JP2006220682A - 光学補償シートおよびその製造方法、偏光板、液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明支持体上に配向層と光学異方性層をこの順に有する光学補償シートであって、前記光学異方性層は、前記透明支持体を搬送しながら、該透明支持体上に設けられた配向層上に、少なくとも一種の液晶性化合物を含む光学異方性層形成用溶液を塗布及び乾燥した後に、該搬送の方向と直交する方向に偏光面を有する偏光紫外線を照射して形成する。また前記光学補償シートと偏光膜とを有する偏光板、および前記光学補償シート又は偏光板を有する液晶表示装置を実現。
【選択図】なし
Description
[1] 透明支持体上に配向層と光学異方性層をこの順に有する光学補償シートであって、
前記光学異方性層は、前記透明支持体を搬送しながら、該透明支持体上に設けられた配向層上に、少なくとも一種の液晶性化合物を含む光学異方性層形成用溶液を塗布及び乾燥した後に、該搬送の方向と直交する方向に偏光面を有する偏光紫外線を照射して形成されたものであることを特徴とする光学補償シート。
[2] 前記配向層は、前記透明支持体上に、配向層形成用溶液を塗布及び乾燥して形成されたものである[1]に記載の光学補償シート。
[3] 前記配向層形成用溶液が、側鎖に反応性基を有する高分子、又は反応性基を有するモノマーもしくはオリゴマーを含有する[2]に記載の光学補償シート。
[4] 前記配向層形成用溶液が、側鎖に反応性基を有する変性ポリビニルアルコールを含有する[3]に記載の光学補償シート。
[5] 前記液晶性化合物は、少なくとも一つの反応性基を有し、該反応性基は、前記配向層の反応性基と反応し得る[3]又は[4]に記載の光学補償シート。
[6] 前記透明支持体がセルロース系又はシクロオレフィン系ポリマーである[1]〜[5]のいずれかに記載の光学補償シート。
[7] 前記透明支持体の正面レターデーション(Re)が−30〜20nmの範囲である[1]〜[6]のいずれかに記載の光学補償シート。
[8] 前記透明支持体の面内遅相軸が、前記搬送の方向と直交する方向にある[1]〜[7]のいずれかに記載の光学補償シート。
[9] 前記液晶性化合物が、少なくとも一つのエチレン性不飽和基を有する棒状液晶性化合物である[1]〜[8]のいずれかに記載の光学補償シート。
[10] 前記光学異方性層が、偏光紫外線照射前にコレステリック相を呈する[1]〜[9]のいずれかに記載の光学補償シート。
[11] 前記光学異方性層の正面レターデーション(Re)が0でなく、面内の遅相軸を傾斜軸(回転軸)として層平面の法線方向に対して+40°傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて測定したレターデーション値、及び面内の遅相軸を傾斜軸(回転軸)として層平面の法線方向に対して−40°傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて測定したレターデーション値が実質的に等しい[1]〜[10]のいずれかに記載の光学補償シート。
[12] [1]〜[11]のいずれかに記載の光学補償シートと、偏光膜とを有する偏光板。
[13] [1]〜[11]のいずれかに記載の光学補償シート又は[12]に記載の偏光板を有する液晶表示装置。
[14] 表示モードがVAモードである[13]に記載の液晶表示装置。
[15] 透明支持体上に配向層形成用溶液を塗布及び乾燥して配向層を形成する工程と、
前記透明支持体を搬送しながら、該透明支持体上に設けられた配向層上に、少なくとも一種の液晶性化合物を含む光学異方性層形成用溶液を塗布及び乾燥して光学異方性層を形成する工程と、
前記光学異方性層に、該搬送の方向と直交する方向に偏光面を有する偏光紫外線を照射する工程とを含む光学補償シートの製造方法。
図1は本発明の光学補償シートの一例の概略断面図である。本発明の光学補償シートは、透明支持体11上に光学異方性層12を有する。透明支持体11と光学異方性層12との間には、光学異方性層12中の液晶性分子の配向を制御するための配向層13が配置されている。光学異方性層12は、少なくとも一種の液晶性化合物を含む光学異方性層形成用塗布液を、連続搬送工程を用いて配向層13上に塗布及び乾燥させた後、連続搬送工程における搬送方向と直交する方向(TD方向)に偏光面を有する偏光紫外線を照射して形成された層である。配向層13は、側鎖に反応性基を有する高分子、又は反応性基を有するモノマーもしくはオリゴマーから形成することができる。特に、配向層の反応性基が、光学異方性層に使用する液晶性化合物が有する反応性基と反応し得るものであれば、光学異方性層と配向層との密着性が高く、水洗などの洗浄処理や、けん化処理等の化学処理時にも剥離等が生じ難く、取り扱い性が良好である。さらに、光学異方性層12の光学特性は、正面レターデーション(Re)が0でなく、面内の遅相軸を傾斜軸(回転軸)として層平面の法線方向に対して+40°傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて測定したレターデーション値、及び面内の遅相軸を傾斜軸(回転軸)として層平面の法線方向に対して−40°傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて測定したレターデーション値が実質的に等しく調整されているので、液晶セル、特にVAモードの液晶セルを正確に補償し得る。
