JP4328981B2 - 圧電振動子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電振動子製造方法に関する。
時計やマイコンなどの情報機器では、クロックモジュールの発振器部分に、従来の設計資産や省電力性を生かすために、音叉型の32kHz水晶振動子が用いられている。しかしながら、音叉型の32kHz水晶振動子の場合、音叉の腕長さが数mmになり、パッケージを含めた全体の長さは10mm近くになる場合がある。
最近では、水晶ではなく、シリコン基板上に、圧電体薄膜を上下の電極で挟んだ駆動部を設けた圧電振動子が開発されるようになってきた。このような圧電振動子としては、ビーム状構造のもの(特許文献1の図1参照)や、ビーム2本を備える音叉型のもの(特許文献2の図1参照)が知られている。このような圧電振動子においても、シリコン基板の厚さをせいぜい100μm程度にしかできないため、数十kHz帯での共振周波数を得る場合、ビームの腕長さが数mm以上になり、クロックモジュールの小型化が困難な場合がある。
特開2005−291858号公報 特開2005−249395号公報
本発明の目的は、極めて小型で、例えば数十kHz帯の共振周波数を得ることができる圧電振動子製造方法を提供することにある。
本発明に係る圧電振動子の製造方法は、
基板の上方に第1半導体層を形成する工程と、
前記第1半導体層の上方に第2半導体層を形成する工程と、
支持部の形成領域における前記第2半導体層および前記第1半導体層を除去して、前記基板を露出させる第1開口部を形成する工程と、
前記第1開口部内に前記支持部を形成する工程と、
前記第2半導体層の上方に振動部の屈曲振動を生成する駆動部を形成する工程と、
前記第2半導体層をパターニングして、前記支持部を基端とし他端を該支持部に接しないように設けられた前記振動部、および、前記第1半導体層を露出させる第2開口部を形成する工程と、
前記第2開口部により露出した部分から前記第1半導体層をエッチング法により除去して、少なくとも前記振動部の下方に空隙部を形成する工程と、を含み、
前記駆動部を形成する工程は、
第1電極を形成する工程と、
前記第1電極の上方に圧電体層を形成する工程と、
前記圧電体層の上方に第2電極を形成する工程と、を有する。
本発明に係る圧電振動子の製造方法では、前記振動部は、前記第2半導体層をパターニングすることによって得られる。前記第2半導体層は、前記第1半導体層の上方に非常に薄く成膜されることができるため、この圧電振動子の製造方法によれば、前記振動部の厚さを非常に薄くすることができる。これにより、クロックモジュールに用いられる発振器の共振周波数を生成する圧電振動子において、前記振動部の長さを短くすることができる。即ち、例えば水晶を用いた圧電振動子などに比べて、圧電振動子を小型化することができる。
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下「A」という)の「上方」に他の特定のもの(以下「B」という)を形成する」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A上に直接Bを形成するような場合と、A上に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。
本発明に係る圧電振動子の製造方法において、
前記第1半導体層の除去工程では、前記第1半導体層のエッチング速度は、前記基板、前記振動部、および前記支持部のいずれのエッチング速度よりも早いことができる。
本発明に係る圧電振動子の製造方法において、
前記第1半導体層は、シリコンゲルマニウムからなるように形成され、
前記基板、前記振動部、および前記支持部は、シリコンからなるように形成されることができる。
本発明に係る圧電振動子の製造方法において、
前記振動部の厚さは、100nm以下となるように形成されることができる。
本発明に係る圧電振動子の製造方法において、
前記振動部の長さは、100μm以下となるように形成されることができる。
なお、本発明において、前記振動部の長さとは、平面視における前記振動部の固定端から自由端までの距離をいう。また、前記振動部の長さ方向に直交する方向の前記振動部の両端の距離を、前記振動部の幅という。また、例えば、前記圧電体層の長さとは、前記振動部の長さ方向の前記圧電体層の長さをいい、前記圧電体層の幅とは、前記振動部の幅方向の前記圧電体層の幅をいう。
本発明に係る圧電振動子の製造方法において、
共振周波数が、2の13乗Hz(8.192kHz)以上、2の15乗Hz(32.768kHz)以下となるように形成されることができる。
本発明に係る圧電振動子は、
基板と、
前記基板の上方に形成された支持部と、
一端を前記支持部に固定し他端を自由にした振動部と、
前記振動部の上方に形成され、該振動部の屈曲振動を生成する駆動部と、を含み、
前記駆動部は、
第1電極と、
前記第1電極の上方に形成された圧電体層と、
前記圧電体層の上方に形成された第2電極と、を有し、
前記振動部は、前記支持部とは異なる物質からなる。
なお、本発明において、状態が異なる物質、例えば、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコンなどは、異なる物質として扱うものとする。
本発明に係る圧電振動子において、
前記振動部は、半導体からなり、
