JP4315493B2 - 多目的入浴リフト - Google Patents

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JP4315493B2
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信一 春田
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、身体障害者や養護老人等の入浴に使用する多目的入浴リフトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として実公平3−32350号公報に、入浴用車椅子と、車椅子入浴装置と、浴槽と、支柱と、チェ−ンと、電動機と、ロ−ラフレ−ムと、固定手段と、台フレ−ムと、ピン支持板と、ストッパピンと、溝と、天板と、ストッパ受けと、ペダルと、ひっ張りばねと、切欠き部とからなる車椅子式入浴装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術のものには、台フレ−ムに、人や物が台フレ−ムから転落することを防止する転落防止用の柵が開示されていない。台フレ−ムからの転落を防止する安全対策が要望されていた。
又、装置使用時に、腰掛ける等して安定で楽な姿勢で入浴できる装置が望まれていた。
【0004】
本発明の目的は、テ−ブルからの転落を防止し入浴を安全に実施でき安心して楽な姿勢で利用できる多目的入浴リフトを提供することにある。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】
即ち本発明は、浴槽(10)内にある台座(4)の昇降によって該台座(4)上面に位置した人を入浴・退浴させる入浴リフト(45)である。
【0006】
前記台座(4)において、人が洗い場(9)から浴槽(10)内への移動する移動通路に制動機能付の開閉式安全柵(5b)を設ける。
【0007】
前記移動通路ではない非移動通路に固定柵(5a)を設ける。
【0008】
昇降する台座(4)上面に浴用座台(46)を設け、該浴用座台(46)に入浴者及び介助者等が座ることができる。
【0009】
又、該浴用座台(46)は椅子(6)であり、該椅子(6)は台座(4)への着脱が可能である。
【0010】
本発明は、車椅子、立位、座位等で入浴することができる。
【0011】
【発明の実施形態】
入浴リフト45は、浴室内に設置され、浴槽10内にある台座4の昇降によって該台座4上面に位置した患者を入浴・退浴させる。
【0012】
柵5は、昇降する台座4に設けられ、台座4から人や物が転落することを防止する。柵5は固定柵5aと開閉式安全柵5bとからなり、開閉式安全柵5bは、自在に移動し、且つ、任意位置で自在に固定する。該安全柵5bは、人が洗い場9から浴槽10内への移動する移動通路の少なくとも一方に制動機能付のものである。固定柵5aは前記移動通路ではない非移動通路にある。
【0013】
固定柵5aに設けられた軸支部13は、開閉式安全柵5bの基部を軸支し、固定柵5aに設けられる保持部(図示省略)は回動部14を保持する。回動部14は、開閉式安全柵5bの基部に形成され、開閉式安全柵5bを移動可能に支持する。開閉式安全柵5bは移動通路を開閉する。
回動部14と前記保持部の間に在る回動抵抗体47は、回動部14又は前記保持部に摩擦抵抗等の制動力を加え、開閉式安全柵5bの回動作動を制動する。
【0014】
制御部31は、開閉式安全柵5bが閉止位置にない時、昇降注意の警告表示をするか、又は、台座4の昇降駆動部8を非昇降状態とする。
開閉式安全柵5b及び固定柵5aは、台座4の上面の周囲を囲み、開閉式安全柵5bは囲いの一部を開閉する。
【0015】
軸支部13に設けられる位置検出器15は、開閉式安全柵5bの移動位置を検出する。開閉式安全柵5bが、閉位置にある時のみ台座4を昇降させる昇降駆動部8が作動でき、閉位置にない時には昇降駆動部8は作動しない。
【0016】
昇降する台座4の非移動通路に設けられる一対の固定柵5aは、台座4上の人の転落を防ぐ。
固定柵5a間に設けられる係止具44は浴用車椅子34を固定柵5aに係留する。
【0017】
台座4上面の少なくとも一側に設けられる据置き式の浴用座台46に人が座る。患者を退浴・入浴させる入浴リフト45は、少なくとも立位入浴・浴用車椅子入浴・座台入浴が可能である。
