JP2002152600A - 電子カメラ装置及びマルチチャンネルクランプ回路 - Google Patents

電子カメラ装置及びマルチチャンネルクランプ回路

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JP2002152600A
JP2002152600A JP2000345359A JP2000345359A JP2002152600A JP 2002152600 A JP2002152600 A JP 2002152600A JP 2000345359 A JP2000345359 A JP 2000345359A JP 2000345359 A JP2000345359 A JP 2000345359A JP 2002152600 A JP2002152600 A JP 2002152600A
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Kenichi Nishio
研一 西尾
Masatoshi Sase
昌利 佐瀬
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Sony Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/63Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to dark current
    • H04N25/633Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to dark current by using optical black pixels

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビートノイズによる撮像信号への影響を除去
する。 【解決手段】 映像光がレンズ系1を通じて撮像手段と
してのCCD部2に照射され、撮像された信号がCDS
回路3を通じて取り出される。このCDS回路3で取り
出された信号がAGC回路4を通じてADC部5に供給
され、変換された信号が補正手段を構成する加算器6を
通じてカラーマトリクス回路7に供給される。さらに加
算器6の出力がマルチチャンネルクランプ回路8に供給
される。このマルチチャンネルクランプ回路8では、入
力信号と基準レベル信号とを切り換える切り換え手段8
1が設けられ、切り換えられた信号が画素クロックごと
に第1の選択手段82を通じてビートノイズの1周期の
画素数と等しい数の積分回路83に供給される。さらに
積分された信号が第2の選択手段84、アンプ85、遅
延要素86を通じて加算器6に供給されて元の信号から
減算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば撮像手段と
して電荷転送素子を用いる電子スチルカメラやビデオカ
メラに使用して好適な電子カメラ装置及びマルチチャン
ネルクランプ回路に関する。詳しくは、互いに同期して
周波数の異なる2種類のクロックを1つのシステム内で
使用する装置において、2種類のクロックにより形成さ
れるビートノイズを良好に除去できるようにしたもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば撮像手段として電荷転送素子を用
いる電子カメラ装置においては、電荷転送素子から信号
を取り出すためのクロックと、取り出された信号を処理
するためのクロックとで、それぞれ互いに同期して周波
数の異なる2種類のクロックが用いられている。このよ
うなクロックについて従来の装置では、例えば2:1や
3:2等のような比較的単純な整数比で表されるクロッ
クが用いられていた。
【0003】ところが近年、電荷転送素子の画素数の増
加や信号処理の多様化に伴ってそれぞれクロックの関係
が複雑になり、例えば本願の適用される装置において
は、電荷転送素子から信号を取り出してデジタル処理す
るまでのカメラ部のクロックの周波数が33.00MH
z、このカメラ部のデジタル処理の後半から処理された
映像信号を記録するビデオ部のクロックの周波数が1
3.50MHzであり、これらは最も簡単な整数比で2
2:9の関係になっている。
【0004】すなわち図14においては、例えばカメラ
部100には、例えば撮像手段としての電荷転送素子
(Charge Coupled Device :以下、CCDと略称する)
を含むCCD部101と、このCCD部101からの信
号を処理するアナログ回路102及びデジタル回路10
3が設けられる。そしてこれらのCCD部101、アナ
ログ回路102、及びデジタル回路103の前半部分
は、例えば端子104からの周波数33.00MHzの
クロック信号で駆動される。
【0005】さらにこのカメラ部100からの信号がビ
デオ部200に供給され、例えばこのビデオ部200に
設けられる記録回路201によって映像信号の記録等が
行われる。そしてこの場合に、このビデオ部200の回
路は、例えば端子202からの周波数13.50MHz
のクロック信号で駆動されており、これに合わせるため
に、例えばカメラ部100のデジタル回路103の後半
部分も、例えば端子202からの周波数13.50MH
zのクロック信号で駆動されるものである。
【0006】そこでこのように互いに同期して周波数の
異なる2種類のクロックが1つのシステム内で使用され
ている場合には、例えば後段のクロックが前段のアナロ
グ信号部にカプリングして、縞状のビートノイズとなっ
て表示画像に悪影響を与える恐れがある。これは特に被
写体が暗い場合などで撮像信号に高利得の増幅が掛けら
れている場合などには顕著な画像ノイズとなって現れる
ものである。
【0007】すなわち上述の装置において、カメラ部1
00には33.00MHzのクロックが供給され、ビデ
オ部200には13.50MHzのクロックが供給され
ている。またこの13.50MHzのクロックは、カメ
ラ部100内のデジタル回路103の後半部分にも供給
されている。このためこのデジタル回路103の後半部
分に供給される13.50MHzのクロックがCCD部
101やアナログ回路102にカプリングする恐れがあ
る。
【0008】ここで33.00MHzのクロックは例え
ば図15のAに示すようであり、これに対して13.5
0MHzのクロックは図15のBに示すようになってい
る。この場合に、33.00MHzのクロックで13.
50MHzのクロックがサンプリングされると図15の
Cに示すようになり、この信号が撮像信号の輝度レベル
を変動させて明暗のビートノイズが発生することにな
る。
【0009】これに対して本願発明者は、先に特願平1
1−258105号を提案した。すなわちこの先願の発
明によれば、13.50MHzのクロックのカプリング
が、CCDと、このCCDから信号を取り出すための相
関2重サンプリング回路との間で生じ易いことに着目
し、この相関2重サンプリング回路とさらに後段のアナ
ログデジタル変換器とを別体の集積回路とし、さらにこ
の間をペア信号で送ることによって、カプリングした信
号をキャンセルするようにしたものである。
【0010】しかしながらこの先願の発明の場合には、
相関2重サンプリング回路までの回路とアナログデジタ
ル変換器以後の回路とが2個の集積回路で構成されるこ
とになるために、集積回路数の増加によるコストの上昇
や基板面積の拡大などの問題がある。またこれらの集積
回路を配置する基板設計上の配慮が必要になり、特に小
型化を進めた製品では、集積回路を分けても充分にノイ
ズ量を減少できないなどの問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この出願はこのような
点に鑑みて成されたものであって、解決しようとする問
題点は、従来の装置では、互いに同期して周波数の異な
る2種類のクロックが1つのシステム内で使用されてい
る場合にビートノイズが発生する恐れがあり、これに対
してフロントエンド回路を2個の集積回路で構成した場
