JP5871568B2 - 光沢画像形成方法および光沢画像積層物 - Google Patents
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Description
加圧された状態の前記記録媒体と前記光沢シートとを加熱して、前記記録媒体表面に前記転写樹脂層を接着させる接着工程と、
前記記録媒体に接着した前記転写樹脂層から、前記基材シートを剥離する剥離工程とを含み、
前記転写樹脂層は、前記第1の透明樹脂を含有する熱接着性樹脂層と、主鎖を構成する原料モノマーが、前記結着樹脂の主鎖を構成する原料モノマーと同じである第2の透明樹脂を含有する光沢樹脂層とを積層してなり、
前記光沢樹脂層は、前記第2の透明樹脂以外の樹脂の含有量が、樹脂全量に対して10重量%以下であり、
前記第1の透明樹脂の軟化温度が、前記結着樹脂の軟化温度以下であり、前記第2の透明樹脂の軟化温度が、前記第1の透明樹脂の軟化温度より高いことを特徴とする光沢画像形成方法である。
前記カラートナー画像に接着される熱接着性樹脂層であって、主鎖を構成する原料モノマーが、前記結着樹脂の主鎖を構成する原料モノマーと同じである第1の透明樹脂を含有する熱接着性樹脂層と、
前記熱接着性樹脂層上に設けられる光沢樹脂層であって、主鎖を構成する原料モノマーが、前記結着樹脂の主鎖を構成する原料モノマーと同じである第2の透明樹脂を含有する光沢樹脂層と、を含み、前記第1の透明樹脂の軟化温度が、前記結着樹脂の軟化温度以下であり、前記第2の透明樹脂の軟化温度が、前記第1の透明樹脂の軟化温度より高いことを特徴とする光沢画像積層物である。
カラートナーは、結着樹脂、着色剤、帯電制御剤および離型剤を含む着色樹脂粒子であり、その体積平均粒径は、5μm以上8μm以下である。
結着樹脂としては、たとえば、スチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。また原料モノマー混合物に離型剤を混合し、重合反応を行って得られる樹脂を用いてもよい。結着樹脂は1種を単独で使用でき、または2種以上を併用できる。
着色剤としては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のカラートナーを構成する従来公知のものを用いることができる。
帯電制御剤としてはこの分野で常用される正電荷制御用および負電荷制御用の帯電制御剤を使用できる。
離型剤としてはこの分野で常用されるものを使用でき、たとえば、パラフィンワックスおよびその誘導体、マイクロクリスタリンワックスおよびその誘導体などの石油系ワックス、フィッシャートロプシュワックスおよびその誘導体、ポリオレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなど)およびその誘導体、低分子量ポリプロピリンワックスおよびその誘導体、ポリオレフィン系重合体ワックス(低分子量ポリエチレンワックスなど)およびその誘導体などの炭化水素系合成ワックス、カルナバワックスおよびその誘導体、ライスワックスおよびその誘導体、キャンデリラワックスおよびその誘導体、木蝋などの植物系ワックス、蜜蝋、鯨蝋などの動物系ワックス、脂肪酸アミド、フェノール脂肪酸エステルなどの油脂系合成ワックス、長鎖カルボン酸およびその誘導体、長鎖アルコールおよびその誘導体、シリコーン系重合体、高級脂肪酸などが挙げられる。誘導体には、酸化物、ビニル系モノマーとワックスとのブロック共重合物、ビニル系モノマーとワックスとのグラフト変性物などが含まれる。
カラートナーを作製する方法としては、たとえば、混練粉砕法などの乾式法、ならびに懸濁重合法、乳化凝集法、分散重合法、溶解懸濁法および溶融乳化法などの湿式法が挙げられる。以下、混練粉砕法によってカラートナーを作製する方法について例示する。
外添剤としては公知のものを使用でき、たとえば、シリカ、酸化チタンなどが挙げられ、これらの外添剤は、シリコーン樹脂、シランカップリング剤などによって表面処理されていることが好ましい。
図2は、電子写真方式のカラー画像形成装置200および熱転写装置100の構成を示す図である。ここでは、電子写真方式のカラー画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」と記載する)200について記載し、画像形成装置200の側方に設置されている熱転写装置100については、後で記載する。
現像装置202は、カラートナーとキャリアとを含む2成分現像剤を収容する装置である。また現像装置202は、感光体ドラム203の表面にカラートナーを供給して、感光体ドラム203の表面に形成された静電潜像にカラートナーを付着させて顕像化する(現像する)ものである。