【0018】
浴槽10上縁部に設けられる手摺36に入が掴まる。浴槽10上縁部に設けられるスロープ35は洗い場9の床面から浴槽10の上縁面の間にわたってあり、人はスロープ35上を、段差を無くして通行する。台座4とスロープ35は接続可能である。
【0019】
入浴リフトに入出移動する人が、手摺36を掴み、スロープ35上を通行し、更に、浴槽10内の底面10aの移動通路に設けられる浴槽内補助手摺33を掴む。
手摺36及びスロープ35の設備と共に、浴槽10内に設けられ、昇降する台座4に立設される固定柵5aを入浴リフトに乗る人は掴み、人の入浴リフトへの入出移動の安全を図る。
【0020】
【実施例】
図1乃至図3に示す本発明の実施例は、脚1と、脚1に立設される支柱2と、支柱2に添って昇降する昇降部3と、昇降部3で支持される台座4とからなる入浴リフト45に、柵5と、椅子6と、安全機構7とを付加設置したものである。
【0021】
前記柵5は台座4上に設けられ、椅子6は柵5と台座4にわたって載設され、挟み込みに対する安全機構7は台座4と昇降部3とにわたって取着される。
前記支柱2の上部に、昇降部3と連結され台座4を昇降させる昇降駆動部8が設けられる。
【0022】
前記台座4は、高位の洗い場9上面と低位の浴槽10の底面10aとの間に昇降駆動部8で昇降させられ、台座4に乗る人を高低二位置間に相互に移動させるものである。
【0023】
台座4に、支柱2に摺動する摺動具(図示省略)が取着され、台座4は水平状態のまま支柱2に添って昇降する。台座4には湯や空気を通す為の適宜な穴11が設けられる。
実施例は広い浴槽10内の一角に掘られた堀込み部12に置かれる。
【0024】
昇降する台座4に柵5が設けられる。該柵5は固定柵5aと開閉式安全柵5bとからなる。
台座4の非移動通路に一対の固定柵5aを設け、該固定柵5a間に、浴用車椅子56を固定柵5aに係留する係留具44を設ける。
固定柵5aは、台座4の手前に設けられる手前固定柵5cと、台座4の奥部に設けられるガード柵5dとからなる。
【0025】
開閉式安全柵5bの基部は手前固定柵5cに設けられた軸支部13に軸支される。
前記軸支部13は、開閉式安全柵5bの基部に形成される回動部14と、回動部14を保持し手前固定柵5cに突設される保持部(図示省略)とでなる。軸支部13には、回動部14の回動作用を制動する作用(=制動機能)がある。
【0026】
制動機能の一例は、前記保持部に取着され、回動部14と前記保持部の間に在って回動部14に摩擦抵抗を加える回動抵抗体47である。
開閉式安全柵5bは、移動自在且つ任意位置で自重に抗して停止する。
【0027】
開閉式安全柵5bは軸支部13を中心に上下方向に回動する。開閉式安全柵5b、手前固定柵5c及びガード柵5dで台座4の周囲を囲っており、開閉式安全柵5bは囲いの一部を開閉するものである。
【0028】
開閉式安全柵5bは軸支部13を中心に上下方向に回動し、水平方向に回動しないから、万一、入浴者が、開閉式安全柵5bを押しても、開閉式安全柵5bは水平方向に回動せず、台座4からの不慮の転落を防止でき安全である。又、開閉式安全柵5bが動く軌跡は上下動のため、台座4上や、浴槽10内にデッドスペースをつくらない。
【0029】
軸支部13に開閉式安全柵5bの移動位置を検出する位置検出器15が設けられる。
開閉式安全柵5bが閉止位置にない時、警告表示器32で昇降注意の警告表示をするか、又は、台座4の昇降駆動部8を非昇降状態とする制御部31が設けられる。
【0030】
開閉式安全柵5bが閉位置にある時のみ、位置検出器15が信号出力し、昇降駆動部8を作動可能状態になす。
即ち、開閉式安全柵5bが閉位置にある時、台座4を昇降させる昇降駆動部8が作動可能であり、開閉式安全柵5bが閉位置にない時は、昇降駆動部8は作動できず、台座4は昇降しない。
【0031】
ガード柵5dには台座4中央方向へ突出した突出部16が設けられる。即ち、ガード柵5dの上部は、台座4中央方向へ突出した上突出部16aに形成され、中部には中突出部16bが突設される。
【0032】
ガード柵5dには上・中突出部16a・16bが設けられるものであるから、台座4の昇降時に、台座4に乗った人が、上・中突出部16a・16bを掴み易く安全に昇降できる。
【0033】
