信号レベルの変化及びクランプ処理動作を説明する図である。 補正加算平均値加算部の構成例を示すブロック図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下、実施の形態について、図1から図20を用いて説明する。
図1は、実施の形態で使用する撮像素子の構成を示す図である。図1に示すように、実施の形態で使用する撮像素子は、有効画素信号を出力する有効画素領域1と、有効画素信号が出力されるのに先立って遮光画素信号を出力する第1の遮光画素領域2と、有効画素信号が出力された後に遮光画素信号を出力する第2の遮光画素領域3とから構成される。
(実施の形態1)
図2は、実施の形態1における各基準値の算出に使用する遮光画素領域を示す図である。実施の形態1のクランプ処理方法では、図2に示すように、第1の遮光画素領域2の遮光画素を含むように第1の基準値算出領域(斜線部分A)を設定し、第2の遮光画素領域3の遮光画素を含むように第2の基準値算出領域(斜線部分B)を設定する。
図3は、実施の形態1のクランプ処理方法を実現するためのクランプ処理回路の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、実施の形態1のクランプ処理回路は、撮像素子10と、第1の基準値算出部11と、第2の基準値算出部12と、第1の選択部14と、基準値減算部15と、目標値加算部16とから構成される。以下の説明では、第1の基準値算出部11と第2の基準値算出部12とを総称して基準値算出部100と言う場合がある。
撮像素子10は、図1に示す構成の各画素を上位ラインから下位ラインへと順に、また各ラインでは左画素から右画素へと順に走査するように画素信号を順次出力する。第1の基準値算出部11は、撮像素子10から出力される第1の基準値算出領域Aの画素信号から第1の基準値RAを算出する。第2の基準値算出部12は、撮像素子10から出力される第2の基準値算出領域Bの画素信号から第2の基準値RBを算出する。第1の選択部14は、第1の基準値RAと第2の基準値RBとのいずれかを選択して出力する。基準値減算部15は、撮像素子10から出力される有効画素信号から第1の選択部14により選択された基準値を減算して出力する。目標値加算部16は、基準値減算部15から出力される有効画素信号にクランプ処理の目標値を加算して出力する。なお、基準値減算部15と目標値加算部16との順序は入れ替わっても構わない。
このように構成されたクランプ処理回路により、第2の基準値算出領域Bにおいては、第2の基準値算出領域B内の遮光画素を1フレーム毎に1回加算平均して算出する第2の加算平均値B(n)に第2の安定化処理を施して得られる信号レベルを第2の基準値RB(n)として生成する。ここに、nはフレーム番号である。
ここで第2の安定化処理とは、第2の加算平均値B(n)のランダムノイズ等の影響による変動を抑制するために施す処理であり、その機能はON/OFF可能とする。
図4は、図3のクランプ処理回路における、第1の基準値算出部11の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、第1の基準値算出部11は、基準値算出領域加算平均部110と、安定化処理部111と、第2の選択部112とから構成される。
基準値算出領域加算平均部110は、撮像素子10から出力される第1の基準値算出領域Aの画素信号の加算平均値A(n)を出力する。安定化処理部111は、基準値算出領域加算平均部110から出力される加算平均値A(n)に対して安定化処理を施し、ランダムノイズの影響による加算平均値A(n)の変動を抑制して第1の基準値RA(n)を出力する。第2の選択部112は、加算平均値A(n)の安定化処理のON/OFFに相当する処理を行うため、ON時は安定化処理部111の出力を選択し、OFF時は基準値算出領域加算平均部110の出力を選択してそれぞれ出力する。
第2の基準値算出部12の構成は、第1の基準値算出部11と同様であるので説明を省略する。
第2の安定化処理ONの場合の処理方法として、例えば現在のフレームであるフレーム(n)の第2の加算平均値B(n)と1フレーム前のフレーム(n−1)の第2の基準値RB(n−1)とを所定の割合で重み付け加算平均を行って現在のフレームであるフレーム(n)の第2の基準値RB(n)を生成する、すなわち、現在のフレームであるフレーム(n)の第2の加算平均値B(n)に所定の係数KB(KB≦1)を乗算した値と、1フレーム前のフレーム(n−1)の第2の基準値RB(n−1)に所定の係数1−KBを乗算した値とを加算して現在のフレームであるフレーム(n)の第2の基準値
RB(n)=KB×B(n)+(1−KB)×RB(n−1) (式1)
を生成するIIR(Infinite Impulse Response)処理を行う方法や、1フレーム前のフレーム(n−1)で算出した第2の基準値RB(n−1)に第2の変化量DBを、現在のフレームであるフレーム(n)で算出した第2の加算平均値B(n)に近づくように加算又は減算した値を、現在のフレームであるフレーム(n)の第2の基準値
RB(n)=RB(n−1)+DB 又は RB(n−1)−DB (式2)
(この第2の変化量DBは微少量であり、1フレームでDBの黒信号レベル変化があったとしても画像では認識し難い程度の量とし、またB(n)とRB(n−1)との差分がDBより小さい場合にはDBを加算又は減算を行わずRB(n)=RB(n−1)とする)とする方法などが考えられる。
一方、第2の安定化処理OFFの場合には、第2の基準値RB(n)として第2の加算平均値B(n)をそのまま出力し、RB(n)=B(n)とする。
図5は、図4に示した第1の基準値算出部11における安定化処理部111の構成例を示すブロック図である。図5に示すように、安定化処理部111は、第1の係数乗算部1110と、第2の係数乗算部1111と、第1の加算部1112と、基準値ホールド部1113とから構成される。
