JP4325684B2 - センサ制御装置、及び印加電圧特性の調整方法 - Google Patents

センサ制御装置、及び印加電圧特性の調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、固体電解質層を有してなり被検出ガス中の特定成分のガス濃度を広域に検出可能なセンサ素子を制御対象とするセンサ制御装置、及び当該制御装置における印加電圧特性の調整方法に関するものである。
例えば、自動車用エンジンでは、排ガスを検出対象として酸素濃度を検出する限界電流式酸素濃度センサ(A/Fセンサ)が実用化されている。この酸素濃度センサは、ジルコニア等の固体電解質層を有して構成されるものであり、センサ素子に電圧が印加された状態で排ガス中の酸素濃度に応じた電流信号を出力する。
ここで、酸素濃度を正確に検出するためにはセンサ印加電圧を適切に制御する必要があり、印加電圧制御に関して種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1のガス濃度検出装置では、一次直線的に規定した印加電圧特性に基づいて印加電圧を制御するとともに、素子電流出力により酸素濃度等を広域に検出する構成としている。また特に、ガス濃度検出範囲内において各濃度レベルでの限界電流域(センサ出力特性のフラット域)の幅に基づいて印加電圧特性を可変に設定することとしている。
特開2004−251891号公報
上記従来の印加電圧制御によれば、印加電圧特性線の傾きを可変とすることにより、いずれの濃度レベルにおいても限界電流域(センサ出力特性のフラット域)を外れることなく印加電圧の設定が可能になるとしていた。
しかしながら、センサ素子においては、個々にセンサ出力特性のフラット域の幅が相違することがあり、かかる場合には、上記のように印加電圧特性線の傾きを可変とするだけでは対処できない事態が生じると考えられる。それ故に、センサ素子の印加電圧制御に関して未だ改善の余地が残されていると考えられる。
本発明は、センサ素子の印加電圧制御を適正に行い、ひいてはガス濃度の検出精度を高めることができるセンサ制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
本発明のセンサ制御装置では、固体電解質層とその固体電解質層を挟んで設けられる一対の電極とを有して構成されるセンサ素子を制御対象としている。そして、そのセンサ素子に直列に電流計測抵抗を接続する一方、前記一対の電極にそれぞれ接続した正負両端子間に電圧を印加し、その際前記センサ素子に流れる素子電流を前記電流計測抵抗により計測してガス濃度を検出する。
また特に、請求項1に記載の発明では、前記センサ素子の正負両端子のうち前記電流計測抵抗を接続した方の端子に同電流計測抵抗を介して接続され、第1基準電圧(Vref1)に基づき生成される電圧を出力する第1電源回路(図1の交流電源回路26)と、前記第1電源回路とは異なる方の端子に接続され、第2基準電圧(Vref2)に基づき生成される電圧を出力する第2電源回路(図1の印加電圧制御回路21)と、を備え、素子インピーダンス検出に際しては、前記第1電源回路の出力電圧を前記第1基準電圧を基準に増減変化させる構成としている。
要するに、センサ素子の正負各端子にはそれぞれ、第1基準電圧(Vref1)に基づき生成される電圧と、第2基準電圧(Vref2)に基づき生成される電圧とが印加され、それら各端子電圧の差がセンサ印加電圧(Vp)となっている。この場合、そのVp印加状態で、電流計測抵抗の少なくとも一方の端子電圧により素子電流が計測される。また、第1電源回路の出力電圧を増減変化させることでセンサ素子に交流電圧が印加され、その時の素子電流変化に基づいて素子インピーダンスが算出される。
ところで、素子電流=0mAとなる時のセンサ印加電圧(ゼロ点)は、第1基準電圧(Vref1)と第2基準電圧(Vref2)とにより決定され、それらいずれかの基準電圧(Vref1,Vref2)が調整されることで、印加電圧特性におけるゼロ点調整が可能となる。このゼロ点調整によって、センサ出力特性のフラット域にて確実に電圧印加を行うことが可能となる。例えば、本制御装置の工場出荷前調整(又は出荷前検査)等において、このゼロ点調整が行われる。
