JP4342473B2 - 機器制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の機器群を制御する機器制御システムに関し、例えば冷設機器や空調機器などの室温に影響を及ぼす機器類を制御する機器制御システムに関する。
スーパーやコンビニエンスストアなどの食品店舗には、商品を冷やすショーケースや室内空気の状態を管理する空調機器などの機器類が複数設置される。そのような事情を鑑みて、店舗に設置される複数の機器類を管理する技術の提案が従来からなされている。例えば特許文献1では、店舗内に配設されたショーケース、エアコン並びに照明などの各種機器を管理する技術が提案されている。
特開2001−182987号公報
近年、エネルギーを節約して省エネルギー化(以下、「省エネ化」と表記する)を積極的に図ろうとする風潮が高まっており、食品店舗においても省エネ化を図る新たな技術の提案が期待されている。そのような背景の下で、室温に影響を及ぼす複数の機器類が設置される店舗などでは、各機器類単独での省エネ化は図られていたが、各機器類の全体的な稼働状態を考慮して省エネ化を図る技術の提案はほとんどなされていない。
また、例えば他の機器類の稼働状態を考慮してある機器類の制御を行うようなシステムの場合には、一つの機器類に故障等の不具合が生じてしまうと、その影響が他の機器類の制御にも及んでしまう場合がある。そのようなシステムでは、一つの機器類の不具合によって、機器類全体の作動が停止してしまう事態を招くことが想定される。
本発明は上述の事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の機器類の各々を、効率良く制御して省エネ化を図ることができる技術を提案することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は機器制御システムに関する。この機器制御システムは、複数の機器群と、各機器群に対して設けられ、対応する機器群の動作を制御する機器制御部と、各機器制御部を統御し、各機器制御部から送られてくる各機器群の状態量データを受け取り、各機器制御部の制御データを対応する機器群の状態量データと少なくとも1つの他の機器群の状態量データとに基づいて算出する統御部と、を備える。前記機器制御部は、前記統御部が算出した制御データに基づいて、対応する機器群を制御してもよい。
当該機器制御システムによれば、各機器制御部の制御データが、対応する機器群の状態量データと少なくとも1つの他の機器群の状態量データとに基づいて算出される。そのため、各機器制御部の制御状態を相互に協調させることが可能となり、効率良く各機器群を制御して省エネ化を図ることができる。なお、ここでいう「機器群」は、単数あるいは複数の機器類を含むものである。また「制御データ」は、機器制御部が対応する機器群を制御する際に用いるデータ全般を含みうるものである。また「状態量データ」には、機器群に関連するデータ全般が含まれ、例えば、機器群の制御データや、機器群の作動状態に応じて変化する状態量などが含まれる。
前記統御部は、各機器制御部の制御データを対応する機器群の状態量データと少なくとも1つの他の機器群の状態量データとに基づいて算出する機能だけでなく、各機器制御部の制御データを対応する機器群の状態量データのみに基づいて算出する機能を有していてもよい。このように、統御部が各機器制御部の制御データを算出する機能を複数有することによって、制御データの算出手法を状況に合わせて変えることができ、各機器群をより効率的に制御することが可能である。ここでいう「対応する機器群」とは、機器制御部が制御の対象としている機器群を指す。
また本発明の別の態様も機器制御システムに関する。この機器制御システムは、複数の機器群と、各機器群に対して設けられ、対応する機器群の動作を制御する機器制御部と、各機器制御部から送られてくる各機器群の状態量データを他の機器制御部に送る中継部と、を備える。前記機器制御部は、自身が動作を制御する機器群の状態量データと中継部から送られてくる少なくとも1つの他の機器群の状態量データとに基づいて、対応する機器群を制御してもよい。
当該機器制御システムにおいても、各機器制御部の制御データが、自身が動作を制御する機器群の状態量データと少なくとも1つの他の機器群の状態量データとに基づいて算出される。そのため、各機器制御部の制御状態を相互に協調させることが可能となり、効率良く各機器群を制御して省エネ化を図ることができる。
前記機器群は、作動状態に応じて室温に影響を及ぼす機器類を含むことが可能である。そのような場合には、効率的に省エネ化を図ることができる場合が多い。ここでいう「機器類」は、電気機器を含み、空間内で熱量を吸収または放出することを目的として設置されるものではなく、運転の結果として熱量を吸収または放出するものであってもよい。そのような機器類として、例えば、熱量を吸収する冷設機器だけでなく、コンビニエンスストアなどでドリンク缶などを温めるための機器など、空間内に熱量を放出する機器も該当する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、各機器制御部の制御データが、対応する機器類の状態量データと少なくとも1つの他の機器群の状態量データとに基づいて算出される。そのため、各機器制御部の制御状態を相互に協調させて各機器群を効率良く制御することができ、省エネ化を効果的に図ることができる。
本発明の機器制御システムに関連する実施例は、店舗や施設などの略密閉空間において、空調機器や冷設機器などの複数の機器群に関する状態量データを総合的に利用して、各電気機器を効率的に稼働させて省エネ化を図ることを特徴の一つとしている。なお、ここでいう略密閉空間は、通常状態において外部に開放されていない実質的に閉じた空間を意味し、店舗や施設以外にも、デパートの食品売場が設けられたフロアなどを含む。なお、略密閉空間は、全体として実質的に閉じた空間であればよく、一部において外部との連絡口があるような空間も含む概念である。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の機器制御システム10の構成を示す図である。機器制御システム10は、店舗・施設内の空気調節を行う空調機システム14と、食品などの商品を陳列するためのショーケースシステム18と、ショーケースシステム18で用いられる冷却用空気を冷却する冷媒の圧力や温度等をコントロールするための冷凍機システム16と、を備える。また、機器制御システム10は、空調機システム14、冷凍機システム16、およびショーケースシステム18を相互に連携する中央統合器12を備える。
空調機システム14は、室外機24aおよび複数の室内機24bによって構成される空調機24と、室外機24aおよび各室内機24bに接続されている制御器22と、を有する。空調機24は、送風や冷暖房などの空気調整を行って、店舗・施設内の室温調整を積極的に行う。
冷凍機システム16は、冷凍機34と、冷凍機34に接続されている制御器32と、を有する。冷凍機34は、コンプレッサ、凝縮器、および蒸発器を含んで構成される一般的な冷凍機であり、後述するショーケース装置44の膨張弁などと協働して冷却用空気を冷却する。
ショーケースシステム18は、複数のショーケース装置44と、各ショーケース装置44に接続されている制御器42とを有する。冷凍機システム16およびショーケースシステム18は協働してショーケース内の温度を調整し、より具体的には図2に示す構造を有する。
図2は、ショーケース装置44および冷凍機34を含んで構成される冷設機器の構造を示す図である。冷凍機34と各ショーケース装置44とは共通配管49によって連結され、冷凍機34とショーケース装置44の間では共通配管49を介して冷媒のやりとりが行われる。
冷凍機34は、冷媒の凝縮温度を検出する凝縮温度センサ36を有しており、凝縮温度センサ36の検出結果は制御器32に送られる。ショーケース装置44は、食品などの商品が実際に陳列されて冷却用空気により冷却されるショーケース46と、ショーケース46の庫内の温度を検出する庫内温度センサ48と、冷凍機34と各ショーケース46の間の共通配管49に取り付けられた膨張弁47と、を有する。なお、図2のショーケース46および膨張弁47は、便宜上、分離された状態で図示されているが、実際には一体的に構成されている。
