JP4337656B2 - 圧力センサ - Google Patents

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Description

本発明は、圧力検出用のダイアフラムを有する金属ステムの該ダイアフラムの表面に、歪みゲージを有する半導体基板を固定してなり、歪みゲージにより該ダイアフラムの歪みを電気信号に変換することにより圧力を検出するようにした圧力センサに関し、たとえば、自動車等のエンジン制御等、燃料圧、ブレーキ圧等に用いることができる。
従来より、この種の圧力センサとしては、圧力検出用のダイアフラムを有する金属ステムと、金属ステムにおけるダイアフラムの表面に取り付けられた半導体基板と、半導体基板に形成されダイアフラムの歪みを電気信号に変換するための歪みゲージとを備えるものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
より具体的に、このものは、金属ステムにおけるダイアフラムの表面に酸化層を形成し、この酸化層上にガラス層を介して、半導体歪みゲージを形成した単結晶半導体基板(単結晶半導体チップ)を接合したものである。
特公平7−11461号公報
しかしながら、上記従来の圧力センサにおいては、金属ステムにおけるダイアフラムの厚さと半導体基板の厚さとを足し合わせた厚さ分を撓ませる構造となっているため、感度を上げるためには、ダイアフラムの厚さおよび、半導体基板の厚さを薄くしていく必要がある。
しかし、半導体基板は、たとえばウェハ状態におけるハンドリング性や強度などを考慮すると、余り薄くすることはできない。そのため、従来では、半導体基板の厚さを薄くすることで感度を向上させようとしても制約があった。
また、従来では、歪みゲージは、一般に、半導体基板に対して注入や拡散といった半導体プロセスを用いて形成された拡散抵抗ゲージとして構成されている。すると、ゲージの電気的な絶縁分離は、PN接合によって行われているため、高温ではPN接合部でリークが発生し、高温環境での高精度にな圧力検出に適さない。
本発明は上記問題に鑑み、圧力検出用のダイアフラムを有する金属ステムの該ダイアフラムの表面に、歪みゲージを有する半導体基板を固定してなる圧力センサにおいて、感度の向上および精度の向上に適した構成を実現することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、圧力検出用のダイアフラム(11)を有する金属ステム(10)と、金属ステム(10)におけるダイアフラム(11)の表面に取り付けられた半導体基板(20)と、半導体基板(20)に形成されダイアフラム(11)の歪みを電気信号に変換するための歪みゲージ(24)とを備える圧力センサにおいて、次のような特徴点を有している。
・半導体基板(20)は、絶縁層(23)を第1の半導体層(21)と第2の半導体層(22)とで挟み込んでなる積層構造を有するものであること。
・半導体基板(20)における第1の半導体層(21)に歪みゲージ(24)が形成されており、歪みゲージ(24)は、第1の半導体層(21)の表面から絶縁層(23)にまで到達するトレンチ(25)により絶縁分離されたパターン形状を有するものであること。
・半導体基板(20)における第2の半導体層(22)のうち歪みゲージ(24)に対応する部位には、絶縁層(23)にまで達する凹部(28)が形成されており、ダイアフラム(11)は凹部(28)内に入り込んでおり、凹部(28)の底面を構成する絶縁層(23)がダイアフラム(11)の表面に取り付けられていること。本発明はこれらの点を特徴としている。
それによれば、金属ステム(10)のダイアフラム(11)とともに、半導体基板(20)においては絶縁層(23)の厚さ分をたわませる構成となる。そして、ダイアフラム(11)とともにたわむ絶縁層(23)上に形成された歪みゲージ(24)により、圧力検出が可能となる。
このような構成とすることで、本発明では、半導体基板(20)における撓み部分の厚さが、実質的に絶縁層(23)のみの厚さまで薄くできる。そのため、感度を上げるのに有利な構成となっている。
ここで、歪みゲージ(24)は、第1の半導体層(21)により構成されピエゾ抵抗効果を利用したものとなるが、この歪みゲージ(24)は、トレンチ(25)によって区画することで絶縁層(23)により絶縁分離されたものである。
そのため、本発明の歪みゲージ(24)は、従来の半導体層中に形成した拡散抵抗ゲージのように、PN接合によって絶縁分離されたものではないため、高温でのリークが発生せず、高精度な検出が可能になる。
