JP4319845B2 - 水晶振動子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高次のラーメモード振動を伴う水晶振動子及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ラーメモード振動を発生させる水晶振動子は、特許文献1に示すように、水晶原石から所定のカット角でスライスされた四角形状の水晶基板の表裏両面に励振電極を形成した振動本体部と、この振動本体部の端部を細い接続部を介して支持するフレーム部によって一体形成されている。前記フレーム部には、一対の端子電極が形成されており、外部から供給される電圧を端子電極間に印加することで、振動本体部の表面及び裏面に逆位相の電界を発生させて、前記振動本体部にラーメモード振動を発生させている。
【0003】
図7及び図8は、前記ラーメモード振動を得るための一般的な水晶振動子の形態を示したものである。ここで、図7(b)は図7(a)をA−A線で切断した断面図、図7(c)はB−B線で切断した断面図、図7(d)はC−C線で切断した断面図である。この水晶振動子10は、振動本体部11の表面に3面の小励振電極(15a,16b,17a)、同じく裏面に3面の小励振電極(15b,16a,17b)が形成された(3,1)次のラーメモード水晶振動子であり、前記振動本体部11が接続部13a〜13dを介してフレーム部14に支持され一体化されたものである。前記フレーム部14には一対の端子電極14a,14bが形成され、一方の端子電極14aからは接続部13cを介して小励振電極(15a−16a−17a)へ、他方の端子電極14bからは接続部13bを介して小励振電極(15b−16b−17b)へ逆位相の電界が与えられる。前記小励振電極(15a−16a)及び小励振電極(16a−17a)への導通は、振動本体部11の側面に形成される回し込み電極18によって行われる。なお、小励振電極(15b−16b−17b)の場合の接続形態も同様である。このように、各小励振電極の表裏面及び同一平面上で隣接する小励振電極面の電界が逆位相となることによって、振動本体部11に高次のラーメモード振動が発生する。
【0004】
前記構造の水晶振動子10は、従来、図9で示す水晶基板を振動本体部とフレーム部とに分離して成形する打ち抜き工程の後に、図10で示す励振電極を形成する電極形成工程を経て製造されていた。ここで、前記図9及び図10は、前記図7に示した水晶振動子10をA−A線で切断した断面形態を示す。図9に示した打ち抜き工程では、水晶原石から所定のカット角で水晶基板1を切り出し(工程a)、この水晶基板1の表面にドライフィルムレジスト2を貼着する(工程b)。そして、打ち抜きパターンが形成されたマスク3を装着し、露光及び現像して打ち抜き部分を露出させる(工程c)。次に、前記水晶基板1の表面にパウダービーム8を噴射してドライフィルムレジスト2が露出された部分を打ち抜き(工程d)、最後にドライフィルムレジスト2を剥離する。
【0005】
続く電極形成工程は、図10に示したように、前記所定形状に打ち抜き形成された水晶基板1の表面全体にクロム(Cr)を成膜し、その上に金(Au)による導電膜4を形成する(工程f)。そして、前記導電膜4にレジスト膜5を形成し(工程g)、電極パターンが形成されたマスクを介して露光及び現像する(工程h)。次に、金属エッチングを施してレジスト膜5でマスクされていない導電膜4とクロムを剥離して絶縁部6を形成する(工程i)。最後に不要なレジスト膜5を取り除く(工程j)。
【0006】
以上示した製造工程によって、図7及び図8に示したような振動本体部11の表裏面に複数の励振電極が形成され、側面には前記表面と裏面とを接続するための接続電極が形成されたラーメモード振動の水晶振動子が形成される。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−158559号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の水晶振動子にあっては、振動本体部の側面に小励振電極同士を接続するための回し込み電極パターンを形成しなければならないため、表面に複数の小励振電極部同士を隔絶する絶縁領域を形成する必要があった。したがって、前記振動本体部の表面積に対する励振電極形成領域が制限されてしまうことから、等価直列抵抗値が高くなり、十分なラーメモードの振動特性が得られないといった問題があった。
