JP4308981B2

JP4308981B2 - フック

Info

Publication number: JP4308981B2
Application number: JP18109999A
Authority: JP
Inventors: 勝由久野; 博長谷川; 大輔寺本; 信一八百市
Original assignee: 日本スタッドウェルディング株式会社
Priority date: 1999-06-28
Filing date: 1999-06-28
Publication date: 2009-08-05
Anticipated expiration: 2019-06-28
Also published as: JP2001012443A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用内装品の一部として設けられるフックに関するものであり、特に、内装用ガーニッシュ等に設けられるものであって、その取付け（装着）を、簡単なワンタッチ操作にて行なえるようにしたプラスチック製のフックに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の、車室内部に設けられるものであって、買物袋等の引掛けに用いられるフック類は、プラスチック材等にて一体成形されたフック部材が、取付けネジあるいはビス等の締結手段を介して、例えば車室内用ガーニッシュ等に取付けられるようになっているものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この従来のものは、上記ガーニッシュ類への取付けに当っては、作業者が、別途工具等を用いてネジ止め作業等を行なわなければならないこと、更には、このネジ止め作業が、ガーニッシュ類の裏面側から行なわなければならないようになっていること等より、その作業性が阻害されているものである。また、フック部材の外にネジ等の締結手段を用意しなければならず、部品管理上もコストアップとなり、好ましくないものである。このような問題点を解決するために、ネジ止め作業等を必要としない構造の係合爪を有するようにするとともに、ガーニッシュ類の表面側から、その装着作業の行なえるようにした、プラスチック製のフックを提供しようとするのが、本発明の目的（課題）である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては、次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項１記載の発明においては、車両の室内用ガーニッシュ等に設けられるフックに関して、フック部と、他の物体に設けられた取付穴からなるものであって、周辺部及び裏面側に設けられた補強リブにて剛性が高められるように形成された保持部、に接触して固定されるベース部と、当該ベース部に連続して形成されるものであって上記取付穴に挿入される挿入部と、当該挿入部は平板状であり当該挿入部が存在する平面内にて弾性変形をするものであって当該挿入部の両側面部に一体的に設けられる一対の係合爪と、上記挿入部に連続して、かつ、一体的に設けられるものであって上記一対の係合爪の設けられる面に対して直角な面内にて弾性変形をするように設けられる垂直爪と、からなるとともに、これら各部がプラスチック材にて一体的に成形されるようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、フックをガーニッシュ等の部材にワンタッチ操作にて装着することができるようになり、フック取付け（装着）のための作業性の向上を図ることができるようになる。また、このようにして装着された本フックは、その係合部が一対の係合爪とこれに直角な面に形成される垂直爪とからなるものであるので、これら３次元方向に設けられた各爪の相互作用により、確実にガーニッシュ類等に固定される（取付けられる）こととなる。
【０００５】
また、本発明のものにおいては、上記係合爪を初めとした各爪の弾性変形によって、上記ガーニッシュ類等への取付け（装着）が簡単に行なわれることとなる。そして、このようにしてガーニッシュ類等に取付けられた後は、上記各爪が弾性変形をすることによって、上記ガーニッシュ類に対してガタの無い状態で固定されることとなる。
【０００６】
また、本発明のものにおいては、フックを形成する各部をプラスチック材を用いてインジェクション成形手段等にて一体的に成形するようにしたので、フックを効率良く成形（製造）することができるようになり、製造コストの低減化を図ることができるようになる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図１ないし図４を基に説明する。本実施の形態に関するものの、その構成は、図１に示す如く、プラスチック材による一体成形品からなるものであって、買物袋等の取付けられるフック部１と、当該フック部１に連続して形成されるものであって、車室内のガーニッシュ類９等に設けられた取付穴９５等の、その周辺部に形成された平面状の保持部９５５に接触して、本フック全体が所定の状態に保持（固定）されるベース部５と、当該ベース部５に連続して形成されるものであって、上記取付穴９５等に挿入される挿入部２と、当該挿入部２の周りに一体的に設けられる係合部３と、からなることを基本とするものである。そして、このような構成からなる本フックの上記挿入部２及び係合部３のところが、図２及び図３に示す如く、ガーニッシュ類９の取付穴９５のところに、その表面側から挿入されることによって、本フックの車室内ガーニッシュ類９等への取付けが行なわれるようになっているものである。
【０００８】
このような基本構成からなるものにおいて、上記係合部３は、図１及び図２に示す如く、上記挿入部２の両側面部に設けられるものであって当該挿入部２と同一平面内にて弾性変形をするように形成された一対の係合爪３１、３１’と、当該一対の係合爪３１、３１’の弾性変形面（作動面）に対して直角な面内にて弾性変形をするように形成された垂直爪３３と、からなることを基本とするものである。
【０００９】
