JP4318888B2 - 処理槽用内装部材および該処理槽用内装部材を備えた排水処理装置 - Google Patents

処理槽用内装部材および該処理槽用内装部材を備えた排水処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水処理槽等の処理槽内に装着される処理槽用内装部材の構成技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば一般家庭から排出された家庭用排水を処理する排水処理装置では、排水処理槽の内部を処理機構別に複数に仕切る仕切部材を設ける構成が知られている。この仕切部材には、その表面および裏面に、その他の内装部材を取付ける取付座や仕切部材自体を補強する補強用リブなどが設けられる。とりわけ、補強用リブは、排水処理槽内において水圧が作用する仕切部材の強度を確保するうえで必要となる。仕切部材は、このような取付座や補強用リブを有する形状ゆえ、その表面および裏面が凹凸形状に形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような仕切部材を搬送時等において複数積重ねる場合、その表面および裏面が凹凸形状を有するゆえ、搬送時等において積重ねが不安定になるという問題を抱えている。また、このような構成の仕切部材は、積重ね時にかさばるため所要の積重ねスペースが増え、これにより搬送コストが増大するという問題を抱えている。このような問題は仕切部材に限らず、処理槽内に装着される各種の内装部材に共通の問題となっている。
そこで、本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであり、処理槽内に装着される処理槽用内装部材につき、積重ねを合理的に行うのに有効な技術を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の処理槽用内装部材は請求項1〜に記載の通りに構成される。また、本発明の処理槽用内装部材を備えた排水処理装置は請求項に記載の通りに構成される。
なお、これら各請求項に係る発明は、処理槽内に装着される処理槽用内装部材につき、積重ね上面部および積重ね下面部のうちの少なくとも一方に、積重ね時に別の内装部材と係合する係合部を設け、積重ねられた内装部材同士の所定方向の相対移動をこの係合部を介して規制する構成を用いることで、積重ねを安定化させ、処理槽用内装部材同士の積重ねを合理的に行うことができるようにした技術である。
【0005】
請求項1に記載の処理槽用内装部材は、排水等を処理する処理機構部を内蔵する処理槽内に装着される。ここでいう「処理槽」とは、排水や汚水をはじめ各種の流体を処理するものを広く含む主旨である。また、本発明でいう「処理槽用内装部材」には、例えば処理槽内を複数の領域に仕切る仕切部材をはじめ、処理槽内に装着される種々の構成の部材が含まれる。
本発明の処理槽用内装部材は、積重ね上面部および積重ね下面部を有する。積重ね上面部は、別の内装部材との積重ねに際し上方へ向けて配置される部位であり、積重ね下面部は、別の内装部材との積重ねに際し下方へ向けて配置される部位である。これら積重ね上面部および積重ね下面部のうちの少なくとも一方に係合部が設けられる。この係合部は、積重ね時に別の内装部材と係合することで積重ねられた内装部材同士の所定方向の相対移動を規制する構成を有する。この係合部は、例えば凸形状を有する凸部や凹形状を有する凹部を用いて構成される。所定の内装部材のこのような係合部が、積重ねに際し別の内装部材と係合するようになっている。このときの係合態様としては、所定の内装部材の凸部が別の内装部材の凹部に嵌り合う態様、所定の内装部材の突出部と別の内装部材の突出部とが互いに当接する態様などがある。これにより、互いに積重ねられた内装部材同士が所定の方向へ相対移動するのが規制され、積重ねを安定化させることができる。ここでいう「所定方向」とは、実質的に積重ね時における積重ね平面に沿った方向であり、積重ねられた内装部材同士のいわゆる横ずれに関与する方向を示すものである。
なお、互いに積重ねられる内装部材は、全て同種のものであってもよいし、あるいは異なる種類のものであってもよい。すなわち、本発明における「別の内装部材」には、所定の内装部材と同じ種類の別の内装部材や、所定の内装部材とは異なる種類の内装部材等が含まれる。
