WO2013136669A1 - エネルギ変換装置 - Google Patents

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Abstract

エネルギ変換装置(1)は、磁石(2)を備えた磁石ブロック(3)と、コイル(4a)を備えたコイルブロック(4)と、を有し、磁石ブロック(3)とコイルブロック(4)とが対向配置されており、磁石ブロック(3)とコイルブロック(4)とが両者の対向方向に直交する規定方向において相対的に変位することで生じる電磁誘導により運動エネルギを電気エネルギに変換する。エネルギ変換装置(1)は、磁石ブロック(3)を備えた可動部(12)と、支持部(14)と、可動部(12)と支持部(14)とを接続している弾性体部(15)と、を有する。弾性体部(15)は、上記規定方向に おける剛性が上記規定方向に直交する方向の剛性に比べて小さく、上記規定方向における可動部(12)の両側の各々に、複数個ずつ並んで設けられている。

Description

エネルギ変換装置
 本発明は、エネルギ変換装置に関するものである。
 近年、エネルギ変換装置としては、電磁誘導作用により運動エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換装置が提案されている(例えば、日本国特開2009-11149号公報:特許文献1)。
 特許文献1には、エネルギ変換装置として、図18~20に示す構成の発電装置100が記載されている。
 この発電装置100は、収納部110aが設けられた支持体110と、収納部110aに配置された永久磁石120およびコイルバネ130とを備えている。
 支持体110は、3枚のプリント基板111~113により構成されている。この支持体110は、2枚のプリント基板111、113間に配置されたプリント板112の矩形状の開口部112aにより、収納部110aが形成されている。
 ここで、発電装置100は、プリント基板113の下面に、平面コイル114aおよび114bが形成されている。この平面コイル114aおよび114bは、図20に示すように、下面側から見て、市松模様状に配置されている。平面コイル114aおよび114bの各々は、渦巻状に形成されている。なお、平面コイル114aおよび114bは、巻き方向が互いに逆になるように形成されている。
 また、プリント基板113には、平面コイル114aおよび114bの中央部と対応する領域に、開口部113aが形成されている。この開口部113aには、FeおよびCoなどからなる磁心(コア)115が埋め込まれている。また、磁心115は、プリント基板113の下面から突出するように形成されており、平面コイル114aおよび114bの中央部に配置されている。
 永久磁石120は、図18、19に示すように、収納部110aの内部に矢印X1方向(矢印X2方向)に移動可能に配置されている。また、永久磁石120は、図19に示すように、矢印Y1方向(矢印Y2方向)に対する移動が規制されている。また、永久磁石120は、図18に示すように、板状に形成されるとともに、平面コイル114aおよび114bと所定の間隔を隔てて対向配置されている。また、永久磁石120は、磁化方向が矢印Z1方向である部分(磁区)120aと、磁化方向が矢印Z2方向である部分120bとを含んでおり、多極磁石として構成されている。このため、プリント基板113近傍では、図18中に破線で示した磁力線で表される磁界が形成されている。また、部分120aおよび120bは、図19に示すように、平面的に見て、交互に隣接した状態(市松模様状)で配置されている。また、図18に示すように、永久磁石120が基準位置に配置されている場合に、部分120aが平面コイル114aと対応する領域に配置されるとともに、部分120bが平面コイル114bと対応する領域に配置されている。
 コイルバネ130は、図18、19に示すように、開口部112aの側面112bと永久磁石120の端部120cとの間に配置されるとともに、開口部112aの側面112cと永久磁石120の端部120dとの間に配置されている。この一対のコイルバネ130は、支持体110に対して永久磁石120が矢印X1方向(矢印X2方向)において所定の基準位置に配置されるように付勢する機能を有する。
 発電装置100では、永久磁石120が所定の基準位置に配置されるように付勢するコイルバネ130を設けてあるので、発電装置100に力が加えられた際に、容易に、永久磁石120を支持体110に対して振動させることができる。
 発電装置100は、プリント基板113の上面に、平面コイル114aおよび114bにおいて発生する誘導起電力を制御するとともに、出力するための回路部116が設けられている。
 発電装置100は、この発電装置100に力が加えられることにより、永久磁石120が支持体110に対して矢印X1方向に移動したとき、平面コイル114aおよび114bに誘導電流が発生する。平面コイル114aでは、電磁誘導により図20に示すように矢印A方向の誘導電流が発生する。平面コイル114bでは、電磁誘導により図20に示すように矢印B方向の誘導電流が発生する。このため、回路部116には、図20に示すようにC方向の誘導電流が供給される。
 また、発電装置100は、永久磁石120が支持体110に対して矢印X2方向に移動したとき、平面コイル114aおよび114bに誘導電流が発生する。平面コイル114aでは、電磁誘導により矢印B方向の誘導電流が発生する。平面コイル114bでは、電磁誘導により矢印A方向の誘導電流が発生する。このため、回路部116には、C方向とは反対方向の誘導電流が供給される。
 上述の発電装置100は、永久磁石120と平面コイル114aおよび114bとが支持体110の厚み方向において間隔を隔てて対向配置されており、また、一対のコイルバネ130により、支持体110に対して永久磁石120が矢印X1方向(矢印X2方向)において所定の基準位置に配置されるように付勢されている。しかしながら、このような発電装置100では、矢印Z1方向へコイルバネ130の中間部が変位可能であると推考される。このため、発電装置100では、永久磁石120の厚み方向の振動に起因して上述の間隔が変動し、発電特性が不安定となったり、発電効率が低下する懸念がある。つまり、発電装置100のようなエネルギ変換装置では、エネルギ変換特性が不安定となったり、エネルギ変換効率が低下する懸念がある。また、発電装置100は、上述の間隔を狭くすると、永久磁石120が平面コイル114aおよび114bに接触してしまう懸念がある。
 また、上述の発電装置100は、プリント基板112の開口部112aの側面112bと永久磁石120とが接することで、矢印Y1方向(矢印Y2方向)に対する永久磁石120の移動が規制されているものと推考される。しかしながら、このような場合には、永久磁石120が矢印X1方向(矢印X2方向)に振動する際に摺動抵抗が生じて、発電効率が低下してしまうものと考えられる。
 本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、エネルギ変換効率の向上を図ることが可能なエネルギ変換装置を提供することにある。
