JP4324003B2 - シート材供給装置および記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート材の記録媒体(以下、「記録シート」という。)の種類を自動で識別するセンサを有したシート材供給装置とその装置を搭載した記録装置(以下、「プリンタ」という。)に関する。
近年、カラーインクジェットプリンタ画質に銀塩写真並の美しさ・品位が求められてきており、またそのレベルに近づいてきている。そのため、家庭ではがき・L判サイズ等の写真を気軽にプリントさせたいという要求が高まっている。
記録メディア側の工夫も必要であり、銀塩写真調を表現するために、表面状態が光沢調・半光沢調・マット調(つや消し)等の記録シートを開発して、ユーザーの好みに合うものが選択できるようになってきている。
ここで、一般的に異なる記録シートにおいては表面に塗布した材質によって発色状態・インク吸収状態が異なることが多い。それが故に色画像処理やインク打ち込み量を記録シートの種類(以下、「シート種」ともいう。)ごとに変えて最適なものにするのが普通である。この最適化をするための選択はプリンタに接続してあるホストコンピュータ(以下、「PC」という。)に格納してあるソフトウェアである、プリンタドライバ上にて処理される。そして、どの記録シートを今使おうとしているのかの選択操作はユーザーが行う様になっており、ユーザーは印刷を行う時にプリンタドライバの操作画面上で、記録しようとするシート種を選択する等の操作を行う必要がある。この操作は煩わしく不慣れなユーザーによる間違えを誘発しやすいので、近年、記録シートを自動で検知し、判別するシート種判別センサを搭載したプリンタが開発されてきている。シート種を判別する判別手段としては、例えば特許文献1に開示の光学式センサが代表的である。判別手段によって判定された記録シートに適したプリント(画像の記録)が自動的に得られるので操作ミスを防ぐことができる。
また、プリンタのシート供給積載部(一般に1箇所)に、記録しようとする記録シートをユーザーが入れてプリントを行う必要があるが、ある時は普通紙、ある時は写真調用紙、と使い分けることが通常の使用状況として想定され、写真調のプリントを行った後、これを抜いて普通紙に差し替える、またはこの逆の操作を頻繁に行う必要がある。
特開平2−138805号公報
このように記録シートを入れ替える時は、取り外した記録シートを保管する必要があり、その時、例えば写真調用紙を裸の状態で保存しておくと、埃や外光の影響を受けてしまい好ましくないので、元の収納袋等に戻して保管する必要があり面倒である。
これに対して、A4サイズの普通紙、L版・はがきサイズ写真調用紙、それぞれに対する2つのシート供給口を設け、それぞれに独立したシート供給機構を持ち、それぞれにシート種判別センサを持つことをすれば上記の不都合は解消されるが、製造コストが高くなり、装置サイズも当然大きくなってしまうことになる。
本発明は上記の問題を解決するためになされたもので、第1と第2の両方の積載トレイからのシート供給・分離を行えるシート供給・分離機構などを一つで共有させて装置サイズの大型化の防止と製造コストの低下を図るシート材供給装置とその装置を搭載した記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のシート材供給装置は、シート材を積載し、該シート材の供給方向に該シート材の重力の分力を受けている第1の積載部を有する第1積載手段と、前記第1の積載部の前記シート材積載方向上側で前記第1積載手段に対して着脱自在に設置可能な第2積載手段と、前記第1積載手段及び前記第2積載手段に積載されているシート材を分離し供給する分離供給手段と、を備え、前記第2積載手段は、前記第1積載手段に設置するためのベース部材と、該ベース部材に対して移動可能に組み込まれ前記シート材の供給方向と略平行に進退可能な第2の積載部と、を有し、前記第2の積載部がシート材供給方向上流側に移動した退避位置では前記第1の積載部からシート材が供給可能であり、前記第2の積載部がシート材供給方向下流側に移動した供給可能位置では前記第2の積載部からシート材が供給可能であり、前記第2の積載部は、前記第2の積載部から前記分離供給手段へのシート供給経路を遮断するように前記シート材の供給方向下流側端部に当接および離間可能であるシート供給経路遮断手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、一般に一箇所のシート積載スペースに普通紙、写真調記録シート、を両方積載でき、いずれのシートを供給するかの切り替えを容易に行え、さらにシートの分離供給手段を共通で使用するので、装置サイズも大きくならずコストも安いシート材供給装置およびこれを備えた記録装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に、本発明を適用した記録装置としてのインクジェットプリンタの全体斜視図が示されている。
インクジェットプリンタ10は、概略、記録シート1を積載し、少なくとも供給方向に重力の分力を受けている(例えば、図1に示されるように、記録シート1の供給方向に自重で滑り落ちるように傾斜している)第1の積載部としての供給トレイ3、該供給トレイ3に束状に積載されている記録シート1を分離し供給し得る分離供給手段を備える第1積載手段としての供給装置部5、記録シート1に画像を記録する記録部2及び画像が記録された記録シートが排出される排紙トレイ9を備えている。
記録シート1は、供給トレイ3に複数枚束状に積載され得る。供給トレイ3に束状に積載された記録シート1は、動作時、該供給装置部5によって1枚ずつ分離されて記録部2に(図中矢印6で示される方向に)供給される。
インクジェットプリンタ10は、また、少なくとも供給方向に重力の分力を受けている第2の積載部としてのサブ供給トレイ200(以下、「フォトトレイ」ともいう。)を保持する第2積載手段としてのサブ供給ユニット100(以下、「フォトデッキ」ともいう。)を備えている。該サブ供給ユニット100は、傾斜している供給トレイ3の前方かつ上方に位置するように、該供給トレイ3と略平行に、第1積載手段としての供給装置部5に着脱可能に取り付けられている。
サブ供給トレイ200の中には、大きさの比較的小さい、L判・はがき等の写真用記録シートが複数枚収納され得る。サブ供給トレイ200には、収納された記録シートに対して埃や外光を遮断するためのトレイ蓋203(以下、「カバー」ともいう。)が設けられている。
したがって、ユーザーは、サブ供給ユニット100をプリンタ10から取り外し、あるいは取り外すことなくプリンタ10に装着したままの状態で、サブ供給トレイ200のトレイ蓋203を開けて写真用記録シートを装填することが可能である。
なお、サブ供給トレイ200の後方、かつ下方に位置する供給トレイ3には、A4、B5等の比較的大きな、書類作成用に使用する用紙としての記録シート1が積載されるのが好ましく、図1にはそのような例が示されている。しかしながら、記録シート1はこれに限られるものではなく、大きな写真用記録シートが積載されてもよい。
また、サブ供給ユニット100は、供給トレイ3に対して適切な間隔(例えば、供給トレイ3上に記録シート1が100枚程度積載可能な間隔)を置いて前方上方に配置されているので、サブ供給ユニット100が取り付けられた状態であっても、記録シート1を供給トレイ3上に積載でき、したがって、このような状態にあっても、記録シート1に画像を記録することも可能である。
ところで、サブ供給ユニット100がプリンタ10に装着されている場合、該サブ供給ユニット100が供給トレイ3を覆うように位置しているので、記録シート1を供給トレイ3上に積載するとき、図1において通常供給トレイ3の右側でシート搬送方向6下流に記されている紙基準位置の視認が難しくなる。この問題を解消するために、本実施形態では、図1に示されるように、サブ供給ユニット100の左側に設けられている腕部102cに用紙サイズに合わせた指標101j(本実施形態では、LTR(レターサイズ)、A4、B5、A5サイズの指標が示されているが、これに限られるものではない。)が形成されている。それによって、サブ供給ユニット100がプリンタ10に適正に設置されているとき、記録シート1の非基準側(図1実施態様では左側)の端部をこの指標101jに合わせることにより、記録紙シート1を適正にセットすることができる。あるいは、図6に示されるようにサブ供給ユニット100に比べて供給トレイ3が十分大きければ、供給トレイ3のシート搬送方向6上流側の露出した部分に紙基準位置を延長した指標3aを形成するようにしてもよい。もちろん、指標101j、3aは、どちらか一方を設けてもよいし、両方同時に設けてもよい。このような指標101j、3aを設けることで、サブ供給ユニット100がプリンタ10の設置された状態においても、供給トレイ3に適正かつ容易に記録シート1をセットすることができる。
