JP4326427B2 - 同期整流回路及びこれを用いたスイッチング電源 - Google Patents

同期整流回路及びこれを用いたスイッチング電源 Download PDF

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本発明は、スイッチング電源などに用いられる同期整流回路、及びこれを用いたスイッチング電源に関するものである。
近年、スイッチング電源の高効率化のために、整流器としてダイオードの代わりにMOSFETのようなスイッチ素子を用いた同期整流回路が多用されている。図7は、特許文献1に開示された従来の同期整流回路を用いた降圧コンバータであるスイッチング電源の一例を示す構成図である。以下、図7を用いて従来の同期整流回路用いたスイッチング電源の動作について説明する。尚、図7に示した従来の同期整流回路を用いたスイッチング電源においては、特許文献1の図1に記載された構成における動作説明に必要な構成要素だけを残し、他の構成要素を簡略化している。
図7に示すように、入力電圧Viを出力する入力電源101は、スイッチ102を介して同期整流回路108に接続されている。同期整流回路108は、NチャンネルMOSFETからなる整流スイッチ180と、ダイオード181と、ヒステリシス型コンパレータ182とから構成される。図7において、104はインダクタ、105は出力コンデンサ、106は負荷、及び107は制御回路である。
入力電源101に一端が接続されたスイッチ102は、制御回路107によって導通と遮断を繰り返すスイッチング動作を行う。スイッチ102の他端はインダクタ104の一端と同期整流回路108に接続される。インダクタ104の他端は出力コンデンサ105に接続され、出力コンデンサ105から負荷106に出力電圧Voが供給される。制御回路107は出力電圧Voを検出し、出力電圧Voが所望値となるようにスイッチ102を駆動制御する。
同期整流回路108において、整流スイッチ180を駆動するヒステリシス型コンパレータ182は、負入力端子が整流スイッチ180のドレインに接続され、正入力端子は接地される。ヒステリシス型コンパレータ182は、2つの閾値電圧VthlとVthhを有し、例えば、整流スイッチ180のドレイン電圧Vxが Vthl=−0.20V を下回るとHレベルの信号を出力して整流スイッチ180を導通状態にする。一方、整流スイッチ180のドレイン電圧Vxが Vthh=-0.05V を上回るとLレベルの信号を出力して整流スイッチ180を遮断状態にする。
上記のように構成された従来の同期整流回路108を有する降圧コンバータであるスイッチング電源の動作について説明する。
まず、スイッチ102が導通状態にある時、同期整流回路108の整流スイッチ180のドレイン電圧Vxは、入力電圧Viとなるので、ヒステリシス型コンパレータ182はLレベルの信号を出力して整流スイッチ180は遮断状態になる。この時、入力電源101→スイッチ102→インダクタ104→出力コンデンサ105及び負荷106→入力電源101と増加する電流が流れ、インダクタ104に磁気エネルギーを蓄えるとともに、負荷106へ電力を供給する。
スイッチ102が遮断状態になると、インダクタ104の両端電圧が反転し、ダイオード181が導通する。このため、整流スイッチ180のドレイン電圧Vxにはダイオード181の順方向電圧が負方向に発生し、ドレイン電圧Vxが閾値電圧Vthlを下回る。このため、ヒステリシス型コンパレータ182はHレベルの信号を出力して整流スイッチ180は導通状態になる。従って、整流スイッチ180→インダクタ104→出力コンデンサ105及び負荷106→整流スイッチ180と減少する電流が流れ、インダクタ104の磁気エネルギーを放出するとともに、負荷106へ電力を供給する。スイッチ102の遮断時間の大半において整流スイッチ180が導通状態となりインダクタ104の磁気エネルギーが放出されるが、上記電流はダイオード181を介して流れる場合より、導通電圧が低くなり、低損失で負荷106へ電力が供給される。
以上のようなスイッチ102のスイッチング動作が周期的に繰り返されることにより、負荷106へ安定した電力が供給される。スイッチ102の1スイッチング周期における導通時間の割合をデューティ比δとすると、入力電圧Viと出力電圧Voの関係は、おおよそ次式(1)により表される。
Vo=δ・Vi (1)
制御回路107がスイッチ102のデューティ比δを調整することによって、出力電圧Voを制御することができる。
以上の説明は、インダクタ104を流れる電流が常にゼロ以上の電流連続モードと呼ばれる場合の動作である。
次に、インダクタ104を流れる電流がゼロになる電流不連続モードの動作を説明する。
まず、スイッチ102が導通状態にある時、同期整流回路108の整流スイッチ180は遮断状態になり、入力電源101→スイッチ102→インダクタ104→出力コンデンサ105及び負荷106→入力電源101と電流が流れ、インダクタ104に磁気エネルギーを蓄えるとともに、負荷106へ電力を供給する。
一方、スイッチ102が遮断状態になると、ダイオード181が導通し、整流スイッチ180のドレイン電圧Vxにはダイオード181の順方向電圧が負方向に発生する。このため、ヒステリシス型コンパレータ182はHレベルの信号を出力して整流スイッチ180は導通状態になり、整流スイッチ180→インダクタ104→出力コンデンサ105及び負荷106→整流スイッチ180と減少する電流が流れ、インダクタ104の磁気エネルギーを放出するとともに、負荷106へ電力を供給する。
MOSFETで構成された整流スイッチ180は、導通状態において低抵抗であるため、インダクタ104の磁気エネルギー放出による電流の減少とともに整流スイッチ180のドレイン電圧Vxは、負電圧から上昇していく。やがて閾値電圧Vthh=−0.05Vを上回ると、ヒステリシス型コンパレータ182はLレベルの信号を出力して整流スイッチ180は遮断状態になる。その後、インダクタ104に流れる電流がゼロになるが、このときスイッチ102が遮断状態であるので、インダクタ104の電圧は振動する。その後再びスイッチ102が導通状態となって以上の動作を繰り返す。
特開平10−215567号公報
上記のように構成された従来の同期整流回路108を有するスイッチング電源においては、整流スイッチ180のドレイン電圧Vxが閾値電圧Vthhを上回ってから、ヒステリシス型コンパレータ182がLレベルの信号を出力し、さらに整流スイッチ180が遮断状態になるまでの遅れ時間の間にインダクタ104に流れる電流がゼロになることが望ましい。
