JP2010076930A - シート収容装置及び画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カバーを所望の回動角度で確実に保持することができ、装填されるシートがシート収容装置から飛び出すことがないシート収容装置を提供する。
【解決手段】給紙カセット14は、記録用紙17が積層されて収容可能であり、給送向き103の先端側に分離壁22が設けられ、上面が開口された容器20と、軸方向104に沿った軸37,38によって容器20に回動可能に設けられ、後端側開口27を閉塞する第1姿勢と開放する第2姿勢とに姿勢変化する蓋21と、容器20にスライド可能に設けられ、第1スライド位置と第2スライド位置とに姿勢変化するスライダ25と、蓋21の回動とスライダ25のスライドとを連動させ、第1姿勢の蓋21に対してスライダ25を第2スライド位置に位置せしめ、かつ第2姿勢の蓋21に対してスライダ25を第1スライド位置に位置せしめるリンク26とを具備する。
【選択図】図5
【解決手段】給紙カセット14は、記録用紙17が積層されて収容可能であり、給送向き103の先端側に分離壁22が設けられ、上面が開口された容器20と、軸方向104に沿った軸37,38によって容器20に回動可能に設けられ、後端側開口27を閉塞する第1姿勢と開放する第2姿勢とに姿勢変化する蓋21と、容器20にスライド可能に設けられ、第1スライド位置と第2スライド位置とに姿勢変化するスライダ25と、蓋21の回動とスライダ25のスライドとを連動させ、第1姿勢の蓋21に対してスライダ25を第2スライド位置に位置せしめ、かつ第2姿勢の蓋21に対してスライダ25を第1スライド位置に位置せしめるリンク26とを具備する。
【選択図】図5
Description
本発明は、第1向きへ給送されるシートが積層されて収容されるシート収容装置に関し、また、当該シート収容装置からシートを給送して画像記録を行う画像記録装置に関する。
記録用紙などのシートに画像記録を行う画像記録装置として、インクジェットプリンタやレーザプリンタが知られている。これらプリンタにおいて、所定の規格サイズのシートを複数枚積層させて収容し、画像記録の際にシートを1枚ずつ給送するシート収容装置が設けられていることが多い。このようなシート収容装置は、例えば給紙カセットとも称される。
シート収容装置には、画像記録装置に装着された状態において外部から塵埃などが進入しないように、シートを装填又は補充するための開口に対してカバーが設けられたものがある。このカバーによって、画像記録装置を使用しない状態が長時間続いても、シート収容装置内に塵埃などが侵入することが防止される。また、シート収容装置に収容されたシートがすべて使用されると、画像記録装置からシート収容装置が外され、カバーが開けられることによって、開口を通じて容易にシート収容装置へ複数枚のシートを装填又は補充することができる。
前述されたシート収容装置には、その筐体に対してカバーの着脱が可能なものや不能なものがある。ここで、筐体に対してカバーの着脱が不能とは、通常の使用状態において使用者はカバーを筐体から着脱しないという程度の意であり、カバーが筐体から絶対に着脱できないという主旨ではない。筐体に対して着脱が可能なカバーは、シートの装填又は補充が極めて容易である反面、取り外されたカバーが紛失されるおそれがある。一方、筐体に対してカバーが回動可能な構成などが採用されることによって、筐体に対して着脱が不能なカバーは、筐体に対して着脱が可能なカバーに比して、シートの装填又は補充の容易性では劣るものの、シートの装填又は補充は十分に容易であり、且つカバーが紛失されるおそれがないという利点がある。このような、筐体に対してカバーが回動可能な構成などが採用されて、筐体に対して着脱が不能なカバーを備えたシート収容装置が記載された文献としては、次のような文献がある(特許文献1、図2等参照)。
前述されたようなシート収容装置のカバーは、開口から容易に複数枚のシートを装填できる回動角以上に回動可能であると、カバーを開閉するのための回動角度が大きくなるので、カバーの開閉動作が煩わしくなる。したがって、適度に開かれたカバーが、その回動角度で保持されることが望ましい。しかし、画像記録装置を買ったばかりの使用者や、初めてシート収容装置にシートを装填又は補充する使用者等は、必ずしもカバーが保持される回動角度を知っているとは限らない。したがって、仮に、ロック機構などによって所定の回動角度においてカバーが保持されるとすれば、前述されたような使用者等がシート収容装置へシートを装填又は補充するときに、所定の回動角度を超えるような勢いでカバーを開いていまうおそれがある。そうすると、カバーに過度の負担が生じることとなるが、安全設計の観点から、過度の負荷がカバーに生じたとしても、そのカバーが破損しないロック機構であることが望ましい。
他方、シート収容装置からシートを給送するためのローラなどの搬送手段が画像記録装置の本体側に設けられていると、シート収容装置が装置本体に装着された状態において、ローラなどをシート収容装置内へ進入させてシートと接触させる構成か、又はシート収容装置に収容されているシートを圧板などで上昇させ、位置が固定されているローラに対してシートを押圧させる構成が必要である。そのために、シート収容装置の開口の一部は、カバーが閉じられたときでも、ローラなどを進入させたり、圧板などでシートを上昇させたりするために開放されている。つまり、カバーは、シート収容装置における開口の一部のみを開閉する構成が採用される。
