JP4319036B2 - 食肉処理動物の肢部から骨を除去する方法及びアセンブリ - Google Patents

食肉処理動物の肢部から骨を除去する方法及びアセンブリ Download PDF

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Description

本発明は、食肉処理動物(slaughter animal)の、肉を有する肢部(extremity)またはその一部分、特に、ニワトリ、七面鳥、アヒル等のトリの肢部から、細長い骨を除去する方法に関し、その骨は互いに反対側にある2つの関節端部を有し、この2つの関節端部は、各々、食肉処理動物の自然の状態(例えば、未処理の状態)で、食肉処理動物の骨と別の部分との間の異なる関節の部分を形成するものであって、当該方法は、その骨の第1の関節端部にて、肢部からその骨を取り出すステップを含み、肢部とその骨の第2の関節端部との間の組織結合は実質的に保持されている。本発明はまた、当該方法を実施するためのアセンブリに関する。本発明の背景では、肢部は、手足(limb)、即ち、脚または翼を意味するものとして理解され、問題の骨は、大腿骨または上腕骨である。肢部またはその一部分は、本発明に従って骨除去操作を受ける前には、食肉処理動物の身体につながっていてもよいが、肢部またはその一部分が、骨除去操作前に、身体から分離されていることも可能である。
家禽の脚の骨を除去するためのこのタイプの方法及びこのタイプのアセンブリは、例えば、US-A-5,176, 562から公知である。骨除去の準備をするために、脚の内側(即ち、関連した他の脚が自然の位置で面している側)で、大腿骨とドラムスティック骨(drumstick bone)とに沿って手動で長手方向の切断がなされる。更に、膝関節の領域で結合組織(即ち、腱及び結合筋肉)を部分的に切断するために、この膝関節にて手動で横方向の切断がなされる。次いで、他の腱や結合筋肉がこの膝関節において機械的に切断され、そしてこの膝関節に面する端部にて、なされた長手方向の切断を介して大腿骨が大腿部の肉の外側へと機械的に動かされるが、その後で、股関節に面する大腿骨の端部が、結合組織によって依然として大腿部の肉につながっていてもよい。大腿骨は、後に大腿部の肉から取り去られる(もし、これが、既に行われていなければ)。足根間関節に切開部が作製された後、ドラムスティックの肉は、脚の膝関節の方向に、脚のドラムスティックから剥がされる(scraped off)。
WO-A-00/59311には、家禽の脚がその足根間関節によって吊り下げられている骨除去操作が記載されている。適切なナイフが使用され、大腿骨とドラムスティック骨とに沿って、および横方向の切断が膝関節の領域において、自動的かつ機械的に、長手方向の切断がなされる。次いで、膝関節を結合する大腿骨の切片が、アームによって、脚に関して横方向に大腿部の肉の外側に押し出される。ガイドは、大腿骨を大腿部の肉のさらに外側に押し出し、大腿骨は、その股関節の端部にて、大腿部の肉および従って肢部とつながったままである。最後に、骨が、肢部から分離される。
EP-A-0 763 326には、大腿骨を手動で大腿部の肉から切除する同様の操作が記載されている。
公知の方法およびデバイスには、ある程度の信頼性をもって大腿骨が脚から機械的に除去されるということがない、という欠点がある。このことにより、人力を要する検査および更なる処理が必要である。
本発明の目的は、完全に機械化された形態でまたはせいぜい部分的に手動によって行われ得る骨除去操作の一部として、骨(大腿骨や翼骨など)が肢部(脚や翼など)から機械的に分離される方法及びデバイスを提供することである。
本発明の別の目的は、最適量の肉が得られる、即ち、骨除去中の肉の損失が最小量である骨除去操作を提供することである。
上記目的の少なくとも1つを達成するために、本発明の方法は、骨の第2の関節端部の領域において骨と肉とを互いから離れるように移動させるステップと、肢部と骨との間の組織結合を分断するステップとによって特徴付けられる。この方法では、骨とこれにつながった肉とは、種々の空間位置まで互いに関して動かされ、骨と肉とは、結合組織によってのみ互いにつながっている。次いで、この組織結合は、非常に効果的に分断され得、骨の第2の関節端部に残存する組織結合は最小限である。
肢部に対する任意の予備的処理操作として、肢部における長手方向の切断がなされてよく、その長手方向の切断は、少なくとも、骨の第1の関節端部と第2の関節端部との間に延び、そして、第1の関節の近傍での組織結合を少なくとも部分的に切断するために、肢部における第1の関節端部での横方向の切断がなされてよい。
骨の第2の関節端部の領域において肉を骨から離れるように移動させるために、骨の少なくとも切片を、その長手方向に、第2の関節端部に向かって、特に第2の関節端部を越えて、スクレープするデバイスに対して移動させることが好ましい。骨は、空間のある一点に対して静止していてもよく、スクレープするデバイスは、該一点に関して動き得るが、静止したスクレープするデバイスに対して骨を移動させることも可能である。骨とスクレープするデバイスとの両方を、空間のある固定点に対して移動させることも可能である。スクレープするデバイスと骨とが互いに対して動くという事実のみが重要である。