 本発明のエネルギ変換装置は、磁石を備えた磁石ブロックと、コイルを備えたコイルブロックと、を有し、前記磁石ブロックと前記コイルブロックとが対向配置され、前記磁石ブロックと前記コイルブロックとが対向方向に直交する規定方向において相対的に変位することで生じる電磁誘導により運動エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換装置であって、前記磁石ブロックと前記コイルブロックとの一方を備えた可動部と、支持部と、前記可動部と前記支持部とを接続している弾性体部と、を備え、前記弾性体部は、前記規定方向における剛性が前記規定方向に直交する方向の剛性に比べて小さく、前記規定方向における前記可動部の両側の各々に、複数個ずつ並んで設けられていることを特徴とする。
 このエネルギ変換装置において、前記弾性体部は、ばねであることが好ましい。
 このエネルギ変換装置において、前記ばねの材料は、シリコンであることが好ましい。
 このエネルギ変換装置において、前記可動部は、前記磁石ブロックと前記コイルブロックとの一方を囲む可動部本体を備え、前記可動部本体と前記支持部と前記弾性体部とは、1枚のシリコン基板から一体に形成されてなることが好ましい。
 このエネルギ変換装置において、前記ばねの形状は、つづら折れ状であることが好ましい。
 このエネルギ変換装置において、前記ばねの形状は、前記規定方向と前記対向方向とに直交する方向に長いループ部を備えた形状であることが好ましい。
 このエネルギ変換装置において、前記弾性体部の前記規定方向と前記対向方向とに直交する方向への変位を制限する変位制限部を備えることが好ましい。
 このエネルギ変換装置において、前記可動部の前記両側の各々に設けられた複数個ずつの前記弾性体部は、前記規定方向に直交する並設方向において前記弾性体部の変位を制限するように近接もしくは連結して設けてあることが好ましい。
 本発明のエネルギ変換装置においては、エネルギ変換効率の向上を図ることが可能となる。
図1Aは、実施形態1のエネルギ変換装置の概略断面図である。図1Bは、実施形態1のエネルギ変換装置における要部概略平面図である。図1Cは、図1Bの要部拡大図である。 図2は、実施形態1のエネルギ変換装置の概略斜視図である。 図3は、実施形態1のエネルギ変換装置の概略分解斜視図である。 図4は、実施形態1のエネルギ変換装置の動作説明図である。 図5は、実施形態1のエネルギ変換装置の動作説明図である。 図6は、実施形態1のエネルギ変換装置の他の構成例の要部概略平面図である。 図7は、比較例のエネルギ変換装置の要部概略平面図である。 図8A~8Eそれぞれは、実施形態1のエネルギ変換装置における弾性体部の形状の他の例を示す概略平面図である。 図9A~9Gそれぞれは、実施形態1のエネルギ変換装置における弾性体部の形状の別の例を示す概略平面図である。 図10は、実施形態1のエネルギ変換装置における弾性体部の形状に関する更に他の例を示す概略平面図である。 図11Aは、実施形態1のエネルギ変換装置に関する更に他の構成例の要部概略平面図である。図11B、11Cは、実施形態1のエネルギ変換装置に関する更に他の構成例の製造方法の説明図である。 図12は、実施形態1のエネルギ変換装置の別の構成例の要部概略平面図である。 図13Aは、実施形態1のエネルギ変換装置の更に別の構成例の要部概略平面図である。図13Bは、図13Aの要部概略断面図である。 図14Aは、実施形態2のエネルギ変換装置の要部概略平面図である。図14Bは、実施形態2のエネルギ変換装置の要部概略断面図である。 図15は、実施形態3のエネルギ変換装置の要部概略平面図である。 図16は、実施形態3のエネルギ変換装置の第1変形例の要部概略平面図である。 図17は、実施形態3のエネルギ変換装置の第2変形例の要部概略平面図である。 図18は、従来例の発電装置の構造を示した断面図である。 図19は、図18に示した発電装置の構造を説明するための平面図である。 図20は、図18に示した発電装置の構造を説明するための図である。
 (実施形態1)
 以下では、本実施形態のエネルギ変換装置1について図1A、1B、1C、2~5に基づいて説明する。
 エネルギ変換装置1は、磁石2を備えた磁石ブロック3と、コイル4aを備えたコイルブロック4とを有し、磁石ブロック3とコイルブロック4とが対向配置されている。このエネルギ変換装置1は、磁石ブロック3とコイルブロック4とが両者の対向方向に直交する規定方向において相対的に変位することで生じる電磁誘導により運動エネルギを電気エネルギに変換するものである。なお、本実施形態では、図1Aの上下方向が対向方向であり、図1Aの左右方向を規定方向としてある。
 エネルギ変換装置1は、磁石ブロック3を備えた可動部12と、支持部14と、可動部12と支持部14とを接続している弾性体部15と、を有している。これにより、エネルギ変換装置1は、可動部12が上記規定方向に振動可能となっている。エネルギ変換装置1は、上記規定方向における可動部12の両側の各々に、弾性体部15が設けられている。エネルギ変換装置1は、可動部12の運動エネルギを電気エネルギに変換する機能を有し、電磁誘導型の振動発電装置として用いることができる。
 弾性体部15は、上記規定方向における剛性が、上記規定方向に直交する方向の剛性に比べて小さい。これにより、エネルギ変換装置1は、可動部12の振動方向を上記規定方向に単方向化することが可能となる。エネルギ変換装置1は、上述の可動部12と支持部14と各弾性体部15とを有する振動ブロック11を備えている。振動ブロック11は、可動部12の重心を原点とする直交座標を仮定し、上記規定方向に沿ってx軸の正方向を決め、振動ブロック11の平面視において上記規定方向に直交する方向に沿ってy軸の正方向を決め、可動部12の厚み方向に沿って上記規定方向に直交するz軸の正方向を決めれば、可動部12の振動方向をx軸の正負方向に単方向化することが可能となり、y軸の正負方向やz軸の正負方向への振動成分を抑制することが可能となる。
 したがって、エネルギ変換装置1は、図1Bでみれば、可動部12の振動方向が上記規定方向である左右方向に単方向化され、図1Bの上下方向や可動部12の厚み方向(図1Bの紙面に直交する方向)などへの振動が抑制される。よって、エネルギ変換装置1は、不要な振動成分の発生を抑制することが可能となり、エネルギ変換効率の向上を図ることが可能となる。
 また、エネルギ変換装置1は、振動ブロック11の厚み方向の一面側に配置される第1キャップ21と、振動ブロック11の厚み方向の他面側に配置される第2キャップ31とを備えている。エネルギ変換装置1は、第1キャップ21および第2キャップ31の各々に、上述のコイルブロック4が保持されている。また、エネルギ変換装置1は、第1キャップ21と振動ブロック11との間に配置された枠状の第1スペーサ41と、第2キャップ31と振動ブロック11との間に配置された枠状の第2スペーサ42とを備えている。
 エネルギ変換装置1の各構成要素については、以下に詳細に説明する。
