JP2002208831A - 水晶振動子及び水晶振動子の製造方法 - Google Patents

水晶振動子及び水晶振動子の製造方法

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JP2002208831A
JP2002208831A JP2001001826A JP2001001826A JP2002208831A JP 2002208831 A JP2002208831 A JP 2002208831A JP 2001001826 A JP2001001826 A JP 2001001826A JP 2001001826 A JP2001001826 A JP 2001001826A JP 2002208831 A JP2002208831 A JP 2002208831A
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electrode
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Hidenori Ashizawa
英紀 芦沢
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River Eletec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水晶振動片をケース内の電極端子に導通接続
させる際に電極端子間のショートを確実に防止すると共
に、均一な粘着力で水晶振動片を支持することのできる
水晶振動子の製造方法を提供すること。 【解決手段】 ケース23内に設けられた左右一対の電
極端子29a,29bと、これら電極端子29a,29
bに片持ち支持される水晶振動片22の左右一対の平面
電極30a,30bとを導電性接着剤32を介して固着
し、前記電極端子29a,29bと平面電極30a,3
0bとで一対の片持支持部35を形成してなる水晶振動
子21の製造方法において、前記一対の平面電極30
a,30bに導電性接着剤32を、また、その中間に絶
縁性接着剤34をそれぞれスクリーン印刷した後、前記
導電性接着剤32を介して電極端子29a,29bに平
面電極30a,30bを片持ち支持させると共に、前記
絶縁性接着剤34によって左右の片持支持部35の間を
遮蔽した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケース内に設けら
れた電極端子に水晶振動片の平面電極を接合して片持ち
支持するタイプの水晶振動子及び水晶振動子の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水晶振動子の製造工程において、
各種振動モードを有する水晶振動片は、ケース内の電極
端子に塗布された導電性の接着剤に水晶振動片の平面電
極を接着固定することで片持ち支持されていた。
【0003】図11及び図12は、上記従来における水
晶振動子1の支持構造及び製造方法を示したものであ
る。図11に示したように、水晶振動子1は四角形状の
箱型ケース2内に水晶振動片3を収容し、その上から前
記ケース2を蓋体4で封止する構造となっている。前記
ケース2は上部に開口部9を設けた四角形状のセラミッ
ク製の箱体で、その内部底面10には端子台11の上に
左右一対の電極端子5a,5bが設けられている。水晶
振動片3は、水晶原石から各種振動モードに合わせて切
り出された薄い板状片であり、全体で振動部7を構成し
ている。また、水晶振動片3の一端部には上記電極端子
5a,5bに対応して左右に一対の平面電極6a,6b
が形成されている。水晶振動片3の平面電極6a,6b
は電極端子5a,5bに導電性接着剤8を介して固定さ
れ、振動部7がケース2の内部底面10に接触しないよ
うに片持ち支持される。なお、蓋体4は前記水晶振動片
3を収容したケース2の開口部9を封止するための金属
板である。
【0004】水晶振動子1の製造工程では、図12に示
したように、電極端子5a,5bが形成されたケース2
を治具上に多数並設し、ディスペンサ12のノズル13
