JP5271995B2 - トランス - Google Patents

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Description

本発明は、DC−DCコンバータ等に組み込まれるトランスに関する。
直流電力の電圧変換を行うDC−DCコンバータには、トランスを用いたものがある。
該トランスは、例えば、図8に示すごとく、アルミニウム等の金属板からなるベースプレート6に搭載固定される。そして、トランス9として、ベースプレート6上に配置された磁性体からなる下コア2と、該下コア2の上面に対向配置された磁性体からなる少なくとも一対の上コア3と、下コア2と上コア3との間に配置された一次コイル41及び二次コイル42とからなるものがある(特許文献1)。
上コア3は、一次コイル41及び二次コイル42の外側において下コア2と接触し、一次コイル41及び二次コイル42の内側において下コア2との間に上下ギャップ11を設けてなる。また、一対の上コア3は、一次コイル41及び二次コイル42の外側から内側へ、互いに近付く方向に延設されると共に互いの対向面の間に上部ギャップ12を設けてなる。
これにより、一次コイル41及び二次コイル42の内側と外側とを通過する磁路を、下コア2と上コア3とによって構成すると共に、上下ギャップ11によって磁気飽和を防いでいる。
特開2005−51995号公報
しかしながら、トランス1においては、下コア2と上コア3との間に上下ギャップ11が存在するため、図9に示すごとく、一次コイル41にリプル電流が流れて磁束φが変動した場合に、上下ギャップ11において、下コア2と上コア3との間に互いに引き合う電磁吸引力Fが作用すると共にその電磁吸引力Fの大きさが変動する。これにより、上下ギャップ11において、上コア3と下コア2とが互いに近付いたり遠ざかったりするように振動する(矢印V)。この振動が騒音(振動音)を発生させる原因となっている。すなわち、この振動がベースプレート6を通じて、DC−DCコンバータを搭載した車両の車室等へ伝搬して騒音となる。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、振動を抑制したトランスを提供しようとするものである。
本発明は、ベースプレート上に配置された磁性体からなる下コアと、該下コアにおける上記ベースプレート側と反対側の面に対向配置された磁性体からなる少なくとも一対の上コアと、上記下コアと上記上コアとの間に配置された一次コイル及び二次コイルとからなり、上記ベースプレートに固定されたトランスであって、
上記上コアは、上記一次コイル及び上記二次コイルの外側において上記下コアと接触し、上記一次コイル及び上記二次コイルの内側において上記下コアとの間に上下ギャップを設けてなり、
上記一対の上コアは、上記一次コイル及び上記二次コイルの外側から内側へ、互いに近付く方向に延設されると共に互いの対向面の間に上部ギャップを設けてなり、
上記上下ギャップは、上記下コアと上記一対の上コアとの間の少なくとも二箇所にそれぞれ設けてあり、
上記少なくとも二箇所の上下ギャップのそれぞれには、非磁性体からなるスペーサが介設されており、
該スペーサは、上記一次コイル及び上記二次コイルの内側に配置されていることを特徴とするトランス(請求項1)。
参考発明は、ベースプレート上に配置された磁性体からなる下コアと、該下コアにおける上記ベースプレート側と反対側の面に対向配置された磁性体からなる少なくとも一対の上コアと、上記下コアと上記上コアとの間に配置された一次コイル及び二次コイルとからなり、上記ベースプレートに固定されたトランスであって、
上記上コアは、上記一次コイル及び上記二次コイルの外側において上記下コアと接触し、上記一次コイル及び上記二次コイルの内側において上記下コアとの間に上下ギャップを設けてなり、
上記一対の上コアは、上記一次コイル及び上記二次コイルの外側から内側へ、互いに近付く方向に延設されると共に互いの対向面の間に上部ギャップを設けてなり、
上記上部ギャップには、上記一次コイル及び上記二次コイルの内側において上記下コアを上記ベースプレートに向かって押さえる非磁性体からなる押さえ部材が配置されていることを特徴とするトランスにある。