前記支持部は、絶縁体からなることができる。
本発明に係る圧電振動子において、
前記振動部は、単結晶シリコンからなり、
前記支持部は、多結晶シリコンまたはアモルファスシリコンからなることができる。
以下、本発明に好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. まず、本実施形態に係る圧電振動子100について説明する。図1は、本実施形態に係る圧電振動子100を概略的に示す平面図であり、図2は、圧電振動子100を概略的に示す断面図である。なお、図2は、図1のII−II線断面図である。また、図1では、便宜上、後述する下地層5および保護層6の記載を省略している。
圧電振動子100は、図1および図2に示すように、基板2と、支持部4と、振動部10と、駆動部20と、を含む。
基板2としては、例えば半導体基板などを用いることができる。半導体基板としては、例えば単結晶シリコン基板などが挙げられる。基板2内には、例えば各種の半導体回路(図示せず)を作り込むことができる。基板2としてシリコン基板を用いることが、一般的な半導体製造技術を利用できる点で有利である。
支持部4は、振動部10を支持することができる。支持部4は、例えば図示のような矩形の枠状に形成される。
振動部10の一端は、支持部4の内側に固定されており、他端は自由にされている。振動部10は、例えば1本のビームから構成されており、圧電振動子100は、ユニモルフ型であることができる。振動部10の平面形状は、例えば矩形(長方形および正方形)であり、図示の例では長方形である。振動部10の厚さは、例えば10nm以上100nm以下である。振動部10の厚さは、圧電振動子100の小型化のためには、100nm以下であることが望ましい。振動部10の長さは、例えば10μm以上100μm以下である。
振動部10は、例えば支持部4と同じ物質からなることができる。振動部10および支持部4は、例えば半導体からなることができる。半導体としては、例えば単結晶シリコンなどが挙げられる。
また、振動部10は、例えば支持部4とは異なる物質からなることもできる。例えば、図3に示すように、振動部10が半導体からなり、支持部4が絶縁体からなることができる。図3は、この場合の圧電振動子100を概略的に示す断面図である。半導体としては、例えば単結晶シリコンなどが挙げられる。絶縁体としては、例えば酸化シリコン(SiO)などが挙げられる。また、例えば、振動部10が単結晶シリコンからなり、支持部4が多結晶シリコンやアモルファスシリコンからなることもできる。
振動部10は、図2に示すように、後述する第1半導体層60を除去して形成された空隙部80上に形成されている。空隙部80は、基板2上に設けられている。空隙部80は、支持部4に囲繞されている。空隙部80の平面形状は、例えば矩形であり、図示の例では長方形であり、その長手方向は、振動部10の長さ方向と同じ方向(X方向)である。
振動部10の周りには、振動部10の振動を許容する開口部42が形成されている。開口部42は、振動部10と支持部4との間に設けられている。開口部42および振動部10は、平面視(図1)において一体的に見ると、例えば、空隙部80に一致している。
駆動部20は、振動部10上に形成されている。駆動部20は、振動部10の屈曲振動を生成する。駆動部20は、図1に示すように、例えば1本のビームに対して1つ設けられていることができる。駆動部20の平面形状は、例えば矩形であり、図示の例では長方形であり、その長手方向は、振動部10の長さ方向と同じ方向(X方向)である。駆動部20は、図2に示すように、振動部10の上方に形成された第1電極22と、第1電極22上に形成された圧電体層24と、圧電体層24上に形成された第2電極26と、を有する。駆動部20は、さらに、振動部10と第1電極22との間に形成された下地層5を有することができる。駆動部20の主要部は、例えば図1および図2に示すように、振動部10の固定端側の上に形成されており、駆動部20の一部(より具体的には下地層5および第1電極22)は、例えば支持部4の上にも形成されている。下地層5は、例えば振動部10の上面および支持部4の上面を覆っていることができる。
下地層5は、酸化シリコン(SiO)層、窒化シリコン(Si)層等の絶縁層である。下地層5は、例えば2層以上の複合層で構成されていても良い。
第1電極22としては、例えば白金(Pt)層などを用いることができる。第1電極22の厚さは、十分に低い電気抵抗値が得られる厚さであれば良く、例えば10nm以上100nm以下とすることができる。
圧電体層24は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O:PZT)、チタン酸ジルコン酸鉛固溶体などの圧電材料からなることができる。チタン酸ジルコン酸鉛固溶体としては、例えばニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O:PZTN)などが挙げられる。圧電体層24の厚さは、振動部10の厚さの等倍程度であることが望ましい。この範囲の厚さであることにより、ビームを十分に振動させる駆動力が確保されることができる。例えば、振動部10の厚さを10nm以上100nm以下とした場合、圧電体層24の厚さは10nm以上100nm以下とすることができる。