を移動させながら電極端子5a,5b上に導電性接着剤
8を塗布していく。次いで、電極端子5a,5bの上に
水晶振動片3の平面電極6a,6bを重ね合わせて両者
を接合する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の水晶振動子1にあっては、ケース2内に設けられた
電極端子5a,5bの上に導電性接着剤8を塗布する構
成となっていたので、水晶振動子1の小型化に伴ってケ
ース2のサイズが小さくなった場合、電極端子5a,5
bのサイズも小さくなると共に、電極端子5a,5b間
の間隔も狭くなり、上記ディスペンサ12を用いた塗布
方法では、電極端子5a,5bの上に所定量の導電性接
着剤8を的確に塗布することが難しくなる。また、仮に
電極端子5a,5bの上に塗布することができたとして
も、水晶振動片3の平面電極6a,6bを押し当てたと
きに、導電性接着剤8がはみ出して、隣り合う電極端子
5a,5bに接触し、ショートするおそれがあった。
【0006】一方、ディスペンサ12のノズル13の径
を微細化することで導電性接着剤8の塗布量を抑えるこ
ともできるが、ノズル13の径を細くしてしまうと導電
性接着剤8の通りが悪くなったり、ノズル13の先端部
からの射出圧力が弱くなるため、塗布量が不安定となっ
て接着不良を生じるおそれがある。
【0007】そこで、本発明の目的は、高集積化や高周
波水晶振動子に対応して、水晶振動子のパッケージの小
型化が急速に進む中、水晶振動片をケース内の電極端子
に導通接続させる際に電極端子間のショートを確実に防
止すると共に、均一な粘着力で水晶振動片を支持するこ
とのできる水晶振動子及び水晶振動子の製造方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る水晶振動子は、ケース内に
設けられた左右一対の電極端子と、これら電極端子に片
持ち支持される水晶振動片の左右一対の平面電極とを導
電性接着剤を介して固着し、前記電極端子と平面電極と
で一対の片持支持部を形成してなる水晶振動子におい
て、前記水晶振動片の一対の平面電極の中間に絶縁部材
を設け、前記左右の片持支持部の間を遮蔽したことを特
徴とする。
【0009】この発明によれば、極性の異なる左右一対
の平面電極に施した導電性接着剤がその中間に設けた絶
縁部材で確実に絶縁されるため、前記平面電極と電極端
子とを接合する際に導電性接着剤が押し広がってはみ出
した場合でも、左右の片持支持部がショートすることが
ない。
【0010】本発明の請求項2に係る水晶振動子の製造
方法は、ケース内に設けられた左右一対の電極端子と、
これら電極端子に片持ち支持される水晶振動片の左右一
対の平面電極とを導電性接着剤を介して固着してなる水
晶振動子の製造方法において、前記一対の平面電極に導
電性接着剤をスクリーン印刷した後、ケース内の電極端
子に前記平面電極を接合して片持ち支持させたことを特
徴とする。
【0011】この発明によれば、導電性接着剤の塗布面
を水晶振動片の平面電極側に設定したため、スクリーン
印刷によって均一な塗布面を形成することができると共
に、塗布量及び塗布面積を精度よく定めることができ
る。このため、電極端子及び平面電極が小さく、また、
その間隔が非常に狭い場合にも接触不良が発生せず、安
定した状態で接合させることができる。
【0012】本発明の請求項3に係る水晶振動子の製造
方法は、ケース内に設けられた左右一対の電極端子と、
これら電極端子に片持ち支持される水晶振動片の左右一
対の平面電極とを導電性接着剤を介して固着し、前記電
極端子と平面電極とで一対の片持支持部を形成してなる
水晶振動子の製造方法において、前記一対の平面電極に
導電性接着剤を、また、その中間に絶縁性接着剤をそれ
ぞれスクリーン印刷した後、前記導電性接着剤を介して
電極端子に平面電極を片持ち支持させると共に、前記絶
縁性接着剤によって左右の片持支持部の間を遮蔽するこ
とを特徴とする。
【0013】この発明によれば、水晶振動片の平面電極
に導電性接着剤、その中間に絶縁性接着剤をそれぞれス
クリーン印刷することで、左右の片持支持部間を確実に
