JP4322182B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真装置に使用する静電潜像現像用の現像剤(以下、トナーともいう)、このような現像剤を使用して画像を形成する画像形成方法及び画像形成装置に関する。
電子写真装置に使用されるトナーには、耐オフセット特性に優れていることが要求される。オフセットはコールドオフセットとホットオフセットとに大別される。コールドオフセットとは、トナーが加熱ローラに接触している部分でのみ溶ける結果、トナーが加熱ローラに付着してしまう現象のことであり、ホットオフセットとは、溶けたトナーの温度が上がり過ぎてトナーの凝集力が弱まる結果、トナーが加熱ローラに付着してしまう現象のことである。
一方、電子写真装置で印刷したフルカラー画像に容易に加筆できるようにするため、近年、加熱ローラに塗布するオイル量を少なくすること、あるいは加熱ローラにオイルを全く塗布しない、いわゆるオイルレス定着装置が用いられるようになってきている。このようなオイルレス定着装置を用いる場合、ホットオフセットによる加熱ローラへの用紙の巻き付きを防止するためには高温度でのトナーの弾性を強くして凝集力を高める必要がある。しかし、高温度でのトナーの弾性を強くするとコールドオフセットが発生し易くなるという問題がある。
このような問題に対処するため、トナーに離型剤として含有させるワックスを軟化温度の異なる2種類とし、トナーに含有させる定着樹脂の軟化温度をこれら2種類のワックスの軟化温度の間とすることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−91094公報
フルカラー画像のような高印刷密度の画像を印刷する場合、特に印刷媒体として熱用容量の大きい厚紙を用いるときには、定着時に多くの熱エネルギーが印刷媒体に奪われるため、定着温度を上げるかあるいは紙送り速度(加熱ローラ周速度)を遅くする必要がある。しかし、定着温度を上げると加熱ローラの各部の温度差が大きくなり、定着が良好に行われる温度範囲から外れた部分が生じ、定着不良が発生し易くなる。そのため、特許文献1に記載の技術では、フルカラー画像を印刷するときには、紙送り速度をモノクロ画像印刷時の速度(80〜200mm/秒)より遅い速度(20〜150mm/秒)に設定するようにしている。
以上説明したように、従来、電子写真装置において、フルカラー画像を高速度で印刷することは困難であった。本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、フルカラー画像を高速度で印刷することを可能にすることを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、現像剤により潜像を現像剤像に現像する現像器と、前記現像剤を所定の速度で搬送される記録媒体に転写する転写器と、前記現像器により転写された現像剤像を加熱及び加圧することにより前記記録媒体に定着する定着器とを有する画像形成装置において、前記現像剤は、結着樹脂と、第1及び第2の離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、第1の離型剤の融点Tw1と前記第2の離型剤の融点Tw2と前記現像剤の軟化温度Tsと前記現像剤の流出開始温度Tfと前記現像剤の1/2法における溶融温度Tmとが、Ts≦Tw1<TfかつTf≦Tw2≦Tmの関係にあり、前記第1の離型剤の融点Tw1は、83℃から89℃の範囲内にあり、前記第2の離型剤の融点Tw2は、94℃から100℃の範囲内にあり、前記所定の搬送速度は、150mm/秒から300mm/秒の範囲内にあることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明は、また、現像剤により潜像を現像剤像に現像する現像器と、前記現像剤を所定の速度で搬送される記録媒体に転写する転写器と、前記現像器により転写された現像剤像を加熱及び加圧することにより前記記録媒体に定着する定着器とを有する画像形成装置において、前記現像剤は、結着樹脂と、第1、第2及び第3の離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、前記第1の離型剤の融点Tw1と、前記第2の離型剤の融点Tw2と、前記第3の離型剤の融点Tw3と、前記現像剤の軟化温度Tsと、前記現像剤の流出開始温度Tfと、前記現像剤の1/2法における溶融温度Tmとが、Ts≦Tw1<TfかつTf≦Tw2≦TmかつTm<Tw3の関係にあり、前記第1の離型剤の融点Tw1は、83℃から89℃の範囲内にあり、前記第2の離型剤の融点Tw2は、94℃から100℃の範囲内にあり、前記第3の離型剤の融点Tw3は、120℃から130℃の範囲内にあり、前記所定の搬送速度は、150mm/秒から300mm/秒の範囲内にあることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明は、また、静電潜像担持体上の静電潜像に現像剤を付着させて形成した現像剤像を所定速度で搬送される記録媒体上に転写する転写ステップと、前記現像剤像が転写され、前記所定速度で搬送される記録媒体を加熱及び加圧することにより前記現像剤像を前記記録媒体上に定着する定着ステップとを含む画像形成方法において、前記現像剤は、結着樹脂と、第1及び第2の離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、第1の離型剤の融点Tw1と、前記第2の離型剤の融点Tw2と、前記現像剤の軟化温度Tsと、前記現像剤の流出開始温度Tfと、前記現像剤の1/2法における溶融温度Tmとが、Ts≦Tw1<TfかつTf≦Tw2≦Tmの関係にあり、前記第1の離型剤の融点Tw1は、83℃から89℃の範囲内にあり、前記第2の離型剤の融点Tw2は、94℃から100℃の範囲内にあり、前記所定の搬送速度は、150mm/秒から300mm/秒の範囲内にあることを特徴とする画像形成方法を提供する。
本発明は、また、静電潜像担持体上の静電潜像に現像剤を付着させて形成した現像剤像を所定速度で搬送される記録媒体上に転写する転写ステップと、前記現像剤像が転写され、前記所定速度で搬送される記録媒体を加熱及び加圧することにより前記現像剤像を前記記録媒体上に定着する定着ステップとを含む画像形成方法において、前記現像剤は、結着樹脂と、第1、第2及び第3の離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、前記第1の離型剤の融点Tw1と、前記第2の離型剤の融点Tw2と、前記第3の離型剤の融点Tw3と、前記現像剤の軟化温度Tsと、前記現像剤の流出開始温度Tfと、前記現像剤の1/2法における溶融温度Tmとが、Ts≦Tw1<TfかつTf≦Tw2≦TmかつTm<Tw3の関係にあり、前記第1の離型剤の融点Tw1は、83℃から89℃の範囲内にあり、前記第2の離型剤の融点Tw2は、94℃から100℃の範囲内にあり、前記第3の離型剤の融点Tw3は、120℃から130℃の範囲内にあり、前記所定の搬送速度は、150mm/秒から300mm/秒の範囲内にあることを特徴とする画像形成方法を提供する。