例えば、前述されたシート収容装置の開口において、装置の奥側がローラなどを進入させるために開放され、正面側がカバーにより開閉される構成が採用されると、次のような不具合が生じるおそれがある。すなわち、シートを装填又は補充するために、使用者が装置本体からシート収容装置を取り外し、そのシート収容装置の正面側を手前に置いた状態で使用者がカバーを開くと、開口奥側の開放された部分が、開かれたカバーの死角となって正面側からは、すなわち使用者側からは見づらくなる。このような状況において、正面側から複数枚のシートをシート収容装置へ挿入して装填又は補充した際に、シートの先端側が開放された部分からシート収容装置の外部へ飛び出したとしても、使用者が気づかないおそれがある。そして、装填したシートの先端側がシート収容装置の外部へ飛び出した状態のままで、使用者がカバーを戻したシート収容装置を装置本体に装着して画像記録を実行すると、シートの給送不良が生じるおそれがある。特に、ローラなどをシート収容装置へ進入させてシートと接触させる構成の場合にシートの飛び出しが生じやすい。これは、シート収容装置におけるシートの先端側の内壁面を、給送されるシートを斜め上向きに案内するためのガイド面とするために、その内壁面を斜め上向きに傾斜させた構成とするからである。
本発明は、前述された問題に鑑みてなされたものであり、操作の簡易なシート収容装置であって、そのカバーを所望の回動角度で確実に保持することができ、装填又は補充されるシートがシート収容装置から飛び出すことがないシート収容装置及びこのシート収容装置を搭載した画像記録装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るシート収容装置は、第1向きへ給送されるシートが積層されて収容可能であり、収容されたシートに対して第1向きの先端側に、下端側に対して上端側が第1向きへ傾斜した内壁面が設けられ、上面が開口された容器と、第1向きと交差し且つ上記積層されて収容されたシートの面に平行な第2方向に沿った軸によって上記容器に回動可能に設けられ、上記開口における第1向きの後端側の一部を閉塞する第1姿勢と当該開口における第1向きの後端側の一部を開放する第2姿勢とに姿勢変化する蓋と、上記容器にスライド可能に設けられ、少なくともその一部が上記内壁面を含む仮想面と交差する第1スライド位置と当該仮想面より第1向きの後端側へ退避された第2スライド位置とに姿勢変化するスライダと、上記蓋の回動と上記スライダのスライドとを連動させ、第1姿勢の上記蓋に対して上記スライダを第2スライド位置に位置せしめ、かつ第2姿勢の上記蓋に対して上記スライダを第1スライド位置に位置せしめるリンクと、を具備するものである。
容器には複数枚のシートが積層された状態で収容される。シートに対して第1向きの給送力が付与されると、シートの先端が内壁面に当接し、その内壁面に沿って斜め上向きへ持ち上げられるように案内される。シートが給送される際には、蓋が第1姿勢とされ、スライダが第2スライド位置に位置されている。したがって、容器の開口の一部が閉塞されており、かつ開口の内壁面側が開放されている。この開放された開口の内壁面側の一部を通じて、ローラなどから容器内のシートへ給送力が付与される。
容器にシートが装填される際には、蓋が第1姿勢から第2姿勢へ回動され、この回動がリンクを通じてスライダのスライド運動として伝達され、第2スライド位置のスライダが第1スライド位置へ連動してスライドする。第1スライド位置にスライダが位置せしめられることによって、リンクを通じて蓋が第2姿勢に保持される。これにより、蓋が第2姿勢から更に回動されることがない。
第1スライド位置に位置されたスライダは、少なくとも一部が、容器の内壁面を含む仮想面と交差している。したがって、第2姿勢の蓋により開放された開口から複数枚のシートが装填される際に、そのシートの先端が内壁面を超えて外側へ飛び出そうとしても、シートの先端がスライダと当接するので、シートが容器から飛び出すことがない。
なお、本明細書においては別段の定めがない限り、「方向」とは、例えば+,−のように相対する向きを有する直線で表されるものであり、「向き」とは、方向のうち例えば+若しくは−のように1つのアローヘッドを有する矢印で表されるものである。
(2) 上記内壁面は、給送されるシートの先端に当接してシートを捌き、かつ当該シートを傾斜上向きへ案内するものであってもよい。
例えば、内壁面の一部に上下方向に沿って摩擦力の大きな面が設けられたり、上下方向に並ぶ複数の爪などが設けられることによって、シートの先端が捌かれる。これにより、容器内の複数枚のシートが重なった状態で給送されることが防止される。また、内壁面が傾斜上向きへシートを案内するので、第2姿勢の蓋により開放された開口から複数枚のシートが装填される際に、そのシートの先端が内壁面に案内されて上向きへ飛び出しやすいが、前述されたように、シートの先端がスライダと当接するので、シートが容器から飛び出すことがない。
(3) 上記内壁面は、上記スライダのスライド方向へ凹んだ孔を有し、上記スライダは、スライド方向に沿って上記内壁面へ向かって突出する突片を有し、上記スライダが第1スライド位置に位置せしめられることにより、上記突片が上記孔に挿入されて、上記シートが上記内壁面によって傾斜上向きへ案内されることが禁止されるものであってもよい。
スライダが第1スライド位置に位置せしめられると、スライダの突片が内壁面の孔に挿入されて、スライダの一部(突片)が内壁面と交差する。したがって、スライダの突片より下側から内壁面に沿って外側へ飛び出そうとするシートの先端は、突片と当接して、突片より上側に至ることがない。これにより、シートが内壁面によって傾斜上向きへ案内されることが禁止されるので、シートの飛び出しが確実に防止される。
なお、本発明における「孔」には、その周りすべてに内壁面による縁が存在するもののみならず、その周りの一部が開放されて縁が存在しない所謂「切欠き」とも称されるものをも含む概念である。また、本明細書において「スライド方向へ凹んだ孔」とは、内壁面においてスライド方向へ凹陥する孔や、内壁面を構成する部材をスライド方向へ貫通する孔を含む主旨である。つまり、突片が挿入可能な程度に孔が内壁面に対してスライド方向へ凹んでいればよい。
