JP2003198300A - 圧電振動片の製造方法、圧電振動片の電極形成用マスク、圧電振動片、圧電振動子及び圧電発振器 - Google Patents

圧電振動片の製造方法、圧電振動片の電極形成用マスク、圧電振動片、圧電振動子及び圧電発振器

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JP2003198300A
JP2003198300A JP2001398529A JP2001398529A JP2003198300A JP 2003198300 A JP2003198300 A JP 2003198300A JP 2001398529 A JP2001398529 A JP 2001398529A JP 2001398529 A JP2001398529 A JP 2001398529A JP 2003198300 A JP2003198300 A JP 2003198300A
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Kuniyoshi Cho
国慶 張
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副振動の励振強度の抑制、及び電気抵抗値の
低減が両立可能な、圧電振動片の提供を目的とする。 【解決手段】 振動部12における圧電材料の厚さを周
縁部14より薄く形成し、振動部12上に励振電極16
を形成するとともに、励振電極16に通電するための表
面引き出し電極22を励振電極16と同一側の周縁部1
4上に形成し、表面引き出し電極22に連続する側面引
き出し電極24を圧電振動片10の側面上に形成し、側
面引き出し電極24に連続する裏面引き出し電極26を
励振電極16とは反対側の周縁部14上に形成した構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電振動片の製造
方法、圧電振動片の電極形成用マスク、圧電振動片、圧
電振動子及び圧電発振器に関するものであり、特に、振
動部における圧電材料の厚さを周縁部より薄く形成した
逆メサ型圧電振動片の電極構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気回路において一定の周波数を得るた
め、圧電振動子が広く利用されている。圧電振動子は、
圧電振動片をパッケージの内部に封入するとともに、圧
電振動片の励振電極に対して通電可能な外部端子をパッ
ケージの外部に形成したものである。
【0003】近年、高い共振周波数を有する圧電振動子
が求められている。一般に、圧電振動片の厚さが薄いほ
ど圧電振動子の厚みすべり波の共振周波数が高くなるの
で、例えば100MHz以上の共振周波数を得るために
は、圧電振動片の厚さを16μm以下とする必要があ
る。しかし圧電振動片が極端に薄くなると、加工自体が
難しくなることに加え、衝撃力に対する剛性が弱くな
る。
【0004】そこで、逆メサ型圧電振動片が提案されて
いる。図11に逆メサ型圧電振動片の説明図を示す。同
図(1)は平面図であり、同図(2)はC−C線におけ
る正面断面図である。逆メサ型圧電振動片510は、励
振電極516を形成する振動部512の厚さを薄くする
ことにより高周波での共振を可能とする一方で、その周
縁部514の厚さを厚くすることにより剛性を確保した
ものである。一例をあげれば、周縁部514の厚さは1
00μm程度に形成し、振動部512の厚さは10μm
程度に形成する。
【0005】そして、振動部512の圧電材料を励振す
るため、励振面上に励振電極516を形成している。な
お、励振電極516の厚さは0.1μm以下である。ま
た、パッケージへの取り付け部分である接続電極530
から励振電極516にかけて、引き出し電極520を形
成している。これにより、圧電振動子の外部端子から圧
電振動片の励振電極516に対して通電可能となる。な
お、周波数特性への影響を回避するため、引き出し電極
520は圧電振動片510の周縁部514上に形成して
いる。これらの各電極は、圧電材料に対する接着性に優
れたCr材料による第1層541と、耐蝕性に優れたA
u材料による第2層542とによって構成されている。
これらの各層は、図8に示す電極形成用マスクを介し
て、電極材料をスパッタすることにより順次形成してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】逆メサ型圧電振動片で
は、振動部における圧電材料の厚さが薄いので、圧電材
料の厚さに対する励振電極の厚さの比率が大きくなる。
すると、圧電振動片における副振動の励振強度が大きく
なるという問題がある。なお、副振動の励振強度が大き
くなると、発振回路において副振動の周波数で励振され
るおそれがある。
【0007】そこで、励振電極の厚さを薄くすることに
より、副振動の励振強度を抑制することが考えられる。
しかし、励振電極の厚さを薄くすれば、励振電極と同時
に形成する引き出し電極の厚さも薄くなる。すると、引
き出し電極部分の電気抵抗値が増加して、圧電振動片全
体としての電気抵抗が増加するという問題がある。な
お、圧電振動片の電気抵抗が増加すると、発振回路にお
ける発振が困難ないし不可能となるおそれがある。
【0008】本発明は上記問題点に着目し、副振動の励
振強度の抑制、及び電気抵抗値の低減が両立可能な、圧
電振動片の製造方法、圧電振動片の電極形成用マスク、
圧電振動片、圧電振動子及び圧電発振器の提供を目的と
する。また、特性の経時変化の低減、及び圧電振動片の
