JP4318193B2 - ゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイ - Google Patents

ゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はゴム・樹脂等からなる円筒状体を押出成形するために使用される押出ダイであって、スパイダマークが発生しないスパイダを拡張領域と圧縮領域との間に設けた押出用ダイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来のゴム・樹脂等円筒状体押出機の一般的な押出用ダイの長さ方向断面図で、図5に示すように、押出用ダイ10は、押出機(全体は図示せず)の先端部40、即ち、内部にスクリュー2を備えたバレル1の先端に、スクリーン3,ブレーカープレート4を挟んで取り付けられている。さらに、押出用ダイ10は、拡張領域7、スパイダ8、圧縮領域9およびこれらの内部にスパイダ部材5に支持されたマンドレル36を備えている。
【0003】
円筒状体に成形されるゴム・樹脂等は、押出機混練り部分(図示せず)により加熱、混練りされて流動状態となる。このゴム・樹脂等は、フィルター3により異物を除去され、押出用ダイ10に送り込まれ、拡張領域7とマンドレル36により円筒状に成形され、スパイダ8を通過した後、圧縮領域9により圧縮されてスパイダ部材5による欠陥(スパイダーマークという、詳細後述)を補修しながらノズル11より円筒状体として押し出される。
【0004】
従来の押出ダイのスパイダ8は、図4(a)に正面図を示すように、押出用ダイ10の外筒35(図5参照)に接するスパイダ外筒12の内側に十字形状のスパイダ部材5を設けてマンドレル支持体6を一体として支持している。この事例においてはマンドレル支持体6は管状であって、その内側に詳細後述のマンドレル31(図8参照)を嵌合して支持する。スパイダ部材5には開口部13が形成され、ゴム・樹脂等の流路となる。また、スパイダ部材5の他の形状として図4(b)に一部省略して示すように、スパイダ部材5’を渦巻き状に形成されたもの、および図3に示すように円形の開口部を2層又は3層に設けたものもある。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の押出ダイでは、押出用ダイ10の内部にマンドレル36を支持することを目的とするスパイダ部材5が、拡張領域7で成形され流動するゴム・樹脂等の円筒状体を貫通して取り付けられている。従って、この円筒状体はスパイダ部材5の位置で流れ方向に一度切断され、続く圧縮領域9により圧縮され再び円筒状体に成形される。このときスパイダ部材5により切断され間隙を生じた部分が圧縮領域9により十分修復されず、流れ方向に溝状の欠陥を生じる問題がある。この溝状の欠陥箇所は、いわゆるスパイダマークと称されるものである。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、ゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイであって、スパイダマークの生じないスパイダを備えた押出用ダイを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために請求項1に記載のゴム・樹脂等からなる円筒状体(以下、ゴム・樹脂等円筒状体ともいう)の押出用ダイは、拡張領域と圧縮領域との間にスパイダを設けた押出用ダイであって、前記スパイダが円盤状であり、外周側にスパイダ外筒を形成し、その内側にマンドレルを支持するマンドレル支持体をスパイダ部材を介して支持し、このスパイダ部材に前記ゴム・樹脂等の流路である開口部を設けて、この開口部が複数層の同心円状に断続的に形成され、前記スパイダの外周を均等に分割した基準長さの両端と前記スパイダの中心点とを結ぶ扇形を想定したとき、この扇形内における前記開口部の面積が何れの扇形においても等しくなる。
【0007】
このスパイダ部材の間に開口部を同心円状に複数層設けることにより、外周側開口部(複数層の開口部のうち外周側の開口部をいう)と中心側開口部(複数層の開口部のうち中心側の開口部をいう)との間に外周方向に連続する支持部材が形成され、かつ、これらの開口部が断続的に形成されることにより、スパイダ外筒と円筒状のマンドレル支持体とを連結する半径方向の支持部材を形成する(これらの支持部材と一体としてスパイダ部材という)。また、開口部が複数層の同心円状に設けられることにより、外周側開口部と中心側開口部とが交互にかつ形状により半径方向に一部重複させて設けることができる。これにより詳細後述の半径方向開口率を調整して、これらの開口部を通過するゴム・樹脂等の量を全周にわたって均一に調整することができる。