【0009】
また、非常に薄い水晶基板の側面に回し込むように、小励振電極同士を繋ぐ接続電極パターンを形成しなければならないため、製造工程が複雑となり製造工数やコストの低減化が図られないといった問題もあった。さらに、前記電極パターンは水晶振動子が小型化するほど微細化され、特に水晶基板の側面にあっては、接続不良や断線といった問題を引き起こす原因となっていた。
【0010】
そこで、本発明の第1の目的は、ラーメモード振動を発生させる励振電極が振動本体部の表裏面に所定の絶縁領域を除いて可能な限り広く設けることで、等価直列抵抗値の減少等の電気的特性を改善することができる水晶振動子を提供することである。
【0011】
また、本発明の第2の目的は、振動部の表面に形成された励振電極と裏面に形成された励振電極とを接続する電極パターンを振動部の側面に形成することなく、すべての配線パターンを平面形成することで、製造工数の低減を図ることのできる水晶振動子の製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る水晶振動子は、四角形状の水晶基板の表面及び裏面に形成される第1励振電極部及び第2励振電極部が連続して延びる一本の絶縁ラインのみによって分離され、分離された第1励振電極部及び第2励振電極部がそれぞれ複数の小振動部領域に仕切られている振動本体部と、この振動本体部の端部を支持すると共に、前記第1励振電極部及び第2励振電極部に導通する接続電極が形成された接続部と、この接続部を介して前記第1励振電極部及び第2励振電極部に導通する一対の端子電極を有するフレーム部とを備え、前記一対の端子電極間に電圧を印加することによって、前記振動本体部の表面又は裏面上でそれぞれ隣接する小振動部領域間に逆位相の電界を生じさせてラーメモード振動を得ることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、振動本体部の側面が絶縁され、表裏の略全面に励振電極を形成することが可能であるので、振動範囲を広く確保すると共に、等価直列抵抗値の小さなラーメモード振動を得ることができる。また、複数の小振動部からなる高次のラーメモード振動部については、前記励振電極の表面を絶縁ラインで最小範囲に仕切られているため、振動本体部の側面に表面と裏面の励振電極同士を接続する接続電極パターンが不要となる。
【0014】
また、本発明の水晶振動子の製造方法は、水晶基板の表裏全面に平面電極を形成し、この平面電極の略中央部に設けられる四角形状の振動本体部に連続して延びる一本の絶縁ラインのみによって分離される第1励振電極部及び第2励振電極部を形成し、前記振動本体部の外周をこの振動本体部の端部から延びる接続部を残して切り離し前記振動本体部の外周部に一対の端子電極を有するフレーム部を形成することによって、ラーメモード振動を得るようにしたことを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、振動本体部の側面に電極パターンを形成する必要がないので、最初に振動本体部の表面に電極面を形成し、その上から必要な箇所をエッチングして励振電極パターンを形成し、最後に振動本体部の外周を打ち抜くだけで所定の形状の水晶振動子に加工することができる。このように、電極パターンの形成を全て水晶基板の平面上だけで行うため、導電成膜、露光、エッチングといった処理を容易且つ精度よく行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の水晶振動子及びその製造方法について詳細に説明する。
【0017】
水晶振動子はその振動モードに応じて、水晶原石のX軸(電気軸),Y軸(機械軸),Z軸(光軸)の各結晶軸から所定の傾きで切断された水晶基板を様々な形状に打ち抜き、特定の振動モードを持った水晶振動子を形成する。
【0018】
図1乃至図4に示す水晶振動子は、前記水晶原石のX軸を中心にY軸をZ軸に向けて36°〜42°の範囲で傾斜させたY’軸からなるXY’平面で切り出された水晶基板を所定形状に打ち抜いて、振動本体部とこの振動本体部を支持するフレーム部とに分離して形成される。図1及び図2は第1実施形態の水晶振動子20を表面及び裏面から見たものであり、四隅に振動の節点22a,22b,22c,22dを有する長方形状の振動本体部21と、前記4個所の節点22a〜22dから外方向に延設されるアーム状の接続部23a,23b,23c,23dと、振動本体部21の外周上にあって、前記接続部23a〜23dを介して支持されるフレーム部24とで構成されている。ここで、図1(b)は図1(a)をA−A線で切断した断面図、図1(c)はB−B線で切断した断面図である。
