JP2009237550A - 画像形成装置 - Google Patents

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    • G03G15/2064Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat combined with pressure

Abstract

【課題】
良好な定着良好温度範囲を有し、保存性に優れた現像剤を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】
現像剤により媒体に画像を形成する画像形成部と、所定の温度で媒体を加熱する定着部材と所定の加圧量で定着部材に圧接する加圧部材とを備え、媒体を所定の速度で搬送すると共に画像形成部により形成された画像を前記媒体に定着させる定着部とを有し、現像剤は、結晶性樹脂と非晶質樹脂とから成る結着樹脂を含み、結晶性樹脂と非晶質樹脂との吸熱ピークの温度差が3℃以上で9℃以下であることを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
フルカラー画像の高速印刷を実現することを目的として、結着剤としての低分子量樹脂と、それぞれ融点が異なる複数種類の離型剤とを含有した現像剤を用いた画像形成装置があった。このような組成から成る現像剤を備えた画像形成装置は、定着工程における定着良好温度範囲を拡大することができるとされている(例えば、特許文献1)。
特開2006−47332号公報
しかしながら、上記特許文献1に示されるような現像剤では、結着剤として低分子量樹脂が用いられているため、当該現像剤を保存した際に現像剤同士が融着する、いわゆるブロッキング現象が発生するといった問題があった。一方、このブロッキング現象を防止するために、結着剤として高分子量樹脂を使用すると、低温側の定着良好温度範囲が縮小してしまうといった問題があった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたのであり、本発明の課題は、良好な定着良好温度範囲を有し、保存性に優れた現像剤を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる画像形成装置は、現像剤により媒体に画像を形成する画像形成部と、所定の温度で媒体を加熱する定着部材と所定の加圧量で定着部材に圧接する加圧部材とを備え、媒体を所定の速度で搬送すると共に画像形成部により形成された画像を媒体に定着させる定着部とを有し、現像剤は、結晶性樹脂と非晶質樹脂とから成る結着樹脂を含み、結晶性樹脂と非晶質樹脂との吸熱ピークの温度差が3℃以上で9℃以下であることを特徴とする。
本発明の画像形成装置が備える現像剤は、結晶性樹脂を備えるため、現像剤の保存性を向上させることができる。また、この結晶性樹脂と非晶質樹脂との吸熱ピークの温度差が3℃以上で9℃以下であるため、良好な低温側の定着良好温度範囲を得ることが可能となる。
また、本発明にかかる画像形成装置は、現像剤により媒体に画像を形成する画像形成部と、所定の温度で媒体を加熱する定着部材と所定の加圧量で定着部材に圧接する加圧部材とを備え、媒体を所定の速度で搬送すると共に画像形成部により形成された画像を媒体に定着させる定着部とを有し、現像剤は、吸熱ピークが55℃以上で80℃以下の範囲にあり、吸熱ピークの温度が異なる少なくとも2種類の樹脂を含み、2種類の樹脂の吸熱ピークの温度差が3℃以上で9℃以下であることを特徴とする。
本発明の画像形成装置が備える現像剤は、吸熱ピークが55℃以上で80℃以下の範囲にある少なくとも2種類の樹脂を含み、当該2種類の樹脂の吸熱ピークの温度差が3℃以上で9℃以下であるため、現像剤の保存性を向上させると共に、良好な低温側の定着良好温度範囲を得ることが可能となる。
本発明によれば、良好な低温側の定着良好温度範囲を有し、保存性に優れた現像剤を備えた画像形成装置を提供することができる。
画像形成装置の要部構成を説明する図である。 定着器の要部構成を説明する図である。 1回目の昇温過程におけるDSC曲線の一例を説明するである。 評価方法を説明する図である。 評価方法を説明する図である。 評価方法を説明する図である。 定着性評価結果を説明する図である。 定着性評価結果を説明する図である。 定着器の要部構成を説明する図である。 評価方法を説明する図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。まず、第1の実施形態にかかる画像形成装置の要部構成並びに画像形成動作について説明し、次いで、第1の実施形態にかかる画像形成装置が備える現像剤について説明する。
図1は、本発明にかかる画像形成装置としてのプリンタの構成例を示す概略構成図である。プリンタ100は、例えば、カラー電子写真プリンタとしての構成を備え、給紙カセット22と、画像形成部としての画像形成ユニットA部〜D部及び転写ユニットu1と、定着部としての定着器E部とを有し、更にこれらの各部に媒体としての用紙14を搬送するための搬送ローラ15c〜15f及び15h〜15xと、可動式の用紙走行ガイド19a及び19bとを備える。
