JP4321761B2 - 二軸性フィルム - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、コレステリック構造を有する光学二軸性フィルム(biaxial film)、その製造のための方法および材料、補償板および液晶ディスプレイなどの光学デバイスにおけるその使用、および、かかる二軸性フィルムを含む補償板または液晶ディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
光学補償板は従来技術において、液晶ディスプレイ(LCD)の光学特性、例えば大きい視野角でのコントラスト比やグレースケール表示を改善するのに用いられる。例えば、TNまたはSTN型の補償なしのディスプレイで視野角が大きい場合、グレーレベルの変化や、グレースケールの反転、さらにコントラストの損失および望ましくない色域の変化などがよく観察される。
【0003】
LCD技術およびLCDの光学的補償の原理と方法の概観は、米国特許5,619,352号に記載されており、その開示の全体は参照により本明細書に組み込まれる。米国特許5,619,352号に記載されているように、広い視野角においてディスプレイのコントラストを改善するには、ネガティブ複屈折Cプレート(negatively birefringent C-plate)補償板を用いることができるが、かかる補償板はディスプレイのグレースケール表示の改善には寄与しない。逆に、グレースケールの反転を抑制または除去して、グレースケールの安定性を改善するために、米国特許5,619,352号では複屈折するOプレート補償板を用いることが示唆されている。米国特許5,619,352号に記載のOプレート補償板は、Oプレートを含み、さらに1個または2個以上のAプレートおよび/またはネガティブCプレートを含んでもよい。
【0004】
米国特許5,619,352号および本発明で用いられる用語「Oプレート」、「Aプレート」、および「Cプレート」は、以下の意味を有する。「Oプレート」は、ポジティブ複屈折材料(例えば液晶)の層であって、その主光軸(principal optical axis)が層の面に対して傾いて配向しているような前記層を利用した、光学リタデーション板である。「Aプレート」は、一軸方向の複屈折材料の層であって、その異常軸(extraordinary axis)が層の面に対して平行に配向しており、またその通常軸(ordinary axis、「a軸」とも呼ばれる)が層の面に垂直に配向している、すなわち通常の入射光の方向に平行であるような前記層を利用した、光学リタデーション板である。「Cプレート」は、一軸方向の複屈折材料の層であって、その異常軸(「c軸」とも呼ばれる)が層の面に対して垂直である、すなわち、通常の入射光の方向に平行であるような前記層を利用した、光学リタデーション板である。
【0005】
従来技術におけるネガティブ複屈折Cプレートリタデーション板は、例えば一軸方向に圧縮された等方性ポリマーフィルムから、米国特許5,196,953号に例えば記載されているように薄い無機フィルムの気相蒸着法によって、またはネガティブ複屈折液晶材料から、製造されている。しかし、延伸または圧縮されたポリマーフィルムはしばしば中程度の複屈折性しか示さないため厚いフィルムが必要となり、気相蒸着は複雑な製造手順を要求し、またネガティブ複屈折液晶材料は多くの場合ポジティブ複屈折材料より入手が難しく、高価である。
【0006】
これらの欠点を克服するため、最近、例えばWO 01/20393およびWO 01/20394では、ピッチが短く、典型的にはブラッグ反射帯が電磁スペクトルのUV域にあるコレステリック液晶フィルムを用いることが示唆されている。かかるフィルムは、その最大反射より大きい波長に対して、ネガティブ複屈折性のC型リタデーションを示す。この型のフィルムの屈折率楕円体(refractive index ellipsoid)は、ネガティブ複屈折性を有する垂直に配向した液晶のそれに近い。かかるリタデーションフィルムは、例えば、TN−LCDのホメオロトピックに駆動される暗状態における、軸外のリタデーション(off-axis retardation)を打ち消すために用いることができ、したがって、LCディスプレイの視野角を大きく改善する。
【0007】
WO 01/20393には、プレナーAプレート、Oプレート、およびピッチの短いコレステリックLCフィルムを含むネガティブCプレートの組合せによる、補償板が開示されている。例えばTN−LCDで用いられる場合に、この組合せは水平視野角での優れたコントラストを提供し、望ましくない色域の変化を低減する。しかし、垂直視野角での性能は限定される。さらに、複数のリタデーションフィルムの使用は高価であり、製造上および耐久性の問題が生じる。
【0008】
本発明の一つの目的は、LCDの補償において改善された性能を有し、製造が容易であり、特に大量生産が容易であり、上記の従来技術の補償板の欠点を有さない、光学補償板を提供することである。本発明の他の目的は、以下の詳細な説明から当業者には直ちに明らかである。
【0009】
本発明の発明者は、複数フィルムを単一の層に組込みまた二軸Cプレートリタデーション板を用いることによって、上記の問題が解決でき、優れた性能の光学補償板が得られることを発見した。二軸ネガティブCプレートリタデーション板の光学特性はプレナーAプレートとネガティブCプレートの組合せのそれに近いが、しかしかかる組合せより優れた光学性能を示すことが見出された。二軸ネガティブCプレートリタデーション板の面内等方性(Δnxy)はAプレートに近いが、面外等方性(ΔnxzおよびΔnyz)はネガティブCプレートに近い。シミュレーションにより、二軸ネガティブCプレートリタデーション板の光学性能が、AプレートおよびネガティブCプレートを順番に積み重ねたもののそれより驚くほど優れていること、また液晶ディスプレイに対して非常に優れた視野角性能を示すことが示された。さらに、2個積み重ねられたフィルムの代わりに1個の二軸性フィルムを使用することにより、コストおよび製造の問題が低減される。
【0010】
用語の定義
本明細書に記載の光学的偏光、補償およびリタデーションの層、フィルムまたはプレートとの関連において、以下の用語の定義を、本明細書を通して用いられるものとして示す。
【0011】
用語「コレステリック構造」または「螺旋捻れ構造」は、1または2以上の液晶材料の層を含むフィルムであって、該フィルム内ではメソゲンが、その主分子軸が分子副層内で好ましい方向となるように配向しており、この好ましい配向方向が異なる副層内において、フィルム面に対して実質的に垂直である螺旋軸、すなわち、フィルムの法線方向に対して実質的に平行である螺旋軸の周りに捻れている、前記フィルムに関する。この定義はまた、螺旋軸がフィルムの法線方向に対して2°までの角度で傾いている配向も含む。
【0012】
用語「傾斜(tilted)構造」または「傾斜配向」は、フィルムの光軸がフィルム面に対して0〜90°の間の角度θだけ傾いていることを意味する。
【0013】
用語「スプレイ(splayed)構造」または「スプレイ配向」は、傾斜角がさらに、0〜90°の範囲で、好ましくは最少値から最大値まで、フィルム面に対して垂直方向に単調に変化する、上記に定義の傾斜配向を意味する。
【0014】
用語「プレナー(planar)構造」または「プレナー配向」は、フィルムの光軸がフィルム面に対して実質的に平行であることを意味する。この定義はまた、光軸がフィルム面に対して僅かに傾いており、フィルム全体の平均傾斜角が1°までで、光軸がフィルム面に対して正確に平行すなわち傾斜がゼロのフィルムと同じ光学特性を示すフィルムも含む。
【0015】
平均傾斜角θaveは以下の式
【化1】
で定義され、ここでθ’(d’)はフィルム内の厚さd’の部位における局所傾斜角であり、dはフィルムの総厚さである。
【0016】