図2(a)〜(d)は本発明の光学補償シートを有する偏光板の概略断面図である。偏光板は、一般的には、ポリビニルアルコールフィルムからなる偏光膜をヨウ素にて染色し、延伸を行うことによって偏光膜21を得、その両面に保護フィルム22及び23を積層して作製することができる。本発明の光学補償シートは、光学異方性層を支持するポリマーフィルム等からなる支持体を有するので、この支持体を保護フィルム22及び23の少なくとも一方にそのまま用いることができる。この際、光学異方性層12は偏光層21側に(即ち、光学異方性層12が支持体11より偏光層21により近くに)配置されていても、偏光層21と反対側に(即ち、光学異方性層12が支持体11より偏光層21により遠くに)配置されていてもよいが、図2(a)に示した様に、光学異方性層12は、偏光層21と反対側にあることが好ましい。また、図2(b)のように偏光層21の一方の保護フィルム22の外側に粘着剤等を介して貼合することも可能である。
図3は、本発明の液晶表示装置の一例である。液晶表示装置は、上下の電極基板間にネマチック液晶を挟持してなる液晶セル35、及び液晶セルの両側に配置された一対の偏光板36及び37を有しており、偏光板の少なくとも一方には図2に示した本発明の偏光板を用いている。本発明の偏光板を用いる際には、光学異方性層が偏光層と液晶セルの電極基板の間になるように配置することができる。ネマチック液晶分子は、電極基板上に施された配向層及びその表面のラビング処理あるいはリブ等の構造物を設けることによって、所定の配向状態になるように制御されている。
本発明の光学補償シートは、透明支持体、配向層及び光学異方性層を有し、前記光学異方性層が、液晶表示装置のコントラスト視野角を拡大し、液晶表示装置の画像着色を解消するために寄与する。本発明の光学補償シートは、前記光学異方性層の支持体が偏光板の保護フィルムを兼ねることによって、又は前記光学異方性層が偏光板の保護フィルムを兼ねることによって、液晶表示装置の構成部材を減少させることができる。すなわち、かかる態様にすることにより、液晶表示装置の薄型化にも寄与する。以下、本態様について、作製に用いられる材料、作製方法等について、詳細に説明するが、本発明はこの態様に限定されるものではない。また、他の態様についても、以下の記載及び従来公知の方法を参考にして作製できる。但し、本発明は以下に説明する態様に限定されるものではない。
本発明では、光学異方性層は、液晶セルを光学補償するために寄与する。光学異方性層単独で充分な光学補償能を有する態様はもちろん、他の層(例えば支持体)との組み合わせで光学補償に必要とされる光学特性を満足する態様であってもよい。前記光学異方性層は、例えば連続搬送工程を用いて透明支持体を搬送しながら、少なくとも一種の液晶性化合物を含有する塗布液を、透明支持体上に設けられた配向層上に塗布及び乾燥した後に、前記搬送の方向と直交する方向(以下、「TD方向」ともいう)に偏光面を有する偏光紫外線を照射することにより形成される。一般的に、液晶性化合物はその形状から、棒状タイプと円盤状タイプに分類できる。さらにそれぞれ低分子と高分子タイプがある。高分子とは一般に重合度が100以上のものを指す(高分子物理・相転移ダイナミクス,土井 正男 著,2頁,岩波書店,1992)。本発明では、いずれの液晶性化合物を用いることもできるが、比較的偏光度依存性が小さく、TD方向に偏光面を有する偏光紫外線の照射により、面内レターデーションを効率的に発生することができるという観点から、棒状液晶性化合物を用いることが好ましい。2種以上の棒状液晶性化合物、2種以上の円盤状液晶性化合物、又は棒状液晶性化合物と円盤状液晶性化合物との混合物を用いてもよい。温度変化や湿度変化を小さくできることから、反応性基を有する棒状液晶性化合物または円盤状液晶性化合物を用いて形成することがより好ましく、混合物の場合少なくとも1つは1液晶分子中の反応性基が2以上あることがさらに好ましい。液晶性化合物は二種類以上の混合物でもよく、その場合少なくとも1つが2以上の反応性基を有していることが好ましい。前記光学異方性層の厚さは、0.1〜20μmであることが好ましく、0.5〜10μmであることがさらに好ましい。
式中、Q1及びQ2はそれぞれ独立に、反応性基であり、L1、L2、L3及びL4はそれぞれ独立に、単結合又は二価の連結基を表すが、L3及びL4の少なくとも一方は、−O−CO−O−であることが好ましい。A1及びA2はそれぞれ独立に、炭素原子数2〜20のスペーサー基を表す。Mはメソゲン基を表す。
