JP4312411B2 - 電気機器の換気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、発熱体を収納した電気機器の換気装置、特に配電塔筐体の外壁パネルに設けられた換気口のルーバー部分の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、配電塔用変圧器の多くは、キュービクルに隣接して裸の状態、あるいは金網で被われた状態で設置されていたが、近年、外観改善と、火災予防、および外部から棒などの異物侵入による反社会的な破壊行為から防御することを目的に、変圧器をキュービクル内に収納する構造がとられるようになった。
しかしながら、変圧器は高発熱機器であり大量の熱交換が必要であるので、冷却風取入れおよび排出のために放熱器周囲のキユービクル外壁パネルには換気口が設けてある。そして、この換気口には、外観を整え、異物の侵入を防ぐとともに、放熱器の損傷等の反社会的破壊行為から防御するために、金属棒等を入れることが出来ない山形ルーバーが設けられている。
【0003】
図4は、発熱体である変圧器をキュービクル内に収納した配電塔の一例を示す斜視図であり、図において、1はキュービクル、2はこのキュービクル1に内蔵された変圧器、3はこの変圧器2の放熱器周囲を取り囲んで設けられた外壁パネル、4はこの外壁パネル3の上部と下部にそれぞれ配設された換気口である。なお、5は冷却空気の流れを示している。
【0004】
次にその動作について説明する。
下側の換気口(吸気口)4から入った空気5は、変圧器の放熱器の間を通って熱交換を行い、上側の換気口(排気口)4から出て行くようにしたものであるが、このとき、この空気5の流れる量が多いほど変圧器の冷却が効率よく行われ、配電塔の小型化、低廉化を図ることが出来る。
【0005】
次に、図5は、従来の外壁パネル3の換気口4部分の詳細を示す断面図であり、3はキュービクルの外壁パネル、4はこの外壁パネル3に設けられた換気口、6はこの換気口4に配列されたV字形の山形ルーバーを示す。
【0006】
図6は、山形ルーバー6の拡大断面図とその作用を説明する図であり、図6において、6aは山形ルーバー6の空気入口側ブレード、6bは空気出口側ブレード、7は金属棒等(2点鎖線で示す)の挿入を仮定した線を示す。なお、5は冷却空気の流れを示す。
図に示すように、不届者が放熱器を損傷しようとして例えば金属棒等7を挿入しようとしても、適正な間隔と角度をもって配列された山形ルーバー6にさえぎられて、その内部への侵入を阻止出来るようにしている。
一方、冷却空気5は、実線矢印で示したように、山形ルーバー6の空気入り口側ブレード6aに沿って、斜め方向に上昇するが、ルーバー6の山の頂上のところで一たん方向を変えて空気出口側ブレード6bに沿って下降し、ルーバーを通過したところで再び方向を変えて上昇するようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の山形ルーバーは、反社会的破壊行為からは防御出来る機能を有するものの、通風冷却作用の面からは、以下のような問題点をもっている。
(1)山形ルーバーを通過する空気は流れの方向が急激に2回変わるため、通気抵抗が大きくて空気の流れが阻害され、このため充分な換気が出来ず、変圧器の冷却上支障をきたすことがある。
(2)必要な換気量を確保するために、換気口面積を大きくする方法も考えられるが、そうすると、消防庁の火災予防条例に規定された換気口面積を超えることになる等、製品として受入れられないことになる。
(3)また、不足する換気量でも、許容温度上昇内におさめるため変圧器の発熱量を小さくする方法もあるが、それでは装置が大きくなり、価格が高くなる。
【0008】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、反社会的破壊行為に対する防御機能を損なわない態様で、通気性能を向上させたルーバーを備えた換気装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る換気装置は、発熱体を収納するキュービクルの外壁パネルに設けられた換気口に、入口側ブレード及び出口側ブレードから構成される複数のV字形山形ルーバーを列設して備えたものにおいて、山形ルーバーの出口側ブレードの頂上部に通気口を設け、複数の山形ルーバーのうちの一の山形ルーバーにおける入口側ブレードの下端部と一の山形ルーバーに設けられた通気口の下端部とを結ぶ直線の延長線上に一の山形ルーバーの1列上に設けられた出口側ブレードの下端部が位置するように構成するとともに、一の山形ルーバーにおける入口側ブレードの下端部と一の山形ルーバーの1列下に設けられた山形ルーバーの最頂上部とを結ぶ直線の延長線上に一の山形ルーバーにおける出口側ブレードの下端部が位置するように構成したものである。
