JP2003195041A - 光学積層体、及びその製造方法、並びに円偏光板 - Google Patents
光学積層体、及びその製造方法、並びに円偏光板Info
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Abstract
供。 【解決手段】 シクロオレフィン系化合物を含有する透
明位相差板及び液晶性化合物を含有する光学異方性層の
積層体を含み、該透明位相差板及び光学異方性層のいず
れか一方の位相差が実質的にπ/2であり、他方の位相
差が実質的にπであって、前記透明位相差板における面
内の遅相軸と前記光学異方性層における面内の遅相軸と
のなす角度が、45乃至75度であることを特徴とする
光学積層体である。
Description
表示装置、光ディスクの書き込み用のピックアップ、あ
るいは反射防止膜に利用されるλ/4板として有効な光
学積層体、その製造方法、及び、円偏光板に関する。
おり、既に実際に使用されている。例えば、特開平10
−68816号及び同10−90521号の各公報に
は、光学異方性を有する二枚のポリマーフィルムを積層
し得られる位相差板が開示されている。
位相差板は、複屈折光の位相差が1/4波長である1/
4波長板と、複屈折光の位相差が1/2波長である1/
2波長板とを、それらの光軸が交差した状態で貼り合わ
せている。特開平10−90521号の公報に記載の位
相差板は、レターデーション値が160〜320nmで
ある位相差板を少なくとも2枚、その遅相軸が互いに平
行でも直交でもない角度になるように積層している。い
ずれの公報に記載の位相差板も、具体的には、二枚のポ
リマーフィルムの光学積層体からなる。いずれの公報
も、これにより広い波長領域でλ/4を達成できると説
明している。
10−90521号の各公報に記載の位相差板の製造に
おいては、二枚のポリマーフィルムの光学的向き(光軸
や遅相軸)を調節するため、煩雑な製造工程が必要であ
り問題があった。ポリマーフィルムの光学的向きは、一
般に、シート状あるいはロール状フィルムの縦方向又は
横方向に相当する。シートあるいはロールの斜め方向
に、光軸や遅相軸を有するポリマーフィルムは、興行的
な生産が難しい。又、特開平10−68816号及び同
10−90521号の各公報に記載の発明では、二つの
ポリマーフィルムの光学的向きを平行でも直交でもない
角度に設定する。従って、特開平10−68816号及
び同10−90521号の各公報に記載の位相差板を製
造するためには、二種類のポリマーフィルムを所定の角
度にカットして、得られるチップを貼り合わせる必要が
ある。しかし、チップの貼り合わせで位相差板を製造す
る場合には、処理が煩雑であり、軸ズレによる品質低下
が起き易く、歩留まりが低下し、コストが増大し、汚染
による劣化も起き易いという問題があった。また、ポリ
マーフィルムでは、レターデーション値を厳密に調節す
ることも難しく問題があった。
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、1/4波長板特性に優れた
光学積層体、該光学積層体を用いた円偏光板、及び、積
層の際に張り合せの必要が無い為、効率が良く、低コス
トで、軸ズレ等が起こらない光学積層体の製造方法を提
供することを目的とする。
の手段としては、以下の通りである。即ち、 <1> シクロオレフィン系化合物を含有する透明位相
差板及び液晶性化合物を含有する光学異方性層の積層体
を含み、該透明位相差板及び光学異方性層のいずれか一
方の位相差が実質的にπ/2であり、他方の位相差が実
質的にπであって、前記透明位相差板における面内の遅
相軸と前記光学異方性層における面内の遅相軸とのなす
角度が、45乃至75度であることを特徴とする光学積
層体である。
間に、配向膜を有する前記<1>に記載の光学積層体で
ある。 <3> 光学異方性層が、水平配向制御剤を含有する前
記<1>又は<2>に記載の光学積層体である。 <4> 配向膜が、下記一般式(1)で表されるポリマ
ーを含有する前記<2>又は<3>に記載の光学積層体
である。 一般式(1)
合度を表す。 <5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載の光学
積層体と、偏光膜とを有し、該偏光膜が前記光学積層体
における光学異方性層上に配されたことを特徴とする円
偏光板である。 <6> 前記<1>から<4>のいずれかに記載の光学
積層体の製造方法であって、シクロオレフィン系化合物
を含有する成形体を連続延伸し、位相差が実質的にπ/