以上のように請求項1に記載の発明によれば、処理槽用内装部材同士の積重ね安定性を確保することができ、またこの積重ね安定性を確保することで、より多くの処理槽用内装部材を積重ねることが可能となるため合理的である。
【0006】
ここで、請求項1に記載の処理槽用内装部材は、積重ね上面部に第1係合部が設けられ、積重ね下面部には第1係合部と係合可能な形状の第2係合部が設けられる構成である。これにより、同じ種類の内装部材を同じ向きに複数積重ねる際に、第1の内装部材の第1係合部が第2の内装部材の第2係合部と係合したり、第1の内装部材の第2係合部が第2の内装部材の第1係合部と係合することで、同じ種類の内装部材同士の所定方向の相対移動が規制されることとなる。このときの具体的な係合態様としては、例えば板状ないし突起状の凸部を備えた第1係合部と、溝状の凹部を備えた第2係合部とを組み合わせて用いる態様や、突起状の凸部を備えた第1係合部と、孔状の凹部を備えた第2係合部とを組み合わせて用いる態様等がある。
より具体的には、積重ね上面部及び積重ね下面部のいずれか一方が、対向配置する一対の板状係合部を有し、一方とは異なる他方が、対向配置する一対の突状係合部を有する。そして内装部材と別の内装部材を積重ねることで、内装部材に設けた一対の突状係合部間に、別の内装部材に設けた一対の板状係合部が嵌り込むことにより、両部材の積重ね平面に関する相対移動を規制する構成である。
以上のように、請求項に記載の発明によれば、積重ね安定性を確保することができるうえに、同じ種類の内装部材を規則性をもって積重ねることができ、積重ね時における内装部材のかさばりを抑えることができる。これにより、所要の積重ねスペースを減らすことができ、搬送コストが増大するのを抑えることが可能となる。
また、請求項1又は2に記載の処理槽用内装部材では、補強機能部および取付機能部のうちの少なくとも一方が設けられている。補強機能部としては、例えば仕切壁部自体を補強する補強用リブを好適に用いる。取付機能部としては、例えばアングル部材、配管類、バルブ類、計器類等の各種部材が取付けられる取付座、これら各種部材の取付け位置を規定する位置決め部材などを好適に用いる。このような補強機能部や取付機能部は、処理槽において一般的に設置される既存ものである。とりわけ、補強機能部としての補強用リブは、例えば排水処理槽内において水圧が作用する仕切壁部の強度を確保するうえで必要となる。このような構成によれば、処理槽内に既存の補強機能部や取付機能部を積重ね時に別の内装部材と係合する係合部として兼用し、従来、単機能であった既存の補強機能部や取付機能部にさらに別の機能を付与することが可能となる。
より具体的には、請求項1において、前記内装部材又は前記別の内装部材を前記処理槽内に配置することで、水平に配置する前記板状係合部又は突状係合部に対して、アングル部材、配管類、バルブ類、計器類等の各種部材を取付け可能な構成とした。
また請求項2においては、内装部材に、一対の突状係合部が二組設けられている。そして内装部材を処理槽内に配置することで、水平に配置する二組の突状係合部に対して、各々、アングル部材、配管類、バルブ類、計器類等の各種部材を取付け可能な構成とした。さらに内装部材の表面に、二組の一対の突状係合部によって位置決めされる位置でもって、リベット等の取付手段を介して他の内装部材が取付けられる構成になっている。
以上のように、請求項1又は2に記載の発明によれば、処理槽内に既存の補強機能部や取付機能部を係合部に兼用した合理的な構成の処理槽用内装部材を実現することができる。
【0007】
また、請求項3に記載の処理槽用内装部材では、積重ね上面部および積重ね下面部のうちの少なくとも一方に干渉回避部が設けられている。積重ね上面部および積重ね下面部のいずれか一方に干渉回避部を設けてもよいし、両方に干渉回避部を設けてもよい。この干渉回避部は、積重ね時に所定の内装部材が係合部以外の箇所において別の内装部材との間で干渉するのを回避する構成を有する。所定の内装部材の積重ね上面部や積重ね下面部が別の内装部材に当接し得る箇所、例えば積重ね上面部自体や積重ね下面部自体、また係合部等を部分的に凹ませることで干渉回避構造を実現することができる。