感光体ドラム203は、導電性基体およびその表面に形成される感光層から構成され、帯電と露光による潜像形成を担う円筒状部材であり、光の照射によって導電性を示し、その表面に静電潜像とよばれる電気的な画像が形成される。感光体ドラム203は、軸線回りに回転駆動が可能となるよう図示しない駆動手段により支持されている。
帯電器205としては、接触ローラ型、接触ブラシ型または非接触チャージャー型などの帯電器が用いられ、感光体ドラム203の表面を所定の電位に均一に帯電させる。
露光ユニット201は、画像データに応じた光を、帯電器205と現像装置202との間を通過させて、帯電された感光体ドラム203の表面に照射して露光することにより、感光体ドラム203の表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。
中間転写ベルトユニット208は、中間転写ベルト207と、中間転写ベルト207を張架して図2の矢印B方向に回転駆動させるための中間転写ローラ206a、206b、206c、206d(以下、符号を206に統一して説明する)、駆動ローラ271、従動ローラ272およびベルトテンション機構(図示省略)と、駆動ローラ271の横に近接して配置された転写ローラ211とを備え、各感光体ドラム203の上方に配置されている。なお、各中間転写ローラ206は、ベルトテンション機構におけるローラ取付部に回転可能に支持されている。
中間転写ベルトユニット208の従動ローラ272側には中間転写ベルトクリーニングユニット209が配置されている。
シート搬送路Sは、給紙トレイ210および手差しトレイ220から、後述する定着装置212および熱転写装置100を通って排紙トレイ215に通じており、その周辺には、ピックアップローラ216a、216b、搬送ローラ225a〜225f(以下、符号を225に統一して説明する場合がある)、レジストローラ214、転写ローラ211、定着装置212などが配置されている。
定着装置収容部200Bに収容された定着装置212は、トナー画像が転写された記録媒体を挟んで相互に逆方向に回転するヒートローラ281および加圧ローラ282と、搬送ローラ225bと、搬送(排紙)ローラ225cとを備えている。
図1に示す光沢シート1は、前述のように、基材本体12と離型層13とからなる基材シート14と、基材シート14に積層され、光沢樹脂層22と熱接着性樹脂層23とからなる転写樹脂層20とから構成される。
基材本体12は、離型層13を介して転写樹脂層20をその表面に担持して搬送するフィルム状の樹脂材料である。
離型層13は、後述する光沢画像形成時において、カラートナー画像が形成された記録媒体と光沢シート1とを加圧しながら加熱し、カラートナー画像が形成された記録媒体に転写樹脂層20を接着させた後、記録媒体に接着した転写樹脂層20から基材シート14をスムーズに剥離させることを目的として基材本体12の表面に形成される。
離型層の厚さは、0.5〜5.0μm程度が好ましい。
光沢樹脂層22は、光沢画像において最表面層となる層であり、離型層13の一方表面に形成される。
光沢樹脂層22を構成する樹脂の軟化温度は、熱接着性樹脂層23の軟化温度より20℃以上高い温度であることが好ましい。これによって、後述する光沢画像形成時に、熱接着性樹脂層23を軟化させて、カラートナー画像に対する密着性を向上させることができるとともに、光沢樹脂層22が軟化して変形することを防止することができる。したがって、カラートナー画像に対して転写樹脂層20が密着し、かつ光沢樹脂層22の表面が平滑な光沢画像を得ることができる。このような光沢画像は、光沢樹脂層22表面、およびカラートナー画像と熱接着性樹脂層23との界面で光が乱反射せず、深みのある画像、すなわち彩度の高い画像である。
熱接着性樹脂層23は、カラートナー画像が形成された記録媒体表面に光沢シート1の転写樹脂層20を接着させる際に、カラートナー画像および記録媒体に直接接着される層であり、カラートナー画像と、転写樹脂層20との接着性を向上させることを目的として形成される。
図3は、光沢画像の形成に使用する熱転写装置100の模式図である。熱転写装置100は、光沢シート供給ローラ101と、記録媒体供給ローラ102と、加熱部材103と、加圧部材104と、基材シート回収ローラ105と、光沢画像シート排紙ローラ106とを備える。なお、本実施形態において、熱転写装置100は、画像形成装置200の側方に設置されており、画像形成装置200においてカラートナー画像が形成された記録媒体が、直接、熱転写装置100に供給されるが、画像形成装置200においてカラートナー画像が形成された記録媒体が、ユーザによって熱転写装置100に供給されるように構成されてもよい。
光沢シート供給ローラ101は、円筒周面に光沢シート1が巻きつけられた回転軸を中心に回転する円筒状のローラであり、光沢シート1を加熱部材103と加圧部材104との圧接部に供給する。