一般式(II):−(−W1−L5)n−W2−
式中、W1及びW2は各々独立して、二価の環状脂肪族基、二価の芳香族基又は二価のヘテロ環基を表し、L5は単結合又は連結基を表し、連結基の具体例としては、前記式(I)中、L1〜L4で表される基の具体例、−CH2−O−、及びO−CH2−が挙げられる。nは1、2又は3を表す。
配向させた液晶性化合物は、配向状態を維持して固定することが好ましい。固定化は、液晶性化合物に導入した反応性基の重合反応により実施することが好ましい。重合反応には、熱重合開始剤を用いる熱重合反応と光重合開始剤を用いる光重合反応とが含まれるが、光重合反応がより好ましい。光重合開始剤の例には、α−カルボニル化合物(米国特許2367661号、同2367670号の各明細書記載)、アシロインエーテル(米国特許2448828号明細書記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米国特許2722512号明細書記載)、多核キノン化合物(米国特許3046127号、同2951758号の各明細書記載)、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許3549367号明細書記載)、アクリジンおよびフェナジン化合物(特開昭60−105667号公報、米国特許4239850号明細書記載)およびオキサジアゾール化合物(米国特許4212970号明細書記載)が含まれる。
本発明では、例えば連続搬送工程を用いて透明支持体を搬送しながら、上記光学異方性層形成用塗布液を配向層上に塗布及び乾燥した後、前記搬送の方向と直交する方向(TD方向)に偏光面を有する偏光紫外線の照射を行う。この偏光紫外線照射による光配向によって、光学異方性層の面内の遅相軸をTD方向にすることができ、面内のレターデーションを発生させることができる。この偏光紫外線照射は、上記配向固定化における光重合プロセスと同時に行ってもよいし、先に偏光照射を行ってから非偏光照射でさらに固定化を行ってもよいし、非偏光照射で先に固定化してから偏光照射によって光配向を行ってもよい。大きなレターデーションを得るためには偏光照射のみ、または先に偏光照射することが好ましい。偏光照射は、酸素濃度3%以下、より好ましくは0.5%以下、の不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。偏光紫外線としては、365±10nmにピークを持つ偏光紫外線を使用することが好ましく、365±5nmにピークを持つ偏光紫外線を使用することがさらに好ましい。照射エネルギーは、20mJ/cm2〜10J/cm2であることが好ましく、100〜800mJ/cm2であることがさらに好ましい。照度は20〜1000mW/cm2であることが好ましく、50〜500mW/cm2であることがより好ましく、100〜350mW/cm2であることがさらに好ましい。偏光紫外線照射によって硬化する液晶性化合物の種類については特に制限はないが、反応性基としてエチレン性不飽和基を有する液晶性化合物(より好ましくは棒状液晶性化合物)が好ましい。
なお、偏光照射による光配向によって発生した面内のレターデーションを示す光学異方性層は、特に、VAモードの液晶表示装置を光学補償するために好適に用いることができる。
具体的には、偏光紫外線照射装置内の光線進路制御の最適化並びに照射装置全体の配置の最適化を行うことにより、TD方向に偏光面を有する紫外線の照射を行うことができる。また、TD方向照射に適した偏光素子とは、例えば吸収型または反射型の偏光素子のように、ブリュースター角による偏光素子よりも入射角依存性の小さい偏光素子を指す。入射角の小さい偏光素子の具体例としては、吸収型偏光素子では従来より知られている二色性化合物であるヨウ素錯体や二色性色素(例えば、「特殊機能性色素−技術と市場−」(池森忠三郎、住谷光圀編著、48〜70頁、(株)シーエムシー、1986年)に記載)のうち比較的可視域の短波側に二色性を有するものを用い、保護フィルムとして紫外線吸収剤を含まないトリアセチルセルロースフィルムを用いたもの(例:型番:LL−81−18−810、(株)サンリッツ製)や、反射型偏光素子ではアルミニウムのストライプリブを基板上に形成したワイヤグリッド偏光板(例:Proflux、MOXTEK,Inc.製)が挙げられる。これら偏光素子によりいずれも本発明の光学補償シートに好適なTD方向の偏光を得ることができる。但し、強い紫外線によって発生する熱でフィルムが劣化するおそれがあるため、エアや水等による冷却、赤外線や深紫外線のカット等を用いることが好ましい。また、これら偏光素子とブリュースター角による偏光素子とを併用することによって高い偏光度と熱劣化防止を両立することもできる。