より具体的には、内装部材が仕切部材であるとともに、一対の板状係合部が、その両端側に伸び出す延出部を備えて、積重ね上面部又は積重ね下面部に対して凹状とされた構成である。そして仕切部材同士を積重ねることで、上側に配置の仕切部材が、板状係合部以外の箇所において下側に配置の他の仕切部材と干渉するのを回避する構成である。これにより、積重ね時における不要な干渉部分を極力少なくし不要なかさばりを抑えることで、コンパクトな積重ね態様を実現することが可能となる。
従って、請求項3に記載の発明によれば、処理槽用内装部材の積重ね安定性を確保することができるうえに、コンパクトな積重ね態様を実現することができる。
【0008】
【0009】
請求項に記載の排水処理装置は、排水処理槽内に請求項1〜3に記載の処理槽用内装部材を備えた構成を有する。この排水処理槽は、例えば排水中の夾雑物、油分、泡沫などを分離する分離機構、嫌気性微生物や好気性微生物を用いて生物処理を行う生物処理槽、消毒槽等の各種処理機構を内蔵する。排水処理槽内へ受け入れた排水は、これら各処理機構によって処理されて放流される。このような構成によれば、積重ね安定性を有する処理槽用内装部材を備えた排水処理装置を実現することができる。また、このような排水処理装置では、内装部材の取付け精度は槽内の水位を制御するうえで重要となるため、内装部材に前記したような取付機能部を設けるのが一般的である。従って、このような排水処理装置において、内装部材の取付機能部を、積重ね時に別の内装部材と係合する係合部として兼用することで排水処理装置の合理的な構成技術を実現することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本実施の形態の排水処理装置の構成を図面に基づいて説明する。ここで、図1は本実施の形態の排水処理装置100の外観を示す斜視図である。図2は図1中のA−A線断面矢視図である。図3は図2中の仕切部材200の表面201aを示す平面図であり、図4は図2中の仕切部材200の裏面201bを示す平面図である。図5は図2中の移流バッフル部材230の斜視図である。図6は図2中の消毒槽260の斜視図である。
【0011】
本実施の形態の排水処理装置100は、排水処理槽110の内部に所定の排水処理機構を内蔵する。この排水処理槽110は、図1に示すように、いずれも槽状に形成された上槽120および下槽130によって構成されている。すなわち、上槽120の上槽フランジ部122と、下槽130の下槽フランジ部132とを互いに重ね合わせ、これらフランジ部を互いに接合することで、排水処理槽110が組立てられることとなる。また、上槽120には上槽壁部121から槽内方へ突出する補強用の上槽補強リブ124,125,126が形成され、下槽130には下槽壁部131から槽内方へ突出する補強用の下槽補強リブ134,135,136が形成されている。
【0012】
上槽120の外面には、例えば一般家庭から排出された家庭用排水を排水処理槽110へ受け入れるための流入管101、槽内で浄化処理された処理水を排水処理槽110から放流するための放流管102、槽内の内部点検等に用いられるマンホール150が設けられている。流入管101から受け入れられた排水は、排水処理槽110内の所定の排水処理機構によって連続的に浄化処理されたのち、放流管102から放流されるようになっている。
【0013】
上槽120および下槽130によって排水処理槽110が組立てられた状態では、上槽補強リブ124と下槽補強リブ134、上槽補強リブ125と下槽補強リブ135、上槽補強リブ126と下槽補強リブ136が互いに対向するようになっている。このように上槽120と下槽130の両方に補強リブを設けたうえで、これら上槽補強リブ124,125,126と下槽補強リブ134,135,136の各々が上下に重なるように構成したため、例えば上槽120あるいは下槽130の一方にのみ補強リブを設ける場合に比して、排水処理槽110自体の補強強度が高まる。
【0014】
図2に示すように、排水処理槽110の内面には上槽壁部121および下槽壁部131にわたって仕切部材200,240,250が取付けられている。