膨張弁47は、冷凍機34とショーケース装置44の間で共通配管49を介してやりとりされる冷媒の流量を調整する機能を有する。冷凍機34から供給される冷媒は、膨張弁47により流量が調整された状態で共通配管49を介して各ショーケース46に導かれ、各ショーケース46で用いられる冷却用空気を冷却する。ショーケース46は、空気温度値と設定温度値との差に基づいて膨張弁47の開閉を制御する機能をもつ。なお、膨張弁47は、ショーケース46からの要求のみでは開弁せず、制御器42からのゲート信号すなわち開弁制御信号を受けて開弁することになる。冷凍機34は、膨張弁47の開弁動作による冷媒圧力の変化を検出すると、コンプレッサを駆動して開弁したショーケース46に冷媒を供給する。
上述の空調機システム14、冷凍機システム16、およびショーケースシステム18において、空調機24、冷凍機34、あるいはショーケース装置44の各電気機器は、作動状態に応じて店舗・施設100の室温に影響を及ぼす機器群を構成する。これらの電気機器は、図3に示すような配置関係を有する。
図3は、店舗・施設100における各電気機器の配置関係を示す図である。店舗・施設100の内側には、吸入温度センサ28を有する室内機24bと、庫内温度センサ48を有するショーケース装置44とが配設されている。吸入温度センサ28は、室内機24bの吸入口近傍の空気の温度を検出して、検出結果を制御器22に送る。一方、店舗・施設100の外側には、ショーケース装置44に接続され凝縮温度センサ36を有する冷凍機34と、室内機24bに接続された室外機24aとが配設されている。なお、図3中のQshopは、店舗・施設100の外側から内側に侵入する負荷熱量を示し、Qairは、室内機24bにおいて処理される熱量を示し、Qscは、ショーケース46に侵入する負荷熱量を示す。
また、上述の空調機システム14、冷凍機システム16、およびショーケースシステム18において、各制御器22、32、42は、中央統合器12で算出された制御データに基づいて、対応する電気機器を制御する。これらの各制御器22、32、42は、中央統合器12が算出した制御データに基づいて対応する電気機器を制御する機能と、中央統合器12から送られてくる制御データによらずに、自身が動作を制御する電気機器の状態量データのみに基づいて対応する電気機器を制御する機能と、を有する。各制御器22、32、42は、具体的には図4に示す機能を有する。なお、図4では、一例として、空調機システム14の制御器22について説明する。
図4は、第1の実施の形態の空調機システム14の制御器22が有する機能のうち、主に空調機24の制御に関連する機能構成を示すブロック図である。空調機システム14の制御器22は、制御器受信部50と、通信状態判定部52と、制御量算出部54と、機器動作制御部56と、情報送信部58とを有する。
制御器受信部50は、中央統合器12からの信号を受信する。通信状態判定部52は、中央統合器12との通信状態を検出して、中央統合器12との通信が可能か否かを判定する。この通信状態判定部52は、中央統合器12との通信状態の検出結果を参照して、「中央統合器12から送られてくる制御データに基づいて空調機24を制御するか」、あるいは「中央統合器12から送られてくる制御データによらずに空調機24の状態量データのみに基づいて空調機24を制御するか」を決定する。
制御量算出部54は、中央統合器12と制御器22の間で適切な通信状態を確保することが難しいと通信状態判定部52において判定された場合に、空調機24の制御データを算出する。具体的には、制御量算出部54は、吸入温度センサ28の検出結果や機器動作制御部56による空調機24の実際の制御状態などに基づいて空調機24の制御データを算出し、その制御データを機器動作制御部56に送る。
機器動作制御部56は、中央統合器12から送られてくる制御データ、あるいは制御量算出部54から送られてくる制御データに基づいて、空調機24を制御する。
情報送信部58は、吸入温度センサ28から送られてくる吸入口の温度の検出結果、制御量算出部54や機器動作制御部56から送られてくる空調機24の制御に関する様々なデータ、あるいは制御器受信部50から送られてくるデータ等を、空調機24に関する状態量データとして中央統合器12に送る。
なお、冷凍機システム16の制御器32やショーケースシステム18の制御器42も、図4に示す空調機システム14の制御器22と実質的に同様の構成を有する。そのような冷凍機システム16の制御器32およびショーケースシステム18の制御器42も、空調機システム14の制御器22と同様にして、中央統合器12や制御量算出部54が算出した制御データに基づいて対応する電気機器の動作を制御し、また、冷凍機34に関する状態量データやショーケース装置44に関する状態量データを中央統合器12に送る。
本実施の形態における「状態量データ」には、各制御器22、32、42による各電気機器の制御状態量と、各電気機器が有するセンサ類の検出量とが含まれる。例えば、空調機24に関する状態量データには、吸入温度センサ28が検出する吸入口近傍の空気の温度、制御器22が管理する運転モード、空調設定温度、空調機24の異常情報、あるいは通信異常情報などが含まれうる。また、冷凍機34に関する状態量データには、凝縮温度センサ36が検出する冷媒の凝縮温度、制御器32が管理する冷凍機34の異常情報、あるいは通信異常情報などが含まれうる。また、ショーケース装置44に関する状態量データには、庫内温度センサ48が検出する庫内温度、設定温度と庫内温度の差である庫内偏差温度、制御器42が管理する霜取り運転情報、ショーケース装置44の異常情報、あるいは通信異常情報などが含まれうる。
ところで、図1に示す中央統合器12は、各制御器22、32、42を統御する統御部として機能する。すなわち、中央統合器12は、各制御器22、32、42から送られてくる各電気機器の状態量データを用いて、各制御器22、32、42を制御するための制御データを算出し、算出した制御データを対応する制御器に送る。この中央統合器12は、各制御器22、32、42の制御データを算出する際に、対応する電気機器の状態量データと少なくとも1つの他の電気機器の状態量データとに基づいて制御器の制御データを算出する機能と、対応する電気機器の状態量データのみに基づいて制御器の制御データを算出する機能と、を有する。この中央統合器12は、具体的には図5および図6に示すような機能を有する。
図5は、第1の実施の形態の中央統合器12が有する機能のうち、主に空調機24の制御に関連する機能構成を示すブロック図である。中央統合器12は、通信状態確認部62、統合器受信部64、制御量算出部66、および制御量送信部68を有する。
通信状態確認部62は、空調機システム14、冷凍機システム16、およびショーケースシステム18との通信状態を検出する。本実施の形態では、各制御器22、32、42と通信状態確認部62の間で通信が行われるので、通信状態確認部62は各制御器22、32、42との通信が可能か否かを判定する。
統合器受信部64は、各制御器22、32、42から送られてくる各電気機器の状態量データを受信して、制御量算出部66に送る。
制御量算出部66は、通信状態確認部62の検出結果および統合器受信部64が受信する状態量データなどの情報に基づいて、各制御器22、32、42の制御データを算出する。この制御量算出部66は、対応する電気機器の状態量データと少なくとも1つの他の電気機器の状態量データとに基づいて各制御器22、32、42の制御データを算出するか、あるいは対応する電気機器の状態量データのみに基づいて各制御器22、32、42の制御データを算出するかを決定する。このとき制御量算出部66は、通信状態確認部62における確認結果や後述するエネルギー効率をシミュレートする演算結果などに基づいて、各制御器22、32、42の制御データの算出手法を決定する。このような制御量算出部66は、後述する図6に示す各種機能に基づいて、各制御器22、32、42の制御データを算出する。
制御量送信部68は、制御量算出部66において算出された各制御器22、32、42の制御データを、対応する制御器に送信する。