以下では、特に記載がない限り、スプレイフィルムの傾斜角は平均傾斜角θaveで与える。
用語「ホメオトロピック構造」または「ホメオトロピック配向」は、フィルムの光軸がフィルム面に対して実質的に垂直である、すなわち、フィルムの法線に対して実質的に平行であることを意味する。この定義はまた、光軸がフィルムの法線に対して2°までの角度で僅かに傾き、光軸がフィルムの法線に対して正確に平行すなわち傾斜なしのフィルムと同じ光学特性を示すフィルムも含む。
【0017】
簡単化のために、傾斜、スプレイ、プレナー、捻れまたはホメオトロピック配向または構造は、以下ではそれぞれ簡潔に「傾斜フィルム」、「スプレイフィルム」、「プレナーフィルム」、「捻れフィルム」および「ホメオトロピックフィルム」とも称される。
傾斜およびスプレイフィルムはまた、「Oプレート」とも称される。プレナーフィルムはまた、「Aプレート」または「プレナーAプレート」とも称される。
【0018】
ホモジニアスな配向を有する一軸ポジティブ複屈折液晶材料を含んでいる傾斜、プレナーおよびホメオトロピック光学フィルムにおいては、本発明を通して述べる該フィルムの光軸は、液晶材料のメソゲンの主分子軸の配向方向によって表す。
【0019】
ホモジニアスな配向を有する一軸ポジティブ複屈折液晶材料を含んでいるスプレイフィルムにおいては、本発明を通して述べる該フィルムの光軸は、メソゲンの主分子軸の配向方向の、該フィルム表面への投射によって表す。
【0020】
「Eモード」は、捻れネマチック液晶ディスプレイ(TN−LCD)について、ディスプレイセルに入射した場合の入射偏光が実質的に液晶分子のダイレクター(director)に沿っている、すなわち、特別(E)屈折率に沿っていることを言う。「Oモード」は、TN−LCDについて、セルに入射した場合の入射偏光が実質的にダイレクターに垂直である、すなわち、通常(O)屈折率に沿っていることを言う。
【0021】
本明細書で用いられる用語「フィルム」は、自己支持的(self-supporting)、すなわち自立構造のフィルムであって、ある程度明白な機械的安定性および柔軟性を示す前記フィルム、および支持基板上または2個の基板の間の被覆物または層を含む。
【0022】
用語「液晶またはメソゲン性材料」または「液晶またはメソゲン性化合物」は、1種または2種以上の、棒状、板状またはディスク状のメソゲン性基、すなわち液晶相の挙動を引き起こす能力を有する基を含む、材料または化合物を意味する。メソゲン性基を含む化合物または材料は、必ずしもそれら自体が液晶相を示す必要はない。他の化合物との混合物においてのみ、またはメソゲン性化合物もしくは材料またはそれらの混合物が重合された場合にのみ、液晶相の挙動を示してもよい。
【0023】
簡単化のために、以下では用語「液晶材料」は液晶材料およびメソゲン性材料の両方に対して用い、用語「メソゲン」は材料のメソゲン性基に対して用いる。
【0024】
1個の重合可能な基を有する重合可能な化合物はまた、「一反応性」化合物とも呼ばれ、2個の重合可能な基を有する重合可能な化合物はまた、「二反応性」化合物とも呼ばれ、2個より多数の重合可能な基を有する重合可能な化合物はまた、「多反応性」化合物とも呼ばれる。重合可能な基を有さない化合物はまた、「非反応性」化合物とも呼ばれる。
【0025】
発明の概要
本発明の一つの対象は、コレステリック構造および楕円状の屈折率楕円体を有する変形螺旋を有し、380nmより短い波長の光を反射することを特徴とする、二軸性フィルムである。
【0026】
本発明の他の対象は、本明細書に記載の二軸性フィルムの製造方法である。
本発明の他の対象は、本明細書に記載の二軸性フィルムの、光学デバイス例えば液晶ディスプレイにおける、リタデーションまたは補償フィルムとしての使用である。
【0027】
本発明の他の対象は、本明細書に記載の二軸性フィルムを含む補償板である。
本発明の他の対象は、本明細書に記載の補償板または二軸性フィルムを含む液晶ディスプレイである。
【0028】
発明の詳細な説明
本発明記載の二軸性フィルムを含む補償板をLCDにおいて用いる場合、ディスプレイの広い視野角でのコントラストおよびグレーレベル表示はかなり改善され、グレースケールの反転が抑制される。カラーディスプレイの場合、色の安定性がかなり改善され、色域の変化が抑制される。さらに、本発明による補償板は大量生産に特に好適である。
【0029】
特に好ましいのは、光学的に二軸ネガティブC対称を有しnx≠ny≠nZおよびnx、ny>nzである二軸リタデーションフィルムであって、ここでnxおよびnyはフィルム面内で直交する2方向の主屈折率であり、nzはフィルム面に垂直方向の主屈折率である。
【0030】
さらに好ましいのは、波長が380nm以上の光に対して、好ましくは380〜780nmの可視光に対して実質的に透明な、二軸リタデーションフィルムである。
二軸性フィルムの厚さは好ましくは0.5〜5μmであり、特に好ましくは1〜3μmである。
【0031】
螺旋ピッチは、可視光波長より短い360nm未満の反射波長を達成するために、好ましくは225nm未満を選択する。二軸性フィルムのリタデーションは、以下および例に例示されているように、所望の用途に従って選択する。二軸性フィルムは、架橋コレステリックポリマーを含むのが好ましい。
【0032】
本発明による二軸性フィルムは、例えば、短いピッチ(高い捻れ)のコレステリック液晶(CLC)ポリマーフィルム中に螺旋変形を含むことにより、製造することができる。これは、例えば、基板上に塗布してプレナー配向に配列させた、重合可能なコレステリック液晶材料を光重合することによって達成でき、ここで、重合可能な材料は二色性(dichroic)または液晶の光重合開始剤を含み、光重合は、直線偏光、例えば直線偏光UV光の照射によって開始される。その結果、CLC螺旋が光重合の間に歪められる。この方法は、長いピッチのCLCポリマーフィルムの製造用としてD. J. Broer et al., Adv. Mater. 1999, 11(7), 573-77に記載されている。しかしBroerらは、UV域に反射波長を有するコレステリックフィルムについては開示していない。
【0033】
したがって、本発明の他の対象は本明細書に記載の二軸リタデーションフィルムの製造方法であり、該方法は、キラルな重合可能な液晶材料を基板上に設け、液晶相内でホモジニアスに配向している該重合可能な材料を直線偏光にさらすことによって重合し、随意的に該重合した材料を基板上から除去することによるものであり、ここで、前記キラルな重合可能な液晶材料が、少なくとも1種の二色性光重合開始剤、少なくとも1種のアキラルな重合可能な化合物、および少なくとも1種のキラルな重合可能または重合可能でない化合物を含んでいる、前記方法である。
【0034】
本発明の他の対象は、本明細書に記載の方法により得ることができる、コレステリック構造を有する二軸性フィルムである。
二軸性フィルムの製造方法は、例示的に以下に、また模式図的に図1および図2に示される。
【0035】
CLC混合物は、反応性の高いネマチック成分および反応性の低いキラル成分、またはその逆を含むのが好ましい。LC光重合開始剤は、局所的に、そのUV吸収軸が液晶ダイレクターに平行となるように配列している。偏光UV光で照射されると、図1に示すように、重合を開始するフリーラジカルは、ダイレクターが局所的に偏光方向に平行に位置するところ(E)で優先的に生成される。
【0036】
フリーラジカルの不ホモジニアスな生成は、優先的に反応性の高い成分の局所的な重合をもたらす。これにより、反応性の高い成分と低い成分との間に、図2Bに示すように、螺旋の半回転の範囲で濃度勾配が生じる。反応性の高い成分はダイレクターがE場に平行に位置するところでは高濃度となり(フリーラジカルの最大濃度)、反応性のより低い成分はダイレクターがE場に垂直のところで高濃度となる。キラル成分の局所的な変化は、正弦螺旋(sinusoidal helix)の歪みをもたらす。