上記従来の同期整流回路108を有するスイッチング電源の動作について図8の動作波形図を用いて説明する。図8において、(a)は電流不連続モードにおけるインダクタ104に流れる電流IL、(b)は整流スイッチ180のゲート電圧Vg、(c)は整流スイッチ180のドレイン電圧Vx、及び(d)は整流スイッチ180のドレイン電圧Vxのゼロ電圧付近を縦軸の電圧に関してのみ拡大したドレイン電圧Vx、を示した動作波形図である。また、図8において、左側の(A)は整流スイッチ180が遮断状態になるまでの遅れ時間が長くインダクタ104に流れる電流ILがゼロを下回る場合であり、右側の(B)は整流スイッチ180が遮断状態になった時にインダクタ104に流れる電流ILがゼロより大きい場合を示している。
図8における左側の(A)に示すように、整流スイッチ180が遮断状態になるまでの遅れ時間が長いと、インダクタ104に流れる電流がゼロを下回って逆流する。この電流によってインダクタ104には磁気エネルギーが蓄えられる。このインダクタ104に蓄えられた磁気エネルギーのため、整流スイッチ180が遮断状態になると、整流スイッチ180のドレイン電圧Vxは急上昇し入力電圧Viに達する。スイッチ102がMOSFETのような半導体スイッチであれば、そのボディダイオードを介して、入力電源101へ電流が逆流する。電流不連続モードという比較的軽い負荷条件では、このような逆流電流は、スイッチング電流の実効値を増やして効率劣化の原因となる。また小型化のために、スイッチ102や同期整流回路108を制御回路107とともにワンチップに集積化する場合には、ボディダイオードを介しての入力への逆流電流は寄生素子を活性化させて誤動作の原因となる場合もある。
一方、図8の右側の(B)に示すように、整流スイッチ180が遮断状態になった時にインダクタ104に流れる電流ILがゼロより大きければ、ダイオード181が導通状態となり、整流スイッチ180のドレイン電圧Vxにはダイオード181の順方向電圧が負方向に発生する。このため、ヒステリシス型コンパレータ182はHレベルの信号を出力して整流スイッチ180は再び導通状態になる。
整流スイッチ180のゲート電圧VgがLレベルとなり整流スイッチ180が実際に遮断状態になるまでの遅れ時間の間にインダクタ104には電流が流れ、このインダクタ104の電流ILはゼロを下回って逆流する。インダクタ104の電流ILが逆流したときの問題点は前述の通りである。
しかしながら、従来の同期整流回路を有するスイッチング電源では、整流スイッチ180のドレイン電圧Vxが閾値電圧Vthhを上回ってから、整流スイッチ180が遮断状態になるまでの遅れ時間が存在するため、インダクタ104に流れる電流をゼロ若しくは略ゼロとすることは困難であった。特に、整流スイッチ180が遮断状態になるまでの遅れ時間は、整流スイッチ180のゲート駆動電圧の影響を受けるため、特定することが困難であった。
本発明は、インダクタに流れる電流がゼロ若しくは略ゼロとなる時に、即ち整流スイッチに流れる電流がゼロ若しくは略ゼロとなる時に、整流スイッチを遮断状態にすることができる高効率で信頼性の高い同期整流回路及びこの同期整流回路を用いたスイッチング電源を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る同期整流回路は、請求項1に記載したように、制御信号のレベルに応じて導通又は遮断状態となる整流スイッチと、
前記整流スイッチに流れる電流を第1の電流値と第2の電流値を閾値として検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段の出力に応じて前記制御信号のレベルを変更する駆動手段と、を具備し、
前記駆動手段が、前記整流スイッチに流れる電流が前記第1の電流値以上であれば前記制御信号を第1のレベルとし、前記整流スイッチに流れる電流が前記第1の電流値と前記第2の電流値との間であれば前記制御信号を第2のレベルへ向かって変化させ、前記整流スイッチが流れる電流が前記第2の電流値以下であれば前記制御信号を前記第2のレベルとするよう構成されている。
このように構成された同期整流回路は、整流スイッチに流れる電流がゼロ若しくは略ゼロとなる時に、整流スイッチを遮断状態にすることができるため、高い効率を維持する信頼性の高い同期整流回路となる。
本発明に係る同期整流回路は、請求項2に記載したように、請求項1の前記整流スイッチに流れる電流が第2の電流値のとき、前記制御信号が前記整流スイッチにおける導通から遮断への閾値以上であるよう構成してもよい。
本発明に係る同期整流回路は、請求項3に記載したように、請求項1の前記電流検出手段が、前記整流スイッチに流れる電流を前記第1の電流値と比較する第1の比較手段と、前記整流スイッチに流れる電流を前記第2の電流値と比較する第2の比較手段と、を有するよう構成してもよい。
本発明に係る同期整流回路は、請求項4に記載したように、請求項3の前記整流スイッチはNチャネルMISFETであり、ゲート−ソース電圧を前記制御信号とし、
前記第1の比較手段が、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧を前記第1の電流値に相当する第1の閾値と比較し、
前記第2の比較手段が、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧を前記第2の電流値に相当する第2の閾値と比較するよう構成してもよい。
本発明に係る同期整流回路は、請求項5に記載したように、請求項4の正極端子と負極端子を有する直流電圧源を有し、前記整流スイッチのソース端子を前記負極端子に接続し、
前記駆動手段が、
前記第1の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第1の閾値以下であれば、前記整流スイッチのゲート端子を前記正極端子の電位にプルアップする第1の補助スイッチと、
前記第1の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第1の閾値以上であれば、前記整流スイッチのゲート−ソース間を放電する電流源回路と、
前記第2の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第2の閾値以上であれば、前記整流スイッチのゲートを前記負極端子の電位にプルダウンする第2の補助スイッチと、を有するよう構成してもよい。
本発明に係る同期整流回路は、請求項6に記載したように、請求項5の前記電流源回路が、前記制御信号がゲート閾値電圧以上を維持するように前記整流スイッチのゲート−ソース間を放電するよう構成してもよい。
本発明に係る同期整流回路は、請求項7に記載したように、請求項6の前記駆動回路が、前記整流スイッチのゲート−ソース電圧と第3の閾値とを比較する第3の比較手段を有し、
前記電流源回路が、
前記第1の比較手段の出力と前記第3の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第1の閾値以上であり、且つ前記ゲート−ソース電圧が前記第3の閾値以上であれば、前記整流スイッチのゲート−ソース間を放電するよう構成してもよい。
本発明に係る同期整流回路は、請求項8に記載したように、請求項3の前記整流スイッチはPチャネルMISFETであり、ソース−ゲート電圧を前記制御信号とし、
