JP4333277B2 - 低騒音リアクトル及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、燃料電池車やハイブリッド車に搭載されるリアクトル及びその製造方法に関し、特に騒音を抑制した低騒音リアクトル及びその製造方法に関する。
一般的に、燃料電池車やハイブリッド車といった車両に用いられるリアクトルは、大電流・高電圧仕様であるため、大きな騒音が発生する傾向にある。特に、発生する周波数が概ね5kHz〜20kHzの範囲の高周波となるため、騒音を抑制することが求められている。
このリアクトルを構成するコアは、ワニス含浸された複数の積層鋼板を、直接又はギャップスペーサを介して互いに突き当て、その突き当て面同士を固定用接着剤により接着固定することで得られることが多く、コアの積層鋼板間の電磁吸引力による振動が騒音発生の大きな原因となっている。
従って、騒音を抑制するためには、積層鋼板間の電磁吸引力による振動対策を行うことが必要である。
このような振動対策としては、例えば、特許文献1に示すようなものがある。
特許文献1では、ワニス含浸した積層鋼板の突き当て部同士の接着固定、及びコアとコイルとの固定等を、接着強度が100kgf/cm2以上で硬度Hvが50以上の固定用接着剤にて行うことにより、騒音低減を図る技術が開示されている。
特開平08−111322号公報
しかし、燃料電池車やハイブリッド車用のリアクトルからは、通常の民生品の騒音レベルを大幅に超えた騒音が発生されるため、前述の特許文献1に記載された技術の如く、ワニス含浸した積層鋼板の突き当て部同士の接着固定、及びコアとコイルとの固定等を行う固定用接着剤自体の接着強度を高めただけでは、要求される騒音レベルまで騒音を低減することができない。
つまり、前述の固定用接着剤の接着強度は、金属等に対しては大きいが、積層鋼板に含浸されるワニスに対してはそれほど高くない。
そして、この固定用接着剤により接着される積層鋼板の突き当て部にワニスが付着しているため、積層鋼板の突き当て部同士で大きな接着力を確保することができず、積層鋼板間の電磁吸引力による振動を効果的に抑えることが困難であった。
特に、車載環境や高電圧・大電流による作動の繰り返しといった過酷な使用環境の元では、組立当初は積層鋼板同士が強固に接着されていたとしても、経時的に接着強度が低下し、騒音の増加に繋がる。
そこで、本発明は、騒音を継続して効果的に抑制するとともに、小型化及び量産性向上をも図ることができる、車載用の低騒音リアクトル及びその製造方法を提供するものである。
上記課題を解決する本発明の低騒音リアクトル及びその製造方法は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載の如く、ワニス含浸された複数の積層鋼板を、直接又はギャップスペーサを介して互いに突き当て、その突き当て面同士を固定用接着剤により接着固定することでコアが構成されるリアクトルにおいて、前記積層鋼板の突き当て面における各鋼板間には段差が生じており、積層鋼板の突き当て面に付着している含浸ワニスのみを選択的に除去し、各積層鋼板の突き当て面に付着しているワニスを除去した状態で、積層鋼板の突き当て面間又は積層鋼板とギャップスペーサとの間に前記固定用接着剤を充填して硬化させて、低騒音リアクトルを構成した。
このように、金属面が露出した突き当て面同士、又は該突き当て面とギャップスペーサとを前記固定用接着剤にて接着することで、両者を強固に固定することができ、磁路を流れる磁束の変化に伴う吸引力や磁歪により、積層鋼板やギャップスペーサに応力がかかって、該積層鋼板及びギャップスペーサが振動したり、両者が接触したりすることを防止でき、騒音低減を図ることができる。
また、熱サイクルや衝撃による劣化を防止して、経時的に騒音が増加することも防ぐことができる。