第1の係数乗算部1110は、入力された加算平均値A(n)に対して所定の係数K(K≦1)を乗算して出力する。第2の係数乗算部1111は、前回すなわち1フレーム前に生成して基準値ホールド部1113に保持しておいた基準値RA(n−1)に対して所定の係数1−Kを乗算して出力する。第1の加算部1112は、第1の係数乗算部1110の出力と第2の係数乗算部1111の出力とを加算して安定化された加算平均値を第1の基準値RA(n)として出力する。基準値ホールド部1113は、第1の加算部1112の出力を次回すなわち1フレーム後まで保持する。したがって、安定化処理部111から出力される加算平均値は、Kの値が0に近づくほど前回出力した基準値からの変化が小さくなるため、変動が少ない安定化された値となる。また、安定化処理のOFFは、上記のように第2の選択部112の選択により行ってもよいし、所定の係数をK=1と設定することで実現してもよい。
図6は、安定化処理部111の他の構成例を示すブロック図である。図6に示すように、安定化処理部111は、比較部1114と、変化量生成部1115と、第2の加算部1116と、基準値ホールド部1113とから構成される。
比較部1114は、入力された加算平均値A(n)と前回すなわち1フレーム前に生成して基準値ホールド部1113に保持しておいた基準値RA(n−1)とを比較して、入力された加算平均値A(n)が前回の基準値RA(n−1)より大きいか否かの結果を出力する。変化量生成部1115は、比較部1114から入力された結果に基づき、加算平均値A(n)の方が大きければ+D(Dは微小正数)を、小さければ−Dをそれぞれ変化量として出力する。この変化量の絶対値Dは、1フレーム毎に画像信号の黒信号レベルがDだけ変動しても画像として認識し難い程度の大きさであることが好ましい。
比較部1114で比較した結果、入力された加算平均値A(n)と前回の基準値RA(n−1)との差が大きいほど、変化量の絶対値Dを大きくして加算平均値A(n)の変化に短時間で追従できるようにしてもよい。また、比較部1114で比較した結果、入力された加算平均値A(n)と前回の基準値RA(n−1)との差がある程度小さければ、変化量Dを0としてもよい。
第2の加算部1116は、基準値ホールド部1113に保持しておいた前回の基準値RA(n−1)に、変化量生成部1115から出力される変化量Dを加算する。基準値ホールド部1113は、第2の加算部1116の出力を次回すなわち1フレーム後まで保持する。したがって、安定化処理部111から出力される加算平均値は、変化量の絶対値Dの値が微小であれば前回出力した基準値RA(n−1)からの変化が小さくなるため、変動が少ない安定化された値となる。また、安定化処理のOFFは、上記のように第2の選択部112の選択により行ってもよいし、比較部1114で比較した結果である入力された加算平均値A(n)と前回の基準値RA(n−1)との差分値を、そのまま変化量の絶対値Dとして用いることで実現してもよい。
第1の基準値算出領域Aにおいては、第1の基準値算出領域A内の遮光画素を1フレーム毎に1回加算平均して算出する第1の加算平均値A(n)に第1の安定化処理を施して得られる信号レベルを第1の基準値RA(n)として生成する。
ここで第1の安定化処理とは、第2の安定化処理と同様に、第1の加算平均値A(n)のランダムノイズ等の影響による変動を抑制するために施す処理であり、その機能はON/OFF可能とする。
第1の安定化処理ONの場合の処理方法として、例えば現在のフレームであるフレーム(n)の第1の加算平均値A(n)と1フレーム前のフレーム(n−1)の第1の基準値RA(n−1)とを所定の割合で重み付け加算平均を行って現在のフレームであるフレーム(n)の第1の基準値RA(n)を生成する、すなわち、現在のフレームであるフレーム(n)の第1の加算平均値A(n)に所定の係数KA(KA≦1)を乗算した値と、1フレーム前のフレーム(n−1)の第1の基準値RA(n−1)に所定の係数1−KAを乗算した値とを加算して現在のフレームであるフレーム(n)の第1の基準値
RA(n)=KA×A(n)+(1−KA)×RA(n−1) (式3)
を生成するIIR処理を行う方法や、1フレーム前のフレーム(n−1)で算出した第1の基準値RA(n−1)に第1の変化量DAを、現在のフレームであるフレーム(n)で算出した第1の加算平均値A(n)に近づくように加算又は減算した値を、現在のフレームであるフレーム(n)の第1の基準値
RA(n)=RA(n−1)+DA 又は RA(n−1)−DA (式4)
(この第1の変化量DAは微少量であり、1フレームでDAの黒信号レベル変化があったとしても画像では認識し難い程度の量とし、またA(n)とRA(n−1)との差分がDAより小さい場合にはDAを加算又は減算を行わずRA(n)=RA(n−1)とする)とする方法などが考えられる。
一方、第1の安定化処理OFFの場合には、第1の基準値RA(n)として第1の加算平均値A(n)をそのまま出力し、RA(n)=A(n)とする。
このようにして算出した第2の基準値RB(n)及び第1の基準値RA(n)を用いて、撮像素子10の黒信号レベルの変化に応じて第2のクランプ処理及び第1のクランプ処理を行う。
図7は、画像信号の各フレームの第1の基準値算出領域A、第2の基準値算出領域B及び有効画素領域1の信号レベルの変化の様子、及びクランプ処理動作を説明する図である。図7において、n−4、・・・、n−1、n、n+1、・・・、n+3は各々画像信号のフレーム番号を表しており、フレーム(n−1)以前と比較してフレーム(n)以降で撮像素子10の蓄積時間が長くなった例を示している。以下、例えば(n)はn番目のフレームあることを示す。
A0及びB0は撮像素子10の蓄積時間が変化する以前の第1の遮光画素領域2及び第2の遮光画素領域3に設定した第1の基準値算出領域Aの加算平均値及び第2の基準値算出領域Bの加算平均値、A1及びB1は撮像素子10の蓄積時間が変化した以降の第1の基準値算出領域Aの加算平均値及び第2の基準値算出領域Bの加算平均値を表しており、蓄積時間が長くなった結果として第1の基準値算出領域A及び第2の基準値算出領域Bの信号レベルが大きくなる。また、VDはクランプ処理の目標値を表し、定常状態での最終的な有効画素領域1の黒信号レベルはVDとなる。
