JP2002169016A - 光学フイルム、偏光素子、偏光素子の製造方法、偏光板および液晶表示装置 - Google Patents

光学フイルム、偏光素子、偏光素子の製造方法、偏光板および液晶表示装置

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JP2002169016A
JP2002169016A JP2000365312A JP2000365312A JP2002169016A JP 2002169016 A JP2002169016 A JP 2002169016A JP 2000365312 A JP2000365312 A JP 2000365312A JP 2000365312 A JP2000365312 A JP 2000365312A JP 2002169016 A JP2002169016 A JP 2002169016A
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Japan
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hydrogen atom
substituent
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liquid crystal
polarizing element
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JP2000365312A
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English (en)
Inventor
Atsuhiro Okawa
敦裕 大川
Kentaro Shirato
健太郎 白土
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正面輝度が大きく、輝度の視野角依存性の小
さく、そして、経時で面内の輝度ムラを生じにくい液晶
ディスプレイを実現する。 【解決手段】 光学的等方性連続相の内部に光学的異方
性不連続相が分散している光学フイルムにおいて、光学
的異方性不連続相に、ベンゼン環と共役する多重結合を
有する光配向性化合物または光配向性ポリマーを添加す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的等方性連続
相の内部に光学的異方性不連続相が分散している光学フ
イルム、それを利用した偏光素子、偏光素子の製造方
法、偏光板および液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶ディスプレイは、偏光子を用
いて外光を含む光源の半分以下の光を利用して、表示を
行っている。電界制御複屈折モード、あるいはツイスト
ネマティックモードなど主要な液晶ディスプレイに用い
られている液晶のモードはすべて偏光板を用いている
(佐藤進著「液晶とその応用」産業図書刊、96〜11
5頁に記載)。液晶表示装置に用いられる偏光板として
は、一般にヨウ素系や染料系の二色性偏光素子が多く使
われている。こうした二色性偏光素子は直交する偏光成
分の一方のみを吸収し、透過させないことによってもう
一方の直交する偏光成分を透過させることによって偏光
を生成させる。ただし、光吸収によって偏光を生成する
ので、偏光度が100%に近い場合、原理的に光透過率
の上限は50%となる。従って、従来の液晶ディスプレ
イは半分以下の光しか利用できず、ディスプレイ輝度が
低くなってしまうという問題がある。そこで、光源の光
利用効率を向上できるよう、偏光変換を施す手段がいく
つか提案されている(特開昭63−121821号、特
開平5−224175号、同5−232433号の各公
報に記載)。
【0003】そのうちの一つに、高分子と液晶の複合体
を延伸したフイルムが光学的に異方性の散乱体となる性
質を利用する方法(異方性散乱体)が提案されている
(リキッドクリスタルズ、1993年、15巻、NO.
3、395〜407頁に記載)。また、WO95/17
691号、WO95/17692号、WO95/176
99号の各明細書には、一軸延伸フイルムと未延伸フイ
ルムを多重に積層して、屈折率差が延伸方向のみに存在
する事により反射率の異方性ならびに透過率異方性を有
する偏光素子、そしてこの素子と通常の二色性偏光素子
を積層してバックライト側の偏光板として用いる事によ
りバックライトの光利用効率を高める方法が提案されて
いる。この方式だと正面輝度は1.6倍に増大するが、輝
度の視野角依存性が大きく、斜めから見た場合の輝度低
下が大きいという問題がある。また、十分な偏光機能を
得る為に積層する層数を数十層以上にする必要がるため
生産性が乏しいという問題があった。
【0004】さらに、WO97/32223号、WO9
7/32224号、WO97/32225号、WO97
/32226号の各明細書、および特開平9−2741
08号、同11−174231号の各公報には、正の固
有複屈折性ポリマーと負の固有複屈折性ポリマーをブレ
ンドし一軸延伸することで異方性散乱体を作製する方法
が提案されている。この異方性散乱体方法をバックライ
トと偏光板の間に配置することによっても、明るい液晶
表示装置が得られるが、正面輝度向上は1.45倍と前述の
反射率異方性を用いた方式と比べ小さい。しかし、輝度
の視野角依存性が小さく、かつ生産性に優れた簡単な単
純な構成である点がこの方式の特徴である。しかし、両
側に保護フイルムを有し3層構成(保護フイルム/偏光
素子/保護フイルム)からなる偏光板とバックライトの
間に、さらに1枚のフイルムを挿入する配置では液晶表
示装置自身が厚くなるため光学吸収が増大したり、空気
との界面反射もあるため光線透過率が低く、本来得られ
る筈の輝度が十分得られていない。さらに、高分子媒体
を一軸延伸することで、屈折率コントロールしているた
め、バックライトの熱による弾性歪みで高分子媒体の屈
折率が変化し、面内の輝度ムラを生じるという問題のあ
ることが判明した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、正面
輝度が大きく、輝度の視野角依存性の小さく、そして、
経時で面内の輝度ムラを生じにくい液晶ディスプレイを
実現するために、光学フイルム、偏光素子、その製造方
法、偏光板および液晶表示装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、以下の光
学フイルム、偏光素子、偏光素子の製造方法、偏光板お
よび液晶表示装置により達成される。 (1)光学的等方性連続相の内部に光学的異方性不連続
相が分散している光学フイルムであって、光学的異方性
不連続相が下記式(I)で表される光配向性化合物を含
むことを特徴とする光学フイルム:
【0007】
【化13】
【0008】[式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR
5 は、それぞれ、水素原子または置換基であって、少な
くとも一つはそれらが結合しているベンゼン環と共役す
る多重結合を有する置換基であり、いずれか二つが結合
して環を形成してもよく;X1およびY1 は、それぞれ
独立に、水素原子または置換基であり;nは、1、2ま
たは3であり;そして、Z1 は、−OR6 または−NR
7 8 であって、R6 、R7 およびR8 は、それぞれ独
立に、水素原子、アルキル基またはアリール基であり、
5 とR6 あるいはR7 とR8 が結合して環を形成して
いてもよい]。 (2)光学的等方性連続相の内部に光学的異方性不連続
相が分散している光学フイルムであって、光学的異方性
不連続相が下記式(II)で表される光配向性化合物を含
むことを特徴とする光学フイルム:
【0009】
【化14】
【0010】[式中、R11、R12、R13、R14、R15
16、R17、R18、R19およびR20は、それぞれ、水素
原子または置換基であって、少なくとも一つはそれらが
結合しているベンゼン環と共役する多重結合を有する置
換基であり、R16、R17、R18、R19およびR20のいず
れか二つが結合して環を形成してもよく;X1 およびY
1 は、それぞれ独立に、水素原子または置換基であり;
そして、nは、1、2または3である]。 (3)光学的等方性連続相の内部に光学的異方性不連続
相が分散している光学フイルムであって、光学的不連続
相が上記式(I)または(II)で表される構造を繰り返