肢部と骨との間の組織結合は、スクレープするデバイスの位置で切断されることによって、又は引き裂かれることによって分断されることが好ましい。第1のオプションは、組織が分断される位置が正確に決められているという利点を有し、第2のオプションは簡便性という利点を有する。
上記目的の少なくとも1つを達成するために、食肉処理動物の肢部から細長い骨を除去するための本発明のアセンブリ(この骨は互いに反対側にある2つの関節端部を有し、この2つの関節端部は、各々、食肉処理動物の自然の状態(例えば、未処理の状態)で、食肉処理動物の骨と別の部分との間の異なる関節の部分を形成する)は、骨をその第1の関節端部にて肢部から取り出すための手段(肢部と骨の第2の関節端部との間の組織結合は、実質的に保持されている)を有し、当該アセンブリは、骨の第2の関節端部の領域において、骨と肉とを互いから離れるように移動させるための手段と、肢部と骨との間の組織結合を分断するための分離手段とによって特徴付けられる。
骨の第2の関節端部の領域において、骨と肉とを互いから離れるように移動させるための手段は、好ましくは、スクレープするデバイスを有し、該スクレープするデバイスは、骨の第2の関節端部に向かって、特に、第2の関節端部を越えて、骨に沿ってスクレープするよう適合している。
本発明の方法及びデバイスでは、結合組織を分断するために、好ましくはナイフが使用され、該ナイフは、実質的に平面内に延びており、第1の側の面と第2の側の面とを有し、かつ第1のカッティング面を備えており、該第1のカッティング面は、ナイフの平面に対して角度8−15°、特に、角度10−11°で、ナイフの第1の側の面上に延びている。ナイフの有効性を増大させるために、第2のカッティング面を提供することが可能であり、該第2のカッティング面は、ナイフの平面に対して角度20−40°、特に、角度27−33°で、ナイフの第1の側の面上に延びている。有効性を更に増大させるために、ナイフは、第3のカッティング面を備えていてもよく、該第3のカッティング面は、ナイフの平面に対して角度10−20°、特に、角度15°で、ナイフの第2の側の面上に延びている。
ナイフは円形であること、およびナイフは、その周縁部に沿って少なくとも1つの半径方向の、特に、細長い凹部を備えていることが好ましい。好ましくは、凹部は、ほぼU字形状又はV字形状である。
少なくともカッティング面は、TiN又はCrNの層を備えていることが好ましい。
本発明のナイフは非常に有効であり、長い使用寿命を有し、かつ、非常に好ましい使用寿命/コスト比を有し、一方、使用中の汚れのレベルは許容できる。
本発明の他の請求項、特徴および利点は、添付の図面を参照して明白となるであろう。図面は、非限定の代表的実施態様を示している。
種々の図面を通して、同一の参照番号は、同一の部材を、または同一の機能を有する部材を示している。
図1は、レール4と、該レールに沿ってフック6を有するコンベヤ2とを示し、該フック6は、自体公知であり、より詳細には示さないが自体公知である方法で、例えば、各フック6が接続されている駆動チェーンによって、矢印8の方向に進められる。各フック6は、食肉処理動物の2本の脚10をその足根間関節にて支持するよう適合している。1本の脚又は2本を超える脚を支持するよう適合させたフックを使用することも可能であることに留意すべきである。
コンベヤ2の下方に、コンベヤ12が位置しており、ここで、チェーン16は、スプロケットホイール14によって駆動され、矢印20によって示される方向に大腿骨除去コンポーネント18を進めるために使用される。大腿骨除去コンポーネント18がコンベヤ12のレール22に沿って動いているとき、大腿骨除去コンポーネント18は、フック6とほぼ並行にかつ同期して動いている。
最後に、回転式ナイフ23は、より詳細には示さない方法でスピンドル25を介して駆動され、コンベヤ12に対して固定位置に配置されている。
図1及び図2a−2cにおいて示される大腿骨除去コンポーネント18は各々、ボデー24を有し、該ボデーは、レール22の周りに係合するように適合させた鉤爪(claw)25を備えている。ベースプレート26は、ボデー24に固定されており、制御プレート28は、二重矢印30によって示される方向に、ベースプレートに対して動くことができる。制御プレート28は、カム即ち自由に回転可能なホイール32を備えており、このホイール32は、大腿骨除去コンポーネント18の通路の隣に位置する適切なガイド34と相互作用することによって、ベースプレート26に対する制御プレート28の所望の変位を提供する役割を担う。2本のアーム40は、二重矢印38によって示される方向に、ピン36の周りをピボット回転することができ、ベースプレート26上に配置されている。各アーム40は、ほぼ半円形状の凹部42を有し、この凹部は、ベースプレート26のほぼ半円形状の凹部44と連係してスクレーパー開口部46を形成する。スプリング48は、ベースプレート26と各アーム40との間で作用し、その端部にて該それぞれの部材に接続されており、各アーム40がベースプレート26に向かって押しやられて閉じたスクレーパー開口部46が形成されることを確実にする。対照的に、ベースプレート26に対する制御プレート28の下方への変位は、アーム40がスプリング48のバイアス力に反してピボット回転して、スクレーパー開口部46を開くために凹部42と44とを互いから離れるように移動させることを確実にする。