説明を簡単にするために、アイリスクローズ等により遮光された場合の有効画素領域1の加算平均値であるクランプ処理前の黒信号レベルは第2の基準値算出領域Bの加算平均値と等しいものとして説明する。
図7上段に示すように、フレーム(n−4)からフレーム(n−2)の第2の基準値算出領域Bの加算平均値はB0であり、この値に第2の安定化処理を施して得られる第2の基準値RB0は定常状態ではほぼB0と等しくなり、各々1フレーム後のフレーム(n−3)からフレーム(n−1)の有効画素領域1の信号から第2の基準値RB0を減算し、目標値VDを加算する第2のクランプ処理(図7のB0の矢印)を行う。
したがって、フレーム(n−3)からフレーム(n−1)の有効画素領域1のクランプ処理後の黒信号レベルは図7中段に示すようにVD+(B0−RB0)=VDとなる。
フレーム(n−1)で生成された第2の基準値も同様にRB0であるが、その基準値が適用されるフレーム(n)の有効画素領域1の遮光されたクランプ処理前の信号レベルはB1となっているため、基準値RB0が減算されても0とはならず、フレーム(n)の有効画素領域1に対して第2のクランプ処理を行った場合には黒信号レベルはVD+(B1−RB0)となる。
そこで、フレーム(n)については、撮像素子10の蓄積時間が変化した後に有効画素信号が出力されるのに先立って出力される第1の基準値をRA1として、フレーム(n)の有効画素領域1の信号から第1の基準値RA1を減算し、目標値VDを加算する第1のクランプ処理(図7のA1の矢印)に切り替える。
第1の基準値RA(n)及び第2の基準値RB(n)は毎フレームに第1の基準値算出領域Aの加算平均値A(n)及び第2の基準値算出領域Bの加算平均値B(n)に第1の安定化処理及び第2の安定化処理を施して生成するが、撮像素子10の黒信号レベルが変化する遷移状態においては安定化処理が即座に追従できないため、第1のクランプ処理に切り替えたフレームのみ第1の安定化処理及び第2の安定化処理をOFF、すなわちRA1=A1及びRB1=B1として処理を行う。
これにより、フレーム(n)の第1の基準値算出領域Aの加算平均値A1と第2の基準値算出領域Bの加算平均値B1とが等しい場合には、第1のクランプ処理後の黒信号レベルはVDとなる。
撮像素子10によっては、遮光画素領域であっても画素配置の位置によってはシェーディング等の影響により、信号レベルが異なる場合があるため、第1のクランプ処理後の有効画素領域1の黒信号レベルはVD+(B1−A1)となり、理想的なクランプ処理後の黒信号レベルと比較してシェーディング分に相当する(B1−A1)が残存することになる。
これを補正するために第1のクランプ処理を行う際には、補正基準値RBAを有効画素領域1の信号から減算することにより、黒信号レベルをVDとすることができる。
シェーディングの影響であれば撮像素子10の温度により変化することが考えられるため、この補正基準値RBAを予め撮像素子10の温度毎に所定の値を設定しておいてもよいし、フレーム毎に第2の基準値RB(n)と第1の基準値RA(n)との差分値を算出しておいて、第1のクランプ処理を行う直前のフレーム、すなわちフレーム(n−1)での差分値RB0−RA0から補正基準値RBAを算出してもよい。
図8は、補正基準値RBAとしてフレーム毎に第2の基準値RBと第1の基準値RAとの差分値を算出する場合のクランプ処理回路の構成例を示すブロック図である。図8に示すクランプ処理回路は、撮像素子10と、第1の基準値算出部11と、第2の基準値算出部12と、第1の選択部14と、基準値減算部15と、目標値加算部16と、補正基準値加算部17とから構成される。
補正基準値加算部17は、第1の基準値算出部11及び第2の基準値算出部12の出力を入力され、補正基準値RBAを出力する。補正基準値加算部17以外は、図3のクランプ処理回路と同じであるため説明を省略する。
図9は、図8のクランプ処理回路における補正基準値加算部17の構成例を示すブロック図である。図9に示すように、補正基準値加算部17は、第1の減算部170と、補正基準値ホールド部171と、第3の加算部172とから構成される。
第1の減算部170は、入力される第2の基準値RBから第1の基準値RAを減算して出力する。補正基準値ホールド部171は、第1の減算部170の出力を次回すなわち1フレーム後まで保持して補正基準値RBAとして出力する。ここで算出した補正基準値RBAは、撮像素子10の駆動条件等によって第1の基準値RAと第2の基準値RBとの差が変化する場合には、それに応じたゲインを掛けたり、オフセット調整をして使用してもよい。第3の加算部172は、入力される第1の基準値RAに補正基準値RBAを加算して出力する。
したがって、補正基準値RBAは1フレーム前の第1の基準値RAの第2の基準値RBに対する差分値であり、両者の相対関係が変化しなければ、有効画素信号から第1の基準値RAと補正基準値RBAとを加算した値を減算することは、有効画素信号から第2の基準値RBを減算することに相当する。
その後、フレーム(n+1)以降は撮像素子10の黒信号レベルは定常状態となり、再度、第2のクランプ処理に切り替えることにより、フレーム(n)以降の遮光画素領域で生成された第2の基準値RB1が適用されるため、再び有効画素領域1の第2のクランプ処理後の黒信号レベルはVD+(B1−RB1)=VDとなる。
図10は、第2のクランプ処理と第1のクランプ処理との切り替えにより、第2の基準値と第1の基準値とが切り替わる様子を示す。図10に示すように、第1の基準値は第1の基準値算出領域Aの画素信号が全て出力されたタイミング、すなわち第1のクランプパルスが示すタイミングで更新され、第2の基準値は第2の基準値算出領域Bの画素信号が全て出力されたタイミング、すなわち第2のクランプパルスが示すタイミングで更新され、基準値は毎フレームに第2のクランプパルスのタイミングで第2の基準値RBが適用され、遷移状態であるフレーム(n)のみ、第1のクランプパルスのタイミングで第1の基準値RAが適用されることになる。