(4) 上記第2姿勢は、上記蓋が鉛直方向より上記内壁面側に位置する姿勢であってもよい。
第2姿勢において、蓋が鉛直方向より内壁面側に位置されることによって、第2姿勢の蓋を第1姿勢へ回動させるには、重力に反して蓋を鉛直方向まで回動させる必要がある。換言すれば、重力に反する外力が付与されない限り、第2姿勢の蓋が第1姿勢側へ回動することがない。これにより、蓋の第2姿勢が安定される。
(5) 本発明に係る画像記録装置は、上記蓋が第1姿勢にされ且つ上記スライダが第2スライド位置にされた上記収容装置が第1向きを装着向きとして着脱される装置本体を具備し、上記装置本体は、シート収容装置の開口を通じて収容されているシートに接触して、当該シートを第1向きへ給送するシート供給部と、シート収容装置から給送されたシートに画像を記録する画像記録部と、を有するものである。
シート収容装置は、第1向きを装着向きとして、内壁面側から装置本体へ装着される。また、第1向きと反対向きがシート収容装置を装置本体から脱離させる向き(以下、「脱離向き」とも称される。)である。蓋は、容器の開口における第1向きの後端側の一部を開閉するので、装置本体からシート収容装置を脱離させると、脱離向きの先端側、つまり手前側が蓋によって開閉される。これにより、蓋の回動操作やシートの装填操作が便利である。
シート収容装置は、蓋が第1姿勢にされ且つスライダが第2スライド位置に位置せしめられて装置本体に装着されるので、この装着状態において、開口が蓋によって閉じられ、外部から容器内に塵埃などが侵入することが防止される。また、スライダが第2スライド位置に退避しているので、容器の内壁面付近において開口の一部を通じてシート供給部が容器内のシートへ接触しうる。シート供給部によってシート収容装置から給送されたシートに対して、画像記録部が画像記録を行う。
本発明によれば、第1スライド位置にスライダが停止されることによって、リンクを通じて蓋が第2姿勢に保持されるので、蓋を第2姿勢に確実に保持することができる。また、第1スライド位置に位置されたスライダの少なくとも一部が、容器の内壁面を含む仮想面と交差するので、シートの飛び出しが防止される。さらに、蓋の回動とスライダのスライドがリンクによって連動されているので、操作が簡易である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[図面の説明]
図1は、本発明の実施形態に係る複合機10の外観構成を示す斜視図である。図2は、プリンタ部11の内部構成を示す模式図である。図3は、蓋21が第1姿勢にされた給紙カセット14の外観構成を示す斜視図である。図4は、蓋21が第2姿勢にされた給紙カセット14の外観構成を示す給送向き103後端側から視た斜視図である。図5は、蓋21が第2姿勢にされた給紙カセット14の外観構成を示す給送向き103先端側から視た斜視図である。図6は、第1スライド位置にスライダ25が位置された給紙カセット14の分離壁22付近の拡大図である。なお、図6においては、蓋21及びリンク26が省略されている。図7は、蓋21が第1姿勢にされた給紙カセット14の外観構成を示す側面図である。図8は、蓋21が第2姿勢にされた給紙カセット14の外観構成を示す側面図である。図9は、図4におけるIX-IX切断線を示す断面図である。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機10の外観構成を示す斜視図である。図2は、プリンタ部11の内部構成を示す模式図である。図3は、蓋21が第1姿勢にされた給紙カセット14の外観構成を示す斜視図である。図4は、蓋21が第2姿勢にされた給紙カセット14の外観構成を示す給送向き103後端側から視た斜視図である。図5は、蓋21が第2姿勢にされた給紙カセット14の外観構成を示す給送向き103先端側から視た斜視図である。図6は、第1スライド位置にスライダ25が位置された給紙カセット14の分離壁22付近の拡大図である。なお、図6においては、蓋21及びリンク26が省略されている。図7は、蓋21が第1姿勢にされた給紙カセット14の外観構成を示す側面図である。図8は、蓋21が第2姿勢にされた給紙カセット14の外観構成を示す側面図である。図9は、図4におけるIX-IX切断線を示す断面図である。
[複合機10の概略構成]
複合機10は、プリンタ部11及びスキャナ部12を備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。複合機10のうちプリンタ部11が、本発明に係る画像記録装置に相当する。したがって、複合機10においてプリント機能以外の機能は任意のものであり、本発明に係る画像記録装置は、例えばスキャナ部12が省略された単機能のプリンタとして実施されてもよい。
複合機10は、プリンタ部11及びスキャナ部12を備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。複合機10のうちプリンタ部11が、本発明に係る画像記録装置に相当する。したがって、複合機10においてプリント機能以外の機能は任意のものであり、本発明に係る画像記録装置は、例えばスキャナ部12が省略された単機能のプリンタとして実施されてもよい。
複合機10のプリンタ部11は、主にコンピュータやデジタルカメラなどの外部情報機器と接続され得る。外部情報機器から送信された画像データや文書データを含む記録データに基づいて、プリンタ部11が被記録媒体としての記録用紙に画像や文書を記録する。また、複合機10にはカード形式のメモリなどの各種記憶媒体が装着され得る。この記憶媒体に記憶された画像データなどに基づいても、プリンタ部11が記録用紙に画像を記録し得る。