ボデー24には、アーム52を有するピン50があり、このアームは、凹部51を備えており、かつ、二重矢印54によって示される方向にピボット回転可能である。ピン50は、ボデー24中でピン56に接続されており、このピン56は、ベースプレート26におけるスロットを通って突出しており、かつ、一方の端部にロール58を有する。例えば、ロール58がガイド62(該ガイドは、大腿骨除去コンポーネント18の通路に沿って固定位置に配置されている)の溝60(図1)にガイドされる結果としての、該ロール58の上方又は下方への動きによって、ピン50がピボット回転し、それ故、凹部51がそれぞれスクレーパー開口部46から離れるようにまたは該開口部に向かって動く。
図1に示すデバイスは次のように作動する。脚10は、矢印8で示される方向に、コンベヤ2において図の左手側で供給される。脚10が吊り下げられているフック6は、大腿骨除去コンポーネント18と同期して動き、各脚10は、大腿骨除去コンポーネント18の1つのスクレーパー開口部46の位置に動く。脚10がコンベヤ12に到達する前、又は、脚10がコンベヤ12上で移動いている間、大腿骨は各脚10から部分的に引き離されるが、これは、膝関節での腱結合を引き離し、そして、股関節の位置での大腿骨と脚との間の結合(これは、まだ少なくとも部分的には元のままである)について大腿骨を下方に傾けることによって行われる。ホイール32がベースプレート26に対して下方に動くことによって、アーム40がベースプレート26から離れるようにピボット回転する結果として、スクレーパー開口部46が開く。代替として、スプリング48のバネ力は実質的に克服されるがスクレーパー開口部46は閉じたままである、というような程度まで、ホイール32がベースプレート26に対して下方に動いてもよい。次いで、アーム40は、非常に小さな力を用いて、ベースプレート26に対してピボット回転することができる。70および72で示すように、部分的に引き離された各大腿骨は、一方では、アーム40とベースプレート26の対応する部分との間の凹部42および44に配置されており、他方では、アーム52の凹部51に配置されている。次いで、スクレーパー開口部46は再び閉じ、例えば、スプリング48の完全なバネ力は、ホイール32を解放することによって回復する。
凹部51の寸法は、大腿骨のその膝関節側の一方の端部が該凹部51を通過できないような寸法である。スクレーパー開口部46の寸法は、実質的に大腿骨(股関節側の大腿骨の端部を含む)が通過できるようなものであり、スプリング48は、必要ならばスクレーパー開口部46が広がることができて、大腿骨の後者の端部が通過するのを可能とすることを保証する。大腿骨に結合したオイスター部(oyster)は、スクレーパー開口部46を通過できない。74では、アーム52がスクレーパー開口部46から離れるような次なる動きによって、大腿骨をその長手方向にスクレーパー開口部46を介して変位させることが示されており、大腿骨の端部は、股関節側でスクレーパー開口部46を結局通過し、アーム52に面するアーム40の側に位置している。実際には、アーム52は、ベースプレート26からはるかに離れるように動くので、最大可能長さを有する大腿骨でさえ、スクレーパー開口部46を確実に通過するであろう。次いで、アーム52が或る距離にわたって反対方向に動くが、その距離は、大腿骨の端部が、その長さに関係なく、脚の残部に対する大腿骨の組織結合内の張力に起因して、股関節側のベースプレートに抗するようになる距離である。この状態で、大腿骨除去コンポーネント18は、ナイフ23を通過し、大腿骨は、大腿部の肉から切断される。
図3aおよび3bは、大腿骨が、手によって脚10から部分的に引き離され得、72で大腿骨除去コンポーネント18中に位置され得る(図1に対応)方法を示している。予備的処理操作として、自然位置で他の脚に面する脚10の側で、脚10の全長に沿って長手方向の切断が既になされている。予備的処理操作では、膝関節でなされた横方向の切断も見えている。ドラムスティックが後の段階で除去される際に膝頭がドラムスティック骨に結合したままであることを確実にするために、この横方向の切断は、ほんの限られた深さを有する。特に図3aで示すように、予備的処理操作後、大腿骨の膝関節側の端部は、ヒトによって操作されるウィザードナイフ80(バンド形態のエンドレスナイフであり、ハンドルに対してその長手軸方向に動かされる)の助けによって切り離され、つかまれる。次いで、大腿骨は、膝関節側で脚10から外に引き出され、股関節側の大腿骨と大腿部の肉との間のまだ部分的にはもとのままの結合の回りで傾けられる。次いで、図3bに示すように、大腿骨は、ウィザードナイフ80の助けによって、凹部51およびスクレーパー開口部46の中に配置される。この後、図1に74で示されるように処理が行われる。