給紙カセット22は、内部に用紙14を積層した状態で収納し、プリンタ100の下部に着脱自在に装着されている。給紙ローラ15a及び15bは、この給紙カセット22に収容されている用紙14を、その最上部から一枚ずつ捌いて搬送経路を図1中矢印(I)方向に繰り出す。搬送ローラ15c,15d及び搬送ローラ15e,15fは、用紙14を図1中矢印(e)に沿って搬送する間に用紙14の斜行を矯正し、画像形成ユニットA部〜D部に送る。
画像形成部は、搬送経路に沿って着脱自在に配置された4つの画像形成ユニットA部〜D部と、画像形成ユニットA部〜D部により形成された現像剤画像を用紙14の上面にクーロン力により転写する転写ユニットu1とからなる。なお、直列に並べられた4つの画像形成ユニットA部〜D部は全て同じ構成であり、使用される現像剤の色、即ち、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)のみが異なる。
転写ユニットu1は、用紙14を静電吸着して搬送する無端の転写ベルト16と、図示せぬ駆動部により回転されて転写ベルト16を駆動させる駆動ローラ18bと、駆動ローラ18bと対を成して転写ベルト16を張架するベルトアイドルローラ18aと、画像形成ユニットA部〜D部が備える、後述する各感光体ドラム20A〜20Dに対向して圧接するように配置され、感光体ドラム20A〜20D上に形成された現像剤画像を用紙14に転写するための電圧が印加される転写ローラ17a〜17dと、転写ベルト16上に付着した現像剤を掻き取って転写ベルト16をクリーニングするクリーニングブレード20と、クリーニングブレード20により掻き取られることにより回収された現像剤を収容する廃棄現像剤タンク21とを備える。用紙14は、図1中(f)方向に搬送されると共に、画像形成部により用紙14上に各色の現像剤画像が転写される。
画像形成部により各色の現像剤画像が転写された用紙14は、搬送経路を図1中(h)方向に搬送され定着器E部に送られる。定着器E部は、図2に示されるように、図示せぬ定着用駆動部である定着モータにより回転する定着部材としての定着ローラ10と、当該定着ローラ10と圧接し、定着ローラ10と協調回転する加圧部材としての無端の加圧ベルト12とを備える。
定着ローラ10は、鉄,アルミニウム等の芯金上にシリコーンゴム等の弾性体を被覆すすることによって形成され、当該弾性体の表面にはフッ素系樹脂が被覆され、当該フッ素系樹脂により現像剤の付着が防止される。そして、芯金内には、例えばハロゲンランプ等のヒータ11が配設されている。加圧ベルト12は、例えば、アルミ板金31,シリコーンゴム32,樹脂33等から構成され、外周は無端のポリイミドベルト34により覆われている。加圧ベルト12は定着ローラ10と圧接するように配設され、加圧ベルト12と定着ローラ10とが接触することによりニップ部が形成される。本明細書中では、以下の記述において、加圧ベルト12等の加圧部材と定着ローラ10等の定着部材とのニップ部(接触面)を表す物理量としてニップ量(mm)を用いて表現する。また、用紙を搬送する時に、ニップ部が用紙と接触する時間をニップ時間(ms)とする。
そして、定着ローラ10の近傍には、定着用サーミスタ13が非接触で配設される。定着用サーミスタ13によって検出された定着ローラ10の表面温度情報は図示せぬ温度制御手段に送られる。温度制御手段はこの定着ローラ10の表面温度情報に基づき、ハロゲンランプ等のヒータ11を選択的に通電し、定着ローラ10の表面温度を制御して所定の温度に維持する。前述したニップ部に到達した用紙14上の現像剤は、定着ローラ10から供給される熱により溶融し、用紙14上に定着される。
次に、プリンタ100の画像形成動作について説明する。まず、図示せぬインタフェースを介して印刷実行信号を受信すると、図示せぬ主制御部は、前述した温度制御手段に対してヒータ11を加熱するよう指示を供給する。指示を受けた温度制御手段は、ヒータ11への通電を介し、ヒータ11は発熱する。さらに、主制御部は、定着用駆動部に対して定着ローラ10を回転させるよう指示を供給する。指示の供給を受けた定着駆動部は定着ローラ10を回転させ、この定着ローラ10の回転に伴い加圧ベルト12も回転を開始する。
サーミスタ13が定着ローラ10の表面温度が所定の温度に達したことを検出すると、温度制御部はこの所定の温度を保つようにヒータ11を制御すると共に、定着ローラ10の表面温度が所定の温度に達した旨を主制御部に通知する。通知を受けた主制御部は、図示せぬ給紙制御手段に用紙14の給紙を開始するよう指示する。指示を受けた給紙制御手段は給紙ローラ15a及び15bを回転させる。回転を開始した給紙ローラ15a及び15bは、給紙カセット22から用紙14を一枚ずつ取り出し図1中矢印(I)方向に給紙する。その後、図示しない記録紙ガイドに沿って、搬送ローラ15c,15d及び搬送ローラ15e,15fによって、斜行が矯正されながら図1中矢印(e)方向に搬送される。そして、回転するベルトアイドルローラ18aによって図1中矢印(f)方向へ回転する転写ベルト16へと送られる。