合には、集積回路数の増加によるコストの上昇などの問
題があったというものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため本発明において
は、2種類のクロックにより形成されるビートノイズの
周期となる画素数に相当する複数チャンネルを有するマ
ルチチャンネルクランプ回路を用いて、各画素の信号を
ビートノイズの周期となる各画素ごとに補正するように
したものであって、これによれば、ビートノイズによる
撮像信号への影響を良好に除去することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】すなわち本発明は、互いに同期し
て周波数の異なる2種類のクロックを1つのシステム内
で使用する電子カメラ装置であって、2種類のクロック
により形成されるビートノイズの周期となる画素数に相
当する複数チャンネルを有して撮影信号中の黒基準画素
期間の各画素の信号を順次複数チャンネルごとに積分す
るマルチチャンネルクランプ回路と、複数チャンネルご
とに積分される積分値を用いて撮影信号中の有効画素期
間の各画素の信号をビートノイズの周期となる各画素ご
とに補正する補正手段とを設けてなるものである。
【0014】また本発明のマルチチャンネルクランプ回
路においては、入力信号と基準レベル信号とを切り換え
る切り換え手段と、任意のビートノイズの周期となる画
素数と等しい数の複数の積分回路と、ビートノイズの周
期に同期して入力信号の画素クロックごとに順次複数の
積分回路の入力を選択する第1の選択手段と、第1の選
択手段に同期して順次複数の積分回路の出力を選択する
第2の選択手段とからなり、入力信号中の黒基準画素期
間の各画素の信号のみを切り換え手段の切り換えにより
取り出して第1の選択手段により複数の積分回路ごとに
順次供給し、入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに
積分された積分値を第2の選択手段により複数の積分回
路から順次取り出してビートノイズの補正を行うもので
ある。
【0015】さらに本発明のマルチチャンネルクランプ
回路においては、入力信号と基準レベル信号とを切り換
える切り換え手段と、任意のビートノイズの周期となる
画素数と等しい数の画素遅延回路が直列に接続された遅
延手段と、遅延手段からのビートノイズの周期分遅延さ
れた出力を遅延手段の入力に加算して積分を行う加算手
段とからなり、入力信号中の黒基準画素期間の各画素の
信号のみを切り換え手段の切り換えにより取り出して遅
延手段に供給し、入力信号中の有効画素期間の各画素ご
とに積分された信号を遅延手段から取り出してビートノ
イズの補正を行うものである。
【0016】また、本発明のマルチチャンネルクランプ
回路においては、入力信号と基準レベル信号とを切り換
える切り換え手段と、任意のビートノイズの周期となる
画素数より多い数の積分回路と、ビートノイズの周期に
同期して入力信号の画素クロックごとに順次積分回路の
内のビートノイズの周期となる画素数に等しい数の複数
の積分回路の入力を選択する第1の選択手段と、第1の
選択手段に同期して順次複数の積分回路の出力を選択す
る第2の選択手段とからなり、入力信号中の黒基準画素
期間の各画素の信号のみを切り換え手段の切り換えによ
り取り出して第1の選択手段により複数の積分回路ごと
に順次供給し、入力信号中の有効画素期間の各画素ごと
に積分された積分値を第2の選択手段により複数の積分
回路から順次取り出してビートノイズの補正を行うもの
である。
【0017】さらに本発明のマルチチャンネルクランプ
回路においては、入力信号と基準レベル信号とを切り換
える切り換え手段と、任意のビートノイズの周期となる
画素数より多い数の画素遅延回路が直列に接続された遅
延手段と、遅延手段からビートノイズの周期分遅延され
た出力を取り出す選択手段と、選択手段からの信号を遅
延手段の入力に加算して積分を行う加算手段とからな
り、入力信号中の黒基準画素期間の各画素の信号のみを
切り換え手段の切り換えにより取り出して遅延手段に供
給し、入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに積分さ
れた信号を遅延手段から取り出してビートノイズの補正
を行うものである。
【0018】以下、図面を参照して本発明を説明する
に、図1は本発明を適用した電子カメラ装置及びマルチ
チャンネルクランプ回路の一実施形態の構成を示すブロ
ック図である。
【0019】図1において、例えば被写体(図示せず)
からの映像光がレンズ系1を通じて撮像手段としてのC
CD部2に照射される。そしてこのCCD部2で撮像さ
れた信号が相関2重サンプリング(Correlated Doubule
Sampling :以下、CDSと略称する)回路3を通じて
取り出される。
【0020】このCDS回路3で取り出された信号が自
動利得制御(Auto Gain Control :以下、AGCと略称
する)回路4を通じてアナログデジタル変換器(Analog
Degital Converter:以下、ADCと略称する)部5に
供給される。そして変換された信号が、補正手段を構成
する加算器6を通じてカラーマトリクス回路7を含むデ
ジタル信号処理(Digital Signal Processor:以下、D
SPと略称する)回路に供給される。
【0021】さらに加算器6の出力が、マルチチャンネ
ルクランプ回路8の入力Aに供給される。このマルチチ
ャンネルクランプ回路8では、入力信号と基準レベル信
号とを切り換える切り換え手段81が設けられる。そし
てこの切り換え手段81の一方の固定接点に入力Aに供
給される信号が供給され、他方の固定接点に例えば値
“0”の基準レベルが供給される。
【0022】この切り換え手段81で切り換えられた信
号が、第1の選択手段82を通じてビートノイズの1周
期の画素数と等しい数の、例えばK個の積分回路83に
供給される。さらに積分回路83で積分された信号が第
2の選択手段84を通じてアンプ85に供給され、所定
のレベルに制御された信号が遅延要素86を通じて加算
器6に供給されて、元の信号から減算される。
【0023】そしてこの回路において、切り換え手段8
1での切り換えが、例えば図2のAに示すCCD部2の
黒基準画素部21に相当する期間のみ図2のBに示すよ
うに入力信号側になり、その他の期間は基準レベル
“0”側になるように行われる。これに対して第1及び
第2の選択手段82、84の選択は、例えば入力信号の
画素クロックごとに上述のK個の積分回路83を巡回す
るように行われる。
【0024】すなわち図1に示すように第1及び第2の
選択手段82、84の選択は、カウンタ87の計数値に
よって行われる。そしてこのカウンタ87には端子88
からCCD部2から信号を取り出すクロックが供給され
ると共に、このカウンタ87の計数値が例えば上述の値
Kの計数ごとにリセットされる。これにより選択手段8
2、84の選択は、上述のK個の積分回路83を巡回す
るように行われる。
【0025】ここで例えばCCD部2から信号を取り出
すクロックの周波数が33.00MHzで、取り出され
た信号を処理するクロックの周波数が13.50MHz
の場合には、ビートノイズの1周期は前述の図15に示
すように22画素となり、上述の積分回路83には22
個が設けられる。また、CCD部2の黒基準画素期間は
20〜30画素程度であり、この実施形態では30画素
の場合を説明する。
【0026】そして上述のように切り換え手段81及び
選択手段82、84が制御された場合には、例えば図2
のCに示すようにCCD部2の黒基準画素期間の信号が
供給され、この信号が画素クロックごとに順次22個の
積分回路83で積分される。そしてこの場合に、積分回
路83の数はビートノイズの1周期の画素数と等しいも
のであり、1周期の中で同じタイミングの信号が積分さ
れることになる。
【0027】なお上述のように黒基準画素期間の画素数
(30画素)が積分回路83の個数(22個)より多い
