JP4311235B2 - 電流検出用コイル、誘導電流検出器、電流検知装置及び警報装置 - Google Patents

電流検出用コイル、誘導電流検出器、電流検知装置及び警報装置 Download PDF

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本発明は、電流検出用コイル、誘導電流検出器、電流検知装置及び警報装置に関し、特に電源ケーブルに流れる電流を検出する電流検出用コイル、この電流検出用コイルを用いる誘導電流検出器、電源ケーブルに流れる電流を検知する電流検知装置、および電流検知装置により検出された電流に基づき警報を発する警報装置に関する。
電源ケーブルの配線工事あるいは保守工事等に際して、分電盤から配線されている電源ケーブルを特定する必要がある。この電源ケーブルの特定を容易に行うために、活線状態で所望のコンセントに対する分電盤の分岐ブレーカを特定して最小限の停電で配線工事及び保守工事を可能とする装置が知られている(特許文献1)。この装置は、任意のコンセントに接続した断続負荷装置により分電盤側の分岐ブレーカーに断続負荷電流を流し、分電盤側で検流計により断続負荷装置によって発生される断続電流の存在する分岐線を検出することで、特定のコンセントに対する分岐ブレーカーを特定するものである。
また、関連する技術として、電気機器の異常状態又は正常状態等の各運転状態を検出する運転状態検出機構が知られている(特許文献2)。この機構は、電気機器の導体に流れる電流が定常時と異常時とで差があり運転状態が異なることに着目し、この電流の変動差に基く磁束の変動差を検出して警報をおこなうものである。磁束を検出するにあたり、電気機器の電流の流れる導体に近接して磁束の検出手段が設けられる。
一方、電源ケーブルに流れる電流を検出する電流検出装置(検流計)には、例えば特許文献3のような低雑音多芯平行コ−ド電流検出器が知られている。この電流検出器は、平行コードに流れる電流を、電流により発生する磁力線の打ち消しあわない部分すなわち平行コードの導線間に発生する磁力線を、フェライトコアまたは鉄芯等の磁性体とコイルまたはホール素子または磁気抵抗素子から構成する平行コードの磁気検出器を長軸方向に分割できるクッションと円筒形磁性体及び金属シールドによって囲い、位置合わせなど取扱いを簡素化し、電磁誘導雑音を低減したものである。
さらに、関連技術として特許文献4に示すような光CTがある。この光CTは、コイル部を、二つに分割されたコイルケースと、この各コイルケース内にそれぞれ収納されたコイル鉄心と、このコイル鉄心の外面を被覆する水分を通さない耐湿層と、この耐湿層の外周とコイルケースとの間に充填された耐水性の耐水モールド層とにより構成されるものである。耐水構造を複雑にすること無く耐久性に優れた光CTを実現している。
特開平5−199624号公報 (図1) 特開昭60−192272号公報 (図1、図3) 特開2000−199770号公報 (図2) 特開平6−66839号公報 (図1)
ところで電源ケーブルの配線工事等において、電源が入っていて配線工事の対象ではないケーブルの分電盤のスイッチ等を誤って切ってしまうことがある。分電盤のスイッチをオフにする場合、その分電盤のスイッチに接続されているケーブルを伝ってどこの装置に接続されているか確認し、確認した装置の電源がオフになった後に始めて分電盤のスイッチをオフにする事ができる。しかし、分電盤と、電源を使用している装置との距離が遠く、その間の接続が床下等で見えない場合、分電盤のスイッチに接続されているケーブルを伝ってどこの装置に接続されているか確認するのは手間がかかり、スイッチの誤操作の確率も高くなる。
特許文献1、特許文献2等で開示されている技術によれば、分電盤のスイッチが、分電盤のスイッチに接続されているケーブルを伝って、どこの装置に接続されているか確認することはできる。しかしながら、使用中の電源ケーブルが接続される分電盤のスイッチを誤って切ってしまう、あるいはケーブルを取り外してしまうことを防止することに対しては、何ら効力は無い。