本発明のトナーを用いれば、フルカラー画像を高速度で印刷することが可能になる。
本発明のトナー(現像剤)を説明する前に、図1を参照して本発明のトナーを使用する画像形成装置を説明する。
図1に示すように、この画像形成装置は、YMCK(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の各色のトナーに対応して順に配置された4つの現像装置10、給紙ローラ11、給紙ガイド12、送紙ローラ13a,13b、転写ベルト14、転写ローラ15、ドライブローラ16、加熱ローラ17、加圧ローラ18、ベルトクリーナ19、排紙ガイド20、用紙カセット21を含む。22は記録媒体としての印刷用紙を示す。加熱ローラ17と加圧ローラ18が定着装置を構成する。
図2に、4つの現像装置のうちの左端にある現像装置10及びその周辺の部分を拡大して示す。同図に示すように、現像装置10は、感光ドラム101、帯電装置(以下帯電ローラと呼ぶ)102、露光装置103、現像ローラ104、トナー供給ローラ105、現像ブレード107、クリーニングブレード109、トナー収容部110を含む。現像ローラ104、トナー供給ローラ105、及び現像ブレード107はトナー収容部110内に配置される。
感光ドラム101は導電性支持体と光導電層とから構成される。導電性支持体として、アルミニウムの金属パイプを用い、光導電層として金属パイプ上に順次積層した電荷発生層,電荷輸送層をからなる有機系感光体を用いることができる。帯電ローラ102は例えば金属シャフトと半導電性ゴム層とから構成される。現像ローラ104は例えば金属シャフトと半導電ウレタンゴム材とから構成される。
上記構成の画像形成装置の動作を説明する。まず画像形成プロセスにおいて、感光ドラム101を不図示の駆動手段により、図2の矢印a方向(図では時計回り)に一定周速度で回転させる。感光ドラム101の表面に接触して反時計回りに回転する帯電ローラ102に不図示の帯電ローラ用高圧電源から直流高電圧を印加することにより、感光ドラム101の表面を均一に帯電させる。露光装置103は感光ドラム101に対向して設けられている露光装置103によって、画像信号に対応した光を感光ドラム101の表面に照射することにより感光ドラム101の表面に静電潜像を形成する。露光装置103としては、LEDを用いることができる。
トナー106を収容するトナー収容部110内に配置されているトナー供給ローラ105に不図示のトナー供給ローラ用高圧電源から直流高電圧を印加し、このトナー供給ローラ105を回転させることにより現像ローラ104にトナーが供給される。現像ローラ104はトナー106を吸着し、図中の矢印b方向(図では反時計回り)に回転する。現像ローラ104とトナー供給ローラ105が当接する位置に対し、回転方向下流側で現像ローラ104の表面に当接する現像ブレード107により、均一な厚さのトナー層が現像ローラ104の表面に形成される。
感光ドラム101の導電性支持体と現像ローラ104の間には不図示のトナー担持体用高圧電源によってバイアス電圧が印加されているので、現像ローラ104と感光ドラム101の間には、感光ドラム101に形成された静電潜像に応じた電気力線が発生する。このため、現像ローラ104上のトナーは静電気力の作用により、感光ドラム101上の静電潜像に付着し、トナー像が形成される。
図1に示される用紙カセット21にセットされている用紙22は給紙ローラ11により、給紙ガイド12に沿って取り出され、停止状態の送紙ローラ13a、13bのニップ部に送られ、そこで用紙22のスキュウが矯正される。スキュウの矯正後、送紙ローラ13a、13bが回転駆動され、送紙ローラ13a、13bに挟まれた用紙22はドライブローラ16によって図2の矢印c方向(図では反時計回り)に回転する転写ベルト14へと送られる。そして、不図示の転写ローラ用高圧電源により転写ベルト14を介して直流高電圧が印加された転写ローラ15によって、感光ドラム101上に形成されたトナー像が用紙22に転写される。
その後、用紙22は、加熱ローラ17と加圧ローラ18とで構成される定着装置へ搬送される。加熱ローラ17の熱がトナーを溶融し、加圧ローラ18の加圧作用により溶融したトナーが用紙22の繊維間に浸透し、トナー像が用紙22に定着する。トナー像が定着した用紙22は排紙ガイド20に沿って進み、画像形成装置外部へ排出される。転写工程後、若干のトナーが感光ドラム101に残留する場合があるが、残留トナーは、感光ドラム101の表面に当接するクリーニングブレード109によって除去される。
次に、本発明(第1〜第3の発明)のトナーについて説明する。
先ず、第1の発明のトナーについて説明する。第1の発明のトナーは、結着樹脂と、離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、離型剤の融点Twと、現像剤の軟化温度Tsと現像剤の1/2法(後述)における溶融温度Tmとが、Ts<Tw<Tmの関係にあることを特徴とするものである。以下、第1の発明のトナーの実施例及び比較例について説明する。
実施例1
実施例1のトナー(以下、トナー1とする)の組成は次の通りである。
結着樹脂(ポリエステル樹脂、数平均分子量Mn=3700、ガラス転移温度Tg=62℃):100重量部
帯電制御剤(サリチル酸錯体):1.0重量部
着色剤(フタロシアニンブルー、C.I.ピグメントブルー15:3):3.0重量部
離型剤:10.0重量部
上記組成混合物を混合機(三井三池化工機(株)製ヘンシェルミキサー)中で十分攪拌混合した後、得られた混合物をオープンローラ型連続混練機(三井鉱山(株)製ニーデックス)により100℃の温度で約3時間加熱溶融混練し室温まで冷却した後、得られた混練物についてジェット気流を用いた衝突板粉砕機(日本ニューマチック工業(株)製ディスパージョンセパレーター)を用いて粉砕、その後遠心力を利用した風力ロータ回転型乾式気流分級機(ホソカワミクロン社製ミクロンセパレータ)にて分級を行い、体積平均粒径8.0μmのベーストナ一粒子を得た。
次にこのベーストナー粒子に、以下のシリカを上記のヘンシェルミキサーにより1000rpmで90秒混合することにより表面に外添剤として添加した。
外添剤(シリカR972、日本アエロジル社製):2.0重量部
これによってトナー1を得た。
ここで、トナー1に用いた離型剤をワックス1とし、ワックス1の融点をTw1とする。セイコー示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて、昇温速度10℃/分の条件で吸熱特性を測定した。測定結果から、ワックス1の吸熱ピーク温度、即ちワックス1の融点Tw1として、Tw1=100℃が得られた。