 振動ブロック11は、支持部14の平面視形状を枠状としてある。また、振動ブロック11は、支持部14の内側に可動部本体13が配置されている。この可動部本体13は、支持部14の内側面から離れて配置されている。また、振動ブロック11は、上記規定方向において可動部本体13の両側に弾性体部15が配置されている。また、振動ブロック11は、可動部本体13の平面視形状を枠状としてある。振動ブロック11は、可動部本体13の内側に磁石ブロック3が配置されている。磁石ブロック3は、可動部本体13に固定されている。
 可動部本体13の内周形状は、矩形状である。磁石ブロック3の外周形状は、可動部本体13の内周形状よりも若干小さな矩形状としてある。磁石ブロック3を可動部本体13に固定する方法としては、例えば、接着剤により固定する方法を採用することができる。この場合には、磁石ブロック3の外周面と可動部本体13の内側面との間に接着剤からなる接合部が介在することになる。磁石ブロック3を可動部本体13に固定する方法は、これに限らず、例えば、磁石ブロック3と可動部本体13との間の隙間に別部材を圧入することで固定する方法などを採用することができる。また、磁石ブロック3を可動部本体13に固定する方法は、可動部本体13の外側面側から螺子により固定する方法を採用することもできる。
 可動部本体13と磁石ブロック3とで構成される可動部12の平面視形状は、八角形状としてある。可動部12の平面視形状は、八角形状に限らず、例えば、図6中に示すように矩形状の形状としてもよい。図6に示した振動ブロック11では、可動部本体13を矩形枠状としてある。この振動ブロック11では、可動部本体13の外周形状および内周形状それぞれが大きさの異なる矩形状となっている。また、可動部12の平面視形状は、例えば、円形状や正多角形状としてもよい。
 磁石ブロック3は、複数個(例えば、4個)の磁石2を備えており、これら複数個の磁石2が上記規定方向に並んで配置されている。つまり、磁石ブロック3は、複数個の磁石2がアレイ状に配置されている。磁石2は、永久磁石により構成することが好ましい。永久磁石の材料としては、例えば、ネオジム(NdFeB)、サマリウムコバルト(SmCo)、アルニコ(Al-Ni-Co)、フェライトなどを採用することができる。
 磁石2は、短冊状に形成されている。また、磁石2は、厚み方向の一面側がN極、他面側がS極となるように着磁されている。磁石2を構成する永久磁石は、例えば、磁石材料を切削、研磨などで整形加工した後、パルス着磁法などによって着磁することにより、形成することができる。
 磁石ブロック3は、上述の複数個の磁石2の各々の幅方向が上記規定方向に一致するように配置されている。また、磁石ブロック3は、この磁石ブロック3の厚み方向の両面側それぞれで、上記規定方向においてN極とS極とが交互に並ぶように、複数個の磁石2が配置されている。要するに、磁石ブロック3は、上記規定方向において隣り合う磁石2同士の磁化の向きを逆向きとしてある。なお、磁石ブロック3は、複数個の磁石2が1次元のアレイ状に配置されているが、これに限らず、例えば、2次元のアレイ状に配置された構成としてもよい。
 振動ブロック11は、可動部本体13と支持部14と各弾性体部15とを、例えば、基板10から形成することができる。この基板10としては、磁力線に対して低減衰で且つ電気絶縁性を有する絶縁性基板が好ましく、例えば、高抵抗率のシリコン基板を用いることができる。高抵抗率のシリコン基板は、例えば、抵抗率が100Ωcm以上であることが好ましく、1000Ωcm以上であることがより好ましい。振動ブロック11は、可動部本体13、支持部14および各弾性体部15の材料がシリコンとなる。このような振動ブロック11は、例えば、MEMS(micro electro mechanical systems)の製造技術を利用して製造することができる。この場合、振動ブロック11では、可動部本体13、支持部14および各弾性体部15を一体に形成することができる。要するに、振動ブロック11は、可動部本体13と支持部14と各弾性体部15とが、1枚のシリコン基板から一体に形成された構成とすることができる。これにより、振動ブロック11を形成する際に、可動部本体13、支持部14および各弾性体部15のアセンブリ工程が不要となり、製造が容易になる。また、各弾性体部15と可動部本体13および支持部14とが接着用の樹脂からなる接続部で接続されている場合には、振動時に振動エネルギが接続部において熱エネルギとなって損なわれる。これに対して、可動部本体13と支持部14と各弾性体部15とが、1枚のシリコン基板から一体に形成された構成では、各弾性体部15と可動部本体13および支持部14とが低減衰材料であるシリコンにより一体に形成されているので、振動時のエネルギ損失を低減することが可能となり、エネルギ変換効率を向上することが可能となる。なお、基板10の材料に関して、磁力線に対して影響を及ぼさないという点では、比透磁率が低いほうが好ましい。
 基板10は、高抵抗率のシリコン基板に限らず、例えば、高抵抗率のSOI(Silicon on Insulator)基板などを用いることができる。また、振動ブロック11は、基板10の材料や抵抗率に応じて、適宜の絶縁膜を設けてもよい。
 弾性体部15は、ばねであることが好ましい。これにより、エネルギ変換装置1は、弾性体部15の1個当たりの蓄積エネルギを大きくすることが可能となり、エネルギ変換装置1の小型化を図ることが可能となる。
 弾性体部15は、上記規定方向における可動部12の両側の各々に、複数個(例えば、5個)ずつ並んで設けられていることが好ましい。これにより、エネルギ変換装置1は、図7に示す比較例のように可動部12の両側の各々に弾性体部15が1個ずつ設けられている場合に比べて、可動部12の振動方向の更なる単方向化が可能となり、エネルギ変換効率の更なる向上を図ることが可能となる。更に、エネルギ変換装置1は、個々の弾性体部15にかかる応力を低減することが可能となり、耐久性の向上を図ることが可能となる。複数個ずつの弾性体部15を設ける場合、弾性体部15の数は特に5個に限定するものではない。
 弾性体部15を構成するばねの材料は、半導体であるシリコンや金属などを採用することができるが、金属よりもシリコンであることが好ましい。これにより、エネルギ変換装置1は、弾性体部15を構成するばねの材料が金属である場合に比べて、弾性体部15での振動減衰に起因した運動エネルギの損失を低減することが可能となるから、エネルギ変換効率の向上を図れる。
 弾性体部15の材料としては、シリコンに限らず、例えば、ステンレス(例えば、SUS304など)、鋼、銅、銅合金(真鍮、ベリリウム銅)、Ti合金、Al合金などを採用することができる。弾性体部15の材料は、対数減衰率の低い材料が好ましく、例えば、対数減衰率が0.04以下の材料が好ましい。下記の表1には、各種材料の対数減衰率の値を例示してある。表1中の数値は、参考文献1(“材料の振動減衰能 データブック”、2007年、日本学術振興会「材料の微細組織と機能性」委員会編)に基づいた値である。ただし、SUS304の対数減衰率に関しては、組成が近いFe-22.5%Crの値を引用してある。また、ベリリウム銅の対数減衰率に関しては、銅およびベリリウムそれぞれの値を引用してある。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 上述の対数減衰率が0.04以下の材料とは、表1から分かるように、銅の対数減衰率以下の対数減衰率となる材料を意味している。なお、対数減衰率をδ、振動の1周期当たりの振動エネルギ損失率をΔW/Wとすれば、対数減衰率δは、下記の(1)式で表わすことができる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