台座4に浴用座台46が載設される。一例では浴用座台46は椅子6であり該椅子6は、椅子脚17と座部18と係止具19とでなる。
椅子6は、該椅子6に設けた係止具19で手前固定柵5cに係止され、台座4への着脱が可能である。
【0034】
係止具19は、座部18から垂下されるL字状具48と、L字状具48に螺着されるノブボルト49とからなる。ノブボルト49は、椅子6を手前固定柵5cに係止する際、椅子6裏面に手前固定柵5cの横枠20を押し当てるものである。
【0035】
閉位置に移動させた開閉式安全柵5bが、台座4に載設される椅子6の手摺りを兼る。
【0036】
椅子6は、係止具19の係止・解除操作で容易に台座4へ着脱できるので、台座4へ浴用車椅子34を載せる場合には、椅子6を台座4から離脱する等、適宜に台座4上の模様を変えることができ、台座4の利用性を向上できる。
【0037】
前記昇降駆動部8の具体的構成は、図示を省略するが、左・右支柱2a・2bに横架される回動軸と、該回動軸を回動させる減速機及びモ−タ−21と、前記回動軸の左・右端に止着される左・右スプロケットと、該左・右スプロケットに掛け回され一端に台座4を吊る左・右チエ−ンとからなる。
【0038】
前記チエ−ンの他端には錘(図示省略)が取着される。昇降部3には、固定側カバ−22が被せられる。
【0039】
支柱2又は台座4に、昇降駆動部8を操作する操作部23が設けられる。
操作部23には、昇降操作部24と固定側操作部25とがあり、昇降操作部24は、支柱2の近傍にあって台座4に立設される枠体(図示省略)の上端に設けられ、台座4を昇降させるものである。
【0040】
又、固定側操作部25は、昇降操作部24と同様に台座4を昇降させるものであって支柱2の左右上部に設けられ、洗い場9にいる介護者で操作できるようにしたものである。
【0041】
昇降操作部24は、台座4を昇降させる上昇・下降スイッチ26・27、及び、台座4を停止させる停止スイッチ28を有する。昇降操作部24は、台座4上の人で操作できる。
前記枠体には、昇降側カバ−29が被せられる。
【0042】
安全機構7は、台座4が外周の物との間に人又は物を挟み込むことに対して安全を図る機構である。安全機構7は、検出部30と、検出部30に接続される制御部31とからなる。(図3参照)
【0043】
制御部31は、検出部30に接続され、検出部30の信号を得ると、台座4を昇降させる昇降駆動部8を緊急停止させる。
【0044】
操作部23に入浴湯温を設定する設定器37が設けられる。支柱2の下部等の適宜位置に浴槽10内の湯温を検出する温度センサー38が設けられる。
設定器37と温度センサー38の両出力を比較する比較器39が設けられる。
【0045】
比較器39の出力は制御部31に入力される。浴槽10内の湯温が設定値から外れると、制御部31は、昇降駆動部8を緊急停止させるように作動し、台座4の下降を停止させるものである。
【0046】
制御部31は、台座4を昇降させる昇降駆動部8を緊急停止させる制御器40と、制御器40と昇降駆動部8の間に接続され、緊急停止の直後に台座4を所定の短時間昇降駆動部8を逆方向に作動させる逆動作制御部41を有する。
【0047】
浴槽10上縁部における洗い場9の非移動通路の少なくとも一側に手摺36が設けられ、前記洗い場9の移動通路にスロープ35が設けられ、更に、浴槽10内の底面10aの移動通路に浴槽内補助手摺33が設けられてなる設備と共に、入浴リフト45が設けられる。
【0048】
図1中、42は排水口、43は固定渡し部材、50は浴槽内固定ベンチ、51はすべり止め、52は移乗プレート、53は設置調整具、54は壁面シャワーである。
【0049】
実施例は堀込み部12の所定位置に置かれているものとし、実施例を使用して入浴する際は、介助者は操作部23を操作して台座4を上昇させる。次に、入浴姿勢にした入浴者を台座4上の椅子6に移乗させる。
【0050】
介助者は下降スイッチ27を押して台座4を下限位置まで下降させ、椅子6と共に入浴者を湯に浸け、入浴する。入浴者の障害が軽度であれば入浴者が自分で操作部23を操作できる。又、介助者は入浴者と共に椅子6に座って入浴してもよい。
【0051】
台座4が下限位置に近づくと、下限位置検出器(図示省略)に当たり、該検出器が作動し、昇降駆動部8が制御されて、台座4が下限位置で停止し、入浴する。
【0052】