図3cは、ナイフ23によって行われる処理(図1)を特に示しており、図1で74に到達した大腿骨82のポジショニングから出発している。ベースプレート26は、非常に短い距離をおいてナイフ23とすれ違って移動し、かつ、このプロセスにおいて、アーム52に面するベースプレート46の側にあるスクレーパー開口部46の領域において切断する。しかし、ナイフは、図の点線で示すように、ベースプレート26の反対側のスクレーパー開口部46の領域で切断するように配置されることも可能である。ナイフ23によるカッティング操作の結果は、大腿骨82が脚10から分離されるということである。大腿骨除去コンポーネント18の通路と並行に、ガイド83が存在してもよく、該ガイドは、大腿骨82を下方に押し付けて、ベースプレート26に寄り掛かっている大腿骨82の端部のポジショニングを改善する。このことは、この大腿骨の端部(丸い形状である)がスクレーパー開口部46に突出するのを防止し、その結果、ナイフ23が大腿骨の端部に食い込むことがない。ガイド23は、更に、ルーズに吊り下がっている肉の断片が、ナイフ23から離れた状態のままにされることを確実にする。
次いで、大腿骨除去コンポーネント18に残った大腿骨82は、適当な方法で処分され、それによって、大腿骨除去コンポーネント18は、次の使用のために準備ができた状態となっている。
図4aに示すデバイスは、図1に示すデバイスにほぼ対応する。明確さのために、ガイド62を図から省略した。図1に対して1つの差異は、図4aで示されるデバイスにおける可動式ブラケット200の追加にあり、このブラケット200は、脚10の変位と同期して動くように設計されており、かつ、脚10の通路の外側の第1ポジション(点線で示す)と脚10の通路中の第2ポジションとの間で、二重矢印201によって示される方向に、矢印8の方向に対して横断方向に動くようにも設計されている。ブラケット200が駆動される方法は、より詳細には示さず、当業者によって容易に実施され得る。ブラケット200は脚10のポジションを決めかつ脚10を支持するので、ブラケット200は、関連した大腿骨除去コンポーネント18に向かって脚10を押し、それによって、大腿骨をつかんで大腿部の肉から引っ張り出す手動操作(この操作は、図3aおよび3bに関して上記で詳細に記載された)をより容易にかつより迅速に行うことができる。ブラケット200の代わりに、同様の機能を遂行する任意の他の可動又は固定支持部材を使用することも可能である。
図4bに示すデバイスは、図4aに示すデバイスにほぼ対応する。1つの差異は、多数の運動の自由度を有する少なくとも1つの機械的アーム202の追加にある。アーム202は、例えば、電気モーター、空気圧モーター及び/又は水圧モーターの助けによって、適切な方法で駆動される。アーム202は、その自由端部にウィザードナイフ80を備えており、かつ、更に、大腿骨をつかんで大腿部の肉から除去するという、図3aおよび3bに関して手動処理について説明したのと実質的に同じ機能を実施することができるように、制御されている。この目的のために、例として、センサー(より詳細には示さず)が具備されており、該センサーは、関係のある大腿骨、および関連する大腿骨除去コンポーネント18に対してウィザードナイフ80のポジションを制御し、それによって、大腿骨は、所望の道筋でスクレーパー開口部46および凹部51内に動かされる。アーム202と組合せてのブラケット200の使用は、有用であるが、必ずしも必要ではない。ブラケット200が存在しなくとも、アーム202は使用することができる。
図4cに示すデバイスは、図1に示すデバイスにほぼ対応する。1つの機能的差異は、図4cに示すデバイスの自動作動である。この点に関して1つの構造的差異は、通過する脚10を横方向から支持するためのガイド84の追加を含む。更に、ガイド86が提供され、これはガイド84の反対側に配置される。ガイド84、86は、適切な方法でフレームに接続されている(より詳細には示さず)。ガイド86が、斜め下方に向けられて、備えられており、その上流端部にイジェクターエレメント88を有する。脚がガイド84、86に沿って運ばれている間、イジェクターエレメント88は移動し大腿骨の後ろで脚の中に入る。次いで、大腿骨は、ガイド86に沿って脚の外側に傾けられ、凹部51内およびスクレーパー開口部46内に配置され、その後、脚10からの大腿骨の更なる除去のために、図1に関して既に記載した処理操作が行われる。
図5は、脚10からの大腿骨の除去のための別のデバイスを示している。コンベヤ2の下方には2セットのロール100、101があり、これらロールは、これらの長手方向軸の周りに回転することができ、駆動される(その駆動の様式はより詳細には示さない)。ロール複数)100は互いに反対の方向104に回転し、同様に、ロール(複数)101は互いに反対の方向106に回転する。ロール100、101は、突起部108(好ましくは、可撓性材料から製造される)を備えている。更に、各セットのロールのうちの少なくとも1つのロールは、ロール100、101の長手方向にロールと接触している脚10を運ぶための手段を備えていてもよい。ロール100、101の各セットは、隙間を定めており、その隙間へガイド110が導いている。ロール100、101の上方には、それぞれ、ナイフ112と114があり、該ナイフは、関連するセットのロールの隙間の上方で作用するように適合している。ナイフ112および114は、それぞれの伝達部120、122を介してそれぞれのモーター116、118によって回転駆動される。