記録媒体供給ローラ102は、回転軸を中心に回転する円筒状のローラであり、カラー画像形成装置200で形成された、カラートナー画像が形成された記録媒体2を加熱部材103と加圧部材104との圧接部に供給する。
加熱部材103は、角柱状のサーマルヘッドであり、光沢シート1を基材本体12側から加熱して、光沢シート1の転写樹脂層20を記録媒体2に接着させる。
加圧部材104は、表面が弾性ゴムで形成された回転軸を中心に回転する円筒状のローラであり、光沢シート1と記録媒体2とを、加熱部材103に向けて加圧する。
基材シート回収ローラ105は、円筒周面に基材シート14が巻きつけられた回転軸を中心に回転する円筒状のローラであり、記録媒体2に接着した転写樹脂層20から基材シート14を剥離させ、基材シート14を回収する。
光沢画像シート排紙ローラ106は、回転軸を中心に回転する円筒状のローラであり、転写樹脂層20が接着され、基材シート14が剥離された記録媒体2を、熱転写装置100の外部へ、すなわち排紙トレイ215上へ排出する。
図4は、本実施形態の光沢画像形成方法を示すフローチャートである。本実施形態の光沢画像形成方法は、加圧工程S1と、接着工程S2と、剥離工程S3とを含む。
加圧工程S1では、光沢シート供給ローラ101によって供給された光沢シート1と、記録媒体供給ローラ102によって供給された記録媒体2とを、記録媒体2のカラートナー画像が形成された面の全面に熱接着性樹脂層23が接するように、加熱部材103と加圧部材104との間で重ね合わせる。これによって、光沢シート1と記録媒体2とが、記録媒体2のカラートナー画像が形成された面と光沢シート1の熱接着性樹脂層23とが接するように重ね合わされた状態で加圧される。
接着工程S2では、加熱部材103からの熱によって、重ねて加圧された状態の記録媒体2および光沢シート1を加熱し、熱接着性樹脂層23を軟化させて、記録媒体2表面に転写樹脂層20を接着させる。
剥離工程S3では、転写樹脂層20が接着された記録媒体2を、光沢画像シート排紙ローラ106によって排出するとともに、基材シート回収ローラ105によって基材シート14を回収することによって、記録媒体2に接着された転写樹脂層20から、基材シート14を剥離させる。これによって、光沢画像が形成される。
本発明において測定した各測定値は、以下の方法により測定した。
基材本体の表面粗さ(Ra)は、表面粗さ測定機(SJ−400,ミツトヨ社製)を用いて、この測定機の仕様書に記載された測定方法に従って測定した。
光沢樹脂層および熱接着性樹脂層の光の透過率は、分光光度計(島津製作所製、UV−2450)を用いて測定した。
示差走査熱量計(商品名:DSC220、セイコー電子工業社製)を用いて昇温速度10℃/minで100℃まで昇温し、降温速度100℃/minで−10℃まで冷却した試料を3分間放置し、その後、昇温速度60℃/minで25℃まで昇温し2分間保持して、昇温速度10℃/minで測定を開始する。ガラス転移温度以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの間の最大傾斜を示す接線との交点の温度を、ガラス転移温度とする。
JIS K 0070の方法に基づき樹脂の酸価を測定した。ただし、測定溶媒のみJIS K 0070の規定のエタノールとエーテルの混合溶媒から、アセトンとトルエンの混合溶媒(アセトン:トルエン=1:1(容量比))に変更した。
樹脂の数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法により分子量分布を測定することで求めた。
フローテスター(株式会社島津製作所製、「CFT−500D」)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/minで加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押し出した。温度に対し、フローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化温度とした。
示差走査熱量計(商品名:DSC220、セイコー電子工業株式会社製)を用い、試料1gを温度20℃から昇温速度毎分10℃で200℃まで加熱し、次いで200℃から20℃に急冷する操作を2回繰返し、DSC曲線を測定した。2回目の操作で測定したDSC曲線の融解に相当する吸熱ピークの温度をワックスの融点とした。