上記第2のクランプ処理と第1のクランプ処理との切り替えは、撮像素子10の駆動状態を変更するなど、予め黒信号レベルが変化するタイミングが判っている場合には、そのタイミングに合わせて切り替えればよい。
また、第1の基準値算出領域Aの加算平均値A(n)又は第1の基準値RA(n)を監視しておき、その変化により撮像素子10の黒信号レベルの変化を検出して第2のクランプ処理と第1のクランプ処理とを切り替えてもよい。
図11は、実施の形態1の変形例における各基準値の算出に使用する遮光画素領域を示す図である。図2では、第2の基準値算出領域(斜線部分B)を第1の遮光画素領域2に含まれる遮光画素を含まないように設定したが、図11に示すように、第1の遮光画素領域2に含まれる遮光画素も第2の基準値算出領域Bに含むように設定することにより、第2の基準値算出領域Bの加算平均値B(n)の生成に、より多くの画素を使用してランダムノイズによる影響を抑制することもできる。
図12は、実施の形態1の他の変形例における各基準値の算出に使用する遮光画素領域を示す図である。図12に示すように、第1の基準値算出領域(斜線部分A)を第2の基準値算出領域(斜線部分B)の一部として含まれるように設定することにより、第1の基準値算出領域Aの加算処理部と第2の基準値算出領域Bの加算処理部とを共用して加算処理を同時に開始し、第1の基準値算出領域Aの加算処理の終了時点で第1の基準値算出領域Aの加算平均値A(n)を算出して保持しておき、引き続き、第2の基準値算出領域Bの加算処理を継続して第2の基準値算出領域Bの加算平均値B(n)を算出することで、回路規模を削減することができる。
図13は、図3及び図8のクランプ処理回路における第1の基準値算出部11と第2の基準値算出部12との両方の機能を含む基準値算出部100の構成例を示すブロック図である。図13に示すように、基準値算出部100は、基準値算出領域加算平均部110と、安定化処理部111及び113と、第2の選択部112及び114とから構成される。
第1の基準値算出領域Aと第2の基準値算出領域Bとの設定が図2のような場合には、基準値算出領域加算平均部110は、撮像素子10から出力される第1の基準値算出領域Aの画素信号の加算平均値A(n)を出力した後に、第2の基準値算出領域Bの画素信号の加算処理を開始して、完了後、第2の基準値算出領域Bの画素信号の加算平均値B(n)を出力する。また図12のような場合には、第1の基準値算出領域Aの画素信号の加算処理と、第2の基準値算出領域Bの画素信号の加算処理とを同時に開始して、途中で第1の基準値算出領域Aの画素信号の加算平均値A(n)を出力し、引き続き第2の基準値算出領域Bの画素信号の加算処理を行い、完了後、第2の基準値算出領域Bの画素信号の加算平均値B(n)を出力する。したがって、基準値算出領域加算平均部110は、第1の基準値算出領域Aの加算処理と第2の基準値算出領域Bの加算処理とを兼ねることができ、回路規模を削減することができる。
安定化処理部111は、第1の基準値算出領域Aの画素信号の加算平均値A(n)に対して安定化処理を施し、ランダムノイズの影響による加算平均値A(n)の変動を抑制して出力する。第2の選択部112は、加算平均値A(n)の安定化処理のON/OFFに相当する処理を行うため、ON時は安定化処理部111の出力を選択し、OFF時は基準値算出領域加算平均部110の出力である第1の基準値算出領域Aの画素信号の加算平均値A(n)を選択して出力する。一方、安定化処理部113は、第2の基準値算出領域Bの画素信号の加算平均値B(n)に対して安定化処理を施し、ランダムノイズの影響による加算平均値B(n)の変動を抑制して出力する。第2の選択部114は、加算平均値B(n)の安定化処理のON/OFFに相当する処理を行うため、ON時は安定化処理部113の出力を選択し、OFF時は基準値算出領域加算平均部110の出力である第2の基準値算出領域Bの画素信号の加算平均値B(n)を選択して出力する。
実施の形態1の画像信号のクランプ処理方法は、以上のように、撮像素子10の黒信号レベルが変化した場合にも、有効画素領域1のクランプ処理後の黒信号レベルが変動することなく、安定した画像信号を出力することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2のクランプ処理方法では、図2に示すように、第1の遮光画素領域2の遮光画素を含むように第1の基準値算出領域(斜線部分A)を設定する。
図14は、実施の形態2のクランプ処理方法を実現するためのクランプ処理回路の構成例を示すブロック図である。図14に示すように、実施の形態2のクランプ処理回路は、撮像素子10と、第1の基準値算出部11と、基準値減算部15と、目標値加算部16とから構成される。撮像素子10、第1の基準値算出部11、基準値減算部15及び目標値加算部16は、図3に示した実施の形態1のクランプ処理回路と同様であるため説明を省略する。
実施の形態1のクランプ処理回路と異なるのは、第1の選択部14を持たず、したがって、常に第1の基準値算出部11により生成される第1の基準値RAを用いた第1のクランプ処理を行う点である。そして、撮像素子10の黒信号レベルの変化の有無に応じて、第1の安定化処理のOFF/ONを行うことで、第1のクランプ処理での黒信号レベルの安定化と変化への追従性とを確保する。
第1の基準値算出領域Aにおいては、第1の基準値算出領域A内の遮光画素を1フレーム毎に1回加算平均して算出する第1の加算平均値A(n)に第1の安定化処理を施して得られる信号レベルを第1の基準値RA(n)として生成する。
ここで第1の安定化処理は、実施の形態1と同様の処理でON/OFF可能とし、第1の安定化処理OFFの場合には、第1の基準値RA(n)として第1の加算平均値A(n)をそのまま出力し、RA(n)=A(n)とする。
このようにして算出した第1の基準値RA(n)を用いて、常に第1のクランプ処理を行うが、適用する第1の基準値RA(n)については撮像素子10の黒信号レベルの変化に応じて第1の安定化処理のON/OFFを行う。
