JP4317031B2 - 多層インフレーションフィルムおよびその製造法 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも1のポリアミド層および少なくとも1のポリオレフィン層を含む多層フィルムをインフレーション成形することによって製造する方法に関する。そのような方法は、例えば農業用フィルムおよび包装用フィルム(例えば食品用)を製造するためにしばしば使用される。ポリオレフィン層はいくつかの特性を付与し、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)がポリオレフィンとして使用されるときには高い引裂強さを、またはポリプロピレンがポリオレフィンとして使用されるときには良好な表面光沢を付与し、一方、一般にポリアミド層は、フィルムにバリヤ特性を付与することが意図される。
公知方法の問題点は、フィルムに所望の組み合わせの特性を付与するために元来十分であるところのポリアミド層とポリオレフィン層との組み合わせが、インフレーション成形によって加工処理されにくいことである。インフレーション成形デバイスの適切な設定を見出すことは困難であることが分かり、さらに、そのような設定は狭い範囲内で保持されなければならない。これは、公知方法を、特に生産速度およびブローアップ比に関して、困難かつ柔軟性の小さいものにする。
この問題への公知の解決は、インフレーション成形法における成形加工性を改善する物質を特にポリオレフィン中に配合することである。別の公知の解決は、要求されるバブル安定性を付与するために例えばLDPEの層を加えることである。余分の層の追加は、技術的に複雑でありかつより高価である。
本発明は、上記問題および欠点が完全にまたは部分的に回避された、最初の数行において言及されたフィルムをインフレーション成形するための方法を提供することを目的とする。
この目的は、分岐したポリアミドがポリアミドとして使用されることによる本発明に従う方法によって達成される。
上記で言及された層を含むフィルムバブルは、分岐していないポリアミドが使用される場合よりも良好な安定性を有し、かつより高い処理量でインフレーション成形され得ることが分かった。そうでなければ別の物質をポリオレフィン層に添加するか余分の層をフィルムへ加えることによってのみ実現され得るところの、層厚さおよび特性の所望の組み合わせを有するフィルムが、高い生産速度で製造され得る。分岐したナイロンの存在故に、バブル安定性が小さいことが知られている例えばLLDPEおよびPPとの組み合わせにおいてすら、バブル安定性が、インフレーション成形による優れた加工処理性が知られている分岐していないポリアミドと低密度ポリエチレン(LDPE)との組み合わせのバブル安定性に匹敵する。
インフレーション成形、例えば多層フィルムのインフレーション成形は、本発明に従う方法においてその公知の実施態様で適用され得るところの自体公知の方法であり、本発明に従う方法は、そのための特別の要件を何ら課さない。
分岐したポリマーとしては、ポリマー鎖の少なくとも50%が1より多くの鎖分岐を有するか、ポリアミド分子が少なくとも1の星型部分を含むことを特徴とする公知の分岐したポリマーが使用され得る。分岐したポリマーは、例えば欧州特許出願公開第345648号、国際特許出願公開WO00/35992号および国際特許出願公開WO97/24388号から公知である。国際特許出願公開WO00/35992号から公知のもののような、ゲルを含まない分岐したポリアミドを使用することが好ましい。これらは、ゲルによって異常が引き起こされることなく、非常に均一な外観のフィルムを与える。これらは、下記から誘導される単位で少なくとも構成される、本質的にゲルを含まないランダムに分岐したポリアミドとして特徴付けられ得る。
1.ABモノマー、これは、カルボン酸基(A)およびアミン基(B)の両方を有するモノマーであると理解される。
2.少なくとも1の化合物I、これは、v≧2の官能性を有するカルボン酸(Av)またはw≧2の官能性を有するアミン(Bw)である。