【0019】
前記振動本体部21は、表裏両面に励振電極が形成され、それぞれ逆位相の電界をフレーム部24から印加することで、節点22a〜22dを支点として各辺が撓み変形してラーメモード振動を発生させる。本実施形態の水晶振動子20は、振動本体部21の表裏両面にラーメモード振動を発生させる小振動部を3面縦列形成したものである。
【0020】
前記3面の小振動部は、導電膜による電極面が形成された振動本体部21の表裏両面に形成される細い線状の絶縁ライン25によって仕切られている。この絶縁ライン25は、前記振動本体部21の表面及び裏面に形成されている電極面を第1励振電極部27と第2励振電極部28に電気的に二分するために設けられるもので、表面に形成される絶縁ライン25は図1(a)に示されるように、節点22aから振動本体部21の長手方向の略1/3のところまで縁部に沿って走り、反対側の縁部に向けてコ字状に大きく迂回した後、略2/3の地点から再び反対側の縁部に沿って延び、節点22bに繋がる。これによって、前記振動本体部21の表面は、前記絶縁ライン25を境に3つの小振動部(小励振電極部27a,28a,28b)に仕切られる。また、前記第1振動電極部27は、小励振電極部27aと接続部23a,23b及びフレーム部24の一方に形成される端子電極24aとで一つの平面電極を構成し、第2振動電極部28は、小励振電極部28a,28bと接続部23c,23d及びフレーム部24の他方の端子電極24bとで別の平面電極を構成する。
【0021】
また、前記水晶振動子20の裏面については、図2に示したように、振動本体部21の裏面を仕切る絶縁ライン25が節点22dと22cとの間に前記表面と同様なパターンで形成され、この絶縁ライン25を境に3つの小励振電極部27b,27c,28cに仕切られる。これによって、第1励振電極部27は、小励振電極部27b,27cと接続部23a,23b及び端子電極24aとで一つの平面電極を構成し、第2振動電極部28は、小励振電極部28cと接続部23c,23d及び端子電極24bとで別の平面電極を構成することになる。
【0022】
前記接続部23a〜23dは、振動本体部21の4個所の節点22a〜22dを支持すると同時に、フレーム部24上の各端子電極24a,24bに供給される電圧を各小励振電極部(27a〜27c,28a〜28c)と導通させるためのアーチ状の導通路であり、前記振動本体部21とフレーム部24とで一体形成される。なお、この接続部23a〜23dと節点22a〜22dの接点が小さいほど振動を阻害しないため、良質な振動特性を得ることができる。
【0023】
前記フレーム部24は、四角形のリング状に水晶基板を打ち抜いて形成され、表裏両面に導電膜を形成し、その対向する辺の一部をエッチングして絶縁部29とすることで、一対の端子電極24a,24bを形成している。このフレーム部24は、前記接続部23a〜23dを介して振動本体部21を支持した状態でパッケージ内に固定される。そして、前記端子電極24a,24b間に電圧を印加することによって、前記それぞれの端子電極24a,24bから延びる接続部を介して絶縁ライン25で仕切られたそれぞれの振動領域に電界が印加される。
【0024】
上記構造の水晶振動子20にあっては、端子電極24a,24b間に印加される逆位相の電圧によって、各振動領域の表面と裏面及び同一面上で隣接する面の電界が逆位相となる。これによって、振動本体部21全体にラーメモード振動を連続的に発生させることができる。
【0025】