またトナー1の熱特性を高化式フローテスター(島津製作所製:CFT−500)を用いて測定した。この測定では図3に示すように、径1mm、長さ1mmのダイが底部に形成された内径10mmの円筒形の容器に1gのトナーを入れ、このトナーにピストンにより荷重20kgを加え、昇温速度を6℃/分とした条件でピストン位置S(昇温開始時のピストン位置を0とする)の変化を測定した。
測定結果を、横軸に温度、縦軸にピストンス位置を取ったグラフで表すと、図4に示すような流動曲線が得られる。この流動曲線におけるTsは軟化温度と呼ばれ、トナーの内部空隙が消失し不均一な応力の分布をもったまま外観均一な一個の層になる温度である。Tfbは流出開始温度と呼ばれ、トナーの熱膨張によるピストンのわずかな上昇の後、再びピストンが降下し始める温度である。以下では、Tfと表記することにする。Tendはトナー流出終了温度と呼ばれ、容器内のトナーが全て流出したときの温度である。
1/2は1/2法における溶融温度と呼ばれ、トナーの半分が容器から流失した時点の温度である。この時点のピストン位置は、流出開始温度Tfでのピストン位置をSmin、流出終了温度Tendでのピストン位置をSmaxとするとき、Smin+(Smax−Smin)/2に等しい。以下ではT1/2をTmと表記することにする。
トナー1の軟化温度、流出開始温度、溶融温度をそれぞれ、Ts1,Tf1,Tm1とするとき、測定結果から、Ts1=88.6℃、Tf1=95.5℃、Tm1=125.1℃が得られた。
次に、トナー1の定着良好温度幅(トナー像を良好に印刷用紙に定着できる加熱ローラの温度範囲)を測定した。この測定では図1に示す構成の画像形成装置を用いた。但し、現像ローラに印加する電圧、転写ローラに印加する電圧、及び定着温度を自由に変えられるよう装置を一部改造した。
上記トナー1を現像装置10に装填し、印刷用紙としてA4サイズのXeroxJ紙を使用し、紙送り速度を100mm/秒に設定し、A4横送り(用紙の2つの長辺が紙送りの先端と後端になる方向)で100%デューティ全面ベタ印刷を行った。この印刷では、現像装置高圧(現像ローラおよび供給ローラに印加する電圧)を、感光ドラムから印刷用紙に転写されるトナーの紙面上の付着量が0.60mg/cmになるよう設定した。紙面上のトナー付着量は、トナーが転写されたトナー転写体重量(トナーが転写された印刷用紙の重量)から紙重量(トナーが転写される前の印刷用紙の重量)を差し引き、紙面積で除することにより面積当たりのトナー付着量を求めることができる。
上記設定で紙面に形成されるベタ画像の定着不良現象の有無を目視確認した。定着不良現象には、加熱ローラ表面温度が低すぎ、トナーが紙面に固定されず加熱ローラ表面に付着し、紙面上のトナー層が不均一になる現象(コールドオフセット)、加熱ローラ表面温度が高すぎ、溶融時にトナーの内部凝集力が弱くなり、紙面上のトナーが加熱ローラ表面に付着し、紙面上のトナー層が不均一になる現象(ホットオフセット)、トナーと加熱ローラとの離型性が悪く、トナーが印刷媒体ごと加熱ローラに巻き付き、印刷紙が正常に排出されない現象(巻き付きジャム)等がある。
先ず、加熱ローラ表面温度を135℃に調整し、上記設定で印刷を実行したところ、トナーが紙面から剥がれ、コールドオフセットが発生した。次に加熱ローラ表面温度を140℃に調整し、上記設定で印刷を実行したところ、定着不良現象は発生しなかった。同様に加熱ローラ表面温度を140℃から5℃刻みで温度を上げながら印刷を実行し、各温度での印刷紙面を確認した。その結果、加熱ローラ表面温度が180℃でも定着不良が発生しないことが確認できた。加熱ローラを185℃に設定し、印刷を実行したところ、印刷紙面にホットオフセットが発生した。以上の結果から、トナー1の定着良好温度範囲は、140℃から180℃であり、定着良好温度幅(定着マージン)は40℃(=180℃−140℃)であることが分かった。
次に、紙送り速度を150mm/秒に変更し、トナー付着量は0.60mg/cmのままにして、同様に定着良好温度範囲および定着マージンを調べた。その結果、図6に記載の表1に示すように、定着良好温度範囲は、155℃から190℃であり、定着良好温度幅(定着マージン)は35℃(=190℃−155℃)であることが分かった。
次に、紙送り速度を300mm/秒に変更し、トナー付着量は0.60mg/cmのままにして、同様に定着良好温度範囲および定着マージンを調べた。その結果、表1に示すように、定着良好温度範囲は、160℃から190℃であり、定着良好温度幅(定着マージン)は30℃(=190℃−160℃)であることが分かった。
実施例2〜5
トナー1において離型剤をワックス1から別のワックス2(融点Tw2=110℃)に変更し、他はトナー1と同じ条件で製造したものを実施例2のトナー(以下、トナー2とする)とした。
トナー1において離型剤をワックス1から別のワックス3(融点Tw3=120℃)に変更し、他はトナー1と同じ条件で製造したものを実施例3のトナー(以下、トナー3とする)とした。
トナー1において離型剤をワックス1から別のワックス4(融点Tw4=89℃)に変更し、他はトナー1と同じ条件で製造したものを実施例4のトナー(以下、トナー4とする)とした。
トナー1において離型剤をワックス1から別のワックス5(融点Tw5=94℃)に変更し、他はトナー1と同じ条件で製造したものを実施例5のトナー(以下、トナー5とする)とした。
トナー2〜5を用い、実施例1と同様に定着良好温度範囲と定着マージンを測定した。測定結果を表1に示す。
比較例1
次にトナー1において離型剤をワックス1(融点Tw1=100℃)から別のワックス6(融点Tw6=65℃)に変更し、他はトナー1と同じ条件で製造したものをトナー6(比較例1)とした。実施例1同様の方法で定着良好温度幅と定着マージンを調べた。結果を表1に示す。
比較例1では、紙送り速度300mm/秒及び150mm/秒のいずれにおいても定着良好温度範囲は無く、全ての温度で定着不良が発生した。
比較例2〜5
トナー1において離型剤をワックス1から別のワックス7(融点Tw7=75℃)に変更し、他はトナー1と同じ条件で製造したものを比較例2のトナー(以下、トナー7とする)とした。
トナー1において離型剤をワックス1から別のワックス8(融点Tw8=83℃)に変更し、他はトナー1同じ条件で製造したものを比較例3のトナー(以下、トナー8とする)とした。
トナー1において離型剤をワックス1から別のワックス9(融点Tw9=85℃)に変更し、他はトナー1同じ条件で製造したものを比較例4のトナー(以下、トナー9とする)とした。
トナー1において離型剤をワックス1から別のワックス10(融点Tw10=130℃)に変更し、他はトナー1同じ条件で製造したものを比較例5のトナー(以下、トナー10とする)とした。
トナー7〜10を用い、実施例1と同様に定着良好温度範囲と定着マージンを測定した。測定結果を表1に示す。