 エネルギ変換装置1は、弾性体部15を構成するばねの材料がシリコンであれば、金属である場合に比べて、弾性体部15の耐久性を向上させることが可能となる。また、エネルギ変換装置1は、弾性体部15を構成するばねの材料が、シリコンであることにより、上述の基板10としてシリコン基板を採用し、MEMSなどの製造技術を利用して各々が基板10の一部からなる各弾性体部15を形成することが可能となる。これにより、エネルギ変換装置1は、ばねの形状の弾性体部15において厚み寸法W1(図1C参照)に対する幅寸法H1(図1A参照)の比で表されるアスペクト比を大きくすることが可能となり、また、一筆書きできない形状のばねを採用することも可能となる。
 MEMSなどの製造技術を利用する場合には、リソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して基板10をバルクマイクロマシニングすることにより、ばね形状の弾性体部15の厚み寸法W1を高精度に制御することが可能となり、且つ、ばね形状の弾性体部15の幅寸法H1を基板10の厚みと同じ値とすることが可能となるから、アスペクト比の大きなばね形状の弾性体部15を寸法精度良く形成することが可能となる。
 図1Aに示したエネルギ変換装置1では、弾性体部15の形状として、つづら折れ状のばねの形状を採用しており、ばね形状の弾性体部15の厚み寸法W1を0.4mm、幅寸法H1を1mmとしてある。この場合のアスペクト比は、2.5である。また、この一例の場合には、x軸方向の剛性が約2754N/m、y軸方向の剛性が約3267N/m、z軸方向の剛性が約3146N/mである。つまり、この一例の場合には、上記規定方向における剛性が上記規定方向に直交する方向の剛性に比べて小さい。ただし、これらの数値例は、図1Cに示すように、つづら折れ状のばね形状の弾性体部15自身において、折り返し箇所を2箇所だけ増やし、また、隣り合う部位同士の間隔をW3、x軸方向における弾性体部15全体の長さをX1、y軸方向における弾性体部15全体の長さをY1と規定し、W3=0.12mm、X1=7mm、Y1=7mmとした場合の値である。なお、剛性の測定に関しては、例えば、支持部14を冶具で固定した後、微小引張試験機、あるいはフォースゲージとμメータとを組み合わせたものを用い、可動部12に対してx軸方向、y軸方向およびz軸方向それぞれの力を加えたときの変位を測定することで、ばね定数を算出することができる。
 エネルギ変換装置1は、弾性体部15が上記規定方向における可動部12の両側の各々に、複数個ずつ並んで設けられている場合、各複数個ずつの弾性体部15の全ての材料をシリコンとすることができる。振動ブロック11は、各複数個ずつの弾性体部15のうち少なくとも1個ずつの材料がシリコンであればよく、他の弾性体部15の材料を金属としてもよい。
 弾性体部15を構成するばねの形状は、例えば、つづら折れ状であることが好ましい。この場合、弾性体部15は、図8Aに示すように、平面視形状において折り返し部分が角のないU字状に形成された形状のほうが、図8Bに示すように、平面視形状において折り返し部分に角のあるU字状に形成された形状よりも好ましい。エネルギ変換装置1は、弾性体部15の折り返し部分に角のない形状を採用することにより、弾性体部15の折り返し部分での応力集中に起因した破損やクラックの発生などを抑制することが可能となる。
 また、つづら折れ状の弾性体部15としては、図8Cに示すように、平面視において折り返し部分の厚み寸法W2を他の部位の厚み寸法W1よりも大きくした形状としてもよく、弾性体部15の折り返し部分での応力集中に起因した破損やクラックの発生などを抑制することが可能となる。
 また、つづら折れ状の弾性体部15としては、図8Dに示すように、平面視において折り返し部分間の距離が徐々に短くなる形状としてもよい。
 また、弾性体部15は、平面視において蛇行した形状であれば、つづら折れ状の形状に限らず、例えば、図8Eに示すような波形状(図示例では、平面視で正弦波状)の形状でもよい。
 また、弾性体部15を構成するばねの形状は、つづら折れ状や波形状などの蛇行した形状に限らず、例えば、図9A~9Gのそれぞれに示したような平面形状でもよい。図9A~9Gのそれぞれに示した平面形状の弾性体部15は、いずれも、上記規定方向と上記対向方向とに直交する方向に長いループ部15dを備えた形状である。図9Aの弾性体部15は、ループ部15dの数を1つとし、ループ部15dの形状を矩形枠状とした例である。また、図9Bの弾性体部15は、ループ部15dの数を複数(図示例では、5つ)とし、各ループ部15dの各々の形状を矩形の枠状とした例である。また、図9Cの弾性体部15は、ループ部15dの数を複数(図示例では、5つ)とし、各ループ部15dの各々の形状をレーストラック状とした例である。また、図9Dの弾性体部15は、ループ部15dの数を複数(図示例では、5つ)とし、各ループ部15dの各々の形状をレーストラック状として弧状の部分の厚み寸法を直線状の部分の厚み寸法に比べて大きくした例である。また、図9Eの弾性体部15は、ループ部15dの数を複数(図示例では、5つ)とし、各ループ部15dの各々の形状を菱形の枠状とした例である。また、図9Fの弾性体部15は、ループ部15dの数を複数(図示例では、5つ)とし、各ループ部15dの各々の形状を六角形の枠状とした例である。また、図9Gの弾性体部15は、ループ部15dの数を複数(図示例では、3つ)とし、各ループ部15dの各々の形状を楕円の枠状とした例である。
 可動部本体13の厚み寸法は、各弾性体部15の厚み寸法と同じに設定してあるが、これに限らず、可動部12の所望の質量などに基づいて各弾性体部15の厚みよりも大きくしてもよい。また、可動部本体13の厚み寸法は、各弾性体部15の厚み寸法よりも小さくしてもよく、この場合は、弾性体部15の上記対向方向の剛性を高くすることが可能となる。
 エネルギ変換装置1は、弾性体部15を構成するばねの平面視の形状を、図10に示すような蛇行した形状とした場合、上記規定方向において可動部12と支持部14との間に生じるデッドスペースの面積をより小さくすることが好ましい。これにより、エネルギ変換装置1は、歪みエネルギとして蓄えられるエネルギ量を増加させることが可能となる。よって、エネルギ変換装置1は、歪みエネルギとして蓄えるエネルギ量が同じであれば、弾性体部15の小型化および低背化を図ることが可能となる。金属などの機械加工では、弾性体部15の小型化に関し、弾性体部15の厚み寸法W1を200~300μm程度、折り返した部位間の寸法W3を200~300μm程度よりも小型化するのが難しい。これに対して、マイクロマシニング技術を利用して弾性体部15を形成するようにした場合には、弾性体部15のより一層の小型化を図ることが可能となり、デッドスペースの面積を小さくすることが可能となる。デッドスペースの面積を小さくする設計例としては、例えば、弾性体部15の厚み寸法W1を10μm程度とし、折り返した部位間の寸法W3を10μm程度とすればよく、マイクロマシニング技術を利用して弾性体部15を形成することで実現できる。
