JP5495148B1 - 運転制御装置及び運転制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御対象システムの構成変化に柔軟に対応するとともに、消費電力を低減する。
【解決手段】運転制御装置1は、制御対象システム2に含まれる制御対象機器の種類ごとに準備された消費電力モデルを、収集された環境情報に基づいて更新するモデル更新部14と、制御対象システム2の構成に応じて、モデル更新部14によって更新された消費電力モデルから消費電力システムを構築する消費電力システム構築部15と、消費電力システム構築部15によって構築された消費電力システムを用いて、制御対象システム2の稼働終了時刻までの消費電力が最小となるように制御対象機器の制御値を算出する制御値算出部16と、制御値算出部16によって算出された制御値を制御対象機器に設定する制御値設定部17と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、運転制御装置及び運転制御方法に関する。
空調システム等の制御対象システムを運転制御するためのシステムがある。例えば、特許文献1には、エネルギー消費関数に基づいてエネルギー消費量を最小にする最適制御値を決定し、最適制御値を用いて空調システムの運転を制御するセントラル空調システムが開示されている。この空調システムでは、運転時の計測データを用いて、エネルギー消費関数の初期関数形であるモデルの係数等を決定することにより、エネルギー消費関数を決定している。
特開2006−207929号公報
しかしながら、特許文献1の空調システムで用いられるエネルギー消費関数は、空調システム全体のエネルギー消費量を求めるための関数である。このため、空調システムに新たな機器が追加され、または、空調システムから機器が取り除かれることにより、空調システムの構成が変更された場合、エネルギー消費関数の初期関数形を変更する必要がある。このエネルギー消費関数の初期関数形の変更には時間及びコストが掛かる。このように、特許文献1の空調システムでは、空調システムの構成変更に柔軟に対応することが困難である。
また、特許文献1の空調システムでは、ある時点における空調負荷状況変数等をエネルギー消費関数に入力し、空調システムのエネルギー消費量が最小になる制御値を算出している。しかしながら、ある時点の空調負荷状況変数だけでは、時間の経過に伴う空調システム全体としてのエネルギー消費量を最小にする最適な制御値が得られないことがある。
本発明は、制御対象システムの構成変化に柔軟に対応するとともに、消費電力のさらなる低減が可能な運転制御装置及び運転制御方法を提供する。
本発明の一側面に係る運転制御装置は、制御対象システムに含まれる制御対象機器の種類ごとに準備された消費電力モデルを、収集された環境情報に基づいて更新するモデル更新部と、制御対象システムの構成に応じて、モデル更新部によって更新された消費電力モデルから消費電力システムを構築する消費電力システム構築部と、消費電力システム構築部によって構築された消費電力システムを用いて、制御対象システムの稼働終了時刻までの消費電力が最小となるように制御対象機器の制御値を算出する算出部と、算出部によって算出された制御値を制御対象機器に設定する設定部と、を備える。
本発明の別の側面に係る運転制御方法は、制御対象システムに含まれる制御対象機器の種類ごとに準備された消費電力モデルを、収集された環境情報に基づいて更新するモデル更新ステップと、制御対象システムの構成に応じて、モデル更新ステップにおいて更新された消費電力モデルから消費電力システムを構築する消費電力システム構築ステップと、消費電力システム構築ステップにおいて構築された消費電力システムを用いて、制御対象システムの稼働終了時刻までの消費電力が最小となるように制御対象機器の制御値を算出する算出ステップと、算出ステップにおいて算出された制御値を制御対象機器に設定する設定ステップと、を備える。
このような運転制御装置及び運転制御方法によれば、制御対象システムに含まれる制御対象機器の種類ごとに消費電力モデルが準備され、各消費電力モデルは環境情報に基づいて更新される。そして、制御対象システムの構成に応じて、消費電力モデルから消費電力システムが構築される。このため、制御対象機器の追加または削除が生じたとしても、消費電力モデルを作成し直す必要がなく、変更後の制御対象システムに含まれる制御対象機器の消費電力モデルを用いて消費電力システムを構築できる。従って、制御対象システムの構成変化に応じた消費電力システムの再構築を容易化することができる。また、運転制御装置及び運転制御方法では、消費電力システムを用いて、制御対象システムの稼働終了時刻までの消費電力が最小となるように制御対象機器の制御値が算出され、制御値が制御対象機器に設定される。このため、ある時点での消費電力だけでなく、制御対象システムの稼働終了までの総消費電力を最小化できる。その結果、消費電力のさらなる低減が可能となる。
本発明のさらに別の側面に係る運転制御装置では、消費電力システムは、制約モデルを含むラグランジアンシステムであってもよい。この場合、制約モデルで規定される条件を満たしつつ、消費電力を低減することが可能となる。
本発明のさらに別の側面に係る運転制御装置では、制約モデルは熱量変化モデルを含んでいてもよい。この場合、熱量変化モデルで規定される熱量変化の条件を満たしつつ、消費電力を低減することが可能となる。
本発明のさらに別の側面に係る運転制御装置では、制約モデルは機器性能モデルを含んでいてもよい。この場合、機器性能モデルで規定される機器性能の条件を満たしつつ、消費電力を低減することが可能となる。
本発明のさらに別の側面に係る運転制御装置では、算出部は、制御対象システムの稼働開始時刻から稼働終了時刻までの消費電力が最小になるように、動的に制御値を算出してもよい。この場合、消費電力システムを用いて、制御対象システムの稼働開始時刻から稼働終了時刻までの消費電力が最小となるように制御対象機器の制御値が算出され、制御値が制御対象機器に設定される。このため、ある時点での消費電力だけでなく、制御対象システムの稼働開始から稼働終了までの稼働期間全体の総消費電力を最小化できる。その結果、消費電力のさらなる低減が可能となる。
本発明によれば、制御対象システムの構成変化に柔軟に対応できるとともに消費電力をさらに低減できる。