【0037】
前記の歪んだ螺旋は、材料内の光の波長と同じオーダーの長いピッチを有する。コレステリック材料内の光の波長は、屈折率の割合だけ材料の外部に比べて短くなる。螺旋のピッチが光の波長(材料内)に等しい場合、式p
【外1】
nxλに従ってブラッグ反射が生じ、ここでpはコレステリックピッチであり、nは平均屈折率であり、λは反射波長である。歪んだ螺旋は、可視スペクトルにおいてブラッグ反射帯を生成し、そこでは螺旋歪みのために、コレステリック材料で通常観察される円偏光の透過の代わりに、直線偏光が透過される。
【0038】
本発明による二軸性フィルムにおいては、ピッチは可視光波長をはるかに下回る値であり、平均の方向性屈折率(directional refractive indices)のみが経験される。その結果UVにブラッグ反射帯が生じ、該フィルムは可視光線波長に対して透明となり、これらの波長に対して純粋にリタデーション板として振舞う。この場合の螺旋歪みは、楕円で円盤状の屈折率楕円体(図3B)となり、歪みなしの螺旋に対する、円形円盤状楕円体(図3A)とは異なる。一方長いピッチのフィルムは、Broer et al., Adv. Mater. 1999, 11(7), 573-77の報告にあるように、可視光波長に対して偏光反射板またはカラーフィルターとして振舞う。
【0039】
従来技術のコレステリックフィルムの短ピッチの正弦(すなわち、歪みなし)螺旋は、図3Aの円盤状屈折率楕円体に示されるように、効果的な負の(ネガティブ)複屈折(Δnz−xy)を生成する。面内屈折率は等しく(nx=ny)、かつ面外屈折率(nz)より大きい。これにより、光学的に一軸のネガティブC型構造が作製される。反対に、本発明による短ピッチのコレステリックフィルムでは、螺旋歪みはネガティブC型構造においてさらなる面内異方性(Δnx−y)を生成し、図3Bに示すような、二軸ネガティブC型対称を有し、nx≠ny≠nzであってnxおよびnyがnzより大である、屈折率楕円体がもたらされる。
【0040】
この方法により、光学的に二軸ネガティブC型対称を有し、可視スペクトル波長の直線偏光に対するリタデーション板として作用可能なコレステリックフィルムが製造できる。
【0041】
本発明による二軸性フィルムは、単独で、または他のリタデーションフィルムと組み合わせて、LCDにおける視野角補償のための補償板として用いることができる。
【0042】
二軸性フィルムは、プレナー、ホメオトロピック、傾斜またはスプレイ構造を有するAプレート、CプレートおよびOプレートリタデーション板またはフィルムの群から選択される、付加的なリタデーション板と組み合わせて用いるのが好ましい。特に好ましいのは、二軸性フィルムを、傾斜またはスプレイ構造を有する、さらに特に好ましくはスプレイ構造を有する、少なくとも1個のOプレートリタデーション板と組合せて用いることである。
【0043】
本発明の他の対象は、本明細書に記載の少なくとも1個の二軸リタデーションフィルムを含み、随意的にさらにスプレイまたは傾斜構造を有する少なくとも1個のOプレートリタデーション板を含む、補償板である。
【0044】
本発明による補償板において用いることのできるOプレートリタデーション板の好適な例およびそれらの製造は、WO 01/20393に記載されており、そこに開示されている全体は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0045】
偏光板およびリタデーション板などの個々の光学フィルムは、一緒に積層されてもよく、または接着層により連結されてもよく、例としてはTACまたはDAC(トリ−またはジアセチルセルロース)フィルムがある。
【0046】
本発明の他の対象は、本明細書に記載の少なくとも1個の二軸性フィルムまたは補償板を含む液晶ディスプレイである。
【0047】
特に好ましくは、液晶ディスプレイデバイスは以下の要素
−互いに表面が向い合った2個の透明基板、前記透明基板の少なくとも1個の内側に設けられ、随意的に配向層に重ねあわされた電極層、および前記2個の透明基板の間に存在する液晶媒体から形成される液晶セル、
−前記透明基板の外側に配置された1個の偏光板、または前記基板を間に挟む1対の偏光板、および
−前記液晶セルと前記偏光板のうち少なくとも1個との間に設けられている、本発明による少なくとも1個の二軸性フィルムまたは補償板、
を含み、上記要素は、分離、積み重ね、互いの上への搭載、またはこれらの組立て方法のいずれかの組合せにおける接着層による連結が可能である。
【0048】
本発明による二軸性フィルムまたは補償板は、以下における補償用に用いることができる:従来のディスプレイ、特にTN(捻れネマチック)、HTN(高度捻れネマチック)またはSTN(超捻れネマチック)モードにおいて、AMD−TN(活性マトリックス駆動TN)ディスプレイにおいて、「超TFT」ディスプレイとしても知られているIPS(面内スイッチ)モードのディスプレイにおいて、DAP(配列相の変形)またはVA(垂直配列)モード、例えばECB(電気制御複屈折)、CSH(カラー・スーパーホメオトロピック)、VANまたはVAC(垂直配列ネマチックまたはコレステリック)ディスプレイにおいて、MVA(マルチドメイン垂直配列)ディスプレイ、ベンドモードまたはハイブリッドディスプレイ、例えばOCB(光学的に補償されたベンドセルまたは光学的に補償された複屈折)、R−OCB(反射OCB)、HAN(ハイブリッド配列ネマチック)、またはパイ・セルディスプレイにおいて。
【0049】
TN、STN、VA、MVA、OCBおよびパイ・セルディスプレイが特に好ましい。
以下に、本発明の好ましい態様に記載の補償ディスプレイについて記載する。
以下に記載のコンピュータによるシミュレーションは、層状の非異方性媒体に対してBerremanの4x4マトリックス法を用いて行われたものである。
【0050】
捻れネマチック(TN)モード
図7Aおよび図7Bは従来技術による補償TNディスプレイを示し、ここで該ディスプレイは以下を含む:オフ状態においては捻れネマチック配向をとるネマチック液晶を有するLCセル、前記セルの両側にはプレナーAプレート、(一軸)ネガティブCプレートおよびスプレイOプレートを含む補償板、ならびに、前記セルと前記補償板とを間に挟んでいる、偏光軸が直角に交わる2個の偏光板。
【0051】
図7Cは例示的に、本発明の第一の好ましい態様による補償TNディスプレイを示し、ここで図7Aおよび7Bと比較して、補償板は、本発明による二軸ネガティブCフィルム1個を、別個になっているAプレートおよびネガティブCプレートリタデーション板の代替として含む。
【0052】
コンピュータ・シミュレーションによれば、ある構成においては、図7Cに示される補償板はTNディスプレイの光学的性能を大きく改善することが示されている。補償板の構成は、導波モード(wave-guiding mode)(OモードまたはEモード)ならびにスプレイフィルムおよび二軸性フィルムの相対的位置に依存する。モデルによればまた、図7Cによる、1個の二軸性フィルムに加えてスプレイフィルムを含む補償板で達成される光学的性能は、図7Aまたは7Bによる、個別のAプレートおよびネガティブCプレートが順番にスプレイフィルム上に積み重ねられている補償板で達成される性能に比べて、遥かに優れていることが示されている。
【0053】
例えば図7Cに示されるような補償スタックにおいては、発明の二軸性フィルムの方向性屈折率の比率は、それらの大きさより重要である。例えば、nx=1.65、ny=1.55およびnz=1.50の二軸性フィルムの場合、フィルム厚さ1200nmで優れたコントラストが達成される。
【0054】
しかし、例えば面内および面外異方性(ΔnyzおよびΔnxy)をある係数で減少させ、フィルム厚さを同じ係数で増大させて、実質的に同じ光学的性能を有するフィルムを得ることも可能である。この方法は本発明による二軸性フィルムに応用可能である。