前記第1の比較手段が、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧を前記第1の電流値に相当する第1の閾値と比較し、
前記第2の比較手段が、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧を前記第2の電流値に相当する第2の閾値と比較するよう構成してもよい。
本発明に係る同期整流回路は、請求項9に記載したように、請求項8の正極端子と負極端子を有する直流電圧源を有し、前記整流スイッチのソースを前記正極端子に接続し、前記駆動手段が、
前記第1の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第1の閾値以上であれば、前記整流スイッチのゲート端子を前記負極端子の電位にプルダウンする第1の補助スイッチと、
前記第1の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第1の閾値以下であれば、前記整流スイッチのゲート−ソース間を放電する電流源回路と、
前記第2の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第2の閾値以下であれば、前記整流スイッチのゲートを前記正極端子の電位にプルアップする第2の補助スイッチと、を有するよう構成してもよい。
本発明に係る同期整流回路は、請求項10に記載したように、請求項9の前記電流源回路においては、前記制御信号がゲート閾値電圧以上を維持するよう前記整流スイッチのソース−ゲート間を放電するよう構成してもよい。
本発明に係る同期整流回路は、請求項11に記載したように、請求項10の前記駆動手段が、前記整流スイッチのソース−ゲート電圧と第3の閾値とを比較する第3の比較手段を有し、
前記電流源回路が、
前記第1の比較手段の出力と前記第3の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第1の閾値以下であり、且つ前記ソース−ゲート電圧が第3の閾値以上であれば、前記整流スイッチのソース−ゲート間を放電するよう構成してもよい。
本発明に係るスイッチング電源は、請求項12に記載したように、正極端子と負極端子を有する直流電圧源と、
前記直流電圧源の正極端子に一端が接続され、他端がインダクタ及び平滑手段を介して負荷に接続されたスイッチと、
前記スイッチの他端に接続され同期整流回路と、を具備するスイッチング電源であって、
前記同期整流回路が、制御信号のレベルに応じて導通又は遮断状態となる整流スイッチと、
前記整流スイッチに流れる電流を第1の電流値と第2の電流値を閾値として検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段の出力に応じて前記制御信号のレベルを変更する駆動手段と、を有し、
前記駆動手段が、前記整流スイッチに流れる電流が前記第1の電流値以上であれば前記制御信号を第1のレベルとし、前記整流スイッチに流れる電流が前記第1の電流値と前記第2の電流値との間であれば前記制御信号を前記第2のレベルへ向かって変更させ、前記整流スイッチが流れる電流が第2の電流値以下であれば前記制御信号を第2のレベルとするよう構成してもよい。
このように構成された本発明に係るスイッチング電源は、インダクタに流れる電流がゼロ若しくは略ゼロとなる時に、整流スイッチを遮断状態にすることができる高効率で信頼性の高い同期整流回路を用いたスイッチング電源を提供することができる。
本発明に係る同期整流回路は、整流スイッチに流れる電流が所定値以下の時、整流スイッチのオン状態を維持できる閾値電圧近辺まで整流スイッチへの制御信号を低レベルに維持しておく構成であるため、整流スイッチに流れる電流がゼロ、若しくは略ゼロとなる時に、整流スイッチを遮断状態にすることができる。このことにより、本発明に係る同期整流回路においては整流スイッチの電流が逆流することを防止することができる構成であるため、この同期整流回路をスイッチング電源に適用することにより、高効率で信頼性の高い性能を有する電源装置を提供することができる。
以下、本発明に係る同期整流回路及びこの同期整流回路を用いたスイッチング電源の好適な実施の形態を添付の図面を参照して説明する。
《第1の実施の形態》
図1は、本発明に係る第1の実施の形態の同期整流回路を用いた降圧コンバータであるスイッチング電源を示す回路構成図である。図1において、入力電圧Viを出力する入力電源1は、スイッチ2及び同期整流回路3に接続されている。スイッチ2の一端が直流電圧源である入力電源1に接続され、他端がインダクタ4の一端と同期整流回路3とに接続される。スイッチ2は制御回路7によって導通と遮断を繰り返すスイッチング動作を行う。インダクタ4の他端は出力コンデンサ5に接続され、出力コンデンサ5から負荷6に出力電圧Voが供給される。制御回路7は出力電圧Voを検出し、出力電圧Voが所望値となるようにスイッチ2を駆動制御する。同期整流回路3は制御回路7からの信号を受けて、スイッチ2が遮断状態の時のみ同期整流回路3の整流スイッチ30を導通状態にするよう構成されている。
図1において同期整流回路3は、NチャンネルMISFETからなる整流スイッチ30、第1の閾値電圧Vth1を出力する第1の電圧源31、第2の閾値電圧Vth2を出力する第2の電圧源32、整流スイッチ30のドレイン電圧Vxを第1の閾値電圧Vth1と比較する第1の比較手段である第1の比較器33、整流スイッチ30のドレイン電圧Vxを第2の閾値電圧Vth2と比較する第2の比較手段である第2の比較器34、PチャンネルMISFETであって第1の比較器33によって駆動されるスイッチ35、第1の比較器33によって活性化される電流源回路36、NチャンネルMISFETであって第2の比較器34によって駆動されるスイッチ37から構成される。第1の実施の形態においては、第1の電圧源31、第2の電圧源32、第1の比較器33、及び第2の比較器34により直流検出手段が構成されており、スイッチ35、電流源回路36、及びスイッチ37により駆動手段が構成されている。
第1の閾値電圧Vth1は、例えば−0.07Vに設定されており、第2の閾値電圧Vth2は−0.02Vに設定される。整流スイッチ30のドレイン電圧Vxが第1の閾値電圧Vth1以下であれば、スイッチ35は導通状態、電流源回路36は不活性状態、スイッチ37は遮断状態であり、整流スイッチ30は導通状態となる。整流スイッチ30のドレイン電圧Vxが第1の閾値電圧Vth1以上で第2の閾値電圧Vth2以下であれば、スイッチ35は遮断状態、電流源回路36は活性状態、スイッチ37は遮断状態であり、整流スイッチ30のゲート電圧は徐々に低下する。整流スイッチ30のドレイン電圧Vxが第2の閾値電圧Vth2以上であれば、スイッチ35は遮断状態、電流源回路36は活性状態、スイッチ37は導通状態であり、整流スイッチ30は遮断状態となる。