接合材料との接着性向上が両立可能な、圧電振動片の製
造方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る圧電振動片の製造方法は、振動部にお
ける圧電材料の厚さを周縁部より薄く形成し、前記振動
部上に励振電極を形成し、前記励振電極に通電するため
の表面引き出し電極を前記励振電極と同一側の前記周縁
部上に形成する圧電振動片の製造方法であって、前記励
振電極の形成部分及び前記表面引き出し電極の形成部分
に電極材料被膜を形成する下層電極膜形成工程と、前記
表面引き出し電極の形成部分に重ねて電極材料被膜を形
成する上層電極膜形成工程とを有する構成とした。これ
により、引き出し電極の厚さが増加するので、電気抵抗
値を低減することができる。なお、上層電極膜形成工程
により引き出し電極の厚さを確保することができるの
で、下層電極膜形成工程では励振電極の厚さを薄くする
ことができる。これにより、圧電材料の厚さに対する励
振電極の厚さの比率を小さくすることができる。従っ
て、副振動の励振強度を抑制することができる。
【0010】また、振動部における圧電材料の厚さを周
縁部より薄く形成し、前記振動部上に励振電極を形成
し、前記励振電極に通電するための表面引き出し電極を
前記励振電極と同一側の前記周縁部上に形成し、前記表
面引き出し電極に連続する側面引き出し電極を圧電振動
片の側面上に形成する圧電振動片の製造方法であって、
前記励振電極の形成部分、前記表面引き出し電極の形成
部分及び前記側面引き出し電極の形成部分に電極材料被
膜を形成する下層電極膜形成工程と、前記表面引き出し
電極の形成部分及び前記側面引き出し電極の形成部分に
重ねて電極材料被膜を形成する上層電極膜形成工程とを
有する構成とした。これにより、引き出し電極の厚さが
増加するとともに、引き出し電極の幅が増加するので、
電気抵抗値を低減することができる。また、副振動の励
振強度を抑制することができる。
【0011】また、振動部における圧電材料の厚さを周
縁部より薄く形成し、前記振動部上に励振電極を形成
し、前記励振電極に通電するための表面引き出し電極を
前記励振電極と同一側の前記周縁部上に形成し、前記表
面引き出し電極に連続する側面引き出し電極を圧電振動
片の側面上に形成し、前記側面引き出し電極に連続する
裏面引き出し電極を前記励振電極とは反対側の前記周縁
部上に形成する圧電振動片の製造方法であって、前記励
振電極の形成部分、前記表面引き出し電極の形成部分、
前記側面引き出し電極の形成部分及び前記裏面引き出し
電極の形成部分に電極材料被膜を形成する下層電極膜形
成工程と、前記表面引き出し電極の形成部分、前記側面
引き出し電極の形成部分及び前記裏面引き出し電極の形
成部分に重ねて電極材料被膜を形成する上層電極膜形成
工程とを有する構成とした。これにより、引き出し電極
の厚さが増加するとともに、引き出し電極の幅がさらに
増加するので、電気抵抗値を低減することができる。ま
た、副振動の励振強度を抑制することができる。
【0012】なお、前記上層電極膜形成工程では、前記
圧電振動片を実装するための接合材料に対して親和性を
有する電極材料被膜を形成する構成とするのが好まし
い。これにより、圧電振動片の接続電極と接合材料との
接着性を向上させることができる。一方、上層電極膜形
成工程では、耐蝕性に優れた電極材料で励振電極被膜を
形成することにより、特性の経時変化を低減することが
できる。
【0013】一方、本発明に係る圧電振動片の電極形成
用マスクは、振動部における圧電材料の厚さを周縁部よ
り薄く形成し、前記振動部上に励振電極を形成し、前記
励振電極に通電するための表面引き出し電極を前記励振
電極と同一側の前記周縁部上に形成し、前記表面引き出
し電極に連続する側面引き出し電極を圧電振動片の側面
上に形成し、前記側面引き出し電極に連続する裏面引き
出し電極を前記励振電極とは反対側の前記周縁部上に形
成する圧電振動片の電極形成用マスクであって、前記励
振電極の形成部分、前記表面引き出し電極の形成部分、
前記側面引き出し電極の形成部分及び前記裏面引き出し
電極の形成部分に開口部を有し、下層電極膜を形成可能
とする構成とした。これにより、引き出し電極の幅が増
加するので、電気抵抗値を低減することができる。
【0014】また、振動部における圧電材料の厚さを周
縁部より薄く形成し、前記振動部上に励振電極を形成
し、前記励振電極に通電するための表面引き出し電極を
前記励振電極と同一側の前記周縁部上に形成し、前記表
面引き出し電極に連続する側面引き出し電極を圧電振動
片の側面上に形成し、前記側面引き出し電極に連続する
裏面引き出し電極を前記励振電極とは反対側の前記周縁
部上に形成する圧電振動片の電極形成用マスクであっ
て、前記表面引き出し電極の形成部分、前記側面電極の
形成部分及び前記裏面引き出し電極の形成部分に開口部
を有し、上層電極膜を形成可能とする構成とした。これ
により、引き出し電極の幅が増加するとともに、引き出
し電極の厚さが増加するので、電気抵抗値を低減するこ
とができる。
【0015】一方、本発明に係る圧電振動片は、逆メサ
型圧電振動片において、励振電極に通電するための引き
出し電極を圧電振動片の側面上に延長形成して、引き出
し電極の面積を増大させた構成とした。これにより、電
気抵抗値を低減することができる。
【0016】また、前記引き出し電極を、前記励振電極
とは反対側の周縁部上に延長形成して、引き出し電極の
面積を増大させた構成とした。これにより、電気抵抗値