一実施形態に係る運転制御システムの構成を概略的に示す図である。 図1の制御対象システムの構成を概略的に示す図である。 図1の運転制御装置のハードウェア構成を概略的に示す図である。 図1の運転制御装置の機能構成を概略的に示すブロック図である。 図1の運転制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態に係る運転制御システムの構成を概略的に示す図である。図1に示されるように、運転制御システム10は、運転制御装置1と、制御対象システム2と、を備えており、制御対象システム2の運転制御を行うシステムである。運転制御装置1と制御対象システム2とは、例えばネットワークNWを介して通信可能に接続されている。このネットワークNWは、有線及び無線のいずれで構成されていてもよい。ネットワークNWは、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN等のネットワークである。
制御対象システム2は、運転制御装置1によって運転制御される機器(以下、「制御対象機器」という。)を含むシステムである。制御対象システム2は、例えば、冷凍水を用いて空調対象となる部屋20の室内温度を調整する空調システムであって、冷凍機4、ポンプ5、空調機6及び配管7を備えている。
図2は、制御対象システム2の構成を概略的に示す図である。図2に示されるように、冷凍機4は、制御対象システム2を循環する冷凍水を冷却するための装置である。冷凍機4は、例えば冷媒を用いて冷凍水を冷却する。冷媒としては、圧縮により高温及び高圧になりやすい物質が用いられ、例えばフロン(R22、R410等)が用いられる。冷凍機4は、例えば圧縮機41と、凝縮器42と、膨張弁43と、蒸発器44と、冷媒管路45と、冷凍水入口46と、冷凍水出口47と、を備えている。
圧縮機(コンプレッサ)41は、常温及び常圧の冷媒を圧縮して、高温及び高圧の冷媒を生成する装置である。圧縮機41は、冷凍水出口温度を設定するための制御指示を運転制御装置1から受信し、冷凍水出口温度に応じて圧縮する冷媒の量を制御して冷媒の温度及び圧力を制御する。冷凍水出口温度は、冷凍水出口47における冷凍水の温度である。圧縮機41は、圧縮した冷媒を凝縮器42に送る。なお、圧縮される冷媒の量が多いほど、圧縮機41の消費電力は上昇する。
凝縮器42は、圧縮機41によって生成された高温及び高圧の冷媒と外気との熱交換を行う装置である。凝縮器42は、熱交換後の冷媒を膨張弁43に送る。膨張弁43は、凝縮器42によって熱交換された冷媒を膨張することによって、冷媒の圧力及び温度を下げる装置である。膨張弁43は、膨張した冷媒を蒸発器44に送る。蒸発器44は、膨張弁43によって膨張された冷媒と冷凍水との熱交換を行う装置である。蒸発器44は、熱交換後の冷媒を圧縮機41に送る。
冷媒管路45は、冷媒が通る管である。冷媒管路45は、圧縮機41と凝縮器42との間、凝縮器42と膨張弁43との間、膨張弁43と蒸発器44との間、蒸発器44と圧縮機41との間に設けられ、圧縮機41、凝縮器42、膨張弁43及び蒸発器44の順に冷媒を循環している。冷凍水入口46は、空調機6から戻ってきた冷凍水の入口であって、冷凍水を蒸発器44に供給する。冷凍水出口47は、蒸発器44によって冷却された冷凍水の出口であって、冷却された冷凍水を空調機6に送り出す。
このように構成された冷凍機4は、例えば冷凍水出口温度を設定するための制御指示を運転制御装置1から受信し、冷凍水出口47における冷凍水の温度を運転制御装置1から受信した冷凍水出口温度まで冷却する。具体的には、運転制御装置1から受信した冷凍水出口温度に応じた量の常温及び常圧の冷媒が、圧縮機41によって圧縮され、高温及び高圧の冷媒となる。高温及び高圧の冷媒は凝縮器42において外気と熱交換されて、冷媒の一部の熱が外気によって取り除かれる。そして、凝縮器42において熱交換された後の冷媒は、膨張弁43によって膨張されて、低温及び低圧の冷媒となる。続いて、低温及び低圧の冷媒は、蒸発器44において冷凍水入口46から供給された冷凍水と熱交換されて、冷凍水の熱を取り除く。熱が取り除かれた冷凍水は、冷凍水出口47から空調機6に送り出される。このとき、冷凍水出口47における冷凍水の温度は、運転制御装置1から受信した冷凍水出口温度となる。一方、蒸発器44において熱交換された後の冷媒は、圧縮機41により再び圧縮される。
ポンプ5は、冷凍水を循環するための装置である。ポンプ5は、例えば電動機及びインバータを備えており、冷凍水を押し出すことによって冷凍水に動力を提供する。ポンプ5は、インバータの周波数を設定するための制御値(例えば電流値)を運転制御装置1から受信し、制御値に基づいてインバータの周波数を設定する。ポンプ5は、インバータの周波数を変更することにより、電動機の回転数を制御し、冷凍水の流速(単位時間当たりの流量)を変化させる。
空調機6は、冷凍水を用いて部屋20の室内の空気を冷却するための装置であって、例えばFCU(Fan Coil Unit:ファンコイルユニット)である。空調機6は、例えば部屋20の天井に設けられている。空調機6は、例えば蒸発器61と、吸込口62と、吹出口63と、を備えている。
蒸発器61は、吸込口62によって吸い込んだ部屋20の室内の空気と、冷凍機4から送り出された冷凍水との熱交換を行う熱交換器である。蒸発器61は、例えばパイプを備えており、パイプの中に冷凍水を流している。吸込口62は、部屋20の室内の空気を吸い込む部分である。吹出口63は、蒸発器61によって冷却された空気を部屋20の室内に吹き出す部分である。空調機6は、さらにファンを備えている。
空調機6では、ファンが回転することによって、吸込口62は部屋20の室内の空気を吸い込む。そして、吸込口62から吸い込まれた空気は、蒸発器61のパイプ表面において冷凍水との間で熱交換されて冷却される。そして、冷却された空気が吹出口63から部屋20の室内に戻る。なお、この例では、ファンの回転速度は一定としているので、吸込口62の吸い込み量及び吹出口63の吹き出し量は一定である。
配管7は、冷凍水が通る管である。配管7は、例えば冷凍機4とポンプ5との間、ポンプ5と空調機6との間、空調機6と冷凍機4との間に設けられ、冷凍機4、ポンプ5、空調機6の順に冷凍水を循環している。冷凍水は、ポンプ5によって動力が付与され、配管7を循環している。冷凍水は、冷凍機4において冷却された後、空調機6において部屋20の室内の空気と熱交換される。そして、熱交換された冷凍水は、冷凍機4に戻って再び冷却される。
制御対象システム2には、各種の環境情報を取得するためのセンサが設けられている。冷凍機4には、例えば外気温度を取得するためのセンサ、冷凍水入口46における冷凍水の温度を取得するためのセンサ、冷凍水出口47における冷凍水の温度を取得するためのセンサ、冷凍機4の入力電力を取得するためのセンサ等が設けられている。ポンプ5には、例えば循環する冷凍水の流量を取得するためのセンサ、ポンプ5の入力電力を取得するためのセンサ等が設けられている。