第2電極26は、例えば白金(Pt)層などを用いることができる。第2電極26の厚さは、十分に低い電気抵抗値が得られる厚さであれば良く、例えば10nm以上100nm以下とすることができる。
なお、図示の例では、駆動部20において、第1電極22と第2電極26の間には圧電体層24のみが存在するが、両電極22,26間に圧電体層24以外の層を有していても良い。圧電体層24の膜厚は、共振条件に応じて適宜変更することができる。
本実施形態に係る圧電振動子100では、駆動部20に交互に逆向きの電界を印加することにより、振動部10を上下方向(Z方向)に屈曲振動させることができる。
本実施形態に係る圧電振動子100の共振周波数は、2の13乗Hz(8.192kHz)以上、2の15乗Hz(32.768kHz)以下であることができる。例えば32.768kHz(単に「32kHz」ともいう)の共振周波数は、クロックモジュールに適している。共振周波数を215=32.768kHzとすることにより、15段のフリップフロップ回路で分周して1Hzの信号を発生させることができる。また、共振周波数を213=8.192kHzから215=32.768kHzまでの範囲で設定することにより、フリップフロップ回路を15段だけではなく、14段、さらには13段とすることができ、消費電力の低減を図ることができる。また、消費電力の観点から、フリップフロップ回路を16段とすることも可能であるため、本実施形態に係る圧電振動子100の共振周波数は、2の16乗Hz(65.536kHz)以下であることもできる。
2. 次に、本実施形態に係る圧電振動子100の製造方法の一例について図面を参照しながら説明する。図4〜図8は、本実施形態の圧電振動子100の一製造工程を概略的に示す断面図であり、それぞれ図2に示す断面図に対応している。また、図9は、本実施形態の圧電振動子100の一製造工程を概略的に示す平面図であり、図10は、本実施形態の圧電振動子100の一製造工程を概略的に示す断面図である。なお、図10は、図9のX−X線断面図である。
(1)まず、図4に示すように、基板2上に第1半導体層60を形成する。第1半導体層60は、例えばシリコンゲルマニウム(SiGe)からなるように形成される。例えば、第1半導体層60としてSiGeを用い、基板2としてSiを用いることにより、第1半導体層60と基板2との間の格子整合を得ることができ、結晶性の良好な第1半導体層60を形成することができる。第1半導体層60は、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などにより成膜される。
(2)次に、図4に示すように、第1半導体層60上に第2半導体層11を形成する。第2半導体層11は、例えばシリコン(Si)からなるように形成される。例えば、第2半導体層11としてSiを用い、第1半導体層60としてSiGeを用いることにより、第2半導体層11と第1半導体層60との間の格子整合を得ることができ、結晶性の良好な第2半導体層11を形成することができる。また、第2半導体層11内には、基板2と同様に、例えば各種の半導体回路(図示せず)を作り込むことができる。第2半導体層11としてシリコンを用いることが、一般的な半導体製造技術を利用できる点で有利である。第2半導体層11は、CVD法などにより成膜される。
(3)次に、図4に示すように、第2半導体層11上に酸化物層7を形成することができる。酸化物層7は、例えば酸化シリコン(SiO)からなるように形成される。酸化物層7は、熱酸化法などにより成膜される。
(4)次に、図5に示すように、酸化物層7、第2半導体層11、および第1半導体層60をパターニングし、基板2を露出させる第1開口部40を形成する。これにより、支持部4(図1および図2参照)の形成領域における第2半導体層11および第1半導体層60が除去される。酸化物層7、第2半導体層11、および第1半導体層60のパターニングには、例えばフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いることができる。
(5)次に、第1開口部40内に、基板2の露出上面、第1半導体層60の露出側面、および第2半導体層11の露出側面を覆うように、支持部4を形成する。例えば、支持部4は、図6に示すように、第1開口部40のうち、第2半導体層11の上面の位置までのすべてを埋め込むように形成されることができる。また、図示しないが、例えば、支持部4を薄く形成し、支持部4の上面の一部の位置が第2半導体層11の上面の位置よりも下になるように、支持部4を形成することもできる。支持部4は、CVD法などにより成膜される。
支持部4は、例えばシリコン(Si)からなるように形成される。例えば、支持部4と基板2の双方にSiを用いることにより、支持部4を基板2上にエピタキシャル成長させることができ、結晶性の良好な支持部4を形成することができる。また、例えば、支持部4としてSiを用い、第1半導体層60としてSiGeを用い、第2半導体層11としてSiを用いることにより、第1半導体層60の側面および第2半導体層11の側面から支持部4をエピタキシャル成長させることができる。これにより結晶性の良好な支持部4を形成することができる。
また、例えば、支持部4を形成した後、支持部4の上にさらに被覆層(図示せず)を成膜することができる。被覆層と支持部4は、1つの工程で一気に成膜されることができる。被覆層は、酸化物層7を覆うように形成されることができる。この場合には、被覆層を成膜した後、例えば化学的機械的研磨(CMP)法によって、酸化物層7が露出するまで被覆層を研磨することができる。酸化物層7は、CMP法のストッパ層として用いられることができる。
