JP4312300B2 - 内燃機関用電子制御システムのフェイルセーフ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関用電子制御システムのフェイルセーフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から自動車用エンジンにおいて、例えばアクチュエータで開閉駆動されるスロットルバルブの開度をマイクロコンピュータで制御することが行われている。
【0003】
また、係る電子制御式スロットルバルブにおいて、制御に用いるRAMの読出し・書き込みの診断を行い、読出し・書き込み不良発生時にフェイルセーフ制御に移行させることが行われており、更に、前記フェイルセーフ制御系を2重化し、診断結果を2つのフェイルセーフ制御系それぞれで処理して、少なくとも一方の系が正常に動作すれば、フェイルセーフ制御信号が出力されるように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記読出し・書き込み不良がビット線又はワード線の故障による場合、フェイルセーフ制御を行うためのRAM領域(診断結果やフェイルセーフ要求などを示すフラグの格納領域等)にも異常が生じて、確実にフェイルセーフ制御に移行させることができなくなる可能性があった。
【0005】
即ち、従来のRAM故障は、メモリセル単体での故障を想定していたため、フェイルセーフ制御系を2重に備え、それぞれの系における診断結果やフェイルセーフ要求などを示すフラグを別々のアドレスに格納させる構成としてあれば、フェイルセーフ制御を保証することができた。
【0006】
しかし、従来のフェイルセーフ装置は、同じ論理構成のものを2重に備える構成であったため、ビット線又はワード線の故障によってRAMの不良が広範囲に発生し、双方のフェイルセーフ制御系のフラグが同一方向に影響を受けると、双方のフェイルセーフ制御系が共に誤動作して、フェイルセーフに移行させることができなくなる可能性があったものである。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、制御に用いるRAMの読み出し・書き込み診断を行い、該診断結果を示す論理値を前記RAMに格納し、前記RAMに格納された前記論理値に基づいてフェイルセーフを実行する内燃機関用電子制御システムのフェイルセーフ装置において、たとえRAMのビット線又はワード線の故障が発生し、2つのフェイルセーフ制御系のフラグが同一方向に影響を受けても、フェイルセーフ制御を確実に行わせることができる内燃機関用電子制御システムのフェイルセーフ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため請求項1記載の発明は、制御に用いるRAMの読み出し・書き込み診断を行い、該診断結果を示す論理値を前記RAMに格納し、前記RAMに格納された前記論理値に基づいてフェイルセーフを実行する内燃機関用電子制御システムのフェイルセーフ装置であって、前記診断結果を示す論理値を前記RAMに格納する演算処理が行われるフェイルセーフ処理系として、前記診断の結果に基づき、フェイルセーフ制御を実行させる場合に一方の論理値を前記RAMに格納し、フェイルセーフ制御を実行させない場合に他方の論理値を前記RAMに格納する主演算部側と、前記診断の結果に基づき、フェイルセーフ制御を実行させる場合に前記他方の論理値を前記RAMに格納し、フェイルセーフ制御を実行させない場合に前記一方の論理値を前記RAMに格納する副演算部側と、を備え、前記主演算部側から前記一方の論理値が前記RAMに格納され、及び/又は、前記副演算部側から前記他方の論理値が前記RAMに格納される場合に、フェイルセーフ制御を実行させる構成とした。
【0009】
かかる構成によると、フェイルセーフ処理系としての主演算部側及び副演算部側において、フェイルセーフの実行要求時に相互に異なる論理値がRAMに格納され、主演算部側から一方の論理値がRAMに格納され、及び/又は、副演算部側から他方の論理値がRAMに格納される場合に、フェイルセーフが実行される。
【0010】