用紙14が、搬送ローラ15c,15d及び搬送ローラ15e,15fによって、斜行が矯正されながら図1中矢印(e)方向に搬送される間に画像形成部による現像プロセスが開始される。前述したように、直列に並べられた4つの画像形成ユニットA部〜D部は全て同じ構成であるため、ここでは画像形成ユニットA部について説明する。用紙14が図1中矢印(e)方向に搬送されると同時に感光体ドラム20Aは一定周速度で回転を開始する。感光ドラム20Aの表面に接触して設けられた図示せぬ帯電ローラは、図示せぬ帯電ローラ用高圧電源によって供給される直流電圧を感光体ドラム20Aの表面に印加し、この表面を一様均一に帯電させる。次に、感光体ドラム20Aに対向して設けられた露光装置は、受信した画像信号に基づく光を感光体ドラム20Aの表面に照射し、光照射部分の電位を光減衰させて静電潜像を形成する。
感光体ドラム20Aの表面に形成された静電潜像には、図示せぬ現像ローラにより現像剤が供給され、現像剤画像が形成される。感光体ドラム20Aの表面に形成された現像剤画像は、図示せぬ高圧電圧が印加された転写ローラ17aによって用紙14に転写される。画像形成ユニットA部及び転写ローラ17aにより現像剤画像が転写された用紙14には、図1中(f)方向に搬送される途中で、画像形成ユニットB,C,D及び転写ローラ17b,17c,17dによる同様な現像プロセスによって逐次、現像剤画像が転写される。各色の現像剤画像が転写された用紙14は、図1中矢印(h)方向に搬送される。
各色の現像剤画像が転写された用紙14は、図1中矢印(h)方向へと搬送され、定着ローラ10と加圧ベルト12とを備えた定着器E部へ搬送される。現像剤画像が転写された用紙14は、所定の表面温度に保たれ、回転する定着ローラ10と加圧ベルト12との間へ進む。そこで、定着ローラ10の熱が用紙14上の現像剤を溶融し、更に用紙14上で溶融した現像剤を定着ローラ10と加圧ベルト12とのニップ部で加圧することにより現像剤画像が用紙14に定着される。
現像剤画像が定着された用紙14は、搬送ローラ15g,15h及び搬送ローラ15i,15jによって図1中矢印(k)方向に搬送され、プリンタ100の外部へと送出される。
なお、プリンタ100において用紙14の両面に印刷を行う場合、現像剤画像が定着された用紙14は、搬送ローラ15k,15l及び搬送ローラ15w,15xによって図1中矢印(m)方向に搬送された後、搬送ローラ15w,15xが逆回転することによって図1中矢印(n)方向に搬送されることで、用紙14が反転する。そして、搬送ローラ15m〜15vによって、図1中矢印(o)方向、図1中矢印(p)方向、図1中矢印(q)方向の順で搬送される。そして、用紙14は、搬送ローラ15c,15dによって図1中矢印(e)方向に搬送されることで、用紙14の先に現像剤画像が定着された面とは反対側の裏面側に対して、画像形成が行われる。
次に、現像剤ついて説明する。この現像剤は上述したプリンタ100の画像形成ユニットA部〜D部において色単位で収容されるものである。また、本発明の現像剤は、少なくとも結着剤である結着樹脂として結晶性樹脂及び非晶質樹脂を含有する現像剤母粒子に無機微粉体などの外添剤が添加されたものである。結晶性樹脂には、特に限定はされないが、例えば結晶性ポリエステル樹脂を用いることができる。また、非晶質樹脂には、特に限定はされないが、例えば非晶質ポリエステルを用いることができる。ここで、結晶性ポリエステルとは原子及び分子が規則的に配列されているポリエステルであり、非晶質ポリエステル樹脂とはポリエステルを構成する原始及び分子の配列が規則性を持っていないものを言う。また、この結着樹脂には、離型剤、着色剤等が添加され、そのほかに帯電制御剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、流動性向上剤又はクリーニング性向上剤等といった添加剤が適宜添加されていてもよい。
離型剤としては、特に限定はされないが、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、オレフィンの共重合物、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス又はフィッシャートロプシュワックスといった脂肪族炭化水素系ワックス、酸化ポリエチレンワックスのといった脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物又はそれらのブロック共重合物、カルナバワックス又はモンタン酸エステルワックスといった脂肪酸エステルを主成分とするワックス類、あるいは、脱酸カルナバワックスといった脂肪酸エステル類を一部又は全部を脱酸化したものなどが挙げられる。