次に、酸化物層7をウェットエッチング法などにより除去することができる。
(6)次に、図7に示すように、第2半導体層11および支持部4の上の全面に下地層5を形成することができる。下地層5は、熱酸化法、CVD法、スパッタ法などにより成膜される。
(7)次に、図8に示すように、第2半導体層11の上方に駆動部20を形成する。具体的には、下地層5上に駆動部20を構成する第1電極22、圧電体層24、および第2電極26を形成する。
まず、下地層5上の全面に、第1電極22、圧電体層24、および第2電極26をこの順に成膜する。第1電極22は、蒸着法、スパッタ法などにより成膜される。圧電体層24は、溶液法(ゾルゲル法)、レーザーアブレーション法、蒸着法、スパッタ法、CVD法などにより形成される。第2電極26は、蒸着法、スパッタ法、CVD法などにより形成される。
次に、例えば第2電極26および圧電体層24をパターニングして、所望の形状にすることができる。パターニングには、例えばフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いることができる。
次に、例えば第1電極22をパターニングして、所望の形状にすることができる。パターニングには、例えばフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いることができる。
(8)次に、駆動部20および下地層5の表面を覆う保護層6(図10参照)を形成することができる。保護層6は、CVD法などにより成膜される。
次に、第2半導体層11を所望の形状にパターニングして、振動部10および第2開口部42を形成する。振動部10は、第2半導体層11を刳り貫いて第1半導体層60の上面を露出させる第2開口部42を形成することにより得られる。振動部10は、支持部4の内側を基端として、振動部10のその他の端が支持部4に接しないように設けられる。
具体的には、まず、基板2の上方の全面にレジストを塗布した後、フォトリソグラフィ法により該レジストをパターニングすることにより、図9および図10に示すように、第2開口部42以外の領域を覆うレジスト層90を形成する。第2開口部42上には、レジストに開けられたレジスト開口部92が形成される。次に、レジスト層90をマスクとして、ドライエッチング法などにより保護層6の一部、下地層5の一部、および第2半導体層11の一部を除去する。このエッチング工程においては、第1半導体層60をエッチングストッパ層として用いることができる。即ち、第2半導体層11をエッチングする際には、第1半導体層60のエッチング速度は、第2半導体層11のエッチング速度よりも遅い。
このようにして、振動部10および第2開口部42を形成することができる。
次に、例えば、第1半導体層60を所望の形状にパターニングして、第3開口部81を形成することができる。具体的には、例えば、レジスト層90をマスクとして、ドライエッチング法などにより第1半導体層60の一部を除去し、第1半導体層60を刳り貫いて基板2を露出させる第3開口部81を形成する。このエッチング工程においては、基板2をエッチングストッパ層として用いることができる。即ち、第1半導体層60をエッチングする際には、基板2のエッチング速度は、第1半導体層60のエッチング速度よりも遅い。なお、第3開口部81と上述した第2開口部42は、1つの工程で一気に形成しても良い。
(9)次に、第2開口部42および第3開口部81により露出した部分から第1半導体層60をエッチング法により除去して、少なくとも振動部10の下に空隙部80(図1および図2参照)を形成する。空隙部80は、振動部10の自由端10aに対する機械的拘束力が無くなった状態(後述する)で振動部10が屈曲振動できるように形成される。空隙部80は、例えば、振動部10および第2開口部42の下に形成される。
この第1半導体層60の除去工程では、第1半導体層60のエッチング速度は、基板2、振動部10、および支持部4のいずれのエッチング速度よりも早い。これにより、基板2、振動部10、および支持部4がエッチングされるのを抑えることができ、第1半導体層60を選択的に除去することができる。例えば、第1半導体層60がSiGeからなり、基板2、振動部10、および支持部4がSiからなる場合には、例えばフッ化水素酸と硝酸の混合溶液(フッ硝酸)を用いたウェットエッチング法により第1半導体層60を選択的に除去することができる。この場合には、SiのSiGeに対するエッチング選択比を、1:100〜10000程度にすることができる。また、第1半導体層60がSiGeからなり、基板2、振動部10、および支持部4がSiからなる場合には、例えば四フッ化炭素(CF)のガスを用いたドライエッチング法により第1半導体層60を選択的に除去することもできる。
次に、レジスト層90をアッシングにより除去する。レジスト層90を除去することにより、振動部10の自由端10aに対する機械的拘束力が無くなり、振動部10が十分に振動できるようになる。
(10)以上の工程により、図1および図2に示すように、本実施形態の圧電振動子100が形成される。