図6は、中央統合器12の制御量算出部66における演算機能に関連する機能構成を示すブロック図である。中央統合器12の制御量算出部66は、熱量計算部102、消費電力計算部104、および評価部106を有する。熱量計算部102は、店舗・施設100への侵入負荷熱量Qshopを計算する店舗・施設熱量計算部108、ショーケース46への侵入負荷熱量Qscを計算する冷設機器熱量計算部110、および空調機器の処理熱量Qairを計算する空調機器熱量計算部112を有する。以下、具体的な計算手法の一例を示す。
(1)店舗・施設への侵入負荷熱量Qshopの計算
店舗・施設熱量計算部108は、室内温湿度条件を設定し、店舗・施設内の空気温湿度、外気温湿度、外壁・窓面積、照明機器等の店舗・施設環境条件を考慮して、ある時刻において店舗・施設へ侵入する負荷熱量Qshopを計算する。サンプリング時間の指定については後述する。
<計算式>
・店舗・施設への侵入負荷熱量:Qshop[kcal/h]=室内負荷量[kcal/h]+外気負荷量[kcal/h]
(室内負荷量)
以下の負荷熱量の合計値とする。
・太陽ふく射熱(ガラス面)[kcal/h]=A×S×SC
A:ガラス面積[m2]、S:標準日射熱取得[kcal/(m2・h)]、SC:しゃへい係数
・伝導熱+ふく射熱(外壁・屋根)[kcal/h]:A×K×ETD
A:壁・屋根の面積[m2]、K:熱通過率[kcal/(m2・h・℃)]、ETD:実効温度差[℃]
・伝導熱(屋根以外、ガラス、間仕切り等)[kcal/h]:A×K×T
A:壁・屋根の面積[m2]、K:熱通過率[kcal/(m2・h・℃)]、T:室内外の温度差[℃]
・内部発生熱(人体)[kcal/h]:m×q
m:人数 q:1人当りの人体からの発生熱量[kcal/(h・人)]=102
・内部発生熱(照明(蛍光灯))[kcal/h]:ワット数[W]・1.08
(外気負荷量):換気用、換気回数法 [kcal/h]
0.28×n×V×(t1-t2) + 720×n×V×(x1-x2)
n:回数[回/h]、V:店舗・施設容積[m3]、t1,t2:室内外の温度[℃]、x1,x2:室内外の絶対湿度[kg/kg’]
(2)ショーケースへの侵入負荷熱量Qscの計算
冷設機器熱量計算部110は、室内設定温湿度毎に、ショーケースに侵入する、すなわち処理する負荷熱量Qscを計算する。冷設機器熱量計算部110は、ショーケースにおいて冷却される空気の顕熱・潜熱変化に着目し、ショーケースへの侵入空気量、室内空気温湿度値、ショーケース冷却器の冷却空気温度値から、ショーケース(冷凍機)が処理する顕熱量と潜熱量を計算し、その合計値を計算する。さらにショーケース冷却器における着霜を融解するために必要な熱量を計算する。
ショーケース装置44の冷却器(図示せず)で室内湿り空気の顕熱、潜熱が除去される。具体的には、1)乾き空気、水蒸気(相変化後の水、氷も含む)からの顕熱除去、2)水蒸気の相変化に要する潜熱除去となる。潜熱除去に関しては、冷凍ショーケースの場合、冷却空気温度が0[℃]以下となるので、室内温度から冷却空気温度まで冷却する間に、空気中水分から、水蒸気→水(露点到達:凝縮熱除去)→氷(融点到達:凝固熱除去)という流れで相変化を起こすためのそれぞれの潜熱除去が必要となる。また、顕熱除去については、室内温度から冷却空気温度までの冷却に関して、冷却器部で凝結(水)、凝固(氷)した水分の顕熱を除去することになる。以上より、顕熱[kJ/kg]、潜熱[kJ/kg]は、以下の計算式とする。
<計算式用パラメータ>
・室内空気の温度ts[℃]、相対湿度φs[%]は、初期計算条件として設定する。これにより、室内空気の絶対湿度xs[kg/kg’]、露点td[℃]が求まる。
・初期計算条件として設定されるショーケース冷却空気の温度tr[℃]と、上記の絶対湿度xsから、ショーケース冷却空気の絶対湿度xr[kg/kg’]が求まる。
・冷却器で最終的に着霜する水の量:xs-xr [kg/kg’]
・ショーケース庫内への侵入空気量Gin[kg/h]:初期計算条件として設定する。
・水の凝固点温度:tm=0[℃]
・Cpa:乾き空気の平均定圧比熱[kJ/(kg・K)]=1.005
・Cpv:水蒸気の平均定圧比熱[kJ/(kg・K)]=1.859
・Cpw:水の定圧比熱[kJ/(kg・K)]=4.186
・Cpi:氷の定圧比熱[kJ/(kg・K)]=2.093
<計算式>
a)顕熱の計算式
a−1)湿り空気
Qa1[kJ/h]=Gin×Cps×(ts−td) 水分凝結前
Qa2[kJ/h]=Gin×Cpr×(td−tr) 水分凝結後
水分凝結前空気定圧比熱[kJ/(kg・K)]:Cps[kJ/(kg・K)]
Figure 0004342473
水分凝結後空気定圧比熱[kJ/(kg・K)]:Cpr[kJ/(kg・K)]
Figure 0004342473
a−2)水
Qw[kJ/h]=Gin×(xs−xr)×Cpw×(td−tm)
a−3)氷
Qi[kJ/h]=Gin×(xs−xr)×Cpi×(tm−tr)
なお、Qa2はtd>trであることを条件とし、すなわち水分が凝結した場合に計算する。同様に、例えばa−3)に示すQiも、氷ができた場合に計算する。
b)潜熱の計算式
凝縮熱:Qe[kJ/h]
Figure 0004342473
tdにおける凝縮潜熱[kJ/kg]:he=2501−2.34×td
凝固熱:Qm[kJ/h]
Figure 0004342473
tm(=0[℃])における凝固熱[kJ/kg]:hm=334.9
以上より、ショーケースにかかる熱負荷Qscは、以下となる。なお、冷蔵型の場合tr>tmのため、Qi=Qm=0となる。
QSC[kJ/h]=Qa1+Qa2+Qw+Qi+Qe+Qm
また、冷却装置の除霜に要する熱量Qdfは、Qdf=Qi+Qmとなる。(冷凍型の場合のみ)
(3)空調機器の処理負荷熱量Qairの計算
空調機器熱量計算部112は、室内設定温湿度毎に、店舗・施設への侵入負荷熱量とショーケースに作用する負荷熱量の差として負荷熱量Qairを計算する。
・店舗・施設への侵入負荷熱量:4.186×Qshop[kJ/h]
・ショーケースへの侵入負荷熱量:Qsc[kJ/h]
・空調機器の処理負荷熱量:Qair[kJ/h]=4.186×Qshop[kJ/h]−Qsc[kJ/h]
(4)各機器の消費電力の計算
消費電力計算部104は、各機器が処理する負荷熱量及び各機器のCOP(Coefficient of Performance:エネルギ消費効率)から、その負荷熱量を処理するために要する消費電力を計算する。このとき、機器のファン駆動電力や、照明電力などを考慮することで、機器全体の消費電力を計算する。さらに、ショーケース冷却器での着霜量及び融解するために必要な熱量を計算することで、冷却ショーケースに特有の霜取りヒータ電力も計算する。なお、店舗・施設内に他の機器も存在する場合、それら他の機器の消費電力も、以下で計算する消費電力に加えて、店舗・施設全体としての消費電力を計算してもよい。
機器の消費電力は、以下の3種類の消費電力の合計値になる。
a)熱負荷処理に要する消費電力
各機器が処理する負荷熱量及び機器の定格COP(Coefficient of Performance:エネルギ消費効率)から、機器消費電力を計算する。
a−1)空調機器の場合(室外機のCOP:COPa)
消費電力[kW]=Qair[kJ/h]/(COPa×3600)
a−2)ショーケースの場合(冷凍機のCOP:COPs)
消費電力[kW]=Qsc[kJ/h]/(COPs×3600)
b)ショーケースの霜取りヒータ消費電力(ヒータのCOP:COPd)
また、冷却器部での除霜に必要な熱量およびヒータの定格COPからヒータの消費電力を計算する。
消費電力[kW]=Qdf/(COPd×3600)
冷却器部での除霜に必要な熱量:Qdf=Qi+Qm
c)その他の消費電力(熱負荷とは無関係な機器消費電力)
これは、各機器が処理する熱負荷とは無関係な機器消費電力であり、例えば機器の定格消費電力値を利用する。
・空調機の場合
室内機ファン、室外機ファンの消費電力
・ショーケースの場合
ショーケース本体:庫内ファン、照明等の消費電力
冷凍機:ファン等の消費電力
・天井照明の場合
照明の消費電力
(5)消費電力量の評価
