JP5362537B2 - 空調制御装置、冷却システム及び空調制御プログラム - Google Patents

空調制御装置、冷却システム及び空調制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、空気調和機(略して空調機ともいう)を制御する空調制御装置、冷却システム及び空調制御プログラムに関する。
従来、室内を冷却することを目的として、冷媒配管によって接続された室内機と室外機とを有する空調機が広く用いられている。空調機によって室内を冷却する場合、室内空気中の湿気は空調機による冷却に伴って除去される。このように、空調機は冷却と同時に除湿にも使用されるため、室内を冷却するために空調機によって消費される電力には、除湿のために必要な電力が含まれてしまう。
ここで、室内を冷却するために空調機によって消費される電力の低減を目的として、室内空気中の湿気を除去するための除湿材を備えたデシカント調湿装置を用いる手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−170786号公報
しかしながら、特許文献1に記載の手法では、空調機とは別にデシカント調湿装置を設ける必要があるため、設備構成が複雑になるとともに設備規模が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、室内を冷却するために空調機によって消費される電力を抑制可能な空調制御装置、冷却システム及び空調制御プログラムを提供することを目的とする。
この目的を達成するための一つの発明として、冷媒配管によって接続された室内機と室外機とを有する空調機によって室内を冷却する場合、室外機に含まれる冷媒圧縮機及び室内機に含まれるファンの運転制御によって、室内を冷却する冷却運転の前に室内を除湿する除湿運転を行うものである。
また、本発明が対象とするところの空調機によって冷却される室内が、スーパーマーケットのように食品を販売する店舗である場合の問題として、夏季の午後等の冷房運転時において、店舗内の顕熱負荷を除去する際に、潜熱負荷が除去されるため、潜熱負荷の処理分だけ空調機の消費電力が増える。
また、スーパーマーケットのように食品を販売する店舗における問題として、夏季等において店舗内の絶対湿度が高くなれば、この湿度の高い空気が店舗内に設置されている冷凍ショーケースや冷蔵ショーケース(以下、冷凍/冷蔵ショーケースという)へ吸引され、冷凍/冷蔵ショーケースに接続されている冷凍機の冷却器への着霜量が多くなり、その除霜運転に要する消費電力が増加するため、冷凍機の消費電力が増加する。
本発明は、これらの点に鑑み、夏季の外気温度が低い午前中等、顕熱負荷が小さい時間帯に店舗内の除湿(潜熱負荷の除去)を行うことにより、昼間の空調機の消費電力ピークを削減すると共に、冷凍/冷蔵ショーケースの熱負荷を削減し、冷凍/冷蔵ショーケースに接続されている冷凍機の消費電力を削減することを目的とする。
この目的を達成するための一つの発明として、スーパーマーケットのように食品を販売する店舗の開店前及びまたは閉店後の適宜時間帯に、冷房運転時に店内へ吹き出される冷風温度より低く、且つ冷房運転時の冷風の送風量よりも少ない状態の冷風を店内へ吹き出す除湿運転を行うものである。
本発明の特徴に係る空調制御装置は、冷媒配管によって接続された室内機と室外機とを有する空調機(空気調和機)を制御する空調制御装置であって、室内機が設置される室内を冷却する冷却運転を実行する前に、室内の湿気を除去する除湿運転を実行する制御部を備えている。
このため、冷却運転を実行する前に除湿運転を実行するので、冷却運転と同時に除湿する必要性を抑制することができる。従って、冷却運転時において除湿のために必要とされる電力を省くことができる。従って、室内を冷却するために空調機によって消費される電力を抑制することができる。
本発明の特徴に係る空調制御装置は、更に、室外機が設置される室外における予測室外温度を取得する予測室外温度取得部と、予測室外温度に基づいて、冷却運転が実行される冷却時間帯と、除湿運転が実行される除湿時間帯とを設定する時間帯設定部とを備えており、時間帯設定部は、予測室外温度が所定の閾値より小さい時間帯に除湿時間帯を設定している。これによって、空調制御装置は、冷却運転時における空調機の成績係数COPが高い時間帯に室内を効率的に除湿することができ、室内を除湿するために空調機によって消費される電力を抑制することができる。
本発明の特徴に係る空調制御装置は、室内における室内温度を取得する室内温度取得部と、室内温度に基づいて、冷却運転が実行される冷却時間帯と、除湿運転が実行される除湿時間帯とを設定する時間帯設定部とを備えており、時間帯設定部は、冷却時間帯前において、室内温度のみ、或いは、冷却運転の設定温度と室内温度との温度差が所定の閾値より小さい時間帯に除湿時間帯を設定してもよい。
本発明の特徴に係る空調制御装置は、室内における予測熱負荷を取得する予測熱負荷取得部と、予測熱負荷に基づいて、冷却運転が実行される冷却時間帯と、除湿運転が実行される除湿時間帯とを設定する時間帯設定部とを備え、時間帯設定部は、予測熱負荷が所定の閾値より小さい時間帯に除湿時間帯を設定してもよい。
本発明の特徴に係る空調制御装置において、室内機は、室内に送風するファンを有し、室外機は、冷媒配管を流れる冷媒を圧縮する圧縮機を有しており、制御部は、除湿運転において冷却運転よりもファンの風量を小さくするとともに、除湿運転において冷却運転よりも圧縮機の低圧圧力を低くしてもよい。
本発明の特徴に係る冷却システムは、冷媒配管によって接続された室内機と室外機とを有する空調機と、前記室内機が設置される室内に設置されるショーケースと前記ショーケースに冷媒を供給する冷凍機とを有する冷却機と、空調機と前記冷却機とを制御する空調制御装置とを備える冷却システムであって、空調制御装置は、室内機が設置される室内の温度を冷却する冷却運転を実行する前に、室内の湿気を除去する除湿運転を実行する制御部を備えることを要旨とする。
本発明の特徴に係る空調制御プログラムは、冷媒配管によって接続された室内機と室外機とを有する空調機を制御する空調制御装置として機能するコンピュータに、室内機が設置される室内の湿気を除去する除湿運転を実行する工程Aと、工程Aの後に、室内の温度を冷却する冷却運転を実行する工程Bと、室外機が設置される室外における予測室外温度を取得する工程Cと、行程Cで取得した予測室外温度が所定の閾値より小さい時間帯に、行程Aが実行される除湿時間帯を設定する工程Dとを実行させることを特徴とする
また、本発明が対象とするところの空調機によって冷却される室内が、スーパーマーケットのように食品を販売する店舗である場合において、以下の特徴を有する。
本発明は、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能となした店舗用の空気調和機の空調制御装置において、
運転開始時刻と運転終了時刻との間に店舗の開店時刻と店舗の閉店時刻とが設定され、このような運転開始時刻から店舗の開店時刻までの間、及び/又は店舗の閉店時刻から運転終了時刻までの間に外気温度が予め定めた温度より小さい場合、店舗の開店時刻から閉店時刻までの間に行われる冷房運転の際の店舗内へ吹き出される冷風の温度より低くかつ送風量を少なく設計した冷風を店舗内へ吹き出す運転を行うことを特徴とする。
また、本発明では、前記冷房運転は、少なくとも冷媒圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を冷媒配管で環状に接続してなる冷凍サイクルを有し、蒸発器で冷媒が蒸発する際の冷却作用を用いて行われるものであり、店舗へ吹き出される冷風の温度は蒸発器の温度を下げて成されることを特徴とする。
また、本発明では、
前記予め定めた温度は、運転開始時刻の前日に過去の外気温度情報、外部から入手可能な外気温度情報などに基づいて予め設定される温度であることを特徴とする。
また、本発明では、
店舗内の温度が設定室温以上となった際は、店舗の開店時刻から閉店時刻までの間に行われる冷房運転と同様の冷房運転を運転開始時刻から店舗の開店時刻までの間、及び/又は店舗の閉店時刻から運転終了時刻までの間に行うことを特徴とする。
また、本発明では、空調運転を停止する運転終了時刻に続いて空調運転を開始する運転開始時刻が設定され空調運転が連続して継続することを特徴とする。
更にまた、本発明では、
24時間営業の店舗内を24時間冷房運転する店舗用の空気調和機の空調制御装置において、
24時間の冷房運転中で外気温度が予め定めた温度より小さい場合、前記冷房運転にて店舗内へ吹き出される冷風の温度より低くかつ送風量を少なく設計した冷風を店舗内へ吹き出す運転を行うことを特徴とする。
更にまた、本発明では、
前記冷房運転は、少なくとも冷媒圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を冷媒配管で環状に接続してなる冷凍サイクルを有し、蒸発器で冷媒が蒸発する際の冷却作用を用いて行われるものであり、店舗へ吹き出される冷風の温度は蒸発器の温度を下げて成されることを特徴とする。
更にまた、本発明では、
前記予め定めた温度は、当日の店舗の営業時間の前日に過去の外気温度情報、外部から入手可能な外気温度情報などに基づいて予め設定される温度であることを特徴とする。
更にまた、本発明では、
店舗内の温度が設定室温以上となった際は、店舗の営業時間中に行われる冷房運転と同様の冷房運転を行うことを特徴とする。
本発明によれば、室内を冷却するために空調機によって消費される電力を抑制可能な空調制御装置、冷却システム及び空調制御プログラムを提供することができる。
本発明によれば、特に、スーパーマーケットのように食品を販売する店舗において、適宜の時間帯、例えば、夏季の外気温度が低い午前中等に、店舗内を冷却する空調機の室内機のファン(冷却器で冷却した冷気を店舗内へ循環するファン)の風量制御によって、店舗内の除湿(潜熱負荷の除去)を行うことにより、昼間の空調機の消費電力ピークを削減することができる。
また、本発明によれば、上記のように、適宜の時間帯、例えば、夏季の外気温度が低い午前中等、顕熱負荷が小さい時間帯に店舗内の除湿(潜熱負荷の除去)を行うことにより、冷凍/冷蔵ショーケースの熱負荷が削減され、冷凍/冷蔵ショーケースに接続されている冷凍機の消費電力を削減することができる。
本発明の第1実施形態に係る冷却システム1の概要を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る空調制御装置13の構成を示す図である。 気象情報の一例を示すグラフである。 除湿時間帯及び冷却時間帯と気象情報との関係を示すグラフである。 本発明の第1実施形態に係る空調制御装置13の動作を示すフロー図である。 本発明の第1実施形態に係る効果を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る空調制御装置13の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る空調制御装置13の構成を示す図である。 除湿時間帯及び冷却時間帯と予測熱負荷との関係を示すグラフの一例である。 本発明の第4実施形態に係る空調制御装置13の構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る表示部137の表示例を示す図である。 本発明に係るオープンショーケースの一例を示す断面図である。 本発明に係るオープンショーケースの冷凍機の構成を示す冷媒回路図である。 本発明の第6実施形態に係る除湿時間帯及び冷房時間帯と気象情報との関係を示すグラフである。 本発明の第7実施形態に係る除湿時間帯及び冷房時間帯と気象情報との関係を示すグラフである。 本発明の第8実施形態に係る除湿時間帯及び冷房時間帯と外気温度との関係を示すグラフである。 本発明の第9実施形態に係る除湿時間帯及び冷房時間帯と外気温度との関係を示すグラフである。 本発明の第10実施形態に係る除湿時間帯及び冷房時間帯と店内温度との関係を示すグラフである。 本発明の第11実施形態に係る除湿時間帯及び冷房時間帯と店内温度との関係を示すグラフである。 本発明の第12実施形態に係る除湿時間帯及び冷房時間帯と外気温度及び外気湿度との関係において、除湿運転と冷房運転を行う場合のグラフである。 本発明の第12実施形態に係る除湿時間帯及び冷房時間帯と外気温度及び外気湿度との関係において、除湿運転のみを行う場合のグラフである。 本発明の第12実施形態に係る除湿時間帯及び冷房時間帯と外気温度及び外気湿度との関係において、除湿運転のない場合のグラフである。 本発明の第13実施形態に係る除湿時間帯及び冷房時間帯と店内温度との関係を示すグラフである。 本発明の第14実施形態に係る除湿時間帯及び冷房時間帯と店内温度との関係を示すグラフである。 図24の点線楕円内の拡大図である。