【0055】
マルチドメイン垂直配列(MVA)モード
コンピュータ・シミュレーションによれば、MVAモードのディスプレイは、ネガティブCプレートおよびAプレートを用いて、全視野角方向で80°の角度まで10:1のコントラスト比を達成するよう補償できることが示されている。このタイプの補償はさらに、カラー性能を改善し、軸外の色のウォッシュアウトを減少させる。
【0056】
図9Aは、オフ状態のホメオトロピック配向のネマチック液晶混合物を有するLCセル、前記LCセルの片側の、プレナーAプレートに加えて(一軸)ネガティブCプレートを含む補償板、および、偏光軸が直角に交わり、前記セルと補償板とを挟んでいる2個の偏光板を含む、補償MVAディスプレイを示す。
【0057】
図9Bは、ホメオトロピックLCセルおよびその片側に本発明による二軸ネガティブCフィルムを、偏光軸の交わる2個の偏光板で挟んでいる、本発明の第二の好ましい態様による補償MVAディスプレイを例示的に示す。
【0058】
前に記したように、ネガティブCプレートおよびAプレート(プレナーフィルム)の組合せは、二軸ネガティブCフィルムにほぼ等しいとみなせる。図9Bに示すように1個の二軸ネガティブCフィルムをMVAモードに適用すると、驚くべきことに、図9Aに示すように別個に適用するフィルムと比較して、コントラストの改善が得られる。
【0059】
OCBまたはパイ・セルモード
図11Aは、オフ状態の標準OCB構成(ホモジニアスエッジ配向およびベント構造)を有するネマチック液晶混合物を有するLCセル、前記LCセルの両側の、プレナーAプレートに加えて(一軸)ネガティブCプレートを含む補償板、および、偏光軸が直角に交わり前記セルと補償板を挟んでいる2個の偏光板を含む、補償OCBモードディスプレイを示す。
【0060】
図11Bは、ベント構造を有するLCセルおよびその両側の本発明による二軸ネガティブCフィルムを、2個の交わる偏光板が挟んでいる、本発明の第三の好ましい態様による補償OCBディスプレイを例示的に示す。
【0061】
コンピュータ・シミュレーションによれば、図11Bに示す1個の二軸ネガティブCフィルムは、図11Aに示す別個のAプレートおよびネガティブCプレートを置き換えることができ、スタック中の異なるフィルムの数を減少させながら同等の光学性能を提供することが示された。
【0062】
上記の好ましい態様においては、Aプレートは、プレナー構造を有する重合された液晶材料のフィルムが好ましい。ネガティブCプレートは、短ピッチのコレステリック構造およびUV範囲での反射を有する、重合された液晶材料のフィルムが好ましい。Oプレートは、スプレイ構造の重合された液晶材料のフィルムが好ましい。しかし、従来技術で知られている他のAプレート、CプレートおよびOプレートリタデーション板を用いることも可能である。好適なフィルムは例えば、US 5,619,352またはWO 01/20393に開示されている。
【0063】
本発明による二軸性フィルムは、混合物の反射波長が重合に通常用いられる光の波長(典型的には約365nm)より低くなること、および螺旋歪みが可能となることを意図して開発された、重合可能なキラル液晶材料から製造することができる。これは例えば、高い捻れを有するキラル成分、および/またはブラッグ反射帯をUV範囲に押しやるための多量のキラル成分を加えること、そして例えば、螺旋歪みを可能とする二色性の光重合開始剤を加えることにより達成される。さらに、本発明による混合物および材料は、プラスチック基板上にて5分未満の硬化時間での生産に好適なフィルム生産方法を可能とし、これは大量生産には特に好適である。
【0064】
重合可能な材料は、好ましくはコレステリック液晶(CLC)材料である。好ましくは、1種または2種以上のアキラルな重合可能なメソゲン性化合物と、少なくとも1種のキラル化合物を含む。該キラル化合物は、重合可能でないキラル化合物、例えば液晶混合物またはデバイスにおいて用いられるキラルドーパント、重合可能なキラル非メソゲン性化合物、または重合可能なキラルメソゲン性化合物から選択することができる。特に好ましいのは、高い螺旋捻れ力(helical twisting power)を有するキラルドーパントであり、なぜならばこれらは、低量で用いられる場合も短ピッチCLC混合物を提供するからである。
【0065】
特に好ましいのは、キラルな重合可能なLC混合物であって、
a)少なくとも1個の重合可能な基を含む、少なくとも1種の重合可能なメソゲン性化合物、
b)重合可能および/またはメソゲン性で、a)の成分の一つの化合物または付加的化合物であってもよい、少なくとも1種のキラル化合物、
c)少なくとも1種の二色性光重合開始剤、
d)随意的に、1個または2個以上の重合可能な基を有する、1種または2種以上の非メソゲン性化合物、
【0066】
e)随意的に、1種または2種以上の非二色性の光重合開始剤、
f)随意的に、光重合を開始するために用いられる波長において最大吸収を示す、1種または2種以上の染料、
g)随意的に、1種または2種以上の連鎖移動剤、および
h)随意的に、1種または2種以上の界面活性(surface active)化合物、
を含む、前記混合物である。
【0067】
本明細書に記載のキラルな重合可能なLC材料は、本発明の他の対象である。
アキラルおよびキラルな化合物は、反応基の数が異なるのが好ましい。
【0068】
本発明の好ましい態様においては、重合可能なメソゲン性材料は、少なくとも1種の二または多反応性キラルな重合可能なメソゲン性化合物および、少なくとも1種の一、二または多反応性アキラルな重合可能なメソゲン性化合物を含む。
【0069】
本発明の他の好ましい態様においては、重合可能な材料は、少なくとも1種の一反応性キラルな重合可能なメソゲン性化合物および、少なくとも1種の一、二または多反応性アキラルな重合可能なメソゲン性化合物を含む。
【0070】
他の好ましい態様においては、重合可能な材料は、少なくとも1種の非反応性キラル化合物および、少なくとも1種の一、二または多反応性重合可能なメソゲン性化合物を含む。
【0071】
二または多反応性化合物が重合可能な材料の中に存在する場合、3次元ポリマーネットワークが形成される。かかるネットワークにより作成される光学リタデーションフィルムは、自立的であり、高い機械的安定性および熱的安定性を示し、その物理特性および光学特性は温度への依存性が低い。
【0072】
二または多反応性化合物の濃度を変化させることにより、ポリマーフィルムの架橋密度を調節し、これによって物理および化学特性、例えば光学リタデーションフィルムの光学特性の温度依存性に重要なガラス遷移温度、熱的および機械的安定性、または溶媒抵抗性などを、容易に調節することができる。
【0073】
好ましい重合可能なLC混合物は、
−10〜80%の、1種または2種以上の二反応性アキラルなメソゲン性化合物、
−5〜80%の、1種または2種以上の一反応性アキラルなメソゲン性化合物、
−5〜80%の、1種または2種以上の一または二反応性キラルなメソゲン性化合物、および/または、1〜20%の、1種または2種以上の、メソゲン性であってもよい非反応性キラル化合物、
−0〜10%の、1種または2種以上の連鎖移動剤、
−0〜3%の、1種または2種以上の、非反応性、一反応性、二または多反応性界面活性剤、
−0.1〜8%の、1種または2種以上の二色性光重合開始剤、好ましくは0.5〜5%の二色性、特に好ましくは液晶光重合開始剤、
−0〜6%、好ましくは0.1〜5%の、1種または2種以上の非二色性光重合開始剤、
を含む。
【0074】