請求項2記載の発明は、制御に用いるRAMの読み出し・書き込み診断を行い、該診断結果を示す論理値を前記RAMに格納し、前記RAMに格納された前記論理値に基づいてフェイルセーフ制御を実行する内燃機関用電子制御システムのフェイルセーフ装置であって、前記電子制御システムが、モータによってスロットルバルブを開閉駆動する内燃機関の電子制御式スロットルバルブシステムであり、前記診断結果を示す論理値を前記RAMに格納する演算処理が行われるフェイルセーフ処理系として、前記スロットルバルブの目標開度の演算に用いるRAMの読み出し・書き込み診断を行って、読み出し・書き込み不良が診断されたか否かに基づき、フェイルセーフ制御を実行させる場合に一方の論理値を前記RAMに格納し、フェイルセーフ制御を実行させない場合に他方の論理値を前記RAMに格納する主演算部側と、前記スロットルバルブの目標開度の演算に用いるRAMの読み出し・書き込み診断を行って、読み出し・書き込み不良が診断されたか否かに基づき、フェイルセーフ制御を実行させる場合に前記他方の論理値を前記RAMに格納し、フェイルセーフ制御を実行させない場合に前記一方の論理値を前記RAMに格納する副演算部側と、を備え、前記主演算部側から前記一方の論理値が前記RAMに格納され、及び/又は、前記副演算部側から前記他方の論理値が前記RAMに格納される場合に、フェイルセーフ制御を実行させる構成とした。
【0011】
請求項3記載の発明では、請求項2記載の発明において、前記フェイルセーフとして、前記モータのリレーをオフする構成とした。
【0012】
【発明の効果】
請求項に係る発明によると、前記主演算部側,副演算部側がRAMに格納する論理値が、RAMのビット線故障又はワード線故障によって双方で同じ方向にシフトしても、前記主演算部側と副演算部側との一方の論理値は、前記シフト影響を実質的に受けないことになるので、RAMの読み出し・書き込み不良に対してフェイルセーフ制御を確実に実行させることができるという効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明に係る電子制御システムのフェイルセーフ装置が適用される、マイクロコンピュータを含んで構成される自動車用エンジンの電子制御式スロットルバルブシステムを示す。
【0014】
図1において、エンジン1の吸気管2にバタフライ式のスロットルバルブ3が介装され、該スロットルバルブ3の開度によってエンジン1の吸入空気量が調整される。
【0015】
前記スロットルバルブ3は、モータ等のアクチュエータ4によって開閉駆動されるようになっており、該アクチュエータ4にはリレー5を介して電源VCCが接続される。
【0016】
前記リレー5のON・OFF及び前記アクチュエータ4による前記スロットルバルブ3の駆動位置(開度)を制御するマイクロコンピュータ6は、CPU61,RAM62,ROM63,I/O64等を含んで構成される。
【0017】
前記マイクロコンピュータ6には、アクセル開度センサ7、イグニッションスイッチ8、ニュートラルスイッチ9、エンジン回転センサ10等からの検出信号が入力される。
【0018】
そして、予めROM63に記憶されているプログラムに従って前記アクセル開度データ等を演算処理することで目標スロットル開度を決定し、該目標スロットル開度に前記スロットルバルブ3を駆動すべく、アクチュエータ4に開度制御信号(詳しくは、アクチュエータ4への通電を制御するパワートランジスタのデューティ制御信号)を出力する。
【0019】
また、前記目標スロットル開度の演算処理等に用いるRAM62の読出し・書き込みを診断し、不良発生時には、前記リレー5を強制的にOFFするフェイルセーフ処理を行う。
【0020】
具体的には、図2の論理演算回路に示すようにして、RAM62の読出し・書き込み不良の診断結果に基づくフェイルセーフ処理が行われるようになっている。まず、選択されたRAM62の所定アドレスにおける読出し・書き込み診断を行う。
【0021】
前記読出し・書き込み診断は、例えば、診断対象アドレスに基準データ(例えばAAAAAAAAh)を書き込み、該書き込みデータをテンポラリ領域にコピーし、前記テンポラリデータを反転させた後(反転データ=55555555h)、該反転データを診断対象アドレスに格納させ、本来共に前記反転データになるはずの診断対象アドレスからの読み出しデータと前記テンポラリデータとを比較して、両者に相違がある場合に、前記診断対象アドレスについて読出し・書き込み不良を判定する。
【0022】
また、RAM診断を行わせる診断条件として本実施の形態では、イグニッションスイッチのONを条件とするが、イグニッションスイッチがONのときに1がセットされるフラグ#IGNSWと、イグニッションスイッチがOFFのときに1がセットされるフラグ#IIGNSWとをそれぞれ設定し、フラグ#IGNSWが1であるか、又は、フラグ#IIGNSWが0であるときに、RAM診断を実行させる構成としてある。
【0023】
かかる構成によると、フラグ#IGNSW,#IIGNSWを格納するRAMのアドレスがワード線故障やビット線故障によって、一律に0又は1になったとしても、一方で診断条件の成立が判断され、RAM診断を行わせることができる。
【0024】