2である透明位相差板を得、該透明位相差板上に配向膜
形成溶液を塗布し、該透明位相差板における長尺方向と
のなす角度が10乃至20度の方向にラビングして配向
膜を形成し、該配向膜上に、水平配向制御剤及び液晶性
化合物を含有する光学異方性層形成溶液を塗布し、位相
差が実質的にπである光学異方性層を形成することによ
り、透明位相差板における面内の遅相軸と光学異方性層
における面内の遅相軸とのなす角度が、45乃至75度
である光学積層体を製造することを特徴とする光学積層
体の製造方法である。
重合により固定化された前記<6>に記載の光学積層体
の製造方法である。 <8> 光学異方性層における液晶性化合物の配向が、
ネマチック配向である前記<6>又は<7>に記載の光
学積層体の製造方法である。
び光学異方性層の積層体を含む。
する。該シクロオレフィン系化合物としては、波長分散
が低く、光弾性が小さく、寸度安定性、耐熱性、及び、
光透過性に優れる点で、ノルボルネン系樹脂等が好まし
い。
骨格を繰り返し単位として有する樹脂であり、例えば、
特開昭62−252406号、特開昭62−25240
7号、特開平2−133413号、特開昭63−145
324号、特開昭63−264626号、特開平1−2
40517号、特公昭57−8815号、特開平5−3
9403号、特開平5−43663号、特開平5−43
834号、特開平5−70655号、特開平5−279
554号、特開平6−206985号、特開平7−62
028号、特開平8−176411号、特開平9−24
1484号などの各公報等に記載の樹脂が好適に挙げら
れる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上
を併用してもよい。
としては、5,000〜1,000,000程度であ
り、8,000〜200,000程度が好ましい。
に制限はないが、溶融押出法等が好ましい。
晶性化合物としては、棒状液晶性化合物、ディスコティ
ック液晶性化合物等が挙げられるが、棒状液晶性化合物
が好ましく、ネマチック配向の棒状液晶性化合物が特に
好ましい。
しては、公知の液晶性分子等からなるネマチック配向の
液晶性化合物が総て好適に挙げられ、例えば、アゾメチ
ン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニ
ルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカ
ルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘ
キサン類、シアノ置換フェニルピリジン類、フェニルジ
オキサン類、トラン類、アルケニルシクロヘキシルベン
ゾニトリル類、などが好適に挙げられる。該液晶性分子
の例示化合物を、下記構造式(a)〜(v)に示す。こ
れらの中でも、重合反応による固定化が可能な点で、重
合性の液晶性分子からなる液晶性化合物が特に好まし
い。
式(s)及び(t)において、nは3以上の整数を表
す。
合物の配向は、可能な限り均一な配向状態で固定化され
ているのが好ましい。該液晶性化合物の配向は、前記光
学異方性層における面内の遅相軸と前記透明位相差板に
おける面内の遅相軸とのなす角度が、45度乃至75度
の範囲内となるよう調整される。
平配向制御剤のほか、カイラル化合物、バインダー樹
脂、熱硬化剤等のその他の成分を含有させてもよい。こ
れらの中でも、後述するように、優れた1/4波長板特
性の光学積層体を提供可能な点で、水平配向制御剤が特
に好ましい。
方性層に含まれる液晶性化合物を、ラビング方向に対し
て略垂直方向に(略90度)配向させることができれ
ば、特に制限はないが、例えば下記式(A)で表される
化合物等が好適に挙げられる。
物の色相、色純度改良の観点から、イソマニード、カテ
キン、イソソルビド、フェンコン、カルボン等の化合物
が好適に挙げられる。
合物の含有量としては、50〜99重量%が好ましく、
50〜95重量%がより好ましい。前記含有量が、50
重量%未満であると、液晶性化合物の配向が不充分とな
り、所望の色相が得られないことがある一方、99重量
%を超えると、液晶性化合物の配向が阻害されることが
ある。
〜10μmであるのが好ましく、0.5〜5μmである
のがより好ましい。
及び前記光学異方性層のいずれか一方は、その位相差が
実質的にπ/2であり、他方は、その位相差が実質的に
πであることが必要である。前記光学積層体において
は、上記構成とすることにより、優れた1/4波長板特
性を有する光学積層体が提供される。