空調機6には、例えば吸込口62における空気の温度及び湿度を取得するためのセンサ、吹出口63における空気の温度及び湿度を取得するためのセンサ、空調機6の入力電力を取得するためのセンサ等が設けられている。また、空調機6には、吹出口63から吹き出される空気の風量を取得するためのセンサが設けられてもよい。部屋20には、室内の温度及び湿度を取得するためのセンサ、室外の外気温度を取得するためのセンサが設けられている。また、部屋20には、室内の圧力を取得するためのセンサが設けられてもよい。
冷凍機4、ポンプ5、空調機6及び部屋20の各々には、時間を計測するためのタイマが設けられている。各センサによって取得された環境情報は、各環境情報が取得された時間を示す時間情報とともにネットワークNWを介して運転制御装置1に送信される。
図1に戻って、運転制御システム10の説明を続ける。運転制御装置1は、制御対象システム2から取得した環境情報に基づいて、制御対象システム2の制御対象機器を制御する装置である。運転制御装置1は、例えばサーバ装置等の情報処理装置から構成されている。
図3は、運転制御装置1のハードウェア構成を概略的に示す図である。図3に示されるように、運転制御装置1は、物理的には、例えばCPU(Central Processing Unit)101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、補助記憶装置104と、通信装置105と、入力装置106と、出力装置107等のハードウェアにより構成されている。RAM102は主記憶装置である。補助記憶装置104は例えばハードディスクである。通信装置105は、データ送受信デバイスであり、例えばネットワークカードである。入力装置106は、例えばマウス、タッチパッド及びキーボード等である。出力装置107は例えばディスプレイである。
運転制御装置1は、RAM102等のハードウェア上に所定のコンピュータプログラムを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信装置105、入力装置106及び出力装置107等を動作させるとともに、RAM102及び補助記憶装置104におけるデータの読み出し及び書き込みを行わせる。これによって、運転制御装置1は、後述の運転制御装置1の各機能を実現する。運転制御装置1の各機能を以下に説明する。
図4は、運転制御装置1の機能構成を概略的に示すブロック図である。図4に示されるように、運転制御装置1は、環境情報収集部11と、環境情報記憶部12と、モデル記憶部13と、モデル更新部14と、消費電力システム構築部15と、制御値算出部16(算出部)と、制御値設定部17(設定部)と、を備えている。
環境情報収集部11は、制御対象システム2に設けられた各種センサ等によって取得された環境情報を各環境情報が取得された時間を示す時間情報とともに受信する機能を有している。環境情報収集部11は、例えば周期T1で各種センサから環境情報を受信する。周期T1は、例えば1秒程度である。環境情報収集部11は、各環境情報を各環境情報が取得された時間を示す時間情報に対応付けて環境情報記憶部12に格納する。
環境情報記憶部12は、環境情報収集部11によって受信された環境情報を記憶する機能を有している。環境情報記憶部12は、各環境情報を各環境情報が取得された時間を示す時間情報に対応付けて記憶している。
冷凍機4に関する環境情報としては、例えば外気温度、冷凍水入口46における冷凍水の温度、冷凍水出口47における冷凍水の温度及び冷凍機4の入力電力等がある。ポンプ5に関する環境情報としては、例えばポンプ5によって循環される冷却水の流量及びポンプ5の入力電力等がある。空調機6に関する環境情報としては、例えば吸込口62における空気の湿度及び温度、並びに、吹出口63における空気の湿度及び温度等がある。また、空調機6に関する環境情報として、風量が含まれてもよい。部屋20に関する環境情報としては、室内の湿度、室内の温度及び外気温度がある。また、部屋20に関する環境情報として、室内の気圧が含まれてもよい。
モデル記憶部13は、予め準備された物理モデルを記憶する機能を有している。物理モデルは、各制御対象機器及び空調対象の部屋等の所定の物理量を表すシミュレーションモデルである。物理量が時間変化しない一定値である場合、その物理モデルはパラメータを含まない。物理量が時間変化する場合、その物理モデルはパラメータを含む。各パラメータは、例えばモデル更新部14によって定期的に更新される。モデル記憶部13が記憶する物理モデルには、例えば消費電力モデルと、熱モデルと、が含まれている。消費電力モデルは、制御対象システム2に含まれる制御対象機器の種類ごとに設定されている。熱モデルは、空調対象の部屋20及び空調機6に対して設定されている。以下に、各モデルの詳細を説明する。
(冷凍機4の物理モデル)
冷凍機4では、圧縮機41によって冷媒が圧縮され、圧縮された冷媒が凝縮器42によって外気と熱交換される。時刻tにおける凝縮器42の熱交換量は、凝縮器42の熱交換係数αと、圧縮機41の熱交換係数αと、時刻tにおける冷凍機4の入力電力(消費電力)Aと、時刻tにおける外気温度temoと、によって定められる。熱交換係数αは、例えば凝縮器42の外気と接触する面積に応じて定められる。また、熱交換係数α及びαは、いずれも0より大きい。つまり、時刻tにおいて、凝縮器42によって取り除かれる冷媒の熱量は、以下の式(1)によって表される。
Figure 0005495148
式(1)において、熱交換係数αと入力電力Aとの積は、圧縮機41によって圧縮された後の冷媒の温度を示している。このため、時刻tにおいて、入力電力Aが大きければ大きいほど冷媒がより高温及び高圧になる。そして、冷媒の温度と外気温度temoとの差が大きくなるので、熱交換率が大きくなる。一方、時刻tにおける外気温度temoが十分小さい場合でも、高い熱交換率が得られる。
凝縮器42を経由した後の冷媒の熱量は、凝縮器42に入る前の冷媒の熱量から凝縮器42によって取り除かれる冷媒の熱量を引くことによって求められる。つまり、時刻tにおいて、凝縮器42を経由した後の冷媒の熱量は、圧縮機41の熱交換係数βを用いて、以下の式(2)によって表される。
Figure 0005495148
式(2)の第一項(熱交換係数βと入力電力Aとの積)は、凝縮器42に入る前の冷媒の熱量を示している。なお、圧縮機41に入る冷媒の熱量は、冷媒の絶対量により決定されるので、入力電力Aが大きいほどより多くの冷媒が圧縮されて熱量も大きくなる。
次に、凝縮器42によって熱交換された冷媒は、膨張弁43によって膨張される。膨張弁43は、冷媒の量が多いほど開度θを大きくして、冷媒の圧力を小さくする。これにより、冷媒の温度が下がる。つまり、時刻tにおいて、膨張弁43を経由した後の冷媒の温度は、以下の式(3)によって表される。
Figure 0005495148
式(3)を整理することにより、以下の式(4)が得られる。