プリンタ10は、さらに、シート種判別センサ4を備えている。シート種判別センサ4は、記録シートの表面に適正圧力で接触するように構成されており、記録部2に送り出される前の記録シートの表面状態を光学的に検出・識別する。その結果に基づいて、プリンタ10は、記録シートの種別に応じて最適な画像プリントを行うように制御される。
サブ供給ユニット100は、先に述べたように、供給装置部5に着脱自在に構成されている。該サブ供給ユニット100を供給装置部5から取り外した状態が図2に示されている。サブ供給ユニット100は、サブ供給トレイ200内に写真用記録シートを収納したまま着脱可能になっている。サブ供給ユニット100は、その左右端に配されているサイドカバーL117及びサイドカバーR115内にそれぞれロックレバーL116及びロックレバーR112を有し、これに連動した係合部(後述)が供給装置部5に係合することで、サブ供給ユニット100がプリンタ10に固定される。逆に、サブ供給ユニット100をプリンタ10から取り外すときは、上記ロックレバーL116及びロックレバーR112を操作して係合を解除すればよい。
図1、3を用いて、サブ供給ユニット100の動作について説明する。
サブ供給ユニット100の正面部には、図に示されるように、ダイヤル型の回転ノブ105(以下、「セットレバー」ともいう。)が設けてあり、回転ノブ105の突起105aで指し示されるポジション7とポジション8の2つのポジションの間を回転させて操作するようになっている。回転ノブ105は、後述するサブ供給トレイ駆動機構に連動しており、サブ供給ユニット100を構成するサブ供給トレイ200を矢印6(図1)方向(記録シート搬送方向)及び逆方向に往復移動させ得るようになっている。回転ノブ105の突起105aがポジション7に位置するとき(図1の状態)は、サブ供給トレイ200が矢印6方向上流側に後退した待機状態にあり、該突起105aがポジション8にあるとき(図3の状態)は、サブ供給トレイ200は、矢印6方向に待機位置から所定距離前進した記録シート供給可能状態にある。この2つのポジションについて、ポジション7(以下、「リリースポジション」ともいう。)とポジション8(以下、「スタンバイポジション」ともいう。)という表現で代表させて、図4−6を併用して、さらに説明を続ける。
図4、5は、サブ供給ユニット100とシート種判別センサ4の部分の構成部品を主に抜き出して示している斜視図であり、図6は、供給装置部5を抜き出して示している斜視図である。
図6において、供給装置部5から記録シートを1枚ずつ分離して送り出すシート送出機構は、公知のものを使っているのでここでは詳しい説明を省略する。記録シートを送り出すための供給ローラ52が供給トレイ3に積載された記録シートの先端部付近に位置しており、この供給ローラ52及びその近傍の機構を含むシート送出機構にて積載した記録シート束の最上面から1枚ずつ記録シートが送り出せるようになっている。
シート種判別センサ4は、センサレバー31に軸部34で回動可能に軸支されており、該センサレバー31は、供給装置部5の軸32に軸支されている。そして、このセンサレバー31には、バネ33が掛けられており、図6において軸32に対して反時計回り方向に付勢されている。この構成により、シート種判別センサ4は積載された記録シート表面に適正圧力で、積載された記録シート量が変化してもそれに追従して密着するようになっている。
また、供給装置部5にはトレイ位置検知センサ114(以下、「ポジションセンサ」ともいう。)が配備してあり、サブ供給トレイ200がスタンバイポジションにあることを検知できるようになっている。詳細は後述するが、要は、サブ供給トレイ200の動作に連動して動作する、公知のリンク機構を使ってスタンバイポジションの時のみサブ供給ユニット100のサイドカバーR115の脚部101f内に設けられているレバー部材(図6では不図示、図15(a)、(b)のポジションセンスリンクレバー111参照)が脚部101fから突出し、この突出したレバー部材をトレイ位置検知センサ114にて検知するようになっている。トレイ位置検知センサ114は、光学式のインタラプタでも、メカ接点式のものでもよい。
このような構成により、サブ供給ユニット100は、プリンタ10の供給装置部5に対して着脱可能で、サブ供給トレイ200の位置やサブ供給トレイ内のシート種を検知できるが、検知のための電気的接点や電気部品は、取り外されるサブ供給ユニット100側に存在していないので、電気信号を伝達させる配線等をサブ供給ユニット100側に具備させなくて済む仕組みを実現している。
図4は、リリースポジションの時の状態であり、既述したように、サブ供給トレイ200は、後方に退避している。このとき、供給ローラ52等を含むシート送出機構が供給トレイ3に積載された記録シート1に作用し、記録シート1の供給は、この記録シート1の第1の積載部としての供給トレイ3から行われる。また、この時、シート種判別センサ4は、記録シート1の積載最上面の表面部に当接しているので、この部分の記録シート種類を判別できる様になっている。
次に、図5を参照して説明する。図5は、スタンバイポジションの時の状態であり、サブ供給トレイ200は、記録シート供給可能位置まで移動して前方に位置している。このとき、サブ供給トレイ200に収納された写真用記録シート209の積載束の先端は、供給トレイ3に積載された記録シート1の先端にほぼ一致するところに位置する。この状態において、供給ローラ52等を含むシート送出機構による記録シート供給・分離の際の動作力は、写真用記録シート209に作用するので、写真用記録シート209が1枚ずつ分離されて送り出されるようになる。
この時、シート種判別センサ4も写真用記録シート209の最上面に当接するようになっており、シート種を判別できる様になっている。また、既述したように、トレイ位置検知センサ114によりサブ供給トレイ200がスタンバイポジションにあることを検知できるようになっている。言い換えれば、この実施態様では、スタンバイポジションにおいて、トレイ位置検知センサ114によりサブ供給トレイ200上からのシート供給であること及びシート種判別センサ4により、供給されるシートが写真用記録シートであることが関連付けられて認識できるようになっている。一方、この逆の場合すなわちリリースポジションの場合には、トレイ位置検知センサ114がサブ供給トレイ200を検知していないので供給トレイ3からのシート供給であること、及びシート種判別センサ4が供給されるシートを記録シート1であると識別することが関連付けられて認識され得るようになっている。
リリースポジションからスタンバイポジションへ移行する時は、写真用記録シート209の先端が、シート種判別センサ4の斜面部4aに当接しながら先述のバネ32による圧力に抗して進行し、シート種判別センサ4は、写真用記録シート209の挿入された量(厚さ)を上方に移動することになる。このシート種判別センサ4の動作は、リリースポジションの状態で、下方に配置される供給トレイ3に記録シートを補充する時も同様で、挿入された記録シートの先端部がシート種判別センサ4の斜面4aに当接して記録シートの厚み分持ち上がって行くようになっている。
このような構成によって、同一のシート送出機構及び同一のシート種判別センサにより記録シート1と写真用記録シート209の両方の分離・供給及びシート種判別を可能にしている。
次に、第2積載手段としてのサブ供給ユニットすなわちフォトデッキ100の構成について図を参照して詳しく説明する。
本実施形態においては、プリンタ本体に着脱可能に小サイズ紙専用のフォトデッキが設けられている。フォトデッキは、プリンタ本体に装着される際、供給装置部に位置決めされ、供給装置部の供給トレイ及び該供給トレイに積載される記録シートと略平行にかつ上方に配置される。フォトデッキは、該フォトデッキに積載された記録シートを供給し該記録シートに記録することができるスタンバイポジションと、プリンタ本体の供給装置部に積載された記録シートを供給し(すなわち、フォトデッキに積載された記録シートは供給されない)該記録シートに記録するリリースポジションとの2つのポジションを簡単なレバー操作で選択可能な構成としている。また、フォトデッキは、駆動源をもたず、プリンタ本体に設けられている供給装置部の駆動力及び分離機構を利用する構成としている。これにより、本発明に係るプリンタは、簡単な構成、コンパクト、低コスト、利便性を併せ持つことができる。
本実施形態において、フォトデッキは、L版写真用紙サイズ、パノラマ写真用紙サイズ、官製はがきサイズ、4×6インチサイズ(約101.6×152.4mmサイズ)の記録シートサイズに対応し得る構成を備えている。
以下、図に沿ってフォトデッキ100の構成について説明する。
図7は、フォトデッキ100の全体を示す斜視図、図8(a)、(b)は、サブ供給トレイすなわちフォトトレイ200を外した状態での斜視図、図9(a)、(b)は、リリースポジションでのフォトトレイ200及び操作ノブ等の関係を説明するために、それらを表側と裏側それぞれから見た斜視図、図10は、フォトトレイ200の下ケース201を示す斜視図、図11は、フォトトレイ200を示す斜視図、図12は、スタンバイポジションでのフォトトレイ200及び操作ノブ等の関係を説明するために、それらを表側から見た図9(a)と同様の斜視図、図13(a)、(b)は、プリンタ10本体の供給装置部5とフォトデッキ100を抜き出しリリースポジションとスタンバイポジションを示す斜視図である。
