JP4330416B2 - 遊技機用基板ケース - Google Patents
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Description
しかし、悪質な不正行為者は、封印部材を偽造して交換し、不正にケースが開けられた形跡を隠して主基板への不正行為を行うことがあった。
また、封印手段として、ケース内に密封された空間内で係合するフックを用いることも提案されているが、フックが正常にロック状態にあるか(嵌っているか)否かが外観から判別しにくく、フックを係合させない状態でケースを閉じてしまうと、ケース開閉の履歴がわかりにくいという問題があった。
請求項1の発明は、遊技機本体側に設けられ、基板が取り付けられるベース部材と、前記ベース部材に取り付けられる蓋部材(30)と、前記ベース部材又は前記蓋部材と一体成型された第1のロック部材(40)と、前記遊技機本体に固定され、前記第1のロック部材と係合する第2のロック部材(50)と、前記ベース部材と前記蓋部材とによって密封され、前記第1のロック部材と前記第2のロック部材とが内部空間で係合するロック部収容部(60)と、前記ロック部収容部と一体に形成され、破壊したら前記第1のロック部材と前記第2のロック部材との係合を解除できるようになる窓部(61)と、を備え、前記第1のロック部材は、複数個設けられ、前記第2のロック部材は、前記第1のロック部材の複数個設けられたうちのいずれかと係合する位置に選択的に、前記遊技機本体に対し固定され、前記ロック部収容部及び前記窓部は、前記第1のロック部材の複数個設けられたうちのそれぞれに設けられることを特徴とする遊技機用基板ケースである。
(1)第1のロック部材がベース部材又は蓋部材と一体成型されているので、ロック部材 の複製が困難である。
(2)第1のロック部材と第2のロック部材とがロック部収容部の内部空間で係合するよ うにしたので、外部から一切触ることができず、解除工作を未然に防ぐことができ る。
(3)確認用窓部がロック部収容部と一体に形成され、破壊することによって第1のロッ ク部材と第2のロック部材との係合を解除できるようにしたので、ロックの状態を いつでも簡単に確認できるとともに、ロック解除の痕跡が確実に残せるようになっ た。
図1は、本発明による遊技機用基板ケースの実施例の全体を示す斜視図である。図1(B)2は、図1(A)のB部を拡大した図である。
本実施例の遊技機用基板ケース10は、下ケース20と、上ケース30と、セーフティーロックフック40と、フックホルダー50と、ロック部収容部60などとを備えている。
上ケース30は、内部の左右2カ所に、ロック用ヒンジ部材32が設けられている。
なお、93は本体封印シール、94,95はケース封印シール、96はセーフティーロック使用記録紙である。
ロック部収容部60は、セーフティーロックフック40とフックホルダー50とが内部空間で係合する部分であり、このロック部収容部60と一体に形成され、破壊することによってセーフティーロックフック40とフックホルダー50との係合を解除できるセーフティーロック確認窓61が設けられている。このセーフティーロック確認窓61は、ケース正面に設けられ、正面から容易に確認できるように、透明又は半透明な材料によって作製されている。
セーフティーロック確認窓61は、ロック部収容部60と薄肉部で一体化されており、必要なロック解除時には、ドライバー等の簡易工具で容易に取り外すことができる。
基板部71は、セーフティーロックフック72の一方の端部が一体となっており、下ケース20と同一材料の凸部23に、その孔部74を通したのち、凸部23を溶融することによって固定される。セーフティーロックフック72は、他方の端部に上ケース30に嵌合されるフック部(留め具部)73を有している。
また、セーフティーロック部材70は、ナイロン、ポリプロピレン等の難接着材料でできており、不正行為の再接着を困難にしている。
これらのうち、位置B〜位置Eに対して、セーフティーロックフック40とフックホルダー50とのロックを適用した。これらの位置が、取り扱い上再締結作業が必要な位置だからである。また、位置A,Fに対して、セーフティーロックフック72のロックを適用した。
まず、図2に示すように、本体封印シール93を剥がして、本体封印用ヒンジ部材92aを矢印G方向に回転する。