このゼロ点調整に際し、上記構成では、第2基準電圧(Vref2)を調整することで、ゼロ点調整が実施されるようになっている。すなわち、第1基準電圧(Vref1)は、素子電流計測の基準電圧で、かつインピーダンス検出時の振幅の基準となっている。そのため、ゼロ点調整のために第1基準電圧(Vref1)が調整(変更)されると、他に弊害が生じるおそれがある(仮に、Vref1を変更すると、素子電流の計測信号にオフセット誤差が生じてしまう)。これに対して、第2基準電圧(Vref2)は、素子電流計測やインピーダンス検出に直接関係しない。つまり、第2電源回路は、電流計測抵抗や交流電源部(第1電源回路の出力電圧を増減変化させる構成)から独立して設けられている。そのため、ゼロ点調整のために第2基準電圧(Vref2)を調整(変更)しても他に弊害が生じることはない。つまり、第2基準電圧(Vref2)を調整することで、任意にゼロ点調整を行うことができる。
ちなみに、比較対象として既存のセンサ制御装置では、図7に示すように、センサ素子10の一方の端子(S+端子)に、電流計測抵抗52を介して基準電圧回路53(基準電圧Vref1を生成する電源回路)が接続されるともに、他方の端子(S−端子)に、基準電圧Vref2を基準として出力電圧を増減変化させる交流電源回路56が接続されている。かかる構成では、両基準電圧Vref1,Vref2は、いずれも調整が困難であり、結果としてゼロ点調整が実施できないものとなっていた。すなわち、基準電圧Vref1を変更すると、上記のとおり素子電流の計測信号にオフセット誤差が生じるおそれがある。また、基準電圧Vref2を変更すると、交流電源回路56の電圧振幅に影響が及んでしまう。
以上本発明のセンサ制御装置によれば、印加電圧特性におけるゼロ点調整を好適に行うことができる。その結果、センサ素子の印加電圧制御を適正に行い、ひいてはガス濃度の検出精度を高めることができるようになる。
特に、前記第1電源回路を含む回路部分を専用IC(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)にて構成する一方、前記第2電源回路において少なくとも前記第2基準電圧を生成する基準電圧回路部(図1の基準電圧回路22)を、前記専用ICに対して外付けで設けるとよい。この場合、第2電源回路の基準電圧回路部が、専用IC外部に構成されるため、第2基準電圧の調整が容易となり、ひいてはゼロ点調整の簡易化を図ることができる。
また、請求項に記載したように、前記第2電源回路は、所定の定電源を抵抗分圧回路にて分圧して前記第2基準電圧を生成するものであるとよい。この場合、抵抗分圧回路を構成する各抵抗の値を調整することで、第2基準電圧を容易に変更できる。これにより、印加電圧特性におけるゼロ点調整を容易に実施できる。
また、請求項に記載の発明では、前記第1電源回路は、4つの抵抗からなるブリッジ回路と、そのブリッジ回路のハイ側及びロー側に組み込まれた2つのスイッチとからなり、同2つのスイッチを交互にオン/オフすることで交流電圧を発生する。本構成において、第1基準電圧(Vref1)を変更しようとすると、全ての抵抗の値を調整する必要が生じ、電圧変更が一層困難なものとなる。この点、上記のとおり第2基準電圧(Vref2)の調整によりゼロ点調整を行う構成であれば、その効果が一層顕著となる。
特に、第1電源回路を含む回路部分を専用ICにて構成する場合、第1基準電圧(Vref1)を変更するには、ブリッジ回路を構成する抵抗を外付け抵抗にしなければならず、専用ICの端子を増設しなくてはならない。これに対し、上記のとおり第2基準電圧(Vref2)の調整によりゼロ点調整を行う構成であれば、専用ICの端子を増設しなくてもよく、この点でも有利となる。
請求項に記載したように、前記第2電源回路は、前記電流計測抵抗により計測した素子電流信号を増幅処理することで出力電圧を可変制御する印加電圧制御回路であるとよい。例えば、第2電源回路として反転型又は非反転型の増幅回路を設け、同増幅回路の一方の入力端子に第2基準電圧(Vref2)を入力するとともに、他方の入力端子に素子電流信号を入力する構成とする。かかる構成では、増幅回路において入力抵抗と帰還抵抗との比率を変更することで増幅率を変更することができ、その増幅率の変更により、印加電圧特性における傾き調整が実現できる。
ここで、前述のとおり第2電源回路は、電流計測抵抗や交流電源部(第1電源回路の出力電圧を増減変化させる構成)から独立して設けられるため、他に弊害が生じさせることなく増幅率の変更が可能となる。特に、第2電源回路を専用ICに対して外付けで設けた構成では、増幅率の変更が容易に実現できる。以上により、印加電圧特性のゼロ点調整に加えて傾き調整が実施でき、印加電圧制御の更なる適正化が可能となる。
また、センサ制御装置の印加電圧特性の調整方法としては、請求項に記載したように、前記第2電源回路について前記第2基準電圧を調整することで、前記印加電圧特性のゼロ点調整を実施するとよい。この場合、上述した本発明の回路構成を採用することによりゼロ点調整を簡易に実施でき、印加電圧制御の適正化を図ることができる。