本発明では、前記光学異方性層形成用溶液中に、下記一般式(1)〜(3)で表される化合物(水平配向剤)の少なくとも一種を含有させることで、液晶性化合物の分子を実質的に水平配向させることができる。尚、本発明で「水平配向」とは、棒状液晶の場合、分子長軸と透明支持体の水平面が平行であることをいい、円盤状液晶の場合、円盤状液晶性化合物のコアの円盤面と透明支持体の水平面が平行であることをいうが、厳密に平行であることを要求するものではなく、本明細書では、水平面とのなす傾斜角が10度未満の配向を意味するものとする。傾斜角は0〜5度であることが好ましく、0〜3度であることがより好ましく、0〜2度であることがさらに好ましく、0〜1度であることが最も好ましい。
以下、下記一般式(1)〜(3)について、順に説明する。
本発明の光学補償シートは、透明支持体と光学異方性層との間に、配向層を有する。配向層は、透明支持体上又は該透明支持体に塗設された下塗層上に、配向層形成用溶液を塗布及び乾燥して形成することができる。配向層は、その上に設けられる光学異方性層に含まれる液晶性化合物の配向方向を規定するために用いられる。配向層は、光学異方性層に配向性を付与できるものであれば、どのような層でも良い。配向層の好ましい例としては、有機化合物(好ましくはポリマー)のラビング処理された層、無機化合物の斜方蒸着層、及びマイクログルーブを有する層、さらにω−トリコサン酸、ジオクタデシルメチルアンモニウムクロライド及びステアリル酸メチル等のラングミュア・ブロジェット法(LB膜)により形成される累積膜、または電場もしくは磁場の付与により誘電体を配向させた層を挙げることができる。
本発明では、透明支持体としては、光透過率が80%以上であるポリマーフィルムを用いることが好ましい。透明支持体の厚みは10〜500μmが好ましく、20〜200μmがより好ましく、35〜110μmが最も好ましい。
本発明の偏光板は、前述の本発明の光学補償シートと偏光膜とを有する。偏光板は、偏光膜と該偏光膜を挟持する一対の保護フィルムとからなるものである。偏光膜としては、ヨウ素系偏光膜、二色性染料を用いる染料系偏光膜やポリエン系偏光膜が挙げられる。ヨウ素系偏光膜及び染料系偏光膜は、一般にポリビニルアルコール系フィルムを用いて製造する。保護フィルムの種類は特に限定されず、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースプロピオネート等のセルロースエステル類、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエステル等を用いることができる。透明保護フィルムは、通常、ロール形態で供給され、長尺の偏光膜に対して、長手(MD)方向が一致するようにして連続して貼り合わされることが好ましい。ここで、保護フィルムの配向軸(遅相軸)はいずれの方向であってもよい。また、保護フィルムの遅相軸(配向軸)と偏光膜の吸収軸(延伸軸)の角度も特に限定はなく、偏光板の目的に応じて適宜設定できる。
本発明の液晶表示装置は、前述の本発明の光学補償シート又は偏光板を有する液晶表示装置である。本発明の液晶表示装置の表示モードは特に限定されないが、VAモードであることが好ましい。なお、本発明の液晶表示装置は、上記表示モードだけでなくSTNモード、TNモード、OCBモードに適用した態様も有効である。
本発明において、液晶セルはVertically Alignedモード(VAモード)であることが好ましい。VAモードの液晶セルは、対向面がラビング処理された上下基板の間に誘電異方性が負の液晶性分子を封入してなる。例えば、Δn=0.0813、及びΔε=−4.6程度の液晶分子を用い、液晶分子の配向方向を示すダイレクタ、いわゆるチルト角が約89°の液晶セルを作製することができる。この時、液晶層の厚さdは3.5μm程度にすることができる。液晶層の厚さd(nm)と、屈折率異方性Δnとの積Δn・dの大きさにより白表示時の明るさが変化する。最大の明るさを得るためには、液晶層の厚さdは2〜5μm(2000〜5000nm)の範囲であることが好ましく、Δnは、0.060〜0.085の範囲である。
市販のセルロースアセテートフィルムであるフジタックTD80UF(富士写真フイルム(株)製、Re=3nm、Rth=50nm)を透明支持体S−1として用いた。支持体の面内遅相軸はMD方向であった。
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。
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セルロースアセテート溶液組成(質量%) 内層 外層
───────────────────────────────────
酢化度60.9%のセルロースアセテート 20.89 19.78
トリフェニルホスフェート(可塑剤) 1.63 1.54
ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤) 0.815 0.770
