JP4334030B2 - 閉塞解除装置 - Google Patents

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JP4334030B2 JP25183897A JP25183897A JP4334030B2 JP 4334030 B2 JP4334030 B2 JP 4334030B2 JP 25183897 A JP25183897 A JP 25183897A JP 25183897 A JP25183897 A JP 25183897A JP 4334030 B2 JP4334030 B2 JP 4334030B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ごみ投入装置によって垂直輸送管内に投入されたごみ容器を落下させて回収する方式のごみ容器輸送装置において、垂直輸送管にごみ容器が詰まった場合にこれを除去するための閉塞解除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マンション、オフィスビル等の高層ビルにおいて、ごみ容器輸送装置を備えたものが知られている。
【0003】
このごみ容器輸送装置は、高層ビルの各フロアを上下方向に貫通する垂直輸送管と、この垂直輸送管内にごみ容器を投入すべく各フロアに設置されたごみ投入装置と、ごみ容器を貯蔵すべく垂直輸送管の下端部に設置された貯蔵槽等とを備えている。
【0004】
投入に際し、ごみは、ビニール袋等の軟質性のごみ容器に収納されて、垂直輸送管の内部の直径よりも少し小さい円柱状に形が整えられた上、垂直輸送管内に投入される。投入されたごみ入りのごみ容器(以下適宜上「ごみ容器」という)は、垂直輸送管内を落下し、貯蔵槽に貯蔵され、その後、定期的に塵芥収集車によって回収される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、軽くて弾力性のあるごみ、例えば、段ボール等が軟質性のごみ容器に収納され、圧縮されて円柱状に形が整えられた場合、ごみ容器は、垂直輸送管内に投入後にその一部が変形してふくらんだり、ごみ容器が傾いたりして途中に引っ掛かって垂直輸送管を詰まらせる、いわゆる閉塞させる場合がある。このように、垂直輸送管にごみ容器が詰まった場合、サービスマン等による除去作業が完了するまでの間、ごみ容器の投入ができなくなることとなる。
【0006】
そこで本発明の目的は、垂直輸送管の途中に詰まったごみ容器を、サービスマン等によることなく簡単に除去することができるようにした閉塞解除装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する請求項に記載の閉塞解除装置の発明は、建物の各フロアを上下方向に貫通する垂直輸送管の途中に詰まったごみ容器に対し、重りを上方から投下させることにより前記ごみ容器を落下させて前記垂直輸送管の閉塞状態を解除する閉塞解除装置において、前記垂直輸送管の上部に配置されて周囲がパネルで覆われ、かつ開閉扉を備えた箱形の密閉構造のフレームと、重りがセットされるホームポジションと重りを落下させる投入位置との間を前記重りを保持して移行可能な重り投入器と、前記フレームによって支持され、前記重り投入器を前記ホームポジションを前記投入位置との間で移動させる移動機構と、該移動機構を駆動する駆動装置とを備えることを特徴とする。
【0013】
この請求項の発明によると、ホームポジションにある重り投入器に重りをセットし、駆動装置及び移動機構によって、重り投入器を投入位置に移動させることにより、垂直輸送管内に重りを投下することができ、投下された重りは、詰まったごみ容器に上方から衝突し、これを落下させる。また、前記垂輸送管の上部に配置された箱形の密閉構造のフレームにより閉塞解除装置の不使用時には管部材により垂直輸送管を密閉しておくことができる。請求項1〜4の閉塞解除装置に比べ垂直輸送管の密閉のための管部材が不要になり、装置全体の小型化を図ることができる。
【0014】
請求項に係る発明は、前記重り投入器は、前記重りを保持する少なくとも2個の保持部材を有することを特徴とする。これにより、1個の重りの投下では詰まったごみ容器を除去できない場合、つづいて2個目の重りを投下することができる。
【0015】