また、請求項2記載の如く、前記積層鋼板の突き当て面における固定用接着剤の広がり面積が、突き当て面全体の面積の80%以上である。
これにより、突き当て面に、固定用接着剤が略空隙なく充填されることとなり、磁束の変化に伴う吸引力や磁歪によって積層鋼板やギャップスペーサにかかる応力を、該固定用接着剤により緩和・分散して振動を抑制することができる。
また、請求項3記載の如く、複数のワニス含浸された積層鋼板を、直接又はギャップスペーサを介して互いに突き当て、その突き当て面同士を固定用接着剤により接着固定することでコアが構成されるリアクトルにおいて、前記積層鋼板の突き当て面における各鋼板間には段差が生じており、コアの組立時に、積層鋼板の突き当て面に付着している含浸ワニスのみを選択的に除去した後、積層鋼板の突き当て面間又は積層鋼板とギャップスペーサとの間に前記固定用接着剤を充填して硬化させる。
このように、含浸ワニスを除去して金属面が露出した突き当て面同士、又は該突き当て面とギャップスペーサとを前記固定用接着剤にて接着することで、両者を強固に固定することができ、磁路を流れる磁束の変化に伴う吸引力や磁歪により、積層鋼板やギャップスペーサに応力がかかって、該積層鋼板及びギャップスペーサが振動したり、両者が接触したりすることを防止でき、騒音低減を図ることができる。
また、熱サイクルや衝撃による劣化を防止して、経時的に騒音が増加することも防ぐことができる。
また、請求項4記載の如く、前記積層鋼板の突き当て面のワニス除去は、該突き当て面に研磨部材を当接し、積層鋼板の積層方向と直交する方向へ移動させることで行い、前記研磨部材は、金属ワイヤブラシにて構成され、前記金属ワイヤブラシを積層鋼板の積層方向と直交する方向に回転することで前記含浸ワニスを除去し、前記積層鋼板を、該積層鋼板の突き当て面よりも突出するチャックおよびホルダにより固定する
これにより、研磨部材で積層鋼板を傷付けたり、各鋼板間を短絡させたりすることなく、含浸ワニスのみを選択的に除去することができ、損失の増大や発熱を防止することが可能となる。
そして、各鋼板間の短絡による損失の増大を防止することにより、車両では特に燃費の向上を図ることができる。
本発明によれば、積層鋼板及びギャップスペーサが振動したり、両者が接触したりすることを防止して、騒音低減を図ることができる。
また、熱サイクルや衝撃による劣化を防止して、経時的に騒音が増加することも防ぐことができる。
さらに、含浸ワニスの除去時には、各鋼板間の短絡による損失の増大を防止して、車両では特に燃費の向上を図ることができる。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1には、本発明にかかる低騒音リアクトルのコア1を示している。コア1は、複数の積層鋼板11の突き当て面11aを、平板状のギャップスペーサ12を介して互いに突き当てて構成されている。
積層鋼板11は、略U字形状に形成された薄板状の鋼板を多数積層して構成されている。積層鋼板11はワニス含浸されており、積層状態の各鋼板同士は、この含浸ワニスにより接着されている。
なお、各鋼板同士の接着は、含浸ワニスのほか、エポキシ系やアクリル系の含浸接着剤にて行うことも可能である。
積層鋼板11の突き当て面11aと突き当て面11aとの間に介装されるギャップスペーサ12は、セラミックス、ガラス、又はガラスエポキシ基板等といった非磁性体且つ絶縁体の部材にて構成されている。
そして、積層鋼板11の突き当て面11aとギャップスペーサ12とは、エポキシ系やアクリル系等の固定用接着剤にて接着固定されている。
この、突き当て面11aとギャップスペーサ12とを接着固定する固定用接着剤は、硬化時にショア硬度(Dスケール)で80以上の硬度を有するものを用いることが望ましい。
なお、突き当て面11aと突き当て面11aとの間にギャップスペーサ12を介装せず、該突き当て面11aと突き当て面11aとを直接突き当てて接着することも可能である。