し単位に有する光配向性ポリマーを含むことを特徴とす
る光学フイルム。 (4)光学的等方性連続相の内部に光学的異方性不連続
相が分散している光学フイルムであって、光学的異方性
不連続相が下記式(III)または(IV)で表される繰り返
し単位を有する光配向性ポリマーを含むことを特徴とす
る光学フイルム:
【0011】
【化15】
【0012】[式中、R21は、水素原子またはアルキル
基であり;L1 は、−CO−、−O−、アルキレン基、
アリーレン基およびそれらの組み合わせから選ばれる二
価の連結基であり;R22、R23、R24およびR25は、そ
れぞれ、水素原子または置換基であって、L1 、R22
23、R24およびR25の少なくとも一つは、それらが結
合しているベンゼン環と共役する多重結合を有し、
22、R23、R24およびR25のいずれか二つが結合して
環を形成してもよく;X1 およびY1 は、それぞれ独立
に、水素原子または置換基であり;そして、nは、1、
2または3である]
【0013】
【化16】
【0014】[式中、R26は、水素原子またはアルキル
基であり;L2 は、−CO−、−O−、アルキレン基、
アリーレン基およびそれらの組み合わせから選ばれる二
価の連結基であり;R27、R28、R29、R30およびR31
は、それぞれ、水素原子または置換基であって、少なく
とも一つはそれらが結合しているベンゼン環と共役する
多重結合を有する置換基であり、R27、R28、R29、R
30およびR31のいずれか二つが結合して環を形成しても
よく;X1 およびY1 は、それぞれ独立に、水素原子ま
たは置換基であり;そして、nは、1、2または3であ
る]。 (5)光学的異方性不連続相が、さらに液晶性化合物を
含む(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の光学フイ
ルム。 (6)光学的異方性不連続相が、重合性基を有する液晶
性化合物の重合反応により形成されている(1)乃至
(4)のいずれか一つに記載の光学フイルム。 (7)光学的異方性不連続相が、0.01乃至10μm
の平均粒径を有する(1)乃至(4)のいずれか一つに
記載の光学フイルム。
【0015】(8)偏光面が互いに直交する二つの直線
偏光の一方を実質的に散乱し、他方を実質的に透過する
異方性散乱層を透明支持体上に有する偏光素子であっ
て、異方性散乱層が光学的等方性連続相と光学的異方性
不連続相とからなり、光学的異方性不連続相が前記式
(I)で表される光配向性化合物を含むことを特徴とす
る偏光素子。 (9)偏光面が互いに直交する二つの直線偏光の一方を
実質的に散乱し、他方を実質的に透過する異方性散乱層
を透明支持体上に有する偏光素子であって、異方性散乱
層が光学的等方性連続相と光学的異方性不連続相とから
なり、光学的異方性不連続相が前記式(II)で表される
光配向性化合物を含むことを特徴とする偏光素子。 (10)偏光面が互いに直交する二つの直線偏光の一方
を実質的に散乱し、他方を実質的に透過する異方性散乱
層を透明支持体上に有する偏光素子であって、異方性散
乱層が光学的等方性連続相と光学的異方性不連続相とか
らなり、光学的異方性不連続相が前記式(III)または
(IV)で表される繰り返し単位を有する光配向性ポリマ
ーを含むことを特徴とする偏光素子。 (11)光学的等方性連続相と光学的異方性不連続相と
の界面における屈折率の差が、直線偏光を最も強く散乱
する軸において0.05以上である(8)乃至(10)
のいずれか一つに記載の偏光素子。 (12)光学的等方性連続相と光学的異方性不連続相と
の界面における屈折率の差が、直線偏光の透過率が最大
となる軸において0.05未満である(8)乃至(1
0)のいずれか一つに記載の偏光素子。 (13)光学的等方性連続相が、複屈折0.05未満の
高分子からなる(8)乃至(10)のいずれか一つに記
載された偏光素子。
【0016】(14)光学的等方性連続相中に、前記式
(I)で表される光配向性化合物と重合性基を有する液
晶性化合物とを含む光学的異方性相を乳化または分散す
る工程;得られた乳化物または分散物を透明支持体上に
塗布する工程;直線偏光を照射して液晶性化合物を配向
させる工程;そして、紫外線を照射して液晶性化合物を
重合させる工程を、この順序で実施する偏光素子の製造
方法。 (15)光学的等方性連続相中に、前記式(II)で表さ
れる光配向性化合物と重合性基を有する液晶性化合物と
を含む光学的異方性相を乳化または分散する工程;得ら
れた乳化物または分散物を透明支持体上に塗布する工
程;直線偏光を照射して液晶性化合物を配向させる工
程;そして、紫外線を照射して液晶性化合物を重合させ
る工程を、この順序で実施する偏光素子の製造方法。 (16)光学的等方性連続相中に、下記式(III)または
(IV)で表される繰り返し単位を有する光配向性ポリマ
ーと重合性基を有する液晶性化合物とを含む光学的異方
性相を乳化または分散する工程;得られた乳化物または
分散物を透明支持体上に塗布する工程;直線偏光を照射
して液晶性化合物を配向させる工程;そして、紫外線を
照射して液晶性化合物を重合させる工程を、この順序で
実施する偏光素子の製造方法。 (17)液晶性化合物を配向させる工程に用いる直線偏
光が紫外線であって、液晶性化合物を重合させる工程に
用いる紫外線とは波長が異なる(14)乃至(16)の
いずれか一つに記載の製造方法。
【0017】(18)偏光面が互いに直交する二つの直
線偏光の一方を実質的に散乱し、他方を実質的に透過す
る光散乱型偏光素子と、偏光面が互いに直交する二つの
直線偏光の一方を実質的に透過し、他方を実質的に吸収
する光吸収型偏光素子とが積層されている偏光板であっ
て、光散乱型偏光素子が、(8)乃至(10)のいずれ
か一つに記載の偏光素子であることを特徴とする偏光
板。 (19)バックライト、偏光板、液晶セル、そして偏光
板がこの順に積層されている液晶表示装置であって、バ
ックライトと液晶セルとの間の偏光板が、偏光面が互い
に直交する二つの直線偏光の一方を実質的に散乱し、他
方を実質的に透過する光散乱型偏光素子と、偏光面が互
いに直交する二つの直線偏光の一方を実質的に透過し、
他方を実質的に吸収する光吸収型偏光素子とが積層され
ている偏光板であり、光散乱型偏光素子が、(8)乃至
(10)のいずれか一つに記載の偏光素子であることを
特徴とする液晶表示装置。
【0018】
【発明の実施の形態】[透明支持体]透明支持体は、光
透過率が80%以上を有する材料から形成することが好
ましい。透明支持体としては、ポリマーフイルムを用い
ることができる。ポリマーの例には、ポリオレフィン
(例、ポリエチレン)、ノルボルネン樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアリ
レート、ポリスルフォン、ポリエーテルスルホン、ポリ
塩化ビニル、ポリビニルアルコール、セルロースエステ
ル(例、セルロースアセテート)が含まれる。二種類以
上のポリマーの混合したフイルムを用いてもよい。市販
のポリマー(例、ゼオネックス、ゼオノア、日本ゼオン
(株)製;ARTON、日本合成ゴム(株)製;フジタ
ック(富士写真フイルム(株)製)を使用することもで
きる。この中でもフジタック(富士写真フイルム(株)
製)、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリカーボネート、ゼオノア(日本ゼオン
(株)製)が特に好ましい。
【0019】透明支持体は、偏光板の保護フイルムとし
ての性能をもつことが好ましい。偏光板製造での工程適
性に必要な透湿性の観点から、セルロールアセテートフ
イルムが好ましい。また、偏光板としての耐久性の観点
からは、セルロースアセテートの酢化度は、55乃至6
1.5%が好ましく、59乃至61%がさらに好まし
い。透明支持体と、異方性散乱層の高分子媒体との接着
強度を増大させるために下塗り層、もしくは表面処理を
施すことが好ましい。好ましい下塗り層用素材として
は、ゼラチン、スチレン−ブタジエンラバー、ポリビニ
ルアルコール等が挙げられる。また、好ましい表面処理
としては、火炎処理、コロナ処理、グロー処理、鹸化処
理等が挙げられる。
【0020】[異方性散乱層]異方性散乱層は、光学的
等方性連続相の内部に光学的異方性不連続相(分散相)
が分散している。異方性散乱層は、直交する直線偏光の
一方を散乱し、他方を実質的に透過する光学特性を有す
る。光学的異方性不連続相は、液晶が一軸配向した状態
から誘導されることが好ましい。