Figure 0005495148
次に、膨張弁43によって膨張された冷媒は、蒸発器44によって冷凍水と熱交換される。この熱交換量は、膨張弁43によって膨張された冷媒の温度(式(4))と、冷凍水入口温度Iwiと、蒸発器44の熱交換係数ηと、によって定められる。なお、冷凍水入口温度Iwiは、時刻tにおいて冷凍水入口46から冷凍機4に入ってくる冷凍水の温度である。熱交換係数ηは、蒸発器44の材質、冷凍水との接触面積及び接触圧力によって定められる。また、接触圧力は、冷凍水の流量Vと、冷媒の温度及び圧力によって定められる。つまり、時刻tにおいて、蒸発器44によって取り除かれる冷凍水の熱量は、以下の式(5)によって表される。
Figure 0005495148
式(5)を書き換えることによって、以下の式(6)が得られる。
Figure 0005495148
式(6)は、時刻tにおいて冷凍機4が冷凍水との間で熱交換した熱量を表している。このため、冷凍機4に入る前の冷凍水の熱量から式(6)を引くことによって、時刻tにおける冷凍水出口温度Iwoが求められる。つまり、時刻tにおいて、冷凍水温度の冷凍水入口46の冷凍水入口温度Iwiから冷凍水出口47の冷凍水出口温度Iwoへの変化は、以下の式(7)によって表される。
Figure 0005495148
冷凍水の冷凍量が被説明変数となるように式(7)を整理することによって、以下の式(8)が得られる。
Figure 0005495148
ここで、理論上では、入力電力Aが0より大きいことは、冷凍機4が稼働していることを意味する。しかし、センサの検出誤差等を考慮して、入力電力Aは1kWよりも大きいという条件を付加してもよい。つまり、入力電力Aが1kW以下の場合に、冷凍機4は稼働していないと判断してもよい。この場合、冷凍水入口温度Iwiは冷凍水出口温度Iwoに等しくなる。
式(8)によれば、以下のような冷凍機4の稼働特性が得られる。つまり、外気温度temo、冷凍水の流量V及び冷凍水入口温度Iwiが一定の場合には、入力電力Aが大きければ大きいほど、冷凍水出口温度Iwoが小さくなる。また、入力電力A、冷凍水の流量V及び冷凍水入口温度Iwiが一定の場合には、外気温度temoが大きければ大きいほど、冷凍水出口温度Iwoが大きくなる。さらに、冷凍水入口温度Iwi、冷凍水出口温度Iwo及び外気温度temoが一定の場合には、冷凍水の流量Vが大きくなることによって入力電力Aが増加する。なお、入力電力Aの増加は、単調増加で、冷凍機4の能力範囲に限られる。
式(8)において、冷凍水入口温度と冷凍水出口温度との差(Iwi−Iwo)、外気温度temo、入力電力A及び流量V等は、冷凍機4に設けられたセンサによって取得可能である。このため、時刻tにおける誤差εを用いて、以下の式(9)に示される回帰方程式が定義され得る。
Figure 0005495148
式(9)を整理することによって、時刻tにおける冷凍機4の入力電力Aは以下の式(10)によって表される。この式(10)は、冷凍機4の消費電力モデルである。冷凍機4による冷凍水の冷却効果は入力電力Aが大きくなるに従って逓減するという物理特性を式(10)は満たしている。
Figure 0005495148
(ポンプ5の物理モデル)
ポンプ5では、時刻tにおける冷凍水の流量Vと時刻tにおけるポンプ5の入力電力(消費電力)PAとの関係は、以下のような特性を有している。つまり、ポンプ5の入力電力PAの周波数が1Hz下がると、流量Vが1/50(2%)減少する。また、ポンプ5の入力電力PAの周波数が1Hz下がると、フル運転時の消費電力KWに対して(1−((50−1)/50))の割合だけ入力電力PAが減少する。以上の特性に基づいて、時刻tにおけるポンプ5の入力電力PAと冷凍水の流量Vとの関係は、フル運転時の消費電力KW及びフル運転時の流量Vfを用いて、式(11)によって表される。この式(11)は、ポンプ5の消費電力モデルである。
Figure 0005495148
式(11)において、流量V、フル運転時の流量Vf及びフル運転時の消費電力KWは、ポンプ5に設けられたセンサによって取得可能である。このため、時刻tにおけるポンプ5の入力電力PAは、式(11)を用いて一意に算出され得る。
(空調機6の物理モデル)
時刻tにおける空調機6の熱交換量(冷房量)Cは、空調機6の熱交換係数ψ及び熱交換係数ξと、時刻tにおける冷凍水の流量Vと、時刻tにおける冷凍水出口温度Iwoと、時刻tにおける部屋20の循環空気の温度である室内温度temiとによって定められる。つまり、時刻tにおける空調機6の熱交換量Cは、以下の式(12)によって表される。なお、熱交換係数ψは、冷凍水の流量によって定められる熱交換係数であり、熱交換係数ξは、空調機6において部屋20の循環空気と冷凍水との熱交換が行われる面積により定められる熱交換係数である。
Figure 0005495148
従って、時刻tにおける誤差εを用いて、以下の回帰方程式(13)が定義され得る。この式(13)は、空調機6の熱交換量(冷房量)モデルである。
Figure 0005495148
空調機6は、一定速で運転し、常時運転している。このため、時刻tにおける空調機6の入力電力(消費電力)FAは、以下の式(14)によって表される。この式(14)は、空調機6の消費電力モデルである。
Figure 0005495148
この例では、式(14)に示されるように、空調機6の入力電力FAは一定値FAである。一定値FAは、空調機6に設けられた電力センサによって取得可能である。一定値FAは、空調機6の定格電力としてもよい。
(部屋20の物理モデル)
時刻t−1から時刻tに遷移するときにおける部屋20の熱量変化ΔQは、時刻tにおいて部屋20の室内に入る熱量及び部屋20の室内で新たに発生する熱量Qiと、時刻tにおいて部屋20の室内に送られる冷房量Qoと、によって定められる。つまり、部屋20の熱量変化ΔQは、以下の式(15)によって表される。
Figure 0005495148
時刻tにおける部屋20の熱量変化ΔQが0より大きければ、部屋20の室内温度は上昇する。時刻tにおける部屋20の熱量変化ΔQが0より小さければ、部屋20の室内温度は降下する。時刻tにおける部屋20の熱量変化ΔQが0に等しければ、部屋20の室内温度は変化せず、時刻t−1における部屋20の室内温度を維持する。
ここで、時刻t−1から時刻tにおいて部屋20で生じる熱量Qiは、輻射熱、対流熱、及び、室内における発熱の3要素に分けて考えることができる。輻射熱は、部屋20の建物を介し、外部の熱が熱伝導法則に従って部屋20の室内に熱を伝導することにより生じる。対流熱は、部屋20の室内の空気の一部が外部に放出されるとともに、外部のフレッシュエアが部屋20の室内に吸い込まれることにより生じる。発熱は、部屋20の室内の人及び電気設備等によって生じる。