すなわち撮像素子10の黒信号レベルが変化しない定常状態である場合には、第1の安定化処理をONとしてランダムノイズにより影響を抑制して得られる第1の基準値RA(n)を、同じフレームで引き続き出力される有効画素信号から減算し、目標値VDを加算する。撮像素子10の黒信号レベルが変化する遷移状態である場合には、第1の安定化処理をOFFとして第1の基準値算出領域Aの加算平均値A(n)をそのまま第1の基準値RA(n)として、同じフレームで引き続き出力される有効画素信号から減算し、目標値VDを加算する。
上記第1の安定化処理のON/OFFの切り替えは、撮像素子10の駆動状態を変更するなど、予め黒信号レベルが変化するタイミングが判っている場合には、そのタイミングに合わせて切り替えればよい。
また、第1の基準値算出領域Aの加算平均値A(n)又は第1の基準値RA(n)を監視しておき、その変化により撮像素子10の黒信号レベルの変化を検出して第1の安定化処理のON/OFFを切り替えてもよい。
以上により、定常状態ではランダムノイズの影響を抑制して安定したクランプ処理を行いつつ、黒信号レベルの変動には即座に反応することが可能である。
実施の形態2の画像信号のクランプ処理方法は、以上のように、撮像素子10の黒信号レベルが変化した場合にも、有効画素領域1のクランプ処理後の黒信号レベルが変動することなく、安定した画像信号を出力することができる。
(実施の形態3)
図15、図16及び図17は、実施の形態3における各基準値の算出に使用する遮光画素領域を示す図である。実施の形態3のクランプ処理方法では、図15、図16及び図17に示すように、少なくとも第2の遮光画素領域3の遮光画素を含むように第2の基準値算出領域(斜線部分B)を設定し、第1の遮光画素領域2又は第2の遮光画素領域3の少なくとも一方の遮光画素を含むように第3の基準値算出領域(斜線部分C)を設定する。
図18は、実施の形態3のクランプ処理方法を実現するためのクランプ処理回路の構成例を示すブロック図である。図18に示すように、実施の形態3のクランプ処理回路は、撮像素子10と、第2の基準値算出部12と、第3の基準値算出部13と、基準値減算部15と、目標値加算部16と、第4の加算平均値算出部18と、補正加算平均値加算部19と、目標値減算部20と、クランプ補正値減算部21とから構成される。撮像素子10及び第2の基準値算出部12は、図3に示した実施の形態1のクランプ処理回路と同様であるため説明を省略する。
第3の基準値算出部13は、撮像素子10から出力される第3の基準値算出領域Cの画素信号から第3の基準値RCを生成する。基準値減算部15は、撮像素子10から出力される有効画素信号の他に、第3の基準値算出領域Cの遮光画素信号からも、常に第2の基準値RBを減算して出力する。目標値加算部16は、基準値減算部15から出力される有効画素信号及び第3の基準値算出領域Cの遮光画素信号にクランプ処理の目標値を加算して出力する。これにより、少なくとも撮像素子10から出力される有効画素信号及び第3の基準値算出領域Cの画素信号に対して、第3のクランプ処理が施される。なお、基準値減算部15と目標値加算部16との順序は入れ替わっても構わない。
第4の加算平均値算出部18は、目標値加算部16から出力される第3のクランプ処理後の第3の基準値算出領域Cの画素信号から第4の加算平均値C’を算出する。補正加算平均値加算部19は、第2の基準値算出部12から出力される第2の基準値RB及び第3の基準値算出部13から出力される第3の基準値RCから補正加算平均値RBCを生成して、第4の加算平均値算出部18から出力される第4の加算平均値C’に加算する。目標値減算部20は、補正加算平均値加算部19の出力から第3のクランプ処理の目標値を減算してクランプ補正値として出力する。クランプ補正値減算部21は、目標値加算部16から出力される第3のクランプ処理後の有効画素信号から、目標値減算部20から出力されるクランプ補正値を減算する。
このように構成されたクランプ処理回路により、第2の基準値算出領域Bにおいては、第2の基準値算出領域B内の遮光画素を1フレーム毎に1回加算平均して算出する第2の加算平均値B(n)に第2の安定化処理を施して得られる信号レベルを第2の基準値RB(n)として生成する。
ここで第2の安定化処理とは、第2の加算平均値B(n)のランダムノイズ等の影響による変動を抑制するために施す処理であり、その機能はON/OFF可能とする。第2の安定化処理の実現方法は、実施の形態1と同様である。このようにして算出した第2の基準値RB(n)を用いて第3のクランプ処理を行う。
図19は、画像信号の各フレームの第3の基準値算出領域C、第2の基準値算出領域B及び有効画素領域1の信号レベルの変化の様子、及びクランプ処理動作を説明する図である。図19において、n−4、・・・、n−1、n、n+1、・・・、n+3は各々画像信号のフレーム番号を表しており、フレーム(n−1)以前と比較してフレーム(n)以降で撮像素子10の蓄積時間が長くなった例を示している。以下、例えば(n)はn番目のフレームあることを示す。
B0は撮像素子10の蓄積時間が変化する以前の第2の遮光画素領域3に設定した第2の基準値算出領域Bの加算平均値、B1は撮像素子10の蓄積時間が変化した以降の第2の基準値算出領域Bの加算平均値を表しており、蓄積時間が長くなった結果として第2の基準値算出領域Bの信号レベルが大きくなる。また、VDはクランプ処理の目標値を表し、定常状態での最終的な有効画素領域1の黒信号レベルはVDとなる。
説明を簡単にするために、アイリスクローズ等により遮光された場合の有効画素領域1の加算平均値であるクランプ処理前の黒信号レベルは第2の基準値算出領域Bの加算平均値と等しいものとして説明する。
図19上段に示すように、フレーム(n−4)からフレーム(n−2)の第2の基準値算出領域Bの加算平均値はB0であり、この値に第2の安定化処理を施して得られる第2の基準値RB0は定常状態ではほぼB0と等しくなり、各々1フレーム後のフレーム(n−3)からフレーム(n−1)の有効画素領域1及び第3の基準値算出領域Cの信号から第2の基準値RB0を減算し、目標値VDを加算する第3のクランプ処理(図19のB0の矢印)を行う。
したがって、フレーム(n−3)からフレーム(n−1)の有効画素領域1のクランプ処理後の黒信号レベルは図19中段に示すようにVD+(B0−RB0)=VDとなる。