センサ制御装置の印加電圧特性の調整方法としては、
・請求項6に記載したように、前記第1電源回路を含む回路部分を専用ICにて構成する一方、前記第2電源回路において少なくとも前記第2基準電圧を生成する基準電圧回路部が、前記専用ICに対して外付けで設けられているとよい。
・請求項7に記載したように、前記第2電源回路は、所定の定電源を抵抗分圧回路にて分圧して前記第2基準電圧を生成するものであるとよい。
・請求項8に記載したように、前記第1電源回路は、4つの抵抗からなるブリッジ回路と、そのブリッジ回路のハイ側及びロー側に組み込まれた2つのスイッチとからなり、同2つのスイッチを交互にオン/オフすることで交流電圧を発生するものであるとよい。
・請求項9に記載したように、前記第2電源回路は、前記電流計測抵抗により計測した素子電流信号を増幅処理することで出力電圧を可変制御する印加電圧制御回路であるとよい。
以下、本発明のセンサ制御装置を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。本実施形態では、車載エンジンより排出される排ガス(燃焼ガス)を被検出ガスとして同ガス中の酸素濃度(空燃比:A/F)を検出する空燃比検出装置を具体化しており、空燃比の検出結果はエンジンECU等により構成される空燃比制御システムに用いられる。空燃比制御システムでは、空燃比をストイキ近傍でフィードバック制御するストイキ空燃比制御や、同空燃比を所定のリーン領域でフィードバック制御するリーン空燃比制御等が適宜実現される。
先ずはじめに、センサ素子の構成を図2を用いて説明する。A/Fセンサは積層型構造のセンサ素子10を有し、図2にはセンサ素子10の断面構成を示す。実際には当該センサ素子10は図2の紙面直交方向に延びる長尺状をなし、素子全体がハウジングや素子カバー内に収容される構成となっている。
センサ素子10は、固体電解質層11、拡散抵抗層12、遮蔽層13及び絶縁層14を有し、これらが図の上下に積層されて構成されている。同素子の周囲には図示しない保護層が設けられている。長方形板状の固体電解質層11は部分安定化ジルコニア製のシートであり、その固体電解質層11を挟んで上下一対の電極15,16が対向配置されている。拡散抵抗層12は電極15へ排ガスを導入するための多孔質シートからなり、遮蔽層13は排ガスの透過を抑制するための緻密層からなる。拡散抵抗層12には、電極15を囲むようにしてミキシングチャンバ17が設けられている。
拡散抵抗層12と遮蔽層13は何れも、アルミナ、スピネル、ジルコニア等のセラミックスをシート成形法等により成形したものであるが、ポロシティの平均孔径及び気孔率の違いによりガス透過率が相違するものとなっている。
絶縁層14はアルミナ等の高熱伝導性セラミックスからなり、電極16に対面する部位には大気ダクト18が形成されている。また、同絶縁層14にはヒータ19が埋設されている。ヒータ19は、バッテリ電源からの通電により発熱する線状の発熱体よりなり、その発熱により素子全体を加熱する。
上記構成のセンサ素子10において、その周囲の排ガスは拡散抵抗層12の側方部位から導入された後、拡散抵抗層12内を経由してミキシングチャンバ17に流れ込み、電極15に達する。排ガスがリーンの場合、排ガス中の酸素が電極15で分解され、電極16より大気ダクト18に排出される。また、排ガスがリッチの場合、逆に大気ダクト18内の酸素が電極16で分解され、電極15より排気側に排出される。
図3は、センサ素子10の出力特性(V−I特性)を示す図面である。図3の特性線において、横軸であるVp軸に平行な直線部分(フラット部分)はセンサ素子10の素子電流IL(限界電流)を特定する限界電流域であって、素子電流ILの増減は空燃比の増減(すなわち、リーン・リッチの程度)に対応している。つまり、空燃比がリーン側になるほど素子電流ILは増大し、空燃比がリッチ側になるほど素子電流ILは減少する。図中のLXは、センサ素子10への印加電圧Vpを決定するための印加電圧特性線(一次直線的に設定された印加電圧マップ)を表しており、その傾きは概ね抵抗支配域(限界電流域よりも低電圧側の傾き部分)に一致している。
次に、本発明の主要部たるセンサ制御回路20の電気的構成を図1を参照しながら説明する。本実施形態では、エンジンECU1にセンサ制御回路20を設ける構成としており、同制御回路20の一部がASIC(専用IC)2として構成されている。