本発明に用いる、アキラルおよびキラルな重合可能なメソゲン性一、二または多反応性化合物は、それ自体知られた方法により、また例えば、有機化学の標準的な業績に記された、例えばHouben-Weyl, Methoden der organischen Chemie, Thieme-Verlag, Stuttgartに記載の方法により、製造することができる。典型的な例は、例えばWO 93/22397;EP 0 261 712;DE 19504224;DE 4408171およびDE 4405316に記載されている。これらの文書に開示された化合物はしかし、例としてのみ考慮されるべきで、本発明の範囲を限定するものではない。
【0075】
特に有用な一反応性キラルおよびアキラルな重合可能なメソゲン性化合物を示す例は、以下の化合物のリストに示されるが、これらはしかし、例示としてのみ理解されるべきであり、本発明を限定する意図はなく、説明を意図したものである。
【化2】
【0076】
【化3】
【0077】
【化4】
【0078】
有用な二反応性キラルおよびアキラルな重合可能なメソゲン性化合物を示す例は、以下の化合物のリストに示されるが、これらはしかし、例示としてのみ理解されるべきであり、本発明を限定する意図はなく、説明を意図したものである。
【化5】
【0079】
上の式において、Pは重合可能な基、好ましくはアクリル、メタクリル、ビニル、ビニルオキシ、プロペニルエーテル、エポキシまたはスチリル基であり、xおよびyは、互いに独立して1〜12であり、Aは、L1または1,4−シクロヘキシレンによって随意的に1、2または3置換された1,4−フェニレンであり、vは、0または1であり、Z0は、−COO−、−OCO−、−CH2CH2−または単結合であり、Yは、極性基であり、Terは、テルペノイドラジカル例えばメンチルであり、Cholは、コレステリル基であり、R0は、非極性アルキルまたはアルコキシ基であり、そして、L1およびL2は互いに独立して、H、F、Cl、CN、または随意的にハロゲン化された、1〜7個のC原子を有するアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニルもしくはアルコキシカルボニルオキシ基である。
この関連における用語「極性基」は、F、Cl、CN、NO2、OH、OCH3、OCN、SCN、および随意的にフッ素化された4個までのC原子を有するカルボニルまたはカルボキシル基、モノ−、オリゴ−、またはポリフッ素化された1〜4個のC原子を有するアルキルまたはアルコキシ基から選択される基を意味する。用語「非極性基」は、1個もしくは2個以上、好ましくは1〜12個のC原子を有するアルキル基、または2個もしくは3個以上、好ましくは2〜12個のC原子を有するアルコキシ基を意味する。
重合可能な材料はまた、1個または2個以上の、メソゲン性または液晶であってもよい、重合可能でないキラルドーパントを含んでもよい。特に好ましいのは、メソゲン性基を付加されたキラルなソルビトール基を含む化合物、特に、WO 98/00428に開示された高い捻れ力を有する化合物である。さらに好適なキラル化合物は、例えば、市場で入手可能なS 1011、R811またはCB15(Merck KGaA、ダルムシュタット、ドイツ)である。
【0080】
特に好ましいのは、以下の式
【化6】
から選択されるキラル化合物であって、ここに示されていない(R,S)、(S,R)、(R,R)および(S,S)の鏡像異性体を含み、ここでEおよびFは、互いに独立して、上記のAの意味を有し、vは、0または1であり、Z0は、−COO−、−OCO−、−CH2CH2−または単結合であり、Rは、1〜12個のC原子を有するアルキル、アルコキシ、カルボニルまたはカルボニルオキシ基である。
【0081】
式IIIの化合物は、WO 98/00428に開示されており、式IVの化合物は、GB 2,328,207に開示されており、これら開示の全体は、参照のため本明細書に組み込まれる。
【0082】
さらに好ましいキラルドーパントは、EP 01111954.2に開示されているキラルなビナフチル誘導体、EP 00122844.4およびEP 00123385.7に記載されたキラルなビナフトールアセタール誘導体、EP 00115249.5に開示されたキラルなTADDOL誘導体、およびEP 00115250.3およびEP 00115251.1に開示された、少なくとも1個のフッ素化架橋基および、先端または中央キラル基を有するキラルドーパントである。
【0083】
コレステリックフィルムの製造のためには、重合可能なLC材料が好ましくは基板上に塗布され、ホモジニアスな配向に配列され、コレステリック構造を永久に固定するために重合される。基板としては、例えばガラスまたはクォーツシート、またはプラスチックフィルムもしくはシートを用いることができる。重合の前、および/または重合中、および/または重合の後、混合物を塗布した上に第二の基板を設けることも可能である。これらの基板は、重合の後に取り除いても、取り除かなくてもよい。化学線による硬化に2個の基板を用いる場合、少なくとも1個の基板は重合に用いる化学線に対して透明でなければならない。等方性または複屈折性の基板を用いることができる。重合の後に重合フィルムから基板を取り除かない場合、等方性の基板を用いるのが好ましい。
【0084】
好ましくは、少なくとも1個の基板はプラスチック基板、例えばポリエステルのフィルム、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリカーボナート(PC)またはトリアセチルセルロース(TAC)であり、特に好ましくはPETフィルムまたはTACフィルムである。複屈折基板としては、例えば一軸性に延伸されたプラスチックフィルムを使用できる。例えば、PETフィルムは、DuPont Teijin Filmsから登録商標メリネックス(Melinex)として市場で入手可能である。
【0085】
重合可能な材料は、溶媒、好ましくは有機溶媒に溶解することもできる。この溶液は次に基板上に、例えばスピンコーティングまたは他の知られた技術によって塗布し、溶媒は重合前に蒸発させて取り除く。多くの場合、溶媒の蒸発を促進するために混合物を熱することが好適である。
【0086】
LC材料の重合は、好ましくは化学線を照射することによって実施される。化学線照射とは、光、例えばUV光、IR光もしくは可視光などによる照射、X線もしくはガンマ線による照射、または高エネルギー粒子、例えばイオンもしくは電子などによる照射を意味する。好ましくは重合は、光照射、特にUV光、特に好ましくは直線偏光UV光の照射により実施される。化学線の源としては、例えば単一のUVランプ、または複数UVランプのセットを用いることができる。高出力のランプを用いる場合は、硬化時間を短縮できる。光照射の他の可能な源は、レーザー、例えばUVレーザー、IRレーザー、または可視光レーザーである。
【0087】
重合は、化学線の波長において吸収する開始剤の存在下で行う。例えば、UV光による重合の場合は、UV照射の元で分解して重合反応を開始するフリーラジカルまたはイオンを生成する光重合開始剤を用いることができる。UV光重合開始剤が好ましく、特に、ラジカル(radicalic)UV光重合開始剤が好ましい。
【0088】
コレステリックフィルムにおいて螺旋歪みを達成するには、重合可能なCLC混合物は、二色性光重合開始剤、例えば液晶光重合開始剤を含むのが好ましい。LC光重合開始剤としては、例えば以下の化合物を用いることができる:
【化7】
【0089】
二色性光重合開始剤に加えて、重合可能な混合物はまた1種または2種以上の従来の光重合開始剤を含んでもよい。ラジカル重合のための標準の光重合開始剤としては、例えば、市場で入手可能な登録商標イルガキュア(Irgacure)651、登録商標イルガキュア184、登録商標ダロキュア(Darocure)1173または登録商標ダロキュア4205(全てCiba Geigy AGより)を用いることができ、陽イオン性光重合の場合には、市場で入手可能な登録商標UVI6974(ユニオンカーバイド)を用いることができる。
【0090】