絶縁することができると共に、ケース内の電極端子との
接合をより安定させたので、水晶振動子本来の振動が衝
撃等によって阻害されることなく、等価抵抗値が安定し
た水晶振動子の製造が可能となった。特に、両電極間が
非常に接近した水晶振動片に対してもショートが起こら
ないことから、パッケージサイズが最小の水晶振動子の
製造に適している。
【0014】請求項4の発明は、請求項2又は3記載の
水晶振動子の製造方法において、前記スクリーン印刷
は、水晶振動片の印刷面との間に所定の隙間を維持する
ための凹部が裏面に形成されたスクリーンマスクを介し
て行うことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、スクリーンマスク上に
塗布した接着剤をスキージ等で押さえつけながら水晶振
動片に印刷する際に、水晶振動片の振動部とスクリーン
マスクの裏面に設けた凹部との間に一定の隙間があるた
め、振動部が接触することによる損傷を防止することが
できる。このため、製造時における不良品の発生率を抑
えると共に、品質の一定した水晶振動子が得られる。
【0016】請求項5の発明は、請求項2乃至4のいず
れかに記載の水晶振動子の製造方法において、前記スク
リーン印刷は、複数の水晶振動片が形成される水晶ウェ
ハ上に導電性接着剤あるいは絶縁性接着剤を塗布する印
刷パターンが形成されたスクリーンマスクを被せて行う
ことを特徴とする。
【0017】この発明によれば、1枚のスクリーンマス
クで一度に多数の水晶振動片に接着剤の印刷が行えるの
で、製造工数及びコストの低減化が図られる。また、ス
クリーンマスクによる印刷工程が完全自動化できるので
大量生産に適している。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に係る水晶振動子及び水晶振動子の製造方法の実施形態
を詳細に説明する。図1は本発明の水晶振動子の支持構
造を示す断面図、図2は前記水晶振動子の分解斜視図、
図3は前記水晶振動子の蓋体を外したときの平面図であ
る。
【0019】水晶振動子21は、図1乃至図3に示すよ
うに、水晶振動片22を収納するセラミック製の箱型ケ
ース23と、その外周枠の上面24全周に塗布された接
着層25を介してケース23の内部を気密封止する金属
製の蓋体26とを備える。前記接着層25の上に封止さ
れる蓋体26は、ケース23の平面形状と略同じ矩形状
の金属板であり、この蓋体26上面外周縁を電子ビーム
等で照射することによってケース23に溶接される。
【0020】前記ケース23は水晶振動片22の収納ス
ペース36を有しており、その底面27には短辺側の一
端部に底面27よりわずかに高い台座部28が設けられ
ている。そして、この台座部28には外部の電子機器と
導通する一対の電極端子29a,29bが左右に設けら
れている。一方、水晶振動片22は、各種振動モードに
合わせて所定の厚みに加工された長方形状の板状片であ
る。そして、この板状片全体で振動部31を構成し、短
辺側の一端部の両角部には極性の異なった一対の平面電
極30a,30bが形成されている。この平面電極30
a,30bは矩形状の電極片であり、その表面には後述
するスクリーン印刷によって導電性接着剤32が塗布さ
れている。このように、本実施形態では水晶振動片22
の平面電極30a,30bの方に導電性接着剤32を塗
布しておき、ケース23内の電極端子29a,29bに
水晶振動片22を重ね合わせて接着する。このようにし
て、水晶振動片22の一端には導電性接着剤32を介し
て電極端子29a,29bと平面電極30a,30bと
からなる片持支持部35が形成され、振動部31の端部
33を底面27から浮き上がった状態で支持する。ま
た、図2及び図3に示したように、前記水晶振動片22
の両平面電極30a,30bの中間位置には絶縁性接着
剤34が塗布されている。この絶縁性接着剤34は厚め
に塗布され、図4に示したように、水晶振動片22を設
定したときには台座部28に接着して左右の片持支持部
35の間を遮蔽する。その結果、前記導電性接着剤32
が片持支持部35からはみ出しても、両電極間でのショ
ートが確実に防止されることになる。また、絶縁性接着