一方、電源ケーブルが使用されているか否かを調べるには、電源ケーブルに流れる電流を検出する必要がある。特許文献2では、電源供給導線に近接してピックアップコイルを設置することが記載され、またピックアップコイルに電源供給導線を巻きつけて電源供給電流を検出することも記載されている。しかしながら、ピックアップコイルを電源供給導線に近接して設置するだけでは、外部の電磁雑音の影響が無視できないことが多い。電源供給導線をピックアップコイルに巻きつけることで電磁雑音の影響が軽減されるが、電源供給導線の構造によっては巻きつけることができない場合もある。また、電源供給導線自体を痛めることも考えられる。
また、電磁雑音の影響を軽減して電流を検出する検出器が特許文献3に開示されているが、電流検出の対象が多芯平行コードに限られており、取りつけも平行ケーブルの中心垂直方向で磁気検出を行わねばならず取りつけ精度が要求される。
さらに、特許文献4に開示されている光CTは、半恒久的に使用され耐久性を重視したもので、設置が容易とはいえず、主として屋内の分電盤の電源ケーブルに一時的に接続する電流検出器とは、全く異なるものである。
本発明の目的は、工事の際に、工事と無関係の分電盤のスイッチを誤って切ってしまう、あるいはケーブルを取り外してしまいそうになった場合に警報を発する、設置が容易な警報装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る警報装置は、第1の視点によれば、分電盤上のスイッチまたは/および分電盤内のターミナルカバーの扉部に取り付けられ、スイッチまたは/および扉部に触れることで接触検出信号を出力する接触検知部と、分電盤から通電されるケーブルに取り付けられ、ケーブルに流れる電流を検出して、電流に対応するケーブル電流信号を出力する電流検出器と、を備える。警報装置は、接触検出信号とケーブル電流信号とに基づいて、通電中の所定のケーブルに対応するスイッチまたは/および扉部に触れた場合に警報を発生する。
本発明において、電流検出器は、磁性体からなるC字状のコイル用部材と、コイル用部材に巻いた導線と、を備え、C字状のコイル用部材は、その中央通孔部に被検導体を通過挿入するに十分な寸法の開口部を有すると共に、該中央通孔部にケーブルを挿入して、ケーブルに流れる電流により誘導される、前記導線に流れる電流を検出する誘導電流検出器を備え、ケーブルに流れる電流を検出するようにしてもよい。
本発明において、電流検出器は、一対の磁性体からなる半円弧状のコイル用部材と、少なくとも該コイル用部材の一方に巻いた導線と、を備え、一対のコイル用部材は、コイル用部材の一端に設けたヒンジ部で互いに回動自在に連結され、コイル用部材の自由端が互いに近接する向きに構成される電流検出用コイルを備え、電流検出用コイルでケーブルを握持し、ケーブルに流れる電流により誘導される、導線に流れる電流を検出する誘導電流検出器を備え、ケーブルに流れる電流を検出するようにしてもよい。
本発明において、コイル用部材の一端には、突起部を設け、一対の突起部を摘むことで一対のコイル用部材の自由端が開閉されるようにしてもよい。
本発明において、電流検出器は、磁性体の小片を連ねて並べたコイル用部材と、コイル用部材を覆う可撓性のある筒状の保持部と、保持部に巻いた導線と、を備える電流検出用コイルの両端にそれぞれ紐状の取り付け部を備え、取り付け部および電流検出用コイルをケーブルに巻きつけて、ケーブルに流れる電流により誘導される、導線に流れる電流を検出する誘導電流検出器を備え、ケーブルに流れる電流を検出するようにしてもよい。
本発明の警報装置は、電源ケーブルに取り付けられる電流検知装置には電流検出用コイルを内蔵しているので取り付け取り外しが容易である。また、電源ケーブルに接続されている分電盤において、新たに分電盤内、もしくは分電盤と電源ケーブルの間に電力や電流を測定する装置を取り付ける工事を行うことなく、電源ケーブルに流れる電流を検出して表示部を表示することで対象となる電源ケーブルによって分電盤より電力を供給しているかどうかを確認することができる。さらに、分電盤には、接触検知部を取りつけるだけでよく、最初から分電盤に警報装置を組み込んでおく必要がなく、分電盤への警報装置の設置を極めて容易に行うことができる。このような警報装置は、工事の際に、工事と無関係の分電盤のスイッチを誤って切ってしまう、あるいはケーブルを取り外してしまいそうになった場合に警報を発することができる。