フォトデッキ100は、概略、フォトデッキベース101、サイドカバーR115、左側壁部102、該左側壁102連結されるにアーム部117a、サイドカバーL117及びフォトトレイ200を備えている。
フォトデッキベース101は、図7に示されるように、サイドカバーR115、左側壁部102とともに、フォトトレイ200が往復動可能な筐体部を形成する。
フォトデッキベース101は、サイドカバーR115及びサイドカバーL117を介して、プリンタ10本体の供給装置部5に位置決め装着される。また、フォトデッキベース101のサイドカバーR115の内側壁115a、及びその中央付近に位置し、フォトデッキベース101に取り付けられる左側壁102の内側壁には、後述するフォトトレイ200の両側に突出したボスと係合するガイド溝101a及びガイド溝102a、102bがそれぞれ形成されている。したがって、フォトトレイ200は、ガイド溝101a、102a、102bを介してフォトデッキベース101に支持されるとともに、フォトトレイ200のボスが溝101a、102a、102bに案内されることにより、フォトトレイ200がプリンタ10の供給装置部5に対し進退できるようになっている。
ガイド溝101aは、フォトデッキベース101のサイドカバーR115の内側壁115bに形成され、このガイド溝101aと対をなすガイド溝102aと、更に該ガイド溝102aに平行に設けられたガイド溝102bの計2本のガイド溝が左側壁102の内側壁に形成されている。一対の対称形状のガイド溝101a、102aは、フォトトレイ200の左右に設けられた回転中心となる一対のボス202aが移動するガイド溝であり、一方、他の1本の溝102bは、フォトトレイ200の回転を規制するボス202bが移動するガイド溝である。フォトトレイ200の回転を規制するガイド溝102bは、搬送方向下流部で溝空間が大きく広がっている。このように構成することにより、リリースポジション及び、リリースポジションとスタンバイポジション間の移動の途中ではフォトトレイ200の姿勢(回転)が規制されるが、スタンバイポジションに移動した後ではフォトトレイ200の姿勢規制が解除される。すなわち、スタンバイポジションにおいては、一対のボス202aを中心とするフォトトレイ200の回転が可能となる。
なお、サイドカバーR115、サイドカバーL117及び左側壁102は、図8(a)、(b)からも理解されるように、いずれも中空部分を備える2重壁構造をなしている。
フォトトレイ200は、上方が開放した略U字形の下ケース201、下方が開放した略U字形の上ケース202及びカバー203で構成されている。下ケース201と上ケース202は、いずれも合成樹脂から成形されており、下ケース201の両側に設けられたボス201a(本実施形態では、図9(a)に示されるように、2対形成されている)と上ケース202の両側に設けられた(2対の)穴202cとがスナップ作用により係合することで一体化し、上下が覆われた角筒体を形成する。上ケース202の右側(基準側)の側板の外側には1つのボス202aが形成されており、また左側(非基準側)の側板の外側には、前記右側の側板に形成されたボス202aと対向する対称位置に1つのボス202aと記録シート搬送方向下流側に1つのボス202bの、計2つのボスが設けられている。これらのボス202a、202a、202bは、上記したように、フォトデッキベース101のガイド溝101a及びガイド溝102a、102bに嵌合して摺動する。
カバー203は、下ケース201の記録シート搬送方向上流端に、下ケース201の両側に設けられている一対の軸201bを中心に回動可能に取り付けられている。カバー203は、これを閉じたときには上ケース202とともに写真用記録シート209の積載上側を覆うように構成されており、フォトトレイ200内にセットされた写真用記録シート209の表面に埃等のゴミが堆積するのを防止する機能を担っている。
トップカバー204が、下ケース201の記録シート搬送方向上流端近傍に、下ケース201の両側に形成されている左右一対の穴201cを中心に回動可能に取り付けられ、トップカバーバネ205により常に開く方向に付勢されている(図10参照)。トップカバー204の先端部は、カバー203内面に当接するようになっており、したがって、トップカバー204は、カバー203が開けられるとき、これを助けるように作用する。上記構成によりカバー203を開くとトップカバー204も連動して開き、カバー203を閉じるとトップカバー204も連動して閉じる構成となっている。
フォトデッキサイドプレート206が、下ケース201の右側壁近傍内側に取り付けられる。このフォトデッキサイドプレート206は、断面形状略L字形をなし、その垂直部分内側は、フォトトレイ200の基準側の壁を構成し、フォトトレイ200に積載される写真用記録シート209の幅方向の基準位置を決めている。フォトデッキサイドプレート206は、板厚0.5mmのSUS板金から形成されており、その水平部分が下ケース201に位置決め機構201d及び201eを介して位置決めされ、その垂直部分が上ケース202によって覆われることにより回転止めと抜け止めがされて、フォトトレイ200内に固定される。位置決め機構201d及び201eは、本実施形態に示されるように、フォトデッキプレート206の水平部分から突出する係合片と、下ケース201に形成されたフォトデッキプレート206の水平部分及び係止片に対応して該水平部分と係止片を受け入れるように形成されている凹部分とで構成されていてもよいし、あるいは、フォトデッキサイドプレート206の水平部分から突出し、下方に折り曲げられた係止片と下ケース201に形成されている穴とで構成されていてもよいが、これらに限定されるものではない。
下ケース201には、フォトデッキサイドガイド207が記録シート幅方向にスライド可能に取り付けられている。フォトデッキサイドガイド207の係合凸部207aが下ケース201の長孔201fと係合することにより、フォトデッキサイドガイド207は、下ケース201内を幅方向にスライド可能となっている(図9(b)参照)。フォトデッキサイドガイド207の裏面の一部には、鋸歯状の凹凸部(不図示)が設けられている。合成樹脂製であるフォトデッキサイドガイド207は、フォトデッキサイドガイド207自身が有する弾性力によって、下ケース201に形成された鋸歯状の凹凸部201gと係合することでスライド後の移動が抑えられる。下ケース201上に積載された写真用記録シート209の幅をフォトデッキサイドガイド207がフォトデッキサイドプレート206とともにガイドするとともに、フォトトレイ200内での写真用記録シート209の幅方向のガタつきを抑止することができる。
白基準部208が、後述するシート種判別センサ4と対向する位置の下ケース201上に設けられている。該白基準部208は、シート種判別センサ4での読み取りレベルとなる白基準を取るのに使用されるとともに、フォトトレイ200に積載された写真用記録シート209表面との反射率の差を利用してフォトトレイ200上に記録シートが無くなったことを検出するのに使用される。
下ケース201上に写真用記録シート209が積載される。本実施形態では、写真用記録シート209は、L版サイズの写真用光沢紙である。写真用記録シート209の搬送方向下流側端部が、後述するレバー210のシート幅方向に延在する記録シート積載部210aとしてのシート受け面(当接面)に当接し得る(図10)。記録シート積載部210aの記録シート厚み方向上下には、積載された写真用記録シート209の上下への脱落を防止するために、記録シート積載部210aの当接面より一段高い(すなわち、当接面よりシート209側に突出している)上段凸部210b及び下段凸部210cが設けられて
いる。
シート供給経路遮蔽手段を構成するレバー210は、下ケース201左側壁に形成されている穴201h(図10参照)に対して、軸を介して回動可能に取り付けられている。レバー210は、また、レバーバネ(不図示)により上ケース202側に(図10において、穴201hに対して反時計方向に)付勢されるが、下ケース201のストッパ部201iにレバー210の一部210dが当接することにより、回動を規制されている。
フォトトレイ200からのシート供給を実施しないリリースポジションでは、フォトトレイ200内にセットされた写真用記録シート209の搬送経路(供給経路)を遮るように写真用記録シート209の搬送方向下流側の端部にレバー210の記録シート積載部(当接部)210aが当接し、写真用記録シート209のカセットからの脱落を防止している。一方、後述するが、スタンバイポジションでは、レバー210の当接部210aは、写真用記録シート209から離間し、シート供給時にはフォトトレイ200から供給される写真用記録シート209の通過経路を開くように構成されている。