3.少なくとも1の化合物II、これは、v≧3の官能性を有するカルボン酸(Av)またはw≧3の官能性を有するアミン(Bw)であり、化合物IIは、化合物Iがアミンであるならばカルボン酸であり、または化合物Iがカルボン酸であるならばアミンであり、ポリアミド中の全てのカルボン酸およびアミンから誘導される単位の量が、式1を満たすことを特徴とする。
Figure 0004317031

ここで、PおよびFは下記を満たす。
Figure 0004317031

ここで、P≦1であり、かつX=AおよびY=BまたはX=BおよびY=Aである。
Figure 0004317031
全てのカルボン酸(FA)およびアミン(FB)の夫々に関して、fiはカルボン酸(v)またはアミン(w)の官能性であり、niはカルボン酸またはアミンのモル数であり、ポリアミド中のカルボン酸およびアミンから誘導される全ての単位に関して合計される。これらは、ゲルによって異常が引き起こされることなく、非常に均一な外観を有するフィルムを与える。本発明に従う方法における適用に非常に適するのは、カプロラクタムが主要なモノマー単位であるところの分岐したポリアミドである。
ポリオレフィン層中の物質として、公知のポリオレフィンが使用され、特にエチレンのホモポリマーおよびエチレンと1以上のα−オレフィンとのコポリマー、およびプロピレンのホモポリマーおよびプロピレンと1以上のα−オレフィン、特にエチレン、とのコポリマーが使用される。バブル安定性および生産速度の増加は、ポリオレフィン層が、技術的かつ経済的に許容され得るやり方でフィルムに加工処理されるためにインフレーション成形法では本来不充分なバブル安定性を有するところのポリオレフィンから本質的に成るときに特に現われる。その例はLLDPEおよびポリプロピレンである。
LLDPEは、フィルムに高い引裂強さを付与するために多層フィルムにおいて使用されるが、本来、従来技術に従って使用されている分岐していないポリアミドとの組み合わせでインフレーションフィルムに成形することは困難であり得る。実際にしばしば適用される、この問題に対する解決は、LLDPEの一部を別のポリエチレン、例えばLDPEまたはHDPEで置き換えることである。これは、バブル安定性を改善するが、他のポリエチレンの存在は、引裂強さの有意な減少を生じる。
すなわち、本発明に従う方法の利点は、LLDPE層が他のポリエチレンを高々5重量%含む乃至全く含まないときですら、LLDPEがフィルムにおける第2の層のための物質として使用されるときに最もよく現われる。LLDPEは、当業者に自体公知のポリエチレンの形状である。それは、エチレンと、最終生成物中に短い側鎖として追跡され得る1以上のα−オレフィンとのコポリマーであり、これは低圧法で製造され、かつ870〜940kg/m3、より特には900〜930kg/m3の密度を有する。上記物質は、低密度ポリエチレン(LDPE)とは、LDPEに存在する長い側鎖と対照的に短い側鎖によって区別され、高密度ポリエチレン(HDPE)とは低い結晶性によって区別される。
LLDPE層はしたがって、本質的にLLDPEから成る。これは、LLDPE層が高々10%の、好ましくは高々8%の、LLDPEでない別のポリエチレンを含み、さらには慣用の添加剤、例えば熱およびUV安定剤および離型剤、のみを含むことを意味するとされるべきである。LLDPE層は、10〜50%の変性LLDPEを接着調整剤として含み得る。適する変性LLDPEは、ポリアミド層とLLDPE層との間の接着剤層としての使用に適するとして下記に記載されるものである。そのようなLLDPE層と分岐していないナイロンの層との組み合わせでは、一般に、インフレーション成形して十分なバブル安定性を有するフィルムバブルを形成することができない。
本発明に従う方法の利点は、良好なバブル安定性を有する別のポリエチレンを5%以下でまたは0%ですら含むLLDPEをも使用することが可能であることにおいて特に顕著である。その場合、LLDPEの高い引裂強さが、最適の層厚さを有して効果を最大にするために利用される。
LLDPE以外の全てのポリエチレンが原則として、LLDPE層中に配合され得る他のポリエチレンとして適する。その例は、その目的のために自体公知のチーグラーナッタおよびメタロセン触媒を用いて製造される(LDPE)および高密度ポリエチレン(HDPE)である。