【0021】光学的等方性連続相に用いる光学的等方性
化合物とは、偏光選択層中において光学的に等方性であ
る。光学的等方性とは、具体的には、複屈折が0.05
未満であることが好ましい。光学的異方性化合物も、偏
光選択層中において等方性であれば光学的等方性化合物
として用いることができる。高分子化合物または熱また
は電離放射線照射により重合するモノマーは、層を形成
するバインダとしても用いることができるため特に好ま
しい。光学的等方性化合物は偏光選択層のうち5乃至8
0重量%、好ましくは10乃至50重量%含まれる。
【0022】高分子化合物としては水溶性でも有機溶剤
可溶性でも構わない。水溶性高分子化合物の例として
は、ゼラチン、アガロース、セルロース、ポリビニルア
ルコールとそれらの誘導体、あるいはポリアクリル酸、
ポリガラクツロン酸、ポリアルギン酸とそれらの塩が挙
げられる。有機溶剤可溶性高分子化合物の例には、セル
ロースエステル(例、トリアセチルセルロース、ジアセ
チルセルロース、プロピオニルセルロース、ブチリルセ
ルロース、アセチルプロピオニルセルロース、ニトロセ
ルロース)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエス
テル(例、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン−1,2−ジフェノキ
シエタン−4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチレ
ンテレフタレート)、ポリスチレン(例、シンジオタク
チックポリスチレン)、ポリオレフィン(例、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン)、ポリス
ルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリ
エーテルイミド、ポリメチルメタクリレートおよびポリ
エーテルケトンが含まれる。
【0023】熱または電離放射線照射により重合するモ
ノマーの例としては、エチレン性不飽和重合性基、イソ
シアナート基、エポキシ基、アジリジン基、オキサゾリ
ン基、アルデヒド基、カルボニル基、ヒドラジン基、カ
ルボキシル基、メチロール基および活性メチレン基の
他、ビニルスルホン酸、酸無水物、シアノアクリレート
誘導体、メラミン、エーテル化メチロール、エステルお
よびウレタン、テトラメトキシシランのような金属アル
コキシド等を含む化合物が挙げられる。中でも光により
容易に重合させられることからエチレン性不飽和重合性
基を含む化合物が好ましく、重合後、熱による影響を小
さくする点で2以上のエチレン性不飽和重合性基を含む
化合物が特に好ましい。
【0024】2以上のエチレン性不飽和重合性基を含む
化合物の例としては、多価アルコールと(メタ)アクリ
ル酸とのエステル(例、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、1,4−ジクロヘキサンジアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,2,
3−シクロヘキサンテトラメタクリレート、ポリウレタ
ンポリアクリレート、ポリエステルポリアクリレー
ト)、ビニルベンゼンおよびその誘導体(例、1,4−
ジビニルベンゼン、4−ビニル安息香酸−2−アクリロ
イルエチルエステル、1,4−ジビニルシクロヘキサノ
ン)、ビニルスルホン(例、ジビニルスルホン)、アク
リルアミド(例、メチレンビスアクリルアミド)および
メタクリルアミドが挙げられる。また、異方性散乱層の
厚さは、0.5乃至500μmが好ましく、1乃至100μ
mがさらに好ましい。
【0025】光学的異方性不連続相は、マトリクスの高
分子フイルムの材料と相違する材料により形成される。
その大きさは、優れた光散乱性を得る観点から、各領域
をほぼ同面積の円で近似した近似円形の平均径で0.0
1〜10μmの範囲にあることが好ましく、0.05〜
5μmの範囲にあることがより好ましい。散乱の観点か
ら、マトリックスに対する微小領域の表面積は大きい方
が好ましい。更に、マトリクスと微小領域の界面に屈折
率異方性を有すればよく、微小領域内では屈折率異方性
材料が界面に局在化するように制御することが好まし
い。また、微小領域の粒径による散乱の波長依存性を考
慮すると、層中の厚み方向で最適に散乱されるような分
布となるように制御することが好ましい。
【0026】微小領域に含まれる屈折率異方性材料とし
ては、直線偏光の一方に対する屈折率n1が該高分子フ
イルムの屈折率とほぼ同じで、該直線偏光の他方に対す
る屈折率n2において高分子フイルムの屈折率と異なる
材料を用いる。屈折率n1と屈折率n2との差が、大き
な材料が好ましい。具体的には、液晶およびその類似体
(π共役が3分子以上結合した化合物)が好ましく用い
られる。なお、散乱性、偏光度の面から高分子フイルム
と微小領域の該屈折率n2の差が0.05以上であるこ
とが好ましく、更に好ましくは0.1以上である。
【0027】液晶としては、微小領域の上記特性を満た
す常光屈折率と異常光屈折率の差の大きな液晶を用いる
ことが好ましい。室温でネマチック相もしくはスメクテ
ィック相を示す低分子液晶、例えば、シアノビフェニル
系液晶、シアノフェニルシクロヘキサン系液晶、シアノ
フェニルエステル系液晶、安息香酸フェニルエステル系
液晶、フェニルピリミジン系液晶、もしくはそれらの混
合物を用いることができる。また、室温でネマチック相
もしくはスメクティック相を示す高分子液晶を用いても
よい。
【0028】液晶性化合物としては、棒状の液晶性化合
物を好ましく使用することができる。棒状液晶性化合物
およびその組成物については、季刊化学総説 第22巻
液晶の化学(1994年)日本化学会編の第4章、第
7章,第10章、および液晶デバイスハンドブック 日
本学術振興会第142委員会編の第3章に記載がある。
液晶性化合物の配向状態は、長期間または温度、湿度や
機械的変形に対し,安定に維持するのが困難な場合が多
い。液晶の配向状態の安定性を改善するため、液晶性化
合物に重合性基を導入することが好ましい。予め重合に
より合成した液晶ポリマー(側鎖に液晶に対応する官能
基を有する)を不連続相に添加してもよい。耐熱性およ
び配向の均一性を改善するため、棒状液晶分子の両末端
に光重合性基を導入することが好ましい。重合性基とし
ては、不飽和重合性基、エポキシ基またはアジリニジル
基が好ましく、不飽和重合性基がさらに好ましく、エチ
レン性不飽和重合性基が最も好ましい。以下に、棒状液
晶性化合物の例を示す。
【0029】
【化17】
【0030】
【化18】
【0031】
【化19】
【0032】
【化20】
【0033】
【化21】
【0034】
【化22】
【0035】
【化23】
【0036】
【化24】
【0037】
【化25】
【0038】
【化26】
【0039】
【化27】
【0040】
【化28】
【0041】
【化29】
【0042】光学的異方性化合物は、偏光選択層の20
乃至95重量%であることが好ましく、50乃至90重
量%であることがさらに好ましい。含まれる。
【0043】[光配向性化合物]分散媒中に光に反応す
る置換基を有する物質を添加することで、光により液晶
を配向させることができる。液晶性分子の配向は、光照
射により光配向剤を配向させ、その後、液晶分子が光配
向剤の配向に準じて自発的に配向する。配向後は重合に
より分子の形態を固定化する。この固定化には種々の方
法が考えられるが、光照射による重合が好ましい。この
ように分子の配向と重合に光照射を用いることから、そ
れぞれを違う波長で光照射する必要がある。配向と重合
のどちらに長波な光を用いるかという問題があるが、多
くの場合配向に長波な光を用いる方が好ましい。光配向
性化合物は、偏光選択層中の光学異方性化合物のうち
0.05乃至10重量%、好ましくは0.1乃至5重量
%含まれる光配向性化合物としては、下記式(I)また
は(II)で表される化合物を用いることができる。
【0044】
【化30】
【0045】式(I)において、R1 、R2 、R3 、R
4 およびR5 は、それぞれ、水素原子または置換基であ
って、少なくとも一つはそれらが結合しているベンゼン
環と共役する多重結合を有する置換基であり、いずれか
二つが結合して環を形成してもよい。上記置換基の例に
は、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ、ヒドロキシ