次に、第1の実施の形態の同期整流回路3を用いた降圧コンバータであるスイッチング電源における動作について説明する。
まず、制御回路7によりスイッチ2が導通状態にある時、整流スイッチ30は遮断状態である。この時、入力電源1→スイッチ2→インダクタ4→出力コンデンサ5及び負荷6→入力電源1と増加する電流が流れ、インダクタ4に磁気エネルギーを蓄えるとともに、負荷6へ電力を供給する。スイッチ2が遮断状態になると、インダクタ4の両端電圧が反転し、整流スイッチ30のボディダイオードが導通する。このため、整流スイッチ30のドレイン電圧Vxにはダイオードの順方向電圧が負方向に発生し、第1の閾値電圧Vth1を下回るので、整流スイッチ30は導通状態になる。従って、整流スイッチ30→インダクタ4→出力コンデンサ5及び負荷6→整流スイッチ30と減少する電流が流れ、インダクタ4の磁気エネルギーを放出するとともに、負荷6へ電力を供給する。スイッチ2の遮断時間の大半において整流スイッチ30が導通状態となり、導通電圧が低下するので、負荷6への電力供給が低損失で行われる。以上のようなスイッチ2のスイッチング動作が周期的に繰り返されることにより、負荷6へ安定した電力が供給される。スイッチ2の1スイッチング周期における導通時間の割合をデューティ比δとすると、入力電圧Viと出力電圧Voの関係は、おおよそ次式(2)で表される。
Vo=δ・Vi (2)
従って、制御回路7がスイッチ2のデューティ比δを調整することによって、出力電圧Voを制御することができる。以上は、インダクタ4を流れる電流が常にゼロ以上の電流連続モードと呼ばれる場合の動作である。
次に、インダクタ4を流れる電流がゼロになる電流不連続モードの動作を、図2に示した動作波形図を用いて説明する。
図2において、(a)は電流不連続モードにおけるインダクタ4に流れる電流IL、(b)は整流スイッチ30のゲート電圧Vg、(c)は整流スイッチ30のドレイン電圧Vx、(d)は整流スイッチ30のドレイン電圧Vxのゼロ電圧付近を縦軸の電圧に関してのみ拡大したドレイン電圧Vx、を示している。
まず、図2に示す時間領域1において、スイッチ2が導通状態にある時、整流スイッチ30は遮断状態になり、入力電源1→スイッチ2→インダクタ4→出力コンデンサ5及び負荷6→入力電源1と電流が流れ、インダクタ4に磁気エネルギーを蓄えるとともに、負荷6へ電力を供給する。
図2に示す時間領域2において、スイッチ2が遮断状態になると、整流スイッチ30のボディダイオードが導通し、整流スイッチ30のドレイン電圧Vxは第1の閾値電圧Vth1を下回り、第1の比較器33はスイッチ35を導通状態にするとともに電流源回路36を不活性状態とし、第2の比較器34はスイッチ37を遮断状態とする。即ち、整流スイッチ30はゲートに入力電圧Viが印加されて導通状態になる。この状態において、整流スイッチ30→インダクタ4→出力コンデンサ5及び負荷6→整流スイッチ30と減少する電流が流れ、インダクタ4の磁気エネルギーを放出するとともに、負荷6へ電力を供給する。MISFETである整流スイッチ30は、導通状態において低抵抗であるので、この電流の減少とともに整流スイッチ30のドレイン電圧Vxは負電圧から上昇していく。電流不連続モードのような軽負荷では電流値が小さく、整流スイッチ30のドレイン電圧Vxは、整流スイッチ30の導通開始時若しくはその直後に第1の閾値電圧Vth1=−0.07Vを上回る。
図2に示す時間領域3において、整流スイッチ30のドレイン電圧Vxが第1の閾値Vth1=−0.07Vを上回り、スイッチ35が遮断され、電流源回路36が活性化される。この結果、整流スイッチ30のゲート電圧Vgが低下していく。
図2に示す時間領域4において整流スイッチ30のドレイン電圧Vxが第2の閾値電圧Vth2=−0.02Vを上回ると、スイッチ37が導通状態となって整流スイッチ30を遮断状態にする。このため、インダクタ4に流れる電流がゼロになるが、スイッチ2も遮断状態であるので、インダクタ4の電圧は振動する。やがて再びスイッチ2が導通状態となって上記の動作を繰り返す。
上記の動作における整流スイッチ30のゲート電圧が低下していく時間領域3において、整流スイッチ30が導通状態を維持するためのゲート閾値電圧Vgthの近辺までゲート電圧を低下させている。このように整流スイッチ30のゲート電圧Vgをゲート閾値電圧Vgthの近辺まで低下させておくことにより、時間領域4において、整流スイッチ30が遮断状態になるまでの時間は、スイッチ37が整流スイッチ30のゲート電圧Vgをゲート閾値電圧Vgthまで低下させるための時間になる。即ち、整流スイッチ30のドレイン電圧Vxが第2の閾値電圧Vth2を上回ってから整流スイッチ30が遮断状態になるまでの遅れ時間は、従来のように入力電圧Viで決まるゲート駆動電圧の影響を受けることなく、変動の小さな短時間となる。インダクタ4のインダクタンスをLとし、整流スイッチ30のドレイン電圧Vxが第2の閾値電圧Vth2を上回ってから整流スイッチ30が遮断状態になるまでの遅れ時間をTdとし、整流スイッチ30のオン抵抗をRonとする。インダクタ4に流れる電流ILは、傾き−Vo/Lで減少していくので、次式(3)に示すように、第2の閾値電圧Vth2をゼロ近くの適切な値に設定することにより、インダクタ4に流れる電流ILがゼロ、若しくは略ゼロになる時に、整流スイッチ30を遮断状態にすることができる。
Vth2=Ron・Vo・Td/L (3)
式(3)から、出力電圧Voが安定化されていれば、第2の閾値電圧Vth2はほぼ一定値に設定できる。
また、本発明の同期整流回路が効果的に動作するのは電流不連続モードであるので、第1の閾値電圧Vth1は、電流不連続モードとなる場合のインダクタ4の電流ピーク値に整流スイッチ30のオン抵抗を乗じた値以下に設定するとよい。即ち、スイッチング周期をTとすると、スイッチ2の遮断時間Toffは、Toff=T・(Vi−Vo)/Viであるので、 Vth1≦Ron・Vo・T・(Vi−Vo)/Vi/L という条件が得られる。この条件式の右辺が最大になるのは、Vo=Vi/2 の場合であるので、第1の閾値電圧Vth1を次式(4)のように設定するとよい。
Vth1=Ron・T/L/4 (4)
尚、電流源回路36の電流値Igは、電流不連続モードにおける同期整流回路3の導通時間で、整流スイッチ30のゲート電圧Vgがゲート閾値電圧Vgth近辺まで低下するように設定する。同期整流回路3の導通時間は、Ton ・(Vi−Vo)/Voであるので、整流スイッチ30のゲート容量をCg、整流スイッチ30のターンオン時のゲート電圧をVg0 とすると、電流源回路36の電流値Igは、次式(5)で表される。
Ig=Cg・(Vg0 −Vgth)・Vo/(Vi−Vo)/Ton (5)