さらに、パルミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸又は更に長鎖のアルキル基を有する長鎖アルキルカルボン酸類といった飽和直鎖脂肪酸類、ブラシジン酸、エレオステアリン酸又はバリナリン酸といった不飽和脂肪酸類、ステアリルアルコール、アラルキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナウビルアルコール、セリルアルコール、メリシルアルコール又は更に長鎖のアルキル基を有する長鎖アルキルアルコール類といった飽和アルコール類、ソルビトールといった多価アルコール類、リノール酸アミド、オレイン酸アミド又はラウリン酸アミドといった脂肪酸アミド類、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド又はヘキサメチレンビスステアリン酸アミドといった飽和脂肪酸ビスアミド類、エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド又はN,N’−ジオレイルセバシン酸アミドといった不飽和脂肪酸アミド類、m−キシレンビスステアリン酸アミド又はN,N’−ジステアリルイソフタル酸アミドといった芳香族系ビスアミド類、脂肪族炭化水素系ワックスにスチレンやアクリル酸といったビニル系モノマーを用いてグラフト化させたワックス類、ベヘニン酸モノグリセリドといった脂肪酸と多価アルコールの部分エステル化物、あるいは、植物性油脂を水素添加することによって得られるヒドロキシ基を有するメチルエステル化合物などが挙げられる。
着色剤としては、特に限定はされないが、例えば、従来のブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのトナー用着色剤として用いられる染料、顔料等を使用することができる。例えば、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソルベントレッド49、ソルベントレッド146、ピグメントブルー15:3、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー等が挙げられる。
帯電制御剤としては、サリチル酸錯体などが挙げられる。
外添剤は、環境安定性、帯電安定性、現像性、流動性、保存性向上のために添加され、例えばシリカ微粉体などの無機微粉体が挙げられる。
次に、現像剤の製造方法について説明する。
結着樹脂として非晶質樹脂である非晶質ポリエステル樹脂を90重量部、結晶性樹脂である結晶性ポリエステル樹脂aを10重量部、帯電制御剤としてサリチル酸錯体(オリエント化学工業社製 ボントロンE−84)を0.2重量部、着色剤としてMOGUL−L(キャボット社)4.0重量部、離型剤としてカルナウバワックス(加藤洋行社製 カルナウバワックス1号粉末)を3.0重量部用いた。
これらの原料をヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて混合した後、ニ軸押出機により、100℃の温度をかけながら混錬し、冷却後、直径2mmのスクリーンを有するカッターミルで粗砕化した後、衝突版式粉砕機「ディスパージョンセパレーター」(日本ニューマチック工業社製)を用いて粉砕し、更に風力分級機を用いて分級を行い、平均粒径6μmの現像剤母体を得た。次に、外添工程として、得られた現像剤母体100重量部に解砕した(ヘンシェルミキサー等の高速攪拌機により凝集した無機微粒子を分離した)疎水性シリカR972(日本アエロジル社製 平均一次粒子16nm)を2.5重量部と、上記同様の解砕方法で解砕した疎水性シリカRY−50(日本アエロジル社製 平均一次粒子40nm)を2.0重量部とを10リットル容のヘンシェルミキサーで3200(回転/分)の回転速度で2分間攪拌を行った。ここで得られた現像剤を現像剤Aとする。また、結晶性ポリエステルaの代わりに、それぞれ重量平均分子量の異なる結晶性ポリエステルb,c,d,e,fを用い、上記と同様の配合・製造した現像剤をそれぞれ、現像剤B,現像剤C,現像剤D,現像剤E,現像剤Fとする。
次に、製造した現像剤についての試験(評価)方法について説明する。
[吸熱ピーク測定]
製造した現像剤の吸熱ピーク測定は、示差走査熱量計((Parkin Elmer社製 DSC7)以下、DSCと称する)を用いて行った。DSC測定条件は、昇温速度10℃/minの条件で、30℃から150℃まで加熱し(1回目の昇温過程)、温度と熱量の関係を求めた。次に、降温速度10℃/minの条件で30℃まで冷却し、再度昇温速度10℃/minの条件で150℃まで加熱した(2回目の昇温過程)。DSC測定結果として、1回目の昇温過程におけるDSC曲線の一例を図3に示す。前述した吸熱ピークとは、ガラス転移温度による吸熱ピークの頂点における温度を言う。図3に示されるように、ピークが複数存在する場合、本実施形態で用いる結晶性ポリエステル樹脂のピークは55℃〜80℃の範囲に現れる樹脂由来のピークの中で最も低温側に現れるピークである。また、非晶質樹脂のピークは、同範囲内に現れる樹脂由来のピークの中で2番目に低温側に現れるピークである。なお、本実施形態では、結晶性樹脂と非晶質樹脂との吸熱ピークは、55℃未満の温度の場合は、各樹脂の保存性において十分な性能を確保し難い。また、80℃より上の温度の場合は、定着性において十分な性能を確保し難い。また、本実施形態では、実際の定着器E部と同様に現像剤が粉体状態から溶融状態に至る1回目の昇温過程におけるDSC測定結果を用いた。
