JP4338880B2 - 建物用付設物の取付具及び建物用付設物の取付構造 - Google Patents

建物用付設物の取付具及び建物用付設物の取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物に付設される建物用付設物の取り付けのために用いる取付具、及びその取付具を用いた建物用付設物の取付構造に係り、例えば、バルコニ、庇、シャッター装置のシャッターケース、集合住宅の外廊下や外階段等の建物用付設物の取り付けのために利用できるものである。
【0002】
【背景技術】
建物用付設物であるバルコニが支柱で支持されないタイプである場合には、建物躯体に先に先付けブラケットである取付具を取り付け、この後、この取付具にバルコニの構造材である妻梁等を結合する作業が行われる。
【0003】
図6は、特許第2922439号に示されている従来のバルコニの取付具及びこの取付具の取付構造を示す。取付具51は、本体52と、補助部材53と、本体52に接合されている補助梁54とからなる。縦長の板状である本体52に対して補助部材53は横長の帯状であり、補助部材53の中央部は、本体52の厚さ分だけ前方へ屈曲して突出した突出部53Aになっている。補助梁54は、その後端部が本体52に溶接で接合されることにより、本体52と一体化されている。
【0004】
構造材である妻梁の個数が2個になっているバルコニを建物躯体に取り付ける場合には、図6に示すとおり、2個の取付具51が使用される。そして、建物外装材を取り付ける前の建物躯体である2本の柱1のそれぞれに取付具51の本体52を当てがうととも、本体52の上部に補助部材53の突出部53Aを被せ、これらの補助部材53の突出部53Aと本体52の上部とにコーチねじ(ラグスクリュー)11を挿通して柱1に本体52と補助部材53を結合し、本体52の下部にもコーチねじ11を挿通して柱1に本体52を結合する。また、補助部材53の左右両端部にはボルト12を挿通し、これらのボルト7を柱1同士の間に架設されていて建物躯体となっている桁梁2にも挿通し、桁梁2から突出したボルト先端にナット13を螺合して締め付けることにより、補助部材53を桁梁2に結合する。
【0005】
この後、図7で示すように、柱1等の建物躯体に予め結合されていた胴縁4に建物外装材5が釘打ち等で取り付けられ、この外装材5の取り付けは、本体52から延びる前記補助梁54と対応する外装材5の箇所を切欠等することにより行われる。そして、それぞれの補助梁54にバルコニの妻梁がボルト等で結合され、これにより、バルコニは取付具51を介して建物に付設される。
【0006】
以上において、第1結合具であるコーチねじ11は柱1を貫通しない長さを有し、第2結合具であるボルト12は桁梁2を貫通する長さを有する。
【0007】
従来において、このように取付具51を、本体52とこの本体52から延びる補助梁54だけとせずに、これらに補助部材53を加えたものとし、また、取付具51を建物躯体に結合するための結合具として、第1結合具であるコーチねじ11と第2結合具であるボルト12という2種類の結合具を用いている理由は、バルコニは柱で支持されないタイプであるため、取付具を建物躯体に大きな強度で結合しなければならないが、建物の柱1の背面には建物の妻梁3が接合され、このため、本体52に挿通される結合具を、柱1を貫通して大きな強度で取付具を建物躯体に結合できるものにできないからである。この従来の取付具51では、大きな結合強度は、補助部材53に挿通されて桁梁2に貫通されるボルト12と、これに螺合されるナット13とによって得ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来技術によると、図7に示されているとおり、本体52の表面に補助部材53の突出部53Aが被せられ、また、突出部53Aの表面にコーチねじ11の頭部11Aが露出する構造になる。このため、建物外装材5を胴縁4に釘打ち等で取り付け、補助梁54の箇所を除いて外装材5で本体52や補助部材53を覆うことができる場合は、胴縁4の厚さ寸法が、本体52の厚さ寸法と、補助部材53の突出部53Aの厚さ寸法と、コーチねじ11の頭部11Aの高さ寸法との合計よりも大きい場合である。