 デッドスペースが小さくなるように設計した弾性体部15は、支持部14および可動部本体13と一体に形成してもよいし、図11Aに示すように別体に形成してもよい。弾性体部15が支持部14および可動部本体13と別体である場合には、例えば、支持部14の内側面に、弾性体部15の一端側に設けた第1取付部15bを位置決めする第1位置決め凹部14g(図11B参照)を設けておき、可動部本体13の外側面に、弾性体部15の他端側に設けた第2取付部15cを位置決めする第2位置決め凹部13g(図11C参照)を設けておけばよい。そして、振動ブロック11の製造時には、第1位置決め凹部14gに第1取付部15bを位置決めしてから接着剤で固定し、また、第2位置決め凹部13gに第2取付部15cを位置決めしてから接着剤で固定すればよい。接着剤としては、例えば、エポキシ樹脂などを採用することができる。第1取付部15bおよび第2取付部15cの形状は、T字状としてあるが、特に限定するものではない。また、第1取付部15bと第2取付部15cとは、形状が異なっていてもよい。第1位置決め凹部14gおよび第2位置決め凹部13gの形状は、T字状としてあるが、特に限定するものではない。また、第1位置決め凹部14gと第2位置決め凹部13gとは、形状が異なっていてもよい。
 また、振動ブロック11は、デッドスペースが小さくなるばね形状の弾性体部15の設計例として、図12に示すようなハニカム状の弾性体部15でもよい。振動ブロック11の製造時には、マイクロマシニング技術を利用して弾性体部15を形成することで実現できる。
 振動ブロック11は、弾性体部15をハニカム状とすることで、デッドスペースをより一層低減することが可能となるという利点や、弾性体部15にかかる応力をより分散させることが可能となるという利点がある。これらの利点により、振動ブロック11では、歪みエネルギとして蓄えられるエネルギ量を増加させることが可能となる。
 また、振動ブロック11は、図13A、13Bに示すように、弾性体部15が波板状(コルゲート板状)の形状でもよい。図13A、13Bにおける弾性体部15は、振動ブロック11の厚み方向の一面側(図13Bの上面側)において複数の凹部15eが上記規定方向に並んで等間隔で形成され、振動ブロック11の厚み方向の他面側(図13Bの下面側)において複数の凹部15fが上記規定方向に並んで等間隔で形成されている。また、複数の凹部15eと複数の凹部15fとは、千鳥状に配置されている。このような弾性体部15をマイクロマシニング技術を利用して形成する場合には、まず、弾性体部15の元となるシリコン基板(シリコンウェハ)として主表面が(100)面のシリコン基板を準備する。その後には、シリコン基板の主表面側、裏面側それぞれに第1マスク層、第2マスク層を形成する。第1マスク層は、フォトリソグラフィ技術などを利用して形成されたものであり、シリコン基板の主表面における凹部15eの形成予定領域を露出させるようにパターニングされている。第2マスク層は、フォトリソグラフィ技術などを利用して形成されたものであり、シリコン基板の裏面における凹部15fの形成予定領域を露出させるようにパターニングされている。第1マスク層および第2マスク層は、例えば、レジスト層や、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜などにより構成することができる。
 上述の第1マスク層および第2マスク層を形成した後には、アルカリ系溶液による異方性エッチングを行うことでシリコン基板の主表面側、裏面側それぞれに断面V字状の凹部15e、15fを形成し、その後、第1マスク層および第2マスク層を除去すればよい。アルカリ系溶液としては、TMAH溶液、KOH溶液、エチレンジアミンピロカテコールなどを採用することができる。上述の波板状の弾性体部15の形成方法では、第1マスク層および第2マスク層それぞれのパターンで3次元の加工形状がほぼ決まるので、エッチング時間などの許容範囲が広くなり、工程管理が容易になるという利点や製造が容易になるという利点がある。
 エネルギ変換装置1は、第1スペーサ41の形状と第2スペーサ42の形状とを同じ形状に設定してあることが好ましい。これにより、エネルギ変換装置1は、部品共通化による低コスト化を図ることが可能となる。
 また、第1スペーサ41および第2スペーサ42の外形寸法は、振動ブロック11の外形寸法に合わせてあることが好ましい。
 第1スペーサ41および第2スペーサ42の各々の材料としては、例えば、エンジニヤリングプラスチック(例えば、ポリカーボネートなど)などの樹脂、セラミック、シリコンなどを採用することができる。第1スペーサ41および第2スペーサ42の各々の材料としてシリコンを採用した場合には、第1スペーサ41および第2スペーサ42の各々をシリコン基板から形成することができる。これにより、第1スペーサ41および第2スペーサ42の各々と振動ブロック11の支持部14との接合方法としては、例えば、表面活性化接合法や、共晶接合法や、樹脂接合法などを採用することができる。
 第1キャップ21および第2キャップ31の外形寸法は、振動ブロック11の外形寸法に合わせてあることが好ましい。
 エネルギ変換装置1は、第1キャップ21の形状と第2キャップ31の形状とを同じ形状に設定してあることが好ましい。これにより、エネルギ変換装置1は、部品共通化による低コスト化を図ることが可能となる。
 第1キャップ21および第2キャップ31の各々の材料としては、例えば、エンジニヤリングプラスチック(例えば、ポリカーボネートなど)などの樹脂、セラミック、シリコンなどを採用することができる。第1キャップ21および第2キャップ31の各々の材料としてシリコンを採用した場合には、第1キャップ21および第2キャップ31の各々をシリコン基板から形成することができる。これにより、第1キャップ21および第2キャップ31と、第1スペーサ41および第2スペーサ42それぞれとの接合方法としては、例えば、表面活性化接合法や、共晶接合法や、樹脂接合法などを採用することができる。また、エネルギ変換装置1は、第1スペーサ41および第2スペーサ42を設けずに、第1キャップ21および第2キャップ31を振動ブロック11に固定した構成としてもよい。
 エネルギ変換装置1は、第1キャップ21と第1スペーサ41と振動ブロック11と第2スペーサ42と第2キャップ31とを、複数個(例えば、4個)のねじ(図示せず)により固定するようにしてもよいし、接着剤により固定するようにしてもよいし、固定部材として、ねじと接着剤とを併用してもよい。また、エネルギ変換装置1は、第1キャップ21、第1スペーサ41、振動ブロック11、第2スペーサ42および第2キャップ31それぞれからなる部材のうち、エネルギ変換装置1の厚み方向において隣り合う部材同士に、相互に嵌合可能な構造を設けて嵌合させることで固定するようにしてもよい。
 図1A、1B、1C、2~5に示した構成のエネルギ変換装置1では、第1キャップ21、第1スペーサ41、振動ブロック11、第2スペーサ42および第2キャップ31それぞれの四隅に、固定用のねじを挿通可能な貫通孔21a、41a、11a、42aおよび31aをそれぞれ形成してある。各貫通孔21a、41a、11a、42aおよび31aの平面視での開口形状は、円形状としてある。