本発明の実施形態に係る第1の電流検出用コイルは、磁性体からなるC字状のコイル用部材(図1の5)と、このコイル用部材に巻いた導線(図1の6)と、を備える。この電流検出用コイルは、その中央通孔部にケーブルを通過挿入するに十分な寸法の開口部を有しており、中央通孔部にケーブル(図1の50)を差し込むと、ケーブルに流れる電流により誘導電流が導線に誘導される。この導線に流れる電流を検出することでケーブルに流れる電流を検出することができる。
また、本発明の実施形態に係る第2の電流検出用コイルは、一対の磁性体からなる半円弧状のコイル用部材(図2の5a)と、少なくともコイル用部材の一方に巻いた導線(図2の6a)と、を備える。一対のコイル用部材は、コイル用部材の一端に設けたヒンジ部(図2の81)で互いに回動自在に連結され、コイル用部材の自由端が互いに近接する向きに構成される。また、一対のコイル用部材の一端には、突起部(図2の80)を設ける。一対の突起部を摘むことで一対のコイル用部材の自由端が開かれるようになり、ケーブルを挟みこんで一対の突起部を離すことでケーブルが握持される。一対のコイル用部材には、連続した磁気回路が構成され、ケーブルに流れる電流により誘導電流が導線に誘導される。この導線に流れる電流を検出することでケーブルに流れる電流を検出することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る第3の電流検出用コイルは、磁性体の小片を連ねて並べたコイル用部材(図3の82)と、コイル用部材を覆う可撓性のある筒状の保持部(図3の83)と、保持部に巻いた導線(図3の6b)と、を備える。この電流検出用コイルの両端に紐状の取り付け部(図3の84)を備え、取り付け部によって電流検出用コイルをケーブルに巻きつけることで、ケーブルに流れる電流により誘導電流が導線に誘導される。この導線に流れる電流を検出することでケーブルに流れる電流を検出することができる。
なお、本発明の実施形態に係る電流検出用コイルの磁性体としては、誘導磁束を検出するために良導磁性の磁性体を用いる。
また、本発明の実施形態に係る警報装置は、分電盤(図5の2a)上のスイッチ(図5の21、22、・・2N)または/および分電盤内のターミナルカバーの扉部(図5の13)に取り付けられ、スイッチまたは/および扉部に触れることで接触検出信号を出力する接触検知部(図5の41、42、・・4N)と、分電盤から通電されるケーブル(図5の51、52、・・5N)に取り付けられ、ケーブルに流れる電流を検出して、電流に対応するケーブル電流信号を出力する電流感知部(図5の71、72、・・7N)と、を備える。また、接触検出信号とケーブル電流信号とに基づいて、通電中の所定のケーブルに対応するスイッチまたは/および扉部に触れた場合にアラーム制御部(図5の4a)により警報を発生するように構成される。このような構成により、電源ケーブルに流れる電流を検出することで、分電盤のスイッチを誤って切ってしまう、あるいはケーブルを取り外してしまいそうになった場合に警報を発することができる。
次に、より具体的に電流検出用コイルの構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係る電流検出用コイルの構成を示す概観図である。図1において、C字状のコイル用部材5は、フェライト等の磁性体からなる。このコイル用部材5には導線6が巻かれ、導線6に流れる電流信号を増幅して外部に送信する電流感知部10が電流検出用コイルの近傍に配置される。電流検出用コイルのコイル用部材5のC字の中心に被検導体であるケーブル50を開口85から差し込んで電流検出用コイルをケーブル50に設置することで、ケーブル50に流れる電流により誘導電流が導線6に誘導される。この導線6に流れる電流を電流感知部10で検出することでケーブル50に流れる電流を検出することができる。