メチレンクロライド(第1溶媒) 61.22 62.12
メタノール(第2溶媒) 14.83 15.03
1−ブタノール(第3溶媒) 0.313 0.320
シリカ(粒径20nm) 0.00 0.160
レターデーション上昇剤S−2−1 0.302 0.280
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市販のセルロースアセテートフィルムであるフジタックTD80UF(富士写真フイルム(株)製)を、テンター延伸機を用いて170℃において横延伸して透明支持体S−3(Re=10nm、Rth=60nm)として用いた。支持体の面内遅相軸はTD方向であった。
ゼオノアZF−14(日本ゼオン(株)製、膜厚100μm)を二軸延伸したものを透明支持体S−4(Re=10nm、Rth=80nm)として用いた。支持体の面内遅相軸はTD方向であった。
下記の組成物を調製し、孔径30μmのポリプロピレン製フィルタでろ過して、配向層用塗布液AL−1として用いた。変性ポリビニルアルコールは特開平9−152509号公報記載のものを用いた。
───────────────────────────────────
配向層用塗布液組成(質量%)
───────────────────────────────────
変性ポリビニルアルコールAL−1−1 4.01
水 72.89
メタノール 22.83
グルタルアルデヒド(架橋剤) 0.20
クエン酸 0.008
クエン酸モノエチルエステル 0.029
クエン酸ジエチルエステル 0.027
クエン酸トリエチルエステル 0.006
───────────────────────────────────
下記の組成物を調製後、孔径0.2μmのポリプロピレン製フィルタでろ過して、光学異方性層用塗布液LC−1として用いた。LC−1−1はEP1388538A1,page 21に記載の方法により合成した。
──────────────────────────────────―──
光学異方性層用塗布液組成(質量%)
─────────────────────────────────────
棒状液晶(Paliocolor LC242,BASFジャパン) 26.66
カイラル剤(Paliocolor LC756,BASFジャパン) 3.10
光重合開始剤(LC−1−1) 1.24
メチルエチルケトン 69.00
─────────────────────────────────――──
下記の組成物を調製後、孔径0.2μmのポリプロピレン製フィルタでろ過して、光学異方性層用塗布液LC−2として用いた。LC−2−1はAngew.Makromol.Chem誌、第183巻、45頁(1990年)に記載の方法に準じて合成した。LC−2−2はEP1174411 B1に記載の方法により合成した4−(6−アクリロイルオキシヘキシルオキシ)安息香酸と4−プロピルシクロヘキシルフェノール(関東化学(株)製)を縮合して合成した。LC−2−3はEP1174411 B1に記載の方法により合成した4−(6−アクリロイルオキシヘキシルオキシ)安息香酸とWO01/040154 A1に記載の方法により合成した4−ヒドロキシ−4’−(2−メチルブチル)ビフェニルを縮合して合成した。LC−2−4はEP1389199 A1に記載の方法により合成した。LC−2−5はヒドロキシプロピルアクリレート(アルドリッチ社製)をメシル化した後、4−プロピルシクロヘキシルフェノール(関東化学製)と反応させ、次に硫化水素を付加して合成した。LC−2−6は4−プロピルシクロヘキシルフェノール(関東化学製)をトリフレート化した後、フェニルボロン酸による鈴木カップリング反応でビフェニル体とした。更に、イソ酪酸クロライドと塩化アルミでビフェニルの4’位をアシル化した後、カルボニルのα位の炭素を臭素によってブロム化、次いでアルカリにより水酸基とすることで合成した。
──────────────────────────────────―
光学異方性層用塗布液組成(質量%)
──────────────────────────────────―
棒状液晶(LC−2−1) 6.67
棒状液晶(LC−2−2) 2.60
カイラル剤(LC−2−3) 21.07
カイラル剤(LC−2−4) 1.67
連鎖移動剤(LC−2−5) 0.67
光重合開始剤(LC−2−6) 0.67
メチルエチルケトン 66.65
──────────────────────────────────―
UV光源として350〜400nmに強い発光スペクトルを有するD−Bulbを搭載したマイクロウェーブ発光方式の紫外線照射装置(Light Hammer 10、240W/cm、Fusion UV Systems社製)を用い、照射面から3cm離れた位置に、ワイヤグリッド偏光フィルタ(ProFlux PPL02(高透過率タイプ)、Moxtek社製)を設置して偏光UV照射装置を作製した。この装置の最大照度は400mW/cm2であった。