評価部106が、消費電力計算部104において算出された消費電力と、使用時間から、機器の消費電力量を評価する。評価部106は、店舗や各機器に作用する負荷熱量及び消費電力量の、ある期間における推移を計算する。具体的には、上記した(1)〜(4)の計算を、ある定められたサンプリング時間毎に実施し、負荷熱量や消費電力量等に関して、所定期間、例えば数時間分や1日の推移を計算する。空調機器の温湿度設定値や、ショーケースの冷却空気温度設定値を各時間ごとに変更して、その推移を計算し、消費電力量の合計値をもとに、機器設定値を各時間ごとに変更した際の省エネ性を評価する。なお、所定期間における消費電力量の具体的な評価フローは、後述する図8に示すようにして行われる。
制御量算出部66は、エネルギー効率をシミュレートする上述の演算結果に基づいて省エネ性を判断し、対応する電気機器の状態量データと少なくとも1つの他の電気機器の状態量データとに基づいて各制御器22、32、42の制御データを算出するか、あるいは対応する電気機器の状態量データのみに基づいて各制御器22、32、42の制御データを算出するかを決定する。
なお、図4乃至図6に示す各制御器22、32、42や中央統合器12の各種機能は、CPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されうるものである。プログラムは、各制御器22、32、42や中央統合器12に内蔵されていてもよく、また記録媒体に格納された形態で外部から供給されるものであってもよい。したがって、各制御器22、32、42や中央統合器12の機能がハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによって色々な形で実現可能であることは、当業者に理解されるところである。各制御器22、32、42や中央統合器12は、専用の端末機として存在してもよく、また所期のプログラムをダウンロードすることで機能するパーソナルコンピュータなどの汎用機として存在してもよい。また、各制御器22、32、42は、制御対象の電気機器と一体として構成されてもよく、また制御対象の電気機器の一部が各制御器22、32、42としての役割を果たしてもよい。
また、通信状態判定部52や通信状態確認部62における通信状態の検出には、任意の手法をとることが可能である。例えば、通信状態確認部62から各制御器22、32、44に確認指令信号を送り、それに呼応する確認返答信号が各制御器22、32、44から送られてくるか否かに基づいて、通信状態確認部62と各制御器22、32、44との通信状態を確認することが可能である。
上述のように、各制御器22、32、42による電気機器の制御モードは、単独制御モードと連携制御モードとに大別される。ここでいう単独制御モードとは、自身が制御する電気機器の状態量データのみから導き出される制御データに基づいて、制御器が対応する電気機器を制御するモードを指す。一方、連携制御モードとは、自身が制御する電気機器の状態量データと少なくとも1つの他の電気機器の状態量データから導き出される制御データに基づいて、制御器が対応する電気機器を制御するモードを指す。
各制御器22、32、42は、上記の単独制御モードあるいは連携制御モードに基づいて、対応する電気機器を効率的に稼働させる。例えば、空調機システム14の制御器22は、単独制御モードの場合には、自身の運転効率のみを考慮した通常の冷暖房運転とすることが可能である。一方、連携制御モードの場合には、制御器22は、暖房時に冷凍機34から排出される熱を暖房時の熱源の一部にしたり、冷房時に空調機24の冷却能力を利用して冷凍機34の運転を補助したりすることが可能である。また制御器22は、夏期などにおける連携制御モードの場合には、空調機24の冷房機能により店舗・施設100の室温を低く保つことによって、ショーケース46内の庫内温度の上昇を抑制することも可能である。
また、冷凍機システム16の制御器32は、単独制御モードの場合には、低圧側の冷媒蒸発温度が所定値に調整されるように冷媒の圧力をコントロールすることが可能である。一方、連携制御モードの場合には、制御器32は、ショーケース46の偏差温度が所定値よりも小さいことを検出した場合に、冷凍機34の低圧側の冷媒蒸発温度設定値を所定量高くするように冷媒の温度をコントロールすることが可能である。すなわち、ショーケース46の偏差温度<所定値であれば、低圧側の冷媒蒸発温度設定値を所定量アップするようにコントロールする。所定値とは、例えば設定値に対して過度の冷却であることを示す負値である。なお、ショーケース46の偏差温度とは、設定温度と庫内温度の差で、所定時間、例えば30分間の移動平均等を用いる。また、冷凍機34が冷却対象としている、同一の共通配管49に接続された複数台のショーケース46が存在する場合、各々のショーケース46の偏差温度のうち、最大値を検索し、その最大値を比較式、すなわち偏差温度<所定値に用いる偏差温度値とする。ただし、ショーケース46の運転モードが霜取り中または冷却動作に移行してから所定時間(例えば、30分)経過していない場合、そのショーケース46の偏差温度は、上述の検索の対象外とし、冷凍機34の省エネルギー運転に影響しないようにして、ショーケース46の偏差温度と所定値との比較を行う。そして、「偏差温度<所定値」の場合、省エネルギー運転を実施する。なお、「偏差温度<所定値」に用いる偏差温度として最大値を用いることを一例として示しているが、他の評価条件により選定されたショーケースの偏差温度値であってもよい。このように、冷凍機34の低圧側の冷媒蒸発温度設定値を所定量高くすることにより、ショーケース46と冷凍機34との連携運転を行うことができる。
なお、単独制御モード時あるいは連携制御モード時における上述の各制御態様は例示であり、他の態様によって単独制御モードあるいは連携制御モードを実現することも可能である。
次に、本実施の形態の作用について説明する。まず、機器制御システム10を構成する各機器類全体の作用について、図7を参照して説明する。なお、図7には、各機器類全体の作用を示す一例として、ショーケース装置44を制御する場合が示されている。
図7は、第1の実施の形態においてショーケース装置44を制御する際の全体の流れを示すフローチャートである。図7では、ショーケースシステム18における制御が、空調機システム14の空調機24の状態量データが考慮されて実施されうる場合の一例が示されている。
まず、ショーケースシステム18の制御器42と中央統合器12の間の通信状態が、中央統合器12の通信状態確認部62によって判断される(図7のS10)。制御器42と中央統合器12の間で適切な通信状態が確保されていないと判断された場合(S10のNO)、中央統合器12は今回の処理を終了して次の処理に移り、再度、制御器42との通信状態を判断する。一方、制御器42と中央統合器12の間で適切な通信状態が確保されていると判断された場合(S10のYES)、空調機システム14の制御器22と中央統合器12の間の通信状態が、中央統合器12の通信状態確認部62によって判断される(S12)。
制御器22と中央統合器12の間で適切な通信状態が確保されていないと判断された場合(S12のNO)、中央統合器12の制御量算出部66は、ショーケースシステム18の制御器42に対してショーケース装置44の状態量データを中央統合器12に送るように要求する(S14)。そして、制御量算出部66は、制御器42から送られてくるショーケース装置44の状態量データのみに基づいて、制御器42の制御データを算出する(S16)。算出された制御器42の制御データは、中央統合器12の制御量送信部68によってショーケースシステム18の制御器42に送られる(S18)。そして、中央統合器12は今回の処理を終了して次の処理に移り、再度、制御器42との通信状態を判断する。