コア1は上述のように構成されるが、図2(a)に示すように、ワニス含浸された積層鋼板11の突き当て面11aには、そのままでは含浸ワニス15が付着している。
この突き当て面11aに含浸ワニス15が付着した状態で、突き当て面11aとギャップスペーサ12とを接着、又は突き当て面11a同士を接着した場合、含浸ワニス15と固定用接着剤との結合力が弱いため、接着強度は低くなる。
従って、コア1に熱サイクルや衝撃がかかると、固定用接着剤による突き当て面11aとギャップスペーサ12との接着部、又は突き当て面11a同士の接着部が劣化又は破壊して、電磁吸引力による振動により生じる騒音の原因となる。
そこで、本発明の低騒音リアクトルでは、図2(b)に示すように、積層鋼板11の突き当て面11aの含浸ワニス15を除去して金属面を露出させ、この金属面となった突き当て面11aと固定用接着剤とを化学結合により接着して、高い接着強度を得るようにしている。
次に、積層鋼板11の突き当て面11aに付着する含浸ワニスを除去する方法について説明する。
図3、図4には、突き当て面11aに付着している含浸ワニスを除去するワニス除去装置21を示している。
ワニス除去装置21は、外周面に研磨部材である金属ワイヤブラシ22aを設けたローラ部材22と、ローラ部材22を回転駆動するモータ23とを備えており、回転する金属ワイヤブラシ22aを、ホルダ24にセットした積層鋼板11の突き当て面11aに接触させることで、突き当て面11aに付着した含浸ワニスを除去するようにしている。
金属ワイヤブラシ22aは、積層鋼板11と同等又はそれ以下の硬度を有しており、例えば黄銅〜鉄の間の硬度を有する金属ワイヤにより構成されている。
ローラ部材22は、積層鋼板11の積層方向(図3における上下方向)と直交する方向(図3における水平方向)に回転しており、積層される鋼板の層に沿って金属ワイヤブラシ22aが接触して、含浸ワニスを掻き取っていく。
なお、ローラ部材22の回転数は、例えば1000rpm〜2000rpmに設定されている。
金属ワイヤブラシ22a及びローラ部材22をこのように構成することで、積層鋼板11を傷付けたり、各鋼板間を短絡させたりすることなく、含浸ワニスのみを選択的に除去することができ、損失の増大や発熱を防止することが可能となっている。
各鋼板間の短絡による損失の増大を防止することにより、車両では特に燃費の向上を図ることができる。
また、図5に示すように、ローラ部材22が、積層鋼板11の積層方向と直交する方向に回転するのに加えて、積層鋼板11がセットされるホルダ24が、積層鋼板11の積層方向と直交する方向に移動可能に構成されている。
図2(a)に示すように、積層鋼板11の各鋼板間には段差が生じているが、この各鋼板の層に沿って金属ワイヤブラシ22aが回転及び相対的に移動することで、段差部に入り込んでいる含浸ワニスを効率的に短時間で確実に除去することが可能となっている。
また、積層鋼板11はチャック25によりホルダ24に固定されており、ホルダ24における積層鋼板11が載置される部分の先端24a及びチャック25の先端25aは、積層鋼板11の突き当て面11aよりも、それぞれ寸法D1及び寸法D2だけ金属ワイヤブラシ22a側へ突出している。
このように、ホルダ24の先端24a及びチャック25の先端25aを突き当て面11aよりも突出させることで、含浸ワニスを除去する際に、突き当て面11aに当接する金属ワイヤブラシ22aからかかる力によって各鋼板の剥離や積層鋼板11の変形が発生することを防止できる。
なお、前記寸法D1及び寸法D2は、例えば0.1〜0.5mm程度に設定されている。
以上のように、突き当て面11aに付着した含浸ワニス15を除去された複数の積層鋼板11を、ギャップスペーサ12を介して互いに突き当てて、該積層鋼板11の突き当て面11aとギャップスペーサ12との間に固定用接着剤16を充填して硬化させることで、図6に示すような、突き当て面11aとギャップスペーサ12とが強固に接着固定されたコア1が構成される。