請求項に係る発明は、前記移動機構は、前記2個の保持部材の横方向移動をガイドするガイド部材を有し、前記駆動装置は、前記2個の保持部材をそれぞれ個別に駆動する2個の駆動部材を有することを特徴とする。
【0016】
これにより、ホームポジションにあるそれぞれの保持部材を、最短距離の移動で、投入位置に配置することができる。このことは、保持部材に移動のためのスペースを最小とすることができるとういことを意味する。また、2個の保持部材をそれぞれ別の駆動部材によって移動させるので、それぞれ2位置制御とすることができることに加え、余分な動きをさせる必要がなくなる。
【0017】
請求項に係る発明は、前記2個の駆動部材が、前記2個の保持部材の移動方向に沿って配置された2本のシリンダであることを特徴とする。
【0018】
この請求項の発明によると、2本のシリンダを配置するための、移動方向に直角な方向での配置の余分なスペースを少なくすることができる。
【0019】
請求項に係る発明は、前記2個のシリンダが、前記2個の保持部材の移動方向に沿う移動範囲内に配置されていることを特徴とする。
【0020】
請求項の発明によると、2本のシリンダを配置するための、移動方向に沿った方向の余分なスペースを少なくすることができる。
【0021】
請求項に係る発明は、前記2個のシリンダが、互いに上下に配置されていることを特徴とする。これによりシリンダの配置スペースを少なくすることができる。
【0022】
請求項に係る発明は、ホームポジションにおける保持部材内の重り有無を検知するセンサを設けたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する前に類似する参考例を説明し、次に実施の形態を説明する。
【0024】
参考例
図1及び2に閉塞解除装置の参考例を示す。なお、図1は上面図、図2は側面図を示す。また、以下の説明では、図1及び2における左側を「前方」、右側を「後方」、図1における上側を「左」、下側を「右」というものとする。
【0025】
図1及び2に示す閉塞解除装置は、フレーム10と、移動機構20と、重り投入器30と、駆動装置とを主要構成部として構成されている。
【0026】
フレーム10は、チャンネル部材を前後、左右、上下に組み立てて構成されている。換言すると、前後方向のフレーム11a、11b、11c、11d、11e、左右方向のフレーム12a、12b、12c、12d、上下方向のフレーム13a、13b、13c、13d等を適宜に組み合わせ、所定個所を溶接等により、全体がほぼ箱状に形成されている。
【0027】
フレーム10の上部には、内部に投入されたごみ容器を下方に導くべく建物の各フロアを上下方向に貫通するようにして構成された管、すなわち垂直輸送管(図示せず)に閉塞解除装置を連結するための連結部15が形成されており、下部には、板状のベース部材16が配置されている。ベース部材16は、その前部に、重りW(図4参照)を投下させるための透孔16aが形成されており、後部には、2個のストッパ14a、14aが取り付けられている。これらストッパ14a、14bは、記のアーム23c、23bの移動を規制するものである。
【0028】
移動機構20は、重り投入器30を適宜に動作させるためのものである。移動機構は、フレーム10のほぼ中央の上下方向のフレーム13cの上部と下部とにそれぞれ固定された軸受け21a、21b、これら軸受け21、a、21bによって回動自在に支持された軸部材22と、この軸部材22の上部に固定され斜め前方に伸びる2本のアーム23a、23bと、軸部材22の下部に固定され斜め前方に伸びる2本のアーム23c、23d(ただしアーム23cは図示せず)とを有する。また、軸部材22の下部には、後述の駆動装置40に連結される短いアーム24が固定されている。移動機構20は、駆動装置40によって軸部材22が回転されると、4本のアーム23a、23a、23b、23bが軸部材22を中心にほぼ左右方向に揺動するように構成されている。
【0029】
重り投入器30は、左の保持部材となる重り投入筒31と、右の保持部材となる重り投入筒32と、中央の管部材33とを備えている。重り投入筒31、32は、円筒状に形成されており、前部のほぼ上半部には、重りセット用の切欠部31a、32a(図5参照)が形成されている。
【0030】