図5に示すデバイスは次のように作動する。矢印8によって示される脚10の輸送の方向に、図で左から右に動いて、まず第1に、ウィザードナイフ80を用いた手動操作の助けによって、大腿骨が大腿部の肉から少なくとも部分的に引き離される(参照、図3a)。明らかなことであるが、この操作は、これより前の図に関して記載した方法で所望のポジションにて行うことも可能である。次いで、脚10の大腿部は、ガイド110によって、それぞれロール100間および101間の隙間にガイドされる。各隙間では、大腿部の肉は、ロール100、101にある突起部108によって係合され、ロール100間、101間の隙間を通って上方に押される。大腿骨は、ロール100間および101間の隙間を通過することができず、この結果、大腿骨と大腿部の肉との間の残存する結合は、プレストレスの状態に置かれ、いくつかの場合では分断される。突起部108の作用の結果として分断されない結合は、ナイフ112、114によって切断される。両方の場合とも、大腿骨と脚の残部との間の組織結合は、最終的には分断され、大腿骨は、例えば、シュート121を通して前方に排出される。次いで、大腿骨が除去された脚は、コンベヤ2において前進を続ける。
各セットのロール100、101の上記作用は、各ロールのうちの1つが、滑らかであるか、又は、他のロールと並行に延びる静止ガイドによって置き換えられたデバイスでも得ることができる。この型の実施態様を図5aに示す。コンベヤ2の下方には、1セットのロール210、212があり、これらロールは、それらの長手方向軸の周りを回転することができ、駆動される(その駆動の様式はより詳細には示さない)。ロール210、212は、相互に反対方向214に回転する。ロール210は、長手方向リブ216又はある他の型のプロファイリング(好ましくは、可撓性材料から製造される)を備えている。ロール212は、ほぼフラットな表面を有する。長手方向リブ216又は他のプロファイルはまた、ロール210上の代わりにロール212上に、又はロール210上およびロール212上の両方に配置されてもよい。ロール210、212の少なくとも1つは、ロール210、212の長手方向でロール210、212と接触している脚10を運ぶための手段を備えていてもよい。ロール210、212のセットは、大腿骨が隙間を通過できないような幅を有する隙間を定めている。隙間の下流端部には(矢印8の方向に見られるように)、ナイフ218が配置されている。図示される実施態様では、ナイフはディスク形状であり、モーター220によって駆動されるが、ナイフが静止していることも可能である。ナイフ218の下方には、シュート222がある。
図5aで示されるデバイスは次のように作動する。矢印8の脚10の輸送の方向で、図で見られるように左から出発して右に向かって動いて、最初に、ウィザードナイフ80(図3a参照)を用いた手動処理操作の助けによって、大腿骨は大腿部の肉から少なくとも部分的に引き離される。明らかなことであるが、この操作は、これより前の図に関して記載した方法でこの操作を行うことも可能である。必要ならば、輸送の方向から見て大腿骨が脚10の前面側にあるように、脚10を垂直軸の周りに回転させる。脚10の大腿骨がロール210、212の間の隙間の下方にある状態に達するように、ロール210、212は、脚10の通過経路に配置されている。そして、ロール210、212の回転214の方向にもかかわらず、大腿骨は、隙間を通過できない。ロール210、212の回転によって、隙間中に位置しているいかなる大腿部の肉も隙間の外側に上方へと移動させられ、それによって、この大腿部の肉は、実質的にロール上に寄り掛かっているようになる。次いで、ロールの下流に位置するナイフ218は、大腿骨と大腿部の肉との間の股関節端部の位置にまだ存在する結合を分断し、その後、大腿骨は、シュート222を通して排出され、脚10は、矢印8によって示される方向に前方に進み続ける。
図6は、食肉処理される家禽の翼からの上腕骨の除去を示しており、大腿骨の除去のために図1、2a−2c、3a−3cおよび4aに関して既に記載したものとほぼ同一のデバイスを用いている。上腕骨と大腿骨との寸法は異なるので、図6に示すデバイスの能動的コンポーネントの寸法および動作距離は、前記デバイスで用いたものとは異なり得るが、基本的な作動は依然同じである。
図6に示すデバイスは次のように作動する。家禽の胴体(carcass)230は、図の左手側に示すように、矢印8によって示される方向にコンベヤ2によって供給される。先立つ処理ステップにおいて、胴体230の肩関節が、(好ましくは、翼232が身体234に結合している場所のほぼ腰側で)少なくとも部分的に切開されている。肩関節ははずされていてもよく、切開は、関節内にまたは関節を通って延びていてもよい。翼232と身体234との間の組織結合は、保持されている。更に、先立つ処理ステップにおいて、肘関節は切断されている。