セルロースエステルフィルムを温度60℃の誘電式加熱ロールを通過させ、フィルム表面温度を40℃に昇温した後に、下記に示す組成のアルカリ溶液を、バーコーターを用いて14cc/m2で塗布した。そして、110℃に加熱したスチーム式遠赤外線ヒーター((株)ノリタケカンパニー製)の下に10秒滞留させた後に、同じバーコーターを用いて純水を3cc/m2塗布した。この時のフィルム温度は40℃であった。次いで、ファウンテンコーターによる水洗とエアナイフによる水切りを3回繰り返した後、70℃の乾燥ゾーンに2秒滞留させて乾燥した。
アルカリ溶液組成(質量%)
──────────────────────────────────―
水酸化カリウム 4.7
水 14.7
イソプロパノール 64.8
プロピレングリコール 14.8
界面活性剤(SF−1) 1.0
───────────────────────────────────
透明支持体S−1の片面を前述の片面けん化処理法を使ってけん化処理した後、その上に配向層用塗布液AL−1を#14のワイヤーバーコーターで塗布し、60℃の温風で60秒、さらに90℃の温風で150秒乾燥して厚さ1.0μmの配向層を形成した。続いて、連続搬送工程を用いて、形成した配向層を透明支持体のMD方向に対してラビング処理した後、その上に、光学異方性層用塗布液LC−1を#8のワイヤーバーコーターで塗布し、膜面温度が100℃2分間加熱乾燥熟成して均一な液晶相を有する光学異方性層を形成した。さらに熟成後直ちに光学異方性層に対して、酸素濃度0.3%以下の窒素雰囲気下において、POLUV−1を用いて、連続搬送工程における搬送方向と直交する方向(TD方向)に偏光面を有する偏光UVを照射(照度200mW/cm2、照射量200mJ/cm2)し、TD方向に遅相軸を有するように光学異方性層を固定化し、実施例1の光学補償シートを作製した。光学異方性層は固定化後、昇温しても液晶相を示さなかった。光学異方性層の厚みは3.4μmであった。
透明支持体S−2の片面を前述の片面けん化処理法を使ってけん化処理した後、その上に配向層用塗布液AL−1を#14のワイヤーバーコーターで塗布し、60℃の温風で60秒、さらに90℃の温風で150秒乾燥して厚さ1.0μmの配向層を形成した。続いて、連続搬送工程を用いて、形成した配向層を透明支持体のMD方向に対してラビング処理した後、その上に、光学異方性層用塗布液LC−2を#3のワイヤーバーコーターで塗布し、膜面温度が57℃1分間加熱乾燥熟成して均一な液晶相を有する光学異方性層を形成した。さらに熟成後直ちに光学異方性層に対して、酸素濃度0.3%以下の窒素雰囲気下において、POLUV−1を用いて、TD方向に偏光面を有する偏光UVを照射(照度200mW/cm2、照射量200mJ/cm2)し、TD方向に遅相軸を有するように光学異方性層を固定化し、実施例2の光学補償シートを作製した。光学異方性層は固定化後、昇温しても液晶相を示さなかった。光学異方性層の厚みは1.3μmであった。
透明支持体S−3の片面を前述の片面けん化処理法を使ってけん化処理した後、その上に配向層用塗布液AL−1を#14のワイヤーバーコーターで塗布し、60℃の温風で60秒、さらに90℃の温風で150秒乾燥して厚さ1.0μmの配向層を形成した。続いて、連続搬送工程を用いて、形成した配向層を透明支持体のMD方向に対してラビング処理した後、その上に、光学異方性層用塗布液LC−1を#8のワイヤーバーコーターで塗布し、膜面温度が100℃2分間加熱乾燥熟成して均一な液晶相を有する光学異方性層を形成した。さらに熟成後直ちに光学異方性層に対して、酸素濃度0.3%以下の窒素雰囲気下において、POLUV−1を用いて、TD方向に偏光面を有する偏光UVを照射(照度200mW/cm2、照射量200mJ/cm2)し、TD方向に遅相軸を有するように光学異方性層を固定化し、実施例3の光学補償シートを作製した。光学異方性層は固定化後、昇温しても液晶相を示さなかった。光学異方性層の厚みは3.4μmであった。
透明支持体S−4の片面をグロー放電処理し、その上に配向層用塗布液AL−1を#14のワイヤーバーコーターで塗布し、60℃の温風で60秒、さらに90℃の温風で150秒乾燥して厚さ1.0μmの配向層を形成した。続いて、連続搬送工程を用いて、形成した配向層を透明支持体のMD方向に対してラビング処理した後、その上に光学異方性層用塗布液LC−1を#4のワイヤーバーコーターで塗布し、膜面温度が100℃1分間加熱乾燥熟成して均一な液晶相を有する光学異方性層を形成した。さらに熟成後直ちに光学異方性層に対して、酸素濃度0.3%以下の窒素雰囲気下において、TD方向に偏光面を有する偏光UVを照射(照度200mW/cm2、照射量200mJ/cm2)し、TD方向に遅相軸を有するように光学異方性層を固定化し、実施例4の光学補償シートを作製した。光学異方性層は固定化後、昇温しても液晶相を示さなかった。光学異方性層の厚みは1.7μmであった。