図1に示されるように、複合機10の外形は、横幅及び奥行きが高さよりも大きい幅広薄型の略直方体である。複合機10の下部がプリンタ部11である。複合機10は、正面側に開口13を有する。開口13の内側に、給紙カセット14が挿入されている。給紙カセット14は、図1に示される状態から、手前側に引き出されることによって、複合機10の本体から外され得る。なお、本明細書においては、図1に示される通常の使用状態における上下方向を基準として上向き又は下向きが示される。また、図1において参照符号101で示される向きが給紙カセット14の装着向き101であり、参照符号102で示される向きが給紙カセットの脱離向き102である。また、複合機10において給紙カセット14を除く部分が、本発明に係る装置本体に相当する。
複合機10の上部がスキャナ部12である。スキャナ部12は、いわゆるフラットベッドスキャナとして構成されているが、スキャナ部12の構成は本発明に直接関係しないので、ここではその詳細な説明が省略される。
複合機10の正面上部に操作パネル15が設けられている。操作パネル15は、プリンタ部11やスキャナ部12を操作するための装置であって、各種操作ボタンや液晶表示部から構成されている。複合機10は、操作パネル15からの操作指示に基づいて動作する。複合機10が外部情報機器に接続されている場合には、この外部情報機器からプリンタドライバ又はスキャナドライバを介して送信される指示に基づいても複合機10が動作する。また、複合機10の正面にスロット部16が設けられている。カード形式のメモリカードは、スロット部16に装着されてデータの読み書きが可能となる。
[プリンタ部11の概略構成]
以下、プリンタ部11の概略構成が説明される。図2に示されるように、複合機10の底側に給紙カセット14が配置されている。給紙カセット14は、容器20と蓋21とを有する。給紙カセット14の詳細な構成については後述されるが、容器20は、例えばA4サイズなどの所定サイズ以下の記録用紙が保持可能である。もっとも、容器20にスライドトレイを設けてトレイ面を拡大可能とすれば、所定サイズ(例えばA4サイズ)の記録用紙より大きな記録用紙(例えばリーガルサイズ)を容器20に保持させることもできる。
以下、プリンタ部11の概略構成が説明される。図2に示されるように、複合機10の底側に給紙カセット14が配置されている。給紙カセット14は、容器20と蓋21とを有する。給紙カセット14の詳細な構成については後述されるが、容器20は、例えばA4サイズなどの所定サイズ以下の記録用紙が保持可能である。もっとも、容器20にスライドトレイを設けてトレイ面を拡大可能とすれば、所定サイズ(例えばA4サイズ)の記録用紙より大きな記録用紙(例えばリーガルサイズ)を容器20に保持させることもできる。
容器20の奥側には分離板22が設けられている。分離板22は、その上端がプリンタ部11の背面側(図2における右側)へ傾倒されている。後述される給紙ローラ57の回転によって容器20から給送された記録用紙17が、例え重送されたとしても、これらの記録用紙17は分離板22によって分離され、且つ分離された最上位置の記録用紙17のみが分離板22の傾斜を上向きへ案内される。この分離板22において容器20の内側を向く面が、本発明における内壁面に相当する。
蓋21は、容器20の上面の一部を閉塞する。詳細については後述されるが、容器20の上面は開口されており、その開口における装置手前側(図2における左側)の一部(図4における後端側開口27)が蓋21によって閉塞されている。蓋21は、画像記録後の記録用紙17を積載状態で保持する排紙トレイとしても機能する。容器20から蓋21へは、後述される用紙搬送路23によって記録用紙が搬送可能である。画像記録は、記録用紙17の搬送過程において画像記録ユニット24によって行われる。
給紙ローラ57は、給紙カセット14が複合機10の装置本体内に装着されたときに、容器20の上側に配設されるように構成されている。給紙ローラ57は、容器20に対して、その開口において蓋21によって閉塞されていない装置奥側(図2における右側)の一部(図3における先端側開口28)から内部へ挿入されて、容器20内に積載された記録用紙17と接触する。給紙ローラ57は、アーム58の先端に支持されている。給紙ローラ57は、不図示のモータを駆動源として駆動伝達機構を介して回転される。
アーム58は、その基端部が基軸59に支持されて、基軸59を回動中心軸として回転可能である。このアーム58の回転によって、給紙ローラ57が、容器20に対して接離可能に上下動する。アーム58は、自重により又はバネなどに付勢されて下側へ弾性付勢されている。このため、アーム58は、通常において容器20側へ回転し、容器20が挿抜される際に容器20により上側へ押しやられて回転する。アーム58が弾性付勢によって下側へ回転すると、給紙ローラ57が容器20内の記録用紙17に圧接する。その状態で、給紙ローラ57が回転されると、給紙ローラ57のローラ面と記録用紙17との間の摩擦力により、最上位置の記録用紙17が給送向き103へ送り出される。記録用紙17は、その先端が分離板22に当接して斜め上向きへ案内され、用紙搬送路23へ給送される。この給紙ローラ57及びアーム58が、本発明におけるシート供給部に相当する。また、給送向き103が、本発明における第1向きに相当する。なお、装着向き101と給送向き103とは同じ向きである。
用紙搬送路23は、容器20における分離板22の上側から、上方へUターンして装置正面側へ延びるいわゆるUターンパスとして形成されている。図には示されていないが、用紙搬送路23は、画像記録ユニット24などが配設されている箇所以外は、外側ガイド面と内側ガイド面とによって区画形成されている。これらガイド面は、プリンタ部11の筐体などに固定されている。
用紙搬送路23において、記録用紙17は、搬送ローラ60〜63によって搬送され、その搬送過程において画像記録ユニット24により画像記録が行われる。画像記録ユニット24は、インクジェット方式や電子写真方式、或いは感熱記録方式など、種々の記録方式のものが適用され得る。この画像記録ユニット24が、本発明における画像記録部に相当する。画像記録が行われた記録用紙17は、用紙搬送路23から給紙カセット14の蓋21上へ排出される。