 また、振動ブロック11は、可動部本体13から平面視において上記規定方向に直交する方向に突出する2つの突部13bを一体に設けてある。各突部13bの各々は、平面視矩形状に形成されている。また、振動ブロック11は、枠状の支持部14の内側面に、各突部13bの各々を上記規定方向に変位可能とする2つの第1凹部(第1切欠部)14bが形成されている。そして、第1キャップ21および第2キャップ31には、各第1凹部14bの各々の投影領域に、矩形状の貫通孔21b,31bがそれぞれ形成されている。また、第1スペーサ41および第2スペーサ42の内側面には、各第1凹部14bの各々の投影領域に、第2凹部(第2切欠部)41b,42bがそれぞれ形成されている。したがって、本実施形態のエネルギ変換装置1では、外部から貫通孔21b,31bおよび第2凹部41b,42bを通して、突部13bに対して適宜の冶具により外力を与えて可動部12を上記規定方向へ変位させることが可能となっている。これにより、エネルギ変換装置1では、突部13bを変位させた後に冶具を引き抜けば、可動部12が上記規定方向に振動することとなる。
 振動ブロック11は、図1B、4A、4Bおよび5に示すように、支持部14に、上記規定方向への可動部12の変位量を制限するテーパ状のストッパ部14cを設けてあり、可動部12の外周面(可動部本体13の外側面)に、ストッパ部14cと略平行な傾斜面12cを設けてある。支持部14に設けられたストッパ部14cは、支持部14の内側面において上記規定方向に平行な面に対して傾斜している。可動部12に設けられた傾斜面12cは、可動部12の外周面において上記規定方向に平行な面に対して傾斜している。エネルギ変換装置1では、上述のように突部13bに対して適宜の冶具により外力を与えて可動部12を上記規定方向へ変位させる際に、傾斜面12cがストッパ部14cに接触することで可動部12の変位が制限されるから、可動部12の変位量を略一定値とすることが可能となる。また、エネルギ変換装置1では、上記規定方向とは異なる方向への可動部12の変位を抑制することが可能となる。これらにより、エネルギ変換装置1では、外力を与える度に発電出力がばらつくのを抑制することが可能となり、また、外力を与える際に弾性体部15に上記規定方向以外の方向への力が作用するのを抑制することが可能となり、信頼性の向上を図ることが可能となる。なお、図4A中の矢印は、可動部12を変位させる向きの一例を示しており、図4A中の矢印とは逆向きへ変位させることも可能である。また、図5中の矢印は、可動部12の最大変位量(つまり、外部から与えることが可能な最大の変位量)を示している。
 コイルブロック4は、複数個(例えば、5個)のコイル4aを備えている。これら複数個のコイル4aは、上記規定方向に並んで配置され接着剤によりブロック化されている。要するに、コイルブロック4は、コイル4aがアレイ状に配置されたコイルアレイにより構成されている。また、磁石ブロック3は、磁石2がアレイ状に配置された磁石アレイにより構成されている。コイルブロック4のコイル4aの数は、磁石ブロック3の磁石2の数より1だけ多いほうが好ましい。要するに、磁石ブロック3の磁石2の数をm(mは自然数)とすれば、コイルブロック4のコイル4aの数は、m+1とすることが好ましい。また、コイルブロック4におけるコイル4aのピッチと、磁石ブロック3における磁石2のピッチとは同じであることが好ましい。また、コイルブロック4は、対向する磁石ブロック3において隣り合う磁石2同士の境界とコイル4aの中心線(口軸)とが同一平面上に揃うように各コイル4aが配置されていることが好ましい。これにより、エネルギ変換装置1は、エネルギ変換効率を向上させることが可能となる。
 コイル4aは、芯材4bに巻回されたコイル線材により構成されている。コイル線材としては、絶縁被覆付きの銅線を採用することができる。コイル線材は、巻線機により芯材4bに巻き付けて接着剤などにより固定されている。芯材4bの材料としては、例えば、エンジニヤリングプラスチック(例えば、ポリカーボネートなど)などの樹脂や、セラミックなどの絶縁性材料を採用することが好ましい。銅線を被覆する絶縁膜の材料としては、例えば、ウレタン、ホルマール、ポリエステル、ポリエステルイミド、ポリアミドイミドなどを採用することができる。
 芯材4bは、短冊状に形成されている。芯材4bは、厚み方向が上記規定方向に一致し、幅方向が振動ブロック11の厚み方向に一致し、長手方向が平面視において上記規定方向に直交する方向に一致するように配置されている。
 コイルブロック4は、磁石ブロック3との対向面側が平坦化されるように、各コイル4aを各芯材4bの幅方向において磁石ブロック3側の一端部に巻回してある。第1キャップ21に保持されるコイルブロック4は、各芯材4bの幅方向の他端部を、第1キャップ21に形成された複数の位置決め用の貫通孔21cの各々に挿入し固定してある。第1キャップ21にコイルブロック4を組み込む際には、例えば、別途に用意したダミー部材(組立用の冶具)の平坦面に、磁石ブロック3との対向面となる側を突き当てた状態で、各芯材4bを第1キャップ21に固定し、その後、ダミー部材を取り去ればよい。これにより、コイルブロック4では、複数のコイル4aのコイル面が揃うこととなり磁石ブロック3との対向面側が略平坦となる。
 また、第2キャップ31に保持されるコイルブロック4は、各芯材4bの幅方向の他端部を、第2キャップ31に形成された複数の位置決め用の貫通孔31cの各々に挿入し固定してある。第2キャップ31にコイルブロック4を組み込む際には、例えば、別途に用意したダミー部材(組立用の冶具)の平坦面に、磁石ブロック3との対向面となる側を突き当てた状態で、各芯材4bを第2キャップ31に固定し、その後、ダミー部材を取り去ればよい。これにより、コイルブロック4では、複数のコイル4aのコイル面が揃うこととなり磁石ブロック3との対向面側が略平坦となる。
 コイルブロック4において隣り合うコイル4a同士は、第1の導電性接合材で接合され電気的に接続されている。第1の導電性接合材の材料としては、例えば、半田や銀ペーストなどを採用することができる。ここで、隣り合うコイル4a同士は、それぞれ逆巻き方向となるように直列接続されている。また、第1キャップ21および第2キャップ31には、コイルブロック4の両端のコイル4aそれぞれにおいて隣り合うコイル4aに接続されていない側の線端部が電気的に接続される電極(図示せず)が設けられている。線端部と電極とは、第2の導電性接合材で接合され電気的に接続されている。第2の導電性接合材の材料としては、例えば、半田や銀ペーストなどを採用することができる。第2の導電性接合材としては、金属製ねじなどを用いてもよい。
 本実施形態のエネルギ変換装置1では、各コイル4aの各々が芯材4bを備えている(つまり、各コイル4aの各々は、いわゆる有芯コイルである)が、芯材4bを備えていないもの(いわゆる空芯コイル)でもよい。芯材4bを備えない構成とする場合には、例えば、第1キャップ21および第2キャップ31の各々に各コイル4aを各別に位置決めするリブを設ければよい。この場合には、例えばリブにコイル4aが巻装された状態で、リブとコイル4aとを接着剤などで接着すればよい。