前記第1実施形態の水晶振動子20は、長方形状の振動本体部21に3つの小励振電極部を縦列形成したものであるが、さらに多くの小励振電極部を形成した高次のラーメモード振動を伴う水晶振動子を構成することができる。図3はこのような高次のラーメモード振動を伴う第2実施形態の水晶振動子30を示したものである。ここで、図3(b)は図3(a)をA−A線で切断した断面図、図3(c)はB−B線で切断した断面図である。この水晶振動子30は、正方形状の振動本体部31の内部が一条の絶縁ラインによって第1励振電極部37と第2励振電極部38の二極に電気的に分離されると共に、前記第1励振電極部37で構成される4面の小励振電極部37a〜37dと、前記第2励振電極部38で構成される5面の小励振電極部38a〜38eが組み合わされて9面(3列×3行)の小励振電極部が形成されている。これら9面からなる振動本体部31は、第1励振電極部37に属する小励振電極部と第2励振電極部38に属する小励振電極部とが互いに隣接するような市松模様状に形成される。これによって、振動本体部31は、(3,3)次のラーメモード振動を生成する。この振動本体部31は、前記水晶振動子20と同様に、四隅の振動の節点32a〜32dが接続部33a〜33dを介してフレーム部34に一体化され、前記第1励振電極部37は端子電極34aに、第2励振電極部38は端子電極34bに平面的に導通されている。
【0026】
前記振動本体部31の表面及び裏面に形成されている各小励振電極部には、それぞれの端子電極34a,34bから接続部33a〜33dを介して所定の電圧が印加され、同一平面上で隣接する小励振電極部間には互いに逆位相の電界が発生するように設定される。例えば、図3及び図4に示したような3×3配列の振動本体部31において、端子電極34aから供給される電界は、図3に示されるように、接続部33a,33bを通して表側の小励振電極部(37a〜37d)と、図4に示す裏側の小励振電極部(37e〜37i)に供給される。一方、端子電極34bから供給される電界は、図3に示したように、接続部33c,33dを介して小励振電極部(38a〜38d)と、図4に示される裏側の小励振電極部(38f〜38i)に供給される。
【0027】
前記第1実施形態及び第2実施形態で示した水晶振動子20,30のように、隣接する小励振電極部相互間に生じさせる電界が常に逆位相になるように振動本体部21,31がパターン形成されているため、前記各小励振電極部の四隅の節点を基点として小励振電極部間の境界辺が交互に膨らんだり、凹んだりするといった歪みが生じることになる。これにより、所望の振動周波数を得る。特に、振動本体部21,31内を仕切る絶縁ライン25を各小励振電極部の境界線上に可能な限り細く形成することで、限られた平面スペースを備えた振動本体部に励振電極を最大限広く形成することができる。また、励振電極が全て振動本体部の表裏面に平面形成され、側面に前記表裏面の励振電極同士を接続する回し込み用の電極を形成する必要がない。このため、等価直列抵抗値が減少し、安定したラーメモードの振動を生成することができる。
【0028】
次に、上記水晶振動子20,30の製造方法を図5及び図6に基づいて説明する。製法は大きく分けて励振電極形成工程と振動本体部とフレーム部とに分離する打ち抜き形成工程とに分けられる。図5に示す励振電極形成工程では、最初に水晶原石から所定の角度で水晶基板1をカットし、一定の厚みに加工する(工程a)。次に、前記水晶基板1の表裏両面にクロム(Cr)による下地層を形成し、この下地層の上に金(Au)の導電膜4を形成し(工程b)、この導電膜4の上に露光用のレジスト膜5を塗布形成する(工程c)。次に前記形成されたレジスト膜5の上に振動本体部に形成する絶縁パターンが描かれたマスク3を装着し、露光及び現像する(工程d)。そして、露光によって露出された部分の導電膜4とクロムをエッチング(工程e)して絶縁部6を形成した後、前記露光・現像処理で使用したレジスト膜5を取り除く(工程f)。
【0029】
図6に示した打ち抜き形成工程では、前記励振電極形成工程によって励振電極が形成された水晶基板1の表面にドライフィルムレジスト2を貼着し(工程g)、振動本体部とフレーム部とに分離する打ち抜きパターンが形成されたマスク7を装着し、露光及び現像処理を施す(工程h)。次に打ち抜きパターンが形成されたドライフィルムレジスト2の上からパウダービーム8を噴射させて打ち抜き加工を行う(工程i)。最後に不要なドライフィルムレジスト2を取り除く(工程j)。
【0030】
上述したように、本発明の水晶振動子の製造方法によれば、水晶基板1の側面に導電膜4を形成する必要がないので、最初に水晶基板1の表裏面に励振電極用の導電膜4や絶縁部6を形成しておき、続く打ち抜き工程において所定形状に打ち抜くだけで図1及び図2に示したような水晶振動子20を形成することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る水晶振動子によれば、振動本体部の表面及び裏面が複数の小励振電極部に仕切る絶縁ラインを除いて全て励振用の電極面となっているので、振動本体部の限られた平面スペースを有効にラーメモード振動を取り出す励振電極面とすることができる。このように、振動本体部の平面部に励振電極部を広く確保できると共に、側面部には接続用の電極パターンを形成する必要がないので、振動特性に悪影響を与える等価直列抵抗値の増加を抑えることができる。