フレーム(n−1)で生成された第2の基準値も同様にRB0であるが、その基準値が適用されるフレーム(n)の有効画素領域1の遮光されたクランプ処理前の信号レベルはB1となっているため、基準値RB0が減算されても0とはならず、フレーム(n)の有効画素領域1に対して第3のクランプ処理を行った場合には黒信号レベルはVD+(B1−RB0)となる。
第2の基準値RB(n)は毎フレームに第2の基準値算出領域Bの加算平均値B(n)に第2の安定化処理を施して生成するが、撮像素子10の黒信号レベルが変化する遷移状態においては安定化処理が即座に追従できないため、遷移状態のフレームのみ第2の安定化処理をOFF、すなわちRB1=B1として処理を行う。
この第3のクランプ処理については、有効画素領域1の画素信号以外に、第3の基準値算出領域Cの画素信号に対しても施されるようにする。
仮に、撮像素子10の黒信号レベルが変化しなければ、第3のクランプ処理の結果、有効画素領域1及び第2の基準値算出領域Bの黒信号レベルはクランプ処理の目標値VDとなるはずであり、また第3のクランプ処理後の第3の基準値算出領域Cの加算平均値である第4の加算平均値は、元々の第3のクランプ処理前の第3の基準値算出領域Cの加算平均値C0と第2の基準値算出領域Bの加算平均値B0との差分値をRBC0(RBC0=B0−C0)として、VD−RBC0となる筈である。
一方、撮像素子10の黒信号レベルが変化する遷移状態にあるフレーム(n)では、第3のクランプ処理の結果、有効画素領域1及び第2の基準値算出領域Bの黒信号レベルはVD+(B1−B0)となり、また第4の加算平均値は、第3のクランプ処理前の第3の基準値算出領域Cの加算平均値C1と第2の基準値算出領域Bの加算平均値B1との差分値をRBC1(RBC1=B1−C1)として、VD+(B1−B0)−RBC1となる。
したがって、このフレーム(n)におけるクランプ処理後の黒信号レベルの目標値VDとの差分を後段の処理で補正することにより、撮像素子10の黒信号レベルが変化した場合であっても撮像装置の最終出力の黒信号レベルの変動を抑制することができる。
その際、図15に示すように、第3の基準値算出領域(斜線部分C)が第2の基準値算出領域(斜線部分B)と全く同じ領域であれば、第3のクランプ処理前の両者の加算平均値の差分値は0となるため、第4の加算平均値はVD+(B1−B0)−RBC1=VD+(B1−B0)となり、第4の加算平均値から目標値VDを減算した値をクランプ補正値として、第3のクランプ処理後の有効画素領域1の画素信号から減算するクランプ補正処理を行うことにより、有効画素領域1の黒信号レベルを目標値VDにすることができる。
ただし、第4の加算平均値が生成されるのはフレーム(n)の第3の基準値算出領域Cの画素信号が全て出力された後であるため、フレーム(n)の有効画素領域1の画素信号を1フレーム近く遅延させて上記クランプ補正処理を行う必要があり、また第3のクランプ処理とクランプ補正処理との間に他の信号処理が行われる場合には、上記クランプ補正値についても同等の信号処理が必要な場合がある。例えば、他の信号処理が有効画素領域1の画素信号に対するゲイン調整の場合には、上記クランプ補正値についても相当するゲイン調整を行ってクランプ補正処理を行うようにすればよい。
一方、図16に示すように、第3の基準値算出領域(斜線部分C)を第1の遮光画素領域2内に設定すれば、フレーム(n)の有効画素領域1の画素信号を遅延させる必要は無いが、第2の基準値算出領域Bとは異なる位置であるため、シェーディング等の影響により上記差分値RBC1は0とならない可能性がある。
したがって、この差分値に相当する値を補正加算平均値RBCとして、第4の加算平均値VD+(B1−B0)−RBC1に補正加算平均値RBCを加算した値から目標値VDを減算した値をクランプ補正値として、第3のクランプ処理後の有効画素領域1の画素信号から減算するクランプ補正処理を行うことにより、有効画素領域1の黒信号レベルを目標値VDにすることができる。
シェーディングの影響であれば撮像素子10の温度により変化することが考えられるため、この補正加算平均値RBCを予め撮像素子10の温度毎に所定の値RBC1を設定しておいてもよい。
また、第3のクランプ処理前の第3の基準値算出領域Cの画素信号に対しても第2の基準値算出領域Bの画素信号と同様に、1フレーム毎に1回加算平均して算出する第3の加算平均値C(n)に第3の安定化処理を施して得られる信号レベルを第3の基準値RC(n)として生成し、フレーム毎に第2の基準値RB(n)と第3の基準値RC(n)との差分値を算出しておいて、直前のフレーム、すなわちフレーム(n−1)での差分値RB0−RC0から補正加算平均値RBCを算出してもよい。
図20は、図18のクランプ処理回路における、補正加算平均値加算部19の構成例を示すブロック図である。図20に示すように、補正加算平均値加算部19は、第2の減算部190と、補正加算平均値ホールド部191と、第4の加算部192とから構成される。
第2の減算部190は、第2の基準値算出部12から出力される第2の基準値RBから第3の基準値算出部13から出力される第3の基準値RCを減算して出力する。補正加算平均値ホールド部191は、第2の減算部190の出力を次回すなわち1フレーム後まで保持して補正加算平均値RBCとして出力する。ここで算出した補正加算平均値RBCは、撮像素子10の駆動条件等によって第2の基準値RBと第3の基準値RCとの差が変化する場合には、それに応じたゲインを掛けたり、オフセット調整をして使用してもよい。第4の加算部192は、入力される第4の加算平均値C’に補正加算平均値RBCを加算して出力する。
したがって、補正加算平均値RBCは1フレーム前の第3の基準値RCの第2の基準値RBに対する差分値であり、両者の相対関係が変化しなければ、第4の加算平均値C’と補正加算平均値RBCとを加算することは、第3のクランプ処理後の第2の基準値算出領域Bの画素信号の加算平均値を算出することに相当する。