以下において、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
先ず、空調機によって冷却される室内がスーパーマーケットのように食品を販売する店舗内である場合、この店舗内を冷房する際に、室外機に含まれる冷媒圧縮機の運転制御によって、この目的を達成する方式について説明する。
なお、以下の説明及び図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであることに留意すべきである。
[第1実施形態]
(冷却システムの概要)
以下において、本発明の第1実施形態に係る冷却システムの概要について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る冷却システム1の概要を示す図である。
図1に示すように、冷却システム1は、室内機11、室外機12、空調制御装置13、冷凍機21及びショーケース22を備える。室内機11やショーケース22などが収容される施設10は、例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗である。
室内機11と室外機12とは、施設10内の温度や湿度を調節する空調機(空気調和機と同義)を構成する。室内機11と室外機12は、冷媒配管Pによって接続される。室内機11及び室外機12それぞれは、通信線Qによって空調制御装置13と接続される。
室内機11は、施設10の室内に設置されている。室内機11は、熱交換器111、ファン112及び温湿度センサ113を有する。熱交換器111は、冷媒配管P内を流れる冷媒を用いて、室内空気の冷却を行う。ファン112は、熱交換器111によって冷却された空気を室内に送風する。温湿度センサ113は、室内の温度及び湿度をリアルタイムに検出する。
室外機12は、施設10の室外に設置されている。室外機12は、熱交換器121、ファン122、圧縮機123、四方弁124及び膨張弁125を備える。熱交換器121は、冷媒配管P内を流れる冷媒の熱を室外に除去する。ファン122は、熱交換器121に空気を送風する。圧縮機123は、室内機11側から流れてくる低温低圧の冷媒を吸入し、高温高圧の冷媒を吐出する。四方弁124は、冷却時と暖房時とで、冷媒の流れを逆転させるために利用される。膨張弁125は、熱交換器121から流れてくる冷媒を膨張させて室内機11側に送る。
冷凍機21とショーケース22とは、ショーケース22の冷却空間を冷却するための冷却機を構成する。冷凍機21とショーケース22とは、冷媒配管によって接続される。冷凍機21とショーケース22それぞれは、通信線Qによって空調制御装置13と接続される。
冷凍機21は、ショーケース22に冷媒を供給する。ショーケース22は、商品を冷凍する冷凍ショーケースであってもよく、商品を冷蔵する冷蔵ショーケースであってもよい。ショーケース22としては、顧客が商品を自由に取り出せるように扉などが設けられていないオープンショーケース、冷却効率を高めるために扉が設けられたクローズドショーケースなどが挙げられる。
空調制御装置13は、通信線Qを介して、空調機(室内機11及び室外機12)及び冷却機(冷凍機21及びショーケース22)それぞれを連携して制御する。空調機及び冷却機を連携して制御するとは、一方の動作状況を考慮しながら、他方の制御を実行することである。なお、本発明は、空調制御装置13による空調機の制御に関するものである。空調制御装置13は、空調機を制御することによって、施設10の室内を冷却する冷却運転、及び室内の湿気を除去する除湿運転を実行する。具体的には、空調制御装置13は、ファン112の送風量や圧縮機123の低圧圧力などを制御する。また、空調制御装置13は、通信線Qを介して、温湿度センサ113の検出結果を受信する。
(空調制御装置の構成)
以下において、本発明の第1実施形態に係る空調制御装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る空調制御装置13の構成を示す図である。
図2に示すように、空調制御装置13は、通信部131、予測室外温度取得部132、時間帯設定部133及び制御部134を有する。
通信部131は、温湿度センサ113から、室内の温度及び湿度の検出結果を受信する。通信部131は、制御部134からの制御信号を室内機11及び室外機12に送信する。
予測室外温度取得部132は、インターネットなどの外部ネットワークを介して、或いは、過去の気象情報(例えば、施設10付近の過去数年分の情報)を記憶するデータベースに基づいて、施設10付近の気象情報(予測室外温度、予測室外湿度、天候予測など)を取得する。図3は、予測室外温度取得部132が取得する予測室外温度及び予測室外湿度の一例を示すグラフである。ここで、冷却運転時における空調機の成績係数COP(空調機の冷却能力を空調機の消費エネルギーで除した値)は、外気温が低いほど高くなる。
通常、図3に示すように、室外温度は昼間に高くなるので、冷却運転時における空調機の成績係数COPは、夜間から早朝にかけて高くなる傾向がある。
時間帯設定部133は、予測室外温度に基づいて、冷却運転が実行される冷却時間帯と、除湿運転が実行される除湿時間帯とを設定する。時間帯設定部133は、図4に示すように、冷却時間帯の前に除湿時間帯を設定する。図4は、時間帯設定部133によって設定される除湿時間帯及び冷却時間帯と気象情報との関係を示すグラフである。
具体的には、時間帯設定部133は、予測室外温度が閾値α(℃)よりも低い時間帯に除湿時間帯を設定する。除湿時間帯は、除湿開始時刻と除湿終了時刻とによって定められる。ここで、除湿開始時刻は、予測室外温度が閾値α(℃)よりも低い時間帯のうち、ユーザによって設定された設定時刻或いは任意時刻に設定される。また、除湿終了時刻は、例えば、リアルタイムな室内の絶対湿度が目標絶対湿度に達した時刻とすることができる
。目標絶対湿度は、熱交換器111の冷媒温度に相当する室内空気の飽和蒸気量に所定蒸気量を加算した値に設定することができる。ただし、除湿終了時刻は、除湿開始時刻と、ユーザが設定した除湿運転時間とから決定される所定時間後に既定されていてもよい。
また、時間帯設定部133は、予測室外温度が閾値α(℃)以上の時間帯に冷却時間帯を設定する。冷却時間帯は、冷却開始時刻と冷却終了時刻とによって定められる。ここで、冷却開始時刻は、除湿終了時刻と同時に設定されていてもよいし、予測室外温度が閾値α(℃)よりも高い時間帯のうち除湿終了時刻から所定時間経過後に設定されていてもよい。ただし、冷却時間帯は、除湿時間帯に近接することが好ましい。また、冷却終了時刻
は、冷却開始時刻から所定時間後に既定されていてもよい。ただし、冷却終了時刻と除湿開始時刻とは同一時刻であってもよい。
制御部134は、時間帯設定部133によって設定された冷却時間帯において、室内機11及び室外機12に冷却運転を実行させる。具体的には、制御部134は、冷却開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を第1圧力まで高めるとともに、室内温度Tと設定温度Tとの温度差|ΔT|に応じてファン112の送風量を第1風量に制御する。なお、冷却運転の設定温度は、任意に設定可能である。
また、制御部134は、時間帯設定部133によって設定された除湿時間帯において、室内機11及び室外機12に除湿運転を実行させる。具体的には、制御部134は、除湿開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を冷却運転時の第1圧力よりも低い第2圧力にするとともに、ファン112の送風量を第2風量に制御する。ここで、除湿運転時における第2風量は、冷却運転時における第1風量の平均値よりも小さいことに留意すべきである。
(空調制御装置の動作)
以下において、本発明の第1実施形態に係る空調制御装置の動作について、図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係る空調制御装置13の動作を示すフロー図である。
図5に示すように、ステップS10において、空調制御装置13は、室内機11及び室外機12を制御する当日の予測室外温度を取得する。
ステップS11において、空調制御装置13は、予測室外温度に基づいて、冷却時間帯と除湿時間帯とを設定する。空調制御装置13は、予測室外温度が閾値α(℃)よりも低い時間帯に除湿時間帯を設定する。なお、除湿終了時刻は、リアルタイムな室内湿度が目標湿度に到達した時刻とすることができる。
ステップS12において、空調制御装置13は、除湿開始時刻に到達したか否かを判定する。除湿開始時刻に到達した場合、処理はステップS13に進む。除湿開始時刻に到達していない場合、処理はステップS12を繰返す。
ステップS13において、空調制御装置13は、圧縮機123の低圧圧力を第2圧力に制御する。ここで、第2圧力は、冷却運転時の第1圧力よりも低いことに留意すべきである。
ステップS14において、空調制御装置13は、ファン112の風量を第2風量に制御する。ここで、第2風量は、冷却運転時の第1風量の平均値よりも小さいことに留意すべきである。
ステップS15において、空調制御装置13は、除湿終了時刻に到達したか否かを判定する。除湿終了時刻に到達した場合、処理はステップS16に進む。除湿終了時刻に到達していない場合、処理はステップS13に戻る。
ステップS16において、空調制御装置13は、圧縮機123及びファン112の制御を一旦終了する。
ステップS17において、空調制御装置13は、冷却開始時刻に到達したか否かを判定する。冷却開始時刻に到達した場合、処理はステップS18に進む。冷却開始時刻に到達していない場合、処理はステップS17を繰返す。
ステップS18において、空調制御装置13は、圧縮機123の低圧圧力を第1圧力に制御する。ここで、第1圧力は、除湿運転時の第2圧力よりも高いことに留意すべきである。
ステップS19において、空調制御装置13は、ファン112の風量を第1風量に制御する。ここで、第1風量は、通常、除湿運転時の第2風量よりも大きいことに留意すべきである。
ステップS20において、空調制御装置13は、冷却終了時刻に到達したか否かを判定する。冷却終了時刻に到達した場合、処理は終了する。冷却終了時刻に到達していない場合、処理はステップS18に戻る。
(作用及び効果)
第1実施形態に係る空調制御装置13は、室内機11が設置される室内を冷却する冷却運転を実行する前に、室内の湿気を除去する除湿運転を実行する。
このように、冷却運転を実行する前に除湿運転を実行するので、冷却運転と同時に除湿する必要性を抑制することができる。従って、冷却運転時において除湿のために必要とされる電力を省くことができる従って、室内を冷却するために空調機によって消費される電力を抑制することができる。
具体的には、図6に示すように、除湿運転を実行した後に冷却運転を実行することによって、消費電力のピークをP1(kW)からP2(kW)に低減することができる。その結果、電気事業者との間でデマンド契約をしている場合には、電気コストを低減することができる。また、消費電力が高まる夏場において、消費電力のピーク時刻を分散させることができる。