上記の設定は、電流不連続モードにおける制御動作によって異なる。例えば、電流不連続モードにおいて、スイッチ2の電流ピーク値を所定値に制限してスイッチ2のオフ期間を制御するような場合、(Vi−Vo)・Ton は一定となるので、Vg0 を固定化することにより、電流源回路36の電流値Igも固定値に設定できる。そうでない場合、(5)式より入力電圧Viと出力電圧Voとの差電圧(Vi−Vo)・Tonに反比例するように、電流源回路36の電流値Igに補正をかければよい。
上記のように構成された第1の実施の形態の同期整流回路3は、整流スイッチ30に流れる電流が所定値以下の時、整流スイッチ30のオン状態を維持できる閾値電圧近辺まで整流スイッチ30の制御信号であるゲート電圧Vgを低レベルに維持しておく構成であるため、整流スイッチ30に流れる電流がゼロ、若しくは略ゼロとなる時に、整流スイッチ30を遮断状態にすることができる。第1の実施の形態の同期整流回路3は整流スイッチ30の電流が逆流することを防止する構成であるため、この同期整流回路3をスイッチング電源に適用することにより、高効率で信頼性の高い電源装置を提供することができる。
《第2の実施の形態》
図3は、本発明に係る第2の実施の形態の同期整流回路を用いた降圧コンバータであるスイッチング電源の回路構成図である。第2の実施の形態において、前述の図1に示した第1の実施の形態と同じ機能、構成を有する構成要素には同じ番号を付与し、その説明は省略する。第2の実施の形態の同期整流回路3Aにおいて、第1の実施の形態の同期整流回路3の構成と異なるのは、基準電圧源38と第3の比較器39とANDゲート40を追加した点である。第2の実施の形態の同期整流回路3Aにおいては、第3の比較器39が整流スイッチ30のゲート電圧Vgと基準電圧源38の電圧とを比較し、第3の比較器39の出力と第1の比較器33の出力とをANDゲート40に入力し、ANDゲート40の出力が電流源回路36を活性化する構成としている。基準電圧源38の出力する基準電圧は、ゲート閾値電圧Vgthよりわずかに高い電圧に設定されている。また、同期整流回路3Aの導通時間内に整流スイッチ30のゲート電圧Vgがゲート閾値電圧Vgthの近辺まで低下するように、電流源回路36の電流値Igは大きく設定されている。
以下、第2の実施の形態のスイッチング電源における電流不連続モードの動作を、図4を用いて説明する。
図4は図3に示す第2の実施の形態の同期整流回路3Aを用いた降圧コンバータの要部における動作波形図である。図4において、(a)はインダクタ4に流れる電流IL、(b)は整流スイッチ30のゲート電圧Vg、(c)は整流スイッチ30のドレイン電圧Vxのゼロ電圧付近を縦軸の電圧に関してのみ拡大したドレイン電圧Vx、を示している。
まず、図4に示す時間領域1において、スイッチ2は導通状態、整流スイッチ30は遮断状態であり、入力電源1からスイッチ2とインダクタ4を介して出力へ電流が流れる。
時間領域2において、スイッチ2が遮断状態になると、整流スイッチ30のボディダイオードが導通し、整流スイッチ30のドレイン電圧Vxは第1の閾値電圧Vth1を下回る。この結果、第1の比較器33はスイッチ35を導通状態にするとともに電流源回路36を不活性状態とし、第2の比較器34はスイッチ37を遮断状態とする。即ち、整流スイッチ30はゲートに入力電圧Viが印加されて導通状態になる。このため、整流スイッチ30とインダクタ4を介して出力に電流が流れ、この電流は減少していく。この電流の減少とともに整流スイッチ30のドレイン電圧Vxは負電圧から上昇していく。
時間領域3において、整流スイッチ30のドレイン電圧Vxが第1の閾値電圧Vth1=−0.07Vを上回り、スイッチ35が遮断され、電流源回路36が活性化されて、整流スイッチ30のゲート電圧Vgが低下していく。
時間領域4において、整流スイッチ30のゲート電圧Vgがゲート閾値電圧Vgthに近づき、基準電圧源38の電圧に達すると、第3の比較器39の出力がLレベルとなり、電流源回路36は不活性化される。このため、整流スイッチ30のゲート電圧Vgの低下はほぼゲート閾値電圧Vgthで停止する。
時間領域5において整流スイッチ30のドレイン電圧Vxが第2の閾値電圧Vth2=−0.02Vを上回ると、スイッチ37が導通状態となり、整流スイッチ30を遮断状態にする。これにより、インダクタ4に流れる電流がゼロになるが、スイッチ2も遮断状態であるので、インダクタ4の電圧は振動する。やがて再びスイッチ2が導通状態となって上記の動作を繰り返す。
以上のように第2の実施の形態のスイッチング電源は、電流不連続モードにおいて、入出力電圧や整流スイッチ30のターンオン時の初期ゲート電圧Vg0 が大きく変動するような場合でも、電流源回路36を不活性化することにより、ゲート電圧Vgの低下がゲート閾値電圧Vgth近辺で止まるよう構成されている。従って、整流スイッチ30のドレイン電圧Vxが第2の閾値電圧Vth2に達した時には、常にゲート電圧Vgがゲート閾値電圧Vgth近辺にある。即ち、第2の実施の形態のスイッチング電源においては、整流スイッチ30をターンオフするタイミングを、インダクタ4に流れる電流がゼロ、若しくは略ゼロの時にすることができる。
上記のように構成された第2の実施の形態の同期整流回路3Aは、整流スイッチ30に流れる電流が所定値以下の時、整流スイッチ30のオン状態を維持できる閾値電圧近辺まで整流スイッチ30の制御信号であるゲート電圧Vgを低レベルに維持しておく構成であるため、整流スイッチ30に流れる電流がゼロ、若しくは略ゼロとなる時に、整流スイッチ30を遮断状態にすることができる。第2の実施の形態の同期整流回路3Aは整流スイッチ30の電流が逆流することを防止することができる構成であるため、この同期整流回路3Aをスイッチング電源に適用することにより、高効率で信頼性の高い電源装置を提供することができる。
《第3の実施の形態》
前述の第1の実施の形態及び第2の実施の形態においては、NチャンネルMISFETで構成した整流スイッチを有する同期整流回路について説明してきたが、整流スイッチがPチャンネルMISFETであっても同様に本発明の同期整流回路は構成できる。第3の実施の形態においては、PチャンネルMISFETで構成した整流スイッチを有する同期整流回路について説明する。
図5は本発明に係る第3の実施の形態の同期整流回路を用いた昇圧コンバータであるスイッチング電源の回路構成図である。図5において、11は入力電圧Viを出力する入力電源、12はスイッチ、13は同期整流回路、14はインダクタ、15は出力コンデンサ、16は負荷、17は制御回路である。インダクタ14は、その一端が入力電源11に接続され、他端がスイッチ12と同期整流回路13とに接続される。スイッチ12の他端は接地されており、スイッチ12は制御回路17によって導通と遮断を繰り返すスイッチング動作を行う。同期整流回路13の他端は出力コンデンサ15に接続され、出力コンデンサ15から負荷16に出力電圧Voが供給される。制御回路17は出力電圧Voを検出し、出力電圧Voが所望値となるようにスイッチ12を駆動制御する。同期整流回路13は制御回路17からの信号が入力されて、スイッチ12が遮断状態の時のみ整流スイッチ50を導通状態にする。