場合には、一部の積分回路83では再度積分が行われ
る。また1水平期間のクロックの数が値22の整数倍で
ないときは、例えば図2のDに示すように水平期間によ
り選択される積分回路83の位置は動くことになるが、
その場合もビートノイズの1周期の中での位置は一致し
ているものである。
【0028】こうして積分回路83には、ビートノイズ
の1周期での各画素ごとの黒基準画素期間の信号の変
動、すなわちノイズ成分が積分される。そしてこの場合
に、ビートによるノイズ成分は周期ごとに同じものが繰
り返されているので、積分回路83にはビートノイズの
1周期の各画素ごとの変動の大きさが積分により形成さ
れて記憶されているものである。
【0029】そこでこの積分回路83に記憶された信号
が、画素クロックごとに第2の選択手段84を通じて取
り出され、アンプ85及び遅延要素86を通じて加算器
6に供給されて入力信号中のビートノイズによる変動が
補正される。なおアンプ85は積分時定数を決定し、遅
延要素86は積分回路83の遅延時間を加味して全体の
遅延時間がビートノイズの周期の整数倍となるように調
整する。
【0030】従ってこの実施形態において、2種類のク
ロックにより形成されるビートノイズの周期となる画素
数に相当する複数チャンネルを有するマルチチャンネル
クランプ回路を用いて、各画素の信号をビートノイズの
周期となる各画素ごとに補正することによって、ビート
ノイズによる撮像信号への影響を良好に除去することが
できる。
【0031】これによって、従来の装置では、互いに同
期して周波数の異なる2種類のクロックが1つのシステ
ム内で使用されている場合にビートノイズが発生する恐
れがあり、これに対してフロントエンド回路を2個の集
積回路で構成した場合には、集積回路数の増加によるコ
ストの上昇などの問題があったものを、本発明によれば
これらの問題点を容易に解消することができるものであ
る。
【0032】さらに上述の装置において、マルチチャン
ネルクランプ回路8は、例えば図3のようにも構成する
ことができる。なお図3の符号A、Bは図1の符号A、
Bと同じ位置を示している。また図3において、図1と
対応する部分には同一の符号を附して重複の説明を省略
する。
【0033】この図3において、切り換え手段81で切
り換えられた信号が、加算器91を通じてビートノイズ
の1周期の画素数と等しい数の、例えばK個の画素遅延
回路が直列に接続された遅延手段92に供給される。さ
らに遅延手段92で遅延された信号が加算器91に供給
されて元の信号に加算される。これにより加算器91と
遅延手段92とではK個の画素ごとの信号に対する積分
回路が形成される。
【0034】すなわちこの回路において、遅延手段92
の各画素遅延回路には、例えば図2のCと同様にCCD
部2の黒基準画素期間の信号が供給され、この信号が画
素クロックごとに順次遅延され、この遅延信号が加算器
91に供給されて積分が行われる。そしてこの場合に、
画素遅延回路の数はビートノイズの1周期の画素数と等
しいので、1周期の中で同じタイミングの信号が積分さ
れることになる。
【0035】また上述のように黒基準画素期間の画素数
(30画素)が遅延手段92の画素遅延回路の個数(2
2個)より多い場合には、一部の画素では再度積分が行
われる。また1水平期間のクロックの数が値22の整数
倍でないときは、例えば図2のDと同様に水平期間によ
り画素の位置は動くことになるが、その場合もビートノ
イズの1周期の中での位置は一致しているものである。
【0036】そしてこの遅延手段92からの信号がアン
プ85に供給され、所定のレベルに制御された信号が遅
延要素86を通じて加算器6に供給されて、元の信号か
ら減算される。なおアンプ85は積分時定数を決定し、
遅延要素86は遅延手段92の遅延時間を加味して全体
の遅延時間がビートノイズの周期の整数倍となるように
調整するものである。
【0037】従ってこの実施形態においても、2種類の
クロックにより形成されるビートノイズの周期となる画
素数に相当する複数チャンネルを有するマルチチャンネ
ルクランプ回路を用いることによって、各画素の信号を
ビートノイズの周期となる各画素ごとに補正することが
でき、ビートノイズによる撮像信号への影響を良好に除
去することができる。
【0038】これによって、従来の装置では、互いに同
期して周波数の異なる2種類のクロックが1つのシステ
ム内で使用されている場合にビートノイズが発生する恐
れがあり、これに対してフロントエンド回路を2個の集
積回路で構成した場合には、集積回路数の増加によるコ
ストの上昇などの問題があったものを、本発明によれば
これらの問題点を容易に解消することができるものであ
る。
【0039】ところで上述の実施形態では、2種類のク
ロックにより形成されるビートノイズの周期が固定の場
合について説明したが、これらが変動される場合には図
4のような構成のマルチチャンネルクランプ回路8′で
対応することができる。なお図4の符号A、Bは図1の
符号A、Bと同じ位置を示している。また図4におい
て、図1と対応する部分には同一の符号を附して重複の
説明を省略する。
【0040】この図4において、切り換え手段81で切
り換えられた信号が、第1の選択手段21を通じてビー
トノイズの最大周期の画素数に相当する、例えばN個の
積分回路83′に供給される。さらに積分回路83′で
積分された信号が第2の選択手段84で選択され、選択
された信号が可変利得アンプ85′を通じて、例えばM
個の画素遅延回路が直列に接続された遅延要素86に供
給される。
【0041】またこの遅延要素86の各画素遅延回路ご
との出力が取り出され、これらの出力が第3の選択手段
89で選択される。そしてこの選択された信号が加算器
6に供給されて、元の信号から減算される。ここで第3
の選択手段89での選択が、積分回路83′の遅延時間
を加味して遅延要素86との全体の遅延時間がビートノ
イズの周期の整数倍となるように行われる。
【0042】そしてこの回路において、選択手段82、
84の選択が、供給されているクロックにより形成され
るビートノイズの1周期の画素数分の個数の積分回路8
3′を巡回するように制御される。この制御は、例えば
選択手段82、84を制御するカウンタ87の計数値を
モード選択回路90で判別し、ビートノイズの1周期の
画素数ごとに計数値をリセットすることで行われる。
【0043】このようにして、ビートノイズの周期が変
動される場合にも、積分回路83′及び遅延要素86の
画素遅延回路の個数を制御することで、供給されている
クロックによるビートノイズの周期に応じた補正が行わ
れる。なお、積分回路83′の個数を決定するモード選
択回路90の判別値、及び遅延要素86の個数を決定す
る選択手段89の選択は、例えば外部からのデータ入力
により行われる。
【0044】さらに上述の回路において、積分回路8
3′の個数によって積分時定数が変化される場合には、
可変利得アンプ85′の利得を制御して積分時定数を所
定の値にすることができる。またカウンタ87のリセッ
トは、上述の計数値の判別以外にも、外部からのリセッ
ト信号等によって行うこともでき、その場合のモード選
択もモード選択回路90で外部からのデータ入力により
行うことができる。
【0045】従ってこの実施形態において、2種類のク
ロックにより形成されるビートノイズの周期が変動する
場合にも、その1周期の画素数に相当する複数チャンネ
ルを有するマルチチャンネルクランプ回路を用いて、各
画素の信号をビートノイズの周期となる各画素ごとに補
正することによって、ビートノイズによる撮像信号への
影響を良好に除去することができる。
【0046】これによって、従来の装置では、互いに同
期して周波数の異なる2種類のクロックが1つのシステ
ム内で使用されている場合にビートノイズが発生する恐
れがあり、これに対してフロントエンド回路を2個の集
積回路で構成した場合には、集積回路数の増加によるコ
ストの上昇などの問題があったものを、本発明によれば
これらの問題点を容易に解消することができるものであ
る。
【0047】さらに上述の装置において、マルチチャン