硬化時間は、特に、重合可能な材料の反応性、被覆層の厚さ、重合開始剤のタイプ、およびUVランプの出力に依存する。本発明による硬化時間は、10分以下が好ましく、5分以下が特に好ましく、2分未満がより特に好ましい。大量生産には3分以下の短い硬化時間が、特に好ましくは1分以下、より特に好ましくは30秒以下が好ましい。
【0091】
重合可能なLC材料は、付加的に、1種または2種以上の他の好適な成分、例えば、触媒、増感剤、安定剤、連鎖移動剤、阻害剤、共反応性モノマー、表面活性化合物、潤滑剤、湿潤剤、分散剤、疎水性剤(hydrophobing agent)、接着剤、流れ改良剤(flow improver)、消泡剤、脱気剤、希釈剤、反応希釈剤、補助剤、着色剤、染料または顔料などを含んでよい。
【0092】
混合物はまた、重合に用いる照射波長に最大吸収を調節した、1種または2種以上の染料、特にUV染料例えば4,4’アゾキシアニソール、または市場で入手可能なTinuvin(Ciba AG、ベーゼル、スイス)を含んでよい。
【0093】
他の好ましい態様においては、重合可能な材料の混合物は、1個の重合可能な官能基を有する一反応性非メソゲン性化合物を70%まで、好ましくは1〜50%まで含む。代表的な例は、アルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートである。
【0094】
ポリマーの架橋を増やすため、重合可能なLC材料に対して、2個または3個以上の重合可能な官能基を有する非メソゲン性化合物を20%まで、二または多反応性重合可能なメソゲン性化合物の代替としてまたはそれに付加して、加えることもできる。二反応性非メソゲン性モノマーの代表的な例は、1〜20個のC原子を有するアルキル基を有するアルキルジアクリレートまたはアルキルジメタクリレートである。多反応性非メソゲン性モノマーの代表的な例は、トリメチルプロパントリメタクリレートまたはペンタエリトリトールテトラアクリレートである。
【0095】
本発明のポリマーフィルムの物理的特性を改良するため、重合可能な材料に1種または2種以上の連鎖移動剤を加えることも可能である。特に好ましいのは、チオール化合物、例えばドデカンチオールなどの単官能基性チオール化合物、または例えばトリメチルプロパン・トリ(3−メルカプトプロピオナート)などの多官能基性チオール化合物であり、特に好ましいのはメソゲン性または液晶のチオール化合物である。連鎖移動剤を加えると、本発明のポリマーフィルムのフリーポリマー鎖の長さ、および/または2個の架橋の間のポリマー鎖の長さが制御可能である。連鎖移動剤の量を増やすと、得られるポリマーフィルムのポリマー鎖の長さは減少する。
【0096】
コレステリックフィルムを製造するには、キラルな重合可能な材料のプレナー配向を達成すること、すなわち、螺旋軸をフィルム面に実質的に直角とすることが必要である。プレナー配向は、例えば材料を、例えばドクターブレードにより切断する(shearing the material)ことで達成できる。配向層、例えばラビングされたポリイミドまたはスパタリングされたSiOxの層を、少なくとも1個の基板の上に導入することも可能である。プレナー配向はまた、さらなる配向層を導入せず、基板を例えばラビング用クロスまたはラビング用ローラーによってラビングしても達成できる。傾斜角の小さいプレナー配向は、重合可能なメソゲン性材料に1種または2種以上の界面活性剤を加えることによっても達成できる。好適な界面活性剤は、例えばJ. Cognard, Mol. Cryst. Liq. Cryst. 78, Supplement 1, 1-77 (1981)に記載されている。特に好ましいのは非イオン性の界面活性剤であり、例えば非イオン性フルオロカーボン界面活性剤、例えば市場で入手可能な、登録商標フルオラッド(Fluorad)(3Mより)、または登録商標ZonylFSN(DuPontより)などである。
【0097】
場合によっては、配向を支援し、重合を妨げる酸素を除外するために第二基板を導入することが有利である。代替的に、硬化は不活性ガス雰囲気下で行うことが出来る。しかし、好適な光重合開始剤および高出力UVランプを用いて大気下で硬化することも可能である。陽イオン性光重合開始剤を用いる場合、酸素の除外は多くの場合不要であるが、水分は除外すべきである。本発明の好ましい態様によれば、重合可能な材料の重合は、不活性ガス雰囲気下、好ましくは窒素雰囲気下で実施する。
【0098】
以下の例は、本発明を限定することなく説明するためのものである。本明細書では、特に断りのない限り、温度はすべてセ氏で、またパーセントは重量パーセントで示される。
【0099】
例:二軸CLCフィルムの製造
例1
以下の重合可能な混合物を製造した。
化合物(1)(一反応性キラル) 63.0%
化合物(2)(二反応性アキラル) 20.0%
化合物(3)(一反応性アキラル) 7.8%
化合物(4)(非反応性キラル) 5.0%
化合物(5)(連鎖移動剤) 2.0%
化合物(6)(二色性光重合開始剤) 2.0%
FC171(登録商標、界面活性剤) 0.2%
【0100】
FC171(登録商標)は、3M(St. Paul, ミネソタ、米国)から市場で入手可能な、重合可能でないフルオロカーボン界面活性剤である。キラルドーパント(4)の製造は、EP 01111954.2に記載されている。
【化8】
【0101】
混合物を7:3のトルエン/シクロヘキサノンに溶解し、50%w/w溶液を得た。PVAを塗布したTAC(トリアセチルセルロース)基板をラビングにより製造した。前記溶液を、ワイヤを巻いたバーを用いて前記基板上に塗布し、約10μmのウェットフィルムを得た。溶媒は蒸発させ、PVAを塗布した第二のTAC基板をその上に配置した。得られた被膜に、80℃で0.8mWcm−2の非偏光UV光(365nm)を照射し、フィルム1Aを得た。第二の被膜を同様にして製造し、直線偏光UV光(365nm)を照射して、フィルム1Bを得た。フィルム1Aとフィルム1Bのリタデーション(nm)対視野角(°)を、図4Aおよび4Bにそれぞれ示す。フィルム1Aのリタデーションは、実質的に視野角に依存しない。フィルム1Bの面内異方性は、図4Bに軸上のリタデーション(〜10nm)によって表される。フィルム1Bの面外のネガティブCリタデーションは、図4Bの軸外での全角度におけるリタデーションの減少から明らかである。
【0102】
例2
以下の重合可能な混合物を製造した。
化合物(7)(二反応性アキラル) 51.5%
化合物(8)(一反応性アキラル) 8.0%
化合物(9)(一反応性アキラル) 21.0%
化合物(2) 12.0%
化合物(4) 6.0%
化合物(6) 1.0%
FC171(登録商標) 0.2%
【化9】
【0103】
混合物を7:3のトルエン/シクロヘキサノンに溶解し、50%w/w溶液を得た。PVAを塗布したTAC(トリアセチルセルロース)基板をラビングにより製造した。前記溶液を、ワイヤを巻いたバーを用いて前記基板上に塗布し、約6μmのウェットフィルムを得た。溶媒は蒸発させ、PVAを塗布した第二のTAC基板をその上に配置した。得られた被膜に、80℃で0.8mWcm−2の非偏光UV光(365nm)を照射し、フィルム2Aを得た。第二の被膜を同様にして製造し、直線偏光UV光(365nm)を照射して、フィルム2Bを得た。フィルム2Aとフィルム2Bのリタデーション(nm)対視野角(°)を、図5Aおよび5Bにそれぞれ示す。フィルム2Aのリタデーションは、実質的に視野角に依存しない。フィルム2Bの面内異方性は、図5Bに軸上のリタデーション(〜10nm)によって表される。フィルム2Bの面外のネガティブCリタデーションは、図5Bの軸外での全角度におけるリタデーションの減少から明らかである。
【0104】
例3
以下の重合可能な混合物を製造した。
化合物(7) 50.5%
化合物(8) 8.0%
化合物(9) 19.0%
化合物(2) 10.0%
パリオカラー(登録商標、Paliocolor)LC756(一反応性アキラル) 6.0%