図5において、同期整流回路13は、PチャンネルMISFETからなる整流スイッチ50、第1の閾値電圧Vth1を出力する第1の電圧源51、第2の閾値電圧Vth2を出力する第2の電圧源52、整流スイッチ50のドレイン電圧Vxを第1の閾値電圧Vth1と比較する第1の比較手段である第1の比較器53、整流スイッチ50のドレイン電圧Vxを第2の閾値電圧Vth2と比較する第2の比較手段である第2の比較器54、NチャンネルMISFETであって第1の比較器53により駆動されるスイッチ55、第1の比較器53により活性化される電流源回路56、PチャンネルMISFETであって第2の比較器54により駆動されるスイッチ57から構成される。第2の実施の形態においては、第1の電圧源51、第2の電圧源52、第1の比較器53、及び第2の比較器54により直流検出手段が構成されており、スイッチ55、電流源回路56、及びスイッチ57により駆動手段が構成されている。
第1の閾値電圧Vth1は、例えば0.07Vに設定されており、第2の閾値電圧Vth2は0.02Vに設定される。整流スイッチ50のドレイン電圧Vxが出力電圧Voと第1の閾値電圧Vth1との和電圧(Vo+Vth1)以上であれば、スイッチ55が導通状態、電流源回路56は不活性状態、スイッチ57は遮断状態となり、整流スイッチ50は導通状態となる。
整流スイッチ50のドレイン電圧Vxが(Vo+Vth1)以下で出力電圧Voと第2の閾値電圧との和電圧(Vo+Vth2)以上であれば、スイッチ55が遮断状態、電流源回路56は活性状態、スイッチ57は遮断状態となり、整流スイッチ50のソース−ゲート電圧は徐々に低下する。
整流スイッチ50のドレイン電圧Vxが(Vo+Vth2)以下であれば、スイッチ55が遮断状態、電流源回路56は活性状態、スイッチ57は導通状態となり、整流スイッチ50は遮断状態となる。
上記のように構成された第3の実施の形態のスイッチング電源における動作について説明する。
まず、制御回路17によりスイッチ12が導通状態の時、整流スイッチ50は遮断状態である。この時、入力電源11→インダクタ14→スイッチ12→入力電源11と増加する電流が流れる。スイッチ12が遮断状態になると、インダクタ14の両端電圧が反転し、整流スイッチ50のボディダイオードが導通する。このため、整流スイッチ50のドレイン電圧Vxには出力電圧Voにダイオードの順方向電圧が加わった電圧が発生し、ドレイン電圧Vxは(Vo+Vth1)を上回るので、整流スイッチ50は導通状態になる。従って、入力電源11→インダクタ14→整流スイッチ50→出力コンデンサ15及び負荷16→入力電源11と減少する電流が流れて負荷16へ電力を供給する。スイッチ12の遮断時間の大半において整流スイッチ50が導通状態となり、導通電圧が低下するので、負荷16に対して低損失で電力が供給される。
以上のようなスイッチ12のスイッチング動作が周期的に繰り返されることにより、負荷16へ安定した電力が供給される。スイッチ12の1スイッチング周期における導通時間の割合をデューティ比δとすると、入力電圧Viと出力電圧Voの関係は、おおよそ次式(6)で表される。
Vo=Vi/(1−δ) (6)
従って、制御回路17がスイッチ12のデューティ比δを調整することにより、出力電圧Voを制御することができる。以上の動作は、インダクタ14を流れる電流ILが常にゼロ以上の電流連続モードと呼ばれる場合の動作である。
次に、インダクタ14を流れる電流がゼロになる電流不連続モードの動作を説明する。
まず、スイッチ12が導通状態にある時、整流スイッチ50は遮断状態になり、入力電源11→インダクタ14→スイッチ12→入力電源11と電流が流れる。スイッチ12が遮断状態になると、整流スイッチ50のボディダイオードが導通し、整流スイッチ50のドレイン電圧Vxには出力電圧Voにダイオードの順方向電圧が加わった電圧が発生する。このため、ドレイン電圧Vxは(Vo+Vth1)を上回るので、第1の比較器53はスイッチ55を導通状態にするとともに電流源回路56を不活性状態とし、第2の比較器54はスイッチ57を遮断状態とする。即ち、整流スイッチ50はソース−ゲート間に出力電圧Voが印加されて導通状態になる。このとき、入力電源11→インダクタ14→整流スイッチ50→出力コンデンサ15及び負荷16→入力電源11と減少する電流が流れて負荷16へ電力を供給する。導通状態におけるMISFETである整流スイッチ50は低抵抗であるため、電流の減少とともに整流スイッチ50のドレイン電圧Vxは出力電圧Viを超えた電位から低下していく。電流不連続モードのような軽負荷では電流値が小さく、整流スイッチ50のドレイン電圧Vxは、整流スイッチ50の導通開始時若しくはその直後に(Vo+Vth1)を下回る。これにより、スイッチ55が遮断され、電流源回路56が活性化されて、整流スイッチ50のソース−ゲート電圧が低下していく。やがて整流スイッチ50のドレイン電圧Vxが(Vo+Vth2)を下回ると、スイッチ57が導通状態となって整流スイッチ50を遮断状態にする。この結果、インダクタ14に流れる電流がゼロになるが、スイッチ12も遮断状態であるので、インダクタ14の電圧は振動する。やがて再びスイッチ12が導通状態となり、上記の動作を繰り返す。
上記の動作において、整流スイッチ50のゲート電圧Vgが低下していく時、整流スイッチ50が導通状態に維持するゲート閾値電圧Vgth近辺までゲート電圧Vgを低下させておく。このようにゲート電圧Vgをゲート閾値電圧Vgth近辺まで下げておくことにより、整流スイッチ50が遮断状態になるまでの時間は、スイッチ57が整流スイッチ50のソース−ゲート電圧をゲート閾値電圧Vgthより低下させるための時間になる。即ち、整流スイッチ50のドレイン電圧Vxが(Vo+Vth2)を下回ってから整流スイッチ50が遮断状態になるまでの遅れ時間は、従来のように入力電圧Viで決まるゲート駆動電圧の影響を受けることなく、変動の小さな短時間となる。インダクタ14のインダクタンスをLとし、整流スイッチ50のドレイン電圧Vxが(Vo+Vth2)を上回ってから整流スイッチ50が遮断状態になるまでの遅れ時間をTdとし、整流スイッチ50のオン抵抗をRonとする。インダクタ14に流れる電流ILは、傾き(Vi−Vo)/Lで減少していくので、次式(7)に示すように、第2の閾値電圧Vth2をゼロ近くの適切な値に設定することにより、インダクタ14に流れる電流をゼロ、若しくは略ゼロになる時に、整流スイッチ50を遮断状態にすることができる。
Vth2=Ron・(Vo−Vi)・Td/L (7)
但し、上式(7)によれば、理想的な第2の閾値電圧Vth2を得るには、入出力電圧差(Vo−Vi)に比例するように補正をかければよい。例えば、2つの直列接続された抵抗を入出力間に設置し、その接続点電位を(Vo+Vth2)として使用する。上記2つの抵抗の各抵抗値をr1,r2とすると、次式(8)で表される。