脱浴の時は、先ず、入浴者を、底面10aから椅子6へ移乗させる。次に、介助者は上昇スイッチ26を押して台座4を上限位置まで上昇させる。
台座4が上限位置に近づくと、押し具(図示省略)が上限位置検出器(図示省略)に当たり、該検出器が作動し、昇降駆動部8が制御されて、台座4が上昇し上限位置で停止し、脱浴する。
【0053】
柵5は、昇降する台座4に設けられ、開閉式安全柵5b及び固定柵5aは、台座4の上面の周囲を囲み、台座4から人や物が転落することを防止する。開閉式安全柵5bは、自在に移動し、且つ、任意位置で自重に抗して自在に停止する。
【0054】
手前固定柵5cに設けられた軸支部13は、開閉式安全柵5bの基部を軸支する。更に詳しくは、手前固定柵5cに設けられる前記保持部は回動部14を保持し、回動部14は、開閉式安全柵5bの基部に形成され、開閉式安全柵5bを移動可能に支持する。
【0055】
回動部14と前記保持部の間に在る回動抵抗体47は、回動部14又は前記保持部に摩擦抵抗を加え、開閉式安全柵5bを任意の位置で自重に抗して停止させる。
【0056】
開閉式安全柵5bは、軸支部13を中心に上下方向に回動し、囲いの一部を開閉する。軸支部13に設けられる位置検出器15は、開閉式安全柵5bの移動位置を検出する。
開閉式安全柵5bが閉位置にある時のみ、台座4を昇降させる昇降駆動部8が作動できる。開閉式安全柵5bが閉位置にない時には、昇降駆動部8は作動できない。
【0057】
上・下突出部16は、ガード柵5dの上部に形成され、台座4中央方向へ湾曲し、台座4に乗った人がこれを容易に掴む。台座4に載設される椅子6に入浴者及び介助者等が座る。
【0058】
椅子6に設けられた係止具19は椅子6を手前固定柵5cに係止する。椅子6は台座4へ着脱できる。
開閉式安全柵5bを開位置(=略垂直位置)から閉位置(=略水平位置)に移動させると、台座4に載設される椅子6の手摺り又は肘掛けの効用をなす。
【0059】
挟み込みに対する安全機構7は、下降中の台座4が外周の物との間に入浴者又は物を挟み込むことを防止する。
検出部30は図示を省略するが当接体と検知体とからなり、該当接体は、入浴者又は物に当ると所定範囲内で移動する。支柱2の上部に設けられる前記検知体は当接体に接続され入浴者又は物の存在を検知する。
【0060】
即ち、検出部30の具体例は台座4の裏面に設けられ防水されたテープスイッチである。前記当接体の他の具体例では、図示を省略するが台座4裏にワイヤー及びプーリーが設けられ、ワイヤーが入浴者や物に当たり動くと、ワイヤーの基端が引かれ、その張力でリンク機構が作動し、リンク機構により検知体が作動する。
検出部30に接続される制御部31は、該検出部30からの信号を得ると昇降駆動部8を緊急停止させ、台座4の昇降を緊急停止させる。
【0061】
検出部30は、台座4の裏部の周縁又は複数箇所において入浴者又は物の存在を、該検出部30への当接により検出する。
【0062】
操作部23に設けられ設定器37は入浴湯温を設定する。温度センサー38は、浴槽10内の湯温を検出する。比較器39は、設定器37と温度センサー38の両出力を比較し、浴槽10内の湯温が設定値から外れると、比較器39からの出力が制御部31に信号を与え、該制御部31は、昇降駆動部8を緊急停止させ台座4の下降を停止させる。
【0063】
逆動作制御部41は、制御器40が昇降駆動部8を緊急停止させた時、昇降駆動部8が緊急停止の直後に、昇降駆動部8に対して短時間逆方向に駆動させ、台座4を僅少距離だけ逆方向に移動させる。
【0064】
本発明に係る柵5は固定柵5aと開閉式安全柵5bとからなり、開閉式安全柵5bは、移動自在且つ任意位置での停止が自在である。人が台座4に乗り降りする時には開閉式安全柵5bを動かして通路を開け、乗り降りをし易くしている。台座4に乗った後には開閉式安全柵5bを動かして通路を閉じる。
【0065】
開閉式安全柵5bは、制動作用により回動が制動される。一例では、開閉式安全柵5bは任意の位置に停止するので、上方位置に在る時、自重で下方へ落下状に回動することはなく、開閉式安全柵5bが入浴者にぶつかり怪我を負わすといった事故は起きず安全であり、開閉式安全柵5bの移動に係る扱いが容易であり、好都合である。
【0066】
又、固定柵5a及び開閉式安全柵5bは、人が台座4から転落することを回避でき、好都合である。