ル、ニトロ、カルボキシル、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオ
キシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニル
オキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミ
ノ、置換アミノ基、アミド基、ウレイド基、アルコキシ
カルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ
基、スルファモイルアミノ基、スルホンアミド基、メル
カプト、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チ
オ基、スルファモイル基、スルホ、アルキルルフィニル
基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカル
ボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、
イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニ
ルオキシ基、ホスフィニルアミノ基およびシリル基が含
まれる。各基は、さらに置換基を有していてもよい。
【0046】ハロゲン原子には、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子およびヨウ素原子が含まれる。アルキル基
は、環状構造あるいは分岐構造を有していてもよい。ア
ルキル基の炭素原子数は、1乃至20であることが好ま
しい。アルキル基の例には、メチル、エチル、イソプロ
ピル、tert−ブチル、ヘキシルおよびドデシルが含まれ
る。アルケニル基は、環状構造あるいは分岐構造を有し
ていてもよい。アルケニル基の炭素原子数は、2乃至2
0であることが好ましい。アルケニル基の例には、ビニ
ル、アリル、プレニル、ゲラニル、オレイルおよび2−
シクロペンテン−1−イルが含まれる。アルキニル基
は、環状構造あるいは分岐構造を有していてもよい。ア
ルキニル基の炭素原子数は、2乃至20であることが好
ましい。アルキニル基の例には、エチニル、プロパルギ
ルおよびトリメチルシリルエチニルが含まれる。
【0047】アリール基の炭素原子数は、6乃至20で
あることが好ましい。アリール基の例には、フェニル、
1−ナフチル、2−ナフチル、9−アントリル、2−ア
ントリル、1−ピレニルおよび2−ピレニルが含まれ
る。ヘテロ環基の炭素原子数は、1乃至20であること
が好ましい。ヘテロ環基の例には、ピリジルおよび2−
テトラヒドロピラニルが含まれる。アルコキシ基は、環
状構造あるいは分岐構造を有していてもよい。アルコキ
シ基の炭素原子数は、1乃至20であることが好まし
い。アルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、イソ
プロポキシ、t−ブトキシおよびn−オクチルオキシが
含まれる。アリールオキシ基の炭素原子数は、6乃至2
0であることが好ましい。アリールオキシ基の例には、
フェノキシおよびナフトキシ基が含まれる。シリルオキ
シ基の炭素原子数は、20以下であることが好ましい。
シリルオキシ基の例には、トリメチルシリルオキシおよ
びt−ブチルジメチルシリルオキシが含まれる。
【0048】ヘテロ環オキシ基の炭素原子数は、1乃至
20であることが好ましい。ヘテロ環基オキシの具体例
には、ピリジルオキシおよび2−テトラヒドロピラニル
オキシが含まれる。アシルオキシ基の炭素原子数は、1
乃至20であることが好ましい。アシルオキシ基の例に
は、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、ピバロイルオキ
シ、ステアロイルオキシおよびベンゾイルオキシが含ま
れる。カルバモイルオキシ基の炭素原子数は、1乃至2
0であることが好ましい。カルバモイルオキシ基の例に
は、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ、モルホリノ
カルボニルオキシ、N,N−ジ−n−オクチルアミノカ
ルボニルオキシおよびN−n−オクチルカルバモイルオ
キシが含まれる。アルコキシカルボニルオキシ基の炭素
原子数は、2乃至20であることが好ましい。アルコキ
シカルボニルオキシ基の例には、メトキシカルボニルオ
キシ、エトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボ
ニルオキシおよびn−オクチルカルボニルオキシが含ま
れる。アリールオキシカルボニルオキシ基の炭素原子数
は、7乃至20であることが好ましい。アリールオキシ
カルボニルオキシ基の例には、フェノキシカルボニルオ
キシが含まれる。
【0049】置換アミノ基の炭素原子数は、1乃至20
であることが好ましい。置換アミノ基の例には、メチル
アミノ、ジメチルアミノ、アニリノ、N−メチル−アニ
リノおよびジフェニルアミノが含まれる。アミド基の炭
素原子数は、1乃至20であることが好ましい。アミド
基の例には、アセトアミド、ピバルアミド、ラウルアミ
ド、ベンズアミドおよび3,4,5−トリ−n−オクチ
ルオキシフェニルカルボキサミドが含まれる。カルバモ
イルアミノ基の炭素原子数は、1乃至20であることが
好ましい。カルバモイルアミノ基の例には、カルバモイ
ルアミノ、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ、
N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノおよびモルホ
リノカルボニルアミノが含まれる。アルコキシカルボニ
ルアミノ基の炭素原子数は、2乃至20であることが好
ましい。アルコキシカルボニルアミノ基の例には、メト
キシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t
−ブトキシカルボニルアミノ、n−オクタデシルオキシ
カルボニルアミノおよびN−メチルーメトキシカルボニ
ルアミノが含まれる。アリールオキシカルボニルアミノ
基の炭素原子数は、7乃至20であることが好ましい。
アリールオキシカルボニルアミノ基の例には、フェノキ
シカルボニルアミノが含まれる。スルファモイルアミノ
基の炭素原子数は、20以下であることが好ましい。ス
ルファモイルアミノ基の例には、スルファモイルアミ
ノ、N,N−ジメチルスルファモイルアミノおよびN−
n−オクチルスルファモイルアミノが含まれる。スルホ
ンアミド基の炭素原子数は、1乃至20であることが好
ましい。スルホンアミド基の例には、メタンスルホンア
ミド、ブタンスルホンアミドおよびベンゼンスルホンア
ミドが含まれる。
【0050】アルキルチオ基の炭素原子数は、1乃至2
0であることが好ましい。アルキルチオ基の例には、メ
チルチオ、エチルチオおよびn−ヘキサデシルチオが含
まれる。アリールチオ基の炭素原子数は、6乃至20で
あることが好ましい。アリールチオ基の例には、フェニ
ルチオが含まれる。ヘテロ環チオ基の炭素原子数は、1
乃至20であることが好ましい。ヘテロ環チオ基の例に
は、2−ベンゾチアゾリルチオおよび1−フェニルテト
ラゾール−5−イルチオが含まれる。スルファモイル基
の炭素原子数は、20以下であることが好ましい。スル
ファモイル基の例には、N−エチルスルファモイル、N
−(3−ドデシルオキシプロピル)スルファモイル、
N,N−ジメチルスルファモイル、N−アセチルスルフ
ァモイル、N−ベンゾイルスルファモイル、N−(N’
−フェニルカルバモイル)スルファモイルが含まれる。
アルキルスルフィニル基の炭素原子数は、1乃至20で
あることが好ましい。アルキルスルフィニル基の例に
は、メチルスルフィニルおよびエチルスルフィニルが含
まれる。アリールスルフィニル基の炭素原子数は、6乃
至20であることが好ましい。アリールスルフィニル基
の例には、フェニルスルフィニルが含まれる。アルキル
スルホニル基の炭素原子数は、1乃至20であることが
好ましい。アルキルスルホニル基の例には、メチルスル
ホニルおよびエチルスルホニルが含まれる。
【0051】アリールスルホニル基の炭素原子数は、6
乃至20であることが好ましい。アリールスルホニル基
の例には、フェニルスルホニルが含まれる。アシル基の
炭素原子数は、2乃至20であることが好ましい。アシ
ル基の例には、アセチル、ピバロイル、2−クロロアセ