ネルクランプ回路8′は、例えば図5のようにも構成す
ることができる。なお図5の符号A、Bは図1の符号
A、Bと同じ位置を示している。また図5において、図
1と対応する部分には同一の符号を附して重複の説明を
省略する。
【0048】この図5において、切り換え手段81で切
り換えられた信号が、加算器91を通じてビートノイズ
の最大周期の画素数に相当する、例えばN個の画素遅延
回路が直列に接続された遅延手段92に供給される。さ
らにこの遅延手段92の各画素遅延回路ごとの出力が取
り出され、これらの出力が第4の選択手段93で選択さ
れる。
【0049】この選択手段93で選択された信号が加算
器91に供給されて元の信号に加算される。これにより
加算器91と遅延手段92とでは、選択手段93で選択
された各画素遅延回路の個数に相当する画素数ごとの信
号に対する積分回路が形成される。さらに選択手段93
からの信号が可変利得アンプ85′を通じて、例えばM
個の画素遅延回路が直列に接続された遅延要素86に供
給される。
【0050】さらにこの遅延要素86の各画素遅延回路
ごとの出力が取り出され、これらの出力が第3の選択手
段89で選択される。そしてこの選択された信号が加算
器6に供給されて、元の信号から減算される。ここで第
3の選択手段89での選択が、積分回路83′の遅延時
間を加味して遅延要素86との全体の遅延時間がビート
ノイズの周期の整数倍となるように行われる。
【0051】そしてこの回路において、選択手段93の
選択が、供給されているクロックにより形成されるビー
トノイズの1周期の画素数分に相当する個数の遅延手段
92の画素遅延回路からの出力を取り出すように制御さ
れることにより、供給されているクロックによるビート
ノイズの周期に応じた補正を行うことができるものであ
る。
【0052】このようにして、ビートノイズの周期が変
動される場合にも、遅延手段92及び遅延要素86の画
素遅延回路の個数を制御することで、供給されているク
ロックによるビートノイズの周期に応じた補正が行われ
る。なお、遅延手段92及び遅延要素86の個数を決定
する選択手段93、89の選択は、例えば外部からのデ
ータ入力により行われる。
【0053】さらに上述の回路において、遅延手段92
の個数によって積分時定数が変化される場合には、可変
利得アンプ85′の利得を制御して積分時定数を所定の
値にすることができる。ただし、このような積分時定数
の制御は厳密である必要はないので、可変利得アンプ8
5′は例えば簡単なビットシフト等によっても形成する
ことができる。
【0054】また上述の回路において外部からのリセッ
ト機能を付加する場合には、例えば図中に示すようにリ
セット制御回路94を設け、このリセット制御回路94
を通じた端子88からの画素クロックで遅延手段92の
駆動を行うと共に、外部からのリセット信号をモード選
択回路95で選択して、リセット制御回路94の制御を
行う。
【0055】これにより、例えば外部からのリセット信
号を検出すると適宜クロックが停止されて、入力部と出
力部でのビートノイズの位相関係を常に一定にするなど
の制御を行うことができる。またこのときのモード選択
回路95でのモード選択も、例えば外部からのデータ入
力により行うことができる。さらにこのようなリセット
手段は、上述の図1、図3、図4の回路にも設けること
ができる。
【0056】従ってこの実施形態において、2種類のク
ロックにより形成されるビートノイズの周期が変動する
場合にも、その1周期の画素数に相当する複数チャンネ
ルを有するマルチチャンネルクランプ回路を用いて、各
画素の信号をビートノイズの周期となる各画素ごとに補
正することによって、ビートノイズによる撮像信号への
影響を良好に除去することができる。
【0057】これによって、従来の装置では、互いに同
期して周波数の異なる2種類のクロックが1つのシステ
ム内で使用されている場合にビートノイズが発生する恐
れがあり、これに対してフロントエンド回路を2個の集
積回路で構成した場合には、集積回路数の増加によるコ
ストの上昇などの問題があったものを、本発明によれば
これらの問題点を容易に解消することができるものであ
る。
【0058】また上述の装置において、AGC回路4、
ADC部5及び補正手段を構成する加算器6とマルチチ
ャンネルクランプ回路8の配置は、例えば図6に示すよ
うに変形することができる。すなわち図6のAは上述の
実施形態をブロック化して表したものである。なお図中
の符号A、Bは図1の符号A、Bと同じ位置を示してい
る。
【0059】これに対して図6のBは、ADC部5の前
段に加算器6を設けて、アナログ信号で補正を行うもの
である。すなわちこの場合には、マルチチャンネルクラ
ンプ回路8の出力をデジタルアナログ変換器(Digital
to Analog Converter :以下、DACと略称する)部8
0に供給し、アナログ化した信号を加算器6で減算して
ビートノイズの補正を行う。
【0060】また図6のCは、AGC回路、ADC部と
の順番を逆にした場合で、この場合にはAGC回路には
デジタルAGC回路41が用いられる。そしてこの場合
に、ADC部51の後段に加算器6とマルチチャンネル
クランプ回路8を配置することで、図6のAと同様にデ
ジタル化された信号について、マルチチャンネルクラン
プ回路8の出力を加算器6で減算してビートノイズの補
正を行う。
【0061】さらに図6のDも、AGC回路、ADC部
との順番を逆にした場合で、この場合である。そしてこ
の場合には、ADC部5の前段に加算器6を設けて、ア
ナログ信号で補正を行うもので、図6のBと同様にマル
チチャンネルクランプ回路8の出力をDAC部80に供
給し、アナログ化した信号を加算器6で減算してビート
ノイズの補正を行う。
【0062】従ってこれらの実施形態においても、2種
類のクロックにより形成されるビートノイズの周期とな
る画素数に相当する複数チャンネルを有するマルチチャ
ンネルクランプ回路を用いて、各画素の信号をビートノ
イズの周期となる各画素ごとに補正することによって、
ビートノイズによる撮像信号への影響を良好に除去する
ことができる。
【0063】これによって、従来の装置では、互いに同
期して周波数の異なる2種類のクロックが1つのシステ
ム内で使用されている場合にビートノイズが発生する恐
れがあり、これに対してフロントエンド回路を2個の集
積回路で構成した場合には、集積回路数の増加によるコ
ストの上昇などの問題があったものを、本発明によれば
これらの問題点を容易に解消することができるものであ
る。
【0064】また上述の装置において、マルチチャンネ
ルクランプ回路8の積分回路83は図7に示すようにロ
ーパスフィルタ(Low Pass Filter :以下、LPFと略
称する)97を用いても形成することができる。なおL
PF97を用いる場合には、積分のための帰還回路が不
要になるので、構成が簡単になると共に、マルチチャン
ネルクランプ回路8を図示のようにフィードフォワード
形に構成することもできる。
【0065】ところで上述の装置においては、積分回路
83の遅延時間を加味して全体の遅延時間がビートノイ
ズの周期の整数倍となるように調整するための手段とし
て遅延要素86を用いているが、この手段は、例えば図
1において、選択手段82、84の選択位置を違えるこ
とによって遅延要素86を用いずに、例えば図8に示す
ようにして実現することが可能である。すなわち図8に
おいては、アンプ85の出力が加算器6の負入力Bに直
接供給される。
【0066】ここでこの実施形態において、上述の説明
と同様に例えば積分回路83の総数(K)を22個とし
て、例えば切り換え手段81及び選択手段82、84の
遅延量をそれぞれ値1、アンプ85の遅延量を値2、加
算器6での遅延量(正負入力から出力Aまで)を値2と
すると、上述の加算器6の正入力に画素iが入力されて
いるときに、同じ負入力Bには画素iに相当する積分結
果が入力されていなければならない。
【0067】そこで各回路の遅延量を積分回路方向に辿
ると、加算器6の出力Aで値i−2、切り換え手段81