[給紙カセット14の構成]
図3から図9に示されるように、給紙カセット14は、大別すると、容器20と、蓋21と、スライダ25と、リンク26とを有する。給紙カセット14が、本発明におけるシート収容装置に相当する。
図3から図9に示されるように、給紙カセット14は、大別すると、容器20と、蓋21と、スライダ25と、リンク26とを有する。給紙カセット14が、本発明におけるシート収容装置に相当する。
容器20は、平面視が長方形の薄皿形状であり、その内部にA4サイズなどの複数枚の記録用紙17を積載した状態で収容可能に構成されている。また、容器20は、その内部に一対のサイドガイド31,32を備えている。サイドガイド31,32は、容器20内に積層状態で収容される記録用紙17の幅方向(軸方向104と同方向)両端に当接して、複数枚の記録用紙17を容器20内の所定位置に積層状態で保持するものである。このサイドガイド31,32は、記録用紙17のサイズに対応して、容器20の幅方向(軸方向104と同方向)へスライドさせることができる。
容器20は、装置奥側に、つまり給送向き103の先端に分離板22を備えている。分離板22は、容器20の内壁面の一部を構成しており、給送向き103の先端において、記録用紙17の幅方向に渡って設けられている。また、分離板22は、その下端側に対して上端側が給送向き103へ傾斜している。分離板22における幅方向(軸方向104と同方向)の中央には、上下方向に渡って複数の爪33が設けられている。各爪33は、分離板22から容器20の内側へ若干突出しており、上下に所定間隔で一列に並べられている。前述されたように、容器20に保持された記録用紙17が給送向き103へ給送されると、その記録用紙17の先端は分離板22に当接する。給紙ローラ57によって複数枚の記録用紙17が重送されても、爪33によって複数枚の記録用紙17の先端が捌かれて、最上位の1枚の記録用紙17のみ分離板22の傾斜に沿って上向きへ案内される。
分離板22には、その上端から下方へ延びて厚み方向(給送向き103にほぼ沿った方向)へ貫通する切欠き34,35が形成されている。この切欠き34,35には、後述されるスライダ25の突片43,44が挿通される。切欠き34,35は、爪33の両側に一対が形成されている。この切欠き34,35が、本発明における内壁面の孔に相当する。
容器20の上面は、ほぼ全面が開口されている。この容器20の開口には、蓋21及びスライダ25が設けられている。スライダ25は、容器20の上部において給紙向き103に沿ってスライド可能である。蓋21は、装置手前側を自由端として、容器20の開口の一部を開閉するように回動可能である。
蓋21は、幅方向の寸法が容器20の開口とほぼ同じであって、奥行き方向(給送向き103に沿った方向)の寸法が容器20の開口より短い平板形状である。蓋21における幅方向の両端であって給送向き103の先端側には、軸36,37が設けられている。軸36,37は、給送向き103と直交し且つ容器20に積層された記録用紙17の面に平行な軸方向104に沿って、それぞれが外側へ突出されている。この軸方向104は、蓋21の幅方向と同方向である。
容器20において給送向き103へ延びる一対の側壁38,39には、その上端付近において厚み方向(軸方向104と同方向)に貫通する軸受孔40,41が形成されている。各軸受孔40,41は、側壁38,39において、給送向き103に対して中央よりやや分離壁22側に配置されている。この軸受孔40,41に、蓋21の軸36,37が回転自在に挿通されて、容器20と蓋21とが組み付けられている。容器20に組み付けられた蓋21は、容器20の開口において給送向き103の後端側(後端側開口27)に配置されている。
前述された軸受孔40,41が軸36,37を回転自在に支持することによって、容器20に対して蓋21が回動自在である。蓋21は、容器20の開口の一部を開閉可能に回動され得る。図3及び図7に示されるように、蓋21が、容器20の開口における給送向き103の後端側の一部を閉塞する姿勢が、本明細書において第1姿勢と称される。図4、図5及び図8に示されるように、蓋21が、前述された容器20の開口の一部を開放する姿勢が、本明細書において第2姿勢と称される。
第2姿勢において、蓋21は、その上面42が鉛直方向106(図8参照)より分離板22側に位置される。第1姿勢とされた蓋21は、その上面42において、用紙搬送路23から排出された記録用紙17を保持し得る。蓋21が第2姿勢にされると、前述された容器20の開口の一部から記録用紙17を容器20内へ装填又は補充し得る。このように、蓋21によって開閉される容器20の開口の一部が、後端側開口27と称される。また、蓋21によって閉塞され得ない容器20の開口における給送向き103の先端側の一部が先端側開口28と称される。
スライダ25は、幅方向(軸方向104と同方向)の寸法が容器20の開口の幅方向(軸方向104と同方向)の寸法とほぼ同じであって、奥行き方向(給送向き103に沿った方向)の寸法が先端側開口28より短い平板形状である。スライダ25は、その幅方向両端が容器20の側壁38,39に支持され、かつ給送向き103に沿ってスライド可能である。スライダ25の支持機構としては、例えば、容器20の側壁38,39の一部が給送向き103に沿ったレールとして機能し、スライダ25の両端に下向きに開口するU字状の摺動溝が形成されて、この摺動溝が側壁38,39の各レールとそれぞれ係合することにより構成されるレール支持機構などの周知の機構が採用可能である。なお、スライダ25は、前述されたレール支持機構に限らず、容器20の先端側開口28において給送向き103に沿ってスライド可能に支持されていれば如何なる支持機構でも適用可能である。