また、第1実施形態に係る空調制御装置13は、予測室外温度が閾値α(℃)より小さい時間帯に除湿時間帯を設定する。すなわち、空調制御装置13は、冷却運転時における空調機の成績係数COPが高い時間帯に室内を効率的に除湿することができる。従って、室内を除湿するために空調機によって消費される電力を抑制することができる。
具体的には、図6に示すように、冷却運転と同時に除湿運転を実行する場合、除湿運転には電力量Aが必要であるのに対して、冷却運転前に除湿運転を実行する場合、除湿運転には電力量B(<電力量A)が必要となる。従って、室内の冷却に必要な総電力量を低減することができる。
[第2実施形態]
以下において、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、上述した第1実施形態では、時間帯設定部133は、予測室外温度に基づいて、冷却時間帯と除湿時間帯とを設定することとした。これに対して、第2実施形態では、時間帯設定部133は、室内温度Tと冷却運転の設定温度Tとの温度差|ΔT|に基づいて、冷却時間帯と除湿時間帯とを設定する。
(空調制御装置の構成)
以下において、本発明の第2実施形態に係る空調制御装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係る空調制御装置13の構成を示す図である。
図7に示すように、空調制御装置13は、室内温度取得部135を有する。室内温度取得部135は、通信線Qを介して、温湿度センサ113からリアルタイムに室内温度Tを取得する。
時間帯設定部133は、通信線Qを介して、冷却運転の設定温度Tを取得する。時間帯設定部133は、室内温度Tと冷却運転の設定温度Tとの温度差|ΔT|に基づいて、冷却時間帯と除湿時間帯とを設定する。時間帯設定部133は、冷却時間帯の前に除湿時間帯を設定する。
具体的には、時間帯設定部133は、温度差|ΔT|をリアルタイムに算出しており、温度差|ΔT|が閾値β(℃)より小さい時間帯に除湿時間帯を設定する。閾値β(℃)は、例えば、1〜2(℃)程度に設定することができる。ここで、除湿開始時刻は、温度差|ΔT|が閾値β(℃)以下となった時刻や、温度差|ΔT|が閾値β(℃)以下の時間帯のうち任意時刻或いはユーザによって設定された設定時刻などに設定される。また、除湿終了時刻は、温度差|ΔT|が閾値β(℃)より高くなった時刻や、温度差|ΔT|が閾値β(℃)以下の時間帯の任意時刻、或いは、除湿開始時刻とユーザが設定した除湿運転時間とから決定される設定時刻などに設定される。なお、本実施形態では、時間帯設定部133は、温度差|ΔT|が閾値β(℃)より小さくなった時刻を除湿開始時刻に設定し、温度差|ΔT|が閾値β(℃)以上となった時刻を除湿終了時刻に設定している。
また、時間帯設定部133は、温度差|ΔT|が閾値β(℃)以上の時間帯に冷却時間帯を設定する。ここで、冷却開始時刻は、除湿終了時刻と同時に設定されていてもよいし、温度差|ΔT|が閾値β(℃)より高い時間帯のうち除湿終了時刻から所定時間経過後に設定されていてもよい。ただし、冷却時間帯は、除湿時間帯に近接することが好ましい。また、冷却終了時刻は、冷却開始時刻から所定時間後に既定されていてもよい。ただし
、冷却終了時刻と除湿開始時刻とは同一時刻であってもよい。
制御部134は、冷却時間帯において、室内機11及び室外機12に冷却運転を実行させる。また、制御部134は、除湿時間帯において、室内機11及び室外機12に除湿運転を実行させる。
(作用及び効果)
第2実施形態に係る空調制御装置13は、室内温度Tと冷却運転の設定温度Tとの温度差|ΔT|が閾値β(℃)より小さい時間帯に除湿時間帯を設定する。従って、空調制御装置13は、温度差|ΔT|が閾値β(℃)より小さい時間帯、すなわち、外気温度が低く冷却運転時における空調機の成績係数COPが高い時間帯に室内を効率的に除湿することができる。従って、室内を除湿するために空調機によって消費される電力を抑制することができる。
[第3実施形態]
以下において、本発明の第3実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、上述した第1実施形態では、時間帯設定部133は、予測室外温度に基づいて、冷却時間帯と除湿時間帯とを設定することとした。これに対して、第3実施形態では、時間帯設定部133は、室内の予測熱負荷Q[kW]に基づいて、冷却時間帯と除湿時間帯とを設定する。室内の予測熱負荷Qとは、単位時間当たりに室内に浸入する熱である。
(空調制御装置の構成)
以下において、本発明の第3実施形態に係る空調制御装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図8は、本発明の第3実施形態に係る空調制御装置13の構成を示す図である。
図8に示すように、空調制御装置13は、予測熱負荷取得部136を有する。予測熱負荷取得部136は、インターネットなどの外部ネットワークを介して、或いは、過去の気象情報(例えば、過去数年分の情報)を記憶するデータベースから、施設10付近における当日の予測気象情報(予測室外温度、予測室外湿度、天候予測など)を取得する。また、予測熱負荷取得部136は、当日の予測室内温度と予測室内湿度とを記憶するデータベースから取得する。
ここで、予測熱負荷取得部136は、予測熱負荷Qの算出に必要な各種情報を、所定のデータベースから取得する。このような情報としては、例えば、室内容積[m]、屋根面積[m]、外壁面積[m]、ガラス窓面積[m]、熱貫流率[kW/m/℃]、室内照明の総定格消費電力[kW]、室内機器の総定格消費電力[kW]、換気回数[回/h]、在室人数[人]、人体発生熱[kW/人]、空気密度[kg/m]、室外空気エンタルピ[kJ/kg´]、室内空気エンタルピ[kJ/kg´]、室内に設置されたショーケース台数[台]などが挙げられる。
予測熱負荷取得部136は、上述の各種情報を用いて、予測熱負荷Qを算出する。具体的には、予測熱負荷Qは、太陽輻射熱Q1、外壁伝導熱Q2、ガラス窓伝導熱Q3、屋根伝導熱Q4、人体発生熱Q5、照明発生熱Q6、機器発生熱Q7及び外気熱(換気に関する熱であり、換気回数法で求められる)Q8の和からショーケース置換空気熱Q9を引くことによって、予測熱負荷Qを算出する。即ち、予測熱負荷Qは、以下の式(1)によって求められる。
[数1]
Q[kW]=Q1+Q2+Q3+Q4+Q5+Q6+Q7+Q8-Q9・・・(1)
次に、各熱Q1〜Q9それぞれについて詳細に説明する。
まず、太陽輻射熱Q1は、以下の式(2)によって求められる。
[数2]
Q1=(ガラス窓面積)×(ガラス窓からの標準日射熱取得)×(遮蔽係数)・・・(2)
また、外壁伝導熱Q2は、以下の式(3)によって求められる。
[数3]
Q2=(外壁面積)×(熱貫流率)×(室内外温度差)・・・(3)
また、ガラス窓伝導熱Q3は、以下の式(4)によって求められる。
[数4]
Q3=(ガラス窓面積)×(熱貫流率)×(室内外温度差)・・・(4)
また、屋根伝導熱Q4は、以下の式(5)によって求められる。
[数5]
Q4=(屋根面積)×(熱貫流率)×(室内外温度差)・・・(5)
また、人体発生熱Q5は、以下の式(6)によって求められる。
[数6]
Q5=(在室人数)×(人体発生熱)・・・(6)
また、照明発生熱Q6は、以下の式(7)によって求められる。
[数7]
Q6=(室内照明の総定格消費電力)・・・(7)
また、機器発生熱Q7は、以下の式(8)によって求められる。
[数8]
Q7=(室内機器の総定格消費電力)・・・(8)
なお、室内機器とは、パソコン、コピー機、電子レンジなど室内で熱を発生する機器である。
また、外気熱Q8は、以下の式(9)によって求められる。
[数9]
Q8=(換気回数)×(室内容積/3600)×(空気密度)×(室外空気エンタルピ-室内空気エンタルピ)・・・(9)
また、ショーケース置換空気熱Q9は、以下の式(10)によって求められる。但し、式(10)において、r1はショーケース置換空気熱負荷率、r2はショーケースの所要冷凍能力時[kW]、r3はショーケース庫内空気のエンタルピ[kJ/kg]、r4はショーケース周辺空気のエンタルピ(所要冷凍能力時)[kJ/kg]であるとする。
[数10]
Q9=(ショーケース台数)×r1×r2×((室内空気エンタルピ)-r3)/(r4-r3)・・・(10)
時間帯設定部133は、上述の予測熱負荷Qを取得する。時間帯設定部133は、予測熱負荷Qに基づいて、冷却時間帯と除湿時間帯とを設定する。時間帯設定部133は、図9に示すように、冷却時間帯の前に除湿時間帯を設定する。図9は、時間帯設定部133によって設定される除湿時間帯及び冷却時間帯と予測熱負荷Qとの関係を示すグラフの一例である。
具体的には、時間帯設定部133は、予測熱負荷Qが閾値γ[kW]よりも低い時間帯に除湿時間帯を設定する。なお、除湿開始時刻は、予測熱負荷Qが閾値γ[kW]よりも低い時間帯のうち、ユーザによって設定された設定時刻或いは任意時刻に設定される。また、除湿終了時刻は、予測熱負荷Qが閾値γ[kW]以上になった時刻や、予測熱負荷Qが閾値γ[kW]より低い時間帯の任意時刻、或いは、除湿開始時刻とユーザが設定した除湿運転時間とから決定される設定時刻などに設定される。
また、時間帯設定部133は、予測熱負荷Qが閾値γ[kW]以上の時間帯に冷却時間帯を設定する。冷却時間帯は、冷却開始時刻と冷却終了時刻とによって定められる。ここで、冷却開始時刻は、除湿終了時刻と同時に設定されていてもよいし、予測熱負荷Qが閾値γ[kW]以上の時間帯のうち除湿終了時刻から所定時間経過後に設定されていてもよい。また、冷却終了時刻は、冷却開始時刻から所定時間後に既定されていてもよい。
制御部134は、時間帯設定部133によって設定された冷却時間帯において、室内機11及び室外機12に冷却運転を実行させる。
(作用及び効果)
第3実施形態に係る空調制御装置13は、予測熱負荷Qが閾値γ[kW]より小さい時間帯に除湿時間帯を設定する。従って、空調制御装置13は、室内における予測熱負荷Q(℃)が閾値γ[kW]より小さい時間帯、すなわち、外気温度が低く冷却運転時における空調機の成績係数COPが高い時間帯に室内を効率的に除湿することができる。従って、室内を除湿するために空調機によって消費される電力を抑制することができる。
[第4実施形態]
以下において、本発明の第4実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第4実施形態との相違点について主として説明する。
(空調制御装置の構成)
以下において、本発明の第4実施形態に係る空調制御装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図10は、本発明の第4実施形態に係る空調制御装置13の構成を示す図である。
図10に示すように、第4実施形態に係る空調制御装置13は、表示部137を有する。表示部137は、例えば、パソコンのディスプレイである。表示部137には、制御部134による空調機の制御状態などが表示される。図11は、表示部137の表示例を示す図である。
具体的には、表示部137には、図11(a)に示すように、初期画面が表示される。ユーザは、初期画面において、省エネ運転モードと通常運転モードとを選択することができる。省エネ運転モードとは、冷却時間帯の前に除湿時間帯が設定されるモードである。通常運転モードとは、冷却時間帯の前に除湿時間帯が設定されないモードである。
ユーザが通常運転モードを選択した場合、図11(b)に示すように、表示部137に通常運転モード画面が表示される。通常運転モード画面には、冷却運転の設定温度、運転状態(「運転中」又は「停止中」)などが表示される。
ユーザが省エネ運転モードを選択した場合、図11(c)に示すように、表示部137に省エネ運転モード画面が表示される。省エネ運転モード画面には、冷却運転の設定温度、室内湿度、運転種類(「冷却運転」又は「除湿運転」)及び設定ボタンなどが表示される。