ポリプロピレンがポリオレフィンとして使用される場合、本発明に従う方法の利点は、インフレーション成形法には本来適用され得ない、または非常に困難かつ低い生産速度を伴ってのみそのような方法に適用され得るところの直鎖状ポリプロピレンが使用されるときに最もよく現われる。ポリプロリレンのメルトフローインデックスは好ましくは0.5〜5g/10分である。
一般に、本発明に従う方法では、ポリアミド層が好ましくはポリオレフィンに隣接している。ポリアミド層およびポリオレフィン層を、互いに直接結合したまたは接着剤層によって結合した隣接機能層として適用すると、最も高いバブル安定性が得られることが分かった。層はこのように互いに直接隣接し得るが、それらの層の間に接着剤層が存在してもよい。このような接着剤層のために適する物質の例は、変性ポリオレフィン、例えばLDPE、LLDPE、メタロセンPE、ポリエチレン−ビニルアルコール、ポリエチレン−アクリル酸、ポリエチレン−メタクリルル酸および、α,β−不飽和ジカルボン酸、例えばマレイン酸、フマル酸およびイタコン酸、およびそれらの無水物、酸エステル、酸イミドおよび酸イミンの群から選択される少なくとも1の化合物でグラフト化されたポリプロピレンである。エチレンと上記ジカルボン酸との変性コポリマーも示したやり方で接着剤層として適用され得る。
層が互いに直接隣接している場合、ポリオレフィン層は好ましくは、ポリオレフィンと、ポリオレフィン層とポリアミドとの間の接着を促進するための接着剤層として適するとして言及された変性ポリオレフィンとの混合物から成る。
また、ポリアミド層がポリオレフィン層、例えばLLDPE層、の両側に、および逆の仕方で隣接し得る。そのとき形成されるフィルムは、例えば、PA−LLDPE−PAまたはLLDPE−PA−LLDPEのサンドイッチ構造を含む。
上記層のほかに、1以上の他の機能層も適用され得る。多層フィルムにおいてしばしば使用される層は、例えばエチレン−ビニルアルコールおよびイオノマーから成る層である。
インフレーション成形によっておよび本発明に従う方法によっても実際に製造される多層フィルムの全厚さは20〜300μmである。本発明に従う方法では、多層フィルム中のポリオレフィン層が少なくとも10μmの厚さを有する。厚さの上限は、意図される用途およびそのために必要な特性によって与えられ、実際には約100μmまでである。分岐したポリアミド層は少なくとも2μmの厚さを有し、好ましくはポリオレフィン層の厚さの少なくとも20%の厚さを有し、最大150μm、好ましくは100μmまでである。存在する任意の他の層は、製造プロセス中または形成されるべき多層フィルム中において意図される機能を行うことができるような厚さを有する。
本発明に従う方法において適用されるブローアップ比は、慣用の分岐していないポリアミドが適用されるときよりも高く選択され得ることが分かる。10%より多く、20%〜40%すら多く高いブローアップ比が本発明に従う方法において可能であることが分かり、したがって、本発明は公知方法よりも著しく高い柔軟性を有する。
本発明は、少なくとも1のポリアミド層およびそれに結合した少なくとも1のポリオレフィン層を含む多層フィルムにおいて、ポリアミドが、分岐したポリアミドであることを特徴とする多層フィルムにも関する。
本発明に従うフィルムは、優れたバリヤ特性および、分岐していないナイロンを有する公知フィルムよりも小さい厚さのポリオレフィン層によって導入される特性を有する。
特に、LLDPEがポリオレフィンとして使用されるとき、上記フィルムは、フィルム中に存在するポリエチレンの量と比較して高い引裂強さを有し、小さい全厚さで所望の良好なバリヤおよび引裂強さ特性を有し得る。本質的に、すなわち少なくとも95%がポリプロピレンから成るポリオレフィンの適用の場合、良好な表面特性、例えば高い光沢、を有する薄いフィルムが得られる。
各ポリオレフィン層は、接着調整剤、特にこの目的のために上記に記載された変性ポリオレフィン、がポリオレフィン中に存在するので、隣接するPA層に結合し得る。この目的のために上記に記載された別個の接着剤層も存在し得る。
本発明を以下の実施例および比較例を参照して説明する。
比較例Aおよび実施例1