[定着評価及び定着強度評価]
ニップ量と、定着ローラ10及び加圧ベルト12の回転周速度を変化させたプリンタ100を用いて、製造した現像剤の定着評価及び定着強度評価を行った。製造した現像剤の定着性をこれらの2種類の評価法で評価したのは、これらの評価が必ずしも相関のある特性ではなく、現像剤によっては相反する結果を示すことがある為である。なお、本評価法ではA4サイズのXerox J紙を用い、定着ローラ10の表面の温度を145℃と195℃とに設定した。また、比較例として現像剤1,2を用いた。現像剤1,2は、両者とも結晶性ポリエステル樹脂を含まない。現像剤1には、低温側での定着(低温定着性)を持たせるために脂肪族系モノマーの割合が高いポリエステル樹脂を使用した。また、現像剤2には、保存性を持たせるために芳香属系モノマーの割合が高いポリエステル樹脂を使用した。その他の原料並びに製造方法は、上述した現像剤A〜Fで説明したものと同一である。まず、定着評価について説明し、次いで定着強度評価について説明する。
[定着評価]
まず、図4に示すような印字方向から見て用紙14の上・下端に、高さ=40mm,幅=印字可能範囲全域という印字パターンを100%ベタ濃度で現像し、定着させる。このとき、現像剤に与えられた熱量が大きすぎた結果、現像剤が定着ローラ10に付着し、一周した定着ローラ10に付着した現像剤が用紙14に付着する、いわゆる高温オフセットが発生した場合、用紙14の上端から下端方向に86mmの箇所(図4中の箇所(1))を目視し、現像剤が付着した場合は、高温オフセット(×)とした。一方、現像剤に与えられた熱量が小さすぎた結果、現像剤が用紙から剥がれてしまう、いわゆる未定着の評価は、印字方向から見て用紙14下端・中央(図4中の箇所(2))の印字部にテープ(メンディングテープ 住友スリーエム社製)を貼り、500gのおもりを1往復させてからテープを剥離することで行った。このとき、おもりには自重以外には上から力をかけず、おもりの移動速度目安は10mm/secとした。テープ剥離部と、テープ未剥離部との濃度測定をX−rite分光濃度計(エックスライト社製)を用いて行い、その濃度差が10%以上で、つまり定着率が90%以下のものを未定着(×)とした。
[定着強度評価]
定着後の用紙−現像剤間の強度である定着強度の評価は、まず、上記した図4に示す印字パターンをベタ濃度100%で3重に印字した300%ベタ濃度で現像し、定着させる。次に、図5に示すように、印字面が内側になるようにして用紙14を中心で軽く折り曲げる。このとき、余分な力がかからないように、折り目は触れないようにする。この折り目上を500gのおもりで一往復させる。このとき、おもりには自重以外には上から力をかけず、おもりの移動速度目安は10mm/secとした。その後、折り目をゆっくり開き、折り目上に載置された布(BEMCOT 旭化成社製)上におもりを乗せ、折り目に相当する箇所を2往復させる。このとき、おもりには自重以外には上から力をかけず、おもりの移動速度目安は10mm/secとした。定着された現像剤が用紙14から剥離した場合、その剥離した箇所の幅が2mmより上であったならば、定着強度は弱い(×)とした。一方剥離した現像剤の幅が2mm以下であったならば、定着強度は強い(○)とした。
[保存性試験]
図6に示すように、ガラス板の上に直径30mm,高さ80mmの金属製の円筒を設置し、円筒内にそれぞれの現像剤を10g投入した。この上に20gのおもりを乗せ、気温50℃,湿度55%に保たれた環境に48時間放置した。48時間放置後、おもりと円筒をゆっくり外し、現像剤上に10g刻みでおもりを増やしながら乗せて行き、現像剤が崩壊する荷重を確認した。なお、円筒を外した段階で現像剤が崩壊した場合は、崩壊荷重=0gとする。この試験における評価基準は、崩壊荷重30g以下を保存性良好(○)とし、崩壊荷重30gより上を保存性不良(×)とした。
ニップ量と、定着ローラ10及び加圧ベルト12の回転周速度を変化させたプリンタ100を用いて、現像剤A〜F及び結晶性ポリエステル未添加の現像剤1,2の定着評価及び定着強度評価の結果を表1〜4に示した。表1は、ニップ量=8.0mmの定着器E部を用いた場合の結果であり、同様に表2は、ニップ量=9.1mm,表3は、ニップ量=10.5mm,表4は、ニップ量=11.8mmの定着器E部を用いた結果を示している。また、現像剤A〜F及び現像剤1,2の保存性試験の結果を表5に示した。これらの表中には、DSC測定によって得られた、各現像剤に添加した結晶性ポリエステル樹脂の吸熱ピーク温度と、結晶性ポリエステル樹脂と非晶質樹脂との吸熱ピーク温度差を記載した。なお、各現像剤において共通原料である非晶質樹脂の吸熱ピーク温度は、先述の通り55℃〜80℃の範囲に吸熱ピークが現れる非晶質樹脂を用いており、表中に記載されていないが、72℃であった。