化合物(6) 2.0%
FC171(登録商標) 0.5%
【0105】
パリオカラーLC756(登録商標)は、BASF AG(ルドウィッヒシャーフェン、ドイツ)から市場で入手可能な、二反応性重合可能なキラル化合物である。
【0106】
混合物を7:3のトルエン/シクロヘキサノンに溶解し、50%w/w溶液を得た。TAC(トリアセチルセルロース)基板をラビングにより製造した。前記溶液をワイヤを巻いたバーを用いて前記基板上に塗布し、約5μmのウェットフィルムを得た。溶媒は蒸発させ、第二のTAC基板をその上に配置した。得られたフィルムは、25℃で40mWcm−2の非偏光UV光(365nm)照射により重合し、フィルム3Aを得た。第二の被膜を同様にして製造し、直線偏光UV光(365nm)照射により重合して、フィルム3Bを得た。フィルム3Aとフィルム3Bのリタデーション(nm)対視野角(°)を、図6Aおよび6Bにそれぞれ示す。フィルム3Aのリタデーションは、実質的に視野角に依存しない。フィルム3Bの面内異方性は、図6Bに軸上のリタデーション(〜10nm)によって表される。フィルム3Bの面外のネガティブCリタデーションは、図6Bの軸外での全角度におけるリタデーションの減少から明らかである。
【0107】
使用例:二軸CLCフィルムを有するLCDの補償
以下の略号を用いる:
θmax:最大傾斜角
θmin:最小傾斜角
out:=外側、偏光板側のフィルム面
in:=内側、LCセル側のフィルム面
d:フィルム厚さ
OA:配向方向であって、
偏光板の場合は延伸軸(stretch axis)の、
リタデーションフィルムの場合は光軸の、
LCセルの表面においてはLC分子の、
二軸性フィルムの場合はnx方向の、
配向方向。
【0108】
例4A:TN−LCDの比較例
図7Aに示す構成を有する補償TN−LCDおよびスタック上のバックライトは、以下のパラメータを有する:
偏光板1:延伸タイプ、OA=45°
Oプレート1:スプレイ構造、θmax(out)88°、θmin(in)2°、直線傾斜、OA=225°、d=1332nm、no=1.50、ne=1.62
Aプレート1:OA=135°、d=1222nm、no=1.50、ne=1.62
−Cプレート1:d=896nm、no=1.56、ne=1.50
LCセル:d=4750nm、OA=45°(1)、135°(2)、Oモード(=各表面(1,2)での配向は、それぞれ最も近い偏光板(1,2)の延伸軸に平行)、標準TNダイレクター分散
−Cプレート2:d=896nm、no=1.56、ne=1.50
Aプレート2:OA=225°、d=1222nm、no=1.50、ne=1.62
Oプレート2:スプレイ構造、θmax(out)88°、θmin(in)2°、直線傾斜、OA=135°、d=1332nm、no=1.50、ne=1.62
偏光板2:延伸タイプ、OA=315°
および、図8Aに示す等コントラスト線図。
【0109】
例4B:TN−LCDの比較例
図7Bに示す構成を有する補償TN−LCDおよびスタック上のバックライトは、以下のパラメータを有する:
偏光板1:延伸タイプ、OA=45°
Oプレート1:スプレイ構造、θmax(out)88°、θmin(in)2°、直線傾斜、OA=225°、d=1093nm、no=1.50、ne=1.62
−Cプレート1:d=1000nm、no=1.56、ne=1.50
Aプレート1:OA=135°、d=954nm、no=1.50、ne=1.62
LCセル:d=4750nm、OA=45°(1)、135°(2)、Oモード、標準TNダイレクター分散
Aプレート2:OA=225°、d=954nm、no=1.50、ne=1.62
−Cプレート2:d=1000nm、no=1.56、ne=1.50
Oプレート2:スプレイ構造、θmax(out)88°、θmin(in)2°、直線傾斜、OA=135°、d=1093nm、no=1.50、ne=1.62
偏光板2:延伸タイプ、OA=315°
および、図8Bに示す等コントラスト線図。
【0110】
例4C:TN−LCDの使用例
図7Cに示す構成を有する補償TN−LCDおよびスタック上のバックライトは、以下のパラメータを有する:
偏光板1:延伸タイプ、OA=45°
Oプレート1:スプレイ構造、θmax(out)88°、θmin(in)2°、直線傾斜、OA=225°、d=1200nm、no=1.50、ne=1.62
二軸性フィルム1:OA=225°、d=1100nm、nx=1.643、ny=1.541、nz=1.495
LCセル:d=4750nm、OA=45°(1)、135°(2)、Oモード、標準TNダイレクター分散
二軸性フィルム2:OA=135°、d=1100nm、nx=1.643、ny=1.541、nz=1.495
Oプレート2:スプレイ構造、θmax(out)88°、θmin(in)2°、直線傾斜、OA=135°、d=1200nm、no=1.50、ne=1.62
偏光板2:延伸タイプ、OA=315°
および、図8Cに示す等コントラスト線図。
【0111】
例5A:MVA−LCDの比較例
図9Aに示す構成を有する補償MVA−LCDおよびスタック上のバックライトは、以下のパラメータを有する:
偏光板1:延伸タイプ、OA=90°
Aプレート:OA=90°、d=725nm、no=1.50、ne=1.62
−Cプレート:d=2500nm、no=1.56、ne=1.50
LCセル:d=3000nm、4つの垂直に配向したドメイン(45°、135°、225°、315°)、標準MVAダイレクター分散
偏光板2:延伸タイプ、OA=0°
および、図10Aに示す等コントラスト線図。
【0112】
例5B:MVA−LCDの使用例
図9Bに示す構成を有する補償MVA−LCDおよびスタック上のバックライトは、以下のパラメータを有する:
偏光板1:延伸タイプ、OA=90°
二軸性フィルム1:OA=90°、d=2277nm、nx=1.583、ny=1.610、nz=1.495
LCセル:d=3000nm、4つの垂直に配向したドメイン(45°、135°、225°、315°)、標準MVAダイレクター分散
偏光板2:延伸タイプ、OA=0°
および、図10Bに示す等コントラスト線図。
【0113】
例6A:OCB−LCDの比較例
図11Aに示す構成を有する補償OCB−LCDおよびスタック上のバックライトは、以下のパラメータを有する:
偏光板1:延伸タイプ、OA=45°
Aプレート1:OA=90°、d=265nm、no=1.50、ne=1.62
−Cプレート1:d=4655nm、no=1.56、ne=1.50
LCセル:d=4000nm、OA=0°(1)、180°(2)、標準OCBダイレクター分散
−Cプレート2:d=4655nm、no=1.56、ne=1.50
Aプレート2:OA=90°、d=265nm、no=1.50、ne=1.62
偏光板2:延伸タイプ、OA=315°
および、図12Aに示す等コントラスト線図。
【0114】
例6B:OCB−LCDの使用例
図11Bに示す構成を有する補償OCB−LCDおよびスタック上のバックライトは、以下のパラメータを有する:
偏光板1:延伸タイプ、OA=45°
二軸性フィルム1:OA=90°、d=960nm、nx=1.865、ny=1.615、nz=1.446
LCセル:d=4000nm、OA=0°(1)、180°(2)、標準OCBダイレクター分散
二軸性フィルム2:OA=90°、d=960nm、nx=1.865、ny=1.615、nz=1.446
偏光板2:延伸タイプ、OA=315°
および、図12Bに示す等コントラスト線図。
【0115】
前記の例は、一般的にまたは特定的に記述された本発明の反応剤および/または操作条件を、前記の例で用いられたものと置き換えることによって、同様の成功を持って再現することができる。
【0116】