一方、制御器22と中央統合器12の間で適切な通信状態が確保されていると判断された場合(S12のYES)、中央統合器12の制御量算出部66は、空調機システム14の制御器22に対して空調機24の状態量データを中央統合器12に送るように要求するとともに(S20)、ショーケースシステム18の制御器42に対してショーケース装置44の状態量データを中央統合器12に送るように要求する(S22)。空調機システム14の制御器22の制御器受信部50は、空調機24の状態量データの送信指示要求を受信したか否かを判断する(S30)。送信指示要求を受信した場合には(S30のYES)、制御器22の情報送信部58が空調機24の状態量データを中央統合器12に送信する(S32)。そして、制御器22は、今回の処理を終了して次の処理に移り、再度、空調機24の状態量データの送信指示要求を受信したか否かが判断される。一方、送信指示要求を受信していない場合(S30のNO)、制御器22の制御器受信部50は、再度、空調機24の状態量データの送信指示要求を受信したか否かを判断する。同様に、ショーケースシステム18の制御器42の制御器受信部50は状態量データの送信指示要求を受信したか否かを判断し(S42)、送信指示要求を受信した場合には(S42のYES)、制御器42の情報送信部58がショーケース装置44の状態量データを中央統合器12に送信する(S44)。また、送信指示要求を制御器42の制御器受信部50が受信しない場合には(S42のNO)、制御器42は次の処理に移る。
送信指示要求(S20およびS22)に応じた空調機24の状態量データおよびショーケース装置44の状態量データを中央統合器12の統合器受信部64が受信すると、中央統合器12の制御量算出部66は、「空調機24の状態量データおよびショーケース装置44の状態量データに基づいてショーケースシステム18の制御器42の制御データを演算する場合」、および「ショーケース装置44の状態量データのみに基づいてショーケースシステム18の制御器42の制御データを演算する場合」のうち、いずれが省エネ性に優れるかを判断する(S24)。
「ショーケース装置44の状態量データのみに基づいてショーケースシステム18の制御器42の制御データを演算する場合」のほうが省エネ性に優れると判断される場合(S24のNO)、制御量算出部66は、ショーケース装置44の状態量データのみに基づいて制御器42の制御データを算出し(S16)、算出した制御データをショーケースシステム18の制御器42に送る(S18)。そして、中央統合器12は今回の処理を終了して次の処理に移り、再度、制御器42との通信状態を判断する。一方、「空調機24の状態量データおよびショーケース装置44の状態量データに基づいてショーケースシステム18の制御器42の制御データを演算する場合」のほうが省エネ性に優れると判断される場合(S24のYES)、制御量算出部66は、空調機24の状態量データおよびショーケース装置44の状態量データに基づいてショーケースシステム18の制御器42の制御データを算出し(S26)、算出した制御データをショーケースシステム18の制御器42に送る(S28)。そして、中央統合器12は、今回の処理を終了して次の処理に移り、再度、制御器42との通信状態を判断する。
一方、ショーケースシステム18の制御器42では、まず、制御器42と中央統合器12の間の通信状態が通信状態判定部52によって判断される(S40)。制御器42と中央統合器12の間で適切な通信状態が確保されていないと判断された場合(S40のNO)、ショーケースシステム18では単独制御モードによってショーケース装置44が制御される。すなわち、制御器42の制御量算出部54がショーケース装置44の状態量データのみに基づいてショーケース装置44に関する制御データを算出し、その制御データに基づいて機器動作制御部56はショーケース装置44を制御する(S46)。
制御器42と中央統合器12の間で適切な通信状態が確保されていると判断された場合(S40のYES)、中央統合器12からの送信指示要求を受信したか否かが制御器42の制御器受信部50において判断され(S42)、必要に応じて制御器42の情報送信部58がショーケース装置44の状態量データを中央統合器12に送信する(S44)。そして、中央統合器12から送信される制御データ(S18またはS28参照)を受信したか否かが制御器42の通信状態判定部52によって判断される(S48)。制御データを受信していないと判断される場合(S48のNO)、制御器42では単独制御モードに基づいてショーケース装置44が制御される(S46)。一方、制御データを受信したと判断される場合(S48のYES)、制御器42の機器動作制御部56は、中央統合器12から送られてくる制御データに基づいて、ショーケース装置44を制御する(S50)。
なお、上述では一例としてショーケース装置44を制御する場合について説明したが、他の機器類の制御も上述と同様にして実施可能である。
次に、制御量算出部66における省エネ性の判断に関して、図8を参照して説明する。
図8は、所定期間における消費電力量の評価フローを示す図である。ここでは、1日分の消費電力量を1時間毎に計算する。すなわち、サンプリング時間は1時間に設定している。まず、消費電力量の合計値Wを0に設定する(S110)。計算開始時刻Tαを設定し、例えば、計算開始時刻を8時と指定する(S112)。この評価フローでは、8時から翌日の8時までの消費電力量を試算する。
時刻8時における空調機器の設定温湿度値や、ショーケースの冷却空気温度値などを設定する(S114)。続いて、8時から1時間分の店舗・施設への侵入負荷熱量、ショーケースへの侵入負荷熱量および空調機器の処理負荷熱量を計算により求め(S116)、冷設機器および空調機器の1時間分の消費電力量Wcalを算出する(S118)。WにWcalを加算し(S120)、時刻が翌日の7時になっているか否かを判定する(S122)。翌日の7時になっていない場合(S122のNO)、時刻TをΔT(ここでは1時間)だけインクリメントし(S124)、S114からS120のステップを繰り返し実行する。時刻が翌日の7時になった場合(S122のYES)、このシミュレーションを終了する。このとき、Wは、翌日の8時までに推定される1日分の消費電力量の総和となる。
評価部106は、S114において、空調機器の設定温湿度値やショーケースの冷却空気温度値などの設定値を変更して、図8に示すシミュレーションを繰り返すことにより、消費電力量Wを最小とする設定値を探索することができる。このとき、空調機器の設定温湿度値については、例えば店舗内の快適性を保持するための閾値を設定し、またショーケースの冷却空気温度値についても、ショーケースの冷却効果を最低限維持するための閾値を設定する。これにより、空調機器およびショーケースの機能を維持しつつ、消費電力量Wを最小とする最適な各設定値を探索することができる。これにより、省エネ化を実現しつつ、且つ快適性などにも配慮した設定値を求めることが可能となる。
本実施例におけるシミュレーション技術を利用することにより、食品店舗のような空調機器とショーケースが混在する空間において、ある期間における、店舗トータルの負荷熱量、消費電力量のシミュレーションが可能になり、省エネ化を図るために各時間における機器の設定値をどのようにすべきかを、シミュレーションにより求めることができる。季節ごとの外気温湿度値の予測値を利用して店舗や機器への負荷熱量を計算することにより、店舗における機器の、例えば1年間などの長期間にわたる消費電力量のシミュレーションも可能となる。なお、本実施例のシミュレーション技術は、食品店舗以外の店舗にも適用することができ、さらには店舗とは異なる施設においても同様に適用することが可能である。
以上説明したように本実施の形態によれば、連携制御モードでは、各制御器22、32、42に関する制御データが、対応する機器類の状態量データと少なくとも1つの他の機器群の状態量データとに基づいて算出される。これにより、各制御器22、32、42の制御状態を相互に協調させて、効率良く各電気機器を制御して省エネ化を図ることができる。
従って、例えば中央統合器12が連携するシステムのうちの一つが故障等によりダウンしてしまい、そのシステムにおける電気機器の状態量データが中央統合器12に送られてこない場合であっても、他のシステムは中央統合器12によって適切に統御される。図9は、空調機システム14がダウンしてしまい、空調機24に関する状態量データが空調機システム14から中央統合器12に送られない例を示す図である。図9に示すような場合であっても、冷凍機システム16やショーケースシステム18では、双方の連係動作や各システム毎の独立動作によって、冷凍機34やショーケース装置44が適切に稼働される。すなわち、中央統合器12は、冷凍機システム16やショーケースシステム18から送られてくる電気機器の状態量データを利用して制御データを算出し、冷凍機システム16やショーケースシステム18は、単独制御モードあるいは連携制御モードにより適切に作動する。