スライダ25には、突片43,44が設けられている。各突片43,44は、スライダ25の給送向き103側の先端から給送向き103に沿ってへ突出されており、更に給送向き103から上向きへ曲折されたL字形状をなしている。各突片43,44は、幅方向(軸方向104と同方向)に関して分離壁22の切欠き34,33に対応して配置されており、スライダ25が第1スライド位置へスライドされることによって、分離板22に形成された切欠き34,33へ挿入され得る。
スライダ25は、容器20の先端側開口28内において給送向き103に沿ってスライドし得る。図4、図5及び図8に示されるように、スライダ25が分離板22に近接するスライド位置が、本明細書において第1スライド位置と称される。図3及び図7に示されるように、スライダ25が給送向き103とは逆向きの後端側へ蓋21付近まで退避したスライド位置が、本明細書において第2スライド位置と称される。
図6及び図9に示されるように、第1スライド位置において、前述されたように、突片43,44は分離壁22の切欠き34,35にそれぞれ挿入される。この状態の突片43,44は、分離壁22が記録用紙17の先端を案内する面、すなわち内面を含む仮想面105(図9参照)と交差する。これにより、容器20内の記録用紙17が、突片43,44を超えて分離壁22の傾斜を上向きへ案内されることがない。
リンク26は、蓋21及びスライダ25に連結されている。リンク26は、給送向き103の先端側が幅方向(軸方向104)を長手方向とする矩形の平板部45を有し、給送向き103の後端側において、平板部45の幅方向の両端からそれぞれ給送向き103と反対向きへ延出された連結片46,47を有している。リンク26は、平面視において略U字形状の部材である。
平板部45は、幅方向(軸方向104)の寸法及び奥行き方向(給送向き103に沿った方向)の寸法がスライダ25の幅及び奥行きよりそれぞれ若干短い。平板部45は、給送向き103の先端側に連結部48,49が設けられ、この連結部48,49によってスライダ25と連結されている。各図には詳細に現れていないが、連結部48,49は、軸方向104を回動軸とするヒンジ構造であり、スライダ25に対して平板部45を回動可能に連結する。
連結片46,47は、それぞれの給送向き103の後端において、蓋21の上面42と連結されている。各図には詳細に現れていないが、連結片46,47の後端も軸方向104を回動軸とするヒンジ構造であり、蓋21に対して連結片46,47を回動可能に連結する。
蓋21の上面42には、連結片46,47に対応する位置に凹陥部50,51が形成されている。凹陥部50,51は、それぞれ上面42から凹陥されており、凹陥内に連結片46,47を上面42に対してそれぞれ埋没させる程度に収容し得る。図3に示されるように、蓋21が第1姿勢であり、且つスライダ25が第2スライド位置である状態において、リンク26は、蓋21及びスライダ25を覆うようにして、蓋21及びスライダ25に対して倒伏される。この状態において、リンク26の平板部45はスライダ25の上側に積層された状態となり、リンク26の連結片46,47は、蓋21の凹陥部50,51に収容される。つまり、図7に示されるように、蓋21、スライダ25及びリンク26がほぼ同一な水平面を構成して、容器20から上向きに極端に突出しない。この状態の給紙カセット14が、複合機10の開口13に対して着脱される。
図4、図5及び図8に示されるように、蓋21が第2姿勢であり、且つスライダ25が第1スライド位置である状態において、リンク26は、蓋21及びスライダ25から離れるようにして、蓋21及びスライダ25に対して起立される。
リンク26は、蓋21及びスライダ25に対して起伏しながら、蓋21の回動とスライダ25のスライドとを連動させる。リンク26によって、第1姿勢の蓋21に対してスライダ25が第2スライド位置に位置せしめられ、且つ第2姿勢の蓋21に対してスライダ25が第1スライド位置に位置せしめられる。スライダ25は第1スライド位置より更に給送向き103へスライドされることがない。したがって、リンク26によってスライダ25と連動される蓋21は、第2姿勢より更に分離板22側へ回動され得ない。つまり、蓋21がリンク26に支持されて第2姿勢に保持される。
なお、前述されたように、第2姿勢の蓋21は、その上面42が鉛直方向106より分離板22側に位置されるが、蓋21が余りに大きく回動されると、蓋21を回動させるための動作が大きくなり操作が煩わしい。したがって、蓋21の第2姿勢は、第1姿勢に対して100°から120°程度の回動角に設定されている。
[給紙カセット14への記録用紙17の装填又は補充方法]
以下に、給紙カセット14へ記録用紙17を装填又は補充する方法が説明される。図3及び図7に示されるように、蓋21が第1姿勢であり、且つスライダ25が第2スライド位置である状態で、給紙カセット14が複合機10の開口13に対して着脱される。スライダ25が第2スライド位置に位置されると、先端側開口28における分離板22側が開放される。この開放された先端側開口28から給紙ローラ57が容器20内へ進入して、容器20に収容された記録用紙17に当接する。給紙ローラ57によって記録用紙17が給送向き103へ給送されると、記録用紙17の先端が分離板22に当接して、爪33によって捌かれながら傾斜上向きへ案内されて用紙搬送路23へ給送される。
以下に、給紙カセット14へ記録用紙17を装填又は補充する方法が説明される。図3及び図7に示されるように、蓋21が第1姿勢であり、且つスライダ25が第2スライド位置である状態で、給紙カセット14が複合機10の開口13に対して着脱される。スライダ25が第2スライド位置に位置されると、先端側開口28における分離板22側が開放される。この開放された先端側開口28から給紙ローラ57が容器20内へ進入して、容器20に収容された記録用紙17に当接する。給紙ローラ57によって記録用紙17が給送向き103へ給送されると、記録用紙17の先端が分離板22に当接して、爪33によって捌かれながら傾斜上向きへ案内されて用紙搬送路23へ給送される。