の出力で値i−3、選択手段82の出力で値i−4とな
る。一方、加算器6の負入力Bから積分回路までを逆に
辿ると、遅延要素86を除いて、アンプ85の入力で値
i+2、選択手段84の入力で値i+3となる。従って
積分回路83の入出力では、画素の位相が(i+3)−
(i−4)=7画素ずれており、このずれは選択手段8
4を選択手段82に対して常に値r=7つずらして設定
することにより解決できる。
【0068】すなわち図9の表に示すように、選択手段
82と選択手段84が選択する積分器の位置をずらすこ
とにより、遅延要素86を除いても全体の遅延時間がビ
ートノイズの周期の整数倍となるように調整することが
できる。但しこの場合には、選択手段82と選択手段8
4とを駆動するカウンタ87、87′を別々に備える必
要があるが、遅延要素86を多段に設ける場合に比較す
ると回路規模を小さくできる可能性がある。
【0069】またこの実施形態において、例えば上述の
図4に示したようなリセットを行う場合には、それぞれ
カウンタ87のリセット値を値“0”とする場合には、
カウンタ87′のリセット値を値“r”とする必要があ
る。さらに図4の実施形態で述べたように積分回路83
の総数Kを可変とする場合には、遅延要素86及び選択
手段89は不要になり、例えば図8と同様の構成でカウ
ンタ87′のリセット値“r”を外部から設定できるよ
うにすればよい。
【0070】同様にして図3の回路に対しても、例えば
図10に示すようにして、遅延要素86を省略すること
ができる。さらにこの構成で遅延量を可変とする場合に
は、例えば図11に示すように図5の選択手段93に対
して、選択位置を違えた選択手段93′を設ける。そし
てこれらの選択位置の差を上述の値rに定めることによ
って、同様の作用効果を得ることができる。
【0071】さらに上述の装置において、補正手段を構
成する加算器6及びマルチチャンネルクランプ回路8
は、例えば図12に示すようにカラーマトリクス回路7
を含むデジタル信号処理(DSPと略称する)回路11
と共に集積回路化することもできるし、あるいは図13
に示すようにフロントエンド回路10と共に集積回路化
することもできる。このようにすれば、集積回路数の増
加によるコストの上昇などの問題も解消できる。
【0072】こうして上述の電子カメラ装置によれば、
互いに同期して周波数の異なる2種類のクロックを1つ
のシステム内で使用する装置であって、2種類のクロッ
クにより形成されるビートノイズの周期となる画素数に
相当する複数チャンネルを有して撮影信号中の黒基準画
素期間の各画素の信号を順次複数チャンネルごとに積分
するマルチチャンネルクランプ回路と、複数チャンネル
ごとに積分される積分値を用いて撮影信号中の有効画素
期間の各画素の信号をビートノイズの周期となる各画素
ごとに補正する補正手段とを設けることにより、ビート
ノイズによる撮像信号への影響を良好に除去することが
できるものである。
【0073】また、上述のマルチチャンネルクランプ回
路によれば、入力信号と基準レベル信号とを切り換える
切り換え手段と、任意のビートノイズの周期となる画素
数と等しい数の複数の積分回路と、ビートノイズの周期
に同期して入力信号の画素クロックごとに順次複数の積
分回路の入力を選択する第1の選択手段と、第1の選択
手段に同期して順次複数の積分回路の出力を選択する第
2の選択手段とからなり、入力信号中の黒基準画素期間
の各画素の信号のみを切り換え手段の切り換えにより取
り出して第1の選択手段により複数の積分回路ごとに順
次供給し、入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに積
分された積分値を第2の選択手段により複数の積分回路
から順次取り出してビートノイズの補正を行うことによ
り、各画素の信号をビートノイズの周期となる各画素ご
とに補正して、ビートノイズによる撮像信号への影響を
除去することができるものである。
【0074】さらに上述のマルチチャンネルクランプ回
路によれば、入力信号と基準レベル信号とを切り換える
切り換え手段と、任意のビートノイズの周期となる画素
数と等しい数の画素遅延回路が直列に接続された遅延手
段と、遅延手段からのビートノイズの周期分遅延された
出力を遅延手段の入力に加算して積分を行う加算手段と
からなり、入力信号中の黒基準画素期間の各画素の信号
のみを切り換え手段の切り換えにより取り出して遅延手
段に供給し、入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに
積分された信号を遅延手段から取り出してビートノイズ
の補正を行うことにより、簡単な構成で各画素の信号を
ビートノイズの周期となる各画素ごとに補正して、ビー
トノイズによる撮像信号への影響を除去することができ
るものである。
【0075】また、上述のマルチチャンネルクランプ回
路によれば、入力信号と基準レベル信号とを切り換える
切り換え手段と、任意のビートノイズの周期となる画素
数より多い数の積分回路と、ビートノイズの周期に同期
して入力信号の画素クロックごとに順次積分回路の内の
ビートノイズの周期となる画素数に等しい数の複数の積
分回路の入力を選択する第1の選択手段と、第1の選択
手段に同期して順次複数の積分回路の出力を選択する第
2の選択手段とからなり、入力信号中の黒基準画素期間
の各画素の信号のみを切り換え手段の切り換えにより取
り出して第1の選択手段により複数の積分回路ごとに順
次供給し、入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに積
分された積分値を第2の選択手段により複数の積分回路
から順次取り出してビートノイズの補正を行うことによ
り、ビートノイズの周期が変動する場合にも各画素の信
号を周期となる各画素ごとに補正して、ビートノイズに
よる撮像信号への影響を除去することができるものであ
る。
【0076】さらに上述のマルチチャンネルクランプ回
路によれば、入力信号と基準レベル信号とを切り換える
切り換え手段と、任意のビートノイズの周期となる画素
数より多い数の画素遅延回路が直列に接続された遅延手
段と、遅延手段からビートノイズの周期分遅延された出
力を取り出す選択手段と、選択手段からの信号を遅延手
段の入力に加算して積分を行う加算手段とからなり、入
力信号中の黒基準画素期間の各画素の信号のみを切り換
え手段の切り換えにより取り出して遅延手段に供給し、
入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに積分された信
号を遅延手段から取り出してビートノイズの補正を行う
ことにより、ビートノイズの周期が変動する場合にも各
画素の信号を周期となる各画素ごとに補正して、簡単な
構成でビートノイズによる撮像信号への影響を除去する
ことができるものである。
【0077】なお本発明は、上述の説明した実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱するこ
となく種々の変形が可能とされるものである。
【0078】
【発明の効果】従って請求項1の発明によれば、2種類
のクロックにより形成されるビートノイズの周期となる
画素数に相当する複数チャンネルを有するマルチチャン
ネルクランプ回路を用いて、各画素の信号をビートノイ
ズの周期となる各画素ごとに補正することによって、ビ
ートノイズによる撮像信号への影響を良好に除去するこ
とができるものである。
【0079】また、請求項2の発明によれば、マルチチ
ャンネルクランプ回路は、入力信号と基準レベル信号と
を切り換える切り換え手段と、任意のビートノイズの周
期となる画素数と等しい数の複数の積分回路と、ビート
ノイズの周期に同期して入力信号の画素クロックごとに
順次複数の積分回路の入力を選択する第1の選択手段
と、第1の選択手段に同期して順次複数の積分回路の出
力を選択する第2の選択手段とからなり、入力信号中の
黒基準画素期間の各画素の信号のみを切り換え手段の切
り換えにより取り出して第1の選択手段により複数の積