フロントカバー103が、フォトデッキベース101の裏面側に設けられた穴101bに回動可能に取り付けられており、フロントカバーバネ104によってフロントカバー103が穴104bに対してフォトデッキベース101側(上側)に回動するように付勢されている。後述するが、フォトトレイ200がリリースポジションにある場合は、フロントカバー103は、フォトトレイ200のL字状の開口部200a(図11)を覆いカバーすることでフォトトレイ200内にセットされた写真用記録シート209表面へ埃等のゴミが堆積するのを防止している。
回転ノブ、すなわちセットレバー105は、フォトデッキベース101を挟んでセットアーム106と締結されている。セットレバー105とセットアーム106とは、回動方向の位置がずれないように互いの凹凸部が組み合わされるとともにスナップフィットでスラスト方向の抜け止めがなされている。セットアーム106とフォトデッキベース101の間にはセットレバーバネ(不図示)が設けられており、セットアーム106を、常にフォトトレイ200の方に付勢するようにガタ詰めしている。したがって、セットアーム106に締結されているセットレバー105は、フォトデッキベース101の天板101aに押し付けられている。しかしながら、セットレバー105は、天板101a上で、該天板101aに垂直な中心軸線に対して左右方向に各々62°ずつ、合わせて124°の範囲(レンジ)で往復回動(揺動)可能に構成されている。セットレバー105のレンジで124°の回動角度は、人間工学的にも好ましい操作性を実現する角度である。
セットレバー105がポジション8の位置まで左方向(反時計方向)に最大に回動されたとき、図3及び図13(b)に示すように、フォトトレイ200は、プリンタ10本体の供給装置部5の記録シート積載空間内に前進し、フォトトレイ200に搭載された写真用記録シート209を供給可能なスタンバイポジションをとる。一方、セットレバー105がポジション7の位置まで右方向(時計方向)に最大に回動されたとき、図1及び図13(a)に示すように、フォトトレイ200は、プリンタ10本体の供給装置部5の記録シート積載空間の外に後退し、供給トレイ3に積載された記録シート1を供給可能なリリースポジションをとる。
セットアーム106には、1箇所の円筒状の、カムフォロワーであるボス106aと、ボス106aを挟んで2箇所のカム106b、106cが形成されている(図12)。セットレバー106のカムフォロワーであるボス106aは、上ケース202に形成されているカム溝202dに係合している。ユーザーがセットレバー105を回動することでボス106aがカム溝202dに係合しながら移動し、フォトトレイ200の位置を移動させることができる。
また、2箇所のカム106b、106cはそれぞれセットレバー105の回動位置に応じフロントカバー103およびフォトトレイ200の姿勢を制御する。
ところで、前記したセットレバーバネは、フォトデッキベース101と締結されているセットレバー105及びセットアーム106との間に摩擦力を発生させることで、フォトトレイ200の移動の際のブレーキ機能を有している。すなわち、セットレバーバネは、フォトトレイ200をリリースポジションからスタンバイポジションへ移動させている間に、例えば、誤ってユーザーがセットレバー105から手を離してしまったとき、フォトトレイ200が自重でスタンバイポジションまで落下してしまい、このことによってフォトデッキ100内にセットされた写真用記録シート209の先端がダメージを受けたり、フォトトレイ200自体がダメージを受けたりすることを防止し、あるいは衝撃音が発生することを防止するのに有効である。
セットレバー105のつまみ部の外周部には、ユーザーが操作する際のすべり防止のための複数のリブと1箇所の突起105aが形成されている。突起105aは、セットレバー105の回動位置に応じフォトデッキベース101上に刻印された絵文字のポジション7、8を指し示すよう構成されており、ユーザーが間違いなくフォトデッキ100を操作することが可能となっている。
次に、回転ノブ、すなわちセットレバー105のロック機構について説明する。
図14(a)は、セットレバー105のロック状態、図14(b)は、セットレバー105のロック解除状態を示す説明図である。
フォトデッキ100がプリンタ10本体から外されているとき、セットレバー105が不用意に回転され、フォトトレイ200内の写真用記録シートが外光等にさらされないように、セットレバーロック機構が設けられている。セットレバーロック機構は、シャフト本体107a、シャフト本体107aから略直角方向に延び、プリンタ10本体の対応する部材に当接する先端部107b及びセットアーム106に係合するフック状係合片107cを有するロックシャフト107を含んでいる。
ロックシャフト107のシャフト本体107aは、フォトデッキベース101の軸受け部101iとサイドカバーR115の軸受け部(不図示)を中心に回動可能に取り付けられている(図8(a)、(b)参照)。ロックシャフト107は、ロックシャフトバネ108によって、図15(a)、(b)に示されるように、時計方向に付勢されている。フォトデッキ100がプリンタ10本体の供給装置部5に装着されると、供給装置部5の部材によりロックシャフト107の先端部107bが押され、ロックシャフト107が(図15(a)、(b)において)反時計方向に回動した状態となり、これによりロックシャフト107の係合片107cが、セットアーム106から外れ、セットレバー105の回動のロック解除状態となる。一方、フォトデッキ100をプリンタ10本体の供給装置部5から外すと、ロックシャフト107の先端部107bが開放され、ロックシャフトバネ108の付勢力で(図15(a)、(b)において)時計方向に回動し、ロック可能状態に移行する。ロック可能状態では、ロックシャフト107の係合片107bがセットアーム106に係合することで、セットレバー105の回動をロックする構成となっている。
次に、フォトトレイ200のポジションを検出する機構について説明する。
図15(a)は、フォトトレイ200がリリースポジション、図15(b)は、フォトトレイ200がスタンバイポジションにある場合の説明図である。
フォトトレイ200の位置を検出するため位置検出機構の構成要素としてのポジションセンスレバー109がサイドカバーR115の中空部分115a内に設けられている。ポジションセンスレバー109は、略L字形をしており、その交差する角部に貫通孔が形成されている。
ポジションセンスレバー109は、サイドカバーR115の中空部分115aを構成する内側壁115bに該中空部分115a内に向けて突出形成されているボス部101cに貫通孔を介して回動可能に、かつ、ポジションセンスレバーバネ110によって、図15(a)に示されるように、ボス部101c回りに反時計方向に回動するように付勢されて取り付けられている。ポジションセンスレバー109は、内側壁115bに形成されているガイド溝101aに沿って移動するフォトトレイ200のボス202aにより、図15(b)に示されるように、時計方向に回動させられる構成となっている。
フォトトレイ200の位置を検出するため位置検出機構の構成要素としてのポジションセンスリンクレバー111が、ポジションセンスレバー109の溝形状部109aに回動かつ摺動可能に嵌合している。ポジションセンスリンクレバー111は、ポジションセンスレバー109の回動を平行移動に変換し、プリンタ10本体の供給装置部105に設けられたポジションセンサ114のスイッチをその先端部111aでON/OFFできる構成となっている。
具体的には、図15(a)に示すように、リリースポジションでは、ポジションセンサ114は、OFFの状態である。リリースポジションからスタンバイポジションにフォトトレイ200が移動すると、図15(b)に示すように、フォトトレイ200のボス202aが略L字形をなすポジションセンスレバー109の一方の作動片を押し上げることで、ポジションセンスレバーバネ110の付勢力に抗してポジションセンスレバー109が軸101cの周りに回動し、レバー109の他方の作動片に連結されているポジションセンスリンクレバー111を突き出し、それにより、その先端部111aがポジションセンサ114をON状態にする。
次に、フォトデッキ100の記録装置本体への装着ロック機構について説明する。
図16(a)は、フォトデッキ100の装置正面から見て右側(基準側)のロック機構、同図16(b)は、左側(非基準側)のロック機構を示す説明図である。図16(c)は、スタンバイポジションにあるときのフォトデッキ基準側のロック機構を示す説明図である。それぞれの図はサイドカバーR、Lの外側壁を外した状態を示す。