また、蓋21が第1姿勢とされることにより、その上面42がほぼ水平となって、用紙搬送路23から排出された記録用紙17が積層状態で支持される。つまり、蓋21が排紙トレイとして機能する。さらに、蓋21が第1姿勢とされることにより、容器20の後端側開口27が閉塞されるので、開口13内へ進入した塵埃などが容器20に進入して記録用紙17に付着することが防止される。
容器20内の記録用紙17がすべて給送されると、給紙カセット14へ記録用紙17を装填すべく、給紙カセット14が複合機10から脱離される。複合機10から脱離された給紙カセット14は、前述されたように、蓋21が第1姿勢であり、且つスライダ25が第2スライド位置である。
容器20に記録用紙17が装填される際には、図4、図5及び図8に示されるように、後端側開口27を開放すべく、蓋21が第1姿勢から第2姿勢へ回動される。蓋21が第2姿勢とされることによって後端側開口27が開放され、後端側開口27を通じて容器20内へ複数枚の記録用紙17を積層状態で挿入し得る。
前述された蓋21の回動は、リンク26を通じてスライダ25のスライド運動として伝達される。リンク26は、蓋21が第1姿勢から第2姿勢へ回動されると、その回動動作をスライダ25に伝達して、スライダ25を第2スライド位置から第1スライド位置へ連動してスライドさせる。
第1スライド位置にスライダ25が位置せしめられると、リンク26が筋交いの如く蓋21を支持して、蓋21が第2姿勢に保持される。つまり、蓋21を第2姿勢より更に分離板22側へ回動させることができなくなる。これにより、操作者は、蓋21が完全に解放されたと認知することができる。また、操作者が蓋21を手などによって支持しなくとも、蓋21が第2姿勢に保持されるので、複数枚の記録用紙17を両手で持って後端側開口27から容器20へ挿入することができる。
図6及び図9に示されるように、スライダ25が第1スライド位置にスライドされることによって、突片43,44が分離壁22の切欠き34,35に挿通される。切欠き34,35に挿通された突片43,44は、分離壁22の内面を含む仮想面105と交差する。したがって、後端側開口28から複数枚の記録用紙17が装填される際に、記録用紙17の先端が分離壁22の内面に案内されて傾斜上向きへ飛び出そうとしても、記録用紙17の先端が突片43,44と当接する。したがって、後端側開口28から容器20へ装填される記録用紙17が、容器20の先端側開口27から飛び出すことなく、分離板22に当接された状態に装填される。
容器20に記録用紙17が装填されると、蓋21が第2姿勢から第1姿勢へ回動される。蓋21が第1姿勢とされることによって後端側開口27が閉塞される。そして、蓋21の回動がリンク26を通じてスライダ25へ伝達されて、リンク26が第1スライド位置から第2スライド位置へスライドされる。スライダ25が第2スライド位置とされることによって、先端側開口28における分離板22側が開放されて、給紙ローラ57によって給送向き103へ給送される記録用紙17が、分離板22によって傾斜上向きへ案内され得る。
[本実施形態の作用効果]
前述されたように、本実施形態に係る給紙カセット14によれば、第1スライド位置にスライダ25が停止されることによって、リンク25によって蓋21が第2姿勢に保持されるので、蓋21を第2姿勢に確実に保持することができる。また、第1スライド位置に位置されたスライダ25の突片43,44が、分離板22の内面を含む仮想面105と交差するので、記録用紙17を装填する際に、記録用紙17が先端側開口28から容器20の外側へ飛び出すことが防止される。したがって、操作者が、装填した記録用紙17が先端側開口28から飛び出していないかを確認しなくてもよい。さらに、蓋21の回動とスライダ25のスライドがリンク26によって連動されているので、操作が簡易である。
前述されたように、本実施形態に係る給紙カセット14によれば、第1スライド位置にスライダ25が停止されることによって、リンク25によって蓋21が第2姿勢に保持されるので、蓋21を第2姿勢に確実に保持することができる。また、第1スライド位置に位置されたスライダ25の突片43,44が、分離板22の内面を含む仮想面105と交差するので、記録用紙17を装填する際に、記録用紙17が先端側開口28から容器20の外側へ飛び出すことが防止される。したがって、操作者が、装填した記録用紙17が先端側開口28から飛び出していないかを確認しなくてもよい。さらに、蓋21の回動とスライダ25のスライドがリンク26によって連動されているので、操作が簡易である。
また、第2姿勢の蓋21は、その上面42が鉛直方向より分離板22側に位置するので、第2姿勢の蓋21を第1姿勢へ回動させるには、重力に反して蓋21を鉛直方向まで回動させる必要がある。したがって、重力に反する外力が付与されない限り、第2姿勢の蓋21が第1姿勢側へ回動することがない。これにより、蓋21の第2姿勢が安定される。
また、給紙カセット14は、複合機10に対して装着向き101及び脱離向き102へ着脱可能であり、蓋21は、装着向き101の後端側、換言すれば脱離向き102の先端側となる後端側開口27を開閉するので、複合機10から給紙カセット14を脱離させると、脱離向き102の先端側、つまり手前側が蓋21によって開閉される。これにより、蓋21の回動操作や記録用紙17の装填操作が便利である。