したがって、外装材5が柱1、桁梁2に近い位置に配置される建物については、この従来の取付具51を用いることができないという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、建物外装材が柱、梁等の建物躯体に近い位置に配置される場合であっても有効に用いることができる建物用付設物の取付具及びその取付具を用いた建物用付設物の取付構造を提供するところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る建物用付設物の取付具は、建物躯体とこの建物躯体に付設される建物用付設物との間に介設されてこの建物用付設物を前記建物躯体に取り付けるための取付具であって、前記建物躯体に第1結合具で結合される本体と、前記建物躯体に第2結合具で結合される補助部材とを含んで構成されている建物用付設物の取付具において、前記補助部材の厚さ寸法は前記本体と同じ又はこれ以下であり、これらの本体と補助部材とがそれぞれの端部同士が接続状態となって結合一体化されていることを特徴とするものである。
【0011】
この取付具では、補助部材の厚さ寸法は本体と同じ又はこれ以下であって、これらの本体と補助部材とがそれぞれの端部同士が接続状態となって結合一体化されており、補助部材が本体に被せられる構造になってないため、本体を第1結合具で、補助部材を第2結合具でそれぞれ建物躯体に結合したとき、従来よりも建物躯体からの突出量を小さくできる。このため、胴縁等の中間部材を介して建物躯体に建物外装材を取り付けるとき、この中間部材の厚さ寸法が小さく、建物外装材が建物躯体に近い位置に配置される場合であっても、この外装材の配置作業を所定どおり行え、本発明に係る取付具は、建物躯体から外装材までの距離が異なる各種建物について有効に用いることができる。
【0012】
また、本発明に係る取付具において、補助部材の表面を本体の表面よりも突出させない状態にしてこれらの本体と補助部材とを端部同士の接続状態で結合一体化させている限りにおいては、上記効果を得られるが、さらに本体と補助部材の裏面同士を面一としてこれらの本体と補助部材とを結合一体化させた場合には、平面状となっている建物躯体の表面に本体と補助部材とを隙間を生じさせることなく当てがって結合させることができるようになり、本体及び補助部材と建物躯体との密着結合強度を大きくできる。
【0013】
なお、建物躯体の表面に段差がある場合には、この段差をなくすために、例えば、硬質材料からなるスペーサ等の段差解消部材を建物躯体に設けてもよい。
【0014】
また、本体と補助部材を別材料による別部材とし、これらの端部同士を溶接等で接続することにより、本体と補助部材の端部同士を接続状態にしてもよく、また、これらの本体と補助部材を別材料による別部材とせず、例えば、1枚の板金からの打ち抜き加工や切削加工で形成した一体のものとしてもよく、さらには、鋳造により一体品として生産したアルミ等による鋳物製等としてもよい。
【0015】
本体を建物躯体に結合するための前記第1結合具が頭部を有するものである場合には、第1結合具の軸部が挿通される本体には、この頭部を嵌入させる凹部を設けてもよく、設けなくてもよい。
【0016】
しかし、本体に凹部を設けると、その凹部の深さ分だけ第1結合部材の頭部は本体内に没入して本体の表面からの突出量は減少し、これにより、建物躯体から建物外装材までの距離を一層小さくできるため、本体に凹部を形成することが好ましい。
【0017】
なお、凹部は、第1結合具の頭部の高さ方向の一部を嵌入させる深さのものでもよく、頭部の高さ方向の全部を嵌入させる深さのものでもよい。
【0018】
また、補助部材を建物躯体に結合するための前記第2結合具が頭部を有するものである場合には、この補助部材にもその頭部を嵌入させるための凹部を形成してもよく、形成しなくてもよい。凹部を形成する場合には、この凹部も、第2結合具の頭部の高さ方向の一部を嵌入させる深さのものでもよく、頭部の高さ方向の全部を嵌入させる深さのものでもよい。