を低減することができる。また、振動部における圧電材
料の厚さを周縁部より薄く形成し、前記振動部上に励振
電極を形成し、前記励振電極に通電するための表面引き
出し電極を前記励振電極と同一側の前記周縁部上に形成
し、前記表面引き出し電極に連続する側面引き出し電極
を前記圧電振動片の側面上に形成し、前記側面引き出し
電極に連続する裏面引き出し電極を前記励振電極とは反
対側の前記周縁部上に形成した構成とした。これによ
り、引き出し電極の幅が増加するので、電気抵抗値を低
減することができる。
【0017】また、逆メサ型圧電振動片において、引き
出し電極の膜厚を励振電極の膜厚より増大させてなる構
成とした。これにより、電気抵抗値を低減することがで
きる。また、副振動の励振強度を抑制することができ
る。また、請求項1ないし4のいずれかに記載の圧電振
動片の製造方法を使用して製造した構成とした。これに
より、請求項1ないし4の効果を伴った圧電振動片とす
ることができる。
【0018】一方、本発明に係る圧電振動子は、請求項
7ないし11のいずれかに記載の圧電振動片をパッケー
ジの内部に封入するとともに、前記励振電極に対して通
電可能な外部端子を前記パッケージの外部に形成した構
成とした。これにより、請求項7ないし11の効果を伴
った圧電振動子とすることができる。
【0019】一方、本発明に係る圧電発振器は、請求項
7ないし11のいずれかに記載の圧電振動片と、集積回
路素子とにより、発振回路を形成した構成とした。これ
により、請求項7ないし11の効果を伴った圧電発振器
とすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る圧電振動片の製造方
法、圧電振動片の電極形成用マスク、圧電振動片、圧電
振動子及び圧電発振器の好ましい実施の形態を、添付図
面に従って詳細に説明する。なお以下に記載するのは本
発明の実施形態の一態様にすぎず、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0021】図1に本実施形態に係る圧電振動片の説明
図を示す。同図(1)は平面図であり、同図(2)はA
−A線における正面断面図である。本実施形態に係る圧
電振動片10は、振動部12における圧電材料の厚さを
周縁部14より薄く形成し、振動部12上に励振電極1
6を形成するとともに、励振電極16に通電するための
表面引き出し電極22を励振電極16と同一側の周縁部
14上に形成し、表面引き出し電極22に連続する側面
引き出し電極24を圧電振動片10の側面上に形成し、
側面引き出し電極24に連続する裏面引き出し電極26
を励振電極16とは反対側の周縁部14上に形成したも
のである。
【0022】圧電振動片10は、水晶等の圧電材料によ
り長方形の板状に形成する。その中央部から一方の短辺
側に寄せて、周縁部14より圧電材料の厚さを薄くした
振動部12を形成し、いわゆる逆メサ型圧電振動片とす
る。一例をあげれば、周縁部14の厚さは100μm程
度に形成し、振動部12の厚さは10μm程度に形成す
る。なお、圧電振動片の表裏両側に凹部を設けて、振動
部を所定の厚さに形成してもよいし、片側のみに凹部を
設けて振動部を形成してもよい。
【0023】圧電材料を励振するため、振動部12の中
央部には励振電極16を形成する。励振電極16は振動
部12の表裏両面に形成する。また、外部から励振電極
16への通電を可能とするため、圧電振動片10の他方
の短辺上における両端角部に接続電極30を形成する。
その一方の角部には、同一側の励振電極16に通電する
ため表面接続電極32を形成し、他方の角部には、反対
側の励振電極に通電するため裏面接続電極36を形成す
る。なお、表面接続電極32及び裏面接続電極36の裏
側にも、それぞれ裏面接続電極及び表面接続電極を形成
し、圧電振動片10の側面に形成した側面接続電極によ
り、表裏両面の導通を確保する。
【0024】そして、接続電極30から励振電極16へ
の通電を可能とするため、引き出し電極20及び連絡電
極17を形成する。引き出し電極20は、表面引き出し
電極22、側面引き出し電極24及び裏面引き出し電極
26によって構成する。表面引き出し電極22は、表面
接続電極32から圧電振動片10の長辺に沿って振動部
12の中央付近まで、励振電極16と同一側の周縁部1
4上に形成する。また、側面引き出し電極24は、表面
引き出し電極22に連続して、圧電振動片10の側面上
に形成する。なお、側面引き出し電極24は、側面接続
電極にも連続して形成する。さらに、裏面引き出し電極
26は、側面引き出し電極24に連続して、励振電極1
6とは反対側の周縁部14上に形成する。なお、裏面引
き出し電極24は、裏面接続電極にも連続して形成す
る。一方、表面引き出し電極22の先端部から励振電極
16にかけて、連絡電極17を振動部12上に形成す
る。
【0025】上述した各種電極は、複数の電極材料被膜
を積層して構成する。いずれの電極も、圧電振動片の表
面に形成する第1層41は、圧電材料に対する接着性に
優れたCr材料等により構成する。また、第1層41の
表面に形成する第2層42は、耐蝕性に優れたAu材料
等により構成する。これにより、第2層42が電極表面
層となる励振電極16及び連絡電極17につき、耐蝕性
を確保することができる。なお第2層42は、Ag材料
により構成してもよい。
【0026】さらに、接続電極30及び引き出し電極2
0については、第1層41及び第2層42からなる下層
電極膜の表面に、第3層43の上層電極膜を形成する。
第3層43は、Au材料やAg材料等により構成する。