剤34が台座部28側にも接着されることから、前記片
持支持部35における接着強度も高まる。このような絶
縁性接着剤34を中間に設けた接合構造は、パッケージ
の小型化に伴い、両電極端子29a,29b間が狭い場
合において好適なものとなる。
【0021】次に、上記構成からなる水晶振動子21の
製造方法を図5に基づいて説明する。図5はスクリーン
印刷法で導電性接着剤32を多数の水晶振動片22に一
括して塗布する方法を示したものである。図に示したよ
うに、まず表面が平坦な治具41を用意し、この治具4
1上に多数の水晶振動片22を等間隔に並べて載置する
(工程A1)。この水晶振動片22を載置する位置は後
述する第1のスクリーンマスク42の大きさやマスクパ
ターンの位置に応じて設定されるが、作業性を考慮して
平面電極30a,30bの向きを一定の方向に揃えてお
く方がよい。次に、前記載置した水晶振動片22の上
に、開口部45が設けられた薄い金属製の第1のスクリ
ーンマスク42を被せる(工程A2)。この開口部45
は、前記個々の平面電極30a,30bの位置及び形状
に合わせて形成されたものである。また、第1のスクリ
ーンマスク42には、外周部のスクリーン枠44が中央
部43から若干持ち上がるような傾斜角hを設けるとよ
い。このような傾斜角hを設けることで第1のスクリー
ンマスク42の裏面と水晶振動片22の接触面にわずか
な隙間が形成され、スクリーン印刷が終了した導電性接
着剤32の擦れを防止する他、印刷する導電性接着剤3
2の量を微妙に調整することができる。次に、この第1
のスクリーンマスク42の端部に導電性接着剤32を適
量載せ、スキージ46で導電性接着剤32を均一に延ば
しながら水晶振動片22の表面に塗布し、平面電極30
a,30bの上に導電性接着剤32を形成する(工程A
3)。上記一連のスクリーン印刷工程が終了した後、治
具41から水晶振動片22を取り出す。
【0022】前記スクリーン印刷工程を経た水晶振動片
22は図6に示すように、平面電極30a,30bに導
電性接着剤32が半硬化の状態で塗布されている。次
に、この導電性接着剤32が塗布された面を下に向けて
電極端子29a,29bの上に押し当てて接合し、片持
支持部35を形成する。
【0023】図7は平面電極30a,30bの中間に絶
縁性接着剤34を塗布する工程を示したものである。最
初の(工程B1)〜(工程B3)は上記第1の実施形態
における(工程A1)〜(工程A3)と同様で、導電性
接着剤32を水晶振動片22の平面電極30a,30b
にスクリーン印刷する工程である。本実施形態では、前
記(工程B3)の後に塗布した導電性接着剤32を仮乾
燥させ、平面電極30a,30bの中間に開口部53を
設けた第2のスクリーンマスク52を被せ、スキージ4
6で絶縁性接着剤34を塗布する(工程B4)。この工
程B4への移行を迅速に行うために、熱可塑性の樹脂若
しくは仮乾燥可能な樹脂剤が混入された導電性接着剤を
使用して乾燥時間を短縮することも可能である。なお、
本実施形態においては、導電性接着剤32を塗布した後
に絶縁性接着剤34を塗布する場合の工程を示したが、
逆に絶縁性接着剤34を塗布した後に、導電性接着剤3
2を塗布してもよい。
【0024】図8は、上記図7の工程によって導電性接
着剤32と絶縁性接着剤34が塗布された状態の水晶振
動片22aを示したものである。この水晶振動片22a
は、導電性接着剤32が塗布された面を下に向けた状態
で電極端子29a,29bの上に押し当てて接合され
る。また、絶縁性接着剤34が塗布された面も台座部2
8に直接接合されることとなり、合わせて三点で水晶振
動片22aが支持されることになる。このように、水晶
振動片22aが三点で確実に支持されたことによって、
常に安定した振動を得ることができる。また、両電極3
0a,30b間のショートも確実に防止することができ
る。なお、前記のような絶縁性接着剤34でなくても絶
縁性の部材であれば両電極間のショートを防止する効果
は同様に得られる。
【0025】図9は上記スクリーン印刷方法で用いた第
1のスクリーンマスク42の断面形状を示したものであ