【0010】
この発明の請求項2に係る換気装置は、山形ルーバーの出口側ブレードの長さを入口側ブレードの長さより短く形成し、ルーバーの頂上部に連続した通気用の隙間を設けたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1のルーバー部分を示す拡大断面図であり、上記従来例の図6に対応する図である。図2は同じくルーバー部分の斜視図で、一山のルーバーをとり出して示した一部の斜視図である。
なお、発熱体である変圧器を内蔵した配電塔全体の構成については、上記図4と同様に表れるので、その説明を省略する。
以下、図1,図2に基づき、要部の換気口部分の構成について詳細に説明する。図において、6は逆V字形の山形ルーバー、6aはその入口側ブレード、6bは出口側ブレードであり、6cは上記出口側ブレード6bの頂上部に横方向に並べて複数個配設された長方形状の通気口である。
そして、この通気口6cは、図1に示すように、外壁パネル3の外部からルーバー6に対して金属棒等7(2点鎖線で示す)を挿入しようとしても、該ルーバーのいずれかの縁辺にさえぎられて侵入できない範囲で設定されており、従って反社会的破壊行為に対して充分防御機能を有するのは勿論、そのうえに、図1の実線矢印で示すように、冷却空気5の流れは、上記従来例のようにルーバー6の頂上部で下方へ一たん方向転換することなく、上向きの流れの状態を保ちつつ上記通気口6cを通りぬけて行くものである。このため、冷却空気は通気抵抗を受けずにスムーズに換気口のルーバー部を通過するようになり、冷却作用の向上を図ることができる。
【0012】
実施の形態2.
次に、図3は実施の形態2を示す斜視図であり、本実施形態においては、上記実施の形態1に設けた通気口6cの代わりに、ルーバー6自身を入口側ブレード6aと出口側ブレード6bに2分し、一方の空気出口側ブレード6bの長さを入口側ブレード6aの長さより短く設定して、これらを支柱8を介して逆V字形に支持することで、ルーバー6の山頂部に、上記実施の形態1と同じように、金属棒等7が挿入できない範囲で、連続した通気用の隙間6dを設けたものである。
以上のように構成することにより、図1で示したと同様の通気性能と反社会的防御機能を同時に付与することが可能となる。
【0013】
【発明の効果】
以上のように、本発明による電気機器の換気装置は、ルーバーに金属棒等が入らない範囲で空気が流れ易いように通気口もしくは通気用隙間を設けたので、反社会的破壊行為から防御する機能を損なわずに通気性能を向上させた換気装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による山形ルーバーの拡大断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1による山形ルーバーの一山を示す斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態2によるルーバーの一部を示す斜視図である。
【図4】 変圧器を内蔵した配電塔の一例を示す斜視図である。
【図5】 従来の換気口部のルーバーの配列状態を示す断面図である。
【図6】 図5における従来の山形ルーバーの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 キュービクル、2 変圧器、3 外壁パネル、4 換気口、5 空気の流れ、6 ルーバー、6a 入口側ブレード、6b 出口側ブレード、6c 通気口、6d 通気用隙間、7 金属棒。
Claims (2)
- 発熱体を収納するキュービクルの外壁パネルに設けられた換気口に、入口側ブレード及び出口側ブレードから構成される複数のV字形山形ルーバーを列設して備えた換気装置において、上記山形ルーバーの出口側ブレードの頂上部に通気口を設け、上記複数の山形ルーバーのうちの一の山形ルーバーにおける上記入口側ブレードの下端部と上記一の山形ルーバーに設けられた上記通気口の下端部とを結ぶ直線の延長線上に上記一の山形ルーバーの1列上に設けられた上記出口側ブレードの下端部が位置するように構成するとともに、上記一の山形ルーバーにおける上記入口側ブレードの下端部と上記一の山形ルーバーの1列下に設けられた上記山形ルーバーの最頂上部とを結ぶ直線の延長線上に上記一の山形ルーバーにおける上記出口側ブレードの下端部が位置するように構成したことを特徴とする電気機器の換気装置。
- 山形ルーバーの出口側ブレードの長さを入口側ブレードの長さより短く形成し、ルーバーの頂上部に連続した通気用の隙間を設けたことを特徴とする請求項1記載の電気機器の換気装置。
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