チル、ステアロイルおよびベンゾイルが含まれる。アリ
ールオキシカルボニル基の炭素原子数は、7乃至20で
あることが好ましい。アリールオキシカルボニル基の例
には、フェノキシカルボニルが含まれる。アルコキシカ
ルボニル基の炭素原子数は、2乃至20であることが好
ましい。アルコキシカルボニル基の例には、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニ
ルおよびn−オクタデシルオキシカルボニルが含まれ
る。カルバモイル基の炭素原子数は、1乃至20である
ことが好ましい。カルバモイル基の例には、カルバモイ
ル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバ
モイル、N,N−ジ−n−オクチルカルバモイルおよび
N−(メチルスルホニル)カルバモイルが含まれる。イ
ミド基の炭素原子数は、1乃至20であることが好まし
い。イミド基の例には、N−スクシンイミドおよびN−
フタルイミドが含まれる。ホスフィノ基の炭素原子数
は、20以下であることが好ましい。ホスフィノ基の例
には、ジメチルホスフィノおよびジフェニルホスフィノ
が含まれる。シリル基の炭素原子数は、20以下である
ことが好ましい。シリル基の例には、トリメチルシリ
ル、t−ブチルジメチルシリルおよびフェニルジメチル
シリルが含まれる。
【0052】ベンゼン環と共役する多重結合を有する置
換基の例には、シアノ、アシル基、アルコキシカルボニ
ル基、アルケニル基、アルキニル基およびアリール基が
含まれる。等が好ましい。R1 、R2 、R3 、R4 およ
びR5 のいずれか二つが結合して芳香族環を形成する場
合も、ベンゼン環と共役する多重結合を有する置換基に
該当する。また、R5 とR6 とが結合して芳香族環を形
成する場合も、ベンゼン環と共役する多重結合を有する
置換基に該当する。
【0053】式(I)において、X1 およびY1 は、そ
れぞれ独立に、水素原子または置換基である。置換基の
定義および例は、上記R1 、R2 、R3 、R4 およびR
5 と同様である。式(I)において、nは、1、2また
は3である。式(I)において、Z1 は、−OR6 また
は−NR7 8 であって、R6 、R 7 およびR8 は、そ
れぞれ独立に、水素原子、アルキル基またはアリール基
であり、R5 とR6 あるいはR7 とR8 が結合して環を
形成していてもよい。アルキル基は、環状構造あるいは
分岐構造を有していてもよい。アルキル基の炭素原子数
は、1乃至20であることが好ましく、1乃至12であ
ることがさらに好ましい。アルキル基の例には、メチ
ル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、ヘキシルお
よびドデシルが含まれる。アリール基の炭素原子数は、
6乃至30であることが好ましく、6乃至20であるこ
とがさらに好ましい。アリール基の例には、フェニル、
1−ナフチル、2−ナフチル、9−アントリル、2−ア
ントリル、1−ピレニルおよび2−ピレニルが含まれ
る。
【0054】
【化31】
【0055】式(II)において、R11、R12、R13、R
14、R15、R16、R17、R18、R19およびR20は、それ
ぞれ、水素原子または置換基であって、少なくとも一つ
はそれらが結合しているベンゼン環と共役する多重結合
を有する置換基であり、R16、R17、R18、R19および
20のいずれか二つが結合して環を形成してもよい。上
記置換基(ベンゼン環と共役する多重結合を有する置換
基を含む)およびその例は、式(I)のR1 、R2 、R
3 、R4 およびR5 と同様である。式(II)において、
1 およびY1 は、それぞれ独立に、水素原子または置
換基である。置換基の定義および例は、式(I)の
1 、R2 、R3 、R4 およびR5 と同様である。式
(II)において、nは、1、2または3である。以下
に、式(I)もしくは式(II)で表される化合物の例を
挙げる。
【0056】
【化32】
【0057】
【化33】
【0058】
【化34】
【0059】
【化35】
【0060】
【化36】
【0061】
【化37】
【0062】
【化38】
【0063】
【化39】
【0064】
【化40】
【0065】
【化41】
【0066】光配向性化合物の中には、光により自身が
配向して光学的異方性を発現する化合物がある。中でも
構造中にビフェニル基やターフェニル基、トラン基のよ
うな光学的異方性の大きい構造を有している光配向性化
合物(例えば、上記(27)、(28)、(29))
は、光学的異方性化合物としても用いることができる。
これらの光配向性化合物は、例えばChemical
Review、第100巻、1847頁(2000年)
に記載の引用文献を参考にして合成することができる。
光配向性化合物は、ポリマーであってもよい。光配向性
ポリマーは、前記式(I)または(II)で表される構造
を繰り返し単位に有するポリマーであることが好まし
く、下記式(III)または(IV)で表される繰り返し単位
を有するポリマーであることがさらに好ましい。
【0067】
【化42】
【0068】式(III)において、R21は、水素原子また
はアルキル基である。R21は、水素原子または炭素原子
数が1乃至6アルキル基であることが好ましく、水素原
子または炭素原子数が1乃至3のアルキル基であること
がさらに好ましく、水素原子またはメチルであることが
最も好ましい。式(III)において、L1 は、−CO−、
−O−、アルキレン基、アリーレン基およびそれらの組
み合わせから選ばれる二価の連結基である。組み合わせ
からなる二価の連結基の例を示す。左側が主鎖に結合
し、右側がベンゼン環に結合する。
【0069】L1:−CO−O− L2:−CO−O−アルキレン−O− L3:−CO−O−アリーレン− L4:−CO−O−アルキレン−O−アリーレン− L5:−CO−O−アルキレン−O− L6:−CO−O−アルキレン−O−アリーレン−アリ
ーレン−O−アルキレン−O−
【0070】式(III)において、R22、R23、R24およ
びR25は、それぞれ、水素原子または置換基であって、
1 、R22、R23、R24およびR25の少なくとも一つ
は、それらが結合しているベンゼン環と共役する多重結
合を有し、R22、R23、R24およびR25のいずれか二つ
が結合して環を形成してもよい。置換基、ベンゼン環と
共役する多重結合および形成する環の定義および例は、
式(I)のR1 、R2 、R3 、R4 およびR5 と同様で
ある。式(III)において、X1 およびY1 は、それぞれ
独立に、水素原子または置換基である。置換基の定義お
よび例は、式(I)のR1 、R2 、R3 、R4 およびR
5 と同様である。式(III)において、nは、1、2また
は3である。
【0071】
【化43】
【0072】式(IV)において、R26は、水素原子また
はアルキル基である。R26は、水素原子または炭素原子
数が1乃至6アルキル基であることが好ましく、水素原
子または炭素原子数が1乃至3のアルキル基であること
がさらに好ましく、水素原子またはメチルであることが
最も好ましい。式(IV)において、L2 は、−CO−、
−O−、アルキレン基、アリーレン基およびそれらの組
み合わせから選ばれる二価の連結基である。組み合わせ
からなる二価の連結基の例を示す。左側が主鎖に結合
し、右側がカルボニル基(−CO−)に結合する。
【0073】L11:−CO−O−アルキレン−O− L12:−CO−O−アリーレン− L13:−CO−O−アルキレン−O−アリーレン− L14:−CO−O−アルキレン−O−アリーレン−ア
リーレン−O−アルキレン−O−
【0074】式(IV)において、R27、R28、R29、R
30およびR31は、それぞれ、水素原子または置換基であ
って、少なくとも一つはそれらが結合しているベンゼン
環と共役する多重結合を有する置換基であり、R27、R
28、R29、R30およびR31のいずれか二つが結合して環
を形成してもよい。置換基、ベンゼン環と共役する多重
結合を有する置換基および形成する環の定義および例
は、式(I)のR1 、R 2 、R3 、R4 およびR5 と同
様である。式(IV)において、X1 およびY1 は、それ
ぞれ独立に、水素原子または置換基である。置換基の定
義および例は、式(I)のR1 、R2 、R3 、R4 およ
びR5 と同様である。式(IV)において、nは、1、2
または3である。以下に、下記式(III)または(IV)で
表される繰り返し単位の例を挙げる。