前記診断の結果、読出し・書き込み不良が判定されると、包括フラグRAMNGM内のRAM診断NGフラグ#FLGRTMに1をセットすると共に、包括フラグRANGM2内のRAM診断NGフラグ#FLGRTMに1をセットする。
【0025】
以下、前記包括フラグRAMNGM内のフラグを基礎とするフェイルセーフ処理系を主演算部側、前記包括フラグRANGM2内のフラグを基礎とするフェイルセーフ処理系を副演算部側と称するものとする。即ち、本実施形態においては、フェイルセーフ処理系(フェイルセーフ制御信号の出力系)を2重に備えている。
【0026】
主演算部側では、前記RAM診断NGフラグ#FLGRTMと、同じく包括フラグRAMNGM内のRAM診断NGフラグ#FLGRTSとを論理和(OR)演算する。同様に、副演算部側では、前記RAM診断NGフラグ#FLGRTMと、同じく包括フラグRANGM2内のRAM診断NGフラグ#FLGRTSとを論理和(OR)演算する。
【0027】
前記RAM診断NGフラグ#FLGRTSは、メインCPUとサブCPUとを備える場合に、サブCPU側の読出し・書き込み診断の結果がセットされるフラグであり、本実施形態の1CPU構成では、常に0であるものとする。
【0028】
前記論理和演算の結果を、主演算部側では、包括フラグRAMNGM内のフェイルセーフフラグ#FLGFSMにセットし、副演算部側では、包括フラグRANGM2内のフェイルセーフフラグ#FLGFSMにセットする。
【0029】
前記フェイルセーフフラグ#FLGFSMは、主演算部側と副演算部側とでそれぞれに、フェイルセーフとして電子制御スロットルの制御を禁止するか否かを選択するROM上のフラグ#FS1(本実施形態では#FS1=1)と論理積(AND)演算される。
【0030】
主演算部側の論理積演算の結果と、副演算部側の論理積演算の結果とが、主演算部側で論理和(OR)演算され、該論理和(OR)演算の結果が禁止条件成立フラグ#ETCOFFにセットされる。また、副演算部側では、主演算部側の論理積演算の結果と、副演算部側の論理積演算の結果とが、否定論理和(NOR)演算され、該否定論理和(NOR)演算の結果が禁止条件成立フラグ#ETCOFF_Sにセットされる。
【0031】
続いて、主演算部側では、前記禁止条件成立フラグ#ETCOFFと、モータリレー診断に基づくリレーOFF要求フラグ#RLYOFFRQ(=1:OFF要求有り)とを、否定論理和(NOR)演算し、該演算結果をモータリレー制御フラグ#RLYONにセットする。
【0032】
副演算部側では、前記禁止条件成立フラグ#ETCOFF_Sと、モータリレー診断に基づくリレーON要求フラグ#RLYON_SQ(=1:ON要求有り)とを、否定論理積(NAND)演算し、該演算結果をモータリレー制御フラグ#RLYON_Sにセットする。
【0033】
主演算部側のモータリレー制御フラグ#RLYONは、否定(NOT)演算された後、論理積(AND)回路に反転入力される。また、副演算部側のモータリレー制御フラグ#RLYON_Sは、否定(NOT)演算された後、前記論理積(AND)回路にそのまま入力される。
【0034】
前記論理積(AND)回路には、上記の他、RAM診断から直接リレーOFFフラグ#RAMFS(=1:RAM不良時)が入力される。RAMの読み出し・書き込み不良が診断され、前記RAM診断NGフラグ#FLGRTMに1がセットされると、前記禁止条件成立フラグ#ETCOFFが1にセットされる一方、禁止条件成立フラグ#ETCOFF_Sが0にセットされる。
【0035】
その結果、モータリレー制御フラグ#RLYONに0がセットされる一方、モータリレー制御フラグ#RLYON_Sに1がセットされ、モータリレー制御フラグ#RLYON,#RLYON_Sに基づく論理積(AND)回路の入力値はいずれも0となり、論理積(AND)回路の出力(フェイルセーフ制御信号)は0(LOW)となって、モータリレーがOFFされる。
【0036】
このように主演算部側と副演算部側とで論理を逆にしてモータリレー制御フラグ#RLYON,#RLYON_Sを設定させる構成であるから、RAMの読み出し・書き込み不良が診断されているにも関わらず、RAMのワード線及び/又はビット線の故障によって例えば禁止条件成立フラグ#ETCOFF,禁止条件成立フラグ#ETCOFF_S等を格納するアドレス部分が影響を受けて、フラグ#ETCOFF,#ETCOFF_Sが共に0になったとしても、フラグ#ETCOFF_Sは、RAMの読み出し・書き込み不良時に0がセットされるべきフラグであるから、フラグ#ETCOFFに基づいてリレーOFFを行えなくても、フラグ#ETCOFF_SによってリレーをOFFさせることができる。
【0037】