なお、重り投入筒31、32は、底部を有さないため、これら重り投入筒31、32内にセットされた重りは、ベース部材16上に直接置かれることになる。管部材33は、重りを投下させる必要のない通常時に、垂直輸送管の一部を構成する部材である。
【0031】
前記の左の重り投入筒31と管部材33とは、上下2本のピン31a、31a(ただし、下のピン31aは図示せず)によって連結されており、同様に、右の重り投入筒32と管部材33とは、上下2本のピン31b、31b(ただし、下のピン31bは図示せず)によって連結されている。そして、これら4本のピン31a、31a、31b、31bは、前記の移動機構20の4本のアーム23a、23c、23b、23dの先端部に支持されている。
【0032】
これらアーム23a、23b、23c、23dの揺動中心となる軸部材22からの、重り投入筒31、32の中心までの距離、及び管部材33の中心までの距離は等しくなるように設定されている。重り投入器30全体は、移動機構20によって、ベース部材16の表面上をほぼ左右方向に移動するように構成されている。
【0033】
駆動装置は、本参考例においては、1本のシリンダ40によって構成されている。シリンダ40は、シリンダ本体41と伸縮自在なロッド42とを有し、シリンダ本体41の基端部41aが前記の短いアーム24に連結される一方、ロッド42の先端部42aを前記のフレーム10の上下のフレーム13dに連結されている。
【0034】
この閉塞解除装置は、図3乃至5に示すように、例えば、シュート室S内に設置されたごみ投入装置50の上部に載置された状態で使用される。なお、ごみ投入装置については、後の実施の形態2で説明する。
【0035】
閉塞解除装置の使用に際し、予め重りWをセットしておく。使用者Mは、閉塞解除装置の前方に立ち、ホームポジションHP(図1の位置)に配置されている2個の重り投入器31、32に、その切欠部31a、32aから重りWをセットする。これで準備完了である。
【0036】
重りWの垂直輸送管内への投下は、垂直輸送管にごみ容器が詰まったことが判明した際に、使用者が閉塞解除装置の操作盤(図示せず)を操作して行ってもよく、また、センサ等によりごみ容器が詰まったことを検知した場合に、センサからの信号によって自動的に行うようにしてもよい。いずれの場合も、シリンダ40のロッド42を短縮する。これにより、アーム23a、23b等が軸部材22を中心にして、図3における反時計回りに回転する。
【0037】
そして、左の重り投入筒31がベース部材16の透孔16aの投入位置T(図1参照)に到達すると、アーム23dがストッパ14bに当接するとともに、重り投入筒31内の重りWが自動的に垂直輸送管に投下され、垂直輸送管内で詰まったごみ容器に上方から衝突しこれを下方に落下させることができる。
【0038】
重りWの投下後、シリンダ40のロッド42を伸張することにより、重り投入筒31がホームポジションHPに復帰する。なお、この重りWの投下によっても依然としてごみ容器による詰まりを解消することができない場合には、引き続いて、右の重り投入筒32内の重りWを投下させるようにする。今度は、シリンダ40を伸張してアーム23a、23b等を、図3におけるの時計回りに回転させ、右の重り投入筒32をベース部材16の透孔16aの上に移動させる。これにより重り投入筒32内の重りWを垂直輸送管内に投下させて、再度、ごみ容器に重りWを上方から衝突させることができる。
【0039】
この参考例の閉塞解除装置は、移動機構20が揺動動作を基本とするためガイド部材等が不要で簡単な構成とすることができ、また、駆動装置としてのシリンダ40が1本ですむという利点がある。
【0040】
実施の形態
図6乃至8に本発明に係る閉塞解除装置の実施の形態を示す。なお、図6は上面図、図7は正面図、図8は右側面図である。
【0041】
ところで、前記の参考例の閉塞解除装置は、次のような欠点がある。
(1)2個の重り投入筒31、32及び管部材33が一体となって揺動するため、図3から明らかなように、左の重り投入筒31を投入位置Tに配置すると、右の重り投入筒32が、同図中の右下の二点鎖線で示す位置に移動する。同様に、右の重り投入筒32を投入位置Tに配置すると、左の重り投入筒32が、同図中の右上の二点鎖線で示す位置に移動する。すなわち、重り投入筒31、32がそれぞれホームポジションHPの外側に大きく移動するため、閉塞解錠装置設置のための広いスペースを必要とする。