次に、図3に示すように、セーフティーロック確認窓61(B)の切断箇所62,62に、マイナスドライバー101を矢印Hの方向に差し込み、ハンマー102で叩き割り、セーフティーロック確認窓61(B)を取り外す。
図4に示すように、セーフティーロックフック40(B)のバネ部41を、マイナスドライバー101等で折り曲げて、フックホルダー50から右(矢印J)へ押し出し、本体90から基板ケース10を取り外す。
図6に示すように、ケース封印シール94,95(図1参照)を剥がし、上ケース30の左右2カ所のロック用爪31を解除し(矢印K)、下ケース20のロック用ヒンジ部材32を回転させ、上ケース30を取り外し、検査治具104等を用いて主基板80の検査を行う。なお、81は主基板80の外部コネクタである。
まず、図7に示すように、主基板80の検査が終了したら、上ケース30のロック用ヒンジ部材32を、下ケース20のロック用ヒンジ部材(不図示)へ引っかけ、これを中心に回転させ、上ケース30のロック用爪31を、下ケース20のロック用孔21へ押し込み(矢印L)、ロックする。
図8に示すように、フックホルダー固定ネジ51を取り外し、フックホルダー50を、主基板固定金具92のすぐ下の段へ引っかける。そして、取り外したネジ51で、フックホルダー50を固定する。
図9示すように、基板ケース10を、左右の主基板固定金具91、92にはめ込み、左に押し込む。セーフティーロック確認窓61から、セーフティーロック40(C)が、フックホルダー50に、はまっていることを確認できる。
尚、故障等でメーカーへ主基板を返送する場合には、主基板ケースを本体から取り外し、図10に示すように、セーフティーロックフック72(F)を、上ケース30の穴に、プラスドライバー等で押し込んでロックし、メーカーへ返送する。
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)セーフティーロックフック40は、上ケース30と一体成型された例で説明したが 、下ケース20に一体成型されていてもよい。
20 下ケース
30 上ケース
40 セーフティーロックフック
50 フックホルダー
60 ロック部収容部
61 確認用窓部
70 セーフティーロック部材
Claims (4)
- 遊技機本体側に設けられ、基板が取り付けられるベース部材と、
前記ベース部材に取り付けられる蓋部材と、
前記ベース部材又は前記蓋部材と一体成型された第1のロック部材と、
前記遊技機本体に固定され、前記第1のロック部材と係合する第2のロック部材と、
前記ベース部材と前記蓋部材とによって密封され、前記第1のロック部材と前記第2のロック部材とが内部空間で係合するロック部収容部と、
前記ロック部収容部と一体に形成され、破壊したら前記第1のロック部材と前記第2のロック部材との係合を解除できるようになる窓部と、
を備え、
前記第1のロック部材は、複数個設けられ、
前記第2のロック部材は、前記第1のロック部材の複数個設けられたうちのいずれかと係合する位置に選択的に、前記遊技機本体に対し固定され、
前記ロック部収容部及び前記窓部は、前記第1のロック部材の複数個設けられたうちのそれぞれに設けられること
を特徴とする遊技機用基板ケース。 - 請求項1に記載の遊技機用基板ケースにおいて、
前記窓部は、透明又は半透明な材料によって作製され、前記第1のロック部材及び前記第2のロック部材の係合状態を外部から確認できること
を特徴とする遊技機用基板ケース。 - 請求項1又は請求項2に記載の遊技機用基板ケースにおいて、
前記ベース部材及び前記蓋部材にわたして設けられ、軟質材料を有するストリップ状の封印部を有し、
前記封印部の一方の端部は、前記ベース部材の材料を溶融することによって固定され、
前記封印部の他方の端部は、前記蓋部材に嵌合される留め具部を有すること
を特徴とする遊技機用基板ケース。 - 請求項1又は請求項2に記載の遊技機用基板ケースにおいて、
前記ベース部材及び前記蓋部材にわたして設けられ、軟質材料を有するストリップ状の封印部を有し、
前記封印部の一方の端部は、前記蓋部材の材料を溶融することによって固定され、
前記封印部の他方の端部は、前記ベース部材に嵌合される留め具部を有すること
を特徴とする遊技機用基板ケース。
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