分回路ごとに順次供給し、入力信号中の有効画素期間の
各画素ごとに積分された積分値を第2の選択手段により
複数の積分回路から順次取り出してビートノイズの補正
を行うことによって、各画素の信号をビートノイズの周
期となる各画素ごとに補正して、ビートノイズによる撮
像信号への影響を除去することができるものである。
【0080】また、請求項3の発明によれば、マルチチ
ャンネルクランプ回路は、入力信号と基準レベル信号と
を切り換える切り換え手段と、任意のビートノイズの周
期となる画素数と等しい数の画素遅延回路が直列に接続
された遅延手段と、遅延手段からのビートノイズの周期
分遅延された出力を遅延手段の入力に加算して積分を行
う加算手段とからなり、入力信号中の黒基準画素期間の
各画素の信号のみを切り換え手段の切り換えにより取り
出して遅延手段に供給し、入力信号中の有効画素期間の
各画素ごとに積分された信号を遅延手段から取り出して
ビートノイズの補正を行うことによって、簡単な構成で
各画素の信号をビートノイズの周期となる各画素ごとに
補正することができ、ビートノイズによる撮像信号への
影響を除去することができるものである。
【0081】また、請求項4の発明によれば、マルチチ
ャンネルクランプ回路は、入力信号と基準レベル信号と
を切り換える切り換え手段と、任意のビートノイズの周
期となる画素数より多い数の積分回路と、ビートノイズ
の周期に同期して入力信号の画素クロックごとに順次積
分回路の内のビートノイズの周期となる画素数に等しい
数の複数の積分回路の入力を選択する第1の選択手段
と、第1の選択手段に同期して順次複数の積分回路の出
力を選択する第2の選択手段とからなり、入力信号中の
黒基準画素期間の各画素の信号のみを切り換え手段の切
り換えにより取り出して第1の選択手段により複数の積
分回路ごとに順次供給し、入力信号中の有効画素期間の
各画素ごとに積分された積分値を第2の選択手段により
複数の積分回路から順次取り出してビートノイズの補正
を行うことによって、ビートノイズの周期が変動する場
合にも各画素の信号を周期となる各画素ごとに補正し
て、ビートノイズによる撮像信号への影響を除去するこ
とができるものである。
【0082】また、請求項5の発明によれば、マルチチ
ャンネルクランプ回路は、入力信号と基準レベル信号と
を切り換える切り換え手段と、任意のビートノイズの周
期となる画素数より多い数の画素遅延回路が直列に接続
された遅延手段と、遅延手段からビートノイズの周期分
遅延された出力を取り出す選択手段と、選択手段からの
信号を遅延手段の入力に加算して積分を行う加算手段と
からなり、入力信号中の黒基準画素期間の各画素の信号
のみを切り換え手段の切り換えにより取り出して遅延手
段に供給し、入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに
積分された信号を遅延手段から取り出してビートノイズ
の補正を行うことによって、ビートノイズの周期が変動
する場合にも各画素の信号を周期となる各画素ごとに補
正して、簡単な構成でビートノイズによる撮像信号への
影響を除去することができるものである。
【0083】また、請求項6の発明によれば、マルチチ
ャンネルクランプ回路が電荷転送素子から信号を取り出
すためのフロントエンド回路と共に集積されていること
によって、集積回路数の増加によるコストの上昇などの
問題も解消できるものである。
【0084】また、請求項7の発明によれば、マルチチ
ャンネルクランプ回路が電荷転送素子から取り出された
信号の供給されるデジタル信号処理回路と共に集積され
ていることによって、集積回路数の増加によるコストの
上昇などの問題も解消できるものである。
【0085】さらに請求項8の発明によれば、2種類の
クロックにより形成されるビートノイズの周期となる画
素数に相当する複数チャンネルを有するマルチチャンネ
ルクランプ回路を用いることによって、各画素の信号を
ビートノイズの周期となる各画素ごとに補正することが
でき、ビートノイズによる撮像信号への影響を良好に除
去することができるものである。
【0086】また、請求項9の発明によれば、第2の選
択手段により取り出された信号の供給される遅延要素を
設け、積分回路と遅延要素による合計の遅延時間をビー
トノイズの周期の整数倍とすることによって、補正信号
とビートノイズとの位相を容易に合わせることができる
ものである。
【0087】また、請求項10の発明によれば、積分回
路に代えてローパスフィルタを用いることによって、構
成が簡単になると共に、マルチチャンネルクランプ回路
をフィードフォワード形に構成することもできるもので
ある。
【0088】さらに請求項11の発明によれば、2種類
のクロックにより形成されるビートノイズの周期となる
画素数に相当する複数チャンネルを有するマルチチャン
ネルクランプ回路を用いることによって、各画素の信号
をビートノイズの周期となる各画素ごとに補正すること
ができ、簡単な構成でビートノイズによる撮像信号への
影響を良好に除去することができるものである。
【0089】また、請求項12の発明によれば、遅延手
段から取り出された信号の供給される遅延要素を設け、
遅延手段と遅延要素による合計の遅延時間をビートノイ
ズの周期の整数倍とすることによって、補正信号とビー
トノイズとの位相を容易に合わせることができるもので
ある。
【0090】また、請求項13の発明によれば、遅延手
段に代えてローパスフィルタを用いることによって、構
成が簡単になると共に、マルチチャンネルクランプ回路
をフィードフォワード形に構成することもできるもので
ある。
【0091】さらに請求項14の発明によれば、2種類
のクロックにより形成されるビートノイズの周期が変動
する場合にも、その1周期の画素数に相当する複数チャ
ンネルを有するマルチチャンネルクランプ回路を用い
て、各画素の信号をビートノイズの周期となる各画素ご
とに補正することによって、ビートノイズによる撮像信
号への影響を良好に除去することができるものである。
【0092】また、請求項15の発明によれば、第2の
選択手段により取り出された信号の供給される可変長遅
延要素を設け、積分回路と可変長遅延要素による合計の
遅延時間をビートノイズの周期の整数倍とすることによ
って、ビートノイズの周期が変動する場合にも、補正信
号とビートノイズとの位相を容易に合わせることができ
るものである。
【0093】また、請求項16の発明によれば、第2の
選択手段により取り出された信号の供給される利得制御
手段を設け、第2の選択手段により選択される積分回路
の数に応じて利得制御手段の利得を制御し、積分の積分
時定数を一定に制御することによって、ビートノイズの
周期が変動する場合にも、積分時定数を所定の値にする
ことができるものである。
【0094】また、請求項17の発明によれば、第1及
び第2の選択手段により行われる選択のタイミングを外
部からリセットするリセット手段を設けたことによっ
て、リセットを任意のタイミングで行うことができるも
のである。
【0095】また、請求項18の発明によれば、積分回
路に代えてローパスフィルタを用いることによって、構
成が簡単になると共に、マルチチャンネルクランプ回路
をフィードフォワード形に構成することもできるもので
ある。
【0096】さらに請求項19の発明によれば、2種類
のクロックにより形成されるビートノイズの周期が変動
する場合にも、その1周期の画素数に相当する複数チャ
ンネルを有するマルチチャンネルクランプ回路を用い
て、各画素の信号をビートノイズの周期となる各画素ご
とに補正することによって、簡単な構成でビートノイズ
による撮像信号への影響を良好に除去することができる
ものである。
【0097】また、請求項20の発明によれば、遅延手
段から取り出された信号の供給される可変長遅延要素を
設け、遅延手段と可変長遅延要素による合計の遅延時間
をビートノイズの周期の整数倍とすることによって、ビ
ートノイズの周期が変動する場合にも、補正信号とビー
トノイズとの位相を容易に合わせることができるもので