る。この第1のスクリーンマスク42は、導電性接着剤
32を塗布するための開口部45の他に、振動部31に
当接する箇所に凹部54を設けたものである。このよう
な凹部54を設けたことによって、前記振動部31とそ
の上に重ねられるスクリーンマスク42との間に一定の
隙間が形成される。このため、スクリーンマスク42の
上から導電性接着剤32をスキージ46で押さえつけな
がら塗布する際にも、振動部31には接触による損傷を
受けることがない。なお、絶縁性接着剤34を印刷する
際に使用される第2のスクリーンマスク52についても
同様であり、前記凹部54を設けることで製造時におけ
る振動部31の損傷を防止することができる。
【0026】上記図5及び図7では、個々の水晶振動片
22を治具41上に多数載置して導電性接着剤32ある
いは絶縁性接着剤34をスクリーン印刷によって塗布し
た例を示したが、図10に示すように、水晶ウェハ60
上に直接スクリーン印刷することも可能である。この水
晶ウェハ60は、1枚の平板状のウェハを個々の水晶振
動片22の外形に沿って抜き加工したものである。先
ず、この水晶ウェハ60に形成された個々の水晶振動片
22にフォトリソグラフィを用いて電極パターン61を
形成する。その後、スクリーンマスク62を被せて導電
性接着剤を前記電極パターン61上にスクリーン印刷す
る。また、絶縁性接着剤を塗布する際には別のスクリー
ンマスクを介して同様に行うことができる。スクリーン
印刷の方法に関しては上記図5及び図7で示した方法と
同様であるので説明は省略する。このような水晶ウェハ
60上で電極パターン61を形成した直後に導電性接着
剤を塗布することができるので、上記図5及び図7のよ
うに、一度形成された水晶振動片22を治具上に載置し
直す手間が省け、製造工数及びコストの低減化が図られ
る。
【0027】次に、接着剤の塗布分布を従来と本案との
比較で示す。表1は本発明におけるスクリーン印刷での
塗布分布表であり、表2は従来例におけるディスペンサ
での塗布分布表である。いずれも200μmの幅の電極
面に対して行った測定結果である。表1のスクリーン印
刷では塗布寸法が210〜260μmの範囲に集中して
おり、平均値が242μm、標準偏差σが11μmとな
っているが、表2のディスペンサ方式では100〜24
0μmの広範囲に分布し、平均値が183μm、標準偏
差σが29μmとなっている。これらの分布表から分か
るように、本発明のスクリーン印刷法によれば、塗布面
積が広く、しかも塗布量のバラツキも少ない。このた
め、小型のパッケージに対しても精度よく導電性あるい
は絶縁性の接着層を形成でき、水晶振動片を安定した状
態で支持することができる。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、上記実施形態の水
晶振動子は、極性の異なる左右一対の平面電極に施した
導電性接着剤がその中間に設けた絶縁部材で確実に絶縁
されるため、前記平面電極と電極端子とを接合する際に
導電性接着剤が押し広がってはみ出した場合でも、左右
の片持支持部がショートすることがない。
【0031】また、導電性接着剤の塗布面を水晶振動片
の平面電極側に設定したため、スクリーン印刷によって
均一な塗布面を形成することができると共に、塗布量及
び塗布面積を精度よく定めることができる。このため、
電極端子及び平面電極が小さく、また、その間隔が非常
に狭い場合にも接触不良が発生せず、安定した状態で接
合させることができる。
【0032】また、水晶振動片の平面電極に導電性接着
剤、その中間に絶縁性接着剤をそれぞれスクリーン印刷
することで、左右の片持支持部間を確実に絶縁すること
ができると共に、ケース内の電極端子との接合をより安
定させたので、水晶振動子本来の振動が衝撃等によって
阻害されることなく、等価抵抗値が安定した水晶振動子
の製造が可能となった。特に、両電極間が非常に接近し
た水晶振動片に対してもショートが起こらないことか
ら、パッケージサイズが最小の水晶振動子の製造に適し
ている。
【0033】また、スクリーン印刷で用いるスクリーン
マスクの裏面に水晶振動片の振動部との隙間を確保する