第1の実施例に係る電流検出用コイルは、ケーブル50に差し込むだけでケーブル50に取り付けることができるので、取り付け取り外しが容易である。また、C字状のコイル用部材5がケーブル50を取り囲むように取り付けられるので、外部の誘導雑音を拾い難い。
図2は、本発明の第2の実施例に係る電流検出用コイルの構成を示す概観図である。図2において、一対の半円弧状のコイル用部材5aは、フェライト等の磁性体からなる。このコイル用部材5aの少なくとも一方には導線6aが巻かれる。一対のコイル用部材5aは、コイル用部材5aの一端に設けたヒンジ部81で互いに回動自在に連結され、コイル用部材5aの自由端が互いに近接する向きに押し付けられるように閉じられる。また、一対のコイル用部材5aの一端には、突起部80が設けられ、一対の突起部80を摘むことで一対のコイル用部材5aの自由端が開かれるようになり、ケーブルを可変開口部86を介して中央孔部87に挿入し、ケーブルを挟みこんで一対の突起部80を離すことで、一対のコイル用部材5aがケーブルに取り付けられる。一対の突起部80は、コイル用部材5aと同一の部材であってもよく、別の材料で構成されてもよい。さらに、突起部80は、操作しやすいように、不図示の被覆部で覆われるように構成されてもよい。
第2の実施例に係る電流検出用コイルは、開閉する一対のコイル用部材5aによってケーブルへ取り付けることができ、取り付け取り外しが容易である。また、一対のコイル用部材5aがケーブルを取り囲むように取り付けられるので、外部の誘導雑音を拾い難い。さらに、ケーブルを取り付けた状態において、一対のコイル用部材5aの自由端が接触する状態、すなわち可変開口部86が閉じた状態であると、一対のコイル用部材5aによって連続して磁気回路が構成されるので、より望ましい。なお、ケーブルおよび誘導電流の感知部は、図2では省略してある。
図3は、本発明の第3の実施例に係る電流検出用コイルの構成を示す概観図である。図3において、電流検出用コイルは、フェライト等の磁性体の小片82を連ねて並べてコイル用部材とし、コイル用部材を可撓性のある筒状の保持部83で覆い、保持部83の上に導線6bを巻きつけて構成される。また、この電流検出用コイルの両端に紐状の取り付け部84を備え、取り付け部84によって電流検出用コイルをケーブルに巻きつけるように取りつける。ケーブルに流れる電流により誘導電流が導線に誘導される。
第3の実施例に係る電流検出用コイルは、電流検出用コイルがケーブルを幾重にも取り囲むように巻きつけられるので、外部の誘導雑音を拾い難い。また、電流検出用コイルの方をケーブルに巻きつけるために、ケーブル自体を痛めることがない。なお、ケーブルおよび誘導電流の感知部は、図3では省略してある。
図4は、本発明の実施例に係る警報装置の構成を示すブロック図である。図4において、電流感知部1は、図1で説明した電流検出用コイル(コイル用部材5と導線6)と、増幅器7と、表示部8と、送信部9とを備える。なお、電流検出用コイルは、図1で説明したコイルに限らず、図2あるいは図3で説明したコイルを用いてもよい。電流検出用コイルは、電源ケーブルであるケーブル50に取り付けられ、ケーブル50に流れる電流によって電流が導線6に誘導される。導線6に流れる誘導電流の信号を増幅器7により増幅して、ケーブル50に流れる電流信号のレベルを検出する。検出されたレベルは、表示部8に出力される。
表示部8は、検出されたレベルに応じて表示される表示器であって、レベルの大きさに応じて発光部の表示色、表示位置、表示数等の表示内容を変化させて表示する。例えば、赤、黄、青の3個の発光器を使用して、電流が分電盤出力の定格値以内であれば青が点灯し、定格値ぎりぎり近辺であれば黄が点灯し、定格値を超えていれば赤が点灯するようにしてもよい。表示内容を変化させて表示することで、ケーブル50の使用状況等を作業担当者に一目瞭然に知らせることができる。