ユーザが省エネ運転モード画面において設定ボタンを押下した場合、図11(d)に示すように、表示部137に設定画面が表示される。ユーザは、設定画面において、除湿開始時刻及び除湿終了時刻、目標湿度、店舗種別などの確認及び設定を行なうことができる。
[第5実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記実施形態では特に触れていないが、冷却時間帯は設定されなくてもよい。具体的には、空調制御装置13は、予測室外温度が設定温度Tよりも低い場合、天候が雨や曇りである場合、或いは、室内温度Tと設定温度Tとの温度差|ΔT|が所定値よりも小さい場合、冷却時間帯は設定されない。ここで、オフィス用のビルなどに設置された空調制御装置13は、冷却時間帯が設定されない場合には除湿時間帯を設定しなくてもよい。一方で、ショーケースのある店舗などに設置された空調制御装置13は、冷却時間帯が設定されない場合であっても除湿時間帯を設定してもよい。冷却システム1がショーケース22を備えるケースでは、除湿運転を実行することによってショーケース22への熱負荷を低減させることができるので、冷凍機の消費電力を低減することができる。
また、上記実施形態では、冷却運転時における空調機の成績係数COPが高く、かつ、室内の冷却の必要性が小さい時間帯に除湿時間帯を設定するための指標として、予測室外温度、予測熱負荷、或いは、室内温度Tと冷却運転の設定温度Tとのリアルタイムな温度差|ΔT|を用いたが、これに限られるものではない。例えば、冷却運転時における空調機の成績係数COPが高く、かつ、室内の冷却の必要性が小さい時間帯を検出するには、リアルタイムな室内温度T、リアルタイムな室外温度や、リアルタイムな室外温度とリアルタイムな室内温度との温度差などを用いることができる。
また、上記実施形態では、除湿時間帯と冷却時間帯とが連続して設定されることとしたが、両者は連続していなくてもよい。具体的には、除湿時間帯と冷却時間帯との間には、室内の湿度に影響を与えない程度の時間が設けられてもよい。
また、上記実施形態では、冷却時間帯と除湿時間帯とが不連続に設定されることとしたが、両者は連続していてもよい。特に、施設10が24時間営業の店舗であるケースでは、除湿時間帯以外の全時間帯が冷却時間帯に設定される。
また、上記実施形態では、冷却時間帯を昼間に設定することとしたが、施設10の業態などによっては、除湿時間帯の後であれば、深夜や早朝に冷却時間帯が設定されてもよい。本発明は、1日のうち冷却時間帯が設定されるべき時間帯を限定するものではない。
また、上記第2実施形態では、時間帯設定部133は、冷却時間帯と除湿時間帯とを、室内温度Tと冷却運転の設定温度Tとの温度差|ΔT|に基づいて設定することとしたが、室内温度Tのみに基づいて設定してもよい。具体的には、時間帯設定部133は
、室内温度Tをリアルタイムに取得しており、室内温度Tが閾値δ(℃)より小さい時間帯に除湿時間帯を設定する。閾値δ(℃)は、例えば、20〜22(℃)程度に設定することができる。この場合、空調制御装置13は、室内温度Tが閾値δ(℃)より小さい時間帯、すなわち、外気温度が低く、冷却運転時における空調機の成績係数COPが高い時間帯に室内を効率的に除湿することができる。従って、室内を除湿するために空調機によって消費される電力を抑制することができる。
また、上記実施形態では特に触れていないが、閾値α、β、γ、δは、過去の実測データや実験から求められるものである。
なお、上述した空調制御装置13のハードウェア構成は、プログラムモジュールとして実現することができる。したがって、上述した空調制御装置13において実行されるとした処理は、空調制御装置13の機能を有した汎用コンピュータ等によって実行されてもよい。
次に、本発明が対象とするところの空調機によって冷却される施設10の室内が、スーパーマーケットのように食品を販売する店舗である場合について説明する。
このための一つの方式として、スーパーマーケットのように食品を販売する店舗の開店前及びまたは閉店後の適宜時間帯に、冷却運転(冷房運転ともいう)に店内へ吹き出される冷風温度より低く、且つ冷却運転(冷房運転ともいう)の冷風の送風量よりも少ない状態の冷風を店内へ吹き出す除湿運転を行うものである。
[第6実施形態]
図14に基づき、第6実施形態を記載する。営業時間が非24時間店舗において、予測外気温度(または予測熱負荷計算値)を利用する場合の制御方式について説明する。この店舗は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのような店舗内に、販売食品を貯蔵する冷凍ショーケースや冷蔵ショーケース(以下、冷凍/冷蔵ショーケースという)を配置し、店舗内は空調機によって冷房されるものである。本発明において、室内とは、店舗内を意味するものである。
この制御方式は、翌日1日分(午前0時スタート)の除湿運転と冷房運転のスケジュールを前日に決定する。図14に係る店舗は、非24時間営業店舗(24時間のうちの所定の時間帯で営業する店舗)であるため、空調機の運転による店舗の空調時間帯は、24時間ではない。
この場合、店舗では、外気温度は予測できないものとし、翌日の予測外気温度は、気象情報提供会社等からインターネットを利用して取得する。この予測外気温度の入手方法等は、上記第1実施形態に記載したことと同様である。
この場合、本発明に係る空調制御装置13の構成は、図8に示すものであり、予測熱負荷計算値の計算方法は、上記第3実施形態に記載と同様である。
上記のように、図8において、空調制御装置13は、予測熱負荷取得部136を有する。予測熱負荷取得部136は、インターネットなどの外部ネットワークを介して、或いは、過去の気象情報(例えば、過去数年分の情報)を記憶するデータベースから、施設10付近における当日の予測気象情報(予測室外温度、予測室外湿度、天候予測など)を取得する。また、予測熱負荷取得部136は、当日の予測室内温度と予測室内湿度とを記憶するデータベースから取得する。予測熱負荷Qの計算は、上記の予測熱負荷Qの計算式(1)を援用する。
図14を参照して、除湿運転の時間帯について、閾値αを例えば外気温度30℃と定めており、除湿運転の開始時刻は、予測外気温度が、閾値αより小さくなると予想される時間帯(図14では、午前0時〜午前9時)の中から、店舗の空調開始時刻(例えば午前5時)に近い時刻を、除湿運転の開始時刻とする。図14では、午前5時が除湿運転の開始時刻である。また、除湿運転の終了時刻は、予測外気温度が、閾値α以上になると予想される時刻。図14では、午前9時が終了時刻である。ただし、除湿運転中に室内温度が設定値以上(例えば、25℃以上)になる場合、除湿運転を中止して、冷房運転モードに移行する。
図14を参照して、冷房運転の時間帯については、店舗の空調時間帯において、除湿運転以外の時間帯は、すべて冷房運転時間帯とする。実際に冷房運転されるか否かは、上記第1実施形態に記載したように、温湿度センサ113の検出を受信しつつ空調制御装置13によって、室温と空調設定温度に依存する。
ここで、店舗の空調時間帯は、店舗が非24時間営業店舗であるため、店舗の準備開始時刻〜片付け終了時刻、または、店舗の開店時刻〜閉店時刻であり、事前に店舗管理者が設定する時間帯である。図14では、午前5時〜午後11時(5時〜23時)である。
この場合の冷房運転(冷却運転)は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された冷却時間帯において、室内機11及び室外機12に冷却運転(冷房運転ともいう)を実行させる。具体的には、制御部134は、冷却開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を第1圧力まで高めるとともに、室内温度Tと設定温度Tとの温度差|ΔT|に応じてファン112の送風量を第1風量に制御する。なお、冷却運転の設定温度は、任意に設定可能である。
また、この場合の除湿運転は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に除湿運転を開始し、運転終了時刻に除湿運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された除湿時間帯において、室内機11及び室外機12に除湿運転を実行させる。具体的には、制御部134は、除湿開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を冷却運転時の第1圧力よりも低い第2圧力にするとともに、ファン112の送風量を第2風量に制御する。ここで、除湿運転時における第2風量は、冷却運転時における第1風量の平均値よりも小さいことに留意すべきである。
このような制御によって、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能となした店舗用の空調機の空調制御装置において、空調機の運転開始時刻と運転終了時刻との間に店舗の開店時刻と店舗の閉店時刻とが設定され、このような運転開始時刻から店舗の開店時刻までの間に、外気温度が予め定めた温度(閾値α)より小さい場合、店舗の開店時刻から閉店時刻までの間に行われる冷房運転の際の店舗内へ吹き出される冷風の温度より低くかつ送風量を少なく設計した冷風を店舗内へ吹き出す運転を行うこととなる。
なお、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、インバータ制御される仕組み(室温が低下して空調設定温度に近づくほど、圧縮機123の電動機及びファン112の電動機の回転数が低下するように、周波数制御される仕組み)であれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112の運転が、最低周波数で低速運転される状態とすることができる。
また、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、ステップ的に変わる制御(室温が空調設定温度よりも高いときは、圧縮機123の電動機及びファン112の電動機の回転数が高く、この状態は「強冷」であり、室温が低下して空調設定温度に近づくほど、圧縮機123の電動機及びファン112の電動機の回転数が低下して、「中冷」から「弱冷」となるように、例えば、このように3段階に切り替わる制御)であれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112が、「弱冷」となる最低冷却状態で運転される状態とすることができる。
[第7実施形態]
図15に基づき、第7実施形態を記載する。これは、これは、24時間営業店舗において、予測外気温度(または予測熱負荷計算値)を利用する場合の制御方式について説明する。この店舗は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのような店舗内に、販売食品を貯蔵する冷凍ショーケースや冷蔵ショーケース(以下、冷凍/冷蔵ショーケースという)を配置し、店舗内は空調機によって冷房されるものである。本発明において、室内とは、店舗内を意味するものである。
この制御方式は、翌日1日分(午前0時スタート)の除湿運転と冷房運転のスケジュールを前日に決定する。図15に係る店舗は、24時間営業店舗(24時間営業する店舗)であるため、空調機の運転による店舗の空調時間帯は、24時間である。
この場合、店舗では、外気温度は予測できないものとし、翌日の予測外気温度は、気象情報提供会社等からインターネットを利用して取得する。
この場合、本発明に係る空調制御装置13の構成は、図8に示すものであり、予測熱負荷計算値の計算方法は、上記第3実施形態に記載と同様である。
上記のように、図8において、空調制御装置13は、予測熱負荷取得部136を有する。予測熱負荷取得部136は、インターネットなどの外部ネットワークを介して、或いは、過去の気象情報(例えば、過去数年分の情報)を記憶するデータベースから、施設10付近における当日の予測気象情報(予測室外温度、予測室外湿度、天候予測など)を取得する。また、予測熱負荷取得部136は、当日の予測室内温度と予測室内湿度とを記憶するデータベースから取得する。予測熱負荷Qの計算は、上記の予測熱負荷Qの計算式(1)を援用する。