そして、圧電振動片を実装する際に、Ag材料を含む導
電性接着剤を使用する場合には、第3層43をAg材料
で構成することにより、導電性接着剤との良好な接着性
能及び導通性能を確保することができる。
【0027】上述した各種電極を、後述するスパッタ法
により形成するため、以下のようなマスクを製造して使
用する。図2に下層電極膜形成用マスクの説明図を示
し、図3に上層電極膜形成用マスクの説明図を示す。な
お、いずれのマスクもステンレス等の金属材料により形
成するのが好ましい。
【0028】図2に示す下層電極膜形成用マスク100
は、第1開口部102及び第2開口部106の一対の開
口部からなる。第1開口部102として、表面接続電極
32の形成部分132、並びにこれに連続する表面引き
出し電極22の形成部分122、連絡電極17の形成部
分117、及び励振電極16の形成部分116に開口部
を形成する。また、表面引き出し電極22の形成部分1
22から、圧電振動片10の外側に相当する部分に開口
部を拡張して、側面引き出し電極24を形成可能とす
る。なお、表面接続電極32の形成部分132から、圧
電振動片10の外側に相当する部分にも開口部を拡張し
て、側面接続電極を形成可能とする。
【0029】また、第2開口部106として、裏面接続
電極36の形成部分136、及びこれに連続する裏面引
き出し電極26の形成部分126に開口部を形成する。
また、裏面引き出し電極26の形成部分126から、圧
電振動片10の外側に相当する部分に開口部を拡張し
て、側面引き出し電極24を形成可能とする。なお、裏
面接続電極36の形成部分136から、圧電振動片10
の外側に相当する部分にも開口部を拡張形成して、側面
接続電極を形成可能とする。
【0030】一方、図3に示す上層電極膜形成用マスク
200は、第1開口部202及び第2開口部206の一
対の開口部からなる。第1開口部202として、表面接
続電極32の形成部分232、及びこれに連続する表面
引き出し電極22の形成部分222に開口部を形成す
る。また、表面引き出し電極22の形成部分222か
ら、圧電振動片10の外側に相当する部分に開口部を拡
張して、側面引き出し電極24を形成可能とする。な
お、表面接続電極32の形成部分232から、圧電振動
片10の外側に相当する部分にも開口部を拡張して、側
面接続電極を形成可能とする。また、上層電極膜形成用
マスク200の第2開口部206は、下層電極膜形成用
マスク100の第2開口部206と同等形状に形成す
る。
【0031】なお、生産性向上のため、圧電材料のウエ
ハから同時に複数個の圧電振動片10を形成するのが一
般である。その場合には、前記各電極形成用マスク10
0,200はウエハと同等の大きさに形成し、各圧電振
動片の形成部分にそれぞれ一対の開口部を形成する。
【0032】なお、ウエハからの分離等による単品状態
の圧電振動片10に対して各種電極を形成する場合に
は、図4(1)に示す固定マスクを使用する。この固定
マスク300は、圧電振動片の側面を固定する。また、
図4(2)に示すように、この固定マスク300に圧電
振動片10を固定した場合に、圧電振動片10の側面引
き出し電極の形成部分324、及び側面接続電極の形成
部分334の外側に隙間を設ける。これにより、当該部
分に対する電極材料被膜の形成が可能となる。この固定
マスク300を使用して、1個の圧電振動片に各種電極
を形成する場合には、前記各電極形成用マスク100,
200には、一対の開口部を形成すれば足りる。一方、
同様の側面固定穴310を複数個形成した固定マスクを
使用して、複数の圧電振動片に各種電極を形成する場合
には、前記各電極形成用マスクには、各圧電振動片の形
成部分につきそれぞれ一対の開口部を形成する。
【0033】本実施形態に係る圧電振動片の製造方法に
ついて、図1、図2及び図3を用いて説明する。本実施
形態に係る圧電振動片の製造方法は、励振電極16の形
成部分、連絡電極17、表面引き出し電極22の形成部
分、側面引き出し電極24の形成部分及び裏面引き出し
電極26の形成部分に、第1層及び第2層の電極材料被
膜を形成する下層電極膜形成工程と、表面引き出し電極
22の形成部分、側面引き出し電極24の形成部分及び
裏面引き出し電極26の形成部分に、重ねて第3層の電
極材料被膜を形成する上層電極膜形成工程とを有するも
のである。
【0034】まず、圧電材料から圧電振動片10の外形
を形成する。上述したように、圧電材料のウエハから同
時に複数個の圧電振動片を形成するのが一般であり、ウ
エハにおいて各圧電振動片の外形をブランクする。ブラ
ンクは、ウエハをエッチングすることによって行う。な
お、ブランク後の圧電振動片は、折り取り部のみによっ
てウエハに接続され、製造行程終了後にウエハから折り
取られて単品状態となる。次に、各圧電振動片に振動部
12を形成する。振動部12の形成は、時間制御による
ハーフエッチングによって行う。
【0035】次に、下層電極膜形成用マスク100を装
着する。上述したように、各圧電振動片10の形成部分
に一対の開口部を形成した下層電極膜形成用マスク10
0を2枚用意して、ウエハの表裏両側に装着する。な
お、圧電振動片10と一対の開口部とが、図2に示す位
置関係となるように、下層電極膜形成用マスク100を
装着する。なお、所定の位置に励振電極16を形成して
所望の特性を実現するため、ウエハに対して下層電極膜
形成用マスク100の位置決めを行うのが好ましい。位
置決めは、ウエハ又は下層電極膜形成用マスク100の
一方に形成した係合凹部に対し、他方に形成した係合凸