胴体230aについて示されるように、胴体230aの身体234は、ブラケット200によって翼骨除去コンポーネント236の方向に変位させられており、各上腕骨の肩関節端部は、ウィザードナイフ80の助けにより切断されており(必要ならば)、そして、上腕骨はつかまれて、関連する翼骨除去コンポーネント236の開いたスクレーパー開口部46および凹部51(図2c)中に配置される。次いで、胴体230bのところで示されるように、スクレーパー開口部46は閉じられる。上腕骨の肩関節端部は凹部51を通過することができず、それによって、アーム52が傾くと、上腕骨は翼の肉から引っ張り出され(胴体230cで示す)、この翼の肉は、ベースプレート26によって保持される。このように上腕骨が除去された翼232は、組織結合を介して胴体230の身体234に結合したままである。
図7aに示すデバイスは、図6に示すデバイスにほぼ対応する。しかし、上腕骨が除去される方法は異なる。図7aでの胴体230dについて図7bで詳細に示すように、最初の処理ステップにおいて、翼232には上腕骨に沿って長手方向の切開がなされており、肘関節ははずされているか、または切断されている。肩関節は、任意に、切開又は関節をはずすなどの事前の処理操作を受けていてもよい。図7aの胴体230eについて図7cで示すように、ウィザードナイフ80を用いて、上腕骨の肘関節端部をつかみ、これを翼232から取り出し、その後、図6に関して上記した上腕骨の除去を行う。しかし、図6によれば、上腕骨の肩関節端部がアーム52に対して寄り掛かり、一方、図7aによれば、上腕骨の肘関節端部がアーム52に対して寄り掛かる。
図6、7aおよび7cで示すような上腕骨を手動でつかむことはまた、図4bで示すように、機械的アームを用いて行うことができることは明白であろう。
翼に関した上記記載によれば、脚が胴体にまだ結合している場合、股関節で(および、適当であれば、膝関節でも)切開を行い、次いで、上記の大腿骨除去デバイスを用いて、大腿骨の股関節端部をつかみ、大腿骨を除去することによって、大腿骨を除去することも可能である。膝関節で(および、適当であれば、股関節でも)切開を行った後、大腿骨の膝関節端部をつかみ、次いで大腿骨を除去することも可能である。
図8は、胴体230が、胴体の背面が輸送の方向に面して、矢印8によって示される方向に運ばれる方法を示している。胴体の腹部が輸送の方向に面することも可能である。コンベヤ2を使用することができる(図1)。コンベヤ2の下方に、かつ輸送の方向に並行に、2つの上腕骨ポジショニングエレメント240が存在し、これらエレメントは、その長手方向軸の周りを回転することができ、反対方向242に回転するように駆動される(より詳細には示さない方法で)。上腕骨ポジショニングエレメント240は、フラップ244を備えており、このフラップ244は、長手方向に延び、好ましくは、可撓性及び/又は弾性材料によって製造され、隙間は、上腕骨ポジショニングエレメント240同士の間に規定され、胴体の身体234と同一の幅を実質的に有する。上腕骨ポジショニングエレメント240の下流には、フレーム(より詳細には示さない)にマウントされたガイド246がある。図8で示す翼骨除去コンポーネント236aでは、アーム40、52、ベースプレート26の能動的アセンブリは、一方が他方の後に続いている(これは、例えば、図6の場合である)代わりに、(矢印8の方向から見て)互いの隣にポジションを取っている。作動の基本的な方法は、それ以外では同一であり、次の通りである。
図7bに示す予備的処理操作が行われた胴体230が供給される。次いで、各胴体230の身体234は、上腕骨ポジショニングエレメント240の間の隙間中に動かされ、フラップ244は、身体234の両側で翼232から上腕骨を取り出す。このプロセスでは、上腕骨は上方に動くが、凹部51および開いたスクレーパー開口部46中に部分的に存在し得てもよい。身体が隙間を去った後、各上腕骨は関連したガイド246の下を動き、これによって、上腕骨は、胴体230の運搬が続くにつれて、翼骨除去コンポーネント236の凹部51および開いたスクレーパー開口部46中に完全に入るよう動く。次いで、図6および7aに関して上記で既に説明した方法で、上腕骨が翼から引っ張り出される。
図1、4a、4b、4c、5および5aで例示したデバイスにおいて示されるナイフは、下記のように設計してもよい。
図9a、9bおよび9cは、ナイフ160、特に円形のナイフを示し、該ナイフは、例えば、ナイフ160の平面に垂直な回転中央軸の周りでナイフ160を回転させるためのスピンドル及び/又はフランジなどの駆動構造(より詳細には示さない)に、ネジなどの助けによってナイフ160を固定するための孔161および162を有する。ナイフ160の周縁部に沿った環状の第1領域即ちカッティング面163は、ナイフ160の平面に対して8−15°、特に11°の角度αで研磨されており、ナイフ160の周縁部に沿った環状の第2領域即ちカッティング面164は、ナイフ160の平面に対して30−40°、特に32.5°の角度βで研磨されている。研磨パターンは165で示している。ナイフ160、特にカッティング面163、164には、窒化チタン(TiN)又は窒化クロム(CrN)の被覆が設けられている。ナイフ160全体に被覆が設けられている場合、使用後にナイフ160が再研磨される際に、被覆はナイフ160の一方の面でのみ消失する。ナイフ160を用いて、食肉処理動物の部分で切開を行う、特に、食肉処理動物の脚の寛骨を切断する、又は家禽の胸断片、胃、大腿部の皮膚もしくは首の皮膚を切断する。