従って、時刻t−1から時刻tにおいて部屋20で生じる熱量Qiは、時刻tにおける部屋20の室外の空気の熱量ioと、時刻t−1(つまり、時刻tの開始時)における部屋20の室内の空気の熱量iit−1と、時刻t−1における部屋20の建物の包囲構造(例えば、壁、窓、屋根等)の温度tembt−1と、時刻t−1における部屋20の室内温度temit−1と、によって定められる。つまり、熱量Qiは、以下の式(16)によって表される。
Figure 0005495148
式(16)の右辺第1項は部屋20の室内における発熱を示す。パラメータμは、部屋20の室内の人及び電気設備等によって発生する熱量を示す。例えば、部屋20がビルまたは工場等の場合、一旦設備が導入されたら変更されることがほとんどないと想定される。また、部屋20の室内で働く人及び操作員の人数は、日々大きく変動しないと想定される。このため、パラメータμは一定値であってもよい。なお、パラメータμは時間変数であってもよい。
式(16)の右辺第2項は対流熱を示す。パラメータμは、部屋20の室内の空気全体に対する割合を示す。部屋20の室内の空気の圧力が一定であれば、部屋20の室外から室内に入ってくるフレッシュエアの量は、部屋20の室内から室外に放出される空気の量と同じになる。このため、対流熱の熱量の絶対量は、建物の包囲構造及び換気能力等の要因によって、一意に定められ、時間変化しないと想定される。従って、パラメータμは一定値であってもよい。
式(16)の右辺第3項は輻射熱を示す。パラメータμは、対流熱量のパラメータを示す。パラメータμは、輻射熱量のパラメータを示す。部屋20における輻射熱の伝導経路は、以下のように考えられる。まず、部屋20の室外の空気は、建物の包囲構造と熱交換する。そして、建物の包囲構造は、部屋20の室内の空気に熱量を伝導するプロセスに従う。
次に、式(16)の右辺第3項を展開することにより、以下の式(17)が得られる。
Figure 0005495148
式(17)を式(16)に代入することにより、以下の式(18)が得られる。
Figure 0005495148
一方、式(16)の時刻を1つ戻すことによって、以下の式(19)が得られる。
Figure 0005495148
式(19)を時刻t−2における建物の包囲構造の温度tembt−2について解くことによって、以下の式(20)が得られる。この式(20)は、部屋20の建物の包囲構造の温度モデルである。
Figure 0005495148
式(20)では、時刻t−1における部屋20で生じる熱量Qit−1は観測可能で、他の説明変数もセンサによって取得可能である。このため、式(20)は線形回帰によって算出され得る。時刻t−1から時刻tに掛けて、建物の包囲構造の温度tembt−1は、主に外気温度及び室内温度の変化に応じて変化するので、依然として外気温度及び室内温度の温度差と熱交換面積(建物の包囲構造、壁、屋根、窓等の面積)によって定められる。つまり、建物の包囲構造の温度tembt−1は、以下の式(21)によって表される。
Figure 0005495148
式(21)を変形することによって、以下の式(22)が得られる。
Figure 0005495148
式(22)を式(16)に代入し整理することによって、以下の回帰方程式(23)が得られる。この式(23)は、部屋20の熱量モデルである。
Figure 0005495148
式(23)において、時刻tの初めの時点では、右辺の全ての説明変数がセンサによって取得可能であるか、環境情報を利用して算出可能である。このため、式(23)は統計推定の条件を満たしているので、パラメータν〜νは推定され得る。
モデル更新部14は、モデル記憶部13に記憶されている物理モデルを更新する機能を有している。モデル更新部14は、モデル記憶部13に記憶されている物理モデルのパラメータの値を周期T2で定期的に推定し更新することによって、物理モデルを更新する。周期T2は、例えば周期T1以上である。モデル更新部14は、環境情報記憶部12に記憶されている環境情報を用いて、物理モデルのパラメータの値を推定する。モデル更新部14は、更新を行う時刻以前に取得された環境情報の一部または全部を用いて物理モデルのパラメータの値を推定する。モデル更新部14は、例えば統計学を利用し、条件付き最小二乗法を適用することによりパラメータの値の推定を行う。なお、環境変化と設備稼働の情報が多いほどパラメータの値の推定精度が向上する。
具体的に説明すると、モデル更新部14は、モデル記憶部13に記憶されている回帰方程式(10)と、環境情報記憶部12に記憶されている環境情報と、を用いてパラメータκ、κ、κの値を推定する。この推定に用いられる環境情報は、センサ等によって取得された冷凍水入口温度と冷凍水出口温度との差(Iwi−Iwo)、外気温度temo、入力電力A、流量V等に関する環境情報である。制約条件は、冷凍水入口温度Iwi及び冷凍水出口温度Iwoが0より大きく、冷凍水入口温度Iwiが冷凍水出口温度Iwoよりも大きいことである。
モデル更新部14は、モデル記憶部13に記憶されている回帰方程式(13)と、環境情報記憶部12に記憶されている環境情報と、を用いてパラメータρの値を推定する。ここで、空調機6の熱交換量Cは、吸込口62における空気の温度、及び、吹出口63における空気の温度によって算出され得る。また、冷凍水出口温度Iwo、部屋20の室内温度temi、流量V等に関する環境情報が用いられる。このため、モデル更新部14は、回帰分析によりパラメータρの値を推定し、回帰方程式(13)を定式化する。
同様に、モデル更新部14は、モデル記憶部13に記憶されている式(20)と、環境情報記憶部12に記憶されている環境情報と、を用いてパラメータμ〜μの値を推定する。また、モデル更新部14は、モデル記憶部13に記憶されている式(23)と、環境情報記憶部12に記憶されている環境情報と、を用いてパラメータν〜νの値を推定する。
消費電力システム構築部15は、制御対象システム2の構成に応じて、モデル更新部14によって更新された物理モデルを用いて消費電力システムを構築する機能を有している。消費電力システムとは、制御対象システム2の稼働終了までの総消費電力を最小化するための制御対象システム2の消費電力を示すシミュレーションモデルであって、制御対象システム2の構成に応じた消費電力モデルを含む。消費電力システム構築部15は、例えば周期T3で定期的に消費電力システムを構築する。この周期T3は、例えば周期T1以上である。消費電力システム構築部15は、制御対象システム2の構成を示す構成情報を予め記憶している。この構成情報は、例えば制御対象システム2の物理的な構成の変更(例えば、制御対象機器の追加、削除、配管の改造等)に応じて管理者によって変更される。消費電力システム構築部15は、構成情報の変更に応じて消費電力システムを構築してもよい。