(2)1本のシリンダ40によって、重り投入筒31、32及び管部材33を3つの位置、すなわちホームポジションHP、左の重り投入筒31の投入位置T、右の重り投入筒32の投入位置Tの3つの異なる位置に配置しなければならないため、その位置決め制御がむずかしい。
(3)閉塞解除装置の不使用時に垂直輸送管を密閉しておくための管部材33が必要であり、重りWの投下時には、その投下に何も寄与しないこの管部材33も重り投入筒31、32とともに移動させなければならず、その分、全体構成を強固なものとしなければならない。
【0042】
実施の形態は、参考例におけるこれら(1)〜(3)の欠点を解消するものである。なお、参考例には、本実施の形態と比較して、前述のような、移動機構20の構成が簡単であること、シリンダ40が1本ですむこと等の利点がある。したがって、前述の参考例と後述の実施の形態は、必要に応じて適宜に使い分けるようにすればよい。
【0043】
図6乃至8に示す閉塞解除装置は、フレーム60と、移動機構70と、重り投入器70と、移動機構80と、駆動装置90とを主要構成部として構成されている。
【0044】
フレーム60は、全体として密閉構造となっている。フレーム60は、左右方向のフレーム61a、61b、61c、前後方向のフレーム62a、62b、62c、前後方向のフレーム63a、63b、63c、63d、63e等を組み合わせ、さらに、これらの間をパネル64等で覆って全体として箱形の密閉構造となっている。前側の左右のパネル64には、それぞれ重りWをセットするための開閉扉65a、65bが設けてある。フレーム60の上部及び下部には、垂直輸送管との連結を可能とするための接続管66、67が取り付けられている。また、フレーム60の下部には、下方の接続管67の内径と同寸の透孔68aを有する板状のベース部材68が配設されている。
【0045】
重り投入器70は、前後左右を板状の部材で囲まれた左の重り投入筒71と、同様の右の重り投入筒72とを有している。これら重り投入筒71、72は、重りWを内部にセットするための切欠部71a、72a(ただし、72aのみを図示)を有する。また、いずれの重り投入筒71、72とも底板は有していない。したがって、重り投入筒71、72内にセットされた重りWは、直接、ベース板68上に載せられることになる。右の重り投入筒72の前面及び後面の下部には、ローラ73a、73b、73c、73dが回動自在に取り付けられている。左の重り投入筒71についても同様である。これらローラ73a、73b、73c、73dは後述のガイドレール81、82上の転動する。各重り投入筒71、72の後面の下部には、シリンダ91、92に連結するためのピン73f、73fが突設されている。
【0046】
移動機構80は、フレーム60の下部の前側において左右方向に固定された直線状のガイドレール71と、後側において左右方向に固定された直線状のガイドレール72とを有していおり、これらと前記重り投入筒71、72のローラ73a、73b、73c、73dとによって構成されている。これらガイドレール81、82上を各ローラ73a、73b、73c、73dが転動することにより、重り投入筒71、72がガイドレール81、82に沿って左右方向に移動できるようになっている。
【0047】
駆動装置90は、2本のシリンダ91、92を有し、これらシリンダ91、92は、フレーム10の後側下部にほぼ水平に、上下2段に配置されている。上方には、シリンダ91が配置されており、その基端部91bがフレーム10の右端に固定されたブラケット93に取り付けられる一方、ロッドの先端部91aが左の重り投入筒71のピン73fに連結されている。下方には、シリンダ92が配置されており、その基端部92bがフレーム10の左端に固定されたブラケット94に取り付けられる一方、ロッドの先端部92aが右の重り投入筒72のピン73fに連結されている。つまり、シリンダ91とシリンダ92とは、その左右が逆に配置されている。
【0048】
上述の重り投入筒71、72が図6に示すようにホームポジションHPにあるときは、シリンダ91、92はいずれもロッド伸張されており、上方のシリンダ91のロッドを短縮すると、左の重り投入筒71がガイドレール81、82に沿って左方に移動し、また、下方のシリンダ92のロッドを短縮すると、右の重り投入箱72がガイドレール81、82に沿って右方に移動するようになっている。