部を係合させることによって行うことができる。なお、
回転方向にも位置決めするため、係合凹部及び係合凸部
はそれぞれ2箇所以上に形成するのが好ましい。
【0036】次に、下層電極膜形成用マスク100を介
して、各種電極の第1層41及び第2層42を形成す
る。各層の形成は、スパッタや蒸着等により、各種電極
の形成部分に電極材料被膜を形成することによって行
う。スパッタは、成膜材料の固体に加速した粒子又はイ
オンを衝突させ、空間に放出された成膜材料によって成
膜を行う方法である。まず、圧電材料との接着性に優れ
たCr材料を成膜材料に使用して、各種電極の第1層4
1を形成する。次に、耐蝕性に優れたAu材料を成膜材
料に使用して、各種電極の第2層42を形成する。
【0037】下層電極膜形成用マスク100は、図2に
示すように、表面接続電極の形成部分132、側面接続
電極の形成部分134、表面引き出し電極の形成部分1
22、側面引き出し電極の形成部分124、連絡電極の
形成部分117、及び励振電極の形成部分116に第1
開口部102を有し、裏面接続電極の形成部分136、
側面接続電極の形成部分134、裏面引き出し電極の形
成部分126、及び側面電極形成部分124に第2開口
部を有する。従って、上記の成膜工程により、図1に示
すように、表面接続電極32、側面接続電極34、裏面
接続電極36、表面引き出し電極22、側面引き出し電
極24、裏面引き出し電極26、連絡電極17、及び励
振電極16について、第1層41及び第2層42が形成
される。
【0038】次に、上層電極膜形成用マスク200を装
着する。上述したように、各圧電振動片10の形成部分
に一対の開口部を形成した上層電極膜形成用マスク20
0を2枚用意して、ウエハの表裏両側に装着する。な
お、圧電振動片10と一対の開口部とが、図3に示す位
置関係となるように、上層電極膜形成用マスク200を
装着する。次に、上層電極膜形成用マスク200を介し
て、各種電極の第3層43を形成する。第3層43の形
成も、スパッタや蒸着等により、各種電極の形成部分に
電極材料被膜を形成することによって行う。具体的に
は、Ag材料を含む導電性接着剤との親和性に優れた、
Ag材料を成膜材料に使用して、各種電極の第3層43
を形成する。
【0039】上層電極膜形成用マスク200は、図3に
示すように、表面接続電極の形成部分232、側面接続
電極234の形成部分、表面引き出し電極の形成部分2
22、及び側面引き出し電極の形成部分224に第1開
口部102を有し、裏面接続電極の形成部分236、側
面接続電極の形成部分234、裏面引き出し電極の形成
部分226、及び側面電極形成部分224に第2開口部
を有する。従って、上記の成膜工程により、図3に示す
ように、表面接続電極32、側面接続電極34、裏面接
続電極36、表面引き出し電極22、側面引き出し電極
24、及び裏面引き出し電極26について第3層43が
形成される。
【0040】上記のように形成した本実施形態に係る圧
電振動片は、パッケージ内に封入することにより、圧電
振動子として使用することができる。図5に圧電振動子
の説明図を示す。同図(1)は平面図であり、同図
(2)はD−D線における側面断面図である。パッケー
ジ2はセラミック材料等により形成する。また、キャビ
ティ3の底面には電極4及び配線パターン(不図示)を
形成して、パッケージ2の底面に形成した外部端子(不
図示)との導通を可能とする。そして、圧電振動片10
を片持ち状態で実装する。具体的には、電極4の上に導
電性接着剤5を塗布し、その上に圧電振動片10の接続
電極30を配置して固定する。これにより、パッケージ
2の底面の外部端子から、圧電振動片10の励振電極1
6に通電可能となる。なお、パッケージ2の上部には蓋
部材8を装着して、パッケージ2の内部を窒素雰囲気等
に保持する。
【0041】また、本実施形態に係る圧電振動片は、集
積回路素子と組み合わせて発振回路を形成することによ
り、圧電発振器として使用することができる。例えば、
図5に示す圧電振動子1と集積回路素子(不図示)と
を、配線パターンを形成したモジュール基板上に実装す
ることにより、圧電発振器モジュールを形成することが
できる。また、図5に示すパッケージ2の内部に、圧電
振動片10とともに集積回路素子を封入することによ
り、圧電発振器を形成することができる。上記のように
形成した本実施形態に係る圧電振動片により、副振動の
励振強度の抑制、及び電気抵抗値の低減を両立させるこ
とができる。
【0042】圧電振動片の励振強度は、エネルギ閉じ込
め係数と密接な関係を有する。図6(1)に、圧電振動
片における励振電極形成部分の断面図を示す。図6
(1)において、励振電極16の幅を2aとし、振動部
12の厚さをHとすれば、エネルギ閉じ込め係数Kは、
数式1によって表される。
【数1】 ここでΔは、励振電極16の形成部分における共振周波
数をf2とし、励振電極16の形成部分以外の部分の共
振周波数をf1として、数式2により表される。
【数2】
【0043】図6(2)には、圧電振動片の主振動及び
副振動の説明図を示す。一般に発振回路では、圧電振動
片を主振動の周波数fmで励振する。そして、副振動の
周波数fsによる励振を回避するには、副振動の励振強
度を抑制する必要がある。
【0044】ところが、逆メサ型圧電振動片では、振動
部における圧電材料の厚さが薄いので、圧電材料の厚さ
に対する励振電極の厚さの比率が大きくなる。これによ
り、数式1のΔが大きくなって、エネルギ閉じ込め係数
Kが大きくなる。このように、逆メサ型圧電振動片で