【0019】
また、建物躯体のうち、本体及び補助部材が当てがわれる部分が角度をなす複数の面からなる場合には、これら面と対応させて補助部材自体を又は補助部材を本体に対して屈曲させてもよい。これにより補助部材を建物躯体の角度をなす面に当てがうことができるようになり、前記第2結合具による補助部材の建物躯体への結合作業を所定どおり行えるようになる。
【0020】
なお、補助部材自体を又は補助部材を本体に対して屈曲させる作業は、本発明に係る取付具を生産する工場において予め行っておいてもよく、あるいは、建物用付設物の施工現場に取付具を搬入した後、取付具を建物躯体に結合する前に行ってもよく、さらには、工場では小さな角度までの予備曲げ加工を行っておき、施工現場で取付具を建物躯体に結合する前に残りの曲げ加工を行うことにより、所定の屈曲角度を得るようにしてもよい。
【0021】
以上の本発明に係る建物用付設物の取付具において、端部が本体の端部に接続状態とされてこの本体と結合一体化される補助部材の個数は複数でもよく、一個でもよい。また、本体への補助部材の配置位置は、本体の左右でもよく、本体の上下でもよく、本体に対して斜めとなる位置でもよく、その配置位置は建物用付設物や建物躯体の形状、構造等に応じて任意に定めることができる。
【0022】
また、本体と補助部材が長方形のものである場合には、これらの接続状態とされる端部同士は、短辺の端部同士でもよく、長辺の端部同士でもよく、短辺の端部と長辺の端部でもよい。また、本体と補助部材のうちの一方が正方形のもので、他方が長方形のものである場合には、正方形の端部に接続状態とされる長方形の端部は短辺でもよく、長辺でもよい。さらには、本体と補助部材のうちの少なくとも一方を、例えば、円弧状端部等の非直線的端部や、三角形、五角形等の多角形の直線的端部を有するものとし、この非直線的端部や直線的端部において本体と補助部材を接続状態としてもよい。
【0023】
また、本発明に係る建物用付設物の取付具において、本体及び補助部材が結合される建物躯体は任意であり、本体が結合される建物躯体は、例えば、柱、梁、壁等でもよく、補助部材が結合される建物躯体は、例えば、梁、柱、壁等でもよい。
【0024】
また、本体が結合される建物躯体が柱であって、補助部材が結合される建物躯体が桁梁である場合において、柱の背面には妻梁が接合されていてもよく、接合されていなくてもよい。
【0025】
すなわち、本発明に係る取付具は、図6、図7で示したものと同じ構造となっている建物と、そのような構造になっていない建物との両方に適用できる。
【0026】
そして、本体を建物躯体に結合するための前記第1結合具は、例えば、コーチねじでもよく、ボルトでもよく、通常の釘、ビス等でもよい。また、補助部材を建物躯体に結合するための前記第2結合具は、例えば、ボルトでもよく、コーチねじでもよく、通常の釘、ビス等でもよい。また、これらの第1結合具と第2結合具は同じ種類の結合具でもよい。
【0027】
したがって、第1結合具と第2結合具は、建物躯体を貫通しないものでもよく、貫通するものでもよい。
【0028】
また、本発明の係る取付具によって建物用付設物が付設される建物は、軸組み工法によるものでもよく、パネル工法によるものでもよく、ユニット工法によるものでもよい。
【0029】
さらに、建物は木造建物でもよく、RC建物でもよく、SRC建物でもよい。
【0030】
本発明に係る建物用付設物の取付構造は、以上説明した取付具を使用して建物用付設物を建物に取り付けることを特徴とするものである。
【0031】