各々100mm直径の環状ダイを有する3つの押出機を備えたバンデラ(Bandera)インフレーションフィルムラインにおいて、60重量%のLLDPE、30重量%のLDPEおよび10重量%のYparex(商標)0H040から成るPE混合物の2つの外層、接着調整剤としてのMZA変性LLDPEおよびポリアミド中間層から成るフィルムバブルをインフレーション成形した。上記LLDPEはエチレンとブテンとのコポリマーであり、メルトフローインデックス(ASTMD−1238、2.16kg、190℃)2.7g/10分、融点125℃および密度928kg/m3を有していた。押出機のバレル温度は250℃であり、ヘッド温度は260℃であった。ブローアップ比は2.1であった。

インフレーションフィルムの全厚さは25μmであり、各10μmの2つのPE外層および5μmのポリアミド中間層で構成された。比較例Aでは、ポリアミドとして、Akulon(商標)F126−C(分岐していないポリアミド−6)が使用され、実施例1では、国際特許出願公開WO00/35992の方法に従って、97重量部のカプロラクタム、0.62重量部のビス−ヘキサメチレン−トリアミン、0.42重量部のアジピン酸および0.71重量部の安息香酸から作られた分岐したポリアミド(相対粘度(25℃で、90%ギ酸中の1質量%溶液中で測定)2.80)が使用された。
押出方向に測定されたエルメンドルフ形引裂強さは夫々27kN/mおよび25kN/mであった。実施例1のバブル安定性は比較例Aよりも著しく良好であった。
比較例B
比較例Aの方法を繰り返した。ただし、PE層として、90重量%のLLDPEおよび10重量%のYparex 0H040から成る層が使用された。十分な安定性を有するバブルが得られるようにプロセスを制御することはできないことが分かった。
実施例2および3
実施例1の方法を繰り返した。ただし、PE層は90重量%のLLDPEおよび接着調整剤としての10重量%のYparex 0H040から成った。実施例のブローアップ比は2.1であり、実施例では2.5であった。押出方向に測定されたエルメンドルフ形引裂強さは夫々104kN/mおよび98kN/mであった。
上記から、分岐していないナイロンが使用される場合、安定なフィルムバブルを得ようとするならば、ある量のLDPEの存在が必須であることが明らかである。また、分岐したナイロンを使用することにより、LLDPEのみまたはLLDPEおよび別のポリエチレンの混合物を含むPE層を有するインフレーションフィルムであって、PE層中のPEが著しく高い引裂強さを有するLLDPEのみから成るフィルムを製造することが可能であることも明らかである。

Claims (7)

  1. 少なくとも1のポリアミド層および少なくとも1のポリオレフィン層を含む多層フィルムをインフレーション成形によって製造する方法において、ポリアミドとして、分岐したポリアミドが使用され、前記分岐したポリアミドが、ポリマー鎖の少なくとも50%が1より多くの鎖分岐を有するか、ポリアミド分子が少なくとも1の星型部分を含むことを特徴とする方法。
  2. ポリオレフィン層がLLDPEから成るLLDPE層である、請求項1記載の方法。
  3. 前記LLDPE層が5重量%以下の別のポリエチレンを含む、請求項2記載の方法。
  4. ポリオレフィン層がポリプロピレンから成る、請求項1記載の方法。
  5. 少なくとも1のポリアミド層およびそれに直接結合したまたは接着剤層によって結合した少なくとも1のポリオレフィン層を含み、インフレーション成形によって製造された多層フィルムにおいて、ポリアミドが、分岐したポリアミドであり、前記分岐したポリアミドが、ポリマー鎖の少なくとも50%が1より多くの鎖分岐を有するか、ポリアミド分子が少なくとも1の星型部分を含むことを特徴とする多層フィルム。
  6. 1以上のポリオレフィン層がポリエチレン層であり、接着剤層(存在する場合)以外の該ポリエチレン層が、少なくとも95重量%が直鎖状低密度ポリエチレンであるポリエチレンのみを含む、請求項5記載の多層フィルム。
  7. ポリオレフィン層がポリプロピレンから成る請求項5記載の多層フィルム。
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