表1〜4中の「定着強度評価」の「−」は定着評価結果が不良(×)だった為に評価不可であったことを示す。また、「定着評価」において、145℃及び195℃の温度設定で定着評価が両方とも良好(○)であった場合にのみ、総合の評価を(○)とした。一方、どちらか一方の設定温度における評価が不良(×)の場合は、総合の評価を「×」とした。なお、「定着強度評価」の総合の評価も同一である。「総合評価」においては、「定着評価」の結果と「定着強度評価」の結果とが両方とも良好(○)であった場合は「総合評価」を◎とした。また、「定着評価」の結果が良好(○)、「定着強度評価」の結果が不良(×)であった場合は、「総合評価」を(○)とした。さらにまた、「定着評価」及び「定着強度評価」の結果が両方とも不良(×)である場合は、「総合評価」を(×)とした。
なお、表中の記号及び略語の意味は次の通りである。
=結晶性ポリエステル樹脂の吸熱ピーク温度(℃)
吸熱ピーク温度差=結晶性ポリエステル樹脂と非晶質樹脂の吸熱ピーク温度差(℃)
=定着ローラ10及び加圧ベルト12の外周の周速度(用紙搬送速度:mm/sec)
nip=定着時におけるニップ時間(ms)、ニップ量/Vで定義される。
表1〜4より、本発明にかかる結晶性ポリエステル含有現像剤では、吸熱ピーク温度差が大きく成る程、また、Tnipが大きく成る程、低温定着が可能となることが分かる。前者は、結晶性ポリエステル樹脂の吸熱ピーク温度がより低温側にシフトするためだと考えられる。また、後者は、現像剤が定着器E部から受ける熱量が増加するためだと考えられる。定着強度評価は、定着評価の結果に依存しているが、吸熱ピーク温度差が大きく成り過ぎると、結晶性ポリエステル樹脂と非晶質ポリエステル樹脂との吸熱量に差が生じてしまい、定着強度の悪化が見られる。一方、結晶性ポリエステル樹脂を含まない現像剤の場合、つまり、低温定着性を持たせるために低分子量非晶質ポリエステルである脂肪族系モノマーの割合が高いポリエステル樹脂を使用した現像剤1では、ある程度の低温定着性が得られている。しかし、保存性を持たせるために芳香族系モノマーの割合が高いポリエステル樹脂を使用した現像剤2では、低温定着性は得られなかった。
保存性試験においては、結晶性ポリエステル樹脂含有現像剤はすべてにおいて良好な結果が得られた。これは、シャープメルト特性を有する結晶性ポリエステル樹脂の添加による効果であると考えられる。一方、脂肪族系モノマーの割合が高いポリエステル樹脂を使用した現像剤1では、保存性は不良であった。
以上での結果をまとめたのが図7である。図7は、吸熱ピーク温度差をX軸、ニップ時間TnipをY軸に取り、表1〜4の「総合評価」の結果をプロットしたものである。ここで、×は定着性及び定着強度が不良、○は定着性のみが良好、◎は定着性及び定着強度が良好であることを意味している。図7中において、点線で囲んだ部分、つまりニップ時間が53ms以上で86ms以下、かつ、結晶性ポリエステル樹脂と非晶質ポリエステル樹脂との吸熱ピーク温度差が3℃以上で9℃以下である場合に、定着性が良好であることが分かる。さらに、より好ましくは、実線で囲んだ部分、つまり、ニップ時間が53ms以上で86ms以下、かつ、結晶性ポリエステル樹脂と非晶質ポリエステル樹脂との吸熱ピーク温度差が5℃以上で9℃以下である場合に、定着性及び定着強度が良好であることが分かる。
図8に示すように、上述した定着性及び定着強度が良好となるニップ時間(53ms以上で86ms以下)は、図8中の斜線部、つまりニップ量が8.0mm以上で9.1mm以下、かつ、定着ローラ10及び加圧ベルト12の外周の周速度が106mm/sec以上で138mm/sec以下の条件か、若しくは、ニップ量が9.1mm以上で11.8mm以下、かつ、定着ローラ10及び加圧ベルト12の外周の周速度が138mm/sec以上で171mm/sec以下の条件の場合に満たされる。なお、図8において、「ニップ時間良好範囲」の範囲は、現像剤の特性から理論的に、もしくは実験的に求めておくことができる。これは、この範囲上で印刷を行った場合、ニップされる時間が短すぎて現像剤が充分に溶ける時間を得られず、一方、この範囲以下で印刷を行った場合、ニップされる時間が長すぎることで定着ローラ10に接触している現像剤が溶けすぎてしまい、用紙に溶け付くだけでなく、定着ローラ10にその現像剤が付着する高温オフセットが発生する可能性が高いためである。そのため、この「ニップ時間良好範囲」外の設定値は、本実施の形態では「良好」としなかった。