図15を参照して、除湿運転の時間帯について、閾値αを例えば外気温度30℃と定めており、除湿運転の開始時刻は、予測外気温度が、閾値αより小さくなると予想される時間帯(図15では、午前0時〜午前9時)の中から、最も早い時刻(図15では、午前0時)を除湿運転の開始時刻とする。図15では、午前0時が除湿運転の開始時刻である。また、除湿運転の終了時刻は、予測外気温度が、閾値α以上になると予想される時刻。図15では午前9時が終了時刻である。ただし、除湿運転中に室内温度が設定値以上(例えば、25℃以上)になる場合、除湿運転を中止して、冷房運転モードに移行する。また、予測外気温度が、夕方以降に下がる場合、1日において、2回目の除湿運転を行うこともある。図15では、19時〜24時に除湿運転を行う。
図15を参照して、冷房運転の時間帯については、店舗の空調時間帯において、除湿運転以外の時間帯は、すべて冷房運転時間帯とする。実際に冷房運転されるか否かは、上記第1実施形態に記載したように、温湿度センサ113の検出を受信しつつ空調制御装置13によって、室温と空調設定温度に依存する。
ここで、店舗の空調時間帯は、店舗が24時間営業店舗であるため、0時〜24時が営業時間であるが、実際の営業時間は、事前に店舗管理者が設定することができる。
この場合の冷房運転(冷却運転)は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された冷却時間帯において、室内機11及び室外機12に冷却運転(冷房運転ともいう)を実行させる。具体的には、制御部134は、冷却開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を第1圧力まで高めるとともに、室内温度Tと設定温度Tとの温度差|ΔT|に応じてファン112の送風量を第1風量に制御する。なお、冷却運転の設定温度は、任意に設定可能である。
また、この場合の除湿運転は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に除湿運転を開始し、運転終了時刻に除湿運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された除湿時間帯において、室内機11及び室外機12に除湿運転を実行させる。具体的には、制御部134は、除湿開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を冷却運転時の第1圧力よりも低い第2圧力にするとともに、ファン112の送風量を第2風量に制御する。ここで、除湿運転時における第2風量は、冷却運転時における第1風量の平均値よりも小さいことに留意すべきである。
このような制御によって、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能となした店舗用の空調機の空調制御装置において、空調機の運転開始時刻と運転終了時刻との間に店舗の開店時刻と店舗の閉店時刻とが設定され、このような運転開始時刻から店舗の開店時刻までの間、及びまたは店舗の閉店時刻から運転終了時刻までの間に、外気温度が予め定めた温度(閾値α)より小さい場合、店舗の開店時刻から閉店時刻までの間に行われる冷房運転の際の店舗内へ吹き出される冷風の温度より低くかつ送風量を少なく設計した冷風を店舗内へ吹き出す運転を行うこととなる。
なお、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、インバータ制御される仕組みであれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112の運転が、最低周波数で低速運転される状態とすることができる。
また、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、ステップ的に切り替わる制御であれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112が、「弱冷」となる最低冷却状態で運転される状態とすることができる。
[第8実施形態]
図16に基づき、第8実施形態を記載する。営業時間が非24時間店舗において、実測した外気温度を利用する場合の制御方式について説明する。この店舗は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのような店舗内に、販売食品を貯蔵する冷凍ショーケースや冷蔵ショーケース(以下、冷凍/冷蔵ショーケースという)を配置し、店舗内は空調機によって冷房されるものである。本発明において、室内とは、店舗内を意味するものである。
この制御方式は、当日の除湿運転と冷房運転のスケジュールを、当日、リアルタイムに決定する。図16に係る店舗は、非24時間営業店舗(24時間のうちの所定の時間帯で営業する店舗)であるため、空調機の運転による店舗の空調時間帯は、24時間ではない。そして、この場合、店舗では、外気温度の計測が可能とする。
図16を参照して、除湿運転の時間帯について、閾値αを例えば外気温度30℃と定めており、除湿運転の開始時刻は、店舗の空調開始時刻(図16では午前5時)において、外気温度が、閾値αより小さくなっておれば、除湿運転の開始時刻とする。図16では、午前5時が除湿運転の開始時刻である。また、除湿運転の終了時刻は、外気温度が、閾値α以上になった時刻、あるいは室内温度(店舗内温度)が設定値以上(例えば、25℃以上)になった時(図16では9時)、除湿運転を中止して、冷房運転モードに移行する。
図16を参照して、冷房運転の時間帯については、店舗の空調時間帯において、除湿運転以外の時間帯は、すべて冷房運転時間帯である。実際に冷房運転されるか否かは、上記第1実施形態に記載したように、温湿度センサ113の検出を受信しつつ空調制御装置13によって、室温と空調設定温度に依存する。
ここで、店舗の空調時間帯は、店舗が非24時間営業店舗であるため、店舗の準備開始時刻〜片付け終了時刻、または、店舗の開店時刻〜閉店時刻であり、事前に店舗管理者が設定する時間帯である。図16では、午前5時〜午後11時(5時〜23時)である。
この場合の冷房運転(冷却運転)は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された冷却時間帯において、室内機11及び室外機12に冷却運転(冷房運転ともいう)を実行させる。具体的には、制御部134は、冷却開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を第1圧力まで高めるとともに、室内温度Tと設定温度Tとの温度差|ΔT|に応じてファン112の送風量を第1風量に制御する。なお、冷却運転の設定温度は、任意に設定可能である。
また、この場合の除湿運転は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に除湿運転を開始し、運転終了時刻に除湿運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された除湿時間帯において、室内機11及び室外機12に除湿運転を実行させる。具体的には、制御部134は、除湿開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を冷却運転時の第1圧力よりも低い第2圧力にするとともに、ファン112の送風量を第2風量に制御する。ここで、除湿運転時における第2風量は、冷却運転時における第1風量の平均値よりも小さいことに留意すべきである。
このような制御によって、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能となした店舗用の空調機の空調制御装置において、空調機の運転開始時刻と運転終了時刻との間に店舗の開店時刻と店舗の閉店時刻とが設定され、このような運転開始時刻から店舗の開店時刻までの間に、外気温度が予め定めた温度(閾値α)より小さい場合、店舗の開店時刻から閉店時刻までの間に行われる冷房運転の際の店舗内へ吹き出される冷風の温度より低くかつ送風量を少なく設計した冷風を店舗内へ吹き出す運転を行うこととなる。
なお、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、インバータ制御される仕組みであれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112の運転が、最低周波数で低速運転される状態とすることができる。
また、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、ステップ的に切り替わる制御であれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112が、「弱冷」となる最低冷却状態で運転される状態とすることができる。
[第9実施形態]
図17に基づき、第9実施形態を記載する。営業時間が24時間店舗において、実測した外気温度を利用する場合の制御方式について説明する。この店舗は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのような店舗内に、販売食品を貯蔵する冷凍ショーケースや冷蔵ショーケース(以下、冷凍/冷蔵ショーケースという)を配置し、店舗内は空調機によって冷房されるものである。本発明において、室内とは、店舗内を意味するものである。
この制御方式は、当日の除湿運転と冷房運転のスケジュールを、当日、リアルタイムに決定する。図17に係る店舗は、24時間営業店舗(24時間営業する店舗)であるため、空調機の運転による店舗の空調時間帯は、24時間である。そして、この場合、店舗では、外気温度の計測が可能とする。
図17を参照して、除湿運転の時間帯について、閾値αを例えば外気温度30℃と定めており、除湿運転の開始時刻は、店舗の空調時間帯は24時間であるため、外気温度が、閾値αより小さくなっておれば、除湿運転の開始時刻とする。図17では、午前0時が除湿運転の開始時刻である。また、除湿運転の終了時刻は、外気温度が、閾値α以上になった時刻、あるいは室内温度(店舗内温度)が設定値以上(例えば、25℃以上)になった時(図17では9時)、除湿運転を中止して、冷房運転モードに移行する。また、外気温度が、閾値αより小さくなった場合、1日において、2回目の除湿運転を行うこともある。図17では、19時〜24時に除湿運転を行う。
図17を参照して、冷房運転の時間帯については、店舗の空調時間帯において、除湿運転以外の時間帯は、すべて冷房運転時間帯である。実際に冷房運転されるか否かは、上記第1実施形態に記載したように、温湿度センサ113の検出を受信しつつ空調制御装置13によって、室温と空調設定温度に依存する。
ここで、店舗の空調時間帯は、店舗が24時間営業店舗であるため、0時〜24時が営業時間であるが、実際の営業時間は、事前に店舗管理者が設定することができる。
この場合の冷房運転(冷却運転)は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された冷却時間帯において、室内機11及び室外機12に冷却運転(冷房運転ともいう)を実行させる。具体的には、制御部134は、冷却開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を第1圧力まで高めるとともに、室内温度Tと設定温度Tとの温度差|ΔT|に応じてファン112の送風量を第1風量に制御する。なお、冷却運転の設定温度は、任意に設定可能である。