なお、第3のクランプ処理と上記クランプ補正処理との間に他の信号処理が行われ、それにより遅延が発生する場合には、その遅延量を考慮して、図17に示すように、第3の基準値算出領域(斜線部分C)が第1の遮光画素領域2以外に第2の遮光画素領域3の遮光画素も含むように設定し、第3の基準値算出領域Cの加算平均により多くの画素を使用することでランダムノイズの影響を抑制するようにしてもよく、仮に他の信号処理が有効画素領域1の画素信号に対するゲイン調整の場合には、上記クランプ補正値についても相当するゲイン調整を行ってクランプ補正処理を行うようにすればよい。
また、第2の基準値算出領域(斜線部分B)を第1の遮光画素領域2に含まれる遮光画素も含むように設定することにより、第2の基準値算出領域Bの加算平均値B(n)の生成により多くの画素を使用してランダムノイズによる影響を抑制することもできる。
その後、フレーム(n+1)以降は撮像素子10の黒信号レベルが定常状態となり、上記クランプ補正処理は行わなくても、フレーム(n)以降の遮光画素領域で生成された第2の基準値RB1が適用されるため、再び有効画素領域1の第3のクランプ処理後の黒信号レベルはVD+(B1−RB1)=VDとなる。
上記クランプ補正処理は、撮像素子10の駆動状態を変更するなど、予め黒信号レベルが変化するタイミングが判っている場合には、そのタイミングに合わせて行えばよい。
また、上記クランプ補正値を監視しておき、その変化により撮像素子10の黒信号レベルの変化を検出する、すなわち定常状態ではクランプ補正値はほぼ0となるため、クランプ補正値の絶対値がある程度大きな値となった場合に撮像素子10の黒信号レベルの変化があったと見なしてクランプ補正処理を行ってもよい。
実施の形態3の画像信号のクランプ処理方法は、以上のように、撮像素子10の黒信号レベルが変化した場合にも、有効画素領域1のクランプ処理後の黒信号レベルが変動することなく、安定した画像信号を出力することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1〜3を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これらに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1〜3で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
なお、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略等を行うことができる。
本開示は、撮像素子の蓄積時間などが変化して光学的黒信号レベルが変動した場合にも、画像信号の黒信号レベルの変動を抑制することができるなどの特徴を有し、フレームレートを可変しながら動画を撮影したり、高感度撮影を行うビデオカメラなどの撮像装置に有用である。
1 有効画素領域
2 第1の遮光画素領域
3 第2の遮光画素領域
10 撮像素子
11,12,13,100 基準値算出部
110 基準値算出領域加算平均部
111,113 安定化処理部
1110,1111 係数乗算部
1113 基準値ホールド部
1114 比較部
1115 変化量生成部
14,112,114 選択部
1112,1116,172,192 加算部
15 基準値減算部
16 目標値加算部
17 補正基準値加算部
170,190 減算部
171 補正基準値ホールド部
18 加算平均値算出部
19 補正加算平均値加算部
191 補正加算平均値ホールド部
20 目標値減算部
21 クランプ補正値減算部

Claims (20)

  1. 被写体を撮像して得られる有効画素信号を出力する有効画素領域と、前記有効画素信号が出力されるのに先立って出力される遮光画素信号を出力する第1の遮光画素領域とを有する、光電変換素子を2次元的に配置した撮像素子を用いて連続したフレームの画像信号を出力する場合のクランプ処理方法であって、
    現在のフレームであるフレーム(n)の前記第1の遮光画素領域の遮光画素を含む第1の基準値算出領域の第1の基準値算出画素信号を加算平均して算出する第1の加算平均値A(n)に第1の安定化処理を施して得られる第1の基準値RA(n)を、現在のフレームであるフレーム(n)の前記有効画素信号から減算して所定の目標値を加算することにより前記有効画素信号の光学的黒信号レベルを決定する第1のクランプ処理を行うことを特徴とするクランプ処理方法。
  2. 請求項1に記載のクランプ処理方法において、
    前記撮像素子は、前記有効画素信号が出力された後に出力される遮光画素信号を出力する第2の遮光画素領域を更に有し、
    現在のフレームであるフレーム(n)の前記画像信号の光学的黒信号レベルに変化がない定常状態である場合には、少なくとも前記第2の遮光画素領域の遮光画素を含む第2の基準値算出領域の第2の基準値算出画素信号を加算平均して算出する第2の加算平均値B(n)に第2の安定化処理を施して得られる第2の基準値RB(n)を、1フレーム後のフレーム(n+1)の前記有効画素信号から減算して所定の目標値を加算することにより前記有効画素信号の光学的黒信号レベルを決定する第2のクランプ処理を行い、
    現在のフレームであるフレーム(n)の前記画像信号の光学的黒信号レベルが変化する遷移状態である場合には、前記第1のクランプ処理を行うことを特徴とするクランプ処理方法。
  3. 請求項2に記載のクランプ処理方法において、
    前記第2の基準値算出領域は前記第1の遮光画素領域に含まれる遮光画素をも含むことを特徴とするクランプ処理方法。
  4. 請求項2に記載のクランプ処理方法において、
    前記第1の基準値算出領域は前記第2の基準値算出領域に含まれることを特徴とするクランプ処理方法。
  5. 請求項2に記載のクランプ処理方法において、
    前記第1の安定化処理及び前記第2の安定化処理は各々処理ONと処理OFFとの切り替えができ、前記処理ONの場合は各々前記第1の加算平均値A(n)及び前記第2の加算平均値B(n)に含まれるノイズによる変動を低減して各々前記第1の基準値RA及び前記第2の基準値RBとして出力し、前記処理OFFの場合は各々入力された前記第1の加算平均値A(n)及び前記第2の加算平均値B(n)をそのまま各々前記第1の基準値RA(n)及び前記第2の基準値RB(n)として出力することを特徴とするクランプ処理方法。