また、単独制御モードおよび連携制御モードという複数の制御モードを駆使して各電気機器を制御することにより、環境に柔軟に対応した電気機器の制御を実現することができる。また、中央統合器12で算出される各制御器22、32、42の制御データは、各制御器22、32、42との通信状態やエネルギー効率などが参照されて算出されているので、実際の状況に応じた効率的な電気機器の制御を実現することができる。特に、連携制御モードが可能な状況であっても、連携制御モードよりも単独制御モードのほうが省エネ性に優れる場合には単独制御モードが選択されるので、省エネ化が効果的に図られる。
また、各制御器22、32、42は、中央統合器12によらずに自身が動作を制御する電気機器の状態量データのみに基づいて、対応する電気機器を制御することができる。従って、例えば図10に示すように中央統合器12が故障等によりダウンしてしまった場合であっても、各システムの制御器22、32、42は、単独制御モードによって対応する電気機器を適切に制御することが可能である。また、中央統合器12によって連携されるシステムの一部を置き換えるような場合であっても、他のシステムは中央統合器12によって適切に稼働される。
(第2の実施の形態)
本実施の形態において、上述の第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態の中央統合器12は、統御部として機能する代わりに、各制御器22、32、42を中継する中継部として機能する。すなわち、図1に示す中央統合器12は、各制御器22、32、42から送られてくる各電気機器の状態量データを、他の制御器に送る。本実施の形態の中央統合器12は、具体的には図11に示す機能を有している。
図11は、第2の実施の形態の中央統合器12が有する機能のうち、主に電気機器の制御に関連する機能構成を示すブロック図である。中央統合器12は、通信状態確認部62、通信状態送信部63、統合器受信部64、分配調整部67、および情報分配部70を有している。
通信状態送信部63は、通信状態確認部62において確認された通信状態を、空調機システム14の制御器22、冷凍機システム16の制御器32、およびショーケースシステム18の制御器42に送る。これにより各制御器22、32、42は、通信状態確認部62と他の制御器との通信状態を把握することが可能となる。
分配調整部67は、統合器受信部64から送られてくる各電気機器の状態量データを、どのシステムの制御器に送るべきかを決定する。例えば、冷凍機システム16においてショーケース装置44に関する状態量データを必要とするが空調機24に関する状態量データを不要とする場合には、分配調整部67は、ショーケースシステム18の制御器42から送られてくる状態量データのみを冷凍機システム16に送ることを決定し、空調機システム14の制御器22から送られてくる状態量データが冷凍機システム16に送られないようにする。なお、冷凍機システム16が、空調機24に関する状態量データも必要とする場合には、分配調整部67は、空調機システム14の制御器22から送られてくる状態量データも冷凍機システム16に送ることを決定することが可能である。また、分配調整部67は、各状態量データが各制御器22、32、42において適切に用いられるように、必要に応じて各状態量データのデータ形式を変更することも可能である。
情報分配部70は、分配調整部67の決定に基づいて、各制御器22、32、42から送られてくる情報を、各制御器22、32、42に送信して分配する。これにより、各制御器22、32、42は、他のシステムの電気機器に関する状態量データを取得することが可能となる。
また、本実施の形態の各制御器22、32、42は、自身が動作を制御する電気機器の状態量データと中央統合器12から送られてくる他の電気機器の状態量データとに基づいて対応する電気機器を制御する機能と、自身が動作を制御する電気機器の状態量データのみに基づいて対応する電気機器を制御する機能と、を有する。各制御器22、32、42は、対応する電気機器の制御データを算出する箇所であり、具体的には図12に示すような機能を有している。なお、図12では、一例として、空調機システム14の制御器22について説明する。
図12は、第2の実施の形態の空調機システム14の制御器22が有する機能のうち、主に空調機24の制御に関する機能を示すブロック図である。本実施の形態における空調機システム14の制御器22は、制御器受信部50と、通信状態判定部52と、制御量算出部54と、機器動作制御部56と、情報送信部58とを有する。
制御量算出部54は、空調機24の状態量データおよび他の電気機器の状態量データに基づいて空調機24を制御するか、あるいは空調機24の状態量データのみに基づいて空調機24を制御するかを決定する。この時、制御量算出部54は、中央統合器12から送られてくる中央統合器12と他の制御器32、42との通信状態の検出結果、通信状態判定部52における中央統合器12と制御器22との通信状態の検出結果、あるいは上述のエネルギー効率をシミュレートする演算結果に基づいて、空調機24の制御手法を決定する。
なお、本実施の形態の冷凍機システム16の制御器32やショーケースシステム18の制御器42も、図12に示す空調機システム14の制御器22と実質的に同様の構成を有する。そのような冷凍機システム16の制御器32およびショーケースシステム18の制御器42も、空調機システム14の制御器22と同様にして、対応する電気機器の動作を制御するとともに対応する電気機器の状態量データを中央統合器12に送る。
また、各制御器22、32、42は、上述した図6に示す熱量計算部102、消費電力計算部104、評価部106、店舗・施設熱量計算部108、冷設機器熱量計算部110、および空調機器熱量計算部112という機能構成を有しており、上述した図8に示すフローチャートに従って省エネ性を判断する。
他の構成は、上述した第1の実施の形態と略同一である。
図13を参照して、本実施の形態の機器制御システム10を構成する各機器類全体の作用について説明する。図13は、第2の実施の形態においてショーケース装置を制御する際の全体の流れを示すフローチャートである。図13では、ショーケースシステム18における制御が、空調機システム14の空調機24の状態量データに基づいて実施されうる場合の一例が示されている。
まず、ショーケースシステム18の制御器42と中央統合器12の間の通信状態が、中央統合器12の通信状態確認部62によって判断される(図13のS60)。制御器42と中央統合器12の間で適切な通信状態が確保されていないと判断された場合(S60のNO)、中央統合器12は今回の処理を終了して次の処理に移り、再度、制御器42との通信状態を判断する。一方、制御器42と中央統合器12の間で適切な通信状態が確保されていると判断された場合(S60のYES)、空調機システム14の制御器22と中央統合器12の間の通信状態が、中央統合器12の通信状態確認部62によって判断される(S62)。
制御器22と中央統合器12の間で適切な通信状態が確保されていないと判断された場合(S62のNO)、中央統合器12の通信状態送信部63は、制御器22と中央統合器12の間で通信エラーが生じていることを、ショーケースシステム18の制御器42に通知する(S64)。そして、中央統合器12は、今回の処理を終了して次の処理に移り、再度、制御器42との通信状態を判断する。
一方、制御器22と中央統合器12の間で適切な通信状態が確保されていると判断された場合(S62のYES)、中央統合器12の分配調整部67は、空調機システム14の制御器22に対して空調機24の状態量データを中央統合器12に送るように要求する(S66)。空調機システム14の制御器22の制御器受信部50は、空調機24の状態量データの送信指示要求を受信したか否かを判断する(S76)。制御器22の制御器受信部50が送信指示要求を受信した場合(S76のYES)、制御器22の情報送信部58は空調機24の状態量データを中央統合器12に送信する(S78)。そして、制御器22は、今回の処理を終了して次の処理に移り、再度、空調機24の状態量データの送信指示要求を受信したか否かを判断する。一方、制御器22の制御器受信部50が送信指示要求を受信していない場合には(S76のNO)、空調機24の状態量データの送信指示要求を受信したか否かが制御器22によって再度判断される。