ここで、冷凍水出口47から送出された冷凍水は、空調機6において部屋20の室内の空気と熱交換を行う。そして、冷凍水は部屋20の室内の空気の熱量を吸収して冷凍水入口46に戻ってくる。すなわち、時刻tにおける冷凍水出口温度Iwoに、時刻tにおいて吸収した熱量を加えることによって、時刻t+1における冷凍水入口温度Iwit+1となる。つまり、時刻t+1における冷凍水入口温度Iwit+1は、以下の式(24)によって表される。
Figure 0005495148
この式(24)を時刻tにおける冷凍水出口温度Iwoについて微分することにより、以下の式(25)が得られる。
Figure 0005495148
式(25)は、時刻tにおける冷凍水出口温度Iwoを一単位上げると、時刻t+1の冷凍水入口温度Iwit+1にどの程度の温度上昇をもたらすかを示している。このように、時刻tの初めにおいては、時間の変化により熱量が部屋20の室内に入るので、空調しないと環境が変化する。このため、熱量の変化があっても時刻t−1の環境を維持するために必要な冷房量を計算する必要がある。そこで、運転制御装置1では、制御対象システム2が稼働している全期間において消費電力を低減させるために、制約付きラグランジアンシステムが用いられる。
消費電力システム構築部15は、例えば消費電力システムとして制約付きラグランジアンシステムを構築する。消費電力システム構築部15は、例えばラグランジュ乗数qを用いて、以下の式(26)によって表される制約付きラグランジアンシステムを構築する。
Figure 0005495148
式(26)の右辺第1項の括弧内は、時刻tにおける制御対象システム2の消費電力を示している。この例では、制御対象システム2は、1つの冷凍機4と、1つのポンプ5と、1つの空調機6と、を備えている。このため、時刻tにおける制御対象システム2の消費電力は、冷凍機4の入力電力Aと、ポンプ5の入力電力PAと、空調機6の入力電力FAと、の和によって表される。式(26)の右辺第2項は、制約モデルを示している。この例では、制約モデルは、熱量変化モデルであって、時刻tにおける冷房量が時刻tに発生した新たな熱量または取り除くべき熱量に等しくならなければならないことを示している。
このように式(26)は、時刻tにおける冷凍水出口温度Iwo及び流量Vを選択することによって、時刻tにおける冷房量が時刻tに発生した新たな熱量または取り除くべき熱量に等しくなるようにするとともに、時刻t0から時刻Tまでの制御対象システム2の消費電力の総和を最小化することを示している。時刻t0は、例えば運転制御装置1において制御値を算出する現在の時刻である。時刻t0は、制御対象システム2の稼働開始時刻であってもよい。また、時刻Tは制御対象システム2の稼働終了時刻である。制御対象システム2が無期限で稼働する場合には、時刻Tは無限大となる。
なお、制約モデルは、部屋20の室内温度が運転制御装置1によって設定された室内目標温度に到達するまでは、時刻tにおける冷房量(熱交換量)Cと時刻tに発生した新たな熱量Qiとの差が最大となるように設定されてもよい。また、制約モデルは、部屋20の室内温度が室内目標温度に到達した後は、時刻tにおける冷房量Cと時刻tに発生した新たな熱量Qiとが等しくなるよう設定されてもよい。
式(26)を変形することによって、以下の式(27)が得られる。
Figure 0005495148
式(27)を解くことにより、以下のハミルトン方程式(28)が得られる。
Figure 0005495148
なお、式(28)における関数f(・)は以下の式(29)で表され、関数ft+1(・)は式(30)で表される。
Figure 0005495148

Figure 0005495148
制御値算出部16は、消費電力システム構築部15によって構築された消費電力システムに基づいて、制御値を算出する機能を有している。制御値算出部16は、例えば周期T3で定期的に制御値を算出する。具体的に説明すると、制御値算出部16は、ハミルトン方程式(28)を解くことにより、時刻tにおける冷凍水出口温度Iwo及び流量Vの最適値を算出する。しかし、時刻tにおいて、時刻t+1以降の環境情報を取得することはできないので、ハミルトン方程式(28)を直接解くことができない。そこで、以下にハミルトン方程式(28)の解法について説明する。
(第1の解法)
時刻tから時刻t+1までの時間を十分小さくすることにより、以下の式(31)が成り立つと仮定することができる。
Figure 0005495148
式(31)は、十分に短い時間間隔では、外気の環境には急激な変化が発生しないことを意味している。このため、以下の式(32)及び式(33)が成り立つと仮定することができる。
Figure 0005495148

Figure 0005495148
そして、式(32)及び式(33)をハミルトン方程式(28)に代入し、整理することによって以下のシステム式(34)が得られる。
Figure 0005495148
制御値算出部16は、環境情報記憶部12に記憶されている環境情報を読み出し、読み出した環境情報に基づいてシステム式(34)を解くために必要なすべての情報を取得する。これらの情報は、環境情報から直接得られるか、環境情報に基づいて算出される。制御値算出部16は、これらの情報を用いてシステム式(34)を解くことにより、時刻tにおける冷凍水出口温度Iwo及び流量Vの最適値を算出する。
(第2の解法)
制御対象システム2の稼働開始時の0期の運転、つまり時刻0(t=0)の初期運転では、部屋20はしばらく空調がされていないので、部屋20の室内温度は室内目標温度よりも高くなっていると考えられる。このような状況下において制御対象システム2が稼働する場合、部屋20の室内温度を迅速に室内目標温度に到達させるためには、冷凍機4及びポンプ5の初期設定値を最大値(最大能力)に設定して運転させる。このような状態では、制御対象システム2は、冷凍機4及びポンプ5の入力を最大にすることで、最大の出力ΔQを達成する。従って、この最大入力は最適解に等しいといえる。
この期間の制御対象システム2の運転は、最適制御運転と同じ結果になる。このため、時刻0を時刻t−1とし、ハミルトン方程式(28)の時刻を一つ前に戻すことにより、以下の式(35)が得られる。
Figure 0005495148
そして、関数f(・)に式(29)を代入し、ハミルトン方程式(28)の第3式を式(35)の第3式と入れ替えることによって、以下のシステム式(36)が得られる。
Figure 0005495148