図1のセンサ制御回路20において、センサ素子10の一方の端子(電極16に接続された正側端子S+)には印加電圧制御回路21が接続されている。印加電圧制御回路21は、基準電圧回路22と、その基準電圧回路22に接続された非反転増幅回路23と、その非反転増幅回路23を構成するオペアンプ23aの反転入力端子(−入力端子)と出力端子との間に接続された発振抑制用のコンデンサ24と、から構成されている。本構成では、非反転増幅回路23に一体に発振抑制用のLPFが設けられることとなっている。基準電圧回路22は、2つの抵抗(抵抗値R4,R5)からなる分圧回路と、その中間点に接続された抵抗(抵抗値R3)とから構成されている。Vccは定電源(5V)である。等価回路にすると、基準電圧回路22は、基準電圧Vref2を生成する電源と抵抗(抵抗値R345)との直列回路で表される。基準電圧回路22とコンデンサ24についてはASIC2外に設けられている。
また、センサ素子10の他方の端子(電極15に接続された負側端子S−)には、交流電源回路26、バッファ27及び電流計測抵抗28が直列に接続されている。ここで、交流電源回路26とバッファ27はASIC2に一体に設けられているのに対し、電流計測抵抗28はASIC2外に設けられている。交流電源回路26は、例えば10〜20kHz程度の交流電圧を出力する交流電圧発生手段であり、交流電圧発生回路や、同発生回路の交流電圧出力をフィルタ処理するLPFにより構成されている。交流電源回路26によってセンサ素子10に交流電圧が印加される。
交流電源回路26は、交流制御部26aと、交流ブリッジ回路26bと、LPF26cとからなり、本電源回路26によれば、基準電圧Vref1を中心に正負両側に振幅変動する交流電圧が生成される。交流ブリッジ回路26bは、4つの抵抗(抵抗値R10,R11,R12,R13)と2つのスイッチSW1,SW2とにより構成されており、スイッチSW1,SW2を交互にONすることにより、基準電圧Vref1を中心として交流電圧が生成される。この場合、SW1=ON、SW2=OFFにすることにより、生成電圧が振幅ΔVHだけ高電圧側に振られ、逆にSW1=OFF、SW2=ONにすることにより、生成電圧が振幅ΔVLだけ低電圧側に振られる(図4参照)。高電圧側の振幅ΔVH、低電圧側の振幅ΔVLは次式にて表される。
Figure 0004325684
電流計測抵抗28は、素子電流ILの電流経路上において交流電源回路26とセンサ素子10との間に設けられており、その抵抗値はR1である。また、電流計測抵抗28とセンサ素子10(S−端子)との間の中間点Aには、抵抗及びコンデンサよりなるLPF29が接続され、さらに同LPF29は、非反転増幅回路23のオペアンプ23aの非反転入力端子(+入力端子)に接続されている。
上記構成では、交流電源回路26によってセンサ素子10に交流電圧が印加されると、その交流電圧の印加状態で、同センサ素子10に、A/F(排ガス中の酸素濃度)に相応する電流分と素子インピーダンスに相応する電流分とが合成された素子電流が流れる。このとき、電流計測抵抗28とセンサ素子10との間の中間点では、センサ印加電圧の周期(交流電圧の周波数)に合わせて電圧が増減変化し、その中間点電圧が、LPF29を経由して印加電圧制御回路21の非反転増幅回路23に入力される。つまり、素子電流信号(中間点電圧)が、図のフィードバック経路FB1を経由して印加電圧制御回路21にフィードバックされる。そして、印加電圧制御回路21において、素子電流信号が増幅処理されることで出力電圧が可変制御される。
また、電流計測抵抗28とセンサ素子10(S−端子)との間の中間点Aには、その中間点電圧(すなわち、電流計測抵抗28及びセンサ素子10による分圧電圧)を各々個別に取り込むようにした2つの信号出力部31,32が設けられている。一方は、A/F検出信号を出力するためのA/F信号出力部31であり、他方は、ZAC検出信号を出力するためのインピーダンス信号出力部32である。なお、A/F信号出力部31において非反転型の増幅回路には、LPF29を経由してA点電圧が入力される。その際、インピーダンス検出のために交流的に変動しているA点電圧の変動分がLPF29により除去される。本実施形態では、ASICの端子数(ピン数)削減のために、フィードバック経路FB1に設けたLPF29を併用して交流変動分を除去する構成としている。
上記の各信号出力部31,32から出力されるA/F検出信号とZAC検出信号とは共にマイクロコンピュータ(以下、マイコン33という)に入力される。マイコン33は、CPUや各種メモリを備えてなる周知の演算装置であり、AD変換器を介して取り込んだA/F検出信号やZAC検出信号に基づいてA/F(排ガス中の酸素濃度)や素子インピーダンス(ZAC)を算出する。