したがって、本発明によれば、圧力検出用のダイアフラム(11)を有する金属ステム(10)の該ダイアフラム(11)の表面に、歪みゲージ(24)を有する半導体基板(20)を固定してなる圧力センサにおいて、感度の向上および精度の向上に適した構成を実現することができる。
ここで、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の圧力センサにおいては、半導体基板(20)は、第1の半導体層(21)および第2の半導体層(22)がシリコンからなり、絶縁層(23)がシリコン酸化膜からなるSOI基板であるものにできる。
また、請求項3に記載の発明のように、請求項1または請求項2に記載の圧力センサにおいては、凹部(28)の底面を構成する絶縁層(23)とダイアフラム(11)の表面とは、ガラス(30)を介して接合されているものにできる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3に記載の圧力センサにおいて、金属ステム(10)におけるダイアフラム(11)の表面は、半導体基板(20)における凹部(28)に対応した凸形状をなす凸部(11a)を有しており、ダイアフラム(11)のうち凸部(11a)が凹部(28)に入り込んで、絶縁層(23)に取り付けられていることを特徴としている。
このように、ダイアフラム(11)の表面に、半導体基板(20)における凹部(28)に対応した凸形状をなす凸部(11a)を設けることにより、ダイアフラム(11)の表面に半導体基板(20)を適切な形態で取り付けることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧力センサ100の全体概略断面構成を示す図であり、図2は、同圧力センサ100における半導体基板20の概略平面図である。なお、この図2は、図1中の半導体基板20の上視平面図でもあり、また、図1に示される断面は、図2中のA−A一点鎖線に沿った断面に対応している。
本実施形態では、限定するものではないが、圧力センサS1は、自動車の燃料噴射系(例えばコモンレ−ル)における燃料パイプ(図示せず)に取り付けられ、この燃料パイプ内の圧力媒体としての液体または気液混合気の圧力を検出するものとして説明する。
この圧力センサ100は、大きくは、圧力検出用のダイアフラム11を有する金属ステム10と、金属ステム10におけるダイアフラム11の表面に取り付けられた半導体基板20と、半導体基板20に形成されダイアフラム11の歪みを電気信号に変換するための歪みゲージ24とを備えて構成されている。
金属ステム10は、たとえばコバールなど、熱膨張率の小さいFe−Ni−Co系合金などよりなるもので、中空円筒状をなす。金属ステム10は、上端側に閉塞部としての薄肉状のダイアフラム11を有し、他端側に開口部12を有する。
また、金属ステム10の材料について、さらに言うならば、高圧を受けることから高強度であること、及び、Siなどの半導体からなる半導体基板10をガラス30により接合するため低熱膨張係数であることが求められ、具体的には、Fe、Ni、CoまたはFe、Niを主体とし、析出強化材料としてTi、Nb、Alまたは、Ti、Nbが加えられた材料を選定し、プレス、切削や冷間鍛造等により形成できる。
半導体基板20は、金属ステム10におけるダイアフラム11の表面に取り付けられている。具体的には、電気絶縁性の接合材を介して取り付けられている。本例では、半導体基板20は、低融点ガラスなどのガラス30を介してダイアフラム11の表面に固定されている。
本実施形態では、半導体基板20は、絶縁層23を第1の半導体層21と第2の半導体層22とで挟み込んでなる積層構造を有するものである。本例では、半導体基板20は、第1の半導体層21および第2の半導体層22がシリコンからなり、絶縁層23がシリコン酸化膜からなるSOI(シリコンオンインシュレータ)基板20である。
このSOI基板としての本例の半導体基板20においては、たとえば、表面シリコン層としての第1の半導体層21は、表面がP型で厚さ10μm程度であり、基板シリコン層としての第2の半導体層22は厚さ500μm程度であり、これら両シリコン層21、22を絶縁層23としてのシリコン酸化膜で接合したものとなっている。
そして、図1、図2に示されるように、半導体基板20における第1の半導体層21に歪みゲージ24が形成されている。この歪みゲージ24は、第1の半導体層21の表面から絶縁層23にまで到達するトレンチ25により絶縁分離されたパターン形状を有するものである。
この歪みゲージ24は、図2に示されるように、互いに電気的に接続されることにより、ダイアフラム11の変形に応じた抵抗値変化を電気信号に変換するためのブリッジ回路を構成している。