なお、本実施形態では、分離壁22の切欠き34,35に、スライダ25の突片43,44が挿入されることによって、スライダ25の一部が仮想面105と交差されることとしたが、スライダ25に突片43,44を設けることなく、スライダ25自体が分離壁22の上端に被さって仮想面105と交差するように、第1スライド位置が設定されてもよい。このような構成によれば、後端側開口28から複数枚の記録用紙17が装填される際に、記録用紙17の先端が分離壁22の内面に案内されて傾斜上向きへ飛び出そうとしても、記録用紙17の先端がスライダ25の下面と当接するので、後端側開口28から装填された記録用紙17が、容器20の先端側開口27から飛び出すことがない。
11・・・プリンタ部(画像記録装置、装置本体)
14・・・給紙カセット(シート収容装置)
17・・・記録用紙(シート)
20・・・容器
21・・・蓋
22・・・分離壁(内壁面)
24・・・画像記録部
25・・・スライダ
26・・・リンク
27・・・後端側開口
28・・・先端側開口
34,35・・・切欠き(孔)
36,37・・・軸
43,44・・・突片
57・・・給紙ローラ(シート供給部)
58・・・アーム(シート供給部)
14・・・給紙カセット(シート収容装置)
17・・・記録用紙(シート)
20・・・容器
21・・・蓋
22・・・分離壁(内壁面)
24・・・画像記録部
25・・・スライダ
26・・・リンク
27・・・後端側開口
28・・・先端側開口
34,35・・・切欠き(孔)
36,37・・・軸
43,44・・・突片
57・・・給紙ローラ(シート供給部)
58・・・アーム(シート供給部)
Claims (5)
- 第1向きへ給送されるシートが積層されて収容可能であり、収容されたシートに対して第1向きの先端側に、下端側に対して上端側が第1向きへ傾斜した内壁面が設けられ、上面が開口された容器と、
第1向きと交差し且つ上記積層されて収容されたシートの面に平行な第2方向に沿った軸によって上記容器に回動可能に設けられ、上記開口における第1向きの後端側の一部を閉塞する第1姿勢と当該開口における第1向きの後端側の一部を開放する第2姿勢とに姿勢変化する蓋と、
上記容器にスライド可能に設けられ、少なくともその一部が上記内壁面を含む仮想面と交差する第1スライド位置と当該仮想面より第1向きの後端側へ退避された第2スライド位置とに姿勢変化するスライダと、
上記蓋の回動と上記スライダのスライドとを連動させ、第1姿勢の上記蓋に対して上記スライダを第2スライド位置に位置せしめ、かつ第2姿勢の上記蓋に対して上記スライダを第1スライド位置に位置せしめるリンクと、を具備するものであるシート収容装置。 - 上記内壁面は、給送されるシートの先端に当接してシートを捌き、かつ当該シートを傾斜上向きへ案内するものである請求項1に記載のシート収容装置。
- 上記内壁面は、上記スライダのスライド方向へ凹んだ孔を有し、
上記スライダは、スライド方向に沿って上記内壁面へ向かって突出する突片を有し、
上記スライダが第1スライド位置に位置せしめられることにより、上記突片が上記孔に挿入されて、上記シートが上記内壁面によって傾斜上向きへ案内されることが禁止される請求項2に記載のシート収容装置。 - 上記第2姿勢は、上記蓋が鉛直方向より上記内壁面側に位置する姿勢である請求項1から3のいずれかに記載のシート収容装置。
- 上記蓋が第1姿勢にされ且つ上記スライダが第2スライド位置にされた請求項1から請求項4のいずれかに記載のシート収容装置が、第1向きを装着向きとして着脱される装置本体を具備し、
上記装置本体は、シート収容装置の開口を通じて収容されているシートに接触して、当該シートを第1向きへ給送するシート供給部と、シート収容装置から給送されたシートに画像を記録する画像記録部と、を有する画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008250394A JP2010076930A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | シート収容装置及び画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008250394A JP2010076930A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | シート収容装置及び画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010076930A true JP2010076930A (ja) | 2010-04-08 |
Family
ID=42207820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008250394A Pending JP2010076930A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | シート収容装置及び画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010076930A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012001315A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-01-05 | Brother Industries Ltd | トレイ及び画像記録装置 |
-
2008
- 2008-09-29 JP JP2008250394A patent/JP2010076930A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012001315A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-01-05 | Brother Industries Ltd | トレイ及び画像記録装置 |
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