仕切部材200は、その仕切壁部201の外周縁を折り返した折り返し部202を有し、全体的には凹形状に成形されている。この仕切部材200は、排水処理槽110を複数の領域(本実施の形態では4つの領域)に仕切る構成になっている。仕切部材200によって仕切られた各領域には、例えば排水中の夾雑物、油分、泡沫などを分離する分離機構、嫌気性微生物や好気性微生物を用いて生物処理を行う生物処理槽、消毒槽等が適宜設けられている。なお、この仕切部材200が本発明における処理槽用内装部材に対応している。
【0015】
図3に示すように、仕切部材200の表面201aには、仕切壁部201から突出する第1突出部210および第2突出部212が各4つずつ設けられている。これら第1突出部210および第2突出部212は、例えばアングル部材、配管類、バルブ類、計器類等の各種の内装部材を排水処理槽110内に取付けるための取付座(本発明における取付機能部)として用いられる。互いに対向する第1突出部210と第2突出部212との間には凹形状の嵌合溝214が形成される。この嵌合溝214は、後述する嵌合片220の厚みに対応した溝幅を有し、嵌合片220が嵌合可能な形状になっている。
また、仕切部材200には、仕切壁部201を貫通する移流口222が設けられており、この移流口222が仕切部材200の上流側領域から下流側領域への処理水の移流を可能とする。
【0016】
図4に示すように、仕切部材200の裏面201bには、仕切壁部201から突出する2つの嵌合片220が設けられている。この嵌合片220は、板状に形成され、例えば仕切壁部201を補強する補強用リブ(本発明における補強機能部)として用いられる。また、この嵌合片220は、その他の内装部材を排水処理槽110内に取付けるための取付座として用いられる。また、この嵌合片220は、図7で後述するようにその両端側に延び出す延出部220aを有し、両端側以外の箇所の板幅(図7における上下方向の高さ)が延出部220a分だけ小さく凹んだ形状を有する。
なお、これら第1突出部210、第2突出部212、嵌合片220は、仕切部材200の成形時に仕切壁部201一体的に形成されてもよいし、あるいは仕切壁部201に別途取付けられる部材であってもよい。
【0017】
また、仕切部材200の表面201aには、第1突出部210および第2突出部212によって位置決めされる位置に、リベット等の取付手段を介して移流バッフル部材230が取付けられる構成になっている。この移流バッフル部材230は、移流口222に対向する位置に配置され、仕切部材200の上流側領域から下流側領域へ処理水を移流させる移流通路を形成する。図5に示すように、この移流バッフル部材230にはその表面231aに第1係合突起232および第2係合突起233が各々2つずつ設けられ、その裏面231bに2つの係合片234が設けられている。第1係合突起232および第2係合突起233は、例えばアングル部材、配管類、バルブ類、計器類等の各種の内装部材を排水処理槽110内に取付けるための取付座(本発明における取付機能部)として用いられる。係合片234は、例えば部材自体を補強する補強用リブ(本発明における補強機能部)として用いられる。これら互いに対向する第1係合突起232と第2係合突起233との間隔は、係合片234の間隔よりも若干大きく形成されている。従って、移流バッフル部材230を同じ向きに複数積重ねる際に、第1係合突起232と第2係合突起233との間に2つの係合片234が嵌り込むことが可能な構成になっている。なお、この移流バッフル部材230が本発明における処理槽用内装部材に対応している。
【0018】
また、仕切部材250には、リベット等の取付手段を介して消毒槽260が取付けられる構成になっている。図6に示すように、この消毒槽260は、同形状の2つの半割部材260a,260bを接合することで形成される。半割部材260a,260bには、その表面261aに第1係合突起262および第2係合突起263が各々2つずつ設けられ、その裏面261bに2つの係合片264が設けられている。第1係合突起262および第2係合突起263は、例えばアングル部材、配管類、バルブ類、計器類等の各種の内装部材を排水処理槽110内に取付けるための取付座(本発明における取付機能部)として用いられる。係合片264は、例えば部材自体を補強する補強用リブ(本発明における補強機能部)として用いられる。これら互いに対向する第1係合突起262と第2係合突起263との間隔は、係合片264の間隔よりも若干大きく形成されている。従って、半割部材260a,260bを同じ向きに複数積重ねる際に、第1係合突起262と第2係合突起263との間に2つの係合片264が嵌り込むことが可能な構成になっている。なお、この半割部材260a,260bが本発明における処理槽用内装部材に対応している。