いて、実質的にπ/2又はπの位相差を有していればよ
く、可視光域の略中間の波長である550nmにおい
て、実質的にπ/2又はπの位相差であるのが好まし
く、可視光域の広い範囲における波長において、実質的
にπ/2又はπの位相差であるのがより好ましい。尚、
前記「実質的にπ/2」とは、π/2±5度の範囲内で
あることを指し、π/2±4度の範囲内であるのが好ま
しく、π/2±3度の範囲内であるのがより好ましく、
π/2±2度の範囲内であるのが更に好ましい。また、
前記「実質的にπ」とは、π±5度の範囲内の角度であ
ることを指し、π±4度の範囲内の角度であるのが好ま
しく、π±3度の範囲内の角度であるのがより好まし
く、π±2度の範囲内の角度であるのが更に好ましい。
「実質的にπ/2」に調整するには、特定波長(λ)に
おいて測定されるレターデーション値をλ/4とすれば
よい。例えば、特定波長(λ)が、550nmである場
合、前記レターデーション値としては、110〜145
nmであるのが好ましく、120〜140nmであるの
がより好ましい。
質的にπに調整するには、特定波長(λ)において測定
されるレターデーション値をλ/2とすればよい。例え
ば、特定波長(λ)が、550nmである場合、前記レタ
ーデーション値としては、240〜290nmであるの
が好ましく、250〜280nmであるのがより好まし
い。
板における面内の遅相軸と、前記光学異方性層における
面内の遅相軸とのなす角度としては、45乃至75度で
あることが必要であり、55乃至65度であるのが好ま
しい。前記角度が、前記数値範囲内であれば、優れた1
/4波長板特性を有する光学積層体を提供できる。尚、
本発明において、「遅相軸」とは、屈折率が最大となる
方向を指す。
は、液晶性化合物の配向方向を規定するために重要な役
割である、配向膜を有するのが特に好ましい。前記配向
膜の材質としては、例えば、ポリイミド、ポリビニルア
ルコール、ゼラチン等のポリマー、下記一般式(1)で
表されるポリマー、無機化合物等が挙げられ、生産性の
点からはポリマーが好ましく、配向膜の表面エネルギー
が低く、後述するラビング処理等によって液晶性化合物
を好適に傾斜配向させ得る点で、下記一般式(1)で表
されるポリマーが特に好ましい。
ビニルアルコール等である場合、配向膜の表面エネルギ
ーを低くする観点からは、炭素原子数が10以上の炭化
水素基を官能基として有するのが好ましい。また、該炭
化水素基を、配向膜の表面に存在させるために、ポリマ
ーの主鎖よりも側鎖に炭化水素基が導入されているのが
好ましい。
族基、及び、これらの基の組み合わせ等が好ましい。該
脂肪族基は、環状、分岐状あるいは直鎖状のいずれでも
よく、アルキル基(シクロアルキル基であってもよい)
又はアルケニル基(シクロアルケニル基であってもよ
い)等が好ましい。前記炭化水素基は、ハロゲン原子の
ような強い親水性を示さない置換基を有していてもよ
い。前記炭化水素基の炭素原子数としては、10〜10
0が好ましく、10〜60がより好ましく、10〜40
が最も好ましい。前記配向膜に用いられるポリマーは、
1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよ
い。
合度としては、200〜5000が好ましく、300〜
3000がより好ましい。ポリマーの重量平均分子量と
しては、9000〜200000が好ましく、1300
0〜130000がより好ましい。
れる層(光学異方性層、配向膜等)の接着性を良好にす
るため、前記透明位相差板に、表面処理(例、グロー放
電処理、コロナ放電処理、紫外線(UV)処理、火炎処
理)等を施してもよく、該透明位相差板上に、接着層
(下塗り層)を設けてもよい。
発明の光学積層体と、偏光膜とを有し、該偏光膜が、前
記光学積層体における光学異方性層上に配されてなる。
このような構成とすることにより、好適に、反射型液晶
表示装置等に組み込むことができる。前記偏光膜として
は、例えば、ヨウ素系偏光膜、二色性染料を用いる染料
系偏光膜、ポリエン系偏光膜等が挙げられる。前記ヨウ
素系偏光膜及び染料系偏光膜は、一般に、ポリビニルア
ルコール系フィルムを用いて製造される。
向に垂直な方向に相当する。前記偏光膜は、一般に両側
に保護膜を有する。ただし、本発明においては、前記本
発明の光学積層体を、偏光膜の片側の保護膜として機能
させることができる。前記保護膜としては、光学的等方
性が高いセルロースエステルフィルム、特に、トリアセ
チルセルロースフィルム等が好ましい。
層体の製造方法は、シクロオレフィン系化合物を含有す
る成形体を連続延伸し、位相差が実質的にπ/2である