一方、分電盤2には、スイッチ20をオンオフするためのつまみ30を有するスイッチ20、スイッチ20を介して配線されるケーブル50が終端されているターミナルボックス3、ターミナルボックス3のターミナルカバー13が備えられている。また、スイッチ20には、接触検知部40が取り付けられる。接触検知部40は、作業担当者がつまみ30等に触れたことを検出する接触センサ11と、接触センサ11で検出した接触検出信号を外部に出力する送信部12とを備える。さらに、ターミナルカバー13には、接触検知部16が取り付けられる。接触検知部16は、ターミナルカバー13の開閉等を検出する接触センサ14と、接触センサ14で検出した接触検出信号を外部に出力する送信部15を備える。
さらに、アラーム制御部4は、送信部9、送信部12、および送信部15から出力される信号を受信して論理判断をするゲート回路60と、ゲート回路60からの出力信号によってアラームを発生するアラーム発生部17を備える。
警報装置は、以上の説明のように構成され、電流感知部1でケーブル50に流れる電流が検知され、ケーブル50に対応する、分電盤2内の接触検知部40が取り付けられたスイッチ20に触れた場合に、ゲート回路60からアラーム発生部17にアラームを発生するように出力信号を送出するように動作する。
あるいは、電流感知部1でケーブル50に流れる電流が検知され、このケーブル50に対応する、ターミナルボックス3のターミナルカバー13を開けた場合に、ゲート回路60からアラーム発生部17にアラームを発生するように出力信号を送出するように動作する。
次に、実施例3における警報装置を多数の電源ケーブルに適用する例について説明する。図5は、本発明の他の実施例に係る警報装置の構成を示すブロック図である。図5において、電流感知部71、72、・・7N(Nは1以上の整数)は、図1、図2あるいは図3に示すような電流検出用コイルを内蔵し、それぞれ電源ケーブル51、52、・・5Nに取りつけられている。また、電源ケーブル51、52、・・5Nは、それぞれ分電盤2a内のスイッチ21、22、・・2Nに接続されている。さらに、スイッチ21、22、・・2Nをオンオフするためのそれぞれのつまみ31、32、・・3Nには、スイッチに触れたことを検知する接触検知部41、42、・・4Nがそれぞれ取り付けられる。また、ターミナルボックス3aのターミナルカバー13には、ターミナルカバー13の開閉等を検出する接触検知部16が取り付けられる。
アラーム制御部4aは、電流感知部7J(J=1〜N)、接触検知部4J、接触検知部16のそれぞれから出力される信号を受信して論理判断をするゲート回路6Jと、ゲート回路6Jからの出力信号によってアラームを発生するアラーム発生部17aを備える。
警報装置は、以上の説明のように構成され、電流感知部7Jで電源ケーブル5Jに流れる電流が検知され、電源ケーブル5Jに対応する、分電盤2a内の接触検知部4Jが取り付けられたスイッチ2Jに触れた場合に、ゲート回路6Jからアラーム発生部17aにアラームを発生するように出力信号を送出するように動作する。
あるいは、電流感知部7Jで電源ケーブル5Jに流れる電流が検知され、電源ケーブル5Jに対応する、ターミナルボックス3aのターミナルカバー13を開けた場合に、ゲート回路6Jからアラーム発生部17aにアラームを発生するように出力信号を送出するように動作する。
警報装置は、以上のように動作し、電源ケーブル5Jに電流が流れているにもかかわらず、対応するスイッチ2Jを操作しようとしたり、ターミナルカバー13を開けようとした場合に、アラームを発生して作業担当者に注意を喚起し、誤って分電盤のスイッチをオフとしたり、分電盤からケーブルを取り外すことを防ぐことができる。
以上のような警報装置において、電源ケーブル51、52、・・5Nのそれぞれに取り付けられる電流感知部71、72、・・7Nには、図1、図2あるいは図3に示すような電流検出用コイルを内蔵しているので取り付け取り外しが容易である。
また、電源ケーブル51、52、・・5Nに接続されている分電盤2aにおいて、新たに分電盤内、もしくは分電盤と電源ケーブルの間に電力や電流を測定する装置を取り付ける工事を行うことなく、電源ケーブルに流れる電流を検出して表示部8に表示することで対象となる電源ケーブルによって分電盤より電力を供給しているかどうかを確認することができる。