ある。
【0098】また、請求項21の発明によれば、遅延手
段から取り出された信号の供給される利得制御手段を設
け、選択手段により選択される遅延回路の数に応じて利
得制御手段の利得を制御し、積分の積分時定数を一定に
制御することによって、ビートノイズの周期が変動する
場合にも、積分時定数を所定の値にすることができるも
のである。
【0099】また、請求項22の発明によれば、選択手
段により行われる選択のタイミングを外部からリセット
するリセット手段を設けたことによって、リセットを任
意のタイミングで行うことができるものである。
【0100】また、請求項23の発明によれば、遅延手
段に代えてローパスフィルタを用いることによって、構
成が簡単になると共に、マルチチャンネルクランプ回路
をフィードフォワード形に構成することもできるもので
ある。
【0101】これによって、従来の装置では、互いに同
期して周波数の異なる2種類のクロックが1つのシステ
ム内で使用されている場合にビートノイズが発生する恐
れがあり、これに対してフロントエンド回路を2個の集
積回路で構成した場合には、集積回路数の増加によるコ
ストの上昇などの問題があったものを、本発明によれば
これらの問題点を容易に解消することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用される電子カメラ装置及びマルチ
チャンネルクランプ回路の一実施形態の構成図である。
【図2】その動作の説明のための図である。
【図3】本発明の適用されるマルチチャンネルクランプ
回路の他の実施形態の構成図である。
【図4】本発明の適用されるマルチチャンネルクランプ
回路のさらに他の実施形態の構成図である。
【図5】本発明の適用されるマルチチャンネルクランプ
回路のさらに他の実施形態の構成図である。
【図6】本発明の適用される電子カメラ装置の他の実施
形態の構成図である。
【図7】本発明の適用されるマルチチャンネルクランプ
回路のさらに他の実施形態の構成図である。
【図8】本発明の適用されるマルチチャンネルクランプ
回路のさらに他の実施形態の構成図である。
【図9】その動作の説明のための図である。
【図10】本発明の適用されるマルチチャンネルクラン
プ回路のさらに他の実施形態の構成図である。
【図11】本発明の適用されるマルチチャンネルクラン
プ回路のさらに他の実施形態の構成図である。
【図12】本発明の適用される電子カメラ装置のさらに
他の実施形態の構成図である。
【図13】本発明の適用される電子カメラ装置のさらに
他の実施形態の構成図である。
【図14】従来の電子カメラ装置の構成図である。
【図15】ビートノイズの説明のための図である。
【符号の説明】
1…レンズ系、2…撮像手段としての電荷転送素子(C
CDと略称する)部、3…相関2重サンプリング(CD
Sと略称する)回路、4…自動利得制御(AGCと略称
する)回路、5…アナログデジタル変換器(ADCと略
称する)部、6…補正手段を構成する加算器、7…カラ
ーマトリクス回路、8…マルチチャンネルクランプ回
路、81…切り換え手段、82…第1の選択手段、83
…積分回路、84…第2の選択手段、85…アンプ、8
6…遅延要素、87…カウンタ、88…画素クロックの
供給される端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C021 PA13 PA17 PA34 PA42 PA62 PA66 PA76 SA11 YA01 5C024 CX08 CY46 GY01 GZ36 HX03 HX05 HX09 HX18 HX28 HX31 HX50

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同期して周波数の異なる2種類の
    クロックを1つのシステム内で使用する電子カメラ装置
    であって、 前記2種類のクロックにより形成されるビートノイズの
    周期となる画素数に相当する複数チャンネルを有して撮
    影信号中の黒基準画素期間の各画素の信号を順次前記複
    数チャンネルごとに積分するマルチチャンネルクランプ
    回路と、 前記複数チャンネルごとに積分される積分値を用いて前
    記撮影信号中の有効画素期間の各画素の信号を前記ビー
    トノイズの周期となる各画素ごとに補正する補正手段と
    を設けたことを特徴とする電子カメラ装置。
  2. 【請求項2】 前記マルチチャンネルクランプ回路は、 入力信号と基準レベル信号とを切り換える切り換え手段
    と、 任意のビートノイズの周期となる画素数と等しい数の複
    数の積分回路と、 前記ビートノイズの周期に同期して前記入力信号の画素
    クロックごとに順次前記複数の積分回路の入力を選択す
    る第1の選択手段と、 前記第1の選択手段に同期して順次前記複数の積分回路
    の出力を選択する第2の選択手段とからなり、 前記入力信号中の黒基準画素期間の各画素の信号のみを
    前記切り換え手段の切り換えにより取り出して前記第1
    の選択手段により前記複数の積分回路ごとに順次供給
    し、 前記入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに前記積分
    された積分値を前記第2の選択手段により前記複数の積
    分回路から順次取り出して前記ビートノイズの補正を行
    うことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ装置。
  3. 【請求項3】 前記マルチチャンネルクランプ回路は、 入力信号と基準レベル信号とを切り換える切り換え手段
    と、 任意のビートノイズの周期となる画素数と等しい数の画
    素遅延回路が直列に接続された遅延手段と、 前記遅延手段からの前記ビートノイズの周期分遅延され
    た出力を前記遅延手段の入力に加算して積分を行う加算
    手段とからなり、 前記入力信号中の黒基準画素期間の各画素の信号のみを
    前記切り換え手段の切り換えにより取り出して前記遅延
    手段に供給し、 前記入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに前記積分
    された信号を前記遅延手段から取り出して前記ビートノ
    イズの補正を行うことを特徴とする請求項1記載の電子
    カメラ装置。
  4. 【請求項4】 前記マルチチャンネルクランプ回路は、 入力信号と基準レベル信号とを切り換える切り換え手段
    と、 任意のビートノイズの周期となる画素数より多い数の積
    分回路と、 前記ビートノイズの周期に同期して前記入力信号の画素
    クロックごとに順次前記積分回路の内の前記ビートノイ
    ズの周期となる画素数に等しい数の複数の積分回路の入
    力を選択する第1の選択手段と、 前記第1の選択手段に同期して順次前記複数の積分回路
    の出力を選択する第2の選択手段とからなり、 前記入力信号中の黒基準画素期間の各画素の信号のみを
    前記切り換え手段の切り換えにより取り出して前記第1
    の選択手段により前記複数の積分回路ごとに順次供給
    し、 前記入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに前記積分
    された積分値を前記第2の選択手段により前記複数の積
    分回路から順次取り出して前記ビートノイズの補正を行
    うことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ装置。
  5. 【請求項5】 前記マルチチャンネルクランプ回路は、 入力信号と基準レベル信号とを切り換える切り換え手段
    と、 任意のビートノイズの周期となる画素数より多い数の画
    素遅延回路が直列に接続された遅延手段と、 前記遅延手段から前記ビートノイズの周期分遅延された
    出力を取り出す選択手段と、 前記選択手段からの信号を前記遅延手段の入力に加算し