表1の結果から、ワックス(離型剤)の融点Twがトナーの軟化温度Tsから溶融温度Tmの間にある場合(実施例1〜5)には、紙送り速度150mm/秒及び紙送り速度300mm/秒のいずれでも十分な定着マージンが確保されること、ワックスの融点Twがトナーの流出開始温度Tfから溶融温度Tmの間にある場合(実施例1〜3)には、さらに広い定着マージンが得られることが分かった。
実施例6〜11、比較例6〜9
次にトナー1において、数平均分子量Mn=3700の結着樹脂に代えて、数平均分子量Mn=2800の結着樹脂を使用し、離型剤を上記のワックス5、1、7、8、9、4とし、他はトナー1と同じ条件で製造したものを実施例6〜11のトナー(以下、トナー15、11、17、18、19、14とする)とした。また、トナー1において、数平均分子量Mn=3700の結着樹脂に代えて、数平均分子量Mn=2800の結着樹脂を使用し、離型剤を上記のワックス6、2、3、10とし、他はトナー1と同じ条件で製造したものを比較例6〜9のトナー(以下、トナー16、12、13、20とする)とした。
トナー11:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス1
トナー12:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス2
トナー13:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス3
トナー14:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス4
トナー15:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス5
トナー16:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス6
トナー17:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス7
トナー18:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス8
トナー19:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス9
トナー20:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス10
トナー11〜20を用い、実施例1と同様に定着良好温度幅と定着マージンを測定した。結果を図7に記載の表2に示す。
表2の結果から、数平均分子量の小さい結着樹脂を用い、そのため、トナーの軟化温度Ts、流出開始温度Tf、及び溶融温度Tmが低くなっても、表2の結果からワックスの融点Twがトナーの軟化温度Tsから溶融温度Tmの間にある場合(実施例6〜11)には、紙送り速度150mm/秒及び紙送り速度300mm/秒のいずれでも十分な定着マージンが確保されること、ワックスの融点Twがトナーの流出開始温度Tfから溶融温度Tmの間にある場合(実施例6、7)にはさらに広い定着マージンが得られることが分かる。
実施例12〜17、比較例10〜13
次にトナー1において数平均分子量Mn=3700の結着樹脂に代えて、数平均分子量Mn=2800の結着樹脂を使用し、且つ添加するワックス5、1、7、8、9、4の量をそれぞれ10.0重量部から3.0重量部に減少させ、他はトナー1と同じ条件で製造したものを実施例12〜17のトナー(以下、トナー25、21、27、28、29、20とする)とする。また、トナー1において数平均分子量Mn=3700の結着樹脂に代えて、数平均分子量Mn=2800の結着樹脂を使用し、且つ添加するワックス6、2、3、10の量をそれぞれ10.0重量部から3.0重量部に減少させ、他はトナー1と同じ条件で製造したものを比較例10〜13のトナー(以下、トナー25、21、27、28、29、24とする)とする。
トナー21:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス1使用、ワックス1分子量=3.0重量部
トナー22:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス2使用、ワックス2分子量=3.0重量部
トナー23:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス3使用、ワックス3分子量=3.0重量部
トナー24:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス4使用、ワックス4分子量=3.0重量部
トナー25:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス5使用、ワックス5量=3.0重量部
トナー26:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス6使用、ワックス6量=3.0重量部
トナー27:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス7使用、ワックス7量=3.0重量部
トナー28:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス8使用、ワックス8量=3.0重量部
トナー29:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス9使用、ワックス9量=3.0重量部
トナー30:結着樹脂の数平均分子量Mn=2800、 ワックス10使用、ワックス10量=3.0重量部
トナー21〜30を用いて印刷を行い、実施例1と同様に定着良好温度幅と定着マージンを測定した。結果を図8に記載の表3に示す。
表3の結果から、離型剤(ワックス)の添加量を10.0重量部から3.0重量部に低減してもワックスの融点Twがトナーの軟化温度Tsから溶融温度Tmの間にある場合(実施例12〜17)には、紙送り速度150mm/秒及び紙送り速度300mm/秒のいずれにおいても十分な定着マージンが確保されること、ワックスの融点Twがトナーの流出開始温度Tfから溶融温度Tmの間にある場合(実施例12、13)には、さらに広い定着マージンが得られることが分かる。尚、結果は特に示さないが、紙送り速度が300mm/秒より大きくなるにつれ、定着マージンが徐々に減少して行くことが分かっている。
表1、2、3の結果から、紙送り速度が150mm/秒及び300mm/秒のいずれであっても、離型剤(ワックス)の融点Twがトナーの軟化温度Tsと溶融温度Tmの間にあれば良好な定着マージンが得られること、離型剤の融点Twがトナーの流出開始温度Tfと溶融温度Tmの間にあればさらに広い定着マージンが確保されることが分かる。
従って、結着樹脂と、離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、離型剤の融点Twと、現像剤の軟化温度Tsと現像剤の1/2法における溶融温度Tmとが、Ts<Tw<Tmの関係にある第1の発明のトナーを用いれば、紙送り速度150mm/秒以上の画像形成装置で良好なフルカラー画像を印刷することが可能となる。