【0008】
スパイダは、円筒状体を押出成形するために円盤状に形成されている。このスパイダの外周を均等に分割して基準長さを想定し、各基準長さの両端と前記スパイダの中心を結ぶ扇形を想定したとき、その扇形内の開口部面積が何れの扇形においても等しくなるように設計されている。すなわち、スパイダの円周方向何れの扇形においても開口部の面積が等しくなり、開口部より押し出されるゴム・樹脂等の厚さはその外周方向何れの位置においても等しくなる。すなわち、スパイダマークを生じないようにすることができる。
【0009】
なお、本願明細書においては、上記のように想定された扇形を基準扇形ともいい、この基準扇形内に形成された開口部の面積を上記基準扇形の面積で除した値を半径方向開口率ともいう。
【0010】
請求項2に記載のゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイは、スパイダが円盤状であり、外周側にスパイダ外筒を形成し、その内側にマンドレルを支持するマンドレル支持体をスパイダ部材を介して支持し、このスパイダ部材に前記ゴム・樹脂等の流路である開口部を設けて、この開口部が複数層の同心円状に断続的に形成され、スパイダの中心角度(360°)を均等に分割した扇形を想定したとき、何れの扇形においても前記開口部の面積が等しくなる。
【0011】
上記請求項1において基準長さにより円盤状のスパイダを扇形に区分する方法に代えて、中心角度(360°)を均等に分割した扇形に区分した。何れの扇形においても前記開口部の面積を等しくすることにより、押し出されたゴム等の円筒状体の厚さは外周方向何れの位置においても均等となる。
【0012】
請求項3に記載のゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイは、前記開口部が外周側開口部と中心側開口部との2層に設けられた扇形であって、この両側辺の延長線がスパイダの中心点にて交差し、外周側開口部の側辺の延長線が中心側開口部の側辺と一致し、かつ、外周側開口部と中心側開口部が外周方向に交互に設けられている。
【0013】
外周側開口部と中心側開口部の側辺の延長線が一致するので、外周側開口部と中心側開口部とが半径方向に重複せず、かつ外周方向に離間しない位置関係となる。これらの開口部より押し出された円筒状体は、重複した箇所や離間した箇所がなく、スパイダマークを発生させない。
【0014】
請求項4に記載のゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイは、前記開口部が、外周側開口部と中心側開口部との2層に設けられた扇形であって、外周側開口部の半径方向長さが中心側開口部の半径方向長さより短い。上記基準扇形において外周側開口部の外周側長さは、中心側開口部の外周側長さより長くなるので、上記基準扇形における開口部面積(半径方向開口率)を等しくするためには、外周側開口部の半径方向長さを中心側開口部の半径方向長さより短くする必要がある。
【0015】
請求項5に記載のゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイは、前記開口部が、外周側開口部と中心側開口部との2層にかつスパイダの外周方向に交互に設けられた扇形であって、その両側辺の延長線がスパイダの中心点にて交差し、その交差角度が、前記スパイダの中心角度を前記開口部の数に応じて均等に分割した角度である。
【0016】
開口部の両側辺の延長線が中心点で交わり、かつ、その交差角度が、開口部数(2層の合計数)に応じてスパイダの中心角度を均等に分割された角度である。これによって外周側開口部と中心側開口部とをスパイダ全周に均等に分散配置される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る円筒状体の押出ダイについて実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は実施例1に係るスパイダ8を示す正面図および断面図で、図2は実施例2に係るスパイダ8’を示す正面図、図3は実施例3に係るスパイダ8”を示す正面図である。
【0021】
実施例1