【0032】
また、本発明に係る水晶振動子の製造方法によれば、振動本体部の表面及び裏面に形成されている励振電極同士を繋ぐ電極パターンを側面に形成する必要がないので、電極形成が容易となって工数及びコストの低減化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の水晶振動子を表面から見た平面図と、その断面図である。
【図2】上記第1実施形態の水晶振動子を裏面から見た平面図である。
【図3】本発明に係る第2実施形態の水晶振動子を表面から見た平面図と、その断面図である。
【図4】上記第2実施形態の水晶振動子を裏面から見た平面図である。
【図5】本発明の水晶振動子の電極形成工程図である。
【図6】上記水晶振動子の打ち抜き工程図である。
【図7】従来の水晶振動子を表面から見た平面図である。
【図8】上記従来の水晶振動子を裏面から見た平面図である。
【図9】従来の水晶振動子の打ち抜き工程図である。
【図10】従来の水晶振動子の電極形成工程図である。
【符号の説明】
20,30 水晶振動子
21,31 振動本体部
22a〜22d 節点
23a〜23d 接続部
24 フレーム部
24a,24b 端子電極
25 絶縁ライン
27,37 第1励振電極部
28,38 第2励振電極部
27a,27b,27c 小励振電極部
28a,28b,28c 小励振電極部

Claims (7)

  1. 四角形状の水晶基板の表面及び裏面に形成される第1励振電極部及び第2励振電極部が連続して延びる一本の絶縁ラインのみによって分離され、分離された第1励振電極部及び第2励振電極部がそれぞれ複数の小振動部領域に仕切られている振動本体部と、
    この振動本体部の端部を支持すると共に、前記第1励振電極部及び第2励振電極部に導通する接続電極が形成された接続部と、
    この接続部を介して前記第1励振電極部及び第2励振電極部に導通する一対の端子電極を有するフレーム部とを備え、
    前記一対の端子電極間に電圧を印加することによって、前記振動本体部の表面又は裏面上でそれぞれ隣接する小振動部領域間に逆位相の電界を生じさせてラーメモード振動を得ることを特徴とする水晶振動子。
  2. 前記一本の絶縁ラインは、前記第1励振電極部と第2励振電極部とを仕切る各励振電極部の外形線として振動本体部の表面と裏面にそれぞれ延びている請求項1記載の水晶振動子。
  3. 前記一本の絶縁ラインによって、第1励振電極部の小振動領域と第2励振電極部の小振動領域とが市松模様配列に形成されてる請求項1記載の水晶振動子。
  4. 前記振動本体部がこの振動本体部の外周に設けられたフレーム部に前記接続部を介して一体形成されている請求項1記載の水晶振動子。
  5. 前記振動本体部が前記第1励振電極部及び第2励振電極部からそれぞれ少なくとも一以上の接続部を介して前記フレーム部に支持されてる請求項1記載の水晶振動子。
  6. 水晶基板の表裏全面に平面電極を形成し、
    この平面電極の略中央部に設けられる四角形状の振動本体部に連続して延びる一本の絶縁ラインのみによって分離される第1励振電極部及び第2励振電極部を形成し、
    前記振動本体部の外周をこの振動本体部の端部から延びる接続部を残して切り離し前記振動本体部の外周部に一対の端子電極を有するフレーム部を形成することによって、ラーメモード振動を得るようにした水晶振動子の製造方法。
  7. 一枚の水晶基板の表裏両面全体に平面電極を形成する導電成膜工程と、
    前記形成された平面電極の振動本体部に相当する領域を第1励振電極部と第2励振電極部とのニ極に分離するため連続して延びる一本の絶縁ラインをエッチングして剥離する工程と、
    前記振動本体部の周囲を振動本体部の端部から延設される接続部を除いて水晶基板を打ち抜き、端子電極となるフレーム部とに分離する打ち抜き工程とを備えることで、ラーメモード振動を得るようにした水晶振動子の製造方法。
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