また、RAMのワード線及び/又はビット線の故障によって例えば禁止条件成立フラグ#ETCOFF,禁止条件成立フラグ#ETCOFF_Sが共に1になった場合には、逆に、フラグ#ETCOFF_Sに基づいてリレーOFFを行えなくても、フラグ#ETCOFFによってリレーをOFFさせることができる。
【0038】
本実施の形態では、フラグ#ETCOFF_Sの他、ニュートラルスイッチ、エンジン回転、スタータスイッチ、バッテリ電圧、イグニッションスイッチなどの条件(図中(1)の条件)から、モータの駆動電流を制御するパワートランジスタをOFFする論理積演算が行われるようになっており、RAM故障によりフェイルセーフフラグ#ETCOFF_Sに0がセットされると、リレーがOFFされると共に、パワートランジスタがOFFされるようになっている。
【0039】
ところで、禁止条件成立フラグ#ETCOFF,禁止条件成立フラグ#ETCOFF_SによりリレーOFFの要求が出力される条件であっても、該リレーOFF要求をクリアしてモータリレーをON状態に保持し、モータによるスロットル駆動を行わせたい場合には、図3に示すような論理演算を行わせるようにすれば良い。
【0040】
図3に示す例では、主演算部側で、前記禁止条件成立フラグ#ETCOFFとクリア条件1の否定(NOT)演算結果とを論理積(AND)演算し、その結果を、フェイルセーフフラグ#ETCFAILにセットする。
【0041】
また、副演算部側では、前記禁止条件成立フラグ#ETCOFF_Sとクリア条件2とを論理和(OR)演算し、その結果を、フェイルセーフフラグ#ETCFAL_Sにセットする。
【0042】
尚、前記クリア条件1・クリア条件2は、フェイルセーフ要求をクリアするためのものであり、クリア条件が成立しているときに1が設定される構成となっている。
【0043】
そして、主演算部側では、前記フェイルセーフフラグ#ETCFAILと、モータリレー診断に基づくリレーOFF要求フラグ#RLYOFFRQ(=1:OFF要求有り)とを、否定論理和(NOR)演算し、該演算結果をモータリレー制御フラグ#RLYONにセットする。
【0044】
副演算部側では、前記フェイルセーフフラグ#ETCFAL_Sと、モータリレー診断に基づくリレーON要求フラグ#RLYON_SQ(=1:ON要求有り)とを、否定論理積(NAND)演算し、該演算結果をモータリレー制御フラグ#RLYON_Sにセットする。
【0045】
ここで、前記クリア条件1,2の設定例を説明する。前記クリア条件1,2も主・副の2重の系によってそれぞれ設定されるよう構成されており、例えば図4(A),(B)に示すような論理演算によって設定される。
【0046】
図4(A)は、主演算部側のクリア条件1を演算する構成を示し、まず、アクセル開度センサ、スロットル開度センサの故障診断の結果がセットされる故障判定フラグ#APSSNG,#TPSSNGの論理和(OR)演算を行う。
【0047】
前記故障判定フラグ#APSSNG,#TPSSNGは、それぞれ2重に備えられているアクセル開度センサ、スロットル開度センサの一方のみが故障しているときに1がセットされるようになっている。ここで、センサの一方のみが故障しているときには、アイドルスイッチOFF、かつ、ブレーキスイッチOFFを条件に、残る正常なセンサを用いてスロットル開度を制御させるべく(リンプホーム制御)、前記クリア条件1を設定させる。
【0048】
具体的には、主演算部側で、故障判定フラグ#APSSNG,#TPSSNGの論理和(OR)演算の結果を、アイドルスイッチのOFF時に1がセットされるアイドルOFFフラグ#IDLEOFF、及び、ブレーキスイッチのOFF時に1がセットされるブレーキOFFフラグ#BRKSWOFFと論理積(AND)演算し、リンプホーム制御要求時であって、アイドルスイッチOFF、かつ、ブレーキスイッチOFFであるときに、前記論理積(AND)演算の結果として1が出力されるようにする。
【0049】
前記論理積(AND)演算は、アイドルスイッチのON経験を示すアイドル経験フラグ#ETCFJUD(=1:アイドル経験済み)と論理積(AND)演算され、リンプホーム制御要求時であって、アイドルスイッチOFF、かつ、ブレーキスイッチOFFであり、然も、アイドルを経験しているときには、クリア条件1が成立する。
【0050】
一方、副演算部側では、図4(B)に示すように、2重センサの一方のみが故障しているときに0がセットされる故障判定フラグ#APSSNG_S,#TPSSNG_Sとを、否定論理積(NAND)演算し、更に、該否定論理積(NAND)演算の結果とアイドルOFFフラグ#IDLE_OFFとブレーキOFFフラグ#BRKSW_OFFとを否定論理積(NAND)演算する。