図16(a)において、ロックレバーR112が、その先端爪形状部112aがフォトデッキベース101のサイドカバーR115の外形から外に突出するように、サイドカバーR115の中空部分である中空室115a内に設けられているボス101dに回動可能に取り付けられている。また、ロックレバーR112は、該ロックレバーR112の支片112bを介してフォトデッキベース101に取り付けられたロックレバーR用バネ113により、ボス101d回りに、図16(a)において反時計方向に回動するように付勢されている。
ロックレバーR112の先端爪形状部112aがプリンタ10本体の供給装置部5のフォトデッキ取り付け部(板部)5bに形成された係止凹部5aに係合することで、フォトデッキベース101は、プリンタ10本体に装着される。なお、フォトデッキ100をプリンタ10本体から取り外すには、ロックレバーR112の他端で、サイドガイドR115の外に突出形成されているつまみ112cを介して、ロックレバーR112をバネ113に抗して時計方向に回動し、先端爪形状部112aを受け部5aから解除すればよい。
図16(b)において、ロックレバーL116が、サイドカバーL117の中空室117a内に設けられているボス101eに回動可能に取り付けられている。ロックレバーL116には薄板形状部116aが形成されており、ロックレバーL116は、その薄板形状部116aの弾性変形を利用して、ボス101e回りに、図16(b)において時計方向に付勢されている。ロックレバーL116は、該レバーL116の突出係合部116bがプリンタ10本体の供給装置部5に形成された板部5bに係合することによって装着される。なお、フォトデッキ100をプリンタ10本体から取り外すには、ロックレバーL116の、サイドガイドL117の外に突出形成されているつまみ116cを介して、ロックレバーL116を薄板形状部116aの弾性力に抗して反時計方向に回動し、突出係合部116bを板部5bから解除すればよい。
サイドカバーR115(図8(a)参照)は、フォトデッキベース101にスナップフィットで取り付けられるとともに、ポジションセンスレバー109、ポジションセンスリンクレバー111やロックレバーR112等の機構部品が納まった空間115aを覆っている。サイドカバーR115には、複数の突起形状が設けられており、ユーザーがフォトデッキ100をプリンタ10本体に着脱操作する際のすべり防止の指掛かりとしている。
サイドカバーL117(図8(b)参照)は、アーム部107aにスナップフィットで取り付けられ、ロックレバーL116が収まった空間117aを覆っている。サイドカバーL117には、サイドカバーR115と同様に、複数の突起形状が設けられており、ユーザーがフォトデッキを記録装置本体に着脱操作する際のすべり防止の指掛かりとしている。
図16(c)に示すように、フォトデッキ100が記録装置本体の供給装置部5に装着された状態でフォトトレイ200がリリースポジションからスタンバイポジションへ移動すると、前述したようにポジションリンクレバー111が押し出され、その先端111aがポジションセンサ114をON状態にする。このとき、ポジションセンスリンクレバー111に設けられているT字形状部111bがロックレバーR112の回動範囲内に入り込んでくることによってロックレバーR112の回動が規制される。よって、フォトトレイ200がスタンバイポジションにある時には、ロックレバーR112を動作することが出来なくなるためフォトデッキ100を記録装置本体から取り外すことが出来なくなる。
例えば、スタンバイポジションでフォトデッキ100がプリンタ10本体から取り外されてしまうと、フォトトレイ200の姿勢が定まらないため、さらに、フォトトレイ200がフォトデッキベース101から大きくはみ出しているため、ユーザーの取り扱い時の不注意等で写真用記録シート209やフォトトレイ200にダメージを与えてしまう大きな危険性があるが、このロック機構は前記のような危険性を回避するのに大きく役立っている。
上記のように、フォトデッキ100を記録装置本体から取り外すためにはセットレバー105をポジション7位置に回動し、ロックレバーR112のロック機構を解除しなければならない。前述したように、セットレバー105がポジション7の位置にあり、フォトデッキ100が記録装置本体から取り外された状態では、ロックシャフト107がセットレバー105の回動をロックしている状態にある。よって、フォトデッキ100が記録装置本体から取り外された状態では、セットレバー105がロック状態にあるためユーザーがセットレバー105を操作してフォトトレイ200を不用意にスタンバイポジションに出してしまって、フォトトレイ内部に収容されている写真用記録シート209やフォトトレイ200本体にダメージを与えてしまうことを防止できる。
次に、フォトデッキ100の使用方法について戻って説明する。
図1は、記録装置本体にフォトデッキ100を装着しリリースポジションにある状態を示し、図2は、記録装置本体からフォトデッキ100が外れている状態を示し、図3は、記録装置本体にフォトデッキ100を装着しスタンバイポジションにある状態を示す説明図である。
ユーザーは、フォトデッキ100が外れている図2に示す状態から、フォトデッキ100をプリンタ10本体の供給装置部5の圧板51(図20、図21参照)と略平行に移動させながらフォトデッキ100を記録装置本体の供給装置部5に装着する。これにより、図1の状態になる。
フォトデッキ100の右側(プリンタ10本体の正面から見て右側)のサイドカバーR115に形成されている脚部101f(図8(a)、(b)参照)を、プリンタ10本体の外装の装着穴2aを貫通して供給装置部5のフォトデッキ取り付け部(板部)5b(図16(a)参照)まで差し込む。この時、供給装置部5の装着穴2a近傍に形成される凸形状(不図示)がフォトデッキ100の脚部101fの天井部に形成された溝形状(不図示)に当接することで差し込み方向の位置が決まる。また、供給装置部5に上下に形成されるリブ形状部5c、5d(図16(a)参照)間に、フォトデッキ100の脚部101fを嵌合することでフォトデッキ100の脚部101fを回転中心とした回動のガタつきを抑える構成となっている。さらに、本実施形態では、フォトデッキ100のサイドカバーR115に形成されている、脚部101fと該脚部101fから供給装置部5の側壁の板厚分偏倚しているリブ形状101g(図8(b)参照)とにより、供給装置部5の側壁を左右から挟みこむことでフォトデッキ100の幅方向(記録シート幅方向)の位置決めをしている。
フォトデッキ100の左側(プリンタ10本体の正面から見て左側)は、サイドカバーL117の形成されているフォトデッキ位置決め用のリブ101hが供給装置部5の上側に設けられた取り付け部5bの嵌合溝5eに嵌めることで位置決めする構成となっている(図16(b)参照)。
この時、ロックレバーR112は供給装置部5の取り付け部5bに形成された受け部5aに係合し、フォトデッキ100が装着方向と反対方向に抜けないようロックする。ロックレバーL116は、リブ101hとともに供給装置部5の取り付け部5bを挟みこむようにしてロックレバーR112と同様、フォトデッキが装着方向と反対方向に抜けないようロックする。
また、フォトデッキ100を供給装置部5に装着することによって、脚部101fとリブ形状部101gの間に突出しているロックシャフト107の先端部107aが、供給装置部5の前記側壁によって押し込まれる。これによって、ロックシャフト107が反時計方向に回動し、ロックシャフト107のセットアーム106に対するロックが解除される。
続いて、フォトトレイ200に写真用記録シート209をセットする。
図17は、フォトトレイ200のみが示され、該フォトトレイ200に写真用記録シート209をセットするところを示す説明図である。
フォトトレイ200がリリースポジションにある状態で、カバー203の半球凸形状部203aにユーザーが指を掛けカバー203を開く。カバー203を開くのと同時に、下ケースの穴201cを中心に回動可能に取り付けられ、トップカバーバネ205によって回転中心の反対側の端がカバー203に当接するように付勢されているトップカバー204も開く構成となっている。これによって、カバー203を開いた時、写真用記録シート209のセット口が大きく開き、写真用記録シート209のセットが容易に行える。
図17中の矢印9の方向に写真用記録シート209(本実施形態ではL版サイズの写真用光沢紙)がフォトトレイ200の中にセットされる。上ケース202に設けた半円形の切り欠き部202mにより本実施形態のL版サイズのように小さいサイズの写真用記録シートでもセット完了まで指で摘んだ状態のままセットできるため、写真用記録シートのセットが容易である。また、この切り欠き部202mは、写真用記録シートをフォトトレイ200から取り出すときにも摘み易くする効果がある。
リリースポジションにおいては、フロントカバー103が上ケース202のシート種判別センサ4のためのL字状開口部(切り欠き部)200aを覆うように構成されている。この状態では、図18に示すように、フロントカバー103の搬送方向下流側は、下ケース201側に表面滑らかに突出しており、セットされる写真用記録シート209の先端の厚み方向上側をレバー210のシート受け面(シート先端当接部)210aの厚み方向寸法(高さ)以内に抑えこみ、シート209の第1の規制手段として使用される。