【0075】
【化44】
【0076】
【化45】
【0077】
【化46】
【0078】
【化47】
【0079】
【化48】
【0080】
【化49】
【0081】
【化50】
【0082】光配向性ポリマーとしては、以上の繰り返
し単位のみからなるホモポリマーを用いることができ
る。二種類以上の繰り返し単位を有するコポリマーを用
いてもよい。以上の繰り返し単位と他の繰り返し単位
(例えば、エチレン性モノマーから誘導される繰り返し
単位)とのコポリマーも、光配向性ポリマーとして用い
ることができる。光配向性ポリマーの重合度は、10乃
至1000であることが好ましく、20乃至500であ
ることがさらに好ましく、50乃至200であることが
最も好ましい。
【0083】光異性化化合物の別の好ましい形態として
はポリマーとして使用する場合である。使用するポリマ
ーは親水性ポリマー(例 ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール)であることが好ましい。ポリビニルアルコールが
容易に修飾できる観点から好ましい。このような光配向
性光学的異方性化合物は、偏光選択層のうち20乃至9
5重量%、好ましくは50乃至90重量%含まれる。
【0084】[偏光素子]偏光素子は、直交する直線偏
光の一方を吸収し、他方を実質的に透過する。異方性散
乱体(透明支持体上に異方性散乱層を塗設し、光照射し
たもの)と偏光素子とを積層した一体型型構成にするこ
とより、高偏光度で光透過性の良い、液晶表示装置用と
して適した偏光板が得られる。異方性散乱体と偏光素子
とは、光透過軸が平行になるように適当な粘着層を介し
て積層する。偏光素子は、一般に二色性偏光素子であ
る。ヨウ素系偏光素子と、染料系偏光素子のいずれも用
いることができる。偏光度は、99%以上であることが
好ましい。偏光度(P、%)は、下記式で定義される値
である。
【0085】
【数1】
【0086】[式中、T1は、透過軸を平行にした2枚
の偏光素子を透過する光の透過率であり;そして、T2
は透過軸を直交させた2枚の偏光素子を透過する光の透
過率である]。
【0087】一体型の偏光板は、バックライト付き透過
型の液晶表示装置のバックライト側の偏光板に、異方性
散乱体が偏光素子よりバックライト側になるように配置
して用いる。これにより、偏光素子のみからなる偏光板
を用いた液晶表示装置よりもバックライト光の偏光板透
過率を高い、明るく鮮明な液晶表示装置が得られる。偏
光素子の光吸収軸に平行な偏光成分は偏光素子内部でそ
の100%近くが吸収される。一体型の偏光素子におい
ては、偏光素子の光吸収軸と異方性散乱層の散乱軸が平
行に配置されている。そのため、バックライトの光吸収
軸に平行な偏光成分は、最初に入射する異方性散乱層で
強く散乱を受け、後方散乱光がバックライト側に戻され
る。
【0088】後方散乱光の大部分は、バックライト部分
(例えば、導光板、光拡散板、集光シート)で散乱反射
された後に再び異方性散乱層に入射する。この再入射し
た光は、散乱に基づく偏光解消を受けて楕円偏光になる
ため、偏光素子の光透過軸に平行な偏光成分が出現す
る。また、前方散乱光についても僅かに散乱解消によっ
て楕円偏光となるため、光透過軸に平行な偏光成分が出
現する。これらの結果として、偏光素子の光透過軸に平
行な偏光成分が増加し、トータルでバックライト光の偏
光板透過率が上昇する。一体型の偏光板の偏光度につい
ては、一体化された偏光素子の高い偏光度がそのまま維
持され、偏光素子単独の偏光度と同等以上の値を得るこ
とができる。
【0089】すなわち、高い偏光度を維持しつつ、従来
より偏光の透過率の高い偏光板を簡単な素子構成で実現
する事ができる。
【0090】偏光選択層は、ディップコート法、エアー
ナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート
法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法やエクス
トルージョンコート法(米国特許2681294号明細
書)等により、塗布により形成することができる。二以
上の層を同時に塗布してもよい。同時塗布の方法につい
ては、米国特許2761791号、同2941898
号、同3508947号、同3526528号の各明細
書および原崎勇次著、コーティング工学、253頁、朝
倉書店(1973)に記載がある。偏光選択層の厚さ
は、1乃至100μmが好ましく、10乃至70μmが
より好ましい。
【0091】光照射は190乃至1600nmの光が用
いられる。波長については光配向性化合物の光配向性官
能基によってそれぞれ最適な吸収波長を有しているた
め、最適な波長を含む光源を用いれば良い。また、偏光
でも非偏光でも構わないが、光配向性化合物を配向させ
る必要があるため、非偏光の場合は斜め照射することが
必要である。斜め非偏光照射による光配向については、
例えばPolym.Mater.Sci.Eng.,6
6.P.263(1992)に記載がある。照射量は、
20乃至2000mJ/cm2 であることが好まし
く、40乃至1000mJ/cm2 であることがさら
に好ましく、80乃至500mJ/cm2 であること
が最も好ましい。短時間で光学的異方性を発現させるた
めに、加熱しながら光を照射してもよい。
【0092】光照射により光学的異方性を発現した光学
的異方性化合物の偏光方向の屈折率(n1)と偏光方向
と直交方向の屈折率(n2)との差の絶対値である複屈
折(|n1−n2|)は、0.05乃至1.00である
ことが好ましく、0.1乃至0.7であることがさらに
好ましく、0.2乃至0.5であることが最も好まし
い。光学的等方性化合物は複屈折が0.05未満であれ
ばよく、屈折率としては光学的異方性化合物のn1また
はn2との差が0.05未満、好ましくは0.01未
満、より好ましくは0.001未満であればよい。光学
的異方性化合物との屈折率の関係が上記の関係を満足す
ることにより、光学フイルムが偏光選択性光学フイルム
として機能する。光学的異方性相の屈折率のうち一方が
光学的等方性化合物の屈折率と実質的に等しい値、すな
わち0.05未満となる方向が、偏光選択層の透過軸に
相当する。
【0093】偏光選択性光学フイルムを用いた光散乱型
偏光素子は、一般に光吸収型偏光素子と積層して用いら
れる。光散乱型偏光素子の透過軸と光吸収型偏光素子の
透過軸とが実質的に平行になるように貼合し、この積層
体を液晶セルの2枚の偏光素子のうちバックライト側偏
光素子として、且つ偏光素子の偏光選択性層をバックラ
イト側へ向けて配置する。また、バックライトの背面に
は金属反射板が配置される。
【0094】光散乱型偏光素子の偏光選択層側表面に反
射防止層を付与することができる。反射防止層により表
面反射が減少し、結果としてディスプレイの輝度を上昇
させることができる。この反射防止層は例えば日本写真
学会誌,29,P.137(1966)に知られている
ような低屈折率層と高屈折率層の積層体でも、低屈折率
層を1層のみ設けたものでも良い。
【0095】光散乱型偏光素子および光吸収型偏光素子
の積層体とバックライトとの間に、さらにλ/4板を配
置することが好ましい。ここで、光散乱型偏光素子およ
び光吸収型偏光素子の透過軸とλ/4板の遅相軸とが実
質的に45°になるように配置することにより、後方散
乱偏光回転型で光の利用効率を上げることができる。
【0096】偏光選択性光学フイルムあるいは光散乱型
偏光素子を液晶表示装置に用いることにより、光の利用
効率が大きくなり、結果としてディスプレイの輝度が上
昇する。偏光選択性光学フイルムは、透明電極、画素電
極を有する一対の基板と、その基板間に液晶性化合物が
封入された液晶セルとその外側に配置された一対の偏光
素子からなる液晶表示装置において、該液晶セルのバッ
クライト側偏光素子の表面に粘着剤等を用いて貼り合わ
せて用いることができる。光散乱型偏光素子は、透明電
極、画素電極を有する一対の基板と、その基板間に液晶
性化合物が封入された液晶セルとその外側に配置された
一対の偏光素子からなる液晶表示装置において、該液晶
セルのバックライト側偏光素子として用い、且つ偏光選
択性層をバックライト側へ向けて配置して用いることが
できる。また、本発明の偏光選択性光学フイルムあるい
は光散乱型偏光素子は、視野角補償フイルム(特開平2
−160204号、特許2587398号の各公報に記
載)と併用することもできる。
【0097】
【実施例】[実施例1]重合性棒状液晶(N26)4.