また、この場合の除湿運転は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に除湿運転を開始し、運転終了時刻に除湿運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された除湿時間帯において、室内機11及び室外機12に除湿運転を実行させる。具体的には、制御部134は、除湿開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を冷却運転時の第1圧力よりも低い第2圧力にするとともに、ファン112の送風量を第2風量に制御する。ここで、除湿運転時における第2風量は、冷却運転時における第1風量の平均値よりも小さいことに留意すべきである。
このような制御によって、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能となした店舗用の空調機の空調制御装置において、空調機の運転開始時刻と運転終了時刻との間に店舗の開店時刻と店舗の閉店時刻とが設定され、このような運転開始時刻から店舗の開店時刻までの間、及びまたは店舗の閉店時刻から運転終了時刻までの間に、外気温度が予め定めた温度(閾値α)より小さい場合、店舗の開店時刻から閉店時刻までの間に行われる冷房運転の際の店舗内へ吹き出される冷風の温度より低くかつ送風量を少なく設計した冷風を店舗内へ吹き出す運転を行うこととなる。
なお、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、インバータ制御される仕組みであれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112の運転が、最低周波数で低速運転される状態とすることができる。
また、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、ステップ的に切り替わる制御であれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112が、「弱冷」となる最低冷却状態で運転される状態とすることができる。
[第10実施形態]
図18に基づき、第10実施形態を記載する。営業時間が非24時間店舗において、実測した室内温度(店舗内温度)を利用する場合の制御方式について説明する。この店舗は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのような店舗内に、販売食品を貯蔵する冷凍ショーケースや冷蔵ショーケース(以下、冷凍/冷蔵ショーケースという)を配置し、店舗内は空調機によって冷房されるものである。本発明において、室内とは、店舗内を意味するものである。
この制御方式は、当日の除湿運転と冷房運転のスケジュールを、当日、リアルタイムに決定する。図18に係る店舗は、非24時間営業店舗(24時間のうちの所定の時間帯で営業する店舗)であるため、空調機の運転による店舗の空調時間帯は、24時間ではない。そして、この場合、店舗では、店内温度(店舗内温度)の計測が可能とする。
図18を参照して、除湿運転の時間帯について、閾値αを例えば店内温度25℃と定めており、除湿運転の開始時刻は、店舗の空調開始時刻(図18では午前5時)において、店内温度が、閾値αより小さくなっておれば、除湿運転の開始時刻とする。図18では、午前5時が除湿運転の開始時刻である。また、除湿運転の終了時刻は、店内温度が、閾値α以上なった時刻(図18では9時)で、除湿運転を中止して、冷房運転モードに移行する。
図18を参照して、冷房運転の時間帯については、店舗の空調時間帯において、除湿運転以外の時間帯は、すべて冷房運転時間帯である。実際に冷房運転されるか否かは、上記第1実施形態に記載したように、温湿度センサ113の検出を受信しつつ空調制御装置13によって、室温と空調設定温度に依存する。
ここで、店舗の空調時間帯は、店舗が非24時間営業店舗であるため、店舗の準備開始時刻〜片付け終了時刻、または、店舗の開店時刻〜閉店時刻であり、事前に店舗管理者が設定する時間帯である。図18では、午前5時〜午後11時(5時〜23時)である。
この場合の冷房運転(冷却運転)は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された冷却時間帯において、室内機11及び室外機12に冷却運転(冷房運転ともいう)を実行させる。具体的には、制御部134は、冷却開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を第1圧力まで高めるとともに、室内温度Tと設定温度Tとの温度差|ΔT|に応じてファン112の送風量を第1風量に制御する。なお、冷却運転の設定温度は、任意に設定可能である。
また、この場合の除湿運転は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に除湿運転を開始し、運転終了時刻に除湿運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された除湿時間帯において、室内機11及び室外機12に除湿運転を実行させる。具体的には、制御部134は、除湿開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を冷却運転時の第1圧力よりも低い第2圧力にするとともに、ファン112の送風量を第2風量に制御する。ここで、除湿運転時における第2風量は、冷却運転時における第1風量の平均値よりも小さいことに留意すべきである。
このような制御によって、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能となした店舗用の空調機の空調制御装置において、空調機の運転開始時刻と運転終了時刻との間に店舗の開店時刻と店舗の閉店時刻とが設定され、このような運転開始時刻から店舗の開店時刻までの間に、店内温度が予め定めた温度(閾値α)より小さい場合、店舗の開店時刻から閉店時刻までの間に行われる冷房運転の際の店舗内へ吹き出される冷風の温度より低くかつ送風量を少なく設計した冷風を店舗内へ吹き出す運転を行うこととなる。
なお、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、インバータ制御される仕組みであれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112の運転が、最低周波数で低速運転される状態とすることができる。
また、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、ステップ的に切り替わる制御であれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112が、「弱冷」となる最低冷却状態で運転される状態とすることができる。
[第11実施形態]
図19に基づき、第11実施形態を記載する。営業時間が24時間店舗において、実測した室内温度(店舗内温度)を利用する場合の制御方式について説明する。この店舗は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのような店舗内に、販売食品を貯蔵する冷凍ショーケースや冷蔵ショーケース(以下、冷凍/冷蔵ショーケースという)を配置し、店舗内は空調機によって冷房されるものである。本発明において、室内とは、店舗内を意味するものである。
この制御方式は、当日の除湿運転と冷房運転のスケジュールを、当日、リアルタイムに決定する。図19に係る店舗は、24時間営業店舗(24時間営業する店舗)であるため、空調機の運転による店舗の空調時間帯は、24時間である。そして、この場合、店舗では、店内温度(店舗内温度)の計測が可能とする。
図19を参照して、除湿運転の時間帯について、閾値αを例えば店内温度25℃と定めており、除湿運転の開始時刻は、店舗の空調時間帯は24時間であるため、店内温度が、閾値αより小さくなっておれば、除湿運転の開始時刻とする。図19では、午前0時が除湿運転の開始時刻である。また、除湿運転の終了時刻は、店内温度が、閾値α以上になった時刻(図19では9時)で、除湿運転を中止して、冷房運転モードに移行する。また、店内温度が、閾値αより小さくなった場合、1日において、2回目の除湿運転を行うこともある。図19は、19時〜24時に除湿運転を行う。
図19を参照して、冷房運転の時間帯については、店舗の空調時間帯において、除湿運転以外の時間帯は、すべて冷房運転時間帯である。実際に冷房運転されるか否かは、上記に記載したように、温湿度センサ113の検出を受信しつつ空調制御装置13によって、室温と空調設定温度に依存する。
ここで、店舗の空調時間帯は、店舗が24時間営業店舗であるため、0時〜24時が営業時間であるが、実際の営業時間は、事前に店舗管理者が設定することができる。
この場合の冷房運転(冷却運転)は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された冷却時間帯において、室内機11及び室外機12に冷却運転(冷房運転ともいう)を実行させる。具体的には、制御部134は、冷却開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を第1圧力まで高めるとともに、室内温度Tと設定温度Tとの温度差|ΔT|に応じてファン112の送風量を第1風量に制御する。なお、冷却運転の設定温度は、任意に設定可能である。
また、この場合の除湿運転は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に除湿運転を開始し、運転終了時刻に除湿運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された除湿時間帯において、室内機11及び室外機12に除湿運転を実行させる。具体的には、制御部134は、除湿開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を冷却運転時の第1圧力よりも低い第2圧力にするとともに、ファン112の送風量を第2風量に制御する。ここで、除湿運転時における第2風量は、冷却運転時における第1風量の平均値よりも小さいことに留意すべきである。
このような制御によって、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能となした店舗用の空調機の空調制御装置において、空調機の運転開始時刻と運転終了時刻との間に店舗の開店時刻と店舗の閉店時刻とが設定され、このような運転開始時刻から店舗の開店時刻までの間、及びまたは店舗の閉店時刻から運転終了時刻までの間に、店内温度が予め定めた温度(閾値α)より小さい場合、店舗の開店時刻から閉店時刻までの間に行われる冷房運転の際の店舗内へ吹き出される冷風の温度より低くかつ送風量を少なく設計した冷風を店舗内へ吹き出す運転を行うこととなる。
なお、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、インバータ制御される仕組みであれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112の運転が、最低周波数で低速運転される状態とすることができる。
また、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、ステップ的に切り替わる制御であれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112が、「弱冷」となる最低冷却状態で運転される状態とすることができる。
なお、第11実施形態では、計測した店内温度(店舗内温度)のみによって、除湿運転と冷房運転の切り替えを行っているが、これに替わる方式として、店内温度と空調機の設定温度との差が、閾値α(この場合は、25℃ではなく別の値となる)以下の時間帯を除湿運転時間帯とするものでもよい。
[第12実施形態]