次に第2の発明のトナーについて説明する。第2の発明のトナーは、結着樹脂と、第1及び第2の離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、第1の離型剤の融点Tw1と第2の離型剤の融点Tw2と現像剤の軟化温度Tsと現像剤の流出開始温度Tfと前記現像剤の1/2法における溶融温度Tmとが、Ts<Twl<TfかつTf<Tw2<Tmの関係にあることを特徴とするトナーである。
以下、第2の発明のトナーの実施例及び比較例について説明する。尚、混乱を来たさないよう、以下の実施例及び比較例には、第1の発明の実施例及び比較例を含めた通し番号を付している。
実施例18
実施例18のトナー(以下、トナー31という)の組成は次の通りである。
結着樹脂(ポリエステル樹脂、数平均分子量Mn=2800、ガラス転移温度Tg=62℃):100重量部
帯電制御剤(サリチル酸錯体):1.0重量部
着色剤(フタロシアニンブルーC.I.ピグメントブルー15:3):3.0重量部
離型剤A:5.0重量部
離型剤B:5.0重量部
上記組成混合物を混合機(三井三池化工機(株)製ヘンシェルミキサー)中で十分攪拌混合した後、得られた混合物をオープンローラ型連続混練機(三井鉱山(株)製ニーデックス)により100℃の温度で約3時間加熱溶融混練し室温まで冷却した後、得られた混練物についてジェット気流を用いた衝突板粉砕機(日本ニューマチック工業(株)製ディスパージョンセパレーター)を用いて粉砕、その後遠心力を利用した風力ロータ回転型乾式気流分級機.(ホソカワミクロン社製ミクロンセパレータ)にて分級を行い、体積平均粒径8.0μmのベーストナ一粒子を得た。
次にこのベーストナ一粒子に以下のシリカを上記ヘンシェルミキサーにて1000rpmで90秒混合することで表面に外添剤として添加した。
外添剤(シリカR972、日本アエロジル社製):2.0重量部
離型剤Aとして実施例1で用いたワックス1を用い、離型剤Bとして実施例1で用いたワックス8を用い、これによってトナー31を得た。トナー31について軟化温度Ts、流出開始温度Tf、1/2法における溶融温度Tmを測定した結果は、図9に記載の表4に示すようにTs31=72.2℃、Tf31=90.5℃、Tm31=103.5℃であった。
このトナー31について、実施例1と同様にして、定着良好温度範囲および定着マージンを調べた。その結果を図10に記載の表5に示す。表5に示すように、印刷紙送り速度100mm/秒のときには定着良好温度範囲は140℃から180℃であり定着マージンは40℃であること、印刷紙送り速度150mm/秒のときには定着良好温度範囲は155℃から190℃であり定着マージンは35℃であること、印刷紙送り速度300mm/秒のときには定着良好温度範囲は160℃から190℃であり定着マージンは30℃であることが確認できた。
次に、定着剥離強度(印刷紙面における、紙とトナーとの接着強度)について調べた。印刷の高速化や消費電力の低減の観点からは、できるだけ低い定着温度で紙にトナーを接着することが望ましい。定着剥離強度の測定方法を以下に説明する。
A4サイズの印刷用紙を横方向(A4サイズ紙の2つの長辺が紙送り方向の先端および後端となる向き)に送り、印刷されたベタ画像の画像濃度DIを印刷用紙下端の長辺中央部における1cm未満の小面積部分について測定した。次に平らなテーブルの上に印刷面が上になるように印刷済みの用紙(以下、印刷紙という)を置き、住友3M社製スコッチテープ粘着面を、(印刷面上のXRite528(ステータスI、D50、2度視野)による画像濃度D1測定位置の)上記小面積部分を覆うように印刷紙上に軽く置き、そのスコッチテープの上を、底面が直径50mm、重さ500gの円形重りを30mm/秒の速度で一往復させ、スコッチテープを印刷面に貼り付けた。そしてこのスコッチテープを、紙面と平行な方向に30mm/秒の速度で剥がし、上記小面積部分の画像濃度D2を測定した。D2/D1×100%を剥離率として算出した。
剥離率を印刷紙50枚について求め、それらの平均値を計算した。そして、平均剥離率が80%になる時の定着器加熱ローラの温度を調べ、その温度を剥離強度良好温度とした。
トナー31について定着剥離強度良好温度を調べたところ、図11に記載の表6に示すように、印刷紙送り速度100mm/秒のときに140℃であり、印刷紙送り速度150mm/秒のときに150℃であり、印刷紙送り速度300mm/秒のときには160℃であった。
実施例19
トナー31において、離型剤Aとしてワックス1に代えてワックス5を用い、離型剤Bとしてワックス8に代えてワックス4を用い、他はトナー31と同じ条件で製造したものを実施例19のトナー(以下、トナー32とする)とした。トナー32の熱特性を表4に示す。実施例18同様の方法で調べたトナー32の定着良好温度範囲、定着マージンを表5に示す。また、実施例18同様の方法で調べたトナー32のトナー定着剥離強度良好温度を表6に示す。
比較例14〜21
トナー31において離型剤Aおよび離型剤Bの組み合わせを種々変更し、他はトナー31と同じ条件で製造したものを比較例14〜21のトナー(以下、トナー33〜トナー40という)とした。
表4に示すように、トナー33は離型剤としてワックス10、離型剤Bとしてワックス3を含有するトナーであり、トナー34は離型剤としてワックス3、離型剤Bとしてワックス5を含有するトナーであり、トナー35は離型剤としてワックス2、離型剤Bとしてワックス8を含有するトナーであり、トナー36は離型剤としてワックス2、離型剤Bとしてワックス6を含有するトナーであり、トナー37は離型剤としてワックス1、離型剤Bとしてワックス5を含有するトナーであり、トナー38は離型剤としてワックス5、離型剤Bとしてワックス6を含有するトナーであり、トナー39は離型剤としてワックス8、離型剤Bとしてワックス7を含有するトナーであり、トナー40は離型剤としてワックス7、離型剤Bとしてワックス6を含有するトナーである。
トナー33〜トナー40のそれぞれについて実施例18と同様の方法で、定着温度良好範囲、定着マージンおよび定着剥離強度良好温度を調べた。結果を表5および表6に示す。
実施例18および実施例19は離型剤Aの融点TwAがトナーの流出開始温度Tfから1/2法における溶融温度Tmの間にあり、もう一方の離型剤Bの融点TwBがトナーの軟化温度Tsから流出開始温度Tfの間にある為、定着マージンが広く、定着剥離強度良好温度も100mm/秒の紙送り速度では140℃であり、150mm/秒の紙送り速度では150℃であり、300mm/秒の紙送り速度では160℃であり、十分に低い温度になっている。