透明支持体S−1の片面を前述の片面けん化処理法を使ってけん化処理した後、その上に配向層用塗布液AL−1を#14のワイヤーバーコーターで塗布し、60℃の温風で60秒、さらに90℃の温風で150秒乾燥して厚さ1.0μmの配向層を形成した。続いて、連続搬送工程を用いて、形成した配向層を透明支持体のMD方向に対して連続的にラビング処理した後、その上に光学異方性層用塗布液LC−1を#8のワイヤーバーコーターで塗布し、膜面温度が60℃1分間加熱乾燥熟成して均一な液晶相を有する光学異方性層を形成した。さらに熟成後直ちに光学異方性層に対して、連続搬送工程における搬送方向(MD方向)に偏光面を有する偏光UVを照射(照度200mW/cm2、照射量200mJ/cm2)して光学異方性層を固定化し、比較例1の光学補償シートを作製した。光学異方性層は固定化後、昇温しても液晶相を示さなかった。光学異方性層の厚みは3.4μmであった。
透明支持体S−1の片面を前述の片面けん化処理法を使ってけん化処理した後、その上に配向層用塗布液AL−1を#14のワイヤーバーコーターで塗布し、60℃の温風で60秒、さらに90℃の温風で150秒乾燥して厚さ1.0μmの配向層を形成した。続いて、連続搬送工程を用いて、形成した配向層を透明支持体のMD方向に対して連続的にラビング処理した後、その上に光学異方性層用塗布液LC−1を#8のワイヤーバーコーターで塗布し、膜面温度が60℃1分間加熱乾燥熟成して均一な液晶相を有する光学異方性層を形成した。さらに熟成後直ちに光学異方性層に対して、160W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて、照度400mW/cm2、照射量300mJ/cm2の非偏光紫外線を照射して光学異方性層を固定化し、比較例2の光学補償シートを作製した。光学異方性層は固定化後、昇温しても液晶相を示さなかった。光学異方性層の厚みは3.4μmであった。
KOBRA 21ADH(王子計測機器(株)製)により、589nmにおける正面レターデーションRe及び遅相軸を回転軸として±40度サンプルを傾斜させたときのレターデーションRe(40)、Re(−40)を測定した。光学異方層の位相差は、各角度における光学補償シート全体の位相差から各角度における支持体の位相差を差し引くことにより求めた。
実施例1〜5及び比較例1、2の光学異方層の位相差測定結果を表1に示す。
―――――――――――――――――――――――――
試料 Re Re(40) Re(−40)
―――――――――――――――――――――――――
実施例1 23.6 60.9 60.4
実施例2 12.8 52.3 52.8
実施例3 23.6 60.8 60.6
実施例4 11.8 30.8 30.2
比較例1 23.3 60.2 60.5
比較例2 0.1 37.0 37.3
―――――――――――――――――――――――――
実施例1〜4及び比較例1、2の光学補償シートそれぞれと、光学異方性層の積層体及び市販のフジタックTD80UF(富士写真フイルム(株)製、Re=3nm、Rth=50nm)を、連続搬送工程にて1.5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液に、55℃で2分間浸漬した。続いて室温の水洗浴槽中で洗浄し、30℃で0.05mol/Lの硫酸を用いて中和した。これを再度、室温の水洗浴槽中で洗浄し、さらに100℃の温風で乾燥した。この後、水洗、中和処理を行い、この二枚のけん化済フィルムを、偏光板の保護膜として偏光膜の両面にポリビニルアルコール系接着剤を用いてMD方向が揃うようにロール・トゥ・ロールで貼り付け、一体型偏光板を作製した。実施例、比較例ともロール・トゥ・ロールによる良好な生産性を有していた。
(VA−LCD液晶表示装置の作製)
市販のVA−LCD(SyncMaster 173P、サムスン電子社製)の上下側偏光板を剥がし、上側には通常の偏光板を、下側には本発明の実施例1〜4及び比較例1、2の光学補償シート付偏光板を、光学異方性層が液晶セル基板ガラス面になるように粘着剤で貼合して、実施例5〜8及び比較例3、4の液晶表示装置を作製した。作製した実施例5及び比較例3の液晶表示装置の断面概略図を、各層の光学的軸の角度関係とともにそれぞれ図4(a)、(b)に示す。図4中、41は偏光層、42は透明支持体、43は配向層、44は光学異方性層(41〜44で光学補償シートが構成される)、45は偏光板保護フィルム、46は液晶セル用ガラス基板、47は液晶セル及び48は粘着剤層である。また、偏光層41中の矢印は吸収軸の向きを、光学異方性層44やその支持体44及び保護フィルム45中の矢印は遅相軸の向きを示す。
作製した液晶表示装置の視野角特性を視野角測定装置(EZ Contrast 160D、ELDIM社製)で測定した。さらに特に斜め45度方向について目視でも評価した。実施例5及び比較例3のEZ Contrastによるコントラスト特性をそれぞれ図5(a)、(b)に、実施例5〜8及び比較例3、4の目視評価結果を表2に示す。図5より明らかに本発明の実施例は比較例よりもコントラスト視野角が優れていた。