図1(a)にスパイダ8の正面図を示すように、スパイダ8の外周方向に均等にかつ2層に並べられた開口部(外周側開口部14および中心側開口部15)が扇形であって、半径方向に重複しないように交互に配列されている。
【0022】
外周側開口部14、中心側開口部15の外周方向長さは、スパイダ8の外周を12等分した所定の長さxの両端(区分点17)とスパイダ8の中心点cを結んだ半径表示線16に区切られる長さy、zとされる。それぞれの開口部14、15の側辺は、上記半径表示線16に一致し、外周側開口部14の側辺と中心側開口部15の側辺とは同一の半径表示線16上に並べられている。この位置関係により外周側開口部14と中心側開口部15とは、半径方向に重複せずまた外周方向に離間しない位置関係となる。
【0023】
外周側開口部14の半径方向長さaは、中心側開口部15の半径方向長さbより短く設計され、a:bは、各々の開口部断面積を等しくなるように決めることにより導き出される。これにより基準長さ(詳細後述、実施例1ではスパイダの全周を30等分した長さ)に対応する扇形の面積に対する開口部の面積の比率(半径方向開口率という)は一定となる。なお、同心円状に並んだ外周側開口部14の層と中心側開口部15の層との間には、スパイダ外筒12とマンドレル支持体6とを連結するに足るスパイダ部材5を形成できる間隔dをあけている。
【0024】
このような外周側開口部14,中心側開口部15を形成することにより、上記半径方向開口率はスパイダ8の全周にわたり均一となり、押し出されたゴム・樹脂等からなる円筒状体の厚さは均一になる。
【0025】
図1(b)は図1(a)のA−A断面図で、スパイダ8は、図1(b)のように上記スパイダ外筒12の中心側に外周側開口部14、中心側開口部15が形成され、これらの中心側に円筒状のマンドレル支持部6を設けている。このマンドレル支持部6の中空部分に、図8に長さ方向の断面図で示すマンドレル31を嵌合し、このマンドレル31の結合部32にマンドレル先端部30を取り付け、これを拡張領域、圧縮領域の間に装着して押出用ダイを構成する。なお、図8の仮想線はスパイダ8をマンドレル31に嵌合した状態を表し、ゴム・樹脂等の流れ方向を矢印x’で表している。
【0026】
実施例2
図2に示すように、実施例2の押出用ダイのスパイダ8’の開口部14’、15’の形状は三角形状であって、外周側層に一つの頂点をスパイダ中心方向に向けた三角形状である外層側開口部14’を、中心側層に一つの頂点をスパイダ外周側に向けた三角形状である中心側開口部15’を配し、それぞれを交互に、かつ接近させて配列している。
【0027】
断続的に配置された外周側開口部14’の間隙に、中心側開口部15’の頂点の一つを接近させて配列されている。これによって、マンドレル支持体6’を支持するスパイダ部材5’を薄く設計することができ、スパイダ8’全体としての開口率を大きく設計できる。また、開口部14’、15’の周方向端部18を鋭角に設計することにより、基準長さに対する扇形19の半径方向開口率をより均一にすることができる。
【0028】
一方、周方向端部18を鋭角とすると、押出作業の終了時に押し出されずに付着して残るゴム・樹脂等(残ゴム等ともいう)の除去が困難となり、また、スパイダ8の加工が困難となる。そこで実施例2では、この開口部14’、15’の周方向端部18を半円形に成形することにより、残ゴム等の処理を容易にし、スパイダの加工を容易とする。半径方向開口率には多少のバラツキが生じるが、比較例に比して格段に少なくできる。
【0029】
なお、半径方向開口率を算定するための基準長さは、スパイダ8’の外周を、外周側開口部14’の中心側角部を通る半径と隣り合う中心側開口部15’の外周側角部を通る半径との間を5等分して定めた(▲1▼〜▲5▼で示す各長さ)。
【0030】
比較例1
図3に示すように、比較例1の押出用ダイのスパイダ8”は、開口部14”、15”の断面形状が円形であり、外周側開口部14”が中心側開口部15”より大きな円形である。2層に設けられた断続する開口部14”、15”の断面形状を円形とすることによりスパイダ8”の加工がきわめて簡単になり、残ゴム等の付着も少なくなる。また、開口部14”、15”が半径方向に一部重複させることにより半径方向開口率のバラツキを減少できる。なお、半径方向開口率を算定するための基準扇形は、スパイダ8”の外周を、外周側開口部14”の中心を通る半径と、隣り合う他の外周側開口部14”の中心を通る半径との間を8等分し基準長さ(▲1▼〜▲8▼)として扇形を設定した。
【0031】
比較例2