【0019】
ここで、上記構成の仕切部材200や移流バッフル部材230、また消毒槽260を構成する半割部材260a,260bを搬送する際に、各々複数ずつ積重ねる場合の積重ね態様を図7〜図10を参照しながら説明する。図7は、図4中のB−B線断面矢視図であって仕切部材200を積重ねた状態を示す。図8は、図4中のC−C線断面矢視図であって仕切部材200を積重ねた状態を示す。図9は、図5中のD−D線断面矢視図であって移流バッフル部材230を積重ねた状態を示す。図10は、図6中のE−E線断面矢視図であって消毒槽260を構成する半割部材260a,260bを積重ねた状態を示す。
【0020】
まず、仕切部材200を複数積重ねる場合、図7および図8に示すように、その表面201aを下方へ向けて配置する積重ね下面部とし、その裏面201bを上方へ向けて配置する積重ね上面部とする。これにより、上側に配置される仕切部材200に形成された嵌合溝214(本発明における第2係合部に対応している)と、下側に配置される仕切部材200に形成された嵌合片220(本発明における第1係合部に対応している)とが嵌合する。嵌合溝214と嵌合片220とが互いに嵌り合うこのような態様が本発明における係合に対応している。これにより、互いに積重ねられた仕切部材200同士の図8中における左右方向の横ずれ(積重ね平面に関する相対移動)が規制されることとなる。
なお、この相対移動を規制する効果は、第1突出部210あるいは第2突出部212を省略し、いずれか一方の突出部が2つの嵌合片220と係合することによっても同様に得ることができる。例えば、第2突出部212を省略する場合、嵌合溝214に相当する箇所は形成されないが、第1突出部210と嵌合片220との係合関係によって、第1突出部210の側面と嵌合片220の側面とが互いに当接可能となり、図8中における左右方向の横ずれ(相対移動)が規制されることとなる。
【0021】
また、図7に示すように、嵌合片220は両端側以外の箇所の板幅が延出部220a分だけ小さく凹んだ形状を有するため、複数の仕切部材200を積重ねた場合には、上側に配置される仕切部材200の表面201aと下側に配置される仕切部材200の嵌合片220との干渉が極力回避される。これにより、複数の仕切部材200を積重ねた場合の積重ね高さを抑えることが可能となり、積重ねられた仕切部材200がかさばるのを抑えることができる。なお、この嵌合片220が本発明における干渉回避部に対応している。
【0022】
次に、移流バッフル部材230を複数積重ねる場合、図9に示すように、その表面231aを上方へ向けて配置する積重ね上面部とし、その裏面231bを下方へ向けて配置する積重ね下面部とする。これにより、上側に配置される移流バッフル部材230に形成された係合片234(本発明における第2係合部に対応している)と、下側に配置される移流バッフル部材230に形成された第1係合突起232および第2係合突起233(本発明における第1係合部を構成している)とが係合する。すなわち、係合片234の側面が第1係合突起232および第2係合突起233の側面に当接可能となる。これにより、互いに積重ねられた移流バッフル部材230同士の横ずれ(積重ね平面に関する相対移動)が規制されることとなる。
また、このとき、移流バッフル部材230同士の対向部に空間235が形成されるため、移流バッフル部材230同士が密着して分離しにくくなるのを防止することができる。
【0023】
次に、消毒槽260を構成する半割部材260aと半割部材260bとを積重ねる場合、図10に示すように、その表面261aを上方へ向けて配置する積重ね上面部とし、その裏面261bを下方へ向けて配置する積重ね下面部とする。これにより、上側に配置される半割部材260bに形成された係合片264(本発明における第2係合部に対応している)と、下側に配置される半割部材260aに形成された第1係合突起262および第2係合突起263(本発明における第1係合部を構成している)とが係合する。すなわち、係合片264の側面が第1係合突起262および第2係合突起263の側面に当接可能となる。これにより、互いに積重ねられた半割部材260aと半割部材260bとの横ずれ(積重ね平面に関する相対移動)が規制されることとなる。