本例では、歪みゲージ24は、図2に示されるように、折り返し形状をなすものが4個形成されており、これら4個の歪みゲージ41が互いに電気的に接続されることにより、ホイートストンブリッジ)を構成している。
また、第1の半導体層21には、上記トレンチ25によって区画された配線部26が形成されている。この配線部26は各歪みゲージ24に電気的に接続されたものであり、各配線部26上には、外部との接続用のパッド27が形成されている。
このパッド27は、たとえばアルミニウムをスパッタリングするなどにより形成したものとでき、たとえば、ボンディングワイヤが接続されるパッドとして構成されるものである。
また、半導体基板20の裏面側すなわち第2の半導体層22側において、第2の半導体層22のうち歪みゲージ24に対応する部位には、第2の半導体層22の表面から絶縁層23にまで達する凹部28が形成されている。言い換えれば、半導体基板20の表面側すなわち第1の半導体層21側において、この凹部28の上に位置する部位に歪みゲージ24が設けられた形となっている。
そして、図1に示されるように、金属ステム10のダイアフラム11は凹部28内に入り込んでおり、凹部28の底面を構成する絶縁層23がダイアフラム11の表面に取り付けられている。
ここで、凹部28の底面を構成する絶縁層23とダイアフラム11の表面とは、上記ガラス30を介して接合されている。それにより、ダイアフラム11の変形に伴い、半導体基板20においては、この絶縁層23のうち凹部28の底面を構成する部位が、たわむようになっている。
また、ここでは、図1に示されるように、金属ステム10におけるダイアフラム11の表面は、半導体基板20における凹部28に対応した凸形状をなす凸部11aを有したものとなっている。そして、ダイアフラム11のうち、この凸部11aが凹部28に入り込んで、絶縁層23に取り付けられている。
かかる圧力センサ100の製造方法の一例は、次の通りである。図3は、半導体基板20の製造方法を半導体基板20の断面構成に基づいて示す工程図である。
まず、半導体基板20の製造方法について述べる。この半導体基板20は、半導体プロセスを用いてウェハ状態で製造され、最終的にダイシングカットなどによりチップ単位に分断されることにより製造される。
なお、図3では、このウェハ状態で製造される工程を示しているが、図中の符号は、図1、図2に示される半導体基板20の構成要素と同じものとして示してある。
図3(a)に示されるように、表面シリコン層としての第1の半導体層21と基板シリコン層としての第2の半導体層22とを絶縁層23としてのシリコン酸化膜で接合したSOI基板としての半導体ウェハとしての半導体基板20を用意する。
次に、図3(b)に示されるように、半導体基板20における第1の半導体層21の表面に、外部の電気的接続を行なうためにワイヤボンディング等を行なう上記パッド27を、スパッタリングなどの成膜方法を用いて形成する。
続いて、図3(c)に示されるように、第1の半導体層21に対してドライエッチングなどを施すことにより、第1の半導体層21の表面から絶縁層23にまで到達するトレンチ25を形成する。それにより、第1の半導体層21には、このトレンチ25によって区画されたパターンを有する上記歪みゲージ24や配線部26が形成される。
次に、図3(d)に示されるように、半導体基板20における第2の半導体層22に対して、KOH(水酸化カリウム)などを用いた異方性エッチングやドライエッチングなどにより、第2の半導体層22の表面から絶縁層23にまで達する凹部28を形成する。
なお、図2に示されるように、ここでは、KOHを用いた異方性エッチングにより凹部28の平面形状は四角形状となっているが、ドライエッチングなどにより平面円形の凹部28としてもよい。
こうして、ウェハ状態の半導体基板20において、図1、図2に示される構成のものができあがり、この半導体基板20をチップ単位にカットすることにより、本圧力センサ100を構成する半導体基板20ができあがる。
この半導体基板20は、プレス、切削や冷間鍛造等により形成された金属ステム10のダイアフラム11の表面にガラス30を介して搭載され、ガラス接合により固定され、取り付けられる。ここで、半導体基板20における金属ステム10との接合部は、SOI基板のシリコン酸化膜部となるため、ガラス30との良い接合が得られる。
こうして、本圧力センサ100が製造される。このようにして製造された圧力センサ100は、金属ステム10の開口部12側が、上記した燃料パイプ内部と連通するように、当該燃料パイプに取り付けられる。