図10a、10bおよび10cは、ナイフ170、特に円形のナイフを示し、該ナイフは、例えば、ナイフ170の平面に垂直な回転中央軸の周りでナイフ170を回転させるためのスピンドル及び/又はフランジなどの駆動構造(より詳細には示さない)に、ネジなどの助けによってナイフ170を固定するための孔171を有する。ナイフ170の周縁部に沿った、その前面の環状の第1領域即ちカッティング面172は、ナイフ170の平面に対して8−15°、特に10°の角度αで研磨されており、ナイフ170の周縁部に沿った、その後面の環状の第2領域即ちカッティング面173は、ナイフ170の平面に対して10−20°、特に15°の角度βで研磨されている。研磨パターンは174で示している。4つの細長い半径方向の凹部175は、特に、領域172の幅よりも大きい長さを有し、ナイフ170の周縁部に沿って配置されている。必要ならば、より多いまたはより少ない凹部175が存在してもよく、要求されるように周縁に沿って均一にまたは不均一に分布し、要求されるように同一のまたは異なる長さまたは幅を有する。ナイフ170、特にカッティング面172、173には、窒化チタン(TiN)又は窒化クロム(CrN)の被覆が設けられている。ナイフ170を用いて、食肉処理動物の部分で切開を行う、特に、食肉処理動物の脚の寛骨を切断する、又は家禽の大腿部の皮膚を切断する。
図11a、11bおよび11cは、ナイフ180、特に円形のナイフを示し、該ナイフは、例えば、ナイフ180の平面に垂直な回転中央軸の周りでナイフ180を回転させるためのスピンドル及び/又はフランジなどの駆動構造(より詳細には示さない)に、ネジなどの助けによってナイフ180を固定するための孔181を有する。ナイフ180の周縁部に沿った、その前面の環状の第1領域即ちカッティング面182は、ナイフ180の平面に対して8−15°、特に10°の角度αで研磨されており、ナイフ180の周縁部に沿った、その後面の環状の第2領域即ちカッティング面183は、ナイフ180の平面に対して10−20°、特に15°の角度βで研磨されている。研磨パターンは184で示している。4つの細長いほぼV字形状の半径方向の凹部185は、特に、領域182の幅とほぼ等しい長さを有し、ナイフ180の周縁部に沿って配置されている。各凹部の端部は、ナイフ180の回転軸に向かって面しており、ナイフ180の平面に対して20−35°、特に27°の角度γで研磨されている。必要ならば、より多いまたはより少ない凹部185が存在してもよく、要求されるように周縁に沿って均一にまたは不均一に分布していてもよく、要求されるように同一のまたは異なる長さであってもよく、要求されるように凹部の対向する面間の同一のまたは異なる角度を有していてもよい。ナイフ180、特にカッティング面182、183には、窒化チタン(TiN)又は窒化クロム(CrN)の被覆が設けられている。ナイフ180を用いて、食肉処理動物の部分で切開を行う、特に、食肉処理動物の脚の寛骨を切断する、又は家禽の翼もしくは毛帯を切断する。
図12a、12bおよび12cは、ナイフ190、特にほぼ円形のナイフを示し、該ナイフは、例えば、ナイフ190の平面に垂直な回転中央軸の周りでナイフ190を回転させるために、スピンドル及び/又はフランジなどの駆動構造(より詳細には示さない)に、ネジなどの助けによってナイフ190を固定するための孔191および192を有する。ナイフ190の周縁部に沿った、その前面の環状の第1領域即ちカッティング面193は、ナイフ190の平面に対して8−15°、特に10°の角度αで研磨されており、ナイフ190の周縁部に沿った、その後面の環状の第2領域即ちカッティング面194は、ナイフ190の平面に対して20−35°、特に27.5°の角度βで研磨されている。研磨パターンは195で示している。24個の細長いほぼU字形状の半径方向の凹部196は、特に、領域193の幅よりも小さい長さを有し、ナイフ190の周縁部に沿って配置されている。各凹部の端部は、ナイフ190の回転軸に向かって面しており、ナイフ190の平面に対して20−35°、特に27°の角度γで研磨されている。必要ならば、より多いまたはより少ない凹部196が存在してもよく、要求されるように周縁に沿って均一にまたは不均一に分布し、要求されるように同一のまたは異なる長さを有する。ナイフ190、特にカッティング面193、194には、窒化チタン(TiN)又は窒化クロム(CrN)の被覆が設けられている。ナイフ190を用いて、食肉処理動物の部分で切開を行う、特に、食肉処理動物の脚の寛骨を切断する、又は家禽の胃もしくは脚を切断する。
脚からの大腿骨の除去について脚を参照し、そして、翼からの上腕骨の除去について翼を参照して、本発明を上記で説明してきた。骨除去前に、問題の食肉処理動物の身体から肢部を分離する必要は必ずしもなく、骨除去前に身体の関節がはずされ、周囲の組織結合が少なくとも部分的に分断されている場合、肢部が依然として食肉処理動物の身体に結合していながら、骨除去を行ってもよい。