【0049】
ここで、図6に示すS1、S2は、ホームポジションHPにおける重り投入筒71、72内の重りWの有無を検知する光透過型のセンサである。
【0050】
実施の形態の閉塞解除装置は、図6、図8から明らかなように、接続管66、67の中心C1(図9参照)に対して、左右の重り投入筒71、72の中心C2を前方にずらし、そして、2本のシリンダ91、91を上下2段に配置し、しかも前後方向の位置について、接続管66、67とオーバーラップする位置に配置しているため、これらシリンダ91、92を配設するための特別なスペースが不要となり、装置全体の前後方向の長さの短縮化を図ることができる。
【0051】
また、図6のように、前記の参考例の管部材33が配設されていた位置には、本実施の形態においては何も配設されていない。このため、ホームポジションHPにおける左右の重り投入筒71、72をその分、内側に寄せることができる。このことによって、装置全体の左右方向の長さの短縮化を図ることができる。
【0052】
さらに、各重り投入筒71、72をそれぞれ個別のシリンダ91、92によって移動させるので、それぞれの制御が2位置制御となり、その制御が容易となるとともに、位置精度も向上する。
【0053】
加えて、参考例とは異なり、各シリンダ91、92は、それぞれ重り投入筒71、72のみを移動させればよいので、参考例に比して、装置全体を堅固に構成する必要がなく、軽量化が可能になる。
【0054】
この構成の閉塞解除装置は、図9及び10に示すように、例えば、ごみ投入装置50の上部に載置された状態で使用される。
【0055】
ここでごみ投入装置50について簡単に説明する。ごみ投入装置50は、シリンダ51を収縮することにより、アーム52が時計回りに回転し、これと一体の軸53も同方向に回転し、さらにこの軸53と一体のアーム56が同方向に回転する。そして、アーム55の傾斜が急になってその先端が後方(同図の右方)に移動する。これにより、垂直輸送管の一部を構成する管部材57を後方に退避させ、これに変わって同形のコレクタ(ごみ容器を収納した円筒状の部材、図示せず)を配置させ、ごみ容器を下方に落下させるものである。なお、同図中の58は、ごみ投入装置50及び閉塞解除装置の操作盤である。
【0056】
閉塞解除装置の使用に際し、予め重りWをセットしておく。使用者は、閉塞解除装置の前方に立ち、開閉扉65a、65b(図7参照)を開き、ホームポジションHP(図6の位置)に配置されている2個の重り投入筒71、72に、その切欠部72aから重りWをセットし、開閉扉65a、65bを閉じ、これで準備完了である。
【0057】
重りWの垂直輸送管内への投下は、参考例の場合と同様、ごみ容器が詰まったことが判明した際に、使用者が閉塞解除装置の操作盤58を操作して行ってもよく、また、センサ等によりごみ容器が詰まったことを検知した場合に、センサからの信号によって自動的に行うようにしてもよい。いずれの場合も、シリンダ91のロッドを収縮する。
【0058】
これにより、左の重り投入筒71が右方に移動して、ベース部材68の透孔68aに到達すると、重り投入筒71内の重りWが自動的に垂直輸送管に投下して、垂直輸送管内で詰まったごみ容器に上方から衝突しこれを下方に落下させることができる。重りWの投下後、シリンダ91のロッドを伸張することにより、重り投入筒71がホームポジションHPに復帰する。なお、この重りWの投下によっても依然としてごみ容器の詰まりを解消することができない場合には、実施の形態1の場合と同様に、引き続いて、右の重り投入箱72内の重りWを投下させるようにする。なお、その際の動作は、左の重り投入箱71の場合と左右が逆になる点を除いて同様なので省略する。
【0059】