制御値算出部16は、環境情報記憶部12に記憶されている環境情報を読み出し、読み出した環境情報に基づいてシステム式(36)を解くために必要なすべての情報を取得する。これらの情報は、環境情報から直接得られるか、環境情報に基づいて算出される。制御値算出部16は、これらの情報を用いてシステム式(36)を解くことにより、時刻tにおける冷凍水出口温度Iwo及び流量Vの最適値を算出する。
制御値設定部17は、制御値算出部16によって算出された制御値を制御対象機器に設定するために制御対象システム2に制御指示を送信する機能を有している。この例では、制御値設定部17は、制御値算出部16によって算出された冷凍水出口温度Iwoを冷凍機4に設定するための制御指示を送信する。また、制御値設定部17は、制御値算出部16によって算出された流量Vをポンプ5に設定するための制御指示をポンプ5に送信する。制御値設定部17は、例えば流量Vに対応する周波数を設定するための電流値をポンプ5に送信してもよい。
制御値設定部17は、部屋20の室内目標温度を制御対象システム2に設定する。部屋20の室内目標温度は、使用者によって運転制御装置1に設定される。制御値設定部17は、例えば冷凍機4の制御部に設定値を書き込み、ポンプ5のインバータの外部制御端子に室内目標温度に応じた電流のアナログ信号を送信することによって、制御を行う。制御値設定部17は、部屋20の室内目標湿度を制御対象システム2に設定してもよい。部屋20の室内目標湿度は、使用者によって運転制御装置1に設定される。この場合も室内目標温度と同様に、制御値設定部17は、制御対象システム2の制御対象機器に室内目標湿度に応じた設定を行う。
次に、上述の構成を有する運転制御装置1における運転制御方法について説明する。図5は、運転制御装置1の運転制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図5に示されるように、まず、環境情報収集部11は、制御対象システム2に設けられたセンサ等によって取得された環境情報を、各環境情報が取得された時間を示す時間情報とともに受信する。そして、環境情報収集部11は、受信した環境情報を時間情報に対応付けて環境情報記憶部12に格納する(収集ステップS11)。
続いて、モデル更新部14は、モデル記憶部13に記憶されている各物理モデルを、収集ステップS11において環境情報収集部11によって収集された環境情報に基づいて更新する(モデル更新ステップS12)。具体的には、モデル更新部14は、環境情報記憶部12に記憶されている環境情報のうち、更新を行う時刻以前に取得された環境情報の一部または全部を用いて、モデル記憶部13に記憶されている物理モデルのパラメータの値を推定する。そして、モデル更新部14は、推定したパラメータの値で物理モデルのパラメータを更新することによって、物理モデルを更新する。モデル更新部14は、例えば統計学を利用し、条件付き最小二乗法を適用することによりパラメータの値の推定を行う。
続いて、消費電力システム構築部15は、モデル更新ステップS12においてモデル更新部14によって更新された物理モデルを用いて、制御対象システム2の構成に応じた消費電力システムを構築する(消費電力システム構築ステップS13)。消費電力システム構築部15は、例えば式(26)のような制約付きラグランジアンシステムを構築する。
続いて、制御値算出部16は、消費電力システム構築ステップS13において消費電力システム構築部15によって構築された消費電力システムを用いて、制御対象システム2の制御対象機器の制御値を算出する(算出ステップS14)。制御値算出部16は、例えば、上述の第1の解法または第2の解法を用いて、制御対象システム2の稼働終了時刻までの消費電力の総和が最小になるように、動的に制御値を算出する。この例では、制御値算出部16は、時刻tにおける冷凍水出口温度Iwo及び流量Vの最適値を算出する。
続いて、制御値設定部17は、算出ステップS14において制御値算出部16によって算出された制御値を制御対象システム2の制御対象機器に設定する(設定ステップS15)。この例では、制御値設定部17は、算出ステップS14において制御値算出部16によって算出された冷凍水出口温度Iwoを冷凍機4に設定するための制御指示を送信する。また、制御値設定部17は、算出ステップS14において制御値算出部16によって算出された流量Vをポンプ5に設定するための制御指示をポンプ5に送信する。
そして、運転制御装置1による運転制御方法の一連の処理が終了される。なお、図5のフローチャートでは、収集ステップS11〜設定ステップS15は、その順に一連の処理として行われているが、これに限定されない。例えば、収集ステップS11は、周期T1(例えば1秒程度)で定期的に行われてもよい。また、モデル更新ステップS12は、周期T2で定期的に行われてもよい。また、消費電力システム構築ステップS13、算出ステップS14及び設定ステップS15は、一連の処理として、周期T3で定期的に行われてもよい。このように、収集ステップS11と、モデル更新ステップS12と、消費電力システム構築ステップS13〜設定ステップS15と、はそれぞれが独立して行われてもよい。
以上のように、運転制御装置1では、制御対象システム2に含まれる制御対象機器の種類ごとに消費電力モデルが準備され、各消費電力モデルは環境情報に基づいて更新される。そして、制御対象システム2の構成に応じて、消費電力モデルから消費電力システムが構築される。このため、制御対象機器の追加または削除が生じたとしても、消費電力モデルを作成し直す必要がなく、変更後の制御対象システム2に含まれる制御対象機器の消費電力モデルを用いて消費電力システムを構築できる。従って、制御対象システム2の構成変化に応じた消費電力システムの再構築を容易化することができる。
また、運転制御装置1では、消費電力システムを用いて、制御対象システム2の稼働終了時刻までの消費電力が最小となるように制御対象機器の制御値が算出され、制御値が制御対象機器に設定される。このため、ある時点での消費電力だけでなく、制御対象システム2の稼働終了までの総消費電力を最小化できる。その結果、消費電力の低減が可能となる。
また、運転制御装置1では、消費電力システムは制約モデルを含むラグランジアンシステムである。また、制約モデルは熱量変化モデルを含んでいる。このため、制約モデルで規定される条件、つまり熱量変化モデルで規定される熱量変化の条件を満たしつつ、消費電力を低減することが可能となる。
なお、本発明に係る運転制御装置及び運転制御方法は上記実施形態に限定されない。例えば、制御対象システム2は、1または複数の空気調和機(Air Handling Unit:AHU)等の末端設備をさらに備えていてもよい。この場合、空気調和機の消費電力モデルを予めモデル記憶部13に記憶しておき、モデル更新部14は、空気調和機の消費電力モデルを更新する。また、消費電力システム構築部15は、空気調和機の消費電力モデルを含む消費電力システムを構築する。
