JPH044630Y2 - - Google Patents

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JPH044630Y2
JPH044630Y2 JP15506787U JP15506787U JPH044630Y2 JP H044630 Y2 JPH044630 Y2 JP H044630Y2 JP 15506787 U JP15506787 U JP 15506787U JP 15506787 U JP15506787 U JP 15506787U JP H044630 Y2 JPH044630 Y2 JP H044630Y2
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bathtub
handrail
plate
fixed
movable
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 浴槽及び浴場は滑り易いため、入浴時の事故が
結構多い。とくに、老人、子供、妊婦、貧血者、
肥満者、足腰の弱い者、身障者等(以下、老人等
という)は身体の機能が完全でないため、入浴時
の事故が多いのである。
本考案は、入浴の安全を図るため、浴槽の側壁
に設置される浴槽用手すりに関する。
[従来の技術] 従来この種浴槽用手すりとしては、第7図に示
すように、浴槽の側壁の中心線に沿つて、手すり
が横長に設置され、両端2ケ所を螺子にて固着さ
れたものが知られている。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、かかる種類の浴槽用手すりであると、
浴槽への出入りの際行なう手すりの把持が逆手と
なるため、身体がねじれるという欠点があり、老
人等の出入りの補助には案外なつていなかつた。
また手すりが側壁上にあるので、入浴時かつ洗浄
時いずれの場合にも、手すりを把持することが困
難であつた。さらに手すりが側壁上にあるので、
浴槽の蓋を閉めることができなかつた。
次に、従来の浴槽用手すりは2ケ所で螺子止め
されていたため、固定に手間がかかるという欠点
があつた。また、手すり部は固定部に固着されて
おり、かつ手すりの高さが一定であつたため、浴
槽の高さに対応することができず、浴槽への出入
りに腰を曲げねばならない等の欠点があつた。こ
れは、老人等にとつては大変困難なことであつ
た。
本考案は、上記欠点を解決する浴槽用手すりを
供し、浴槽への出入り並びに入浴時及び洗浄時い
ずれの場合においても、容易に手すりを把持する
ことにより、入浴の安全を確保すること等を目的
とする。その他の目的は、下記記述中で明らかに
する。
[問題点を解決するための手段] 上記目的達成のため、本考案は、浴槽の側壁に
対し直角にかつ上方に突設された縦長の手すり部
及び浴槽の側壁を挟持する横長の固定部からな
り、上記手すり部は直線状の支柱部と、該支柱部
に連続する上方わん曲部と、該上方わん曲部に連
続する直線状の内側部と、該内側部に連続する下
方わん曲部とからなり、上記固定部は浴槽の側壁
に当接する固定板と、該固定板方向に移動自在の
移動板とからなり、上記移動板が遊動自在である
ことを特徴とする浴槽用手すりを供する。
この浴槽用手すりは、上記移動板が単一の螺子
にて移動される点、上記固定板に連続する扁平の
天板と上記下方わん曲部との間に間隙が形成され
た点、上記上方わん曲部が半円状に形成された
点、上記下方わん曲部が四半円状に形成された
点、上記手すり部が上記固定部に固着される点、
上記手すり部が上記固定部に対し昇降かつ回動自
在である点及び上記移動板が上記固定板より小で
ある点をも特徴とする。
[実施例] 次に、本考案にかかる浴槽用手すりを図面に示
す実施例に基ずいて説明する。
手すり部1は中空の管体からなり、直線状の支
柱部2と、該支柱部2に連続する上方わん曲部3
と、該上方わん曲部3に連続する直線状の内側部
4と、該内側部4に連続する下方わん曲部5とか
ら構成される。支柱部2、上方わん曲部3、内側
部4及び下方わん曲部5は縦長に一体に形成され
る。上記手すり部1は、浴槽の側壁6に対し直角
にかつ上方に突設される。支柱部2は下半部2a
が固定部7に連設される。上方わん曲部3は突弧
状に形成される。この場合、把持を一層良好なら
しめるため、半円状に形成されるのが望ましい。
内側部4は支柱部2と並行に配されるのが望まし
い。下方わん曲部5は突弧状に形成され、終端部
がそのまま直線状に延設され、支柱部2に結合さ