さらに、分電盤2aには、接触検知部41、42、・・4N、16を取りつけるだけでよく、最初から分電盤に警報装置を組み込んでおく必要がなく、分電盤への警報装置の設置を極めて容易に行うことができる。
本発明の第1の実施例に係る電流検出用コイルの構成を示す概観図である。 本発明の第2の実施例に係る電流検出用コイルの構成を示す概観図である。 本発明の第3の実施例に係る電流検出用コイルの構成を示す概観図である。 本発明の実施例に係る警報装置の構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施例に係る警報装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、10、71、72、・・7N 電流感知部
2、2a 分電盤
3、3a ターミナルボックス
4、4a アラーム制御部
5、5a、82 コイル用部材
6、6a、6b 導線
7 増幅器
8 表示部
9、12、15 送信部
11、14 接触センサ
13 ターミナルカバー
16、40、41、42、・・4N 接触検知部
17、17a アラーム発生部
20、21、22、・・2N スイッチ
30、31、32、・・3N つまみ
50 ケーブル
51、52、・・5N 電源ケーブル
60、61、62、・・6N ゲート回路
80 突起部
81 ヒンジ部
83 保持部
84 取り付け部
85 開口
86 可変開口部
87 中央孔部

Claims (5)

  1. 分電盤上のスイッチまたは/および前記分電盤内のターミナルカバーの扉部に取り付けられ、前記スイッチまたは/および前記扉部に触れることで接触検出信号を出力する接触検知部と、
    前記分電盤から通電されるケーブルに取り付けられ、前記ケーブルに流れる電流を検出して、前記電流に対応するケーブル電流信号を出力する電流検出器と、
    を備え、
    前記接触検出信号と前記ケーブル電流信号とに基づいて、通電中の所定のケーブルに対応する前記スイッチまたは/および前記扉部に触れた場合に警報を発生することを特徴とする警報装置。
  2. 前記電流検出器は、
    磁性体からなるC字状のコイル用部材と、前記コイル用部材に巻いた導線と、を備え、前記C字状のコイル用部材は、その中央通孔部に被検導体を通過挿入するに十分な寸法の開口部を有すると共に、該中央通孔部に前記ケーブルを挿入して、前記ケーブルに流れる電流により誘導される、前記導線に流れる電流を検出する誘導電流検出器を備え、
    前記ケーブルに流れる電流を検出することを特徴とする請求項1記載の警報装置。
  3. 前記電流検出器は、
    一対の磁性体からなる半円弧状のコイル用部材と、少なくとも該コイル用部材の一方に巻いた導線と、を備え、前記一対のコイル用部材は、前記コイル用部材の一端に設けたヒンジ部で互いに回動自在に連結され、前記コイル用部材の自由端が互いに近接する向きに構成される電流検出用コイルを備え、
    前記電流検出用コイルで前記ケーブルを握持し、前記ケーブルに流れる電流により誘導される、前記導線に流れる電流を検出する誘導電流検出器を備え、
    前記ケーブルに流れる電流を検出することを特徴とする請求項1記載の警報装置。
  4. 前記コイル用部材の一端には、突起部を設け、一対の前記突起部を摘むことで一対の前記コイル用部材の自由端が開閉されることを特徴とする請求項3記載の警報装置。
  5. 前記電流検出器は、
    磁性体の小片を連ねて並べたコイル用部材と、前記コイル用部材を覆う可撓性のある筒状の保持部と、前記保持部に巻いた導線と、を備える電流検出用コイルの両端にそれぞれ紐状の取り付け部を備え、
    前記取り付け部および前記電流検出用コイルを前記ケーブルに巻きつけて、前記ケーブルに流れる電流により誘導される、前記導線に流れる電流を検出する誘導電流検出器を備え、
    前記ケーブルに流れる電流を検出することを特徴とする請求項1記載の警報装置。
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