  6. 請求項2に記載のクランプ処理方法において、
    前記第1の安定化処理及び前記第2の安定化処理では、現在のフレームであるフレーム(n)の前記第1の基準値RA(n)及び前記第2の基準値RB(n)を漸次変化させて出力することを特徴とするクランプ処理方法。
  7. 請求項2に記載のクランプ処理方法において、
    前記第1のクランプ処理を行う際には、前記第1の安定化処理及び前記第2の安定化処理は各々処理OFFとすることを特徴とするクランプ処理方法。
  8. 請求項2に記載のクランプ処理方法において、
    前記第1のクランプ処理と前記第2のクランプ処理との切り替えは、光学的黒信号レベル変化を伴う前記撮像素子の駆動状態の変化の有無に合わせて行うことを特徴とするクランプ処理方法。
  9. 請求項2に記載のクランプ処理方法において、
    前記第1のクランプ処理と前記第2のクランプ処理とは、前記第1の加算平均値A(n)又は前記第1の基準値RA(n)の変化により光学的黒信号レベル変化の有無を検出して切り替えることを特徴とするクランプ処理方法。
  10. 請求項2に記載のクランプ処理方法において、
    前記第1のクランプ処理を行う際に、前記第1の基準値RA(n)に所定の補正基準値RBAを加算した値を現在のフレームの前記有効画素信号から減算して所定の目標値を加算することにより前記有効画素信号の光学的黒信号レベルを決定することを特徴とするクランプ処理方法。
  11. 被写体を撮像して得られる有効画素信号を出力する有効画素領域と、前記有効画素信号が出力された後に出力される遮光画素信号を出力する第2の遮光画素領域とを有する、又は、前記有効画素信号が出力されるのに先立って出力される遮光画素信号を出力する第1の遮光画素領域を更に有する、光電変換素子を2次元的に配置した撮像素子を用いて連続したフレームの画像信号を出力する場合のクランプ処理方法であって、
    1フレーム前のフレーム(n−1)で算出した、少なくとも前記第2の遮光画素領域の遮光画素を含む第2の基準値算出領域の第2の基準値算出画素信号を加算平均して算出する第2の加算平均値B(n−1)に第2の安定化処理を施して得られる第2の基準値RB(n−1)を、現在のフレームであるフレーム(n)の画像信号全体から減算して所定の目標値を加算することにより前記画像信号の光学的黒信号レベルを決定する第3のクランプ処理を行い、前記現在のフレームであるフレーム(n)の前記第3のクランプ処理後の前記第1の遮光画素領域又は前記第2の遮光画素領域の少なくとも一方の遮光画素を含む第3の基準値算出領域の第3の基準値算出画素信号を加算平均して算出する第4の加算平均値に所定の補正加算平均値RBCを加算した値から前記所定の目標値を減算した値をクランプ補正値として、前記第3のクランプ処理後の前記有効画素信号から減算することにより前記有効画素信号の光学的黒信号レベルを補正するクランプ補正処理を行うことを特徴とするクランプ処理方法。
  12. 請求項11に記載のクランプ処理方法において、
    前記第2の基準値算出領域は前記第1の遮光画素領域に含まれる遮光画素をも含むことを特徴とするクランプ処理方法。
  13. 請求項11に記載のクランプ処理方法において、
    前記第3の基準値算出領域は前記第2の基準値算出領域と同じ領域であることを特徴とするクランプ処理方法。
  14. 請求項11に記載のクランプ処理方法において、
    前記第3のクランプ処理前の前記第3の基準値算出領域の前記第3の基準値算出画素信号を加算平均して算出する第3の加算平均値C(n−1)に第3の安定化処理を施して得られる第3の基準値RC(n−1)を生成することを特徴とするクランプ処理方法。
  15. 請求項14に記載のクランプ処理方法において、
    前記第2の安定化処理及び前記第3の安定化処理は各々処理ONと処理OFFとの切り替えができ、前記処理ONの場合は各々前記第2の加算平均値B(n−1)及び前記第3の加算平均値C(n−1)に含まれるノイズによる変動を低減して各々前記第2の基準値RB(n−1)及び前記第3の基準値RC(n−1)として出力し、前記処理OFFの場合は各々入力された前記第2の加算平均値B(n−1)及び第3の加算平均値C(n−1)をそのまま各々前記第2の基準値RB(n−1)及び前記第3の基準値RC(n−1)として出力することを特徴とするクランプ処理方法。
  16. 請求項14に記載のクランプ処理方法において、
    前記第2の安定化処理及び前記第3の安定化処理では、現在のフレームであるフレーム(n)の第2の基準値RB(n)及び第3の基準値RC(n)を漸次変化させて出力することを特徴とするクランプ処理方法。
  17. 請求項14に記載のクランプ処理方法において、
    前記第2の安定化処理及び前記第3の安定化処理は、光学的黒信号レベル変化を伴う前記撮像素子の駆動状態の変化があった場合には各々処理OFFとなるように切り替えることを特徴とするクランプ処理方法。
  18. 請求項14に記載のクランプ処理方法において、
    前記第2の安定化処理及び前記第3の安定化処理は、前記クランプ補正値の絶対値の大きさにより光学的黒信号レベルが変化したことを検出した場合には各々処理OFFとなるように切り替えることを特徴とするクランプ処理方法。
  19. 請求項11に記載のクランプ処理方法において、
    前記クランプ補正処理は、光学的黒信号レベル変化を伴う前記撮像素子の駆動状態の変化がある場合に行うことを特徴とするクランプ処理方法。
  20. 請求項11に記載のクランプ処理方法において、
    前記クランプ補正処理は、前記クランプ補正値の絶対値の大きさにより光学的黒信号レベルが変化したことを検出した場合に行うことを特徴とするクランプ処理方法。
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