この建物用付設物は、例えば、バルコニでもよく、シャッター装置のシャッターケースでもよく、オーニング装置の収納ケースでもよく、ロールスクリーン装置の収納ケースでもよく、庇でもよく、アンテナでもよく、看板等でもよい。さらに、建物が集合住宅である場合には、建物用付設物は、外階段でもよく、外廊下でもよい。建物用付設物がバルコニである場合において、このバルコニは支柱で支持されないものでもよく、支柱で支持されるものでもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、建物用付設物が支柱で支持されないタイプのバルコニである場合である。図1は、このバルコニ21を示す。バルコニ21は、図6、図7と同じ構造で建てられた建物10から延びる妻梁22と、2本ある妻梁22の間に架設された桁梁23とが構造材となって形成され、これらの妻梁22と桁梁23に手摺り24が立設されている。それぞれの妻梁22は、建物10の躯体に結合された本実施形態に係る取付具31を介して建物躯体に取り付けられ、妻梁22と取付具31との結合は、取付具31の補助梁34に妻梁22をボルト25、ナットで締結することによりなされている。また、手摺り24のトップレール26等は、建物10の躯体にビス等の止着具27で止められたブラケット28を介して建物躯体に結合されている。
【0033】
図2は、図1で示した取付具31の拡大斜視図である。この図2では、前記補助梁34のみを想像線で示してある。取付具31は、本体32と、2個の補助部材33と、本体32に後端が接合された補助梁34とからなる。本体32は、厚板の金属板であって縦長の四角形状となっており、それぞれの補助部材33は、本体32よりも厚さ寸法が小さい薄板の金属板からなり、横長の四角形状となっている。2個の補助部材33は本体32の左右に配置され、これらの補助部材33における本体32側の側端面33Aが、本体32の側端面32A,32Bに溶接で接合され、これにより本体32と補助部材33とが結合一体化されている。
【0034】
また、本実施形態では、本体32と補助部材33との結合一体化は、本体32の裏面32Cと補助部材33の裏面33Cとが面一とされ、かつ本体32の上面32Dと補助部材33の上面33Dとが面一となってなされている。
【0035】
本体32には貫通孔35が形成され、この貫通孔35は、本体32の上部において三角形をなして3個設けられ、本体32の下部において1個設けられている。チャンネル材からなる補助梁34の後端は本体32に溶接で接合されており、この溶接位置は、本体32の上部にある3個の貫通孔35のうちの最上部の貫通孔35と、本体32の下部にある1個の貫通孔35との中間位置であって、上部の左右に2個ある貫通孔35の中間位置でもある。
【0036】
それぞれの貫通孔35の位置と一致して本体32にはざぐり加工による凹部36が形成されており、それぞれの凹部36は、本体31に接合された補助梁34の後端と干渉していない。
【0037】
また、それぞれの補助部材33には、本体32とは反対側の端部近くおいて貫通孔37が形成されている。
【0038】
図3は、以上のように工場で生産された取付具31をバルコニ施工現場において建物10の躯体に結合するときを示している。この建物10は図6、図7で示した構造と同じになっており、建物躯体は、複数の柱1と、これらの柱1の間に架設され、両端部が柱1の側面に接合された桁梁2と、柱1の背面に端部が接合された複数の妻梁3とを含んで形成され、これらの柱1、桁梁2、妻梁3が建物10の構造材となっている。
【0039】
バルコニ21を建物10に取り付けるための取付具31は、バルコニ21の妻梁22の個数が2個であるため、これと同じ個数だけ建物躯体に結合され、それぞれの取付具31を建物躯体に結合するときは、本体32の裏面32Cを柱1の表面に、補助部材33の裏面33Cを桁梁2の表面にそれぞれ当てがい、本体32のそれぞれ貫通孔35に第1結合具であるコーチねじ11の軸部を挿通し、この軸部を柱1の途中までねじ込むとともに、コーチねじ11の頭部11Aを本体32の凹部36に嵌入させる。また、それぞれの補助部材33の貫通孔37には、第2結合部材であるボルト12の軸部を挿通し、この軸部を桁梁2に予め形成しておいた貫通孔2Aにも挿通し、桁梁2から突出したボルト端部にナット13を螺合して締め付ける。これにより、取付具31は建物躯体に結合される。
【0040】