透明位相差板を得、該透明位相差板上に配向膜形成溶液
を塗布し、該透明位相差板における長尺方向とのなす角
度が10乃至20度の方向にラビングして配向膜を形成
し、該配向膜上に、水平配向制御剤及び液晶性化合物を
含有する光学異方性層形成溶液を塗布し、位相差が実質
的にπである光学異方性層を形成することにより、透明
位相差板における面内の遅相軸と光学異方性層における
面内の遅相軸とのなす角度が45乃至75度である光学
積層体を製造する方法である。
処理のみによって液晶性化合物の配向を制御し、優れた
1/4波長板特性を有する光学積層体を得るためには、
透明位相差板における遅相軸及び光学異方性層における
遅相軸のなす角度が、45度乃至75度となるようにラ
ビングを行なう必要がある。しかし、ラビングの方向と
延伸方向(透明位相差板における長尺方向)とのなす角
度が45度を超えると、ハンドリング性が悪くなるた
め、ラビング処理のみによって、前記数値範囲内に調整
する方法では、優れた1/4波長板特性の光学積層体を
作製できない。
は、ラビングの方向と延伸方向(透明位相差板における
長尺方向)とのなす角度を、ハンドリング性の良好な1
0乃至20度の範囲内とし、更に、光学異方性層形成溶
液に水平配向制御剤を含有させることにより、液晶性化
合物を、ラビング方向に対して略垂直方向に(略90
度)配向させることが可能な水平配向制御剤の作用によ
って、液晶性化合物の配向を制御する。該水平配向制御
剤の作用により、液晶性化合物はラビング方向から更に
略90度傾いて配向するため、ラビング方向と延伸方向
(透明位相差板における長尺方向)とのなす角度が45
度を超えない範囲でラビングが可能となる。この結果、
本発明の光学積層体の製造方法はハンドリング性が優れ
る。また透明位相差板及び光学異方性層の積層の際、張
り合せの必要等が無い為、効率が良く、低コストで、軸
ズレ等が起こらないため、優れた1/4波長板特性を有
する光学積層体を製造可能である。
フィン系化合物、前記配向膜に用いられる材質、前記光
学異方性層に用いられる液晶性化合物及び水平配向制御
剤としては、前記本発明の「光学積層体」の項で述べた
ものが総て好適に挙げられる。
く、公知の連続延伸方法が総て好適に挙げられる。
後、その表面を、紙や布等で、前記一定の角度で数回擦
ることにより実施するのが好ましい。該一定の角度とし
ては、前述のように、ハンドリング等の点から、透明位
相差板における長尺方向とのなす角度が10乃至20度
である必要があり、12乃至18度が好ましい。
成溶液に含有される液晶性化合物を、必要に応じて溶融
し、配向可能な温度にまで加熱しながら、配向膜上に位
置するように塗布、注入若しくは転写等して形成され
る。前記光学異方性層形成溶液に含有される溶媒として
は、有機溶媒が好ましい。該有機溶媒としては、例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド化合物、
ジメチルスルホキシド等のスルホキシド化合物、ピリジ
ン等のヘテロ環化合物、ベンゼン、ヘキサン等の炭化水
素化合物、クロロホルム、ジクロロメタン等のアルキル
ハライド化合物、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル
化合物、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン化合
物、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等
のエーテル化合物等が挙げられる。これらの中でも、ア
ルキルハライド化合物及びケトン化合物等が好ましい。
これらの有機溶媒は、1種単独で使用してもよく、2種
以上を併用してもよい。
しては、公知の塗布方法が挙げられる。例えば、押し出
しコーティング法、ダイレクトグラビアコーティング
法、リバースグラビアコーティング法、ダイコーティン
グ法等が挙げられる。
光学異方性層形成溶液における液晶性化合物が溶融時の
液晶状態にある間に、一定の方向にラビングされた配向
膜上に塗布され、更に水平配向制御剤の作用により、液
晶性化合物がラビング方向から更に90度傾いて配向す
る。本発明においては、このようにして配向させた液晶
性化合物を、重合等により固定化し光学積層体を得るの
が好ましい。
ック配向が特に好ましい。該液晶性化合物としては、前
記本発明の「光学積層体」の項で述べたのと同様の液晶
性化合物が総て好適に挙げられる。
は、下記実施例に何ら限定されるものではない。
7質量部を、トルエンに溶解し、塗布液(27質量%)