は、エネルギ閉じ込め係数Kが必然的に大きくなって、
副振動の励振強度も大きくなるという問題がある。
【0045】一方、電極の電気抵抗値CIは、数式3に
よって表される。
【数3】 ただし、ρは抵抗率、Lは電極の長さ、tは電極膜の厚
さ、及びWは電極の幅である。上述した副振動の励振強
度を抑制するため、励振電極の厚さを薄くすれば、励振
電極と同時に形成される引き出し電極の厚さも薄くな
る。すると、数式3の電極膜の厚さtが小さくなるの
で、電気抵抗値CIが増加して、圧電振動片全体として
の電気抵抗が増加するという問題がある。特に引き出し
電極では、電極の長さLが大きく、電極の幅Wが小さい
ので、電気抵抗値CIの増加が顕著になる。そして、圧
電振動片の電気抵抗が増加すると、発振回路の消費電力
が大きくなるばかりでなく、発振回路における発振が困
難ないし不可能となるおそれがある。
【0046】しかし、本実施形態に係る圧電振動片は、
励振電極に通電するための表面引き出し電極を励振電極
と同一側の周縁部上に形成し、表面引き出し電極に連続
する側面引き出し電極を圧電振動片の側面上に形成し、
側面引き出し電極に連続する裏面引き出し電極を励振電
極とは反対側の周縁部上に形成した構成とした。これに
より、引き出し電極の幅Wが増加するので、電気抵抗値
を低減することができる。
【0047】また、本実施形態に係る圧電振動片の製造
方法は、励振電極の形成部分、表面引き出し電極の形成
部分、側面引き出し電極の形成部分、及び裏面引き出し
電極の形成部分に、電極材料被膜を形成する下層電極膜
形成工程と、表面引き出し電極の形成部分、側面引き出
し電極の形成部分、及び裏面引き出し電極の形成部分
に、重ねて電極材料被膜を形成する上層電極膜形成工程
とを有する構成とした。これにより、引き出し電極の厚
さtが増加するので、電気抵抗値を低減することができ
る。
【0048】なお、上層電極膜形成工程により引き出し
電極の厚さを確保することができるので、下層電極膜形
成工程では励振電極の厚さを薄くすることができる。こ
れにより、圧電材料の厚さに対する励振電極の厚さの比
率を小さくすることができる。すると、Δが小さくな
り、エネルギ閉じ込め係数Kも小さくなる。従って、副
振動の励振強度を抑制することができる。
【0049】ところで、圧電振動片をパッケージ等に実
装する際には、Ag材料を含む導電性接着剤が使用され
る。ここで、圧電振動片の接続電極と導電性接着剤との
接着性を向上させるためには、圧電振動片の接続電極を
Ag材料等で形成する必要がある。一方、特性の経時変
化を低減するため、励振電極は耐蝕性に優れたAu材料
等で形成する必要がある。
【0050】そこで、本実施形態に係る圧電振動片の製
造方法では、前記上層電極膜形成工程において、圧電振
動片を実装するための接合材料に対して親和性を有する
電極材料被膜を形成する構成とした。これにより、圧電
振動片の接合材料と接続電極との接着性を向上させるこ
とができる。一方、上層電極膜形成工程では、耐蝕性に
優れた電極材料で励振電極被膜を形成することにより、
特性の経時変化を低減することができる。
【0051】
【実施例】図7に、実施例に係る圧電振動片を示す。同
図(1)は平面図であり、同図(2)はB−B線におけ
る正面断面図である。本実施例では、振動部12におけ
る圧電材料の厚さを周縁部14より薄く形成し、振動部
12上に励振電極16を形成するとともに、励振電極1
6に通電するための表面引き出し電極22を励振電極1
6と同一側の周縁部14上に形成し、表面引き出し電極
22に連続する側面引き出し電極24を圧電振動片の側
面上に形成した、圧電振動片11を作成した。なお、表
面接続電極32、側面接続電極34、及び裏面接続電極
36をも形成している。
【0052】図8に、実施例に係る下層電極膜形成用マ
スクを示す。本実施例では、励振電極の形成部分11
6、表面引き出し電極の形成部分122、及び側面引き
出し電極の形成部分124に開口部を有する下層電極膜
形成用マスク101を作成した。なお、表面接続電極の
形成部分132、側面接続電極の形成部分134、及び
裏面接続電極の形成部分136にも開口部を有してい
る。
【0053】図9に、実施例に係る上層電極膜形成用マ
スクを示す。本実施例では、表面引き出し電極の形成部
分222、及び側面引き出し電極の形成部分224に開
口部を有する上層電極膜形成用マスク201を作成し
た。なお、表面接続電極の形成部分232、側面接続電
極の形成部分234、及び裏面接続電極の形成部分23
6にも開口部を有している。
【0054】そして本実施例では、下層電極膜形成用マ
スク101を使用して、励振電極16の形成部分、表面
引き出し電極22の形成部分、及び側面引き出し電極2
4の形成部分に、Cr膜51及びAu膜52の電極材料
被膜を形成する下層電極膜形成工程と、上層電極膜形成
用マスク201を使用して、表面引き出し電極22の形
成部分、及び側面引き出し電極24の形成部分に、重ね
てAu膜53の電極材料被膜を形成する上層電極膜形成
工程とを順次行って、前記圧電振動片11を作成した。
【0055】そして、このような圧電振動片11を複数
個作成し、その電気抵抗値を測定して、図11に示す従
来の圧電振動片の電気抵抗値と比較した。図10に電気
抵抗値の測定結果のヒストグラムを示す。同図の左側が
従来の圧電振動片における電気抵抗値の分布であり、そ
の平均値は22.2Ωである。一方、同図の右側が本実
施例で作成した圧電振動片における電気抵抗値の分布で
あり、その平均値は19.1Ωである。