以上でのように、上述したニップ時間(53ms以上で86ms以下)を満たす条件下(ニップ量が8.0mm以上で9.1mm以下、かつ、定着ローラ10及び加圧ベルト12の外周の周速度が106mm/sec以上で138mm/sec以下、若しくは、ニップ量が9.1mm以上で11.8mm以下、かつ、定着ローラ10及び加圧ベルト12の外周の周速度が138mm/sec以上で171mm/sec以下)で、55℃から80℃の範囲に吸熱ピークが現れる結晶性ポリエステル樹脂と非晶質ポリエステル樹脂との吸熱ピーク温度差が3℃以上で9℃以下であり、定着器E部の定着温度が145℃以上で195℃以下の範囲において、本発明にかかる現像剤の定着性は良好であると言える。また、さらに好ましくは、ニップ時間(53ms以上で86ms以下)を満たす条件下(ニップ量が8.0mm以上で9.1mm以下、かつ、定着ローラ10及び加圧ベルト12の外周の周速度が106mm/sec以上で138mm/sec以下、若しくは、ニップ量が9.1mm以上で11.8mm以下、かつ、定着ローラ10及び加圧ベルト12の外周の周速度が138mm/sec以上で171mm/sec以下)で、結晶性ポリエステル樹脂と非晶質ポリエステル樹脂との吸熱ピーク温度差が5℃以上で9℃以下であり、定着器E部の定着温度が145℃以上で195℃以下の範囲において、本発明にかかる現像剤の定着性及び定着強度は良好であると言える。また、本発明にかかる現像剤A〜Fは、良好な保存性を示す。したがって、本発明の第1の実施形態によれば、良好な低温側の定着良好温度範囲を有し、保存性に優れた現像剤を備えた画像形成装置を提供することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態にかかるプリンタは、第1の実施形態にかかる定着器E部が備える加圧ベルト12に替えて、加圧ローラ36を備える定着器F部を備える。したがって、第1の実施形態にかかる定着器E部と比べて、ニップ幅は小さくなることになる。第2の実施形態にかかるプリンタは、定着器F部以外の構成及び画像形成動作は第1の実施形態と同一であるため、ここでは説明を省略する。
定着器F部は、図9に示されるように、図示せぬ定着用駆動部である定着モータにより回転する定着部材としての定着ローラ35と、当該定着ローラ35と圧接し、定着ローラ35と協調回転する加圧部材として加圧ローラ36とを備える。
定着ローラ35は、鉄,アルミニウム等の芯金上にシリコーンゴム等の弾性体を被覆すすることによって形成され、当該弾性体の表面にはフッ素系樹脂が被覆され、当該フッ素系樹脂により現像剤の付着が防止される。そして、芯金内には、例えばハロゲンランプ等のヒータ11が配設されている。加圧ローラ36は、例えば、アルミニウムの芯金にシリコーンゴムの耐熱弾性層を被覆し、その上にPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブを被覆した構成であり、加圧ローラ36は定着ローラ35と圧接するように配設され、加圧ローラ36と定着ローラ35とが接触することによりニップ部が形成される。
そして、定着ローラ35の近傍には、定着用サーミスタ13が非接触で配設される。定着用サーミスタ13によって検出された定着ローラ35の表面温度情報は図示せぬ温度制御手段に送られる。温度制御手段はこの定着ローラ35の表面温度情報に基づき、ハロゲンランプ等のヒータ11を選択的に通電し、定着ローラ35の表面温度を制御して所定の温度に維持する。前述したニップ部に到達した用紙14上の現像剤は、定着ローラ35から供給される熱により溶融し、用紙14上に定着される。
第1の実施形態にかかる定着器E部と、本実施形態にかかる定着器F部とを用い、以下の条件及び評価手順で印刷物のカール評価を行った。
環境:温度20℃/湿度30%(以下、NN環境と称する)及び温度28℃/湿度80%
(以下、HH環境と称する)
現像剤:現像剤C
定着器:定着器E部(ニップ量11.8mm)及び定着部F部(ニップ量6.6mm)
用紙:薄紙(Xerox P紙。64g/m)及び官製はがき(157g/m
印字パターン:100%ベタ
印字速度:155mm/sec
定着温度:175℃
評価手順:現像剤を備えたプリンタ、各定着器、各用紙を12時間放置した。その後、NN環境下又はHH環境下において、100%ベタを各用紙10枚に印字した。各印字物を5分間放置した後、図10に示すようなカール量(h)をノギスで測定した。この場合、薄紙はカール量30mm以上で印刷不良、官製はがきはカール量10mm以上で印刷不良とした。
表6に上記評価試験の結果を示した。定着器が備える加圧部材として、無端の加圧ベルト12を用いると、ニップ量が大きく、用紙が熱を受ける時間が長いため、カールが発生しやすくなる。一方、加圧部材として、加圧ローラ36を用いることによって、良好な印刷物を得ることができることが明らかとなった。
以上でのように、定着器の加圧部材として加圧ローラ36を備え、ニップ量6.6mm、印字速度(搬送速度)155mm/secである定着器F部を使用すると共に、結晶性ポリエステル樹脂と非晶質ポリエステル樹脂との吸熱ピーク温度差が7℃である現像剤を用いることにより、定着温度175℃の条件化において、カールの無い良好な印字物をえることが可能となる。