一方、写真用記録シート209の先端の厚み方向下側は、第2の規制手段としての下ケース201の記録シート積載面により規制されている。なお、レバー210の記録シート厚み方向下側の位置は下ケース201の記録シート積載面よりも厚み方向下側になるように構成されている。さらに、下ケース201のレバー210近傍部には、記録シート搬送方向でレバー210のシート受け面210aに形成されている、シート端部をガイドするガイド手段としての上下凸部210b、210cとオーバーラップするように、記録シート209を案内するガイド手段としての凸形状部201lが設けられている(図9(b)参照)。上記のように、リリースポジション時の下ケース201、レバー210とフロントカバー103の位置関係を構成することで写真用記録シート209をセットする際に記録シート先端がレバー210から脱落してしまうことを防止することができるため、セット時に失敗が無く簡単にセットできる。特にカールした写真用記録シートをセットする際には大きな効果がある。
ユーザーは、写真用記録シート209をフォトトレイ200内に、記録シート先端がレバー210の記録シート積載面(受け面)210aに当接するまで挿入する。そしてカバー203を閉じる。
カバー203を開くときと逆で、カバー203を閉じるのに従ってサブカバー部材としてのトップカバー204もその一端がカバー203上を摺動しながら同時に閉じていく。カバー203が閉じた状態では、トップカバー204は、外側へ開く方向への回動はカバー203によって規制され、また内側へ倒れる方向への回動は、下ケース201の段部201jにトップカバー204の部位204aが規制されることによって内外どちらの方向へも回動できない構成となっている(図17参照)。これによって、カバー203が閉じられた状態でトップカバー204が内側へ倒されてできた開口からの写真用記録シート209の脱落や該開口から写真用記録シート209を挿入することによる、例えば写真用記録シート表面の傷つき等の、弊害を防止することができる。
カバー203を閉じると、カバー203の側壁に形成した穴部203aが下ケース201に形成した球面状の凸形状部201kに係合することでクリック感が発生し、良好な操作感を得ることができる。
フォトデッキ100をプリンタ10本体の供給装置部5に装着した後、フォトトレイ200をリリースポジションからスタンバイポジションへ移動させる場合、ユーザーは、セットレバー105のリブ近辺を摘んで反時計方向に回動する。このとき、セットレバー105とセットアーム106は、一体化されているので一緒に回動する。
セットアーム106が回動すると、セットアーム106に形成されたカム106b(図12)がフロントカバー103のカムフォロワーから離間する。離間すると、フロントカバーバネ104の付勢力によってフロントカバー103の搬送方向下流側がフォトデッキベース101と当接するまで回動し、したがって、フォトトレイ200の移動領域から上方に退避する。つまり、フロントカバー103は、スタンバイポジション時はフォトトレイ200から離間している。
カムフォロワーであるボス106a(図12)が上ケース202のカム溝202d(図9(a)参照)と係合しながら移動することで、セットアーム106の回動運動がフォトトレイ200の搬送方向上下移動に変換される。
セットアーム106の回動に伴い、フォトトレイ200は、サイドカバーR115の内側壁115aに形成されたガイド溝101a(図8(b)参照)及びフォトデッキベース101と一体に設けられた左側壁102の内側壁に形成されているガイド溝102a、102b(図8(a)参照)にフォトトレイ200の両側板に設けられた一対のボス202aと1つのボス202bの計3つが嵌合しているため、ボス202aを中心とするフォトトレイ200の回動が規制された状態で移動する。
セットアーム106のボス106aは、リリースポジションでは回動の上死点を僅かに越えた右側の位置にあるので、フォトトレイ200は、まず少し上流側に移動した後、下流側に移動してくる。
また、フォトトレイ200は、搬送方向下流側に移動するとともに、サイドカバーR115と左側壁102の溝形状に沿って積載方向下側(搬送方向と直交する方向)へも同時に移動する構成となっている。これにより、フォトトレイ200は、スタンバイポジションでは、より供給装置部5の圧板51の近くに位置し、またリリースポジションでは、圧板51から離れた位置にいることができる。フォトトレイ200がリリースポジションで圧板51から離れた位置にいることで、プリンタ10本体の供給装置部5への記録シート1のセット性がよくなる。また、フォトトレイ200がスタンバイポジションで圧板51に近い位置にいることで分離性能を確保できる。
図12のように、途中まではボス106aがカム溝202dに嵌合して移動することでフォトトレイ200を移動させるが、途中からセットアーム106の凸部106dが上ケース202のカム部位202eと係合してフォトトレイ200をスタンバイポジションに移動していく。フォトトレイ200の移動に負荷があり自重では移動が困難な場合でもカムにて押し下げる構成をとっているので確実にスタンバイポジションに移動することが可能である。
セットアーム106との当接部である上ケース202のカム部位202eはフォトトレイ200の回転中心とほぼ同一線(一対のボス202aを結ぶ線)上に設けられている。回転中心とほぼ同一線上に設けることで、後述するようにフォトトレイ200のスタンバイポジションへの移動後において、フォトトレイ200が回動するときの回動負荷を増大させない効果がある。回動負荷が大きくなると供給装置部5の圧板51によるフォトトレイ200の供給ローラ52への押し付け力が小さくなるため、記録シートの供給不良の原因になる。上記のように、カム部位202eを配置することにより、これを防止できる。
また、レバー210の先端部には、角部及び稜線部を丸めかつ表面滑らかにした2つの凸形状部210d、210eが設けられている(図4、図5参照)。これは、プリンタ10本体の供給トレイ3に積載されている記録シート1の先端が、給紙ローラ52側へせり出し、フォトトレイ200の移動領域内に入り込んでしまっている場合、フォトトレイ200をリリースポジションからスタンバイポジションへ移動する際に、まず滑らかな表面の凸形状部210d、210eが記録シート1に接触しフォトトレイ200の移動に伴い記録シート1を圧板51側へ押し戻すことで記録シート1にダメージを与えてしまうことを防止している。
図19に示すように、スタンバイポジションでは、フォトデッキ100に積載されていた写真用記録シート209の先端が当接していたレバー210が、記録装置本体の供給装置部5の記録シート積載部5fより深く沈みこむため、フォトトレイ200に積載された写真用記録シート209は、記録装置本体の供給装置部5に積載されている記録シート1と同様、記録装置本体の供給装置部5の記録シート積載部5fに積載されることになる。
また、スタンバイポジションでは、セットアーム106のカムフォロワーであるボス106aは、上ケース202のカム溝202dから十分離間する位置になるように構成している。これは、フォトデッキ100からのシート供給時のフォトトレイ200がボス202aを回転中心として回転する際に、セットアーム106のボス106aと上ケース202のカム溝202dが干渉するのを防止するためである。
次に、フォトデッキ100からのシート供給について説明する。
図20は、フォトトレイ200内に1枚の写真用記録シート209がセットされスタンバイポジションにある状態、図21はフォトデッキ100からシート供給が行われているところを示す断面説明図である。
図20に示すように、フォトデッキ100がスタンバイポジションにある状態でホストコンピュータから印刷開始命令に基づくシート供給指令がくると、不図示のASF(Auto Sheet Feeder)モータが駆動しギア列(不図示)を介して圧板カム(不図示)が回動し、圧板51が回転軸(不図示)を中心に時計回り方向に回動する。図21に示すように、圧板51は積載された記録シート1とともにフォトトレイ200の下ケース201を押し上げるため、フォトトレイ200が回転軸としてのボス202a(図9a)を中心に圧板51同様、時計回りに回動し、フォトトレイ200に積載された写真用記録シート209の最上面が供給装置部5の供給ローラ52に当接する。この時、レバー210の先端部のフック形状部210dが記録装置本体の供給装置部5の凸形状部53に移動を規制されるため、下ケース201の回転軸(穴)201hを中心にフォトトレイ200に対して相対的に反時計方向に回動し、これによりフォトトレイ200から写真用記録シート209が供給されるための紙パス(供給経路)が開く。この状態から記録装置本体の供給装置部5のシート供給機構、分離機構を兼用してフォトトレイ200に積載された写真用記録シート209が1枚ずつ分離、供給されるとともに、残った写真用記録シート209は、フォトトレイ200、ASFの圧板51、圧板51上に積載された記録シート1ごと、供給装置部5の戻し爪によってイニシャル位置に引き戻される。このような構成にすることで、フォトデッキ自身には駆動機構を必要としないため、構成を簡単にすることができるとともに安価に構成することができる。