前記の記載から、当業者は本発明の本質的な特性を容易に確認することができ、その精神と範囲から逸脱することなく、本発明に種々の変更や修正を行い、種々の使用や条件に適合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】コレステリック材料を偏光UV光を用いて光重合することよる、本発明記載の二軸性フィルムの製造方法を示す。
【図2】非偏光UV光を用いた光重合による正弦コレステリック螺旋(A)の製造、および偏光UV光を用いた光重合による歪み螺旋(B)の製造を示す。
【0118】
【図3】歪みなし(A)および歪み(B)コレステリック螺旋を有するコレステリック材料の屈折率楕円体を示す。
【図4A】例1に従って非偏光(A)および偏光(B)を用いた光重合により作製したコレステリックフィルムのリタデーション対視野角を示す。
【図4B】例1に従って非偏光(A)および偏光(B)を用いた光重合により作製したコレステリックフィルムのリタデーション対視野角を示す。
【0119】
【図5A】例2に従って非偏光(A)および偏光(B)を用いた光重合により作製したコレステリックフィルムのリタデーション対視野角を示す。
【図5B】例2に従って非偏光(A)および偏光(B)を用いた光重合により作製したコレステリックフィルムのリタデーション対視野角を示す。
【図6A】例3に従って非偏光(A)および偏光(B)を用いた光重合により作製したコレステリックフィルムのリタデーション対視野角を示す。
【図6B】例3に従って非偏光(A)および偏光(B)を用いた光重合により作製したコレステリックフィルムのリタデーション対視野角を示す。
【0120】
【図7】従来技術(A、B)および本発明(C)による補償TN−LCDの模式図である。
【図8A】図8A、8Bおよび8Cは、それぞれ例4A、4Bおよび4Cによる補償TN−LCDの等コントラスト線図を示す。
【図8B】図8A、8Bおよび8Cは、それぞれ例4A、4Bおよび4Cによる補償TN−LCDの等コントラスト線図を示す。
【図8C】図8A、8Bおよび8Cは、それぞれ例4A、4Bおよび4Cによる補償TN−LCDの等コントラスト線図を示す。
【0121】
【図9】従来技術(A)および本発明(B)による補償MVA−LCDの模式図である。
【図10A】図10Aおよび10Bは、それぞれ例5Aおよび5Bによる補償MVA−LCDの等コントラスト線図を示す。
【図10B】図10Aおよび10Bは、それぞれ例5Aおよび5Bによる補償MVA−LCDの等コントラスト線図を示す。
【0122】
【図11】従来技術(A)および本発明(B)による補償OCB−LCDの模式図である。
【図12A】図12Aおよび12Bは、それぞれ例6Aおよび6Bによる補償OCB−LCDの等コントラスト線図を示す。
【図12B】図12Aおよび12Bは、それぞれ例6Aおよび6Bによる補償OCB−LCDの等コントラスト線図を示す。
Claims (19)
- コレステリック構造および楕円状の屈折率楕円体を有する変形螺旋を有し、380nm未満の波長を有する光を反射することを特徴とする二軸性フィルムの製造方法であって、少なくとも1種の二色性光重合開始剤を含むキラルな重合可能な液晶材料を光重合する、前記方法。
- キラルな重合可能な液晶材料が、少なくとも1種の二色性光重合開始剤および、少なくも1種のアキラルな重合可能な化合物および、少なくとも1種のキラルな、重合可能な化合物または重合可能でない化合物を含む、請求項1に記載の方法。
- 二軸性フィルムがnx≠ny≠nzおよびnx、ny>nzであって、ここでnxおよびnyはフィルム面内で直交する2方向の主屈折率であり、nzはフィルム面に垂直方向の主屈折率である、請求項1に記載の方法。
- 二軸性フィルムが波長が380nm以上の光に対して実質的に透明である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 二軸性フィルムが架橋コレステリックポリマーを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- キラルな重合可能な液晶材料の層を基板上に設けること、液晶相においてホモジニアスに配向している該重合可能な材料を直線偏光にさらすことにより光重合すること、および任意に重合された材料を該基板から取り除くことを含む、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- キラルな重合可能な液晶材料が、
a)少なくとも1個の重合可能な基を有する、少なくとも1種の重合可能なメソゲン性化合物、
b)少なくとも1種のキラル化合物、および
c)少なくとも1種の二色性光重合開始剤
を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。 - キラルな重合可能な液晶材料が、
d)1個、2個または3個以上の重合可能な基を有する1種または2種以上の非メソゲン性化合物、
e)1種または2種以上の非二色性光重合開始剤、
f)光重合の開始のために用いる波長において最大吸収を示す、1種または2種以上の染料、
g)1種または2種以上の連鎖移動剤、
h)1種または2種以上の界面活性化合物、
の1つまたは2つ以上をさらに含む、請求項7に記載の方法。 - キラルな重合可能な液晶材料が、少なくとも1種の一反応性でありメソゲン性であるキラルな重合可能な化合物および、少なくとも1種の一、二または多反応性でありメソゲン性であるアキラルな重合可能な化合物を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- キラルな重合可能な液晶材料が、少なくとも1種の二または多反応性でありメソゲン性であるキラルな重合可能な化合物および、少なくとも1種の一、二または多反応性でありメソゲン性であるアキラルな重合可能な化合物を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- キラルな重合可能な液晶材料が、少なくとも1種の非反応性キラル化合物および、少なくとも1種の一、二または多反応性でありメソゲン性であるアキラルな重合可能な化合物を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の方法により製造された二軸性フィルム。
- 請求項1〜11のいずれかに規定されたキラルな重合可能な液晶材料。
- 請求項12に記載の二軸性フィルムの、光学デバイスにおける、リタデーションフィルムまたは補償フィルムとしての使用。
- 請求項12に記載の二軸性フィルムを少なくとも1個含む、補償板。
- スプレイ構造または傾斜構造を有する少なくとも1個のリタデーションフィルムをさらに含む、請求項15に記載の補償板。
- 請求項12に記載の二軸性フィルムを少なくとも1個または、請求項15もしくは16に記載の補償板を含む、液晶ディスプレイ。
- 以下の要素を含む液晶ディスプレイであって;
−互いに表面が向い合った2個の透明基板、前記透明基板の少なくとも1個の内側に設けられ、配向層に重ねあわされた電極層、および前記2個の透明基板の間に存在する液晶媒体、から形成される液晶セル、
−前記透明基板の外側に配置された1個の偏光板、または前記基板を間に挟む1対の偏光板、および
−前記液晶セルと前記偏光板のうち少なくとも1個との間に設けられている、請求項12に記載の少なくとも1個の二軸性フィルムまたは請求項15または16に記載の補償板、
上記要素は、分離、積み重ね、互いの上への搭載、またはこれらの組立て方法のいずれかの組合せにおける、接着層による連結が可能な、前記液晶ディスプレイ。 - TN(ねじれネマチック)モード、OCB(光学的補償曲げ)モード、パイ・セルモード、VA(垂直配向)モードまたはMVA(マルチドメイン垂直配向)モードのディスプレイであることを特徴とする、請求項17または18に記載の液晶ディスプレイ。
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