そして、燃料パイプ内の圧力は、金属ステム10の開口部12から金属ステム10内へ導入され、ダイアフラム11の裏面に印加される。すると、ダイアフラム11およびその上の絶縁層23が歪み、その上の歪みゲージ24にも歪みが発生する。
歪みゲージ24は、この歪みに応じてピエゾ抵抗効果によって抵抗値が変化するため、この抵抗値を電気信号として検出することによって、圧力を測定できる。
たとえば、歪みゲージ24によって構成される上記ブリッジ回路に対して所定の電圧を印加しておき、この状態で、ダイアフラム11の歪みに伴ってブリッジ回路の抵抗バランスが変化することにより、ブリッジ回路からの出力電圧が変化する。この出力電圧の変化が電気信号として検出される。
ところで、本実施形態によれば、圧力検出用のダイアフラム11を有する金属ステム10と、金属ステム10におけるダイアフラム11の表面に取り付けられた半導体基板20と、半導体基板20に形成されダイアフラム11の歪みを電気信号に変換するための歪みゲージ24とを備える圧力センサにおいて、次のような特徴点を有する圧力センサ100が提供される。
・半導体基板20は、絶縁層23を第1の半導体層21と第2の半導体層22とで挟み込んでなる積層構造を有するものであること。
・半導体基板20における第1の半導体層21に歪みゲージ24が形成されており、歪みゲージ24は、第1の半導体層21の表面から絶縁層23にまで到達するトレンチ25により絶縁分離されたパターン形状を有するものであること。
・半導体基板20における第2の半導体層22のうち歪みゲージ24に対応する部位には、絶縁層23にまで達する凹部28が形成されており、ダイアフラム11は凹部28内に入り込んでおり、凹部28の底面を構成する絶縁層23がダイアフラム11の表面に取り付けられていること。
これらの点を特徴とする本実施形態の圧力センサ100によれば、金属ステム10のダイアフラム11とともに、半導体基板20においては絶縁層23の厚さ分をたわませる構成となる。そして、ダイアフラム11とともにたわむ絶縁層23上に形成された歪みゲージ24により、上述したように、圧力検出が可能となる。
このような構成とすることで、本実施形態の圧力センサ100においては、半導体基板20における撓み部分の厚さが、実質的に絶縁層23のみの厚さまで薄くできる。そのため、感度を上げるのに有利な構成とできる。
ここで、歪みゲージ24は、第1の半導体層21により構成されピエゾ抵抗効果を利用したものとなるが、本実施形態では、この歪みゲージ24は、トレンチ25によって区画することで絶縁層23により絶縁分離されたものである。
そのため、本実施形態の圧力センサ100における歪みゲージ24は、従来の半導体層中に形成した拡散抵抗ゲージのように、PN接合によって絶縁分離されたものではないため、高温でのリークが発生せず、高精度な検出が可能になる。
したがって、本実施形態によれば、圧力検出用のダイアフラム11を有する金属ステム10の該ダイアフラム11の表面に、歪みゲージ24を有する半導体基板20を固定してなる圧力センサ100において、感度の向上および精度の向上に適した構成を実現することができる。
上述したように、本例では、半導体基板20は、第1の半導体層21および第2の半導体層22がシリコンからなり、絶縁層23がシリコン酸化膜からなるSOI基板であるものにしているが、絶縁層23を第1の半導体層21と第2の半導体層22とで挟み込んでなる積層構造を有するものであれば、これに限定されない。
また、本例では、凹部28の底面を構成する絶縁層23とダイアフラム11の表面との取付形態は、ガラス30を介して接合された形態としているが、これに限定されるものではない。
また、本実施形態の圧力センサ100においては、金属ステム10におけるダイアフラム11の表面は、半導体基板20における凹部28に対応した凸形状をなす凸部11aを有しており、ダイアフラム11のうち凸部11aが凹部28に入り込んで、絶縁層23に取り付けられている。
このように、ダイアフラム11の表面に、半導体基板20における凹部28に対応した凸形状をなす凸部11aを設けることにより、ダイアフラム11の表面に半導体基板20を適切な形態で取り付けることができる。
また、本実施形態の圧力センサ100においては、半導体基板20における撓み部分すなわち凹部28の底部に対応する部分の厚さが、実質的に絶縁層23のみの厚さまで薄くできるが、この凹部28の周囲は、厚いままであるため、ウェハ状態におけるハンドリング性や強度の点でも、問題ない。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る圧力センサ200の全体概略断面構成を示す図である。上記実施形態との相違点を中心に述べる。
