JP5872344B2 - 浄化槽 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、簡素な構成で、担体処理槽内に設けられる容器を長期的に安定して固定することにある。
本構成のごとく、容器の下面に下方に延出する延出部を設けて、該延出部と前記内壁との間の距離を前記担体の最小外径よりも小さく設定すれば、槽内に曝気装置で担体を流動させて被処理水の好気処理を行う担体流動槽や、担体を滞留させることで被処理水の濾過処理を行ない担体滞留部の下方に設けた逆洗配管からの空気供給により担体を洗浄する担体濾過槽などの担体処理槽において、曝気や逆洗空気による水流によって担体処理槽内の担体が、容器と担体処理槽の内壁の間に生じる隙間に入り込もうとしても、延出部によって妨げられて入り込むことができない。そのため、担体が前記隙間に食い込むこともなく、容器と担体処理槽の内壁との隙間が拡大するのを防止することができる。
本構成のごとく、延出部の端部を上下の内壁の接合面に挟み込むようにすれば、延出部と内壁との間に隙間が生じないようにすることができる。そのため、担体処理槽内を流動する担体が、容器と担体処理槽の内壁の間の隙間に入り込むのを確実に防止することができる。
本構成のごとく、容器を互いに接合可能な複数の部材で構成すれば、延出部を備える部材と、延出部を備えていない部材とをそれぞれ別個に成形することができる。これにより、例えば、種々の形状の延出部を有する部材を複数成形しておき、それらの部材の中から使用環境に応じて適切なものを選択し、延出部を備えていない他の部材と組み合わせて使用することができる。その結果、容器の形状のバリエーションが広がり、使用環境に応じて使い易くなる。
(全体構成)
図1に示すように、浄化槽1は、その外槽本体30の中に、外槽本体30の上流側壁31に設けられた原水の流入口2から、外槽本体30の下流側壁32に設けられた放流口3にかけて、嫌気性微生物による嫌気的処理を行う第1嫌気濾床槽4及び第2嫌気濾床槽5と、複数の担体13を曝気により被処理水中で流動させつつ好気性微生物による好気的処理を行う担体処理槽6と、好気的処理を実施された被処理水を消毒して放流口3から外部に放流する消毒槽40とを備える。
図1に示すように、消毒槽40(容器の一例)は、外槽本体30の下流側壁32の上部に設けてある貫通孔33に対して、ソケット50を介して固定されている。
1.上述の実施形態では、消毒槽40が互いに接合可能な2つの部材で構成されているが、この構成に限定されるものではなく、互いに接合可能であれば、さらにより多くの部材で構成しても良く、また分割されるものではなく単一の部材で構成されるものとしても良い。
2.上述の実施形態では、延出部Eを、第1部材41の下側壁41b、右側壁41c及び左側壁41dの全周に亘るように設けているが、この構成に限定されるものではなく、少なくとも下側壁41bに設けてあれば良く、また、延出部Eを消毒槽40の水没領域にのみ設けるようにしても良い。
3.上述の実施形態では、担体処理槽内に設けられ、被処理水を収容可能な容器が消毒槽である構成を示したが、担体処理槽内に設けられる容器体であればこの構成に限定されるものではなく、担体処理槽としての担体流動槽内に設けられる濾過槽や、担体処理槽内に設けられるエアリフトポンプを備える流量調整槽や、担体処理槽内に設けられる汚泥貯留槽などであっても良い。
2 流入口
3 放流口
4 第1嫌気濾床槽
5 第2嫌気濾床槽
6 担体処理槽
7 濾過部
9 第1接触濾材
10 第2接触濾材
11 第1移流口
13 担体
14 仕切壁
15 連通部
16 散気管
17 逆洗管
19 返送管
20 担体滞留部
30 外槽本体
30A 上側部分
30a フランジ部
30B 下側部分
30b フランジ部
31 上流側壁
32 下流側壁
33 貫通孔
34 窪み
40 消毒槽(容器)
41 第1部材
41a 背面壁
41b 下側壁
41c 右側壁
41d 左側壁
41e フランジ部
41f 貫通孔
42 第2部材
42a 背面壁
42b 下側壁
42c 右側壁
42d 左側壁
42e フランジ部
50 ソケット
51 雌ネジ部材
C コルゲート部
E 延出部
E1 係止部
Claims (4)
- 担体を収容しつつ被処理水の生物処理を行う担体処理槽の内壁に、被処理水を収容可能な容器を密着して固定してある浄化槽であって、
前記容器の少なくとも下側壁に、前記容器と前記内壁との当接面の下方を覆うように、前記当接面から立ち上がる方向における前記内壁から離れた位置から前記内壁の側に向かって延出する延出部を設けてあり、該延出部と前記内壁との間の距離を前記担体の最小外径よりも小さく設定してあり、
前記延出部から前記内壁に亘る角度が鈍角となるように構成され、
前記延出部に当たる水流を、前記容器あるいは前記内壁の方向へと前記延出部から離れていく方向に導くことができる浄化槽。 - 前記担体処理槽の内壁が上下方向に分割可能に構成されており、前記延出部の端部が前記上下の内壁のそれぞれの接合面に挟み込まれている請求項1に記載の浄化槽。
- 前記容器が互いに接合可能な複数の部材で構成されている請求項1又は2に記載の浄化槽。
- 前記容器は、互いに接合可能な、前記内壁の側に配置される第1部材と、前記第1部材に対向する位置に配置される第2部材とを備えて構成され、
前記第1部材の下側壁、右側壁、左側壁に、前記第2部材との接合面をなすフランジ部が形成されており、
前記延出部は、前記フランジ部の周縁から前記第1部材の背面壁の側に折り返されて少しずつ外側に拡がるように延出している請求項3に記載の浄化槽。
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