それに対し、比較例14(トナー33)では離型剤Aの融点TwAおよび離型剤Bの融点TwBが共にトナーの1/2法における溶融温度Tm以上であり、紙送り速度150mm/秒及び300mm/秒のいずれにおいても定着マージンが無い。また、比較例20(トナー39)では離型剤Aの融点TwAはトナーの軟化Tsと流出開始温度Tfの間にあり、離型剤Bの融点TwBはTs以下であり、紙送り速度150mm/秒及び紙送り速度300mm/秒のいずれにおいても定着マージンが無い。また、比較例21(トナー40)では離型剤Aの融点TwAおよび離型剤Bの融点TwBが共にトナーの軟化温度Ts以下であり、紙送り速度150mm/秒及び紙送り速度300mm/秒のいずれにおいても定着マージンが無い。
比較例19(トナー38)の定着マージンは、紙送り速度300mm/秒での定着マージンは10℃しかなく、実使用における環境条件や媒体条件等を考慮すると不十分である。
また、比較例15、16、17、18の定着剥離強度良好温度は300mm/の紙送り速度では170℃以上であり、消費電力等を考慮に入れると160℃以下にすることが望ましいので高すぎる。
尚、結果は特に示さないが、実施例18及び19において、紙送り速度を300mm/秒より大きくすると、定着剥離強度良好温度は160℃を超えることが分かっている。
表4・表5・表6の結果から、トナーに融点の異なる2種類の離型剤(ワックス)を添加し、一方の離型剤の融点をトナーの流出開始温度Tfから1/2法における溶融温度Tmの間とし、もう一方の離型剤の融点をトナーの軟化温度Tsから流出開始温度Tfの間とすることにより、定着マージンが十分大きく、かつ定着剥離強度良好温度が十分に低いトナーが得られることが分かる。
従って、結着樹脂と、第1及び第2の離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、第1の離型剤の融点Tw1と第2の離型剤の融点Tw2と現像剤の軟化温度Tsと現像剤の流出開始温度Tfと前記現像剤の1/2法における溶融温度Tmとが、Ts<Twl<TfかつTf<Tw2<Tmの関係にある第2の発明のトナーを用いれば、紙送り速度150mm/秒以上の画像形成装置で良好なフルカラー画像を印刷することが可能となる。
次に、第3の発明のトナーについて説明する。
第3の発明のトナーは、結着樹脂と、第1、第2及び第3の離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、前記第1の離型剤の融点Tw1と、前記第2の離型剤の融点Tw2と、前記第3の離型剤の融点Tw3と、前記現像剤の軟化温度Tsと、前記現像剤の流出開始温度Tfと、前記現像剤の1/2法における溶融温度Tmとが、Ts<Twl<TfかつTf<Tw2<TmかつTm<Tw3の関係にあることを特徴とするトナーである。
以下、第3の発明のトナーの実施例及び比較例について説明する。尚、混乱をきたさないよう、以下の実施例及び比較例には、第1及び第2の発明の実施例及び比較例を含めた通し番号を付している。
実施例20
実施例20のトナー(以下、トナー41という)の組成は次の通りである。
結着樹脂(ポリエステル樹脂、数平均分子量Mn=2800、ガラス転移温度Tg=62℃):100重量部
帯電制御剤(サリチル酸錯体):1.0重量部
着色剤(フタロシアニンブルーC.I.ピグメントブルー15:3):3.0重量部
離型剤A:4.0重量部
離型剤B:4.0重量部
離型剤C:2.0重量部
上記組成混合物を混合機(三井三池化工機(株)製ヘンシェルミキサー)中で十分攪拌混合した後、得られた混合物をオープンローラ型連続混練機(三井鉱山(株)製ニーデックス)により100℃の温度で約3時間加熱溶融混練し室温まで冷却した後、得られた混練物についてジェット気流を用いた衝突板粉砕機(日本ニューマチック工業(株)製ディスパージョンセパレーター)を用いて粉砕、その後遠心力を利用した風力ロータ回転型乾式気流分級機(ホソカワミクロン社製ミクロンセパレータ)にて分級を行い、体積平均粒径8.0μmのベーストナ一粒子を得た。
次にこのベーストナ一粒子に以下のシリカを前記ヘンシェルミキサーにて1000rpmで90秒混合することで表面に外添剤として添加した。
外添剤(シリカR972、日本アエロジル社製):2.0重量部
離型剤Aに第1の実施例で用いたワックス1を用い、離型剤Bに第1の実施例で用いたワックス8を用い、離型剤Cに第1の実施例で用いたワックス10を用い、これによってトナー41を得た。
トナー41の熱特性、即ち、軟化温度Ts、流出開始温度Tf、1/2法における溶融温度Tmを測定した結果を図12に記載の表7に示す。この表に示すように、トナー41の軟化温度Ts41=73.0℃、流出開始温Tf41=92.2℃、1/2法における溶融温度Tm41=103.7℃であった。また、トナー41について、定着良好温度範囲及び定着マージンを第1の実施例と同様にして調べた。その結果を図13に記載の表8に示す。
さらに定着器の加熱ローラ表面温度を通常動作時の温度より高い温度に設定し、印刷紙が定着器を通過するときの走行状態を調べた。尚、加熱ローラ表面温度が200℃を越えると、定着器各部材に変形等の不具合が発生するため、ここでは加熱ローラ表面温度を上限温度200℃に設定した。加熱ローラ表面温度が高温になると、前述したようにホットオフセット現象が発生するが、更に温度が上昇すると印刷紙上のトナーが加熱ローラに付着するばかりか、トナーが印刷紙ごと定着器の加熱ローラに巻き付く現象が発生し、画像形成装置から印刷紙が排出されず、画像形成装置が故障する場合がある。そのため、加熱ローラの表面温度が200℃のような高温になっても、印刷紙が加熱ローラに巻き付かない様にすることが望まれる。
加熱ローラ表面温度を200℃に設定し、トナー41を用いて印刷を行い、印刷紙の走行状態を調べた。その結果を表8に示す。加熱ローラ表面温度が200℃の高温であっても、紙送り速度100mm/秒、150mm/秒、300mm/秒のいずれにおいても定着器加熱ローラへの印刷紙の巻付きは発生せず、また、印刷紙に「しわ」も発生しないことを確認した。
実施例21
トナー41において、離型剤Aとして第1の実施例で用いたワックス5を用い、離型剤Bとして第1の実施例で用いたワックス4を用い、離型剤Cとして第1の実施例で用いたワックス3を用い、他はトナー41と同じ条件で製造したものを実施例21のトナー(以下、トナー42という)とした。トナー42の熱特性を表7に示す。また、トナー41の定着良好温度範囲、定着マージン、印刷紙走行状態を表8に示す。表8に示すように、加熱ローラ表面温度が200℃であっても、紙送り速度100mm/秒、150mm/秒、300mm/秒のいずれにおいても加熱ローラへの印刷紙の巻付きは発生せず、「しわ」も発生しないことを確認した。
実施例22〜25
実施例18のトナー(トナー31)において離型剤Aおよび離型剤Bの組み合わせを種々変更し、他はトナー31と同じ条件で製造したものを実施例22〜25の(以下、トナー43〜46とする)とした。表7に示すように、トナー43は離型剤Aとしてワックス9、離型剤Bとしてワックス2を含有するトナーであり、トナー44は離型剤Aとしてワックス4、離型剤Bとしてワックス2を含有するトナーであり、トナー45は離型剤Aとしてワックス5、離型剤Bとしてワックス3を含有するトナーであり、トナー46は離型剤Aとしてワックス1、離型剤Bとしてワックス10を含有するトナーである。