────────────────────―――───────────―──
試料 目視評価結果
─────────────────―――──────────────―──
実施例5 白表示、黒表示いずれも色ズレが少なく、中間調の階調特性が良好
実施例6 やや視野角は広いが、白表示の色ズレが少ない
実施例7 広い視野角で、白表示の色ズレが少ない
実施例8 広い視野角で、白表示、黒表示の色ズレが少ない
比較例3 黒表示時の光漏れが非常に悪く、白表示時に斜め方向で大きな色変化
比較例4 黒表示時の光漏れが悪く、白表示時に斜め方向で大きな色変化
─────────────────―――─────────────────
12 液晶性化合物からなる光学異方性層
13 配向層
21 偏光層
22、23 保護フィルム
24 λ/4板、反射防止膜等の機能性層
31 冷陰極管
32 反射シート
33 導光板
34 輝度向上フィルム、拡散フィルム等の調光フィルム
35 液晶セル
36 下側偏光板
37 上側偏光板
41 偏光層
42 透明支持体
43 配向層
44 光学異方性層
45 偏光板保護フィルム
46 液晶セル用ガラス基板
47 液晶セル
48 粘着剤
51 一軸延伸光学補償シート
Claims (15)
- 透明支持体上に配向層と光学異方性層をこの順に有する光学補償シートであって、
前記光学異方性層は、前記透明支持体を搬送しながら、該透明支持体上に設けられた配向層上に、少なくとも一種の液晶性化合物を含む光学異方性層形成用溶液を塗布及び乾燥した後に、該搬送の方向と直交する方向に偏光面を有する偏光紫外線を照射して形成されたものであることを特徴とする光学補償シート。 - 前記配向層は、前記透明支持体上に、配向層形成用溶液を塗布及び乾燥して形成されたものである請求項1に記載の光学補償シート。
- 前記配向層形成用溶液が、側鎖に反応性基を有する高分子、又は反応性基を有するモノマーもしくはオリゴマーを含有する請求項2に記載の光学補償シート。
- 前記配向層形成用溶液が、側鎖に反応性基を有する変性ポリビニルアルコールを含有する請求項3に記載の光学補償シート。
- 前記液晶性化合物は、少なくとも一つの反応性基を有し、該反応性基は、前記配向層の反応性基と反応し得る請求項3又は4に記載の光学補償シート。
- 前記透明支持体がセルロース系又はシクロオレフィン系ポリマーである請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学補償シート。
- 前記透明支持体の正面レターデーション(Re)が−30〜20nmの範囲である請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学補償シート。
- 前記透明支持体の面内遅相軸が、前記搬送の方向と直交する方向にある請求項1〜7のいずれか1項に記載の光学補償シート。
- 前記液晶性化合物が、少なくとも一つのエチレン性不飽和基を有する棒状液晶性化合物である請求項1〜8のいずれか1項に記載の光学補償シート。
- 前記光学異方性層が、偏光紫外線照射前にコレステリック相を呈する請求項1〜9のいずれか1項に記載の光学補償シート。
- 前記光学異方性層の正面レターデーション(Re)が0でなく、面内の遅相軸を傾斜軸(回転軸)として層平面の法線方向に対して+40°傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて測定したレターデーション値、及び面内の遅相軸を傾斜軸(回転軸)として層平面の法線方向に対して−40°傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて測定したレターデーション値が実質的に等しい請求項1〜10のいずれか1項に記載の光学補償シート。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載の光学補償シートと、偏光膜とを有する偏光板。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載の光学補償シート又は請求項12に記載の偏光板を有する液晶表示装置。
- 表示モードがVAモードである請求項13に記載の液晶表示装置。
- 透明支持体上に配向層形成用溶液を塗布及び乾燥して配向層を形成する工程と、
前記透明支持体を搬送しながら、該透明支持体上に設けられた配向層上に、少なくとも一種の液晶性化合物を含む光学異方性層形成用溶液を塗布及び乾燥して光学異方性層を形成する工程と、
前記光学異方性層に、該搬送の方向と直交する方向に偏光面を有する偏光紫外線を照射する工程とを含む光学補償シートの製造方法。
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