を調製した。該塗布液を、ガラス板上にドクターブレー
ドを用いて流延し、乾燥させてフィルム状成形体を得
た。これを125℃で35%一軸延伸し、透明位相差板
を得た。
〜1000)で表される化合物の希釈液を、前記透明位
相差板上に連続塗布した後、透明位相差板における長尺
方向とのなす角度が15度の方向に連続的にラビング
し、透明位相差板上に配向膜を形成した。
子及び下記式(A)で表される水平配向制御剤を、メチ
ルエチルケトン溶媒に希釈して調製した光学異方性層形
成溶液を塗布し、重合により液晶性化合物を固定化して
光学異方性層を形成し、本発明の光学積層体を得た。
び、偏光膜(ヨウ素系偏光膜)を用い、偏光膜、光学異
方性層、配向膜、及び、透明位相差板がこの順に積層さ
れた円偏光板を作製した。このとき、偏光膜における偏
光軸及び透明位相差板の長尺方向は、平行になるよう調
整した。得られた円偏光板の光学的性質を、前記レター
デーション測定器を用いて測定したところ、略完全な円
偏光が達成されていた。
において、式(A)で表される水平配向制御剤を用い
ず、ラビング方向を変えたほかは、実施例1と同様にし
て、透明位相差板における面内の遅相軸と光学異方性層
における面内の遅相軸とのなす角度が60度となるよう
に光学積層体を製造した。尚、この比較例においては、
ラビングの角度が大きいため、ラビングの際のハンドリ
ング性が悪く、液晶性化合物を所望の方向に均一に配向
させることができなかった。
デーション測定器を用いて同様に測定したところ、波長
550nmでは位相差(λ/4)を示さなかった。
い、実施例1における「円偏光板の製造」と同様にして
円偏光板を製造したが、良好な円偏光は達成されなかっ
た。
れた光学積層体、該光学積層体を用いた円偏光板、及
び、積層の際に張り合せの必要が無い為、効率が良く、
低コストで、軸ズレ等が起こらない光学積層体の製造方
法を提供することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 シクロオレフィン系化合物を含有する透
明位相差板及び液晶性化合物を含有する光学異方性層の
積層体を含み、該透明位相差板及び光学異方性層のいず
れか一方の位相差が実質的にπ/2であり、他方の位相
差が実質的にπであって、前記透明位相差板における面
内の遅相軸と前記光学異方性層における面内の遅相軸と
のなす角度が、45乃至75度であることを特徴とする
光学積層体。 - 【請求項2】 透明位相差板及び光学異方性層の間に、
配向膜を有する請求項1に記載の光学積層体。 - 【請求項3】 光学異方性層が、水平配向制御剤を含有
する請求項1又は2に記載の光学積層体。 - 【請求項4】 配向膜が、下記一般式(1)で表される
ポリマーを含有する請求項2又は3に記載の光学積層
体。 一般式(1) 【化1】 前記一般式(1)において、x及びyは重合度を表す。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の光学
積層体と、偏光膜とを有し、該偏光膜が前記光学積層体
における光学異方性層上に配されたことを特徴とする円
偏光板。 - 【請求項6】 請求項1から4のいずれかに記載の光学
積層体の製造方法であって、シクロオレフィン系化合物
を含有する成形体を連続延伸し、位相差が実質的にπ/
2である透明位相差板を得、該透明位相差板上に配向膜
形成溶液を塗布し、該透明位相差板における長尺方向と
のなす角度が10乃至20度の方向にラビングして配向
膜を形成し、該配向膜上に、水平配向制御剤及び液晶性
化合物を含有する光学異方性層形成溶液を塗布し、位相
差が実質的にπである光学異方性層を形成することによ
り、透明位相差板における面内の遅相軸と光学異方性層
における面内の遅相軸とのなす角度が、45乃至75度
である光学積層体を製造することを特徴とする光学積層
体の製造方法。 - 【請求項7】 光学異方性層が、液晶性化合物の重合に
より固定化された請求項6に記載の光学積層体の製造方
法。 - 【請求項8】 光学異方性層における液晶性化合物の配
向が、ネマチック配向である請求項6又は7に記載の光
学積層体の製造方法。
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- 2001-12-25 JP JP2001392130A patent/JP3916950B2/ja not_active Expired - Lifetime
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