A/F信号出力部31とインピーダンス信号出力部32とについて簡単に説明する。A/F信号出力部31は、オペアンプとLPFとを一体に設けた増幅回路により構成されており、電流計測抵抗28とセンサ素子10との間の中間点電圧から、素子電流のうち都度のA/Fに相応する電流分(直流成分)を抽出し、それを所定の増幅率にて増幅した後、A/F出力信号としてマイコン33に出力する。また、インピーダンス信号出力部32は、HPFとピークホールド回路(増幅機能付き)とから構成されており、電流計測抵抗28とセンサ素子10との間の中間点電圧から、素子電流のうち都度の素子インピーダンスに相応する電流分(交流成分)を抽出し、さらにそのピーク値をZAC検出信号としてマイコン33に出力する。なお、A/F信号出力部31及びインピーダンス信号出力部32では各々個別に増幅率が設定されている。
ところで、センサ素子10の出力特性(図3のV−I特性)は種々の要因により相違し、例えば、冷間状態からの活性速度や出力応答性といったセンサ性能によっても相違する。この場合、センサ出力特性(V−I特性)におけるフラット域の幅が相違するため、印加電圧特性を調整する必要が生じる。
なお、図5に示すように、エンジン始動時においてセンサ素子が冷間状態から暖機(活性化)される際には、センサ出力が徐々に正常化されていくが(図示の例では、所定のリッチ出力となる)、その際、センサ出力のリッチずれが生じることがある。これは、センサ素子10の拡散抵抗層12の粒子表面やミキシングチャンバ17の内壁に有機物(HC等)が付着することに起因して生じるものであり、エンジン始動時にセンサ温度上昇に伴い付着HC等が離脱することでリッチずれが生じると考えられる。こうしたセンサ出力のリッチずれ現象は、エンジン始動時のエミッション低減を図る狙いでセンサ素子10の早期活性化させる場合に特に生じがちとなる。この場合、リッチずれ対策として、拡散抵抗層12の粒径を大きくしたりミキシングチャンバ17を廃止したりすることが行われるが、同対策の実施に伴いセンサ出力特性(V−I特性)におけるフラット域が狭くなるという事態が生じる。
図6の(a)には、上述したリッチずれ対策の影響としてフラット域が狭くなったセンサ出力特性を点線にて示している。つまり、実線で示す出力特性(フラット域が相対的に広い出力特性)では、大気検出時のフラット域の幅がW1、A/F10検出時のフラット域の幅がW2であるのに対し、点線で示す出力特性(フラット域が相対的に狭い出力特性)では、大気検出時のフラット域の幅がW3、A/F10検出時のフラット域の幅がW4となっている。
ここで、上記のように出力特性が相違するにもかかわらず、印加電圧特性を不変(固定)とすると、フラット域を外して印加電圧が設定されることになり、素子電流の計測精度が低下する。そこで本実施形態では、印加電圧特性における傾き調整とゼロ点調整とを共に実施することで、センサ出力特性の違いに対処し、ひいては印加電圧制御の精度向上を図ることとする。
図6の(b)では、印加電圧特性線LX1で規定される印加電圧特性について、傾き調整とゼロ点調整とを共に実施することにより、印加電圧特性線LX2で規定される印加電圧特性が実現できるようになっている。
上述した図1の回路構成において、センサ素子10のS+端子の電位Vs+、S−端子の電位Vs-は、
Figure 0004325684
で表される。そして、センサ印加電圧Vp=(Vs+)−(Vs-)とすると、同印加電圧Vpは次式で表される。
Figure 0004325684
上式において、右辺第1項の「R2/R345・R1」は、印加電圧特性(印加電圧特性線LX)における傾きに相当し、右辺第2項「R2/R345・(Vref1−Vref2)」はゼロ点(素子電流IL=0mAの時の印加電圧)に相当する。
ここで、印加電圧特性の傾きに相当する「R2/R345・R1」において、抵抗値R345は、ASIC2に対して外付け回路となる基準電圧回路22にて規定される抵抗値であり、ASIC2とは無関係に調整可能である。ゆえに、この抵抗値R345の変更は比較的容易であり、抵抗値R345の変更により、非反転増幅回路23の増幅率を変更することができる。つまり、その増幅率の変更により、印加電圧特性における傾き調整が実現できる。なお、電流計測抵抗28もASIC2に対して外付けとなっており、その抵抗値R1もASIC2とは無関係に調整可能であるが、抵抗値R1を変更すると素子電流信号に影響が及ぶため、傾き調整時に抵抗値R1を変更することは不適であると考えられる。
上記のように傾き調整を行う場合において、基準電圧回路22(印加電圧制御回路21)は、電流計測抵抗28や交流電源回路26から独立して設けられるため、他に弊害が生じさせることなく増幅率の変更が可能となる。