また、このとき、半割部材260aと半割部材260bとの対向部に空間265が形成されるため、半割部材260aと半割部材260bが密着して分離しにくくなるのを防止することができる。
【0024】
以上のように本実施の形態によれば、仕切部材200や移流バッフル部材230、また消毒槽260を構成する半割部材260a,260bを各々複数ずつ積重ねる際、上側に配置される内装部材と下側に配置される内装部材とが凹形状や凸形状の係合部を介して確実に係合するため、積重ね安定性を確実に確保することができ、より多くの内装部材の積重ねることが可能となる。
また、同じ種類の内装部材を規則性をもって積重ねることで、積重ね時における内装部材のかさばりを抑えることができる。これにより、所要の積重ねスペースを減らすことができ、搬送コストが増大するのを抑えることができる。
また、仕切部材200の嵌合片220を、その両端以外を凹ませた構成とすることで、積重ね時にこの仕切部材200が別の仕切部材200と干渉する部分を極力少なくすることができる。これにより、積重ね時における不要なかさばりを抑え、コンパクトな積重ね態様を実現することができる。
さらに、例えば仕切部材200において、第1突出部210および第2突出部212は、他部材の取付座等のみならず嵌合溝214を構成する手段として兼用され、嵌合片220は、仕切壁部201の補強用リブのみならず嵌合溝214と嵌合する手段として兼用されるため合理的である。
【0025】
〔他の実施の形態〕
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
【0026】
(A)上記実施の形態では、所定の内装部材に同じ種類の別の内装部材を積重ねる場合について記載したが、所定の内装部材に異なる種類の内装部材を積重ねる技術に本発明を適用することもできる。この例を図11を参照しながら説明する。ここで図11は、別の実施の形態の内装部材300と内装部材310とを積重ねた状態を示す断面図である。
図11に示すように、積重ね時に下側に配置される内装部材300の表面301a(本発明における積重ね下面部に対応している)および裏面301b(本発明における積重ね上面部に対応している)は、いずれも本実施の形態の仕切部材200の表面201aと同様の構成を有する。すなわち、内装部材300の表面301aおよび裏面301bには、第1突出部210および第2突出部212が各4つずつ設けられ、互いに対向する第1突出部210と第2突出部212との間には凹形状の嵌合溝214が形成される。一方、積重ね時に上側に配置される内装部材310の表面311a(本発明における積重ね下面部に対応している)および裏面311b(本発明における積重ね上面部に対応している)は、本実施の形態の仕切部材200の裏面201bと同様の構成を有する。すなわち、内装部材310の表面311aおよび裏面311bには、2つの嵌合片220が形成される。このような構成によれば、内装部材300と内装部材310とを積重ねた場合に、内装部材310の嵌合片220と内装部材300の嵌合溝214とが互いに嵌合し内装部材同士の図11中における左右方向の横ずれ(相対移動)が規制されることとなる。従って、異なる種類の内装部材の積重ねにおいても本実施の形態の同じ種類の内装部材の積重ねと同様の作用効果を奏する。
【0027】
(B)また、上記実施の形態では、例えば仕切部材200において、その表面201aに第1突出部210および第2突出部212を設け、その裏面201bに嵌合片220を設ける場合について記載したが、表面201aに嵌合片220を設け、裏面201bに第1突出部210および第2突出部212を設けることもできる。このような変更は、移流バッフル部材230や、半割部材260a,260bにおいても同様に行うことができる。
【0028】
【0029】