3. 本実施形態の圧電振動子100の製造方法では、振動部10は、第2半導体層11をパターニングすることによって得られる。第2半導体層11は、第1半導体層60上に非常に薄く成膜されることができるため、本実施形態の圧電振動子100の製造方法によれば、振動部10の厚さを非常に薄くすることができる(例えば100nm以下)。これにより、クロックモジュールに用いられる発振器の共振周波数を生成する圧電振動子100において、振動部(ビーム)10の長さを短くすることができる。即ち、例えば水晶を用いた圧電振動子などに比べて、本実施形態に係る圧電振動子100を小型化することができる。例えば、32kHzの共振周波数を用いる場合には、振動部10の厚さを100nm以下、振動部10の長さを100μm以下、圧電振動子100のパッケージ長さを1mm以下とすることができる。
本実施形態に係る圧電振動子100の具体例としては、第1電極22の厚さは50nm、圧電体層24の厚さは100nm、第2電極26の厚さは50nm、駆動部20の厚さは200nm、振動部10の厚さは100nm、振動部10のビーム長さは80nm、ビーム幅は40nmである。この構成の圧電振動子100について、有限要素法によって運動方程式を解いてシミュレーションすると、屈曲振動の共振周波数は32kHzとなった。
また、本実施形態の圧電振動子100の製造方法によれば、基板2として例えば安価なSi基板などを用いて圧電振動子100を形成することができる。従って、例えば高価なSOI基板などを用いずに済むため、製造コストを削減することができる。
また、本実施形態のユニモルフ型の圧電振動子100では、共振周波数は、振動部10の厚さに比例する。従って、この圧電振動子100によれば、共振周波数を振動部10の厚さによって調整することができる。例えば、振動部が音叉形状を有する場合には、共振周波数は、振動部の幅に比例する。従って、音叉型の圧電振動子では、共振周波数を低くするためには、振動部の幅を小さくして対応することができるが、加工技術の限界がある場合がある。これに対し、本実施形態のユニモルフ型の圧電振動子100では、共振周波数を低くするためには、振動部10の厚さを薄くして対応することができる。従って、振動部10の加工技術の限界によらずに、所望の共振周波数を得ることができる。
また、本実施形態のユニモルフ型の圧電振動子100では、1本のビーム(振動部)10に対して1つの駆動部20が設けられている。このため、本実施形態の圧電振動子100は、構造的に小型化に有利である。
なお、本実施形態の圧電振動子100は、非同期回路のような本来タイミングデバイスを必要としない回路においても、トリガ発生器として用いられることができる。
また、本実施形態の圧電振動子100では、基板2上の圧電振動子100が形成される領域以外の領域に、圧電振動子100の空隙部80と同様に空隙部を形成し、該空隙部内に絶縁層を形成して、例えばSOI(Silicon On Insulator)構造を形成することができる。例えばSOI構造の絶縁層上には半導体集積回路を形成することができる。従って、本実施形態に係る圧電振動子100によれば、1つの基板上に、SOI構造を用いた半導体集積回路と圧電振動子100を混載して圧電振動子モジュールを形成することができる。これにより、モジュールパッケージを小型化することができる。
また、例えば上述したSOI構造の絶縁層上には発振回路を形成することができる。従って、本実施形態に係る圧電振動子100によれば、1つの基板上に、SOI構造を用いた発振回路と圧電振動子100を混載することができる。SOI構造を用いたデバイスでは、動作電圧を低くすることができるため、本実施形態の圧電振動子100によれば、低消費電力のワンチップクロックモジュールを提供することができる。
4. 次に、本実施形態の圧電振動子およびその製造方法の変形例について、図面を参照しながら説明する。なお、上述した圧電振動子100およびその製造方法(以下「圧電振動子100の例」という)と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
(1)まず、第1の変形例について説明する。図11は、本変形例の圧電振動子300を概略的に示す断面図である。
本変形例では、空隙部80の下に、基板開口部82を設けることができる。即ち、空隙部80は、基板2の一部を除去して形成された基板開口部82上に形成されていることができる。
本変形例の圧電振動子300を得るには、例えば、まず、圧電振動子100の例と同様に、振動部10および第2開口部42を形成する工程までを行う。
次に、基板2を所望の形状にパターニングして、基板開口部82を形成する。基板開口部82は、第1半導体層60を露出させるように基板2を刳り貫いて形成される。より具体的には、まず、基板2の上方および下方の全面にレジストを塗布した後、フォトリソグラフィ法により基板2の下方に塗布されたレジストをパターニングすることにより、基板開口部82以外の領域を覆う第2レジスト層(図示せず)を形成する。次に、第2レジスト層をマスクとして、ドライエッチング法などにより基板2の一部を除去する。基板2のエッチング工程においては、第1半導体層60をエッチングストッパ層として用いることができる。即ち、基板2をエッチングする際には、第1半導体層60のエッチング速度は、基板2のエッチング速度よりも遅い。
次に、基板開口部82により露出した部分から第1半導体層60をウェットエッチング法などにより除去して、少なくとも振動部10の下に空隙部80を形成する。このエッチング工程においては、第1半導体層60を選択的に除去することができる。その後、第1レジスト層90(図10参照)および第2レジスト層をアッシングにより除去する。