【0051】
尚、前記アイドルOFFフラグ#IDLE_OFF、ブレーキOFFフラグ#BRKSW_OFFは、前記アイドルOFFフラグ#IDLEOFF、ブレーキOFFフラグ#BRKSWOFFと同様に、アイドルスイッチのOFF時に1がセットされ、また、ブレーキスイッチのOFF時に1がセットされるフラグである。
【0052】
そして、上記否定論理積(NAND)演算の結果を、アイドル経験時に0がセットされるフラグ#ETCFJUD_Sと否定論理和(NOR)演算し、該否定論理和(NOR)の演算結果を、前記クリア条件2とする。
【0053】
該クリア条件2も、クリア条件1と同様に、リンプホーム制御要求時であって、アイドルスイッチOFF、かつ、ブレーキスイッチOFFであり、然も、アイドルを経験しているときに1となるが、論理が逆になっているので、RAMのワード線又はビット線の故障に影響されて前記故障判定フラグ#APSSNG,#TPSSNG,#APSSNG_S,#TPSSNG_Sが一律に0又は1になった場合には、クリア条件1,2のいずれか一方が非成立となるので、RAM故障に基づくリレーOFF要求が実行されなくなることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態において本発明が適用される電子制御式スロットルバルブシステムを示す図。
【図2】実施の形態におけるRAM診断に基づくフェイルセーフ制御の様子を示す論理回路図。
【図3】フェイルセーフ制御の第2の実施形態を示す論理回路図。
【図4】第2実施形態におけるフェイルセーフ要求のクリア条件の設定を示す論理回路図。
【符号の説明】
1…エンジン
3…スロットルバルブ
4…アクチュエータ(モータ)
5…リレー
6…マイクロコンピュータ
61…CPU
62…RAM
63…ROM
64…I/O
Claims (3)
- 制御に用いるRAMの読み出し・書き込み診断を行い、該診断結果を示す論理値を前記RAMに格納し、前記RAMに格納された前記論理値に基づいてフェイルセーフ制御を実行する内燃機関用電子制御システムのフェイルセーフ装置であって、
前記診断結果を示す論理値を前記RAMに格納する演算処理が行われるフェイルセーフ処理系として、
前記診断の結果に基づき、フェイルセーフ制御を実行させる場合に一方の論理値を前記RAMに格納し、フェイルセーフ制御を実行させない場合に他方の論理値を前記RAMに格納する主演算部側と、
前記診断の結果に基づき、フェイルセーフ制御を実行させる場合に前記他方の論理値を前記RAMに格納し、フェイルセーフ制御を実行させない場合に前記一方の論理値を前記RAMに格納する副演算部側と、を備え、
前記主演算部側から前記一方の論理値が前記RAMに格納され、及び/又は、前記副演算部側から前記他方の論理値が前記RAMに格納される場合に、フェイルセーフ制御を実行させることを特徴とする内燃機関用電子制御システムのフェイルセーフ装置。 - 制御に用いるRAMの読み出し・書き込み診断を行い、該診断結果を示す論理値を前記RAMに格納し、前記RAMに格納された前記論理値に基づいてフェイルセーフ制御を実行する内燃機関用電子制御システムのフェイルセーフ装置であって、
前記電子制御システムが、モータによってスロットルバルブを開閉駆動する内燃機関の電子制御式スロットルバルブシステムであり、
前記診断結果を示す論理値を前記RAMに格納する演算処理が行われるフェイルセーフ処理系として、
前記スロットルバルブの目標開度の演算に用いるRAMの読み出し・書き込み診断を行って、読み出し・書き込み不良が診断されたか否かに基づき、フェイルセーフ制御を実行させる場合に一方の論理値を前記RAMに格納し、フェイルセーフ制御を実行させない場合に他方の論理値を前記RAMに格納する主演算部側と、
前記スロットルバルブの目標開度の演算に用いるRAMの読み出し・書き込み診断を行って、読み出し・書き込み不良が診断されたか否かに基づき、フェイルセーフ制御を実行させる場合に前記他方の論理値を前記RAMに格納し、フェイルセーフ制御を実行させない場合に前記一方の論理値を前記RAMに格納する副演算部側と、を備え、
前記主演算部側から前記一方の論理値が前記RAMに格納され、及び/又は、前記副演算部側から前記他方の論理値が前記RAMに格納される場合に、フェイルセーフ制御を実行させることを特徴とする内燃機関用電子制御システムのフェイルセーフ装置。 - 前記フェイルセーフ制御として、前記モータのリレーをオフすることを特徴とする請求項2記載の内燃機関用電子制御システムのフェイルセーフ装置。
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