また、印加電圧特性のゼロ点に相当する「R2/R345・(Vref1−Vref2)」において、2つの基準電圧Vref1,Vref2のうち基準電圧Vref2を調整することで、ゼロ点調整が実施される。このとき、基準電圧Vref2は、定電源Vccの抵抗分圧により生成される電圧であり、次式で表される。
Figure 0004325684
この場合、分圧回路の抵抗値R4,R5を調整することで基準電圧Vref2を変更できる。特に本実施形態では、基準電圧回路22がASIC2の外付け回路で構成されているため、基準電圧Vref2の変更が容易に実施できる。
前述のとおり、基準電圧回路22(印加電圧制御回路21)は、電流計測抵抗28や交流電源回路26から独立して設けられるため、他に弊害が生じさせることなく基準電圧Vref2の変更が可能となる。これにより、印加電圧特性におけるゼロ点調整を容易に実施できる。
以上により、印加電圧特性における傾き調整とゼロ点調整とを共に実施することが可能となり、それに伴い、センサ出力特性の違いに対処しつつ印加電圧制御の精度向上を図ることができる。
基準電圧Vref1については、ゼロ点調整に際して調整が不要となる。そのため、基準電圧Vref1を調整(変更)することに伴う不都合の発生が回避できる。なお、基準電圧Vref1を調整(変更)すると、素子電流信号のオフセット誤差が生じてしまう。また、基準電圧Vref1を調整(変更)しようとすると、交流ブリッジ回路26bの各抵抗の値を調整する必要が生じ、調整作業が煩雑になったり、ASIC2に抵抗調整用の端子を増設する必要が生じたりする。この点、基準電圧Vref1の調整が不要となれば、上記の不都合が回避できる。
以下、比較対象として既存のセンサ制御回路50の構成を図7に基づいて説明するとともに、本実施形態との差異を説明する。
センサ制御回路50において、センサ素子10のS+端子には、オペアンプ51及び電流計測抵抗(シャント抵抗)52を介して基準電圧回路53が図示の如く接続されている。基準電圧回路53は、定電源Vccに対する抵抗分圧により基準電圧Vref1を生成する。また、同センサ素子10のS−端子には、非反転増幅回路からなる印加電圧制御回路55を介して交流電源回路56が接続されている(なお、交流電源回路56の出力部に設けられるLPF57はASIC2の外付け構成とされている)。交流電源回路56は、交流制御部56aと、交流ブリッジ回路56bと、バッファ56cとからなり、本電源回路56によれば、基準電圧Vref2を中心に正負両側に振幅変動する交流電圧が生成される。交流ブリッジ回路56bの構成は、図1の交流ブリッジ回路26bと同じである。
上記構成において、電流計測抵抗52の一端のB点電圧は素子電流ILに応じて変化する。そして、そのB点電圧が、反転増幅回路58とLPF59とを経由して印加電圧制御回路55に入力されるようになっている。反転増幅回路58のオペアンプ58aには抵抗値R2,R3の2つの抵抗が接続されている。印加電圧制御回路55は、B点電圧に応じてセンサ印加電圧を可変制御する。つまり、素子電流計測信号(B点電圧)が、図のフィードバック経路FB2を経由して印加電圧制御回路55にフィードバックされるようになっている。
図7の回路構成において、センサ素子10のS+端子の電位Vs+、S−端子の電位Vs-は、
Figure 0004325684
で表される。そして、センサ印加電圧Vp=(Vs+)−(Vs-)とすると、同印加電圧Vpは次式で表される。
Figure 0004325684
上式において、右辺第1項の「2・R3/R2・R1」は、印加電圧特性(印加電圧特性線LX)における傾きに相当し、同じく右辺の「Vref2−Vref1」はゼロ点(素子電流IL=0mAの時の印加電圧)に相当する。
ここで、反転増幅回路58を構成する2つの抵抗のうち1つの値(抵抗値R2)を、外付け抵抗とすることにより、印加電圧特性の傾きに相当する「2・R3/R2・R1」を調整可能にすることができる。
また、印加電圧特性のゼロ点に相当する「Vref2−Vref1」については、2つの基準電圧Vref1,Vref2がいずれも調整困難であるため、結果としてゼロ点調整が実施できないものとなっている。つまり、基準電圧Vref1を変更すると、素子電流信号にオフセット誤差が生じるおそれがある。また、基準電圧Vref2を変更すると、交流電源回路56の電圧振幅に影響が及んでしまう。別の言い方をすれば、交流電源回路56の電圧振幅に影響を及ぼすことなく基準電圧Vref2を変更しようとする場合には、交流ブリッジ回路56bの抵抗を外付け抵抗にすることが強いられる。したがって、図7の回路構成では、印加電圧特性における傾き調整とゼロ点調整とを共に実施することが極めて困難であった。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