 また、各コイル4aの各々は、例えば、平面コイルにより構成してもよい。この場合には、例えば、第1キャップ21および第2キャップ31の各々に平面コイルを形成すればよい。
 平面コイルの材料としては、例えば、銅、金、銀などを採用することができる。また、平面コイルの材料としては、パーマロイ、コバルト基アモルファス合金、フェライトなどを採用してもよい。平面コイルは、蒸着法、スパッタ法などの薄膜形成技術、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを利用して形成することができる。
 以上説明した本実施形態のエネルギ変換装置1では、磁石ブロック3と、コイルブロック4と、を有し、磁石ブロック3とコイルブロック4とが対向配置されている。そして、エネルギ変換装置1は、磁石ブロック3を備えた可動部12と、支持部14と、可動部12と支持部14とを接続している弾性体部15とを有している。また、弾性体部15は、上記規定方向における剛性が上記規定方向に直交する方向の剛性に比べて小さい。しかして、本実施形態のエネルギ変換装置1は、可動部12の振動方向を、磁石ブロック3とコイルブロック4との対向方向に直交する上記規定方向に単方向化することが可能となり、エネルギ変換効率の向上を図ることが可能となる。
 また、エネルギ変換装置1は、第1キャップ21および第2キャップ31の各々に、コイルブロック4が保持されている。これにより、エネルギ変換装置1は、第1キャップ21と第2キャップ31との一方のみにコイルブロック4が保持されている場合に比べて、エネルギ変換効率の向上を図れる。
 また、エネルギ変換装置1は、第1キャップ21に保持されたコイルブロック4における複数個のコイル4aの直列回路と、第2キャップ31に保持されたコイルブロック4における複数個のコイル4aの直列回路とを直列接続することで、出力を高めることも可能となる。
 また、エネルギ変換装置1は、第1キャップ21と振動ブロック11との間に配置された枠状の第1スペーサ41を備えている。これにより、エネルギ変換装置1は、第1キャップ21のコイルブロック4と振動ブロック11の磁石ブロック3との間のギャップ長を、第1スペーサ41の厚みで規定することが可能となる。したがって、エネルギ変換装置1は、第1キャップ21のコイルブロック4と振動ブロック11の磁石ブロック3との間のギャップの狭ギャップ化を図りながらも、第1キャップ21のコイルブロック4と振動ブロック11の磁石ブロック3との接触を防止することが可能となる。エネルギ変換装置1は、第1キャップ21のコイルブロック4と振動ブロック11の磁石ブロック3との間のギャップの狭ギャップ化により、磁束の利用効率の向上を図ることが可能となって、エネルギ変換効率の向上を図ることが可能となる。
 また、エネルギ変換装置1は、第2キャップ31と振動ブロック11との間に配置された枠状の第2スペーサ42を備えている。これにより、エネルギ変換装置1は、第2キャップ31のコイルブロック4と振動ブロック11の磁石ブロック3との間のギャップ長を、第2スペーサ42の厚みで規定することが可能となる。したがって、エネルギ変換装置1は、第2キャップ31のコイルブロック4と振動ブロック11の磁石ブロック3との間のギャップの狭ギャップ化を図りながらも、第2キャップ31のコイルブロック4と振動ブロック11の磁石ブロック3との接触を防止することが可能となる。エネルギ変換装置1は、第2キャップ31のコイルブロック4と振動ブロック11の磁石ブロック3との間のギャップの狭ギャップ化により、磁束の利用効率の向上を図ることが可能となって、エネルギ変換効率の向上を図ることが可能となる。
 エネルギ変換装置1は、可動部12の上記規定方向への振動に伴って発生する電磁誘導によって、交流の誘導起電力が発生する。したがって、エネルギ変換装置1は、発電装置として用いることができる。この場合、エネルギ変換装置1からなる発電装置の開放電圧は、可動部12の振動に応じた交流電圧となる。ここで、エネルギ変換装置1は、上述のように突部13bに冶具などにより外力を与え後に冶具を引き抜けば、可動部12が減衰振動するので、この減衰振動に応じた交流電圧を発生する。また、エネルギ変換装置1は、このエネルギ変換装置1の共振周波数と一致する環境振動(外部振動)を利用して発電させることもできる。環境振動としては、例えば、稼動中のFA(factory automation)機器で発生する振動、車両の走行によって発生する振動、人の歩行によって発生する振動など、種々の環境振動がある。エネルギ変換装置1で発生する交流電圧の周波数は、環境振動の周波数がエネルギ変換装置1の共振周波数と一致する場合、エネルギ変換装置1の共振周波数と同じになる。
 (実施形態2)
 本実施形態のエネルギ変換装置は、実施形態1で説明したエネルギ変換装置1と略同じ基本構成を有しており、図14A、14Bに示すように、振動ブロック11の構成が図6に示した構成と相違している。なお、他の構成要素は実施形態1と同様なので説明を省略する。また、振動ブロック11に関して、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
 本実施形態における振動ブロック11は、図14Aに示すように、弾性体部15の上記規定方向と上記対向方向とに直交する方向への変位を制限する変位制限部16(以下、第1の変位制限部16とも称する)を備えている。これにより、エネルギ変換装置は、可動部12の振動方向の更なる単方向化が可能となり、エネルギ変換効率の更なる向上を図ることが可能となる。
 また、本実施形態における振動ブロック11は、図14Aに示すように、可動部12における上記規定方向の両側に弾性体部15を2つずつ設けてあり、4つの第1の変位制限部16の各々が、支持部14の内側面から各弾性体部15側へ突出して設けられている。第1の変位制限部16は、平面視形状を矩形状とし、長手方向が上記規定方向と平行になるように配置されている。第1の変位制限部16は、平面視形状を矩形状としてあるが、特に限定するものではない。第1の変位制限部16の材料は、支持部14と同じ材料であれば、支持部14と一体に形成することが可能である。第1の変位制限部16は、上記規定方向への可動部12の変位を制限しないように配置することが好ましい。
 また、本実施形態における振動ブロック11は、弾性体部15の上記対向方向への変位を制限する変位制限部17(以下、第2の変位制限部17とも称する)も備えている。これにより、エネルギ変換装置は、可動部12の振動方向の更なる単方向化が可能となり、エネルギ変換効率の更なる向上を図ることが可能となる。第2の変位制限部17は、平面視形状を矩形状としてあるが、特に限定するものではない。振動ブロック11は、4つの第2の変位制限部17の各々が、支持部14の内側面から各弾性体部15に重なるように突出して設けられている。第2の変位制限部17の材料としては、例えば、エンジニヤリングプラスチック(例えば、ポリカーボネートなど)などの樹脂、セラミック、シリコンなどを採用することができる。第2の変位制限部17は、支持部14の内側面に対して接着剤などにより固定すればよい。