れる。下方わん曲部5の形状は、把持を一層良好
ならしめるため、四半円状に形成されるのが望ま
しい。
固定部7は、浴槽の側壁6外面に当接する固定
板8と、該固定板8方向に螺子9等の押圧手段に
より移動自在の移動板10と、固定板8に連続す
る扁平の天板11からなり、横長に形成され、浴
槽の側壁6を挟持する。天板11の反固定板8方
向他端は、側壁6の縁部6aの内形状に対応させ
て下方に傾斜せしめた肩板12を経て、螺子9を
螺嵌せしめる取付板13が垂設される。固定板
8、天板11、肩板12及び取付板13は一体に
形成されている。固定板8、移動板10、天板1
1及び肩板12の内側並びに取付板13の下部に
は、ゴム板14が固着されている。固定板8、移
動板10及び取付板13は安全上角丸に形成して
ある。上記移動板10は遊動自在となつている。
これは、浴槽の側壁6には種々の形状があるた
め、移動板10を遊動自在とすることにより、側
壁への密着を図り、各種浴槽への汎用性をもたせ
るためである。浴槽の側壁6は内面形状が種々と
なつている。したがつて、手すり部1を垂直に設
置するため、移動板10は通常内側に設けられ、
固定板8が外側に設けられる。しかし、側壁6の
内面形状が垂直に形成されている場合は、移動板
10を外側に設置してもよい。下方わん曲部5と
天板11との間には、閉蓋を可能ならしめるた
め、間隙15が形成される。16は螺子9のノブ
である。ノブ16には入浴者が当たつても痛くな
らないよう、弾性材からなるカバー17がしてあ
る。
螺子9は、設置を簡単かつ迅速になし得るよ
う、単一であることが望ましい。
移動板10は固定板8と同程度の横寸とするこ
とができる。しかし、浴槽の側壁6に一層適合せ
しめ易くするため、図示例のように固定板8より
小であるのが望ましい。
手すり部1は、動揺のないようにし一層の安定
を図るため、固定部7に固着される。しかし、第
6図に示すように、固定板8に固着された中空管
8aに支柱部2を昇降かつ回動自在に挿入し、付
勢されたピン18,18により、適宜位置にて固
定板8を止めることとすれば、手すり部1を固定
部7に対し昇降かつ回動自在に構成することがで
きる。19はピン18を係止する孔であり、中空
管8aに上下1対ずつ穿設される。かかる場合、
浴槽の高さに応じて手すり部1を昇降せしめるこ
とができるので、浴槽への出入りに際し、第3図
に示す如く腰を曲げないで済む。これは老人等に
とつては大なる利益であり、入浴の安全が一層確
保される。また手すり部1を回動させ、入浴時に
おいては第5図に示す如き浴槽に対し内向きに、
反対に洗浄時においては外向きにすることによ
り、入浴時及び洗浄時いずれの場合にも手すり部
1の把持を一層容易とし、入浴の安全を一層確保
せしめることができる。
[作用] 本考案にかかる浴槽用手すりにおいては、固定
板8を浴槽の側壁6の外面に当て、螺子9にて移
動板10を締め上げていくと、移動板10は遊動
自在であるため、側壁6の形状に適合し、固定部
7が完全に固定される。
しかして、浴槽への出入り時は、第3図及び第
4図に示すように、手にて上方わん曲部3を把持
する。この場合、上方わん曲部3は支柱部2及び
内側部4と連続しているため、入浴者は出入りの
姿勢に応じて順次手を下から上、上から下に持ち
変えることができ、しかも手すり部1は浴槽の側
壁6に対し直角に突設されているから、常に順手
で把持することができる。したがつて、老人等に
とつて危険とされる浴槽への出入りが容易かつ安
全に行なうことができるのである。
浴槽に入つている時は、第5図に示すように、
下方わん曲部5を把持する。この場合も、下方わ
ん曲部5が内側部4と連続しているため、入浴者
は手を下方にずらせていけば、下方わん曲部5を
把持することができ、把持の中断がない。しかも
把持は順手で行なうことができるから、危険とさ
れる湯浴も完全に行なうことができる。また、第
6図実施例においては、洗浄時洗い場方向に手す
り部1を反転させることができるから、上記同様
の理にて、洗浄時においても常に順手にての把持
が可能となる。
上記において、本考案にかかる浴槽用手すり
は、手すり部1が縦長に形成されているため、負
荷は支柱部2の直線方向にかかる。支柱部2に連
結された固定部7は横長に形成されているため、
浴槽の側壁6にかかる負荷を強い縁部6aで受け
ることができ、かつこれを分散せしめることが可
能なのである。浴槽の側壁6は縁部6aを除け
ば、一般に耐圧性が薄弱のため、仮に固定部7が
縦長であると、浴槽全体が破壊されるのである。
しかし、本考案にかかる浴槽用手すりによれば、