図20乃至図22に基づき、第12実施形態を記載する。営業時間が非24時間店舗において、実測した外気温度と外気湿度を利用する場合の制御方式について説明する。この店舗は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのような店舗内に、販売食品を貯蔵する冷凍ショーケースや冷蔵ショーケース(以下、冷凍/冷蔵ショーケースという)を配置し、店舗内は空調機によって冷房されるものである。本発明において、室内とは、店舗内を意味するものである。
この制御方式は、当日の除湿運転と冷房運転のスケジュールを、外気温度と外気湿度を考慮して、当日、リアルタイムに決定する。この場合、外気温度と外気湿度が高いときは、店内湿度も高くなるため除湿運転を行う。
図20は、除湿時間帯及び冷房時間帯と外気温度及び外気湿度との関係において、除湿運転と冷房運転を行う場合のグラフである。図21は、除湿時間帯及び冷房時間帯と外気温度及び外気湿度との関係において、除湿運転のみを行う場合のグラフである。図22は、除湿時間帯及び冷房時間帯と外気温度及び外気湿度との関係において、除湿運転のない場合のグラフである。
この店舗は、非24時間営業店舗(24時間のうちの所定の時間帯で営業する店舗)であるため、空調機の運転による店舗の空調時間帯は、24時間ではなく、例えば、図のように午前5時〜午後11時(5時〜23時)である。そして、この場合、店舗では、外気温度と外気湿度の計測が可能とする。
除湿運転の時間帯について、外気湿度が閾値β以上で、且つ外気温度が閾値αより小さい場合、除湿運転を行う。図示の場合は、図20の5時〜9時、及び図21の5時〜23時である。しかし、図22に示すように、外気湿度が閾値βより小さい場合は、除湿運転を行わない。また、除湿運転中に、室内温度(店舗内温度)が設定値以上(例えば、25℃以上)になった時、除湿運転を中止して、冷房運転モードに移行する。
冷房運転の時間帯については、外気温度が閾値α以上の場合、外気湿度に関係なしに冷房運転モードに移行する。また、外気温度が閾値αより小さく、外気湿度が閾値βより小さい場合、冷房運転モードとなる。この場合、外気温度が低いので、室内温度(店舗内温度)も低くなり易いため、冷房運転によって室内温度(店舗内温度)が設定値以下(例えば、25℃以下)になった場合は、制御部134によって冷房運転が中止される。
実際に冷房運転されるか否かは、上記第1実施形態に記載したように、温湿度センサ113の検出を受信しつつ空調制御装置13によって、室温と空調設定温度に依存する。
店舗の空調時間帯は、店舗が非24時間営業店舗であるため、店舗の準備開始時刻〜片付け終了時刻、または、店舗の開店時刻〜閉店時刻であり、事前に店舗管理者が設定する時間帯である。図20〜図22に示すように、午前5時〜午後11時(5時〜23時)である。
この場合の冷房運転(冷却運転)は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された冷却時間帯において、室内機11及び室外機12に冷却運転(冷房運転ともいう)を実行させる。具体的には、制御部134は、冷却開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を第1圧力まで高めるとともに、室内温度Tと設定温度Tとの温度差|ΔT|に応じてファン112の送風量を第1風量に制御する。なお、冷却運転の設定温度は、任意に設定可能である。
また、この場合の除湿運転は、上記第1実施形態に記載したことと同様であり、制御部134は、予め定めた運転開始時刻に除湿運転を開始し、運転終了時刻に除湿運転を停止するタイマ運転を可能とするために、時間帯設定部133によって設定された除湿時間帯において、室内機11及び室外機12に除湿運転を実行させる。具体的には、制御部134は、除湿開始時刻において、圧縮機123の低圧圧力を冷却運転時の第1圧力よりも低い第2圧力にするとともに、ファン112の送風量を第2風量に制御する。ここで、除湿運転時における第2風量は、冷却運転時における第1風量の平均値よりも小さいことに留意すべきである。
なお、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、インバータ制御される仕組みであれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112の運転が、最低周波数で低速運転される状態とすることができる。
また、上記の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、ステップ的に切り替わる制御であれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112が、「弱冷」となる最低冷却状態で運転される状態とすることができる。
[第13実施形態]
図23に基づき、第13実施形態を記載する。
上記の第6実施形態(図14に示すもの)乃至第12実施形態(図20〜図22に示すもの)では、除湿運転の終了時刻を、店内及びまたは店外の温度及びまたは湿度が閾値を超えるか否かで決めていたが、この第13実施形態は、店内温度の上昇速度を判断して、除湿運転の終了時刻を決定するものである。
除湿運転の終了時刻を、店内温度が閾値を超えるときとした場合は、店内に大勢の顧客が入ってきたとき等のように、急に店内環境が変わった場合には、店内環境が悪化する(店内温度が高くなり過ぎる)ことが生じる場合がある。これに対応するために、店内温度の上昇速度(例えば、店内温度の1分間の温度変化)をみて、店内温度の上昇速度が所定値よりも大きい場合は、設定した閾値αを超える前に、除湿運転を停止して冷房運転モードに移行する。これによって、店内温度が高くなり過ぎることを防ぐことができる。
実際に冷房運転されるか否かは、上記第1実施形態に記載したように、温湿度センサ113の検出を受信しつつ空調制御装置13によって、室温と空調設定温度に依存する。この場合、除湿運転モードにおいて、設定した閾値αを超える前の状態において、温湿度センサ113が検出する店内温度の上昇速度が、所定値よりも大きいことを空調制御装置13に備えた判定部が判定したとき、除湿運転を停止して冷房運転モードに移行するように制御する。
なお、この場合の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、インバータ制御される仕組みであれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112の運転が、最低周波数で低速運転される状態とすることができる。
また、この場合の冷房運転(冷却運転)の制御が、第6実施形態に記載したように、温湿度センサ113が検出する室温と空調制御装置13に設定した空調設定温度との関係によって、圧縮機123及びファン112の運転が、空調制御装置13によって、ステップ的に切り替わる制御であれば、除湿運転では、圧縮機123及びファン112が、「弱冷」となる最低冷却状態で運転される状態とすることができる。
[第14実施形態]
図24及び図25に基づき、第14実施形態を記載する。図24は本発明の第14実施形態に係る除湿時間帯及び冷房時間帯と店内温度との関係を示すグラフであり、図25は、図24の点線楕円内の拡大図である。
上記の第1実施形態乃至第5実施形態では、除湿運転時の空調機の動作方法として、圧縮機の低圧圧力を、冷却運転(冷房運転)では第1圧力とすると共に、ファン112の送風量を第1送風量とし、一方、除湿運転では、冷媒の蒸発温度を下げる方式として、この第1圧力よりも低い第2圧力とし、これと共に、ファン112の送風量を第1送風量よりも少ない第2送風量とするものであるが、第14実施形態は、冷却運転(冷房運転)と除湿運転では、このように圧縮機の低圧圧力を変化させるのではなく、ファン112の送風量を、冷却運転(冷房運転)では送風量が多い第1送風量とし、除湿運転では第1送風量よりも少ない第2送風量とする制御によって、制御の簡素化を図るものである。
一般的に、オープンショーケース22には、施設(店舗)10の営業時間が終了(閉店)したときは、ナイトカバーによって商品収納室202の前面開口部を覆うことにより、商品収納室202の冷気漏れを少なくし、商品収納室202の温度上昇を抑制する方法が採られる。以下、この構成の一例を記載する。
ショーケース22の一つであるオープンショーケース200は、図12に示すように、断熱壁201で形成された前面開口の商品収納室202を形成し、商品収納室202の背部に仕切り板203で仕切られた冷気通路204と、仕切り板205で仕切られた保護空気通路206が形成されている。冷気通路204には冷凍機21を構成する冷却器207と冷気循環用ファン208が配置され、保護空気通路206にはファン209が配置されている。
冷凍機21は、図13に示すように、冷媒を圧縮する圧縮機210、冷媒を凝縮する凝縮器211、膨張弁などの減圧器212、及び冷媒が蒸発する冷却器207が順次冷媒管で接続されて、冷媒循環回路を構成している。凝縮器211には冷媒の凝縮作用を向上させるためにファン213が設けられている。スーパーマーケットなどの店舗では、オープンショーケース200が複数台設置されるため、このような冷凍機21をオープンショーケース200ごとに備える方式(これを内蔵式という)があり、また、他の方式として、店舗外に設置した共通の圧縮機210と凝縮器211を備え(これをコンデンシングユニットという)、このコンデンシングユニットに対して、オープンショーケース200ごとに設けた減圧器212と冷却器207がそれぞれ冷媒配管接続される方式(これを別置き式という)があり、図13には後者の方式を図示ており、これらいずれかの方式によって、各オープンショーケース200が冷却される。
冷凍機21の運転によって、圧縮機210で圧縮した冷媒は、凝縮器211で凝縮され、減圧器212で減圧されて冷却器207で蒸発する。そして、ファン208の運転によって、冷却器207で冷却した冷気は、冷気通路204を通って、商品収納室202の前面上部の吹き出し口214から商品収納室202の前面下部の吸い込み口215へ向かって吹き出され、商品収納室202の前面開口部に冷気カーテン216を形成する。これと並行して、ファン208の運転によって、保護空気通路206の空気が商品収納室202の前面上部の吹き出し口217から商品収納室202の前面下部の吸い込み口218へ向かって吹き出され、冷気カーテン216の外側に保護空気カーテン219を形成する。
このような冷気カーテン216及び保護空気カーテン219の形成によって、冷気カーテン216の一部の冷気は、商品収納室202内に循環するため、商品収納室202に設けた棚220に載置した食品を冷却する。この食品は、オープンショーケース200が冷蔵オープンショーケースであれば、冷蔵温度に冷却され、オープンショーケース200が冷凍オープンショーケースであれば、冷凍温度に冷却される。
オープンショーケース200は、商品収納室202の前面開口部を選択的に覆うためのナイトカバー221が設けられている。ナイトカバー221は、上部222に自動的に巻き取られるように支持され、店舗10の営業時間帯(開店してから閉店するまで)では上部へ巻き取られた状態であり、非営業時間帯(閉店してから開店するまで)では、図13に示すように、引き出して下部の係止部223に係止することにより、商品収納室202の前面開口部を覆う。
施設10の営業時間が終了したときは、商品収納室202の温度を営業時間帯での温度よりも高い許容温度範囲内となるように、冷凍機21の運転を省エネ運転モードとするが、商品収納室202の温度上昇を抑制するために、図13に示すように、ナイトカバー221を引き出して商品収納室202の前面開口部を覆うことにより、商品収納室202の冷気漏れを少なくでき、商品収納室202の温度上昇を抑制できる。このため、省エネ運転モードにおける冷凍機21の運転効率が向上する。
上記第6実施形態、第8実施形態、及びまたは第10実施形態〜第13実施形態に示すような、店舗10の非営業時間帯(閉店してから開店するまで)では、図13に示すように、ナイトカバー221によって商品収納室202の前面開口部が覆われる。図24及び図25に示すように、店舗10の非営業時間帯(閉店してから開店するまで)に行なわれる除湿運転の時間帯において、空調制御装置13によって、前半の時間帯では、ファン112を送風量が多い第1送風量の運転とし、後半の時間帯では、第1送風量よりも少ない第2送風量となる運転とするように、タイマ制御を行う。