基準電圧回路22(印加電圧制御回路21)を、電流計測抵抗28や交流電源回路26から独立して設けたため、他に弊害が生じさせることなく基準電圧Vref2の変更が可能となる。これにより、印加電圧特性におけるゼロ点調整を容易に実施できる。また、印加電圧特性における傾き調整に関しても、基準電圧回路22の調整により容易に実施できる。こうして印加電圧特性のゼロ点調整と傾き調整とが可能になることにより、センサ素子10の印加電圧制御を適正に行うことができ、いずれのA/F検出域でもセンサ出力特性におけるフラット域を外すことなく印加電圧を設定することができる。その結果、広域のA/F検出範囲において空燃比の検出精度を高めることができるようになる。
特に、冷間始動時においてセンサ素子の早期活性化並びに出力安定化(リッチずれ防止)を図るべく、拡散抵抗層12の粒径アップやミキシングチャンバ17の廃止がなされたセンサ素子では、センサ出力特性(V−I特性)のフラット域が狭小化される可能性があるが、かかる場合においても、適正なる印加電圧制御が実現できる。
交流電源回路26を含んでASIC2を構成する一方、印加電圧制御回路21において基準電圧回路22をASIC2に対して外付けで設けた。また、基準電圧回路22では、所定の定電源Vccを抵抗分圧回路にて分圧して基準電圧Vref2を生成する構成とした。これにより、基準電圧Vref2の調整を容易に行うことができ、ひいては傾き調整やゼロ点調整の簡易化を図ることができる。
また、交流電源回路26での基準電圧Vref1の変更が不要となるため、ASIC2の端子の増設が不要となる。したがって、ASIC2の小型化や低コスト化が実現できる。
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されても良い。
上記実施形態では、印加電圧特性における傾き調整とゼロ点調整とを共に実施する構成について説明したが、これを変更し、ゼロ点調整のみを実施する構成であってもよい。
上記実施形態では、印加電圧制御回路21において基準電圧回路22だけをASIC2に対して外付けで設けたが、印加電圧制御回路21の全てをASIC2に対して外付けで設けることも可能である。ただし、製造コスト等を鑑みると、できるだけ多くの構成部品をIC化して構成するのが望ましい。
交流電源回路26を、交流電圧を常時出力する構成とする以外に、必要に応じて交流電圧を出力する構成としてもよい。例えば、所定の時間周期で規定されたインピーダンス検出周期で、一時的に交流電圧を出力するものであってもよい。
上記実施の形態では、センサ素子として図2の素子構造を有するものを説明したが、他の素子構造を有するセンサ素子に本発明を適用することも可能である。例えば、1セルタイプのセンサ素子に代えて、ポンプセル及び起電力セルを有する2セルタイプのセンサ素子を用いる。換言すれば、1層の固体電解質を有する構成に代えて、2層の固体電解質を有する構成や、3層の固体電解質を有する構成とする。また、積層型構造のセンサ素子に代えて、コップ型構造のセンサ素子に本発明を適用したりすることも可能である。
酸素濃度を検出対象とするA/Fセンサ以外に、他のガス濃度成分を検出対象とするガス濃度センサにも本発明が適用できる。例えば、複合型のガス濃度センサは、固体電解質にて形成された複数のセルを有し、そのうち第1セル(ポンプセル)では被検出ガス中の酸素を排出又はくみ出すと共に酸素濃度を検出し、第2セル(センサセル)では酸素排出後のガスから特定成分のガス濃度を検出する。このガス濃度センサは、例えば排ガス中のNOx濃度を検出するNOxセンサとして具体化されるものであり、本発明の適用によりNOx濃度の検出精度が向上する。また、上記第1セル、第2セルに加え、酸素排出後の残留酸素濃度を検出するための第3セル(モニタセル、若しくは第2ポンプセル)等の複数のセルを有するガス濃度センサであっても良い。
ガス濃度成分としてHC濃度やCO濃度を検出可能とするガス濃度センサにも適用できる。この場合、ポンプセルにて被検出ガス中の余剰酸素を排出し、センサセルにて余剰酸素排出後のガスからHCやCOを分解してHC濃度やCO濃度を検出する。
また、本発明のセンサ制御装置は、ガソリンエンジンに用いられるガスセンサ(センサ素子)だけでなく、ディーゼルエンジンなど、他の形式のエンジンに用いられるガスセンサ(センサ素子)にも適用できる。自動車以外の用途のセンサ制御装置として用いることや、排ガス以外のガスを被検出ガスとすることも可能である。