5g、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートとジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物(D
PHA、日本化薬(株)製)0.3g、光配向性化合物
(3)0.1gおよび光重合開始剤(イルガキュア90
7、チバガイギー製)0.1gを酢酸エチル15.0g
に溶解し、孔径30μmのポリプロピレン製フィルター
でろ過して、光学異方性化合物および光配向性化合物を
含む光学的異方性相液を調製した。一方、ゼラチン(6
81、新田ゼラチン(株)製)10gを水90gに溶解
し、さらに界面活性剤としてドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム0.2gを添加、溶解後、孔径30μmの
ポリプロピレン製フィルターでろ過して、光学的等方性
化合物を含む光学的等方性相液を調製した。光学的異方
性相液10gと光学的等方性相液10gとを混合した液
を60℃に加温し、超音波分散することにより偏光選択
層用塗布液を調製した。
【0098】80μmの厚さのトリアセチルセルロース
フイルム(TAC−TD80U、富士写真フイルム
(株)製)に上記偏光選択層用塗布液をバーコーターを
用いて塗布し、60℃で乾燥後、室温で波長365nm
の直線偏光(200mW/cm2)を5秒間を照射し
た。偏光照射後、120℃で30分間加熱処理した。こ
の後、波長310nmの非偏光(200mW/cm2
を10秒間照射し、液晶の配向を固定して光学フイルム
を作成した。作製した光学フイルムに対して光線透過率
および光散乱性(ヘイズ)をヘイズメーター(MODE
L 1001DP、日本電色工業(株)製)を用いて測
定した。測定は光源とフイルムの間に偏光素子を挿入し
て行い、偏光素子の透過軸と偏光選択層の透過軸を同じ
にしたものを平行、直交させたものを直交として行っ
た。光線透過率は全光線透過率を、光散乱性はヘイズを
指標として評価した。偏光選択性がある場合、平行の方
が直交に比べて高透過率、低ヘイズとなる。結果を第1
表に示す。
【0099】[実施例2〜5]光配向性化合物を第1表
に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして光
学フイルムを作製して評価した。結果を第1表に示す。
【0100】[比較例1、2]光配向性化合物として下
記の比較化合物(x)および(y)を、それぞれ使用し
た以外は、実施例1と同様にして光学フイルムを作製し
て評価した。結果を第1表に示す。
【0101】
【化51】
【0102】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── 全偏光透過率(%) ヘイズ(%) フイルム 光配向性化合物 平行 直交 平行 直交 ──────────────────────────────────── 実施例1 (3) 86.2 47.3 4.8 81.5 実施例2 (5) 85.8 48.4 6.1 80.2 実施例3 (11) 84.8 50.2 7.3 80.1 実施例4 (20) 85.3 51.3 6.2 78.5 実施例5 (22) 81.5 54.1 9.6 75.6 比較例1 (x) 70.4 58.3 25.2 70.4 比較例2 (y) 67.8 59.2 23.3 68.5 ──────────────────────────────────── 実施例1〜5の光学フイルムの透過率は、いずれも高い
偏光選択性を示した。それに対して比較例1および2の
偏光選択性は低かった。これらの結果は、本発明の光配
向性化合物が高感度でかつ、液晶を配向制御する能力が
高いことに起因している。
【0103】[実施例6]実施例1の偏光選択性光学フ
イルムを用いて光散乱偏光選択素子を作成した。この光
散乱偏光素子と通常の偏光素子をアルミニウムでできた
反射板の上に置いて観察したところ、光散乱素子を置い
た反射板の方が明るく見えた。これは外光が反射板で反
射し、反射光が偏光選択層において透過軸の偏光のみ透
過し、後方散乱した光が再度反射板で反射して偏光選択
層に到達することによって光の利用効率が上がったこと
を意味している。
【0104】[実施例7]実施例6の光散乱型偏光板を
用い、下記の構成の液晶表示装置を作成した。なお、光
学補償層付き透明支持体(5)〜異方性散乱層付き透明
支持体(7)が偏光板を構成する。
【0105】 ──────────────────────────────────── 1 透明支持体 2 偏光素子 3 光学補償層付き透明支持体 4 TN液晶セル 5 光学補償層付き透明支持体 6 偏光素子 7 異方性散乱層付き透明支持体 8 バックライト ────────────────────────────────────
【0106】
【発明の効果】本発明の光散乱型偏光板を用いることに
より、液晶表示装置の正面からだけでなく斜めから見た
ときも明らかに輝度の向上が見られた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/18 CER C08J 5/18 CER 4J011 CEZ CEZ C08K 5/04 C08K 5/04 5/20 5/20 C08L 33/14 C08L 33/14 101/00 101/00 G02F 1/1335 510 G02F 1/1335 510 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA27 BA42 BA44 BB03 BB49 BB62 BC05 BC09 BC22 2H091 FA07X FA07Z FB02 FC10 FC23 FC29 FD07 GA17 JA01 KA02 LA13 4D075 BB42Z BB44Z BB46Z CB01 CB03 CB06 DA04 DB33 DB36 DB37 DB38 DB40 DB48 DB55 DC24 EA07 EA10 EB07 EB12 EB13 EB14 EB19 EB20 EB22 EB24 EB35 EB39 EB44 EC07 4F071 AA09 AA14 AA15 AA20 AA22 AA44 AA50 AA51 AA53 AA54 AA60 AA64 AF31 AF35 AH19 BA02 BB02 BB12 BC01 4J002 AB02W BB02W BB11W BC02W BG04X BG05W BG05X BG07X BG10X CD02X CD03X CD12X CD13X CF06W CF07W CF08W CG01W CL00W CM04W CN03W EH076 EH126 EP016 GP00 4J011 QA03 QA37 UA01 WA10

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的等方性連続相の内部に光学的異方
    性不連続相が分散している光学フイルムであって、光学
    的異方性不連続相が下記式(I)で表される光配向性化
    合物を含むことを特徴とする光学フイルム: 【化1】 [式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は、それぞ
    れ、水素原子または置換基であって、少なくとも一つは
    それらが結合しているベンゼン環と共役する多重結合を
    有する置換基であり、いずれか二つが結合して環を形成
    してもよく;X1およびY1 は、それぞれ独立に、水素
    原子または置換基であり;nは、1、2または3であ
    り;そして、Z1 は、−OR6 または−NR7 8 であ
    って、R6 、R7 およびR8 は、それぞれ独立に、水素
    原子、アルキル基またはアリール基であり、R5 とR6
    あるいはR7 とR8 が結合して環を形成していてもよ
    い]。
  2. 【請求項2】 光学的等方性連続相の内部に光学的異方
    性不連続相が分散している光学フイルムであって、光学
    的異方性不連続相が下記式(II)で表される光配向性化
    合物を含むことを特徴とする光学フイルム: 【化2】 [式中、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17
    18、R19およびR20は、それぞれ、水素原子または置
    換基であって、少なくとも一つはそれらが結合している
    ベンゼン環と共役する多重結合を有する置換基であり、
    16、R17、R18、R19およびR20のいずれか二つが結
    合して環を形成してもよく;X1 およびY 1 は、それぞ
    れ独立に、水素原子または置換基であり;そして、n
    は、1、2または3である]。
  3. 【請求項3】 光学的等方性連続相の内部に光学的異方
    性不連続相が分散している光学フイルムであって、光学
    的不連続相が上記式(I)または(II)で表される構造
    を繰り返し単位に有する光配向性ポリマーを含むことを
    特徴とする光学フイルム。
  4. 【請求項4】 光学的等方性連続相の内部に光学的異方
    性不連続相が分散している光学フイルムであって、光学
    的異方性不連続相が下記式(III)または(IV)で表され
    る繰り返し単位を有する光配向性ポリマーを含むことを
    特徴とする光学フイルム: 【化3】 [式中、R21は、水素原子またはアルキル基であり;L
    1 は、−CO−、−O−、アルキレン基、アリーレン基
    およびそれらの組み合わせから選ばれる二価の連結基で
    あり;R22、R23、R24およびR25は、それぞれ、水素
    原子または置換基であって、L1 、R22、R23、R24
    よびR25の少なくとも一つは、それらが結合しているベ
    ンゼン環と共役する多重結合を有し、R22、R23、R24
    およびR25のいずれか二つが結合して環を形成してもよ
    く;X1 およびY1 は、それぞれ独立に、水素原子また
    は置換基であり;そして、nは、1、2または3であ
    る] 【化4】 [式中、R26は、水素原子またはアルキル基であり;L
    2 は、−CO−、−O−、アルキレン基、アリーレン基
    およびそれらの組み合わせから選ばれる二価の連結基で
    あり;R27、R28、R29、R30およびR31は、それぞ
    れ、水素原子または置換基であって、少なくとも一つは
    それらが結合しているベンゼン環と共役する多重結合を
    有する置換基であり、R27、R28、R29、R30およびR
    31のいずれか二つが結合して環を形成してもよく;X1
    およびY1 は、それぞれ独立に、水素原子または置換基
    であり;そして、nは、1、2または3である]。
  5. 【請求項5】 光学的異方性不連続相が、さらに液晶性
    化合物を含む請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光
    学フイルム。