(D)また、上記実施の形態では、排水を受け入れて処理する排水処理装置100の構成技術について記載したが、排水や汚水をはじめ各種の流体を処理する処理装置の構成技術に本発明を適用することもできる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、処理槽内に装着される処理槽用内装部材につき、積重ねを合理的に行うのに有効な技術を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態の排水処理装置100の外観を示す斜視図である。
【図2】 図1中のA−A線断面矢視図である。
【図3】 図2中の仕切部材200の表面201aを示す平面図である。
【図4】 図2中の仕切部材200の裏面201bを示す平面図である。
【図5】 図2中の移流バッフル部材230の斜視図である。
【図6】 図2中の消毒槽260の斜視図である。
【図7】 図4中のB−B線断面矢視図であって仕切部材200を積重ねた状態を示す。
【図8】 図4中のC−C線断面矢視図であって仕切部材200を積重ねた状態を示す。
【図9】 図5中のD−D線断面矢視図であって移流バッフル部材230を積重ねた状態を示す。
【図10】 図6中のE−E線断面矢視図であって消毒槽260を構成する半割部材260a,260bを積重ねた状態を示す。
【図11】 別の実施の形態の内装部材300と内装部材310とを積重ねた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
100…排水処理装置
110…排水処理槽
120…上槽
130…下槽
200,240,250…仕切部材
201…仕切壁部
201a…表面
201b…裏面
210…第1突出部
212…第2突出部
214…嵌合溝
220…嵌合片
220a…延出部
230…移流バッフル部材
232,262…第1係合突起
233,263…第2係合突起
234,264…係合片
235,265…空間
260…消毒槽
260a,260b…半割部材

Claims (4)

  1. 仕切部材、移流バッフル部材及び消毒槽などの処理槽内に装着される処理槽用内装部材であって、
    別の内装部材との積重ねに際し上方へ向けて配置される積重ね上面部と、下方へ向けて配置される積重ね下面部とを有し、
    前記積重ね上面部及び前記積重ね下面部のいずれか一方が、対向配置する一対の板状係合部を有し、前記一方とは異なる他方が、対向配置する一対の突状係合部を有し、
    前記内装部材と前記別の内装部材を積重ねることで、前記内装部材に設けた前記一対の突状係合部間に、前記別の内装部材に設けた前記一対の板状係合部が嵌り込むことにより、両部材の積重ね平面に関する相対移動を規制する構成であるとともに、
    前記内装部材又は前記別の内装部材を前記処理槽内に配置することで、水平に配置する前記板状係合部又は突状係合部に対して、アングル部材、配管類、バルブ類、計器類等の各種部材を取付け可能な構成としたことを特徴とする処理槽用内装部材。
  2. 請求項1に記載した処理槽用内装部材であって、
    前記内装部材には、前記一対の突状係合部が二組設けられており、
    前記内装部材を前記処理槽内に配置することで、水平に配置する前記二組の突状係合部に対して、各々、アングル部材、配管類、バルブ類、計器類等の各種部材を取付け可能な構成とするとともに、
    前記内装部材の表面に、前記二組の一対の突状係合部によって位置決めされる位置でもって、リベット等の取付手段を介して前記他の内装部材が取付けられる構成になっていることを特徴とする処理槽用内装部材。
  3. 請求項1又は2に記載した処理槽用内装部材であって、
    前記内装部材が前記仕切部材であるとともに、
    前記一対の板状係合部が、その両端側に伸び出す延出部を備えて、前記積重ね上面部又は前記積重ね下面部に対して凹状とされた構成であり、
    前記仕切部材同士を積重ねることで、上側に配置の仕切部材が、前記板状係合部以外の箇所において下側に配置の他の仕切部材と干渉するのを回避する構成としたことを特徴とする処理槽用内装部材。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載した処理槽用内装部材を排水処理槽内に備え、この排水処理槽内に排水を受け入れて処理する構成の排水処理装置
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