JPS6010475Y2 - 浴槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は浴槽、特に浴槽内でのすべり防止としての手
摺りを取付けた浴槽の改良に関する。

浴槽内でのすべりを防ぎ、入浴を安全に行わせるため、
浴槽の側壁に手摺りを固定したものはすでに実用化され
ているが、この考案は手摺りを上下方向に可動とし、必
要に応じて手摺りが所定位置に位置するようにして、手
摺り不要時に手摺りが邪魔とならない位置に移せるよう
に改良したものである。

つぎに、この考案を図示の実施例により説明する。

第１図に示す第１実施例においては、浴槽本体ｌ （Ｆ
ＲＰ、ホーロー、ステンレススチールなどの成形材で成
形されたもの）の相対向する上縁部１１．１２に手摺り
２が横架しである。

手摺り２は金属、合成樹脂製などの丸棒からなり、基端
２１が一方の上縁部１１の中央に設けた凹部１１ａに固
定のヒンジ２３に枢着され、他端２２が他方の上縁部１
２の中央に設けた凹部１２ａに固定の掛止具２４に掛止
めされている。

したがって、手摺り２は掛止具２４のフック２４ａと他
端２２との掛止関係を解除（フック２４ａを他端２２か
ら掛外す）すれば、図示矢印のとおり基端２１を回動中
心として上下方向に扇形回動腰他端２２を掛止具２４で
掛止めすれば横架状態で固定され、上下方向、水平方向
に動かないようになっている。

したがって入浴時、入浴動作を安定にし、浴槽内でのす
べりを防ぎ、立上りを補助するなど、手摺り２が必要な
場合は、手摺り２を前記したような要領で固定すればよ
く、また、浴槽の清掃あるいは入浴に際し手摺りが邪魔
と感じられる場合などの手摺り不要時には、手摺り２を
前記要領で扇形回動し、はね上げ状態にしておけば手摺
りの存在が動作の邪魔とならない。

第２図の第２実施例は、身障者など足腰の不自由な手違
の入浴に適した傾斜路付浴槽に実施した例で、浴槽本体
１の手摺り２を設置した点は前記第１実施例と同様であ
り、浴槽本体１には階段構成の傾斜路３が付設され、傾
斜路３を坐位状態などで昇降して浴槽本体１への出入が
自刃でできるようにしたものである。

そして、浴槽本体１の手摺り２は入浴する身障者等の入
浴動作を補助するもので、手摺り２に掴まれば、浴槽内
での危険な事態の発生を防ぐことができる。

以上述べたように、この考案によれば、手摺りが浴槽本
体に対し、上下方向に可動となるよう取付けられている
ので、手摺り必要時には、所定位置に手摺りを位置せし
め、不要時には邪魔にならない位置へ移動せしめること
ができるもので、入浴動作の安全を守る手摺りを設けた
浴槽として実用的価値を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の第１実施例の斜視図、第２図は第
２実施例の斜視図である。 １・・・・・・浴槽本体、１１，１２・・・・・・上縁
部、２・・・ ・・・手摺り、２１・・・・・・基端、 ヒンジ、２４・・・・・・掛止具。 ２２・・・・・・他端、 ２３・・・

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽本体に手摺りを上下方向に可動となるように取付け
   てなることを特徴とする浴槽。