送信指示要求(S66)に応じて空調機システム14の制御器22から送られてくる空調機24の状態量データを中央統合器12の統合器受信部64が受信すると、中央統合器12の分配調整部67は、受信した空調機24の状態量データをショーケースシステム18の制御器42が用いるためにデータの変換が必要か否かを判定する(S68)。データの変換が必要であると判断される場合には(S68のYES)、分配調整部67は必要に応じたデータ変換を行って(S70)、空調機24の状態量データを適切な形式のデータに加工する。データの変換が不要であると判断される場合には(S68のNO)、データ変換は行われず、次の処理に進む。そして、空調機24の状態量データは、中央統合器12の情報分配部70によってショーケースシステム18の制御器42に送られる(S72)。そして、中央統合器12は、今回の処理を終了して次の処理に移り、再度、制御器42との通信状態を判断する。
一方、ショーケースシステム18の制御器42では、制御器42と中央統合器12の間の通信状態が、通信状態判定部52によって判断される(S80)。制御器42と中央統合器12の間で適切な通信状態が確保されていないと判断された場合(S80のNO)、制御量算出部54がショーケース装置44の状態量データのみに基づいてショーケース装置44に関する制御データを算出し、その制御データに基づいて機器動作制御部56はショーケース装置44を制御する(S82)。
制御器42と中央統合器12の間で適切な通信状態が確保されていると判断された場合(S80のYES)、中央統合器12から制御器42に送られてくる「中央統合器12と空調機システム14の制御器22との通信状態」に基づいて(S64参照)、中央統合器12と制御器22の間において適切な通信が可能か否かが、制御器42の制御量算出部54によって判断される(S84)。中央統合器12と制御器22の間において適切な通信が難しいと判断される場合(S84のNO)、制御器42は単独制御モードに基づいてショーケース装置44を制御する(S82)。
一方、中央統合器12と制御器32の間において適切な通信が可能であると判断される場合(S84のYES)、中央統合器12から送られてくる空調機24に関する状態量データを受信したか否かが制御量算出部54において判定される(S86)。空調機24に関する状態量データを受信していないと判定される場合(S86のNO)、制御器42は単独制御モードに基づいてショーケース装置44を制御する(S82)。一方、空調機24に関する状態量データを受信したと判定される場合(S86のYES)、制御器42の制御量算出部54は、「空調機24の状態量データおよびショーケース装置44の状態量データに基づいてショーケースシステム18の制御器42の制御データを演算する場合」、および「ショーケース装置44の状態量データのみに基づいてショーケースシステム18の制御器42の制御データを演算する場合」のうち、いずれが省エネ性に優れるかを判断する(S88)。「ショーケース装置44の状態量データのみに基づいてショーケースシステム18の制御器42の制御データを演算する場合」のほうが省エネ性に優れると判断される場合(S88のNO)、制御器42は単独制御モードに基づいてショーケース装置44を制御する(S82)。一方、「空調機24の状態量データおよびショーケース装置44の状態量データに基づいてショーケースシステム18の制御器42の制御データを演算する場合」のほうが省エネ性に優れると判断される場合(S88のYES)、ショーケースシステム18では連携制御モードによってショーケース装置44が制御される。すなわち、制御器42の制御量算出部54は、空調機24の状態量データおよびショーケース装置44の状態量データに基づいてショーケースシステム18の制御器42の制御データを算出して、ショーケース装置44を制御する(S90)。
以上説明したように本実施の形態においても、連携制御モードでは、各制御器22、32、42に関する制御データが、対応する機器類の状態量データと少なくとも1つの他の機器群の状態量データとに基づいて算出されるので、効率良く各電気機器を制御して省エネ化を図ることができる。
また、各制御器22、32、42が制御データを独自に算出するので、中央統合器12や他の制御器の影響によって、対応する電気機器を制御することができないという事態を回避することができる。例えば上述の図9や図10に示すように、中央統合器12が連携するシステムや中央統合器12自体がダウンしたような場合であっても、正常な状態のシステムでは電気機器が適切に稼働される。また、制御データの算出は各制御器22、32、42で行われるので、各システムの機器等を置き換える必要が生じた場合であっても、中央統合器12や他のシステムの機器類を変更せずに、置換の必要がある機器等のみを置き換えることが可能である。また、各制御器22、32、42がソフトウェアに基づいて作動している場合に、ある制御器のソフトウェアを入れ替える必要が生じた場合であっても、制御器全体のソフトウェアを入れ替える必要はなく、各制御器毎にソフトウェアを入れ替えることが可能である。
本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態やその変形例の各要素を適宜組み合わせものも、本発明の実施の形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施の形態やその変形例に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
例えば、ネットワークを介して中央統合器12を外部のセンター等と接続することも可能である。これにより、外部のセンター等による遠隔監視や遠隔制御も可能となる。なお、ネットワークは、LANやWANなどで構成されてもよく、また無線ネットワークであっても、有線ネットワークであってもよい。中央統合器12と外部のセンター等とを、ネットワークを介さずに直接ケーブルなどで接続することもでき、また一体的に、すなわち1つのサーバとして構成することも可能である。
また、上述の各実施の形態における中央統合器12と各制御器22、32、42との間における各種データのやりとりの方式は、データの送受信を適切に行うことができる任意の方式を用いることが可能である。例えば中央統合器12が各制御器22、32、42から各種データを取得する際には、中央統合器12から各制御器22、32、42に対し各種データの送信を要求する態様だけでなく、各制御器22、32、42が自発的に各種データを定期的に送信する態様とすることもできる。また各制御器22、32、42が中央統合器12から各種データを取得する際にも、中央統合器12が自発的に各種データを各制御器22、32、42に送信する態様だけでなく、各制御器22、32、42が中央統合器12に対して自発的に各種データの送信を要求し、その要求を受信した中央統合器12が必要なデータを各制御器22、32、42に送信する態様とすることもできる。また、そのような各種態様や上述した各実施の形態におけるデータの送受信の態様などを必要に応じて組み合わせることにより、様々なデータの送受信方式を混在させて、状況に応じた適切な方式を用いることも可能である。なお、各種データのやりとりの際にデータ形式の変換が必要とされる場合には、中央統合器12や各制御器22、32、42は各種データを適切なデータ形式に変換する。例えば各制御器22、32、42が中央統合器12に対しデータの送信を要求して中央統合器12が各種データを各制御器22、32、42に送信する場合に、形式が変換されたデータを各制御器22、32、42に渡す必要がある場合には、中央統合器12は各制御器22、32、42からのデータ送信要求に応じて適切な形式に変換したデータを送信する。
また、機器制御システム10の省エネ性を判断する際には、上述の所定の演算式だけでなく、省エネルギーの程度を評価する他の関係式を用いることも可能である。また、省エネ性を判断する際には、システム全体の熱負荷量の計算値や連携稼働させる各機器類に関するデータのシミュレーション結果だけでなく他の要素も考慮して判断することが可能である。