金属面が露出した突き当て面11aとギャップスペーサ12とを固定用接着剤16にて接着することで、両者を強固に固定することができ、磁路を流れる磁束の変化に伴う吸引力や磁歪により、積層鋼板11やギャップスペーサ12に応力がかかって、該積層鋼板11及びギャップスペーサ12が振動したり、両者が接触したりすることを防止でき、騒音低減を図ることができる。
また、熱サイクルや衝撃による劣化を防止して、経時的に騒音が増加することも防ぐことができる。
また、図7に示すように、固定用接着剤16は、突き当て面11a全体の面積の80%以上の面積に広がるように塗布することが望ましく、さらには、突き当て面11aの全域にわたって塗布することが望ましい。
これは、以下の理由による。
つまり、固定用接着剤16が突き当て面11a全体に広がっていないと、突き当て面11aとギャップスペーサ12との間に、固定用接着剤16が塗布されていない空隙部ができる。すると、その空隙部に存在する鋼板に応力が集中して大きく変位し、その鋼板とギャップスペーサ12とが接触することとなって、大きな騒音が生じてしまう。
しかし、固定用接着剤16が突き当て面11a全体に塗布されて空隙なく充填されていると、磁束の変化に伴う吸引力や磁歪によって積層鋼板11やギャップスペーサ12にかかる応力を、固定用接着剤16により緩和・分散して振動を抑制することができる。
次に、リアクトルのコアの第二の実施形態について説明する。
図8に示すリアクトルのコア50は、複数の積層鋼板ユニット51を、平板状のギャップスペーサ63を介して互いに突き当てて構成されている。
積層鋼板ユニット51は、略U字形状に形成された薄板状の鋼板を多数積層して構成されるU字積層鋼板61と、略I字形状に形成された薄板状の鋼板を多数積層して構成されるI字積層鋼板62とを、平板状のギャップスペーサ63を介して互いに突き当てて構成されている。
U字積層鋼板61の突き当て面61a及びI字積層鋼板62の突き当て面62aは、前述のワニス除去装置21により含浸ワニスが除去されて金属面が露出した状態となっており、該突き当て面61aとギャップスペーサ63、及び突き当て面62aとギャップスペーサ63とは、前記固定用接着剤16にて接着されている。
U字積層鋼板61とI字積層鋼板62との接合部分の外周は樹脂ボビン64により覆われている。
樹脂ボビン64は、ギャップスペーサ63を介して接着されたU字積層鋼板61及びI字積層鋼板62を金型にインサートした状態で一体樹脂成形される。
さらに、このように構成される積層鋼板ユニット51の突き当て面51aとギャップスペーサ63とを固定用接着剤16にて接着し、複数の積層鋼板ユニット51を接着固定することでコア50が構成され、これによりリアクトルの磁路が形成されている。
そして、図9に示すように、U字積層鋼板61とギャップスペーサ63、I字積層鋼板62とギャップスペーサ63との間には固定用接着剤16が充填されており、U字積層鋼板61及びI字積層鋼板62とギャップスペーサ63とは所定の間隔dだけ離れた状態で固定されている。この間隔dは、例えば1mm以下とすることが望ましい。
このように、U字積層鋼板61及びI字積層鋼板62とギャップスペーサ63とを、所定間隔dだけ離れた状態で、固定用接着剤16により接着固定することで、該U字積層鋼板61、I字積層鋼板62、及びギャップスペーサ63の変位を抑制するとともに、これらの部材にかかる応力を緩和することができ、振動を抑えて騒音を大幅に低減することが可能となっている。