トナー43〜46の熱特性を表7に示す。また、トナー43〜46の定着良好温度範囲、定着マージン、印刷紙走行状態を表8に示す。
表8に示すように、トナー43〜46では、加熱ローラ表面温度が200℃の高温であっても、加熱ローラへの印刷紙の巻付きは発生しなかったが、紙送り速度100mm/秒及び150mm/秒では、いずれも排出された印刷紙に「しわ」が発生した。
比較例22、23
実施例10のトナー(トナー19)及び実施例11のトナー(トナー14)をそれぞれ比較例22、23として、実施例20と同様の試験を行い、定着良好温度範囲、定着マージン、及び加熱ローラ表面温度200℃のときの印刷紙走行状態を調べた。結果を表8に示す。この表に示すように、比較例22、23では、紙送り速度100mm/秒、150mm/秒、300mm/秒のいずれにおいても加熱ローラに印刷紙が巻付き、印刷紙が排出されなかった。
比較例24〜27
実施例6のトナー(トナー15)、実施例7のトナー(トナー11)、実施例18のトナー(トナー31)、及び実施例19のトナー(トナー32)、をそれぞれ比較例24〜27のトナーとして、実施例20と同様の試験を行い、定着良好温度範囲、定着マージン、及び加熱ローラ表面温度200℃のときの印刷紙走行状態を調べた。結果を表8に示す。
この結果に示すように、比較例24〜27では紙送り速度が300mm/秒のときには加熱ローラ表面温度が200℃の高温でも、加熱ローラへの印刷紙の巻付きは発生しなかったが、紙送り速度が150mm/秒のときにはいずれも印刷紙に「しわ」が発生し、紙送り速度が100mm/秒のときにはいずれも加熱ローラに印刷紙が巻付き、印刷紙が排出されなかった。
尚、特に結果は示さないが、紙送り速度を300mm/秒より大きくすると、定着マージンは徐々に減少して行き、結果として加熱ローラへの印刷紙の巻き付きが発生し易くなることが分かっている。
表7、表8の結果から、トナーに添加するワックス(離型剤)として、融点Twが、トナーの軟化温度Tsから流出開始温度Tfの間のものと、トナーの流出開始温度Tfから1/2法における溶融温度Tmの間のものとを用いることにより、定着マージンが良好でありかつ、加熱ローラへの印刷紙の巻付きが発生しない画像形成装置が実現できる。
従って、結着樹脂と、第1、第2及び第3の離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、第1の離型剤の融点Tw1と、第2の離型剤の融点Tw2と、第3の離型剤の融点Tw3と、現像剤の軟化温度Tsと、現像剤の流出開始温度Tfと、現像剤の1/2法における溶融温度Tmとが、Ts<Twl<TfかつTf<Tw2<TmかつTm<Tw3の関係にある第3の発明のトナーを用いれば、紙送り速度150mm/秒以上の画像形成装置で良好なフルカラー画像を印刷することが可能となる。
上記の各実施例のトナーは、結着樹脂と、着色剤と、必要に応じて使用されるその他の添加剤とを含有した着色粒子に無機微粒子を添加混合したトナーであるが、その平均粒径は体積平均粒径で通常、1〜50μm、好ましくは5〜20μmである。結着樹脂としては、従来公知の種々の樹脂を用いることができる。例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。
トナーのグロス(光沢)、定着ローラへの耐オフセット性を向上させるための離型剤としては、エステルワックス、パラフィンラテックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリプロピレン、ポリエチレン等が挙げられ、これらを単独あるいは併用して用いる。添加量は1〜10重量%の範囲が好ましい。
着色剤としては、従来カラートナー用として公知のカーボンブラック、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー68、2,9−ジメチルキナクリドン、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー81、C.I.ピグメントイエロー154、C.I.ピグメントイエロー185等の顔料を用いることができる。
その他の添加剤として、無機微粒子のシリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム等の数平均一次粒子径が5〜1000nmのものを用いることができ、これらは疎水化されていてもよい。
さらにトナーにはクリーニング助剤として数平均一次粒子径が0.1〜2.0μmのステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸金属塩を添加してもよい。無機微粒子の添加量は着色粒子の0.1〜3.0重量%とすることが好ましい。また、クリーニング助剤の添加量は着色粒子の0.01〜1.0重量%とすることが好ましい。
次に、本発明の画像形成方法について説明する。本発明の画像形成方法は、図5のフローチャートに示すように、潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成工程S1、潜像を上記第1〜第3の発明のいずれかのトナーを用いて現像する現像工程S2、現像されたトナー像を所定速度(150〜300mm/秒)で搬送される記録媒体上に転写する転写工程S3、記録媒体上のトナー像を定着する定着工程S4を含む。上述の各実施例のトナーが、上記現像工程におけるトナーとして使用される。
潜像形成工程では、電子写真法或いは静電記録法によって、感光層或いは誘電体層等を有する潜像担持体上の上に静電潜像を形成する。潜像担持体の感光層としては、有機系、アモルファスシリコン等、公知のものが使用できる。また、担持体(例えば感光ドラム)自体は、アルミニウムまたはアルミニウム合金を押出し成形した後、表面加工する等の公知の製法により得られる。
現像工程では、トナー供給ローラにより供給されたトナーを、弾性ブレード(現像ブレード)等を用いて現像ローラ上に薄層状に形成し、現像ローラと感光ドラム当接部まで搬送する。現像ローラと静電潜像が形成された感光ドラムとの間にバイアス電圧を印加することにより、静電潜像にトナーが付着し、現像される。
本発明に用いる現像ローラとしては、シリコーンゴム、ウレタンゴム等の弾性体ローラであって、トナーの搬送性や帯電性を制御するため、基体表面の研磨、ブラスト処理等の表面処理を施したものや、樹脂によるコーティング等を施したものを使用できる。現像ローラ上のトナー層形成は、現像ブレードをローラ表面に当接させて行う。現像ブレードは好ましくはシリコーンゴム、ウレタンゴム、SUS材等の弾性体を用いる。トナー帯電量を制御するために弾性体中に有機物または無機物を添加、分散させてもよい。