本発明にかかるトランスは、上記上下ギャップに上記スペーサを介設してなる。これによって、上記上コアと上記下コアとの間に電磁吸引力が作用しても、上記スペーサによって上コアと下コアとが互いに近付く方向に変位することを防ぐことができる。これによって、上コア及び下コアの振動を抑制することができ、トランスの振動音を抑制することができる。
また、上記スペーサは非磁性体からなる。それゆえ、スペーサを上下ギャップに介設しても、上下ギャップの磁気的な効果は損なわれることがなく、上コア及び下コアに形成される磁束に影響を与えることがない。すなわち、上記構成によれば、形成される磁束に影響を与えることなく、トランスの振動を効果的に抑制することができる。
上記参考発明にかかるトランスは、上記上部ギャップに、上記一次コイル及び上記二次コイルの内側において上記下コアを上記ベースプレートに向かって押さえる非磁性体からなる押さえ部材を配置してなる。これにより、下コアを、上部ギャップに対向する位置において、ベースプレートに拘束することができ、その振動を抑制することができる。すなわち、上部ギャップに近い位置は、特に下コアと上コアとの間の上下ギャップに大きな電磁吸引力が作用しやすく、また振動の振幅も大きくなりやすい。それゆえ、この部分において、押さえ部材によって、下コアをベースプレートに向かって押さえることにより、下コアの振動を抑制することができる。その結果、トランスの振動音を抑制することができる。
また、上記押さえ部材は非磁性体からなるため、押さえ部材を上部ギャップに配置しても、上部ギャップの磁気的な効果は損なわれることがなく、上コア及び下コアに形成される磁束に影響を与えることがない。すなわち、上記構成によれば、形成される磁束に影響を与えることなく、トランスの振動を効果的に抑制することができる。
以上のごとく、本発明によれば、振動を抑制したトランスを提供することができる。
実施例1における、トランスの(A)平面図、(B)(A)のA−A線矢視断面図。 実施例2における、トランスの(A)平面図、(B)(A)のB−B線矢視断面図。 実施例3における、トランスの(A)平面図、(B)(A)のC−C線矢視断面図。 実施例4における、トランスの(A)平面図、(B)(A)のD−D線矢視断面図。 実施例5における、トランスの(A)平面図、(B)(A)のE−E線矢視断面図。 参考例における、トランスの(A)平面図、(B)(A)のF−F線矢視断面図。 実験例1における、5〜15kHzの周波数域の測定された音圧を示す線図。 背景技術における、トランスの(A)平面図、(B)(A)のG−G線矢視断面図。 背景技術における、トランスの振動の説明図。
上記本発明において、上記ベースプレートは、例えばアルミニウム等の非磁性金属からなるものとすることが好ましい。この場合には、上記トランスの放熱を効果的に行うことができる。
また、上記一次コイル及び上記二次コイルは、それぞれ1個ずつでもよいし、2個以上配設されていてもよい。
また、上記スペーサ及び上記押さえ部材としては、例えば、セラミックス、樹脂からなるものを用いることが好ましい。上記スペーサは、下コア及び上コアに接着等によって固定されていることが好ましい。
本発明において、上記スペーサは、上記上部ギャップにも介在していることが好ましい(請求項2)。この場合には、上記スペーサの位置決めが容易となり、スペーサによる振動抑制効果を確実に得やすい。
本発明において、上記下コアは、該下コアにおける上記ベースプレートと対向する下面に、上記ベースプレートと接触しない非接触面を有し、該非接触面は上記下面の面積の半分以上の面積を占めていることが好ましい(請求項)。この場合には、トランスの振動がベースプレートを介して伝搬することを防ぐことができる。すなわち、上記スペーサ又は上記押さえ部材によってトランスの振動を抑制しても、振動を完全に防ぐことは困難な場合がある。かかる場合において、下コアに上記非接触面を設けてトランスとベースプレートとの接触面積を小さくすることによって、トランスの振動がベースプレートに伝搬することを抑制し、例えばトランスを搭載した車両等において、その車室に振動音が伝搬することを効果的に抑制することができる。