    て積分を行う加算手段とからなり、 前記入力信号中の黒基準画素期間の各画素の信号のみを
    前記切り換え手段の切り換えにより取り出して前記遅延
    手段に供給し、 前記入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに前記積分
    された信号を前記遅延手段から取り出して前記ビートノ
    イズの補正を行うことを特徴とする請求項1記載の電子
    カメラ装置。
  6. 【請求項6】 前記マルチチャンネルクランプ回路が電
    荷転送素子から信号を取り出すためのフロントエンド回
    路と共に集積されていることを特徴とする請求項1記載
    の電子カメラ装置。
  7. 【請求項7】 前記マルチチャンネルクランプ回路が電
    荷転送素子から取り出された信号の供給されるデジタル
    信号処理回路と共に集積されていることを特徴とする請
    求項1記載の電子カメラ装置。
  8. 【請求項8】 入力信号と基準レベル信号とを切り換え
    る切り換え手段と、 任意のビートノイズの周期となる画素数と等しい数の複
    数の積分回路と、 前記ビートノイズの周期に同期して前記入力信号の画素
    クロックごとに順次前記複数の積分回路の入力を選択す
    る第1の選択手段と、 前記第1の選択手段に同期して順次前記複数の積分回路
    の出力を選択する第2の選択手段とからなり、 前記入力信号中の黒基準画素期間の各画素の信号のみを
    前記切り換え手段の切り換えにより取り出して前記第1
    の選択手段により前記複数の積分回路ごとに順次供給
    し、 前記入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに前記積分
    された積分値を前記第2の選択手段により前記複数の積
    分回路から順次取り出して前記ビートノイズの補正を行
    うことを特徴とするマルチチャンネルクランプ回路。
  9. 【請求項9】 前記第2の選択手段により取り出された
    信号の供給される遅延要素を設け、 前記積分回路と前記遅延要素による合計の遅延時間を前
    記ビートノイズの周期の整数倍とすることを特徴とする
    請求項8記載のマルチチャンネルクランプ回路。
  10. 【請求項10】 前記積分回路に代えてローパスフィル
    タを用いることを特徴とする請求項8記載のマルチチャ
    ンネルクランプ回路。
  11. 【請求項11】 入力信号と基準レベル信号とを切り換
    える切り換え手段と、 任意のビートノイズの周期となる画素数と等しい数の画
    素遅延回路が直列に接続された遅延手段と、 前記遅延手段からの前記ビートノイズの周期分遅延され
    た出力を前記遅延手段の入力に加算して積分を行う加算
    手段とからなり、 前記入力信号中の黒基準画素期間の各画素の信号のみを
    前記切り換え手段の切り換えにより取り出して前記遅延
    手段に供給し、 前記入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに前記積分
    された信号を前記遅延手段から取り出して前記ビートノ
    イズの補正を行うことを特徴とするマルチチャンネルク
    ランプ回路。
  12. 【請求項12】 前記遅延手段から取り出された信号の
    供給される遅延要素を設け、 前記遅延手段と前記遅延要素による合計の遅延時間を前
    記ビートノイズの周期の整数倍とすることを特徴とする
    請求項11記載のマルチチャンネルクランプ回路。
  13. 【請求項13】 前記遅延手段に代えてローパスフィル
    タを用いることを特徴とする請求項11記載のマルチチ
    ャンネルクランプ回路。
  14. 【請求項14】 入力信号と基準レベル信号とを切り換
    える切り換え手段と、 任意のビートノイズの周期となる画素数より多い数の積
    分回路と、 前記ビートノイズの周期に同期して前記入力信号の画素
    クロックごとに順次前記積分回路の内の前記ビートノイ
    ズの周期となる画素数に等しい数の複数の積分回路の入
    力を選択する第1の選択手段と、 前記第1の選択手段に同期して順次前記複数の積分回路
    の出力を選択する第2の選択手段とからなり、 前記入力信号中の黒基準画素期間の各画素の信号のみを
    前記切り換え手段の切り換えにより取り出して前記第1
    の選択手段により前記複数の積分回路ごとに順次供給
    し、 前記入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに前記積分
    された積分値を前記第2の選択手段により前記複数の積
    分回路から順次取り出して前記ビートノイズの補正を行
    うことを特徴とするマルチチャンネルクランプ回路。
  15. 【請求項15】 前記第2の選択手段により取り出され
    た信号の供給される可変長遅延要素を設け、 前記積分回路と前記可変長遅延要素による合計の遅延時
    間を前記ビートノイズの周期の整数倍とすることを特徴
    とする請求項14記載のマルチチャンネルクランプ回
    路。
  16. 【請求項16】 前記第2の選択手段により取り出され
    た信号の供給される利得制御手段を設け、 前記第2の選択手段により選択される前記積分回路の数
    に応じて前記利得制御手段の利得を制御し、 前記積分の積分時定数を一定に制御することを特徴とす
    る請求項14記載のマルチチャンネルクランプ回路。
  17. 【請求項17】 前記第1及び第2の選択手段により行
    われる選択のタイミングを外部からリセットするリセッ
    ト手段を設けたことを特徴とする請求項14記載のマル
    チチャンネルクランプ回路。
  18. 【請求項18】 前記積分回路に代えてローパスフィル
    タを用いることを特徴とする請求項14記載のマルチチ
    ャンネルクランプ回路。
  19. 【請求項19】 入力信号と基準レベル信号とを切り換
    える切り換え手段と、 任意のビートノイズの周期となる画素数より多い数の画
    素遅延回路が直列に接続された遅延手段と、 前記遅延手段から前記ビートノイズの周期分遅延された
    出力を取り出す選択手段と、 前記選択手段からの信号を前記遅延手段の入力に加算し
    て積分を行う加算手段とからなり、 前記入力信号中の黒基準画素期間の各画素の信号のみを
    前記切り換え手段の切り換えにより取り出して前記遅延
    手段に供給し、 前記入力信号中の有効画素期間の各画素ごとに前記積分
    された信号を前記遅延手段から取り出して前記ビートノ
    イズの補正を行うことを特徴とするマルチチャンネルク
    ランプ回路。
  20. 【請求項20】 前記遅延手段から取り出された信号の
    供給される可変長遅延要素を設け、 前記遅延手段と前記可変長遅延要素による合計の遅延時
    間を前記ビートノイズの周期の整数倍とすることを特徴
    とする請求項19記載のマルチチャンネルクランプ回
    路。
  21. 【請求項21】 前記遅延手段から取り出された信号の
    供給される利得制御手段を設け、 前記選択手段により選択される前記遅延回路の数に応じ
    て前記利得制御手段の利得を制御し、 前記積分の積分時定数を一定に制御することを特徴とす
    る請求項19記載のマルチチャンネルクランプ回路。
  22. 【請求項22】 前記選択手段により行われる選択のタ
    イミングを外部からリセットするリセット手段を設けた
    ことを特徴とする請求項19記載のマルチチャンネルク
    ランプ回路。
  23. 【請求項23】 前記遅延手段に代えてローパスフィル
    タを用いることを特徴とする請求項19記載のマルチチ
    ャンネルクランプ回路。
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