また、制御対象システム2は、2以上の空調機6を備えていてもよい。この場合、消費電力システム構築部15は、空調機6の数に応じた消費電力モデルを含む消費電力システムを構築する。
また、上記実施形態では、空調機6は一定速度で動作し、空調機6の入力電力FAは時間によらず一定であるが、これに限られない。例えば、空調機6はインバータを備え、運転制御装置1による風量の制御が可能な構成であってもよい。この場合、空調機6の入力電力FAは時間変動するモデルであってもよく、モデル更新部14は、空調機6の消費電力モデルを更新してもよい。そして、制御値算出部16は、冷凍水出口温度Iwo及び流量Vに加えて、空調機6の風量を制御値として算出してもよい。また、制御値設定部17は、制御値算出部16によって算出された風量を設定するための制御指示を空調機6に送信してもよい。
また、空調機6はスイッチを備え、運転制御装置1による空調機6のオンオフ制御が可能な構成であってもよい。この場合、空調機6の入力電力FAは時間変動するモデルであってもよく、モデル更新部14は、空調機6の消費電力モデルを更新してもよい。そして、制御値算出部16は、冷凍水出口温度Iwo及び流量Vに加えて、空調機6のオン状態またはオフ状態のいずれかを示す状態値を制御値として算出してもよい。また、制御値設定部17は、空調機6をオン状態またはオフ状態に設定するための制御指示を空調機6に送信してもよい。
また、各制御対象機器の物理モデルとして、設備の老朽性を表す時系列の変数をさらに有する物理モデルが用いられてもよい。
また、モデル更新部14は、モデル記憶部13に記憶されている物理モデルの全てのパラメータの値を推定してもよいが、これに限られない。例えば上記実施形態では、モデル更新部14は、式(10)と環境情報とを用いてパラメータκ〜κの値を推定し、式(23)と環境情報とを用いてパラメータν〜νの値を推定すればよい。
また、上記実施形態では、管理者が制御対象システム2の構成情報を変更しているが、これに限られない。消費電力システム構築部15は、制御対象システム2の構成の変更を検出し、変更後の制御対象システム2の構成に応じて制御対象システム2の構成情報を変更してもよい。
また、上記実施形態では、制約モデルは熱量変化モデルを含んでいるが、これに限られない。制約モデルは、例えば機器性能モデルを含んでいてもよい。機器性能モデルは、制御対象システム2の制御対象機器の性能に関する制約を示すモデルである。この場合、機器性能モデルで規定される機器性能の条件を満たしつつ、消費電力を低減することができる。
また、ハミルトン方程式(28)は等号制約方程式であるが、現実に応用する場合には、環境要求の異なる部屋の存在、設備性能の問題等によって等号制約にならないことがある。このため、制御値算出部16は、非線形計画法を利用して制御値を算出してもよい。具体的に説明すると、制御値算出部16は、以下の条件式(38)を満たすように、式(37)を解いてもよい。
Figure 0005495148

Figure 0005495148
つまり、冷凍水出口温度Iwoは、すべての時刻において、冷凍機4の性能によって決められている最低冷凍水出口温度Iwomin以上である。また、冷凍機4が冷房状態の場合には、冷凍機4において冷凍水は加熱されないので、すべての時刻において冷凍水出口温度Iwoが冷凍水入口温度Iwiよりも大きくなることはない。制御値算出部16は、例えば、上記実施形態と同様に式(37)を変形し、縁付きヘッセ行列を用いて制御値を算出してもよい。
本実施形態によれば、制御対象システムの構成変化に柔軟に対応するとともに、消費電力のさらなる低減が可能な運転制御装置及び運転制御方法を提供できる。
1…運転制御装置、2…制御対象システム、4…冷凍機(制御対象機器)、5…ポンプ(制御対象機器)、6…空調機(制御対象機器)、14…モデル更新部、15…消費電力システム構築部、16…制御値算出部(算出部)、17…制御値設定部(設定部)、Iwo…冷凍水出口温度(制御値)、S12…モデル更新ステップ、S13…消費電力システム構築ステップ、S14…算出ステップ、S15…設定ステップ、V…流量(制御値)。

Claims (6)

  1. 空調システムである制御対象システムに含まれる制御対象機器の種類ごとに準備された消費電力モデルを、収集された環境情報に基づいて更新するモデル更新部と、
    前記制御対象システムの構成に応じて、前記モデル更新部によって更新された消費電力モデルから消費電力システムを構築する消費電力システム構築部と、
    前記消費電力システム構築部によって構築された前記消費電力システムを用いて、前記制御対象システムの稼働終了時刻までの消費電力が最小となるように前記制御対象機器の制御値を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された制御値を前記制御対象機器に設定する設定部と、
    を備える運転制御装置。
  2. 前記消費電力システムは、前記制御対象システムにおける制約を示すモデルである制約モデルを含むラグランジアンシステムである、
    請求項1に記載の運転制御装置。
  3. 前記制約モデルは、前記制御対象システムによる空調対象の熱量変化に関する制約を示すモデルである熱量変化モデルを含む、
    請求項2に記載の運転制御装置。
  4. 前記制約モデルは、前記制御対象機器の性能に関する制約を示すモデルである機器性能モデルを含む、
    請求項2または請求項3に記載の運転制御装置。
  5. 前記算出部は、前記制御対象システムの稼働開始時刻から稼働終了時刻までの消費電力が最小になるように、動的に前記制御値を算出する、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の運転制御装置。
  6. 空調システムである制御対象システムに含まれる制御対象機器の種類ごとに準備された消費電力モデルを、収集された環境情報に基づいて更新するモデル更新ステップと、
    前記制御対象システムの構成に応じて、前記モデル更新ステップにおいて更新された消費電力モデルから消費電力システムを構築する消費電力システム構築ステップと、
    前記消費電力システム構築ステップにおいて構築された前記消費電力システムを用いて、前記制御対象システムの稼働終了時刻までの消費電力が最小となるように前記制御対象機器の制御値を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップにおいて算出された制御値を前記制御対象機器に設定する設定ステップと、
    を備える運転制御方法。
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