  6. 【請求項6】 光学的異方性不連続相が、重合性基を有
    する液晶性化合物の重合反応により形成されている請求
    項1乃至4のいずれか一項に記載の光学フイルム。
  7. 【請求項7】 光学的異方性不連続相が、0.01乃至
    10μmの平均粒径を有する請求項1乃至4のいずれか
    一項に記載の光学フイルム。
  8. 【請求項8】 偏光面が互いに直交する二つの直線偏光
    の一方を実質的に散乱し、他方を実質的に透過する異方
    性散乱層を透明支持体上に有する偏光素子であって、異
    方性散乱層が光学的等方性連続相と光学的異方性不連続
    相とからなり、光学的異方性不連続相が下記式(I)で
    表される光配向性化合物を含むことを特徴とする偏光素
    子: 【化5】 [式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は、それぞ
    れ、水素原子または置換基であって、少なくとも一つは
    それらが結合しているベンゼン環と共役する多重結合を
    有する置換基であり、いずれか二つが結合して環を形成
    してもよく;X1およびY1 は、それぞれ独立に、水素
    原子または置換基であり;nは、1、2または3であ
    り;そして、Z1 は、−OR6 または−NR7 8 であ
    って、R6 、R7 およびR8 は、それぞれ独立に、水素
    原子、アルキル基またはアリール基であり、R5 とR6
    あるいはR7 とR8 が結合して環を形成していてもよ
    い]。
  9. 【請求項9】 偏光面が互いに直交する二つの直線偏光
    の一方を実質的に散乱し、他方を実質的に透過する異方
    性散乱層を透明支持体上に有する偏光素子であって、異
    方性散乱層が光学的等方性連続相と光学的異方性不連続
    相とからなり、光学的異方性不連続相が下記式(II)で
    表される光配向性化合物を含むことを特徴とする偏光素
    子: 【化6】 [式中、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17
    18、R19およびR20は、それぞれ、水素原子または置
    換基であって、少なくとも一つはそれらが結合している
    ベンゼン環と共役する多重結合を有する置換基であり、
    16、R17、R18、R19およびR20のいずれか二つが結
    合して環を形成してもよく;X1 およびY 1 は、それぞ
    れ独立に、水素原子または置換基であり;そして、n
    は、1、2または3である]。
  10. 【請求項10】 偏光面が互いに直交する二つの直線偏
    光の一方を実質的に散乱し、他方を実質的に透過する異
    方性散乱層を透明支持体上に有する偏光素子であって、
    異方性散乱層が光学的等方性連続相と光学的異方性不連
    続相とからなり、光学的異方性不連続相が下記式(III)
    または(IV)で表される繰り返し単位を有する光配向性
    ポリマーを含むことを特徴とする偏光素子: 【化7】 [式中、R21は、水素原子またはアルキル基であり;L
    1 は、−CO−、−O−、アルキレン基、アリーレン基
    およびそれらの組み合わせから選ばれる二価の連結基で
    あり;R22、R23、R24およびR25は、それぞれ、水素
    原子または置換基であって、L1 、R22、R23、R24
    よびR25の少なくとも一つは、それらが結合しているベ
    ンゼン環と共役する多重結合を有し、R22、R23、R24
    およびR25のいずれか二つが結合して環を形成してもよ
    く;X1 およびY1 は、それぞれ独立に、水素原子また
    は置換基であり;そして、nは、1、2または3であ
    る] 【化8】 [式中、R26は、水素原子またはアルキル基であり;L
    2 は、−CO−、−O−、アルキレン基、アリーレン基
    およびそれらの組み合わせから選ばれる二価の連結基で
    あり;R27、R28、R29、R30およびR31は、それぞ
    れ、水素原子または置換基であって、少なくとも一つは
    それらが結合しているベンゼン環と共役する多重結合を
    有する置換基であり、R27、R28、R29、R30およびR
    31のいずれか二つが結合して環を形成してもよく;X1
    およびY1 は、それぞれ独立に、水素原子または置換基
    であり;そして、nは、1、2または3である]。
  11. 【請求項11】 光学的等方性連続相と光学的異方性不
    連続相との界面における屈折率の差が、直線偏光を最も
    強く散乱する軸において0.05以上である請求項8乃
    至10のいずれか一項に記載の偏光素子。
  12. 【請求項12】 光学的等方性連続相と光学的異方性不
    連続相との界面における屈折率の差が、直線偏光の透過
    率が最大となる軸において0.05未満である請求項8
    乃至10のいずれか一項に記載の偏光素子。
  13. 【請求項13】 光学的等方性連続相が、複屈折0.0
    5未満の高分子からなる請求項8乃至10のいずれか一
    項に記載された偏光素子。
  14. 【請求項14】 光学的等方性連続相中に、下記式
    (I)で表される光配向性化合物と重合性基を有する液
    晶性化合物とを含む光学的異方性相を乳化または分散す
    る工程;得られた乳化物または分散物を透明支持体上に
    塗布する工程;直線偏光を照射して液晶性化合物を配向
    させる工程;そして、紫外線を照射して液晶性化合物を
    重合させる工程を、この順序で実施する偏光素子の製造
    方法: 【化9】 [式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は、それぞ
    れ、水素原子または置換基であって、少なくとも一つは
    それらが結合しているベンゼン環と共役する多重結合を
    有する置換基であり、いずれか二つが結合して環を形成
    してもよく;X1およびY1 は、それぞれ独立に、水素
    原子または置換基であり;nは、1、2または3であ
    り;そして、Z1 は、−OR6 または−NR7 8 であ
    って、R6 、R7 およびR8 は、それぞれ独立に、水素
    原子、アルキル基またはアリール基であり、R5 とR6
    あるいはR7 とR8 が結合して環を形成していてもよ
    い]。
  15. 【請求項15】 光学的等方性連続相中に、下記式(I
    I)で表される光配向性化合物と重合性基を有する液晶
    性化合物とを含む光学的異方性相を乳化または分散する
    工程;得られた乳化物または分散物を透明支持体上に塗
    布する工程;直線偏光を照射して液晶性化合物を配向さ
    せる工程;そして、紫外線を照射して液晶性化合物を重
    合させる工程を、この順序で実施する偏光素子の製造方
    法: 【化10】 [式中、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17
    18、R19およびR20は、それぞれ、水素原子または置
    換基であって、少なくとも一つはそれらが結合している
    ベンゼン環と共役する多重結合を有する置換基であり、
    16、R17、R18、R19およびR20のいずれか二つが結
    合して環を形成してもよく;X1 およびY 1 は、それぞ
    れ独立に、水素原子または置換基であり;そして、n
    は、1、2または3である]。
  16. 【請求項16】 光学的等方性連続相中に、下記式(II
    I)または(IV)で表される繰り返し単位を有する光配向
    性ポリマーと重合性基を有する液晶性化合物とを含む光
    学的異方性相を乳化または分散する工程;得られた乳化
    物または分散物を透明支持体上に塗布する工程;直線偏
    光を照射して液晶性化合物を配向させる工程;そして、
    紫外線を照射して液晶性化合物を重合させる工程を、こ
    の順序で実施する偏光素子の製造方法: 【化11】 [式中、R21は、水素原子またはアルキル基であり;L
    1 は、−CO−、−O−、アルキレン基、アリーレン基
    およびそれらの組み合わせから選ばれる二価の連結基で
    あり;R22、R23、R24およびR25は、それぞれ、水素
    原子または置換基であって、L1 、R22、R23、R24
    よびR25の少なくとも一つは、それらが結合しているベ
    ンゼン環と共役する多重結合を有し、R22、R23、R24
    およびR25のいずれか二つが結合して環を形成してもよ
    く;X1 およびY1 は、それぞれ独立に、水素原子また
    は置換基であり;そして、nは、1、2または3であ
    る] 【化12】 [式中、R26は、水素原子またはアルキル基であり;L
    2 は、−CO−、−O−、アルキレン基、アリーレン基
    およびそれらの組み合わせから選ばれる二価の連結基で
    あり;R27、R28、R29、R30およびR31は、それぞ
    れ、水素原子または置換基であって、少なくとも一つは
    それらが結合しているベンゼン環と共役する多重結合を
    有する置換基であり、R27、R28、R29、R30およびR
    31のいずれか二つが結合して環を形成してもよく;X1
    およびY1 は、それぞれ独立に、水素原子または置換基
    であり;そして、nは、1、2または3である]。
  17. 【請求項17】 液晶性化合物を配向させる工程に用い
    る直線偏光が紫外線であって、液晶性化合物を重合させ
    る工程に用いる紫外線とは波長が異なる請求項14乃至
    16のいずれか一項に記載の製造方法。
  18. 【請求項18】 偏光面が互いに直交する二つの直線偏
    光の一方を実質的に散乱し、他方を実質的に透過する光
    散乱型偏光素子と、偏光面が互いに直交する二つの直線
    偏光の一方を実質的に透過し、他方を実質的に吸収する
    光吸収型偏光素子とが積層されている偏光板であって、
    光散乱型偏光素子が、請求項8乃至10のいずれか一項
    に記載の偏光素子であることを特徴とする偏光板。
  19. 【請求項19】 バックライト、偏光板、液晶セル、そ
    して偏光板がこの順に積層されている液晶表示装置であ
    って、バックライトと液晶セルとの間の偏光板が、偏光
    面が互いに直交する二つの直線偏光の一方を実質的に散
    乱し、他方を実質的に透過する光散乱型偏光素子と、偏
    光面が互いに直交する二つの直線偏光の一方を実質的に
    透過し、他方を実質的に吸収する光吸収型偏光素子とが
    積層されている偏光板であり、光散乱型偏光素子が、請
    求項8乃至10のいずれか一項に記載の偏光素子である
    ことを特徴とする液晶表示装置。
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