これらの2個目の重りWの投下によっても、ごみ容器の詰まりが解消されない場合は、閉塞解除装置、ごみ投入装置50をはじめとする、装置全体の作動を停止して、サービスマンによる点検を待つ等の処置を行うようにする。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、建物の各フロアを上下方向に貫通する垂直輸送管の途中に詰まったごみ容器に対し、重りを上方から落下させることによりごみ容器を落下させて垂直輸送管の閉塞状態を解除する閉塞解除装置において、ホームポジションにある重り投入器に重りをセットし、駆動装置及び移動機構によって、重り投入器を投入位置に移動させることにより、垂直輸送管内に重りを投下することができる。投下された重りは、詰まったごみ容器に上方から衝突し、これを落下させるので、垂直輸送管の閉塞を解除することができる。これら一連の動作は、使用者が操作盤を操作することにより、又はセンサ等を利用して自動的に行うことができ、サービスマンによる除去作業を待つ必要がなくなり、除去後、速やかに垂直輸送管に対するごみ容器の投入を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例における閉塞解除装置の上面図である。
【図2】 図1の閉塞解除装置の右側面図である。
【図3】 参考例における閉塞解除装置をごみ投入装置に設置した使用例を示す上面図である。
【図4】 同じく、閉塞解除装置をごみ投入装置に設置した使用例を示す右側面図である。
【図5】 同じく、閉塞解除装置をごみ投入装置に設置した使用例を示す正面図である。
【図6】 本発明における実施の形態における閉塞解除装置の上面図である。
【図7】 図6の閉塞解除装置の正面図である。
【図8】 同じく、閉塞解除装置の右側面図である。
【図9】 同じく、閉塞解除装置をごみ投入装置に設置した使用例を示す上面図である。
【図10】 同じく、閉塞解除装置をごみ投入装置に設置した使用例を示す右側面図である。
【符号の説明】
10、60 フレーム
20、80 移動機構
23a、23b、23c、23d
アーム部材(アーム)
30、70 重り投入器
31、32 重り投入筒
33 管部材
40 シリンダ
81、82 ガイド部材(ガイドレール)
90 駆動装置
91、92 シリンダ
HP ホームポジション
T 投入装置
W 重り

Claims (7)

  1. 建物の各フロアを上下方向に貫通する垂直輸送管の途中に詰まったごみ容器に対し、重りを上方から投下させることにより前記ごみ容器を落下させて前記垂直輸送管の閉塞状態を解除する閉塞解除装置において、
    前記垂直輸送管の上部に配置されて周囲がパネルで覆われ、かつ開閉扉を備えた箱形の密閉構造のフレームと、
    重りがセットされるホームポジションと重りを落下させる投入位置との間を前記重りを保持して移行可能な重り投入器と、
    前記フレームによって支持され、前記重り投入器を前記ホームポジションと前記投入位置との間で移動させる移動機構と、
    該移動機構を駆動する駆動装置と、
    を備える、
    ことを特徴とする閉塞解除装置。
  2. 前記重り投入器は、前記重りを保持する少なくとも2個の保持部材を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載の閉塞解除装置。
  3. 前記移動機構は、前記2個の保持部材の横方向移動をガイドするガイド部材を有し、
    前記駆動装置は、前記2個の保持部材をそれぞれ個別に駆動する2個の駆動部材を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載の閉塞解除装置。
  4. 前記2個の駆動部材が、前記2個の保持部材の移動方向に沿って配置された2本のシリンダである、
    ことを特徴とする請求項に記載の閉塞解除装置。
  5. 前記2個のシリンダが、前記2個の保持部材の移動方向に沿う移動範囲内に配置されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の閉塞解除装置。
  6. 前記2個のシリンダが、互いに上下に配置されている、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の閉塞解除装置。
  7. ホームポジションにおける保持部材内の重り有無を検知するセンサを設けた、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の閉塞解除装置。
JP25183897A 1997-09-17 1997-09-17 閉塞解除装置 Expired - Lifetime JP4334030B2 (ja)

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