上記実施形態の圧力センサ100においては、金属ステム10におけるダイアフラム11の表面は、半導体基板20における凹部28に対応した凸形状をなす凸部11aを有しており、ダイアフラム11のうち凸部11aが凹部28に入り込んで、絶縁層23に取り付けられていた。
それに対して、本実施形態では、図4に示されるように、金属ステム10におけるダイアフラム11の外径を、半導体基板20における凹部28の底部の径よりも小さいものとしている。
具体的に、本例では、金属ステム10の外径自体を細くすることにより、上記構成を実現している。それによって、ダイアフラム11全体を凹部28に入り込ませ、絶縁層23に取り付けている。
このように、本実施形態によれば、ダイアフラム11の径を小さくすることにより、ダイアフラム11の表面に半導体基板20を適切な形態で取り付けることができる。また、本実施形態によれば、上記第1実施形態に比べて金属ステム20の形状を簡素化したものにできる。
(他の実施形態)
なお、上記図2に示される歪みゲージ24のパターン形状は、あくまで一例であり、これに限定されるものではないことはもちろんである。
また、上記図2に示される例では、半導体基板20には、圧力検出用の歪みゲージ24のみが設けられているが、それ以外にも、同一基板上に温度測定用の抵抗素子を設け、圧力検出媒体の温度を同素子で検出するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る圧力センサの全体概略断面図である。 図1に示される圧力センサにおける半導体基板の概略平面図である。 半導体基板の製造方法を示す工程図である。 本発明の第2実施形態に係る圧力センサの全体概略断面図である。
符号の説明
10…金属ステム、11…金属ステムのダイアフラム、
11a…ダイアフラムの凸部、20…半導体基板、21…第1の半導体層、
22…第2の半導体層、23…絶縁層、24…歪みゲージ、25…トレンチ、
28…凹部。

Claims (4)

  1. 圧力検出用のダイアフラム(11)を有する金属ステム(10)と、
    前記金属ステム(10)における前記ダイアフラム(11)の表面に取り付けられた半導体基板(20)と、
    前記半導体基板(20)に形成され前記ダイアフラム(11)の歪みを電気信号に変換するための歪みゲージ(24)とを備える圧力センサにおいて、
    前記半導体基板(20)は、絶縁層(23)を第1の半導体層(21)と第2の半導体層(22)とで挟み込んでなる積層構造を有するものであり、
    前記半導体基板(20)における前記第1の半導体層(21)に前記歪みゲージ(24)が形成されており、
    前記歪みゲージ(24)は、前記第1の半導体層(21)の表面から前記絶縁層(23)にまで到達するトレンチ(25)により絶縁分離されたパターン形状を有するものであり、
    前記半導体基板(20)における前記第2の半導体層(22)のうち前記歪みゲージ(24)に対応する部位には、前記絶縁層(23)にまで達する凹部(28)が形成されており、
    前記ダイアフラム(11)は前記凹部(28)内に入り込んでおり、前記凹部(28)の底面を構成する前記絶縁層(23)が前記ダイアフラム(11)の表面に取り付けられていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記半導体基板(20)は、前記第1の半導体層(21)および前記第2の半導体層(22)がシリコンからなり、前記絶縁層(23)がシリコン酸化膜からなるSOI基板であることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記凹部(28)の底面を構成する前記絶縁層(23)と前記ダイアフラム(11)の表面とは、ガラス(30)を介して接合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
  4. 前記金属ステム(10)における前記ダイアフラム(11)の表面は、前記半導体基板(20)における前記凹部(28)に対応した凸形状をなす凸部(11a)を有しており、
    前記ダイアフラム(11)のうち前記凸部(11a)が前記凹部(28)に入り込んで、前記絶縁層(23)に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の圧力センサ。
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