 (実施形態3)
 本実施形態のエネルギ変換装置は、実施形態1で説明したエネルギ変換装置1と略同じ基本構成を有しており、図15に示すように、振動ブロック11の構成が図6に示した構成と相違している。なお、他の構成要素は実施形態1と同様なので説明を省略する。また、振動ブロック11に関して、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
 本実施形態における振動ブロック11は、図15に示したように、上記規定方向において可動部12の両側の各々に設けられた複数個ずつの弾性体部15が、上記規定方向に直交する並設方向において弾性体部15の変位を制限するように近接して設けてある。上記並設方向において隣り合う弾性体部15同士は、鏡像の関係となる形状としてある。これにより、エネルギ変換装置は、可動部12の振動方向の更なる単方向化が可能となり、エネルギ変換効率の更なる向上を図ることが可能となる。上述の“近接”とは、上記並設方向において隣り合う弾性体部15同士が接している場合、接しない程度に近づけてある場合の両方を含む概念であり、図15は前者の場合である。また、振動ブロック11は、上記規定方向において可動部12の両側の各々に設けられた複数個ずつの弾性体部15が、上記規定方向に直交する並設方向において弾性体部15の変位を制限するように連結して設けてあってもよい。これにより、エネルギ変換装置は、弾性体部15の上記対向方向の剛性を高めることが可能となる。したがって、エネルギ変換装置は、可動部12の振動方向のより一層の単方向化が可能となり、エネルギ変換効率のより一層の向上を図ることが可能となる。
 本実施形態のエネルギ変換装置の第1変形例は、実施形態1で説明したエネルギ変換装置1と略同じ基本構成を有しており、図16に示すように、振動ブロック11の構成が図6に示した構成と相違している。なお、第1変形例の他の構成要素は実施形態1と同様なので説明を省略する。また、振動ブロック11に関して、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
 第1変形例における振動ブロック11は、図16に示したように、上記規定方向において可動部12の両側の各々に設けられた複数個ずつの弾性体部15が、上記規定方向に直交する並設方向において弾性体部15の変位を制限するように近接して設けてある。これにより、第1変形例のエネルギ変換装置は、可動部12の振動方向の更なる単方向化が可能となり、エネルギ変換効率の更なる向上を図ることが可能となる。
 本実施形態のエネルギ変換装置の第2変形例は、実施形態1で説明したエネルギ変換装置1と略同じ基本構成を有しており、図17に示すように、振動ブロック11の構成が図6に示した構成と相違している。なお、第2変形例の他の構成要素は実施形態1と同様なので説明を省略する。また、振動ブロック11に関して、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
 第2変形例における振動ブロック11では、図17における上下方向を、可動部12の所望の振動方向である規定方向としてあり、磁石ブロック3における複数個の磁石2の並設方向および各弾性体部15の形状が実施形態1とは相違する。ただし、磁石ブロック3の磁石2が上記規定方向に並設されている点は、実施形態1と同様である。また、各弾性体部15に関しても上記規定方向における剛性が上記規定方向に直交する方向の剛性に比べて小さい点は、実施形態1と同様である。また、実施形態1において説明したコイルブロック4について図示していないが、コイルブロック4における複数のコイル4aの並設方向を上記規定方向に一致させる点は、実施形態1と同様である。しかして、第2変形例のエネルギ変換装置は、実施形態1と同様、可動部12の振動方向を、上記規定方向に単方向化することが可能となり、エネルギ変換効率の向上を図ることが可能となる。
 ところで、上述の各実施形態1~3、第1変形例および第2変形例では、可動部12が磁石ブロック3を備え、第1キャップ21および第2キャップ31の各々がコイルブロック4を備えているが、これらに限らず、可動部12がコイルブロック4を備え、第1キャップ21および第2キャップ31の少なくとも一方が磁石ブロック3を備えた構成としてもよい。また、弾性体部15は、ばね形状に限らず、ゴムや樹脂などにより形成してもよい。

Claims (8)

  1.  磁石を備えた磁石ブロックと、
     コイルを備えたコイルブロックと、
     を有し、
     前記磁石ブロックと前記コイルブロックとが対向配置され、
     前記磁石ブロックと前記コイルブロックとが対向方向に直交する規定方向において相対的に変位することで生じる電磁誘導により運動エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換装置であって、
     前記磁石ブロックと前記コイルブロックとの一方を備えた可動部と、
     支持部と、
     前記可動部と前記支持部とを接続している弾性体部と、
     を備え、
     前記弾性体部は、前記規定方向における剛性が前記規定方向に直交する方向の剛性に比べて小さく、
     前記規定方向における前記可動部の両側の各々に、複数個ずつ並んで設けられている
     ことを特徴とするエネルギ変換装置。
  2.  前記弾性体部は、ばねである
     ことを特徴とする請求項1記載のエネルギ変換装置。
  3.  前記ばねの材料は、シリコンである
     ことを特徴とする請求項2記載のエネルギ変換装置。
  4.  前記可動部は、前記磁石ブロックと前記コイルブロックとの一方を囲む可動部本体を備え、
     前記可動部本体と前記支持部と前記弾性体部とは、1枚のシリコン基板から一体に形成されてなる
     ことを特徴とする請求項3記載のエネルギ変換装置。
  5.  前記ばねの形状は、つづら折れ状である
     ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のエネルギ変換装置。
  6.  前記ばねの形状は、前記規定方向と前記対向方向とに直交する方向に長いループ部を備えた形状である
     ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載のエネルギ変換装置。
  7.  前記弾性体部の前記規定方向と前記対向方向とに直交する方向への変位を制限する変位制限部を備える
     ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のエネルギ変換装置。
  8.  前記可動部の前記両側の各々に設けられた複数個ずつの前記弾性体部は、前記規定方向に直交する並設方向において前記弾性体部の変位を制限するように近接もしくは連結して設けてある
     ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のエネルギ変換装置。
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