また、上記下コアと上記ベースプレートとの間には、振動吸収部材が介在していることが好ましい(請求項)。この場合には、上記振動吸収部材が上記下コアの振動を吸収し、該下コアの振動を抑制することができる。また、振動吸収部材は下コアとベースプレートとの間に介在していることにより、トランスの振動がベースプレートに伝搬することを抑制することができる。その結果、例えばトランスを搭載した車両等において、その車室に振動音が伝搬することを効果的に抑制することができる。
上記下コアの下面における上記振動吸収部材の形成面積は、上記下コアの下面の面積の半分以上の面積を占めていることが好ましい。上記振動吸収部材としては、例えば、グリース等を用いることができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるトランスにつき、図1を用いて説明する。
図1に示すごとく、ベースプレート6上に配置された磁性体からなる下コア2と、下コア2におけるベースプレート6側と反対側の面に対向配置された磁性体からなる一対の上コア3と、下コア2と上コア3との間に配置された一次コイル41及び二次コイル42とからなる。
そして、トランス1は、ベースプレート6に固定されている。
上コア3は、一次コイル41及び二次コイル42の外側において下コア2と接触し、一次コイル41及び二次コイル42の内側において下コア2との間に上下ギャップ11を設けてなる。
一対の上コア3は、一次コイル41及び二次コイル42の外側から内側へ、互いに近付く方向に延設されると共に互いの対向面31の間に上部ギャップ12を設けてなる。
そして、上下ギャップ11には、非磁性体からなるスペーサ5が介設されている。
上記トランス1は、車両に搭載されるDC−DCコンバータに組み込まれる。DC−DCコンバータは、筐体内に、トランス1を、他の電子部品や電子回路と共に収容してなる。筐体はアルミニウム等の非磁性体の金属からなる。筐体の底板部が上記ベースプレート6を構成している。
本明細書においては、ベースプレート6におけるトランス1の搭載面の法線方向を上下方向とし、搭載面が向く方向を上方、その反対側を下方として説明する。
下コア2は、ベースプレート6の法線方向から見た形状において、略長方形状を有する。この下コア2に対して、2つの上コア3が上方から対向配置されている。一対の上コア3は下コア2における互いに平行な一対の辺部に沿った部分において接触している。
この下コア2と上コア3との接触部14よりも内側となる部分においては、図1(B)に示すごとく、下コア2と上コア3とは接触していない。そして、接触部14の内側において、下コア2と上コア3との間に、一次コイル41及び二次コイル42が配置されている。すなわち、下コア2の上面及び上コア3の下面は、それぞれ接触部14の内側において、凹部23、33を形成してなる。この凹部23、33は、互いに対向配置され、両者によって形成される空間に、一次コイル41及び二次コイル42が配置される。
一次コイル41は、外表面に絶縁被膜を形成した導体線を複数回巻にて巻回してなる。二次コイル42は、略円環状の金属板からなる。そして、一次コイル41は、二次コイル42における上下両面にそれぞれ積層された状態で配置されており、二次コイル42の上下面にそれぞれ配置された一次コイル41同士は、互いに直列接続されている。
一次コイル41及び二次コイル42は互いの巻回軸を一致させた状態で積層配置され、絶縁体からなるボビン(図示略)に巻回された状態で保持されている。
図1に示すごとく、トランス1は、2つのホルダ13によってベースプレート6に固定されている。ホルダ13は、下コア2と上コア3との接触部14が形成された部分の上方から下方へ、トランス1を押さえ込むように配設されている。ホルダ13は、例えば金属板を曲げ加工してなる部材からなり、上コア3の上面を押さえる押圧部131と、ベースプレート6に固定される一対のフランジ部132とを有する。そして、2個のホルダ13は、互いに平行な状態で配置されると共に、それぞれの押圧部131を上コア3の上面に当接させ、それぞれの一対のフランジ部132において、ビス133によってベースプレート6に固定されている。これによって、下コア2と一対の上コア3と一次コイル41と二次コイル42とからなるトランス1をベースプレート6に固定している。