Vth2=(Vo−Vi)・r1/(r1+r2) (8)
従って、式(7)と式(8)から、各抵抗値は、r1/(r1+r2)=Ron・Td/L と設定すればよい。
また、本発明に係る同期整流回路が効果的に動作するのは電流不連続モードであるので、第1の閾値電圧Vth1は、電流不連続モードとなる場合のインダクタ14の電流ピーク値に整流スイッチ50のオン抵抗を乗じた値以下に設定するとよい。即ち、スイッチング周期をTとすると、スイッチ12の遮断時間Toffは、Toff=T・Vi/Voであるので、 Vth1≦Ron・T・Vi/L という条件が得られる。この条件式の右辺が最大になるのは、入力電圧が最大、即ち、Vi=Vimax の場合であるので、第1の閾値電圧Vth1は、次式(9)のように設定するとよい。
Vth1=Ron・T・Vimax /L (9)
尚、電流源回路56の電流値Igは、電流不連続モードにおける同期整流回路13の導通時間で、整流スイッチ50のソース−ゲート電圧がゲート閾値電圧Vgth近辺まで低下するように設定する。同期整流回路13の導通時間は、Ton ・Vi/(Vo−Vi)であるので、整流スイッチ50のゲート容量をCg、整流スイッチ50のターンオン時ゲート電圧をVg0 とすると、電流値Igは次式(10)となる。
Ig=Cg・(Vg0 −Vgth)・(Vo−Vi)/Vi/Ton (10)
この電流値Igに対する設定は、電流不連続モードにおける制御動作によって異なる。例えば、電流不連続モードにおいて、スイッチ12の電流ピーク値を所定値に制限してスイッチ12のオフ期間を制御するような場合、Vi・Ton は一定となるので、ターンオン時ゲート電圧Vg0 を固定化することにより、電流源回路56の電流値Igは、(10)式より入力電圧Viと出力電圧Voとの差電圧(Vo−Vi)に反比例するように、電流源回路56の電流値Igに補正をかければよい。あるいは、前述の第2の実施の形態のように、電流値Igを充分大きく設定して、整流スイッチ50のソース−ゲート電圧がゲート閾値電圧Vgth近辺に達すると、電流源回路56を不活性化してもよい。
以下、第3の実施の形態のスイッチング電源における電流不連続モードの動作を、図6を用いて説明する。
図6は図5に示す第3の実施の形態の同期整流回路13を用いた昇圧コンバータの要部における動作波形図である。図6において、(a)はインダクタ14に流れる電流IL、(b)は整流スイッチ50のソース−ゲート電圧Vg、(c)は整流スイッチ50のドレイン電圧Vxのゼロ電圧付近を縦軸の電圧に関してのみ拡大したドレイン電圧Vx、を示している。
まず、図6に示す時間領域1において、スイッチ12は導通状態、整流スイッチ50は遮断状態であり、入力電源1からインダクタ14を介してスイッチ12へ電流が流れる。
時間領域2において、スイッチ12が遮断状態になると、整流スイッチ50が導通し、整流スイッチ50のドレイン電圧Vxは、出力電圧Voにダイオードの順方向電圧が加わった電圧が発生する。そして、ドレイン電圧Vxは、出力電圧Voに第1の閾値電圧Vth1を加えた電圧(Vo+Vth1)超える。このため、第1の比較器53はスイッチ55を導通状態にするとともに電流源回路56を不活性状態とし、第2の比較器54はスイッチ57を遮断状態とする。即ち、整流スイッチ50はソース−ゲート間に出力電圧Voが印加されて導通状態になる。このため、インダクタ14と整流スイッチ50を介して出力に電流が流れ、この電流が減少していく。この電流の減少とともに整流スイッチ50のドレイン電圧Vxは低下していく。
時間領域3において、整流スイッチ50のドレイン電圧Vxが電圧(Vo+Vth1)下回ると、スイッチ55が遮断され、電流源回路56が活性化されて、整流スイッチ50のソース−ゲート電圧が低下していく。
時間領域4において、整流スイッチ50のドレイン電圧Vxが、出力電圧Voに第2の閾値電圧Vth2を加えた電圧(Vo+Vth2)下回ると、スイッチ57が導通状態となり、整流スイッチ50を遮断状態にする。これにより、インダクタ14に流れる電流がゼロになるが、スイッチ12も遮断状態であるので、インダクタ14の電圧は振動する。やがて再びスイッチ12が導通状態となって上記の動作を繰り返す。
以上のように第3の実施の形態のスイッチング電源は、電流不連続モードにおいて、入出力電圧や整流スイッチ50のターンオン時の初期ゲート電圧Vg0 が大きく変動するような場合でも、電流源回路56を不活性化することにより、ソース−ゲート電圧Vgの低下がゲート閾値電圧Vgth近辺で止まるよう構成されている。従って、整流スイッチ30のドレイン電圧Vxが、出力電圧Voに第2の閾値電圧Vth2を加えた電圧(Vo+Vth2)に達した時、常にソース−ゲート電圧Vgがゲート閾値電圧Vgth近辺にある。即ち、第3の実施の形態のスイッチング電源においては、整流スイッチ50をターンオフするタイミングを、インダクタ14に流れる電流がゼロ、若しくは略ゼロの時にすることができる。
上記のように構成された第3の実施の形態の同期整流回路13は、整流スイッチ50に流れる電流が所定値以下の時、整流スイッチ50のオン状態を維持できる閾値電圧近辺まで整流スイッチ50の制御信号であるソース−ゲート電圧Vgを高レベルに維持しておく構成であるため、整流スイッチ50に流れる電流がゼロ、若しくは略ゼロとなる時に、整流スイッチ50を遮断状態にすることができる。第3の実施の形態の同期整流回路13は整流スイッチ50の電流が逆流することを防止することができる構成であるため、この同期整流回路13をスイッチング電源に適用することにより、高効率で信頼性の高い電源装置を提供することができる。
本発明の同期整流回路は、スイッチング電源などの整流回路として用いることにより高効率で信頼性の高い電源装置となり、スイッチング電源の分野において有用である。
本発明に係る第1の実施の形態の同期整流回路を用いた降圧コンバータを示す回路構成図 第1の実施の形態の同期整流回路を用いた降圧コンバータの電流不連続モードにおける要部の動作波形図 本発明に係る第2の実施の形態の同期整流回路を用いた降圧コンバータを示す回路構成図 第2の実施の形態の同期整流回路を用いた降圧コンバータの電流不連続モードにおける要部の動作波形図 本発明に係る第3の実施の形態の同期整流回路を用いた昇圧コンバータの回路構成図 第3の実施の形態の同期整流回路を用いた昇圧コンバータの電流不連続モードにおける要部の動作波形図 従来の同期整流回路を用いた降圧コンバータを示す回路構成図 従来の同期整流回路を用いた降圧コンバータの電流不連続モードにおける要部の動作波形図
符号の説明
1 入力電源
2 スイッチ
3 同期整流回路
4 インダクタ
5 出力コンデンサ
6 負荷
7 制御回路
30 整流スイッチ
31 第1の電圧源
32 第2の電圧源
33 第1の比較器
34 第2の比較器
35 スイッチ
36 電流源回路
37 スイッチ

Claims (12)