発明の実施の形態におけるセンサ制御回路を示す構成図。 センサ素子の構成を示す断面図。 センサ素子の出力特性(V−I特性)を示す図。 交流電圧波形を示す図。 エンジン始動時におけるセンサ出力の推移を示すタイムチャート。 センサ素子の出力特性(V−I特性)を示す図。 比較対象として既存のセンサ制御回路の構成を示す図。
符号の説明
1…エンジンECU、2…ASIC、10…センサ素子、11…固体電解質層、15,16…電極、20…センサ制御回路、21…印加電圧制御回路、22…基準電圧回路、23…非反転増幅回路、26…交流電源回路、26a…交流制御部、26b…交流ブリッジ回路、28…電流計測抵抗。

Claims (9)

  1. 固体電解質層とその固体電解質層を挟んで設けられる一対の電極とを有して構成されるセンサ素子を制御対象とし、そのセンサ素子に直列に電流計測抵抗を接続する一方、前記一対の電極にそれぞれ接続した正負両端子間に電圧を印加し、その際前記センサ素子に流れる素子電流を前記電流計測抵抗により計測してガス濃度を検出するセンサ制御装置において、
    前記センサ素子の正負両端子のうち前記電流計測抵抗を接続した方の端子に同電流計測抵抗を介して接続され、第1基準電圧に基づき生成される電圧を出力する第1電源回路と、
    前記第1電源回路とは異なる方の端子に接続され、第2基準電圧に基づき生成される電圧を出力する第2電源回路と、を備え、
    前記センサ素子のインピーダンス検出に際し前記第1電源回路の出力電圧を前記第1基準電圧を基準に増減変化させる構成とし
    前記第1電源回路を含む回路部分を専用ICにて構成する一方、前記第2電源回路において少なくとも前記第2基準電圧を生成する基準電圧回路部を、前記専用ICに対して外付けで設けたことを特徴とするセンサ制御装置。
  2. 前記第2電源回路は、所定の定電源を抵抗分圧回路にて分圧して前記第2基準電圧を生成するものである請求項1に記載のセンサ制御装置。
  3. 前記第1電源回路は、4つの抵抗からなるブリッジ回路と、そのブリッジ回路のハイ側及びロー側に組み込まれた2つのスイッチとからなり、同2つのスイッチを交互にオン/オフすることで交流電圧を発生するものである請求項1又は2に記載のセンサ制御装置。
  4. 前記第2電源回路は、前記電流計測抵抗により計測した素子電流信号を増幅処理することで出力電圧を可変制御する印加電圧制御回路である請求項1乃至3のいずれかに記載のセンサ制御装置。
  5. 固体電解質層とその固体電解質層を挟んで設けられる一対の電極とを有して構成されるセンサ素子を制御対象とし、そのセンサ素子に直列に電流計測抵抗を接続する一方、前記一対の電極にそれぞれ接続した正負両端子間に電圧を印加し、その際前記センサ素子に流れる素子電流を前記電流計測抵抗により計測してガス濃度を検出するセンサ制御装置であり、
    前記センサ素子の正負両端子のうち前記電流計測抵抗を接続した方の端子に同電流計測抵抗を介して接続され、第1基準電圧に基づき生成される電圧を出力する第1電源回路と、
    前記第1電源回路とは異なる方の端子に接続され、第2基準電圧に基づき生成される電圧を出力する第2電源回路と、を備え、
    前記センサ素子のインピーダンス検出に際し前記第1電源回路の出力電圧を前記第1基準電圧を基準に増減変化させる構成としたセンサ制御装置において、当該制御装置の印加電圧特性を調整する調整方法であって、
    前記第2電源回路について前記第2基準電圧を調整することで、前記印加電圧特性のゼロ点調整を実施することを特徴とする印加電圧特性の調整方法。
  6. 前記第1電源回路を含む回路部分を専用ICにて構成する一方、前記第2電源回路において少なくとも前記第2基準電圧を生成する基準電圧回路部が、前記専用ICに対して外付けで設けられている請求項5に記載の印加電圧特性の調整方法。
  7. 前記第2電源回路は、所定の定電源を抵抗分圧回路にて分圧して前記第2基準電圧を生成するものである請求項5又は6に記載の印加電圧特性の調整方法。
  8. 前記第1電源回路は、4つの抵抗からなるブリッジ回路と、そのブリッジ回路のハイ側及びロー側に組み込まれた2つのスイッチとからなり、同2つのスイッチを交互にオン/オフすることで交流電圧を発生するものである請求項5乃至7のいずれかに記載の印加電圧特性の調整方法。
  9. 前記第2電源回路は、前記電流計測抵抗により計測した素子電流信号を増幅処理することで出力電圧を可変制御する印加電圧制御回路である請求項5乃至8のいずれかに記載の印加電圧特性の調整方法。
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