電解液(商品名:ISOTON−II、ベックマン・コールター社製)50mlに、試料20mgおよびアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム1mlを加え、超音波分散器(商品名:卓上型2周波超音波洗浄器VS−D100、アズワン株式会社製)を用い周波数20kHzで3分間分散処理し、測定用試料とした。この測定用試料について、粒度分布測定装置(商品名:Multisizer3、ベックマン・コールター社製)を用い、アパーチャ径:100μm、測定粒子数:50000カウントの条件下で測定を行い、試料粒子の体積粒度分布から体積平均粒径および体積粒度分布における標準偏差を求めた。変動係数(CV値(%))は、下記式(1)に基づいて算出した。
CV値(%)=(体積粒度分布における標準偏差/体積平均粒子径)×100
…(1)
カラートナーの作製に用いるポリエステル樹脂A1を以下のようにして作製した。
ポリオキシプオピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン2800g、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン650g、テレフタル酸1162g、フマル酸324g、および酸化ジブチル錫10gを、窒素導入管、脱水管、撹拌器および熱電対を装備した5リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、230℃で反応率が90%に達するまで反応させた。その後、無水トリメリット酸38gを添加し、210℃で1時間、常圧で反応させた後、8.3kPaで所望の軟化温度に達するまで反応させることにより、ガラス転移温度(Tg)67℃、数平均分子量(Mn)4300、重量平均分子量(Mw)32000、軟化温度(Tm)115℃のポリエステル樹脂A1を得た。
下記のトナー原料を、ヘンシェルミキサ(商品名:20B、三井鉱山社製)により3分間前混合した後、二軸押出機(商品名:PCM−30、株式会社池貝製)を用いて、溶融混練した。
・シアン顔料(商品名:クロモファイン、PB−15:3、大日精化工業株式会社製) 50g
・ワックス(商品名:カルナウバワックス、東亜化成株式会社製、融点82℃)
30g
・帯電制御剤(商品名:ボントロンE84、オリエント化学工業株式会社)
20g
下記のトナー原料を、ヘンシェルミキサ(商品名:20B、三井鉱山社製)により3分間前混合した後、二軸押出機(商品名:PCM−30、株式会社池貝製)を用いて、溶融混練した。
・マゼンタ顔料(商品名:クロモファイン、PR−122、大日精化工業株式会社製) 50g
・ワックス(商品名:カルナウバワックス、融点82℃、東亜化成株式会社製)
30g
・帯電制御剤(商品名:ボントロンE84、オリエント化学工業株式会社)
20g
下記のトナー原料を、ヘンシェルミキサ(商品名:20B、三井鉱山社製)により3分間前混合した後、二軸押出機(商品名:PCM−30、株式会社池貝製)を用いて、溶融混練した。
・イエロー顔料(商品名:FY7413、PY−74、山陽色素株式会社製)
50g
・ワックス(商品名:カルナウバワックス、融点82℃、東亜化成株式会社製)
30g
・帯電制御剤(商品名:ボントロンE84、オリエント化学工業株式会社)
20g
下記のトナー原料を、ヘンシェルミキサ(商品名:20B、三井鉱山社製)により3分間前混合した後、二軸押出機(商品名:PCM−30、株式会社池貝製)を用いて、溶融混練した。
・カーボンブラック(商品名:MA−100、三菱化学社製) 50g
・ワックス(商品名:カルナウバワックス、融点82℃、東亜化成株式会社製)
30g
・帯電制御剤(商品名:ボントロンE84、オリエント化学工業株式会社)
20g
ポリオキシプオピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン2800g、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン650g、テレフタル酸1162g、フマル酸290g、および酸化ジブチル錫10gを、窒素導入管、脱水管、撹拌器および熱電対を装備した5リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、230℃で反応率が90%に達するまで反応させた。その後、無水トリメリット酸95gを添加し、210℃で1時間、常圧で反応させた後、8.3kPaで所望の軟化温度に達するまで反応させることによって、ガラス転移温度(Tg)69℃、数平均分子量(Mn)4800、重量平均分子量(Mw)57000、軟化温度(Tm)138℃のポリエステル樹脂B1を得た。
ポリオキシプオピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン2800g、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン650g、テレフタル酸1162g、フマル酸347g、および酸化ジブチル錫10gを、窒素導入管、脱水管、撹拌器および熱電対を装備した5リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、230℃で反応率が90%に達するまで反応させた。その後、210℃で2時間、常圧で反応させた後、8.3kPaで所望の軟化温度に達するまで反応させることによって、ガラス転移温度(Tg)65℃、数平均分子量(Mn)4000、重量平均分子量(Mw)15000、軟化温度(Tm)105℃のポリエステル樹脂C1を得た。
基材本体として、幅25cm、長さ1m、厚さ6μm、表面粗さ(Ra)0.05のポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製)を使用した。
・アルミニウム触媒(セルトップCAT−A、固形分10%、ダイセル化学工業社製) 3重量部
・メチルエチルケトン 8重量部
・トルエン 8重量部
・メチルエチルケトン 50重量部
・トルエン 50重量部
・メチルエチルケトン 50重量部
・イソプロピルアルコール 50重量部
以下のようにして光沢画像を形成した。
カラートナー画像が形成された記録媒体と光沢シートAとを用いて、図3に示す熱転写装置100によって光沢画像を形成した。
・加熱手段の温度:180℃
・圧力:1kgf/cm2
・ニップ幅:1mm
・搬送速度:100mm/s
光沢シートAの代わりに光沢シートBを用いたこと以外は実施例1と同様にして光沢画像を形成した。
ポリエステル樹脂B2およびポリエステル樹脂C2は、以下のようにして作製した。
ポリオキシプオピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン2800g、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン650g、テレフタル酸1126g、フマル酸276g、および酸化ジブチル錫10gを、窒素導入管、脱水管、撹拌器および熱電対を装備した5リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、230℃で反応率が90%に達するまで反応させた。その後、無水トリメリット酸78gを添加し、210℃で1時間、常圧で反応させた後、8.3kPaで所望の軟化温度に達するまで反応させることによって、ガラス転移温度(Tg)69℃、数平均分子量(Mn)6500、重量平均分子量(Mw)86500、軟化温度(Tm)145℃のポリエステル樹脂B2を得た。
ポリオキシプオピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン2800g、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン650g、テレフタル酸1162g、フマル酸338g、および酸化ジブチル錫10gを、窒素導入管、脱水管、撹拌器および熱電対を装備した5リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、230℃で反応率が90%に達するまで反応させた。その後、無水トリメリット酸12gを添加し、210℃で2時間、常圧で反応させた後、8.3kPaで所望の軟化温度に達するまで反応させることによって、ガラス転移温度(Tg)65℃、数平均分子量(Mn)4100、重量平均分子量(Mw)17500、軟化温度(Tm)107℃のポリエステル樹脂C2を得た。
光沢シートAの代わりに光沢シートCを用いたこと以外は実施例1と同様にして光沢画像を形成した。
ポリエステル樹脂B3およびポリエステル樹脂C3は、以下のようにして作製した。
ポリオキシプオピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン2800g、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン650g、テレフタル酸1112g、フマル酸246g、および酸化ジブチル錫10gを、窒素導入管、脱水管、撹拌器および熱電対を装備した5リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、230℃で反応率が90%に達するまで反応させた。その後、無水トリメリット酸95gを添加し、210℃で1時間、常圧で反応させた後、8.3kPaで所望の軟化温度に達するまで反応させることによって、ガラス転移温度(Tg)70℃、数平均分子量(Mn)8200、重量平均分子量(Mw)122000、軟化温度(Tm)158℃のポリエステル樹脂B3を得た。
ポリオキシプオピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン2800g、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン650g、テレフタル酸1162g、フマル酸325g、および酸化ジブチル錫10gを、窒素導入管、脱水管、撹拌器および熱電対を装備した5リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、230℃で反応率が90%に達するまで反応させた。その後、無水トリメリット酸25gを添加し、210℃で2時間、常圧で反応させた後、8.3kPaで所望の軟化温度に達するまで反応させることによって、ガラス転移温度(Tg)66℃、数平均分子量(Mn)4150、重量平均分子量(Mw)18000、軟化温度(Tm)109℃のポリエステル樹脂C3を得た。
光沢シートAの代わりに光沢シートDを用いたこと以外は実施例1と同様にして光沢画像を形成した。
光沢シートDは、以下のようにして作製した。
基材本体として、幅25cm、長さ1m、厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(表面粗さRa(0.05)、東レ株式会社製)を用いた。
・アルミニウム触媒(セルトップCAT−A、固形分10%、ダイセル化学工業社製) 3重量部
・メチルエチルケトン 8重量部
・トルエン 8重量部
・ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡社製) 2重量部
・メチルエチルケトン 50重量部
・トルエン 50重量部
・メチルエチルケトン 50重量部
・イソプロピルアルコール 50重量部
光沢度計(VG−2000、日本電色工業株式会社製)を用いて、カラートナー画像および光沢画像の光沢度(75度測定)を測定した。
形成されたベタ画像について、色度計(X−Rite938、X−Rite社製)を用いて、L*a*b*表色系(CIE:1976)におけるクロマチックネス指数a*およびb*を測定し、下記式(2)で示されるC*の値を求め、カラートナー画像および光沢画像の彩度(C*)を評価した。
C*=[(a*)^2+(b*)^2]^1/2 …(2)
測定結果を表1に示す。
12 基材本体
13 離型層
14 基材シート
20 転写樹脂層
22 光沢樹脂層
23 熱接着性樹脂層
100 熱転写装置
101 光沢シート供給ローラ
102 カラートナー画像供給ローラ
103 加熱部材
104 加圧部材
105 基材シート回収ローラ
106 光沢画像シート排紙ローラ
Claims (2)
- 結着樹脂中に着色剤が分散されてなるカラートナーで構成されるカラートナー画像が形成された記録媒体と、基材シートおよび該基材シートに積層される転写樹脂層を有する光沢シートであって、転写樹脂層が、主鎖を構成する原料モノマーが、前記結着樹脂の主鎖を構成する原料モノマーと同じである第1の透明樹脂を含有する光沢シートとを、前記記録媒体の前記カラートナー画像が形成された面と前記転写樹脂層とが接するように重ねて加圧する加圧工程と、
加圧された状態の前記記録媒体と前記光沢シートとを加熱して、前記記録媒体表面に前記転写樹脂層を接着させる接着工程と、
前記記録媒体に接着した前記転写樹脂層から、前記基材シートを剥離する剥離工程とを含み、
前記転写樹脂層は、前記第1の透明樹脂を含有する熱接着性樹脂層と、主鎖を構成する原料モノマーが、前記結着樹脂の主鎖を構成する原料モノマーと同じである第2の透明樹脂を含有する光沢樹脂層とを積層してなり、
前記光沢樹脂層は、前記第2の透明樹脂以外の樹脂の含有量が、樹脂全量に対して10重量%以下であり、
前記第1の透明樹脂の軟化温度が、前記結着樹脂の軟化温度以下であり、前記第2の透明樹脂の軟化温度が、前記第1の透明樹脂の軟化温度より高いことを特徴とする光沢画像形成方法。 - 結着樹脂中に着色剤が分散されてなるカラートナーで構成されるカラートナー画像と、
前記カラートナー画像に接着される熱接着性樹脂層であって、主鎖を構成する原料モノマーが、前記結着樹脂の主鎖を構成する原料モノマーと同じである第1の透明樹脂を含有する熱接着性樹脂層と、
前記熱接着性樹脂層上に設けられる光沢樹脂層であって、主鎖を構成する原料モノマーが、前記結着樹脂の主鎖を構成する原料モノマーと同じである第2の透明樹脂を含有し、前記第2の透明樹脂以外の樹脂の含有量が、樹脂全量に対して10重量%以下である光沢樹脂層と、を含み、前記第1の透明樹脂の軟化温度が、前記結着樹脂の軟化温度以下であり、前記第2の透明樹脂の軟化温度が、前記第1の透明樹脂の軟化温度より高いことを特徴とする光沢画像積層物。
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