かかるおそれはない。
次に、下方わん曲部5と天板11との間には間
隙15が形成され、かつ天板11が扁平に形成さ
れているため、蓋をこの間隙15に入れれば、従
来不可能であつた閉蓋が可能となるのである。
[用途] 本考案にかかる浴槽用手すりは、浴室に設置す
るタイプの浴槽、埋込むタイプの浴槽のいずれに
も適用可能である。本考案にかかる浴槽用手すり
が設置される浴槽は、ホーロー製、ステンレス
製、木製、タイル製、グラスフアイバ製等、その
材質を問わない。
[考案の効果] このように、本考案にかかる浴槽用手すりによ
れば、浴槽の側壁に対し直角にかつ上方に突設さ
れた縦長の手すり部及び浴槽の側壁を挟持する横
長の固定部からなり、上記手すり部は直線状の支
柱部と、該支柱部に連続する上方わん曲部と、該
上方わん曲部に連続する直線状の内側部と、該内
側部に連続する下方わん曲部とからなり、上記固
定部は浴槽の側壁に当接する固定板と、該固定板
方向に移動自在の移動板とからなり、上記移動板
が遊動自在であるから、浴槽への出入り並びに入
浴時及び洗浄時いずれの場合においても手すり部
の把持が容易であり、入浴の安全を確保すること
ができる。
上記において、上方わん曲部が半円状に形成さ
れた場合、下方わん曲部が四半円状に形成された
場合、手すり部が固定部に対し昇降かつ回動自在
である場合には、手すり部の把持は、一層容易と
なるので、入浴の安全は一層向上する効果があ
る。他面、手すり部が固定部に固着される場合に
は、手すり部の動揺がなくなるので、また移動板
を固定板より小とすれば、浴槽側壁への固定が一
層緊密となるので、いずれの場合も入浴の安全が
一層向上する効果がある。
さらに移動板が単一の螺子にて移動自在とされ
る場合は、浴槽への設置が簡単かつ迅速になし得
る効果がある。
次に、上記固定板に連続する扁平の天板と下方
わん曲部との間に間隙が形成されていれば、浴槽
の閉蓋を可能とする効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案にかかる浴槽用手す
りの実施例を示す。第1図はその側面図、第2図
は正面図、第3図乃至第5図は使用状態を示す説
明図である。第6図は本考案にかかる浴槽用手す
りの他の実施例を示す斜視図である。第7図は従
来例を示す正面図である。 1……手すり部、2……支柱部、3……上方わ
ん曲部、4……内側部、5……下方わん曲部、6
……側壁、7……固定部、8……固定板、9……
螺子、10……移動板、11……天板、12……
肩板、13……取付板、14……ゴム板、15…
…間隙、16……ノブ、17……カバー、18…
…ピン、19……孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 浴槽の側壁に対し直角にかつ上方に突設され
    た縦長の手すり部及び浴槽の側壁を挟持する横
    長の固定部からなり、上記手すり部は直線状の
    支柱部と、該支柱部に連続する上方わん曲部
    と、該上方わん曲部に連続する直線状の内側部
    と、該内側部に連続する下方わん曲部とからな
    り、上記固定部は浴槽の側壁に当接する固定板
    と、該固定板方向に移動自在の移動板とからな
    り、上記移動板が遊動自在であることを特徴と
    する浴槽用手すり。 上記移動板が単一の螺子にて移動される実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の浴槽用手す
    り。 上記固定板に連続する扁平の天板と上記下方
    わん曲部との間に間隙が形成された実用新案登
    録請求の範囲第1項又は第2項記載の浴槽用手
    すり。 上記上方わん曲部が半円状に形成された実用
    新案登録請求の範囲第1項乃至第3項記載の浴
    槽用手すり。 上記下方わん曲部が四半円状に形成された実
    用新案登録請求の範囲第1項乃至第4項のいず
    れか記載の浴槽用手すり。 上記手すり部が上記固定部に固着される実用
    新案登録請求の範囲第1項乃至第5項のいずれ
    か記載の浴槽用手すり。 上記手すり部が上記固定部に対し昇降かつ回
    動自在である実用新案登録請求の範囲第1項乃
    至第6項のいずれか記載の浴槽用手すり。 上記移動板が上記固定板より小である実用新
    案登録請求の範囲第1項乃至第7項のいずれか
    記載の浴槽用手すり。
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