次に、スタンバイポジションからリリースポジションへのフォトトレイ200の移動について説明する。
スタンバイポジションにおいて、セットレバー105を時計回り方向へ回動すると、当該レバーと一体に設けられたセットアーム106も一緒に回動する。セットアーム106のカムフォロワーであるボス106aが上ケース202のカム溝202dに当接するまでの間に、セットアーム106上に形成されたカム106cが上ケース202のカムフォロワー202fと当接し、まずフォトトレイ200の姿勢をサイドカバーR115及び左側壁102に形成されたガイド溝101a、102a、102bとほぼ平行となるように、フォトトレイ200を回動軸(一対のボス202aを結ぶ軸線)中心に回転させる。これによって、レバー210のフォトトレイ200に対する相対位置が正規の位置に確保できるので、レバー210のエッジ部がフォトトレイ200の裏側に突出することがなく、フォトトレイ200をリリースポジションへ移動する際の、供給装置部5の圧板51上に積載された記録シート1を引っ掛けて引き上げてしまう不具合を防止できる。
次に、カムフォロワーであるボス106aが上ケース202のカム溝202dに当接しフォトトレイ200をサイドカバーR115及び左側壁102のガイド溝101a、102a、102bに沿わせながら記録シート供給方向上流側に移動させる。フォトトレイ200は、ガイド溝形状に沿って途中から記録シートの積載厚み方向上側へも移動する構成となっている。前述したが、これにより、リリースポジションでは記録装置本体の供給装置部5の圧板51との隙間量が十分確保でき、プリンタ10本体の供給装置部5への記録シート1のセット時の操作性が良好に確保できる。
次に、パノラマ写真サイズのメディアを使用する場合を説明する。
図22は、パノラマ写真サイズの写真用記録シート209を使用している際の説明図である。
リリースポジションで、カバー203を開きパノラマ写真サイズの写真用記録シート209をフォトトレイ200内にセットするのは前述と同じである。パノラマ写真サイズの写真用記録シート209のセット時は、記録シート209がフォトトレイ200から供給方向上流側に大きくはみ出すので、カバー203を開いたままスタンバイポジションに移動し使用する。このように構成することで、フォトデッキ本体のサイズを必要以上に大きくすることなくパノラマ写真サイズの写真用記録シートにも対応可能である。同様に、幅狭長尺の封筒等も使用することができる。よって、サイズの大型化の防止、コストの低減、および好スタイルの装置ができる。
上記の実施形態で、フォトトレイ200上の記録シートを便宜上写真用記録シートと称して説明を続けてきたが、ここに積載するものは写真用記録シートに限るものでなく、記録シート全般に適用可能である事は言うまでもない。
次に、このインクジェットプリンタの制御系の構成について、図23のブロック図を参照して説明する。
このインクジェットプリンタ10は、ホストコンピュータ400と接続して用いることができ、ホストコンピュータ400から印刷などの指令信号や、記録すべき文字や画像などのデータ(以下、画像データと称する。)を受信して、この画像データに応じた画像の記録を行うことができる。また、インクジェットプリンタ10からは、インクジェットプリンタ10にホストコンピュータ400から正しくデータが転送されているか否かを確認するデータ、インクジェットプリンタ10の動作状態を知らせるデータなどがホストコンピュータ400に返される。
ホストコンピュータ400から受信した記録データは、インクジェットプリンタ10の受信バッファ401に入力される。インクジェットプリンタ10は、この受信バッファ401に入力されたデータに基づいて記録動作を統括制御する、CPU402aを有する制御部402を有している。制御部402は、受信バッファ401に入力された画像データの処理を行い、圧縮された画像データの解凍や、各色間の境界や空白を検知して、記録のためのデータを生成する画像処理部402bを含んでいる。この制御部402には、受信した画像データなどを一時的に記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)から構成されるメモリ部403や、各部のコントロール部が接続されている。
次に、各コントロール部について説明する。メカコントロール部404は、キャリアモータ、LFモータなどのメカ部405を駆動制御する。センサ/SWコントロール部406は、シート種判別センサ4やトレイ位置検知センサ(ポジションセンサ)114等の各種センサおよびSW(スイッチ)を含むセンサ/SW部407からの信号を処理する。表示素子コントロール部408は、表示パネル群のLEDや液晶表示素子などを含む表示素子部409を制御する。記録ヘッドコントロール部410は、記録ヘッド411を制御する。これら各コントロール部は、制御部402からの指令に基づいて動作し、必要に応じて制御部402にフィードバック信号などを送る。例えば、記録ヘッドコントロール部410は、記録ヘッド411の状態を示す温度情報などを制御部402に送る。
次に、図24を用いて、シート種判別センサ4の構成の説明を行う。
記録シート1または209の表面に発光素子(LED)57から斜めに投光し、光は矢印60のごとく進み、その反射光を2つの受光素子(S1)58と、受光素子(S2)59が受光し、それぞれの光量によって記録シート種を判定するようになっている。
記録シートには、光沢調・半光沢調・マット調(つや消し)・普通紙・コート紙・はがき・インクジェットはがき・OHPフィルムなどがあり、これらの種類に応じて受光量が変化する。シート種判別センサ4は、この特性を利用したものである。もちろん、検出手段としてはこの方式に限るものではなく他の方法をとることも可能である。
また、本発明のシート材供給装置および記録装置は、上述のようなインクジェットプリンタに限られず、シート材を供給してシート材に所望の処理を行うものであればどれでも適用できる。
本発明を適用したプリンタでのサブ供給トレイの退避状態を表した全体斜視図である。 本発明の実施の形態におけるサブ供給ユニットを取り外した説明図である。 本発明を適用したプリンタでのサブ供給トレイの給紙可能状態を表した全体斜視図である。 本発明の実施の形態におけるサブ供給トレイの退避状態を表した、サブ供給ユニットと記録シート種判別センサ部分の拡大図である。 本発明の実施の形態におけるサブ給紙トレイの給紙可能状態を表した、サブ給紙ユニットと紙種センサ部分の拡大図である。 本発明の実施の形態における供給装置部の詳細説明図である。 本発明の実施の形態におけるフォトデッキ全体を示す斜視説明図である。 本発明の実施の形態におけるフォトトレイを外した状態でのフォトデッキの裏側の斜視説明図であり、(a)と(b)は、それぞれ異なる角度から見た図である。 本発明の実施の形態におけるリリースポジションでのフォトトレイ及び操作ノブ等を示す斜視説明図であり、(a)は表側、(b)は、裏側から見た図である。 本発明の実施の形態におけるフォトトレイの下側を示す斜視説明図である。 本発明の実施の形態におけるフォトトレイを示す斜視説明図である。 本発明の実施の形態におけるスタンバイポジションでのフォトトレイ及び操作ノブを示す斜視説明図である。 本発明の実施の形態における記録装置本体の供給装置部とフォトデッキを示す斜視説明図であり、(a)は、リリースポジション、(b)は、スタンバイポジションである。 本発明の実施の形態における操作ノブのロック機構を示す説明図であって、(a)は、そのロック状態、(b)は、そのロック解除状態を示す。 本発明の実施の形態におけるフォトトレイのポジションを検出する機構を示す説明図であって、(a)は、リリースポジションにある場合、(b)は、スタンバイポジションにある場合を示す。 本発明の実施の形態における記録装置本体への装着ロック機構を示す説明図であって、(a)は、右側(基準側)のロック機構、(b)は、左側(非基準側)のロック機構、(c)は、スタンバイポジションにあるときの右側(基準側)のロック機構を示す。 本発明の実施の形態におけるフォトトレイのみで写真用記録シートをセットするところを示す説明図である。 本発明の実施の形態におけるリリースポジションでのフォトデッキ側面の説明図である。 本発明の実施の形態におけるスタンバイポジションでの、フォトデッキと記録装置本体の供給装置部の断面説明図である。 本発明の実施の形態におけるフォトトレイ内に1枚の写真用記録シートがセットされスタンバイポジションにある状態を示す断面説明図である。 本発明の実施の形態におけるフォトデッキからシート供給が行われているところを示す断面説明図である。 本発明の実施の形態におけるパノラマ写真サイズの写真用記録シートを使用している際の説明図である。 本発明の実施の形態によるインクジェットプリンタの制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態おける記録シート種判別センサの構成図である。