図1は、大腿骨除去デバイスの斜視図を示している。 図2aは、図1に示した大腿骨除去デバイスの大腿骨除去コンポーネントの斜視正面図を示している。 図2bは、図1に示した大腿骨除去デバイスの大腿骨除去コンポーネントの側面図を示している。 図2cは、図1に示した大腿骨除去デバイスの大腿骨除去コンポーネントの斜視背面図を示している。 図3aは、図2a−2cの大腿骨除去コンポーネントへの大腿骨の移動の斜視図を示している。 図3bは、図2a−2cの大腿骨除去コンポーネントへの大腿骨の移動の斜視図を示している。 図3cは、大腿骨を肢から切断する方法の側面図を示している。 図4aは、図1に示した大腿骨除去デバイスの変形体の斜視図を示している。 図4bは、図4aに示した大腿骨除去デバイスの変形体の斜視図を示している。 図4cは、図1に示した大腿骨除去デバイスの別の変形体の斜視図を示している。 図5は、別の大腿骨除去デバイスの斜視図を示している。 図5aは、更に別の大腿骨除去デバイスの斜視図を示している。 図6は、翼骨除去デバイスの斜視図を示し、ここで、翼骨は第1の方法で取り扱われる。 図7aは、翼骨除去デバイスの斜視図を示し、ここで、翼骨は第2の方法で取り扱われる。 図7bは、翼骨が図7aに従って取り扱われる方法の詳細図を示している。 図7cは、翼骨が図7aに従って取り扱われる方法の詳細図を示している。 図8は、別の翼骨除去デバイスの斜視図を示している。 図9aは、第1の実施態様における回転式ナイフの正面図を示している。 図9bは、第1の実施態様における回転式ナイフの側面図を示している。 図9cは、第1の実施態様における回転式ナイフの詳細断面図を示している。 図10aは、第2の実施態様における回転式ナイフの正面図を示している。 図10bは、第2の実施態様における回転式ナイフの断面図を示している。 図10cは、第2の実施態様における回転式ナイフの詳細断面図を示している。 図11aは、第3の実施態様における回転式ナイフの正面図を示している。 図11bは、第3の実施態様における回転式ナイフの断面図を示している。 図11cは、第3の実施態様における回転式ナイフの詳細断面図を示している。 図12aは、第4の実施態様における回転式ナイフの正面図を示している。 図12bは、第4の実施態様における回転式ナイフの断面図を示している。 図12cは、第4の実施態様における回転式ナイフの詳細断面図を示している。

Claims (2)

  1. 食肉処理動物の、肉を有する肢部またはその一部分から、細長い骨を除去するための方法であって、該骨は、その骨の互いに反対側にある端部に、第1の関節端部と第2の関節端部を有し、第2の関節端部は、該骨と食肉処理動物の身体との間の身体関節の一部分を形成する身体関節端部であり、かつ、第1の関節端部は、肢部の次の関節の一部分を形成するものであり
    スクレープするデバイスが用いられ、該スクレープするデバイスは、
    肉から取り出された該骨の一部を受け入れるように構成されたアームを有し、かつ、
    前記アームに対して相対的に移動可能であって、該骨に沿ってスクレープするためのスクレーピングエレメントを有するものであって、
    当該方法は、
    該骨の第1の関節端部を肉から分離させ、かつ、該骨の第1の関節端部該肉から取り出すステップを有し、ここで、該肉と該骨の第2の関節端部との間の組織結合は存続しており、
    スクレープするデバイスのアーム内に、肉から分離させて該肉から取り出した該骨の第1の関節端部を位置させるステップを有し、
    前記スクレーピングエレメントを、骨に対して、かつ、該骨の長手方向に、該骨の第2の関節端部を越えた位置まで移動させるステップを有し、
    骨の第2の関節端部とスクレーピングエレメントとの間において、肢部と骨との間の組織結合を切断することによって、該組織結合を機械的に分断するステップを有する、
    前記方法。
  2. 食肉処理動物の、肉を有する肢部またはその一部分から、細長い骨を除去するためのアセンブリであって、該骨は、その骨の互いに反対側にある端部に、第1の関節端部と第2の関節端部を有し、第2の関節端部は、該骨と食肉処理動物の身体との間の身体関節の一部分を形成する身体関節端部であり、かつ、第1の関節端部は、肢部の次の関節の一部分を形成するものであり
    該骨の第1の関節端部は、予め該肉から分離されかつ該肉から取り出されており、肢部と該骨の身体関節端部との間の組織結合は存続しており
    当該アセンブリは、
    スクレープするデバイスを有し、
    該スクレープするデバイスは、肉から取り出された前記骨の第1の関節端部を受け入れるように構成されたアームを有し、かつ、
    該スクレープするデバイスは、スクレーピングエレメントを有し、該スクレーピングエレメントは、該骨に沿ってかつ該骨の長手方向にスクレープするためのものであり、該アームに対して相対的に、該骨の第2の関節端部を越えた位置まで移動可能であって、
    当該アセンブリは、
    切断するブレードを有し、該ブレードは、該スクレーピングエレメントが該骨の第2の関節端部を超えた位置にあるときに、該スクレーピングエレメントと、該骨の第2の関節端部との間において、組織結合を切断するためのものである、
    前記アセンブリ。
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