即ち、上記第6実施形態、第8実施形態、及びまたは第10実施形態〜第13実施形態に示すような、営業時間が非24時間店舗では、ナイトカバー221は、ショーケースの準備開始時刻まで商品収納室202の前面開口部を覆っている。この状態で、図24及び図25に示すように、オープンショーケース200のナイトカバー221が開くまでの間などのように、店内湿度が高い時間帯において除湿運転を行なう場合、前半の時間帯では、除湿量が多くなるように、ファン112を送風量が多い第1送風量の運転とする。これによって、空調機の熱交換器111で冷却された冷気がファン112によって店舗10へ吹き出す空気と、ファン112によって空調機の熱交換器111へ吸い込まれる空気との絶対湿度差は小さいかも知れないが、ファン112の送風量が多いため、除湿量が多くなる。
オープンショーケース200においては、冷気循環用ファン208の運転によって、オープンショーケース200の前面開口部から冷却器207へ店内空気の一部分が吸い込まれる。このため、店内空気の湿度が高い場合は、冷却器207への着霜量が多くなり、オープンショーケース200内の冷却効果の低下を来たし、徐霜工程が増えて、所謂、オープンショーケース200の熱負荷が増加する。しかし、ナイトカバー221が閉じている間は、この冷却器207への店内空気の吸い込みが抑制され、冷却器207への着霜量も抑制されるため、上記のように、ナイトカバー221が閉じている間に除湿運転を行なうことにより、オープンショーケース200の熱負荷を削減することができるものとなる。そして、前半の時間帯によって店内の湿度が低下するため、後半の時間帯では、第1送風量よりも少ない第2送風量となる運転によって除湿することとする。
この方式によって、店舗10の非営業時間帯では、ナイトカバー221によって商品収納室102の前面開口部が覆われているため、このようにファン112の運転を、第1送風量と第2送風量の2段階制御とすることによって、除湿運転を効果的に行なうことができるものとなり、制御の簡素化を図ることができる。
なお、第7実施形態、及び第9実施形態に示すような、営業時間が24時間店舗では、オープンショーケース200のナイトカバー221は閉じられず、オープンショーケース200の前面開口部は開放状態である。このため、除湿運転時間帯において、店内湿度が高いが閾値βよりも高い場合に、上記同様にファン112の運転制御によって、前半の時間帯では、除湿量が多くなるように、ファン112を送風量が多い第1送風量の運転とし、後半の時間帯では、第1送風量よりも少ない第2送風量となる運転とするように、タイマ制御を行う。
この方式によって、店舗10の営業時間が24時間店舗では、ナイトカバー221は開けたままであるが、ファン112の運転を、第1送風量と第2送風量の2段階制御とすることによって、除湿運転を効果的に行なうことができるものとなり、制御の簡素化を図ることができる。
本発明に係る空調制御装置は、上記実施例に示した構成に限定されず、種々の形態のものに適用できるものであり、本発明の技術範囲において種々の形態を包含するものである。
1・・・・・冷却システム
10・・・・施設
11・・・・室内機
12・・・・室外機
13・・・・空調制御装置
21・・・・冷凍機
22・・・・ショーケース
111・・・熱交換器
112・・・ファン
113・・・温湿度センサ
121・・・熱交換器
122・・・ファン
123・・・圧縮機
124・・・四方弁
125・・・膨張弁
131・・・通信部
132・・・予測室外温度取得部
133・・・時間帯設定部
134・・・制御部
135・・・室内温度取得部
136・・・予測熱負荷取得部
137・・・表示部
200・・オープンショーケース
201・・断熱壁
202・・商品収納室
207・・冷却器
208・・冷気循環用ファン
209・・ファン
210・・圧縮機
211・・凝縮器
212・・減圧器
221・・ナイトカバー

Claims (14)

  1. 冷媒配管によって接続された室内機と室外機とを有する空調機を制御する空調制御装置であって、
    前記室内機が設置される室内を冷却する冷却運転を実行する前に、前記室内の湿気を除去する除湿運転を実行する制御部と、
    前記室外機が設置される室外における予測室外温度を取得する予測室外温度取得部と、
    前記予測室外温度に基づいて、前記冷却運転が実行される冷却時間帯と、
    前記除湿運転が実行される除湿時間帯とを設定する時間帯設定部を備え、
    前記時間帯設定部は、前記予測室外温度が所定の閾値より小さい時間帯に前記除湿時間帯を設定する
    ことを特徴とする空調制御装置。
  2. 前記室内における室内温度を取得する室内温度取得部と、
    前記室内温度に基づいて、前記冷却運転が実行される冷却時間帯と、前記除湿運転が実行される除湿時間帯とを設定する時間帯設定部とを備え、
    前記時間帯設定部は、前記冷却時間帯前において、前記室内温度のみ、或いは、前記冷却運転の設定温度と前記室内温度との温度差が所定の閾値より小さい時間帯に前記除湿時間帯を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調制御装置。
  3. 前記室内における予測熱負荷を取得する予測熱負荷取得部と、
    前記予測熱負荷に基づいて、前記冷却運転が実行される冷却時間帯と、
    前記除湿運転が実行される除湿時間帯とを設定する時間帯設定部とを備え、
    前記時間帯設定部は、前記予測熱負荷が所定の閾値より小さい時間帯に前記除湿時間帯を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調制御装置。
  4. 冷媒配管によって接続された室内機と室外機とを有する空調機と、
    前記室内機が設置される室内に設置されるショーケースと前記ショーケースに冷媒を供給する冷凍機とを有する冷却機と、
    前記空調機と前記冷却機とを制御する空調制御装置とを備える冷却システムであって、
    前記空調制御装置は、前記室内機が設置される室内の温度を冷却する冷却運転を実行する前に、前記室内の湿気を除去する除湿運転を実行する制御部と、
    前記室外機が設置される室外における予測室外温度を取得する予測室外温度取得部と、
    前記予測室外温度に基づいて、前記冷却運転が実行される冷却時間帯と、
    前記除湿運転が実行される除湿時間帯とを設定する時間帯設定部を備え、
    前記時間帯設定部は、前記予測室外温度が所定の閾値より小さい時間帯に前記除湿時間帯を設定する
    ことを特徴とする冷却システム。
  5. 冷媒配管によって接続された室内機と室外機とを有する空調機を制御する空調制御装置として機能するコンピュータに、
    前記室内機が設置される室内の湿気を除去する除湿運転を実行する工程Aと、
    前記工程Aの後に、前記室内の温度を冷却する冷却運転を実行する工程Bと、
    前記室外機が設置される室外における予測室外温度を取得する工程Cと、
    前記行程Cで取得した前記予測室外温度が所定の閾値より小さい時間帯に、前記行程Aが実行される除湿時間帯を設定する工程D
    を実行させることを特徴とする空調制御プログラム。
  6. 予め定めた運転開始時刻に空調運転を開始し、運転終了時刻に空調運転を停止するタイマ運転を可能となした店舗用の空気調和機の空調制御装置において、
    前記空気調和機は、冷媒配管によって接続された室内機と室外機とを有し、
    前記空調制御装置は、
    前記室内機が設置される店舗内を冷却する冷却運転を実行する前に、前記店舗内の湿気を除去する除湿運転を実行する制御部と、
    前記室外機が設置される室外における予測室外温度を取得する予測室外温度取得部と、
    前記予測室外温度に基づいて、前記冷却運転が実行される冷却時間帯と、
    前記除湿運転が実行される除湿時間帯とを設定する時間帯設定部を備え、
    前記時間帯設定部は、前記予測室外温度が所定の閾値より小さい時間帯に前記除湿時間帯を設定し、
    運転開始時刻と運転終了時刻との間に店舗の開店時刻と店舗の閉店時刻とが設定され、このような運転開始時刻から店舗の開店時刻までの間、及び/又は店舗の閉店時刻から運転終了時刻までの間に外気温度が予め定めた温度より小さい場合、店舗の開店時刻から閉店時刻までの間に行われる冷房運転の際の店舗内へ吹き出される冷風の温度より低くかつ送風量を少なく設計した冷風を店舗内へ吹き出す運転を行うことを特徴とする空調制御装置。
  7. 前記冷房運転は、少なくとも冷媒圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を冷媒配管で環状に接続してなる冷凍サイクルを有し、蒸発器で冷媒が蒸発する際の冷却作用を用いて行われるものであり、店舗へ吹き出される冷風の温度は蒸発器の温度を下げて成されることを特徴とする請求項6に記載の空調制御装置。
  8. 前記予め定めた温度は、運転開始時刻の前日に過去の外気温度情報、外部から入手可能な外気温度情報などに基づいて予め設定される温度であることを特徴とする請求項6または7に記載の空調制御装置。
  9. 店舗内の温度が設定室温以上となった際は、店舗の開店時刻から閉店時刻までの間に行われる冷房運転と同様の冷房運転を運転開始時刻から店舗の開店時刻までの間、及び/又は店舗の閉店時刻から運転終了時刻までの間に行うことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の空調制御装置。
  10. 空調運転を停止する運転終了時刻に続いて空調運転を開始する運転開始時刻が設定され空調運転が連続して継続することを特徴とする請求項9に記載の空調制御装置。
  11. 24時間営業の店舗内を24時間冷房運転する店舗用の空気調和機の空調制御装置において、
    前記空気調和機は、冷媒配管によって接続された室内機と室外機とを有し、
    前記空調制御装置は、
    前記室内機が設置される店舗内を冷却する冷却運転を実行する前に、前記店舗内の湿気を除去する除湿運転を実行する制御部と、
    前記室外機が設置される室外における予測室外温度を取得する予測室外温度取得部と、
    前記予測室外温度に基づいて、前記冷却運転が実行される冷却時間帯と、
    前記除湿運転が実行される除湿時間帯とを設定する時間帯設定部を備え、
    前記時間帯設定部は、前記予測室外温度が所定の閾値より小さい時間帯に前記除湿時間帯を設定し、
    24時間の冷房運転中で外気温度が予め定めた温度より小さい場合、前記冷房運転にて前記室内機から店舗内へ吹き出される冷風の温度より低くかつ送風量を少なく設計した冷風を店舗内へ吹き出す運転を行うことを特徴とする空調制御装置。
  12. 前記冷房運転は、少なくとも冷媒圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を冷媒配管で環状に接続してなる冷凍サイクルを有し、蒸発器で冷媒が蒸発する際の冷却作用を用いて行われるものであり、店舗へ吹き出される冷風の温度は蒸発器の温度を下げて成されることを特徴とする請求項11に記載の空調制御装置。
  13. 前記予め定めた温度は、当日の店舗の営業時間の前日に過去の外気温度情報、外部から入手可能な外気温度情報などに基づいて予め設定される温度であることを特徴とする請求項11または12に記載の空調制御装置。
  14. 店舗内の温度が設定室温以上となった際は、店舗の営業時間中に行われる冷房運転と同様の冷房運転を行うことを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の空調制御装置。
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