上記のような工程を経て、本変形例の圧電振動子300を形成することができる。
(2)次に、第2の変形例について説明する。図12は、本変形例の圧電振動子200を概略的に示す平面図である。
本変形例では、振動部210が、基部212および基部212を基端とする2本のビーム部214,216から構成される音叉形状を有するように形成されている。基部212は、支持部4とビーム部214,216とを接続している。基部212の平面形状は、例えば図12に示すような矩形である。2本のビーム部214,216は、長さ方向(X方向)に平行に所定間隔(基部212の幅)をおいて配置されている。ビーム部214,216の平面形状は、例えば図12に示すような矩形である。
駆動部220は、各ビーム部214,216に対して1対ずつ設けられる。第1ビーム部214上には、第1駆動部220aと第2駆動部220bとが、第1ビーム部214の長さ方向に沿って、互いに平行に形成されている。同様に、第2ビーム部216上には、第3駆動部220cと第4駆動部220dとが、第2ビーム部216の長さ方向に沿って、互いに平行に形成されている。第1ビーム部214の外側に配置された第1駆動部220aと、第2ビーム部216の外側に配置された第4駆動部220dとは、配線(図示せず)により電気的に接続されている。第1ビーム部214の内側に配置された第2駆動部220bと、第2ビーム部216の内側に配置された第3駆動部220cとは、配線(図示せず)により電気的に接続されている。
(3)なお、上述した変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
5. 次に、上述した圧電振動子を有する発振器を説明する。
図13は、上述した圧電振動子100を有する発振器500の基本的構成を示す回路図である。この回路(発振回路)は、例えばCMOSインバータからなる増幅器401と、増幅器401の入出力間に接続された帰還回路と、を含む。帰還回路は、圧電振動子100と、抵抗403と、2つのコンデンサ404,405と、を有する。増幅器401には、直流電源から電圧Eが印加されている。電源電圧Eを増大させていき発振開始電圧になると、電流Iが急激に増加して発振が開始される。さらに電源電圧Eを増大させると、発振状態を保ちながら電流Iがほぼ比例して増加する。
図14は、本実施形態に係る発振器500を概略的に示す平面図であり、図15は、発振器500を概略的に示す断面図である。なお、図15は、図14のXV−XV線断面図である。また、図14および図15では、便宜上、圧電振動子100を簡略化して示している。
発振器500は、封止材502により封止されている。IC(集積回路)503は、金線などのボンディングワイヤ504により外部端子570に接続されている。外部端子570は、リードフレーム505および接合材506を介して、実装端子541と電気的に接続されている。実装端子541は、配線(図示せず)などにより、圧電振動子100の各電極と電気的に接続されている。圧電振動子100は、蓋部材539やシール部材540などにより封止されている。
図16は、本実施形態に係る発振器500の製造工程例を概略的に示す図である。
まず、ICウェハに対してテープ貼りおよびダイシングを行う。次に、IC503のチップをリードフレーム505に搭載する。次に、ボンディングワイヤ504を用いてIC503に対してワイヤボンディングを行う。
次に、圧電振動子100の実装端子541を、半田などの接合材506を用いてリードフレーム505に接合して、圧電振動子100をマウントする。次に、封止材(モールド材)502を用いて、圧電振動子100、IC503などを樹脂封止する。その後、特性検査、マーキングを行い、テーピング、梱包し、出荷される。
また、図示はしないが、基板2(図2参照)や第2半導体層11(図4参照)のうちの圧電振動子100が形成される領域以外の領域に対して半導体プロセスを用いて、圧電振動子100に平面的に隣接するICを形成し、本実施形態の発振器を形成することもできる。これにより、パッケージを省略することができ、ワンチップ型の発振器を形成することができる。
6. 次に、上述した圧電振動子を有するリアルタイムクロックを説明する。
図17は、上述した発振器(OSC)500を有するリアルタイムクロック600を概略的に示す回路ブロック図である。リアルタイムクロック600の集積回路部は、単一の基板601に集積され、マイクロプロセッサ(図示せず)と接続されている。
計時用接続端子602,603に接続されている発振器500からは高周波(例えば32kHz)のクロックパルスが出力される。クロックパルスは分周回路605で分周され、1Hzの計時パルスが計時カウンタ606に入力される。計時カウンタ606は、例えば、秒計時ビットsと、分計時ビットmと、時計時ビットhと、曜日計時ビットdと、日計時ビットDと、月計時ビットMと、年計時ビットYとから構成されている。所定数の計時パルスが計時カウンタ606に入力されると、それぞれの計時ビットは繰り上がることができる。