図4(a)に示すように、比較例2のスパイダ8は、スパイダ外筒12の内側に十字形状のスパイダ部材5を設けてマンドレル支持体6を支持し、スパイダ部材5の間に開口部13が形成されている。なお、半径方向開口率を算定するための基準長さは、スパイダ8の外周を16(▲1▼〜16)に均等分割している。
【0032】
実施例1、2と比較例1、2との半径方向開口率のバラツキを対比すると次のようになる。
【0033】
図6(a)は実施例1、図6(b)は実施例2について、図6(c)は比較例1、図7は比較例2について、それぞれ半径方向開口率を指数化した数(開口指数という)を縦軸に、基準長さ(▲1▼,▲2▼等)により分割された基準扇形の番号(扇形番号ともいう)、または外周の位置を表す位置番号(比較例2の場合)を横軸に並べて表している。各図における指数のバラツキが半径方向開口率のバラツキを表す。なお、半径方向開口率は、スパイダ8、8’、8”の外周を均等に分割した各基準長さxの両端とスパイダ部中心点cを結ぶ基準扇形(図1参照)を想定したときの各扇形内に占める開口部13、14、15などの面積を扇形全体の面積で除して算定する。外周の各番号、各位置における半径方向開口率のバラツキが小さいほど、ゴム・樹脂等からなる円筒状体の厚さのバラツキは小さくなる。
【0034】
図6(a)は実施例1の開口指数を、一組の外周側開口部14と中心側開口部15とを5つに区分した扇形番号順(図1(a)参照)に表示している。開口指数は、扇形番号に関わらずほぼ20に安定し、半径方向開口率が一定であることを示している。図6(b)に実施例2の開口指数を扇形番号順に示し、開口指数はほぼ17より25の間にバラツキ、半径方向開口率のバラツキは32%となる。図6(c)に比較例1の開口指数を扇形番号順に示し、開口指数は5より9にバラツキ、半径方向開口率のバラツキは45%となる。この比較例1では押し出された円筒状体にスパイダーマークが僅か残っていた。図7には比較例2の開口指数を位置番号順(スパイダ8の全周を16に区分する)に表し、開口指数は0と12との間にバラツキ、半径方向開口率のバラツキは100%と大きく変化する。すなわち、スパイダ8のスパイダ部材5に対応する部分(▲1▼、▲5▼、▲9▼、13)では開口部面積は0となり、開口部13(図4(a)参照)に相当する部分(▲2▼、▲3▼、▲4▼等)では開口指数は12となる。比較例2においては、このスパイダ部材5により円筒状に成形されたゴム・樹脂等が流れ方向に切断されて、その跡がスパイダーマークとして残される。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明のゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイには、次のような優れた効果がある。
【0036】
(1) 請求項1に記載の円筒状体の押出用ダイは、そのスパイダに同心円に並べられた複数層に断続的に並べられた開口部を設け、半径方向開口率を均一とすることにより、押し出されるゴム・樹脂等の量はスパイダの外周方向何れの位置をとっても等しくなり、ノズルより押し出される円筒状体の厚さは外周方向何れの位置においても均一になり、スパイダマークのない円筒状体が得られる。
【0037】
(2) 請求項2に記載の円筒状体の押出用ダイは、基準扇形を想定する方法として基準長さに代えて中心角度を均等に分割した扇形を想定するものであり、半径方向開口率を特定する一つの手段を開示したものである。請求項1と同様にスパイダマークのない円筒状体が得られる。
【0038】
(3) 請求項3に記載の円筒状体の押出用ダイは、開口部が扇形で有る場合に、外周側開口部の側辺と中心側開口部の側辺とが同一線上に並ぶことにより、外周側開口部と中心側開口部とが半径方向に重複することがなく、また、離間することがないので、これらの開口部により押し出されたゴム等の円筒状体にはスパイダマークが生じない。
【0039】
(4) 請求項4に記載の円筒状体の押出用ダイは、開口部が扇形であり、外周側開口部の半径方向長さを中心側開口部のそれより短くする。これにより同一基準扇形において、外周側開口部の円周方向長さが中心側開口部の円周方向長さより長いことによる開口部面積の変化を、半径方向長さを調整することにより相殺して半径方向開口率を一定にする。
【0040】