一対の上コア3の互いの対向面31は、平行に配置されており、両者の間に上部ギャップ12が形成されている。また、一次コイル41及び二次コイル42の内側において、下コア2と上コア3との間に、上下ギャップ11が形成されている。そして、この上下ギャップ11の中でも上記上部ギャップ12に近い側、すなわち一対の上コア3の対向面31に近い部分に、スペーサ5が介在している。スペーサ5は、下コア2の上面に当接すると共に、一対の上コア3の下面に当接している。
スペーサ5は、例えばアルミナ等のセラミックスからなり、下コア2及び上コア3に接着剤によって接着されている。スペーサ5は、一次コイル41及び二次コイル42の内側(ボビンの内側)において、上コア3の下面における対向面31側の辺に沿って配設されている。スペーサ5は、一次コイル41及び二次コイル42の内側(ボビンの内側)の略全域にわたって配置してもよい。また、スペーサ5は、例えば樹脂等、他の非磁性体であってもよい。
次に、本例の作用効果につき説明する。
本例のトランス1は、上下ギャップ11にスペーサ5を介設してなる。これによって、上コア3と下コア2との間に電磁吸引力が作用しても、スペーサ5によって上コア3と下コア2とが互いに近付く方向に変位することを防ぐことができる。これによって、上コア3及び下コア2の振動を抑制することができ、トランス1の振動音を抑制することができる。
また、スペーサ5は非磁性体からなる。それゆえ、スペーサ5を上下ギャップ11に介設しても、上下ギャップ11の磁気的な効果は損なわれることがなく、上コア3及び下コア2に形成される磁束に影響を与えることがない。すなわち、上記構成によれば、形成される磁束に影響を与えることなく、トランス1の振動を効果的に抑制することができる。
以上のごとく、本例によれば、振動を抑制したトランスを提供することができる。
(実施例2)
本例は、図2に示すごとく、スペーサ5を上部ギャップ12にも介在させた例である。
すなわち、本例においては、スペーサ5が、基板部51と該基板部51の略中央部分から上方へ突出した突起部52とを有している。そして、突起部52の周囲の基板部51を上下ギャップ11に介在させ、突起部52を上部ギャップ12に介在させている。
基板部51は円盤状に形成され、突起部52は円柱状に形成されている。そして基板部51が下コア2の上面と上コア3の下面とに接触し、突起部52の側面が一対の上コア3における対向面31に当接している。スペーサ5は、セラミックスによって形成してもよいし、樹脂によって形成してもよい。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、スペーサ5の位置決めが容易となり、スペーサ5による振動抑制効果を確実に得やすい。また、突起部52を円柱状とすることにより、スペーサ5の配置の向きが特に制限されることがないため、トランス1の生産効率を向上させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図3に示すごとく、下コア2の下面に、ベースプレート6と接触しない非接触面21を設けた例である。
非接触面21は下コア2の下面の面積の半分以上の面積を占めている。
すなわち、下コア2の下面には、その四隅に脚部22を配設してなる。これにより、下コア2の下面は、ベースプレート6と接触しない非接触面21となる。そして、脚部22を配置していない部分においては、非接触面21とベースプレート6との間に、空間が形成されることとなる。
脚部22は、下コア2の下面に接着してもよいし、接着しなくてもよい。また、脚部22を下コア2の一部によって一体的に形成してもよい。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、トランス1の振動がベースプレート6を介して伝搬することを防ぐことができる。すなわち、スペーサ5によってトランス1の振動を抑制しても、振動を完全に防ぐことは困難な場合がある。かかる場合において、下コア2に非接触面21を設けてトランス1とベースプレート6との接触面積を小さくすることによって、トランス1の振動がベースプレート6に伝搬することを抑制し、例えばトランス1を搭載した車両等において、その車室に振動音が伝搬することを効果的に抑制することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、図4に示すごとく、下コア2とベースプレート6との間に、振動吸収部材24を介在させた例である。