転写手段としては、感光ドラムに転写ローラを圧接させる接触型のものであってもよく、あるいはコロトロンを用いる非接触型のものであってもよい。転写体に転写されたトナー像を用紙に定着する定着工程で使用する定着手段としては、ヒートローラを用いる熱定着方式のものであってもよい。
本発明のトナーを用いることにより、オフセット現象や紙詰まりを起こすことなく、記録媒体を150〜300mm/秒の速度で搬送してフルカラー画像を形成することができる。
本発明のトナーを用いて画像を形成する装置の概略構成図である。 図1の装置の現像装置付近を拡大して示す図である。 トナーの熱特性を測定する装置の説明図である。 図3の装置で測定したトナーの特性を示すグラフである。 本発明の画像形成方法を説明するフローチャートである。 実施例1〜5のトナー、比較例1〜5のトナーの熱特性、定着良好温度範囲、定着マージンを示す表1である。 実施例6〜11のトナー、比較例6〜9のトナーの熱特性、定着良好温度範囲、定着マージンを示す表2である。 実施例12〜17のトナー、比較例10〜13のトナーの熱特性、定着良好温度範囲、定着マージンを示す表3である。 実施例18〜19のトナー、比較例14〜21のトナーの熱特性を示す表4である。 実施例18〜19のトナー、比較例14〜21のトナーの定着良好温度範囲、定着マージンを示す表5である。 実施例18〜19のトナー、比較例14〜21のトナーの定着剥離強度良好温度を示す表6である。 実施例20〜25のトナー、比較例22〜27のトナーの熱特性を示す表7である。 実施例20〜25のトナー、比較例22〜27のトナーの定着良好温度範囲、定着マージン、印刷紙走行状態を示すグラフである。
符号の説明
10 現像装置、 11 給紙ローラ、 12 給紙ガイド、 13a,13b 送紙ローラ、 14 転写ベルト、 15 転写ローラ、 16 ドライブローラ、 17 加熱ローラ、 18 加圧ローラ、 19 ベルトクリーナ、 20 排紙ガイド、 21 用紙カセット。

Claims (6)

  1. 現像剤により潜像を現像剤像に現像する現像器と、前記現像剤像を所定の速度で搬送される記録媒体に転写する転写器と、前記現像器により転写された現像剤像を加熱及び加圧することにより前記記録媒体に定着する定着器とを有する画像形成装置において、
    前記現像剤は、結着樹脂と、第1及び第2の離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、
    前記第1の離型剤の融点Tw1と前記第2の離型剤の融点Tw2と前記現像剤の軟化温度Tsと前記現像剤の流出開始温度Tfと前記現像剤の1/2法における溶融温度Tmとが、Ts≦Tw1<TfかつTf≦Tw2≦Tmの関係にあり、
    前記第1の離型剤の融点Tw1は、83℃から89℃の範囲内にあり、
    前記第2の離型剤の融点Tw2は、94℃から100℃の範囲内にあり、
    前記所定の搬送速度は、150mm/秒から300mm/秒の範囲内にある
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 現像剤により潜像を現像剤像に現像する現像器と、前記現像剤像を所定の速度で搬送される記録媒体に転写する転写器と、前記現像器により転写された現像剤像を加熱及び加圧することにより前記記録媒体に定着する定着器とを有する画像形成装置において、
    前記現像剤は、結着樹脂と、第1、第2及び第3の離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、
    前記第1の離型剤の融点Tw1と、前記第2の離型剤の融点Tw2と、前記第3の離型剤の融点Tw3と、前記現像剤の軟化温度Tsと、前記現像剤の流出開始温度Tfと、前記現像剤の1/2法における溶融温度Tmとが、Ts≦Tw1<TfかつTf≦Tw2≦TmかつTm<Tw3の関係にあり、
    前記第1の離型剤の融点Tw1は、83℃から89℃の範囲内にあり、
    前記第2の離型剤の融点Tw2は、94℃から100℃の範囲内にあり、
    前記第3の離型剤の融点Tw3は、120℃から130℃の範囲内にあり、
    前記所定の搬送速度は、150mm/秒から300mm/秒の範囲内にある
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記現像剤が、粉砕法により作成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 静電潜像担持体上の静電潜像に現像剤を付着させて形成した現像剤像を所定速度で搬送される記録媒体上に転写する転写ステップと、
    前記現像剤像が転写され、前記所定速度で搬送される記録媒体を加熱及び加圧することにより前記現像剤像を前記記録媒体上に定着する定着ステップと
    を含む画像形成方法において、
    前記現像剤は、結着樹脂と、第1及び第2の離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、
    第1の離型剤の融点Tw1と、前記第2の離型剤の融点Tw2と、前記現像剤の軟化温度Tsと、前記現像剤の流出開始温度Tfと、前記現像剤の1/2法における溶融温度Tmとが、Ts≦Tw1<TfかつTf≦Tw2≦Tmの関係にあり、
    前記第1の離型剤の融点Tw1は、83℃から89℃の範囲内にあり、
    前記第2の離型剤の融点Tw2は、94℃から100℃の範囲内にあり、
    前記所定の搬送速度は、150mm/秒から300mm/秒の範囲内にある
    ことを特徴とする画像形成方法。
  5. 静電潜像担持体上の静電潜像に現像剤を付着させて形成した現像剤像を所定速度で搬送される記録媒体上に転写する転写ステップと、
    前記現像剤像が転写され、前記所定速度で搬送される記録媒体を加熱及び加圧することにより前記現像剤像を前記記録媒体上に定着する定着ステップと
    を含む画像形成方法において、
    前記現像剤は、結着樹脂と、第1、第2及び第3の離型剤と、着色剤と、流動化剤とを少なくとも含有し、前記第1の離型剤の融点Tw1と、前記第2の離型剤の融点Tw2と、前記第3の離型剤の融点Tw3と、前記現像剤の軟化温度Tsと、前記現像剤の流出開始温度Tfと、前記現像剤の1/2法における溶融温度Tmとが、Ts≦Tw1<TfかつTf≦Tw2≦TmかつTm<Tw3の関係にあり、
    前記第1の離型剤の融点Tw1は、83℃から89℃の範囲内にあり、
    前記第2の離型剤の融点Tw2は、94℃から100℃の範囲内にあり、
    前記第3の離型剤の融点Tw3は、120℃から130℃の範囲内にあり、
    前記所定の搬送速度は、150mm/秒から300mm/秒の範囲内にある
    ことを特徴とする画像形成方法。
  6. 前記現像剤が、粉砕法により作成されることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成方法。
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