計時カウンタ606の計時ビットを書き換える場合には、まず、マイクロプロセッサからセレクト入力端子607にセレクト信号を供給する。次に、マイクロプロセッサからデータ入力端子608に、書き換えるべき情報を表すデータビットと、計時ビットのアドレスを表すアドレスビットと、計時カウンタ606への書き込み動作を表す操作ビットとから構成される外部情報を供給する。その結果、外部情報は、直列に接続されたシフトレジスタ609,610に記憶される。そして、コマンドデコーダ612は、シフトレジスタ610に記憶された操作ビットとアドレスビットに基づき、ライトイネーブル信号を計時カウンタ606に送出するとともに、計時ビットを指定するアドレス信号を出力する。その結果、シフトレジスタ609に記憶されたデータビットが計時カウンタ606の計時ビットに書き込まれ、リアルタイムデータの書き換えが行われる。
また、計時カウンタ606からリアルタイムデータを読み出す場合には、マイクロプロセッサから、読み出し動作を表す操作ビットを有する外部情報を送出させる。そして、コマンドデコーダ612は、計時カウンタ606へのライトイネーブル信号をインアクティブ状態にする。その結果、インバータ613がアクティブ状態のライトイネーブル信号をシフトレジスタ609に供給し、シフトレジスタ609が読み込み可能状態になり、計時カウンタ606の内容はシフトレジスタ609に読み出される。シフトレジスタ609に読み出されたリアルタイムデータは、クロック入力端子614に印加されるクロック信号に同期して、データ出力端子615に転送され、例えばマイクロプロセッサのレジスタなどに送出される。
なお、例えば計算結果などのデータは、ランダムアクセスメモリ(RAM)616に記憶させることができる。
図18は、本実施形態に係るリアルタイムクロック600を概略的に示す上面透視図であり、図19は、リアルタイムクロック600を概略的に示す側面透視図である。なお、図19は、図18の矢印XIXの方向に見た図である。
発振回路などを有するICチップ651は、リードフレーム652のアイランド部653に導電性接着剤などで接着固定されている。ICチップ651の上面に設けられた各電極パッド654は、ボンディングワイヤ655により、パッケージの外周部に配置された入出力用リード端子656と電気的に接続されている。平面視において、ICチップ651の隣には、圧電振動子100を内部に収めている振動子用筐体657が配置されている。振動子用筐体657内には、例えば、上述した圧電振動子100が気密状態で封止されている。圧電振動子100の各電極に電気的に接続されたリード658は、振動子用筐体657内から外に突出している。リード658は、リードフレーム652の接続パッド659に導電性接着剤などで接着固定されている。ICチップ651、リードフレーム652および振動子用筐体657は、樹脂660により一体成形されてパッケージ化されている。
また、図示はしないが、基板2(図2参照)や第2半導体層11(図4参照)のうちの圧電振動子100が形成される領域以外の領域に対して半導体プロセスを用いて、圧電振動子100に平面的に隣接するICを形成し、本実施形態のリアルタイムクロックを形成することもできる。これにより、パッケージを省略することができ、ワンチップ型のリアルタイムクロックを形成することができる。
7. 次に、上述した圧電振動子を有する電波時計受信モジュールを説明する。
図20は、本実施形態に係る電波時計受信モジュールを概略的に示す回路ブロック図である。
電波時計受信モジュールの周波数フィルタ805は、上述した圧電振動子100(100A,100B)を有する。
電波時計は、時刻情報を含む標準電波を受信して、正確な時刻に自動修正して表示する機能を備えた時計である。日本国内には、福島県(40kHz)と佐賀県(60kHz)に標準電波を送信する送信所がある。
アンテナ801は、40kHzまたは60kHzの長波の標準電波を受信する。標準電波は、40kHzまたは60kHzの搬送波に振幅変調(AM)をかけて時刻情報(タイムコード)を乗せたものである。
受信された標準電波は、アンプ802によって増幅され、搬送周波数と同一の共振周波数を有する圧電振動子100A,100Bを有する周波数フィルタ805によって、濾波、同調される。濾波された所定周波数の信号は、検波・整流回路806により検波復調される。そして、波形整形回路807を介してタイムコードが取り出され、中央演算処理装置(CPU)808でカウントされる。CPU808では、例えば、現在の年、積算日、曜日、時刻などの情報が読み取られる。読み取られた情報は、リアルタイムクロック(RTC)809に反映されて、正確な時刻情報が表示される。
搬送波は40kHzまたは60kHzであるから、周波数フィルタ805の圧電振動子100A,100Bには、本発明に係る圧電振動子が好適である。40kHzの場合を例にとれば、例えば、第1電極22の厚さが50nm、圧電体層24の厚さが100nm、第2電極26の厚さが50nm、振動部10の厚さが100nm、振動部10の長さが92nm、振動部10の幅が40nmという寸法で圧電振動子を適用することができる。
また、図示はしないが、基板2(図2参照)や第2半導体層11(図4参照)のうちの圧電振動子100が形成される領域以外の領域に対して半導体プロセスを用いて、圧電振動子100に平面的に隣接するICを形成し、本実施形態の電波時計受信モジュールを形成することもできる。これにより、パッケージを省略することができ、ワンチップ型の電波時計受信モジュールを形成することができる。
8. 上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