【0056】本実施例では、引き出し電極の厚さを増加
させることにより、圧電振動片の電気抵抗値を15%程
度低減できることが確認された。これに加えて、上記実
施形態のように裏面引き出し電極を形成し、引き出し電
極の幅を増加させれば、さらなる電気抵抗値の低減が可
能であると考えられる。
【0057】
【発明の効果】振動部における圧電材料の厚さを周縁部
より薄く形成し、前記振動部上に励振電極を形成し、前
記励振電極に通電するための表面引き出し電極を前記励
振電極と同一側の前記周縁部上に形成し、前記表面引き
出し電極に連続する側面引き出し電極を圧電振動片の側
面上に形成し、前記側面引き出し電極に連続する裏面引
き出し電極を前記励振電極とは反対側の前記周縁部上に
形成する圧電振動片の製造方法であって、前記励振電極
の形成部分、前記表面引き出し電極の形成部分、前記側
面引き出し電極の形成部分及び前記裏面引き出し電極の
形成部分に電極材料被膜を形成する下層電極膜形成工程
と、前記表面引き出し電極の形成部分、前記側面引き出
し電極の形成部分及び前記裏面引き出し電極の形成部分
に重ねて電極材料被膜を形成する上層電極膜形成工程と
を有する構成としたので、電気抵抗値を低減することが
できる。また、副振動の励振強度を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る圧電振動片の説明図であり、
(1)は平面図であり、(2)はA−A線における正面
断面図である。
【図2】 実施形態に係る下層電極膜形成用マスクの平
面図である。
【図3】 実施形態に係る上層電極膜形成用マスクの平
面図である。
【図4】 圧電振動片の固定マスクの説明図であり、
(1)はその平面図であり、(2)は圧電振動片を固定
した場合の平面図である。
【図5】 実施形態に係る圧電振動子の説明図であり、
(1)は平面図であり、(2)はD−D線における側面
断面図である。
【図6】 エネルギ閉じ込め係数の説明図であり、
(1)は圧電振動片の励振電極形成部分の断面図であ
り、(2)は圧電振動片の主振動及び副振動を示すグラ
フである。
【図7】 実施例に係る圧電振動片の説明図であり、
(1)は平面図であり、(2)はB−B線における正面
断面図である。
【図8】 実施例に係る下層電極膜形成用マスクの平面
図である。
【図9】 実施例に係る上層電極膜形成用マスクの平面
図である。
【図10】 圧電振動片の電気抵抗値の測定結果のヒス
トグラムである。
【図11】 従来技術に係る逆メサ型圧電振動片の説明
図であり、(1)は平面図であり、(2)はC−C線に
おける正面断面図である。
【符号の説明】
1………圧電振動子、2………パッケージ、3………キ
ャビティ、4………電極、5………導電性接着剤、8…
……蓋部材、10,11………圧電振動片、12………
振動部、14………周縁部、16………励振電極、17
………連絡電極、20………引き出し電極、22………
表面引き出し電極、24………側面引き出し電極、26
………裏面引き出し電極、30………接続電極、32…
……表面接続電極、34………側面接続電極、36……
…裏面接続電極、41………第1層、42………第2
層、43………第3層、51………Cr膜、52,53
………Au膜、100,101………下層電極膜形成用
マスク、102………第1開口部、104………第2開
口部、116………励振電極の形成部分、117………
連絡電極の形成部分、122………表面引き出し電極の
形成部分、124………側面引き出し電極の形成部分、
126………裏面引き出し電極の形成部分、132……
…表面接続電極の形成部分、134………側面接続電極
の形成部分、136………裏面接続電極の形成部分、2
00,201………上層電極膜形成用マスク、202…
……第1開口部、204………第2開口部、222……
…表面引き出し電極の形成部分、224………側面引き
出し電極の形成部分、226………裏面引き出し電極の
形成部分、232………表面接続電極の形成部分、23
4………側面接続電極の形成部分、236………裏面接
続電極の形成部分、300………固定マスク、324…
……側面引き出し電極の形成部分、334………側面接
続電極の形成部分、510………圧電振動片、512…
……振動部、514………周縁部、516………励振電
極、520………引き出し電極、530………接続電
極、541………第1層、542………第2層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03H 9/19 H01L 41/08 L

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動部における圧電材料の厚さを周縁部
    より薄く形成し、前記振動部上に励振電極を形成し、前
    記励振電極に通電するための表面引き出し電極を前記励
    振電極と同一側の前記周縁部上に形成する圧電振動片の
    製造方法であって、 前記励振電極の形成部分及び前記表面引き出し電極の形
    成部分に電極材料被膜を形成する下層電極膜形成工程
    と、前記表面引き出し電極の形成部分に重ねて電極材料
    被膜を形成する上層電極膜形成工程とを有することを特
    徴とする圧電振動片の製造方法。
  2. 【請求項2】 振動部における圧電材料の厚さを周縁部
    より薄く形成し、前記振動部上に励振電極を形成し、前
    記励振電極に通電するための表面引き出し電極を前記励
    振電極と同一側の前記周縁部上に形成し、前記表面引き