この後、図4で示すように、柱1等に取り付けておいた胴縁4にサイディング等の建物外装材5を釘打ち等で取り付け、この外装材5の取り付けは、取付具31の補助梁34と対応する外装材5の箇所を切欠等して行い、外装材5で本体32、補助部材33等を覆う。次いで、補助梁34に図1で示したバルコニ21の妻梁22をボルト25、ナットで結合し、これにより、バルコニ21を取付具31を介して建物躯体に取り付ける。
【0041】
なお、胴縁4への外装材5の取り付けは、取付具31を介してバルコニ21を建物躯体に取り付けた後に行ってもよい。
【0042】
以上説明した本実施形態によると、取付具31は、本体32の側端面32A,32Bに本体32よりも厚さ寸法が小さい補助部材33の側端面33Aを接続することにより、本体32と補助部材33とを端部同士を接続状態にして結合一体化したものとなっており、補助部材33の一部が本体32に被せられた構造にはなっていないため、本体32をコーチねじ11で柱1に、補助部材33をボルト12、ナット13で桁梁2にそれぞれ結合したとき、柱1、桁梁2からの取付具31の突出量を図6、図7の従来よりも小さくできる。
【0043】
このため、胴縁4の厚さ寸法が図7の胴縁よりも小さくても、図4に示されているとおり、胴縁4に建物外装材5を取り付けることによりこの外装材5で本体32や補助部材33を覆うための作業を所定どおり行え、柱1、桁梁2から外装材5までの距離が異なる各種の建物に取付具31を適用できるようになる。
【0044】
また、本体32には凹部36が形成され、この凹部36にコーチねじ11の頭部11Aの一部が嵌入されるため、補助部材33の厚さ寸法とボルト12の頭部12Aの高さ寸法とを合計した値が、本体32の裏面32Cからコーチねじ11の頭部11Aの表面までの距離よりも小さい限りにおいて、柱1、桁梁2からの取付具31の突出量を一層小さくでき、柱1、桁梁2から外装材5までの距離が一層異なる各種の建物に取付具31を有効に適用できるようになる。
【0045】
また、本体32と補助部材33との結合一体化は、本体32の裏面32Cと補助部材33の裏面33Cとが面一となってなされているため、表面同士が面一となっている柱1と桁梁2とにこれらの本体32と補助部材33とを隙間が発生することなく当てがい、そしてコーチねじ11と、ボルト12、ナット13とで大きな強度で密着結合できる。
【0046】
図5には、別実施形態に係る取付具41が示されている。この取付具41も、本体32と、2個の補助部材33、43と、本体32に後端が接合された補助梁34とからなる。2個の補助部材33,43のうち、補助部材43は、本体32との接続部の近くから直角に屈曲している。このような補助部材43を有する取付具41は、柱1の一方の側面1Aに桁梁2が接合され、他方の側面1Bには桁梁が接合されていない箇所、すなわち、本体32及び補助部材43が当てがわれる建物躯体としての柱1における箇所が、表面1Cと側面1Bという直角をなす2つの面になっている場合に適用される。この取付具41の場合において、補助部材43は柱1の側面1Bに結合されるため、補助部材43を柱1の側面1Bに結合するための結合具は、コーチねじ11である。
【0047】
なお、図5では柱1の左右寸法は本体32の左右寸法よりも少し大きいため、補助部材43は本体32との接続部の近くから屈曲しているが、柱1の左右寸法が本体32の左右寸法と同じである場合には、補助部材43は本体32から直接屈曲したもの、すなわち、本体32の側端面に補助部材43の裏面を溶接で接合したものとしてもよい。
【0048】
また、図5の実施形態においては、本体32から柱1の表面1Cに挿入されるコーチねじ11と、補助部材43から柱1の側面1Bに挿入されるコーチねじ11とが柱1の内部で干渉しないように、これらのコーチねじ11の本体32及び補助部材43における高さ位置を設定する。
【0049】
【発明の効果】
本発明によると、建物外装材が柱、梁等の建物躯体に近い位置に配置される場合であっても取付具を有効に用いることができるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る取付具で建物に取り付けられた建物用付設物になっていて、柱で支持されないタイプになっているバルコニを示す建物の側断面図である。