このような構成からなる係合部３の一部を形成する一対の係合爪３１、３１’等が、図２に示す如く、ガーニッシュ類９の取付穴９５に差し込まれると、一対の係合爪３１、３１’の、それぞれの先端部３１１、３１１’のところが、上記取付穴９５の側壁部９５１に形成された、その開口端部のところに係合するようになっているものである。また、これと同時に、上記一対の係合爪３１、３１’に対して直角（垂直）な面に設けられる垂直爪３３は、図３に示す如く、その先端部３３３のところが、上記取付穴９５の周辺部に形成された保持部９５５の、その開口端部９５３のところに係合するようになっているものである。これら一対の係合爪３１、３１’及び垂直爪３３が、取付穴９５の周辺部に形成された開口端部９５３等に係合することによって、更には、これら各爪３１、３１’、３３の設けられる基礎となるベース部５のところが、上記取付穴９５の周りに形成された保持部９５５のところに保持されることによって、本フックは、図４に示す如く、ガーニッシュ類９の側壁部等に取付けられることとなる。
【００１０】
特に、本実施の形態においては、上記構成からなるフックの取付けられるガーニッシュ類９の取付穴９５の周りには、図２及び図３に示す如く、本フックを形成するベース部５と接触して、本フックを安定した状態で保持するように形成された平面状の保持部９５５が設けられるようになっているとともに、当該保持部９５５の裏面側、及び上記挿入部２の挿入される部分であって当該挿入部２と接触するところには、各補強リブ９１、９３が設けられるようになっている（図３参照）。このような補強リブ９１、９３が設けられることによって、ガーニッシュ類９の取付穴９５周りの剛性が高められている。従って、図４に示す如く、ガーニッシュ類９に本フックが取付けられた状態において、本フックのところに重い袋物等が引掛けられて、フック部１のところに、図３の矢印図示のようなモーメント荷重が加わった場合においても、上記挿入部２及び係合部３等が、簡単には、上記取付穴９５から外れたりするようなことが無い。
【００１１】
そして、このような構成を採ることにより、本実施の形態のものにおいては、次のような作用を呈することとなる。すなわち、図２に示す如く、フックをガーニッシュ類９等にワンタッチ操作にて装着することができるようになり、フック取付け（装着）のための作業性の向上が図られることとなる。また、このようにして装着された本フックは、その係合部が一対の係合爪３１、３１’と、これに対して垂直（直角）な面に形成された垂直爪３３とからなるものであるので、これら３次元方向に設けられた各爪３１、３１’、３３の相互作用により、確実にガーニッシュ類９等に固定される（取付けられる）こととなる。また、ガーニッシュ類９等への取付作業（装着作業）は、図２及び図４に示す如く、ガーニッシュ類９等の表面側から行なうことができるので、その作業性の向上を図ることができるようになる。そして、このようにしてガーニッシュ類９等に取付けられた後は、上記各爪３１、３１’、３３が弾性変形をすることによって、上記ガーニッシュ類９等に対してガタの無い状態で固定されることとなる。また、本実施の形態のものにおいては、全体がプラスチック材にて一体的に成形されるようになっているので、本フックを、例えばインジェクション成形手段等を用いて効率良く成形（製造）することができるようになる。その結果、製造コストの低減化を図ることができるようになる。
【００１２】
【発明の効果】
本発明によれば、車室内用ガーニッシュ類等に取付けられるフックに関して、全体をプラスチック材による一体成形品からなるようにするとともに、買物袋等の取付けられるフック部と、当該フック部に連続して形成されるものであって車室内のガーニッシュ類等に設けられた取付穴等の、その周辺部に形成された平面状の保持部に接触して、本フック全体が所定の状態に保持（固定）されるベース部と、当該ベース部に連続して形成されるものであって上記取付穴等に挿入される挿入部と、当該挿入部の周りに一体的に設けられるものであって当該挿入部と同一平面内に形成される係合爪と、当該係合爪に対して直角な面内に設けられる垂直爪と、からなる構成を採ることとしたので、フックのガーニッシュ類への取付け（装着）が簡単なワンタッチ操作にて行なえるようになり、フック取付け（装着）のための作業性の向上を図ることができるようになった。
【００１３】
また、このようにして装着された本フックは、その係合部が一対の係合爪とこれに垂直な面に形成された垂直爪とからなるものであるので、これら３次元方向に設けられた各爪の相互作用により、確実にガーニッシュ類等に固定される（取付けられる）ようになった。また、ガーニッシュ類等への取付作業（装着作業）は、ガーニッシュ類等の表面側から行なうことができるようになり、これによっても取付作業（装着作業）の効率化を図ることができるようになった。また、本発明のものにおいては、全体がプラスチック材にて一体的に成形されるようになっているので、本フックを、例えばインジェクション成形手段等を用いて効率良く成形（製造）することができるようになり、製造コストの低減化を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の全体構成を示す斜視図である。
【図２】本発明にかかるフックとガーニッシュ類との関係を示す展開斜視図である。
【図３】本発明にかかるフックのガーニッシュ類への取付状態を示す断面図である。
【図４】本発明にかかるフックが車室内に取付けられた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
１フック部
２挿入部
３係合部
３１係合爪
３１１先端部
３１’ 係合爪
３１１’ 先端部
３３垂直爪
３３３先端部
５ベース部
９ガーニッシュ類
９１補強リブ
９３補強リブ
９５取付穴
９５１側壁部
９５３開口端部
９５５保持部

Claims

フック部と、他の物体に設けられた取付穴からなるものであって、周辺部及び裏面側に設けられた補強リブにて剛性が高められるように形成された保持部、に接触して固定されるベース部と、当該ベース部に連続して形成されるものであって上記取付穴に挿入される挿入部と、当該挿入部は平板状であり当該挿入部が存在する平面内にて弾性変形をするものであって当該挿入部の両側面部に一体的に設けられる一対の係合爪と、上記挿入部に連続して、かつ、一体的に設けられるものであって上記一対の係合爪の設けられる面に対して直角な面内にて弾性変形をするように設けられる垂直爪と、からなるとともに、これら各部がプラスチック材にて一体的に成形されるようにした構成からなることを特徴とするフック。