すなわち、上記実施例3において示した下コア2の下面における非接触面21とベースプレート6との間に、グリース等からなる振動吸収部材24を配置する。この振動吸収部材24は、ベースプレート6と下コア2の下面(非接触面21)との双方に接触する。
下コア2の下面における振動吸収部材24の形成面積は、下コア2の下面の面積の半分以上の面積を占めている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、振動吸収部材24が下コア2の振動を吸収し、下コア2の振動を抑制することができる。また、振動吸収部材24は下コア2とベースプレート6との間に介在していることにより、トランス1の振動がベースプレート6に伝搬することを抑制することができる。その結果、例えばトランス1を搭載した車両等において、その車室に振動音が伝搬することを効果的に抑制することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例5)
本例は、図5に示すごとく、振動吸収部材24を、下コア2とベースプレート6との間において、二箇所に分けて配置した例である。
具体的には、一対の上コア3のそれぞれの下方における一部に、振動吸収部材24が配設されている。そして、下コア2の下面における振動吸収部材24の合計の形成面積は、下コア2の下面の面積の半分未満の面積となっている。
その他は、実施例4と同様である。
本例の場合には、実施例4に比べて振動吸収効果を大きくすることは困難であるが、トランス1の製造コストを低減することが可能である。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
参考例
本例は、図6に示すごとく、上部ギャップ12に、一次コイル41及び二次コイル42の内側において下コア2をベースプレート6に向かって押さえる非磁性体からなる押さえ部材7を配置した例である。
押さえ部材7は、上コア3の上面を押さえる上述のホルダ13と同様の構造のホルダ130によって、上面から押さえられるように保持されている。押さえ部材7は、長尺の直方体形状を有し、その長手方向が一対の上コア3における対向面31に略平行となるように、上部ギャップ12に配置され、下コア2の上面に載置されている。本例においては、押さえ部材7は、一対の上コア3における対向面31には接触していない。ただし、押さえ部材7が上コア3に接触していてもよい。
また、ホルダ130は、上コア3の上面を押さえるホルダ13と略平行に配置されている。そして、ホルダ130の押圧部131が押さえ部材7の上面に当接し、ホルダ130の一対のフランジ部132がビス132によってベースプレート6に固定されている。これにより、ホルダ130の押圧力が押さえ部材7を介して下コア2の上面に付与され、下コア2がベースプレート6に向かって押さえつけられることとなる。
なお、上記押さえ部材7は、アルミナ等のセラミックス、或いは樹脂によって構成することができる。
その他は、実施例1と同様である。
本例のトランス1は、上部ギャップ12に、一次コイル41及び二次コイル42の内側において下コア2をベースプレート6に向かって押さえる非磁性体からなる押さえ部材7を配置してなる。これにより、下コア2を、上部ギャップ12に対向する位置(上部ギャップ12の下方位置)において、ベースプレート6に拘束することができ、その振動を抑制することができる。すなわち、上部ギャップ12に近い位置は、特に下コア2と上コア3との間の上下ギャップ11に大きな電磁吸引力が作用しやすく、また振動の振幅も大きくなりやすい。それゆえ、この部分において、押さえ部材7によって、下コア2をベースプレート6に向かって押さえることにより、下コア2の振動を抑制することができる。その結果、トランス1の振動音を抑制することができる。
また、押さえ部材7は非磁性体からなるため、押さえ部材7を上部ギャップ12に配置しても、上部ギャップ12の磁気的な効果は損なわれることがなく、上コア3及び下コア2に形成される磁束に影響を与えることがない。すなわち、上記構成によれば、形成される磁束に影響を与えることなく、トランス1の振動を効果的に抑制することができる。
以上のごとく、本例によれば、振動を抑制したトランスを提供することができる。
(実験例1)