ための凹部を設けたことで、製造時における振動部の損
傷を防止し、品質の一定した水晶振動子の生産を可能と
した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水晶振動子の断面図である。
【図2】上記図1の水晶振動子の分解斜視図である。
【図3】上記図1の水晶振動子の平面図である。
【図4】上記図3の水晶振動子をA−A線に沿って切断
したときの断面図である。
【図5】本発明の水晶振動子を構成する水晶振動片に施
すスクリーン印刷の工程を示す工程図である。
【図6】上記図5のスクリーン印刷工程を経て製造され
た水晶振動片の斜視図である。
【図7】水晶振動片に施すスクリーン印刷の他の工程を
示す工程図である。
【図8】上記図7のスクリーン印刷工程を経て製造され
た水晶振動片の斜視図である。
【図9】上記図5及び図7のスクリーン印刷工程におけ
る水晶振動片とスクリーンマスクとの関係を示す断面図
である。
【図10】水晶ウェハ上に接着剤を直接スクリーン印刷
する工程を示す概念図である。
【図11】従来の水晶振動子の構造を示す断面図であ
る。
【図12】上記図11の水晶振動子における接着剤塗布
工程を示す説明図である。
【符号の説明】
21 水晶振動子 22 水晶振動片 23 ケース 29a,29b 電極端子 30a,30b 平面電極 32 導電性接着剤 34 絶縁性接着剤 35 片持支持部 42 第1のスクリーンマスク 52 第2のスクリーンマスク 60 水晶ウェハ 62 スクリーンマスク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に設けられた左右一対の電極端
    子と、これら電極端子に片持ち支持される水晶振動片の
    左右一対の平面電極とを導電性接着剤を介して固着し、
    前記電極端子と平面電極とで一対の片持支持部を形成し
    てなる水晶振動子において、 前記水晶振動片の一対の平面電極の中間に絶縁部材を設
    け、前記左右の片持支持部の間を遮蔽したことを特徴と
    する水晶振動子。
  2. 【請求項2】 ケース内に設けられた左右一対の電極端
    子と、これら電極端子に片持ち支持される水晶振動片の
    左右一対の平面電極とを導電性接着剤を介して固着して
    なる水晶振動子の製造方法において、 前記一対の平面電極に導電性接着剤をスクリーン印刷し
    た後、ケース内の電極端子に前記平面電極を接合して片
    持ち支持させたことを特徴とする水晶振動子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 ケース内に設けられた左右一対の電極端
    子と、これら電極端子に片持ち支持される水晶振動片の
    左右一対の平面電極とを導電性接着剤を介して固着し、
    前記電極端子と平面電極とで一対の片持支持部を形成し
    てなる水晶振動子の製造方法において、 前記一対の平面電極に導電性接着剤を、また、その中間
    に絶縁性接着剤をそれぞれスクリーン印刷した後、前記
    導電性接着剤を介して電極端子に平面電極を片持ち支持
    させると共に、前記絶縁性接着剤によって左右の片持支
    持部の間を遮蔽することを特徴とする水晶振動子の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記スクリーン印刷は、水晶振動片の印
    刷面との間に所定の隙間を維持するための凹部が裏面に
    形成されたスクリーンマスクを介して行うことを特徴と
    する請求項2又は3記載の水晶振動子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記スクリーン印刷は、複数の水晶振動
    片が形成される水晶ウェハ上に導電性接着剤あるいは絶
    縁性接着剤を塗布する印刷パターンが形成されたスクリ
    ーンマスクを被せて行うことを特徴とする請求項2乃至
    4のいずれかに記載の水晶振動子の製造方法。
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