  1. 制御信号のレベルに応じて導通又は遮断状態となる整流スイッチと、
    前記整流スイッチに流れる電流を第1の電流値と第2の電流値を閾値として検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段の出力に応じて前記制御信号のレベルを変更する駆動手段と、を具備し、
    前記駆動手段が、前記整流スイッチに流れる電流が前記第1の電流値以上であれば前記制御信号を第1のレベルとし、前記整流スイッチに流れる電流が前記第1の電流値と前記第2の電流値との間であれば前記制御信号を第2のレベルへ向かって変化させ、前記整流スイッチが流れる電流が前記第2の電流値以下であれば前記制御信号を前記第2のレベルとするよう構成された同期整流回路。
  2. 前記整流スイッチに流れる電流が第2の電流値のとき、前記制御信号が前記整流スイッチにおける導通から遮断への閾値以上であるよう構成された請求項1に記載の同期整流回路。
  3. 前記電流検出手段が、前記整流スイッチに流れる電流を前記第1の電流値と比較する第1の比較手段と、前記整流スイッチに流れる電流を前記第2の電流値と比較する第2の比較手段と、を有する請求項1に記載の同期整流回路。
  4. 前記整流スイッチはNチャネルMISFETであり、ゲート−ソース電圧を前記制御信号とし、
    前記第1の比較手段は、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧を前記第1の電流値に相当する第1の閾値と比較し、
    前記第2の比較手段は、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧を前記第2の電流値に相当する第2の閾値と比較するよう構成された請求項3に記載の同期整流回路。
  5. 正極端子と負極端子を有する直流電圧源を有し、前記整流スイッチのソース端子を前記負極端子に接続し、
    前記駆動手段が、
    前記第1の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第1の閾値以下であれば、前記整流スイッチのゲート端子を前記正極端子の電位にプルアップする第1の補助スイッチと、
    前記第1の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第1の閾値以上であれば、前記整流スイッチのゲート−ソース間を放電する電流源回路と、
    前記第2の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第2の閾値以上であれば、前記整流スイッチのゲートを前記負極端子の電位にプルダウンする第2の補助スイッチと、を有する請求項4に記載の同期整流回路。
  6. 前記電流源回路は、前記制御信号がゲート閾値電圧以上を維持するように前記整流スイッチのゲート−ソース間を放電するよう構成された請求項5に記載の同期整流回路。
  7. 前記駆動回路は、前記整流スイッチのゲート−ソース電圧と第3の閾値とを比較する第3の比較手段を有し、
    前記電流源回路は、
    前記第1の比較手段の出力と前記第3の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第1の閾値以上であり、且つ前記ゲート−ソース電圧が前記第3の閾値以上であれば、前記整流スイッチのゲート−ソース間を放電するよう構成された請求項6記載の同期整流回路。
  8. 前記整流スイッチはPチャネルMISFETであり、ソース−ゲート電圧を前記制御信号とし、
    前記第1の比較手段は、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧を前記第1の電流値に相当する第1の閾値と比較し、
    前記第2の比較手段は、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧を前記第2の電流値に相当する第2の閾値と比較するよう構成された請求項3に記載の同期整流回路。
  9. 正極端子と負極端子を有する直流電圧源を有し、前記整流スイッチのソースを前記正極端子に接続し、前記駆動手段は、
    前記第1の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第1の閾値以上であれば、前記整流スイッチのゲート端子を前記負極端子の電位にプルダウンする第1の補助スイッチと、
    前記第1の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第1の閾値以下であれば、前記整流スイッチのゲート−ソース間を放電する電流源回路と、
    前記第2の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第2の閾値以下であれば、前記整流スイッチのゲートを前記正極端子の電位にプルアップする第2の補助スイッチと、を有する請求項8に記載の同期整流回路。
  10. 前記電流源回路は、前記制御信号がゲート閾値電圧以上を維持するよう前記整流スイッチのソース−ゲート間を放電するよう構成された請求項9に記載の同期整流回路。
  11. 前記駆動手段は、前記整流スイッチのソース−ゲート電圧と第3の閾値とを比較する第3の比較手段を有し、
    前記電流源回路が、
    前記第1の比較手段の出力と前記第3の比較手段の出力によって駆動され、前記整流スイッチの導通状態におけるドレイン−ソース電圧が第1の閾値以下であり、且つ前記ソース−ゲート電圧が第3の閾値以上であれば、前記整流スイッチのソース−ゲート間を放電するよう構成された請求項10に記載の同期整流回路。
  12. 正極端子と負極端子を有する直流電圧源と、
    前記直流電圧源の正極端子に一端が接続され、他端がインダクタ及び平滑手段を介して負荷に接続されたスイッチと、
    前記スイッチの他端に接続され同期整流回路と、を具備するスイッチング電源であって、
    前記同期整流回路が、制御信号のレベルに応じて導通又は遮断状態となる整流スイッチと、
    前記整流スイッチに流れる電流を第1の電流値と第2の電流値を閾値として検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段の出力に応じて前記制御信号のレベルを変更する駆動手段と、を有し、
    前記駆動手段が、前記整流スイッチに流れる電流が前記第1の電流値以上であれば前記制御信号を第1のレベルとし、前記整流スイッチに流れる電流が前記第1の電流値と前記第2の電流値との間であれば前記制御信号を前記第2のレベルへ向かって変化させ、前記整流スイッチが流れる電流が第2の電流値以下であれば前記制御信号を第2のレベルとするよう構成されたスイッチング電源。
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