本例は、図7に示すごとく、実施例1にかかるトランス1が発生する振動音の音圧レベルを、スペーサ5を設けていないトランスが発生する振動音の音圧レベルと比較した例である。
比較例に用いた「スペーサ5を設けていないトランス」は、背景技術において説明した図8に示す「トランス9」である。
評価にあたっては、トランスの駆動周波数を5〜15kHzの間で徐々に変化させつつ、各駆動周波数におけるトランスの振動音の音圧レベルを測定した。すなわち、上コアの上方10cmの位置にマイクロフォンを配置して、振動音を採取し、その音圧レベルを測定した。
その結果を、図7に示す。同図において、曲線P1で示したものが、実施例1のトランスの音圧レベルの測定値であり、曲線P0で示したものが、比較例のトランスの音圧レベルの測定値である。
同図から分かるように、トランスの駆動周波数を5〜15kHzの全域にわたって、実施例1のトランスの音圧レベルは、比較例のトランスの音圧レベルよりも低かった。そして、実際の車両用のDC−DCコンバータに用いられるトランスの駆動周波数である10kHz付近において、実施例1のトランスの音圧レベルは、比較例のトランスの音圧レベルよりも、約11dB低い。
以上のごとく、実施例1にかかるトランスは、振動を効果的に抑制し、その振動音を充分に抑制することができることが確認された。
上記実施例1〜5及び参考例は、適宜組み合わせることも可能であり、その場合には組み合わせた実施例の双方の作用効果を得ることが可能である。
例えば、実施例1と参考例とを組み合わせることもできる。すなわち、スペーサ5(図1)と押さえ部材7(図6)との双方を利用することもできる。この場合には、下コア2の振動を確実に抑えつつ、下コア2と上コア3との間の相対的な振動を抑制することができる。その結果、両者の相乗効果によって、トランス1の振動を一層効果的に抑制することが可能となる。
また、例えば、参考例に実施例3或いは実施例4の構成を組み合わせることもできる。この場合にも、下コア2の振動を抑制しつつ、抑えきれないトランス1の振動がベースプレート6に伝搬することを抑制することができる。
その他にも、上記実施例1〜5及び参考例の形態は、適宜組み合わせることができる。
なお、本明細書において、「上」、「下」との表現は、便宜的に用いた表現であり、鉛直方向に対するトランスの配置姿勢は特に限定されるものではない。
1 トランス
11 上下ギャップ
12 上部ギャップ
2 下コア
3 上コア
31 対向面
41 一次コイル
42 二次コイル
5 スペーサ
6 ベースプレート
7 押さえ部材

Claims (4)

  1. ベースプレート上に配置された磁性体からなる下コアと、該下コアにおける上記ベースプレート側と反対側の面に対向配置された磁性体からなる少なくとも一対の上コアと、上記下コアと上記上コアとの間に配置された一次コイル及び二次コイルとからなり、上記ベースプレートに固定されたトランスであって、
    上記上コアは、上記一次コイル及び上記二次コイルの外側において上記下コアと接触し、上記一次コイル及び上記二次コイルの内側において上記下コアとの間に上下ギャップを設けてなり、
    上記一対の上コアは、上記一次コイル及び上記二次コイルの外側から内側へ、互いに近付く方向に延設されると共に互いの対向面の間に上部ギャップを設けてなり、
    上記上下ギャップは、上記下コアと上記一対の上コアとの間の少なくとも二箇所にそれぞれ設けてあり、
    上記少なくとも二箇所の上下ギャップのそれぞれには、非磁性体からなるスペーサが介設されており、
    該スペーサは、上記一次コイル及び上記二次コイルの内側に配置されていることを特徴とするトランス。
  2. 請求項1において、上記スペーサは、上記上部ギャップにも介在していることを特徴とするトランス。
  3. 請求項1又は2において、上記下コアは、該下コアにおける上記ベースプレートと対向する下面に、上記ベースプレートと接触しない非接触面を有し、該非接触面は上記下面の面積の半分以上の面積を占めていることを特徴とするトランス。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記下コアと上記ベースプレートとの間には、振動吸収部材が介在していることを特徴とするトランス。
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