なお、本発明は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。本実施形態の説明においては、プリンタを一例として説明したが、本発明は、複写機、FAX、MFP等にも適用可能である。
10 定着ローラ
11 ヒータ
12 加圧ベルト
13 サーミスタ
14 用紙
15a,15b 給紙ローラ
15c〜15x 搬送ローラ
22 給紙カセット
16 転写ベルト
17a〜17d 転写ローラ
18a ベルトアイドルローラ
18b 駆動ローラ
20A〜20D 感光体ドラム
31 アルミ板金
32 シリコーンゴム
33 樹脂
34 ポリイミドベルト
35 定着ローラ
36 加圧ローラ
100 プリンタ

Claims (17)

  1. 現像剤により媒体に画像を形成する画像形成部と、
    所定の温度で前記媒体を加熱する定着部材と所定の加圧量で前記定着部材に圧接する加圧部材とを備え、前記媒体を所定の速度で搬送すると共に前記画像形成部により形成された前記画像を前記媒体に定着させる定着部とを有し、
    前記現像剤は、
    結晶性樹脂と非晶質樹脂とから成る結着樹脂を含み、
    前記結晶性樹脂と前記非晶質樹脂との吸熱ピークの温度差が3℃以上で9℃以下であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記結晶性樹脂と前記非晶質樹脂との前記吸熱ピークの温度差は5℃以上で9℃以下であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記結晶性樹脂は結晶性ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記定着部材のニップ時間は53ms以上で86ms以下であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着部材の加熱温度は145℃以上で195℃以下であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記加圧部材の加圧量はニップ量が8.0mm以上で9.1mm以下であると共に、前記媒体の搬送速度が106mm/sec以上で138mm/sec以下であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記加圧部材の加圧量はニップ量が9.1mm以上で11.8mm以下であると共に、前記媒体の搬送速度が138mm/sec以上で171mm/sec以下であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記吸熱ピークは示差走査熱量測定における第1回目の昇温過程での温度であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記結晶性樹脂と前記非晶質樹脂の前記吸熱ピークは55℃以上で80℃以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記加圧部材の加圧量はニップ量が略6.6mmであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記定着部の前記媒体の搬送速度は略155mm/secであることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の画像形成装置。
  12. 現像剤により媒体に画像を形成する画像形成部と、
    所定の温度で前記媒体を加熱する定着部材と所定の加圧量で前記定着部材に圧接する加圧部材とを備え、前記媒体を所定の速度で搬送すると共に前記画像形成部により形成された前記画像を前記媒体に定着させる定着部とを有し、
    前記現像剤は、
    吸熱ピークが55℃以上で80℃以下の範囲にあり、前記吸熱ピークの温度が異なる少なくとも2種類の樹脂を含み、
    2種類の前記樹脂の前記吸熱ピークの温度差が3℃以上で9℃以下であることを特徴とする画像形成装置。
  13. 2種類の前記樹脂の前記吸熱ピークの温度差は5℃以上で9℃以下であることを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
  14. 少なくとも1種類の前記樹脂は結晶性樹脂であることを特徴とする請求項12又は13記載の画像形成装置。
  15. 前記結晶性樹脂は結晶性ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項14記載の画像形成装置。
  16. 前記定着部材のニップ時間は53ms以上で86ms以下であることを特徴とする請求項12乃至15の何れか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記定着部材の加熱温度は145℃以上で195℃以下であることを特徴とする請求項12乃至16の何れか1項に記載の画像形成装置。
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