本実施形態に係る圧電振動子を概略的に示す平面図。 本実施形態に係る圧電振動子を概略的に示す断面図。 本実施形態に係る圧電振動子を概略的に示す断面図。 本実施形態の圧電振動子の一製造工程を概略的に示す断面図。 本実施形態の圧電振動子の一製造工程を概略的に示す断面図。 本実施形態の圧電振動子の一製造工程を概略的に示す断面図。 本実施形態の圧電振動子の一製造工程を概略的に示す断面図。 本実施形態の圧電振動子の一製造工程を概略的に示す断面図。 本実施形態の圧電振動子の一製造工程を概略的に示す平面図。 本実施形態の圧電振動子の一製造工程を概略的に示す断面図。 本実施形態の圧電振動子の変形例を概略的に示す断面図。 本実施形態の圧電振動子の変形例を概略的に示す平面図。 本実施形態の発振器の基本的構成を示す回路図。 本実施形態の発振器を概略的に示す平面図。 本実施形態の発振器を概略的に示す断面図。 本実施形態の発振器の製造工程例を概略的に示す図。 本実施形態のリアルタイムクロックを概略的に示す回路ブロック図。 本実施形態のリアルタイムクロックを概略的に示す上面透視図。 本実施形態のリアルタイムクロックを概略的に示す側面透視図。 本実施形態の電波時計受信モジュールを概略的に示す回路ブロック図。
符号の説明
2 基板、4 支持部、5 下地層、6 保護層、7 酸化物層、10 振動部、11 第2半導体層、20 駆動部、22 第1電極、24 圧電体層、26 第2電極、40 第1開口部、42 第2開口部、60 第1半導体層、80 空隙部、81 第3開口部、82 基板開口部、90 第1レジスト層、92 レジスト開口部、94 第2レジスト層、100,200 圧電振動子、210 振動部、212 基部、214 第1ビーム部、216 第2ビーム部、220 駆動部、300 圧電振動子、401 増幅器、403 抵抗、404,405 コンデンサ、500 発振器、502 封止材、503 集積回路、504 ボンディングワイヤ、505 リードフレーム、506 接合材、539 蓋部材、540 シール部材、541 実装端子、570 外部端子、600 リアルタイムクロック、601 基板、602,603 計時用接続端子、605 分周回路、606 計時カウンタ、607 セレクト入力端子、608 データ入力端子、609,610 シフトレジスタ、612 コマンドデコーダ、613 インバータ、614 クロック入力端子、615 データ出力端子、616 ランダムアクセスメモリ、651 集積回路チップ、652 リードフレーム、653 アイランド部、654 電極パッド、655 ボンディングワイヤ、656 入出力用リード端子、657 振動子用筐体、658 リード、659 接続パッド、660 樹脂、801 アンテナ、802 アンプ、805 周波数フィルタ、806 検波・整流回路、807 波形整形回路,808 中央演算処理装置

Claims (6)

  1. 基板の上方に第1半導体層を形成する工程と、
    前記第1半導体層の上方に第2半導体層を形成する工程と、
    支持部の形成領域における前記第2半導体層および前記第1半導体層を除去して、前記基板を露出させる第1開口部を形成する工程と、
    前記第1開口部内に前記支持部を形成する工程と、
    前記第2半導体層の上方であって、かつ振動部の形成領域に、該振動部の屈曲振動を生成する駆動部を形成する工程と、
    前記第2半導体層をパターニングして、前記支持部を基端とし他端を該支持部に接しないように設けられた前記振動部、および、前記第1半導体層を露出させる第2開口部を形成する工程と、
    前記第2開口部により露出した部分から前記第1半導体層をエッチング法により除去して、少なくとも前記振動部の下方に空隙部を形成する工程と、を含み、
    前記駆動部を形成する工程は、
    第1電極を形成する工程と、
    前記第1電極の上方に圧電体層を形成する工程と、
    前記圧電体層の上方に第2電極を形成する工程と、を有する、圧電振動子の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記第1半導体層の除去工程では、前記第1半導体層のエッチング速度は、前記基板、前記振動部、および前記支持部のいずれのエッチング速度よりも早い、圧電振動子の製造方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1半導体層は、シリコンゲルマニウムからなるように形成され、
    前記基板、前記振動部、および前記支持部は、シリコンからなるように形成される、圧電振動子の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記振動部の厚さは、100nm以下となるように形成される、圧電振動子の製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記振動部の長さは、100μm以下となるように形成される、圧電振動子の製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    共振周波数が、2の13乗Hz(8.192kHz)以上、2の15乗Hz(32.768kHz)以下となるように形成される、圧電振動子の製造方法。
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