特に、含浸ワニスを除去して金属面が露出した突き当て面61a・62aとギャップスペーサ63とを固定用接着剤16にて接着しているので、両者を強固に固定することができ、磁路を流れる磁束の変化に伴う吸引力や磁歪により、U字積層鋼板61及びI字積層鋼板62やギャップスペーサ63に応力がかかって、該積層鋼板61・62及びギャップスペーサ62が振動したり、両者が接触したりすることを防止でき、騒音低減を図ることができる。
また、熱サイクルや衝撃による劣化を防止して、過酷な使用条件下においても経時的に騒音が増加することも防ぐことができる。
また、積層鋼板ユニット51におけるU字積層鋼板61及びI字積層鋼板62とギャップスペーサ63との接着部分に、樹脂ボビン64を一体成形することにより、このU字積層鋼板61及びI字積層鋼板62とギャップスペーサ63との突き当て固定の信頼性を向上することが可能となっている。
本発明にかかる低騒音リアクトルのコアを示す斜視図である。 突き当て面に含浸ワニスが付着した積層鋼板、及び含浸ワニスが除去された積層鋼板を示す側面図である。 ワニス除去装置を示す側面断面図である。 ワニス除去装置のホルダ部分を示す側面断面図である。 ローラ部材の回転方向及び積層鋼板の移動方向を示す斜視図である。 含浸ワニスが除去された積層鋼板の突き当て面を、ギャップスペーサを介して互いに突き当て、固定用接着剤により接着雄固定して構成されたコアを示す側面図である。 積層鋼板における突き当て面への固定用接着剤の広がり具合を示す正面図である。 低騒音リアクトルのコアの第二の実施形態を示す平面断面図である。 第二の実施形態における、突き当て面とギャップスペーサとの接着部を示す拡大平面断面図である。
符号の説明
1 コア
11 積層鋼板
11a 突き当て面
12 ギャップスペーサ
15 含浸ワニス
16 固定用接着剤
21 ワニス除去装置 22a 金属ワイヤブラシ

Claims (4)

  1. ワニス含浸された複数の積層鋼板を、直接又はギャップスペーサを介して互いに突き当て、その突き当て面同士を固定用接着剤により接着固定することでコアが構成されるリアクトルにおいて、
    前記積層鋼板の突き当て面における各鋼板間には段差が生じており、
    積層鋼板の突き当て面に付着している含浸ワニスのみを選択的に除去し、
    各積層鋼板の突き当て面に付着しているワニスを除去した状態で、
    積層鋼板の突き当て面間又は積層鋼板とギャップスペーサとの間に前記固定用接着剤を充填して硬化させたことを特徴とする低騒音リアクトル。
  2. 前記積層鋼板の突き当て面における固定用接着剤の広がり面積が、突き当て面全体の面積の80%以上であることを特徴とする請求項1に記載の低騒音リアクトル。
  3. 複数のワニス含浸された積層鋼板を、直接又はギャップスペーサを介して互いに突き当て、その突き当て面同士を固定用接着剤により接着固定することでコアが構成されるリアクトルにおいて、
    前記積層鋼板の突き当て面における各鋼板間には段差が生じており、
    コアの組立時に、
    積層鋼板の突き当て面に付着している含浸ワニスのみを選択的に除去した後、
    積層鋼板の突き当て面間又は積層鋼板とギャップスペーサとの間に前記固定用接着剤を充填して硬化させることを特徴とする低騒音リアクトルの製造方法。
  4. 前記積層鋼板の突き当て面のワニス除去は、該突き当て面に研磨部材を当接し、積層鋼板の積層方向と直交する方向へ移動させることで行い、
    前記研磨部材は、金属ワイヤブラシにて構成され、
    前記金属ワイヤブラシを積層鋼板の積層方向と直交する方向に回転することで前記含浸ワニスを除去し、
    前記積層鋼板を、該積層鋼板の突き当て面よりも突出するチャックおよびホルダにより固定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の低騒音リアクトルの製造方法。
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