(5) 請求項5に記載の円筒状体の押出用ダイは、外周側開口部と中心側開口部とが交互に設けられた扇形であって、各扇形に対応する中心角度が前記扇形の数に応じて均等に分割された角度であり、開口部が全周に均一に分散配置され、押し出される円筒状体の厚さは全周にわたって均衡する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るスパイダを示すもので、図1(a)は正面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図である。
【図2】本発明の実施例2に係るスパイダを示す正面図である。
【図3】比較例1に係るスパイダを示す正面図である。
【図4】従来の一般的なスパイダ部を示す正面図で、図4(a)はスパイダ部材5が十字形である比較例2のスパイダを示し、図4(b)はスパイダ部材5’が渦巻き形状であるスパイダを示す。
【図5】従来のスパイダを使用する一般的な押出機の先端部分を示す断面図である。
【図6】本発明のスパイダの半径方向開口率を指数で表示した線図で、図6(a)は実施例1のスパイダについて算定したものであり、図6(b)は実施例2のスパイダについて算定したものであり、図6(c)は比較例1のスパイダについて算定したものである。
【図7】比較例2のスパイダの半径方向開口率を指数で表示した線図である。
【図8】本発明の実施例1に係るスパイダ8とマンドレル31、マンドレル先端部30の位置関係を表す断面図である。
【符号の説明】
1:バレル
2:スクリュー
3:スクリーン
4:ブレーカープレート
5、5’、5”:スパイダ部材
6:マンドレル支持体
7:拡張領域
8・8’・8”:スパイダ
9:外筒
10:金型
11:ノズル
12:スパイダ外筒
31:マンドレル

Claims (5)

  1. 拡張領域と圧縮領域との間にスパイダを設けた、ゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイであって、
    前記スパイダが円盤状であり、外周側にスパイダ外筒を形成し、その内側にマンドレルを支持するマンドレル支持体をスパイダ部材を介して支持し、前記スパイダ部材に前記ゴム・樹脂等の流路である開口部を設けて、この開口部が複数層の同心円状に断続的に形成され、
    前記スパイダの外周を均等に分割した基準長さの両端と前記スパイダの中心点とを結ぶ扇形を想定したとき、この扇形内における前記開口部の面積が何れの扇形においても等しくなることを特徴とするゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイ。
  2. 拡張領域と圧縮領域との間にスパイダを設けた、ゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイであって、
    前記スパイダが円盤状であり、外周側にスパイダ外筒を形成し、その内側にマンドレルを支持するマンドレル支持体をスパイダ部材を介して支持し、前記スパイダ部材に前記ゴム・樹脂等の流路である開口部を設けて、この開口部が複数層の同心円状に断続的に形成され、
    前記スパイダの中心角度を均等に分割した扇形を想定したとき、何れの扇形においても前記開口部の面積が等しくなることを特徴とするゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイ。
  3. 前記開口部が、外周側開口部と中心側開口部との2層に設けられた扇形であって、
    該扇形の側辺の延長線がスパイダの中心点にて交差し、外周側開口部の側辺の延長線が中心側開口部の側辺と一致し、かつ、外周側開口部と中心側開口部が外周方向に交互に設けられている請求項1または2に記載のゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイ。
  4. 前記開口部が、外周側開口部と中心側開口部との2層に設けられた扇形であって、
    前記外周側開口部の半径方向長さが前記中心側開口部の半径方向長さより短い請求項1〜3の何れかに記載のゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイ。
  5. 前記開口部が、外周側開口部と中心側開口部との2層にかつスパイダの外周方向に交互に設けられた扇形であって、
    該扇形の両側辺の延長線がスパイダの中心点にて交差し、その交差角度が、前記スパイダの中心角度を前記開口部の数に応じて均等に分割した角度である請求項1〜4の何れかに記載のゴム・樹脂等からなる円筒状体の押出用ダイ。
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