JPH0652313U - 配電盤収納ボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】分電盤等が収められている収納ボックスの扉が
開放されたことを人に知らせて注意を促すことにより、
扉の閉め忘れを防止する。 【構成】収納ボックスを構成する箱体１Ａ内に分電盤２
が収納してあり、この箱体１Ａの外側上面に回転灯３を
設置し、箱体１Ａの正面を形成する枠体１１の蝶番１２
側の上部に作動スイッチ４を配置した。この作動スイッ
チ４は、本体４１内から正面に進退する突起４２を備
え、この突起４２の前進により回路が閉じるものであ
り、回転灯３と分電盤２の主ブレーカーとの間に接続し
てある。この突起４２は、扉１Ｂが開いている時に箱体
１Ａの正面位置より手前に突出しているが、扉１Ｂを閉
じると突起４２は扉１Ｂに押されて正面位置までその先
端が後退するようになっている。したがって、扉１Ｂが
閉じてあると回転灯３は消えているが、扉１Ｂが開放さ
れると回転灯３が点灯する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、分電盤等の配電盤が収納されている配電盤収納ボックスに関し、特 に扉が開放されていることを人に知らせることのできるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近の分電盤等の配電盤は、収納ボックス内に収められていて、その正面の扉 を開けて操作を行うようになっている。そして、操作時以外は扉を閉めておき、 収納ボックス内にゴミ等が入ったり、誤ってスイッチ等を操作したりすることを 防止している。特に、工事現場等においては、このような分電盤を屋外や雨風の 入り込む場所に設置することが多いため、収納ボックスの扉を操作時以外は常に 閉めたままにしておくように定められている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、実際には、操作後に扉を閉め忘れることが多く、収納ボックス 内に水が入って中に収められている機器の作動が不良となったり、開放された扉 に物が当たって扉が損傷したりするというような事故が頻繁に発生していた。 本考案は、このような不具合を解決するためのものであり、分電盤等の配電盤 が収められている収納ボックスの扉が開放されたことを人に知らせて注意を促す ことにより、扉の閉め忘れを防止することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、配電盤が収納されてその正面が開放さ れた箱体と、この箱体の正面を開閉する扉とからなる配電盤収納ボックスにおい て、前記箱体に警報手段を設けるとともに、この警報手段と電源との間に接続さ れて、前記扉が開いた時に回路が閉じ、扉が閉じた時に回路が開く作動スイッチ を前記箱体に設けたことを特徴とする配電盤収納ボックスを提供する。

【０００５】

【作用】

本考案によれば、配電盤収納ボックスの扉が閉じてある時には、作動スイッチ により回路が開いて警報手段は作動しない。扉が開くと、回路が閉じて警報手段 が警報を発する。これにより、配電盤収納ボックスの扉が開いていることを人に 知らせて注意を促すことができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 図１は、本考案の一実施例である収納ボックスを示す正面図であり、正面の扉 を外した状態を示している。図２は、図１の部分平断面図であり、作動スイッチ の構成と配置とを示している。

【０００７】 図１から分かるように、収納ボックスを構成する箱体１Ａ内に、ブレーカーや 開閉器等を取り付けた分電盤２が収納してあり、箱体１Ａの外側上面に回転灯３ を設置し、箱体１Ａの正面を形成する枠体１１の蝶番１２側の上部に作動スイッ チ４を配置した。 この作動スイッチ４は、図２から分かるように、本体４１内から正面に進退す る突起４２を備え、この突起４２の前進により回路が閉じ、後退により回路が開 くものであり、ケーブル４３内の図示されない導線により回転灯３と分電盤２の 主ブレーカーとの間に接続してある。

【０００８】 そして、図２から分かるように、想像線で示した扉１Ｂ（箱体１Ａの正面を開 閉するためのもの）が開いている時には、突起４２は箱体１Ａの正面位置Ｃより 手前の位置Ｄまで突出しているが、扉１Ｂが閉じると、突起４２は扉１Ｂに押さ れてその先端が位置Ｃまで後退するようになっている。 したがって、収納ボックスの扉１Ｂが閉じてある時には、作動スイッチ４の突 起４２が扉１Ｂに押されて後退しているため、回路が開いて回転灯３は消灯して いる。扉１Ｂが開くと、押されていた突起４２が解放されて前進するため、回路 が閉じて回転灯３が点灯する。これにより、収納ボックスの扉１Ｂが開いている ことを人に知らせて注意を促すことができる。

【０００９】 なお、前記実施例では、警報手段として回転灯３を使用したが、本考案におけ る警報手段はこれに限らず、ブザーやベルまたは音声がでるものなどいずれのも のでもよい。また、警報手段の設置位置は、回転灯３などの明かりを発するもの である場合には、箱体１Ａ外側の上面等の人目に付きやすい場所とするが、ブザ ー等のように音を発するものである場合には、箱体１Ａ内部でもよい。さらに、 作動スイッチ４は、この実施例のような、進退する突起４２を備えたものに限ら ず、別の構造のマイクロスイッチ等も使用できる。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明してきたように、本考案の配電盤収納ボックスは、扉の開閉により回 路を開閉する作動スイッチと、これに接続された警報手段とを備えていることに より、配電盤収納ボックスの扉が開いていることを容易に人に知らせることがで きるため、扉の閉め忘れを防止できる。

【００１１】 その結果、工事現場等に設置された分電盤等において、従来頻繁に起こってい た、収納ボックス内に水が入って中に収められている機器の作動が不良となった り、開放された扉に物が当たって扉が損傷したりするというような事故を未然に 防ぐことができ、電気災害の防止に効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す正面図である。

【図２】図１の部分平断面図である。

【符号の説明】

１Ａ 箱体 １Ｂ 扉 ２ 分電盤（配電盤） ３ 回転灯（警報手段） ４ 作動スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 配電盤が収納されてその正面が開放され
   た箱体と、この箱体の正面を開閉する扉とからなる配電
   盤収納ボックスにおいて、前記箱体に警報手段を設ける
   とともに、この警報手段と電源との間に接続されて、前
   記扉が開いた時に回路が閉じ、扉が閉じた時に回路が開
   く作動スイッチを前記箱体に設けたことを特徴とする配
   電盤収納ボックス。