【図2】図1で示された取付具を、補助梁を想像線で他を実線でそれぞれ示した拡大斜視図である。
【図3】図2の取付具が建物躯体に結合される構造を示す斜視図である。
【図4】図2の取付具が建物躯体に結合されて建物外装材が取り付けられたときの状態を示す平断面図である。
【図5】別実施形態に係る取付具を示す図3と同様の図である。
【図6】従来の取付具が建物躯体に結合される構造を示す斜視図である。
【図7】図6の取付具が建物躯体に結合されて建物外装材が取り付けられたときの状態を示す平断面図である。
【符号の説明】
1 柱
2 桁梁
3 妻梁
4 胴縁
5 建物外装材
11 第1結合具であるコーチねじ
11A コーチねじの頭部
12 第2結合具であるボルト
13 ナット
21 建物付設物であるバルコニ
31,41 取付具
32 本体
33,43 補助部材
34 補助梁
36 ざぐり加工による凹部

Claims (7)

  1. 建物躯体とこの建物躯体に支柱で支持されないで付設される建物用付設物との間に介設されてこの建物用付設物を前記建物躯体に取り付けるための取付具であって、前記建物躯体に第1結合具で結合される本体と、前記建物躯体に第2結合具で結合される補助部材とを含んで構成されている建物用付設物の取付具において、
    前記補助部材の厚さ寸法は前記本体と同じ又はこれ以下であり、これらの本体と補助部材とがそれぞれの端部同士が接続状態となって結合一体化されており、
    前記本体には、前記建物用付設物が締結される補助梁の後端が接合され、この補助梁の左右の幅寸法よりも前記本体の左右の幅寸法は大きくなっており、この本体の上部には、前記補助梁の左右両側において、前記第1結合具の軸部を挿通させる2個の貫通孔が設けられているとともに、前記本体の下部には、前記第1結合具の軸部を挿通させる1個の貫通孔が設けられていることを特徴とする建物用付設物の取付具。
  2. 請求項1に記載の建物用付設物の取付具において、前記本体の上部には、3個の貫通孔が三角形をなして設けられており、これらの3個の貫通孔のうち、下側の2個の貫通孔は、前記補助梁の左右両側において、前記本体の上部に設けられている前記2個の貫通孔となっており、残りの1個の貫通孔にも前記第1結合具の軸部が挿通されることを特徴とする建物用付設物の取付具。
  3. 請求項1又は2に記載の建物用付設物の取付具において、前記本体と前記補助部材は前記建物躯体に当てがわれる裏面同士が面一となって結合一体化されていることを特徴とする建物用付設物の取付具。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の建物用付設物の取付具において、全部の前記第1結合具は頭部を有し、前記本体には、それぞれの前記貫通孔の位置と一致して前記頭部を嵌入させる凹部が形成されていることを特徴とする建物用付設物の取付具。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の建物用付設物の取付具において、前記建物躯体のうち、前記本体及び前記補助部材が当てがわれる部分は角度をなす複数の面からなり、これら面と対応させて前記補助部材はそれ自体又は前記本体に対して屈曲されていることを特徴とする建物用付設物の取付具。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の建物用付設物の取付具において、前記本体が結合される前記建物躯体は柱であり、前記補助部材が結合される前記建物躯体はこの柱に接合された梁であることを特徴とする建物用付設物の取付具。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の建物用付設物の取付具を使用して建物躯体に建物用付設物が取り付けられていることを特徴とする建物用付設物の取付構造。
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