符号の説明
1 記録シート
2 記録部
3 供給トレイ
4 記録シート種判別センサ
5 供給装置部
7 リリースポジション(退避ポジション)の指標
8 スタンバイポジション(供給ポジション)の指標
31 センサレバー
32 軸
33 バネ
34 軸部
35 凸部
51 圧板
52 供給ローラ
53 供給装置部の凸形状部
57 発光素子
58,59 受光素子
100 フォトデッキ(サブ供給ユニット)
101 フォトデッキベース
102 左側壁
103 フロントカバー
104 フロントカバーバネ
105 セットレバー(回転ノブ)
106 セットアーム
107 ロックシャフト
108 ロックシャフトバネ
109 ポジションセンスレバー
110 ポジションセンスレバーバネ
111 ポジションセンスリンクレバー
112 ロックレバーR
113 ロックレバーRバネ
114 ポジションセンサ(トレイ位置検知センサ)
115 サイドカバーR
116 ロックレバーL
117 サイドカバーL
200 フォトトレイ(サブ供給トレイ)
201 下ケース
202 上ケース
203 カバー
204 トップカバー
205 トップカバーバネ
206 サイドプレート
207 フォトデッキサイドガイド
208 白基準
209 写真用記録シート
210 レバー

Claims (13)

  1. シート材を積載し、該シート材の供給方向に該シート材の重力の分力を受けている第1の積載部を有する第1積載手段と、
    前記第1の積載部の前記シート材積載方向上側で前記第1積載手段に対して着脱自在に設置可能な第2積載手段と、
    前記第1積載手段及び前記第2積載手段に積載されているシート材を分離し供給する分離供給手段と、を備え、
    前記第2積載手段は、前記第1積載手段に設置するためのベース部材と、該ベース部材に対して移動可能に組み込まれ前記シート材の供給方向と略平行に進退可能な第2の積載部と、を有し、
    前記第2の積載部がシート材供給方向上流側に移動した退避位置では前記第1の積載部からシート材が供給可能であり、前記第2の積載部がシート材給送方向下流側に移動した供給可能位置では前記第2の積載部からシート材が供給可能であり
    前記第2の積載部は、前記第2の積載部から前記分離供給手段へのシート供給経路を遮断するように前記シート材の供給方向下流側端部に当接および離間可能であるシート供給経路遮断手段を備えることを特徴とする特徴とするシート材供給装置。
  2. 前記第2の積載部が前記供給可能位置にあるときは前記第2積載手段は前記第1積載手段から離脱できないようロックされることを特徴とする請求項1に記載のシート材供給装置。
  3. 前記シート供給経路遮断手段は、前記第2の積載部が前記退避位置にあるときは前記シート材の供給方向下流側端部に当接し、前記第2の積載部が前記供給可能位置にあるときは前記シート材の供給方向下流側端部から離間し、前記分離供給手段により前記第2の積載部のシート材を供給するときに前記第2の積載部から前記分離供給手段へのシート供給経路を開くことを特徴とする請求項に記載のシート材供給装置。
  4. 前記シート供給経路遮断手段のシート材の供給方向下流側端部に当接する当接部は、前記退避位置のときに前記第2の積載部に積載されているシート材のシート積載方向上下側をそれぞれ前記シート供給経路遮断手段の当接部の内側にガイドするガイド手段を有することを特徴とする請求項に記載のシート材供給装置。
  5. 前記ガイド手段が、前記シート供給経路遮断手段の当接部におけるシート積載方向上下側の部位にて少なくともシート供給方向上流側に凸になった形状からなることを特徴とする請求項に記載のシート材供給装置。
  6. 前記第2の積載部は前記シート材のシート積載方向下側を規制する規制手段を有し、該規制手段は前記シート供給経路遮断手段の近傍に設けられ前記シート供給経路遮断手段のガイド手段とシート供給方向でオーバーラップすることを特徴とする請求項に記載のシート材供給装置。
  7. 前記第2積載手段のベース部材は、前記退避位置のときに前記第2の積載部に積載されたシート材の表面を覆うカバー手段を備え、該カバー手段は前記シート材のシート積載方向上側を前記シート供給経路遮断手段の当接部との当接範囲内に規制する規制手段を兼ねることを特徴とする請求項に記載のシート材供給装置。
  8. 前記カバー手段は、前記供給可能位置のときは前記第2の積載部から離間していることを特徴とする請求項6に記載のシート材供給装置。
  9. 前記第2の積載部が前記退避位置の状態で前記第2の積載手段が前記第1の積載手段から離脱されたときには、前記第2の積載部は前記退避位置から移動できないようにロックされることを特徴とする請求項7に記載のシート材供給装置。
  10. シート材を積載し、該シート材の供給方向に該シート材の重力の分力を受けている第1の積載部を有する第1積載手段と、
    前記第1の積載部の前記シート材積載方向上側で前記第1積載手段に対して着脱自在に設置可能な第2積載手段と、
    前記第1積載手段及び前記第2積載手段に積載されているシート材を分離し供給する分離供給手段と、を備え、
    前記第2積載手段は、前記第1積載手段に設置するためのベース部材と、該ベース部材に対して移動可能に組み込まれ前記シート材の供給方向と略平行に進退可能な第2の積載部と、を有し、
    前記第2の積載部がシート材供給方向上流側に移動した退避位置では前記第1の積載部からシート材が供給可能であり、前記第2の積載部がシート材給送方向下流側に移動した供給可能位置では前記第2の積載部からシート材が供給可能であり、
    前記第2の積載部が供給可能位置から退避位置へ移動する際には、前記第2の積載部を前記第1の積載部に積載されたシート材と略平行状態にした後、前記シート材供給方向上流側へ移動するように構成したことを特徴とするシート材供給装置。
  11. シート材を積載し、該シート材の供給方向に該シート材の重力の分力を受けている第1の積載部を有する第1積載手段と、
    前記第1の積載部の前記シート材積載方向上側で前記第1積載手段に対して着脱自在に設置可能な第2積載手段と、
    前記第1積載手段及び前記第2積載手段に積載されているシート材を分離し供給する分離供給手段と、を備え、
    前記第2積載手段は、前記第1積載手段に設置するためのベース部材と、該ベース部材に対して移動可能に組み込まれ前記シート材の供給方向と略平行に進退可能な第2の積載部と、を有し、
    前記第2の積載部がシート材供給方向上流側に移動した退避位置では前記第1の積載部からシート材が供給可能であり、前記第2の積載部がシート材給送方向下流側に移動した供給可能位置では前記第2の積載部からシート材が供給可能であり、
    前記第1積載手段は、前記第1の積載部および前記第2の積載部から供給されるシートの種類を判別するシート種判別センサと、前記第2の積載部の位置を検出するトレイ位置検知センサとを備え、
    前記シート種判別センサの判別結果と前記トレイ位置検知センサの検知結果とから供給されるシートを識別することを特徴とするシート材供給装置。
  12. シート材を積載し、該シート材の供給方向に該シート材の重力の分力を受けている第1の積載部を有する第1積載手段と、
    前記第1の積載部の前記シート材積載方向上側で前記第1積載手段に対して着脱自在に設置可能な第2積載手段と、
    前記第1積載手段及び前記第2積載手段に積載されているシート材を分離し供給する分離供給手段と、を備え、
    前記第2積載手段は、前記第1積載手段に設置するためのベース部材と、該ベース部材に対して移動可能に組み込まれ前記シート材の供給方向と略平行に進退可能な第2の積載部と、を有し、
    前記第2の積載部がシート材供給方向上流側に移動した退避位置では前記第1の積載部からシート材が供給可能であり、前記第2の積載部がシート材給送方向下流側に移動した供給可能位置では前記第2の積載部からシート材が供給可能であり、
    前記第1積載手段は前記第1の積載部に積載されたシート材の背面を保持する保持部材とを有し、前記保持部材は前記第2積載手段が設置された状態でも視認できる位置でかつ前記第1の積載部のシート材積載基準位置に指標を設けたことを特徴とするシート材供給装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項に記載のシート材供給装置を備え、該シート材供給装置より供給されたシート材に記録手段により記録を行うことを特徴とする記録装置。
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