例えば、上述した第1の実施の形態において中央統合器12は、省エネルギーの程度を評価する上述の演算式とは異なる関係式の演算結果を参照して、各制御器22、32、42の制御データを対応する機器群の状態量データと少なくとも1つの他の機器群の状態量データとに基づいて算出するか、あるいは対応する機器群の状態量データのみに基づいて算出するかを決定することも可能である。また、第2の実施の形態において各制御器22、32、42は、省エネルギーの程度を評価する上述の演算式とは異なる関係式の演算結果を参照して、自身が動作を制御する機器群の状態量データおよび他の機器群の状態量データに基づいて対応する機器群を制御するか、あるいは自身が動作を制御する機器群の状態量データのみに基づいて対応する機器群を制御するかを決定することも可能である。そのような場合に、上述の所定の演算式に比べてシンプルな形を有し省エネ性の判断を明確に行うことができる関係式を使用すれば、省エネ性の判断を簡単に行うことができ、そのような判断を行うためのハード構成やソフト構成をシンプルな形で実現することが可能になる。そのような態様の一例として、「ショーケースの偏差温度が所定値よりも小さいことを検出した場合は、冷凍機34の低圧側の冷媒蒸発温度設定値を所定量高くするように設定する」という場合を挙げることができる。この場合には、「ショーケースの偏差温度<所定値」という比較的単純な関係式を用いて、ショーケースの偏差温度の検出値が所定値よりも小さいか否かという簡単な判断で、省エネ化を図ることができる。そして、そのような判断を行う中央統合器12や各制御器22、32、42のハード面やソフト面における複雑化を防いで、高度な演算処理能力を具備する高価な中央統合器12や各制御器22、32、42を用いることなく省エネ化を実現することができ、中央統合器12や各種制御器22の製造や開発等のコストを低減化させることができる。
第1の実施の形態の機器制御システムの構成を示す図である。 ショーケース装置および冷凍機を含んで構成される冷設機器の構造を示す図である。 店舗・施設における各電気機器の配置関係を示す図である。 第1の実施の形態の空調機システムの制御器が有する機能のうち、主に空調機の制御に関連する機能構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態の中央統合器が有する機能のうち、主に空調機の制御に関連する機能構成を示すブロック図である。 中央統合器の制御量算出部における演算機能に関連する機能構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態においてショーケース装置を制御する際の全体の流れを示すフローチャートである。 所定期間における消費電力量の評価フローを示す図である。 空調機システムがダウンした例を示す図である。 中央統合器がダウンした例を示す図である。 第2の実施の形態の中央統合器が有する機能のうち、主に電気機器の制御に関連する機能構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態の空調機システムの制御器が有する機能のうち、主に空調機の制御に関する機能を示すブロック図である。 第2の実施の形態においてショーケース装置を制御する際の全体の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 機器制御システム、 12 中央統合器、 14 空調機システム、 16 冷凍機システム、 18 ショーケースシステム、 22、32、42 制御器、 24 空調機、 24a 室外機、 24b 室内機、 34 冷凍機、 44 ショーケース装置、 50 制御器受信部、 51 通信状態判定部、 52 通信状態判定部、 54 制御量算出部、 56 機器動作制御部、 58 情報送信部、 62 通信状態確認部、 64 統合器受信部、 66 制御量算出部、 67 分配調整部、 68 制御量送信部、 70 情報分配部、 90 膨張弁、 100 店舗・施設、 102 熱量計算部、 104 消費電力計算部、 106 評価部、 108 店舗・施設熱量計算部、 110 冷設機器熱量計算部、 112 空調機器熱量計算部。

Claims (5)

  1. 複数の機器群と、
    各機器群に対して設けられ、対応する機器群の動作を夫々制御する複数の機器制御部と、
    前記の複数の機器制御部の各々を統御し、該各機器制御部から送られてくる各機器群の状態量データを受け取り、各機器制御部の制御データを対応する機器群の状態量データと少なくとも1つの他の機器群の状態量データとに基づいて算出する統御部と、を備え、
    前記機器制御部は、前記統御部が算出した制御データに基づいて、対応する機器群を制御し、
    前記統御部は、各機器制御部の制御データを対応する機器群の状態量データと少なくとも1つの他の機器群の状態量データとに基づいて算出する機能だけでなく、各機器制御部の制御データを対応する機器群の状態量データのみに基づいて算出する機能を有し、
    前記統御部は、
    各機器制御部との通信状態を検出し、前記通信状態の検出結果から前記各機器制御部の第1の機器制御部および第2の機器制御部との通信において適切な通信状態が確保されたことが検出された場合には、
    各機器制御部の制御データを対応する機器群の状態量データと少なくとも1つの他の機器群の状態量データとに基づいて算出するか、あるいは各機器制御部の制御データを対応する機器群の状態量データのみに基づいて算出するかを、各機器群の消費電力の演算結果に基づいて決定することを特徴とする機器制御システム
  2. 前記機器制御部は、統御部が算出した制御データに基づいて対応する機器群を制御する機能だけでなく、統御部から送られてくる制御データによらずに、対応する機器群の状態量データのみに基づいて対応する機器群を制御する機能を有することを特徴とする請求項1に記載の機器制御システム。
  3. 前記機器制御部は、
    統御部との通信状態を検出し、
    統御部から送られてくる制御データに基づいて対応する機器群を制御するか、あるいは統御部から送られてくる制御データによらずに対応する機器群の状態量データのみに基づいて対応する機器群を制御するかを、統御部との通信状態の検出結果に基づいて決定することを特徴とする請求項2に記載の機器制御システム。
  4. 複数の機器群と、
    各機器群に対して設けられ、対応する機器群の動作を夫々制御する複数の機器制御部と、
    前記の複数の機器制御部の各々から送られてくる各機器群の状態量データを他の機器制御部に送る中継部と、を備え、
    前記機器制御部は、自身が動作を制御する機器群の状態量データと中継部から送られてくる少なくとも1つの他の機器群の状態量データとに基づいて、対応する機器群を制御し、
    前記機器制御部は、自身が動作を制御する機器群の状態量データと中継部から送られてくる他の機器群の状態量データとに基づいて対応する機器群を制御する機能だけでなく、自身が動作を制御する機器群の状態量データのみに基づいて対応する機器群を制御する機能を有し、
    前記中継部は各機器制御部との通信状態を検出し、または前記機器制御部は前記中継部との通信状態を検出し、前記通信状態の検出結果から前記各機器制御部の第1の機器制御部および第2の機器制御部と前記中継部との間の通信において適切な通信状態が確保されたことが検出された場合には、
    前記機器制御部は、自身が動作を制御する機器群の状態量データと少なくとも1つの他の機器群の状態量データに基づいて対応する機器群を制御するか、あるいは自身が動作を制御する機器群の状態量データのみに基づいて対応する機器群を制御するかを、各機器群の消費電力の演算結果に基づいて決定することを特徴とする機器制御システム
  5. 前記機器群は、作動状態に応じて室温に影響を及ぼす機器類を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の機器制御システム。
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