又、開閉式安全柵5bを略水平位置に移動させると、台座4に載設される浴用座台46の手摺又は肘掛けの効用をなし、好都合である。
又、開閉式安全柵5bを略水平位置に移動させると、開閉式安全柵5b及び固定柵5aは、台座4の上面の周囲を囲み、台座4から人や物が転落することを防止し、好都合である。
【0067】
本発明は、開閉式安全柵5bが移動時に制動されるように、回動部14又は保持部に摩擦抵抗を加える回動抵抗体47を、回動部14と前記保持部の間に設けたので、開閉式安全柵5bを停止・解除する時に特別な操作がいらず、開閉式安全柵5bの移動操作が簡単で、好都合である。
【0068】
一例では、開閉式安全柵5bが任意の位置で停止できるものであり、開閉式安全柵5bが、落下することはなく入浴者にぶつかり怪我を負わすといった事故は起きず、安全であり、開閉式安全柵5bの移動に係る扱いが容易であり、好都合である。
【0069】
本発明は、軸支部13に開閉式安全柵5bの移動位置を検出する位置検出器15が設けられる。
開閉式安全柵5bが閉止位置にない時、制御部31は、昇降注意の警告表示をするか、又は、台座4の昇降駆動部8を非昇降状態とする。
開閉式安全柵5bが閉位置にある時のみ、台座4を昇降させる昇降駆動部8が作動可能になるから、開閉式安全柵5bが閉っていない時には台座4が昇降しない。
【0070】
即ち、入浴者が台座4に完全に乗った上、開閉式安全柵5bを閉位置に移動させてから台座4を昇降させることとなるから、入浴者が台座4から転落する等の事故が起き難く、昇降時の安全が図れ、好都合である。
【0071】
台座4上に設けられる一対の固定柵5a間に、浴用車椅子34を固定柵5aに係留する係留具44を設けたので、人の乗った浴用車椅子34を固定柵5aに一層確実に係止でき、転落等の心配がなく、安全であり安心であり、好都合である。
【0072】
本発明は、浴槽10上縁部に手摺36とスロープ35が設けられ、該手摺36とスロープ35に接続可能に、浴槽10内にあって昇降し患者を退浴・入浴させる台座4が設けられるものであるから、洗い場9と台座4の間に、人の移動が、手摺36により安全に容易に、又、スロープ35により段差を解消して安全に容易に、行なえ、好都合である。
【0073】
本発明は、洗い場9に手摺36及びスロープ35を設け、浴槽10内の底面10aに浴槽内補助手摺33を設けてなる設備と共に、固定柵5aを立設した台座4を浴槽10内に設けたものであるから、洗い場9から台座4及び浴槽10への人の順次移動、及び、浴槽10から台座4及び洗い場9への人の順次移動が、各手摺及び固定柵5aにより安全に容易に行なえ、又、スロープ35により段差を解消して安全に容易に行なえ、好都合である。
【0074】
【発明の効果】
本発明は、台座4に据置き式の浴用座台46が載設されるものであるから、浴用座台46に座った楽な姿勢で入浴でき、好都合である。
【0075】
少なくとも立位入浴及び/又は浴用車椅子入浴及び/又は座台入浴が可能な入浴リフトであるから、適宜な姿態で入浴でき、汎用性が高く、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の斜視図である。
【図2】本発明の実施例の左側面図である。
【図3】本発明の実施例のブロック図である。
【符号の説明】
4 台座
8 昇降駆動部
9 洗い場
10 浴槽
13 軸支部
31 制御部
34 浴用車椅子
35 スロープ
36 手摺
44 係留具
45 入浴リフト
46 浴用座台
47 回動抵抗体

Claims (1)

  1. 浴槽(10)内にある台座(4)の昇降によって該台座(4)上面に位置した患者を入浴・退浴させる入浴リフト(45)であって、
    前記台座(4)において、人が洗い場(9)から浴槽(10)内への移動する移動通路に制動機能付の開閉式安全柵(5b)を設け、前記移動通路ではない非移動通路に固定柵(5a)を設け
    昇降する台座(4)上面に浴用座台(46)を設け、該浴用座台(46)に入浴者及び介助者等が座ることができ、
    又、該浴用座台(46)は椅子(6)であり、該椅子(6)は台座(4)への着脱が可能であり、車椅子、立位、座位等で入浴することができることを特徴とする多目的入浴リフト。
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