    出し電極に連続する側面引き出し電極を圧電振動片の側
    面上に形成する圧電振動片の製造方法であって、 前記励振電極の形成部分、前記表面引き出し電極の形成
    部分及び前記側面引き出し電極の形成部分に電極材料被
    膜を形成する下層電極膜形成工程と、前記表面引き出し
    電極の形成部分及び前記側面引き出し電極の形成部分に
    重ねて電極材料被膜を形成する上層電極膜形成工程とを
    有することを特徴とする圧電振動片の製造方法。
  3. 【請求項3】 振動部における圧電材料の厚さを周縁部
    より薄く形成し、前記振動部上に励振電極を形成し、前
    記励振電極に通電するための表面引き出し電極を前記励
    振電極と同一側の前記周縁部上に形成し、前記表面引き
    出し電極に連続する側面引き出し電極を圧電振動片の側
    面上に形成し、前記側面引き出し電極に連続する裏面引
    き出し電極を前記励振電極とは反対側の前記周縁部上に
    形成する圧電振動片の製造方法であって、 前記励振電極の形成部分、前記表面引き出し電極の形成
    部分、前記側面引き出し電極の形成部分及び前記裏面引
    き出し電極の形成部分に電極材料被膜を形成する下層電
    極膜形成工程と、前記表面引き出し電極の形成部分、前
    記側面引き出し電極の形成部分及び前記裏面引き出し電
    極の形成部分に重ねて電極材料被膜を形成する上層電極
    膜形成工程とを有することを特徴とする圧電振動片の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記上層電極膜形成工程では、前記圧電
    振動片を実装するための接合材料に対して親和性を有す
    る電極材料被膜を形成することを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の圧電振動片の製造方法。
  5. 【請求項5】 振動部における圧電材料の厚さを周縁部
    より薄く形成し、前記振動部上に励振電極を形成し、前
    記励振電極に通電するための表面引き出し電極を前記励
    振電極と同一側の前記周縁部上に形成し、前記表面引き
    出し電極に連続する側面引き出し電極を圧電振動片の側
    面上に形成し、前記側面引き出し電極に連続する裏面引
    き出し電極を前記励振電極とは反対側の前記周縁部上に
    形成する圧電振動片の電極形成用マスクであって、 前記励振電極の形成部分、前記表面引き出し電極の形成
    部分、前記側面引き出し電極の形成部分及び前記裏面引
    き出し電極の形成部分に開口部を有し、下層電極膜を形
    成可能とすることを特徴とする圧電振動片の電極形成用
    マスク。
  6. 【請求項6】 振動部における圧電材料の厚さを周縁部
    より薄く形成し、前記振動部上に励振電極を形成し、前
    記励振電極に通電するための表面引き出し電極を前記励
    振電極と同一側の前記周縁部上に形成し、前記表面引き
    出し電極に連続する側面引き出し電極を圧電振動片の側
    面上に形成し、前記側面引き出し電極に連続する裏面引
    き出し電極を前記励振電極とは反対側の前記周縁部上に
    形成する圧電振動片の電極形成用マスクであって、 前記表面引き出し電極の形成部分、前記側面電極の形成
    部分及び前記裏面引き出し電極の形成部分に開口部を有
    し、上層電極膜を形成可能とすることを特徴とする圧電
    振動片の電極形成用マスク。
  7. 【請求項7】 逆メサ型圧電振動片において、励振電極
    に通電するための引き出し電極を圧電振動片の側面上に
    延長形成して、引き出し電極の面積を増大させたことを
    特徴とする圧電振動片。
  8. 【請求項8】 前記引き出し電極を、前記励振電極とは
    反対側の周縁部上に延長形成して、引き出し電極の面積
    を増大させたことを特徴とする請求項7に記載の圧電振
    動片。
  9. 【請求項9】 振動部における圧電材料の厚さを周縁部
    より薄く形成し、前記振動部上に励振電極を形成し、前
    記励振電極に通電するための表面引き出し電極を前記励
    振電極と同一側の前記周縁部上に形成し、前記表面引き
    出し電極に連続する側面引き出し電極を前記圧電振動片
    の側面上に形成し、前記側面引き出し電極に連続する裏
    面引き出し電極を前記励振電極とは反対側の前記周縁部
    上に形成したことを特徴とする圧電振動片。
  10. 【請求項10】 逆メサ型圧電振動片において、引き出
    し電極の膜厚を励振電極の膜厚より増大させてなること
    を特徴とする圧電振動片。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし4のいずれかに記載の
    圧電振動片の製造方法を使用して製造したことを特徴と
    する圧電振動片。
  12. 【請求項12】 請求項7ないし11のいずれかに記載
    の圧電振動片をパッケージの内部に封入するとともに、
    前記励振電極に対して通電可能な外部端子を前記パッケ
    ージの外部に形成したことを特徴とする圧電振動子。
  13. 【請求項13】 請求項7ないし11のいずれかに記載
    の圧電振動片と、集積回路素子とにより、発振回路を形
    成したことを特徴とする圧電発振器。
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